JPH09150937A - 振動フィーダ - Google Patents
振動フィーダInfo
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- JPH09150937A JPH09150937A JP31175095A JP31175095A JPH09150937A JP H09150937 A JPH09150937 A JP H09150937A JP 31175095 A JP31175095 A JP 31175095A JP 31175095 A JP31175095 A JP 31175095A JP H09150937 A JPH09150937 A JP H09150937A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 チップ状電子部品のように小型かつ軽量の物
品であっても、ダイシングカットされたチップやガラス
からなる基板のように粘着性や帯電性を有する物品であ
っても、振動に基づき、トラックに沿って円滑に移動さ
せることができる、振動フィーダを提供する。 【解決手段】 トラック21に形成される溝22の断面
形状をU字状とし、移動されるべき物品3と溝22の内
面とは、物品3の底面5の相対向する2つの辺24,2
5においてのみ線接触するようにする。
品であっても、ダイシングカットされたチップやガラス
からなる基板のように粘着性や帯電性を有する物品であ
っても、振動に基づき、トラックに沿って円滑に移動さ
せることができる、振動フィーダを提供する。 【解決手段】 トラック21に形成される溝22の断面
形状をU字状とし、移動されるべき物品3と溝22の内
面とは、物品3の底面5の相対向する2つの辺24,2
5においてのみ線接触するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばチップ
状電子部品のような小型の物品を振動に基づき供給する
ための振動フィーダに関するもので、特に、振動フィー
ダにおいて物品を搬送するためのトラックの形状の改良
に関するものである。
状電子部品のような小型の物品を振動に基づき供給する
ための振動フィーダに関するもので、特に、振動フィー
ダにおいて物品を搬送するためのトラックの形状の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえばチップ状電子部品のような小型
の物品を供給するため、パーツフィーダやトラフなどの
振動フィーダが用いられている。このような振動フィー
ダは、供給されるべき物品を搬送するためのトラックを
備え、物品に振動を付与することにより物品がトラック
に沿って移動するように駆動される。
の物品を供給するため、パーツフィーダやトラフなどの
振動フィーダが用いられている。このような振動フィー
ダは、供給されるべき物品を搬送するためのトラックを
備え、物品に振動を付与することにより物品がトラック
に沿って移動するように駆動される。
【0003】図6には、振動フィーダに備える典型的な
形態のトラック1の一部が斜視図で示されている。トラ
ック1は、溝2を形成しており、この溝2内において、
複数の物品3a,3b,3c,…が搬送される。これら
物品3a,…には振動が付与され、それによって、これ
ら物品3a,…がトラック1に沿ってたとえば矢印4で
示す方向へ移動するように駆動される。
形態のトラック1の一部が斜視図で示されている。トラ
ック1は、溝2を形成しており、この溝2内において、
複数の物品3a,3b,3c,…が搬送される。これら
物品3a,…には振動が付与され、それによって、これ
ら物品3a,…がトラック1に沿ってたとえば矢印4で
示す方向へ移動するように駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなトラック1を備える振動フィーダを用いて、た
とえば直方体状のチップ状電子部品のような物品3a,
3b,3c,…の供給を行なおうとするとき、トラック
1に沿って移動されるべき物品3a,…のいくつかが停
滞することがある。このように停滞した物品は、多くの
場合、図7に示した物品3aのような状態となってい
る。図7は、図6の線VII −VII に沿う断面図である。
たようなトラック1を備える振動フィーダを用いて、た
とえば直方体状のチップ状電子部品のような物品3a,
3b,3c,…の供給を行なおうとするとき、トラック
1に沿って移動されるべき物品3a,…のいくつかが停
滞することがある。このように停滞した物品は、多くの
場合、図7に示した物品3aのような状態となってい
る。図7は、図6の線VII −VII に沿う断面図である。
【0005】すなわち、物品3aがトラック1に沿って
