JPH1035860A - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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JPH1035860A
JPH1035860A JP21535696A JP21535696A JPH1035860A JP H1035860 A JPH1035860 A JP H1035860A JP 21535696 A JP21535696 A JP 21535696A JP 21535696 A JP21535696 A JP 21535696A JP H1035860 A JPH1035860 A JP H1035860A
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Shuichi Narukawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 底面の縦横の差が小さい数種の直方体形状の
部品、その他の比較的長さの大きい直方体形状の部品に
共用し得て、表裏と移送の向きとを整えて移送し得る部
品整送装置を提供すること。 【解決手段】 捩り振動パーツフィーダのボウル21の
平板トラック24に続いて丸樋トラック44を設け、そ
の下流端に交換可能な第1選別部100を接続する。第
1選別部100には部品Rを単列単層化させるワイパー
121、およびその下流側に設けた選別窪み136によ
って所定の姿勢と移送の向きにある部品Rを分離し、そ
れ以外の部品Rは噴出空気で排除して、下流端から所定
の姿勢と移送の向きの部品Rを排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品の表裏の姿勢と
移送の向きとを整えて移送するための整送装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】部品の整送装置は移送する部品の形状的
な特長を捉えて所定の姿勢と移送の向きにあるものを選
別し整送するのが一般である。しかし、厚さに若干の差
はあるものの、長さと幅との差が小さい部品は形状的な
特長を捉え難いことから、そのような部品を高い選別効
率で選別して整送する装置はこれまでのところ開発され
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1は整送対象として
の両端面側に電極を備えたチップコンデンサ(以下、部
品と称する)の一つの形状グループの中で形状の異なる
部品P、Q、Rを示す。図1のCに示す部品Rについて
説明すれば、部品Rは両端部の電極面E1 、および側面
1 、底面(または天面)F1 からなり、底面(または
天面)F1 の長辺、すなわち長さL1 は5.7mm、短
辺すなわち幅W1 は5.0mm、厚さT1は4.5mm
とされ、図示の姿勢で白抜き矢印の方向へ移送すること
の要請がある。このように、長さL1 と幅W1 との差は
0.7mmと小さい。
【0004】図1のAに示す部品P、図1のBに示す部
品Qは、部品Rと長さ、幅が共通しており、厚さは部品
Pが2mm、部品Qは3.5mmとなっている。
【0005】また、図2は図1の部品とは異なる形状グ
ループにおける部品X、Y、Zを示す。図2のCに示す
部品Zについて説明すれば、両端部の電極面E2 、およ
び側面S2 、底面(または天面)F2 からなり底面(ま
たは天面)F2 の長辺としての長さL2 は5.7mm、
短辺としての幅W2 は2.8mm、厚さT2 も2.8m
mとなっている。また、図2のAに示す部品Xと図2の
Bに示す部品Yとは長さ4.5mm、厚さ2.5mmを
共通させ、部品Xの幅は2.5mm、部品Yの幅は3.
2mmとなっている。そして同様に図示の姿勢で白抜き
矢印の方向へ移送される。
【0006】本発明はこれらの部品を整送し得る部品整
送装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は捩り振動パーツ
フィーダをベースとして、図1に示した形状グループの
部品と、図2に示した形状グループの部品とについて異
なった選別トラックを採用し、それらの選別トラックを
捩り振動パーツフィーダのボウルに設けるトラックの下
流部分に交換可能に取り付けるようにしている。
【0008】すなわち、平板トラックおよび図1の部
品、図2の部品の電極面E1 、E2 を可及的に先行させ
るための丸樋トラックは共通させ、それ以降は、図1の
部品、例えば図1のCの部品R(長さL1 =5.7m
m、幅W1 =5.0mm、厚さT1 =4.5mm)につ
いては、先ず、ワイパーの移送面からの高さを4.7m
mとして、電極面E1 の上に立つ部品R、側面S1 に立
つ部品Rを排除し、次いで底面(天面)F1 を下側にし
