JP3814882B2 - 部品整送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品の表裏の姿勢と移送の向きとを整えて移送するための整送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
部品の整送装置は移送する部品の形状的な特長を捉えて所定の姿勢と移送の向きにあるものを選別し整送するのが一般である。しかし、厚さに若干の差はあるものの、長さと幅との差が小さい部品は形状的な特長を捉え難いことから、そのような部品を高い選別効率で選別して整送する装置はこれまでのところ開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図1は整送対象としての両端面側に電極を備えたチップコンデンサ(以下、部品と称する)の一つの形状グループの中で形状の異なる部品P、Q、Rを示す。図1のCに示す部品Rについて説明すれば、部品Rは両端部の電極面E1 、および側面S1 、底面(または天面)F1 からなり、底面(または天面)F1 の長辺、すなわち長さL1 は5.7mm、短辺すなわち幅W1 は5.0mm、厚さT1 は4.5mmとされ、図示の姿勢で白抜き矢印の方向へ移送することの要請がある。このように、長さL1 と幅W1 との差は0.7mmと小さい。
【0004】
図1のAに示す部品P、図1のBに示す部品Qは、部品Rと長さ、幅が共通しており、厚さは部品Pが2mm、部品Qは3.5mmとなっている。
【0005】
また、図2は図1の部品とは異なる形状グループにおける部品X、Y、Zを示す。図2のCに示す部品Zについて説明すれば、両端部の電極面E2 、および側面S2 、底面(または天面)F2 からなり底面(または天面)F2 の長辺としての長さL2 は5.7mm、短辺としての幅W2 は2.8mm、厚さT2 も2.8mmとなっている。また、図2のAに示す部品Xと図2のBに示す部品Yとは長さ4.5mm、厚さ2.5mmを共通させ、部品Xの幅は2.5mm、部品Yの幅は3.2mmとなっている。そして同様に図示の姿勢で白抜き矢印の方向へ移送される。
【0006】
本発明はこれら寸法差が小さい直方体形状の部品P、Q、Rからなる第1の部品と、形状は若干異なるが同様に寸法差が小さい直方体形状の部品X、Y、Zからなる第2の部品とを整送し得る部品整送装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は捩り振動パーツフィーダをベースとして、図1に示した第1の部品と、図2に示した第2の部品とについて異なる選別部を使用し、それらの選別部を捩り振動パーツフィーダのボウルに設けるトラックの下流部分に交換可能に取り付けるようにしている。
【0008】
すなわち、平板トラックおよび図1の部品の電極面E1 図2の部品の電極面E2 を可及的に先行させるためのボウル21の丸樋トラック44は共通させ、それ以降は、図1の部品、例えば図1のCの部品R(底面F1 の長さL1 =5.7mm、幅W1 =5.0mm、厚さT1 =4.5mm)については、丸樋トラック44の下流端に選別部100を連接し、第1選別トラックである選別トラック114を部品Rが単列でのみ移送される狭幅として部品Rを単列化させ、続いて厚さ3mmのスペーサ123を使用し移送面からの高さ4.7mmとしたワイパー121の下を通過させて電極面E1下にしている部品R、および側面S1 を下にしている部品Rを排除して姿勢を選別すると共に、底面(天面)F1 を下にしている部品Rを単層化させたあと、電極面E1を先行させている部品R、すなわち長辺L 1 を移送方向に向けている部品Rは嵌まり込むが、側面S1を先行させている部品R、すなわち長辺L 1 を移送方向と直交させている部品Rは嵌り込ない5.2mm幅の選別窪み136によって移送の向きを分離し、更には分離を強め後、側面S1 を先行させている部品Rを噴出空気で排除して移送の向きを選別し、所定の姿勢と向きにある部品Rのみを下流端からは排出させるようにしている。
【0009】
また図2の部品、例えば図2のCの部品Z(底面F 2 の長辺の長さL2 =5.7mm、幅W2 =2.8mm、厚さT2 =2.8mm)については、ボウル21の丸樋トラック44の下流端に選別部200を連接し、第2選別トラックである選別トラック214を部品Zが単列でのみ移送される幅3.5mmの狭幅部214bとして部品Zを単列化させ、ワイパー221によって多層に重なって移送されてくる部品Zを排除したあと、狭幅部214bにおいて側壁215に設けた姿勢選別用の空気噴出孔237からの噴出空気によって電極面E 2 を下にしている部品Zを排除して姿勢の選別を行い、続いて移送面の幅2.8mmとした狭幅部214cにおいて長辺L 2 を移送方向と直交させている部品Zは重心が狭幅部214cの外となることによって可及的に自然落下させ、次いで設けたワイパー241によって確実に単層化させた後、再度設けた狭幅部214cによって長辺L 2 を移送方向と直交させている部品Zを自然落下させせると共に、当該部品Zの狭幅部214cからはみ出している部分に上方のノズル257から噴出する空気を当てて落下させて移送の向きの選別を行い、所定の姿勢と移送の向きにある部品Zのみを下流端から排出するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例の部品整送装置によって具体的に説明する。
【0011】
(実施例1)図3は部品整送装置1の部分破断側面図であり、部品を収容し整送するボウル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなっている。駆動部11においては、ボウル21の底板と一体的に固定されて可動コアを兼ねる可動ブロック12が等角度間隔に配置された傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロック12と僅かの間隙をあけ対向して設けられおり、駆動部11の周囲は防音カバー17で覆われている。駆動部11はボウル21と共に防振ゴム18を介して床面に固定されている。そして、コイル15に交流が通電されることにより、ボウル21に上方から見て反時計方向の捩り振動を与える。
【0012】
