JP3539035B2 - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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JP3539035B2
JP3539035B2 JP01946196A JP1946196A JP3539035B2 JP 3539035 B2 JP3539035 B2 JP 3539035B2 JP 01946196 A JP01946196 A JP 01946196A JP 1946196 A JP1946196 A JP 1946196A JP 3539035 B2 JP3539035 B2 JP 3539035B2
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拓巳 井上
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品整送装置に関す
るものであり、更に詳しくは細長い板状の部品であるチ
ップ抵抗体を単層化、単列化し、ないしは更に表裏を整
えて移送する部品整送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】細長い板状の部品を整送する装置は各所
で使用されている。例えば、電子部品であるチップ抵抗
の製造工程の中には、片面にカーボン厚膜を設けた細長
い板状のセラミック基板を単層、単列化し、更に表裏を
整えて移送する工程がある。
【0003】図1はその細長い板状のセラミック基板、
すなわち部品Mの斜視図であり、図1のAはセラミック
基板S1 の白い面を示し、図1のBはカーボン厚膜S2
の黒い面を示す。サイズの異なるものが数種存在する
が、その代表例を挙げると、長さ48mm、幅2mm、
厚さ0.6mmを有し、図1のAに示すように、白いセ
ラミック基板S1 の面を上にして、矢印で示す長さ方向
へ移送することが要請されている。以降、白いセラミッ
ク基板S1 の面を表とし、黒いカーボン厚膜S2の面を
裏とする。
【0004】(従来例)従来、この部品Mの整送には図
21の平面図で示すような捩り振動パーツフィーダ30
0と直線振動パーツフィーダ400とを組み合わせた部
品整送装置20で行われて来た。以降、捩り振動パーツ
フィーダ300については図21に示されているボウル
321について説明し、その駆動部は同様な後述の実施
例の捩り振動パーツフィーダにおける駆動部で説明す
る。また、直線振動パーツフィーダ400は後述の実施
例の直線振動パーツフィーダと細部では異なるものの基
本的には同様であるので、ここにおいては説明を省略す
る。
【0005】捩り振動パーツフィーダ300の振動盆と
してのボウル321は底面322に部品Mが収容され、
底面322からボウル321の周壁323の内面に沿っ
て部品Mの移送路となる曲面トラック324と斜面トラ
ック326とがそれぞれ半周を分担してスパイラル状に
上昇して設けられている。曲面トラック324は図21
における[22]−[22]線方向の断面図である図2
2も参照して、断面が浅皿状とされており、その一部に
おいて内周側に切欠き325が形成されており、過剰気
味に移送されてくる部品M、例えば部品M1 は切欠き3
25から落下してボウル321の底面322へ戻され
る。
【0006】また、後半の斜面トラック326は図21
における[23]−[23]線方向の断面を示す図23
を参照して、内周壁327を備えボウル21の径内方へ
向かって下向き傾斜角度15度の平面に形成されてい
る。図21へ戻り、斜面トラック326はその途中にお
いて、内周壁327の高さを低くした低内周壁32
1、3282 、3283 が設けられ、周壁323に沿
って長穴3291 、3292が設けられている。図23
を参照して、内周壁327に接して移送される部品Mの
うち、積み重なって多層となっている部品M、例えば部
品M2 は低内周壁3283 を乗り越えて落下し底面32
2へ戻されることにより部品Mは単層化され、多列で移
送されてくる部品M、例えば部品M3 は長穴3292
ら落下して底面322へ戻されることにより部品Mは単
列化される。
【0007】図21へ戻り斜面トラック326の下流端
には導出ブロック332が設けられ、この部分から部品
Mはボウル21の外側を移送されるようになっている。
図21における[24]−[24]線方向の断面を示す
図24を参照して、導出ブロック332はボウル321
の周壁323の外面に固定されたブロック支持板331
にボルト332bで取り付けられており、上流の斜面ト
ラック326と内周壁327とに整合された斜面トラッ
ク336と内周壁337が設けられている。また、内周
壁337側に部品Mが単列で移送される幅を残して斜面
トラック336に長孔339が設けられ、2列になって
移送されてくる部品Mは長孔339から落下しボウル3
21内へ戻される。このようにして、部品Mは導出ブロ
ック332を通過した時点では確実に単列化される。
【0008】図21へ戻り導出ブロック332に続い
て、円弧状のトラックブロック342が設けられている
が、図21における[25]−[25]線方向の断面図
である図25を参照して、トラックブロック342はボ
ルト342bによってブロック支持板331に固定さ
れ、導出ブロック332の斜面トラック336と整合さ
れた角度の傾斜面からなる斜面トラック346を有して
いる。また、外周側から内周側へ挿通されたビス344
bによって挟持部材343との間に内周壁プレート34
4を挟持している。内周壁プレート344は中心角10
5度の範囲に長く設けられており、1枚の部品Mの厚さ
に相当する高さとされるが、長孔345を有して上下方
向への位置調整が可能となっており、部品Mの種類によ
って高さ調整される。そして、斜面トラック346を多
層で移送される部品Mがある場合、上層の部品Mは内周
壁プレート344を乗り越えてブロック支持板331上
へ落下し、部品Mは単層化される。
【0009】トラックブロック342の下流端部におい
ては、図21における[26]−[26]線方向の断面
図である図26を参照して、斜面トラック346と内周
壁347との境界部を下方へ徐々に掘り下げて、斜面3
48aと斜面348bとからなる開き角度90度のV溝
348が形成されている。従って、斜面トラック346
を内周壁347に接して移送されてくる部品Mは斜面3
48bに傾倒して移送され、これに接続されている表裏
矯正ブロック352へ移行する。図21における[2
7]−[27]線方向の断面を示す図27を参照して、
