JP3814883B2 - 部品整列装置 - Google Patents

部品整列装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3814883B2
JP3814883B2 JP21932596A JP21932596A JP3814883B2 JP 3814883 B2 JP3814883 B2 JP 3814883B2 JP 21932596 A JP21932596 A JP 21932596A JP 21932596 A JP21932596 A JP 21932596A JP 3814883 B2 JP3814883 B2 JP 3814883B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
facing
inclined surface
slope
component
trough
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21932596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1045239A (ja
Inventor
慎二 中島
Original Assignee
神鋼電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 神鋼電機株式会社 filed Critical 神鋼電機株式会社
Priority to JP21932596A priority Critical patent/JP3814883B2/ja
Publication of JPH1045239A publication Critical patent/JPH1045239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3814883B2 publication Critical patent/JP3814883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品の表裏を整えて移送し整列させる装置に関するものであり、更に詳しくは、表裏に厚さの異なる凸状曲面部を有する板状部品についての整送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は整送対象としてのチップダイオードCを示し、図1のAはその平面図、図1のBは側面図である。一辺の長さは2.9mmの正方形であり、平板部の表裏には形状の異なる凸状曲面の半田部が形成されている。表面側の凸状曲面部t1 としての半田部は全面に形成されており、その最大厚さは0.05mm以下、裏面側の凸状曲面部T1 としての半田部は2.5mm角内に形成されており、その最大厚さは0.15mm以上とされ、全体の厚さは0.44mmとされている。
【0003】
また、図2は図1に示すよりは小さい同種のチップダイオードDを示し、図2のAはその平面図、図のBは側面図である。一辺の長さは2.1mmの正方形であり、表面側の凸状曲面部t2 としての半田部は全面に形成されており、その最大厚さは0.05mm以下、裏面側の凸状曲面部T2 としての半田部は1.7mm角内に形成されており、その最大厚さは0.15mm以上とされ、全体の厚さは0.45mmとされている。以降、このチップダイオードDを部品Dと略称する。なお、図2に示すチップダイオードには全体の厚さが0.36mmの厚さ違いも存在する。
【0004】
一般に部品を整列させて1個ずつ次工程へ供給する場合には、捩り振動パーツフィーダで移送の姿勢を整えた後、直線振動パーツフィーダに移行させて整列状態に保持し、次工程からのピックアップに備えさせるのが一般である。しかし、上記の部品Dは形状は異なるものの表裏何れも凸状曲面部T2 およびt2 となっており、上流側の捩り振動パーツフィーダで表裏を整えたとしても、直線振動パーツフィーダのトラフ上において静止的な状態を保持し得ず、次工程からの部品Dのピックアップに対応させることが困難であるため、これまでのところ自動供給のための部品整列装置は開発されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みてなされ、全面にわたって薄い凸状曲面部が形成されている表面と、縁部に一定幅の本体平面部を残して厚い凸状曲面部が形成されている裏面とを有する正方形状の板状部品を次工程へ自動供給することができるように整列させ得る部品整列装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
