JP2008162783A - 吸着保持装置および吸着保持方法 - Google Patents

吸着保持装置および吸着保持方法 Download PDF

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敦生 山野
Junichi Ishida
淳一 石田
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Abstract

【課題】 吸着手段が板状体を吸着して保持し、搬送先に位置ずれを防いで板状体を配置することができる吸着保持装置および吸着保持方法を提供する。
【解決手段】 板状体の表面に沿う延在方向に板状体が変位することを阻止して板状体を吸着して保持する第1吸着手段10と、板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着して保持する第2吸着手段20とを備える吸着保持装置とする。また第1吸着手段10および第2吸着手段20を用いる吸着工程を含む吸着保持方法とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、板状体を吸着して保持し、予め定められる搬送先に搬送して配置する吸着保持装置および吸着保持方法に関する。
液晶表示装置の普及拡大が進む中、液晶表示装置の生産能力の増大と生産コストの低減とが求められる。それに伴い、液晶表示装置の基幹部品である液晶モジュール30の組立工程における機械化が求められる。図13は、液晶モジュール30の構成を示す断面図である。液晶モジュール30は、液晶パネル31とフレーム32とベゼル33とを含んで構成される。液晶モジュール30は、フレーム32とベゼル33とによって液晶パネル31の縁辺部を保護した構造に形成される。
液晶モジュール30の組立工程のうち、フレーム32の乗載面に液晶パネル31を移載する作業を機械化する場合、まず吸着手段によって液晶パネル31を液晶パネル31の表面に沿う延在方向に固定した状態で吸着保持する。そのあと液晶パネル31を吸着保持した状態で、フレーム32上に配置されるパネルガイド34に囲まれる鉛直方向上方の搬送位置付近に液晶パネル31を配置する。そのあと吸着手段による吸着を解除して、液晶パネル31をフレーム32の乗載面に移載する。
液晶パネル31の大きさに対してフレーム32上に配置されるパネルガイド34に囲まれる搬送領域の大きさは、余裕がないように設計されているので、パネルガイド34に囲まれる搬送領域内側に液晶パネル31を配置することが困難である。そのためパネルガイド34の厚み方向一方上面の一部に被さる状態で液晶パネル31が配置される。このような状態で液晶パネル31が配置されたまま、フレーム32と液晶パネル31とに被さるようにベゼル33を移載すると、液晶パネル31が破損するおそれがある。
また液晶パネル31、フレーム32、パネルガイド34の寸法公差や、液晶パネル31を吸着保持したときの位置決め精度、フレーム32の作業台に対する位置決め精度などが、相互に影響するため、液晶パネル31を吸着保持して液晶パネル31を搬送位置に配置する位置と、パネルガイド34に囲まれる搬送領域とが、作業のたびに異なることがある。このような場合にも、パネルガイド34の厚み方向一方上面の一部に被さる状態で液晶パネル31が配置される。
上述のような問題に対する対策として、液晶パネル31の大きさに対してパネルガイド34に囲まれる搬送領域の大きさを余裕があるように、パネルガイド34の配置位置を変更する方法がある。しかしこの方法では、フレーム32上に配置した液晶パネル31を十分に固定することができない。そのため後工程での搬送中の振動によって、液晶パネル31の破損や、液晶パネル31の位置ずれによる不良品の発生を引き起こすことがある。
板状体を逆船底状に湾曲させ、板状体を板状体の表面に沿う延在方向に固定した状態で吸着保持する方法が、たとえば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される吸着保持方法を液晶パネル31の移載作業に採用した場合、まず液晶パネル31を湾曲させ、液晶パネル31を延在方向に固定した状態で吸着保持する。そのあと液晶パネル31を吸着保持した状態で、フレーム32上に配置されるパネルガイド34に囲まれる鉛直方向上方の搬送位置付近に液晶パネル31を配置する。そのあと吸着手段による吸着を解除して、液晶パネル31をフレーム32の乗載面に移載する。
特開平6−48679号公報
このような特許文献1に開示される方法では、液晶パネル31を湾曲させた状態で吸着保持することができるので、フレーム32上に配置されるパネルガイド34に囲まれる搬送領域よりも小さい状態で、搬送位置付近に液晶パネル31を配置することができる。そのためパネルガイド34に囲まれる搬送領域内側に液晶パネル31を配置しやすくすることができる。
しかしながら特許文献1に開示される方法では、液晶パネル31を湾曲させ、液晶パネル31を液晶パネル31の表面に沿う延在方向に固定した状態で吸着保持する。そのため吸着手段による吸着を解除すると、パネルガイド34に囲まれる搬送領域内側に落下した液晶パネル31が、固定用ゴム35に接触した状態で、湾曲形状から平板形状に戻ることがある。この場合液晶パネル31と固定用ゴム35との摩擦力によって生じる反力によって、液晶パネル31がパネルガイド34に囲まれる搬送領域内側に対して位置ずれした状態で配置される。さらにパネルガイド34の厚み方向一方上面の一部に被さる状態で液晶パネル31が配置されることがある。
したがって本発明の目的は、吸着手段が板状体を吸着して保持し、搬送先に位置ずれを防いで板状体を配置することができる吸着保持装置および吸着保持方法を提供することである。
本発明は、板状体の表面に沿う延在方向に板状体が変位することを阻止して板状体を吸着して保持する第1吸着手段と、
板状体の表面に沿う延在方向に板状体が変位可能に板状体を吸着して保持する第2吸着手段とを備えることを特徴とする吸着保持装置である。
また本発明は、第1および第2吸着手段は、平板状の板状体を湾曲させた状態で保持可能であることを特徴とする。
また本発明は、第1吸着手段は、予め定める基準方向に向けて設けられる第1吸着パッドを備える第1吸着部を有し、
第2吸着手段は、第1吸着部に対して、基準方向と垂直な配列方向両側にそれぞれ設けられる第2吸着部を有し、
各第2吸着部は、基準方向に向けて設けられ、基準方向に変位可能に支持される第2吸着パッドと、第2吸着パッドを第1吸着パッドに対して基準方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧する押圧部材とを備えることを特徴とする。
また本発明は、第2吸着部は、第1吸着部に対して、互いに直交する2つの配列方向両側にそれぞれ設けられることを特徴とする。
また本発明は、第1吸着部は、第1配列方向に並ぶ第1グループと、第2配列方向に並ぶ第2グループとを有し、
第2吸着部は、第1吸着部の第1グループに対して第2配列方向両側の領域であり、かつ第1吸着部の第2グループに対して第1配列方向両側の領域に設けられることを特徴とする。