表裏矯正ブロック352には上流のV溝348の斜面3
48bに整合する角度の斜面358bとボウル321の
径内方へ向かって上向き傾斜角度30度の斜面358a
とからなるVトラック358が形成され、その境界部分
において斜面358aの下端部を切り欠いて細い角溝3
57が形成されている。部品Mは上流の斜面348bに
続いて斜面358bに傾倒し移送されるが、その部品M
の表裏を検知するための光センサ356がサポート35
6sに固定して設置されている。
【0010】光センサ356は発光素子と受光素子とを
内蔵し、発光素子からの照射光が部品Mの面で反射さ
れ、受光素子で受光されるセラミックS1 の白い面と厚
膜カーボンS2 の黒い面との反射光の強度の違いによっ
て部品Mの表裏を検知する。また、斜面358bには移
送されてくる部品Mの上側端面部にかかる位置に空気噴
出孔355が開口されており、ブロック支持板331の
下面から挿入螺着された圧縮空気配管359からの空気
が噴出される。
【0011】光センサ356は反射光の強度が大きい場
合、部品Mは表向きであると検知し、空気噴出孔355
から空気は噴出されず部品Mはそのまま移送されるが、
反射光の強度が小さい場合は、部品Mは裏向きであると
検知し空気噴出孔355から空気が瞬時的に噴出される
ので、部品Mは斜面358aの方へ反転されて表向きと
される。なお、角溝357はこの反転を容易ならしめる
べく設けられている。すなわち、部品Mはこの表裏矯正
ブロック352の斜面358a、358bの何れかに傾
倒し表向きになって移送される。
【0012】表裏矯正ブロック352の下流には図22
に示すように舟底状の底面、すなわち両側方へそれぞれ
上向き傾斜角度10度の斜面368aと斜面368bと
からなる舟底トラック368を設けた合流ブロック36
2が接続されている。図21における[28]−[2
8]線方向の断面を示す図28を参照して、合流ブロッ
ク362は内周部をボルト362bでブロック支持板3
31に固定されており、上流のVトラック358の斜面
358aに傾倒している部品Mは合流トラック368の
斜面368aに、斜面358bの部品Mは斜面368b
に移送されてくる。
【0013】合流トラック368の下流端部では、図2
1、図28に示すように斜面368aが徐々にボウル3
21の径内方へ向いて下向き傾斜角度15度の逆傾斜に
掘り下げられて合流面369が形成されている。すなわ
ち、斜面368a、368bの部品Mは何れも合流面3
69へ集められて合流ブロック362から下流へ移送さ
れる。
【0014】図21に示すように合流ブロック362の
下流には移送ブロック372、選別ブロック382、移
送ブロック392が順に接続されている。移送ブロック
372には移送ブロック392と同様でボウル321の
径外方を向いて上向き傾斜角度15度の斜面トラック3
74が形成されているが、後述の図30に示すと同様の
断面を有しているので、その説明は移送ブロック392
において行う。
【0015】移送ブロック372の下流の選別ブロック
382は図21における[29]−[29]線方向の断
面を示す図29を参照して、図示されていないボルトに
よりブロック支持板331に固定されており、上流の移
送ブロック372における平面トラック374と整合す
る斜面トラック384と内周壁387が設けられてい
る。また、その外周部に支柱388を立てて、これにセ
ンサ・サポート386sをボルト388bで固定し、そ
の先端部に光センサ386が取り付けられている。そし
て光センサ386は内周壁387に接して移送される部
品Mの表裏を監視している。光センサ386は前述の表
裏矯正ブロックにおける光センサ356と同様に構成さ
れ作用する。
【0016】また、内周壁387に接して斜面トラック
384を移送される部品Mの直下となる位置に空気噴出
孔385aが開口され、かつ同じ径方向に位置して選別
ブロック382の外周部に設けた空気噴出孔385bが
斜面トラック384側へ開口されており、ブロック支持
板331の下方から挿入螺着されている圧縮空気配管3
89a、389bがそれぞれに通じている。そして光セ
ンサ386が裏向きの部品Mを検知すると、空気噴出孔
385a、385bから同時に空気が噴出されて裏向き
の部品M4 は矢印のようにブロック支持板331上へ吹
き飛ばされ排除される。
【0017】選別ブロック382の下流には移送ブロッ
ク392が接続されているが、図21における[30]
−[30]線方向の断面を示す図30を参照して、移送
ブロック392は外周部をボルト392bでブロック支
持板331に固定されており、設けられている斜面トラ
ック394と内周壁397は上流の選別ブロック382
における斜面トラック384と内周壁387に整合され
ている。なお、図21を参照してブロック支持板331
へ排除された部品Mは下流側へ移送され、下流端部に設
けたガイド板333に導かれてボウル321内に戻され
るようになっている。また、上述したなかで、導出ブロ
ック332、表裏矯正ブロック352は部品Mのサイズ
の種類に応じて交換される。
【0018】移送ブロック392の下流端には部品Mを
個送する直線振動パーツフィーダ400が接続されてい
るが、これは実施例における直線振動パーツフィーダ2
00と基本的に同様であるので実施例において説明する
こととし、ここでの説明は省略する。
【0019】従来例の部品整送装置20における捩り振
動パーツフィーダ300は以上のように構成されるが、
次にその作用について説明する。
【0020】図21を参照し、ボウル321の底面32
2に収容されている部品Mは捩り振動を受けて周辺部へ
移動されると共に矢印nで示す方向へ移送されて断面が
浅皿状の曲面トラック324に乗る。曲面トラック32
4上において部品Mは表裏不定のまま多層、多列で移送
されるが、図22を参照して、切欠き325に至り、2
〜3列の部品Mを残して内周側の部品Mは落下しボウル
321の底面322へ戻され、移送量の調整が行われ
る。
【0021】切欠き325の直下流からは図23に示す
斜面トラック326を移送されるが、内周壁327の高
さを低くした低内周壁3281 、3282 、3283
おいて積み重なっている部品Mは滑落して底面322へ
戻されて部品Mの単層化がはかられる。また、周壁32
3に沿って設けられている長孔3291 、3292 にお
いて内周壁327に接して移送される部品Mはそのまま
通過するが、2列〜3列で移送されて来た部品Mは落下
し底面322へ戻され単列化がはかられる。
【0022】次いで、部品Mは導出ブロック332を経