ている部品Rのうち、電極面E1 を先行させている部品
Rは嵌まり込むが、側面S1 を先行させている部品Rは
嵌り込まない側壁から5.2mm幅の浅溝を設けて両者
を選別分離し、更には分離を強めて後、側面S1 を先行
させている部品Rを噴出空気で排除し、所定の向きにあ
る部品Rのみを下流端から排出するようにしている。
【0009】また、図2の部品、例えば図2のCの部品
Z(長さL2 =5.7mm、幅W2=2.8mm、厚さ
2 =2.8mm)については、ボウルのトラックの下
流部分を部品Rとは異なる選別トラックに交換して、先
ず、ワイパーの移送面からの高さを3.0mmとして、
電極面E2 に立つ部品Zを排除し、次いで底面F2 (側
面S2 も同じ)を下側にしている部品Zのうち、側壁か
ら2.8mm幅のトラック面によって側面S2 (底面F
2 )を先行させている部品Zは重心が移送面から外れる
ことに加えて上方からの噴出空気によって排除し、所定
の向きにある部品Zのみを下流端から排出するようにし
ている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例の部品整送装置によって具体的に説明する。
【0011】(実施例1)図3は部品整送装置1の部分
破断側面図であり、部品を収容し整送するボウル21
と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなってい
る。駆動部11においては、ボウル21の底板と一体的
に固定されて可動コアを兼ねる可動ブロック12が等角
度間隔に配置された傾斜板ばね13によって下方の固定
ブロック14と連結されている。固定ブロック14上に
はコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロック12
と僅かの間隙をあけ対向して設けられおり、駆動部11
の周囲は防音カバー17で覆われている。駆動部11は
ボウル21と共に防振ゴム18を介して床面に固定され
ている。そして、コイル15に交流が通電されることに
より、ボウル21に上方から見て反時計方向の捩り振動
を与える。
【0012】図4は部品整送装置1の平面図であり、ボ
ウル21を示す。ボウル21の中央部の底面22には何
れかの部品、例えば部品Rが多数に収容される(図4で
は簡明化のために散在的に示している)。ボウル21の
周縁側には、底面22に起点24sを有する平板トラッ
ク24がボウル21の周壁25に沿いスパイラル状に上
昇して設けられおり、部品Rの移送路となる。なお、平
板トラック24は後述の図5、図6に示すように、ボウ
ル21の径外方へ向かって若干下向き傾斜に、また周壁
25は平板トラック24と直角に設けられており、部品
Rは周壁25に接して移送される。
【0013】平板トラック24の最上の周回には、先
ず、部品Rの移送量を調整するためのワイパー31、非
定常時に部品を抜き出すための早出ゲート35、続いて
部品の電極面E1 を可及的に先行させ、かつ底面(天
面)F1 を下側とさせるための丸樋トラック44が図1
の部品P、Q、R、図2の部品X、Y、Zに共通に設け
られている。また、丸樋トラック44を跨ぐように部品
の欠乏をモニタリングする光ファイバセンサー41が同
じく共通に設けられている。そして、丸樋トラック44
の下流端には、図1の部品P、Q、Rについての選別部
100が設けられている。図2の部品X、Y、Zを選別
する場合には、この選別部100は選別部200と交換
される。これらに付いて順に説明する。
【0014】ワイパー31は、図4における[5]−
[5]線方向の断面を示す図5も参照して、ボウル21
の周壁25の切欠き面32にボルト31bで固定されて
いる。図5は部品Rが電極面E1 を先行させて単層で移
送されている場合を示すが、部品Pでは3層に積み重な
って移送される高さに相当する。例えば部品Rが2層に
なって移送されて来る場合、上層の部品Rはワイパー3
1に移送を妨げられ、ワイパー31に導かれてボウル2
1の底面22へ戻される。図5に示す部品Rの場合には
単列化も行われる。
【0015】早出ゲート35は、図4における[6]−
[6]線方向の断面を示す図6も参照して、ボウル21
の周壁25の切欠き部36に一端をボルト37bで固定
して切欠き部36の直上方に渡した取付け部材37に対
して、周壁25にほぼ整合させた面を有する早出ゲート
35がボルト35bで固定されている。部品Rは定常時
には早出ゲート35に接して移送されるが、部品Rを取
り出したい時には、ボルト35bを緩めて早出ゲート3
5を取り外すことにより、部品は切欠き部36を経由し
て外部へ排出される。すなわち、早出ゲート板35は定
常時には使用されない。
【0016】丸樋トラック44は、図4における[7]
−[7]線方向の断面を示す図7も参照して、幅5.4
mmの底面部は半径r=4mmの円弧状とし、全幅9.