全面にわたって薄い凸状曲面部が形成され表面と、縁部に一定幅の本体平面部を残して厚い凸状曲面部が形成され裏面とを有する正方形状の板状部品を表向きで直線振動パーツフィーダによって一列に整列させて移送し、下流端で次工程からのピックアップに待機させるために、本発明の部品整列装置は、捩り振動パーツフィーダに設けた簡易な構成の表裏選別部によって選別した全て裏向きの部品を直線振動パーツフィーダへ供給すること、直線振動パーツフィーダに設けた表裏の反転部によって全てを反転させて表向きの部品とし、続く移送路を部品の一辺の長さより僅かに大きい幅に両壁を設け、かつ両壁のほぼ中間に、表向きの部品が裏面の厚い凸状曲面部を落とし込むことができる浅溝を設けること、そして移送路における部品のオーバーフローを監視する光ファイバセンサーを設け、オーバーフローが検知されると、捩り振動パーツフィーダからの供給を制御することによって、表向きの部品を安定した姿勢で一列に整列させて移送するようにしているまた、移送路の下流端から僅かの間隔をあけて無振動端末プレートを設け、無振動端末プレートに当接した部品が直線振動による移送力を受けて無振動端末プレートに周縁部を押し付けられて固定された状態となって待機させるようにしている
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による部品整列装置について、図面を使って具体的に説明する。
【0008】
図3は部品Dを整列対象とする部品整列装置1の部分破断側面図であり、図4はその平面図である。同装置1は捩り振動パーツフィーダ2と、その下流側に接続される直線振動パーツフィーダ3とから構成されている。
【0009】
捩り振動パーツフィーダ2は、図3を参照して、部品Dを収容し、その表裏を整えて移送する振動盆としてのボウル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなっている。
【0010】
駆動部11においては、図3を参照し、ボウル21の底板と一体的に固定されて可動コアを兼ねる可動ブロック12が等角度間隔に配置された傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロック12と僅かの間隙をあけ対向して設けられている。駆動部11はその周囲を防音カバー17で覆われており、かつボウル21と共に、防振ゴム18を介して基板19上に設置されている。そして、コイル15に交流が通電されることにより、ボウル21に上方から見て時計方向の捩り振動を与える。
【0011】
ボウル21は図4、および図4における[5]−[5]線方向の断面図である図5を参照して、逆円錐状の斜面ボウルに形成されており、ボウル21はボルト23で駆動部11の可動ブロック12に固定されている。ボウル21の底面22には部品Dが多数に収容される(図4、図5では簡明化のために散在的に示している)。また、ボウル21内には底面22の周辺部に起点24sを有し断面がV字形状の斜面トラック24が形成されている。この斜面トラック24はボウル21の中心部を向く45度傾斜の斜面25と、これに直角な斜面26とからなり、底面22上の部品Dは斜面トラック24内へ滑り込んで、斜面25または斜面26の何れかに傾倒して移送され始める。
【0012】
また、ボウル21の底面22における部品Dの欠乏を監視するための光ファイバーセンサ29がボウル21の周壁に取り付けられており、欠乏が検知されると警報を発すると共に部品Dの補充させるように働く。
【0013】
斜面トラック24はボウル21の周壁に沿いスパイラル状に上昇されるが、その過程において斜面26は高さを漸減され、斜面トラック24は断面がL字形状となる。従って、斜面26に傾倒している部品Dはその姿勢を保ち得ずに下方へ落下し、斜面25に傾倒して四辺の何れかを斜面26に支持されている部品Dのみが継続して移送され上昇する。以降、斜面26を支持面26と呼称する。
【0014】
斜面トラック24の最上の周回には、ワイパー31、切欠き35、および早出しゲート41が設けられている。ワイパー31はそれ自身の長穴32を挿通するボルト31bによってボウル21の周壁内面に取り付けられており、斜面トラック24の斜面25との間には重なっていない部品Dが通過し得る間隙が設けられており、部品Dは単層化される。
【0015】