てボウル321の外側へ導出されるが、図24を参照し
て、導出ブロック332の長孔339によって部品Mの
1枚の幅に狭められている斜面トラック336を通過す
ることにより部品Mは完全に単列化される。
【0023】続いて部品Mは図25に示す斜面トラック
346を移送されるが、部品Mの1枚の厚さに高さ調整
されている長い内周壁プレート344に接して移送され
ることにより、多層の部品Mは滑落してブロック支持板
331上へ排除され部品Mは完全に単層化される。
【0024】部品Mは斜面トラック346の下流端部に
設けられた図26のV溝348の斜面348bに傾倒し
て移送され、続く図27の表裏矯正ブロック352にお
けるVトラック358の斜面358bに傾倒し移送され
るが、この間に光センサ356によって表裏の検知が行
われる。すなわち、表向きの部品Mはそのまま通過する
が、裏向きの部品Mが検知されると空気噴出孔355か
ら瞬時的に空気が噴出されて、部品Mは斜面358aの
方へ反転され表向きにされる。すなわち部品Mは斜面3
58aまたは斜面358bの何れかにおいて表向きとな
って下流の合流ブロック362へ移送される。
【0025】合流ブロック362においては部品Mは上
流の斜面358a、または358bに続いて、図22の
舟底トラック368の斜面368a、368bの何れか
を表向きとなって移送されるが、下流端部において図2
8に示す合流面369へ集められ、移送ブロック372
の斜面トラック374を経て図29の選別ブロック38
2へ移送される。
【0026】選別ブロック382においては斜面トラッ
ク384を内周壁387に接して移送される部品Mの表
裏が光センサ386によって監視されており、表向きの
部品Mはそのまま通過するが、裏向きの部品Mが検知さ
れた場合には、空気噴出孔385a、385bから同時
に瞬時的に空気が噴出されて、裏向きの部品Mは吹き飛
ばされてブロック支持板331上へ排除される。ブロッ
ク支持板331上の部品Mは、その下流端部においてガ
イド板333に導かれてボウル321中へ戻される。
【0027】選別ブロック382を通過した部品Mは図
30の移送ブロック392における斜面トラック394
を移送され、その下流端に接続されている直線振動パー
ツフィーダ400へ移行される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来の部品整送装置2
0は以上のように構成され作用するが、次に示すような
難点を有している。すなわち、単層、単列化のために排
除される部品Mがボウル321の底面322へ戻されて
おり、従って投入した所定枚数の部品Mが完全に排出さ
れる迄の時間が長く、部品Mの単層化手段、単列化手
段、表裏の一定化手段に改善を加えてもその効果に限界
があって目標とする整送能力の向上が達成されないので
ある。また、従来例の部品整送装置20はボウル321
内の曲面トラック324、斜面トラック326から、ボ
ウル321の外側へ導出された斜面トラック344、3
74、394、舟底トラック368の如く、単層化、単
列化のために移送路のほぼ全長にわたって機械加工度の
高いトラックを要しており、製造コストを上昇させてい
る。
【0029】従って本発明は、細長い板状の部品を捩り
振動パーツフィーダによって整送するに際し、整送効率
を上昇させて処理能力の増大された部品整送装置を提供
することを課題とするものである。また、製造コストの
低い部品整送装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の部品整送装置で
は、捩り振動パーツフィーダのボウルの底面から周壁に
沿いスパイラル状に上昇して設けられたトラック上で
ップ抵抗体の単層化、単列化と表裏の一定化とを行って
排出する部品整送装置において、前記ボウルの外周側に
取り付けた円形状の支持板を前記トラックの最上の周回
部とし、前記部品の単層化手段、単列化手段、表裏の一
定化手段が前記トラックの最上の周回部に設置されてお
り、かつ前記単層化手段、前記単列化手段、前記表裏の
一定化手段から排除される前記チップ抵抗体は、前記支
持板を経由してガイド板にガイドされて前記ボウル内に
ある一周下の前記トラック部へ戻され、前記支持板の下
流端から前記チップ抵抗体が、単層、単列で表向きで次
工程へと供給されるようにしている。
【0031】
【発明の実施の形態】図面を使って本発明の実施の形態
を説明する。
【0032】図2は本発明の部品整送装置10の平面図
であり、その主体となる捩り振動パーツフィーダ100
において、ボウル21内の部品Mを底面22からスパイ
ラル状に上昇させて最上の周回部へ持ち上げる平板トラ
ック24と、最上の周回部に設けられた直線状の第1整
列化ブロック52、第2整列化ブロック72、表裏矯正
ブロック92と、それらの間を繋ぐ弧状の丸樋トラック
44、64、84、114を示す。
【0033】図5はボウル21の平板トラック24と最
上の周回部をボウル21の外側へ導出するための導出ブ
ロック32とを示す断面図である。
【0034】図11は最上の周回部で排除される部品M
がボウル21内のトラック24の最上部へ戻される箇所
の断面図である。
【0035】以上のように、部品Mは最上の周回部で単
層化、単列化され、表裏を整えられるが、その間に排除
される部品Mはボウル21内の底面22へ戻されるので
はなく、一周下の平板トラック24へ戻されるので部品
Mは最終的に排出されるまでの移送距離が短く移送効率
が高い。また、ボウル21の底面から最上の周回部まで
の間は一般的な平板トラック24とし得るので製造コス
トを低下させ得る。
【0036】
【実施例】次に、本発明の部品整送装置について図面を
参照して具体的に説明する。
【0037】図2は部品Mについての実施例の部品整送
装置10の平面図であり、捩り振動パーツフィーダ10
0と直線振動パーツフィーダ200とが組み合わされて
いる。更に同様な捩り振動パーツフィーダ100’と直
線振動パーツフィーダ200’との組み合わせからなる
部品整送装置10’が示されているが、これらは捩り振
動の方向が時計方向と反時計方向とになっている以外は
全く同様に構成され作用するので、以降、一方の捩り振
動パーツフィーダ100、直線振動パーツフィーダ20
0とからなる部品整送装置10についてのみ説明する。
上記のほか、図2には付帯設備としての振動制御ボック
ス1、1’、光センサ用アンプ2と電磁弁ユニット3、
およびコントローラ4が示されている。以下、捩り振動
パーツフィーダ100について説明し、次いで直線振動
