JP3823747B2 - 電動車両 - Google Patents

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JP3823747B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを駆動源として走行する電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電動車両として、例えば、本出願人の提案に係る特開平10−16788号公報に掲載のものがある。これを、図12を参照して簡単に説明すると次の通りである。
【0003】
上記公報掲載の電動車両は、左右一対の前輪1,1及びステアリング部2をフレーム3の前部に、また、そのフレーム3の後部に、左右一対の後輪4,4、それら後輪4,4を駆動するモータ駆動部5、バッテリー6及び座席7を配設するとともに、これに、上記ステアリング部2を覆うフロントボディ8と、モータ駆動部5及びバッテリー6を覆うリアボディ9との間にフロア10を形成したボディ11を外装してなるものである。
【0004】
上記フロア10は、前輪1,1より後方に位置しかつそれら車輪1,1の内縁における対向間隔以上の幅を有するメインフロア10aと、前記前輪1,1の内縁より狭小なる幅を有しそれら前輪1,1の間に突出するように前記メインフロア10aに延設したフロントフロア10bとによりなり、また、それらフロア10及び座席7は各々それらの下方からフレーム3によって支持された構成になっている。
【0005】
上記構成を備えた電動車両によれば、メインフロア10aの前方にフロントフロア10bを延設したことにより、車両全体の幅を拡幅することなく余裕をもって着座することができ、しかもフロントフロア10bを前輪1,1の内縁より狭小となる幅に設定しているので、車幅を拡幅する必要がなく、しかも、電動車両の機動性をも損ねることがない。
さらには、フロア10をフレーム3により下方から支持しているので、フロア10の面積を拡大したときにも、そのフロア10に十分な剛性を保持させられるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の電動車両を利用する主なユーザーとしては、例えば足腰の弱った人等が想定されるが、そのような人達が座席7に着座した状態から降車する場合には、座席7の、降車しようとする側と反対側にステアリング部2のハンドル2aを大きく操向した状態で、すなわち、座席7の降車しようとする一側方に乗降スペースEを確保し、しかも、上記ハンドル2aを支えとしながらの降車動作を行なうことになる。
【0007】
しかし、上記公報記載の電動車両を含む従来のものは、いずれも降車時にハンドル2aをロックしておくことができず、従って、支えとなるハンドル2aが降車しようとする側に回動して降車動作が行ないにくくなるとともに、乗降スペースEを狭めてしまう。
【0008】
また、降車の際には、座席から降りかけたときに、膝がやや伸びた状態で路面に接地する姿勢が好ましいが、上記従来のものでは、座席7をハンドル操作を行いやすい低い高さ位置に設定しているために、その座席高さのままで降車しようとすると、膝を比較的大きく屈曲させた姿勢での降車を余儀なくされ、その動作が難儀である。
【0009】
さらに、他の車両等と衝突した場合を想定すると、フロントボディ8やステアリング部2が変形若しくは損壊し、また、その変形や損壊によって衝突に伴う衝撃をある程度緩和することができるものの、衝突の程度によってはそれら変形等によっては衝撃を緩衝しきれない。
【0010】
そこで本発明は、座席の乗降側側方に乗降スペースを広く確保した状態を維持できるとともに乗降動作を安楽に行なえ、また、安全性を向上させられる電動車両の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は次の構成を有する。
すなわち、本発明は、前輪を車両の左右両側方又は前方に指向させるステアリング部を備えた電動車両において、上記車両の左右両側方のうちの一側方に降車するとき、ステアリング部のハンドルを、上記車両の他側方に指向させることにより座席の一側方に乗降スペースを確保した状態で、そのステアリング部をロックするステアリングロック機構と、このステアリングロック機構に連動してアクセルレバーをロックするアクセルレバーロック機構とを設け、このアクセルレバーロック機構は、ステアリング部のロックに連動してアクセルレバーをロックする一方、解除時にはステアリング部のロックが解除されるとともにハンドルを中立状態に操向したときにアクセルレバーのロックが解除されることを特徴とする電動車両である。
