JP3967836B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後部車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、リヤサスペンションのショックアブソーバの取付面をフロア面に対して高い位置(リヤホイールエプロンのアーチ部頂部近傍)に設けたタイプ(例えば、実公昭63−28709号公報或は実開昭63−142238号公報等参照)と、該ショックアブソーバ取付面をフロア面近傍の低い位置に設定したタイプ(例えば、特開平6−219329号公報参照)とがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のうち、ショックアブソーバ取付面をフロア面近傍の低い位置に設けた車両においては、従来はリアパネルの前端から下方へ垂下するリヤバルクヘッドの両側部がショックアブソーバ取付面の近傍を通るので、該ショックアブソーバ取付面へのショックアブソーバ取付作業時に、リヤバルクヘッド面が取付工具(インパクトレンチ等)と干渉し取付作業性を悪化させる虞れがあり、そのためにリヤバルクヘッド面を充分に確保することができず、ショックアブソーバ取付部を含む後部車体の強度,剛性を充分に高くすることが難しい、という課題を有している。
【0004】
又、リヤバルクヘッドの中央部分に開口部を設けてトランクルームと車室内とを連通させるトランクスルータイプの車両においては、強度上リヤバルクヘッド中央部分の開口幅を充分に大きく採ることができない、という課題をも有している。
【0005】
本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リヤサスペンションのショックアブソーバ取付面をフロア面近傍の低い位置に設けた車両において、リヤホイールエプロンの内側縦壁部の内外面の双方にそれぞれリンホースメントを固着して上下方向閉断面部を構成し、該上下方向閉断面部の下部をショックアブソーバ取付ブラケットを介してリヤクロスメンバにてフロア下部に形成される車幅方向閉断面部に結合し、上記上下方向閉断面部の上部をリヤパネルの前縁部にリヤバルクヘッドにて形成された車幅方向閉断面部に結合したことにより、リヤサスペンションからの入力荷重を受ける部位を上下左右に連続する閉断面部にて構成されたほぼ四角形の高剛性の枠構造とすることができ、リヤサスペンションの取付作業性を充分に確保した上で、後部車体のねじり剛性の向上をはかり得ると共に、入力荷重に対する強度,剛性の大幅な向上をはかることができるものである。
又、上記のようにリヤバルクヘッドが高剛性の閉断面部にて構成されるので、トランクスルータイプにおけるリヤバルクヘッドの開口部幅を従来に比し大きくすることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に付き図面を参照して説明する。
【0008】
図1,図2において、1はフロアパネルであり、該フロアパネル1の両側下部にサイドフレーム2が接合固着され、該サイドフレーム2によってフロアパネル1の側縁に沿う前後方向の閉断面部11が形成され、左右のサイドフレーム2を結ぶ車幅方向閉断面部12を形成するリヤクロスメンバ3がフロアパネル1の下面部に接合固着されている。
【0009】
4はサイドフレーム2の外側面とリヤホイールエプロン5の内側縦壁部との間に固着されたリヤサスペンションのショックアブソーバ取付ブラケットであり、該ショックアブソーバ取付ブラケット4はフロアパネル1の側外方に連接され、フロア面近傍の低い位置にショックアブソーバ取付面4aを形成している。
【0010】
リヤホイールエプロン5の内側縦壁部の内側面と外側面には内側リンホースメント6と外側リンホースメント7とが固着され、該リヤホイールエプロン5の内側縦壁部の内面に上下方向の閉断面部13及び14がそれぞれ形成される。外側の閉断面部14を形成する外側リンホースメント7の下端部は上記ショックアブソーバ取付ブラケット4の外側縦面に結合され、上端部はリヤホイールエプロン5のアーチ部の頂部付近に至る。内側の閉断面部13を形成する内側リンホースメント6の下端部は、上記外側の閉断面部14の上下方向のほぼ中間部にてリヤホイールエプロン5の内側縦壁部に固着され、上端部は後述するリヤバルクヘッド9のサイドロア93に結合される。
【0011】
8はリヤパネル、9はリヤバルクヘッドであり、該リヤバルクヘッド9は中央のリヤバルクヘッドセンタ91と両側のリヤバルクヘッドサイド92と該リヤバルクヘッドサイド92の下部に接合固着されるリヤバルクヘッドサイドロア93とからなる。
【0012】
そして、リヤパネル8の前端下部にリヤバルクヘッドセンタ91を固着することにより、該リヤパネル8とリヤバルクヘッドセンタ91とで車幅方向の閉断面部15が形成され、リヤパネル8とバルクヘッドセンタ91の各側端部に固着されると共にリヤホイールエプロン5のアーチ部の頂部付近とリヤクォータパネル10とに固着されるリヤバルクヘッドサイド92と、該リヤバルクヘッドサイド92の下部に固着されると共に前記内側リンホースメント6の上端部に固着されるリヤバルクヘッドサイドロア93とにより、前記車幅方向の閉断面部15と前記リヤホイールエプロン5の内側縦壁部の内側面に形成された内側閉断面部13とを連結する閉断面部16が形成される。