パーツフィーダ200を説明する。
【0038】捩り振動パーツフィーダ100は図2、お
よび図2における[3]−[3]線方向の部分破断側面
図である図3を参照して、部品Mを収容し整送するボウ
ル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからな
っている。駆動部11においては、図3に示すように、
ボウル21の底板と一体的に固定されて可動コアを兼ね
る可動ブロック12が等角度間隔に配置された傾斜板ば
ね13によって下方の固定ブロック14と連結されてい
る。固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁
石16が可動ブロック12と僅かの間隙をあけ対向して
設けられ、駆動部11の周囲は防音カバー17で覆われ
ている。駆動部11はボウル21と共に防振ゴム18を
介して基板19上に設置されており、基板19は防振ゴ
ム8を介して架台9上に固定されている。そして、コイ
ル15に交流が通電されることにより、図2で見てボウ
ル21に時計方向の捩り振動を与え、ボウル21の底面
22上の部品Mは矢印mで示す方向へ移送される。
【0039】振動盆としてのボウル21においては、図
2に示すように、部品Mを収容する底面22上に起点2
4sを有する平板トラック24がボウル21の周壁23
の内面に沿いスパイラル状に上昇して設けられている。
平板トラック24はボウル21の径外方へ向かってやや
下向き傾斜に設けられており、部品Mは捩り振動によっ
て配向され、周壁23に接し長さ方向へ移送される。
【0040】平板トラック24の最上の周回部には平板
トラック24の幅を狭める切欠き25が設けられてお
り、過剰気味に幅一杯に移送される部品Mがある場合に
これを下方へ落下させる。平板トラック24の下流端に
は、短い直線状の導出ブロック32が設けられ、これに
丸樋トラック44を設けたトラックブロック42が接続
されており、部品Mはここからボウル21の外側を移送
される。
【0041】図4は導出ブロック32の近傍の拡大平面
図である。図4における[5]−[5]線方向の断面図
である図5も参照して、導出ブロック32はボウル21
の周壁23の外面に固定したブロック支持板31にボル
ト32bで固定されており、断面が半円形の一部を欠落
させた形状の導出トラック34が形成されている。そし
て、ボウル21の周壁23に接して平板トラック24を
移送されてくる部品Mが導出トラック34の底部へ移行
されるように位置合わせされている。
【0042】また、図4における[6]−[6]線方向
の断面図である図6も参照して、導出ブロック32の外
周部の上面にノズル取付け部材33がボルト33bで固
定されており、これに圧縮空気配管38が挿入され空気
噴出ノズル39が取り出されて、下流のトラックブロッ
ク42における丸樋トラック44上へ向けられている。
これは丸樋トラック44上において重なっている部品M
を切り離し、かつ早送りするためのものであり、常時空
気が噴出されている。なお、トラックブロック42は下
方からのボルト42bによってブロック支持板31に固
定されている。図2における[7]−[7]線方向の断
面を示す図7も参照して、丸樋トラック44は、外周部
の上面に壁板43を取り付けたトラックブロック42の
ほぼ全長にわたって半円形状に形成されているが、図6
に示すように、上流の導出トラック34との接続部分に
おいては前述のように半円形の一部が欠落されている。
【0043】なお、図7に示した丸樋トラック44の形
状は後述する丸樋トラック64、84、114について
も同様である。また、図7には前述した平板トラック2
4における切欠き25も示されている。そして部品Mは
捩り振動による移送力のボウル21の径外方へ向かう成
分によって、丸樋トラック44の中心線よりは外周側を
移送され、かつ底面の四隅において四点接触して移送さ
れる。
【0044】丸樋トラック44の下流端部には、下流の
第1整送化ブロック52におけるL字トラック54と接
続するために、底部が下方へ徐々に掘り込まれて斜面4
5aと斜面45bとからなる断面がV字形状のV溝45
が形成されており、部品Mは主としてV溝45の斜面4
5bに傾倒して移送される。また、斜面45bの下流端
部には部品Mが単列でのみ入り込み得る幅の浅溝46が
形成されている。
【0045】図8は第1整列化ブロック52の近傍の斜
視図であり、図9は図8における[9]−[9]線方向
の断面図、図10は同じく[10]−[10]線方向の
断面図である。図9を参照して、上流のトラックブロッ
ク42に接続される第1整列化ブロック52にはボウル
21の径外方へ向かって上向き傾斜角度45度で幅の広
い斜面54bと、これに直角で狭幅の斜面54aとから
なる断面がL字形状のL字トラック54が形成されてお
り、部品Mは主として斜面54bに傾倒して移送され
る。なお、第1整列化ブロック52は外周部においてボ
ルト52bでブロック支持板31に固定されている。
【0046】L字トラック54の斜面54aは上流のV
溝45の斜面45aと整列され、斜面54bはV溝45
の斜面45bに設けた浅溝46の底面に整列されてお
り、内周側の斜面54aの幅は図9においては部品Mの
4枚が重なった厚さとされているが、直ちに破線で示す
ように、また図10に示すように2枚分の厚さとされて
いる。この間、斜面54bは下流側へ向かって僅か上向
き傾斜とされ下流端においては、上流のV溝45の斜面
45bに対応する高さの面とされている。すなわち、第
1整列化ブロック52を通過する間に、図8に示すよう
に3層以上に積み重なった部分M5 は斜面54aで支持
されないことから、ブロック支持板31上へ落下し排除
される。
【0047】図2へ戻り、第1整列化ブロック52の下
流には円弧状に長いトラックブロック62が接続されて
おり、ほぼその全長にわたって断面が半円形状の丸樋ト
ラック64が形成され、図10に示すように、その外周
部には壁板63が取り付けられている。また、上流の第
1整列化ブロック52のL字トラック54との接続部分
においては半円形状の一部を欠落させた形状とされてい
る。そして第1整列化ブロック52の斜面54bに傾倒
して移送される部品Mは丸樋トラック64の最低部より
は外周側へ移行されるように位置合わせされている。
【0048】また、図8、図10を参照して、上流の第
1整列化ブロック52の外周部の上面にはノズル取付け
部材53がボルト53bで固定されており、これに圧縮
空気配管58が挿入され空気噴出ノズル59が取り出さ
れて、やや内周側から浅い角度で丸樋トラック64へ向