3mmの上開きに形成されている。平板トラック24の
下流端から小さい段差を介して設けられているが、図9
はこの部分の斜視図である。振動されつつ丸樋トラック
44を移送される間に、部品Rは少しでも重心を低くす
るように姿勢を変えるが、そのことによって部品は電極
面E1 を先行させるように、また底面(天面)F1 を下
側へ位置させるようになる。
【0017】光ファイバセンサー41は、図4における
[8]−[8]線方向の断面を示す図8も参照して、外
被42と共に導かれ、センサーサポート46の先端部に
固定されている。すなわち、光ファイバセンサー41自
身のねじ部に螺着された2枚のナット41nによってセ
ンサーサポート46を挟み込んで固定されている。セン
サーサポート46はそれ自身の長穴47を挿通するボル
ト46bによって、丸樋トラック44部分の周壁25の
上面に固定されており、センサーサポート46の下面に
は周壁25の内面側と外面側との両側にストッパ板48
がボルト48bで取り付けられている。
【0018】光ファイバセンサー41はその照射光がボ
ウル21の底面22の壁に接触している部品をそのサイ
ズに関係なく照射し得るように設置されており、部品と
ボウル21とからの反射強度の違いから部品の存在を検
知する。そして、常に底面22上をモニタリングしてお
り、部品が欠乏すると、警報を発すると共に図示しない
ホッパーから部品を補充するようになっている。
【0019】選別部100は図12に拡大平面図として
示されている。図12、および上流側との接続部分の斜
視図である図13を参照して、丸樋トラック44の下流
端に接続させる選別部100は全体としてプレート10
1上に設けられており、表面レベルを切り下げたボウル
21の周縁部上に設置されて固定されている。選別部1
00には上流側からワイパー121、選別窪み136、
水平方向噴出空気用の2本の圧縮空気配管149A、1
49B、および抑えブロック157の直下方に排出トラ
ック154が設けられている。
【0020】これらを順次説明すると、まず図12にお
ける[14]−[14]線方向の断面図である図14を
参照して、プレート101は、ボウル21の周縁部に穿
設した穴29内に嵌入されたブロック28を介して挿入
されるボルト101bによって螺着固定されている。後
述するが、プレート101の下流端部においても同様な
固定が行われる。
【0021】図12における[15]−[15]線方向
の断面図である図15も同時に参照して、プレート10
1上にスペーサ102を介してトラックブロック113
が置かれ、このトラックブロック113は、図15に示
すように、上面からのボルト113bでボウル21の周
縁部に一体的に固定されている。
【0022】そして、上流側の丸樋トラック44とトラ
ックブロック113上の選別トラック114との接続箇
所において部品Rの移行を円滑化するために、図12、
図13に示すように、周壁115の上流端部分が障害と
ならないように削り取られて受入れ面115sが形成さ
れている。このことは、図14と図15とにおける周壁
115の角度の違いとしても示されている。
【0023】図15、および図12における[16]−
[16]線方向の断面図である図16を参照して、上流
端部において広幅の選別トラック114は直ちに図1の
部品P、Q、Rが単列でのみ移送される幅に狭められて
いる。この部分においては、トラックブロック113、
スペーサ102がこれらを挿通するボルト113cによ
ってプレート101に固定されている。
【0024】更には、図12における[17]−[1
7]線方向の断面図である図17および図12を参照し
て、ワイパーブロック122にボルト121bで固定し
たワイパー121が交換可能な厚さ3mmのスペーサ1
23を介して、トラックブロック113の上面に摘み1
24h付きのボルト124によって取り付けられてい
る。図17は底面(天面)F1 を選別トラック114に
接する部品Rがワイパー121の下方を通過する場合を
示しているが、厚さ3mmのスペーサ123は部品R用
であり、部品Pの選別時にはスペーサ123は使用され
ず、部品Qの選別時には厚さ1.7mmのものに交換さ
れる。このようにスペーサを使い分けることによって、
選別トラック114の移送面からワイパー121の下縁
までの高さを、部品P、Q、Rが底面(天面)F1 を移
送面に接している場合のみ通過し得る高さとなるように
している。
【0025】すなわち、電極面E1 、側面S1 に立つ部
品P、Q、Rはワイパー121に移送を妨げられ、ワイ
パー121に導かれてプレート101面へ落下し、プレ
ート101面を移送されてその下流端からボウル21内
へ戻されるようになっている。
【0026】ワイパー121の下流側においては、図1
2における[18]−[18]線方向の断面図である図
18を参照し、ボウル21の周縁部において、プレート
101、スペーサ102上にトラックブロック133が
置かれ、このトラックブロック133上に周壁ブロック
135がボルト135bで固定されている。周壁ブロッ
