JP2000318819A - 異物汚染防止搬送ベルト - Google Patents

異物汚染防止搬送ベルト

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JP2000318819A
JP2000318819A JP13123199A JP13123199A JP2000318819A JP 2000318819 A JP2000318819 A JP 2000318819A JP 13123199 A JP13123199 A JP 13123199A JP 13123199 A JP13123199 A JP 13123199A JP 2000318819 A JP2000318819 A JP 2000318819A
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pulley
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shafts
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JP13123199A
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Masao Oda
昌雄 織田
Masaaki Murakami
政明 村上
Takanori Murata
貴則 村田
Masayasu Ishimoto
聖又 石本
Yukio Shima
幸男 島
Akihisa Toyoda
陽久 豊田
Shigeaki Mori
茂昭 森
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Shikoku Instrumentation Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Shikoku Instrumentation Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送物裏面の汚染を防止できるとともに、既
存の製造工程に適用できる搬送ベルトを提供する。 【解決手段】 ベルト3のプーリ2に対向する面はプー
リ2の円弧状溝部に納まり得る円弧状断面形状として現
状の製造工程に適用できるようにし、ベルト3の搬送物
4と対向する面はベルト3の長手方向に沿って複数の突
起を配設して搬送物4が直接ベルト3に面接触しないよ
うにして異物による汚染を防止する。ベルト3にはプー
リ2外周部分と接触する張り出し部分を設けてネジレを
防止することができる。又ベルト材料には耐久性に優れ
たウレタンを使用し、長手方向に溝8や中空部9を設け
てその屈曲性を改善することができる。前記突起の先端
は欠落しにくい形状とし、別物を取り付けるようにして
もよい。本発明にかかるベルト3は、ウエハ搬送装置ほ
かへの使用に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送物がベルトに
付着した異物により汚染されることを回避する搬送用の
ベルトに関するものであり、例えば半導体、電子部品、
光学部品、薬品、食料などの搬送に使用されるベルトに
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体、電子部品、光学部品、薬品、食
料などの加工や搬送の間においては、異物汚染による障
害を防ぐため、できるだけ異物との接触機会を回避する
ことが望まれる。1つの例として、ウエハ搬送装置を例
に以下の説明を行う。従来のウエハ搬送ベルトを適用し
たウエハ搬送装置として、例えば図21は、特公昭64
−13340号公報に記載されたウエハ搬送装置を示す
平面図である。図において、1は平行して配置される2
本の軸、2は軸1の両端に固定されたプーリ、3はプー
リ間に架けられた断面が丸形の無端のベルト、4はベル
ト3上に載置された搬送物すなわちウエハである。
【0003】従来のウエハ搬送ベルトを適用したウエハ
搬送装置は上記のように構成され、その動作は、軸1の
いずれか―方を図示しない駆動機構で回転し、それによ
ってベルト3を回転移動させることにより、ベルト3上
に載置されたウエハ4を搬送するものである。
【0004】上記のような従来のウエハ搬送ベルトを適
用したウエハ搬送装置では、断面が丸形のベルト3にウ
エハ4を載置して搬送するようにしているため、ウエハ
4の裏面とベルト3とが線状に接触し、ベルト3に付着
している異物がウエハ4の裏面に線状に転移してウエハ
4の裏面を汚染するという問題があった。
【0005】また上記特公昭64―13340号公報に
は、ベルトの上面に複数の突起を配設して、ベルトとウ
エハの裏面との接触面積を低減することにより、ベルト
に付着した異物がウエハの裏面に転移することを防止し
たウエハ搬送装置について記載されている。図22に、
そのウエハ搬送装置の平面図(a)および縦断面図
(b)を示す。図において、5はベルト3の上面に設け
られた円錐形の複数の突起である。
【0006】図22(b)に示されるように、上記の突
起5が配設されたベルト3では、プーリ2に対向する側
のベルトの断面形状は矩形状であり、プーリ2に設けら
れた溝の断面形状も矩形状となっている。従って図21
に示されるような、従来から多数使用されている溝の断
面形状が円弧状のプーリ2に対して、断面が丸形のベル
ト3に替わり突起5が配設されたベルト3を適用する
