JP2011082249A - セラミック基板および搬送装置 - Google Patents

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忠彦 河辺
Satoshi Miyazaki
聡史 宮▲碕▼
Yasudai Fujii
靖大 藤井
Tomomi Seki
友美 関
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Abstract

【課題】本発明は、板状の誘電体である被搬送体を浮上させた状態で搬送する際に被搬送体の位置合わせを容易に行うことができる技術を提供する。
【解決手段】セラミック基板20は、セラミック基部210と、電極部220と、セラミック被覆部230とを備え、電極部220は、セラミック基部210の同一面に形成された一対の第1電極221および第2電極222から成る複数の電極対223を含み、セラミック被覆部230は、第1電極221を被覆する第1被覆部231と、第2電極222を被覆する第2被覆部232とを含み、第1被覆部231と第2被覆部232との間には空隙240が形成され、セラミック基部210には、被搬送体90を浮上させるための気体を空隙240に噴出させる気体噴出孔215が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状の誘電体である被搬送体を浮上させた状態で搬送する搬送装置に関し、特に、搬送装置に組み込まれ、被搬送体との間に静電力を発生させるセラミック基板に関する。
従来、搬送装置の一つとして、交互に極性が反転する電位となる複数の電極板を被搬送体の搬送方向に沿って一列に並べ、空気を噴出させる噴出口を電極板の間に設けたものが知られている(引用文献1)。このような搬送装置は、噴出口から空気を噴出させて被搬送体と電極板との間の摩擦を軽減させながら、被搬送体の位置に応じて複数の電極板に電圧を順に印加して被搬送体との間にクーロン力(静電気力)による吸引力(引力)や反発力(斥力)を発生させることによって、外部から送出されてきた被搬送体を浮上させた状態で移動させて搬送する。特許文献1では、複数の電極板に電圧を印加する速度を変化させることによって、被搬送体の搬送速度を制御することができるとされている。
実公昭62−11000号公報
しかしながら、特許文献1の搬送装置では、被搬送体が送出されてきた一方向に沿って被搬送体の搬送速度を制御することができるものの、多方向に被搬送体を移動させることや、被搬送体を一定の位置に保持することができないため、被搬送体の位置合わせが困難であるという問題があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、板状の誘電体である被搬送体を浮上させた状態で搬送する際に被搬送体の位置合わせを容易に行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 適用例1のセラミック基板は、絶縁性セラミック材料で板状に形成されたセラミック基部と、前記セラミック基部上に板状の導電性材料で形成された電極部と、絶縁性セラミック材料で前記電極部を被覆するセラミック被覆部とを備え、前記セラミック基部の前記電極部が形成された側に浮上させた板状の誘電体である被搬送体を搬送する搬送装置に組み込まれるセラミック基板であって、前記電極部は、前記セラミック基部の同一面側に形成された一対の第1電極および第2電極から成る複数の電極対を含み、前記複数の電極対は、相互に交差する少なくとも二つの方向に沿って整列し、前記第1電極および前記第2電極は、相互に極性が反転した電位となるように極性を切り替え可能であり、前記セラミック被覆部は、前記第1電極を被覆する第1被覆部と、前記第2電極を被覆する第2被覆部とを含み、前記第1被覆部と前記第2被覆部との間には空隙が形成され、前記セラミック基部には、前記被搬送体を浮上させるための気体を前記空隙に噴出させる気体噴出孔が形成されたことを特徴とする。
適用例1のセラミック基板によれば、セラミック基板における電極部が形成された側の平面上に気体噴出によって被搬送体を浮上させた状態で、少なくとも二つの方向に沿って整列する複数の電極対における電極電位を制御することによって、セラミック基板の平面上に沿った多方向に被搬送体を移動させることができると共に、その平面上の一定の位置に被搬送体を保持することができる。したがって、被搬送体を浮上させた状態で搬送する際に被搬送体の位置合わせを容易に行うことができる。
[適用例2] 適用例1のセラミック基板は、更に、絶縁性セラミック材料で前記セラミック基部に形成され前記電極対および前記気体噴出孔を囲繞する囲繞部を備えても良い。適用例2のセラミック基板によれば、他の電極対が形成された区画へと気体噴出孔から噴出された気体が漏れることを囲繞部によって抑制することができるため、気体噴出によって被搬送体を浮上させる力を向上させることができる。
[適用例3] 適用例1または適用例2のセラミック基板において、前記セラミック基部には前記電極対に電力を伝送する配線が形成されても良い。適用例3のセラミック基板によれば、電極対に電力を伝送する配線の少なくとも一部をセラミック基板に設けることができるため、搬送装置の小型化を図ることができる。
[適用例4] 適用例1または適用例3のいずれかのセラミック基板において、前記セラミック基部には前記気体噴出孔へと気体を流す流路が形成されても良い。適用例4のセラミック基板によれば、気体噴出孔へと気体を流す流路の少なくとも一部をセラミック基板に設けることができるため、搬送装置の小型化を図ることができる。
