JPH11208872A - 振動パーツフィーダの部品の向き選別機構 - Google Patents

振動パーツフィーダの部品の向き選別機構

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JPH11208872A
JPH11208872A JP2774498A JP2774498A JPH11208872A JP H11208872 A JPH11208872 A JP H11208872A JP 2774498 A JP2774498 A JP 2774498A JP 2774498 A JP2774498 A JP 2774498A JP H11208872 A JPH11208872 A JP H11208872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長方形状の部品を移送する傾斜トラックにお
いて、長さ方向を移送方向に向けた部品はそのまま通過
させ、長さ方向を移送方向と直交させている部品は傾斜
トラックに開口する空気噴出孔からの噴出空気によって
傾斜トラックから排除する場合に、傾斜角度が小さい傾
斜トラックにおいても的確な排除が可能な振動パーツフ
ィーダの部品の向き選別機構を提供すること。 【解決手段】 ボウル21の中心から径外方へ向かって
上向き30度傾斜の傾斜トラック34上で傾斜の下端の
内側周壁35から部品Pの幅よりは大で長さよりは小の
位置に移送方向に並ぶ空気噴出孔36a、36bからの
噴出空気によって長さ方向を移送方向と直交させている
部品Pを吹き起こし、吹き起こした部品Pの上端部に相
当する位置で外側周壁33の内周面に開口された空気噴
出孔37からの噴出空気を部品Pの背後に吹き付けて傾
斜トラック34から選別排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動パーツフィーダ
の部品の向き選別機構に関するものであり、更に詳しく
は、振動パーツフィーダに取り付けられ、移送される部
品の向きを選別する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】部品を次工程へ供給するために使用され
る一般的な振動パーツフィーダ1は、その部分破断側面
図である図9に示すように、部品を収容し移送するボウ
ル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからな
っている。駆動部11においては、ボウル21の底板と
一体的に固定された可動ブロック12が等角度間隔に配
置された傾斜板ばね13によって下方の固定ブロック1
4と連結されており、固定ブロック14上にはコイル1
5を巻装した電磁石16が可動ブロック12の下面の可
動コア12Cと僅かの間隙をあけ対向して設けられてい
る。駆動部11は、その周囲を防音カバー17で覆われ
ており、防振ゴム18を介してベース面に配置されてい
る。
【0003】ボウル21内においては、その底面から周
壁23の内面に沿いスパイラル状に上昇するトラック2
4が部品の移送路として形成されており、通常は、部品
を所定の姿勢として次工程へ供給するために、部品の形
状に応じて種々の機構がトラック24に取り付けられ
る。
【0004】例えば、図10は移送対象の部品としての
チップコンデンサーの代表例を示す概略的な斜視図であ
り、図10のAは比較的薄い部品P(長さL=7.5m
m、幅W=6.3mm、厚さT=1mm)であり、図1
0のBは比較的厚い部品P’(長さL=1.6mm、幅
W=0.8mm、厚さT=0.8mm)である。以降、
主として部品Pの移送について説明するに、ボウル21
の底面からトラック24を上昇して移送されてくる場
合、横臥した部品Pには、長手方向、すなわち、長さ方
向を移送方向に向けている部品Pと、長さ方向を移送方
向と直交させている部品Pとが混在しているが、その中
から、長さ方向を移送方向に向けている部品Pのみを水
平な姿勢として次工程へ供給する場合、従来は、例え
ば、トラック24に接続した傾斜トラック134の途中