ワイパー31の下流側には切欠き35が設けられている。切欠き35は斜面25を平面36とボウル21の径外方へ凸の垂直な曲面37とで切り欠いて形成されている。斜面25に多列で傾倒して移送されてきた部品Dは切欠き35に至ると、支持面26に接している部品Dを除き、2列目よりも外周側の列にある部品Dが切欠き35内へ倒れ込んで平面36上を移送され、曲面37に導かれて斜面トラック24または底面22へ戻される。
【0016】
早出しゲート41は、ボウル21の周壁の一部を切り欠いて導出路43が形成され、周壁にビス42bで螺着した取付け部材42の下面に、斜面25と整合させた傾斜面を有する早出しゲート41がビス41bで螺着固定されている。早出しゲート板41は、例えば作業終了時などの非定常時に、ビス42bを弛めて取り外すことにより、部品Dは導出路43から外部へ取り出される。
【0017】
図6のA、Bは共に斜面トラック24の下流端部の断面図であり、部品Dの表裏による選別を示す。すなわち、斜面トラック24の下流端においては、ボウル21の周壁を切り欠いて、その上流側と下流側とに渡した取付け金具44がボルト44bでボウル21の周壁に固定されており、この取付け金具44に対して、斜面トラック24の斜面25と整合された斜面45を有するブロック46がボルト46bで固定され、切欠き内へ挿入嵌合されている。また、ブロック46の下面には、ボウル21内で斜面トラック24の支持面26と整合された表面を有する選別板47が長ビス47bと板ナット47nとによって矢印方向への位置調整可能に取り付けられている。
【0018】
すなわち、図6のAに示すように、斜面45からボウル21内へ突き出される選別板47の突き出し幅が調整されていることから、部品Dが裏向きの場合には表面側の凸状曲面部t2 の厚さが小さいため、周縁部が選別板47に係止され、部品Dは落下せずにそのまま移送され下流端から排出されるが、図6のBに示すように部品Dが表向きの場合には、裏面側の凸状曲面部T2 の厚さが大であるため、周縁部が選別板47に係止されず、部品Dは落下し排除される。
【0019】
図4に示すように、捩り振動パーツフィーダ2の斜面トラック24の下流端には、直線振動パーツフィーダ3の振動トラフ61が近接して接続されている。図3を参照して、直線振動パーツフィーダ3は部品Dを移送し整列させる振動トラフ61と、これに直線振動を与える駆動部51とからなっている。
【0020】
駆動部51においては、振動トラフ61のベースブロック71は後述の図13も参照して受け台59にボルト71bで固定されており、受け台59はボルト59bで駆動部51の可動ブロック52と一体的に固定されている。可動ブロック52は前後一対の傾斜板ばね53によって下方の固定ブロック54Aと連結されている。また、可動ブロック52から可動コア52Cが垂下されており、固定ブロック54A上にはコイル55を巻装した電磁石56が可動コア52Cと僅かの間隙をあけ対向して設けられいる。固定ブロック54Aはこれと一体的なブロック54Bを介し、前後一対の防振板ばね60によってブロック57と連結されており、ブロック57は基板19の架台58上に設置されている。そして、コイル55に交流が通電されることにより、振動トラフ61に矢印eで示す方向の直線振動が与えられ、図4において、振動トラフ61上の部品Dは右方から左方へ移送される。
【0021】
図7は直線振動パーツフィーダ3の平面図であるが、図7における[8]−[8]線方向の断面図である図8を参照して、振動トラフ61のベースブロック71は水平面と15度傾斜に設置され、その上にボルト63bで固定されているトラフブロック63の上流部においてV溝トラフ64が形成されている。このV溝トラフ64の断面形状は、上流側の捩り振動パーツフィーダ1のボウル21の排出端の断面形状に整合させて、鉛直面に対して45度振り分けの角度90度とし、ボウル21側を向く斜面65とこれに直角な斜面66とからなる。
【0022】
このV溝トラフ64に対し、部品Dは上流側から裏向きの姿勢で斜面65に傾倒するように移行されてくるが、部品Dの下側の周縁部が斜面66に接する箇所には、部品Dの下側の周縁部が嵌まり込むように、高さ0.6mm、深さ0.3mmの係止溝67が形成されている。また、図8に示すように、ベースブロック71の側面から上面へ抜ける直角に穿設された貫通孔74の側面部分に継手75が螺着され、これに圧縮空気配管76が連結されている。貫通孔74の上端からは、V溝トラフ64の斜面65に向けて垂直に直径1mmの空気噴出孔73が設けられており、係止溝67に嵌まり込み斜面65に傾倒して移送される部品Dの上方の周縁部に相当する位置に開口されている。図8のV溝トラフ64のaで示す部分の拡大図である図9を参照して、この空気噴出孔73からは常に空気が噴出されているので、下側の周縁部を係止溝67に嵌込んでいる部品Dは表裏が反転されて表向きとなる。