[適用例5] 適用例5の搬送装置は、適用例1ないし適用例4のいずれかのセラミック基板と、前記複数の電極対の各々に電力を供給する電力供給部と、前記複数の気体噴出孔の各々に気体を供給する気体供給部と、前記電力供給部による電力供給および前記気体供給部による気体供給を制御する基板制御部とを備えることを特徴とする。適用例5の搬送装置によれば、セラミック基板における電極部が形成された側の平面上に被搬送体を浮上させた状態で、その平面に沿った多方向に被搬送体を移動させることができると共に、その平面上の一定の位置に被搬送体を保持することができる。したがって、被搬送体を浮上させた状態で搬送する際に被搬送体の位置合わせを容易に行うことができる。
[適用例6] 適用例5の搬送装置において、前記基板制御部は、前記複数の気体噴出孔のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する気体噴出孔から、前記被搬送体が前記セラミック基板から浮上する略均一の圧力で気体が噴出されるように前記気体供給部を制御する第1制御部と、前記第1制御部によって前記被搬送体が前記セラミック基板から浮上している状態で、前記複数の電極対のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する電極対に直流電圧が印加されるように前記電力供給部を制御する第2制御部と、前記第2制御部によって前記電極対に直流電圧を印加した後、前記複数の電極対のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する電極対に、前記被搬送体を移動させる移動方向に沿って位相をずらした正弦波交流電圧が印加されるように前記電力供給部を制御する第3制御部とを含むとしても良い。適用例6の搬送装置によれば、浮上させた被搬送体の移動を電極電位によって容易に制御することができる。
[適用例7] 適用例6の搬送装置において、前記基板制御部は、更に、前記第3制御部によって前記電極対に正弦波交流電圧が印加されている状態で、前記第1制御部による制御に代えて、前記複数の気体噴出孔のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する気体噴出孔から、前記被搬送体が前記セラミック基板から浮上しつつ前記移動方向に向かうに連れて低下する圧力で気体が噴出されるように前記気体供給部を制御する第4制御部を含むとしても良い。適用例7の搬送装置によれば、浮上させた被搬送体の移動を電極電位および気体噴出によって容易に制御することができる。
本発明の形態は、セラミック基板や搬送装置に限るものではなく、例えば、セラミック基板の製造方法、板状の誘電体を搬送する方法、搬送装置を制御する方法、搬送装置を制御するプログラム、板状の誘電体を取り扱う装置など種々の形態に適用することも可能である。板状の誘電体を取り扱う装置としては、例えば、シリコンウェハを用いて半導体を製造する半導体製造装置、ガラス基板を用いて液晶基板を製造する液晶基板製造装置、ガラス基板を用いてプラズマ基板を製造するプラズマ基板製造装置、アモルファスシリコンウェハを用いて太陽電池基板を製造する太陽電池製造装置などがある。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
搬送装置の概略構成を示す説明図である。 セラミック基板の詳細構成を示す説明図である。 搬送装置の基板制御部が実行する吸着固定処理を示すフローチャートである。 搬送装置の基板制御部が実行する浮上保持処理を示すフローチャートである。 搬送装置の基板制御部が実行する浮上搬送処理を示すフローチャートである。 浮上搬送処理においてセラミック基板上に浮上させた被搬送体を移動させる様子を示す説明図である。 第2実施例における浮上搬送処理を示すフローチャートである。 第2実施例における浮上搬送処理においてセラミック基板上に浮上させた被搬送体90を移動させる様子を示す説明図である。 第1変形例のセラミック基板を示す説明図である。 第2変形例のセラミック基板を示す説明図である。 第3変形例のセラミック基板を示す説明図である。 第4変形例のセラミック基板を示す説明図である。 第5変形例のセラミック基板を示す説明図である。 第6変形例のセラミック基板を示す説明図である。 第7変形例のセラミック基板を示す説明図である。
以上説明した本発明の構成および作用を一層明らかにするために、以下本発明を適用したセラミック基板を備える搬送装置について説明する。
A.第1実施例:
A1.搬送装置の構成:
図1は、搬送装置10の概略構成を示す説明図である。搬送装置10は、板状に形成された誘電体である被搬送体90を搬送する。本実施例では、搬送装置10によって搬送される被搬送体90は、シリコンウェハであり、搬送装置10は、シリコンウェハを用いて半導体を製造する半導体製造装置の少なくとも一部を構成する。
搬送装置10は、板状に形成されたセラミック基板20を備え、セラミック基板20から気体を噴出させてセラミック基板20の重力方向上方に被搬送体90を浮上させながら、セラミック基板20と被搬送体90との間にクーロン力(静電気力)を発生させて被搬送体90を移動させる。これによって、セラミック基板20上に浮上させた状態で被搬送体90を搬送することができる。本実施例では、搬送装置10は、複数のセラミック基板20を備えるが、セラミック基板20の数量は、少なくとも一つであれば良く、被搬送体90の大きさ、搬送距離、搬送経路などの実施状況に応じて適宜選定することが可能である。
