JP3835208B2 - パワーユニットの支持ブラケット - Google Patents

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K5/00Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
    • B60K5/12Arrangement of engine supports

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体前部に搭載されるパワーユニットの支持部分が、このパワーユニットを支持する車体側の骨格部材と車幅方向にオフセットする場合のパワーユニットの支持ブラケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両では、車体前部にエンジンや電動モータなどの動力源を搭載するエンジンルームなどのコンパートメントルームが配置される。このコンパートメントルームの車幅方向の両側下部にフロントサイドメンバや両側上部にフードリッジアッパーなどの骨格部材が車両前後方向を指向して配置されるとともに、車幅方向両側にはフロントサスペンションのサスペンションスプリングサポートが配置される。そして、上記動力源を用いたパワーユニットは、骨格部材である上記フロントサイドメンバを用いたプラットフォームにエンジンマウントを介して支持させるようになっている。
【0003】
ところで、パワーユニットをプラットフォームに搭載するにあたって、既存のプラットフォームに他車用パワーユニットを流用搭載しようとした場合、当然ながら、そのパワーユニット専用のプラットフォームでないため、パワーユニット側マウント位置とフロントサイドメンバ位置とが車幅方向にオフセットすることになる。
【0004】
このように、パワーユニットの支持部とフロントサイドメンバとがオフセットされる場合には、たとえば実公平7−46601号公報に開示される支持ブラケット(エンジンマウントブラケット)を用いることにより、上記オフセット分の寸法誤差を許容してパワーユニットの搭載が可能となる。
【0005】
即ち、この支持ブラケットは、フロントサイドメンバとフードリッジアッパーとの間に跨って配置され、下端部がフロントサイドメンバの上側面にボルト締結されるとともに、上端部がフードリッジアッパーの内側面にボルト締結されるようになっており、その支持ブラケットの中間部分にエンジンマウントが取り付けられる。
【0006】
ところで、このように上記支持ブラケットが取り付けられるフロントサイドメンバとフードリッジアッパーとは別部材を1つの車体に組み付けたものであるため、どうしても両者間には組付け誤差が発生してしまう。このため、支持ブラケットに発生する上・下両端部の取付け点間の車体精度誤差吸収を、上記各ボルトの締結部調整孔で行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のパワーユニットの支持ブラケットにあっては、下端部がボルト締結されるフロントサイドメンバの上側面の車幅方向幅はある程度の幅に限定され、支持ブラケット下端部の取付け座面はそのフロントサイドメンバの上側面の略全幅を占有して取り付けられるようになっている。また、フロントサイドメンバはその車幅方向外側には2部材を溶接して閉断面構造とするためのフランジが設けられており、そのフランジに規制されて支持ブラケットの下端部が車幅方向の誤差吸収量を確保するのが困難になってしまう。
【0008】
また、支持ブラケットにはパワーユニットの前後揺動に対するピッチングモーメントが入力されるが、このピッチングモーメントに対する支持ブラケットの取付け強度を確保するためには、支持ブラケット下端部のフロントサイドメンバに対する車両前後方向の固定スパンを大きくすることが望ましい。
【0009】
ところが、従来の支持ブラケットでは下端部がフロントサイドメンバの上側面に固定される。しかし、このフロントサイドメンバの上側面の前方には、たとえばバッテリやその他の搭載部品などの障害物でスペースを制約され易く、また、後方には、サスペンションスプリングサポートが障害物となって位置するなどして大きく制約されてしまう。このため、支持ブラケットのフロントサイドメンバに対する上記固定スパンを大きくとることができず、どうしてもパワーユニットのピッチングモーメントに対する強度を得ることができなくなってしまうという課題があった。
【0010】