本発明により、上記車両の左右両側方のうちの一側方に降車するとき、ステアリング部のハンドルを、上記車両の他側方に指向させることにより座席の一側方に乗降スペースを確保した状態で、そのステアリング部をロックするので、座席の乗降側側方に広い乗降スペースを確保することができるので、乗降を安楽に行なうことができる。
【0012】
また本発明により、このステアリングロック機構に連動してアクセルレバーをロックするアクセルレバーロック機構を設け、このアクセルレバーロック機構が、ステアリング部のロックに連動して、アクセルレバーをロックする構成にするので、盗難防止の上で有効である。
また、アクセルレバーロック機構が、解除時にはステアリング部のロックが解除されるとともにハンドルを中立状態に操向したときに、アクセルレバーのロックを解除する構成にしたので、それらステアリング部のロック解除動作とアクセルレバーのロック解除動作を別々に行なう必要がなく、ロックの解除動作を容易に行なえる
【0013】
本発明において、乗員が座席に着座したことを検知する着座検知センサーを設けるとともに、上記アクセルレバーロック機構は、その着座検知センサーによって着座を検知しないときにはロックを解除しないことにすると、乗員が着座しない状態でのロックの解除を防止でき、これにより安全性を向上させられる。
【0015】
本発明において、前部側荷物収納籠をフロントカバーよりも前方にやや突出させて配設するとともに、その前部側荷物収納籠を、衝撃を緩和する緩衝構造にすることにより、例えば衝突時の衝撃を緩和することができ、安全性を向上させられる。
【0016】
また本発明において、前部側荷物収納籠を、その前側部分の剛性よりも後側部分の剛性を高く設定することにより、例えば衝突時の衝撃を効率よく緩和できる。
【0017】
本発明において、前記前部側荷物収納籠は、その前側部分の前側収納室と後側部分の後側収納室とに区画され、前側収納室を開放構造にするとともに後側収納室を密閉構造にすることにより、前側収納室の剛性よりも後側収納室の剛性を高く設定しているので、例えば衝突時の衝撃を効率よく緩和できる。
【0018】
また本発明において、前部側荷物収納籠は、これの後側部分の側壁を前側部分の側壁よりも肉厚に形成することにより、その前側部分の剛性よりも後側部分の剛性を高く設定しているので、例えば衝突時の衝撃を効率よく緩和できる。
【0019】
本発明において、座席にアームレストが設けられており、前部側荷物収納籠の幅を、そのアームレストの幅とほぼ同じに形成することにより、アームレストに凭せ掛けた腕等を保護できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電動車両の側面図、図2は、その平面図、図3は、その正面図、図4は、その後面図、図5は、座席の昇降状態を示す側面図である。
【0023】
本発明の一実施形態に係る電動車両は、左右一対の前輪12,12及びステアリング部13をフレーム14の前部に、また、そのフレーム14の後部に、左右一対の後輪15,15、これらを駆動するモータ駆動部16、バッテリー17及び座席18を配設するとともに、これに、上記ステアリング部13を覆うフロントボディ19と、モータ駆動部16及びバッテリー17を覆うリアボディ20との間にフロア21を形成したボディ22を外装してなるものである。
【0024】
フレーム14は、図1に示すように、メインフレーム14aの前部にフロントフレーム14bが、また、後部にリアフレーム14cが溶接等により固定されたものであり、何れもパイプ材によって形成されている。
【0025】
メインフレーム14aは、フロア21を下方から支持するように、そのフロア21の両側部及び前端部に沿う幅広の平面U字形に形成されており、これにより、上記フロア21に十分な剛性を保持させている。
【0026】
フロントフレーム14bは、フロントボディ19、前輪12,12やステアリング部13を支持し、また、フロア21を下方から保持するように、そのフロア21の両側部に沿う幅狭の平面U字形に形成されており、これにより、フロア21にも十分な剛性を保持させている。
