JP4691848B2 - 2分配装置を備えた振動フィーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、第1トラックを振動搬送される被搬送部品を、その途中で分岐された2本の第2トラックに移送する間に2分配する構成の振動フィーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人による特公平2−38486号公報に見られるように、ボウル形振動フィーダにおける搬送用トラックの部品分配部において、被搬送部品を2本の単列移送トラックに分配し、そのまま次工程の処理装置へ搬送させる技術が開示されている。この公報に開示された技術では、2段重ねの状態で搬送された被搬送部品のうち、上側の被搬送部品を滑らせて、上方移送面に落下させることにより、被搬送部品を2分配させるという構成である。
【0003】
しかし、被搬送部品が、常に2段重ねの状態で振動搬送されるとは限られないため、上側の被搬送部品が分配される上方移送面と、下側の被搬送部品が分配される下方移送面とでは、それぞれの供給量に差が生じ、次工程の各処理装置の処理状況にばらつきが発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した不具合に鑑み、振動搬送される被搬送部品を2分配させるとき、それぞれへの分配率をほぼ同一にすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、姿勢矯正用の第1トラックを振動搬送される被搬送部品を、その途中で分岐された分配用の2本の第2トラックに移送する間に2分配する構成の振動フィーダであって、トラック上を振動搬送される被搬送部品が通過する多数の経路のうち、最も高い頻度で通過する経路を最頻経路と定義した場合において、前記第1トラックは、前記被搬送部品の姿勢の矯正により複数の列状に搬送可能とすべく、幅方向の中央部が最も低い形状に形成されて、その最下部が最頻経路となって、前記第1トラックにおける被搬送部品の最頻経路の延長線上であって、当該最頻経路の底部よりも低い位置に、前記最頻経路において列状に搬送される被搬送部品を左右にほぼ均等に2分配させる分離壁部が段差状となって接続されて、当該分離壁部の両側に2本の前記第2トラックが配置され、前記第1及び第2の各トラックの接続部が被搬送部品をほぼ均等に2分配可能な2分配装置を構成していることを特徴としている。
【0006】
請求項1の発明では、第1トラックは、前記被搬送部品の姿勢の矯正により複数の列状に搬送可能とすべく、幅方向の中央部が最も低い形状になっていて、その最下部が最頻経路となっていて、第1及び第2の各トラックの接続部が、被搬送部品の2分配装置となっている。そして、第1トラックにおける被搬送部品の最頻経路の延長線上に配置された分離壁部の両側に2本の第2トラックが、第1トラックと接続されているので、前記第1トラックを複数の列状となって振動搬送される被搬送部品は、各第2トラックに移送される際に2分配される。
【0007】
即ち、請求項1の発明では、姿勢矯正用の第1トラックは、前記被搬送部品の姿勢の矯正により複数の列状に搬送可能とすべく、幅方向の中央部が最も低い形状に形成されて、その最下部が最頻経路となっており、前記第1トラックにおける被搬送部品の最頻経路の延長線上であって、当該最頻経路の底部よりも低い位置に、前記最頻経路において列状に搬送される被搬送部品を左右にほぼ均等に2分配させる分離壁部が段差状となって接続されて、当該分離壁部の両側に2本の前記第2トラックが配置されている。このため、第1トラック上を複数の列状となって振動搬送される被搬送部品のうち最頻経路上を搬送される特定の列の被搬送部品のみが、分離壁部上に移送された後に左右のいずれかの第2トラックに落下収容されると共に、第1トラックの最頻経路の両側を搬送される被搬送部品は、分離壁部上に移送されることなく、そのままいずれかの第2トラックに落下収容されることにより、第1トラックを複数の列状となって振動搬送される被搬送部品は、2本の第2トラックにほぼ均等に2分配される。また、2分配装置の部分で、部品が滞留するおそれが少ない。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記分離壁部は、前記最頻経路において列状に搬送される被搬送部品がほぼそのままの姿勢で搬送可能なように、前記最頻経路の底部よりも僅かに低い位置において当該第1トラックに接続されていることを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明によれば、最頻経路において列状に搬送される被搬送部品は、第1トラックから僅かに落下してほぼそのままの姿勢で分離壁部上に搬送された後に、左右のいずれかの第2トラックの側に落下して分配されるので、被搬送部品の2分配の確率が(1/2)に近づく。