JPH09150935A - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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JPH09150935A
JPH09150935A JP33607295A JP33607295A JPH09150935A JP H09150935 A JPH09150935 A JP H09150935A JP 33607295 A JP33607295 A JP 33607295A JP 33607295 A JP33607295 A JP 33607295A JP H09150935 A JPH09150935 A JP H09150935A
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track
component
parts
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truck
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JP33607295A
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Inventor
Hideyuki Takanaka
秀行 高仲
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [課題] 縦長の平板状部品を整送する排出端部におい
て、部品を単層で移送する単層トラックや、単層・単列
で移送するトンネル状トラックに移送詰まりを発生しな
い部品整送装置を提供すること。 [解決手段] 部品Mを移送する捩り振動パーツフィー
ダの単列トラック64に接続される整列排出ブロック7
1の単列トラック64と同一傾斜の移送面74に、単列
トラック64の延長線状からは下向き傾斜となる側方へ
シフトして移送面74と天井部材72との間に単層トラ
ック75を設け、その下流側に天井部材を欠落させた開
放トラック76、部品Mを単層、単列で移送するトンネ
ル状トラック78を連設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品整送装置に関するも
のであり、更に詳しくは縦長の平板状部品の整送装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】各種部品の中でも縦長の
平板状部品は多い。例えば、セラミック基板の表面に炭
素の厚膜抵抗膜を形成させたチップ抵抗は縦長のチップ
母材を分割して製造されており、分割前のチップ母材を
部品として取り扱うプロセスがある。図1は部品Mとし
てのチップ母材の斜視図であり、白色のセラミック基板
1の片面に炭素厚膜2が形成されて刻み目3が付されて
いる。この部品Mの一例のサイズは長さ50mm、幅
3.2mm、厚さ0.6mmである。そして、炭素厚膜
2の面を上向きに揃えて白抜き矢印の方向へ移送され
る。以降、炭素厚膜2が形成されている面を表とする。
【0003】この部品Mの移送を捩り振動パーツフィー
ダによって行なう部品整送装置を開発している中で、当
初作成したものは部品Mの排出端部において移送詰まり
を発生する場合があった。図16は移送詰まりを発生し
た部品整送装置100の振動パーツフィーダにおける排
出端部の斜視図であり、図17は同排出端部の平面図、
図18は図17における[18]−[18]線方向の断
面図である。なお、振動パーツフィーダは実施例のもの
と共通しているのでここにおいては説明を省略する。図
16、図17を参照して、振動パーツフィーダのボウル
21の周縁部にボルト61bで固定した単列化ブロック
61と、ボルト62bで固定した外壁部材62との間に
挟まれた単列トラック64の下流端に接続して断面がL
字形状の整送排出ブロック171がボルト171bでボ
ウル21の外周面に固定されている。単列トラック64
はボウル21の径内方へ向かって若干下向き傾斜の面と
されているが、断面がL字形状の整送排出ブロック17
1の移送面174とこれに直立する整送排出ブロック1
71の壁面171wとは上流側の単列トラック64の移
送面と内周壁面61wとに整合されており、整送排出ブ
ロック171の壁面171wには天井部材172が移送
面174との間に部品Mが1枚でのみ移送される間隙を
あけてボルト172bで取りつけられて単層トラック1
75が形成されている。また、天井部材172の上流側
端部には壁面171w側から下流側へ斜めにカットした
テーパ面172tが形成されている。ボウル21におけ
る単列トラック64上を内周壁面61wに接して移送さ