また本発明は、第1吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位することを阻止して板状体を吸着するとともに、第2吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着する吸着工程と、
第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体を湾曲させる湾曲工程と、
第2吸着手段による板状体の吸着を維持して、第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、板状体を復元変形させる復元変形工程と、
第2吸着手段による板状体の吸着を解除する吸着解除工程とを含むことを特徴とする吸着保持方法である。
また本発明は、第1吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位することを阻止して板状体を吸着するとともに、第2吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着する吸着工程と、
第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体の厚み方向に垂直な第1配列方向に、板状体を湾曲させる第1湾曲工程と、
第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、前記第1配列方向に一様な形状に板状体を復元変形させる第1配列方向復元変形工程と、
第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体の厚み方向に垂直でかつ前記第1配列方向に直交する第2配列方向に、板状体を湾曲させる第2湾曲工程と、
第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、前記第2配列方向に一様な形状に板状体を復元変形させる第2配列方向復元変形工程と、
第2吸着手段による板状体の吸着を解除する吸着解除工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、第1吸着手段によって、板状体を延在方向に固定した状態で保持することができる。また第2吸着手段によって、板状体を延在方向に変位可能な状態で保持することができる。吸着した板状体を予め定められる搬送位置に配置する場合、まず第1および第2吸着手段で吸着して板状体を搬送する。
搬送位置付近に板状体を配置した状態で、第1吸着手段による吸着を解除することで、板状体が吸着された状態で延在方向に移動可能となり、吸着したうえで延在方向に位置決め可能となる。位置決めした状態で第2吸着手段による吸着を解除することで、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。
また本発明によれば、第1および第2吸着手段は、平板状の板状体を湾曲させた状態で保持可能である。吸着した板状体を予め定められる搬送位置に配置する場合、板状体を湾曲させた状態で吸着保持することができるので、搬送先に設定された搬送領域よりも小さい状態で、搬送位置付近に板状体を配置することができる。
そのため板状体の大きさに対して搬送領域の大きさが、余裕がないように設計された場合であっても、搬送位置付近に板状体を簡単に配置することができる。そのあと第1吸着手段による吸着を解除することで、板状体が吸着された状態で延在方向に移動可能となる。そのため板状体の形状が、湾曲形状から平板形状に戻り、吸着したうえで延在方向に位置決め可能となる。位置決めした状態で第2吸着手段による吸着を解除することで、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。
また本発明によれば、第1吸着手段は、予め定める基準方向に向けて設けられる第1吸着パッドを備える第1吸着部を備える。第2吸着手段は、第1吸着部に対して基準方向と垂直な配列方向両側に設けられる第2吸着部を備える。各第2吸着部は、基準方向に変位可能に支持される第2吸着パッドと、第2吸着パッドを第1吸着パッドに対して基準方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧する押圧部材とを備える。
板状体を吸着保持する場合、第1吸着部は、板状体を延在方向に固定した状態で吸着保持する。第2吸着部は、板状体を延在方向に変位可能に吸着保持するので、第1吸着パッドに対して基準方向にずれた位置に向けて押圧部材で押圧することによって、第2吸着部が配置される配列方向において、板状体を湾曲させた状態で吸着保持することができる。
そのため吸着した板状体を予め定められる搬送位置に配置する場合、板状体を湾曲させた状態で吸着保持することができるので、搬送先に設定された搬送領域よりも小さい状態で、搬送位置付近に板状体を配置することができる。そのあと第1および第2吸着手段による吸着を解除することによって、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。また押圧部材が設けられることで、第2吸着パッドを基準方向に向けて変位駆動するための駆動手段を不必要とすることができ、構造を簡単化することができる。
また本発明によれば、第2吸着部が、第1吸着部に対して互いに直交する2つの配列方向に設けられる。これによって第2吸着部が配置される、互いに直交する2つの配列方向において、板状体を湾曲させた状態で吸着保持することができる。そのため吸着した板状体を予め定められる搬送位置に配置する場合、板状体を互いに直交する2つの方向に湾曲させた状態で吸着保持することができるので、搬送先に設定された搬送領域よりも小さい状態で、搬送位置付近に板状体を配置することができる。そのあと第1および第2吸着手段による吸着を解除することによって、板状体を搬送先に位置ずれをさらに防いで配置することができる。
また本発明によれば、第1吸着部は、第1配列方向に並ぶ第1グループと、第2配列方向に並ぶ第2グループとを有する。第2吸着部は、第1吸着部の第1グループに対して第2配列方向両側の領域であり、かつ第1吸着部の第2グループに対して第1配列方向両側の領域に設けられる。第1と第2グループとに区別される第1吸着部のうち、第1グループに配置される第1吸着部と、第2吸着部とによって板状体を吸着保持した場合、第2配列方向に湾曲させた状態で板状体を吸着保持することができる。
また第1と第2グループとに区別される第1吸着部のうち、第2グループに配置される第1吸着部と、第2吸着部とによって板状体を吸着保持した場合、第1配列方向に湾曲させた状態で板状体を吸着保持することができる。このように第1グループに配置される第1吸着部による吸着動作と、第2グループに配置される第1吸着部による吸着動作とを切換えることで、板状体を2方向に湾曲させることができる。
これによって予め定められる搬送位置に吸着した板状体を配置する場合、板状体に対応する第1配列方向と第2配列方向とを別々に位置決めした状態で、搬送位置付近に板状体を配置することができる。そのあと第1および第2吸着手段による吸着を解除することによって、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。