図4は部品整送装置1の平面図であり、ボウル21を示す。ボウル21の中央部の底面22には何れかの部品、例えば部品Rが多数に収容される(図4では簡明化のために散在的に示している)。ボウル21の周縁側には、底面22に起点24sを有する平板トラック24がボウル21の周壁25に沿いスパイラル状に上昇して設けられおり、部品Rの移送路となる。なお、平板トラック24は後述の図5、図6に示すように、ボウル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜に、また周壁25は平板トラック24と直角に設けられており、部品Rは周壁25に接して移送される。
【0013】
平板トラック24の最上の周回には、先ず、部品Rの移送量を調整するためのワイパー31、非定常時に部品を抜き出すための早出ゲート35、続いて部品の電極面E1 を可及的に先行させ、かつ底面(天面)F1 を下側とさせるための丸樋トラック44が図1の部品P、Q、R、図2の部品X、Y、Zに共通に設けられている。また、丸樋トラック44を跨ぐように部品の欠乏をモニタリングする光ファイバセンサー41が同じく共通に設けられている。そして、丸樋トラック44の下流端には、図1の部品P、Q、Rについての選別部100が設けられている。図2の部品X、Y、Zを選別する場合には、この選別部100は選別部200と交換される。これらに付いて順に説明する。
【0014】
ワイパー31は、図4における[5]−[5]線方向の断面を示す図5も参照して、ボウル21の周壁25の切欠き面32にボルト31bで固定されている。図5は部品Rが電極面E1 を先行させて単層で移送されている場合を示すが、部品Pでは3層に積み重なって移送される高さに相当する。例えば部品Rが2層になって移送されて来る場合、上層の部品Rはワイパー31に移送を妨げられ、ワイパー31に導かれてボウル21の底面22へ戻される。図5に示す部品Rの場合には単列化も行われる。
【0015】
早出ゲート35は、図4における[6]−[6]線方向の断面を示す図6も参照して、ボウル21の周壁25の切欠き部36に一端をボルト37bで固定して切欠き部36の直上方に渡した取付け部材37に対して、周壁25にほぼ整合させた面を有する早出ゲート35がボルト35bで固定されている。部品Rは定常時には早出ゲート35に接して移送されるが、部品Rを取り出したい時には、ボルト35bを緩めて早出ゲート35を取り外すことにより、部品は切欠き部36を経由して外部へ排出される。すなわち、早出ゲート板35は定常時には使用されない。
【0016】
丸樋トラック44は、図4における[7]−[7]線方向の断面を示す図7も参照して、幅5.4mmの底面部は半径r=4mmの円弧状とし、全幅9.3mmの上開きに形成されている。平板トラック24の下流端から小さい段差を介して設けられているが、図9はこの部分の斜視図である。振動されつつ丸樋トラック44を移送される間に、部品Rは少しでも重心を低くするように姿勢を変えるが、そのことによって部品は電極面E1 を先行させるように、また底面(天面)F1 を下側へ位置させるようになる。
【0017】
光ファイバセンサー41は、図4における[8]−[8]線方向の断面を示す図8も参照して、外被42と共に導かれ、センサーサポート46の先端部に固定されている。すなわち、光ファイバセンサー41自身のねじ部に螺着された2枚のナット41nによってセンサーサポート46を挟み込んで固定されている。センサーサポート46はそれ自身の長穴47を挿通するボルト46bによって、丸樋トラック44部分の周壁25の上面に固定されており、センサーサポート46の下面には周壁25の内面側と外面側との両側にストッパ板48がボルト48bで取り付けられている。
【0018】
光ファイバセンサー41はその照射光がボウル21の底面22の壁に接触している部品をそのサイズに関係なく照射し得るように設置されており、部品とボウル21とからの反射強度の違いから部品の存在を検知する。そして、常に底面22上をモニタリングしており、部品が欠乏すると、警報を発すると共に図示しないホッパーから部品を補充するようになっている。
【0019】
選別部100は図12に拡大平面図として示されている。図12、および上流側との接続部分の斜視図である図13を参照して、丸樋トラック44の下流端に接続させる選別部100は全体としてプレート101上に設けられており、表面レベルを切り下げたボウル21の周縁部上に設置されて固定されている。選別部100には上流側からワイパー121、選別窪み136、水平方向噴出空気用の2本の圧縮空気配管149A、149B、および抑えブロック157の直下方に排出トラック154が設けられている。
【0020】
これらを順次説明すると、まず図12における[14]−[14]線方向の断面図である図14を参照して、プレート101は、ボウル21の周縁部に穿設した穴29内に嵌入されたブロック28を介して挿入されるボルト101bによって螺着固定されている。後述するが、プレート101の下流端部においても同様な固定が行われる。
【0021】
図12における[15]−[15]線方向の断面図である図15も同時に参照して、プレート101上にスペーサ102を介してトラックブロック113が置かれ、このトラックブロック113は、図15に示すように、上面からのボルト113bでボウル21の周縁部に一体的に固定されている。
【0022】
そして、上流側の丸樋トラック44とトラックブロック113上の選別トラック114との接続箇所において部品Rの移行を円滑化するために、図12、図13に示すように、周壁115の上流端部分が障害とならないように削り取られて受入れ面115sが形成されている。このことは、図14と図15とにおける周壁115の角度の違いとしても示されている。
【0023】
図15、および図12における[16]−[16]線方向の断面図である図16を参照して、上流端部において広幅の選別トラック114は直ちに図1の部品P、Q、Rが単列でのみ移送される幅に狭められている。この部分においては、トラックブロック113、スペーサ102がこれらを挿通するボルト113cによってプレート101に固定されている。
【0024】
更には、図12における[17]−[17]線方向の断面図である図17および図12を参照して、ワイパーブロック122にボルト121bで固定したワイパー121が交換可能な厚さ3mmのスペーサ123を介して、トラックブロック113の上面に摘み124h付きのボルト124によって取り付けられている。図17は底面(天面)F1 を選別トラック114に接する部品Rがワイパー121の下方を通過する場合を示しているが、厚さ3mmのスペーサ123は部品R用であり、部品Pの選別時にはスペーサ123は使用されず、部品Qの選別時には厚さ1.7mmのものに交換される。このようにスペーサを使い分けることによって、選別トラック114の移送面からワイパー121の下縁までの高さを、部品P、Q、Rが底面(天面)F1 を移送面に接している場合のみ通過し得る高さとなるようにしている。