【0027】
リアフレーム14cは、リアボディ20、一対の後輪15,15、これらを駆動するモータ駆動部16、バッテリー17及び座席18を支持している。
【0028】
上記ステアリング部13は、これの上部に配設したハンドル23の操作により、前輪12,12を車両の左右側方又は前方に指向させるものであり、ステアリングシャフト、シャフト支持部、前輪指向機構の他、後述するフロントカバー32をフレーム14に固定するためのフロントカバー支持部(いずれも図示しない)を有して構成されている。
【0029】
このステアリング部13には、ハンドル23を、図6に示すように、上記車両の他側方に指向させることにより座席18の一側方に乗降スペースEを確保した状態で、そのステアリング部13をロックするステアリングロック機構、及びステアリング部13のロックに連動して、後記するアクセルレバー26をロックするアクセルレバーロック機構を並設してなるロック機構R1が配設されている。
【0030】
ハンドル23は、操作パネル部24の両側に略U字形の握り25,25を形成した所謂ティラーハンドルタイプのものであり、その操作パネル部24の一側にはアクセルレバー26が、また、他側にはブレーキレバー27が配設されているとともに、前部上面には、左右一対のバックミラー28,28が配設されている。
操作パネル部24の前面には、後述するリモートコントローラ44(図8に示す)から送信されたアームレスト揺動信号を受信するアームレスト用赤外線センサー29が配設されている。
【0031】
そのアームレスト用赤外線センサー29は、ハンドル23の操向状態に拘わらず、車両前方及び斜め側方から送信されたアームレスト揺動信号を受信できるような横長にして形成されている。
操作パネル部24の上面には、各種メーターやスイッチ類とともに、上記ステアリング部13及びアクセルレバー26をロックするためのロック用スイッチ30a、始動スイッチ30bが設けられている。
【0032】
フロントボディ19は、ステアリング部13を覆うフロントレッグシールド31、前輪12,12に挟まれた幅方向中央部分を、それら前輪12,12よりも前方にやや突出させて車体前端部を覆うフロントカバー32、及び前輪12,12を覆うとともに、下部がタイヤハウスをなすフロントフェンダー33,33を一体に形成してなるものである。
【0033】
フロントレッグシールド31の前部には前部側荷物収納籠34が配設されており、それは、上下逆向きの略台形に形成されているとともに、詳細を後述する座席18に設けられたアームレスト40,40の間隔とほぼ同じ幅にし、かつ、前面をフロントカバー32よりもやや前方に突出量T1だけ突出して形成されている。
【0034】
前部側荷物収納籠34の内部は、仕切り版34aによって前側収納室34bと後側収納室34cとに区画されており、また、前側収納室34bの剛性よりも後側収納室34cの剛性を高く設定している。
【0035】
本実施形態においては、前側収納室34bを、これを囲繞する側壁に通気孔34d…を例えば網目状に形成した開放構造にし、また、後側収納室34cを、これを囲繞する側壁に通気孔を形成せず、さらに、これの上面開口に開閉蓋34eを設けた密閉構造にすることにより、前側収納室34bの剛性よりも後側収納室34cの剛性を高く設定している。
【0036】
この前部側荷物収納籠34により、たとえ衝突等があったとしても、前側収納室34bが圧壊変形することにより衝撃力を緩和できる。また、その前部側荷物収納籠34の幅W1を、アームレストの幅W1′とほぼ同じ設定しているので、アームレスト40,40に乗せた乗員の腕の肘等をガードすることができる。
なお、本実施形態においては、開閉蓋34eをキー(図示しない)によって開閉できるようにすることにより、防犯性を高めている。
【0037】
座席18は所謂単座タイプのものであり、それは、図1,5に示すように、フレーム14に立設された座席昇降装置35によって水平回動及び昇降調整可能に支持されている。
【0038】
座席昇降装置35は、図5に示すように、円筒形ケース36内に充填された圧縮ガスや、その円筒形ケース36の上部に配設したスプリング37によって、シートポスト38を介して、膝をやや伸ばした姿勢で楽に着座できる乗降位置(イ)と、この乗降位置(イ)よりも低くかつ運転に適した運転位置(ロ)とに、座席18を移動させられるようになっている。