と、プーリ2の溝形状と突起5が配設されたベルト3の
形状が適合しないために、プーリ2の回転時に突起5の
配設されたベルト3がプーリ2から外れ、ウエハ4の搬
送が困難となる。突起5が配設されたベルト3を利用す
るためには、従来から多数使用されている溝の断面形状
が円弧状のプーリ2の使用を廃止し、溝の断面形状が矩
形状のプーリ2を新たに製作し、交換する必要がある。
新規プーリ2の製作と新旧プーリの交換には、多大の費
用と労力ならびに期間が要求されるために、図22に示
される突起5が配設されたベルト3を、既存の半導体製
造工程に適用し展開することは実際上極めて困難であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
による搬送ベルトでは、搬送物の裏面が汚染され易く、
又それを回避するための手段には、特殊なプーリが必要
となる、などの課題があった。
【0008】本発明は上記のような従来の問題点を解消
するためになされたもので、搬送物の裏面の汚染を防止
できるとともに、既存の製造工程に適用できる搬送ベル
トを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、所定の間隔を置いて平行に配置された2つの軸と、
その各軸に装着された外周部に円弧状の溝部を有する複
数のプーリと、そのプーリ溝部に架けられて両軸の対応
する位置にあるプーリ間をまたがって張られた複数のベ
ルトとから構成され、いずれかの軸のプーリを駆動する
ことにより、上記複数のベルト上に載置された搬送物を
搬送する装置に使用されるベルトにおいて、そのベルト
のプーリに対向する側は、上記プーリの円弧状溝部に納
まり得る円弧状断面形状であるとともに、ベルトの搬送
物と対向する側には、ベルトの長手方向に沿って複数の
突起を配設してあることを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の本発明にかかるベルト
は、上記プーリ溝部の両外側に位置するプーリ外周部分
と接触する張り出し部分を有することを特徴としてい
る。
【0011】請求項3に記載の本発明にかかるベルト
は、プーリに対向する側にベルトの長手方向に沿った1
つまたは複数の溝部を有することを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の本発明にかかるベルト
は、ベルトの長手方向に沿った中空部を有することを特
徴としている。
【0013】請求項5に記載の本発明にかかるベルト
は、上記複数配設した突起の内の一部が、他の突起に比
べて高さが高くなっていることを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の本発明にかかるベルト
は、上記突起の形状が、半球状または半球の一部の形状
であることを特徴としている。
【0015】請求項7に記載の本発明にかかるベルト
は、長手方向に垂直な面における突起部分の断面形状が
三角形であることを特徴としている。
【0016】請求項8に記載の本発明にかかるベルト
は、長手方向に垂直な面における突起部分の断面形状
が、円弧状の頂点を有する山形であることを特徴として
いる。
【0017】請求項9に記載の本発明にかかるベルト
は、材質がウレタンであることを特徴としている。
【0018】請求項10に記載の本発明にかかるベルト
は、搬送物と対向する面に、金属またはセラミックで別
途作られた突起部がベルトの長手方向に沿って複数取り
付けられていることを特徴としている。
【0019】請求項11に記載の本発明にかかるベルト
は、ウエハ搬送装置に使用されるベルトであることを特
徴としている。
【0020】そして請求項12に記載の本発明は、所定
の間隔を置いて平行に配置された2つの軸と、その各軸
に装着された外周部に円弧状の溝部を有する複数のプー
リと、そのプーリ溝に架けられて両軸の対応する位置に
あるプーリ間をまたいで張られた複数のベルトとからな
り、いずれかの軸側のプーリを駆動することにより、前
記複数のベルト上に載置されたウエハを搬送するウエハ
搬送装置において、上記ベルトが請求項1ないし10の
いずれかに記載のベルトであることを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態にかかるベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図
である。図2は、図1のA1−A1線における縦断面図
である。なお、本図に示す搬送装置の例は、具体的には
ウエハ搬送装置であり、これ以降に示す例も同様であ
る。図1及び図2において、1は平行して配置される2
本の軸、2は軸1の両端に固定されたプーリ、3はプー
リ間に架けられた無端のベルト、4はベルト3上に載置
された搬送物(この場合はウエハ。以下同様。)であ
る。5はベルト3の上面に設けられた突起である。図2
に示すようにベルト3の断面形状は、丸形に突起部が付
随した形状である。ベルト3の断面におけるプーリ2に
対向する側の円弧の半径寸法は、プーリ2の溝部の円弧
の半径寸法以下であり、したがってベルト3は、プーリ
2の溝に納まり得る断面形状をしている。
【0022】上記のように構成された搬送装置では、搬
送物4はベルト3に設けられた突起上に載置されるため
に、搬送物4の裏面とベルト3が接触する部分は従来の
線状から点状となり、搬送物4の裏面とベルト3が接触
する面積は大幅に減少する。従ってベルト3から搬送物