で、長さ方向を移送方向と直交させている部品Pを噴出
空気で吹き飛ばして排除し、長さ方向を移送方向に向け
ている部品Pはそのまま通過させて選別することが行わ
れている。
【0005】図11は傾斜トラック134に設けられた
空気噴出孔136の近傍を示す斜視図であり、図12は
空気噴出孔136と共に示した傾斜トラック134の移
送方向に直角な縦断面図である。図11、図12を参照
して、傾斜トラック134はトラックブロック130を
機械加工して外側周壁133、内側周壁135と共に形
成され、加工されたトラックブロック130はボウル2
1の周縁部にボルト130bで固定されている。傾斜ト
ラック134はボウル21の中心から径外方に向かって
角度45度の上向き傾斜とされ、傾斜の下端には90度
の角度で内側周壁135が設けられており、部品Pは傾
斜トラック134に傾倒し内側周壁135に支持されて
矢印mで示す方向へ移送される。
【0006】そして、トラックブロック130の内部に
穿設した圧縮空気の通路138に外周側から圧縮空気配
管139の先端部が挿入螺着されており、その通路13
8の先端部に設けた空気噴出孔136が傾斜トラック1
34の幅方向の所定の位置に開口されている。すなわ
ち、空気噴出孔136は長さ方向を移送方向と直交させ
て移送されてくる部品Pの上端部が掛かり、長手方向を
移送方向に向けて移送されてくる部品Pには掛からない
位置に開口され、空気が常時噴出されている。
【0007】従って、長さ方向を移送方向に向けている
部品Pは空気噴出孔136からの噴出空気とは無関係に
そのまま傾斜トラック134を移送されるが、長さ方向
を移送方向と直交させている部品Pは上端部に当たる噴
出空気によって吹き起こされ、ボウル21の内部へ吹き
落とされて排除される。その結果、空気噴出孔136よ
りも下流側では長さ方向を移送方向に向けている部品P
のみが移送される。傾斜トラック134が角度45度の
傾斜とされているのは、上記の吹き落としによる排除を
容易化するという意味合いが大きい。
【0008】次いで、図13の斜視図に示すように、傾
斜トラック134の下流端に水平トラック144が接続
され、部品Pは水平な姿勢として次工程へ供給される。
すなわち、傾斜トラック134の下流端に水平トラック
144の上流端がそれぞれ内周側の端縁を一致させ段差
140を形成して接続されており、傾斜トラック134
を移送されてくる傾斜姿勢の部品Pはその下流端から段
差140を落下し、水平トラック134で水平姿勢に変
換されて移送される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来例においては、傾
斜トラック134の傾斜角度が大で、傾斜トラック13
4と水平トラック144との間の段差140が大きく、
移送されてくる部品Pは傾斜トラック134の下流端か
ら水平トラック144への落下時に急激に大きい姿勢変
化を要しているので、傾斜トラック134の下流端部に
部品Pの重なりを防ぐワイパー部材142を取り付けて
はいるが、水平トラック144への落下後に部品Pの移
送が円滑に進行せず、部品Pが重なりを生ずる場合があ
り、また、部品Pと同形状で厚さTのみが大きい部品
P”(長さL=7.5mm、幅W=6.3mm、厚さT
=4.5mm)の場合には、図13に示すように一部の
部品P”は落下して水平姿勢とならず、面内に厚さTと
長さLを有する側面を下にした横立ちの姿勢となって移
送され、移送詰まりを発生するなど、次工程への水平姿
勢の部品Pの供給を停滞させることがあった。その原因
は部品Pの向きの選別を行っている傾斜トラック134
の傾斜角度を45度としていることにあると思考され
る。
【0010】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、傾斜
トラックと水平トラックとの接続箇所における部品の傾
斜姿勢から水平姿勢への姿勢変換が円滑に行われるよう
に、傾斜角度の小さい傾斜トラックにおいて採用し得る
部品の向き選別機構を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、請求項1
