JP2006160421A - 微小部品供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 微小部品の搬送時に安定してかつ低コストで単層化された微小部品を供給することができる微小部品搬送装置を提供することである。
【解決手段】 微小部品供給装置100は、傾斜搬送部322と姿勢変換部323とを備える。微小部品傾斜搬送路312の傾斜面322cに沿って傾斜姿勢で微小部品800が移送される。姿勢変換部323により微小部品800の単層化が図られる。この姿勢変換部323には、微小部品800が傾斜面322cとは異なる方向に滑走可能な滑走面323dが設けられる。滑走面323dの下端には、水平面323eが配設され、積層防止部323aが滑走面323dに対向して設けられ、かつ滑走面323dの滑走方向に対向して設けられる。この滑走面323dと積層防止部323aとの最小の相対距離hが、微小部品800の厚みHよりも大きく、2Hよりも小さい。
【選択図】 図8

Description

本発明は平板状の微小部品を振動により移送することが可能な微小部品供給装置に関する。
従来、部品に対して振動を与えることにより、部品の姿勢を統一させるとともに次工程に対して部品の供給を行う供給装置の一つとして、パーツフィーダがよく知られている。従来パーツフィーダでは、搬送路上を部品が積層した状態(以下、積層状態と呼ぶ)で搬送されることを防止するため、搬送方向の上部に障害物を設けている。すなわち、この障害物に積層状態の部品が触れることにより、部品の積層状態が崩され、部品が一層で搬送される。その結果、部品の積層状態での搬送を防止することができる。
特開2002−2944号公報
しかしながら、近年、パーツフィーダにより姿勢が統一されるとともに次工程に搬送される対象物は、小型化および微小化してきている(以下、微小部品と呼ぶ。)。その一方、微小部品の搬送能力の向上が求められている。その結果、微小部品の搬送スピードが上昇しており、微小部品の搬送方向に設けられた障害物に積層状態で搬送された微小部品が噛み込んでしまい微小部品の搬送が度々停止するという課題が生じていた。
また、従来、搬送路が水平面から構成されていることから微小部品の摩擦または静電気による影響で、微小部品が搬送路に張り付いてしまう課題があった。
この課題に対しては、エア噴出装置または静電気除去装置を搬送路に設ける手法(特許文献1参照)が提案されているが、新たにエア噴出装置または静電気除去装置を新たに設ける必要があり、部品供給装置のコスト増加という新たな課題が生じる結果となっていた。
本発明の目的は、単層化された微小部品を安定しかつ低コストで供給することができる微小部品搬送装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
(1)
本発明に係る微小部品搬送装置は、平板状の微小部品に加振器からの振動を与えて平板状の微小部品を直線状に移送する微小部品供給装置であって、平板状の微小部品の姿勢を傾斜面に沿って傾斜させつつ移送する傾斜搬送路と、傾斜搬送路により移送された平板状の微小部品の単層化を図る単層化路とを備え、単層化路は、傾斜搬送路の有する傾斜面の傾斜方向とは異なる方向に平板状の微小部品を滑走させる滑走面と、滑走面の下端に配設された水平面を有する底面と、底面に対向して設けられ、かつ滑走面の滑走方向に対向する方向で配設された単層化突出部とを含み、滑走面と単層化突出部との最小の相対距離が、平板状の微小部品の厚みよりも大きく、平板状の微小部品の厚みの2倍よりも小さいものである。
本発明に係る微小部品搬送装置においては、傾斜搬送路と単層化路とを備える。傾斜搬送路の傾斜面に沿って傾斜状態の姿勢で平板状の微小部品が移送される。そして、単層化路により平板状の微小部品の単層化が図られる。この単層化路には、微小部品が傾斜搬送路の有する傾斜面とは異なる方向に滑走可能な滑走面が設けられる。滑走面の下端には、水平面を有する底面が配設され、単層化突出部が底面に対向して設けられ、かつ滑走面の滑走方向に対向して設けられる。この滑走面と単層化突出部との最小の相対距離が、平板状の微小部品の厚みよりも大きく、平板状の微小部品の厚みの2倍よりも小さい。