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る2分配装置A1 が装着されたボウルフィーダBと、その出口側に取付けられたリニアフィーダ2の全体平面図、図2は同じく正面図、図3は図1のX1 −X1 線断面図、図4は図1のX2 −X2 線断面図、図5は図1のX3 −X3 線断面図、図6は2分配装置A1 の斜視図である。本明細書では、最初に、第1実施例の振動フィーダであるボウル形振動フィーダB(以降、「ボウルフィーダB」と記載する)に2分配装置A1 を装着した場合について説明し、次に、第2実施例の振動フィーダである循環式リニア形振動フィーダL(以降、「循環式リニアフィーダL」と記載する)に2分配装置A2 を装着した場合について説明する。図1及び図2に示されるように、ベース板1の上面には、ボウルフィーダBと、リニアフィーダ2が取付けられている。そして、前記ボウルフィーダBを構成するボウル3の内壁面3aに螺旋状に設けられた搬送用トラックT1 の終端部には連結部Cが形成されている。前記搬送用トラックT1 は、前記連結部Cに装着された2個の連結用ブロック4を介して、リニアフィーダ2の排出シュート5と連結されている。本実施例の被搬送部品は、図6に示されるように、角柱状の電子部品(部品Q)である。
【0013】
ボウルフィーダBの全体構成について説明する。平面視におけるボウル3の周縁部3bには、前記連結部Cから時計回りの方向に約90度離れた位置に残部品検出部P1 が設けられていると共に、前記連結部Cと相対向する位置には、残部品排出部P2 が設けられている。また、前記残部品排出部P2 から時計回りの方向に、約45度離れた位置には、搬送用トラックT1 の幅調整部P3 が設けられている。更に、前記残部品検出部P1 と相対向する位置には、2分配装置A1 が装着されている。供給コンベア(図示せず)からボウルフィーダBのボウル3に供給された多数の部品Qは、前記ボウル3が振動されることにより、ボウル3の底面部3cから搬送用トラックT1 上を振動搬送される。本実施例の搬送用トラックT1 の横断面形状は、図3に示されるように、ほぼ垂直に設けられたボウル3の内壁面3aに対して、僅かに内側(ボウル3の中心側)上方に向かって傾斜している。このボウルフィーダBは、複数枚の板ばね(図示せず)によって支持されており、該板ばねが電磁石の作用で反復して吸引・離反されることによって、ボウル3が振動される構成である。該ボウル3を振動させると、多数の部品Qは、遠心力によってボウル3の内壁面3aに押し付けられて振動搬送される。ここで、トラック上を振動搬送される部品が通過する多数の経路のうち、最も高い頻度で通過する経路を「最頻経路」と定義すると、搬送用トラックT1 における最頻経路Rは、ボウル3の内壁面3a近傍の部分である。
【0014】
最初に、残部品検出部P1 について説明する。この残部品検出部P1 は、ボウル3内の部品Qの残存状態を検出するためのものである。図1及び図3に示されるように、残部品検出部P1 におけるボウル3の周縁部3bの上面には、円筒状のスペーサ6が立設されていて、該スペーサ6の上面にセンサ支持板7が取付ボルト8によって固着されている。前記センサ支持板7の先端部7aは、ボウル3の底面部3cとほぼ平行になるように、僅かに屈曲されている。そして、該先端部7aに、部品検出用センサ9が取付けられている。この部品検出用センサ9の検出面9aは、ボウル3の底面部3cと相対向して配置されていて、ボウル3の底面部3cに存する部品Qの残量をモニタリングしている。該部品検出用センサ9により、ボウル3内の部品Qが少なくなったことが検出されると、供給コンベアが作動される。
【0015】
次に、残部品排出部P2 について説明する。この残部品排出部P2 は、非常時等においてボウル3内に残存する部品Qを排出させるためのものである。図1及び図4に示されるように、残部品排出部P2 におけるボウル3の周縁部3bが、ボウル3の内壁面3aから切除されていて、溝状の排出路11が形成されている。この排出路11の排出面は、搬送用トラックT1 と同一面となっていて、しかも、部品Qを排出しやすくするため外方下側に向かって傾斜されている。そして、前記排出路11の上段部11aに固着されたブラケット12には、高さ方向に沿って長孔12aが設けられている。また、前記ブラケット12におけるボウル3の中心側には、取付ボルト13により、排出ゲート板14が取付けられていて、該排出ゲート板14によって、切除された排出路11の部分が閉塞されている。