の構成によって解決されるが、その解決手段を実施の形
態によって例示すれば、図1は傾斜トラック34に開口
された第1空気噴出孔としての空気噴出孔36a、36
b、および外側周壁33に開口された第2空気噴出孔と
しての空気噴出孔37の近傍を示す斜視図、図2は空気
噴出孔36aと共に示した傾斜トラック34の移送方向
に直角な縦断面図であり、従来例の図11、図12に対
応する図である。図1、図2を参照して、傾斜トラック
34はトラックブロック30を機械加工して外側周壁3
3、内側周壁35Bと共に形成され、加工されたトラッ
クブロック30は、ボウル21の周縁部にボルト30b
で固定されている。傾斜トラック34はボウル21の中
心から径外方へ向いて角度30度の上向き傾斜とされ、
傾斜の下端には90度の角度で内側周壁35Bが形成さ
れており、部品Pは傾斜トラック34に傾倒し内側周壁
35Bに支持されて矢印nで示す方向に移送される。
【0012】そして、トラックブロック30に圧縮空気
の横通路38Aと縦通路38Bとが連通して穿設され
て、横通路38Aの外周側の端部に圧縮空気配管39の
先端部が挿入螺着されており、その横通路38Aの先端
部から傾斜トラック34の幅方向の所定位置に開口する
空気噴出孔36a、36bが移送方向に並んで設けら
れ、縦通路38Bの先端部から外側周壁33の所定の高
さ位置に開口する空気噴出孔37が設けられている。す
なわち、空気噴出孔36a、36bは、傾斜トラック3
4上で長さ方向を移送方向と直交させている部品Pの上
端部が掛かり、長さ方向を移送方向に向けている部品P
には掛からない位置に開口され、空気噴出孔37はその
噴出空気が、空気噴出孔36a、36bからの噴出空気
によって吹き起こされる部品Pの上端部に当たる位置に
開口されており、これらの空気噴出孔36a、36b、
37と内側周壁35Bとによって部品の向き選別機構が
形成されている。なお、空気噴出孔36a、36bおよ
び空気噴出孔37からは空気が常時噴出されている。
【0013】そして、長さ方向を移送方向に向けて移送
されてくる部品Pは空気噴出孔36a、36bからの噴
出空気とは無関係にそのまま傾斜トラック34を通過す
るが、長さ方向を移送方向と直交させて移送されてくる
部品Pはその上端部に当たる空気噴出孔36a、36b
からの噴出空気によって内側周壁35Bを支点として吹
き起こされ、続いて空気噴出孔37からの噴出空気がそ
の上端部に当たって背後から押すので、傾斜トラック3
4の傾斜角度が30度であっても、部品Pは確実にボウ
ル21の内部へ吹き落とされて排除される。その結果、
空気噴出孔36a、36b、37が開口されている箇所
よりも下流側では長さ方向を移送方向に向けている部品
Pのみが移送される。
【0014】傾斜トラック34の下流端には、図8の斜
視図に示すように、水平トラック44が接続されてお
り、部品Pは傾斜姿勢から水平姿勢に姿勢変換される。
水平トラック44にはその上流端からエンドミルを傾け
て加工したV字形状の切り溝47を形成し、切り溝47
の両面は上流側の傾斜トラック34の面と内側周壁35
Bの面とに整合させると共に、下流部へ向かって切り溝
47の深さと幅を減じて消滅させているので、傾斜角度
を30度とした傾斜トラック34から水平トラック44
へ移行する部品Pは円滑に姿勢変換され、かつ移送が停
滞することもない。従って、部品Pは重なりを生起せ
ず、また厚さの大きい部品P”が横立ちすることもな
く、部品Pの供給トラブルが解消される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
振動パーツフィーダの部品の向き選別機構について、図
面を参照して、具体的に説明する。
【0016】図3は振動パーツフィーダのボウル21に
おいて、実施の形態の部品の向き選別機構を設けた傾斜
トラック34が形成されている部分の平面図であり、部
品Pは矢印nで示す方向へ移送される。そして、詳細は
後述するが、ボウル21の周縁部に固定された円弧状の
トラックブロック30に傾斜トラック34が形成されて
いる。
【0017】傾斜トラック34はその上流部分が部品P