ク135の内周側においては、上流の選別トラック11
4の移送面と整合された移送面を有する選別トラック1
34が形成されており、その移送面に選別窪み136が
周壁ブロック135の内周面から幅5.2mmの水平な
底面を有するように設けられている。図18は電極面E
1 を先行させる部品Rを一点鎖線で示し、側面S1 を先
行させる部品Rを実線で示すが、底面(天面)F1 を下
側にする部品Rのうち、電極面E1 を先行させる部品R
は選別窪み136内へ嵌まり込むに対して、側面S1
先行させる部品Rは嵌まり込めずに内周側を選別トラッ
ク134の移送面に乗せたまま移送されることにより、
両者は分離される。
【0027】次いで、図12における[19]−[1
9]線方向の断面図である図19を参照して、選別窪み
136の幅はそのままにして、周壁ブロック135の内
周面が直立面とされる。図19は電極面E1 を先行させ
る部品Rを一点鎖線で示し、側面S1 を先行させる部品
Rを実線で示すが、周壁ブロック135の内周面の垂直
化によって、側面S1 を先行させる部品Rは電極面E1
の上側の稜線が周壁ブロック135の内周面によって押
されてボウル21の径内方側へ移動され、電極面E1
先行させる部品Rとの分離が強められる。
【0028】更に、図12における[20]−[20]
線方向の断面図である図20を参照し、ボウル21の周
縁部において、プレート101上にトラックブロック1
43が置かれ、ボルト143bでプレート101に固定
されている。トラックブロック143には、上流側の選
別窪み136に整合する位置に同様な幅で選別トラック
144が形成されているが、その移送面はボウル21の
径内方へ向かってやや下向きとされており、かつ内周側
に狭幅の内周壁142が形成されており、その高さは上
流側の選別トラック144の移送面の高さレベルとした
上流部分142aに続いて高さをやや低くした下流部分
142bとからなっている。図20は電極面E1 を先行
させる部品Rは選別トラック144内に嵌まり込んで移
送されるに対して、側面S1 を先行させる部品Rは内周
側を内周壁142の下流部分142bに乗り上げ、ほぼ
水平位置とされて移送される。
【0029】また更には、図12を参照して、トラック
ブロック143にはボウル21の外周側から2本の圧縮
空気配管149A、149Bが挿入されている。すなわ
ち、図12における[21]−[21]線方向の断面図
である図21を参照して、トラックブロック143に穿
設された水平方向の孔146に挿入螺着された継手14
8Aを介して圧縮空気配管149Aが連結され、上下2
本の空気噴出孔147から内周側へ常時空気が噴出され
ている。図21は電極面E1 を先行させる部品Rを実線
で示し、側面S1 を先行させる部品Rを一点鎖線で示す
が、電極面E1を先行させる部品Rは選別トラック14
4内に嵌まり込んで移送されるに対して、側面S1 を先
行させる部品Rは噴出されている空気によって吹き飛ば
されてプレート101面へ落下し、プレート101面を
移送されて、その下流端からボウル21内へ戻されるよ
うになっている。なお、上下2本の細孔147によっ
て、厚さの異なる部品P、Q、Rの何れにも空気が吹き
付けられるようになっている。2本の圧縮空気配管14
9A、149Bによって近接した2か所で空気が噴出さ
れることにより、側面S1 を先行させる部品Rは確実に
排除される。
【0030】図12を参照して選別部100の下流端部
には抑えブロック157の下方に後述する排出トラック
154が設けれている。図12における[22]−[2
2]線方向の断面図である図22を参照し、ボウル21
の周縁部において、プレート101上にトラックブロッ
ク153が置かれ、ボルト153bでプレート101に
固定されている。トラックブロック153には、上流側
の径内方へ向かって下向き傾斜の選別トラック144に
整合する位置に小さい段差を介して、同様な幅で移送面
の水平な排出トラック154が形成されており、その内
周側には内周壁ブロック152が設けられている。ま
た、排出トラック154の直上方には抑えブロック15
7がスペーサ158を介して取り付けられており、スペ
ーサ158は後述するように交換される。
【0031】図22は電極面E1 を先行させる部品Rを
示すが、排出トラック154の上流端部分は上流側での
傾斜姿勢から排出トラック154上での水平姿勢となる
部品Rを介助するために、抑えブロック157の垂下部
分の下面、および内周壁ブロック152の外周面は傾斜
姿勢の部品Rの側面S1 に平行な斜面とされている。
【0032】排出トラック154の中流部分において
は、図12における[23]−[23]線方向の断面図
である図23を参照し、トラックブロック153がボル
ト153bでプレート101に固定され、内周壁ブロッ
ク152はボルト152bでトラックブロック153に
固定されている。図23は電極面E1 を先行させる部品
Rを示すが、抑えブロック157が、厚さ3mmのスペ
ーサ158を介して、摘み159h付きボルト159に