【0023】
また、図7における[10]−[10]線方向の断面図である図10を参照し、この部分においてはV溝トラフ64の斜面65が削られて部品Dの一辺の長さよりやや大きい幅2.3mmの水平移送面68が形成されており、表向きの部品Dはこの水平移送面68上へ落ち込み移送される。
【0024】
更に、図7における[11]−[11]線方向の断面図である図11を参照し、トラフブロック63の下流端において、ベースブロック71の表面が上流側の水平移送面68の一方の側端と同一高さになるまで高くされると共に、傾斜の下方の側面には、下流端に至る長尺のガイドプレート85が取け部材86によって挟み込まれて固定されている。そして、ガイドプレート85から部品Dの一辺の長さよりやや大きい2.3mmの間隔をあけてガイドブロック87がボルト87bでベースブロック71に固定されており、両者の間に15度傾斜の斜面トラフ84が形成されている。
【0025】
図7に示すように、斜面トラフ84は上流側の水平移送面68との接続箇所でやや広幅とされているが、直ちに図11に示す幅に狭められて下流端まで延在している。また、斜面トラフ84の下流端から0.3mm離れた位置に無振動端末プレート89が無振動部である架台58に固定して設けられており、部品Dは斜面トラフ84の下流端部において停止され、次工程からのピックアップに待機する。
【0026】
また、斜面トラフ84には図11に示す部分から下流端まで浅溝88が形成されている。すなわち、図11における斜面トラフ84のbで示す部分の拡大図である図12を参照して、ガイドプレート85からガイドブロック87側へ1.05mm離れた箇所を中心にして幅1.6mmで深さ0.15mmの浅溝88となっており、表向きの部品Dは裏面の凸状曲面部T2 を浅溝88の両側のエッジに挟まれ支持されて移送されるようになる。
【0027】
また更には、図7における[13]−[13]線方向の断面図である図13を参照して、ガイドブロック87上に立てた支柱96に取り付けて、斜面トラフ84における部品Dのオーバーフロを監視するための光ファイバーセンサ91が設置されている。すなわち、支柱96はその頂部に設けたサポートブロック95の長穴94を挿通するボルト95bによってベースブロック71に取り付けられている。そして、光ファイバーセンサ91は、サポートブロック95の端部に設けた切欠き穴93へ嵌込まれ、サポートブロック95にボルト93bで取り付けられる抑え板93によって外側から抑えて斜面トラフ84に垂直に固定されている。光ファイバーセンサ91は鏡筒92内にレンズを内蔵し、斜面トラフ84上のQ点に直径0.8mmφのビームを照射し、斜面トラフ84のステンレス表面に比べて部品Dの凸状曲面部t2 としての半田部の表面からの反射強度が小さいことから部品Dを検知するが、部品Dからの反射が所定秒数以上連続すると、光ファイバーセンサ91が接続されている図示しないコントローラは、次工程による部品Dのピックアップ速度に比べて部品Dの供給速度が大になって部品Dがオーバーフロー状態にある、と判断して上流側の捩り振動パーツフィーダ1を停止させ、部品Dの供給を止めるようになっている。オーバーフロー状態が解消すると、供給が再開されることは勿論である。
【0028】
更には、光ファイバーセンサ91が固定されているサポートブロック95は図7において実線で示す位置以外に一点鎖線および二点鎖線で示す位置に固定することができ、サポートブロック95の長穴94内におけるボルト95bの挿通位置を調整して、斜面トラフ84上における光ファイバーセンサ91の照射点の位置をP点、R点に変更し得るようになっている。すなわち、斜面トラフ84上に可及的に数多くの部品Dをプールさせ、かつオーバーフロー状態を発生させないことを考慮して照射点P、Q、Rの何れが選定される。
【0029】
なお、ベースブロック71の下面には受け台59と後述する図14における底面ブロック103との間に位置決め用のプレート97がボルト97bで取り付けられている。
【0030】
