JPH05344404A - レンズ駆動機構 - Google Patents

レンズ駆動機構

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JPH05344404A
JPH05344404A JP4153253A JP15325392A JPH05344404A JP H05344404 A JPH05344404 A JP H05344404A JP 4153253 A JP4153253 A JP 4153253A JP 15325392 A JP15325392 A JP 15325392A JP H05344404 A JPH05344404 A JP H05344404A
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JP
Japan
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lens
optical axis
encoder
axis direction
guide shaft
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JP4153253A
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English (en)
Inventor
Shigeo Obata
茂雄 小幡
Tomokazu Tokunaga
知一 徳永
Keizo Ishiguro
敬三 石黒
Yosuke Yamane
洋介 山根
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直接駆動方式のレンズ移動枠において、軸受
部のガタによるエンコーダ誤差を抑え、安定なサーボを
行わしめることを目的とする。 【構成】 1)第一軸受部10a,10bの軸方向に延
伸した位置にスリット板50を配設する。2)2個の第
一軸受部10a,10bの間にスリット板50を配設す
る。3)レンズ移動枠32とレンズ30と駆動コイル7
とスリット板50とを含めてなる可動部の重心Wと、2
本のガイド軸20a,20bを含んでなる平面Gとの距
離をLyとし、重心Wを平面G上に投影した点とアクチ
ュエータの推力重心Fgとの距離をLxとし、スリット
51と平面Gとの距離をEyとし、スリット51を平面
G上に投影した点とガイド軸20aとの距離をExとし
たとき、Lx>Lyなる時は、Ex<Eyとし、Lx<
Lyなる時は、Ex>Eyとする。上記のうち図1には
1)の構成を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ,スチル
カメラ等に用いられるレンズ駆動機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年カメラは小型化と共に高機能化/高
性能化が強く要求されてきている。特にズーム速度,オ
ートフォーカス速度/精度,静音化,低消費電力化のニ
ーズはビデオカメラにおいて特に強い。こういったニー
ズに対してカメラのレンズ駆動機構は応えていく必要が
ある。
【0003】従来よりレンズ駆動機構としては、ステッ
ピングモータまたはDCモータを用いて、ギヤ減速し、
さらにモータの回転運動を直線運動に変えてズームレン
ズ,フォーカスレンズを光軸方向に移動させる手法が広
く採用されている。
【0004】一方CD等のディスク装置においては、従
来から高速トラッキングを行うために、平板磁石と可動
コイルとを組み合わせて直線運動を発生する直接駆動方
式が提案されている。
【0005】図19に直接駆動方式を適用した例におけ
るレンズ駆動機構の正面図を、また図20にその平断面
図を、図21にその平面図を、また図22にアクチュエ
ータ部断面図を示す。なお鏡筒部材は省略してある。
【0006】光軸31上にレンズ30を一体的に構成し
てなるレンズ移動枠32は、光軸31を挟んで左右に配
置した2本のガイド軸20a,20bに第一軸受部10
a,10bと第二軸受部11を介して、光軸31方向、
すなわちガイド軸20a,20bの軸方向に摺動自在に
支承してある。この第一軸受部10a,10bはガイド
軸20aに所定の隙間を介して嵌合する2つの円筒形状
の滑り軸受である。また第二軸受部11は図19に示す
ようにレンズ移動枠32がガイド軸20a,20bに垂
直な平面内での回動を規制することを兼ねた滑り軸受で
ある。なおこの両軸受部は摩擦抵抗を低減し、かつ温度
変化の影響を避けるために、PTFEや二硫化モリブデ
ン等による固体潤滑がなされている。
【0007】またこのレンズ移動枠32には駆動コイル
7が接着等により固着されている。さらにこの駆動コイ
ル7の周囲には永久磁石1a,1bが鏡筒部材(図示せ
ず)上に配設したバックヨーク4a,4bに固着してあ
る。このバックヨーク4a,4bは図22に示すように
断面コ字形状をなし、メインヨーク部3a,3bと一体
形状をなす。このメインヨーク部3a,3bは、永久磁
石1a,1bとは所定の空隙を介して対向している。駆
動コイル7はこのメインヨーク部3a,3bと永久磁石
1a,1bとでなす空隙に嵌装されている。さらにメイ
ンヨーク部3a,3bとバックヨーク4a,4bの磁路
をショートする平板状の磁気ショート部材6a,6bが
着脱自在に取り付けられている。永久磁石1a,1b
は、駆動コイル7に対して面対称な位置で、その磁極面
がこの駆動コイル7の発電線素と平行であるように配置