【0025】
すなわち、電極面E1 、側面S1 を下にした部品P、Q、Rはワイパー121に移送を妨げられ、ワイパー121に導かれてプレート101面へ落下し、プレート101面を移送されてその下流端からボウル21内へ戻されるようになっている。
【0026】
ワイパー121の下流側においては、図12における[18]−[18]線方向の断面図である図18を参照し、ボウル21の周縁部において、プレート101、スペーサ102上にトラックブロック133が置かれ、このトラックブロック133上に周壁ブロック135がボルト135bで固定されている。周壁ブロック135の内周側においては、上流の選別トラック114の移送面と整合された移送面を有する選別トラック134が形成されており、その移送面に選別窪み136が周壁ブロック135の内周面から幅5.2mmの水平な底面を有するように設けられている。図18は電極面E1 を先行させる部品Rを一点鎖線で示し、側面S1 を先行させる部品Rを実線で示すが、底面(天面)F1 を下側にする部品Rのうち、電極面E1 を先行させる部品Rは選別窪み136内へ嵌まり込むに対して、側面S1 を先行させる部品Rは嵌まり込めずに内周側を選別トラック134の移送面に乗せたまま移送されることにより、両者は分離される。
【0027】
次いで、図12における[19]−[19]線方向の断面図である図19を参照して、選別窪み136の幅はそのままにして、周壁ブロック135の内周面が直立面とされる。図19は電極面E1 を先行させる部品Rを一点鎖線で示し、側面S1 を先行させる部品Rを実線で示すが、周壁ブロック135の内周面の垂直化によって、側面S1 を先行させる部品Rは電極面E1 の上側の稜線が周壁ブロック135の内周面によって押されてボウル21の径内方側へ移動され、電極面E1 を先行させる部品Rとの分離が強められる。
【0028】
更に、図12における[20]−[20]線方向の断面図である図20を参照し、ボウル21の周縁部において、プレート101上にトラックブロック143が置かれ、ボルト143bでプレート101に固定されている。トラックブロック143には、上流側の選別窪み136に整合する位置に同様な幅で選別トラック144が形成されているが、その移送面はボウル21の径内方へ向かってやや下向きとされており、かつ内周側に狭幅の内周壁142が形成されており、その高さは上流側の選別トラック14の移送面の高さレベルとした上流部分142aに続いて高さをやや低くした下流部分142bとからなっている。図20は電極面E1 を先行させる部品Rは選別トラック144内に嵌まり込んで移送されるに対して、側面S1 を先行させる部品Rは内周側を内周壁142の下流部分142bに乗り上げ、ほぼ水平位置とされて移送される。
【0029】
また更には、図12を参照して、トラックブロック143にはボウル21の外周側から2本の圧縮空気配管149A、149Bが挿入されている。すなわち、図12における[21]−[21]線方向の断面図である図21を参照して、トラックブロック143に穿設された水平方向の孔146に挿入螺着された継手148Aを介して圧縮空気配管149Aが連結され、上下2本の空気噴出孔147から内周側へ常時空気が噴出されている。図21は電極面E1 を先行させる部品Rを実線で示し、側面S1 を先行させる部品Rを一点鎖線で示すが、電極面E1 を先行させる部品Rは選別トラック144内に嵌まり込んで移送されるに対して、側面S1 を先行させる部品Rは噴出されている空気によって吹き飛ばされてプレート101面へ落下し、プレート101面を移送されて、その下流端からボウル21内へ戻されるようになっている。なお、上下2本の細孔147によって、厚さの異なる部品P、Q、Rの何れにも空気が吹き付けられるようになっている。2本の圧縮空気配管149A、149Bによって近接した2か所で空気が噴出されることにより、側面S1 を先行させる部品Rは確実に排除される。
【0030】
図12を参照して選別部100の下流端部には抑えブロック157の下方に後述する排出トラック154が設けれている。図12における[22]−[22]線方向の断面図である図22を参照し、ボウル21の周縁部において、プレート101上にトラックブロック153が置かれ、ボルト153bでプレート101に固定されている。トラックブロック153には、上流側の径内方へ向かって下向き傾斜の選別トラック144に整合する位置に小さい段差を介して、同様な幅で移送面の水平な排出トラック154が形成されており、その内周側には内周壁ブロック152が設けられている。また、排出トラック154の直上方には抑えブロック157がスペーサ158を介して取り付けられており、スペーサ158は後述するように交換される。
【0031】
図22は電極面E1 を先行させる部品Rを示すが、排出トラック154の上流端部分は上流側での傾斜姿勢から排出トラック154上での水平姿勢となる部品Rを介助するために、抑えブロック157の垂下部分の下面および内周壁ブロック152の外周面は,
傾斜姿勢の部品Rの天面F 1 および側面S1 に平行な斜面とされている。
【0032】
排出トラック154の中流部分においては、図12における[23]−[23]線方向の断面図である図23を参照し、トラックブロック153がボルト153bでプレート101に固定され、内周壁ブロック152はボルト152bでトラックブロック153に固定されている。図23は電極面E1 を先行させる部品Rを示すが、抑えブロック157が、厚さ3mmのスペーサ158を介して、摘み159h付きボルト159によってトラックブロック153に取り付けられており、排出トラック154は、この抑えブロック157の垂下部、内周壁ブロック152、およびトラックブロック153によってトンネル状に囲われており、部品Rが姿勢を乱すことなく排出されるようになっている。
【0033】
上記の厚さ3mmのスペーサ158は部品R用であり、部品Pの排出時にはスペーサ158は使用されず、部品Qの排出時には厚さ1.7mmのものに交換される。このようにスペーサを使い分けることによって、排出トラック154のトンネル形状が厚さの異なる部品P、Q、Rに応じて変更される。なお、プレート101は下流端部においてもボウル21の周縁部に穿設した穴29内に下方から嵌入したブロック28を介して挿入したボルト101bによって固定されている。