搬送装置10のセラミック基板20は、絶縁性セラミック材料と導電性材料とを組み合わせ焼結した部材である。本実施例では、セラミック基板20を形成する絶縁性セラミック材料の主成分は、酸化アルミニウム(アルミナ)(Al)であるが、他の実施形態において、酸化イットリア(Y)、酸化ケイ素(SiO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化マグネシウム(MgO)、ムライト(3Al・2SiO)、ガラスセラミック(例えば、アルミナとホウケイ酸ガラスとの混合物)であっても良い。本実施例では、セラミック基板20を形成する導電性材料の主成分は、タングステン(W)であるが、他の実施形態において、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、銀(Ag)、銅(Cu)であっても良いし、これら導電性金属の合金や、導電性炭化ケイ素(SiC)であっても良い。
セラミック基板20は、セラミック基部210と、電極部220と、セラミック被覆部230とを備え、これらセラミック基板20の各部は、この順に積層されている。これらセラミック基板20の各部によって、被搬送体90を浮上させると共に被搬送体90との間にクーロン力を発生させる構成単位としての区画である複数のセル200が形成される。本実施例では、セラミック基板20の大きさは、A4サイズ(210ミリメートル(mm)×297mm)と略同じ大きさであり、その厚みは、約2mmである。本実施例では、単独のセル200の大きさは、約5mm×約5mmの矩形であり、複数のセル200は、被搬送体90を搬送する面に沿って縦横に行列状に並ぶ。
セラミック基板20のセラミック基部210は、絶縁性セラミック材料で板状に形成された部位である。セラミック基部210における被搬送体90を浮上させる側の面には、被搬送体90を浮上させるための気体を噴出させる複数の気体噴出孔215が形成されている。本実施例では、一つのセル200あたり一つの気体噴出孔215が形成されているが、他の実施形態において、一つのセル200あたり二つ以上の気体噴出孔215が形成されても良い。本実施例では、気体噴出孔215は、セル200における矩形の略中心に形成されている。本実施例では、セラミック基部210の厚みは、約1.5mmであり、気体噴出孔215の径は、約1mmである。
セラミック基板20の電極部220は、セラミック基部210上に薄板状の導電性材料で形成された部位である。電極部220は、セラミック基部210における被搬送体90を浮上させる側の同一面に形成された一対の第1電極221および第2電極222から成る複数の電極対223を含む。第1電極221および第2電極222は、相互に極性が反転した電位となるように極性を切り替え可能である。本実施例では、第1電極221および第2電極222は、気体噴出孔215を間に挟んだ位置に形成されている。複数の電極対223は、相互に交差する少なくとも二つの方向に沿って整列し、本実施例では、セル200の並びに合わせて、縦横の二方向に沿って行列状に整列する。本実施例では、一つのセル200あたり二組の電極対223が形成されているが、他の実施形態において、一つのセル200あたり一組の電極対223または三組以上の電極対223が形成されても良い。本実施例では、電極部220の厚みは、約20マイクロメートル(μm)である。第1電極221および第2電極222の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、三角形や四角形などの多角形であっても良いし、いわゆるバンプ(Bump)のような球状であっても良いし、円状であっても良い。第1電極221および第2電極222の隅部(コーナ部)は、円弧状であることが好ましい。これによって、電圧の集中を防ぐことができる。
セラミック基板20のセラミック被覆部230は、電極部220上に板状の絶縁性セラミック材料で形成された部位であり、電極部220を被覆する。セラミック被覆部230は、セラミック基部210における気体噴出孔215およびその周囲を被覆することなく外部に露出させる。本実施例では、セラミック被覆部230の厚みは、約0.5mmである。本実施例では、セラミック被覆部230は、セラミック基部210と同じ絶縁性セラミック材料で形成されているが、セラミック基部210とは異なる異種の絶縁性セラミック材料で形成されていても良い。
搬送装置10は、セラミック基板20を駆動する構成として、基板制御部30と、電力供給部40と、気体供給部50とを備える。
搬送装置10の電力供給部40は、基板制御部30の指示に基づいて、セラミック基板20における複数の電極対223の各々に電力を供給する。本実施例では、電力供給部40は、一つのセル200毎に供給電力を変化させることが可能であるが、他の実施形態において、二つ以上のセル200毎に供給電力を変化させることが可能であっても良いし、一組の電極対223毎に供給電力を変化させることが可能であっても良い。
搬送装置10の気体供給部50は、基板制御部30の指示に基づいて、セラミック基板20における複数の気体噴出孔215に気体を供給する。本実施例では、気体供給部50は、一つのセル200毎に気体供給量を変化させることが可能であるが、他の実施形態において、二つ以上のセル200毎に気体供給量を変化させることが可能であっても良いし、一つの気体噴出孔215毎に気体供給量を変化させることが可能であっても良い。気体供給部50によって供給される気体は、被搬送体90を損傷および汚染することのない気体であれば良く、本実施例では、大気中の空気であるが、他の実施形態において、窒素(N)、アルゴン(Ar)、二酸化炭素(CO)などの不活性ガスであっても良い。
