JP2552046Y2 - 自動車のリヤパネル部補剛構造 - Google Patents

自動車のリヤパネル部補剛構造

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JP2552046Y2
JP2552046Y2 JP1991032873U JP3287391U JP2552046Y2 JP 2552046 Y2 JP2552046 Y2 JP 2552046Y2 JP 1991032873 U JP1991032873 U JP 1991032873U JP 3287391 U JP3287391 U JP 3287391U JP 2552046 Y2 JP2552046 Y2 JP 2552046Y2
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reinforcement
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shaped cross
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一茂 宮林
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Subaru Corp
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車のリヤパネル部補
剛構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リヤバルクヘッドの中央部分に開口部を
設けた所謂トランクスルーリヤシート採用車において、
リヤバルクヘッドをボックス構造のアーチ型に構成し、
該ボックス構造をリヤホィールエプロンのリヤサスペン
ションダンパ取付部付近の上面部に組付けることにより
車体の捩り剛性の向上をはかるようにしたものはすでに
開発されている(例えば実公昭63−28709号公報
参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
トランクスルーリヤシート採用車において、ボックス構
造のリヤバルクヘッドと、該リヤバルクヘッドの上端部
から一体に連続した水平部分を構成するリヤパネルと該
リヤパネルの後端縁に設けられたボックス構造のトラン
クリッド支持枠とからなる後部車体構造の該リヤバルク
ヘッドとトランクリッド支持枠との中央部近傍同志をボ
ックス構造のリンホースメントで連結することにより車
体の捩り剛性を向上させることを課題としたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、リヤバルクヘ
ッドの上端部から連続して後方に延びる水平部分を構成
するリヤパネルであって、該リヤパネルの前端部とリヤ
バルクヘッドとに跨がってフロントリンフォースメント
を固着することによりリヤパネル前端の車体幅方向の箱
形断面部を構成し、該リヤパネルの後端部にリヤリンフ
ォースメントを固着することによりリヤパネル後端の車
幅方向の箱形断面部を構成し、該リヤパネルの車体幅方
向中央部にハット型断面よりなる車体前後方向のセンタ
リンフォースメントを設け、上記リヤパネル前端の箱形
断面部をリヤシートのバックレスト支持部とし、上記リ
ヤパネル後端の箱形断面部をリヤウインドウの重量及び
トランクリッドにかかる荷重の支持部としたものにおい
て、リヤパネル前後端の箱形断面部内に上記センタリン
フォースメントの前後端部を貫通させると共に、該セン
タリンフォースメントの前端部をリヤバルクヘッドとフ
ロントリンフォースメントの前端縁部との間及びリヤパ
ネルとフロントリンフォースメントの後端縁部との間に
それぞれ挟み付けて接合固着し、且つ該センタリンフォ
ースメントの後端部をリヤパネルとリヤリンフォースメ
ントの前端縁部との間及びリヤパネルとリヤリンフォー
スメントの後端縁部との間にそれぞれ挟み付けて接合固
着したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記により、リヤパネル後端の箱型断面にかか
るリヤウインドウ重量及びトランクリッド支持荷重は剛
結合されているセンタリンホースメントを介してリヤパ
ネル前端の箱型断面部に伝達されるので該後端の箱型断