また本発明によれば、第1吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位することを阻止して板状体を吸着するとともに、第2吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着する。そのあと第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体を湾曲させて吸着保持する。そのあと第2吸着手段による板状体の吸着を維持して、第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、板状体を復元変形させる。そのあと第2吸着手段による板状体の吸着を解除する。
板状体を予め定められる搬送位置に配置する場合、板状体を湾曲させて吸着保持するので、搬送先に設定された搬送領域よりも小さい状態で、板状体を搬送位置付近に配置することができる。そのため板状体の大きさに対して搬送領域の大きさが、余裕がないように設計された場合であっても、搬送位置付近に板状体を簡単に配置することができる。
そのあと第1吸着手段による板状体の吸着を解除するので、板状体の形状が湾曲形状から平板形状に戻り、吸着したうえで搬送位置付近に位置決め可能となる。位置決めした状態で第2吸着手段による板状体の吸着を解除するので、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。
また本発明によれば、第1吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位することを阻止して板状体を吸着するとともに、第2吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着する。そのあと第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体の厚み方向に垂直な第1配列方向に、板状体を湾曲させる。
そのあと第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、第1配列方向に一様な形状に板状体を復元変形させる。そのあと第1吸着面に対して、第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体の厚み方向に垂直でかつ第1配列方向に直交する第2配列方向に、板状体を湾曲させる。そのあと第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、第2配列方向に一様な形状に板状体を復元変形させる。そのあと第2吸着手段による板状体の吸着を解除する。
したがって板状体を予め定められる搬送位置に搬送する場合、互いに直交する第1配列方向と第2配列方向とを別々に位置決めした状態で、搬送位置付近に板状体を配置することができる。そのあと第1および第2吸着面の吸着を解除することによって、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である吸着保持装置1の構成を示す正面図である。本発明の実施の一形態である吸着保持装置1は、フレーム32の液晶パネル31が乗載されるべき乗載面に、吸着した液晶パネル31を配置して移載する装置である。
図2は、液晶パネル31が乗載されるフレーム32の乗載面の構成を示す斜視図である。図3は、フレーム32の乗載面に、液晶パネル31が配置された状態を示す斜視図である。フレーム32は、液晶モジュール30として組立てられた場合に、液晶パネル31の裏面側に位置し、液晶表示装置に組込まれる際に、バックライトの光を透過するように、矩形状の開口部を持った枠形状に形成される。
フレーム32の乗載面には、パネルガイド34と固定用ゴム35とが配置される。パネルガイド34および固定用ゴム35によって、フレーム32の乗載面に配置された液晶パネル31は、位置決めされて固定される。液晶パネル31を位置決めするために、パネルガイド34に囲まれた液晶パネル取付け領域の大きさは、液晶パネル31の大きさに対して余裕がないように設計される。本実施形態では、パネルガイド34は、弾発性および可とう性を有する部材で実現され、ゴムを成形して製作される。また固定用ゴム35は、配置された液晶パネル31を固定するために、液晶パネル31との間の摩擦力が大きなゴム部材である。
図1に示すように本実施形態の吸着保持装置1は、第1吸着手段10と、第2吸着手段20と、支持手段50と、制御手段60と、圧縮空気供給ユニット70と、搬送ユニット80とを含んで構成される。第1吸着手段10は、1つ以上の第1吸着部10aを備え、液晶パネル31の厚み方向一方の面に沿う延在方向に、液晶パネル31を固定した状態で吸着保持する。第2吸着手段20は、1つ以上の第2吸着部20aを備え、液晶パネル31を延在方向に変位可能な状態で吸着保持する。
支持手段50は、第1吸着手段10および第2吸着手段20を支持する。制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70と搬送ユニット80とに動作指令をそれぞれ与える。圧縮空気供給ユニット70は、制御手段60の指令に基づいて、コンプレッサなどから発生した圧縮空気を、第1吸着手段10および第2吸着手段20に供給する。搬送ユニット80は、制御手段60の指令に基づいて、第1吸着手段10および第2吸着手段20を支持する支持手段50を、X,Y,Z方向に変位駆動させる。
図4は、第1吸着部10aの構造を示す正面図である。第1吸着部10aは、第1吸着パッド11と、真空発生手段12とを含んで構成される。第1吸着パッド11と真空発生手段12とは、予め定める基準方向100に向けて配置される。
本実施形態では、基準方向100は、鉛直方向下向きに設定され、第1吸着パッド11が鉛直方向下側に配置される。支持手段50は、鉛直方向に対して垂直な水平方向に向けて配置され、第1吸着部10aを支持する。つまり液晶パネル31の厚み方向一方の面に接触する、第1吸着パッド11の吸着面は、予め定める仮想平面に沿って配置される。本実施の形態では、予め定める仮想平面は、水平面に沿って延びる。
第1吸着パッド11は、液晶パネル31を吸着保持するときに、液晶パネル31の厚み方向一方の面に接触する。真空発生手段12は、圧縮空気供給ユニット70から供給された圧縮空気が、空気の粘性によって、第1吸着パッド11側の空気を引き付け、負圧を発生する。真空発生手段12で発生した負圧によって、第1吸着パッド11と液晶パネル31との間の空間が吸引されて大気圧よりも低くなり、第1吸着パッド11と接触する液晶パネル31が、延在方向に固定された状態で吸着保持される。
図5は、第2吸着部20aの構造を示す正面図である。第2吸着部20aは、第2吸着パッド21と、関節継手22と、押圧部材23とを含んで構成される。第2吸着パッド21と、関節継手22と、押圧部材23とは、前記基準方向100に向けて配置される。本実施形態では、鉛直方向上側から下側に向けて、押圧部材23、関節継手22、第2吸着パッド21の順で配置される。支持手段50は、鉛直方向に対して垂直な水平方向に向けて配置され、第2吸着部20aを支持する。
