JP3873343B2 - 部品整送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品の整送装置に関するものであり、更に詳しくは、本体がほぼ角柱状であり、本体の長さ方向の両側方へ延びるほぼ同様な長さの複数の脚を有する部品について、部品の表裏の向きと前後の向きとを整えて移送する部品整送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は3本のリードが両側へ引き出されたミニトランジスタTを示すが、図1のAはその斜視図であり、矢印で示す方向へ移送することの要請があり、逆の方向への移送は許されない。樹脂モールドされた角柱状の本体Bからでている3本のリードLd、Ls、Lgはそれぞれドレイン、ソース、ゲイトに対応する。角柱部の本体Bの長さL=2.9mm、幅W=1.5mm、厚さD=0.7mmである。リードLd、Lsの長さ2.3mm、Lgの長さ2.1mmであり、それぞれの幅wは0.4mm、厚さdは0.12mmである。以降、図1のAに示されている角柱部の本体Bの上面を表面Sとする。また、図1のBは移送方向の端面側から見た正面図であるが、リードLd、Ls、Lgは本体Bの厚さ方向非対称位置から引き出されており、リードLd、Ls、Lgの表裏の面は本体Bの表面から0.2mmの位置、本体Bの裏面から0.38mmの位置に存在する。そして、図1のAに示すように、リードLgは本体Bの長さL方向の中央にあり、リードLd、Lsの中心は本体Bの長さLの中央からそれぞれ0.95mmの位置にある。すなわち、リードdとリードLsはそれぞれの中心から計って1.9mm離れた位置にある。以降、このミニトランジスタTを部品Tと称する。
【0003】
この部品Tは対称性が高いこと、形状が微小であることから、ランダムな状態にある部品Tの中から図1に示す表裏と左右との向きを持つ部品Tを選別するには困難があり、排出能力は1分間当たり最大200個とするのが限度であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みてなされ、部品Tのように、本体がほぼ角柱状であり、本体の厚さ方向に非対称な位置から、本体の長さ方向の両側へ延びるほぼ同様な長さの複数の脚を有する対称性の高い微小な部品について、表裏の向きと前後の向きとを整えて移送し得て、かつ、その排出能力の大きい部品整送装置提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は請求項1の構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形態によって例示すれば、図3に示すように、捩り振動パーツフィーダのボウル21の外周側に取り付けた外周リング30に形成され、ほぼ排出端まで延在する溝状の選別トラック54上に直列に配置した選別ユニット60A、60B、60Cへ部品Tを分配して選別が行われる。そして、各選別ユニット60A、60B、60Cにおける選別は、図7、図9に示すように、リードLd、Ls、およびリードLgが本体Bの表裏の非対称位置から移送方向の両側へ引き出されている部品Tを移送する選別トラック54において、表向きの部品Tは溝状の選別トラック54の内周側と外周側になっている、ボウル21の径外方へ向かって下向き傾斜の斜面53へリードLd、Ls、およびリードLgを乗せるように近接させ、本体Bを選別トラック54の底面に支持されて移送され、裏向きの部品TはリードLd、Ls、およびリードLgを内周側と外周側の斜面53によって支持され、本体B選別トラック54の底面から浮いた状態で移送される
【0006】
そして、各選別ユニット60A、60B、60Cにはそれぞれ表裏選別部61A、61 B、61C、および前後選別部71A、71B、71Cが設けられているが、各表裏選別部、各前後選別部は同様に構成されているので、表裏選別部61、前後選別部71として説明する。表裏選別部61では、選別トラック54をほぼ1/2幅として外周側に残し、選別トラック54の内周側および内周側の斜面53を欠落させており、表向きの部品Tは姿勢を乱すことなく各表裏選別部61を通過するに対して、リードLg、またはリードLd、Ls、による内周側の支持を失う裏向きの部品Tは、本体Bの内周側を選別トラック54の底面へ落とし、それに伴って跳ね上げられる外周側のリードLd、Ls、またはリードLgを選別アタッチメント64に接触させて排除されるようなっている。
【0007】