この場合、傾斜搬送路の傾斜面に沿って平板状の微小部品が移送され、単層化路において平板状の微小部品が傾斜面と異なった方向へ滑走される。それにより、平板状の微小部品が積層して移送された場合、平板状の微小部品の姿勢を変更することにより、積層状態の平板状の微小部品を個別分離した状態に変化させることができる。また、滑走面の下端に底面が形成されるとともに単層化突出部が形成されているので、仮に平板状の微小部品が積層状態で滑走された場合でも、単層化突出部が積層された平板状の微小部品に接触し、積層された平板状の微小部品のみの滑走を停止させることができる。その結果、平板状の微小部品の積層移送が確実に防止され、平板状の微小部品の安定した単層化移送を実現することができる。
さらに、平板状の微小部品の移送方向と異なる方向で単層化突出部が設けられているので、従来の移送方向に沿って設けられていた積層防止構造と異なり、微小部品供給装置の移送時の詰まり(噛み込み)を防止することができる。すなわち、平板状の微小部品の移送能力を向上させた場合でも、移送方向と微小部品の滑走方向とが異なるため、噛み込みが生じない。また、新たな部材または装置を必要としないため、低コストでかつ安定した単層化の部品供給が可能となる。
(2)
滑走面は、平板状の微小部品の最長稜線よりも大きい曲率半径を有する曲面により形成されてもよい。
この場合、平板状の微小部品と滑走面とが接触する領域を最小領域にすることができるので、曲面上を一定速度で滑走させることができる。その結果、積層状態の平板状の微小部品に対して単層化突出部から適切な力を与えることができ、平板状の微小部品の積層移送を確実に防止することができる。
(3)
平板状の微小部品の短手方向の稜線よりも狭い幅を有する水平面からなってもよい。この場合、滑走面を滑走した平板状の微小部品の下面全体が、水平面上に移動せず、平板状の微小部品の下面の一部が滑走面に残った状態で、滑走面の滑走方向と異なる方向に移送される。その結果、平板状の微小部品の下面全体が水平面と完全に密着しないので、平板状の微小部品と水平面との間で生じうる静電気または摩擦を減少させることができ、平板状の微小部品の搬送不良を防止することができる。
また、エア噴出装置または静電気除去装置を必要としないため、コスト上昇を削減することができる。
(4)
傾斜搬送路は、傾斜面の下端に平板状の微小部品の最長稜線よりも小さい曲率半径を有する溝が平板状の微小部品の搬送方向に沿って形成されてもよい。
この場合、傾斜搬送路に沿って移送される平板状の微小部品が、平板状の微小部品の下面全体が傾斜搬送路と完全に密着しないので、平板状の微小部品と傾斜面との間で生じうる静電気または摩擦を減少させることができ、平板状の微小部品の搬送不良を防止することができる。
また、エア噴出装置または静電気除去装置を必要としないため、コスト上昇を削減することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。
(一実施の形態)
図1は、本発明に係る一実施の形態に係る微小部品供給装置100の一例を示す模式的斜視図である。(a)は微小部品供給装置100の上面を示し、(b)は微小部品供給装置100の側面を示す。
図1(a),(b)に示すように、微小部品供給装置100は、パーツフィーダ200、リニアフィーダ300およびステージ900を含む。また、図1(b)に示すように、パーツフィーダ200は、ボウル状搬送部210と圧電式振動部220とを含む。リニアフィーダ300の詳細な構成については後述する。
本実施の形態における微小部品供給装置100においては、ステージ900上にパーツフィーダ200およびリニアフィーダ300が設けられる。パーツフィーダ200の微小部品排出部211には、リニアフィーダ300の微小部品搬入部311が接続されている。さらに、リニアフィーダ300の微小部品還流路317には、パーツフィーダ200の受け入れ路217が接続されている。
パーツフィーダ200の圧電式振動部220により発振された振動が、圧電式振動部220の上部に載置されたボウル状搬送部210に与えられる。ボウル状搬送部210内には、ボウル状搬送部210の内周に沿って螺旋状の微小部品搬送路が設けられる(図示せず)。ボウル状搬送部210の中央底部に微小部品800が供給され、圧電式振動部220からの振動により微小部品800が螺旋状の搬送路上を搬送され、微小部品排出部211からリニアフィーダ300の微小部品搬入部311に与えられる。