【0034】
実施例1の部品整送装置1は以上のように構成されるが、次ぎに図1に示す部品Rを整送対象として作用を説明する。なお、図4に示すボウル21の底面22には多数の部品Rがランダムに収容されており、図3に示す駆動部11のコイル15に交流が通電されて、ボウル21に反時計方向の捩り振動が与えられており、付帯する光ファイバーセンサ41や空気を噴出させるための圧縮空気源は稼動状態にあるものとする。
【0035】
図4を参照して、部品Rは捩り振動を受けて周辺部へ移動されると共に、矢印mで示す方向へ移送され始まる。部品整送装置1が作動している間は図8に示す光ファイバーセンサ41が底面22における部品Rの欠乏を監視しており、欠乏が検知されると補充されるので、ボウル21内で部品Rが空になることはない。
【0036】
部品Rは起点24sから自由な向きと姿勢で平板トラック24に乗り、周壁25に接して移送されスパイラル状に上昇し最上の周回に至る。最上の周回の平板トラック24に設けられているワイパー31において部品Rが重なっている場合、上層の部品Rはワイパー31に移送を妨げられ、ワイパー31に導かれてボウル21内へ戻され、平板トラック24の移送面に接して移送される部品Rのみがワイパー31の下方を通過して下流側へ移送される。トラック24の幅が狭いことから、部品Rの場合には単列化も行なわれる。
【0037】
ワイパー31の下流には早出しゲート35が設けられているが、図6に示すように定常時には閉じられているので、部品Rは早出しゲート35の内周面に沿って移送される。
【0038】
次いで部品Rは平板トラック24から図7、図9に示す丸樋トラック44へ移行される。この丸樋トラック44の拡大平面図である図10を参照して、部品Rは上流の平板トラック24から自由な向きと姿勢で移行されてくるが、長さL1 の方向を移送方向と直交させて丸樋トラック44内を移送されている部品R1 は長さL1 の方向を移送方向に向けている部品R3よりも重心位置が高くなっていることから、捩り振動を受けて移送される間に、一点鎖線で示す向き、二点鎖線で示す向きを経て、長さL1 の方向を移送方向に向けるようになる。また、長さL1 の方向を移送方向に向けているが、丸樋トラック44内で側方へ寄っている部品R2 も重心位置が最も低くなるように丸樋トラック44の中央部へ移動し、部品R3 で示す位置を占めるようになる。
【0039】
また、丸樋トラック44の作用を示す断面図である図11を参照して、図11のAにおいては部品Rは電極面E1 を先行させ側面S1 を下にした姿勢となっているが、この姿勢は重心位置がやや高いことから、捩り振動をうけて移送される間に、図11のBにおいて一点鎖線で示すように、底面(天面)F1 を丸樋トラック44の底部の曲面へ向けて倒れ、更には実線で示す底面(天面)F1 が水平な姿勢、すなわち、重心位置が一層に下がる姿勢を取るようになる。
【0040】
以上のような作用によって、部品Rの大部分は、電極面E1 を先行させ底面(天面)F1 を下側にする姿勢となって、丸樋トラック44の下流端から、図12に示す選別部100の選別トラック114へ移行する。図12、図13に示すように、この移行箇所においては、選別トラック114の周壁115の上流側端部が削り取られ受入れ面115sが形成されているので移行は妨げられることなく円滑に進む。
【0041】
選別トラック114が図14、図15に示す広幅から、図16に示すように、電極面E1 、または側面S1 を先行させる部品Rが単列でのみ移送される幅に狭められていることから、多列で移送されてきた部品Rはこの箇所において周壁115に接して移送される部品Rを残してプレート101上へ落下し排除される。排除された部品Rはプレート101上を下流側へ移送され、その下流端からボウル21へ戻る。
【0042】
続いて部品Rはワイパー121に至るが、図17を参照して、ワイパー121の下端縁と選別トラック114の移送面との間は、底面(天面)F1 を選別トラック114の移送面に接している部品Rが単層でのみ通過し得る高さとされているので、部品Rが積み重なって移送されてくる場合、選別トラック114の移送面に接している最下層の部品Rはワイパー121の下方を通過するが、2層目以上の部品Rはワイパー121に導かれてプレート101上へ落下し排除されてボウル21へ戻る。従って、ワイパー121を通過して移送される部品Rは電極面E1 または側面S1 を先行させる単列、単層となっている。
【0043】
部品Rは次いで図18に示す選別窪み136に至るが、選別窪み136は周壁135からの底面の幅は電極面E1 を先行させる部品Rのみが嵌まり得る幅とされていることから、一点鎖線で示すように電極面E1 を先行させる部品Rは選別窪み136の底面に接して移送されるが、実線で示すように側面S1 を先行させる部品Rは周壁135に接する一方の電極面E1 の下端を選別窪み136内に置き、他方の電極面E1 側は選別トラック134の移送面に乗せて移送されるようになり、電極面E1 を先行させる部品Rと側面S1 を先行させる部品Rとが分離される。
【0044】
更に、図19を参照して、周壁ブロック135の内周面が選別窪み136の幅をそのままにして垂直面とされていることから、一点鎖線で示す電極面E1 を先行させる部品Rはそのまま選別窪み136を移送されるに対し、実線で示す側面S1 を先行させる部品Rは周壁135に接する電極面E1 の上側の稜線が押されて内周側へ移動し、電極面E1 を先行させる部品Rとの分離が強められる。
【0045】
更にまた、部品Rは図20に示す選別トラック144へ移行するが、選別トラック144は移送面がボウル21の径内方へ向かって下向き傾斜とされると共に、上流端で選別トラック144の移送面と高さを整合させた狭幅の内周壁142を備えていることから、実線で示す電極面E1 を先行させる部品Rは傾斜した姿勢で選別トラック144内を移送される。 一点鎖線で示す側面S1 を先行させる部品Rは内周側となっている電極面E1 部分を内周壁142に乗せて移送され始めるが、内周壁142は上流部分142aより下流部分142bにおいて高さが低くされているので、水平な姿勢で移送されるようになる。
【0046】