ベースブロック71の下流端部においては、図7、および図7における[14]−[14]線方向の面図である図14を参照して、ベースブロック71の底面に底面ブロック103および取付けブロック104がボルト104bで固定されており、この取付けブロック104に対して、斜面トラフ84の下流端部における部品Dの有無を確認するためのファイバーセンサ101が固定されている。すなわち、取付けブロック104の切欠き穴105へ下方からのファイバーセンサ101が嵌め込まれており、ボルト106bで取付けブロック104に取り付けられる抑え板106によって外側から抑えて固定されている。更には、底面ブロック103の底面からベースブロック71の表面に至る1mm角の貫通切欠き107が設けられ、ファイバーセンサ101の照射光の光路が形成されている。光路を塞ぐように斜面トラフ84の下流端部に部品Dが存在する場合には照射光は反射され、部品Dが存在しない場合には照射光は反射されないことから部品Dの有無が確認され、ファイバーセンサ101が接続されている図示しないコントローラは部品Dが斜面トラフ84の下流端部に存在する場合には次工程のピックアップを作動させ、部品Dが存在しない場合には作動させない。
【0031】
図2に示した部品Dを整列対象とする部品整列装置1は以上のように構成されるが、図1に示した部品Cを整列させる場合には直線振動パーツフィーダ3におけるトラフブロック63におよびベースブロック71が交換される。
【0032】
部品整列装置1は以上のように構成されるが、次ぎにその作用を説明する。
【0033】
図3、図4を参照して、捩り振動パーツフィーダ2のボウル21内には多数の部品Dが表裏不定で収容されており、捩り振動パーツフィーダ2の駆動部11におけるコイル15に交流が通電されてボウル21には捩り振動が与えられ、直線振動パーツフィーダ3の駆動部51におけるコイル55に交流が通電されて振動トラフ61には矢印eで示す方向の直線振動が与えられているものとする。また、付帯する圧縮空気源は起動されて各空気噴出孔からは空気が噴出され、各光ファイバーセンサ、およびそれらが接続されるコントローラも作動状態にあるものとする。
【0034】
捩り振動パーツフィーダ2のボウル21内において、底面22上の部品Dは周辺部へ移動されると共に矢印mで示す方向へ移送力を受け、起点24sから斜面トラック24内へ滑り込み、斜面25と斜面26との何れかに表裏不定のまま傾倒して移送され始めるが、一方の斜面26が高さを漸減されることから斜面26に傾倒する部品Dは下方へ転落し、斜面(支持面)26に支持され斜面25に傾倒している部品Dのみがスパイラル状に移送されて上昇し斜面トラック24の最上の周回に至る。
【0035】
最上の周回のワイパー31において、積み重なっている部品Dのうち斜面25に接している部品Dはワイパー31の下方を通過するが、2層目以上の部品Dはワイパー31に移送を妨げられて底面22へ落下することにより、ワイパー31の下流側では部品Dは単層化されて移送される。
【0036】
次いで部品Dは斜面25に形成されている切欠き35に至り、多列になっている部品のうち、支持面26に接している部品Dを除き、2列目よりも外側にある部品Dは切欠き35内へ倒れ込むので、単層化されて移送されてきた部品Dは切欠き35よりも下流側では更に単列化されて移送される。この時点では部品Dは未だ表裏は不定である。
【0037】
切欠き35の後、部品Dは非定常時に使用される早出しゲート41に至るが、斜面25に整合させて設けられている早出しゲート41の表面をそのまま移送されて、図6に示す斜面トラック24の下流端部に至る。
【0038】
斜面トラック24の下流端部においては、斜面トラック24の斜面25に整合させたブロック46の斜面45からの突出し幅が調整されている選別板47によって、図6のAに示すように、裏向きの部品Dは表面側の凸状曲面部t2 の厚さが小さいために周縁部の位置が低く、その周縁部が係止されることから落下することなくそのまま排出されるが、表向きの部品Dは厚さが大の裏面側の凸状曲面部T2 によって周縁部の位置が高く、周縁部が選別板47によって係止されないので、ボウル21内へ落下する。従って、ボウル21の傾斜トラック24の下流端からは単層、単列で裏向きとなっている部品Dが排出される。
【0039】
図4に示すように、捩り振動パーツフィーダ2の斜面トラック24の下流端には直線振動パーツフィーダ3の振動トラフ61が近接して接続されている。振動トラフ61の上流端部の断面図である図8に示すように、振動トラフ61のベースブロック71は水平面に対して15度傾斜に設置され、その上に固定されたトラフブロック63に、上流側のボウル21の斜面トラック24の下流端と断面形状を整合させたV溝トラフ64が形成されているので、斜面トラック24の斜面25に傾倒し支持面26に支持されて裏向きで排出されてくる部品Dはその姿勢を保持したまま角度90度のV溝トラフ64へ移行し、斜面66に下側の周縁部を支持され斜面65に傾倒した姿勢で移送されるようになるが、斜面66の最下端部に係止溝67が形成されているので、裏向きの部品Dはその一辺の周縁部を嵌め込む。また、この箇所において部品Dの上側の周縁部に空気噴出孔76の開口から空気が噴出されているので、図9に示すように、一点鎖線で示す裏向きの部品Dは係止溝67内の周縁部を軸として反転されて実線で示すように表向きとなる。