されており、かつその磁極面は同一極性が互いに向き合
うようにして静磁場を形成している。
【0008】またレンズ移動枠32には薄板製の金属製
のスリット板50が2本のビス60によって一体的に固
着されている。このスリット板50上には図23に示す
ように、エッチングによって一定ピッチPの微細なスリ
ット51を多数形成している。ここで図19に示すよう
にLED55とPD56とを結ぶ直線とスリット板50
との交点が、2本のガイド軸20a,20bを含んでな
る平面GからEyだけ離れた所に配設してある。なおス
リット51はこの交点上を移動する。またスリット板5
0上のスリット51を平面Gに投影した点は、第一軸受
部10a,10bの軸芯からExだけ離れている。
【0009】更に鏡筒部材(図示せず)には、スリット
板50を挟むように平行光線の発光源であるLED55
と、このLED55からスリット51を透過して漏れる
光を受光するフォトダイオード(以下PDと略記する)
56を配設している。このPD56上には図24に示す
ように、スリット51と同一ピッチPのスリットを有す
るPDマスク57を受光エリア上に配設してあるので、
スリット板50の光軸31方向への移動にともなってP
D56の受光する光量は近似正弦波状に変化する。従っ
てPD56は受光光量にほぼ比例した信号電圧を発生す
るので、この出力波形をモニターすれば、レンズ枠32
の光軸方向位置を検出することができる。すなわち上記
スリット板50はレンズ移動枠32の光軸方向位置検出
用エンコーダの可動子に対応し、また前記LED55,
PD56は光軸方向位置検出用エンコーダの固定子に対
応して、両者で光軸方向位置検出用エンコーダの機能を
有することができる。サーボ回路(図示せず)はこのP
D56の出力を基に駆動コイル7に印加する電圧を制御
して、最終的にレンズ移動枠32の位置制御を行う。
【0010】上述のごとく構成した従来例のレンズ駆動
機構の動作について説明する。レンズ移動枠32に固着
した駆動コイル7に通電すると、フレミングの左手の法
則により、永久磁石1a,1bとの間で光軸31方向に
移動しようとする推進力を受ける。このように本構成は
直接駆動することが可能であり、減速機構等を介してい
ないために、レンズ移動枠32は低騒音で、かつ低消費
電力でもって高速駆動をすることが可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き構成においては、次のような課題が挙げられる。
【0012】まずステッピングモータやDCモータのよ
うな回転型のモータを採用する場合において、レンズ移
動速度を向上させるためにはモータの回転数を大幅に向
上させなくてはならず、限られた電源電圧の下ではモー
タの体積を増大させないと対応ができない。しかしモー
タの回転速度を速めるとモータ騒音、消費電力も増大
し、またフォーカスレンズのように高周波数で微小振動
を行うものにおいてはモータの慣性モーメントが災い
し、応答性が悪くなり、また位置決め精度も劣化すると
いう課題がある。
【0013】一方図19〜22に示す例においては、高
速駆動が可能で、低騒音化と共に、低消費電力を図るこ
とができるというメリットがあるが、第一軸受部10
a,10bとガイド軸20aとの隙間δが大きく、また
図19に示すように駆動コイル7,スリット板50,レ
ンズ移動枠32によって構成される可動子の重心Wと推
力重心Fgの距離が離れている場合は、図25,26に
示すようにガタによってレンズ移動枠32は光軸31に
対して傾いてしまうことになる。しかも、レンズの移動
方向によって傾き方向は逐次変化してしまう。ここで図
25はレンズ移動枠32の傾斜時の平断面図である。ま
た図26はレンズ移動枠32の傾斜時の横断面図であ
る。両図においてスリット板50のみ傾斜する以前の状
態を一点鎖線で示している。
【0014】ここで図19に示すように第一軸受部10
a,10bとスリット板50の距離がEx,Eyだけ離
れていると、レンズ枠32がX,Y軸回りにそれぞれΔ
θx,Δθyだけ傾くと第一軸受部10a,10bがガ
イド軸20aに対して相対的に光軸31方向に移動して
いないにもかかわらず、スリット板50は式(1)で示
されるΔEだけずれてしまい、エンコーダは位置検出誤
差ΔEを発生してしまうことになる。
【0015】 ΔE=Δθx・Ey+Δθy・Ex (1) ここでΔθx,Δθyの最大値は第一軸受部10a,1
0bとガイド軸20aとの隙間δと同軸受スパンSpに
よって式(2)で表される。
【0016】 Δθxmax=Δθymax=δ/Sp (2) 第一軸受部10a,10bの真円度,同軸度およびガイ
ド軸20aの真円度,真直度が零であるならば、上記Δ
Eの最大値ΔEmaxは ΔEmax2=(Δ/Sp)2・(Ey2+Ex2) (3) と書き直すことができる。なお第二軸受部11とガイド
軸20bとの隙間があったとしても、この隙間はレンズ
枠32がガイド軸20a回りに回転するだけであって、
エンコーダの位置検出誤差δEには関与しない。
【0017】またこの位置検出誤差ΔEの単位時間δt
(サーボ回路のサンプリング周期)当りの変化量d(Δ
E)/dt・δtはガイド軸20a,20bと第一軸受
部10a,10b,第二軸受部11との摩擦を無視する
と、次のように求めることができる。まずレンズ枠32
の重心Wと推力重心Fgとが光軸方向から見てずれてい
るときの、レンズ枠32のX,Y軸回りの回転に関する
運動方程式を考える。