また、後述するように、リニアフィーダ300には、圧電式振動部302が設けられており、圧電式振動部302により発振された振動が、リニアフィーダ300の各搬送路に与えられる。それにより、微小部品供給装置100は、微小部品供給装置100の次工程に微小部品800を供給することができる。
また、リニアフィーダ300の搬送路内において所定姿勢に整理されなかった微小部品800が存在する場合、または次工程においてトラブルが生じて次工程側に微小部品800を搬送させないようにする場合、還流部材325により微小部品800が、微小部品還流路317からパーツフィーダ200の受け入れ路217を介してボウル状搬送部210の中央底部に戻される。
次に、図2は本実施の形態において搬送される微小部品800の形状の一例を示す模式的斜視図である。
図2に示すように、微小部品800は、長さL、高さH、幅Bを有する直方体からなる。長さL、高さHおよび幅Bの関係は、H<B<Lの関係を有する。このように、微小部品800は平板状の微小部品からなる。
また、微小部品供給装置100は、微小部品800の一方の面に電極が形成されたものである場合が多く、一般に微小部品800の大きさは、長さLが3.2mm〜8mm程度であり、幅Bが2.5mm〜5.0mm程度であり、高さHが0.8mm〜1.7mm程度である。
次に、図3は、リニアフィーダ300の詳細を示す側面図である。
リニアフィーダ300は、防振台301、圧電式振動部302、振動伝達部303、第1搬送部材320、第2搬送部材330、接続部材340および第3搬送部材350を含む。
図3に示すように、防振台301の上部には、圧電式振動部302が複数の防振用板ばね380により保持される。圧電式振動部302の上部には、振動伝達部303が複数の板ばね390により保持される。振動伝達部303の上部には、第1搬送部材320が固定され、第1搬送部材320の一端側には、第2搬送部材330が接続され、第1搬送部材320の側面には、接続部材340が併設される。また、第1搬送部材320には複数の板ばね360を介して第3搬送部材350が設けられる。
以上の構成により、圧電式振動部302により発振された振動は、板ばね380により第1搬送部材320および第2搬送部材330に伝えられ、さらに板ばね360により第3搬送部材350に伝えられる。
次いで、図4は第1搬送部材320、第2搬送部材330、接続部材340および第3搬送部材350の詳細を説明するための図である。(a)は上面を示し、(b)は側面を示す。
図4(a)に示すように、第1搬送部材320は、微小部品搬入部321、傾斜搬送部322、姿勢変換部323および搬送部324からなる。微小部品搬入部321には微小部品搬入路311が設けられ、傾斜搬送部322には微小部品傾斜搬送路312が設けられ、姿勢変換部323には微小部品姿勢変換路313が設けられ、搬送部324には搬送路314が設けられる。また、搬送路314から直線状に接続された第2搬送部材330には、搬送路315が設けられる。さらに、第1搬送部材320に併設された接続部材340には、搬送路314から分岐された搬送路316が設けられる。
第3搬送部材350には、微小部品搬入路311、微小部品傾斜搬送路312、微小部品姿勢変換路313および搬送路314と並行するように、還流搬送路317が設けられる。
搬送路314の分岐点には、微小部品800の還流部材325が設けられている。この還流部材325は、搬送路315および搬送路316との間で微小部品800の搬送方向を切り替え可能に設けられる。例えば、微小部品供給装置100の次工程において、微小部品供給装置100からの微小部品800の供給を一時停止したい場合に、還流部材325を搬送路316側に切り替える。それにより、微小部品搬入路311、微小部品傾斜搬送路312、微小部品姿勢変換路313および搬送路314により搬送されてきた微小部品800が、搬送路316および還流搬送路317によりパーツフィーダ200側に還流される。
続いて、図4の各断面について説明する。図5は、図4のA−A線断面を示す模式的断面図である。
