JP4225007B2 - サイドトリム取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は自動車に関し、より詳しくは、自動車の内装に用いられるサイドトリムの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平4−349049号公報に見られるように、車体側壁にサイドトリムが取付られるが、サイドトリムは一般的にブラケットを介して車体側壁に固定される。この取付構造は、車体側壁に隣接してサイドトリムを取り付けるのに効果的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サイドトリムと車体側壁との間がダンパにより大きく離間してしまうような車体後部にあっては、サイドトリムの取付剛性を確保するのにブラケットを大型に作る必要があり、コスト及び重量の点で不利になってしまう。
【0004】
そこで、本発明の目的は、サイドトリムと車体側壁との間がダンパを配置する場合に、大型なブラケットを用意することなくサイドトリムの取付剛性を確保することのできるサイドトリム取付構造を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、高い要求剛性が求められるサスペンション支持構造を流用してサイドトリムを取り付けることのできるサイドトリム取付構造を提供することにある。
【0006】
本発明の更なる目的は、サスペンション支持構造の剛性を高め、このサスペンション支持構造を流用してサイドトリムを取り付けることのできるサイドトリム取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明によれば、
車体側壁(20、24)よりも車室側に配置されたサスペンションダンパ(30)の上部(60)が車体側壁(20)とサイドトリム(100)との間に配置され、
該サスペンションダンパの上部(60)には、その車室側の側面にブラケット(73)が設けられ、
該ブラケット(73)が、前記サスペンションダンパ(30)を支持するサスペンション支持構造体の一部を構成する第1ガセット部材(71)を介して前記車体側壁(20、24)に連結され、
前記ブラケット(73)に、前記サイドトリム(100)を取り付けるための取付部(90)が形成され
前記第1ガセット部材 (71) は、また、車体側壁 (20 24) を構成するホイールハウスインナ (20) の上方に閉断面 (CS7) を形成するサスペンションレインフォースメント (38) に連結され、
該サスペンションレインフォースメント (38) が、左右の車体側壁を互いに連結する閉断面 (CS8) 構造のパッケージメンバ (55) に連結されていることを特徴とするサイドトリム取付構造を提供することにより達成される。
【0008】
すなわち、本発明によれば、トリム取付部(90)が形成されたブラケット(73)が実質的にサスペンション支持構造体を構成することになる。サスペンション支持構造体は、本質的に、高い剛性を備えており、ガセット部材(71)などを介して車体側壁(20、24)に連結されていることから、トリム(100)を取り付けるためのブラケット部材をわざわざ大型化するまでもなく、サスペンションダンパ(30)を挟んで車体側壁(20、24)から離れた位置に配置されるトリム(100)の取付剛性を十分に確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態にあっては、前記ガセット部材(71)は、また、車体側壁(20、24)を構成するホイールハウスインナ(20)の上方に閉断面(CS7)を形成するサスペンションレインフォースメント(38)に連結され、該サスペンションレインフォースメント(38)が、左右の車体側壁を互いに連結する閉断面(CS8)構造のパッケージメンバ(55)に連結されている。
【0010】
これによれば、トリム取付部(90)が形成されたブラケット(73)が、単にパネル部材に支持されるのではなく、閉断面(CS8)構造を備えた部材つまりパッケージメンバ(55)に支持されることから、トリム(100)の支持剛性を一層向上させることができる。
【0011】
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記サスペンション支持構造体が、前記ホイールハウスインナの前後方向中間部に前後に離置して接合された一対のパッケージジャンクション(35、36)を含み、該前後の一対のパッケージジャンクション(35、36)には、前記第1ガセット(71)から鉛直方向に延びる第2ガセット(72)が接合され、該第2ガセット(72)は、その下端が前記ブラケット(73)と前記第1ガセット(71)との間に挟持されている。
【0012】