そこで、本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたもので、パワーユニットを支持する車体側の骨格部材に対する車体精度誤差吸収を容易にしつつ、パワーユニットのピッチングモーメントに対する取付け強度を確保するようにしたパワーユニットの支持ブラケットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1の発明にあっては、サスペンションスプリングサポートが車幅方向両側に配置される車体前部構造であって、パワーユニットを車体側に弾性支持する支持部材の位置と、パワーユニットの荷重を支持する車体の下部骨格部材の位置とが、車幅方向にオフセットするようになったパワーユニットの支持ブラケットにおいて、パワーユニットの上記支持部材を取付けるパワーユニット支持部分および上記下部骨格部材に結合される内側壁面が設けられる第1ブラケットと、上記下部骨格部材の上方に配置される車体の上部骨格部材の内側面に車幅方向に結合される外側壁面と、該外側壁面に連続して形成されてサスペンションスプリングサポートの前面に前後方向に結合される結合壁面とを設けた第2ブラケットと、を備え、これら第1ブラケットと第2ブラケットとに、互いに車幅方向の相対誤差を許容しつつ結合される結合面を形成し、第1ブラケットに設けたボルト孔に対応して第2ブラケットに設けた位置調整孔を該ボルト孔よりも大径に形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載のパワーユニットの支持ブラケットにおいて、上記第1ブラケットの内側壁面を上記下部骨格部材の内側面に結合し、その車両前後方向の固定スパンを、上記パワーユニット支持部分と下部骨格部材の上側面との間の間隔より大きくしたことを特徴としている。
【0013】
請求項3の発明にあっては、請求項1または2に記載のパワーユニットの支持ブラケットにおいて、上記結合面を、上記パワーユニット支持部分とサスペンションスプリングサポートとに近接して配置するとともに、上記結合面を介して第1ブラケットと第2ブラケットとを結合する取付け点を、車両前後方向に複数配置したことを特徴としている。
【0015】
請求項の発明にあっては、請求項1〜のいずれか1つに記載のパワーユニットの支持ブラケットにおいて、上記第1ブラケットの内側壁面に、上記サスペンションスプリングサポートに近接する端部に凹設部を形成したことを特徴としている。
【0016】
請求項の発明にあっては、請求項1〜のいずれか1つに記載のパワーユニットの支持ブラケットにおいて、上記第1ブラケットを鋳物の一体構造とし、その裏側に、上記下部骨格部材への下部結合部と上記第2ブラケットとの結合面および上記パワーユニット支持部分とを結ぶ縦リブを一体成形するとともに、この縦リブに交差するように横リブを一体成形したことを特徴としている。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、パワーユニットの支持ブラケットを、内側壁面を介して下部骨格部材に結合される第1ブラケットと、外側壁面を介して上部骨格部材に結合される第2ブラケットとの2部材で構成し、これら第1,第2ブラケットを結合する結合面で、両ブラケットの車幅方向の相対誤差を許容するようにしたので、車体に格別な精度管理を必要とすることなく下部骨格部材と上部骨格部材との間に上記支持ブラケットを取り付けることができる。従って、パワーユニットの支持部材の位置と下部骨格部材の位置とが車幅方向にオフセットする場合にあっても、第1ブラケットのパワーユニット支持部分にパワーユニットの支持部材を精度良く取付けることができる。
しかも、第2ブラケットの上記外側壁面に、サスペンションスプリングサポートへの結合壁面を連続して形成したので、支持ブラケットに発生するピッチングモーメントの接線力を第2ブラケットの接合面内力として上部骨格部材およびサスペンションスプリングサポートに伝達することができるため、第2ブラケットの局部的な面外変形を防止することができる。
また、路面からのサスペンション入力を保持するサスペンションスプリングサポートと下部骨格部材とが、第1,第2ブラケットを介して直接結合されるため、路面入力をサスペンションスプリングサポートのみならず下部骨格部材にも伝達して分散し、車体の強度および剛性を高めることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、上記第1ブラケットの内側壁面を上記下部骨格部材の内側面に結合したので、下部骨格部材の上側面の前方部分および後方部分に配置される障害物に邪魔されることなく、内側壁面の固定スパンの長さの自由度を広げることができる。そして、その内側壁面の車両前後方向の固定スパンを、上記パワーユニット支持部分と下部骨格部材の上側面との間の間隔より大きくしたので、パワーユニットの前後方向のピッチングモーメントが支持ブラケットに発生した場合に、そのモーメントに対して必要な取付け強度を確保することができる。