図5に示すように、微小部品搬入部321の上方に微小部品排出部211が配設されており、微小部品排出部211により搬送されてきた微小部品800が微小部品搬入路311に供給される(図中矢印X1)。また、微小部品搬入部321の側面には接続部材340が設けられ、接続部材340の側方に所定の隙間をあけて第3搬送部材350が設けられる。なお、微小部品搬入路311は、略V字状の断面形状を有する。
続いて、図6は、図4のB−B線断面を示す模式的断面図である。(a)は模式的断面を示し、(b)は(a)の模式的拡大図である。
図6(a)、(b)に示すように、傾斜搬送部322は、微小部品傾斜搬送路312を有し、微小部品傾斜搬送路312は、第1傾斜搬送部322aおよび第2傾斜搬送部322bからなる。第1傾斜搬送部322aは、微小部品800の平面を支持する傾斜面322cを有し、第2傾斜搬送部322bは、微小部品800の端面を支持する支持面322dを有する。また、傾斜面322cには、溝312aが設けられる。
微小部品搬入路311から傾斜面322cおよび支持面322dにより形成された微小部品傾斜搬送路312に微小部品800が移送される。なお、微小部品傾斜搬送路312は、略V字状の断面形状を有する。図6に示すように、微小部品搬入路311によるV字状の断面形状よりも下方に微小部品傾斜搬送路312のV字状の断面形状が設けられる。それにより、微小部品800が微小部品搬入路311から微小部品傾斜搬送路312へ容易に移送される。
次に、V字状の断面形状の微小部品傾斜搬送路312について説明する。
図7は、図6の傾斜面322cに設けられた溝312aの効果を説明するための図である。(a)は溝312aが形成された略V字状の断面形状を示し、(b)は溝312aが形成されていない略V字状の断面形状を示す。
図7(a)に示すように、略V字状の断面形状の傾斜面322c側には、微小部品800の幅Bの値よりも小さい幅bの溝312aが形成される。一方、図7(b)に示すように、略V字状の断面形状の傾斜面322c側には、溝312aが形成されていない。それにより、図7(a)においては、微小部品800の全面が、傾斜面322cと全面的に接触していないのに対し、図7(b)においては、微小部品800の下面が傾斜面322cと全面的に接触している。
したがって、図7(a)に示す溝322cが形成された略V字状の断面形状内を微小部品800が搬送される場合、微小部品800と略V字状の断面形状との摩擦および静電気が、図7(b)に示す場合よりも少なくなる。そのため、微小部品800の摩擦および静電気の発生を抑制することができ、微小部品800の搬送不良を防止することができる。
次に、図8は、図4のC−C線断面を示す模式的断面図である。(a)は模式的断面を示し、(b)は(a)の模式的拡大図である。
図8(a)、(b)に示すように、姿勢変換部323は、微小部品姿勢変換路313を有し、微小部品姿勢変換路313は、積層防止部323a、滑走支持部材323bおよび滑走停止部材323cからなる。
滑走支持部材323bは、微小部品800の長さLよりも長い曲率半径を有する曲面からなる滑走面323dおよび水平面323eからなる。水平面323eは微小部品800の幅Bよりも小さい幅bからなる。また、滑走面323dおよび積層防止部323aとの最小の相対距離hは、微小部品800の高さHに対して、H<h<2Hの関係を有する。なお好ましくは、最小の相対距離hは、1.1H以上1.5H以下の範囲内であることが好ましい。
また、積層防止部323aは、滑走停止部材323cの端面から微小部品800の幅Bより大きく滑走支持部材323b側に突出した構成を有する。
次に、図9および図10は、傾斜搬送部322の微小部品傾斜搬送路312から姿勢変換部323の微小部品姿勢変換路313に微小部品800が移送される状態を示す図である。