【0018】 d2(Δθx)/dt2=Ly・F/Ix (4) d2(Δθy)/dt2=Lx・F/Iy (5) ここでFは推力、Lx,Lyは重心Wと推力重心Fgと
のX,Y軸方向の距離、Ix,Iyはそれぞれ重心を通
りかつX,Y軸に平行な軸回りの慣性モーメントであ
る。従って d(Δθx)/dt=Ly・F/Ix・t+Cx (6) d(Δθy)/dt=Lx・F/Iy・t+Cy (7) となる。ここでCx,Cyは初期条件である。従って位
置検出誤差ΔEの単位時間δt(サーボ回路のサンプリ
ング周期)当りの変化量d(ΔE)/dt・δtは d(ΔE)/dt・δt ={d(Δθx)/dt・Ey+d(Δθy)/dt・Ex}・δt ={(Ly・F/Ix・t+Cx)・Ey +(Lx・F/Iy・t+Cy)・Ex}・δt (8) と表される。
【0019】ここで位置検出誤差ΔEが発生すると、レ
ンズ30を正確に合焦位置に移動させることが困難にな
り、映像にボケが生じてしまうことになる。
【0020】また上記d(ΔE)/dt・δtはサーボ
回路(図示せず)が位置制御を行っていることから分解
能(ここではスリット51のピッチPに等しい)以上の
値になることは一般に許されない。もし分解能以上であ
ると、合焦点付近でレンズ枠32を光軸31方向に微小
振動させた時に、駆動コイル7に流れる電流がハンチン
グを生じてしまい、騒音の原因にもなる。従ってこのよ
うな場合にはスリット51のピッチPを大きくせざるを
得なくなり、高精度な位置決めが不可能になる。特に図
19に示す例においては式(8)の{}中、第2項が非
常に大きくなり、推力Fが大きい場合には容易にd(Δ
E)/dt・δtが分解能以上の値になってしまう。
【0021】このようなレンズ枠32の傾きが発生しな
いようにレンズ枠32と一体的に構成された可動子の重
心と、アクチュエータの推力重心とを一致させることが
従来より提案されている。これはLx・F,Ly・Fな
るモーメントトルクをほぼ零にすることで、レンズ枠3
2の傾斜を低減しようとするものである。しかしこのよ
うに推力重心Fgと重心Wとを一致させるのは、機器を
小型化しつつ設計する上においては困難であることが多
い。またあえて小型化するために、比重の大きい金属部
材をカウンターバランサーとしてレンズ枠32に付加す
る方法も考えられるが、レンズ枠32の重量が著しく大
きくなってしまうというデメリットが発生する。またカ
メラ本体の姿勢を変えた場合には、軸受部の摩擦などの
影響で、カウンターバランサーの役割が十分発揮できな
くなる可能性もある。
【0022】また、レンズ枠32の重量/寸法を大きく
することでレンズ枠の32の慣性モーメントを大きく
し、たとえ上記モーメントトルクが印加されても、レン
ズ枠32の回転角加速度を小さくして、位置検出誤差Δ
Eの単位時間δt当りの変化量d(ΔE)/dt・δt
を小さくすることで、サーボ系への影響を小さくするこ
とも考えられるが、従来例のごとき構成では重量/寸法
を著しく大きくする必要が出るために、小型化軽量化の
点から得策ではない。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を鑑み
てなされたものであり、以下の手段により上記課題を解
決するものである。
【0024】1)第一の発明の技術的な手段は、レンズ
移動枠上に一体的に、かつ第一軸受部の軸方向に延伸し
た位置に光軸方向位置検出用エンコーダ可動子を配設
し、この光軸方向位置検出用エンコーダ可動子に対向配
置して光軸方向位置検出用エンコーダ固定子を配設した
ことによる。
【0025】2)第二の発明の技術的な手段は、レンズ
移動枠上に一体的に、かつ2個の第一の軸受部の間に光
軸方向位置検出用エンコーダ可動子を配設し、この光軸
方向位置検出用エンコーダ可動子に対向配置して光軸方
向位置検出用エンコーダ固定子を配設したことによる。
【0026】3)第三の発明の技術的な手段は、2本の
ガイド軸の一方のガイド軸に嵌合する第一の軸受部と、
前記2本のガイド軸の他方のガイド軸に係合し、前記光
軸に垂直な第一の平面内での回動規制を兼ねた第二の軸
受部とを具備し、レンズ移動枠とレンズとアクチュエー
タ可動子とエンコーダ可動子とを含めてなる可動部の重
心と、前記2本のガイド軸を含んでなる平面との距離を
Lyとし、前記重心を前記平面上に投影した点と前記ア
クチュエータの光軸方向の推力重心との距離をLxと
し、光軸方向位置検出用エンコーダ可動子の検出点と前
記平面との距離をEyとし、前記光軸方向位置検出用エ
ンコーダ可動子の検出点を前記平面上に投影した点と前
記第一の軸受部を支承する前記ガイド軸の中心軸との距
離をExとしたとき、Lx>Lyなる時は、Ex<Ey
とし、Lx<Lyなる時は、Ex>Eyとしたことによ
る。
【0027】
【作用】前記第一の発明の技術的手段による作用は次の
ようになる。すなわち、上記のごとく、レンズ移動枠上
に一体的に、かつ第一軸受部の軸方向に延伸した位置に
光軸方向位置検出用エンコーダ可動子を配設し、この光
軸方向位置検出用エンコーダ可動子に対向配置して光軸
方向位置検出用エンコーダ固定子を配設したことによ
り、第一軸受部とエンコーダ可動子との距離を小さく設
定することが可能になり、軸受部のガタによってレンズ
枠が傾いてもエンコーダの検出誤差を著しく小さく設定
することが可能になる。従って、レンズを正確に合焦位
置に移動させることが可能になり、映像にボケが生ずる
ことはない。また位置検出誤差がきわめて小さいため、
駆動コイルに流れる電流がハンチングを生じることもな