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、上記結合面を、上記パワーユニット支持部分とサスペンションスプリングサポートとに近接して配置するとともに、上記結合面を介して第1ブラケットと第2ブラケットとを結合する取付け点を、車両前後方向に複数配置したので、その取付け点を、パワーユニット支持部分からの車幅方向オフセット量と、サスペンションスプリングサポートとの前後方向および車幅方向のオフセット量とが最小となるように配置できるため、パワーユニットの支持部材から前後揺動が入力された場合に、支持ブラケットのピッチングモーメントの発生を抑制することができる。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜の発明の効果に加えて、上記第1ブラケットの内側壁面に、上記サスペンションスプリングサポートに近接する端部に凹設部を形成したので、第1ブラケットをサスペンションスプリングサポートに接近もしくは接触して取り付けた場合にも、サスペンションからパワーユニットの配置空間側に配索されるワイヤーハーネスを上記凹設部に通すことにより、支持ブラケットが障害となることなくそのワイヤーハーネスの配索作業を容易にすることができる。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜の発明の効果に加えて、鋳物の一体構造として形成された第1ブラケットは、その裏側に、上記下部骨格部材への下部結合部と上記第2ブラケットとの結合面および上記パワーユニット支持部分とを結ぶ縦リブを一体成形するとともに、この縦リブに交差するように横リブを一体成形したので、パワーユニットからモーメントを受けた場合に、互いに交差するように配置された縦リブおよび横リブによってモーメントによる面外力を保持して応力を分散できるため、第1ブラケットの剛性を高めて局部変形を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。図1から図8は本発明にかかるパワーユニットの支持ブラケットの一実施形態を示し、図1は支持ブラケットの取付け状態を示す斜視図、図2は支持ブラケットの取付け状態を示す正面図、図3は支持ブラケットの取付け状態を示す平面図、図4は図3中のA−A線断面図、図5は支持ブラケットを取り付けた車体前部の平面図、図6は第1ブラケットを表面から見た斜視図、図7は第1ブラケットを裏面から見た斜視図、図8は第2ブラケットを斜め上方から見た斜視図である。
【0025】
図5は車体1の前部に設けられるエンジンルーム2を示し、このエンジンルーム2の車幅方向(図中左右方向)の両側下部には、下部骨格部材としてのフロントサイドメンバ3が対を成して設けられるとともに、エンジンルーム2の車幅方向両側には、フロントサイドメンバ3より上方に位置して上部骨格部材としてのフードリッジアッパー4が対を成して設けられる。この場合、平面視でフロントサイドメンバ3に対してフードリッジアッパー4が車幅方向外方に位置するようになっている。
【0026】
また、エンジンルーム2の車両前後方向中間部には、車幅方向両側にサスペンションスプリングサポートとなるストラットタワー5が対を成して設けられている。そして、このように構成された上記エンジンルーム2の中央部には、主にエンジンとトランスアクスルとから構成されるパワーユニット10が搭載される。
【0027】
パワーユニット10は、図1に示すように、支持部材としてのエンジンマウント11を介して車体側、つまり上記フロントサイドメンバ3に弾性支持される。このとき、パワーユニット10は、これに取付けられた上記エンジンマウント11の位置と、上記フロントサイドメンバ3の位置とが、車幅方向にオフセットし、エンジンマウント11がフロントサイドメンバ3よりも外方に位置するようになっている。
【0028】
上記エンジンマウント11は、図1に示すように、支持ブラケット12に取付けられ、この支持ブラケット12を介して上記フロントサイドメンバ3に支持されることになる。
【0029】
ここで、本実施形態では上記支持ブラケット12は、上記エンジンマウント11を取付けるパワーユニット支持部分21および上記フロントサイドメンバ3に結合される内側壁面22が設けられる第1ブラケット20と、上記フードリッジアッパー4に結合される外側壁面31を設けた第2ブラケット30とで構成される。そして、これら第1ブラケット20と第2ブラケット30とは、図2に示すように、これら両者に水平方向を指向して形成される結合面40を介して、車幅方向の相対変位を許容しつつ結合されるようになっている。
【0030】
上記第1ブラケット20の結合面40には、図6に示すように、車両前後方向に並設される複数(本実施形態では2箇所)の取付け点となる座40b付きのボルト穴40aが形成される。一方、上記第2ブラケット30の結合面40には、図8に示すように、これらボルト穴40aに対応して大径の位置調整孔40cが形成される。
【0031】