そして、前記排出ゲート板14の内側の面が、前記排出路11におけるボウル3の内壁面3aの機能を果たしている。また、残部品排出部P2 における搬送用トラックT1 の内側の縁部は、後述する幅調整部P3 と同様に円弧状に切り欠かれていて、第1切欠部15が形成されている。非常時等において、ボウル3内に残存する部品Qを急速に排出させる場合、前記取付ボルト13を緩めて排出ゲート板14を持ち上げる。すると、排出路11と排出ゲート板14との間に隙間が生じ、搬送用トラックT1 を振動搬送された部品Qは、排出路11からボウル3の外側に排出される。このとき、搬送用トラックT1 の内側の縁部を振動搬送された部品Qは、前記第1切欠部15からボウル3内に落下し、再び搬送用トラックT1 を振動搬送され、前記排出路11から排出される。
【0016】
次に、幅調整部P3 について説明する。この幅調整部P3 は、複数列で搬送用トラックT1 を振動搬送される部品Qを、1ないし2列に整列させるためのものである。図1及び図5に示されるように、幅調整部P3 におけるボウル3の周縁部3bが、ボウル3の内壁面3aから切除されていて、調整溝部16が形成されている。更に、当該部分における搬送用トラックT1 の内側の縁部は、第1切欠部15と全く同様に円弧状に切り欠かれていて、第2切欠部17が形成されている。前記調整溝部16には、長孔18aが設けられた幅調整用ブロック18が装着されている。そして、該幅調整用ブロック18は、取付ボルト19により、ボウル3の中心に向かって前後移動可能にして固着されている。前記幅調整用ブロック18を、ボウル3の中心に向かって前後移動させることにより、当該部分における搬送用トラックT1 の幅を調整することができる。こうすることにより、もし、部品Qが搬送用トラックT1 を複数列になって振動搬送されても、該搬送用トラックT1 の内側の縁部に位置している部品Qは、第2切欠部17からボウル3の底面部3cに落下される。このように、搬送用トラックT1 において、第2切欠部17によって幅が狭められた部分を通過した部品Qは、1ないし2列となって振動搬送される。
【0017】
次に、2分配装置A1 について説明する。図7は図1のX4 −X4 線断面図、図8は図7の要部の拡大図、図9は図1のX5 −X5 線断面図、図10は図9の要部の拡大図である。図1及び図6に示されるように、ボウル3において、残部品検出部P1 と相対向する部分の周縁部3bは所定の幅で切除されていて、分配溝部21が形成されている。この分配溝部21に、搬送用トラックT1 を振動搬送された部品Qの搬送姿勢を矯正するための姿勢矯正用ブロック22と、姿勢矯正された部品Qを2列に分配するための分配用ブロック23が装着されている。前記搬送用トラックT1 、前記姿勢矯正用ブロック22に設けられた姿勢矯正用トラックT2 (後述)、及び前記分配用ブロック23に設けられた分配用トラックT3 (後述)は、部品Qを連続して振動搬送可能なように接続されている。
【0018】
図6に示されるように、前記姿勢矯正用ブロック22は、取付ボルト24により、前記搬送用トラックT1 の下流側に固着されている。この姿勢矯正用ブロック22は、図7及び図8に示されるように、横断面視において略台形状である。即ち、該姿勢矯正用ブロック22の上端部からボウル3の中心側に向けて、約45度の角度で傾斜部22aが延設されていて、その下端部には、前記傾斜部22aと連続する円弧状の溝部22bが形成されている。そして、前記傾斜部22aと前記溝部22bとによって、姿勢矯正用トラックT2 が形成されている。この溝部22bの幅は、部品Qの幅よりも少し大きい。しかも、この溝部22bは、搬送用トラックT1 の最も低い部分(搬送用トラックT1 とボウル3の内壁面3aとの接点部)よりも更に下方に配置されている。このため、前記搬送用トラックT1 を振動搬送された部品Qは、姿勢矯正用トラックT2 に落下して移送される。そして、該溝部22bを振動搬送される間に、その搬送姿勢が矯正される。即ち、各部品Qの長手方向が、溝部22bにおける部品Qの搬送方向Kにほぼ沿い、しかも、1列状態に整列される(図6参照)。このときの部品Qの最頻経路Rは、前記溝部22bの最下部である。
【0019】