4の裏面に転移する異物数が減少する。また、ベルト3
のプーリ2に対向する側の断面形状は、従来からのプー
リ2の溝部に納まる形であり、新規のプーリを製作する
ことなく既存の搬送装置に適用することができる。
【0023】図3は、本発明の第2の実施の形態にかか
るベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図である。
図4は、図3のA2―A2線における縦断面図である。
図4において、6はプーリ2の溝部以外の外周部、7は
外周部6に対向するベルト3の張出した部分を示してい
る。
【0024】上記のように構成された搬送ベルトでは、
ベルト3がプーリ2の回転に応じて駆動する際に、張出
し部7が適宣外周部6に接触することにより、図4中に
矢印で示すベルトのネジレを防止する。このことによ
り、ベルト3の駆動時の姿勢は安定し、搬送物4の裏面
と接触するべルト3の部位は確実に突起5に限定され、
搬送物4の裏面とベルト3の接触する面積は常に最小と
なる。従ってベルト3から搬送物4の裏面に転移する異
物数が減少する状態が保たれる。
【0025】図5は、本発明の第3の実施の形態にかか
るベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図である。
図6は、図5のA3−A3線における縦断面図である。
図6において、8はベルト3のプーリ2に対向する側に
設けられた溝部を示している。
【0026】上記のように構成された搬送ベルトでは、
ベルト3の材質を耐摩耗性に優れた材質、例えばウレタ
ンなどとする際に生じる以下の課題を克服できる。すな
わち従来の搬送ベルトに用いられる材質は、例えばシリ
コン、バイトンなどであるが、これらに替えて耐摩耗性
に優れた材質、例えばウレタンを用いることにより、 (1)ベルト3の長寿命化 (2)ベルト3が搬送物4またはプーリ2と接触し摩耗
することが原因となる異物の発生抑制 という効果が得られる。しかしながら耐摩耗性に擾れた
材質は、従来から用いられている材質に比べ硬度が高く
屈曲性で劣る。このために例えば、第2の実施の形態に
示すベルト3の材質をウレタンとして従来のプーリ2に
適用すると、図3に示すようにプーリ2に架けるために
はベルト3に過大な張力が必要となり、軸1のいずれか
一方に接続された従来の駆動機構では回転するためのト
ルクが不十分で、プーリ2の回転とベルト3の駆動が不
可能となった。耐摩耗性に優れた材質をベルト3の材質
とするためには、ベルト3が屈曲性を有する構造である
ことが課題となる。
【0027】第3の実施の形態では、図6に示すよう
に、ベルト3のプーリ2に対向する側に溝部8を設け、
ベルト3の断面積を減少することにより、ベルト3の屈
曲性を増している。従って耐摩耗性に優れた材質をベル
ト3の材質とした際においても、従来と同等の屈曲性を
確保することができる。この結果、耐摩耗性に擾れた材
質をベルト3の材質として従来のプーリ2と駆動機構に
適用し、プーリ2の回転とベルト3の駆動を実現するこ
とができる。なお、ベルト3に複数の溝部8を設けるこ
とにしても、同様の効果を奏する。
【0028】実際に本実施の形態のベルト3を製作し、
ウエハを搬送した場合のベルト3からウエハの裏面に転
移する異物数が減少する効果を確認した。図7はこの実
験結集を示すグラフであり、図21に示す従来例でウエ
ハを搬送した際のウエハの裏面異物数と、この従来例の
ベルトを本実施の形態のベルト3に交換してウエハを搬
送した際のウエハの裏面異物数を比較して示している。
本実施の形態のベルト3を用いることにより、ウエハの
裏面異物数は従来の1/20以下に減少していることが
分る。
【0029】図8は、本発明の第4の実施の形態にかか
るベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図である。
図9は、図8のA4―A4線における縦断面図である。
図9において、9はベルト3に設けられた中空部を示し
ている。
【0030】上記のように構成されたウエハ搬送ベルト
では、ベルト3に中空部9を設け、ベルト3の断面積を
減少することにより、ベルト3の屈曲性を増している。
従って本実施の形態のベルト3においても第3の実施の
形態と同様に、耐摩耗性に優れた材質をベルト3の材質
として従来のプーリ2と駆動機構に適用し、プーリ2の
回転とベルト3の駆動を実現することができる。
【0031】図10は、本発明の第5の実施の形態にか
かるベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図であ
る。図11は、図10のA5―A5線における縦断面図
である。又図12は、図10のB−B線におけるベルト
断面部分を拡大した図である。図10から図12におい
て、10はベルト3に配設された突起で、図12に示す
ように突起10の高さhは突起5の高さHに対してh<
Hとしている。
【0032】上記のように構成された搬送ベルトでは、
搬送物4が図示しない他の搬送装置から図10に示す搬
送装置の上方よりベルト3に移載される際に、突起5間
に図中矢印で示す突起10を設けているために、搬送物
4の裏面は図中破線の矢印で示すベルト3の平坦な部分
に面接触することなく、図中矢印で示す突起10上に載
置され、図10に示す搬送装置の下方に向かい搬送され
る。搬送物4が、他の搬送装置から図に示す搬送装置に
乗り移る箇所を通過すると、突起10の高さhを突起5
の高さHに対してh<Hとしたので、搬送物4の裏面は