この構成によれば、トリム取付部(90)が形成されたブラケット(73)が、前後に離置した一対のパッケージジャンクション(35、36)及び前後の一対のパッケージジャンクション(35、36)の間の第2ガセット(72)により、横方向及び前後方向だけでなく、上下方向に関しても支持されるため、トリム(100)の支持剛性を一層向上させることができる。より好ましくは、第2ガセット(72)の上端がパッケージメンバ(55)に連結される。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態では、強固な構造を有する上記のサスペンション支持構造体を用いて、ブラケット(73)のトリム取付部(90)に、前記サイドトリム(100)と共に車両搭載部品を固定するための固定手段(105)が取り付けるのがよい。
【0014】
本発明の更に好ましい実施の形態では、サイドトリム(100)が開口(102)を有し、サイドトリム(100)には、その背面側に、前記開口(102)の一部を残してこれを覆う大きさの且つ前記サイドトリムよりも高い剛性を有するプレート部材(103)が固定され、前記固定手段を構成するベルト部材(105))は、前記開口(102)と前記プレート部材(103)との間の隙間を通じて車室内に延出している。これによれば、プレート部材(103)を介在させることで、比較的大きな車両搭載部品であっても、これを固定することができる。車両搭載部品として、代表的には、タイヤ補修用のリペアキッドを挙げることができる。
【0015】
【実施例】
自動車の後部車体構造を示す図1、図2を参照して、車室の床面を構成するフロアパネル1は、その中央部に、車体前後方向に延びるトンネル部2を有し、また、両側縁に沿って車体前後方向に延びる閉断面(CS1)構造の左右一対のサイドシル3を有する。
【0016】
フロアパネル1の後端は、後方に向かうに従って徐々に高所になる閉断面(CS2)構造のキックアップ部4を介して、荷室5の床面を構成するリヤフロア6に連続し、このリヤフロア6はフロアパネル1よりも高所に位置している。リアフロア6の後端はリヤエンドパネル7に接合されている。
【0017】
トンネル部2の頂面には、トンネル部2に沿って延びるハイマウント・バックボーンフレームつまりトンネルレインフォースメント10が設けられ、トンネル部2の頂面の両側に車体前後方向に延びる2つの閉断面CS3が形成されている。このトンネルレインフォースメント10は、その前端が図外のダッシュロアパネルに接合され、後端がキックアップ部4に接合されている。
【0018】
また、フロアパネル1の後部には、その上面に、車幅方向に延びる閉断面CS4を形成するクロスメンバ12が配置され、このクロスメンバ12は、中央のトンネル部2を跨いで左右のサイドシル3に連結されている。サイドシル3は、その後端が、リヤフロア6の両側縁に沿って延びるリヤサイドフレーム14(図2)に連なっており、このリヤサイドフレーム14は車体前後方向に延びる閉断面(CS5)構造を有し(図5)、また、リヤサイドフレーム14の長手方向中央部分が、車幅方向に延びる閉断面CS6を構成するリヤクロスメンバ15によって連結されている(図2)。
【0019】
例えば図3から分かるように、後輪21を囲むホイールハウス22は、ホイールハウスインナ24とホイールハウスアウタ25とを接合することにより形成され、ホイールハウス22の外側部分は、リヤピラーインナ20とホイールアウタ25との間に延びるリヤフェンダレインフォースメント26と、その外側に位置するリヤフェンダ27とで構成されている。図3、図5などに図示の参照符号28はリヤウインドウガラスを示す。
【0020】
図3、図5から最も良く理解できるように、リヤサイドフレーム14の車両外方には、リヤサスペンション機構のダンパ30を支持するサスペンションハウジング31を形成されている。
【0021】
サスペンションハウジング31は、そのスカート部に、該スカート部の外周を取り囲むように平面視略円弧状のサスペンションハウジングガセット32が接合され、サスペンションハウジングガセット32は上方に延びており、ホイールハウスインナ24に接合されている。
【0022】
サスペンションハウジングガセット32は、また、図4などから理解できるように、前後に離置した一対のパッケージジャンクション35、36に接合され、また、これら前後のパッケージジャンクション35と36との間には、上下に延びるサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38が配置されて、このレインフォースメント38は、前後のパッケージジャンクション35と36に接合されている。
【0023】
これらの要素は、サスペンション支持構造体を構成するものであり、前後のパッケージジャンクション35、36は、その下端縁に沿って接合フランジ35a(図4では、後方のパッケージジャンクション36の接合フランジは作図上の理由から現れていない)を有し、これら接合フランジ35aを介して、前後のパッケージジャンクション35、36は、ホイールハウスインナ24および車体側壁としてのリヤピラーインナ21の車内側面に接合されている。また、前後のパッケージジャンクション35と36との間に配置された上記サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38は、前後のパッケージジャンクション35、36に接合されている。