図9(a)に示すように、微小部品800は、微小部品傾斜搬送路312の端部まで移送される。そして、図9(b)に示すように、微小部品姿勢変換路313内に移送された直後、微小部品800は滑走面323d上を(矢印X3の方向に)滑走する。続いて、図10(c)に示すように、微小部品800は、積層防止部323aおよび滑走面323dの間を通過して滑走する。最後に、図10(d)に示すように、微小部品800は滑走停止部材323aに当接して滑走を停止する。この場合、微小部品800は、水平面323eが微小部品800の幅よりも狭いため、水平面323eおよび滑走面323d上に位置する。すなわち、微小部品800の下面が水平面323eと密接せず、下面と水平面323eとの間に隙間がある状態となる。それにより、微小部品800の下面と水平面323eとの間に生じる摩擦および静電気の発生を抑制することができる。
次に、図11は、図8〜図10に示した姿勢変換部323の微小部品800の積層状態を防止する効果を説明するための図である。ここで、仮に微小部品800が上下に積層状態で移送された場合を考え、積層状態の微小部品800の下側を微小部品800aとし、積層状態の微小部品800の上側を微小部品800bとする。
(a)は微小部品800a,800bが積層状態で搬送された状態を示し、(b)は微小部品800a,800bが積層状態から改善された状態を示す。
図11(a)に示すように、積層状態の微小部品800a,800bは、滑走面323dにより微小部品800a,800bの搬送方向と異なる矢印X3の方向に滑走する。仮に、微小部品800a,800bが個別分離されなかった場合でも、積層した微小部品800bのみに積層防止部323aが当接することにより、積層された微小部品800aのみが矢印X3の方向に滑走する。
それにより、図11(b)に示すように、微小部品800aに積層された微小部品800bが積層状態から改善される。その結果、微小部品800を単層化状態で確実に搬送することができる。
次に、図12は、水平面323eの働きを説明するための模式図である。(a)は本実施の形態に係る水平面323eの状態を示し、(b)は比較となる水平面323e‘の状態を示す。
図12(a)に示すように、微小部品800の幅Bよりも水平面323eの幅bが狭い場合、微小部品800の最長稜線(長さL)が滑走面323dに接触し、微小部品800が鉛直軸周りに回転することが防止される。
一方、図12(b)に示すように、微小部品800の幅Bよりも水平面323e’の幅b‘が大きい場合、微小部品800の最長稜線(長さL)が滑走面323dに接触していないため、微小部品800が鉛直軸周り(矢印X4の方向)に回転する可能性が高い。
以上の構成により、微小部品傾斜搬送路312の傾斜面322cに沿って微小部品800が移送され、微小部品姿勢変換路313において微小部品800が傾斜面322cと異なった方向に滑走する。それにより、微小部品800が積層して移送された場合、微小部品800の姿勢を変更することにより、積層状態の微小部品800を個別分離した状態に変化させることができる。また、滑走面323dの下端に水平面323eが形成されるとともに積層防止部323aが形成されているので、仮に微小部品800が積層状態で滑走した場合でも、積層防止部323aにより積層された微小部品800に接触し、積層された微小部品800のみの滑走を停止させることができる。その結果、微小部品800の積層状態の移送を確実に防止し、微小部品800の安定した単層化移送を実現することができる。
さらに、微小部品800の移送方向と異なる方向で積層防止部323aが設けられているので、従来の移送方向に沿って設けられていた積層防止構造と異なり、微小部品供給装置100の移送時の詰まりを防止することができる。
また、微小部品800は、滑走面323dと接触する領域を最小にすることができるので、曲面上を一定速度で滑走することができる。その結果、積層状態の微小部品800の積層側の微小部品のみに対して積層防止部323aから適切な力を与えることができる。
さらに、滑走面323dを滑走した微小部品800の全体が、水平面323e上に移動せず、微小部品800の一部が滑走面323dに残った状態で、滑走面323dの滑走方向と異なる方向に移送される。その結果、微小部品800の全体が水平面323eと完全に密着しないので、微小部品800と水平面323eとの間で生じうる静電気または摩擦を減少させることができ、微小部品800の搬送不良を防止することができる。