突起5とは点接触するが、突起10とは非接触の状態を
保つ。従って、搬送物4の裏面とベルト3が点接触する
頻度を抑えた上で、搬送物4が搬送装置間で移載される
際のベルト3と接触する面積を減少したので、ベルト3
から搬送物4の裏面への異物の転移を防止する効果を高
めることができる。
【0033】上記搬送装置間での移載に際し、搬送物4
とベルト3との接触を回避するには、ベルト3上の突部
5の数を増やし、突部5を密にして両者の直接接触を防
ぐことも考えられるが、こうすると移載が完了した後に
はその増加した数全ての突起5と搬送物4裏面とが接触
することとなり、返って異物による汚染の機会が増すも
のとなることから、上記のような高さの異なる突起10
を設け、移載時には搬送物4とベルト3との接触を回避
し、移載完了時には搬送物4との間では非接触となるよ
うにしたものである。
【0034】図13は、本発明の第6の実施の形態にか
かるベルトのベルト断面部分を示す縦断面図である。図
において、11はベルト3に配設された突起で、図に示
すように突起11の形状は半球状である。上記のように
構成された搬送ベルトでは、突起11の搬送物4の裏面
と接触する部分は半球状のために点となり、搬送物4の
裏面とベルト3が接触する面積は最小限に抑えられる。
さらに図22に示されるような従来の円錐状の突起5で
は、突起5の鋭利で脆弱な形状の先端が搬送物4の裏面
との接触により欠けて、搬送物4の裏面とベルト3が接
触する面積が増加する恐れや、突起5の欠けた部分が搬
送物4を汚染する異物源となる問題があるが、本発明に
よる突起11では鋭利な部分が無いために、突起11の
欠けや変形が防止される。
【0035】図14は、本発明の第7の実施の形態にか
かる搬送ベルトのベルト断面部分を示す縦断面図であ
る。図において、12はベルト3に配設された突起で、
図に示すように突起12の形状は半球状の一部である。
上記のように構成された搬送ベルトにおいても、本発明
の第6の実施の形態と同様に突起12の搬送物4の裏面
と接触する部分は点となり、搬送物4の裏面とベルト3
が接触する面積は最小限に抑えられる。さらに突起12
においても鋭利な部分が無いために、突起12の欠けや
変形が防止される。
【0036】図15は、本発明の第8の実施の形態にか
かるベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図であ
る。図16は、図15のA6―A6線における縦断面図
である。図15及び図16において、13はベルト3に
配設された突起で、図16に示すように突起13の断面
形状は三角形である。上記のように構成された搬送ベル
トにおいても、従来の例にあるようなピン状の脆弱な先
端部分が無く、突起13の先端を峰状としているために
欠けや変形が防止される。
【0037】図17は、本発明の第9の実施の形態にか
かるベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図であ
る。図18は、図17のA7−A7線における縦断面図
である。図17及び図18において、14はベルト3に
配設された突起で、図18に示すように突起14の断面
形状は円弧状の頂点を有する山形である。上記のように
構成された搬送ベルトにおいても、従来の例にあるよう
なピン状の脆弱な先端部分が無く、突起14の先端を鈍
い峰状としているために欠けや変形が防止される。
【0038】図19は、本発明の第10の実施の形態に
かかるベルトを用いた搬送装置の要部を示す平面図であ
る。図20は、図19のA8―A8線における縦断面図
である。図19及び図20において、15はベルト3に
配設された突起で、図に示すように突起15はベルト3
に埋め込まれている。また突起15はベルト3の材質と
は異なる耐摩耗性に優れた材質から成り、例えば金属ま
たはセラミックから成る。上記のように構成された搬送
ベルトでは、搬送物4の裏面と接触する突起15を耐摩
耗性に優れた材質としているので、突起15が搬送物4
の裏面と接触して摩耗し、異物源となることを防止でき
る。なお、本実施の形態では、突起15はベルト3に埋
め込む構成としたが、突起15をベルト3に接着または
融着など他の方法により取り付けた構成としてもよい。
【0039】冒頭で述べたように、以上の詳細説明は主
にウエハ搬送ベルトを対象に行ってきたが、本発明の適
用は、ウエハ搬送装置に限定されるものではない。これ
以外にも、ベルトから転移する異物による汚染が好まし
くない例えばプリント基板などの電子部品、光学部品、
薬品、食品等の搬送装置にも適用することが可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明にかかる搬送ベ
ルトによれば、ベルトから搬送物の裏面に転移する異物
数を減少でき、新規のプーリを製作することなく安価に
既存の搬送装置への適用が可能な搬送ベルトを得ること
ができる。
【0041】請求項2に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、ベルトのネジレを防止できることから搬送
物の裏面とベルトとの接触する面積を常に最小に保つこ
とができ、ベルトから搬送物の裏面に転移する異物数が
減少する状態が保たれる搬送ベルトを得ることができ
る。
【0042】請求項3に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、ベルトに耐摩耗性に優れた材質を用いるこ