また、表裏選別部61に続く前後選別部71では、図10、図11に示すように、同じく欠落されている選別トラック54の内周側を移動するリードLd、Lsを同時に検知し得るように2本の光ファイバーセンサ72a、72bを隣設させて設置し、図11のBに示すように、光ファイバーセンサ72a、72bが同時にリードLd、Lsを検知する場合のみ、図10の空気噴出ノズル78から空気を瞬時的に噴出させて排除し、図11のAに示すように、光ファイバーセンサ72a、72bの何れか一方がリードLg、またはリードLd、Lsを検知する場合には空気を噴出させずそのまま通過させるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。図2は図1に示した部品Tを整送するための実施の形態による部品整送装置1の部分破断側面図であり、図3はその平面図である。 部品整送装置1は捩り振動パーツフィーダによって構成されており、 図2を参照して、部品Tを収容し整送するボウル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなっている。駆動部11においては、ボウル21の底板が一体的に固定された可動コア12が等角度間隔に配置した傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロック14内にはコイル15を巻装した電磁石16が樹脂14rと共に封入されて埋め込まれており、電磁石16は可動ブロック12の下面の可動コア12cと僅かの間隙をあけ対向されている。また、固定ブロック14は基盤ブロック18との間を高さ調整リング17で連結されており、基盤ブロック18は防振ゴム19を介して固定面に設置されている。そして、コイル15にインバータ制御された例えば250Hzの交流が通電されることにより、ボウル21に時計方向の捩り振動を与えるが、その時の振幅は1/100mm台である。
【0009】
ボウル21には、図3も参照して、外周リング30が一体的に取り付けられており、外周リング30上に早出しゲート41、選別ユニット60A、60B、60C、および排出部80が取り付けられている。図4はこのボウル21と外周リング30との分解斜視図であり、図4においてボウル21は未加工の状態で、また外周リング30には早出しゲート41や選別ユニット60A、60B、60Cを取り付けない状態で示している。
【0010】
ボウル21内においては、図3を参照して、底面22に多数の部品Tが収容され、底面22の周縁部に起点24sを有する平板状のトラック24がボウル21の周壁23に沿いスパイラル状に上昇して設けられており、部品Tの移送路となる。なお、トラック24はボウル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜に形成されており、部品Tはトラック24の傾斜と、受ける捩り振動の移送力の径外方へ向かう成分とにより、周壁23に接して移送される。
【0011】
トラック24の最上の周回には、ワイパー25が根元部をボウル21の外周面に固定し、先端部を下流側へ向けてトラック24と斜交させ、トラック24の直上方、すなわち、重なっていない横臥した部分Tがその下を通過し得る高さレベルに設けられている。従って積み重なって移送されてくる部品Tの内、最下層の部品Tはワイパー25の下を通過して移送されるが、2層目以上の部品Tはワイパー25に移送を妨げられて崩され、ワイパー25に導かれてトラック24の内周側へ拡げられる。
【0012】
ワイパー25の下流側において、トラック24の下流端には段差26を介して平面トラック44が接続されており、平面トラック44には移送されてくる部品Tをほぼ3等分して選別ユニット60A、60B、60Cへ分配するガイド溝42A、42B、42Cが形成されているが、これらについては後述する。
【0013】
トラック24の下流端部には、品種切り替え時や作業終了時などの非定常時にボウル21の底面22から部品Tを抜き出すための早出しゲート41が外周リング30に加工された取出し路49と共に設けられており、図3における[5]−[5]線方向の断面図である図5に示されている。すなわち、ボウル21の周縁部の下面にボルト30bで固定した外周リング30上に支柱47が下方からのボルト47bで固定され、この支柱47に立てた支軸43に回動プレート45の一端が摘み付きねじ46と共に取り付けられており、回動プレート45の他端にはトラック24側へ凸の円弧面を有するゲートブロック48がねじ48bで取り付けられている。底面22の部品Tを抜き出す場合には、摘み付きねじ46を緩めてゲートブロック48を反時計方向に回動させることにより、トラック24を移送されてくる部品Tは取出し路49を経て外部へ流れ出る。なお、ゲートブロック48のトラック24側へ凸の円弧面は定常時において部品Tを内周側へ拡げる役割を有している。
【0014】
早出しゲート41より下流側において、段差26を介してトラック24の下流端に接続される平面トラック44には、図3における[6]−[6]線方向の断面図である図6も参照して、部品Tをほぼ3等分して、それぞれを後述の選別ユニット60A、60B、60Cへ導くために、深さ0.5mm、底面幅1.6mで上開きのガイド溝42A、42B、42Cが形成されている。
【0015】
図3へ戻り、ガイド溝42Aへ分配された部品Tは周壁23の欠落箇所からボウル21の外周側へ導かれる。この箇所において外周リング30の内周側にはボウル21の径外方へ向かって下向きで水平面との傾斜角度20度の斜面53Aとされ、その斜面53Aの外周側の縁部には、斜面53Aを滑落する部品Tのなかで長さLを移送方向に向けた部品Tが単列、単層で嵌まり得る溝状の選別トラック54が外周リング30のほゞ全長にわたって形成されており、選別トラック54上には同様な構成の選別ユニット60A、60B、60Cが直列に設置されている。そして、選別トラック54へは長さLの方向を移送方向に向けた部品のみが表裏の向き前後の向きを不定のまま嵌まり込み、選別トラック54へ入り得なかった部品Tは斜面53Aの外周側に形成されている第1回収溝31へ落下するようになっている。この第1回収溝31も選別トラック54と同様に外周リング30のほぼ全長にわたって形成されている。