その後、部品Rは図21に示す圧縮空気配管149Aに接続されている空気噴出孔147から空気が噴出されている箇所へ到達するが、実線で示す電極面E1 を先行させた部品Rは内周壁142bに支持されているのでそのまま通過するに対し、一点鎖線で示す側面S1 を先行させる部品Rは側方へ吹き飛ばされて排除される。そして、直ぐ下流の同様な圧縮空気配管149Bからの噴出空気によって選別が繰り返され選別精度が高められることから、この選別部分を通過する部品Rは全て電極面E1 を先行させ、底面(天面)F1 を選別トラック144の移送面に接した所定の姿勢と移送の向きの部品Rのみとなる。
【0047】
続いて、部品Rは排出トラック154へ移行する。図22、図23を参照して、上流側の選別トラック144の傾斜面から移行されてくる部品Rに合わせて、上流側端部を傾斜面とされた内周壁ブロック152と抑えブロック157の垂下部とによってトンネル状とされた排出トラック154によって囲われて、部品Rは最終的な所定の向きと姿勢を乱されることなく下流端から排出される。
【0048】
(実施例2)図24は、図2に示す部品X、Y、Zを整送するためのボウル21の平面図であり、図4の平面図に示したボウル21の選別部100が選別部200に交換されたものである。すなわち、ボウル21の共通部分および図3に示す駆動部11はそのまま使用されるが、これらについては実施例1で説明したので、ここでは説明を省略する。なお、図24のボウル21の共通部分については図4と同一の符号を付した。
【0049】
従って、以降は図25の拡大平面図に示す選別部200について、選別部100と異なる点を主体に説明する。選別部200は、後述の図26も参照して、ボウル21の周縁部に固定されたプレート201上に設けられてる。すなわち、プレート201上にトラックブロック213が固定されており、このトラックブロック213にはボウル21の径外方へ向かって下向き傾斜の選別トラック214がこれに直角な周壁215と共に設けられているが、上流側の丸樋トラック44との接続箇所において部品の移行を円滑化するために周壁215の上流端部が障害とならないように削られて受入れ面215sが形成されている。
【0050】
また、選別トラック214は上流端部において広幅部214aとされているが、直ちに狭められて図2の部品X、Y、Zが単列でのみ移送される狭幅部214bとされている。選別部200には上流側からワイパー221、水平方向噴出空気用の圧縮空気配管239、ワイパー241、垂直方向噴出空気用の圧縮空気配管259、および抑え板267の直下方に排出トラック264が設けられている。
【0051】
選別トラック214の途中にワイパー221が設けられているが、その形状は実施例1における図12、図17のワイパー121からスペーサ123を取り外した場合と同様に構成されている。すなわち、図25において、ワイパー221はワイパーブロック222に固定されて、摘み223h付きのボルト223によってトラックブロック213に取り付けられており、過剰気味に移送されてくる部品Zを排除し、移送量の調整が行われる。排除される部品Zはワイパー221のボウル21内へ向く傾斜に導かれ、プレート201上へ落下してプレート201を移送され、その下流端からボウル21内へ落下し戻される。
【0052】
ワイパー221の下流側には、図25における[26]−[26]線方向の断面図である図26を参照して、ボウル21の周縁部上のプレート201に取り付けられたトラックブロック213に水平方向の孔236が穿設され、この孔236に挿入螺着された継手238を介して圧縮空気配管239が連結されており、孔236の先端からの周壁215へ開口している空気噴出孔237から常に空気が噴出されている。図26は電極面E2 を先行させる部品Zを示すが、空気噴出孔237の開口の高さは電極面E2 を下にした部品X、Y、Z、および側面S2 を下にした部品Yを吹き飛ばす高さとされている。すなわち、底面(天面)F2 または側面S2 を移送面に接している部品X、Zは空気に吹き飛ばされることなく下流側へ移送され、電極面E2を下にした部品X、Y、Z、および側面S2 を下にした部品Yは吹き飛ばされてプレート201上へ落下し、ボウル21へ戻される。空気噴出孔237の直下流では選別トラック214は更に狭められて狭幅部214Cが形成されており、電極面E2 を先行させている部品Z以外は側方へ落下し排除されるようになっている。
【0053】
空気噴出孔237の下流側のトラックブロック213を切り欠いた箇所において、図25における[27]−[27]線方向の断面図である図27を参照し、トラックブロック213にスペーサ252を介して固定されている共通取付けブロック253の上流側の端面に、ワイパー241がそれ自身の切欠き長穴242を挿通するボルト241bで上下位置を調整可能に取り付けられている。すなわち、図27は電極面E2 を先行させている部品Zを示しているが、整送する部品X、Y、Zに応じて選別トラック114の移送面からの高さが調整され、移送の向きは問わずに底面(天面)F2 を移送面に接している部品X、Y、Zのみがワイパー241の下方を通過して下流側へ移送され、それ以外の姿勢の部品X、Y、Zはワイパー241に導かれてプレート201上へ落下し、プレート201を移送されて、その下流端からボウル21内へ戻される。
【0054】
ワイパー241の直下流側には側面S2 を先行させて移送されてくる部品を排除するための空気を噴出させる圧縮空気配管29が連結されている。図25における[28]−[28]線方向の断面図である図28を参照し、ボウル21の周縁部上のプレート201に取り付けられたトラックブロック213にスペーサ252を介して固定されている共通取付けブロック253に取付け部材254がそれ自身の長穴255を挿通するボルト254bによって固定されている。この取付け部材254に設けられた孔256に挿入螺着された継手258を介して圧縮空気配管259が連結されており、孔256の下端に取り付けられている下向きの空気噴出ノズル257から常に空気が噴出されている。
【0055】
選別トラック214の狭幅部214bは3.5mm幅とされているが、更に狭められた214cは2.8mm幅とされている。従って、側面S2 を先行させて移送される部品Zは選別トラック214の狭幅部214bにおいて、一方の電極面E2 をはみ出して移送されるが、狭幅部214cにおいては重心が支持されなくなり、部品Zはプレート201上へ自然落下するようになっている。加えて空気噴出ノズル25からの噴出空気はこの狭幅部214cにおける部品Zのはみ出し部に吹き付けられており、側面S2 を先行させて移送される部品Zを確実にプレート201上へ吹き落とすようになっている。