押圧部材23は、伸縮機構によって支持される。伸縮機構は、前記基準方向100に向けて伸縮する機構である。つまり押圧部材23は、伸縮機構によって、基準方向に移動可能に弾発的に支持される。押圧部材23は、液晶パネル31を吸着保持するときに、第2吸着パッド21を第1吸着パッド11に対して、基準方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧し、液晶パネル31を湾曲させる。第2吸着パッド21が、押圧部材23によって基準方向下方に最も大きく変位されたときの、支持手段50から第2吸着パッド21の下面までの長さL2は、支持手段50から第1吸着パッド11の下面までの長さL1よりも大きい(L2>L1)。
また第2吸着パッド21が、押圧部材23によって基準方向上方に最も大きく変位されたときの、支持手段50から第2吸着パッド21の下面までの長さL3は、支持手段50から第1吸着パッド11の下面までの長さL1以下である(L3≦L1)。つまり第2吸着パッド21の下面は、第1吸着パッド11の下面より、鉛直方向上側まで変位することができる。
第2吸着パッド21の吸着面は、前記基準方向100に移動可能に弾発的に支持される。第2吸着パッド21の吸着面は、自然状態で、各第1吸着パッド11の吸着面が沿う前記仮想平面よりも、基準方向下方に配置される。各第2吸着パッド21は、押圧部材23によるばね力に抗して押圧されることで、その吸着面が、前記仮想平面に沿う位置まで変位可能に設定される。
また各第2吸着部20aが備える、それぞれの押圧部材23によるばね力は、全て一定である。これによって第2吸着手段20のみで液晶パネル31を吸着保持した時に、液晶パネル31を水平に保つことができる。
関節継手22は、湾曲した液晶パネル31の厚み方向一方の面に沿って対向するように、第2吸着パッド21を相対角変位自在に支持する。相対角変位自在の関節継手22によって第2吸着部20aの第2吸着パッド21が連結されることで、予め定める固定点まわりに角変位可能となり、湾曲変形した液晶パネル31の表面に沿った状態で、液晶パネル31を吸着させることができる。第2吸着部20aは、圧縮空気供給ユニット70から供給される圧縮空気の流れによって生じる吸着力で、第2吸着パッド21が液晶パネル31と接触しない状態で、液晶パネル31を吸着保持する。
図6は、第2吸着部20aの吸着機構を説明する図である。第2吸着パッド21には、第2吸着パッド21の液晶パネル31に対向する面に対して直交する方向に、気体供給口21aと気体噴出口21bが設けられる。まず圧縮空気供給ユニット70から第2吸着部20aに供給された圧縮空気が、気体供給口21aから気体噴出口21bに向かって流れる。気体噴出口21bに到達した気体は、第2吸着パッド21と、第2吸着パッド21に対向した液晶パネル31との空隙に噴出する。
空隙に噴出した気体は、気体噴出口21bを通過する場合に比べて、高速で流れるので、ベルヌーイ効果に基づき、静圧Pが大気圧Pより低い負圧になる。これによって液晶パネル31が第2吸着パッド21に引き寄せられる。また空隙に噴出した気体は、気体噴出口21bに対して同心円状に広がるように流れ、その同心円上の各位置において放射方向にほぼ均等な流速の流れとなる。つまり静圧Pは、同心円上の各位置においてほぼ同じ値となる。
また空隙が狭くなれば、空隙を通過する気体流のクッション効果によって、液晶パネル31が第2吸着パッド21から引き離される。このような原理で、第2吸着部20aは、空隙を一定に保ちながら、液晶パネル31を空中に浮遊させた状態で吸着保持する。したがって第2吸着部20aは、液晶パネル31の厚み方向一方の面に沿う延在方向に液晶パネル31が変位可能な状態で、液晶パネル31を吸着保持する。
図7は、吸着保持装置1の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態の吸着保持装置1は、上述したように、各手段を統括的に制御する制御手段60を含む。制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70と搬送ユニット80とに動作指令をそれぞれ与える。制御手段60は、第1吸着手段10と、第2吸着手段20との吸着動作をそれぞれ独立して制御する。また制御手段60は、第1吸着手段10のうち、第1グループ10Aの第1吸着部10aと、第2グループ10Bの第1吸着部10aとの吸着動作をそれぞれ独立して制御する。
圧縮空気供給ユニット70は、制御手段60から圧縮空気供給指令が与えられることで、圧縮空気を第1吸着手段10と第2吸着手段20とに供給する。これによって第1吸着手段10および第2吸着手段20は、液晶パネル31を吸着保持する。また圧縮空気供給ユニット70は、制御手段60から圧縮空気供給停止指令が与えられることで、圧縮空気の供給を停止する。これによって第1吸着手段10および第2吸着手段20は、液晶パネル31の吸着保持を解除する。
搬送ユニット80は、制御手段60からの移動指令にしたがって、第1吸着手段10および第2吸着手段20を支持する支持手段50を、X,Y,Z方向に変位駆動させる。また搬送ユニット80は、支持手段50の位置を示す情報を制御手段60に与える。
制御手段60によって、吸着保持装置1は、圧縮空気供給ユニット70と搬送ユニット80とが連動制御される。これによって吸着保持装置1は、液晶パネル31を吸着保持した状態で搬送する。そのあと吸着保持装置1は、フレーム32の乗載面に設定された搬送位置で吸着を解除して、液晶パネル31を配置する。
制御手段60は、記憶部と、演算部と、入出力部とを含んで構成される。記憶部は、圧縮空気供給ユニット70および搬送ユニット80などの制御対象を制御するための制御プログラムを記憶する。演算部は、記憶部に記憶される制御プログラムを読み出して、入出力部から与えられる信号に基づいて、制御プログラムに従った演算結果を出力する。入出力部は、演算部の演算結果に従った、各種指令値を制御対象物に与える。また入出力部は、制御対象物および検出手段から与えられる情報を演算部に与える。
たとえば制御手段60は、プログラマブルコントローラなどによって実現される。記憶部は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などの記憶回路によって実現される。また演算部は、CPU(Central Processing Unit)などの演算回路によって実現される。また入出力部は、制御対象物および検出手段に接続されるインターフェース回路によって実現される。また入出力部は、外部から指令が入力されるキーボードなどの入力手段と、外部に情報を報知するディスプレイなどの報知手段とを含んでいてもよい。
図8は、本発明の第1の実施形態による第1吸着手段10および第2吸着手段20の配置を示す平面図である。吸着保持装置1によって吸着保持される液晶パネル31の大きさは、縦寸法が670mm、横寸法が1180mmである。第1の実施形態では、支持手段50は、液晶パネル31に対応する縦寸法が750mm、横寸法が1250mmの方形平板状の部材である。
第1吸着部10aは、第1グループ10Aと第2グループ10Bとを有する。第1グループ10Aは、支持手段50の短手方向の中心線上である第1配列方向に並んで、支持手段50によって支持される。第2グループ10Bは、支持手段50の長手方向の中心線上である第2配列方向に並んで、支持手段50によって支持される。各第1および第2グループの第1吸着部10aは、それぞれ20〜30cmの間隔で配置され、合計9個配置される。