【0016】
後述の図9のAに示すように、選別トラック54は底面幅Eが1.6mm、深さFは0.4mmの上開き形状とされている。従って、長さLの方向を移送方向に向けた表向きの部品Tは、図9のAに示すように、本体Bを選別トラック54の底面に支持され、かつリードLd、Ls、およびリードLgを選別トラック54の両側の斜面53に近接させて移送される。これに対して、長さLの方向を移送方向に向けた部品Tであっても裏向きの部品Tは、リードLd、Ls、およびリードLgを選別トラック54の両側の斜面53に乗せて移送されるが、表面SからリードLd、Ls、Lgまでが0.2mmであるために、本体Bを選別トラック54の底面から浮き上がた状態で移送される。そして、部品Tは選別ユニット60Aに至って選別される。
【0017】
平面トラック44のガイド溝42Bは選別ユニット60Aの下流側において、ガイド溝42Bへ分配された部品Tを周壁23の欠落箇所からボウル21の外周側へ導く。この箇所においては、図6に示したと同様な斜面53Bが形成されており、上流側からの選別トラック54と第1回収溝31とが続いている。そして、斜面53Bを滑落する部品Tのうち、長さLを移送方向に向けた部品Tが選別トラック54へ合流され、選別ユニット60Bにおいて選別される。選別トラック54に入り得なかった部品Tは第1回収溝31へ落下する。同様に、ガイド溝42Cは選別ユニット60Bの下流側において、ガイド溝42Cへ分配された部品Tを周壁23の欠落箇所からボウル21の外周側へ導く。この箇所においても図6に示したと同様な斜面53Cが形成され、上流側からの選別トラック54と第1回収溝31とが続いている。そして、斜面53Cを滑落する部品Tのうち、長さLを移送方向に向けた部品Tが選別トラック54へ合流され、選別ユニット60Cにおいて選別される。選別トラック54に入り得なかった部品Tは第1回収溝31へ落下する。
【0018】
上述したように、ガイド溝42Aへ分配された部品Tは選別トラック54を移送され、選別ユニット60Aにおいて選別されるが、選別ユニット60Aは選別ユニット60B、60Cと全く同様に構成されているので、以降、選別ユニット60Aについて添字を除いて説明し、選別ユニット60B、60Cの説明は省略する。
【0019】
選別ユニット60は部品Tの表裏の向きを選別する表裏選別部61と、その下流側に近接して設置され、長さLの方向に移送される部品Tの前後の向きを選別する前後選別部71とからなっている。表裏選別部61は、図3における[7]−[7]線方向の断面図である図7も参照して、ボウル21に固定された外周リング30の斜面53が選別トラック54の幅をほぼ1/2として外周側に残すよう削り込まれており選別トラック54の内周側および内周側の斜面53の欠落箇所に第2回収溝32が第1回収溝31と同心の円弧状に形成されている。この場合、リードLg、またはリードLd、Lsの何れを内周側にしている場合であっても表向きの部品Tの重心は巾の狭められた選別トラック54上にあるように設定されている。また、第2回収溝32の下流端部からボウル21の周壁23を穿設して還流トンネル39Aが設けられており、第2回収溝32へ落下した部品Tをボウル21内へ戻すようになっている。更に、外周リング30の外周壁33の外側に取付けブロック62がボルト62bで固定され、これにボルト63bで取り付けたサポート63に対して選別アタッチメント64がボルト64bで固定され、選別トラック54の外周側へ垂下されている。後述するが、選別トラック54上を裏向きで移送されてくる部品TはリードLd、Ls、Lgの何れかが選別アタッチメント64によって移送を妨げられることにより、第2回収溝32へ落下し、排除される。
【0020】
前後選別部71は、選別トラック54上を移送されてくる部品TがリードLgを内周側にしている場合にはそのまま通過させ、リードLd、Lsを内周側にしている場合には排除するようになっている。図3における[10]−[10]線方向の断面図である図10も参照して、上流側の表裏選別部61と共通の取付けブロック62上に空気噴出ブロック73を挟んでセンサ・サポート74がボルト74bで取り付けられており、センサ・サポート74の先端部に2本の光ファイバーセンサ72a、72bが隣設し、ボウル21の径方向の位置を若干ずらせた状態で、外周側から内周側へ水平面との角度70度の傾斜で固定され、選別トラック54を移送される部品Tの内周側となるリードLg、またはリードLd、Lsに向けられている。
【0021】
なお、光ファイバーセンサ72a、72bは何れも図示しない根元部に発光素子と受光素子とが内蔵されており、発光素子からファイバーを経由する光がリードLd、Ls、またはリードLgによって反射され、その反射光が同一の径路を戻って受光素子に受光されることによ、リードLd、Ls、Lgの存在を検知するタイプのものである。