く、低騒音化が可能になる。またレンズ移動枠を減速機
構を介さずに直接駆動することが可能であり、低消費電
力でもって高速駆動をすることが可能になる。
【0028】前記第二の発明の技術的手段による作用は
次のようになる。すなわち、上記のごとく、レンズ移動
枠上に一体的に、かつ2個の第一軸受部の間に光軸方向
位置検出用エンコーダ可動子を配設し、この光軸方向位
置検出用エンコーダ可動子に対向配置して光軸方向位置
検出用エンコーダ固定子を配設したことにより、第一軸
受部とエンコーダ可動子との距離を小さく設定すること
が可能になり、軸受部のガタによってレンズ枠が傾いて
もエンコーダの検出誤差を著しく小さく設定することが
可能になる。従って、レンズを正確に合焦位置に移動さ
せることが可能になり、映像にボケが生ずることはな
い。また位置検出誤差がきわめて小さいため、駆動コイ
ルに流れる電流がハンチングを生じることもなく、低騒
音化が可能になる。またレンズ移動枠を減速機構を介さ
ずに直接駆動することが可能であり、低消費電力でもっ
て高速駆動をすることが可能になる。さらにレンズ系の
小型化も可能になる。
【0029】前記第三の発明の技術的手段による作用は
次のようになる。すなわち、上記のごとく、Lx>Ly
なる時は、Ex<Eyとし、Lx<Lyなる時は、Ex
>Eyとしたことにより、推力重心と重心とが合致しな
いときに発生するモーメントトルクのエンコーダ検出誤
差の影響を小さくすることが可能になり、位置検出誤差
Eの単位時間当りの変化量を抑制することが可能にな
り、レンズを正確に合焦位置に移動させることが可能に
なり、映像にボケが生ずることはない。また位置検出誤
差がきわめて小さいため、駆動コイルに流れる電流がハ
ンチングを生じることもなく、低騒音化が可能になる。
またレンズ移動枠を減速機構を介さずに直接駆動するこ
とが可能であり、低消費電力でもって高速駆動をするこ
とが可能になる。さらにレンズ系の小型化も可能にな
る。
【0030】
【実施例】以下図面を参照しながら第一の発明の第一の
実施例を説明する。なお従来の実施例と同一である点の
詳細な説明は省略する。
【0031】図1に本実施例におけるレンズ駆動機構の
平断面図を、また図2にその正面図を、更に図3にその
横断面図を示す。図1に示すように、レンズ移動枠32
には第一軸受部10a,10bの軸方向延伸部にスリッ
ト板50が2本のビス60によって一体的に固着されて
いる。このスリット板50上には図4に示すように、エ
ッチングによって一定ピッチPの微細なスリット51を
多数形成している。
【0032】更に鏡筒部材(図示せず)には、図2に示
すように、スリット板50を挟むように発光源であるL
ED55と、このLED55からスリット51を透過し
て漏れる光を受光するPD56を配設している。
【0033】ここで図2に示すようにスリット板50
は、2本のガイド軸20a,20bを含んでなる平面G
からEyだけ離れた所に配設してある。またスリット板
50上のスリット51を平面Gに投影した点は、第一軸
受部10a,10bの軸芯からExだけ離れている。
【0034】なお駆動コイル7はレンズ30の周囲に配
設してあり、永久磁石1a,1b及びバックヨーク4
a,4bは駆動コイル7に対して対称な位置に配設さ
れ、その推力重心Fgは前記平面G上に設定してある。
【0035】上記のごとく構成された本実施例のレンズ
駆動機構の動作,作用について以下説明する。図2に示
すように本実施例におけるエンコーダ可動子の検出点す
なわちスリット51と、ガイド軸20aとの距離Ex,
Eyは従来例に比較すると著しく小さな値に設定可能で
ある。図5,6にレンズ枠32が第一軸受部10a,1
0bのガタによって傾斜したときの状態を示す。両図に
おいてスリット板50のみ傾斜する以前の状態を一点鎖
線で示している。図に示すように傾斜によってスリット
板50はその位置を変化させるが、スリット板50上の
スリット51はその光軸方向位置をほとんど変化させて
いないことがわかる。従って式(1)(3)で表される
エンコーダ検出誤差ΔE,ΔEmax及び式(8)で表
される位置検出誤差ΔEの単位時間δt当りの変化量d
(ΔE)/dt・δtも従来例に比較して極めて小さな
値になる。
【0036】このエンコーダ検出誤差ΔEが小さくなる
ことによって、レンズ30を正確に合焦位置に移動させ
ることが可能になり、映像にボケが生ずることが無くな
る。また位置検出誤差の単位時間当り変化量d(ΔE)
/dt・δtがきわめて小さいため、駆動コイル7に流
れる電流がハンチングを生じることもなく、低騒音化が
可能になる。またレンズ移動枠32を減速機構を介さず
に直接駆動することが可能であり、低消費電力でもって
高速駆動をすることが可能になる。
【0037】次に第一の発明の第二の実施例について説
明する。なお従来の実施例と同一である点の詳細な説明
は省略する。
【0038】図7に本実施例におけるレンズ駆動機構の
正面図を、また図8に図7におけるK−K断面図を示
す。但し図8においてLED55,PD56は省略して
ある。本実施例においては、図8に示すようにスリット
51は2回折り曲げてある。従って図7,図8に示すよ
うにスリット51と第一軸受部10a,10bからの
X,Y軸方向距離Ex,Eyはほとんど零に設定してあ
る。従って式(1),(3)で表されるエンコーダ検出
誤差ΔE,ΔEmax及び式(8)で表される位置検出
誤差ΔEの単位時間δt当りの変化量d(ΔE)/dt
・δtもほとんど零にすることが可能になる。