移動されるとき、溝2の一方側に片寄せられることがあ
る。溝2は断面矩形の形状を有しているので、溝2の一
方側に片寄せられた物品3aは、その底面5および一方
側面6の双方において、溝2の底面7および一方側面8
にそれぞれ面接触する状態となる。その結果、これら面
接触している面相互間に働く摺動抵抗が大きくなり、特
に、物品3aがチップ状電子部品のように小型かつ軽量
であるとき、物品3aの円滑な移動が妨げられることに
なる。
移動されるとき、溝2の一方側に片寄せられることがあ
る。溝2は断面矩形の形状を有しているので、溝2の一
方側に片寄せられた物品3aは、その底面5および一方
側面6の双方において、溝2の底面7および一方側面8
にそれぞれ面接触する状態となる。その結果、これら面
接触している面相互間に働く摺動抵抗が大きくなり、特
に、物品3aがチップ状電子部品のように小型かつ軽量
であるとき、物品3aの円滑な移動が妨げられることに
なる。
【0006】上述したような物品3aの停滞は、次のよ
うな場合において、さらに生じやすくなる。すなわち、
物品3aが、電子部品のためのガラス基板、セラミック
基板、シリコン基板等のように、ダイシングカットして
得られたものである場合である。ダイシングカットに際
しては、図8に示すように、リング9上に粘着シート1
0が張られ、この粘着シート10上に粘着されて、ダイ
シングされるべきマザー材料11が保持される。したが
って、このマザー材料11をダイシングカットして得ら
れたチップ12は、粘着シート10から剥がされたと
き、わずかながら粘着剤をその表面に付着させている。
このようなチップ12をトラック1に沿って移動させよ
うとしたとき、チップ12の表面に付着した粘着剤によ
る粘着性のため、前述した面接触部分における付着力が
増し、チップ12の円滑な移動がより妨げられやすくな
る。
うな場合において、さらに生じやすくなる。すなわち、
物品3aが、電子部品のためのガラス基板、セラミック
基板、シリコン基板等のように、ダイシングカットして
得られたものである場合である。ダイシングカットに際
しては、図8に示すように、リング9上に粘着シート1
0が張られ、この粘着シート10上に粘着されて、ダイ
シングされるべきマザー材料11が保持される。したが
って、このマザー材料11をダイシングカットして得ら
れたチップ12は、粘着シート10から剥がされたと
き、わずかながら粘着剤をその表面に付着させている。
このようなチップ12をトラック1に沿って移動させよ
うとしたとき、チップ12の表面に付着した粘着剤によ
る粘着性のため、前述した面接触部分における付着力が
増し、チップ12の円滑な移動がより妨げられやすくな
る。
【0007】また、物品3aの停滞は、次のような場合
にも、さらに生じやすくなる。すなわち、物品3aが、
ガラスのように、帯電しやすい材料からなる場合であ
る。この場合にも、前述した面接触部分における付着力
が静電気によって増し、物品3aの円滑な移動がより妨
げられやすくなる。このように、物品3aが停滞してい
るにもかかわらず、それに続いて、物品3b,3c,…
を無理に搬送しようとすれば、これら物品3a,3b,
3c,…間で詰まりが生じ、図6において破線で示すよ
うに、物品3aに後続するたとえば物品3bおよび3c
が浮き上がることもある。そのため、物品3a,3b,
3c,…の供給が実質的に不可能になる。
にも、さらに生じやすくなる。すなわち、物品3aが、
ガラスのように、帯電しやすい材料からなる場合であ
る。この場合にも、前述した面接触部分における付着力
が静電気によって増し、物品3aの円滑な移動がより妨
げられやすくなる。このように、物品3aが停滞してい
るにもかかわらず、それに続いて、物品3b,3c,…
を無理に搬送しようとすれば、これら物品3a,3b,
3c,…間で詰まりが生じ、図6において破線で示すよ
うに、物品3aに後続するたとえば物品3bおよび3c
が浮き上がることもある。そのため、物品3a,3b,
3c,…の供給が実質的に不可能になる。
【0008】なお、取り扱おうとする物品3a,3b,
3c,…が上述したような粘着性あるいは帯電性のある
ものであるとき、溝2の内面に摺動抵抗を小さくするた
めの摺動剤を塗布することもある。しかしながら、これ
ら物品3a,…が電子部品であるとき、摺動剤は電子部
品の特性に悪影響を及ぼすことがある。また、物品3
a,…に付与される振動を強くしたり、振幅を大きくし
たりして、物品3a,…が溝2の内面に付着することを
防止する方法もある。しかしながら、取り扱うべき物品
3a,…が小型かつ軽量であるとき、トラック1上で物
品3a,…が大きく踊り、前述した浮きをさらに助長す
ることになり、好ましくない。
3c,…が上述したような粘着性あるいは帯電性のある