具体的には、重心に1個、重心に対して第1配列方向両側に2個ずつ、重心に対して第2配列方向両側に2個ずつ配置される。なお2本の中心線の交点に配置される第1吸着部10aは、第1および第2グループの両方に含まれる。各配列方向は、基準方向に垂直で、互いに直交する。
第2吸着部20aは、第1吸着部10aの第1グループ10Aに対して第2配列方向両側の領域であり、かつ第1吸着部10aの第2グループ10Bに対して第1配列方向両側の領域に配置され、支持手段50によって支持される。各第2吸着部20aは、それぞれ20〜30cmの間隔で配置され、くぎられた領域ごとに4個ずつの合計16個配置される。また第2吸着部20aは、第1吸着部10aに比べて多く配置される。
また本実施形態では、第1吸着パッド11と第2吸着パッド21との液晶パネル31に対向するそれぞれの面のうち、第2吸着パッド21の面が、鉛直方向下側に配置されるように、第1および第2吸着部が支持手段50によって支持される。
図9は、本発明の第1の実施形態による吸着保持手順について説明した正面図である。吸着保持装置1による吸着保持手順は、図9(a)〜図9(h)の順で行われる。本実施形態では、吸着保持装置1は、液晶パネル31を吸着して保持し、予め定められる搬送先である、パネルガイド34に囲まれた縦寸法が670mm、横寸法が1180mmである範囲に液晶パネル31を搬送して配置する。
図10は、本発明の第1の実施形態による吸着保持手順を示すフローチャートである。まずステップs0では、液晶パネル31が供給トレイ42に搭載される。またコンプレッサによって発生した圧縮空気が、圧縮空気供給ユニット70に供給された状態でステップs1に進み、吸着保持装置1による吸着保持作業を開始する。
ステップs1では、図9(a)に示すように、制御手段60が搬送ユニット80に移動指令を与えて、第1吸着手段10および第2吸着手段20を支持する支持手段50を、液晶パネル31に対向するように移動させ、ステップs2に進む。ステップs2では、図9(b)に示すように、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、第1吸着パッド11の液晶パネル31に対向する面が、液晶パネル31の厚み方向一方の面に接触する位置まで、支持手段50を鉛直方向下方に移動させる。
このとき第2吸着パッド21の液晶パネル31に対向する面は、液晶パネル31の厚み方向一方の面に沿う。具体的には、押圧部材23によって第2吸着パッド21の鉛直方向の位置が調整され、関節継手22によって第2吸着パッド21の角度が調整され、ステップs3に進む。
ステップs3では、制御手段60は、吸着手段が液晶パネル31を吸着可能な位置にあることを示す検出信号を搬送ユニット80から与えられ、吸着可能であることを判断すると、ステップs4に進む。ステップs4では、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給指令を与えて、第1グループ10Aの第1吸着部10aと、第2吸着部20aとのそれぞれに、圧縮空気を供給させる。これによって第1吸着部10aは、真空発生手段12によって負圧となる。そのため第1吸着パッド11が液晶パネル31と接触した状態で、液晶パネル31を第1グループ10Aが配置される第1配列方向に固定して吸着保持する。
また第2吸着部20aに配置される第2吸着パッド21が、圧縮空気の供給を受けて鉛直方向上方に移動し、液晶パネル31との間に空隙が生じる。この空隙に噴出した気体の流れによって生じる吸着力で、第2吸着パッド21が液晶パネル31と接触しない状態で、液晶パネル31を延在方向に変位可能に吸着保持する。このように第1グループ10Aの第1吸着部10aと、第2吸着部20aとで液晶パネル31を吸着保持し、ステップs5に進む。
ステップs5では、図9(c)に示すように、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、支持手段50を鉛直方向上方に移動させる。これによって液晶パネル31が、供給トレイ42から取出される。このとき第2吸着パッド21が、押圧部材23によって鉛直方向下方に押圧される。これによって液晶パネル31は、吸着保持された状態で、第1グループ10Aの配列方向に対して垂直な方向に湾曲する。
具体的には、支持手段50が鉛直方向上方に移動されると、液晶パネル31には、第1吸着部10aによる吸着力と、伸縮機構によって支持される押圧部材23のばね力によって、第2吸着部20aを液晶パネル31側に突出した位置へ戻そうとする力が加わる。このとき第1吸着部10aは、液晶パネル31を接触して保持しているので、液晶パネル31の位置は、延在方向に固定されている。
一方、第2吸着パッド21と液晶パネル31との間には隙間が存在するため、液晶パネル31は、延在方向に固定されておらず、移動可能である。そのため液晶パネル31の短辺部分は、液晶パネル31の重心方向に移動して、液晶パネル31の長辺方向の長さは変形前と比較して短くなり、湾曲する。このように吸着手段が液晶パネル31を湾曲させた状態で吸着保持し、ステップs6に進む。
ステップs6では、制御手段60は、吸着手段が液晶パネル31をフレーム32の方向に搬送可能な位置にあることを示す検出信号を搬送ユニット80から与えられ、搬送可能であることを判断すると、ステップs7に進む。
ステップs7では、図9(d)に示すように、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、吸着手段によって吸着保持された液晶パネル31が搬送位置に対向するように、支持手段50を移動させる。具体的には、パネルガイド34の上面延長面よりも鉛直方向下方で、かつ固定用ゴム35の上面に接触しない鉛直方向上方に、湾曲した液晶パネル31の周囲端部下面が位置するように、液晶パネル31が配置され、ステップs8に進む。
ステップs8では、図9(e)に示すように、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給停止指令を与えて、第1グループ10Aの第1吸着部10aへの圧縮空気供給を停止させる。これによって第1吸着部10aによる液晶パネル31の吸着が解除され、第2吸着部20aのみで液晶パネル31を吸着保持した状態となる。このとき第2吸着部20aのみで、液晶パネル31にかかる重力以上の吸着力を有する。
そのため液晶パネル31が、吸着保持された状態で延在方向に移動可能となり、液晶パネル31の形状が、吸着保持された状態で湾曲形状から平板形状に戻る。具体的には、第1吸着部10aによる吸着が解除されると、液晶パネル31の変形からの復元力と、伸縮機構によって支持される押圧部材23のばね力によって第2吸着部20aを液晶パネル31側に突出した位置へ戻そうとする力によって、液晶パネル31の形状が、湾曲形状から平板形状に戻る。
つまり液晶パネル31の第1グループ10Aの配列方向に対して平行な方向に対応する液晶パネル31の短辺側の2つの辺が、外側に押し出されるように移動する。この過程で、液晶パネル31の前記短辺側の2つの辺のうち、どちらか一方の辺がパネルガイド34に接触して、移動がとまる。これは液晶パネル31、フレーム32、パネルガイド34の寸法公差や、フレーム32の作業台に対する位置決め精度などによって、液晶パネル31を搬送位置に搬送したとしても、位置ずれが発生する場合があるためである。