【0039】このエンコーダ検出誤差ΔEが小さくなる
ことによって、レンズ30を正確に合焦位置に移動させ
ることが可能になり、映像にボケが生ずることが無くな
る。また位置検出誤差の単位時間当り変化量d(ΔE)
/dt・δtがほとんど零であることから、駆動コイル
7に流れる電流がハンチングを生じることもなく、低騒
音化が可能になる。またレンズ移動枠32を減速機構を
介さずに直接駆動することが可能であり、低消費電力で
もって高速駆動をすることが可能になる。
【0040】なお上記第一,第二の実施例においては第
一軸受部10a,10bは2つの円筒形状をなす軸受部
としたが、これに限定されるものではなく、軸方向距離
の長い1つの円筒形状軸受としても良い。
【0041】次に第二の発明の一実施例について説明す
る。なお従来の実施例と同一である点の詳細な説明は省
略する。
【0042】図9に本実施例におけるレンズ駆動機構の
平断面図を、また図10にその正面図を示す。図9に示
すように、レンズ移動枠32にはスリット板50が2本
のビス60によって一体的に固着されている。このスリ
ット板50上には図11に示すように、エッチングによ
って一定ピッチPの微細なスリット51を多数形成して
いる。
【0043】更に鏡筒部材(図示せず)には、図10に
示すように、スリット板50を挟むように発光源である
LED55と、このLED55からスリット51を透過
して漏れる光を受光するPD56を配設している。
【0044】ここで図10に示すようにスリット板50
は、2本のガイド軸20a,20bを含んでなる平面G
からEyだけ離れた所に配設してある。またスリット板
50上のスリット51を平面Gに投影した点は、第一軸
受部10a,10bの軸芯からExだけ離れている。
【0045】上記のごとく構成された本実施例のレンズ
駆動機構の動作,作用について以下説明する。図10に
示すように本実施例におけるエンコーダ可動子の検出点
すなわちスリット51と、ガイド軸20aとの距離E
x,Eyは従来例に比較すると著しく小さな値に設定可
能である。従って次式で表されるエンコーダ検出誤差Δ
Eも従来例に比較して極めて小さな値になる。図9,図
12にレンズ枠32が第一軸受部10a,10bのガタ
によって傾斜したときの状態を示す。両図においてスリ
ット板50のみ傾斜する以前の状態を一点鎖線で示して
いる。図に示すように傾斜によってスリット板50はそ
の位置を変化させるが、スリット板50上のスリット5
1はその光軸方向位置をほとんど変化させていないこと
がわかる。従って式(1)(3)で表されるエンコーダ
検出誤差ΔE,ΔEmax及び式(8)で表される位置
検出誤差ΔEの単位時間δt当りの変化量d(ΔE)/
dt・δtも従来例に比較して極めて小さな値になる。
【0046】このエンコーダ検出誤差ΔEが小さくなる
ことによって、レンズ30を正確に合焦位置に移動させ
ることが可能になり、映像にボケが生ずることが無くな
る。また位置検出誤差の単位時間当り変化量d(ΔE)
/dt・δtがきわめて小さいため、駆動コイル7に流
れる電流がハンチングを生じることもなく、低騒音化が
可能になる。またレンズ移動枠32を減速機構を介さず
に直接駆動することが可能であり、低消費電力でもって
高速駆動をすることが可能になる。
【0047】また第一の発明においては、スリット51
の配設位置は第一軸受部10a,10bの軸方向延伸部
に設定しているために、レンズ系の構成上軸方向長さが
若干長くなる可能性があったが、本発明においてはガイ
ド軸20a,20bに直交する方向に設定されているの
で、レンズ系をコンパクトに、かつ組立性のよい設計を
することが可能になるというメリットも生じる。
【0048】次に第三の発明の第一の実施例について説
明する。なお従来の実施例と同一である点の詳細な説明
は省略する。
【0049】図13に本実施例におけるレンズ駆動機構
の正面図を、また図14にその平断面図を示す。図14
に示すように、レンズ移動枠32にはスリット板50が
2本のビス60によって一体的に固着されている。この
スリット板50上には図11に示すように、エッチング
によって一定ピッチPの微細なスリット51を多数形成
している。
【0050】更に鏡筒部材(図示せず)には、図13に
示すように、スリット板50を挟むように発光源である
LED55と、このLED55からスリット51を透過
して漏れる光を受光するPD56を配設している。
【0051】ここで図13に示すように、スリット板5
0は2本のガイド軸20a,20bを含んでなる平面G
からEyだけ離れた所に配設してある。またスリット板
50上のスリット51を平面Gに投影した点は、第一軸
受部10a,10bの軸芯からExだけ離れている。
【0052】ここで2本のガイド軸20a,20bを含
んでなる平面を平面Gとする。なおレンズ移動枠32と
レンズ30及び駆動コイル7とを含めてなる可動部の重
心Wと平面Gとの距離はLyであり、この重心Wを平面
G上に投影した点とアクチュエータの光軸方向推力重心
Fgとの距離はLxである。
【0053】本実施例において、上記Lx,Ly,E
x,Eyの関係は次のように設定してある。すなわちL
x>Lyとし、Ex<Eyとしてある。
【0054】上記のごとく構成された本実施例のレンズ
駆動機構の動作,作用について以下説明する。
【0055】ここでエンコーダの位置検出誤差ΔEの単
位時間δt(サーボ回路のサンプリング周期)当りの変
化量d(ΔE)/dt・δtは式(8)の初期条件C