【0040】
V溝トラフ64の直ぐ下流側において、V溝トラフ64の斜面65が削られ水平移送面68となっていることから、図10に示すように、部品Dは水平な表向きの姿勢で移送される。
【0041】
次いで、図11に示すように、部品Dは水平移送面68から15度傾斜の斜面トラフ84へ移行する。移行箇所においては、斜面トラフ84はやや広幅とされ、ガイドプレート85も高くされていることから、部品Dは円滑に移行される。また、図7も参照して、斜面トラフ84の上流部分から下流端までにわたって、図12に拡大断面図を示す浅溝88が形成されているが、表向きの部品Dは裏面側の厚い凸状曲面部T2 を浅溝88の両側のエッジで挟持され、かつ傾斜の下方にガイドプレート85がほゞ接するように存在することから、その姿勢が安定されて移送されるようになる。
【0042】
浅溝88においては、図13に示す光ファイバーセンサ91によってQ点における部品Dのオーバーフローが監視されており、例えば斜面トラフ84の下流端部における、次工程からの部品Dのピックアップ速度が部品Dの移送速度に対して低下すると、斜面トラフ84に部品Dが詰まりあふれ出すようになるが、光ファイバーセンサ91がこのオーバーフロー状態を検知すると、光ファイバーセンサ91が接続されている図示しないコントローラは上流側の捩り振動パーツフィーダ2を停止させ、直線振動パーツフィーダ3の振動トラフ61への部品Dの供給を停止させる。光ファイバーセンサ91がオーバーフロー状態の解消を検知すると、コントローラは捩り振動パーツフィーダ2を再起動させ、部品Dの供給を再開させることは勿論である。
【0043】
なお、斜面トラフ84には、部品Dがオーバーフローとはならない状態で、可及的に数多くの部品Dをプールさせておくことが次工程との受渡しの観点から好ましいが、この状態を現出させるために、図7を参照して、光ファイバーセンサ91の照射点は実線で示すQ点以外にP点、R点に変更するように、サポートブロック95の取り付け角度が変更される。
【0044】
光ファイバーセンサ91の照射点Qを通過した部品Dは更に下流側へ移送され、下流端部へ至って、無振動端末プレート89で停止され、次工程からのピックアップに備えて待機する。この下流端部における部品Dの待機箇所の下方に設けられている貫通切欠き107は、下方に設置されている光ファイバーセンサ101からの照射光の光路となっており、部品Dが待機していると、その部品Dからの反射光が光ファイバーセンサ101へ戻ることから、光ファイバーセンサ101による部品Dの存在を確認され、次工程からの部品Dのピックアップが行なわれる。部品Dの待機が確認されない場合には部品Dのピックアップは行われない。
【0045】
部品Dが斜面トラフ84の下流端部で待機状態にある時も、部品Dは後続して移送されてくるので、下流端部では複数個の部品Dが接触して状態で整列して存在するようになるが、部品Dの移送速度とピックアップ速度とがバランスしている限り、部品Dのオーバーフロー状態は発生しない。
【0046】
以上に説明したように、本発明の部品整列装置によれば、表裏に形状の異なる凸状曲面部を有する板状の部品について、次工程との間の受渡が確実にかつ円滑に行なわれる。
【0047】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的精神に基づいて種々の変形が可能である。
【0048】
例えば本実施の形態においては、直線振動パーツフィーダ3の斜面トラフ84に浅溝88を設けて部品Dを移送し整列させたが、平面トラフとして浅溝を設けるようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに記載するような効果を奏する。
【0050】
本発明の部品整列装置によれば、正方形状で全面にわたって薄い凸状曲面部を有する表面と周縁部に一定幅の本体平面部を残して厚い凸状曲面部を有する裏面を有する平板状の部品を直線振動パーツフィーダの移送路に一列に整列しプールされた状態が安定に保持され、移送路の下流端において待機する表向きの部品の次工程からのピックアップが1個ずつ確実に、かつ円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 整列対象の比較的大きいチップダイオードを示し、Aは平面図、Bは側面図である。