しかしながら液晶パネル31の変形からの復元力と、伸縮機構によって支持される押圧部材23のばね力によって第2吸着部20aを液晶パネル31側に突出した位置へ戻そうとする力は、液晶パネル31の前記短辺側の他方の辺が、パネルガイド34に接触するまで続き、液晶パネル31は、パネルガイド34に囲まれた搬送領域に倣う。そのため第1グループ10Aの配列方向に対して平行な方向に対応する液晶パネル31の辺が、パネルガイド34に囲まれた搬送位置に位置決めされる。このように液晶パネル31が配置されるとステップs9に進む。
ステップs9では、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、第1吸着パッド11の液晶パネル31に対向する面が、液晶パネル31の厚み方向一方の面に接触する位置まで、支持手段50を鉛直方向下方に移動させ、ステップs10に進む。ステップs10では、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給指令を与えて、第2グループ10Bの第1吸着部10aに、圧縮空気を供給させる。
これによって第1吸着部10aは、真空発生手段12によって負圧となる。そのため第1吸着パッド11が液晶パネル31と接触した状態で、液晶パネル31を第2グループ10Bが並ぶ第2配列方向に固定して吸着保持する。このように第2グループ10Bの第1吸着部10aと、第2吸着部20aとで液晶パネル31を吸着保持し、ステップs11に進む。
ステップs11では、図9(f)に示すように、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、支持手段50を鉛直方向上方に移動させる。このときの移動は、第2グループ10Bの配列方向に対して平行な方向に対応する液晶パネル31の辺が、フレーム32上に設定される搬送位置から外側に外れない範囲である。このとき第2吸着パッド21が、押圧部材23によって鉛直方向下方に押圧される。これによって液晶パネル31は、吸着保持された状態で、第2グループ10Bの配列方向に対して垂直な方向に湾曲する。つまり吸着手段が液晶パネル31を湾曲させた状態で吸着保持し、ステップs12に進む。
ステップs12では、図9(g)に示すように、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給停止指令を与えて、第2グループ10Bの第1吸着部10aへの圧縮空気供給を停止させる。これによって第1吸着部10aによる液晶パネル31の吸着が解除され、第2吸着部20aのみで液晶パネル31を吸着保持した状態となる。このとき第2吸着部20aのみで、液晶パネル31にかかる重力以上の吸着力を有する。
そのため液晶パネル31が、吸着保持された状態で延在方向に移動可能となり、液晶パネル31の形状が、吸着保持された状態で湾曲形状から平板形状に戻る。そのため第2グループ10Bの配列方向に対して平行な方向に対応する液晶パネル31の辺が、パネルガイド34に囲まれた搬送位置に位置決めされる。このように液晶パネル31が配置されるとステップs13に進む。
ステップs13では、図9(h)に示すように、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給停止指令を与えて、第2吸着部20aへの圧縮空気供給を停止させる。これによって第2吸着部20aによる液晶パネル31の吸着が解除される。液晶パネル31の吸着手段による吸着保持が完全に解除されるので、液晶パネル31は、パネルガイド34に囲まれた搬送位置に位置決めされた状態で配置される。さらに液晶パネル31は、固定用ゴム35の上面に接触してフレーム32に固定される。このようにして吸着保持装置1による液晶パネル31の吸着保持および搬送動作が完了し、ステップs14に進む。
ステップs14では、予め定められる終了するか否かを判断し、終了条件を満足すると、ステップs15に進み、動作を終了する。たとえば終了条件は、作業者によって終了指令が与えられることで、終了条件を満足する。または予め定められる時刻に達すると終了条件を満足する。またステップs14において、終了条件を満足しない場合には、ステップs1に戻り、吸着保持装置1による吸着保持作業を繰り返す。
以上のように実施の第1形態の吸着保持装置1によれば、第1吸着手段10によって板状体を延在方向に固定した状態で吸着保持する。さらに第2吸着手段20によって板状体を延在方向に変位可能な状態で吸着保持する。このように吸着保持装置1によって、板状体を吸着保持した状態で、第1吸着手段10による吸着を解除することで、板状体が吸着された状態で延在方向に移動可能となるので、吸着したうえで、予め定められる搬送位置に位置決め可能となる。位置決めした状態で第2吸着手段20による吸着を解除することで、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。
さらに第1の実施形態では、吸着保持装置1は、第1グループ10Aと第2グループ10Bとに区別される第1吸着部10aと、第2吸着部20aとを備える。そのため第1グループ10Aに配置される第1吸着部10aによる吸着動作と、第2グループ10Bに配置される第1吸着部10aによる吸着動作とを切換えることで、板状体を2方向に湾曲させた状態で吸着保持することができる。
そのためまず第1グループ10Aによる吸着を解除することで、第1グループ10Aの配列方向に対して平行な方向に対応する板状体の辺を、吸着したうえで位置決めすることができる。そのあと第2グループ10Bによる吸着を解除することで、第2グループ10Bの配列方向に対して平行な方向に対応する板状体の辺を、吸着したうえで位置決めすることができる。そのあと第2吸着部20aによる吸着を解除することで、板状体を搬送先に位置ずれをさらに防いで配置することができる。
また液晶パネル31、フレーム32、パネルガイド34の寸法公差や、フレーム32の作業台に対する位置決め精度などに関係なく、板状体を搬送先に位置決ずれを防いで配置することができる。
また第2吸着部20aが、第1吸着部10aの配列方向に対して配列方向両側に配置されるので、板状体を安定して吸着保持できる。つまり板状体の表面に沿う延在方向に固定された第1吸着部10aによる吸着領域に対して、対称な位置に、延在方向に変位可能な第2吸着部20aによる吸着領域を設けて、板状体を吸着保持するので、板状体を安定して吸着保持することができる。
また各第1吸着部10aおよび第2吸着部20aは、圧縮空気の供給によって吸着力が生じる、第1吸着部10aがディフューザポンプ、第2吸着部20aがフロートチャックである。そのため各吸着部10a,20aは、圧縮空気を噴出する構成であればよく、構成が簡単である。圧縮空気が流れる流路の開閉を切換えるだけで、吸着および非吸着状態を切換えることができる。
また第2吸着部20aが、第1吸着部10aの両側に設けられ、第1吸着部10aの配列方向両側に線対称に配置される。そのため第1吸着部10aと第2吸着部20aとの吸着力に偏りがある場合であっても、板状体が傾いた状態で吸着保持することを防ぐことができる。