の単層化領域とされ、下流部分が部品の向き選別領域と
されている。傾斜トラック34を上流側から説明する
に、図4は図3における[4]−[4]線方向の断面図
である。ボウル21の周縁部に固定されたトラックブロ
ック30には機械加工して部品Pの長さLよりは大きい
幅の傾斜トラック34がその外側周壁33、内側周壁3
5Aと共に形成されている。傾斜トラック34はボウル
21の中心から径外方へ向いて角度30度の上向き傾斜
とされ、その傾斜の下端に角度90度で部品Pの厚さT
より大きい高さの内側周壁35Aが形成されている。こ
の部分において外側周壁33はその内周側が、図3には
三角形Sで示されるように、漸減的に削られており、外
側周壁33が図示しない上流側から移送されてくる部品
Pの障害とならないようにされている。図4における一
点鎖線は削り部分が無くなった下流部分における外側周
壁33を示す。
【0018】図5は図3における[5]−[5]線方向
の断面図である。図4に示した内側周壁35Aは表面を
削り落として部品Pの厚さTより小さい高さの内側周壁
35Bとされており、単層の部品Pはそのまま通過し得
るが、多層に積み重なった部品Pは傾斜トラック34に
接している最下層の部品Pを除いてボウル21の内部へ
滑落させ、部品Pを単層化させるようになっている。ま
た、内側周壁35Bは下流部分の選別領域まで延在して
いる。
【0019】図6は図3における[6]−[6]線方向
の断面図である。トラックブロック30に外周側と底面
側とからそれぞれ圧縮空気の横通路38A、縦通路38
Bが連通して穿設され、横通路38Aの外周側の端部へ
圧縮空気配管39の先端部が挿入螺着されている。そし
て、図1も参照して、横通路38Aの先端部から傾斜ト
ラック34の幅方向の所定位置で移送方向へ並んで開口
する第1空気噴出孔としての空気噴出孔36a、36b
が設けられ、縦通路38Bの先端部から外側周壁33の
内周面の所定の高さ位置に開口する第2空気噴出孔とし
ての空気噴出孔37が設けられて、内側周壁35Bと共
に第1向き選別機構31が形成されている。
【0020】すなわち、空気噴出孔36a、36bは、
傾斜トラック34上において長さ方向を移送方向と直交
させている部品Pの上端部が掛かり、長手方向を移送方
向に向けている部品Pには掛からない傾斜トラック34
の幅方向の位置に開口され、空気噴出孔37は、空気噴
出孔36a、36bからの噴出空気によって吹き起こさ
れる部品Pの上端部に相当する位置に開口されており、
これら空気噴出孔36a、36b、37からは空気が常
時噴出されている。なお、傾斜トラック34に2個の空
気噴出孔36a、36bを設けているのは外側周壁33
の空気噴出孔37からの噴出空気によって部品Pの吹き
起こしが不円滑とならないようにするためである。
【0021】また、図3における[6’]−[6’]線
方向の断面図は図6と全く同様であり、この箇所におい
ても、傾斜トラック34に移送方向へ並んで開口された
空気噴出孔36a’、36b’、外側周壁33の内周面
に開口された空気噴出孔37’と低い内側周壁35Bと
によって、第1向き選別機構31と同様な第2向き選別
機構32が形成されており、第1向き選別機構31で排
除されずに移送されてくる長さ方向を移送方向と直交さ
せた部品Pがある場合、それらを完全に排除し得るよう
になっている。
【0022】図7は図3における[7]−[7]線方向
の断面図である。第2向き選別機構32よりも下流側と
なる選別トラック34の端部には、長さ方向を移送方向
に向けている部品Pが重なることを防ぐために、周壁3
3の上部に取付け部材41をボルト41bで固定し、取
付け部材41にワイパー部材42がボルト42bで取り
付けられており、ワイパー部材42の下面と傾斜トラッ
ク34の面との間は部品Pが単層でのみ通過し得る間隔
とされている。また、この箇所では内側周壁35Bが元
の高さに戻されて図4に示した内側周壁35Aが復活さ
れると共に、図3に示すように、復活された内側周壁3
5の上流端部の内周側が角度45度の傾斜で削られてい
る。第2向き選別機構32で排除される部品Pの中に内