れて来た部品Mは天井部材172の下方を整送排出ブロ
ック171の壁面171wに接して移送される。また、
整送排出ブロック171の下流端部には天井部材172
と移送面174との間隙の側面を塞ぐ側面部材177が
ボルト177bで整送排出ブロック171の水平面に取
り付けられており、部品Mを単列、単層でのみ通過させ
るトンネル状トラック178が形成されている。また、
部品Mが単層トラック175内を円滑に移送されるよう
に、外壁部材62の外周面に固定した取付部材179s
に圧縮空気ノズル179が取り付けられ、単層トラック
175に向けて空気が噴出されるようになっている。
【0004】従来例のこの排出端部においては、トンネ
ル状トラック178の入口は部品Mが容易に入り込める
ように余裕を持って大きめに形成されているが、図16
に示すように、入口端部において移送方向と斜交して先
行する部品M1 と壁面171wとの間に後続する部品M
2 が突込んで移送詰まりを生じたり、図18に示すよう
に天井部材172の入口端部において部品M3 の先端が
天井部材172の下方にあり後端が単列トラック64上
にあって何等かの原因で後端を跳ね上げた時に、後続す
る部品M4 の先端が部品M3 の下方に突込んで移送詰ま
りを生じたりするのである。また、突っ込みは発生しな
いまでも圧縮空気ノズル179から単層トラック175
内へ吹き込まれる空気は逃げ場がなく、例えば先行する
部品Mの後端で反射され後続する部品Mの移送を阻害す
るなどして、移送が円滑に進まず単層トラック175の
入口で重なりを生ずる場合があった。なお天井部材17
2の上流端部のテーパ面172tは重なった部分M5
側方へ導いて排除するために設けられたものである。従
って、時として部品整送装置を停止し移送詰まりを解消
する必要があった。
【発明が解決しようとする問題点】
【0005】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、縦長
の平板状部品を単層、単列化して整送するに際し、その
排出端部において移送詰まりを発生しない部品整送装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、縦長の
平板状部品を単層、単列で整送するための振動パーツフ
ィーダからなる部品整送装置において、前記振動パーツ
フィーダの傾斜平面トラックの下流端に該傾斜平面トラ
ックと整合させた傾斜角度の移送面を有する直線状の整
送排出部が接続され、該整送排出部には、前記傾斜平面
トラックの延長ライン上から下向き傾斜となる側方へシ
フトして前記延長ラインとほぼ平行に設けられ、該延長
ライン側を開放側面として断面がコ字形状とされて前記
部品を単層に保持し移送する単層トラックと、該単層ト
ラックの天井部が全体的に、または部分的に欠落された
開放トラックと、断面が口字形状とされて前記部品を単
層、単列に保持し移送するトンネル状トラックとが連接
して形成されており、かつ前記傾斜平面トラックと前記
整送排出部との接続箇所の近傍位置に前記単層トラック
へ向けて空気を噴出させる圧縮空気配管が設けられてお
り、前記傾斜平面トラックから移送されてくる前記部品
は移送の向きを変えて前記開放側面から前記単層トラッ
クへ入り込み、前記圧縮空気配管から噴出される空気に
介助されて前記単層トラック内を円滑に移送され、前記
開放トラックを経て前記トンネル状トラック内へ送り込
まれることを特徴とする部品整送装置によって達成され
る。
【0007】
【作用】縦長の平板状部品は、傾斜平面トラックに接続
された同一傾斜の移送面を有する整送排出部の単層トラ
ックへ移送されるに際し、移送の向きを変え、開放側面
から単層トラック内へ入り込むので移送詰まりを発生せ
ず、また部品は傾斜平面トラックと整送排出部との接続
箇所の近傍に設けた圧縮空気配管から単層トラックへ向
けて噴出される空気に介助されて単層トラック内を円滑
に移送され、トンネル状トラックにおいても移送詰まり
を発生しない。更には、単層トラック内へ吹き込まれた
空気は開放トラックから逃げるので単層トラック内にこ
もって部品の移送を阻害することはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例による部品整送装置に
ついて図面を参照して説明する。
【0009】図2は実施例の部品整送装置1の部分破断
側面図であり、図3は同平面図である。実施例の部品整
送装置1は部品Mを収容し整送するボウル21と、これ
に捩り振動を与える駆動部11とからなっている。
【00010】図2を参照し駆動部11においては、ボ
ウル21の底板と一体的な可動コアを兼ねる可動ブロッ
ク12が等角度間隔に配置された傾斜板ばね13によっ