また第1吸着部10aは、少なくとも板状体の重心位置を吸着することによって、安定して板状体を吸着することができる。また板状体の重心位置に対して、第1吸着部10aが点対称となる位置に配置されることによって、安定して板状体を吸着することができる。
図11は、本発明の第2の実施形態による第1吸着手段10および第2吸着手段20の配置を示す平面図である。吸着保持装置1によって吸着保持される液晶パネル31の大きさは、縦寸法が670mm、横寸法が1180mmである。第2の実施形態では、支持手段50は、液晶パネル31に対応する縦寸法が750mm、横寸法が1250mmの方形平板状の部材である。
第1吸着部10aは、支持手段50の短手方向の中心線と長手方向の中心線との交点に1個配置され、支持手段50によって支持される。第2吸着部20aは、第1吸着部10aの周囲において、それぞれ20〜30cmの間隔で、合計24個配置され、支持手段50によって支持される。
また本実施形態では、第1吸着パッド11と第2吸着パッド21との液晶パネル31に対向するそれぞれの面のうち、第2吸着パッド21の面が、鉛直方向下側に配置されるように、第1および第2吸着部が支持手段50によって支持される。
図12は、本発明の第2の実施形態による吸着保持手順を示すフローチャートである。まずステップa0では、液晶パネル31が供給トレイ42に搭載される。またコンプレッサによって発生した圧縮空気が、圧縮空気供給ユニット70に供給された状態でステップa1に進み、吸着保持装置1による吸着保持作業を開始する。
ステップa1では、制御手段60が搬送ユニット80に移動指令を与えて、第1吸着手段10および第2吸着手段20を支持する支持手段50を、液晶パネル31に対向するように移動させ、ステップa2に進む。ステップa2では、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、第1吸着パッド11の液晶パネル31に対向する面が、液晶パネル31の厚み方向一方の面に接触する位置まで、支持手段50を鉛直方向下方に移動させる。
このとき第2吸着パッド21の液晶パネル31に対向する面は、液晶パネル31の厚み方向一方の面に沿う。具体的には、押圧部材23によって第2吸着パッド21の鉛直方向の位置が調整され、関節継手22によって第2吸着パッド21の角度が調整され、ステップa3に進む。
ステップa3では、制御手段60は、吸着手段が液晶パネル31を吸着可能な位置にあることを示す検出信号を搬送ユニット80から与えられ、吸着可能であることを判断すると、ステップa4に進む。ステップa4では、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給指令を与えて、第1吸着部10aと、第2吸着部20aとのそれぞれに、圧縮空気を供給させる。これによって第1吸着部10aは、真空発生手段12によって負圧となる。そのため第1吸着パッド11が液晶パネル31と接触した状態で、液晶パネル31を固定して吸着保持する。
また第2吸着部20aに配置される第2吸着パッド21が、圧縮空気の供給を受けて鉛直方向上方に移動し、液晶パネル31との間に空隙が生じる。この空隙に噴出した気体の流れによって生じる吸着力で、第2吸着パッド21が液晶パネル31と接触しない状態で、液晶パネル31を延在方向に変位可能に吸着保持する。このように第1吸着部10aと、第2吸着部20aとで液晶パネル31を吸着保持し、ステップa5に進む。
ステップa5では、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、支持手段50を鉛直方向上方に移動させる。これによって液晶パネル31が、供給トレイ42から取出される。このとき第2吸着パッド21が、押圧部材23によって鉛直方向下方に押圧される。これによって液晶パネル31は、吸着保持された状態で、第1吸着部10aによって吸着される中央部が凸部となる形状に湾曲する。つまり方形形状の液晶パネル31の4つの辺が、変形前と比較して短くなる。このように吸着手段が液晶パネル31を湾曲させた状態で吸着保持し、ステップa6に進む。
ステップa6では、制御手段60は、吸着手段が液晶パネル31をフレーム32の方向に搬送可能な位置にあることを示す検出信号を搬送ユニット80から与えられ、搬送可能であることを判断すると、ステップa7に進む。
ステップa7では、制御手段60は、搬送ユニット80に移動指令を与えて、吸着手段によって吸着保持された液晶パネル31が搬送位置に対向するように、支持手段50を移動させる。具体的には、パネルガイド34の上面延長面よりも鉛直方向下方で、かつ固定用ゴム35の上面に接触しない鉛直方向上方に、湾曲した液晶パネル31の周囲端部下面が位置するように、液晶パネル31が配置され、ステップa8に進む。
ステップa8では、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給停止指令を与えて、第1吸着部10aへの圧縮空気供給を停止させる。これによって第1吸着部10aによる液晶パネル31の吸着が解除され、第2吸着部20aのみで液晶パネル31を吸着保持した状態となる。このとき第2吸着部20aのみで、液晶パネル31にかかる重力以上の吸着力を有する。
そのため液晶パネル31が、吸着保持された状態で延在方向に移動可能となり、液晶パネル31の形状が、吸着保持された状態で湾曲形状から平板形状に戻る。具体的には、第1吸着部10aによる吸着が解除されると、液晶パネル31の変形からの復元力と、伸縮機構によって支持される押圧部材23のばね力によって第2吸着部20aを液晶パネル31側に突出した位置へ戻そうとする力によって、液晶パネル31の形状が、湾曲形状から平板形状に戻る。
このとき方形状の液晶パネル31の4つの辺が、外側に押し出されるように移動し、液晶パネル31は、パネルガイド34に囲まれた搬送領域に倣う。そのため方形状の液晶パネル31の4つの辺が、パネルガイド34に囲まれた搬送位置に位置決めされる。このように液晶パネル31が配置されるとステップa9に進む。
ステップa9では、制御手段60は、圧縮空気供給ユニット70に圧縮空気供給停止指令を与えて、第2吸着部20aへの圧縮空気供給を停止させる。これによって第2吸着部20aによる液晶パネル31の吸着が解除される。液晶パネル31の吸着手段による吸着保持が完全に解除されるので、液晶パネル31は、パネルガイド34に囲まれた搬送位置に位置決めされた状態で配置される。
さらに液晶パネル31は、固定用ゴム35の上面に接触してフレーム32に固定される。このようにして吸着保持装置1による液晶パネル31の吸着保持および搬送動作が完了し、ステップa10に進む。ステップa10では、予め定められる終了するか否かを判断し、終了条件を満足すると、ステップa11に進み、動作を終了する。
以上のように実施の第2形態の吸着保持装置1によれば、吸着保持する板状体に対応する方形平板状の部材である支持手段50の、短手方向の中心線と長手方向の中心線との交点に第1吸着部10aを配置し、その周囲において第2吸着部20aを配置する。これによって1吸着部10aによって吸着される中央部が凸部となる形状に板状体を湾曲させて吸着保持することができる。