【0056】
空気噴出ノズル25の下流側は排出トラック264となっている。図25における[29]−[29]線方向の断面図である図29を参照し、ボウル21の周縁部上のプレート201にボルト263bで固定されたトラックブロック263には、上流側のボウル21の径外方へ下向き傾斜の選別トラック214bの下流端に整合する位置に小さい段差を介して同様な幅で移送面が水平な排出トラック264が形成されており、その内周側には内周壁ブロック262が設けられている。また、トラックブロック263に厚さ1.5mmのスペーサ252を介して固定されている共通取付けブロック253の内周側に抑え板267がボルト267bで固定され、排出トラック264の直上方へ垂下されている。
【0057】
図29は部品Zが電極面E2 を先行させ移送されている場合を示すが、周壁265および抑え板267の下縁面の上流端部分は、上流側の選別トラック214bにおける傾斜姿勢から排出トラック264の水平姿勢となる部品X、Y、Zの天面(底面)F2 に合わせた傾斜に形成されている。また、厚さ1.5mmのスペーサ252は部品Z用であり、部品X、Yを整送する場合には厚さ1.1mmのものと交換される。
【0058】
排出トラック264の下流部は図25における[30]−[30]線方向の断面図である図30を参照し、プレート201にボルト263bで固定されたトラックブロック263に内周壁ブロック262がボルト262bで固定されており、スペーサ252を介して共通取付けブロック253が摘み256h付きのボルト256によってトラックブロック263に取り付けられている。共通取付けブロック253の内周側には抑え板267がボルト267bで固定されている。また、外周側には位置決め板268がボルト268bで取り付けられ、その下端部はトラックブロック263の外周面に接して共通取付けブロック253を位置決めしている。
【0059】
図30は部品Zが移送されている場合にされている場合を示すが、周壁265が垂直とされ、抑え板267の下端面が水平とされて、排出トラック264はトンネル状に囲われ、部品Zが最終的な姿勢を乱すことなく移送されるようになっている。なお、プレート201はボウル21の周縁部に穿設した孔29に嵌入させたブロック28を介して挿入されているボルト101bによって交換容易に固定されており、選別部200の上流端部においても同様な固定がなされている。
【0060】
実施例2の選別部200は以上のように構成されるが、次ぎに図2に示す部品Zを整送対象としてその作用を説明する。なお選別部200以外の、図25に示すボウル21の実施例1と共用される部分についての説明は省略する。
【0061】
選別部200の拡大平面図である図25を参照し、上流側の丸樋トラック44から部品Zが選別トラック214へ移行されてくるが、丸樋トラック44の作用によって部品Zはその大部分が電極面E2 を先行させ底面(天面)F2 を下側にした姿勢となっている。また、選別トラック214の周壁215の上流端部が削り取られ受入れ面215sが形成されているので、実施例1の場合と同様、移行は円滑に進む。
【0062】
選別トラック214は上流端部の広幅部214aから直ぐに単列でのみ移送される狭幅部214bとされていることから、部品Zが多列で移送されてくる場合には周壁215に接している部品Zを除く部品Zはプレート201上へ落下して排除され、プレート201上を移送されて、その下流端からボウル21内へ戻る。そして、選別トラック214の狭幅部214bを移送される部品Zには、電極面E2 を先行させるもの、側面S2 を先行させるもの、多層に積み重なったもの、電極面E2 を下にしたものなどが混在したままワイパー221に至る。
【0063】
ワイパー221においては多層に積み重なったものなど過剰気味に移送されてくる部品Zが排除され移送量の調整がおこなわれる。排除される部品Zはワイパー221のボウル21内へ向く傾斜に導かれてプレート201上へ落下しボウル21内へ戻る。
【0064】
ワイパー221を通過した部品Zは、図26に示す空気噴出孔237の開口箇所へ至り、電極面E2 を下にした部品Z、ないしは多層になっている部品Zがプレート201上へ吹き飛ばされ排除される。また、図25に示すように、選別トラック214のワイパー221の直下流で部品Zと同等の幅とされた狭幅部214cにおいては、電極面E2 を先行させる部品Z以外は落下し排除される。
【0065】
続いて部品Zは図27に示すワイパー241を通過して最終的に単層化された後、図28に示す空気噴出ノズル257が設けられている箇所に至る。この部分において選別トラック214は再び狭幅部214cとされていることから、側面S2 を先行させている部品Zは一方の電極面E2 側をはみ出させ、重心が支持されないことから自然落下するが、更には上方の空気噴出ノズル257からの噴出空気がはみ出し部に吹き付けられることから、側面S2 を先行させている部品Zは確実に排除される。
【0066】
更には部品Zは図29、図30に示す排出トラック264へ移行する。上流側の選別トラック214の傾斜面から移行されてくる部品Zに合わせて、上流側端部が傾斜面とされた内周壁ブロック266と抑え板267とによって、電極面E2 を先行させた単列、単層の部品Zのみが通過しうるトンネル状とされた排出トラック264によって部品Zは所定の姿勢を移送の向きを乱されることなく下流端から排出される。
【0067】
以上、本発明の部品整送装置の各実施例について説明したが、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明の技術的精神に基づいて種々の変形が可能である。
【0068】
例えば各実施例においては、丸樋トラック44を1本としたが、第1丸樋トラックの下流端が第2丸樋トラックの上流部分の外周側に斜交して接続されているような2本構成の丸樋トラックを設けてもよい。また各実施例においては、平板トラック24に接続して丸樋トラック44を設けたが、丸樋トラックをボウル21の底面22から設けてもよい。
【0069】
また各実施例においては、丸樋トラック44の全幅を部品Rの長辺の長さL=5.7mmよりも大の9.3mmに設定したが、丸樋トラック44の幅はこれより若干広くとも、また若干狭くとも同様な効果を示す。概して言えば、全幅を狭くすると移送能力が低下し、広くすると姿勢と移送の向きを整える能力が低下する。
【0070】