て下方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロ
ック14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動
ブロック12と僅かの間隙をあけて対向して設けられて
いる。駆動部11の周囲は防音カバー17で覆われてお
り、駆動部11はボウル21と共に防振ゴム18を介し
て床面に固定されている。そして、コイル15に交流が
通電されることにより、ボウル21に上方から見て反時
計方向の捩り振動が与えられる。
【0011】図3を参照しボウル21内においては、部
品Mが多数に収容される底面22(図3においては部品
Mを散在的に示している)に起点24sを有する平板状
のトラック24がスパイラル状に上昇して設けられてい
る。また、トラック24はボウル21の径外方へ向かっ
て若干下向き傾斜に設けられており、また、部品Mが受
ける捩り振動による移送力のボウル21の径外方へ向か
う成分によって、部品Mはその長辺をトラック21の外
周壁25に沿わせて移送される。
【0012】トラック24には、その周辺の途中におい
て、多列になって移送される部品M、積み重なり多層に
なって移送される部品Mを単層化し、単列化するための
切欠261 、分離板27、ワイパー31、切欠き262
が順に設けられている。切欠き261 は切欠き262
同様であるので後述するが、分離板27については図3
における[4]−[4]線方向の断面を示す図4を参照
し、ボウル21の周壁23を切り欠いて部品Mの厚さよ
り僅かに薄い分離板27がトラック24の移送面に接し
て設けられ、かつその側縁27aをボウル21の周壁2
3からトラック24内へ斜交して張り出して設けられて
いる。そして、ボウル21の周壁23と整合させた形状
の抑えブロック28によってボルト28bで固定されて
いる。従って、2枚積み重なっている場合の下層の部品
6 は分離板27の側縁27aに沿って移送され、上層
の部品M7 は抑えブロック28の内壁面28wに沿って
移送されて積み重なりが分離されて崩される。
【0013】平板状のワイパー31は図3における
[5]−[5]線方向の断面も示す図5も参照して、短
辺を縦方向に立てて、一端をボウル21の周壁23の切
欠きにボルト31bで固定し、全体をトラック24と斜
交させ、ワイパー31の下端とトラック24の移送面と
の間には一枚の部品Mが通過し得るだけの間隙をあけて
設けられている。従って、図5に示すように積み重なっ
た部品M8 はワイパー31の下方を通過し得ず、ワイパ
ー31に導かれて一周下のトラック24へ落下する。
【0014】切欠き262 は図3における[6]−
[6]線方向の断面を示す図6も参照し、トラック24
を部品Mが一列でのみ通過し得る幅に狭めるように切り
欠いて形成されており、トラック24の外周壁25に接
して移送されてくる部品M9 は狭められたトラック24
をそのまま通過するが、部品M9 の内側へ並んで移送さ
れてくる部品M10は切欠き262 へ落下する。すなわ
ち、部品Mはワイパー31で単層化され、切欠き262
で単列化されて移送される。なお、切欠き261 は形状
的には切欠き262 と同様であるが狭められたトラック
24の幅は切欠き262 の場合より広く、過剰気味に移
送されてくる部品Mをボウル21の底面へ戻して流量調
節するためのものである。
【0015】切欠き262 の下流側においてトラック2
4は外周側へ弧状に拡げられて、単層、単列化された部
品Mの表裏を整える領域へ導かれる。
【0016】図3における[7]−[7]線方向の断面
を示す図7も参照して、上流側のトラック24に接続
し、斜面ブロック33がボウル21の周縁部にボルト3
3bで固定されており、斜面ブロック33にはトラック
24の外周壁25からボウル21の径内方へ向かって下
向き傾斜角度45度の斜面34aと、垂直な内周壁面3
4bとからなる片斜面トラック34が形成されている。
部品Mは、上流側のトラック24から落下して表裏不定
のまま斜面34aに接して移送される。
【0017】片斜面トラック34の下流側には図3にお
ける[8]−[8]線方向の断面図である図8に示すよ
うな表裏矯正ブロック41がボウル21の周縁部にボル
ト41bで固定して接続されている。表裏矯正ブロック
41には、上流側の片斜面トラック34の斜面34aに
整合させた斜面44aと斜面トラック34の垂直な内周
壁面34bをボウル21の径内方へ向かって上向き傾斜
角度45度に傾斜させた斜面44bとによりV溝トラッ
ク44が形成されている。
【0018】また、斜面44aを移送されてくる部品M
の表裏を検知するための光センサ45がサポート46に
取り付けられ、サポート46はボルト46bで表裏矯正
ブロック41に固定されている。光センサ45は発光素
子と受光素子とを内蔵するタイプのものであり、発光素
子から部品Mへ照射される光が部品Mで反射して受光素
子で捕らえられる時の反射光の強度の大小によって部品
Mの表裏が検知される。すなわち、部品Mが表向きで黒
色の炭素厚膜2から反射される場合には反射強度は小さ
く、裏向きで白色のセラミック1から反射される場合に
は反射強度は大きい。
【0019】また、斜面44aには移送される部品Mの
上側の側縁部にかかるように空気噴出孔47が開口され
ており、図示せずとも接続されている圧縮空気配管には
光センサ45によって部品Mが裏向きと判定された場合
に瞬時的に開とされる電磁弁が設けられている。従っ
て、斜面44aを部品Mが表向きで移送されてくる場合
には空気噴出孔47からは空気は噴出されず部品Mはそ
のまま移送されるが、裏向きで移送されて来る場合には
空気噴出孔47から空気が瞬時的に噴出されて部品Mは
対向する斜面44bの方へ反転されて表向きとなる。す
なわち、このV溝トラック44の下流部分では部品Mは
斜面44a、44bの何れかに接し表向きとなって移送
される。
【0020】表裏矯正ブロック41の下流側には合流ブ
ロック51がボルト51bによってボウル21の周縁部
に固定されている。図3における[9]−[9]線方向
の断面図である図9も参照して合流ブロック51には上
流側の表裏矯正ブロック41における斜面44a、44
bを移送される部品を合流させるための下流側へ向かっ
て下向き傾斜の斜面54a、54bが設けられており、
移送されてくる部品Mは斜面54a、54bの何れかを
経由して下流側へ拡幅されている合流トラック54に至
り同一面に合流される。
【0021】合流トラック54において形成され易い部
品Mの多列を単列化するために、合流ブロック51の下
流側には単列化ブロック61がボルト61bによってボ
ウル21の周縁部に固定されている。図3における[1
0]−[10]線方向の断面図である図10も参照し
て、単列化ブロック61の外周縁部の切欠きに外壁部材
62をボルト62bで取り付けて単列化ブロック61と
の間に単列トラック64が形成されており、かつ単列ト
ラック64はその途中において上流側の水平面から途中
の段差64a以降はボウル21の径内方へ向かって若干
下向きの傾斜面とされており、部品Mは単列トラック6
4の内周壁面61wに接して移送されるようになる。ま
た、単列化ブロック61の下流端部においては外壁部材
62が欠落されている。
【0022】単列化ブロック61の下流端にはその部分
の斜視図である図11、及び平面図である図12を参照
して、本発明の主要部を構成する断面がL字形状で直線
状の整送排出ブロック71がボルト71bによってボウ
ル21の外周壁に固定されている。そして、整送排出ブ
ロック71の移送面74は上流側の単列トラック64と
傾斜角度を整合されており、ボウル21の径内方へ向か
い下向き傾斜とされているが、移送面74において直立
する側壁面71wは上流側の単列トラック64の内周壁
面61wよりもボウル21寄り、換言すれば移送面74
における内周壁面61wの延長ライン上からは下向き傾
斜となる側方へシフトして設けられている。
【0023】移送面74の側壁面71wには図12にお
ける[13]−[13]線方向の断面を示す図13を参
照して、移送面74とは1枚の部品Mのみが通過し得る
間隙をあけて天井部材72がボルト72bによって取り
付けられて単層トラック75が形成されている。また、
整送排出ブロック71の中流部において、図12におけ
る[14]−[14]線方向の断面を示す図14を参照
し、天井部材が欠落されて開放トラック76とされてい
る。更には、下流端部においては、図12における[1
5]−[15]線方向の断面を示す図15を参照して天
井部材72と同様な天井部材73がボルト73bによっ
て移送面74の側壁面71wに固定され、かつ移送面7
4と天井部材73との間の間隙の側面を閉じるように側
面部材77がボルト77bによって整送排出ブロック7
1の水平面に取り付けられ、部品Mを単層、単列で移送
するトンネル状トラック78が形成されている。
【0024】更には図11、図12を参照して、ボウル
21の外壁部材62の外周面に固定した取付部材79s
に空気噴出ノズル79が取り付けられており単層トラッ
ク75に向けて常時空気が噴出されており、単層トラッ
ク75内において部品Mが円滑に移送されるようになっ
ている。
【0025】本発明の実施例による部品整送装置1は以
上のように構成されるが、次ぎにその作用について説明
する。
【0026】図2、図3を参照して、部品整送装置1の
主体としての捩り振動パーツフィーダの駆動部11のコ
イル15には交流が通電されて、ボウル21に反時計方
向の捩り振動が与えられ、ボウル21内の底面22には
部品Mが多数に収容されており、また排出端部に設けた
空気噴出ノズル79からは常時空気が噴出されているも
のとする。
【0027】特に図3を参照し、ボウル21の底面22
上の部品は周辺部へ移動される共に矢印mで示す方向へ
移送され、起点24sからトラック24へ乗る。トラッ
ク24がボウル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜
とされており、かつ部品Mには捩り振動による移送力の
ボウル21の径外方へ向かう成分も作用することによ
り、部品Mはトラック24の外周壁25側へ寄せられる
と共に、縦長の部品Mは捩り振動によってオリエンテー
ションされてその長辺を外周壁25に沿わせて移送され
る。なお、この時、部品Mは表裏不定のままトラック2
4上において多列となり、多層に積み重なって過剰気味
に移送される。
【0028】トラック24を上昇する途中において、ト
ラック24の幅を狭めている切欠き261 に至るが、こ
こにおいてトラック24の内周側を移送されてきた部品
Mは切欠き261 内へ落下し、更には一周下のトラック
24へ落下して移送量の調整が行なわれる。
【0029】次いで部品Mは分離板27に至るが、分離
板27においては図4も参照し、部品Mが2層に積み重
なっている場合に下層の部品M6 は分離板27の側縁2
7aに導かれて、トラック24の内周側へ移送され、上
層の部品M7 は分離板27上を抑えブロック28の内周
壁28wに接して移送されることにより2層の積み重な
りは崩されて移送される。3層重なった部品Mの場合は
最下層と2層目以上とに分離される。
【0030】分離板27を通過した部品Mはワイパー3
1に至り、トラック24の移送面に接している部品Mの
みがワイパー31の下方を通過して下流側へ移送され、
重なっている部品M9 はトラック24と斜交するワイパ
ー31に導かれて、一周下のトラック24上へ落下して
戻される。
【0031】ワイパー31の下方を通過した単層の部品
Mで多列となっているものは切欠き262 に至って単列
化される。図6も参照し、トラック24は切欠き262
によって部品Mが単列でのみ通過し得る幅に狭められて
いるので、トラック24の外周壁25に接して移送され
る部品M9 は切欠き262 の外周側のトラック24を通
過するが、その内側の列の部品M10は切欠き262 へ落
下し、更に切欠き262 の下流端部から一周下のトラッ
ク24へ戻される。従って切欠き262 を通過した部品
Mは表裏不定のまま単層、単列となって更に下流側へ移
送される。
【0032】部品Mは切欠き262 の下流側において拡
幅されたトラック24に沿って移送され、その下流端か
ら図7の片斜面トラック34へ一点鎖線で示すように落
下し、その斜面34aに傾倒して移送される。続いて部
品Mは図8に示す表裏矯正のためのV溝トラック44に
おいて、上流側の斜面34aを整合された斜面44aに
傾倒して移送され、その間、光センサ45により部品M
からの反射強度の大小に基づく表裏の検知が行なわれ
る。光センサ45によって表向きと検知された部品Mは
そのまま下流側へ移送されるが、裏向きと検知された部
品は図示しない圧縮空気配管に設けた電磁弁が瞬時的に
開とされて空気噴出孔47から空気が瞬時的に噴出され
ることにより、反対側の斜面44bへ反転され表向きと
される。
【0033】表裏の矯正をされた部品Mは斜面44a、
または斜面44bの何れかに接し表向きとなって移送さ
れ、図9に示す合流のための斜面54a、54bを経由
し、水平な合流トラック54上で合流される。
【0034】下流側へ向かって拡幅されている合流トラ
ック54上で合流された部品Mは多列となり易いが続い
て接続されている下流側へ向かって幅が狭められた単列
トラック64において部品Mは再度単列化され、次いで
図9を参照して単列トラック64が水平面から段差64
a以降はボウル21の径内方へ向かって下向き傾斜とさ
れることにより内周壁面61wに接して移送され下流端
に至る。
【0035】単列トラック64の下流端には本発明の主
要部を構成する整送排出ブロック71が接続され単列ト
ラック64の傾斜に整合させた移送面74が設けられて
いるが、図11、図12を参照して整送排出ブロック7
1の移送面74と天井部材72とによって形成され開放
された側面を持つ単層トラック75が上流側の単列トラ
ック64の延長線状から下向き傾斜となる側方へシフト
して設けられていることから、部品Mは移送の向きを変
えて開放された側面から単層トラック75内へ入り込
む。従来例の場合には、単列トラック64と同一ライン
状に断面積的に狭い入口端から単層トラック175内へ
送り込まれていたので、必ずしも送り込みは円滑に進ま
なかったが、本実施例では単層トラック75の断面積的
に広い開放された側面から部品Mを送り込むので送り込
みが円滑に進む。また、部品Mは向きを変え単層トラッ
ク75内へ斜交して先端部を突っ込むので、突っ込んだ
時の突っ込み長さが長く、従って後端部が跳ね上がって
もその高さは低く、かつ向きを変えているので、その後
端部の下へ後続の部品Mが先端部を突っ込むようなトラ
ブルは発生しない。
【0036】更には、圧縮空気のノズル79から噴出さ
れる空気によって、部品Mの単層トラック75への送り
込み、および単層トラック75内での部品Mの移送が助
けられているので、部品Mは停滞することなく移送され
る。そして、単層トラック75内へ吹き込まれる空気は
天井部材を欠落させた開放トラック76から逃がされる
ので、単層トラック75内にこもって部品Mの移送を阻
害することもない。以上のように、部品Mの移送は円滑
に進行し、従って単層トラック75内で多列気味になる
こともなく、開放トラック76を経てトンネル状トラッ
ク78へも円滑に送り込まれ、その入口部で移送詰まり
を発生することもない。これらの結果、実施例の部品整
送装置1は従来例の部品整送装置100に比し約2倍の
整送能力を示した。
【0037】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0038】例えば本実施例においては捩り振動パーツ
フィーダを主体とする部品整送装置1について説明した
が、直線振動パーツフィーダによって部品Mを整送する
場合にも本実施例で示した整送排出ブロック71におけ
る移送路のシフトされた単層トラック75、開放トラッ
ク76、トンネル状トラック78、圧縮空気の噴出ノズ
ル79を適用して同様な効果が得られる。
【0039】また本実施例においては、捩り振動パーツ
フィーダにおける単列トラック64をボウル21の径内
方へ向かって下向きの傾斜とし、接続する整送排出ブロ
ック71の移送面74を単列トラック64に整合させた
が、本実施例とは逆の傾斜としても同様の効果が得られ
る。すなわち、単列トラック64をボウル21の径外方
へ向かって下向きの傾斜とし、接続する整送排出ブロッ
ク71の移送面74をこれに整合させた傾斜面としても
よい。
【0040】また本実施例においては、ボウル21の外
壁部材62の外周に空気噴出ノズル79を取り付けた
が、単層トラック75内へ空気を噴出させ得るのであれ
ば、これ以外の場合に取りつけてもよい。例えば外壁部
材62に空気噴出孔を穿設し、これに圧縮空気配管を接
続するようにしてもよい。
【0041】また、本実施例においては、整送排出ブロ
ック71において天井部材を欠落させた開放トラック7
6を設けて吹き込む空気を逃がすようにしたが、空気を
逃がし得るのであれば、これ以外の形状の開放トラック
としてもよい。例えば、吹き込む空気量によっては天井
部材72とトンネル状トラック78の天井部材73とを
一体的に形成し、開放トラック76に相当する部分にお
いて天井部材の下面と移送面74との間隔を大にしても
よい。
【0042】また本実施例においては、整送対象として
表裏を有するチップ抵抗のチップ母材を取り上げたが、
整送対象は勿論、表裏のないものであってもよい。ま
た、本実施例では整送対象としてセラミック基板から形
成されたチップ母材を取り上げたが、縦長の平板状部品
である限りにおいて、金属加工部品であってもよく、ガ
ラス加工部品であってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の部品整送装
置によれば、縦長の平板状部品を整送する場合の排出端
部における単層トラックやトンネル状トラックの入口部
での部品の移送詰まりを防ぐことができ、整送能力を大
幅に増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の部品整送装置における整送対象として
の部品の斜視図である。
【図2】実施例の部品整送装置の部分破断側面図であ
る。
【図3】同平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】図3における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】図3における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図3における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】実施例における整送排出ブロックの斜視図で
ある。
【図12】図11に示す部分の平面図である。
【図13】図12における[13]−[13]線方向の
断面図である。
【図14】図12における[14]−[14]線方向の
断面図である。
【図15】図12における[15]−[15]線方向の
断面図である。
【図16】従来例における整送排出ブロックの斜視図で
あり、実施例の図11に対応する。
【図17】図16に示す部分の平面図であり、実施例の
図12に対応する。
【図18】図17における[18]−[18]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
1 実施例の部品整送装置 11 駆動部 21 ボウル 24 トラック 26 切欠き 27 分離板 31 ワイパー 44 V溝トラック 45 光センサ 54 合流トラック 64 単列トラック 71 整送排出ブロック 72 天井部材 73 天井部材 74 移送面 75 単層トラック 76 開放トラック 78 トンネル状トラック 79 空気噴出ノズル M 部品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長の平板状部品を単層、単列で整送す
    るための振動パーツフィーダからなる部品整送装置にお
    いて、前記振動パーツフィーダの傾斜平面トラックの下
    流端に該傾斜平面トラックと整合させた傾斜角度の移送
    面を有する直線状の整送排出部が接続され、該整送排出
    部には、前記傾斜平面トラックの延長ライン上から下向
    き傾斜となる側方へシフトして前記延長ラインとほぼ平
    行に設けられ、該延長ライン側を開放側面として断面が
    コ字形状とされて前記部品を単層に保持し移送する単層
    トラックと、該単層トラックの天井部が全体的に、また
    は部分的に欠落された開放トラックと、断面が口字形状
    とされて前記部品を単層、単列に保持し移送するトンネ
    ル状トラックとが連接して形成されており、かつ前記傾
    斜平面トラックと前記整送排出部との接続箇所の近傍位
    置に前記単層トラックへ向けて空気を噴出させる圧縮空
    気配管が設けられており、前記傾斜平面トラックから移
    送されてくる前記部品は移送の向きを変えて前記開放側
    面から前記単層トラックへ入り込み、前記圧縮空気配管
    から噴出される空気に介助されて前記単層トラック内を
    円滑に移送され、前記開放トラックを経て前記トンネル
    状トラック内へ送り込まれることを特徴とする部品整送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記振動パーツフィーダが捩り振動パー
    ツフィーダであり、該捩り振動パーツフィーダのボウル
    内のトラックの途中に前記部品を単層化させるためのワ
    イパーと、前記部品を単列化させるための切欠きのうち
    の少なくとも何れか一方が設けられ、その下流側に前記
    傾斜平面トラックが設けられている請求項1に記載の部
    品整送装置。
  3. 【請求項3】 前記部品が表裏を有しており、前記ボウ
    ル内の前記トラックの途中に、前記部品の表裏を検知し
    て表向き、または裏向きの何れか一方に表裏を整える装
    置が設けられ、その下流側に前記傾斜平面トラックが設
    けられている請求項1または請求項2に記載の部品整送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記振動パーツフィーダが直線振動パー
    ツフィーダである請求項1に記載の部品整送装置。
JP33607295A 1995-11-30 1995-11-30 部品整送装置 Pending JPH09150935A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006160421A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Shinko Electric Co Ltd 微小部品供給装置
JP2007210749A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Shinko Electric Co Ltd 部品搬送装置

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JP2006160421A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Shinko Electric Co Ltd 微小部品供給装置
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