面部の中心部での下方へのたわみを小さくすることがで
きると共に、リヤシートにかかる衝撃荷重はセンタリン
ホースメントを介してリヤパネル後端の箱型断面部に伝
達されるので、該リヤシートの支持強度を向上させるこ
とができる。
【0006】
【実施例】図4は本考案を適用すべき後部車体構造を示
すもので、1はリヤフロア、2はリヤバルクヘッド、3
は該リヤバルクヘッド2の上端部から一体に連続した水
平部分を構成するリヤパネル、4はリヤホィールエプロ
ン、5はリヤクオータパネルで上記リヤバルクヘッド2
は後方のトランクルームと連通する開口部6が設けられ
ている。
【0007】図1は本考案の実施例を示すもので、リヤ
バルクヘッド2に設けられた開口部6の周縁部にはリヤ
パネル3下面と該周縁部後面とに前後端縁部7aと7b
をそれぞれ接合固着したほぼL字状断面をなすフロント
リンホースメント7によりアーチ型の前方箱型断面部8
が構成されており、リヤパネル3の後端部のドリップレ
ール3aの直前に設けられた山型状断面をなす盛り上り
部3bの前後端下面に前後端縁部9aと9bをそれぞれ
接合固着したほぼL字状断面をなすリヤリンホースメン
ト9により後方箱型断面部10が構成されており、該後
方箱型断面部10にてドリップレール3aに当接する図
示しないウエザストリップ及び図示しないリヤガラスの
反力を受けるよう構成されている。3cはリヤパネル3
の後方部に設けられたリヤワイパ軸の貫通孔、2aはリ
ヤバルクヘッド2に設けられた図示しないリヤシートの
ロック取付孔である。
【0008】11は下方に凸なるハット型断面をなすセ
ンタリンホースメントで、該センタリンホースメント1
1の前後端には上記ハット状断面の高さが次第に減少す
る前方傾斜面部11a及び後方傾斜面部11bが設けら
れており、該前方傾斜面部11aの前後端部は図1
(C)に示すようにフロントリンホースメント7の前後
端縁部7a,7bのそれぞれに設けられた凹み部7c,
7dに嵌入し、図1(B)に示すようにリヤバルクヘッ
ド2とフロントリンホースメント7の前端縁部7aとの
間及びリヤパネル3とリンホースメント7の後端縁部7
bとの間にそれぞれ挟まれて接合固着され、上記後方傾
斜面部11bの前後端部は図1(D)に示すようにリヤ
リンホースメント9の前後端縁部9a,9bのそれぞれ
に設けられた凹み部9c,9dに嵌入し、図1(B)に
示すようにリヤパネル3とリヤリンホースメント9の前
端縁部9aとの間及びリヤパネル3の後端部に設けられ
たドリップレール3aの下面とリヤリンホースメント9
の後端縁部9bとの間にそれぞれ挟まれて接合固着され
ている。
【0009】尚図1(C)において、センタリンホース
メント11の前方傾斜面部11aに設けられた膨出部に
は図示しないリヤシートのロック取付孔11cが設けら
れており、又図1(D)においてセンタリンホースメン
ト11の後方傾斜面部11bの直前近傍に設けられた台
状部11dには図示しないリヤワイパ軸の貫通孔が設け
られると共にその近傍にワイパ取付用のウエルディング
ナット11eが設けられている。
【0010】本考案は上記のような構成を採ることによ
り、リヤバルクヘッド2,リヤパネル3とフロントリン
ホースメント7とにより構成される前方箱型断面部8と
センタリンホースメント11との間の結合強度及びリヤ
パネル3の後端近傍に設けられた山型状断面をなす盛り
上り部3bとリヤリンホースメント9とにより構成され
る後方箱型断面部10とセンタリンホースメント11と
の間の結合強度を共に向上させ、図3(A)においてX
矢印で示されるリヤガラスの重量及びドリップレール3
aにかかるウエザストリップ反力等による荷重に対して
センタリンホースメント11がたわみ該荷重を前方箱型
断面部8に伝達することができるので後方箱型断面部1
0の中心での下方へのたわみ量を鎖線示のように小さく
することができるもので、図2に示すようにセンタリン
ホースメント11′が前方箱型断面部8及び後方箱型断
面部10内を貫通していない従来構造のものでは到達し
得ない効果を持つものである。
【0011】即ちセンタリンホースメント11′と前後
方箱型断面部8,10との結合はピン結合に近い状態と
なり、図3(B)においてX矢印で示されるリヤガラス
の重量及びドリップレール3aにかかるウエザストリッ
プ反力等による荷重に対する後方箱型断面部10の中心