【図2】 同じく比較的小さいチップダイオードを示し、Aは平面図、Bは側面図である。
【図3】 部品整列装置の部分破断側面図である。
【図4】 同装置の平面図である。
【図5】 図4における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】 捩り振動パーツフィーダのボウルの下流端部の断面図であり、A、Bは部品の表裏による選別を示す。
【図7】 直線振動パーツフィーダの振動トラフに垂直な方向からの矢視図である。
【図8】 図7における[8]−[8]線方向の断面図である。
【図9】 図8の部分拡大図であり、反転作用を示す。
【図10】 図7における[10]−[10]線方向の断面図である。
【図11】 図7における[11]−[11]線方向の断面図である。
【図12】 図11の部分拡大図である。
【図13】 図7における[13]−[13]線方向の断面図である。
【図14】 図7における[14]−[14]線方向の矢視図である。
【符号の説明】
1 部品整列装置
2 捩り振動パーツフィーダ
3 直線振動パーツフィーダ
11 駆動部
21 ボウル
24 斜面トラック
31 ワイパー
35 切欠き
41 早出しゲート
51 駆動部
61 振動トラフ
63 トラフブロック
64 V溝トラフ
67 係止溝
68 水平移送面
71 ベースブロック
84 斜面トラフ
85 ガイドプレート
87 ガイドブロック
88 浅溝
89 無振動端末プレート
91 光ファイバーセンサ
95 サポートブロック
101 光ファイバーセンサ
107 貫通切欠き(光路)

Claims (3)

  1. 正方形状で全面にわたって薄い凸状曲面部が形成された表面と、周縁部に一定幅の本体平面部を残して厚い凸状曲面部が形成された裏面を有する平板状の部品を、斜面トラックでにおいて単層、単列化させた後、前記斜面トラックの下流端部に設けた表裏選別部において裏向きの前記部品のみとして下流側へ供給する捩り振動パーツフィーダと上流側端部で受けた裏向きの前記部品を全て表向きにする反転部と前記反転部に続いて前記部品の一辺の長さより僅かに大きい幅に設けられた両側壁を有し、前記両側壁間のほぼ中間に前記両側壁に平行で表向きの前記部品が前記厚い凸状曲面部を陥入させる浅溝が形成された整列移送路とが設けられておりかつ前記整列移送路における表向きの前記部品のオーバーフローを監視するための光ファイバーセンサが前記浅溝を照射点として設けられ前記移送路の下流端に僅かの間隙をあけて無振動端末プレートが配置された
    直線振動パーツフィーダとからなることを特徴とする部品整列装置
  2. 前記表裏選別部が、前記捩り振動パーツフィーダのボウルに設けられた断面がV字形状の斜面トラックの下流端部に、前記斜面トラックとほぼ整合する形状として設けられており、前記ボウル内方へ向き前記部品が傾倒して移送される傾斜面を有する部材と、前記傾斜面の下端から直角に突出して設けられた選別板とからなり、前記選別板の突出幅が、前記薄い凸状曲面部を前記傾斜面に接して傾倒する裏向きの前記部品は前記周縁部を支持されて移送されるが、前記厚い凸状曲面部を前記傾斜面に接して傾倒する表向きの前記部品は前記周縁部を支持されずに転落し排除されるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の部品整列装置
  3. 前記反転部が、前記直線振動パーツフィーダの上流端部において断面がV字形状で、裏向きの前記部品を傾倒させる第1傾斜面および該裏向きの前記部品の下側の前記周縁部を支持する第2傾斜面とからなり、かつ前記第2傾斜面の下端部には前記第1傾斜面に傾倒した裏向きの前記部品の下側の前記周縁部が嵌り込む係止溝が形成され、前記第1傾斜面には下側の前記周縁部を前記係止溝に嵌め込んで傾倒している裏向きの前記部品の上方の前記周縁部にかかるように空気噴出孔が開口されて常時空気を噴出しており、前記第1傾斜面に傾倒して移送されてくる裏向きの前記部品が、前記係止溝へ下側の前記周縁部を嵌め込んだ状態において、前記空気噴出孔からの噴出空気によって前記第2傾斜面側へ吹き倒され、全て表向きに反転されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品整列装置