図6、図9及び図10に示されるように、前記姿勢矯正用ブロック22の下流側には、取付ボルト25により、分配用ブロック23が固着されている。この分配用ブロック23は、上記した姿勢矯正用ブロック22と同様に、その上端部からボウル3の中心側に向けて、約45度の角度で傾斜部23aが延設されている。そして、その下端部には、2本の円弧状の溝部23bが形成されている。即ち、前記姿勢矯正用ブロック22における溝部22bの最下部の延長線上に分離壁部26が形成されていて、その両側に2本の溝部23bが振り分けて形成されている。そして、前記傾斜部23a、前記分離壁部26及び前記各溝部23bによって、分配用トラックT3 が形成されている。前記分離壁部26の頂部26aは略三角形状に尖っていて、しかも、姿勢矯正用ブロック22の溝部22bの底部よりも、僅かに下方に配置されている。また、横断面視における各溝部23bの大きさは、前記姿勢矯正用ブロック22の溝部22bとほぼ同一である。前記姿勢矯正用ブロック22の溝部22bを振動搬送された各部品Qが、該溝部22bを離脱されると、僅かに落下して、分離壁部26の頂部26aに衝突し、その両側に形成されたいずれかの溝部23bに落下して収容される。その状態を、図10に示す。このとき、各部品Qが、いずれかの溝部23bに落下する確率は、約(1/2)である。このため、各溝部23bには、単位時間当たりほぼ同数の部品Qが落下して収容される。即ち、ほぼ同数の部品Qが、各分配用トラックT3 によって振動搬送される。上記したように、部品Qは、姿勢矯正用トラックT2 と分配用トラックT3 との接続部において2分配される。
【0020】
図1、図11及び図12に示されるように、前記分配用ブロック23の下流側におけるボウル3の周縁部3bには、前記2本の溝部23bとほぼ同一形状で、各溝部23bに接続する2本の溝部27(搬送用トラックT4 )が設けられている。そして、分配用ブロック23の分離壁部26の頂部26aの延長線上で、しかも該頂部26aよりも少し下方に、仕切壁部28が設けられていて、前記2本の溝部27は、この仕切壁部28の両側に振り分けて設けられている。このため、分配用ブロック23の各溝部23bを振動搬送された各部品Qは、対応する各溝部27に落下して移送される。
【0021】
そして、図1に示されるように、前記溝部27は、その終端部(連結部C)において、各連結用ブロック4に設けられた連結用トラックT5 を介して、リニアフィーダ2の排出シュート5に接続されている。なお、このリニアフィーダ2は、前後に取付けられた板ばね29を介して固定台30と連結された可動台31を、電磁石32によって振動させることにより、部品Qを振動搬送させる構成のものである。
【0022】
上記したボウルフィーダBの作用について説明する。図1に示されるように、ボウルフィーダBを構成するボウル3の底面部3cに供給された多数の部品Qは、該ボウル3が振動されることにより、その内壁面3aに接しながら振動搬送される。そして、前記内壁面3aに螺旋状に設けられた搬送用トラックT1 上を振動搬送される。振動搬送される部品Qが幅調整部P3 に達すると、当該部分において搬送用トラックT1 の幅が狭くなっているため、前記搬送用トラックT1 全体に広がって振動搬送される部品Qのうち、内側の縁部に位置される部品Qは、第2切欠部17からボウル3の底面部3cに落下し、再び振動搬送される。こうすることにより、殆どの部品Qが、最頻経路Rを通過するようになる。そして、搬送用トラックT1 を離脱した部品Qは、姿勢矯正用ブロック22の溝部22b(姿勢矯正用トラックT2 )に落下する。この溝部22bの溝幅は、部品Qの大きさに対応しているため、多数の部品Qは、姿勢矯正用トラックT2 を振動搬送される間に、その姿勢が矯正されて一定の姿勢となり、しかも、1列に整列された状態で振動搬送される。このときの最頻経路Rは、溝部22bの最下部である。
【0023】
前記姿勢矯正用トラックT2 を振動搬送された部品Qは、その終端部において、溝部22bから離脱して落下される。そして、分配用ブロック23に設けられた分離壁部26の頂部26aに衝突し、その両側に振り分けられながら落下し、各溝部23b(分配用トラックT3 )に収容される。各部品Qは、その搬送姿勢を矯正された状態で落下されるため、各溝部23bに収容される部品Qの個数は、ほぼ同一となる。即ち、各部品Qの分配率が、ほぼ均等になる。
【0024】
各部品Qは、2本の溝部23bに振り分けられたまま振動搬送され、各溝部23bから対応する搬送用トラックT4 の溝部27に収容されて振動搬送される。そして、連結用ブロック4に設けられた各連結用トラックT5 を介して、リニアフィーダ2の排出シュート5に移送され、そのまま振動搬送される。
【0025】
図13に示されるように、上記した実施例において、部品Qが、姿勢矯正用トラックT2 を2列の状態で振動搬送される場合もある。このような場合、部品Qは、そのまま分配用トラックT3 の各溝部23bに落下されて、2分配される。同様に、3列の状態で振動搬送される場合であっても、左右の部品Qは、そのまま分配用トラックT3 の各溝部23bに落下され、中央の部品Qは、分離壁部26の頂部26aに衝突して、いずれかの溝部23bに落下される。この確率は、約(1/2)である。このように、部品Qが、姿勢矯正用トラックT2 を複数列の状態で振動搬送される場合であっても、2分配される。