x,Cyを無視すると式(9)で表される。
【0056】 d(ΔE)/dt・δt =F・(Ly・Ey/Ix+Ly・Ey・/Ix)・t・δt (9) ここで上記d(ΔE)/dt・δtはサーボ回路(図示
せず)が位置制御を行っていることから分解能(ここで
はスリット51のピッチPに等しい)以上の値になるこ
とは一般に許されない。もし分解能以上であると、合焦
点付近でレンズ枠32を光軸31方向に微小振動させた
時に、駆動コイル7に流れる電流がハンチングを生じて
しまい、騒音の原因にもなる。しかしながら本実施例に
おいてはLx<Lyとし、Ex>Eyとしてあるので式
(9)中、()内の値は従来例に比較すると小さく設定
することが可能になる。従って通常の撮影時のように小
さな推力Fで事足りる場合はd(ΔE)/dt・δtが
分解能以上の値になることはきわめて稀であり、実用上
なんら差し支えないといえる。従って駆動コイル7に流
れる電流がハンチングを生じることもなく、低騒音化が
可能になる。またエンコーダ検出誤差ΔEが小さくなる
ことによって、レンズ30を正確に合焦位置に移動させ
ることが可能になり、映像にボケが生ずることが無くな
る。またレンズ移動枠32を減速機構を介さずに直接駆
動することが可能であり、低消費電力でもって高速駆動
をすることが可能になる。
【0057】また第一の発明においては、スリット51
の配設位置は第一軸受部10a,10bの軸方向延伸部
に設定しているために、レンズ系の構成上軸方向長さが
若干長くなる可能性があったが、本発明においてはガイ
ド軸20a,20bに直交する方向に設定されているの
で、レンズ系をコンパクトに、かつ組立性のよい設計を
することが可能になるというメリットも生じる。
【0058】次に第三の発明の第二の実施例について説
明する。なお従来の実施例と同一である点の詳細な説明
は省略する。
【0059】図15に本実施例におけるレンズ駆動機構
の正面図を、また図16にその横断面図を示す。図15
に示すように、レンズ移動枠32にはスリット板50が
ビス60によって一体的に固着されている。このスリッ
ト板50上には図11に示すように、エッチングによっ
て一定ピッチPの微細なスリット51を多数形成してい
る。
【0060】更に鏡筒部材(図示せず)には、スリット
板50を挟むように発光源であるLED55と、このL
ED55からスリット51を透過して漏れる光を受光す
るPD56を配設している。
【0061】ここで図13に示すように、スリット板5
0上のスリット51は2本のガイド軸20a,20bを
含んでなる平面GからEyだけ離れた所に配設してあ
る。またスリット板50は、第一軸受部10a,10b
の軸芯からExだけ離れている。
【0062】ここで2本のガイド軸20a,20bを含
んでなる平面を平面Gとする。なおレンズ移動枠32と
レンズ30及び駆動コイル7とを含めてなる可動部の重
心Wと平面Gとの距離はLyであり、この重心Wを平面
G上に投影した点とアクチュエータの光軸方向推力重心
Fgとの距離はLxである。
【0063】本実施例において、上記Lx,Ly,E
x,Eyの関係は次のように設定してある。すなわちL
x<Lyとし、Ex>Eyとしてある。
【0064】上記のごとく構成された本実施例のレンズ
駆動機構の動作,作用について以下説明する。
【0065】ここでエンコーダの位置検出誤差ΔEの単
位時間δt当りの変化量d(ΔE)/dt・δtは式
(9)で表されるが、本実施例においてはLx>Lyと
し、Ex<Eyとしてあるので式(9)中、()内の値
は従来例に比較すると小さく設定することが可能にな
る。また本発明の第一の実施例に比較しても()無いの
値は小さい。従って通常の撮影時のように小さな推力F
で事足りる場合はd(ΔE)/dt・δtが分解能以上
の値になることはきわめて稀であり、実用上なんら差し
支えないといえる。従って駆動コイル7に流れる電流が
ハンチングを生じることもなく、低騒音化が可能にな
る。またエンコーダ検出誤差ΔEが小さくなることによ
って、レンズ30を正確に合焦位置に移動させることが
可能になり、映像にボケが生ずることが無くなる。また
レンズ移動枠32を減速機構を介さずに直接駆動するこ
とが可能であり、低消費電力でもって高速駆動をするこ
とが可能になる。
【0066】また第一の発明においては、スリット51
の配設位置は第一軸受部10a,10bの軸方向延伸部
に設定しているために、レンズ系の構成上軸方向長さが
若干長くなる可能性があったが、本発明においてはガイ
ド軸20a,20bに直交する方向に設定されているの
で、レンズ系をコンパクトに、かつ組立性のよい設計を
することが可能になるというメリットも生じる。
【0067】なお前記第一〜第三の発明の各実施例にお
いて、第一軸受部10a,10bと第二軸受部11はレ
ンズ枠32と一体の樹脂成形品としたが、各発明はこれ
に限定されるものではなく、それぞれ別ピースとしても
良いことは自明である。
【0068】またアクチュエータ構成としては前記実施
例のように矩形型の永久磁石1a,1b,1cをコ字型
のバックヨーク4a,4bに固着したものを鏡筒部材に
固定し、駆動コイル7をレンズ移動枠32に固着した構
成としたが、上記各発明はこれに限定されるものではな
く、例えば駆動コイル7をレンズ枠32に固着したもの
であってもよい。また永久磁石1a,1bの形状を円弧
型としたものとし、駆動コイル7を円柱形状としたもの
であってもよい。更にはアクチュエータを表面波モータ
(超音波モータ)としたものであってもよい。