【0024】
また、図4を参照して、前後のパッケージジャンクション35と36との間には、その上下方向中間部に、ジャンクションロアメンバ45が配置され、ジャンクションロアメンバ45はパッケージメンバ(後に参照符号55を付して説明する)に接合されており、各要素32、35、38によりサスペンションハウジング31の上方で、かつホイールハウスインナ24の前後方向中間部に、ダンパ30を収容するボックス状の凹所を備えたサスペンション支持構造体を形成している。
【0025】
図3を参照して、サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38の上端縁には、前後のパッケージジャンクション35と36との間に位置するジャンクションアッパメンバ40が配置され、このジャンクションアッパメンバ40は、レインフォースメント38、パッケージジャンクション35、36、リヤピラーインナ21に、夫々、接合されている。ジャンクションアッパメンバ40は開口41を有し、この開口41を通じて、ベルトリトラクタ43から後席用ショルダベルト44が車室内に引き出される。
【0026】
すなわち、図3、図5、図9から理解できるように、車体側壁を構成するホイールハウスインナ24及びリヤピラーインナ20の車体内方側に位置するサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38は、その下端がホイールハウスインナ24に接合されており、また、上端が、水平方向に延びるジャンクションアッパメンバ40の車体外方端に接合されており、そして、このジャンクションアッパメンバ40の車体内方端は、リヤピラーインナ20に接合されて、これらの要素により、ホイールハウスインナ24及びリヤピラーインナ20の外側に閉断面CS7が形成されている。
【0027】
図1を参照して、パッケージジャンクション35と、先に説明したトンネルレインフォースメント10との間には、上方に向けて開放したV字形状のブレース50が取付けられており、V字状ブレース50の下端はブラケット51を介してトンネルレインフォースメント10の後端に結合されている。これにより、トンネル部2に入力された荷重をV字状ブレース50を通じて左右に分散して左右の車体側壁に伝達することができる。V字状ブレース50は、リヤシート53のシートバック53aの背面に隣接して位置する。
【0028】
リヤシート53のシートバック53aの上端に隣接して、その後方には、車幅方向に延びる閉断面(CS8)構造のパッケージメンバ55が配設され(図2)ている。パッケージメンバ55はパッケージトレイ56の一部を構成するものであり、また、パッケージトレイ56は、パッケージメンバ55から後方に延び、その後端には車幅方向に延びる閉断面(CS9)構造を形成するメンバ57が接合され(図1)、このメンバ57によってリヤウインドウガラス28の下端縁が支持される。
【0029】
パッケージメンバ55を含むパッケージトレイ56は、上記パッケージジャンクション35、ジャンクションロアメンバ45などの接合される。
【0030】
ダンパ30を含むサスペンション機構は、図外のアッパアーム、ロアアーム、ナックルなどを含む、例えばマルチリンク式のリヤサスペンション構造を採用することができる。
【0031】
ダンパ30は、図3に示すように円筒状のダンパサポート60と、このダンパサポート60の下端に接合されたアッパスプリングシート61と、その下方に位置するロアスプリングシート62とを有し、上下のスプリングシート61と62との間にはコイルスプリング63が配設されている。
【0032】
ダンパ30は、サスペンションハウジング31の開口31aからダンパサポート60を上方へ挿入し、アッパスプリングシート61をサスペンションハウジング31の略水平部(主面)下面に当接した状態で、ボルト、ナット等の締結具によって固定される。
【0033】
次に、図4などを参照してダンパ30の支持構造について述べると、上述のサスペンションハウジングガセット32は、サスペンションハウジング31から上方に延びており、このサスペンションハウジングガセット32の上端に接合されたサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38は上方に延びて、その上端がジャンクションアッパメンバ40およびジャンクションロアメンバ45を介してパッケージメンバ55に接合されている。
【0034】
これにより、図3、図5から最も良く理解できるように、サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38は、その外側に、車体側壁部材であるホイールハウスインナ24及びリヤピラーインナ20との間に閉断面CS7を形成し、また、その内側が、ジャンクションアッパメンバ40およびジャンクションロアメンバ45を介して閉断面(CS8)構造のパッケージメンバ55に連結されている。
【0035】