【0013】
この閉断面部16が連結される内側閉断面部13は、前述したように、リヤホイールエプロン5の内側縦壁部を介して外側閉断面部14とつながっており、該外側閉断面部14の下端部はショックアブソーバ取付ブラケット4を介して前後方向閉断面部11及び車幅方向閉断面部12と連結されているから、図3にて模型的に示すように、ショックアブソーバSからの入力荷重を受ける部位を、上下左右に連続する閉断面部にて構成したほぼ四角形の枠構造Fに置き換えたということができ、後部車体のねじり剛性の向上をはかり得ると共に、入力荷重に対する強度,剛性の大幅な向上をはかることができる。
【0014】
又、リヤホイールエプロン5の内側縦壁部の内外に上下方向閉断面部13及び14を形成してリヤパネル8の前縁下部に形成した車幅方向閉断面部15と連結する構成を採っているので、リヤホイールエプロン5の内側縦壁部の内側にはあまり大きな突出部分はなく、ショックアブソーバ取付面4aへのショックアブソーバ取付作業時に必要なインパクトレンチ等の取付工具と車体とのクリアランスは充分に確保されると共に、トランクスルータイプにおけるリヤバルクヘッドの開口部幅を従来に比し大きくすることが可能となり、荷物室の容積も従来構造に比較して大きくすることが可能となる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ショックアブソーバの取付位置がフロア面近傍にあるリヤサスペンションに対応する車体構造として、リヤホイールエプロンの内側縦壁部の内外面の双方にリンホースメントを固着して内外の上下方向閉断面部を構成し、この上下方向閉断面部の下端部をショックアブソーバ取付ブラケットを介してリヤクロスメンバにて形成された車幅方向閉断面部に結合し、上記上下方向閉断面部の上端部をリヤバルクヘッドサイドとリヤバルクヘッドサイドロアとで形成された閉断面部を介してリヤパネル前縁部にリヤバルクヘッドセンタにて形成された車幅方向閉断面部に結合したことにより、リヤサスペンションからの入力荷重を受ける部位を上下左右に連続する閉断面部にて構成されたほぼ四角形の高剛性の枠構造とすることができ、リヤサスペンションの取付作業性を充分に確保した上で、後部車体のねじり剛性の向上をはかり得ると共に、入力荷重に対する強度,剛性の大幅な向上をはかることができるものである。
【0016】
又、上記のようにリヤバルクヘッドが高剛性の閉断面部にて構成されるので、トランクスルータイプにおけるリヤバルクヘッドの開口部幅を従来に比し大きくすることが可能となり、荷物室の容積も従来構造に比較して大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す図で、(A)は車体内側から斜め後方を見た後部車体斜視図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は(A)のC−C断面図、(D)は(A)のD−D断面図、(E)は(B)のE−E断面図である。
【図2】図1に示す後部車体の主要構成部材の概略を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示す後部車体構造を模型的に説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル
2 サイドフレーム
3 リヤクロスメンバ
4 ショックアブソーバ取付ブラケット
4a ショックアブソーバ取付面
5 リヤホイールエプロン
6 内側リンホースメント
7 外側リンホースメント
8 リヤパネル
9 リヤバルクヘッド
91 リヤバルクヘッドセンタ
92 リヤバルクヘッドサイド
93 リヤバルクヘッドサイドロア
10 リヤクォータパネル
11 前後方向閉断面部
12 車幅方向閉断面部
13 内側の上下方向閉断面部
14 外側の上下方向閉断面部
15 車幅方向閉断面部
16 閉断面部
Claims (1)
- リヤホイールエプロンの内側縦壁部の内外面の双方にそれぞれリンホースメントを固着して上下方向閉断面部を構成し、該上下方向閉断面部の下部をショックアブソーバ取付ブラケットを介してリヤクロスメンバにてフロア下部に形成される車幅方向閉断面部に結合し、上記上下方向閉断面部の上部をリヤパネルの前縁部にリヤバルクヘッドにて形成された車幅方向閉断面に結合した車両において、上記リヤバルクヘッドは、リヤパネルの前縁部に固着されて車幅方向閉断面部を形成するリヤバルクヘッドセンタと、一端部が該リヤパネルとリヤバルクヘッドセンタの各側端部に固着されると共に他端部がリヤクォータパネルとリヤホイールエプロンとに固着されるリヤバルクヘッドサイドと、該リヤバルクヘッドサイドの下縁部に固着されて上記車幅方向閉断面部に連なる閉断面部を形成するリヤバルクヘッドサイドロアとからなり、リヤホイールエプロンの内側縦壁部の内面に形成された上下方向閉断面部は、リヤバルクヘッドサイドとリヤバルクヘッドサイドロアとで形成された上記閉断面部に連結されてリヤバルクヘッドセンタにて形成された上記車幅方向閉断面部に結合されていることを特徴とする車両の後部車体構造。
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