【0069】さらに、前記各実施例においてエンコーダ
構成はLED55,PD56,スリット板50を用いた
構成としたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他のあらゆる原理に基づくエンコーダ形態にも適応
が可能であることは明白である。例えば図17に示すよ
うに、エンコーダ可動子を樹脂磁石性の可動磁石72に
微細な多極着磁を施して微小磁極75を形成したものと
し、エンコーダ固定子にはMR素子(磁気抵抗素子)7
0を用いてこれに充ててもよい。さらにこのMR素子7
0の代わりに、ホール素子、リングヘッドなどを採用し
たものであってもよい。また図18に示すように、光学
式コンパクトディスクの原理を応用し、レーザ発振器8
0を用いて、可動子には表面を研磨した可動スケール8
1に微細なピット82を一定間隔で設け、このピット8
2における反射光を対物レンズ85,ハーフミラー84
を経由して受光素子83にて検出することで位置検出信
号とするものであってもよい。
【0070】
【発明の効果】上述のごとく前記第一の発明になるレン
ズ駆動機構によれば、レンズ移動枠上に一体的に、かつ
第一軸受部の軸方向に延伸した位置に光軸方向位置検出
用エンコーダ可動子を配設し、この光軸方向位置検出用
エンコーダ可動子に対向配置して光軸方向位置検出用エ
ンコーダ固定子を配設したことにより、第一軸受部とエ
ンコーダ可動子との距離を小さく設定することが可能に
なり、軸受部のガタによってレンズ枠が傾いてもエンコ
ーダの検出誤差を著しく小さく設定することが可能にな
る。従って、レンズを正確に合焦位置に移動させること
が可能になり、映像にボケが生ずることはない。また位
置検出誤差がきわめて小さいため、駆動コイルに流れる
電流がハンチングを生じることもなく、低騒音化が可能
になる。またレンズ移動枠を減速機構を介さずに直接駆
動することが可能であり、低消費電力でもって高速駆動
をすることが可能になる。
【0071】また前記第二の発明になるレンズ駆動機構
によれば、レンズ移動枠上に一体的に、かつ2個の第一
の軸受部の間に光軸方向位置検出用エンコーダ可動子を
配設し、この光軸方向位置検出用エンコーダ可動子に対
向配置して光軸方向位置検出用エンコーダ固定子を配設
したことにより、第一軸受部とエンコーダ可動子との距
離を小さく設定することが可能になり、軸受部のガタに
よってレンズ枠が傾いてもエンコーダの検出誤差を著し
く小さく設定することが可能になる。従って、レンズを
正確に合焦位置に移動させることが可能になり、映像に
ボケが生ずることはない。また位置検出誤差がきわめて
小さいため、駆動コイルに流れる電流がハンチングを生
じることもなく、低騒音化が可能になる。またレンズ移
動枠を減速機構を介さずに直接駆動することが可能であ
り、低消費電力でもって高速駆動をすることが可能にな
る。さらにレンズ系の小型化も可能になる。
【0072】前記第三の発明になるレンズ駆動機構によ
れば、2本のガイド軸の一方のガイド軸に嵌合する第一
の軸受部と、前記2本のガイド軸の他方のガイド軸に係
合し、前記光軸に垂直な第一の平面内での回動規制を兼
ねた第二の軸受部とを具備し、レンズ移動枠とレンズと
アクチュエータ可動子とエンコーダ可動子とを含めてな
る可動部の重心と、前記2本のガイド軸を含んでなる平
面との距離をLyとし、前記重心を前記平面上に投影し
た点と前記アクチュエータの光軸方向の推力重心との距
離をLxとし、光軸方向位置検出用エンコーダ可動子の
検出点と前記平面との距離をEyとし、前記光軸方向位
置検出用エンコーダ可動子の検出点を前記平面上に投影
した点と前記第一の軸受部を支承する前記ガイド軸の中
心軸との距離をExとしたとき、Lx>Lyなる時は、
Ex<Eyとし、Lx<Lyなる時は、Ex>Eyとし
たことにより、推力重心と重心とが合致しないときに発
生するモーメントトルクのエンコーダ検出誤差への影響
を小さくすることが可能になり、また位置検出誤差ΔE
の単位時間当りの変化量を抑制することが可能になり、
レンズを正確に合焦位置に移動させることが可能にな
り、映像にボケが生ずることはない。また位置検出誤差
がきわめて小さいため、駆動コイルに流れる電流がハン
チングを生じることもなく、低騒音化が可能になる。ま
たレンズ移動枠を減速機構を介さずに直接駆動すること
が可能であり、低消費電力でもって高速駆動をすること
が可能になる。さらにレンズ系の小型化も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の第一の実施例におけるレンズ駆動
機構の平断面図
【図2】同実施例におけるレンズ駆動機構の正面図
【図3】同実施例におけるレンズ駆動機構の横断面図
【図4】同実施例におけるスリット板の平面図
【図5】同実施例におけるレンズ移動枠の傾斜時の平断
面図
【図6】同実施例におけるレンズ移動枠の傾斜時の横断
面図
【図7】第一の発明の第二の実施例におけるレンズ駆動
機構の正面図
【図8】同実施例におけるレンズ移動枠の傾斜時の横断
面図
【図9】第二の発明の一実施例におけるレンズ駆動機構
の平断面図
【図10】同実施例におけるレンズ駆動機構の正面図
【図11】第二の発明の一実施例及び第3の発明の第
一,第二の実施例におけるスリット板の平面図
【図12】第二の発明の一実施例におけるレンズ移動枠
の傾斜時の横断面図
【図13】第三の発明の第一の実施例におけるレンズ駆
動機構の正面図
【図14】同実施例におけるレンズ駆動機構の平断面図