ものであるとき、溝2の内面に摺動抵抗を小さくするた
めの摺動剤を塗布することもある。しかしながら、これ
ら物品3a,…が電子部品であるとき、摺動剤は電子部
品の特性に悪影響を及ぼすことがある。また、物品3
a,…に付与される振動を強くしたり、振幅を大きくし
たりして、物品3a,…が溝2の内面に付着することを
防止する方法もある。しかしながら、取り扱うべき物品
3a,…が小型かつ軽量であるとき、トラック1上で物
品3a,…が大きく踊り、前述した浮きをさらに助長す
ることになり、好ましくない。
【0009】そこで、この発明の目的は、取り扱うべき
物品が、上述したように、小型かつ軽量であっても、あ
るいは粘着性または帯電性を有していても、これら物品
を円滑に供給できる、振動フィーダを提供しようとする
ことである。
物品が、上述したように、小型かつ軽量であっても、あ
るいは粘着性または帯電性を有していても、これら物品
を円滑に供給できる、振動フィーダを提供しようとする
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、直方体状の
物品を供給するためのものであって、これら物品を搬送
するためのトラックを備え、物品に振動を付与すること
によって物品がトラックに沿って移動するように駆動さ
れる、振動フィーダに向けられるものであって、上述し
た技術的課題を解決するため、トラックに形成される溝
が、物品の底面の相対向する辺の少なくとも一方に接触
するとともに、この接触した辺の近傍では接触すること
がなく、かつこの接触した辺以外の少なくとも1箇所で
実質的に線接触するような形状に選ばれていることを特
徴としている。
物品を供給するためのものであって、これら物品を搬送
するためのトラックを備え、物品に振動を付与すること
によって物品がトラックに沿って移動するように駆動さ
れる、振動フィーダに向けられるものであって、上述し
た技術的課題を解決するため、トラックに形成される溝
が、物品の底面の相対向する辺の少なくとも一方に接触
するとともに、この接触した辺の近傍では接触すること
がなく、かつこの接触した辺以外の少なくとも1箇所で
実質的に線接触するような形状に選ばれていることを特
徴としている。
【0011】この発明において、好ましくは、溝は、典
型的にはU字状断面を与える形状のように、直方体状の
物品の底面の相対向する2つの辺のみに接触する形状に
選ばれている。
型的にはU字状断面を与える形状のように、直方体状の
物品の底面の相対向する2つの辺のみに接触する形状に
選ばれている。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、トラックの溝内で移
動する物品は、溝の内面に対して、実質的に線接触状態
のみで接触する。したがって、物品と溝との接触部面積
を大幅に減じることができるとともに、物品の移動に際
しての摺動抵抗を大幅に減じることができる。そのた
め、取り扱うべき物品が、小型かつ軽量であっても、あ
るいは粘着性または帯電性を有していても、これら物品
を円滑に供給することができる。
動する物品は、溝の内面に対して、実質的に線接触状態
のみで接触する。したがって、物品と溝との接触部面積
を大幅に減じることができるとともに、物品の移動に際
しての摺動抵抗を大幅に減じることができる。そのた
め、取り扱うべき物品が、小型かつ軽量であっても、あ
るいは粘着性または帯電性を有していても、これら物品
を円滑に供給することができる。
【0013】このようなことから、この発明に係る振動
フィーダは、特に、チップ状電子部品のような小型かつ
軽量の物品、ダイシングカットされたチップのような粘
着性を有する物品、あるいはガラスのような帯電性を有
する材料からなる物品を供給するのに有利に適用するこ
とができる。前述したように、溝の形状が、たとえば断
面U字状のように、直方体状の物品の底面の相対向する
2つの辺のみに接触するように選ばれていると、振動に
よって移動する間に、物品が溝の幅方向の中央部に落ち
着くような挙動を示す傾向があり、複数の物品を溝の幅
方向の中央部に沿って整列した状態で安定して搬送する
ことができる。特に、溝が断面U字状であるとき、溝を
形成するための加工が容易である。
フィーダは、特に、チップ状電子部品のような小型かつ
軽量の物品、ダイシングカットされたチップのような粘
着性を有する物品、あるいはガラスのような帯電性を有
する材料からなる物品を供給するのに有利に適用するこ
とができる。前述したように、溝の形状が、たとえば断
面U字状のように、直方体状の物品の底面の相対向する
2つの辺のみに接触するように選ばれていると、振動に
よって移動する間に、物品が溝の幅方向の中央部に落ち