けられている。これは丸樋トラック64上において重な
り合っている部品Mを切り離し早送りするためのもので
あり、常時空気が噴出されている。
【0049】図11は図2における[11]−[11]
線方向の断面図であり、ブロック支持板31にボルト3
7bで取り付けられたガイド板371 を、その外周側の
トラックブロック62と共に示す。すなわち、その部分
においてボウル21の周壁23が欠落されており、排除
されてブロック支持板31上を移送されてくる部品Mは
ガイド板371 に導かれてボウル21内の平板トラック
24の最上の周回部へ戻されるようになっている。な
お、ブロック支持板31は数箇所においてリブ31rで
支えられている。
【0050】図2へ戻り、丸樋トラック64の下流端部
には、丸樋トラック44におけるV溝45と同様に、下
流の第2整列化ブロック72のL字トラック74に接続
するための斜面65aと斜面65bとからなるV溝65
が形成されており、部品Mは主として、斜面65bに傾
倒して移送される。また、斜面65bの下流端部には部
品Mが単列でのみ入り込み得る浅溝66が形成されてい
る。
【0051】第2整列化ブロック72は、図2における
[12]−[12]線方向の断面図である図12を参照
して、外周部をブロック支持板31にボルト72bで固
定されており、ボウル21の径外方へ向かって上向き傾
斜角度45度で幅の広い斜面74bと、これに直角で狭
幅の斜面74aとからなる断面がL字形状のL字トラッ
ク74が形成されている。そして部品Mは主として斜面
74bに傾倒して移送される。なお、L字トラック74
の斜面74aは上流のV溝65の斜面65aに整列さ
れ、斜面74bは斜面65bに設けた浅溝66の底面に
整列されている。
【0052】内周側の斜面74aは図12においては部
品Mの4枚分の厚さに相当する幅とされているが、L字
トラック74の両端部を除く中流部分では破線で示すよ
うに部品Mの1枚分の厚さに低くされている。従って第
2整列化ブロック72を通過する間に、2層に重なった
部品Mのうち上層の部品Mは斜面74aによって支持さ
れず内周側のブロック支持板31上へ落下して排除さ
れ、部品Mは単層化される。
【0053】また、図12に示すように上流側のトラッ
クブロック62aの下流端部にノズル取付け部材63が
ボルト63bで固定されており、これに圧縮空気配管6
8が挿入され空気噴出ノズル69が取り出され、第2整
送化ブロック72の上流端部において斜面74aに傾倒
する部品Mがある場合に、これを下方からの噴出空気に
よって斜面74bへ反転させるようになっており、常時
空気が噴出されている。
【0054】更には図2における[13]−[13]線
方向の断面を示す図13を参照して、第2整列化ブロッ
ク72の下流端においては、斜面74aは幅をやや大に
して移送を安定化させると共に、斜面74bは上流のV
溝65の斜面65bに対応する高さとされている。すな
わち、斜面74bは上流端から下流側へ向かって僅か上
向き傾斜とされると共に、下流側への上向き傾斜の度合
を若干強めた斜面74b’を設けて、斜面74bを移送
面とする溝が形成されており、部品Mが単列で移送され
る。
【0055】また更には図2へ戻り、第2整列化ブロッ
ク72の下流には円弧状に長いトラックブロック82が
接続されており、断面が半円形状の丸樋トラック84が
形成されているが、図13に示すように第2整列化ブロ
ック72との接続部分では半円形状の一部を欠いた形状
とされている。そして、第2整列化ブロック72の斜面
74bに傾倒して移送される部品Mは丸樋トラック84
の最低部よりは外周側へ落ちるように位置合わせし、下
方への小さい段差を付して配設されている。
【0056】また、上流の第2整列化ブロック72の外
周側中央の上面にはノズル取付け部材73がボルト73
bで固定されており、これに圧縮空気配管78が挿入さ
れ空気噴出ノズル79が取り出されており、やや内周側
から丸樋トラック84へ向けられている。これは丸樋ト
ラック84において混み合っている部品Mを切り離し早
送りするためのものであり、空気が常時噴出されてい
る。このようにして丸樋トラック84においては部品M
は単層、単列となって移送される。
【0057】図2へ戻り、丸樋トラック84の下流端部
には、丸樋トラック44におけるV溝45と同様に、斜
面85aと斜面85bとからなるV溝85が形成されて
おり、部品Mは主として斜面85bに傾倒して移送され
る。
【0058】トラックブロック82の下流端に表裏矯正
ブロック92が接続されているが、図14は表裏矯正ブ
ロック92の近傍の拡大平面図である。図14における
[15]−[15]線方向の断面図である図15、同じ
く[16]−[16]線方向の断面図である図16を参
照して、表裏矯正ブロック92には断面がV字形状で開
き角度90度の斜面94aと斜面94bとからなるV字
トラック94が形成されており、その外周部がボルト9
2bでブロック支持板31に固定されている。表裏矯正
ブロック92は表裏不定で移送されてくる部品Mの表向
きに整える箇所であり、部品Mの表裏を検知するための
光センサ101と、部品Mが裏向きである場合にこれを
反転させて表向きとするための空気噴出孔96が設けら
れている。
【0059】図16に示すように、ブロック支持板31
の下面にボルト102bで取り付けたセンサ用ブラケッ
ト102に光センサ101が螺着固定され、ブロック支
持板31と選別ブロック92とを通じて設けた穴95内
へ挿入されている。光センサ101は斜面94bの下端
部に開口させた光路孔103上を通過する部品Mからの
反射光によってその表裏を検知する。すなわち、光セン
サ101は従来例で使用した光センサ356と同様なタ
イプのものであり、発光素子と受光素子とを内蔵し、部
品Mのセラミック基板S1 の白色面と、カーボン厚膜S
2 の黒色面とからの反射強度の差から部品Mの表裏を検
知する。なお、光センサ101に付着するゴミを除去す
るために、選別ブロック92の外周側から圧縮空気配管
108が挿入螺着され、選別ブロック92内に設けた孔
107を経由して光センサ101の先端へ空気を吹き付
けるようになっている。
【0060】また、図15に示すように、選別ブロック
92の外周側から選別ブロック92内に設けた空気穴9
7へ通じるように圧縮空気配管98が挿入されており、
空気穴97から斜面94bに開口させて2個の空気噴出
孔96が設けられている。そして、光センサ101が裏
向きの部品Mを検知した時に圧縮空気配管98に設けた
図示しない電磁弁が瞬時的に開かれて空気噴出孔96か