また、サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38には、サスペンションハウジング31から上方に突出するダンパサポート60を支持するガセット部材として、第1ガセット71、第2ガセット72、第3ガセット73を設けられており、これらはサスペンション支持構造体の一部を構成している(図7)。
【0036】
一方、ダンパサポート60上部の荷室5と対向する部位には、断面コ字状のブラケット75が接合されている(図6)。このブラケット75は、背面側にナット76を予め溶接しておくのがよく、これに代えて、ダンパサポート60の外周面に直接ナット76を溶接してもよいことは勿論である。ダンパブラケット75は、図7に示すボルト86を用いて、第3ガセット73に連結される。
【0037】
図7を参照して、上述の第1ガセット71は上下に水平板状部71a、71bを有する断面コ字状の部材であって、これら上下の水平板状部71a、71bの中間にはダンパサポート60の逃し部71c、71dが形成されると共に、各水平板状部71a、71bにはサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38に接合されるフランジ部71eが一体形成されている。
【0038】
また、第1ガセット71の荷室5と対向する部分には、その車体前後方向に取付け面71f、71fが一体的に形成され、これら前後の取付け面71fと71fとの間に凹所71gに形成されていると共に、取付け面71f、71fの背面側にはナット80、80が予め溶接固定されている。この第1ガセット71は図4、図6に示すようにサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38に取付けられている。
【0039】
第2ガセット72は、図3、図5に示すように、第1ガセット71から上方に延びて、ジャンクションロアメンバ45を介してパッケージメンバ55に結合されるもので、この鉛直方向に延びる第2ガセット72は、図7に示すようにガセット主板72aと、このガセット主板72aのダンパサポート60と対応する部分に形成されて荷室5側に膨出する膨出部72bと、この膨主部72bの下部に設けられた凹所72cと、上述のガセット主板72aの上部から上方に向けて一体的に折曲げ形成されたフランジ部72d・・・を備え、上述の凹所72cの車体前後方向に離置する取付け面72e、72eには、ボルト挿通孔81、81が形成されている。
【0040】
上述の第3ガセット73は、図5などに示すように、第2ガセット72の荷室5側に配設されるもので、この第3ガセット73は、図7に示すように、車体前後方向中間部73aに対して前部73bおよび後部73cが若干上方かつ車幅方向外方に位置する略V字状に形成されている。また、第3ガセット73の中間部73aには、2つのボルト挿通孔82、82が形成されると共に、前部73bおよび後部73cには、各々に1つのボルト挿通孔83、83が形成されている。
【0041】
上述の第1ガセット71および第2ガセット72は予め車体に溶接され、第3ガセット73はダンパ30を取り付けた後にボルトアップされる。
【0042】
すなわち、リヤサスペンション33の組付け後において、まず、締結手段としてのボルト85、85をボルト挿通孔83、83を介してナット80に締付けることで、図7に示すように各ガセット71、72、73が締結され、その後、別の締結手段としてのボルト86、86をボルト挿通孔82および各凹所72c、71gから、ダンパサポート60のブラケット75背面のナット76(図6)に締付けることで、第3ガセット73とダンパサポート60の上部とがボルト86を用いて締結される(図6、図7)。
【0043】
図3、図5に見られる参照符号92はアンカレインフォースメントを示し、このアンカレインフォースメント92は、パッケージメンバ55の閉断面CS7の端部を横断して配置され、このアンカレインフォースメント92によって、パッケージメンバ55の閉断面CS7に節が形成されている。
【0044】
すなわち、上述したように、サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38は、車体側壁部材であるホイールハウスインナ24及びリヤピラーインナ20との間に閉断面CS7を形成し、また、サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38の内側は、ジャンクションアッパメンバ40およびジャンクションロアメンバ45を介して閉断面(CS8)構造のパッケージメンバ55に連結されているが、このパッケージメンバ55の端は、アンカレインフォースメント92によって節が形成され、これにより、サスペンションダンパ30まわりの車体構造が立体的に強固に作られている。好ましくは、このアンカレインフォースメント92が積層されたパッケージメンバ55の部位に、チャイルドアンカ93を取付けるのがよい。
【0045】