とができ、ベルトの長寿命化とベルトが搬送物またはプ
ーリと接触し摩耗することが原因となる異物の発生を抑
制可能な搬送ベルトを得ることができる。
【0043】請求項4に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、ベルトに耐摩耗性に優れた材質を用いるこ
とができ、ベルトの長寿命化とベルトが搬送物またはプ
ーリと接触し摩耗することが原因となる異物の発生を抑
制可能な搬送ベルトを得ることができる。
【0044】請求項5に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、搬送物の裏面とベルトが点接触する頻度を
抑えた上で、搬送物が搬送装置間で移載される際にベル
トと接触する面積を減少したので、ベルトから搬送物の
裏面への異物の転移を防止する効果を高めることが可能
な搬送ベルトを得ることができる。
【0045】請求項6に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、搬送物の裏面とベルトが接触する面積を最
小限に抑えられることができ、また突起の欠けや変形の
防止が可能な搬送ベルトを得ることができる。
【0046】請求項7に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、突起の欠けや変形の防止が可能な搬送ベル
トを得ることができる。
【0047】請求項8に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、突起の欠けや変形の防止が可能な搬送ベル
トを得ることができる。
【0048】請求項9に記載の本発明にかかる搬送ベル
トによれば、ベルトの長寿命化とベルトが搬送物または
プーリと接触し摩耗することが原因となる異物の発生を
抑制可能な搬送ベルトを得ることができる。
【0049】請求項10に記載の本発明にかかる搬送ベ
ルトによれば、突起が搬送物の裏面と接触して摩耗し、
異物源となることを防止可能な搬送ベルトを得ることが
できる。
【0050】請求項11に記載の本発明によれば、以上
述べてきた効果を奏する、ウエハ搬送装置に使用される
搬送ベルトを得ることができる。
【0051】請求項12に記載の本発明によれば、以上
述べてきた効果を奏する搬送ベルトを備えた、ウエハ搬
送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかるベルトが
適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図2】 図1に示す搬送装置の縦断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施の形態にかかるベルトが
適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図4】 図3に示す搬送装置の縦断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態にかかるベルトが
適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図6】 図5に示す搬送装置の縦断面図である。
【図7】 第3の実施の形態にかかるベルトを適用する
ことによる搬送物裏面の異物数の低減効果を示すグラフ
である。
【図8】 本発明の第4の実施の形態にかかるベルトが
適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図9】 図8に示す搬送装置の縦断面図である。
【図10】 本発明の第5の実施の形態にかかるベルト
が適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図11】 図10に示す搬送装置の縦断面図である。
【図12】 図10に示す搬送装置のベルトの縦断面図
である。
【図13】 本発明の第6の実施の形態にかかる搬送ベ
ルトの縦断面図である。
【図14】 本発明の第7の実施の形態にかかる搬送ベ
ルトの縦断面図である。
【図15】 本発明の第8の実施の形態にかかるベルト
が適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図16】 図15に示す搬送装置の縦断面図である。
【図17】 本発明の第9の実施の形態にかかるベルト
が適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図18】 図17に示す搬送装置の縦断面図である。
【図19】 本発明の第10の実施の形態にかかるベル
トが適用された搬送装置の要部を示す平面図である。
【図20】 図19に示す搬送装置の縦断面図である。
【図21】 従来の搬送ベルトを適用したウエハ搬送装
置の要部を示す平面図である。
【図22】 従来の搬送ベルトを適用したウエハ搬送装
置の要部を示す平面図(a)及び縦断面図(b)であ
る。
【符号の説明】
1 軸、 2 プーリ、 3 ベルト、 4 搬送物、
5 突起、 6 外周部、 7 張出し部、 8 溝