【0039】
座席昇降装置35には、座席18が運転位置(ロ)に下降移動したときに、シートポスト38を円筒形ケース36の一部に係止させる係止部材を備えて、そのシートポスト38の昇降移動のみをロックするシートポストロック機構R2が付設されており、これは、後述する着座検知センサーS1,S2によって乗員が座席18に着座したことを検知したときにシートポスト38の係止を解除するようになっている。
なお、シートポスト38を円筒形ケース36の一部に係止させる係止位置を変更することにより、乗降位置(イ)と運転位置(ロ)とを乗員の身長等に応じて昇降調整できるようになっている。
【0040】
座席18は、シート39、このシート39に下端部を傾動自在に軸支しかつ両側部にアームレスト40,40を設けたシートバック41及びこのシートバック41の背面に配設した後部側荷物収納籠42とからなる。
【0041】
シート39には、これに着座した乗員の体重を検知する着座検知センサーS1が、また、シートバック41には、乗員の背中からの押圧力を検知する着座検知センサーS2が埋設されている。
なお、シート39に埋設した着座検知センサーS1は、これをシート39の後部側寄りに配設すると、乗員がシート39に手等を押し付けたときの誤検知を回避しやすい。
【0042】
アームレスト40,40は、シートバック41に内蔵された、モータ等を含む揺動機構43によって、ほぼ垂直面でかつ所定の角度範囲内で揺動可能に支持されており、それは、乗員が携帯するリモートコントローラ44から送信した赤外線等による駆動信号によってアームレスト40,40を揺動させるようになっている。これにより、例えば広い駐車場内で自分の車両を容易に見つけ出すことができるようになる。
【0043】
後部側荷物収納籠42は、上面を開口した略直方体形に形成されているとともに、後面をリアボディ20よりも後方にT2だけ突出して形成されている。また、側壁には通気孔42a…が一定のパターン(例えば網目状)で形成されており、例えば追突等のときには、この後部側荷物収納籠42が圧壊変形することにより、追突等に伴う衝撃を緩和できるようになっている。
【0044】
次に、上記本発明の一実施形態に係る電動車両に対する乗降動作について、6〜8を参照して説明する。図6は、乗員の降車状態を示す平面図、図7は、その後面図、図8は、乗員の乗車状態を示す側面図である。
【0045】
<降車動作>
座席18の一側方に降車しようとするときには、図6に示すように、ハンドル23を座席18の他側方に操向し、その座席18の一側方に広い乗降スペースEを確保した後、操作パネル部24のロック用スイッチ30を操作する。
【0046】
ロック用スイッチ30の操作により、ハンドル23が、従ってまた、ステアリング部13がロックされて、座席18の一側方に広い乗降スペースEを確保した状態が維持されるとともに、アクセルレバー26もロックされる。
それらステアリング部13とアクセルレバー26がロックされると、アームレスト40,40のロックが解除され、それらアームレスト40,40を手動で持ち上げられるようになる。従って、座席18の一側方のアームレスト40を持ち上げて降車動作を行なうことにより、その動作をさらに容易に行なえるようになる。
【0047】
その後、キーを抜き取って降車動作を開始し若しくは降車動作を終了した後、キーを抜き取る。
乗員Mが降車しようとするときの体重の増減が、シート39に配設した着座検知センサーS1若しくはシートバック41に配設した着座検知センサーS2により検知されると、座席18のロックが解除される。
これにより座席18は、運転位置(ロ)から乗降位置(イ)に上昇移動し、乗員Mは、図7に示すように、足腰に負担をかけない膝をやや伸ばした楽な姿勢M′で、しかも、広く確保された乗降スペースEを利用して降車できるようになる。
また、この降車の際、ハンドル23がロックされているので、これに手等をついて降車するときにもぶれず、さらに安定した姿勢での降車を行なえる。
【0048】
<乗車動作>
前記のように例えば広い駐車場で自分の車両を見失ったとき等においては、図8に示すように、リモートコントローラ44を操作して、アームレスト40,40を揺動させる。これにより、自分の車両を容易に見つけ出すことができる。