搬送装置10の基板制御部30は、制御信号を出力することによって、電力供給部40による電極部220への電力供給、および気体供給部50による気体噴出孔215への気体供給を制御する。本実施例では、基板制御部30の制御機能は、プログラムに基づいてセントラルプロセッシングユニット(Central Processing Unit、CPU)が動作することによって実現されるが、他の実施形態において、基板制御部30の少なくとも一部の制御機能は、基板制御部30の電子回路がその物理的な回路構成に基づいて動作することによって実現されても良い。
図2は、セラミック基板20の詳細構成を示す説明図である。図2の上段には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表し、図2の下段には、上段の上面図におけるセラミック基板20を断面A−Aで切断した断面図を表す。
セラミック基板20のセラミック被覆部230は、第1電極221を被覆する第1被覆部231と、第2電極222を被覆する第2被覆部232とを備える。第1被覆部231と第2被覆部232との間には、セラミック基部210上に空隙240が形成され、この空隙240に連通する気体噴出孔215は、被搬送体90を浮上させるための気体を空隙240に噴出させる。本実施例では、第1被覆部231および第2被覆部232の大きさは、第1電極221および第2電極222よりも一回り大きく、それぞれ約3mm×約1.5mmの矩形である。本実施例では、一つのセル200には、二組の電極対223に合わせて、第1被覆部231および第2被覆部232がそれぞれ二つ形成されている。本実施例では、これら四つの被覆部は、相互に間隔を置いて形成され、これら四つの被覆部の各々における矩形の一角は、セル200における矩形の四隅の各々に近接する。
本実施例では、セラミック基板20は、更に、囲繞部236を備える。囲繞部236は、絶縁性セラミック材料でセラミック基部210に形成され、電極対223および気体噴出孔215を囲繞する。本実施例では、囲繞部236は、セラミック基部210を縦横に区分する格子状に形成され、複数のセル200の各々を区画する。本実施例では、囲繞部236は、セラミック被覆部230の一部として、第1被覆部231および第2被覆部232と一体的に形成されている。
本実施例では、セラミック基部210は、薄板状(シート状)の絶縁性セラミック材料を積層した複数のセラミック層211を備え、これらセラミック層211には、配線212および流路216が形成されている。セラミック基部210の配線212は、セラミック層211に導電性材料で形成され、電力供給部40から供給される電力を電極対223に伝送する。セラミック基部210の流路216は、セラミック層211に形成された空隙であり、気体供給部50から供給される気体を気体噴出孔215へと流す。
A2.搬送装置の動作:
図3は、搬送装置10の基板制御部30が実行する吸着固定処理(ステップS10)を示すフローチャートである。吸着固定処理(ステップS10)は、被搬送体90をセラミック基板20上に吸着させる処理である。
吸着固定処理(ステップS10)を開始すると、搬送装置10の基板制御部30は、複数の気体噴出孔215のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する気体噴出孔215から、被搬送体90がセラミック基板20から浮上する略均一の圧力で気体が噴出されるように気体供給部50を制御する(ステップS102)。これによって、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で被搬送体90を確保することができる。
被搬送体90を浮上させた状態で確保した後(ステップS102)、基板制御部30は、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で、複数の電極対223のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する電極対223に一定の直流電圧が印加されるように電力供給部40を制御する(ステップS104)。これによって、電極対223における第1電極221および第2電極222の一方の電極は正極(プラス)になり、この正極に対向する被搬送体90の部位に誘電分極による負(マイナス)の電荷が発生し、他方の電極は負極(マイナス)になり、この負極に対向する被搬送体90の部位に誘電分極による正(プラス)の電荷が発生する。
被搬送体90に誘電分極による電荷を発生させた後(ステップS104)、基板制御部30は、電極対223に直流電圧を印加した状態で、気体噴出孔215から噴出されている気体の圧力を徐々に低下させながら気体供給が停止されるように気体供給部50を制御する(ステップS106)。これによって、気体噴出による被搬送体90を浮上させる力が徐々に取り除かれ、電極対223と被搬送体90との間に発生するクーロン力で被搬送体90をセラミック基板20に吸着させることができる。