【図15】第三の発明の第二の実施例におけるレンズ駆
動機構の正面図
【図16】同実施例におけるレンズ駆動機構の平断面図
【図17】MR素子使用のエンコーダ部構成図
【図18】レーザ発振器使用のエンコーダ部構成図
【図19】従来例におけるレンズ駆動機構の正面図
【図20】従来例におけるレンズ駆動機構の平断面図
【図21】従来例におけるレンズ駆動機構の横断面図
【図22】従来例におけるアクチュエータ部断面図
【図23】従来例におけるスリット板の平面図
【図24】PDの平面図
【図25】従来例におけるレンズ移動枠の傾斜時の平断
面図
【図26】同実施例におけるレンズ移動枠の傾斜時の横
断面図
【符号の説明】
10a,10b 第一軸受部 11 第二軸受部 30 レンズ 31 光軸 32 レンズ移動枠 50 スリット板 55 LED 56 PD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 洋介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸上に配置されたレンズと、 このレンズを挟んで、かつ前記光軸に平行に配置した2
    本のガイド軸と、 この一方のガイド軸に嵌合する第一の軸受部と、 前記2本のガイド軸の他方のガイド軸に係合し、前記ガ
    イド軸に垂直な平面内での回動規制を兼ねた第二の軸受
    部と、 前記レンズと一体的に構成され、前記第一,第二の軸受
    部によって、前記2本のガイド軸の軸方向に摺動自在に
    支承したレンズ移動枠と、 このレンズ移動枠上に一体的に、かつ前記第一の軸受部
    の軸方向に延伸した位置に配設した光軸方向位置検出用
    エンコーダ可動子と、 この光軸方向位置検出用エンコーダ可動子に対向配置し
    て配設した光軸方向位置検出用エンコーダ固定子とを具
    備したことを特徴とするレンズ駆動機構。
  2. 【請求項2】 光軸上に配置されたレンズと、 このレンズを挟んで、かつ前記光軸に平行に配置した2
    本のガイド軸と、 この一方のガイド軸に嵌合する2個の第一の軸受部と、 前記2本のガイド軸の他方のガイド軸に係合し、前記ガ
    イド軸に垂直な平面内での回動規制を兼ねた第二の軸受
    部と、 前記レンズと一体的に構成され、前記第一,第二の軸受
    部によって、前記2本のガイド軸の軸方向に摺動自在に
    支承したレンズ移動枠と、 このレンズ移動枠上に一体的に、かつ前記2個の第一の
    軸受部の間に配設した光軸方向位置検出用エンコーダ可
    動子と、 この光軸方向位置検出用エンコーダ可動子に対向配置し
    て配設した光軸方向位置検出用エンコーダ固定子とを具
    備したことを特徴とするレンズ駆動機構。
  3. 【請求項3】 光軸上に配置されたレンズと、 このレンズを挟んで、かつ前記光軸に平行に配置した2
    本のガイド軸と、 この一方のガイド軸に嵌合する第一の軸受部と、 前記2本のガイド軸の他方のガイド軸に係合し、前記光
    軸に垂直な第一の平面内での回動規制を兼ねた第二の軸
    受部と、 前記レンズに対して前記光軸方向に推力を発生する、可
    動子と固定子とからなるアクチュエータと、 このアクチュエータの前記可動子と、前記レンズとを一
    体的に構成し、前記第一,第二の軸受部によって、前記
    光軸方向に摺動自在に支承したレンズ移動枠と、 このレンズ移動枠上に一体的に配設した光軸方向位置検
    出用エンコーダ可動子と、 この光軸方向位置検出用エンコーダ可動子に対向配置し
    て配設した光軸方向位置検出用エンコーダ固定子とを具
    備してなり、前記2本のガイド軸を含んでなる第二の平
    面と、前記レンズ移動枠と前記レンズと前記アクチュエ
    ータ可動子と前記光軸方向位置検出用エンコーダ可動子
    とを含めてなる可動部の重心との距離をLyとし、前記
    重心を前記第二の平面上に投影した点と前記推力重心と
    の距離をLxとし、前記光軸方向位置検出用エンコーダ
    可動子の検出点と前記第二の平面との距離をEyとし、
    前記光軸方向位置検出用エンコーダ可動子の検出点を前
    記第二の平面上に投影した点と前記第一の軸受部を支承
    する前記ガイド軸の中心軸との距離をExとしたとき、
    Lx>Lyなる時は、Ex<Eyとし、Lx<Lyなる
    時は、Ex>Eyとしたことを特徴とするレンズ駆動機
    構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162876A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 駆動装置およびそれを用いたレンズ駆動装置
JP2008203330A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Canon Inc レンズ駆動装置および撮像装置
JP2013015775A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Nikon Corp 光学装置及びカメラ
WO2016199284A1 (ja) * 2015-06-11 2016-12-15 オリンパス株式会社 光学素子駆動機構、内視鏡および撮像装置

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