着くような挙動を示す傾向があり、複数の物品を溝の幅
方向の中央部に沿って整列した状態で安定して搬送する
ことができる。特に、溝が断面U字状であるとき、溝を
形成するための加工が容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる振動フィーダに備えるトラック21の一部を示す斜
視図である。図2は、図1の線II−IIに沿う断面図であ
る。トラック21は、たとえばアルミニウムのような金
属からなり、そこには、溝22が形成されている。この
溝22内において、たとえばチップ状電子部品のような
複数の直方体状の物品3が搬送されている。これら物品
3には、図示しない振動源からの振動が付与されてい
て、それによって、これら物品3がトラック21に沿っ
てたとえば矢印23で示す方向へ移動するように駆動さ
れる。
よる振動フィーダに備えるトラック21の一部を示す斜
視図である。図2は、図1の線II−IIに沿う断面図であ
る。トラック21は、たとえばアルミニウムのような金
属からなり、そこには、溝22が形成されている。この
溝22内において、たとえばチップ状電子部品のような
複数の直方体状の物品3が搬送されている。これら物品
3には、図示しない振動源からの振動が付与されてい
て、それによって、これら物品3がトラック21に沿っ
てたとえば矢印23で示す方向へ移動するように駆動さ
れる。
【0015】この実施形態では、溝22は、断面U字
状、より特定的には円弧状をなしている。したがって、
図2によく示されているように、物品3は、その底面5
の相対向する2つの辺24および25においてのみ、溝
22の内面に接触している。その結果、物品3の移動に
際して、溝22の内面との間での摺動抵抗が大幅に減じ
られ、物品3が、たとえ小型かつ軽量であっても、ある
いは粘着性または帯電性を有していても、これら物品3
をトラック21に沿って円滑に搬送することができる。
このとき、物品3は、振動によって移動する間に溝22
の幅方向の中央部に落ち着くような挙動を示す傾向があ
るため、溝22の幅方向の中央部に沿って整列した状態
で移動する。
状、より特定的には円弧状をなしている。したがって、
図2によく示されているように、物品3は、その底面5
の相対向する2つの辺24および25においてのみ、溝
22の内面に接触している。その結果、物品3の移動に
際して、溝22の内面との間での摺動抵抗が大幅に減じ
られ、物品3が、たとえ小型かつ軽量であっても、ある
いは粘着性または帯電性を有していても、これら物品3
をトラック21に沿って円滑に搬送することができる。
このとき、物品3は、振動によって移動する間に溝22
の幅方向の中央部に落ち着くような挙動を示す傾向があ
るため、溝22の幅方向の中央部に沿って整列した状態
で移動する。
【0016】この実施形態において、一例として、物品
3が、長さ1.6mm、幅0.8mm、厚み0.5mmの寸法
を有しているとき、溝22は、図2に示すように、幅W
が1.6mm、高さHが0.5mm、半径Rが0.9mmの断
面寸法を有するように設計されることができる。上述し
たトラック21は、直進トラフのように、直線状の搬送
経路を形成するものであったが、これに代えて、弧状ト
ラフのように、トラックが曲がった搬送経路を形成する
こともある。図3には、曲がった搬送経路を与えるトラ
ック21aが上方から示されている。図4は、図3の線
IV−IVに沿う断面図である。
3が、長さ1.6mm、幅0.8mm、厚み0.5mmの寸法
を有しているとき、溝22は、図2に示すように、幅W
が1.6mm、高さHが0.5mm、半径Rが0.9mmの断
面寸法を有するように設計されることができる。上述し
たトラック21は、直進トラフのように、直線状の搬送
経路を形成するものであったが、これに代えて、弧状ト
ラフのように、トラックが曲がった搬送経路を形成する
こともある。図3には、曲がった搬送経路を与えるトラ
ック21aが上方から示されている。図4は、図3の線
IV−IVに沿う断面図である。
【0017】トラック21aには、前述したトラック2
1と同様、断面U字状の溝22aが形成され、この溝2
2a内において、複数の直方体状の物品3が振動に基づ
き搬送される。この実施形態において、トラック21a
は、曲がった搬送経路を与えているので、図4によく示
されているように、移動する物品3は、溝22aの幅方
向に関して中央部からずれた位置にもたらされることも
あるが、それでもなお、その底面5の相対向する2つの
辺24および25においてのみ、溝22aの内面に接触
する状態が維持されている。その結果、前述した実施形
態の場合と同様、物品3と溝22aの内面との間での摺
動抵抗が大幅に減じられることができる。また、断面U
字状の溝22aは、前述したように、物品3を溝22a