さらに、微小部品傾斜搬送路312に溝312aを設けることにより、微小部品傾斜搬送路312に沿って移送される微小部品800の下面全体と微小部品傾斜搬送路312とが完全に密着しないので、微小部品800と傾斜面322cとの間で生じうる静電気または摩擦を減少させることができ、微小部品800の搬送不良を防止することができる。また、別途、エア噴出装置または静電気除去装置を必要としないため、コスト上昇を削減することができる。
なお、本実施の形態においては、滑走面323dが曲面からなることとしたが、これに限定されず、直線面により構成されてもよい。
上記一実施の形態においては、微小部品800が平板状の微小部品に相当し、圧電式振動部302が加振器に相当し、微小部品供給装置100が微小部品供給装置に相当し、傾斜面322cが傾斜面に相当し、微小部品傾斜搬送路312が傾斜搬送路に相当し、姿勢変換部323、微小部品姿勢変換路313が単層化路に相当し、滑走面323dが滑走面に相当し、水平面323eが底面に相当し、積層防止部323aが単層化突出部に相当し、最小の相対距離hが最小の相対距離に相当し、微小部品800の高さHが平板状の微小部品の厚みに相当し、微小部品800の長さLが平板状の微小部品の最長稜線に相当し、微小部品800の幅Bが平板状の微小部品の短手方向の稜線に相当し、溝312aが溝に相当する。
本発明は、上記の好ましい一実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明に係る一実施の形態に係る微小部品供給装置の一例を示す模式的斜視図 本実施の形態において搬送される微小部品の形状の一例を示す模式的斜視図 リニアフィーダの詳細を示す側面図 第1搬送部材、第2搬送部材、接続部材および第3搬送部材の詳細を説明するための図 図4のA−A線断面を示す模式的断面図 図4のB−B線断面を示す模式的断面図 図6の傾斜面に設けられた溝の効果を説明するための図 図4のC−C線断面を示す模式的断面図 傾斜搬送部の微小部品傾斜搬送路から姿勢変換部の微小部品姿勢変換路に微小部品が移送される状態を示す図 傾斜搬送部の微小部品傾斜搬送路から姿勢変換部の微小部品姿勢変換路に微小部品が移送される状態を示す図 図8〜図10に示した姿勢変換部の微小部品の積層状態を防止する効果を説明するための図 水平面の働きを説明するための模式図
符号の説明
100 微小部品供給装置
302 圧電式振動部
312 微小部品傾斜搬送路
312a 溝
313 微小部品姿勢変換路
322c 傾斜面
323 姿勢変換部
323a 積層防止部
323d 滑走面
323e 水平面
800 微小部品
h 最小の相対距離
H 微小部品の高さ
L 微小部品の長さ
B 微小部品の幅

Claims (4)

  1. 平板状の微小部品に加振器からの振動を与えて前記平板状の微小部品を直線状に移送する微小部品供給装置であって、
    前記平板状の微小部品の姿勢を傾斜面に沿って傾斜させつつ移送する傾斜搬送路と、
    前記傾斜搬送路により移送された平板状の微小部品の単層化を図る単層化路とを備え、
    前記単層化路は、
    前記傾斜搬送路の有する傾斜面の傾斜方向とは異なる方向に前記平板状の微小部品を滑走させる滑走面と、
    前記滑走面の下端に配設された水平面を有する底面と、
    前記底面に対向して設けられ、かつ前記滑走面の滑走方向に対向する方向で配設された単層化突出部とを含み、
    前記滑走面と前記単層化突出部との最小の相対距離が、前記平板状の微小部品の厚みよりも大きく、前記平板状の微小部品の厚みの2倍よりも小さいことを特徴とする微小部品供給装置。
  2. 前記滑走面は、
    前記平板状の微小部品の最長稜線よりも大きい曲率半径を有する曲面により形成されていることを特徴とする請求項1記載の微小部品供給装置。
  3. 前記底面は、
    前記平板状の微小部品の短手方向の稜線よりも狭い幅を有する水平面からなることを特徴とする請求項1または2記載の微小部品供給装置。
  4. 前記傾斜搬送路は、
    前記傾斜面の下端部に前記平板状の微小部品の最長稜線よりも小さい曲率半径を有する溝が前記平板状の微小部品の搬送方向に沿って形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の微小部品供給装置。
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