図4は、搬送装置10の基板制御部30が実行する浮上保持処理(ステップS20)を示すフローチャートである。浮上保持処理(ステップS20)は、電極対223と被搬送体90との間に発生するクーロン力で被搬送体90をセラミック基板20に吸着させた状態から(ステップS10のステップS104)、被搬送体90をセラミック基板20上に浮上させた状態で一定の位置に保持する処理である。
浮上保持処理(ステップS20)を開始すると、搬送装置10の基板制御部30は、気体噴出孔215からの気体噴出を停止した状態で、複数の電極対223のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する電極対223に正弦交流電圧が印加されるように電力供給部40を制御する(ステップS202)。これによって、被搬送体90に誘電分極により発生した電荷が打ち消され、電極対223と被搬送体90との間のクーロン力による吸着が解除される。
電極対223と被搬送体90との間のクーロン力による吸着を解除した後(ステップS202)、基板制御部30は、電極対223に正弦交流電圧を印加した状態で、複数の気体噴出孔215のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する気体噴出孔215から、被搬送体90がセラミック基板20から浮上する略均一の圧力で気体が噴出されるように気体供給部50を制御する(ステップS204)。これによって、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で、正弦交流電圧で被搬送体90に誘電分極による電荷を発生させ、電極対223と被搬送体90との間に発生するクーロン力で被搬送体90を一定の位置に保持することができる。被搬送体90を浮上させた状態で電極対223に印加される正弦交流電圧の周波数は、被搬送体90に誘電分極による電荷を発生させることが可能な範囲である。
図5は、搬送装置10の基板制御部30が実行する浮上搬送処理(ステップS30)を示すフローチャートである。浮上搬送処理(ステップS30)は、被搬送体90をセラミック基板20上に浮上させた状態で移動させて搬送する処理である。
浮上搬送処理(ステップS30)を開始すると、搬送装置10の基板制御部30は、第1制御部として動作して、複数の気体噴出孔215のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する気体噴出孔215から、被搬送体90がセラミック基板20から浮上する略均一の圧力で気体が噴出されるように気体供給部50を制御する(ステップS301)。これによって、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で被搬送体90を確保することができる。
被搬送体90を浮上させた状態で確保した後(ステップS301)、基板制御部30は、第2制御部として動作して、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で、複数の電極対223のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する電極対223に一定の直流電圧が印加されるように電力供給部40を制御する(ステップS302)。これによって、電極対223における第1電極221および第2電極222の一方の電極は正極(プラス)になり、この正極に対向する被搬送体90の部位に誘電分極による負(マイナス)の電荷が発生し、他方の電極は負極(マイナス)になり、この負極に対向する被搬送体90の部位に誘電分極による正(プラス)の電荷が発生する。本実施例では、電極対223における第1電極221および第2電極222の極性は、これらの電極とは異なる隣り合う他の電極と同じ極性となり、具体的には、図5に示すように、[正極‐負極]‐[負極‐正極]‐[正極‐負極]‐[負極‐正極]…の順に並ぶ。
電極対223に直流電圧を印加した後(ステップS302)、基板制御部30は、第3制御部として動作して、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で、複数の電極対223のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する電極対223に、被搬送体90を移動させる移動方向に沿って位相をずらした正弦交流電圧が印加されるように電力供給部40を制御する(ステップS304)。正弦交流電圧の位相のずれは、移動方向へと被搬送体90を移動させるクーロン力を発生させることが可能であれば良く、本実施例では、5/8波長であるが、他の実施形態において、2/3波長、3/4波長であっても良い。
図6は、浮上搬送処理(ステップS30)においてセラミック基板20上に浮上させた被搬送体90を移動させる様子を示す説明図である。図6の各段(ステップS304(a)〜S304(d))には、上段から下段に向けて、電極対223に印加される正弦交流電圧が1/8波長ずつ進んだ状況を示すことによって、紙面右側から左側に被搬送体90が移動する様子が示されている。図6の各段には、被搬送体90の移動方向に並ぶ四組の電極対223の下方に正弦交流電圧の値を示す正弦波が示されている。図6に示すように、電圧が0ボルトとなる電極対223の周囲で、被搬送体90の移動方向に働くクーロン力が発生し、正弦交流電圧が1/8波長ずつ進むに従って、電圧が0ボルトとなる電極対223の位置が、被搬送体90の移動方向に移動する。これによって、電極対223に供給される正弦交流電圧の位相をずらした方向に、被搬送体90を移動させることができる。