【0022】
また、空気噴出ブロック73には、外周側から穿設した穴77には圧縮空気配管の継手76が挿入螺着されており、穴77の先端から空気噴出ノズル78が選別トラック54を移送される部品Tに向けられている。そして、リードLd、Lsを内周側にしている部品Tが光ファイバーセンサ72a、72bによって同時に検知された時にのみ空気が噴出されて、当該部品Tを第2回収溝32内へ吹き飛ばして排除するようになっている。
【0023】
上述したように、選別ユニット60Aの下流側に設置されている選別ユニット60B、60Cは選別ユニット60Aと全く同様に構成されているので、それらの説明は省略する。
【0024】
図12は選別ユニット60Bの下流側、図3における[12]−[12]線方向の断面図であり、第1回収溝31のほか、選別ユニット60Bに付属する第2回収溝32B、還流トンネル39B、およびボウル21の平面トラック44にはガイド溝42Cが示されている。また、図13は選別ユニット60Cの下流側、図3における[13]−[13]線方向の断面図であり、同じく第1回収溝31のほか、選別ユニット60に付属する第2回収溝32C、還流トンネル39Cが示されている。この箇所においては、部品Tを配分するための平面トラック44は存在しない。
【0025】
図3へ戻り、[13]−[13]の断面線を示す箇所よりも下流側排出部80となっており、選別トラック54には水平な排出トラック84が接続されている。すなわち、ボウル21の径外方へ向かって下向き20度傾斜の斜面53Dの後、中間ブロック81、平面ブロック82が取り付けられると共に、排出トラック84が形成されており、部品Tは水平化されて移送される。平面ブロック82には排除穴85が設けられると共に、図3における[14]−[14]線方向の断面図である図14も参照して、排出トラック84の直上方へ向けて外周側の空気噴出ノズル88から常時空気が噴出されており、積み重なっている部品Tを排除穴85へ排除するようになっている。また、第1回収溝31を更に掘り下げてピット38が形成され、更には還流トンネル39Dを介してボウル21内と通じている。上記の排除穴85から排除される部品Tはこの還流トンネル39D内へ落下する。
【0026】
平面ブロック82より下流側の排出トラック84には、図14を参照して、部品Tが姿勢を乱すことを防ぐための抑え板89が取り付けられている。図14には上述の空気噴出ノズル88が外周リング30の外周壁33に取り付けられた継手87、圧縮空気配管86と共に示されている。
【0027】
排出トラック84の下流端には、図2に示すように、1/8円弧状の排出シュート91が接続されている。この排出シュート91は図3における[15]−[15]線方向の断面図である図15を参照して、外周リング30の下流側端部に断面が逆L字型のカバーブロック92がボルト92bで取り付けられ、このカバーブロック92の外周縁部92aを抑え部材とするようにして、図2に示す扇型のトラックブロック93がねじ93bで固定され、このトラックブロック93にトラック94が形成されている。
【0028】
実施の形態の部品整送装置1は以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0029】
図2、図3において、ボウル21内には部品Tが多数に収容されており、駆動部11のコイル15に交流が通電されてボウル21に時計方向の捩り振動が与えられているものとする。また各選別ユニット60A、60B、60Cにおける光ファイバーセンサ72a、72bおよび空気噴出ノズル78は連動して作動状態にあり、また、空気噴出ノズル88からは空気が常時噴出されているものとする。
【0030】
図3を参照して、ボウル21内の底面22上においてランダムな状態にある部品Tは捩り振動を受けて周辺部へ移動されつつ矢印mで示す方向へ移送される。そして起点24sから表裏不定のままトラック24に乗り、周壁23に接して移送される。部品Tはトラック24をスパイラル状に上昇してワイパー25に至る。積み重なって移送されてくる部品Tの内、トラック24に接している最下層の部品Tはそのままワイパー25の下を通過して移送され、上層の部品Tはワイパー25によって移送を妨げられて重なりが崩されると共に、ワイパー25に導かれてトラック24の内周側へ拡げられる。更には、部品Tは図5にも示す早出しゲー41に至るが、定常時には早出しゲート41は閉ざされたままであり、部品Tはゲートブロック48の内周側へ凸の円弧面によってトラック24の内周側へ拡げられて移送される。
【0031】
早出しゲート41の下流側において、部品Tはトラック24から段差26を介して接続されている平面トラック44へ移行されるが、図6も参照して、部品Tはこの平面トラック44に形成されているガイド溝42A、42B、42Cによってほぼ三等分されて移送される。この内、ガイド溝42Aへ配分された部品Tは、ボウル21の周壁23の欠落箇所からボウル21の外周側へ移行され、図7に示すように、外周リング30に形成されている斜面53Aを滑落するが、その下端縁部に形成されている溝状の選別トラック54に至り、図9に示すように、部品Tは長さLの方向を移送方向に向けて嵌まり込み、表裏の向き、前後の向きを不定のまま移送され、選別ユニット60Aにおいて選別される。一方、選別トラック54へ嵌まり込めない部品Tは斜面53Aから第1回収溝31へ落下して移送され、ボウル21の外周をほぼ3/4周した箇所の下流端部から還流トンネル39Dを経てボウル21内へ戻される。