ら空気が噴出され、当該裏向きの部品Mは斜面94aへ
反転されて表向きとなり移送される。
【0061】図2へ戻り、表裏矯正ブロック92の下流
には比較的短いトラックブロック112が接続されてお
り、断面が半円形状の丸樋トラック114が形成されて
いる。なお、図14および図14における[17]−
[17]線方向の断面図である図17に示すように、ト
ラックブロック112は上流のV字トラック94との接
続部分において半円形状の一部を欠落させた形状とされ
ており、かつ外周部の高さを削って、上流のV字トラッ
ク94の斜面94bに整合させた斜面を有するガイド部
材115が選別ブロック92の下流端に接して取り付け
られており、ボルト115bでトラックブロック112
の外周部に固定されている。すなわち、部品Mの後端が
光センサ101の光路孔103上を通過するまでは表裏
矯正ブロック92上における姿勢を保持するように設け
られている。
【0062】更には、上流の表裏矯正ブロック92の外
周部中央の上面にノズル取り付け部材93が固定されて
おり、これに圧縮空気配管118が挿入され、空気噴出
ノズル119が取り出されており、常時噴出される空気
はガイド部材115に向けられている。この噴出空気に
より、ガイド部材115に沿って移送される斜面94a
側、斜面94b側の何れの部品Mも途中で反転すること
が防がれる。
【0063】なお、ブロック支持板31には図11のガ
イド板371 と同様なガイド板372 がトラックブロッ
ク112に近接して設けられており、ブロック支持板3
1へ落下した部品Mはボウル21内の平板トラック24
へ戻される。
【0064】捩り振動パーツフィーダ100の最下流の
トラックブロック112に直線振動パーツフィーダ20
0が接続されているが、図2における[18]−[1
8]線方向の断面図である図18を参照して、トラック
ブロック112の内周部の上面にノズル取付け部材11
3がボルト113bで固定されており、これに圧縮空気
配管128が挿入され空気噴出ノズル129が取り出さ
れて、直線振動パーツフィーダ200におけるトラフ2
21へ向けられている。これはトラフ221上へ移行さ
れた部品Mの早送りと重なり防止のためのものであり、
常時空気が噴出されている。
【0065】直線振動パーツフィーダ200は図3を参
照して、部品Mを単層、単列で移送する下流側へ向かっ
て若干下向き傾斜のトラフ221と、これに直線振動を
与える駆動部211とからなっている。
【0066】駆動部211においては、トラフ221を
設けたトラフブロック222と一体的な可動ブロック2
12が前後一対の傾斜板ばね213によって下方の固定
ブロック214と連結されている。固定ブロック214
上にはコイル215を巻装した電磁石216が固定され
ており、可動ブロック212から垂下されている可動コ
ア212cと僅かの間隙をあけ対向して設けられてい
る。固定ブロック214と一体的な固定ブロック217
は前後一対の防振板ばね218を介してベースブロック
219に取付られ、そしてベースブロック219は基板
19に固定した架台208上に設置されている。そして
コイル215に交流が通電されることにより、トラフ2
21に矢印pで示す方向の直線振動を与える。
【0067】トラフ221は、その平面図である図1
9、および図19における[20]−[20]線方向の
断面図である図20、更には図18も参照して、トラフ
ブロック222を掘り込んで溝形状に形成されており、
その移送面は下流側へ向かって下向き傾斜角度3度と
し、ボウル21側へ向かって下向き傾斜角度15度の傾
斜が与えられている。またトラフ221の幅は上流部に
おいては図18に示すように、捩り振動パーツフィーダ
100からの移行を容易にするべくトラフブロック22
2に設けた側壁223bとトラフブロック222に取り
付けた壁板223bとによって部品Mが2枚以上並ぶ幅
とされているが、中流部以降では図20に示すように部
品Mが単列でのみ移送される幅とし、かつ、その両側壁
221a、221bは部品Mの1枚の厚さに相当する高
さとされ、積み重なっている部品Mがボウル21側へ滑
落し易くされている。
【0068】トラフ221の中流部においては、図20
に示すようにトラフブロック222の側面から上方へ向
けて挿入穴227が穿設され、ブラケット224に螺着
した光センサ226が挿入固定されており、挿入穴22
7からトラフ221の移送面に開口させて光路孔225
が設けられている。光センサ226は前述の表裏矯正ブ
ロック92における光センサ101と同様のタイプのも
のであり、光路孔225上を通過する部品Mの表裏を監
視している。また、光センサ226によって裏向きの部
品Mが検知された場合に、これを排除するための圧縮空
気配管228がブラケット224へ挿入螺着されて光セ
ンサ226の挿入穴227へ通じており、瞬時的に空気
を噴出する。すなわち、光路孔225が空気噴出に兼用
されている。また、この空気噴出によって光センサ22
6のゴミも除去される。
【0069】また、光センサ226の下流側において、
ブラケット224の側面にノズル取付け部材232が固
定されており、これに圧縮空気配管233が挿入され空
気噴出ノズル231が取り出され、また、その下流側に
おいて、トラフブロック222の側面にノズル取付部材
235が固定されており、これに圧縮空気配管236が
挿入され空気噴出ノズル234が取り出されている。空
気噴出ノズル231、234は何れもトラフ221に対
して直角に向けられて、トラフ221を積み重なって移
送される部品Mがある場合にこれを吹き飛ばして排除す
るために設けられている。なお、空気噴出ノズル231
は裏向きの部品Mを排除する場合の補助空気としても働
く。排除された部品Mは受け板238から還流板208
上へ落下し、図7に示すボウル21の周壁23の開口2
8からボウル21内へ戻される。トラフ221の下流側
部に設けられている部材239は必要な場合にトラフカ
バーを取り付けるためのものである。
【0070】本発明の実施例による部品整送装置10は
以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0071】図2において、ボウル21の底面22に収
容されている部品Mは捩り振動を受けて周辺部へ移動さ
れると共に矢印mで示す方向へ移送され、起点24sか
ら平板トラック24へ乗る。平板トラック24上を移送
される間に部品Mが過剰気味である場合には、これらは
切欠き25から落下して適量化される。部品Mは平板ト
ラック24上を最上の周回部まで上昇され、図4、図5