の幅方向の中央部に落ち着かせるように作用するので、
物品3を溝22aから飛び出させたり、浮かせたりする
ことを防止し、複数の物品3を整列した状態で円滑に移
動させることができる。
1と同様、断面U字状の溝22aが形成され、この溝2
2a内において、複数の直方体状の物品3が振動に基づ
き搬送される。この実施形態において、トラック21a
は、曲がった搬送経路を与えているので、図4によく示
されているように、移動する物品3は、溝22aの幅方
向に関して中央部からずれた位置にもたらされることも
あるが、それでもなお、その底面5の相対向する2つの
辺24および25においてのみ、溝22aの内面に接触
する状態が維持されている。その結果、前述した実施形
態の場合と同様、物品3と溝22aの内面との間での摺
動抵抗が大幅に減じられることができる。また、断面U
字状の溝22aは、前述したように、物品3を溝22a
の幅方向の中央部に落ち着かせるように作用するので、
物品3を溝22aから飛び出させたり、浮かせたりする
ことを防止し、複数の物品3を整列した状態で円滑に移
動させることができる。
【0018】この発明では、トラックに形成される溝の
形状は、上記各実施形態のように、断面U字状に限らな
い。溝の形状は、たとえば断面V字状であってもよい。
要するに、以下に図5を参照して説明する実施形態から
もわかるように、物品の底面の相対向する辺の少なくと
も一方に接触するとともに、この接触した辺の近傍では
接触することがなく、かつこの接触した辺以外の少なく
とも1箇所で実質的に線接触するように、溝の形状が選
ばれていればよい。
形状は、上記各実施形態のように、断面U字状に限らな
い。溝の形状は、たとえば断面V字状であってもよい。
要するに、以下に図5を参照して説明する実施形態から
もわかるように、物品の底面の相対向する辺の少なくと
も一方に接触するとともに、この接触した辺の近傍では
接触することがなく、かつこの接触した辺以外の少なく
とも1箇所で実質的に線接触するように、溝の形状が選
ばれていればよい。
【0019】図5は、この発明のさらに他の実施形態を
示す、図2または図4に相当の図である。図5に示すよ
うに、トラック31は、溝32を形成している。溝32
は、その断面が曲線状に延びるW字状をなしていて、そ
の幅方向の中央部には、鋭利な先端線を与えるリブ33
が形成されている。
示す、図2または図4に相当の図である。図5に示すよ
うに、トラック31は、溝32を形成している。溝32
は、その断面が曲線状に延びるW字状をなしていて、そ
の幅方向の中央部には、鋭利な先端線を与えるリブ33
が形成されている。
【0020】このような溝32内を、実線で示す物品3
dが移動するとき、物品3dの底面5の相対向する辺2
4および25のうち、一方の辺25のみが溝32の内面
に接触している。このとき、辺25の近傍では、溝32
の内面に接触する部分がない。また、この接触した辺2
5以外の箇所においては、リブ33の先端線による接触
部が物品3dの底面5上にもたらされる。このリブ33
の先端線による接触は、実質的に線接触である。
dが移動するとき、物品3dの底面5の相対向する辺2
4および25のうち、一方の辺25のみが溝32の内面
に接触している。このとき、辺25の近傍では、溝32
の内面に接触する部分がない。また、この接触した辺2
5以外の箇所においては、リブ33の先端線による接触
部が物品3dの底面5上にもたらされる。このリブ33
の先端線による接触は、実質的に線接触である。
【0021】したがって、この実施形態によっても、物
品3dの移動に際して、溝32の内面との間での摺動抵
抗が大幅に減じられることができる。さらに他の実施形
態として、図5に破線で示す物品3eのように、物品3
eの底面5の相対向する2つの辺24および25の双方
において、溝32の内面に接触しながら、この接触した
辺24および25以外の箇所において、底面5がリブ3
3の先端線に実質的に線接触するようにしてもよい。
品3dの移動に際して、溝32の内面との間での摺動抵
抗が大幅に減じられることができる。さらに他の実施形
態として、図5に破線で示す物品3eのように、物品3
eの底面5の相対向する2つの辺24および25の双方
において、溝32の内面に接触しながら、この接触した
辺24および25以外の箇所において、底面5がリブ3
3の先端線に実質的に線接触するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による振動フィーダに備
えるトラック21の一部を示す斜視図である。
えるトラック21の一部を示す斜視図である。
【図2】図1の線II−IIに沿う断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態による振動フィーダに