側周壁35Aの上流端に衝突するものがあっても、それ
に引っ掛かることなくボウル21内へ戻されるようにす
るためである。
【0023】なお、図3には図示を省略したが、図8の
斜視図に示すように、傾斜トラック34の下流端には水
平トラック44が接続されており、部品Pが姿勢変換さ
れるようになっている。すなわち、水平トラック44に
はその上流端からエンドミルを傾けて加工して断面がV
字形状の切り溝47が形成され、その両面は上流側の傾
斜トラック34の面と内側周壁35Aの面とに整合され
ると共に、下流部へ向かって深さと幅とを減じて消滅さ
れている。そして傾斜角度30度の傾斜トラック34か
らの部品Pは切り溝47に沿って水平トラック44へ移
行されるようになっている。
【0024】実施の形態による振動パーツフィーダの部
品の向き選別機構は以上のように構成されるが、次にそ
の作用を説明する。
【0025】図3、図4を参照して、図示されていない
上流側から長さ方向を移送方向に向けた部品Pと、長さ
方向を移送方向と直交させた部品Pとが混在して傾斜ト
ラック34へ送り込まれ、部品Pは傾斜トラック34に
傾倒し、内側周壁35Aに支持されて移送される。
【0026】次いで、図5を参照し、上流側の内側周壁
35Aは部品Pの厚さT以下の高さの内側周壁35Bと
されているので、単層の部品Pはそのまま通過するが、
積み重なっている一点鎖線の部品P2 は実線で示すよう
に滑落して排除され、ボウル21の内部へ戻され部品P
は単層化される。
【0027】図3へ戻り、単層化された部品Pは傾斜ト
ラック34の下流部の選別領域へ移送され、第1向き選
別機構31に至る。図1も参照して、長さ方向を移送方
向に向けた部品Pは傾斜トラック34の空気噴出孔36
a、36bよりも低い部分を通るので噴出空気とは無関
係に移送されるのに対し、図6に示すように、長さ方向
を移送方向と直交させた実線で示す部品Pはその上端部
が空気噴出孔36a、36bに掛かるので、噴出されて
いる空気によって内側周壁35Bを支点として一点鎖線
で示すように起こされ回動して立ち上がるが、続いて外
側周壁33の空気噴出孔37からの噴出空気によって背
後から押されて傾斜トラック34から排除され、二点鎖
線で示すようにボウル21の内部へ吹き落とされる。
【0028】第1向き選別機構31を通過した部品P
は、図3を参照して、更にその下流側に設けられている
第2向き選別機構32へ移送され、第1向き選別機構3
1で排除されずに残った長さ方向を移送方向と直交させ
ている部品Pの排除が行われる。従って、第2向き選別
機構32を通過して下流側へ移送されるのは長さ方向を
移送方向に向けた部品Pのみとなり、図7に示した部品
Pの重なりを防ぐワイパー部材42の設けられた傾斜ト
ラック34の下流端部をへて、図3には図示が省略され
ている水平トラック44へ移送される。
【0029】図8の斜視図に示すように、傾斜トラック
34の下流端には切り溝47を設けた水平トラック44
の上流端が接続されており、傾斜角度30度の傾斜トラ
ック34に傾倒し、内側周壁35に支持されて移送され
てくる部品Pは切り溝47に沿って水平トラック44へ
移行され水平姿勢となる。この間、部品Pは小さい姿勢
変化で水平姿勢となり円滑に移送されるので、重なりを
生起せず、また厚い部品P”であっても横立ち姿勢を生
ずることなく、部品の供給トラブルが解消される。
【0030】本発明の実施の形態による振動パーツフィ
ーダの部品の向き選別機構は以上のように構成され作用
するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0031】例えば本実施の形態においては、長さ方向
を移送方向と直交させている部品Pを選別排除する傾斜
トラック34の傾斜角度を30度とした。傾斜角度を大
にすると噴出空気による選別排除は容易になるが、下流
側の水平トラック44への移行時の姿勢変換の精度が低
下し、傾斜角度を小にすると水平姿勢への姿勢変換の精
度は向上するが、噴出空気による選別排除の精度が低下
する。傾斜トラック34の好ましい傾斜角度は25〜3
5度の範囲内にある。