よってトラックブロック153に取り付けられており、
排出トラック154は、この抑えブロック157の垂下
部、内周壁ブロック152、およびトラックブロック1
53によってトンネル状に囲われており、部品Rが姿勢
を乱すことなく排出されるようになっている。
【0033】上記の厚さ3mmのスペーサ158は部品
R用であり、部品Pの排出時にはスペーサ158は使用
されず、部品Qの排出時には厚さ1.7mmのものに交
換される。このようにスペーサを使い分けることによっ
て、排出トラック154のトンネル形状が厚さの異なる
部品P、Q、Rに応じて変更される。なお、プレート1
01は下流端部においてもボウル21の周縁部に穿設し
た穴29内に下方から嵌入したブロック28を介して挿
入したボルト101bによって固定されている。
【0034】実施例1の部品整送装置1は以上のように
構成されるが、次ぎに図1に示す部品Rを整送対象とし
て作用を説明する。なお、図4に示すボウル21の底面
22には多数の部品Rがランダムに収容されており、図
3に示す駆動部11のコイル15に交流が通電されて、
ボウル21に反時計方向の捩り振動が与えられており、
付帯する光ファイバーセンサ41や空気を噴出させるた
めの圧縮空気源は稼動状態にあるものとする。
【0035】図4を参照して、部品Rは捩り振動を受け
て周辺部へ移動されると共に、矢印mで示す方向へ移送
され始まる。部品整送装置1が作動している間は図8に
示す光ファイバーセンサ41が底面22における部品R
の欠乏を監視しており、欠乏が検知されると補充される
ので、ボウル21内で部品Rが空になることはない。
【0036】部品Rは起点24sから自由な向きと姿勢
で平板トラック24に乗り、周壁25に接して移送され
スパイラル状に上昇し最上の周回に至る。最上の周回の
平板トラック24に設けられているワイパー31におい
て部品Rが重なっている場合、上層の部品Rはワイパー
31に移送を妨げられ、ワイパー31に導かれてボウル
21内へ戻され、平板トラック24の移送面に接して移
送される部品Rのみがワイパー31の下方を通過して下
流側へ移送される。トラック24の幅が狭いことから、
部品Rの場合には単列化も行なわれる。
【0037】ワイパー31の下流には早出しゲート35
が設けられているが、図6に示すように定常時には閉じ
られているので、部品Rは早出しゲート35の内周面に
沿って移送される。
【0038】次いで部品Rは平板トラック24から図
7、図9に示す丸樋トラック44へ移行される。この丸
樋トラック44の拡大平面図である図10を参照して、
部品Rは上流の平板トラック24から自由な向きと姿勢
で移行されてくるが、長さL1の方向を移送方向と直交
させて丸樋トラック44に跨がっているいる部品R1
長さL1 の方向を移送方向に向けている部品Rよりも重
心位置が高くなっていることから、捩り振動を受けて移
送される間に、一点鎖線で示す向き、二点鎖線で示す向
きを経て、長さL1 の方向を移送方向に向けるようにな
る。また、長さL1 の方向を移送方向に向けているが、
丸樋トラック44の側面に傾倒している部品R2 も重心
位置が最も低くなるように丸樋トラック44の中央部へ
移動し、部品R3 で示す位置を占めるようになる。
【0039】また、丸樋トラック44の作用を示す断面
図である図11を参照して、図11のAにおいては部品
Rは電極面E1 を先行させ側面S1 に立つ姿勢となって
いるが、この姿勢は重心位置がやや高いことから、捩り
振動をうけて移送される間に、図11のBにおいて一点
鎖線で示すように、底面(天面)F1 を丸樋トラック4
4の底部の曲面へ向けて倒れ、更には実線で示す底面
(天面)F1 が水平な姿勢、すなわち、重心位置が一層
に下がる姿勢を取るようになる。
【0040】以上のような作用によって、部品Rの大部
分は、電極面E1 を先行させ底面(天面)F1 を下側に
する姿勢となって、丸樋トラック44の下流端から、図
12に示す選別部100の選別トラック114へ移行す
る。図12、図13に示すように、この移行箇所におい
ては、選別トラック114の周壁115の上流側端部が
削り取られ受入れ面115sが形成されているので移行
は妨げられることなく円滑に進む。
【0041】選別トラック114が図14、図15に示
す広幅から、図16に示すように、電極面E1 、または
側面S1 を先行させる部品Rが単列でのみ移送される幅
に狭められていることから、多列で移送されてきた部品
Rはこの箇所において周壁115に接して移送される部
品Rを残してプレート101上へ落下し排除される。排
除された部品Rはプレート101上を下流側へ移送さ
れ、その下流端からボウル21へ戻る。
【0042】続いて部品Rはワイパー121に至るが、
図17を参照して、ワイパー121の下端縁と選別トラ
ック114の移送面との間は、底面(天面)F1 を選別
トラック114の移送面に接している部品Rが単層での
み通過し得る高さとされているので、部品Rが積み重な
って移送されてくる場合、選別トラック114の移送面