また実施例1においては、選別窪み136において、電極面E1 を先行させている部品Rと、側面S1 を先行させている部品Rとを分離させた後、更に側壁ブロック136の内周面を垂直にして両者の分離を強めてから、噴出空気によって側面S1 を先行させている部品Rを排除するようにしたが、分離の強化は必ずしも必要としない。
【0071】
また各実施例においては、整送対象の部品R、Zを内部の充実した部品としたが、同様な形状を有する限りにおいて、表面に窪みを有する部品や内部に空所が形成されている部品であっても、所定の姿勢と移送の向きとして整送することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに述べるような効果を奏する。
【0073】
請求項1部品整送装置によれば、底面の長辺の長さL、短辺の長さW、および厚さTが、L>W>Tの関係にあって、寸法差が小さい直方体形状の第1部品について、断面がJ字で部品の長さより大きい溝幅を有する丸溝を備えた整送トラックによって底面(天面)を下側にしている部品と長辺を移送方向に向けている部品の割合を効率よく増大させ、続く第1選別トラックにおいて、トラックの狭幅部によって部品を単列化させ、部品によって厚さの異なる複数枚のスペーサを使い分けるワイパーによって単層化させ続いて、選別窪みによって長辺を移送方向と直交させた部品を分離し排除した後に、長辺を移送方向と直交させた部品を噴出空気で選別排除するようにしているので、兼用する部分が多い部品整送装置でありながら、通常の方法では選別が困難な寸法差の小さい部品を所定の姿勢と移送の向きに極めて効率的に選別することができ部品を次工程へ円滑かつ確実に整送することができる。
【0074】
また、請求項2部品整送装置によれば、長辺を移送方向に向けた部品と長辺を移送方向と直交させた部品とを分離させた後、更に分離を強化させてから噴出空気によって長辺を移送方向と直交させた部品を排除するので、選別排除の精度が一層高められる。
【0075】
また、請求項3部品整送装置によれば、噴出空気によって排除すべき長辺を移送方向と直交させた部品をほぼ水平な姿勢としてから空気を噴出させているので、選別排除の精度が一層高められる。
【0076】
請求項4の部品整送装置によれば、底面(または天面)の長辺の長さL、短辺の長さWおよび、厚さTがL>W≧Tの関係にあって寸法差が小さい直方体形状の第2の部品について、断面がJ字形状の整送トラックによって底面(天面)を下側にしている部品と長辺を移送方向に向けている部品の割合を増大させ、続く第2選別トラックにおいて、部品を単層、単列化させた後、立ち姿勢の部品を噴出空気によって排除し、次いで第2選別トラックの幅を小とした狭幅部分で長辺を移送方向と直交させている部品を可及的に排除し、確実に単層化させた後に、再度設けた狭幅部分で長辺を移送方向と直交させている部品のうちの狭幅部分から外へ出ている部分に上方からの噴出空気によって吹き落として選別排除するようにしているので、通常の方法では選別が困難な寸法差の小さい部品を所定の姿勢と移送の向きにして円滑かつ確実に整送し得る
【0077】
また請求項5の部品整送装置によれば、第2選別トラックの狭幅部分の幅を長辺の長さが最大である部品の長辺の長さの(1/2)より僅か小としているので、長辺の長さが最大の部品が長辺を移送方向と直交させて移送される場合に、狭幅部分から自然落下し、上方からの噴出空気は補助的に使用され、噴出空気に要するエネルギーを節減させる
【図面の簡単な説明】
【図1】 整送対象として部品の斜視図でありA、B、Cは一つの形状グループ内の形状の異なる部品を示す。
【図2】 同じく部品の斜視図であり、A、B、Cは他の形状グループ内の形状の異なる部品を示す。
【図3】 部品整送装置の部分破断側面図である。
【図4】 同装置の実施例1の場合の平面図である。
【図5】 図4における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】 図4における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】 図4における[7]−[7]線方向の断面図である。
【図8】 図4における[8]−[8]線方向の断面図である。
【図9】 図7に示す部分の斜視図である。
【図10】 丸樋トラックの拡大平面図であり、一つの作用を示す。
【図11】 丸樋トラックの断面図であり、A、Bは他の作用を示す。
【図12】 実施例1の選別部の拡大平面図である。
【図13】 同選別部の上流端部の斜視図である。
【図14】 図12における[14]−[14]線方向の断面図である。
【図15】 図12における[15]−[15]線方向の断面図である。
【図16】 図12における[16]−[16]線方向の断面図である。
【図17】 図12における[17]−[17]線方向の断面図である。
【図18】 図12における[18]−[18]線方向の断面図である。
【図19】 図12における[19]−[19]線方向の断面図である。
【図20】 図12における[20]−[20]線方向の断面図である。
【図21】 図12における[21]−[21]線方向の断面図である。
【図22】 図12における[22]−[22]線方向の断面図である。
【図23】 図12における[23]−[23]線方向の断面図である。
【図24】 部品整送装置の実施例2の場合の平面図である。
【図25】 実施例2の選別部の拡大平面図である。
【図26】 図25における[26]−[26]線方向の断面図である。
【図27】 図25における[27]−[27]線方向の断面図である。
【図28】 図25における[28]−[28]線方向の断面図である。
【図29】 図25における[29]−[29]線方向の断面図である。
【図30】 図25における[30]−[30]線方向の断面図である。
【符号の説明】
1 部品整送装置
11 駆動部
21 ボウル
24 平板トラック
31 ワイパー
35 早出しゲート
41 光ファイバーセンサー
44 丸樋トラック
100 選別部
101 プレート
114 選別トラック
121 ワイパー
134 選別トラック
136 選別窪み
142 内周壁
144 選別トラック
147 空気噴出孔
149A 圧縮空気配管
149B 圧縮空気配管
152 内周壁ブロック
154 排出トラック
157 抑えブロック
158 スペーサ
200 選別部
201 プレート
214 選別トラック
221 ワイパー
237 空気噴出孔
239 圧縮空気配管
241 ワイパー
252 スペーサ
253 共通取付けブロック