【0049】
上記降車時において、座席18は乗降位置(イ)に移動されているので、乗車の際には、膝をやや伸ばした楽な姿勢M′で着座することができるとともに、広く確保されている乗降スペースEを利用して安楽に乗車動作を行なえる。
乗車とともに、座席18は乗降位置(イ)から運転位置(ロ)に下降移動し、その後、再びシートポスト38がシートポストロック機構R2によりロックされる。なお、乗員Mが座席18に着座したことは、着座検知センサーS1,S2で検知される。
【0050】
アームレスト40,40を元の水平位置に復帰させた後、始動スイッチ30bを操作して始動動作を行なう。
本実施形態においては、その始動動作のとき、アームレスト40,40が元の水平位置に復帰させていない場合には、それらアームレスト40,40を元の水平位置に復帰させることを、アラーム等で警告して促すようになっている。なお、このような警告を行なうことなく、アームレスト40,40を、揺動機構43によって自動的に元の水平位置に回動復帰させるようにしてもよい。
【0051】
そして、アームレスト40の元の水平位置への復帰が検出されると、ステアリング部ロック機構としてのロック機構R1によるステアリング部13のロックが解除される。
次に、ステアリング部13を中立状態に操向すると、アクセルレバー26のロックが解除され、モータ駆動部16の始動可能状態になる。
【0052】
なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形実施が可能である。
上記においては、操作パネル部にロック用スイッチ、始動スイッチを設けた構成のものを例として説明したが、そのようなスイッチを設けない場合には、次のような乗降動作を行なうことになる。
【0053】
<降車動作>
キーを抜き取って降車動作を開始し若しくは降車動作を終了した後、キーを抜き取る。
座席18の一側方に降車しようとするときには、図6に示すように、ハンドル23を座席18の他側方に大きく操向すると、その操向状態でステアリング部13がロックされ、このロックに連動してアクセルレバー26もロックされる。これにより、その座席18の一側方に広い乗降スペースEが確保された状態が維持される。
【0054】
それらステアリング部13とアクセルレバー26がロックされると、アームレスト40,40のロックが解除され、それらアームレスト40,40を手動で持ち上げられるようになる。従って、座席18の一側方のアームレスト40を持ち上げて降車動作を行なうことにより、その動作をさらに容易に行なえるようになる。
【0055】
乗員Mが降車しようとするときの体重の増減が、シート39に配設した着座検知センサーS1若しくはシートバック41に配設した着座検知センサーS2により検知されると、座席18のロックが解除される。
これにより座席18は、運転位置(ロ)から乗降位置(イ)に上昇移動し、乗員Mは、図7に示すように、足腰に負担をかけない膝をやや伸ばした楽な姿勢M′で、しかも、広く確保された乗降スペースEを利用して降車できるようになる。
また、この降車の際、ハンドル23がロックされているので、これに手等をついて降車するときにもぶれず、さらに安定した姿勢での降車を行なえる。
【0056】
<乗車動作>
前記のように例えば広い駐車場で自分の車両を見失ったとき等においては、図8に示すように、リモートコントローラ44を操作して、アームレスト40,40を揺動させる。これにより、自分の車両を容易に見つけ出すことができる。
【0057】
上記降車時において、座席18は乗降位置(イ)に移動されているので、乗車の際には、膝をやや伸ばした楽な姿勢M′で着座することができるとともに、広く確保されている乗降スペースEを利用して安楽に乗車動作を行なえる。
乗車とともに、座席18は乗降位置(イ)から運転位置(ロ)に下降移動し、その後、再びシートポスト38がシートポストロック機構R2によりロックされる。なお、乗員Mが座席18に着座したことは、着座検知センサーS1,S2で検知される。
【0058】
そして、キーの挿入が検出されると、ステアリング部ロック機構としてのロック機構R1によるステアリング部13のロックが解除される。