に接している最下層の部品Rはワイパー121の下方を
通過するが、2層目以上の部品Rはワイパー121に導
かれてプレート101上へ落下し排除されてボウル21
へ戻る。従って、ワイパー121を通過して移送される
部品Rは電極面E1 または側面S1 を先行させる単列、
単層となっている。
【0043】部品Rは次いで図18に示す選別窪み13
6に至るが、選別窪み136は周壁135からの底面の
幅は電極面E1 を先行させる部品Rのみが嵌まり得る幅
とされていることから、一点鎖線で示すように電極面E
1 を先行させる部品Rは選別窪み136の底面に接して
移送されるが、実線で示すように側面S1 を先行させる
部品Rは周壁135に接する一方の電極面E1 の下端を
選別窪み136内に置き、他方の電極面E1 側は選別ト
ラック134の移送面に乗せて移送されるようになり、
電極面E1 を先行させる部品Rと側面S1 を先行させる
部品Rとが分離される。
【0044】更に、図19を参照して、周壁ブロック1
35の内周面が選別窪み136の幅をそのままにして垂
直面とされていることから、一点鎖線で示す電極面E1
を先行させる部品Rはそのまま選別窪み136を移送さ
れるに対し、実線で示す側面S1 を先行させる部品Rは
周壁135に接する電極面E1 の上側の稜線が押されて
内周側へ移動し、電極面E1 を先行させる部品Rとの分
離が強められる。
【0045】更にまた、部品Rは図20に示す選別トラ
ック144へ移行するが、選別トラック144は移送面
がボウル21の径内方へ向かって下向き傾斜とされると
共に、上流端で選別トラック144の移送面と高さを整
合させた狭幅の内周壁142を備えていることから、実
線で示す電極面E1 を先行させる部品Rは傾斜した姿勢
で選別トラック144内を移送される。一点鎖線で示す
側面S1 を先行させる部品Rは内周側となっている電極
面E1 部分を内周壁142に乗せて移送され始めるが、
内周壁142は上流部分142aより下流部分142b
において高さが低くされているので、水平な姿勢で移送
されるようになる。
【0046】その後、部品Rは図21に示す圧縮空気配
管149Aに接続されている空気噴出孔147から空気
が噴出されている箇所へ到達するが、実線で示す電極面
1を先行させた部品Rは内周壁142bに支持されて
いるのでそのまま通過するに対し、一点鎖線で示す側面
1 を先行させる部品Rは側方へ吹き飛ばされて排除さ
れる。そして、直ぐ下流の同様な圧縮空気配管149B
からの噴出空気によって選別が繰り返され選別精度が高
められることから、この選別部分を通過する部品Rは全
て電極面E1 を先行させ、底面(天面)F1 を選別トラ
ック144の移送面に接した所定の姿勢と移送の向きの
部品Rのみとなる。
【0047】続いて、部品Rは排出トラック154へ移
行する。図22、図23を参照して、上流側の選別トラ
ック144の傾斜面から移行されてくる部品Rに合わせ
て、上流側端部を傾斜面とされた内周壁ブロック152
と抑えブロック157の垂下部とによってトンネル状と
された排出トラック154によって囲われて、部品Rは
最終的な所定の向きと姿勢を乱されることなく下流端か
ら排出される。
【0048】(実施例2)図24は、図2に示す部品
X、Y、Zを整送するためのボウル21の平面図であ
り、図4の平面図に示したボウル21の選別部100が
選別部200に交換されたものである。すなわち、ボウ
ル21の共通部分および図3に示す駆動部11はそのま
ま使用されるが、これらについては実施例1で説明した
ので、ここでは説明を省略する。なお、図24のボウル
21の共通部分については図4と同一の符号を付した。
【0049】従って、以降は図25の拡大平面図に示す
選別部200について、選別部100と異なる点を主体
に説明する。選別部200は、後述の図26も参照し
て、ボウル21の周縁部に固定されたプレート201上
に設けられてる。すなわち、プレート201上にトラッ
クブロック213が固定されており、このトラックブロ
ック213にはボウル21の径外方へ向かって下向き傾
斜の選別トラック214がこれに直角な周壁215と共
に設けられているが、上流側の丸樋トラック44との接
続箇所において部品の移行を円滑化するために周壁21
5の上流端部が障害とならないように削られて受入れ面
215sが形成されている。
【0050】また、選別トラック214は上流端部にお
いて広幅部214aとされているが、直ちに狭められて
図2の部品X、Y、Zが単列でのみ移送される狭幅部2
14bとされている。選別部200には上流側からワイ
パー221、水平方向噴出空気用の圧縮空気配管23
9、ワイパー241、垂直方向噴出空気用の圧縮空気配
管259、および抑え板267の直下方に排出トラック
264が設けられている。
【0051】選別トラック214の途中にワイパー22
1が設けられているが、その形状は実施例1における図
12、図17のワイパー121からスペーサ123を取
り外した場合と同様に構成されている。すなわち、図2
5において、ワイパー221はワイパーブロック222
に固定されて、摘み223h付きのボルト223によっ
てトラックブロック213に取り付けられており、過剰
気味に移送されてくる部品Zを排除し、移送量の調整が
行われる。排除される部品Zはワイパー221のボウル
21内へ向く傾斜に導かれ、プレート201上へ落下し
てプレート201を移送され、その下流端からボウル2
1内へ落下し戻される。
【0052】ワイパー221の下流側には、図25にお
ける[26]−[26]線方向の断面図である図26を
参照して、ボウル21の周縁部上のプレート201に取
り付けられたトラックブロック213に水平方向の孔2
36が穿設され、この孔236に挿入螺着された継手2
38を介して圧縮空気配管239が連結されており、孔
236の先端からの周壁215へ開口している空気噴出
孔237から常に空気が噴出されている。図26は電極
面E2 を先行させる部品Zを示すが、空気噴出孔237
の開口の高さは電極面E2 に立つ部品X、Y、Z、およ
び側面S2 に立つ部品Yを吹き飛ばす高さとされてい
る。すなわち、底面(天面)F2 または側面S2 を移送
面に接している部品X、Y、Zは空気に吹き飛ばされる
ことなく下流側へ移送され、電極面E2 に立つ部品X、
Y、Z、および側面S2 に立つ部品Yは吹き飛ばされて
プレート201上へ落下し、ボウル21へ戻される。空
気噴出孔237の直下流では選別トラック214は更に
狭められて狭幅部214Cが形成されており、電極面E
2 を先行させている部品Z以外は側方へ落下し排除され
るようになっている。
【0053】空気噴出孔237の下流側のトラックブロ
ック213を切り欠いた箇所において、図25における
[27]−[27]線方向の断面図である図27を参照
し、トラックブロック213にスペーサ252を介して
固定されている共通取付けブロック253の上流側の端
面に、ワイパー241がそれ自身の切欠き長穴242を
挿通するボルト241bで上下位置を調整可能に取り付
けられている。すなわち、図27は電極面E2 を先行さ
せている部品Zを示しているが、整送する部品X、Y、
Zに応じて選別トラック114の移送面からの高さが調
整され、移送の向きは問わずに底面(天面)F2 を移送
面に接している部品X、Y、Zのみがワイパー241の
下方を通過して下流側へ移送され、それ以外の姿勢の部
品X、Y、Zはワイパー241に導かれてプレート20
1上へ落下し、プレート201を移送されて、その下流
端からボウル21内へ戻される。
【0054】ワイパー241の直下流側には側面S2
先行させて移送されてくる部品を排除するための空気を
噴出させる圧縮空気配管249が連結されている。図2
5における[28]−[28]線方向の断面図である図
28を参照し、ボウル21の周縁部上のプレート201
に取り付けられたトラックブロック213にスペーサ2
52を介して固定されている共通取付けブロック253
に取付け部材254がそれ自身の長穴255を挿通する
ボルト254bによって固定されている。この取付け部
材254に設けられた孔256に挿入螺着された継手2
58を介して圧縮空気配管259が連結されており、孔
256の下端に取り付けられている下向きの空気噴出ノ
ズル257から常に空気が噴出されている。
【0055】選別トラック214の狭幅部214bは
3.5mm幅とされているが、更に狭められた214c
は2.8mm幅とされている。従って、側面S2 を先行
させて移送される部品Zは選別トラック214の狭幅部
214bにおいて、一方の電極面E2 をはみ出して移送
されるが、狭幅部214cにおいては重心が支持されな
くなり、部品Zはプレート201上へ自然落下するよう
になっている。加えて空気噴出ノズル256からの噴出
空気はこの狭幅部214cにおける部品Zのはみ出し部
に吹き付けられており、側面S2 を先行させて移送され
る部品Zを確実にプレート201上へ吹き落とすように
なっている。
【0056】空気噴出ノズル256の下流側は排出トラ
ック264となっている。図25における[29]−
[29]線方向の断面図である図29を参照し、ボウル
21の周縁部上のプレート201にボルト263bで固
定されたトラックブロック263には、上流側のボウル
21の径外方へ下向き傾斜の選別トラック214bの下
流端に整合する位置に小さい段差を介して同様な幅で移
送面が水平な排出トラック264が形成されており、そ
の内周側には内周壁ブロック262が設けられている。
また、トラックブロック263に厚さ1.5、mmのス
ペーサ252を介して固定されている共通取付けブロッ
ク253の内周側に抑え板267がボルト267bで固
定され、排出トラック264の直上方へ垂下されてい
る。
【0057】図29は部品Zが電極面E2 を先行させ移
送されている場合を示すが、周壁265および抑え板2
67の下縁面の上流端部分は、上流側の選別トラック2
14bにおける傾斜姿勢から排出トラック264の水平
姿勢となる部品X、Y、Zの天面(底面)F2 に合わせ