そして、図1に示すように、位置調整孔40cに挿通したボルト41を上記ボルト穴40aに螺合して締め付けることにより、第1ブラケット20と第2ブラケット30とが結合される。このとき、ボルト41と位置調整孔40cとの間に設けられる隙間により、第1ブラケット20と第2ブラケット30とは水平方向に位置調整ができるようになっている。
【0032】
上記パワーユニット支持部分21は、図6に示すように、上記結合面40に近接し、かつ上記結合面40より一段下がった水平面として形成され、図1に示すように、このパワーユニット支持部分21に形成されたボルト穴21aに、ボルト42を介してエンジンマウント11が取り付けられる。尚、ボルト穴21aは、車両後方に1箇所設けられるとともに、車両前方には車幅方向に並設される2箇所が設けられる。なお、図3における21cはエンジンマウント11からの前後揺動入力中心位置である。
【0033】
上記内側壁面22は、図6に示すように、パワーユニット支持部分21の内側縁21bから下方に垂設され、その下端部は車体側への取付面23となってフロントサイドメンバ3の内側面3aに配置されるようになっている。内側壁面22の取付面23は車両前後方向に幅広く形成され、その取付面23には車両前後方向に複数(本実施形態では3箇所)の取付孔23aが並設されている。そして、図4に示すように、これら取付孔23aに挿通するボルト43を介して取付面23はフロントサイドメンバ3の内側面3aに結合される。
【0034】
また、図6に示すように、上記パワーユニット支持部分21の前側縁21cから前側壁面24が垂設され、この前側壁面24の下端部にはフロントサイドメンバ3の上側面3bに当接する上方取付面25が形成される。そして、図4に示すように、この上方取付面25は、これに形成した1箇所の取付孔25aに挿通するボルト44を介してフロントサイドメンバ3の上側面3bに結合されるようになっている。尚、上記前側壁面24および上記上方取付面25は、図6に示すように、上記内側壁面22の側縁に一体に結合される。
【0035】
ここで、本実施形態は、図2に示すように、上記内側壁面22の取付面23に形成された複数の取付孔23aのうち、最前方に位置する取付孔23aと最後方に位置する取付孔23aとの間の固定スパンL2を、上記パワーユニット支持部分21とフロントサイドメンバ3の上側面3bとの間の間隔L1より大きく設定してある。
【0036】
また、上記第1ブラケット20は鋳物の一体構造として成形され、図7に示すように、その裏側には、内側壁面22の下端部に形成された下部結合部としての取付面23と上記結合面40および上記パワーユニット支持部分21とを結ぶ複数条の縦リブ50を一体成形するとともに、これら縦リブ50に交差するように複数条の横リブ51を一体成形している。
【0037】
上記複数の縦リブ50は、そのうちの3条が結合面40に形成された2箇所のボルト孔40aの中間部および両側部に配置されて最も長く形成されるとともに、残りの2条がパワーユニット支持部分21に形成された車両後方のボルト穴21a位置および車両前方のボルト穴21a位置にそれぞれ対応して配置される。また、上記複数の横リブ51は、車両前方端部が前側壁面24に接続されるようになっている。
【0038】
更に、上記内側壁面22の表側には、図6に示すように、パワーユニット支持部分21近傍の上端角部22a,22bと取付面23の最後方取付孔23aおよび最前方取付孔23aとを対角線状に結ぶ交差リブ52,53が一体成形されている。
【0039】
また、上記交差リブ52,53は、取付面23の下端縁に一体成形された下端リブ54との間に、適宜間隔をもって上下に配置される複数の連結リブ55が一体成形されている。
【0040】
ところで、上記第1ブラケット20および上記第2ブラケット30は、図1に示すように、上記ストラットタワー5の前側に近接して配置されるようになっており、第1ブラケット20の内側壁面22には、ストラットタワー5が配置される後側端部に滑らかな曲面をもって凹設部26が形成されている。
【0041】
一方、上記第2ブラケット30は、図8に示すように、鋼板をプレス成形するなどして形成され、その外側部分を立ち上げて上記外側壁面31が形成されるようになっている。この外側壁面31には、車両前後方向に並設される2箇所の取付孔31aが形成され、図4に示すように、これら取付孔31aに挿通するボルト45を介してフードリッジアッパー4の内側面4aに結合される。
【0042】
また、上記第2ブラケット30の車両後方部分には、図1,8に示すように、外側壁面31に連続して上記ストラットタワー5への結合壁面32を起立成形してある。この結合壁面32には車幅方向に2箇所の取付孔32aが並設され、図4に示すように、これら取付孔32aに挿通されるボルト46を介して結合壁面32はストラットタワー5の上端部前面5aに結合される。
【0043】