部での下方へのたわみが鎖線示のように大とならざるを
得ない。
【0012】尚リヤバルクヘッド2,リヤパネル3とフ
ロントリンホースメント7とにより構成された前方箱型
断面部8内に挟まれて接合固着されたセンタリンホース
メント11の前方傾斜面部11aの膨出部に設けられた
ロック取付孔11cはリヤバルクヘッド2に設けられた
ロック取付孔2aと共締めされることにより、図示しな
いリヤシートにかかる衝撃荷重をセンタリンホースメン
ト11を介して後方箱型断面部10に分散させることが
でき、又センタリンホースメント11の後端部近傍に設
けた台状部11dはリヤワイパ取付部を囲む閉断面部を
形成することによりリヤワイパ取付強度を向上させるこ
とができると共に、センタリンホースメント11にリヤ
ワイパ取付用のウエルディングナット11eを固着した
ことによりリヤワイパの取付精度の向上を図ることがで
きる。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば上記のような構成とする
ことにより、リヤパネル後端の箱型断面にかかるリヤウ
インドウ重量及びトランクリッド支持荷重は剛結合され
ているセンタリンホースメントを介してリヤパネル前端
の箱型断面部に伝達されるので該後端の箱型断面部の中
心部での下方へのたわみを小さくすることができると共
に、リヤシートにかかる衝撃荷重をセンタリンホースメ
ントを介してリヤパネル後端の箱型断面部に伝達される
ので、該リヤシートの支持強度を向上させることができ
るもので、構成の簡単なることと相俟って実用上多大な
る効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すもので、(A)はリヤパ
ネルの斜視図、(B)は(A)のX−X断面図、(C)
はフロントリンホースメントとセンタリンホースメント
との結合状況を示す斜視図、(D)はリヤリンホースメ
ントとセンタリンホースメントとの結合状況を示す斜視
図である。
【図2】従来構造を示す断面図である。
【図3】各リンホースメントの荷重による変形状況を示
す説明図で、(A)は本考案構造に対するものであり、
(B)は従来構造に対するものである。
【図4】本考案を適用すべき自動車の後部車体の斜視図
である。
【符号の説明】
1 リヤフロア 2 リヤバルクヘッド 3 リヤパネル 4 リヤホィールエプロン 5 リヤクオータパネル 6 開口部 7 フロントリンホースメント 8 前方箱型断面部 9 リヤリンホースメント 10 後方箱型断面部 11 センタリンホースメント

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤバルクヘッドの上端部から連続して
    後方に延びる水平部分を構成するリヤパネルであって、
    該リヤパネルの前端部とリヤバルクヘッドとに跨がって
    接合固着したフロントリンフォースメントによりリヤパ
    ネル前端の車体幅方向の箱形断面部を構成し、該リヤパ
    ネルの後端部に接合固着したリヤリンフォースメントに
    よりリヤパネル後端の車幅方向の箱形断面部を構成し、
    該リヤパネルの車体幅方向中央部にハット型断面よりな
    る車体前後方向のセンタリンフォースメントを設け、上
    記リヤパネル前端の箱形断面部をリヤシートのバックレ
    スト支持部とし、上記リヤパネル後端の箱形断面部をリ
    ヤウインドウの重量及びトランクリッドにかかる荷重の
    支持部としたものにおいて、上記リヤパネル前後端の箱
    形断面部内に上記センタリンフォースメントの前後端部
    を貫通させると共に、該センタリンフォースメントの前
    端部をリヤバルクヘッドとフロントリンフォースメント
    の前端縁部との間及びリヤパネルとフロントリンフォー
    スメントの後端縁部との間にそれぞれ挟み付けて接合固
    着し、且つ該センタリンフォースメントの後端部をリヤ
    パネルとリヤリンフォースメントの前端縁部との間及び
    リヤパネルとリヤリンフォースメントの後端縁部との間
    にそれぞれ挟み付けて接合固着したことを特徴とする自
    動車のリヤパネル部補強構造
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