JP21932596A 1996-07-31 1996-07-31 部品整列装置 Expired - Fee Related JP3814883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21932596A JP3814883B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 部品整列装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21932596A JP3814883B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 部品整列装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1045239A JPH1045239A (ja) 1998-02-17
JP3814883B2 true JP3814883B2 (ja) 2006-08-30

Family

ID=16733704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21932596A Expired - Fee Related JP3814883B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 部品整列装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3814883B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238283A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Shinko Electric Co Ltd 部品供給装置
CN108689144A (zh) * 2018-06-08 2018-10-23 浙江舜宇光学有限公司 一种自动上料装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1045239A (ja) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1612182B1 (en) Overhead travelling carriage
US9214372B2 (en) Substrate processing system, carrying device and coating device
US8919756B2 (en) Substrate processing system, carrying device, and coating device
JP4635281B2 (ja) 循環式リニアフィーダ
JP3814883B2 (ja) 部品整列装置
JP6763843B2 (ja) 超音波洗浄装置及び超音波洗浄システム
US20220181174A1 (en) Wafer manufacturing apparatus
CN109132600B (zh) 堆栈式振动盘
JP3704784B2 (ja) 部品整送装置
KR20220002112A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP3812014B2 (ja) 部品供給装置
JP4193274B2 (ja) 微小部品供給装置
JP3873343B2 (ja) 部品整送装置
JP3644232B2 (ja) 振動パーツフィーダの姿勢変換トラック
JP3801817B2 (ja) チップ部品の極性反転装置および極性反転方法
JPH08113350A (ja) リング状部品の整送装置
JP2001158524A (ja) 薄板部品の重なり除去装置
JP3612838B2 (ja) 部品整送装置
JPH0524632A (ja) 偏平円柱形状の部品用振動部品整送装置
JP2004115273A (ja) チップ自動分離搬送装置
JP4081853B2 (ja) 振動部品供給装置における部品破片除去装置
JPH0958849A (ja) 部品整送装置
JP3539035B2 (ja) 部品整送装置
JP4193260B2 (ja) 部品の整送装置と排除機構
JP4482995B2 (ja) 振動部品供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130616

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees