JP2000136019A - 振動式複数列部品供給装置 - Google Patents

振動式複数列部品供給装置

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JP2000136019A
JP2000136019A JP10311082A JP31108298A JP2000136019A JP 2000136019 A JP2000136019 A JP 2000136019A JP 10311082 A JP10311082 A JP 10311082A JP 31108298 A JP31108298 A JP 31108298A JP 2000136019 A JP2000136019 A JP 2000136019A
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bowl
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Toshitaka Takasu
俊孝 高須
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコンパクト化、部品供給効率の向上 【解決手段】 分流部Aは、下流側のトラック5から部
品1の移送方向に向かって徐々にかつ滑らかに段差14
がつき、部品1を2列に分流して移送する外側トラック
15と内側トラック16とを備えている。外側トラック
15は、1列の部品1を移送できるだけのトラック幅に
なっている。外側トラック15と内側トラック16とが
徐々にかつ滑らかに段差14がつくように分岐している
ので、下流側のトラック5から一層2列で送られてきた
部品1のうち、外側列の部品1は外側トラック15へ、
内側列の部品1は内側トラック16へと、何ら不自然な
動作、姿勢変換もなく極自然に分流される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ電子部品等
の部品を複数列に整列させて自動供給する振動式複数列
部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動式部品供給装置は、チップ抵抗やチ
ップコンデンサ等のチップ電子部品の自動整列供給に多
く使用されているが、製造ラインとの関係や供給装置数
の低減等の理由から、部品を複数列で供給することが必
要になる場合がある。また、整列供給の対象とする部品
の中には、例えばチップ抵抗等のように、形状の方向性
と表裏の双方を整列しなければならない部品もある。こ
のような形状の方向性と表裏の双方を有する部品を複数
列で整列供給する振動式複数列部品供給装置として、例
えば特公平2−38486号公報に記載された装置が知
られている。同号に記載された部品供給装置は、部品を
複数列に分配するためのブロックをボウルのトラック排
出端部に接続すると共に、このブロックを通過して複数
列に分配された部品を表裏整送装置によって表裏整列す
るものである。
【0003】上記ブロックは、外径方向に下向きに傾斜
し、整送すべき板状部品の厚さよりも低い段差をもって
階段状にかつ外径方向に向かって順次高くなるように形
成された複数の分配トラックを有する。この分配トラッ
クに部品が重なり状態で送られてくると、下層の部品は
上記段差に沿って内側トラック上を移送される一方、上
層の部品は外径方向へ移動して外側トラックに移り、外
側トラック上を移送される。このようにして、重なり部
品が内側トラックと外側トラックで2列に分配されて、
下流側に移送される。
【0004】表裏整送装置は、部品の表裏を検出する表
裏検出装置を備えており、第1移送斜面上を移送されて
くる部品の上面が所要の向きになっている場合は、その
部品をそのまま第1移送斜面に沿って下流側に送り、部
品の上面が所要の向きと反対になっている場合は、エア
ーノズルによってその部品を第2移送斜面上に反転移動
させ、第2移送斜面に沿って下流側に送る。そして、両
移送斜面に沿って移送される部品を下流側のトラックで
平坦姿勢に姿勢変換して、部品の表裏を所要の向きに整
列させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の振動式複数列
部品供給装置では、整列・姿勢変換・選別等の各ステー
ジを部品の供給列数に応じて配設する必要があるため、
装置の構造、特にボウルの構造が複雑化し、大型化する
傾向がある。また、各ステージを相互に干渉しないよう
に効率的に配置することも難しい。
【0006】さらに、チップ電子部品のような部品を整
列供給対象とする場合、整列や姿勢変換、オーバーフロ
ー等のために各列において多くの部品押圧手段、例えば
エアーノズル等を配置する必要があるが、トラック近傍
(特に内側列)のボウル上面にエアーノズルを設ける
と、エアー継手やエアーチューブ等の配管部品がボウル
上面の空間を占有してしまい、ボウル内への部品投入や
メインテンナンス等に支障が生じる場合がある。
【0007】また、上述した従来装置では、トラック上
を移送される部品同士の重なりを利用して複数列に分配
するので、部品同士に重なりがない場合、外側トラック
への分配は行われない。そのため、各列での均一な部品
供給が困難で、部品供給効率も良くない。さらに、部品
同士の重なりを作るためにボウル内に常時多量の部品を
投入しておく必要があるので、部品種類変更時の段取り
性が悪く、また、部品のボウル内での滞留時間が長くな
ることにより、特にチップ電子部品のような傷つき易い
部品では、欠けや割れ等の製品不良が生じる可能性があ
る。
【0008】本発明の目的は、チップ抵抗等のような形
状の方向性と表裏の双方を有する部品を複数列で均一
に、確実に、効率良く整列供給することができ、かつ簡
素でコンパクトな振動式複数列部品供給装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、上下に対向配置された上部振動体と下部
振動体とが板ばねで連結され、上部振動体が振動発生器
によりねじり振動するパーツフィーダ本体と、上部振動
体に取付けられ、螺旋状のトラックが内周面に設けられ
たボウルとを備え、ボウルに投入された多数の部品をそ
の形状の方向性と表裏とを揃えた状態で所要の複数列で
整列供給する振動式複数列部品供給装置において、上記
トラックの途中に、部品を所要列数に分流して移送する
分流部を設け、この分流部の上流側に、部品を分流部に
移送するための分流前処理手段を配設し、この分流部の
下流側に、各列の部品をそれぞれ所定方向の単列単層に
整列する方向整列部と、部品の表裏を所定の向きに整列
する表裏整列部と、部品の姿勢を傾斜姿勢から平坦姿勢
に変換する姿勢変換部と、表裏整列不良の部品を排除す
る表裏選別部とを順次に配設した構成を提供する。
【0010】上記分流前処理手段は、例えば分流部の上
流側のトラック上を移送される部品同士の重なりを排除
し、部品を1層複数列にして分流部に移送するものであ
る。
【0011】また、上記分流部は、部品の移送方向に向
かって徐々にかつ滑らかに段差がつき、部品を所要列数
に分流して移送する複数列の分流トラックを備えた構成
とすることができる。
【0012】さらに、部品の整列、姿勢変換、表裏選別
に必要な部品押圧手段としてのエアーノズルを備え、少
なくとも一つのエアーノズルへの空気供給路をボウルの
内部に設けると共に、その空気供給路への配管部材をボ
ウルの外周面又は底面に配置した構成とすることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0014】図1は、この実施形態で使用する部品1を
例示している。この部品1は例えばチップ抵抗であり、
横長板状で、白色のセラミック基板の長手方向両端部に
電極が設けられ、一面に黒色の抵抗体が設けられている
(以下、抵抗体の設けられている面を表面1a 、その反
対側の面を裏面1bという。)。この部品1を以下に説
明する振動式複数列部品供給装置を用いて、長手方向の
向きと表裏を揃えた状態にして複数列で自動供給する。
尚、部品の種類、形態、供給の態様は一例であり、これ
によって本発明が限定されるものではない。
【0015】図2および図3は、この実施形態の振動式
複数列部品供給装置の全体構成を示している。上下に対
向配置された上部振動体2と下部振動体3とが板ばね4
で連結され、上部振動体2が公知の振動発生器(例えば
電磁石と可動コア:図示省略)によりねじり振動するパ
ーツフィーダ本体と、上部振動体2に取付けられ、螺旋
状のトラック5が内周面に設けられた円形のボウル6と
を備えている。下部振動体3は防振ゴム7によって床面
に支持される。図示されていない振動発生器の作動によ
り、ボウル6にねじり振動が加えられると、ボウル6の
底部に投入された部品1がトラック5上に移動し、トラ
ック5に沿って図3における反時計方向に移送される。
トラック5の途中には、部品1を所要列数に分流して移
送する分流部Aが設けられ、分流部Aから下流側に向か
って、誘導搬送部B、方向整列部D、姿勢変換部E、姿
勢変換部F、方向整列部G、方向整列部H、表裏整列部
I、表裏整列部J、姿勢変換部K、部品排除部L、部品
排除部M、表裏選別部Nが順次に配設されている。分流
部Aの上流側のトラック5には、部品排除部Cと分流前
処理手段が設けられる。
【0016】部品排除部Cは、部品の種類変更時等に、
部品をボウル6内から全量排出するためのもので、図1
5に示すような構成を有する。トラック5の外周側壁に
開口する長円断面の切欠部50が設けられ、この切欠部
50の上方から、切欠部50の断面形状の合致するプラ
グ51が抜き差し自在に挿入されている。また、切欠部
50の底面からボウル6の外周側へ下り勾配で貫通する
長円断面の部品排出孔52が設けられている。部品排出
時に、プラグ51を上方に引き上げると、部品1が切欠
部50の底に落下し、部品排出孔52を通ってボウル6
外に排出される。
【0017】分流前処理手段は、トラック5上を移送さ
れる部品1同士の重なりを排除し、部品1を1層複数列
にして分流部Aに送るためのもので、この実施形態では
図3〜図6に示すカットアウト部と、図7〜図9に示す
切り欠き部とを備えている。図4は図3におけるX部周
辺の拡大図、図5は図4におけるX−X断面図、図6は
図5におけるY部の拡大図である。また、図7は図3に
おけるW部周辺の拡大図、図8はW部の斜視図、図9は
図7におけるW−W断面図である。
【0018】図3〜図6に示すように、分流部Aの上流
側のトラック5にカットアウト8を設けている。カット
アウト8は少なくとも1個所に設ければ良いが、この実
施形態では4個所に設けている。カットアウト8は、例
えばトラック5の内側部分を円弧状に切り欠いたもので
あり(円弧状に限らず、例えば角形に切り欠いても良
い。)、これによりトラック5には所要列数の部品1、
この実施形態では2列の部品1を移送するのに必要なト
ラック幅が残される(図6)。このようなカットアウト
部に部品1が2列を超える列数で移送されて来ると、余
分な内側列の部品1がトラック5からカットアウト8に
落下して排除され、所要列数(2列)の部品1だけがト
ラック5上を下流側へと移送される。尚、カットアウト
8に落下した部品1は、ボウル6の底部か1段下(上流
側)のトラック5へ戻される。
【0019】また、少なくとも1個所のカットアウト部
のトラック側壁面9に、押圧排除手段としてのエアーノ
ズル10を設けている。エアーノズル10は、トラック
5上を上下に重なって移送されてきた部品1の上層部品
1に圧縮エアーを吹き付けてカットアウト8へと落下さ
せるものである。
【0020】図7〜図9に示すように、上記のエアーノ
ズル10で排除しきれなかった上層部品1を排除するた
めに、トラック5の側壁面9に切り欠き11を設けてい
る。この切り欠き11により、トラック5の側方には、
部品1の厚さよりも低い側壁面12が残される。切り欠
き11の底面13は、外径側に下向きに傾斜した斜面で
ある。トラック5上を重なり合って移送されてきた部品
1が切り欠き部に達すると、上層部品1が最下層の部品
1から切り欠き11の底面13に移り、底面13上を滑
落して排除される。
【0021】図10〜図13は分流部Aを示している。
図11は分流部Aの斜視図、図12は図10におけるV
−V断面図、図13は図10におけるT−T断面図であ
る。分流部Aは、上述した分流前処理手段によって1層
所要列数に整列された状態で移送されてくる部品1を所
要列数のトラックに分流して移送するものである。
【0022】この実施形態の分流部Aは、下流側のトラ
ック5から部品1の移送方向に向かって徐々にかつ滑ら
かに段差14がつき、部品1を2列に分流して移送する
外側トラック15と内側トラック16とを備えている。
外側トラック15は、1列の部品1を移送できるだけの
トラック幅になっている。尚、部品1を3列以上にして
移送する場合は、同様の要領で、内側トラック16の内
側にさらに別の分流トラックを設ければ良い。
【0023】外側トラック15と内側トラック16とが
徐々にかつ滑らかに段差14がつくように分岐している
ので、下流側のトラック5から一層2列で送られてきた
部品1のうち、外側列の部品1は外側トラック15へ、
内側列の部品1は内側トラック16へと、何ら不自然な
動作・姿勢変換もなく極自然に分流される。
【0024】トラック5上を長手方向に立った姿勢で移
送された部品1は、上述した分流前処理手段でも寝た姿
勢に倒れないまま移送されてくることがある。このよう
な部品1に対しては、分流部Aで単列にした後に機械式
や空気式の押圧手段で押圧することにより、所望の姿勢
に変換することができる。この実施形態では、図13に
示すように、エアーノズル18を備えた空気式の押圧手
段18を採用している。また、部品1が立った姿勢で2
列で移送されてきた場合は、外側列の部品1はエアー圧
によって倒されて外側トラック15を進み、内側列の部
品1は内側トラック16へ落下してそのまま内側トラッ
ク16上を移送される。
【0025】図3に示すように、分流部Aの下流側には
誘導搬送部Bが配設される。誘導搬送部Bは、分流部A
で2列に分流された各列の部品1をそれぞれ、その形状
の方向性と表裏を整列するのに必要なオリエンテーリン
グトラック(各種機能をもった整列用搬送路)に誘導す
るもので、図14に示すように、分流部Aの外側トラッ
ク15上を移送されてきた部品1を誘導する断面逆台形
状の搬送路20と、分流部Aの内側トラック16上を移
送されてきた部品1を誘導する断面逆台形状の搬送路2
1とを備えている。
【0026】誘導搬送部Bの下流側には方向整列部Dが
配設される。方向整列部Dは、部品1同士の重なりを排
除し、部品1を単層に揃えるもので、図16に示すよう
に、傾斜状の搬送路22を有し、その搬送路22の傾斜
下側の側壁面23が部品1の厚さよりも低くなってい
る。部品1が重なり合った状態で方向整列部Dに移送さ
れた場合、上層部品1が最下層の部品1上を滑り落ちて
排除される。
【0027】方向整列部Dの下流側には姿勢変換部Eが
配設される。図17に示すように、姿勢変換部Eは、図
16に示す傾斜状の搬送路22から漸次断面変化してV
形になった搬送路24を有する。方向整列部Dを通過し
て姿勢変換部Eに入った部品1の大部分は、搬送路24
の第1傾斜壁側25に倒れた状態に姿勢変換される。搬
送路24の第2傾斜壁26側に倒れた部品1は、次の姿
勢変換部Fで姿勢変換される。
【0028】姿勢変換部Fは姿勢変換部Eの下流側に配
設される。図18に示すように、姿勢変換部Fは、姿勢
変換部Eで搬送路24の第2傾斜壁26側に倒れた部品
1を押圧し、第1傾斜壁25側に倒して姿勢変換するも
ので、部品1を押圧するための押圧手段、例えばエアー
ノズル27を第2傾斜壁26側に備えている。
【0029】姿勢変換部Fの下流側には方向整列部Gが
配設される。方向整列部Gは、2列又は横向きに搬送さ
れてくる部品1を排除し、部品1を1列長手方向に揃え
るもので、図19に示すように、傾斜状の搬送路28を
有し、その搬送路28の傾斜下側の側壁面29が部品1
の厚さよりも低くなっている。また、2列になった部品
1の上側部品1を押圧し(同図a、c)、あるいは、横
向きに搬送されてくる部品1を押圧して(同図b)、搬
送路28から排除するための押圧手段、例えばエアーノ
ズル30を備えている。
【0030】方向整列部Gの下流側には方向整列部Hが
配設される。方向整列部Hは、方向整列部Gで排除しき
れない起立姿勢部品1(1列または複数列)を排除する
もので、図20に示すように、傾斜状の搬送路31を有
し、その搬送路31の傾斜下側の側壁面32が部品1の
厚さよりも低くなっている。また、搬送路31の傾斜上
側に、起立姿勢部品1を押圧して搬送路31から排除す
るための押圧手段、例えばエアーノズル32を備えてい
る。
【0031】以上のA、B、D〜H部を順次通過するこ
とにより、部品1は各列ごとにそれぞれ、傾斜状の搬送
路のいずれか一方の傾斜壁側に長手方向の単列単層状態
に整列される。以下に説明するI部〜N部は、このよう
な状態で移送されてくる部品1の表裏を所定の向きに揃
えるものである。
【0032】表裏整列部Iは方向整列部Hの下流側に配
設される。図21に示すように、傾斜状の搬送路33の
第1傾斜壁34側に長手方向の単列単層状態で移送され
ていくる部品1が所定のポジションに達すると、光電セ
ンサ36から検出光Sが部品の上面に向けて照射され、
その反射光の有無や光量を光電センサ36が検知して、
部品1の上面が表面1aか裏面1bかを判別する。例え
ば、所定のポジションに達した部品1の上面が光反射性
の悪い表面1aであると、その部品1をそのままの状態
で通過させるが、同図に示すように、部品1の上面が光
反射性の良い裏面1bであると、これを光電センサ36
が検知して、押圧手段、例えばエアーノズル37が作動
して圧縮エアーを短時間だけ噴出させる。そうすると、
第1傾斜壁34側の部品1が圧縮エアー圧を受けて、上
面(裏面1b)を上に向けたまま、横滑り的に第2傾斜
壁35側に移動する。その際、反転防止爪38によっ
て、部品1が第2傾斜壁35側に反転することが防止さ
れる。尚、反転防止爪38は、光電センサ36による表
裏検出を妨げることがないよう、透光材料で形成する
か、あるいは検出光を通過させるための孔や切り欠きを
設けたものとするのが良い。
【0033】表裏整列部Iの下流側には表裏整列部Jが
配設される。図22に示すように、表裏整列部Jは、表
裏整列部Iで搬送路33の第2傾斜壁35側に移動させ
られた部品1を押圧手段、例えばエアーノズル39によ
って第1傾斜壁34側に反転させるものである。同図に
示す場合では、第1傾斜壁34側に反転した部品1の上
面は表面1aになる。従って、表裏整列部Jを通過した
部品1は、全て表面1aを上に向けた状態で第1傾斜壁
34側に整列される。
【0034】表裏整列部Jの下流側には姿勢変換部Kが
配設される。図23に示すように、姿勢変換部Kは、表
裏整列部IおよびJで第1傾斜壁34側に表裏整列され
た部品1を漸次に平坦姿勢に姿勢変換するもので、上流
側のV字形の搬送路33から漸次断面変化した断面逆台
形状の搬送路40を備えている。
【0035】姿勢変換部Kの下流側には部品排除部Lお
よび部品排除部Mが順次に配設される。図24、図25
において、部品排除部L、Mは、部品1が姿勢変換部J
から姿勢変換部Kへ移送されて姿勢変換する間に、万が
一部品1の重なりが生じた場合に対処するためのもの
で、重なり部品1の上層部品1を押圧してボウル6内に
排除するための押圧手段、例えばエアーノズル41、4
2をそれぞれ備えている。
【0036】部品排除部L、Mの下流側にはそれぞれ表
裏選別部Nが配設される。表裏選別部Nは、表裏整列部
JおよびJで表裏整列されなかった部品1を排除するも
のである。図26に示すように、部品1が所定のポジシ
ョンに達すると、光電センサ43から検出光S’が部品
1の上面に向けて照射され、部品1の上面が表面1aか
裏面1bかを判別する。例えば、同図に示すように、部
品1の上面が表面1aであると、その部品1をそのまま
の状態で通過させるが、部品1の上面が裏面1bである
と、これを光電センサ43が検知して、押圧手段、例え
ばエアーノズル44が作動して圧縮エアーを短時間だけ
噴出させる。そうすると、表裏整列されなかった部品1
が圧縮エアー圧を受けて、ボウル6内に排除される。
【0037】部品1は以上のA、B、D〜N部を順次通
過し、各列ごとにそれぞれ、長手方向の向きと表裏が整
列された状態でボウル6から排出される。
【0038】この実施形態の部品供給装置のように、チ
ップ電子部品のような部品を整列供給対象とする場合、
整列や姿勢変換、オーバーフロー等のために各列におい
て多くの部品押圧手段、例えばエアーノズル等を配置す
る必要がある。例えば図3及び図7に示すZ部のような
部位では、トラック近傍(特に内側列)のボウル上面に
エアーノズルを設けると、エアー継手やエアーチューブ
等の配管部品がボウル上面の空間を占有してしまい、ボ
ウル内への部品投入やメインテンナンス等に支障が生じ
る場合がある。このような弊害を解消するため、この実
施形態では、図27に示すように、内側列のエアーノズ
ル44への空気供給路45をボウル6の内部に設けると
共に、全てのエアー継手46をボウル6の外周面に配置
した構成とした。あるいは、エアー継手46をボウル6
の外周底面側47に配置しても良い。また、Z部に限ら
ず、上記のような弊害が問題となる他の部位、それ以外
の部位を図27に例示される構成と同様の構成にしても
良い。
【0039】この実施形態の振動式複列部品供給装置
は、整列・姿勢変換・選別等の各ステージを効率的に最
小必要限にしたことや(A部〜N部)、各ステージ(A
部〜N部)を相互の列に干渉しないように効率的に配置
したことにより、従来の複列供給装置に比べてボウルの
大きさ(直径)等がコンパクトになっている。
【0040】尚、本発明は上記実施形態に限らず、部品
の種類等に対応させた種々の変更が可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は以下に示す効果を有する。
【0042】(1)整列・姿勢変換・選別等の各ステー
ジを効率的に最小必要限にし、また、各ステージを相互
の列に干渉しないように効率的に配置することにより、
従来の複列供給装置に比べて、装置構造を簡素化し、ボ
ウルの大きさ(直径)等をコンパクト化することができ
る。
【0043】(2)分流部の上流側のトラックに、該ト
ラック上を移送される部品同士の重なりを排除し、部品
を1層複数列にして分流部に移送するための分流前処理
手段を配設することにより、分流部における部品の分流
を効率良く確実に行うことができる。
【0044】(3)部品を所要列数に分流して移送する
分流部を、部品の移送方向に向かって徐々にかつ滑らか
に段差がつく構造としたので、部品の重なりを必要とす
ることなく、部品を自然な流れのまま複数列に分流する
ことができる。そのため、各列での部品供給数にバラツ
キが少なく、各列での部品供給能力を単列の部品供給装
置と同等かそれ以上に増大させることができる。
【0045】(4)分流のために部品の重なりを必要と
しないので、ボウル内の部品残量が少ない状態でも各列
での部品供給数にバラツキが少なく、経時的に安定した
部品供給が可能である。
【0046】(5)ボウル内の部品残量が少なくなって
も各列での部品供給能力に変動が生じないので、ボウル
内への部品投入量を必要最小限にすることができる。そ
のため、部品種類変更時等にボウル内の部品排出を短時
間で行うことができる。
【0047】(6)ボウル内への部品投入量を少なくで
きるので、各部品のボウル内での滞留時間が短くなり、
ボウル内での部品の割れ、欠け等の製品不良が生じにく
くなる。
【0048】(7)エアーノズルへの空気供給路をボウ
ルの内部に設けると共に、その空気供給路への配管部材
をボウルの外周面又は底面に配置した構成とすることに
より、ボウル上面の空間をすっきりさせ、ボウル内への
部品投入やメインテンナンス等を行い易くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態で使用する部品の斜視図である。
【図2】実施形態の振動式複列部品供給装置の側面図で
ある。
【図3】実施形態の振動式複列部品供給装置の平面図
(ボウルの平面)である。
【図4】図3におけるX部周辺の拡大図である。
【図5】図4におけるX−X断面図である。
【図6】図5におけるY部の拡大図である。
【図7】図3におけるW部周辺の拡大図である。
【図8】W部の斜視図である。
【図9】図7におけるW−W断面図である。
【図10】図3における分流部Aの拡大図である。
【図11】分流部Aの斜視図である。
【図12】図10におけるV−V断面図である。
【図13】図10におけるT−T断面図である。
【図14】誘導搬送部Bの断面図である。
【図15】部品排除部Cの断面図である。
【図16】方向整列部の断面図である。
【図17】姿勢変換部Eの断面図である。
【図18】姿勢変換部Fの断面図である。
【図19】方向整列部Gの断面図である。
【図20】方向整列部Hの断面図である。
【図21】表裏整列部Iの断面図である。
【図22】表裏整列部Jの断面図である。
【図23】姿勢変換部Kの断面図である。
【図24】部品排除部Lの断面図である。
【図25】部品排除部Mの断面図である。
【図26】表裏選別部Nの断面図である。
【図27】図3および図7におけるZ−Z断面図であ
る。
【符号の説明】
1 部品 2 上部振動体 3 下部振動体 4 板ばね 5 トラック 6 ボウル 8 カットアウト 11 切り欠き A 分流部 B 誘導搬送部 D 方向整列部 E 姿勢変換部 F 姿勢変換部 G 方向整列部 H 方向整列部 I 表裏整列部 J 表裏整列部 K 姿勢変換部 L 部品排除部 M 部品排除部 N 表裏選別部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月26日(1998.11.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】部品排除部L、Mの下流側には表裏選別部
Nが配設される。表裏選別部Nは、表裏整列部および
Jで表裏整列されなかった部品1を排除するものであ
る。図26に示すように、部品1が所定のポジションに
達すると、光電センサ43から検出光S’が部品1の上
面に向けて照射され、部品1の上面が表面1aか裏面1
bかを判別する。例えば、同図に示すように、部品1の
上面が表面1aであると、その部品1をそのままの状態
で通過させるが、部品1の上面が裏面1bであると、こ
れを光電センサ43が検知して、押圧手段、例えばエア
ーノズル44が作動して圧縮エアーを短時間だけ噴出さ
せる。そうすると、表裏整列されたかった部品1が圧縮
エアー圧を受けて、ボウル6内に排除される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に対向配置された上部振動体と下部
    振動体とが板ばねで連結され、上部振動体が振動発生器
    によりねじり振動するパーツフィーダ本体と、前記上部
    振動体に取付けられ、螺旋状のトラックが内周面に設け
    られたボウルとを備え、前記ボウルに投入された多数の
    部品をその形状の方向性と表裏とを揃えた状態で所要の
    複数列で整列供給する振動式複数列部品供給装置におい
    て、 前記トラックの途中に、部品を所要列数に分流して移送
    する分流部を設け、この分流部の上流側に、部品を分流
    部に移送するための分流前処理手段を配設し、この分流
    部の下流側に、各列の部品をそれぞれ所定方向の単列単
    層に整列する方向整列部と、部品の表裏を所定の向きに
    整列する表裏整列部と、部品の姿勢を傾斜姿勢から平坦
    姿勢に変換する姿勢変換部と、表裏整列不良の部品を排
    除する表裏選別部とを順次に配設したことを特徴とする
    振動式複数列部品供給装置。
  2. 【請求項2】 前記分流前処理手段が、前記分流部の上
    流側のトラック上を移送される部品同士の重なりを排除
    し、部品を1層複数列にして前記分流部に移送するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の振動式複数列部
    品供給装置。
  3. 【請求項3】 前記分流部が、部品の移送方向に向かっ
    て徐々にかつ滑らかに段差がつき、部品を所要列数に分
    流して移送する複数列の分流トラックを有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の振動式複数列部品供給装
    置。
  4. 【請求項4】 部品の整列、姿勢変換、表裏選別に必要
    な部品押圧手段としてのエアーノズルを備え、少なくと
    も一つのエアーノズルへの空気供給路を前記ボウルの内
    部に設けると共に、その空気供給路への配管部材を前記
    ボウルの外周面又は底面に配置したことを特徴とする請
    求項1、2又は3記載の振動式複数列部品供給装置。
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