図5の説明に戻り、電極対223対して正弦交流電圧を印加する処理(ステップS304)を実行中に、被搬送体90に発生させた誘電分極による電荷が不足する場合(ステップS306:「YES」)、基板制御部30は、再度、電極対223に対して一定の直流電圧を印加する処理(ステップS301)を実行した後、電極対223対して正弦交流電圧を印加する処理(ステップS304)を実行する。
A3.効果:
以上説明した搬送装置10によれば、セラミック基板20における電極部220が形成された側の平面上に気体噴出によって被搬送体90を浮上させた状態で、少なくとも二つの方向に沿って整列する複数の電極対223における電極電位を制御することによって、セラミック基板20の平面上に沿った多方向に被搬送体90を移動させることができると共に(ステップS30)、その平面上の一定の位置に被搬送体90を保持することができる(ステップS20)。したがって、被搬送体90を浮上させた状態で搬送する際に被搬送体90の位置合わせを容易に行うことができる。
また、セラミック基板20は、更に、電極対223および気体噴出孔215を囲繞する囲繞部236を備えることから、他の電極対223が形成された区画へと気体噴出孔215から噴出された気体が漏れることを囲繞部236によって抑制することができるため、気体噴出によって被搬送体90を浮上させる力を向上させることができる。
また、セラミック基板20のセラミック基部210には、電極対223に電力を伝送する配線212が形成されていることから、電極対223に電力を伝送する配線の少なくとも一部をセラミック基板20に設けることができるため、搬送装置10の小型化を図ることができる。
また、セラミック基板20のセラミック基部210には、気体噴出孔215へと気体を流す流路216が形成されていることから、気体噴出孔215へと気体を流す流路の少なくとも一部をセラミック基板20に設けることができるため、搬送装置10の小型化を図ることができる。
また、セラミック基板20上でセラミック基板20と略平行に被搬送体90を浮上させた状態で、複数の電極対223のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する電極対223に、被搬送体90を移動させる移動方向に沿って位相をずらした正弦交流電圧を印加することから(ステップS304)、浮上させた被搬送体90の移動を電極電位によって容易に制御することができる。
B.第2実施例:
第2実施例における搬送装置10の構成は、第1実施例と同様である。第2実施例における搬送装置10の動作は、被搬送体90をセラミック基板20上に浮上させた状態で移動させて搬送する処理が異なる点を除き、第1実施例と同様である。
図7は、第2実施例における浮上搬送処理(ステップS32)を示すフローチャートである。浮上搬送処理(ステップS32)は、被搬送体90をセラミック基板20上に浮上させた状態で移動させて搬送する処理である。第2実施例における浮上搬送処理(ステップS32)は、電極対223に正弦交流電圧を印加する際に、セラミック基板20上に浮上する被搬送体90の姿勢が異なる点を除き、第1実施例における浮上搬送処理(ステップS30)と同様である。
浮上搬送処理(ステップS32)では、電極対223に直流電圧を印加した後(ステップS302)、基板制御部30は、被搬送体90を移動させる移動方向に沿って位相をずらした正弦波交流電圧が電極対223に印加されている状態で、第4制御部として動作する。第4制御部として動作する基板制御部30は、複数の気体噴出孔215のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する気体噴出孔215から、被搬送体90がセラミック基板20から浮上しつつ移動方向に向かうに連れて低下する圧力で気体が噴出されるように気体供給部50を制御する(ステップS324)。
図8は、第2実施例における浮上搬送処理(ステップS32)においてセラミック基板20上に浮上させた被搬送体90を移動させる様子を示す説明図である。図8の各段(ステップS324(a)〜S324(d))には、図6と同様に、上段から下段に向けて、電極対223に印加される正弦交流電圧が1/8波長ずつ進んだ状況を示すことによって、紙面右側から左側に被搬送体90が移動する様子が示されている。セラミック基板20上に浮上する被搬送体90の姿勢は、第1実施例では、セラミック基板20と略平行であったが、第2実施例では、被搬送体90の浮上高さが移動方向に向かうに従って低くなるようにセラミック基板20に対して傾斜する。
第2実施例の搬送装置10によれば、被搬送体90を浮上させた状態で搬送する際に被搬送体90の位置合わせを容易に行うことができる。また、浮上高さが移動方向に向かって低くなるようにセラミック基板20に対して傾斜させてセラミック基板20上に被搬送体90を浮上させた状態で、複数の電極対223のうち少なくとも被搬送体90の重力方向下方に位置する電極対223に、被搬送体90を移動させる移動方向に沿って位相をずらした正弦交流電圧を印加することから(ステップS324)、浮上させた被搬送体90の移動を電極電位および気体噴出によって容易に制御することができる。
C.セラミック基板の変形例:
セラミック基板20は、前述した実施例に例示した形状に限るものではなく、種々の形状を適用することができる。
C1.第1変形例:
図9は、第1変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図9の上段には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表し、図9の下段には、上段の上面図におけるセラミック基板20を断面B−Bで切断した断面図を表す。第1変形例のセラミック基板20は、第1被覆部231および第2被覆部232と、囲繞部236との間に空隙を設け、各部位を独立した構造とした点を除き、第1実施例と同様である。これによって、第1実施例と比較して、セル200から被搬送体90に対して気体噴出による力を及ぼす領域を拡張することができる。
C2.第2変形例:
図10は、第2変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図10には、図9上段の上面図におけるセラミック基板20を断面B−Bで切断した断面図を表す。第2変形例のセラミック基板20は、囲繞部236の厚み(高さ)が第1被覆部231および第2被覆部232よりも大きい点を除き、第1変形例と同様である。これによって、セル200の略全域から被搬送体90に対して気体噴出による力を及ぼすことができる。
C3.第3変形例:
図11は、第3変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図11の上段には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表し、図11の下段には、上段の上面図におけるセラミック基板20を断面C−Cで切断した断面図を表す。第3変形例のセラミック基板20は、第1電極221と第2電極222との位置関係が異なる点、第1電極221および第1被覆部231が、第2電極222および第2被覆部232よりも高い位置に設けられている点を除き、第2変形例と同様である。第1変形例および第2変形例では、第1電極221と第2電極222とは相互に対向する位置関係であったが、第3変形例では、気体噴出孔240を中心に反時計回り(左回り)に、一組目の第1電極221、第2電極222が配置され、続いて二組目の第1電極221、第2電極222が配置されている。第3変形例では、第1電極221は、第2被覆部232と略同じ高さに形成され、第1被覆部231は、第2被覆部232の約2倍の高さであって、囲繞部236と略同じ高さに形成されている。第3変形例によれば、第1実施例と比較して、第1電極221と第2電極222との間の距離を確保して沿面放電を防ぐことができるため、第1電極221および第2電極222に印加する電圧を増加させることによって被搬送体90の誘電分極を促進することができる。なお、他の実施形態において、第3変形例とは逆に、第2電極222および第2被覆部232を、第1電極221および第1被覆部231よりも高い位置に設けても良い。
C4.第4変形例:
図12は、第4変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図12には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表す。第4変形例のセラミック基板20は、第1被覆部231と第2被覆部232とを囲繞部236と共に一体的に形成した点を除き、第1実施例と同様である。これによって、第1実施例と比較して、セル200から被搬送体90に対する気体噴出による圧力を増加させることができる。また、第1被覆部231および第2被覆部232の強度を向上させることができる。
C5.第5変形例:
図13は、第5変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図13には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表す。第5変形例のセラミック基板20は、一つのセル200に、気体噴出孔215を間に挟んで矩形状の第1電極221および第2電極222がそれぞれ一つ形成され、これらの電極に対応して矩形状の第1被覆部231および第2被覆部232が、囲繞部236と独立して形成された点を除き、第1実施例と同様である。これによって、第1実施例よりも簡素な構造で、セラミック基板20を形成することができる。
C6.第6変形例:
図14は、第6変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図14には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表す。第6変形例のセラミック基板20は、一つのセル200に、気体噴出孔215を間に挟んで三角形状の第1電極221および第2電極222がそれぞれ一つ形成され、これらの電極に対応して三角形状の第1被覆部231および第2被覆部232が、囲繞部236と独立して形成された点を除き、第1実施例と同様である。これによって、第1実施例よりも簡素な構造で、セラミック基板20を形成することができる。
C7.第7変形例:
図15は、第7変形例のセラミック基板20を示す説明図である。図15には、被搬送体90を浮上させる面側からセラミック基板20を見た上面図を表す。第7変形例のセラミック基板20は、被搬送体90を浮上させる面側から見た形状が異なる点を除き、第1実施例と同様である。第7変形例のセル200は、正六角形状に形成され、その中心には気体噴出孔215が形成されている。第7変形例の第1電極221および第2電極222は、セル200の正六角形において相互に対向する二つ辺にそれぞれ対応して配置され、合計三組の電極対223として形成されている。第7変形例の第1被覆部231および第2被覆部232は、三組の第1電極221および第2電極222に対応して一体的に形成されている。これによって、複数の電極対223は、相互に交差する三つの方向に沿って整列するため、実施例1と比較して、被搬送体90の移動を円滑に行うことができる。