備えるトラック21aの一部を示す上面図である。
備えるトラック21aの一部を示す上面図である。
【図4】図3の線IV−IVに沿う断面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施形態による振動フィ
ーダに備えるトラック31を示す、図2または図4に相
当の断面図である。
ーダに備えるトラック31を示す、図2または図4に相
当の断面図である。
【図6】従来の振動フィーダに備えるトラック1の一部
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図7】図6の線VII −VII に沿う断面図である。
【図8】この発明が有利に適用される物品の一例として
のダイシングカットされたチップ12を得る工程を説明
するための図解的斜視図である。
のダイシングカットされたチップ12を得る工程を説明
するための図解的斜視図である。
3,3d,3e 物品 5 底面 21,21a,31 トラック 22,22a,32 溝 24,25 辺 33 リブ
Claims (2)
- 【請求項1】 直方体状の物品を供給するためのもので
あって、前記物品を搬送するためのトラックを備え、前
記物品に振動を付与することによって前記物品が前記ト
ラックに沿って移動するように駆動される、振動フィー
ダにおいて、 前記トラックは、前記物品の底面の相対向する辺の少な
くとも一方に接触するとともに、この接触した辺の近傍
では接触することがなく、かつこの接触した辺以外の少
なくとも1箇所で実質的に線接触するような形状に選ば
れた溝を形成していることを特徴とする、振動フィー
ダ。 - 【請求項2】 前記溝は、前記物品の底面の相対向する
2つの辺のみに接触する形状に選ばれている、請求項1
に記載の振動フィーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31175095A JPH09150937A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 振動フィーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31175095A JPH09150937A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 振動フィーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150937A true JPH09150937A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18021033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31175095A Pending JPH09150937A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 振動フィーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150937A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002240922A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-08-28 | Shinko Electric Co Ltd | 振動部品搬送機 |
JP2006160421A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Shinko Electric Co Ltd | 微小部品供給装置 |
JP2015168498A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 株式会社カワタ | 振動フィーダ |
JP2017222442A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 松田機械工業株式会社 | 整列搬送装置 |
WO2020003410A1 (ja) * | 2018-06-27 | 2020-01-02 | 大和製衡株式会社 | 組合せ計量装置 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31175095A patent/JPH09150937A/ja active Pending
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