【0026】
次に、循環式リニアフィーダLに2分配装置A2 を装着した場合について説明する。図14は本発明に係る2分配装置A2 が装着された循環式リニアフィーダLの平面図、図15は同じく正面図、図16は図15のY−Y線断面図、図17は図16の要部の拡大図である。図14及び図15に示されるように、循環式リニアフィーダLは、2基のリニアフィーダを、部品Q(図6参照)の振動搬送方向が互いに逆になるように並設したものであり、部品Qを整列させて次工程へ供給するメイントラフ33と、整列されなかった部品Qをメイントラフ33から受け取り、再びメイントラフ33の上流部に戻すリターントラフ34とを備えている。前記メイントラフ33、及び前記リターントラフ34には、それぞれ、部品Qを振動搬送させるためのメイン側搬送路33a、及びリターン側搬送路34aが設けられている。そして、前記メイン側搬送路33aには、溝状にして整列用トラックT6 が形成されていると共に、前記リターン側搬送路34aには、該リターン側搬送路34aよりも僅かに低くなった位置に、溝状にして循環搬送用トラックT7 が形成されている。
【0027】
前記リターン側搬送路34aに供給された多数の部品Qは、循環搬送用トラックT7 に収容され、振動搬送される。そして、メイントラフ33よりも少し上方に設けられたリターントラフ34の終端部からメイン側搬送路33aに落下し、整列用トラックT6 に収容されて振動搬送される。その途中で前記整列用トラックT6 から溢れた部品Qは、リターン側搬送路34aに落下し、再び循環搬送用トラックT7 に収容されて振動搬送される。なお、リターン側搬送路34aの終端部近傍には、リターントラフ34内に残った部品を急速に排出させるための排出路35が設けられていて、通常の場合、前記排出路35は、排出ゲート板36によって閉塞されている。
【0028】
前記メイントラフ33の終端部には、整列用トラックT6 を振動搬送される部品Qを分配させるための2分配装置A2 が装着されている。この実施例の2分配装置A2 は、第1実施例における2分配装置A1 と同様に、整列用トラックT6 と分配用ブロック37との接続部において構成されている。前記分配用ブロック37は、前述した分配用ブロック23とほぼ同一形状であり、その上端部から延設される傾斜部37aと、分離壁部38によって両側に振り分けられた2本の溝部39から成る分配用トラックT8 を有している。前記各溝部39は、その下流側において、排出シュート41と接続されている。なお、図13において、42は、整列用トラックT6 と分配用トラックT8 とを連結するための連結用ブロックであり、該連結用ブロック42に設けられたトラックの形状は、整列用トラックT6 とほとんど同一である。このように、整列用トラックT6 と分配用トラックT8 との間に、連結用ブロック42を介装させることにより、両者を確実に接続させることができ、部品Qの搬送がスムーズになる。
【0029】
図16及び図17に示されるように、最初の実施例の2分配装置A1 と同様に、分配用ブロック37を構成する分離壁部38の頂部38aは、整列用トラックT6 の最下部の延長線上で、しかも、前記最下部よりも下方に配置されている。整列用トラックT6 を振動搬送される部品Qは、連結用ブロック42と分配用ブロック37との接続部において、前記連結用ブロック42から離脱して落下し、分離壁部38の頂部38aに衝突し、その両側に振り分けられながら落下し、各溝部39に収容される。このとき、各溝部39に収容される部品Qの個数は、ほぼ同一となる。即ち、各部品Qの分配率が、ほぼ均等になる。
【0030】
この実施例の場合、整列用トラックT6 及び各分配用トラックT8 は、メイントラフ33における直線部分に装着されている。このため、振動搬送される部品Qには、搬送方向にのみ力が作用する。この結果、部品Qは、整列用トラックT6 の最下部(最頻経路R)を、1列に整列した状態で振動搬送される。このことは、各分配用トラックT8 に分配される部品Qの分配率を、より均等にできることを意味している。
【0031】
本明細書に記載した各実施例では、部品Qが、分配用トラックT3,T8 に落下されて収容される形態である。このため、該部品Qが分離壁部26,38の各頂部26a,38a に衝突していずれかの溝部23b,39に収容されるため、その分配率をほぼ均等にすることができると共に、部品Qが滞留するおそれが少なくなるという利点がある。しかし、落下させることなく、分離壁部26,38の側面壁に衝突させることによって2分配させてもよい。