【0032】
平面トラック44上でガイド溝42Bへ分配された部品Tはそのまま下流側へ移送され、選別ユニット60Aと選別ユニット60Bとの間に相当する箇所から斜面53Bを滑落して、選別トラック54へ合流され、選別ユニット60Bにおいて選別され、選別トラック54へ合流されない部品Tは第1回収溝31へ落下するが、その状況はガイド溝42Aにおける場合と同様である。また、ガイド溝42Cへ分配された部品Tは選別ユニット60Bと選別ユニット60Cとの間に相当する箇所から同様に外周側へ導かれ、選別トラック54へ合流された部品Tが選別ユニット60Cにおいて選別される。
【0033】
選別ユニット60Aにおいては、選別ユニット60A、60B、60Cに共通させて表裏選別部61を示す図7のaで示す部分の拡大図である図9、および図9における[8]−[8]線方向の部分破断平面図である図8を参照して、長さLの方向を移送方向に向けた表向きの部品Tは、図9のAに示すように、本体Bを選別トラック54の底面に支持され、かつリードLd、Ls、およびリードLgを選別トラック54の両側の斜面53に乗せるように近接させて移送されてくる。そして、選別トラック54の幅をほぼ1/2として外周側に残し、選別トラックの内周側および内周側の斜面53が欠落された表裏選別部61に至っても重力および捩り振動による移送力のボウル21の径外方へ向かう成分である遠心力を受けている部品Tは、姿勢を崩すことなく本体Bを選別トラック54の底面に支持され、側面を選別トラック54の外周側の側壁に押し付けられて移送される。従って、リードLd、またはリードLgを選別アタッチメント64に接触させることもない。
【0034】
これに対して、長さLの方向を移送方向に向けた部品Tであっても裏向きの部品Tは、リードLd、Ls、およびリードLgを選別トラック54の両側の斜面53に乗せて支持され、本体Bは選別トラック54の底面から浮き上がった状態で選別トラック54を移送される。従って、表裏選別部61に至ると、内周側となっているリードLd、Ls、またはリードLgによる支持が失われ、図9のBにおいて一点鎖線で示す部品Tのように、本体Bの内周側を選別トラック54の底面へ落とし、それに伴って外周側リードLg、またはリードLd、Lsは跳ね上げられて選別アタッチメント64に接触する。そして、実線で示す部品Tのように、選別アタッチメント64によって内周側へ導かれ、下方の第2回収溝32へ排除される。その様子は図8にも示すが、選別アタッチメント64は上流側がテーパー状に選別トラック54側へ近接されているので、選別アタッチメント64にリードLgまたはリードLsを接触させている部品T、図8でリードLsを選別アタッチメント64に接触させている一点鎖線で示す裏向きの部品Tは内周側へ導かれて下方の第2回収溝32へ落下する。これに対して、実線で示す表向きの部品TはリードLdを選別アタッチメント64に接触させることなく、そのまま移送される。このようにして、部品Tの表裏の選別が行われる。
【0035】
表裏選別部61を通過した表向きであるが、前後の向きは不定である部品Tは、直ちに前後選別部71へ移送される。選別ユニット60A、60B、60Cに共通の前後選別部71を示す図10において[11]−[11]線で示す方向の拡大平面図である図11のA、Bを参照し、選別トラック54の内周側(図面では上側)に近接した位置において、一点鎖線で示す光ファイバーセンサ72a、72bが紙面の上方から照射している。図11のAに示すように、矢印の方向に移送される表向きの部品TがリードLgを内周側にして所定の前後の向きに移送されている場合には、光ファイバーセンサ72a、72bはリードLgからの反射光を受光してリードLgを検知するが、光ファイバーセンサ72a、72bはその何れか一方がリードLgを検知している場合には、他方は検知せず、両者が同時に反射光を受光することはない。このような場合には、光ファイバーセンサ72a、72bが接続されている図示しないコントローラは図10に示す空気噴出ノズル78から空気を噴出させないので、部品Tはそのまま排除されずに前後選別部71を通過する。
【0036】
これに対して、図11のBに示すように、矢印の方向に移送される表向きの部品TがリードLd、Lsを内周側にしており、前後の向きが逆である場合には、先ず光ファイバーセンサ72aのみがリードLsからの反射光を受光するが、続いて光ファイバーセンサ72bがリードLsからの反射光を受光し、同時に光ファイバーセンサ72aがリードLdからの反射光を受光する。このように光ファイバーセンサ72a、72bが同時に反射光を受光する場合には、コントローラが空気噴出ノズル78から空気を瞬時的に噴出させるので、図11のBにおいて、実線で示す前後の向きが逆の部品Tは一点鎖線で示すように吹き飛ばされて第2回収溝32へ排除される。そして、上流側の表裏選別部61で第2回収溝32へ排除された部品Tと共に、その下流側から還流トンネル39(選別ユニット60Aでは還流トンネル39A)を経てボウル21内へ戻される。
【0037】
以上はガイド溝42Aへ分配された部品Tが選別ユニット60Aで選別される場合であるが、ガイド溝42Bへ分配された部品Tは選別ユニット60Bで、ガイド溝42Cへ分配された部品Tは選別ユニット60Cで全く同様に選別される。そして選別ユニット60Bで排除された部品Tは図3、図12に示す還流トンネル39Bを経由し、また選別ユニット60Cで排除された部品Tは図3、図13に示す還流トンネル39Cを経由してボウル21内へ戻される。
【0038】
選別ユニット60Cを通過した部品Tは選別トラック54から中間ブロック81より下流側の排出トラック84へ移行され、それまでの傾斜した姿勢から水平な姿勢とされて移送される。図3に示すように、平面ブロック82には排除穴85が設けられており、図14に示す空気噴出ノズル88から常に空気が噴出されていることから、その下流側で排出トラック84をトンネル状としている抑え板89に引っ掛かる部品Tや重なっている部品Tがある場合、これらは排除穴85から下方の還流トンネル39Dへ落下しボウル21内へ戻される。
【0039】
平面ブロック82より下流側の排出トラック84には、図14に示すように、抑え板89が取り付けられてトンネル状とされていることから、部品Tは姿勢を乱すことなく移送された後、図2、図15に示す1/8円弧状の排出シュート91において、カバーブロック92の外周縁部92aで上方を抑えられてトラック94を移送され、表裏と前後とが所定の向きにある部品Tがその下流端から排出される。
【0040】
本実施の形態の部品整送装置1は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0041】
例えば本実施の形態においては、本体Bを選別トラック54の底面から浮かせて移送される裏向きの部品Tが、表裏選別部61において内周側の支持を失って本体Bの内周側を選別トラック54の底面へ落とし、それに伴って外周側のリードLd、Ls、またはLgがね上げられ選別アタッチメント64に接触する場合と、本体Bを選別トラック54の底面で支持されて移送され、表裏選別部61においても姿勢を変えないので、リードLd、Ls、またはLgが跳ね上げられず選別アタッチメント64に接触しない場合とで表裏を選別したが、選別アタッチメント64に代えて光ファイバーセンサを使用し得る。図16は実施の形態の表裏選別部61の変形例としての表裏選別部61’の縦断面図である。ボウル21に固定された外周リング30の外周壁33の外側にボルト62bで固定された取付けブロック62に支持板105がボルト105bで立てられ、その上端にサポート板104がボルト104bで固定されている。そして、このサポート板104の先端部の切欠き内に光ファイバーセンサ101が嵌込まれ、その外側からボルト103bと共に抑えプレート103で抑えて取り付けられている。そして、光ファイバーセンサ101の先端部の鏡筒102内にはレンズが内蔵されており、発光素子からの光は絞られて部品Tの外周側のリードLd、Ls、またはLgを照射するようになっている。後述の図17に示すように、この照射光の光軸pは表向きの部品Tが移送されている場合のリードLd、Ls、またはLgとなす角度75度に設定されている。
【0042】
また、図16に示すように、圧縮空気配管105の接続された継手106が光ファイバーセンサ101の支持板105にボルト109bで固定したサポート板109の穴107に挿入螺着されており、穴107の先端には下方を通過する部品Tに向けて空気噴出ノズル108が取り付けられている。そして、裏向きの部品Tが光ファイバーセンサ101によって検知されると、その検知信号の入力される図示しないコントローラが空気噴出ノズル108から瞬時的に空気を瞬時的に噴出させ、その裏向きの部品Tを排除するようになっている。なお、光ファイバーセンサ101の鏡筒102はサポート板109のくりぬき穴109hを挿通している。
【0043】
そして、その作用は、図16のbで示す部分の拡大図である図17を参照し、ほぼ1/2幅とされた選別トラック54において、表向きの部品Tは図17のAに示すように、上流側での姿勢を崩すことなく本体Bを選別トラック54に接触させて移送され、光ファイバーセンサ101からの光軸pの照射光は光軸pを基準に角度30度の方向(入射角15度と反射角15度)へ反射される。リードLd、Ls、Lgは粗面であるから、その反射光の幾分かは光ファイバーセンサ101で受光されるが、その強度は小さい。
【0044】
これに対して、本体Bを選別トラック54から浮かせて移送されてくる裏向きの部品Tは、図17のBに示すように、ほぼ1/2幅とされた表裏選別部61の選別トラック54において、内周側のリードLg、またはリードLd、Lsの支持を失うと、本体Bを選別トラック54の底面へ落とし、外周側のリードLd、Ls、またはリードLgをね上げる。従って、光ファイバーセンサ101からの光軸pの照射光は光軸pを基準に角度10度の方向へ反射され、光ファイバーセンサ101で受光される反射光の強度は大となることから、裏向きの部品Tが検知される。そして、その検知信号が入力されるコントローラは図16の空気噴出ノズル108から空気を瞬時的に噴出させ、裏向きの部品Tを排除する。このようにして表向きの部品Tと裏向きの部品Tとが選別される。そのほか、跳ね上げられる脚が発光素子と受光素子とを対向させる光遮断型の光センサの水平方向の光軸を遮断するようにしても、表裏の選別は可能である。
【0045】
また本実施の形態においては、選別ユニット60A、60B、60Cの如く3ユニットの選別ユニットを設置したが、必要によっては4ユニット、またはそれ以上としてもよく、また場合によっては2ユニットとしてもよい。
【0046】
また本実施の形態においては、前後選別部71へ移送されてくる部品Tのうち、光ファイバーセンサ72a、72bに同時に反射光が受光される部品Tを排除するようにしたが、実施の形態における前後の向きとは逆向きの部品Tを選別することは光ファイバーセンサ72a、72bのコントローラを調整して容易に行い得る。
【0047】
また本実施の形態においては、片側に1本のリードLg、反対側に2本のリードLd、Lsを備えた部品Tの選別について説明したが、両側へ非対称の本数のリードや脚を有する部品、例えば片側へ2本、反対側へ3本の脚を有する部品についても同様は選別装置を作成し得る。また、両側へは同数の脚を有する部品であっても、光ファイバーセンサによって両側の脚の形状的な差異が検知される場合には、本発明の部品整送装置を適用し得る。
【0048】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに述べるような効果を奏する。
【0049】
部品Tの表裏の向きと前後の向きとを整えて移送する本発明の部品整送装置1は捩り振動パーツフィーダのボウル21の外周側にほぼ排出端まで延在する選別トラック54を設け、その選別トラック54上に選別ユニット60A、60B、60Cを直列に配置している。ボウル21内から移送されてくる部品Tは平板トラック44に形成されているガイド溝42A、42B、42Cによってほぼ3等分され、それらのうちガイド溝42Aへ分配された部品Tは選別ユニット60Aへ、ガイド溝42Bへ分配された部品Tは選別ユニット60Bへ、ガイド溝42Cへ分配された部品Tは選別ユニット60Cへ移送して選別し、最終的には排出端から表裏の向き、前後の向きが所定通りの部品Tが単列、単層で排出されるようにしているので、各選別ユニット60A、60B、60Cには限られた個数の部品が供給されることにより選別精度が高く維持され、それらが合流されて排出されるので、全体としての単位時間当たりの選別個数は大になる。
【0050】
また、各選別ユニット60A、60B、60Cの表裏選別部61(添字を省略)においては、部品TリードLd、Ls、およびリードLgが本体Bの表裏の間の非対称位置から移送方向の両側へ引き出されていることを利用し、溝状の選別トラック54の巾をほぼ1/2幅として外周側を残し、選別トラック54の内周側および内周側の斜面53を欠落させた表裏選別部61の選別トラック54において、本体B選別トラック54の底面支持されて移送されてくる表向きの部品Tは表裏選別部61をそのまま移送され、本体Bを選別トラック54の底面から浮かせて移送されてくる裏向きの部品Tは、本体Bの内周側を選別トラック54の底面へ落とし、それに伴って跳ね上げられる外周側のリードLd、Ls、またはリードLgを選別アタッチメント64に接触させて排除することにより表裏の向きを選別している。また、表裏選別部61に続く前後選別部71では、並べて設置した2本の光ファイバーセンサ72a、72bが表向きで移送されてくる部品TのリードLd、Lsを同時に検知する場合のみ空気を噴出させて当該部品T排除することにより前後の向きを選別している。
【0051】
従って、部品Tのように、本体がほぼ角柱状であり、本体の厚さ方向に非対称な位置から、本体の長さ方向の両側へ延びるほぼ同様な長さの複数の脚を有する対称性の強い微小な部品について、表裏の向きと前後の向きとを整える選別機構の製造コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態における整送対象の部品を示し、Aは斜視図、Bは正面図である。
【図2】 実施の形態における部品整送装置の部分破断側面図である。
【図3】 同装置の平面図である。
【図4】 未加工のボウルと外周リングとの分解斜視図である。
【図5】 図3における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】 図3における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】 図3における[7]−[7]線方向の断面図である。
【図8】 図9における[8]−[8]線方向の部分破断平面図である。
【図9】 図7においてaで示す部分の拡大図である。
【図10】 図3における[10]−[10]線方向の断面図である。
【図11】 図10における[11]−[11]線方向の平面図である。
【図12】 図3における[12]−[12]線方向の断面図である。
【図13】 図3における[13]−[13]線方向の断面図である。
【図14】 図3における[14]−[14]線方向の断面図である。
【図15】 図3における[15]−[15]線方向の断面図である。
【図16】 変形例の表裏選別部の縦断面図である。
【図17】 図16においてbで示す部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 部品整送装置
11 駆動部
21 ボウル
24 トラック
25 ワイパー
30 外周リング
31 第1回収溝
32 第2回収溝
39 還流トンネル
41 早出しゲート
42A ガイド溝
42B ガイド溝
42C ガイド溝
53 斜面
54 選別トラック
60A 選別ユニット
60B 選別ユニット
60C 選別ユニット
61 表裏選別部
64 選別アタッチメント
71 前後選別部
72a 光ファイバーセンサ
72b 光ファイバーセンサ
78 空気噴出ノズル
80 排出部
84 排出トラック
85 排除穴
86 圧縮空気配管
88 空気噴出ノズル
89 抑え板
91 排出シュート

Claims (3)

  1. 本体がほぼ角柱状であり、前記本体の厚さ方向に非対称な位置から移送方向となる前記本体の長さ方向の両側方へほぼ同程度の長さで非対称の本数または非対称の形状の脚を有する部品について、その表裏の向きと前後の向きとを整えて移送するための捩り振動パーツフィーダからなる部品整送装置において、
    前記捩り振動パーツフィーダのボウルの外周縁部に沿い前記ボウルの径外方へ向かって下向き傾斜に設けられた面部に、前記本体の長さ方向を移送方向に向けている前記部品を単列で移送する幅とした溝状の選別トラックが形成されており
    前記選別トラックの溝の深さは、表向きの前記部品が前記両側方へ延びる脚を前記選別トラックの外周側と内周側との前記面部に近接させ前記本体を前記選別トラックの底面に支持されて移送され、裏向きの前記部品が前記両側方へ延びる脚を前記選別トラックの外周側と内周側との前記面部に支持され前記本体を前記選別トラックの底面から浮かせて移送されるように設定されており、
    かつ前記選別トラックに、前記部品の表裏の向きを選別する表裏選別部と、前記部品の前後の向きを選別する前後選別部とからなる選別ユニットが設けられ、
    前記表裏選別部において、前記選別トラックはその内周部分が内周側の前記斜面部と共に欠落されて幅を狭められており、かつその欠落によって前記裏向きの部品前記本体の内周側を前記選別トラックの底面へ落とす共に跳ね上げられる外周側の前記脚の移送を妨げて前記裏向きの部品を排除するための選別アタッチメントが設けられており
    前記前後選別部において、前記選別トラックを移送される前記表向きの部品の一側方の前記脚と他の側方の前記脚とを区別して前記部品の前後の向きを検知し得る前後選別用光センサと、該前後選別用光センサが前記後向きの部品を検知した時に前記後向きの部品を排除するための前後選別用空気噴出手段とが設けられており、
    前記ボウル内から移送されてくる前記部品のうち、前記裏向きの部品が前記表裏選別部において排除され、前記後向きの部品が前記前後選別部において排除されることにより、前記選別トラックの下流端からは表裏の向きと前後の向きとが所定通り向けられた姿勢の前記部品のみが排出されることを特徴とする部品整送装置。
  2. 前記表裏選別部における前記選別アタッチメントに換えて、前記跳ね上げられる外周側の前記脚を検知する表裏選別用光センサと、該表裏選別用光センサが跳ね上げられた前記脚を検知した時に、前記脚を備えている前記裏向きの部品を排除するための表裏選別用空気噴出手段とが設けられている請求項1に記載の部品整送装置
  3. 前記捩り振動パーツフィーダの外周縁部に形成される前記選別トラック上に複数の前記選別ユニットN1 、N2 、N3 ・・・が直列に設けられており、かつ前記部品が部品n1 、部品n2 、部品n3 ・・・にほぼ等分されて、前記部品n1 は前記選別ユニットN1 の上流側の前記選別トラックから前記選別ユニットN1 へ供給され、前記部品n1 のなかから前記表裏の向きおよび前後の向きが所定通りでない部品n1 を排除する選別が行なわれたあと、前記選別トラックによって前記選別ユニットN2 へ移送され、
    前記部品n2 は前記選別ユニットN1 と前記選別ユニットN2 との間の前記選別トラックへ合流されて前記選別ユニットN2 へ供給され、同様な選別が行なわれたあと前記選別トラックによって前記選別ユニットN3 へ移送され、
    前記部品n3 は前記選別ユニットN2 と前記選別ユニットN3 との間の前記選別トラックへ合流されて前記選別ユニットN3 へ供給され、以下同様に選別されて下流側へ移送され、
    前記部品の選別が複数の前記選別ユニットN1 、N2 、N3 ・・・ によって同時に行われ合流されることにより、前記選別ユニットN1 、N2 、N3 ・・・のそれぞれには限られた個数の前記部品が供給されることによって選別精度が高く維持され、全体としての単位時間当たりの選別個数大である請求項1に記載の部品整送装置。
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