【0032】また本実施の形態においては、向き選別機
構31の傾斜トラック34に2個の空気噴出孔36a、
36bを設け、外側周壁33に1個の空気噴出孔37を
設けたが、部品Pを傾斜トラック34からの噴出空気に
よって吹き起こし、吹き起こした部品Pの背後を外側周
壁33からの噴出空気によって押すような関係が発現さ
れる限りにおいて、傾斜トラック34の第1空気噴出孔
と外側周壁33の第2空気噴出孔の数や形状は特に限定
されない。例えば、傾斜トラック34の第1空気噴出孔
を3個とし、外側周壁33の第2空気噴出孔を1個とし
ても、また2個としてもよい。外側周壁33の第1空気
噴出孔の数を傾斜トラック34の第2空気噴出孔の数と
同等またはそれ以上とすると、傾斜トラック34の第1
空気噴出孔からの噴出空気による部品Pの吹き起こしが
困難になる。
【0033】また本実施の形態においては、傾斜トラッ
ク34の第1空気噴出孔および外側周壁33の第2空気
噴出孔を円形としたが、これらの空気噴出孔を移送方向
に長いスリット状としてもよい。この場合、傾斜トラッ
ク34のスリット状空気噴出孔の長さは外側周壁33の
スリット状空気噴出孔の長さよりも大とすることが必要
であり、2倍前後、またはそれ以上とするのが好まし
い。
【0034】また傾斜トラック34の第1空気噴出孔お
よび外側周壁33の第2空気噴出孔をそれぞれ1個と
し、傾斜トラック34の第1空気噴出孔の開口面積を外
側周壁33の第2空気噴出孔の開口面積より大とするよ
うにしてもよい。この場合、傾斜トラック34の第1空
気噴出孔の開口面積は外側周壁33の第2空気噴出孔の
開口面積の2倍前後、またはそれ以上とするのが好まし
い。
【0035】
【発明の効果】本発明の振動パーツフィーダの部品の向
き選別機構は以上に説明したような形態で実施され、次
ぎに記載するような効果を奏する。
【0036】ボウルの中心から径外方へ向かって上向き
傾斜の傾斜トラックを移送されてくる長方形状の部品の
うち、長さ方向を移送方向に向けたはそのまま通過さ
せ、長さ方向を移送方向と直交させている部品は傾斜ト
ラックの第1空気噴出孔からの噴出空気によって吹き起
こし、吹き起こした部品Pは外側周壁の内面の第2空気
噴出孔からの噴出空気によって背後から押すようにした
ので、傾斜トラックの傾斜角度を25〜35度として
も、長さ方向を移送方向と直交させている部品は確実に
排除される。また、傾斜トラックの傾斜角度を25〜3
5度としたことによって下流側の水平トラックで水平姿
勢とされる時に大きい姿勢変化を必要としないので、部
品は姿勢を乱すことなく確実に水平化されて円滑に移送
される。従って部品の重なりや横立ちも発生せず、次工
程への部品の供給トラブルが解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の傾斜トラックの要部の斜視図であ
る。
【図2】同トラックの移送方向に直角な断面図である。
【図3】同トラックの平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】実施の形態の傾斜トラックとそれに接続された
水平トラックの斜視図である。
【図9】一般的な振動パーツフィーダの部分破断側面図
である。
【図10】移送対象の部品の代表例を示す斜視図であ
る。
【図11】従来例の傾斜トラックの要部の斜視図であ
る。
【図12】同トラックの移送方向に直角な断面図であ
る。
【図13】従来例の傾斜トラックとそれに接続された水
平トラックの斜視図である。
【符号の説明】
31 第1向き選別機構 32 第2向き選別機構 33 外側周壁 34 傾斜トラック 35A 内側周壁 35B 内側周壁 36a 空気噴出孔 36b 空気噴出孔 37 空気噴出孔 38A 圧縮空気の横通路 38B 圧縮空気の縦通路 39 圧縮空気配管 44 水平トラック 47 切り溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形の板状の部品を選別対象として、
    ボウルの周壁に沿って形成され、前記ボウルの中心から