以上の構成により本実施形態にあっては、図1に示すように、パワーユニット10の支持ブラケット12を、内側壁面22を介してフロントサイドメンバ3に結合される第1ブラケット20と、外側壁面31を介してフードリッジアッパー4に結合される第2ブラケット30との2部材で構成し、これら第1,第2ブラケット20,30を結合する結合面40で、両ブラケット20,30の車幅方向の相対誤差を許容するようにしたので、車体1に格別な精度管理を必要とすることなくフロントサイドメンバ3とフードリッジアッパー4との間に上記支持ブラケット12を取り付けることができる。
【0044】
従って、パワーユニット10のエンジンマウント11の位置とフロントサイドメンバ3の位置とが車幅方向にオフセットする場合にあっても、第1ブラケット20のパワーユニット支持部分21に上記エンジンマウント11を精度良く取付けることができる。
【0045】
また、第1ブラケット20の内側壁面22の下端部に設けた取付面23をフロントサイドメンバ3の内側面3aに結合するようにしたので、フロントサイドメンバ3の上側面3bの前方部分および後方部分に配置されるバッテリやストラットタワー5などの障害物に邪魔されることなく、内側壁面22の固定スパンL2の長さの自由度を広げることができる。
【0046】
従って、本実施形態では、図2に示すように、上記取付面23に設けた最前方取付孔23aと最後方取付孔23aとの間の固定スパンL2を、上記パワーユニット支持部分21とフロントサイドメンバ3の上側面23bとの間の間隔L1より大きくできるようになったので、パワーユニット10の前後方向のピッチングモーメントが支持ブラケット12に発生した場合に、そのモーメントに対してフロントサイドメンバ3に対する必要な取付け強度を確保することができる。
【0047】
このとき、内側壁面22がフロントサイドメンバ3の内側面3aに結合されたので、第1ブラケット20に入力されるパワーユニット10の荷重入力を、内側壁面22からフロントサイドメンバ3に剪断力として伝達することができる。
【0048】
更に、第1ブラケット20と第2ブラケット30とを結合する結合面40を、パワーユニット支持部分21とストラットタワー5とに近接して配置するとともに、結合面40を介して第1ブラケット20と第2ブラケット30とを結合する取付け点となるボルト穴40aを車両前後方向に複数配置したので、図3に示すように、そのボルト穴40aを、パワーユニット支持部分21の前後揺動入力中心位置21cからの車幅方向オフセット量L3と、ストラットタワー5との前後方向および車幅方向のオフセット量(本実施形態では零)とが最小となるように配置できるため、パワーユニット10のエンジンマウント11から前後揺動が入力された場合に、支持ブラケット12のピッチングモーメントの発生を抑制することができる。
【0049】
更にまた、第2ブラケット30の外側壁面31に、ストラットタワー5への結合壁面32を連続して形成したので、支持ブラケット12に発生するピッチングモーメントの接線力を第2ブラケット30の接合面内力としてフードリッジアッパー4およびストラットタワー5に伝達することができるため、第2ブラケット30の局部的な面外変形を防止することができる。
【0050】
また、路面からのサスペンション入力を保持するストラットタワー5とフロントサイドメンバ3とが、第1,第2ブラケット20,30を介して直接結合されるため、路面入力をストラットタワー5のみならずフロントサイドメンバ3にも伝達して分散し、車体の強度および剛性を高めることができるという副次的な効果が得られる。
【0051】
更に、第1ブラケット20の内側壁面22に、ストラットタワー5に近接する端部に凹設部26を形成したので、第1ブラケット20をストラットタワー5に接近もしくは接触して取り付けた場合にも、ストラットタワー5の前側を貫通してサスペンションからパワーユニット10の配置空間側、つまりエンジンルーム2内に配索される図外のワイヤーハーネスを上記凹設部26に通すことにより、支持ブラケット12が障害となることなく、そのワイヤーハーネスの配索作業を容易にすることができる。このとき、上記凹設部26を滑らかな形状として形成することにより、角部の応力集中を防止することができる。
【0052】
更にまた、第1ブラケット20を鋳物の一体構造として形成し、その裏側に、縦リブ50および横リブ51を交差するように形成したので、パワーユニット10からモーメントを受けた場合に、これら縦リブ50および横リブ51によってモーメントによる面外力を保持して応力を分散できるため、第1ブラケット20の剛性を高めて局部変形を防止することができる。
【0053】
また、本実施形態では上記内側壁面22の表側にも交差リブ52,53が形成されることにより、この内側壁面22の面内剛性を高めて局部変形を防止できるとともに、更に、取付面23に下端リブ54および連結リブ55が形成されているため、この取付面23の剛性を高めてフロントサイドメンバ3との結合強度を増大することができる。