D.その他の変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
例えば、搬送装置10によって搬送される被搬送体90は、ガラス基板であり、搬送装置10は、ガラス基板を用いて液晶基板を製造する液晶基板製造装置の少なくとも一部を構成しても良い。また、搬送装置10によって搬送される被搬送体90は、ガラス基板であり、搬送装置10は、ガラス基板を用いてプラズマ基板を製造するプラズマ基板製造装置の少なくとも一部を構成しても良い。また、搬送装置10によって搬送される被搬送体90は、アモルファスシリコンウェハであり、搬送装置10は、アモルファスシリコンウェハを用いて太陽電池基板を製造する太陽電池製造装置の少なくとも一部を構成しても良い。
10…搬送装置
20…セラミック基板
30…基板制御部
40…電力供給部
50…気体供給部
90…被搬送体
200…セル
210…セラミック基部
211…セラミック層
212…配線
215…気体噴出孔
216…流路
220…電極部
221…第1電極
222…第2電極
223…電極対
230…セラミック被覆部
231…第1被覆部
232…第2被覆部
236…囲繞部
240…空隙

Claims (7)

  1. 絶縁性セラミック材料で板状に形成されたセラミック基部と、
    前記セラミック基部上に板状の導電性材料で形成された電極部と、
    絶縁性セラミック材料で前記電極部を被覆するセラミック被覆部と
    を備え、前記セラミック基部の前記電極部が形成された側に浮上させた板状の誘電体である被搬送体を搬送する搬送装置に組み込まれるセラミック基板であって、
    前記電極部は、前記セラミック基部の同一面側に形成された一対の第1電極および第2電極から成る複数の電極対を含み、
    前記複数の電極対は、相互に交差する少なくとも二つの方向に沿って整列し、
    前記第1電極および前記第2電極は、相互に極性が反転した電位となるように極性を切り替え可能であり、
    前記セラミック被覆部は、
    前記第1電極を被覆する第1被覆部と、
    前記第2電極を被覆する第2被覆部と
    を含み、
    前記第1被覆部と前記第2被覆部との間には空隙が形成され、
    前記セラミック基部には、前記被搬送体を浮上させるための気体を前記空隙に噴出させる気体噴出孔が形成された、セラミック基板。
  2. 更に、絶縁性セラミック材料で前記セラミック基部に形成され前記電極対および前記気体噴出孔を囲繞する囲繞部を備える請求項1に記載のセラミック基板。
  3. 前記セラミック基部には前記電極対に電力を伝送する配線が形成された請求項1または請求項2に記載のセラミック基板。
  4. 前記セラミック基部には前記気体噴出孔へと気体を流す流路が形成された請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のセラミック基板。
  5. 前記被搬送体を搬送する搬送装置であって、
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のセラミック基板と、
    前記複数の電極対の各々に電力を供給する電力供給部と、
    前記複数の気体噴出孔の各々に気体を供給する気体供給部と、
    前記電力供給部による電力供給および前記気体供給部による気体供給を制御する基板制御部と
    を備える搬送装置。
  6. 請求項5に記載の搬送装置であって、
    前記基板制御部は、
    前記複数の気体噴出孔のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する気体噴出孔から、前記被搬送体が前記セラミック基板から浮上する略均一の圧力で気体が噴出されるように前記気体供給部を制御する第1制御部と、
    前記第1制御部によって前記被搬送体が前記セラミック基板から浮上している状態で、前記複数の電極対のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する電極対に直流電圧が印加されるように前記電力供給部を制御する第2制御部と、
    前記第2制御部によって前記電極対に直流電圧を印加した後、前記複数の電極対のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する電極対に、前記被搬送体を移動させる移動方向に沿って位相をずらした正弦波交流電圧が印加されるように前記電力供給部を制御する第3制御部と
    を含む、搬送装置。
  7. 請求項6に記載の搬送装置であって、
    前記基板制御部は、更に、前記第3制御部によって前記電極対に正弦波交流電圧が印加されている状態で、前記第1制御部による制御に代えて、前記複数の気体噴出孔のうち少なくとも前記被搬送体の重力方向下方に位置する気体噴出孔から、前記被搬送体が前記セラミック基板から浮上しつつ前記移動方向に向かうに連れて低下する圧力で気体が噴出されるように前記気体供給部を制御する第4制御部を含む、搬送装置。
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