に示す導出ブロック32を経てボウル21の外側に敷設
されたトラックブロック42の丸樋トラック44を移送
される。部品Mは捩り振動の移送力のボウル21の径外
方へ向かう成分によって丸溝トラック44の中心線、す
なわち丸溝トラック44の最底部よりは外周側を移送さ
れる。この時点で部品Mは表裏不定のまま多層、多列と
なっており、図4、図6に示す空気噴出ノズル39から
の噴出空気によって込み合っている部品Mは切り離さ
れ、移送が助けられる。
【0072】丸樋トラック44の下流端部に至り、部品
Mは主としてV溝45の斜面45bに傾倒して移送され
単列で入り得る浅溝46を経て第1整列化ブロック52
のL字トラック54へ送り込まれ、主としてその斜面5
4bに傾倒して移送される。図9に示すように斜面54
aの幅は上流端部ではやや広いが、直下流から破線でで
示す部品Mの2枚の厚さに相当する幅とされているの
で、積み重なって3層以上にある部品Mは斜面54aで
支持され得ず、ブロック支持板31上へ落下し排除され
る。すなわち、第1整列化ブロック52を通過すること
により、部品Mは最大2層の重なりで単列ないしは複列
程度に粗く整列化される。なお、ブロック支持板31へ
落下した部品Mは図11に示すガイド板371 に導かれ
てボウル21内の平板トラック24の最上部の周回へ戻
される。
【0073】第1整列化ブロック52を通過した部品M
は続くトラックブロック62の丸樋トラック64を移送
される。この移行時、図10に示す空気噴出ノズル59
から噴出される空気によって込み合っている部品Mがあ
れば切り離されて、かつ移送が助けられる。
【0074】丸樋トラック64の下流端部に至り、部品
Mは主としてV溝65の斜面65bに傾倒して移送され
るが、更に斜面65bに設けられた単列でのみ部品Mが
移送され得る浅溝66を経て第2整列化ブロック72の
L字トラック74へ送り込まれる。
【0075】図12、図13を参照してL字トラック7
4の斜面74bは部品Mを単列でのみ移送し得るように
形成された溝の底面とされていることから、2列であっ
た部品Mの中には斜面74aへ傾倒しするものを生ずる
が、空気噴出ノズル69から噴出される空気によってこ
れらは吹き起こされ斜面74bへ反転される。また、斜
面74aの幅は上流端ではやや広いが直下流から破線で
示すように削られ、部品Mの1枚の厚さに相当する幅と
されているので、2層以上に積み重なっている部品Mは
斜面74aで支持され得ずに、ブロック支持板31上へ
落下して排除される。すなわち、部品Mは第2整列化ブ
ロック72を通過することにより、完全に単層化され、
単列化される。
【0076】第2整列化ブロック72を通過した部品M
はトラックブロック82の丸樋トラック84へ移送され
るが、この時、部品Mは空気噴出ノズル79からの噴出
空気によって込み合っているものは切り離されると共に
移送が助けられる。
【0077】部品Mは丸樋トラック84を単層、単列状
態で移送されて下流端部に至り、V溝85の斜面85b
に傾倒して移送され、図14の表裏矯正ブロック92に
おけるV字トラック94の斜面94bへ送り込まれる。
図16に示すように部品Mは斜面94bに開口する光路
孔103上を通過する時に、下方の光センサ101によ
って反射光の強度の大きさから部品Mの表裏が検知され
る。光センサ101が裏向きの部品Mを検知した時には
斜面94bに設けた2個の空気噴出孔96から空気が瞬
時的に噴出されて裏向きの部品Mは斜面94a側へ反転
されて表向きとなり移送される。すなわち部品Mは表裏
矯正ブロック92を通過することにより斜面94a、ま
たは斜面94bの何れかで表向きに傾倒されて下流側へ
移送される。
【0078】表裏矯正ブロック92を通過した部品Mは
トラックブロック112に取り付けられているガイド部
材115に当接して、すなわち斜面94bからの部品M
は裏面で当接し、斜面94aからの部品Mは側面で当接
されて移送されるが、この間、空気噴出ノズル119か
ら噴出される空気によって部品Mは反転を抑制され姿勢
を変えることなく移送される。そして部品Mの後端が光
路孔103上を通過した時点で、小さい段差を経て丸樋
トラック114へ移行される。上述したように表裏矯正
ブロック92の下流に接続する円弧状のトラックブロッ
ク112は他の円弧状のトラックブロック42、62、
82よりも短く設定していること、またトラックブロッ
ク112には断面が半円形状の丸樋トラック114が形
成されているので、部品Mは丸樋トラック114の移送
面に四点接触して安定に移送されることから表裏矯正ブ
ロック92で表向きに整えられた後には表裏の反転を発
生することなく直線振動パーツフィーダ200へ送り込
まれる。
【0079】直線振動パーツフィーダ200において
は、上流の丸樋トラック114からの部品Mはトラフ2
21の幅広の上流部へ移行される。この箇所に向けて、
上流のトラックブロック112に設けられた空気噴出ノ
ズル128から空気が噴出されているので、部品Mは重
なりを生ずることなく滑らかに部品Mの単列の幅とされ
たトラフ221の中流部へ送り込まれる。中流部におい
ては図20に示すようにトラフ221の移送面に開口さ
せた光路孔225上を通過する部品Mの表裏を光センサ
226が監視しており、裏向きの部品Mが検知されると
圧縮空気配管228から瞬時的に空気が吹き込まれ光路
孔225から噴出され空気噴出ノズル131からの空気
にも補助されて裏向きの部品Mは受け板238へ排除さ
れる。
【0080】また、トラフ221内を積み重なって移送
されてくる部品Mがある場合、トラフ221の側壁22
1aが部品Mの1枚と同程度の高さとされている上、図
19、図20に示す空気噴出ノズル231、234から
の空気が側方から噴出されているので容易に吹き飛ばさ
れ、受け板238の方へ排除される。このようにして直
線振動パーツフィーダ200のトラフ221の下流端か
らは単層、単列で表向きに整えられた部品Mが排出され
る。受け板238へ排除された部品Mは還流板208を
経て捩り振動パーツフィーダ100のボウル21内の平
板トラック24上へ戻される。
【0081】なお本発明の実施の形態においては、第1
整列化ブロック52と第2整列化ブロック72とのそれ
ぞれにおいて、部品Mの単層化と単列化とを同時に行な
うようにしたが、単層化と単列化とを独立して行なうよ
うにしてもよい。
【0082】また、本発明の実施の形態においては部品
Mの単層化、単列化と表裏の一定化とを行なったが、単
層化と単列化のみを行なう場合にも本発明の部品整送装
置が同様に適用される。