【0054】
ところで、本発明は前記実施形態を例にとって説明したが、これに限ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種実施形態をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における支持ブラケットの取付け状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態における支持ブラケットの取付け状態を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態における支持ブラケットの取付け状態を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施形態における図3中のA−A線断面図である。
【図5】本発明の一実施形態における支持ブラケットを取り付けた車体前部の平面図である。
【図6】本発明の一実施形態における第1ブラケットを表面から見た斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態における第1ブラケットを裏面から見た斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態における第2ブラケットを斜め上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 車体
2 エンジンルーム
3 フロントサイドメンバ(下部骨格部材)
3a 内側面
3b 上側面
4 フードリッジアッパー(上部骨格部材)
5 ストラットタワー(サスペンションスプリングサポート)
10 パワーユニット
11 エンジンマウント(支持部材)
12 支持ブラケット
20 第1ブラケット
21 パワーユニット支持部分
22 内側壁面
23 取付面
26 凹設部
30 第2ブラケット
31 外側壁面
32 結合壁面
40 結合面
40a ボルト穴(取付け点)
40c 位置調整孔
50 縦リブ
51 横リブ

Claims (5)

  1. サスペンションスプリングサポートが車幅方向両側に配置される車体前部構造であって、パワーユニットを車体側に弾性支持する支持部材の位置と、パワーユニットの荷重を支持する車体の下部骨格部材の位置とが、車幅方向にオフセットするようになったパワーユニットの支持ブラケットにおいて、
    パワーユニットの上記支持部材を取付けるパワーユニット支持部分および上記下部骨格部材に結合される内側壁面が設けられる第1ブラケットと、
    上記下部骨格部材の上方に配置される車体の上部骨格部材の内側面に車幅方向に結合される外側壁面と、該外側壁面に連続して形成されてサスペンションスプリングサポートの前面に前後方向に結合される結合壁面とを設けた第2ブラケットと、を備え、
    これら第1ブラケットと第2ブラケットとに、互いに車幅方向の相対誤差を許容しつつ結合される結合面を形成し、第1ブラケットに設けたボルト孔に対応して第2ブラケットに設けた位置調整孔を該ボルト孔よりも大径に形成したことを特徴とするパワーユニットの支持ブラケット。
  2. 上記第1ブラケットの内側壁面を上記下部骨格部材の内側面に結合し、その車両前後方向の固定スパンを、上記パワーユニット支持部分と下部骨格部材の上側面との間の間隔より大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のパワーユニットの支持ブラケット。
  3. 上記結合面を、上記パワーユニット支持部分とサスペンションスプリングサポートとに近接して配置するとともに、上記結合面を介して第1ブラケットと第2ブラケットとを結合する取付け点を、車両前後方向に複数配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のパワーユニットの支持ブラケット。
  4. 上記第1ブラケットの内側壁面には、上記サスペンションスプリングサポートに近接する端部に凹設部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のパワーユニットの支持ブラケット。
  5. 上記第1ブラケットを鋳物の一体構造とし、その裏側に、上記下部骨格部材への下部結合部と上記第2ブラケットとの結合面および上記パワーユニット支持部分とを結ぶ縦リブを一体成形するとともに、この縦リブに交差するように横リブを一体成形したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のパワーユニットの支持ブラケット。
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