そのあと第1吸着部10aによる吸着を解除することで、方形板状体の4つの辺を同時に、吸着したうえで位置決めすることができる。そのあと第2吸着部20aによる吸着を解除することで、板状体を搬送先に位置ずれを防いで配置することができる。つまり第2の実施形態では、吸着保持する方形板状体の4つの辺を同時に位置決めすることができるので、板状体を搬送先に配置する作業を簡略化することができ、作業時間を短縮することができる。
以上のような本実施の形態は、発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば板状体である液晶パネル31を吸着保持し、予め定められる搬送先に搬送して配置する例を示した。しかしながら本発明は、これに限定するものではなく、板状体として、たとえばプラズマ表示パネル、電子発光(Electro Luminescent、略称EL)表示パネルなどの表示パネルなどを挙げることができる。
また第2吸着部20aが備える押圧部材23は、弾発的に押圧する部材であればよく、たとえばばね部材、シリンダ部材などを挙げることができる。押圧部材に代えて、第2吸着部20aの第2吸着パッド21を変位する駆動手段が設けられてもよい。また吸着保持する板状体に対する第1吸着部10aと第2吸着部20aとの配置間隔や個数などは、吸着保持する板状体の大きさ、各吸着部の吸着力などによって適宜変更可能である。
本発明の実施の一形態である吸着保持装置1の構成を示す正面図である。 液晶パネル31が乗載させるフレーム32の乗載面の構成を示す斜視図である。 フレーム32の乗載面に液晶パネル31が配置された状態を示す斜視図である。 第1吸着部10aの構造を示す正面図である。 第2吸着部20aの構造を示す正面図である。 第2吸着部20aの吸着機構を説明する図である。 吸着保持装置1の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態による第1吸着手段10および第2吸着手段20の配置を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態による吸着保持手順について説明した正面図である。 本発明の第1の実施形態による吸着保持手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による第1吸着手段10および第2吸着手段20の配置を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態による吸着保持手順を示すフローチャートである。 液晶モジュール30の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 吸着保持装置
10 第1吸着手段
10a 第1吸着部
11 第1吸着パッド
12 真空発生手段
20 第2吸着手段
20a 第2吸着部
21 第2吸着パッド
21a 気体供給口
21b 気体噴出口
22 関節継手
23 押圧部材
30 液晶モジュール
31 液晶パネル
32 フレーム
33 ベゼル
34 パネルガイド
35 固定用ゴム
40 作業台
41 位置決めブロック
42 供給トレイ
50 支持手段
60 制御手段
70 圧縮空気供給ユニット
80 搬送ユニット

Claims (7)

  1. 板状体の表面に沿う延在方向に板状体が変位することを阻止して板状体を吸着して保持する第1吸着手段と、
    板状体の表面に沿う延在方向に板状体が変位可能に板状体を吸着して保持する第2吸着手段とを備えることを特徴とする吸着保持装置。
  2. 第1および第2吸着手段は、平板状の板状体を湾曲させた状態で保持可能であることを特徴とする請求項1記載の吸着保持装置。
  3. 第1吸着手段は、予め定める基準方向に向けて設けられる第1吸着パッドを備える第1吸着部を有し、
    第2吸着手段は、第1吸着部に対して、基準方向と垂直な配列方向両側にそれぞれ設けられる第2吸着部を有し、
    各第2吸着部は、基準方向に向けて設けられ、基準方向に変位可能に支持される第2吸着パッドと、第2吸着パッドを第1吸着パッドに対して基準方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧する押圧部材とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の吸着保持装置。
  4. 第2吸着部は、第1吸着部に対して、互いに直交する2つの配列方向両側にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項3記載の吸着保持装置。
  5. 第1吸着部は、第1配列方向に並ぶ第1グループと、第2配列方向に並ぶ第2グループとを有し、
    第2吸着部は、第1吸着部の第1グループに対して第2配列方向両側の領域であり、かつ第1吸着部の第2グループに対して第1配列方向両側の領域に設けられることを特徴とする請求項4記載の吸着保持装置。
  6. 第1吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位することを阻止して板状体を吸着するとともに、第2吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着する吸着工程と、
    第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体を湾曲させる湾曲工程と、
    第2吸着手段による板状体の吸着を維持して、第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、板状体を復元変形させる復元変形工程と、
    第2吸着手段による板状体の吸着を解除する吸着解除工程とを含むことを特徴とする吸着保持方法。
  7. 第1吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位することを阻止して板状体を吸着するとともに、第2吸着手段を用いて板状体の表面に沿う延在方向に変位可能に板状体を吸着する吸着工程と、
    第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体の厚み方向に垂直な第1配列方向に、板状体を湾曲させる第1湾曲工程と、
    第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、前記第1配列方向に一様な形状に板状体を復元変形させる第1配列方向復元変形工程と、
    第1吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第1吸着面に対して、第2吸着手段で吸着したときに板状体表面に形成される第2吸着面を、板状体の厚み方向にずれた位置に向けて弾発的に押圧して、板状体の厚み方向に垂直でかつ前記第1配列方向に直交する第2配列方向に、板状体を湾曲させる第2湾曲工程と、
    第1吸着手段による板状体の吸着を解除して、前記第2配列方向に一様な形状に板状体を復元変形させる第2配列方向復元変形工程と、
    第2吸着手段による板状体の吸着を解除する吸着解除工程とを含むことを特徴とする請求項6記載の吸着保持方法。
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