257 空気噴出ノズル
259 圧縮空気配管
262 内周壁ブロック
264 排出トラック
267 抑え板
R 部品
Z 部品
1 電極面
2 電極面
1 天面(底面)
2 天面(底面)
1 側面
2 側面

Claims (5)

  1. 底面(または天面)の長辺の長さ(L)、短辺の長さ(W)および、厚さ(T)がL>W>Tの関係にあって、それらの差が小さい直方体形状の第1の部品の姿勢と移送の向きとを整えて移送するための捩り振動パーツフィーダからなる部品整送装置において、
    前記捩り振動パーツフィーダのボウルに断面がJ字形状で内周側に丸溝部を有し、該丸溝部の溝幅前記第1の部品の前記長辺の長さより大である整送トラックが設けられ、該整送トラックの下流に平板状の第1選別トラックが交換可能に連接されており
    前記第1選別トラックには、前記底面(または天面)を下にした前記第1の部品を単列化させる幅とされた狭幅移送面と、厚さが僅かに異なる複数枚のスペーサを使い分けて前記第1の部品を単層化させるワイパーと、前記第1選別トラックの移送面に形成され前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品は嵌まり込むが、前記長辺を移送方向に直交させた前記第1の部品は嵌まり込めない幅の選別窪みと、該選別窪みが形成されている箇所の側壁に開口された空気噴出孔とからなる選別機構が設けられており、
    前記第1の部品は前記整送トラックを移送される間に重心を低くするように、移送方向と交差している前記長辺は移送方向に向け、かつ前記底面(または天面)を水平にする割合を増大させ、
    前記第1選別トラックにおいて、前記第1の部品は前記狭幅移送面によって単列化され、前記複数枚のスペーサを使い分ける前記ワイパーによって単層化されたあと、前記選別窪みに嵌まり込む前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品と、前記選別窪みに嵌まり込めない前記長辺を移送方向に直交させた前記第1の部品とに分離され、前記選別窪みに嵌まり込めない前記第1の部品前記第1空気噴出源から噴出される空気によって吹き飛ばされ排除され、前記第1選別トラックの下流端からは前記底面(または天面)を下にし、前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品のみが単層、単列で排出されることを特徴とする部品整送装置。
  2. 前記第1選別トラックが前記ボウルの径外方へ向かって下向き傾斜の移送面とこれに直角な外周壁とからなり、前記移送面には前記選別窪みがその底面を前記外周壁からほぼ水平に形成されており、前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品前記選別窪みに嵌まり込み、前記長辺を移送方向と直交させた前記第1の部品前記短辺を含む一方の面を前記外周壁に接し、他方の端面は前記選別窪みを跨いだ前記移送面へ乗せた状態となり、移送の向きが異なる前記第1の部品が分離された後、前記外周壁が前記選別窪みの形成位置からの鉛直面とされ、前記長辺を移送方向と直交させた前記第1の部品が前記ボウルの径内方へ押され移動することにより、前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品との分離が強められることを特徴とする請求項1に記載の部品整送装置。
  3. 前記選別窪みによって前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品と前記長辺を移送方向と直交させた前記第1の部品とが少なくとも分離された後、前記選別窪みの底面が前記ボウルの径内方へ向かって下向き傾斜とされ、同時に前記第1選別トラックの移送面がほぼ水平とされて、前記側壁に開口された前記空気噴出孔からの空気がほぼ水平方向に噴出され、前記長辺を移送方向と直交させた前記第1の部品が前記ボウルの径内方へ吹き飛ばされて排除されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品整送装置。
  4. 前記捩り振動パーツフィーダの前記整送トラックの下流端に、前記底面(または天面)の長辺の長さ(L)、前記短辺の長さ(W)および、前記厚さ(T)がL>W≧Tの関係にある直方体形状の第2の部品の姿勢と移送の向きとを整えて移送するための平板状の第2選別トラックが交換可能に連接されており
    該第2選別トラックには、前記長辺を移送方向に向けた前記第2の部品のみが単列で移 送される幅とされた第1狭幅部分と、前記第2の部品の厚さより僅か大の高さに配置された姿勢選別用空気噴出源と、前記第1狭幅部分より狭いが前記長辺を移送方向に向けた前記第2の部品は落下させない幅とされた第2狭幅部分において、前記長辺を移送方向と直交させた前記第2の部品が前記第2狭幅部分からはみ出させる一方の端部に向けて空気を吹き付ける第2空気噴出源とからなる選別機構が設けられており
    前記第2の部品は前記整送トラックを移送される間に重心を低くするように、移送方向と交差している前記長辺は移送方向に向け、かつ前記底面(または天面)を水平にする割合を増大させ
    前記第2選別トラックにおいては、前記第1狭幅部分に設けられた前記姿勢選別用空気噴出源から噴出される空気によって、前記底面(または天面)を下にしている前記第2の部品は排除されることなくそのまま移送されるが、前記端面または前記側面を下にしている前記第2の部品は排除されて姿勢の選別が行われ、続く第2狭幅部分に設けられた前記第2空気噴出源によって、前記長辺を前記移送方向と直交させている前記第2の部品は吹き落とされて排除されるが、前記長辺を前記移送方向に向けている前記第2の部品はそのまま移送されて、移送の向きの選別が行われることを特徴とする請求項1に記載の部品整送装置
  5. 前記第2狭幅部分は前記第2の部品のなかで前記長辺の長さが最大である部品の長辺の長さの(1/2)より僅か小に形成されており、前記長辺の長さが最大である部品が前記長辺を移送方向と直交させて移送される場合に、前記長辺の長さが最大である部品は前記第2空気噴出源による空気の噴出を受けなくとも前記第2狭幅部分から自然落下するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の部品整送装置
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