アームレスト40,40を元の水平位置に復帰させた後、キーを回して始動動作を行なう。本実施形態においては、その始動動作のとき、アームレスト40,40が元の水平位置に復帰させていない場合には、それらアームレスト40,40を元の水平位置に復帰させることを、アラーム等で警告して促すようになっている。なお、このような警告を行なうことなく、アームレスト40,40を、揺動機構43によって自動的に元の水平位置に回動復帰させるようにしてもよい。
【0059】
次に、ステアリング部13を中立状態に操向すると、アクセルレバー26のロックが解除され、モータ駆動部16の始動可能状態になる。なお、本実施形態においては、ステアリング部13を中立状態に操向したときに、着座検知センサーS1,S2によって、乗員Mの着座を検知していないときには、アクセルレバー26のロックを解除しないようになっている。
【0060】
ところで、上記においては、自分の車両を見つけ出すために、アームレストを揺動させる構成のものを例示したが、ウインカーを点滅させ、また、ブザー等の音源やフラッシュライト等の光源を設けた構成にして、それらを作動させるようにしてもよい。さらに、ステアリング部を単独で揺動させ若しくはステアリング部とともにアームレストを揺動させるようにしてもよい。これらの場合、ステアリング部を揺動させた後、そのステアリング部をロックした状態にすることが好ましい。
【0061】
図9〜図11は、前部側荷物収納籠の他例を配設した電動車両を示すものであり、図9は、その電動車両の側面図、図10は、その平面図、図11は、その正面図である。なお、図9〜図11において、前記図1〜図8において説明したものと同等のものについては同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、他例に係る前部側荷物収納籠について説明する。
【0062】
他例に係る前部側荷物収納籠45は、フロントレッグシールド31の前部に配設されており、それは、上下逆向きの略台形に形成されているとともに、座席18に設けられたアームレスト40,40の間隔W1′とほぼ同じ幅W1にし、かつ、前面をフロントカバー32よりも前方に、T1だけ突出して形成されている。
【0063】
前部側荷物収納籠45の側壁は、複数の横長通気孔45a…が他段に形成されているとともに、それの後側部分45bを前側部分45cよりも肉厚にして形成されており、これにより、その前側部分45cの剛性よりも後側部分45bの剛性を高く設定している。
【0064】
この前部側荷物収納籠45により、たとえ衝突等があったとしても、それの前側部分45cが圧壊変形することにより衝撃力を緩和できる。また、幅W1を、アームレストの幅W1′とほぼ同じ設定しているので、アームレスト40,40に乗せた乗員の腕の肘等をガードすることができることは前記前部側荷物収納籠34と同様である。
【0065】
【発明の効果】
請求項1〜7に記載の発明によれば、車両の左右両側方のうちの一側方に降車するとき、ステアリング部のハンドルを、上記車両の他側方に指向させることにより座席の一側方に乗降スペースを確保した状態で、そのステアリング部をロックするステアリングロック機構を設けたので、座席の降車側側方に乗降スペースを広く確保した状態を維持でき、これにより、乗降動作を安楽に行なえる。
また、ステアリング部のロックに連動してアクセルレバーをロックするアクセルレバーロック機構を設け、このアクセルレバー機構が、ステアリング部のロックに連動して、アクセルレバーをロックするので、盗難を防止する上で有効であり、一方、解除時にステアリング部のロックが解除されるとともにハンドルを中立状態に操向したときに、アクセルレバーのロックが解除されるので、それらのロック解除動作を別々に行なう必要がなく、ロックの解除動作を容易に行なえる。
【0066】
請求項1〜7に記載の発明によれば、上記の共通の効果に加え、各請求項記載の発明次の効果を得ることができる。
【0067】
請求項2に記載の発明によれば、乗員が着座したことを検知する着座検知センサーを設けるとともに、上記アクセルレバーロック機構を、その着座検知センサーによって着座を検知しないときにロックを解除しない構成にしているので、安全性を向上させられる。
【0069】
請求項3に記載の発明によれば、前部側荷物収納籠をフロントカバーよりも前方にやや突出させて配設するとともに、その前部側荷物収納籠を、衝撃を緩和する緩衝構造にしているので、例えば衝突時の衝撃を緩和することができ、安全性を向上させられる。
【0070】
請求項4に記載の発明によれば、前部側荷物収納籠を、その前側部分の剛性よりも後側部分の剛性を高く設定しているので、例えば衝突時の衝撃を効率よく緩和できる。
【0071】
請求項5に記載の発明によれば、前記前部側荷物収納籠は、その前側部分の前側収納室と後側部分の後側収納室とに区画され、前側収納室を開放構造にするとともに後側収納室を密閉構造にすることにより、前側収納室の剛性よりも後側収納室の剛性を高く設定できるので、例えば衝突時の衝撃を効率よく緩和できる。
【0072】
請求項6に記載の発明によれば、前部側荷物収納籠の後側部分の側壁を前側部分の側壁よりも肉厚に形成することにより、その前側部分の剛性よりも後側部分の剛性を高く設定しているので、例えば衝突時の衝撃を効率よく緩和できる。
【0073】
請求項7に記載の発明によれば、座席にアームレストが設けられており、前部側荷物収納籠の幅を、そのアームレストの幅とほぼ同じに形成しているので、アームレストに凭せ掛けた腕等を保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動車両の側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】その後面図である。
【図5】座席の昇降状態を示す側面図である。
【図6】乗員の降車状態を示す平面図である。
【図7】その後面図である。
【図8】乗員の乗車状態を示す側面図である。
【図9】前部側荷物収納籠の他例を配設した電動車両の側面図である。
【図10】その平面図である。
【図11】その正面図である。
【図12】従来の電動車両の平面図である。
【符号の説明】
12 前輪
13 ステアリング部
18 座席
23 ハンドル
26 アクセルレバー
32 フロントカバー
34,45 前部側荷物収納籠
34b 前側収納室
34c 後側収納室
35 座席昇降装置
40 アームレスト
44 リモートコントローラ
E 乗降スペース
R1 アクセルレバーロック機構であるロック機構
R1 ステアリングロック機構であるロック機構
S1,S2 着座検知センサー
(イ) 乗降位置
(ロ) 運転位置

Claims (7)

  1. 前輪を車両の左右両側方又は前方に指向させるステアリング部を備えた電動車両において、上記車両の左右両側方のうちの一側方に降車するとき、ステアリング部のハンドルを、上記車両の他側方に指向させることにより座席の一側方に乗降スペースを確保した状態で、そのステアリング部をロックするステアリングロック機構と、このステアリングロック機構に連動してアクセルレバーをロックするアクセルレバーロック機構とを設け、
    このアクセルレバーロック機構は、ステアリング部のロックに連動してアクセルレバーをロックする一方、解除時にはステアリング部のロックが解除されるとともにハンドルを中立状態に操向したときにアクセルレバーのロックが解除されることを特徴とする電動車両。
  2. 乗員が座席に着座したことを検知する着座検知センサーを設け、上記アクセルレバーロック機構は、その着座検知センサーによって着座を検知しないときにはロックを解除しない請求項1記載の電動車両。
  3. 前部側荷物収納籠をフロントカバーよりも前方にやや突出させて配設するとともに、その前部側荷物収納籠を、衝撃を緩和する緩衝構造にした請求項1又は2に記載の電動車両。
  4. 前部側荷物収納籠は、その前側部分の剛性よりも後側部分の剛性を高く設定している請求項3に記載の電動車両。
  5. 前記前部側荷物収納籠は、その前側部分の前側収納室と後側部分の後側収納室とに区画され、前側収納室を開放構造にするとともに後側収納室を密閉構造にすることにより、前側収納室の剛性よりも後側収納室の剛性を高く設定している請求項4に記載の電動車両。
  6. 前部側荷物収納籠は、これの後側部分の側壁を前側部分の側壁よりも肉厚に形成することにより、その前側部分の剛性よりも後側部分の剛性を高く設定している請求項4に記載の電動車両。
  7. 座席にアームレストが設けられており、前部側荷物収納籠の幅を、そのアームレストの幅とほぼ同じに形成した請求項4,5,又は6のうちのいずれかに記載の電動車両。
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