なお、サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38はホイールハウスインナ24を介してリヤピラーインナ21に接続されており、また、この実施例ではホイールハウスインナ24とリヤピラーインナ21とを一体に形成してあるが、これら両者20、21を別体に形成して接合される構造を採用してもよい。
【0046】
上述したように、図示の自動車の後部車体構造は、車両の前後方向に延びるリヤサイドフレーム14の外方側に、リヤサスペンション33を支持するサスペンションハウジング31が設けられており、このサスペンションハウジング31から上方に延びてパッケージメンバ55(閉断面CS7)に接合されるサスペンションハウジングレインフォースメント(サスペンションハウジングガセット32とサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38)が設けられ、そして、このサスペンションハウジングレインフォースメント(各要素32、38)には、リヤサスペンションダンパ30の上部(ダンパサポート60)を支持するガセット部材(第1、第2、第3の各ガセット71、72、73)が設けられている。
【0047】
このような構成により、リヤサスペンションダンパ30を車体強度部材として利用することができると共に、上述の接合および支持構造により、リヤサスペンションダンパ30まわりの車体剛性の向上を図ることができ、ロードノイズの低減及びリヤサスペンションの振れ止めを達成することができる。
【0048】
前述したようにボルト止めされる第3ガセット73は、図7から分かるように、その下縁に沿って下方に垂下すると共に車幅方向内方側に位置するスカート部73dを有し、このスカート部73dの車体前後方向の中央部分には、車体前後方向に離置した2つの透孔つまりトリム取付用孔90が形成されている。車体後部の側壁を覆うサイドトリム100は、トリム取付用孔90に嵌入される既知のファスナ101を用いて第3ガセット73に固定される(図6)。
【0049】
第3ガセット73に取り付けられるサイドトリム100は、第3ガセット73とボルト締結される第2ガセット72及び第1ガセット71を介してサスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)38に支持され、このサスペンションハウジングレインフォースメント38は、車体側壁を構成するホイールハウスインナ24、リヤピラーインナ20及びジャンクションアッパメンバ40とで閉断面CS7を構成している。
【0050】
したがって、サイドトリム100は、車体側壁を構成するホイールハウスインナ24、リヤピラーインナ20から離れて位置し且つこれらとの間にリヤサスペンションダンパ30が位置するにもかかわらず、サイドトリム100が締結されるブラケット73が、高い剛性を有するリアサスペンション支持構造に連結されているため、ブラケット73を大型にすることなく、サイドトリム100の支持剛性を確保することができる。
【0051】
図12〜図14は、第3ガセット73を用いてサイドトリム100を固定する好適な変形例を図示するものである。これらの図面を参照して、サイドトリム100は、横方向に若干細長い矩形の開口102を有する。
【0052】
サイドトリム100の背面(第3ガセット83側の面)には、前後の一部を除いて開口102を塞ぐようにして配置されたプレート部材103が設けられている。このプレート部材103は、その高さ寸法が開口102の高さ寸法よりも大きく且つサイドトリム100よりは大きな剛性を有する、例えば金属プレート又は木製プレートで構成される。
【0053】
プレート部材103は、例えば、上端及び下端がU字状釘104(図14)などを用いてサイドトリム100に固定される。サイドトリム100は、プレート部材103をファスナ101で第3ガセット73に固定することにより間接的に第3ガセット73に固定される。
【0054】
プレート部材103と第3ガセット73との間に挟まれてバンド部材105が固定され、このバンド部材105は、開口102の前後一対の隙間を通って車室つまり荷室内に進入しており、このバンド部材105を使って、車両搭載部品、例えばタイヤ補修用のリペアキッド106が着脱可能に固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の後部車体構造をフロア部材を除去して示す部分斜視図である。
【図2】後部車体構造の概略側面図である。
【図3】リヤサスペンションが配置された部分を示すための部分断面図である。
【図4】リヤピラーインナ及びホイールハウスインナの車室側に形成されたサスペンション支持構造体を示す部分斜視図である。
【図5】リヤピラーインナ及びホイールハウスインナの車室側に形成されたサスペンション支持構造体をサスペンションから若干オフセットした位置で断面した図である。
【図6】サスペンションダンパの上部に設けられたブラケットを説明するための図である。
【図7】サスペンション支持構造体の一部を構成する3つのガセット部材の分解斜視図である。
【図8】図4のIIX-IIX線に沿った断面図である。
【図9】図4のIX-IX線に沿った断面図である。