【0083】また、本発明の実施の形態においては、第
1整列化ブロック52、第2整列化ブロック72、表裏
矯正ブロック92をボウル21の外側に取り付けたが、
これらをボウル21の内側に取り付けるようにしてもよ
い。
【0084】
【発明の効果】本発明は以上説明したような形態で実施
され、以下に記載するような効果を奏する。
【0085】部品の単層化手段、単列化手段、表裏の一
定化手段を捩り振動パーツフィーダのボウルに設けるト
ラックの最上の周回部に設置し、かつ排除される部品を
一周下の平板トラックへ戻すようにしているので、ボウ
ルの底面に投入された部品が排除され戻されて最終的に
排出されるまでの移送距離が短くなり、効率よく排出さ
れる。
【0086】また、機械加工度の高い単層化手段、単列
化手段、表裏の一定化手段を短いブロック上に形成して
トラックの最上の周回部にまとめて設置し、ボウルの底
面からトラックの最上部への部品の持ち上げは簡単な平
板トラックとしているので部品整送装置の製造コストが
低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における整送対象の部品の斜視図であ
り、Aは表面、Bは裏面を表す。
【図2】実施例の部品整送装置の平面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の部分破断
側面図である。
【図4】導出ブロック近傍の拡大平面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図4における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図2における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】第1整列化ブロック近傍の拡大斜視図である。
【図9】図8における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図8における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】図2における[11]−[11]線方向の断
面図である。
【図12】図2における[12]−[12]線方向の断
面図である。
【図13】図2における[13]−[13]線方向の断
面図である。
【図14】表裏矯正ブロック近傍の拡大平面図である。
【図15】図14における[15]−[15]線方向の
断面図である。
【図16】図14における[16]−[16]線方向の
断面図である。
【図17】図14における[17]−[17]線方向の
断面図である。
【図18】図2における[18]−[18]線方向の断
面図である。
【図19】直線振動パーツフィーダの平面図である。
【図20】図19における[20]−[20]線方向の
断面図である。
【図21】従来例の部品整送装置の平面図である。
【図22】図21における[22]−[22]線方向の
断面図である。
【図23】図21における[23]−[23]線方向の
断面図である。
【図24】図21における[24]−[24]線方向の
断面図である。
【図25】図21における[25]−[25]線方向の
断面図である。
【図26】図21における[26]−[26]線方向の
断面図である。
【図27】図21における[27]−[27]線方向の
断面図である。
【図28】図21における[28]−[28]線方向の
断面図である。
【図29】図21における[29]−[29]線方向の
断面図である。
【図30】図21における[30]−[30]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
10 実施例の部品整送装置 11 駆動部 21 ボウル 22 底面 24 平板トラック 31 ブロック支持板 32 導出ブロック 371 ガイド板 372 ガイド板 39 空気噴出ノズル 42 トラックブロック 44 丸樋トラック 52 第1整列化トラック 54 L字トラック 54a 斜面 54b 斜面 59 空気噴出ノズル 62 トラックブロック 64 丸樋トラック 69 空気噴出ノズル 72 第2整列化ブロック 74 L字トラック 74a 斜面 74b 斜面 79 空気噴出ノズル 82 トラックブロック 84 丸樋トラック 92 表裏矯正ブロック 94 V字トラック 94a 斜面 94b 斜面 100 捩り振動パーツフィーダ 101 光センサ 103 光路孔 112 トラックブロック 114 丸樋トラック 119 空気噴出ノズル 129 空気噴出ノズル 200 直線振動パーツフィーダ 208 還流板 211 駆動部 221 トラフ 221a 側壁 221b 側壁 225 光路孔 226 光センサ 231 空気噴出ノズル 234 空気噴出ノズル 238 受け板 M 部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/14 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捩り振動パーツフィーダのボウルの底面
    から周壁に沿いスパイラル状に上昇して設けられたトラ
    ック上でチップ抵抗体の単層化、単列化と表裏の一定化
    とを行って排出する部品整送装置において、前記ボウル
    の外周側に取り付けた円形状の支持板を前記トラックの
    最上の周回部とし、前記部品の単層化手段、単列化手
    段、表裏の一定化手段が前記トラックの最上の周回部に
    設置されており、かつ前記単層化手段、前記単列化手
    段、前記表裏の一定化手段から排除される前記チップ抵
    抗体は、前記支持板を経由してガイド板にガイドされて
    前記ボウル内にある一周下の前記トラック部へ戻され、
    前記支持板の下流端から前記チップ抵抗体が、単層、単
    列で表向きで次工程へと供給されるようにしたことを特
    徴とする部品整送装置。
  2. 【請求項2】 前記トラックの前記最上の周回部以外は
    平板トラックとされている請求項1に記載の部品整送装
    置。
  3. 【請求項3】 前記単層化手段、前記単列化手段、前記
    表裏の一定化手段は直線的なブロックとして形成され、
    前記支持板の外周縁部に設置されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の部品整送装置。
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