部、 9 中空部、 10−15 突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 政明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 村田 貴則 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石本 聖又 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 島 幸男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 豊田 陽久 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号 四国計測工業株式会社内 (72)発明者 森 茂昭 香川県仲多度郡多度津町若葉町12番56号 四国計測工業株式会社内 Fターム(参考) 3F024 AA11 AA13 CA06 DA04 5F031 FA01 GA51 HA08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を置いて平行に配置された2
    つの軸と、その各軸に装着された外周部に円弧状の溝部
    を有する複数のプーリと、そのプーリ溝部に架けられて
    両軸の対応する位置にあるプーリ間をまたがって張られ
    た複数のベルトとから構成され、いずれかの軸のプーリ
    を駆動することにより、上記複数のベルト上に載置され
    た搬送物を搬送する装置に使用されるベルトにおいて、 そのベルトのプーリに対向する側は、上記プーリの円弧
    状溝部に納まり得る円弧状断面形状であるとともに、ベ
    ルトの搬送物と対向する側には、ベルトの長手方向に沿
    って複数の突起を配設してあることを特徴とするベル
    ト。
  2. 【請求項2】 上記ベルトが、上記プーリ溝部の両外側
    に位置するプーリ外周部分と接触する張り出し部分を有
    することを特徴とする、請求項1記載のベルト。
  3. 【請求項3】 上記ベルトが、プーリに対向する側にベ
    ルトの長手方向に沿った1つまたは複数の溝部を有する
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2記載のベル
    ト。
  4. 【請求項4】 上記ベルトが、ベルトの長手方向に沿っ
    た中空部を有することを特徴とする、請求項1または請
    求項2記載のべルト。
  5. 【請求項5】 上記複数配設した突起の内の一部が、他
    の突起に比べて高さが高くなっていることを特徴とす
    る、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のベル
    ト。
  6. 【請求項6】 上記突起の形状が、半球状または半球の
    一部の形状であることを特徴とする、請求項1ないし請
    求項5のいずれかに記載のベルト。
  7. 【請求項7】 上記ベルトの長手方向に垂直な面におけ
    る突起部分の断面形状が三角形であることを特徴とす
    る、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のべル
    ト。
  8. 【請求項8】 上記ベルトの長手方向に垂直な面におけ
    る突起部分の断面形状が、円弧状の頂点を有する山形で
    あることを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいず
    れかに記載のベルト。
  9. 【請求項9】 上記ベルトの材質がウレタンであること
    を特徴とする、請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載のベルト。
  10. 【請求項10】 上記ベルトの搬送物と対向する面に
    は、金属またはセラミックで別途作られた突起部が、ベ
    ルトの長手方向に沿って複数取り付けられていることを
    特徴とする、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載
    のべルト。
  11. 【請求項11】 上記ベルトが、ウエハ搬送装置に使用
    されるベルトであることを特徴とする、請求項1ないし
    請求項10のいずれかに記載のベルト。
  12. 【請求項12】 所定の間隔を置いて平行に配置された
    2つの軸と、その各軸に装着された外周部に円弧状の溝
    部を有する複数のプーリと、そのプーリ溝に架けられて
    両軸の対応する位置にあるプーリ間をまたいで張られた
    複数のベルトとからなり、いずれかの軸側のプーリを駆
    動することにより、前記複数のベルト上に載置されたウ
    エハを搬送するウエハ搬送装置において、 上記ベルトが、請求項1ないし10のいずれかに記載の
    ベルトであることを特徴とする、ウエハ搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8413796B2 (en) 2008-10-23 2013-04-09 Samsung Display Co., Ltd. Sputter tray moving system
JP2016155587A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 株式会社ツーウイン 昇降装置と包装装置
KR102653866B1 (ko) * 2024-01-08 2024-04-02 주식회사 유일로보틱스 커피음료푸드용 로봇

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