【図10】図4のX−X線に沿った断面図である。
【図11】図4のXI−XI線に沿った断面図である。
【図12】サイドトリムとこれに隣接して配置される車両搭載部品を固定するためのバンドとをダンパに支持させる構成を説明するための図である。
【図13】図12に関連した水平断面図である。
【図14】図12に関連した縦断面図である。
【符号の説明】
【0013】
20 リヤピラーインナ
21 後輪
24 ホイールハウスインナ
30 サスペンションダンパ
35、36 パッケージジャンクション
38 サスペンションハウジングレインフォースメント(連結部材)
55 パッケージメンバ
71 第1ガセット
72 第2ガセット
73 第3ガセット
73d スカート部
90 トリム取付用孔
100 サイドトリム
101 トリム取付用ファスナ
103 プレート部材
105 バンド部材
106 タイヤ補修用のリペアキッド

Claims (6)

  1. 車体側壁(20、24)よりも車室側に配置されたサスペンションダンパ(30)の上部(60)が車体側壁(20)とサイドトリム(100)との間に配置され、
    該サスペンションダンパの上部(60)には、その車室側の側面にブラケット(73)が設けられ、
    該ブラケット(73)が、前記サスペンションダンパ(30)を支持するサスペンション支持構造体の一部を構成する第1ガセット部材(71)を介して前記車体側壁(20、24)に連結され、
    前記ブラケット(73)に、前記サイドトリム(100)を取り付けるための取付部(90)が形成され
    前記第1ガセット部材 (71) は、また、車体側壁 (20 24) を構成するホイールハウスインナ (20) の上方に閉断面 (CS7) を形成するサスペンションレインフォースメント (38) に連結され、
    該サスペンションレインフォースメント (38) が、左右の車体側壁を互いに連結する閉断面 (CS8) 構造のパッケージメンバ (55) に連結されていることを特徴とするサイドトリム取付構造。
  2. 車体側壁 (20 24) に連結されて、サスペンションダンパ (30) の上下方向中間部分を支持するサスペンションハウジング (31) と、
    該サスペンションハウジング (31) の下方の車外空間に配設されたコイルスプリング (63) とを有し、
    前記サスペンションハウジング (31) のダンパ開口 (31a) を通じて車室内空間に位置し且つ車体側壁 (20) とサイドトリム (100) との間に配置された前記サスペンションダンパ (30) の上部 (60) と、
    前記サスペンションダンパ (30) の上部 (60) における車室側の側面に固設され且つ前記サイドトリム (100) を取り付けるための取付部 (90) を備えたブラケット (73) とを有し、
    前記ブラケット (73) が、前記サスペンションダンパ (30) を支持するサスペンション支持機構の一部を構成する第1ガセット部材 (71) に締結され且つ該第1ガセット部材 (71) を介して前記車体側壁 (20,24) を構成するホイールハウスインナ (20) の上方且つ前記サスペンションダンパ (30) の上部 (60) の上方で車体構成部材 (38) に連結され、
    前記ブラケット (73) に、前記サイドトリム (100) を取り付けるための取付部 (90) が形成されていることを特徴とするサイドトリム取付構造。
  3. 前記サスペンション支持構造体が、前記ホイールハウスインナ(20)の前後方向中間部に前後に離置して接合された一対のパッケージジャンクション(35、36)を含み、
    該前後の一対のパッケージジャンクション(35、36)には、前記第1ガセット(71)から鉛直方向に延びる第2ガセット(72)が接合され、
    該第2ガセット(72)は、その下端が前記ブラケット(73)と前記第1ガセット(71)との間に挟持されている、請求項1又は2に記載のサイドトリム取付構造。
  4. 前記第2ガセット(72)は、その上端が前記パッケージメンバ(55)に連結されている、請求項3に記載のサイドトリム取付構造。
  5. 前記ブラケット(73)の取付部(90)には、前記サイドトリム(100)と共に車両搭載部品を固定するための固定手段(105)が取り付けられている、請求項1〜4に記載のサイドトリム取付構造。
  6. 前記サイドトリム(100)がトリム開口(102)を有し、
    前記サイドトリム(100)には、その背面側に、前記トリム開口(102)の一部を残してこれを覆う大きさの且つ前記サイドトリムよりも高い剛性を有するプレート部材(103)が固定され、
    前記固定手段がベルト部材(105)で構成され、該ベルト部材(105)は、前記トリム開口(102)と前記プレート部材(103)との間の隙間を通じて車室内に延出している、請求項5に記載のサイドトリム取付構造。
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