【0032】
また、本明細書に記載した各実施例では、2分配装置A1,A2 は、ボウルフィーダB、或いは循環式リニアフィーダLの終端部に取付けられている。このため、2分配されて振動搬送される部品Qを、スムーズに各排出シュート5,41に移送させることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、姿勢矯正用の第1トラックは、被搬送部品の姿勢の矯正により複数の列状に搬送可能とすべく、幅方向の中央部が最も低い形状に形成されて、その最下部が最頻経路となって、前記第1トラックにおける被搬送部品の最頻経路の延長線上であって、当該最頻経路の底部よりも低い位置に、前記最頻経路において列状に搬送される被搬送部品を左右にほぼ均等に2分配させる分離壁部が段差状となって接続されて、当該分離壁部の両側に2本の前記第2トラックが配置されているため、第1トラック上を複数の列状となって振動搬送される被搬送部品のうち最頻経路上を搬送される特定の列の被搬送部品のみが、分離壁部上に移送された後に左右のいずれかの第2トラックに落下収容されると共に、第1トラックの最頻経路の両側を搬送される被搬送部品は、分離壁部上に移送されることなく、そのままいずれかの第2トラックに落下収容されることにより、第1トラックを複数の列状となって振動搬送される被搬送部品は、2本の第2トラックにほぼ均等に2分配される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る2分配装置A1 が装着されたボウルフィーダBと、その出口側に取付けられたリニアフィーダ2の全体平面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 図1のX1 −X1 線断面図である。
【図4】 図1のX2 −X2 線断面図である。
【図5】 図1のX3 −X3 線断面図である。
【図6】 2分配装置A1 の斜視図である。
【図7】 図1のX4 −X4 線断面図である。
【図8】 図7の要部の拡大図である。
【図9】 図1のX5 −X5 線断面図である。
【図10】 図9の要部の拡大図である。
【図11】 図1のX6 −X6 線断面図である。
【図12】 図11の要部の拡大図である。
【図13】 2列の状態で振動搬送された部品Qが、2分配される状態の作用説明図である。
【図14】 本発明に係る2分配装置A2 が装着された循環式リニアフィーダLの平面図である。
【図15】 同じく正面図である。
【図16】 図15のY−Y線断面図である。
【図17】 図16の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1,A2 :2分配装置
B:ボウルフィーダ(振動フィーダ)
L:循環式リニアフィーダ(振動フィーダ)
Q:部品(被搬送部品)
R:最頻経路
2 :姿勢矯正用トラック(第1トラック)
3,T8 :分配用トラック(第2トラック)
6 :整列用トラック(第1トラック)
26,38:分離壁部
26a,38a :頂部(上端の部分)

Claims (2)

  1. 姿勢矯正用の第1トラックを振動搬送される被搬送部品を、その途中で分岐された分配用の2本の第2トラックに移送する間に2分配する構成の振動フィーダであって、
    トラック上を振動搬送される被搬送部品が通過する多数の経路のうち、最も高い頻度で通過する経路を最頻経路と定義した場合において、
    前記第1トラックは、前記被搬送部品の姿勢の矯正により複数の列状に搬送可能とすべく、幅方向の中央部が最も低い形状に形成されて、その最下部が最頻経路となって、
    前記第1トラックにおける被搬送部品の最頻経路の延長線上であって、当該最頻経路の底部よりも低い位置に、前記最頻経路において列状に搬送される被搬送部品を左右にほぼ均等に2分配させる分離壁部が段差状となって接続されて、当該分離壁部の両側に2本の前記第2トラックが配置され、
    前記第1及び第2の各トラックの接続部が被搬送部品をほぼ均等に2分配可能な2分配装置を構成していることを特徴とする2分配装置を備えた振動フィーダ。
  2. 前記分離壁部は、前記最頻経路において列状に搬送される被搬送部品がほぼそのままの姿勢で搬送可能なように、前記最頻経路の底部よりも僅かに低い位置において当該第1トラックに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の2分配装置を備えた振動フィーダ。
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