    径外方へ向いて上向き傾斜とされた傾斜トラックが前記
    傾斜の上端に外側周壁と前記傾斜の下端にほぼ直角に形
    成された内側周壁とを備え、かつ前記傾斜トラック上で
    前記傾斜の下端から前記部品の幅よりは大で前記部品の
    長さよりは小の位置に空気噴出孔が開口されており、前
    記傾斜トラックに傾倒し前記内側周壁に支持されて移送
    される前記部品のうち、長さ方向を移送方向に向けてい
    る前記部品はそのまま通過させ、長さ方向を移送方向と
    直交させている前記部品は前記空気噴出孔からの噴出空
    気によって前記内側周壁を支点として吹き起こし前記傾
    斜トラックから排除する振動パーツフィーダの部品の向
    き選別機構において、 第1空気噴出孔としての前記傾斜トラックに開口された
    前記空気噴出孔のほかに、前記外側周壁の内周面の、前
    記第1空気噴出孔からの噴出空気によって吹き起こされ
    る前記部品の上端部に相当する位置に第2空気噴出孔が
    開口されており、 長さ方向を移送方向と直交させて移送されてくる前記部
    品を前記第1空気噴出孔からの噴出空気によって前記内
    側周壁を支点として吹き起こし、続いて吹き起こされた
    前記部品の背後を前記第2空気噴出孔からの噴出空気に
    よって押して前記部品を前記傾斜トラックから排除する
    ことを特徴とする振動パーツフィーダの部品の向き選別
    機構。
  2. 【請求項2】 前記第1空気噴出孔と前記第2空気噴出
    孔との組み合わせの複数が前記内側周壁を兼用して前記
    傾斜トラックに直列に並べて形成されている請求項1に
    記載の振動パーツフィーダの部品の向き選別機構。
  3. 【請求項3】 前記傾斜トラックの傾斜の角度が25〜
    35度の範囲内にある請求項1または請求項2に記載の
    振動パーツフィーダの部品の向き選別機構。
  4. 【請求項4】 前記第1空気噴出孔からの噴出空気量が
    前記第2空気噴出孔からの噴出空気量より大とされてい
    る請求項1から請求項3までの何れかに記載の振動パー
    ツフィーダの部品の向き選別機構。
  5. 【請求項5】 前記傾斜トラックの前記第1空気噴出孔
    が移送方向に2個またはそれ以上の個数を並べて形成さ
    れ、前記外側周壁の内周面の前記第2空気噴出孔が1
    個、または前記第1空気噴出孔の個数よりは少ない個数
    を移送方向に並べて形成されている請求項4に記載の振
    動パーツフィーダの部品の向き選別機構。
  6. 【請求項6】 前記傾斜トラックの前記第1空気噴出孔
    および前記外側周壁の内周面の前記第2空気噴出孔が移
    送方向に長いスリット状に形成され、前記第1空気噴出
    孔の長さが前記第2空気噴出孔より長く、好ましくは2
    倍前後またはそれ以上とされている請求項4に記載の振
    動パーツフィーダの部品の向き選別機構。
  7. 【請求項7】 前記傾斜トラックの前記第1空気噴出孔
    および前記外側周壁の内周面の前記第2空気噴出孔の個
    数をそれぞれ1個とし、前記第1空気噴出孔の開口面積
    が前記第2空気噴出孔の開口面積より大に、好ましくは
    2倍前後またはそれ以上とされている請求項4に記載の
    振動パーツフィーダの部品の向き選別機構。
  8. 【請求項8】 前記内側周壁がその高さを前記部品1枚
    の厚さよりは小とされて上流側へ延在されており、多層
    に重なった前記部品の単層化に兼用されている請求項1
    から請求項7までの何れかに記載の振動パーツフィーダ
    の部品の向き選別機構。
  9. 【請求項9】 前記選別機構の下流側である前記傾斜ト
    ラックの下流端部の直上方に前記部品の重なりを防ぐた
    めのワイパー部材が取り付けられている請求項1から請
    求項8までの何れかに記載の振動パーツフィーダの部品
    の向き選別機構。
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