た傾斜に形成されている。また、厚さ1.5mmのスペ
ーサ252は部品Z用であり、部品X、Yを整送する場
合には厚さ1.1mmのものと交換される。
【0058】排出トラック264の下流部は図25にお
ける[30]−[30]線方向の断面図である図30を
参照し、プレート201にボルト263bで固定された
トラックブロック263に内周壁ブロック262がボル
ト262bで固定されており、スペーサ252を介して
共通取付けブロック253が摘み256h付きのボルト
256によってトラックブロック263に取り付けられ
ている。共通取付けブロック253の内周側には抑え板
267がボルト267bで固定されている。また、外周
側には位置決め板268がボルト268bで取り付けら
れ、その下端部はトラックブロック263の外周面に接
して共通取付けブロック253を位置決めしている。
【0059】図30は部品Zが移送されている場合にさ
れている場合を示すが、周壁265が垂直とされ、抑え
板267の下端面が水平とされて、排出トラック264
はトンネル状に囲われ、部品Zが最終的な姿勢を乱すこ
となく移送されるようになっている。なお、プレート2
01はボウル21の周縁部に穿設した孔29に嵌入させ
たブロック28を介して挿入されているボルト101b
によって交換容易に固定されており、選別部200の上
流端部においても同様な固定がなされている。
【0060】実施例2の選別部200は以上のように構
成されるが、次ぎに図2に示す部品Zを整送対象として
その作用を説明する。なお選別部200以外の、図25
に示すボウル21の実施例1と共用される部分について
の説明は省略する。
【0061】選別部200の拡大平面図である図25を
参照し、上流側の丸樋トラック44から部品Zが選別ト
ラック214へ移行されてくるが、丸樋トラック44の
作用によって部品Zはその大部分が電極面E2 を先行さ
せ底面(天面)F2 を下側にした姿勢となっている。ま
た、選別トラック214の周壁215の上流端部が削り
取られ受入れ面215sが形成されているので、実施例
1の場合と同様、移行は円滑に進む。
【0062】選別トラック214は上流端部の広幅部2
14aから直ぐに単列でのみ移送される狭幅部214b
とされていることから、部品Zが多列で移送されてくる
場合には周壁215に接している部品Zを除く部品Zは
プレート201上へ落下して排除され、プレート201
上を移送されて、その下流端からボウル21内へ戻る。
そして、選別トラック214の狭幅部214bを移送さ
れる部品Zには、電極面E2 を先行させるもの、側面S
2 を先行させるもの、多層に積み重なったもの、電極面
2 に立つものなどが混在したままワイパー221に至
る。
【0063】ワイパー221においては多層に積み重な
ったものなど過剰気味に移送されてくる部品Zが排除さ
れ移送量の調整がおこなわれる。排除される部品Zはワ
イパー221のボウル21内へ向く傾斜に導かれてプレ
ート201上へ落下しボウル21内へ戻る。
【0064】ワイパー221を通過した部品Zは、図2
6に示す空気噴出孔237の開口箇所へ至り、電極面E
2 に立つ部品Z、ないしは多層になっている部品Zがプ
レート201上へ吹き飛ばされ排除される。また、図2
5に示すように、選別トラック214のワイパー221
の直下流で部品Zと同等以下の幅とされた狭幅部214
cにおいては、電極面E2 を先行させる部品Z以外は落
下し排除される。
【0065】続いて部品Zは図27に示すワイパー24
1を通過して最終的に単層化された後、図28に示す空
気噴出ノズル257が設けられている箇所に至る。この
部分において選別トラック214は再び狭幅部214c
とされていることから、側面S2 を先行させている部品
Zは一方の電極面E2 側をはみ出させ、重心が支持され
ないことから自然落下するが、更には上方の空気噴出ノ
ズル257からの噴出空気がはみ出し部に吹き付けられ
ることから、側面S2 を先行させている部品Zは確実に
排除される。
【0066】更には部品Zは図29、図30に示す排出
トラック264へ移行する。上流側の選別トラック21
4の傾斜面から移行されてくる部品Zに合わせて、上流
側端部が傾斜面とされた内周壁ブロック266と抑え板
267とによって、電極面E2 を先行させた単列、単層
の部品Zのみが通過しうるトンネル状とされた排出トラ
ック264によって部品Zは所定の姿勢を移送の向きを
乱されることなく下流端から排出される。
【0067】以上、本発明の部品整送装置の各実施例に
ついて説明したが、勿論、本発明はこれらに限られるこ
となく、本発明の技術的精神に基づいて種々の変形が可
能である。
【0068】例えば各実施例においては、丸樋トラック
44を1本としたが、第1丸樋トラックの下流端が第2
丸樋トラックの上流部分の外周側に斜交して接続されて
いるような2本構成の丸樋トラックを設けてもよい。ま
た各実施例においては、平板トラック24に接続して丸
樋トラック44を設けたが、丸樋トラックをボウル21
の底面22から設けてもよい。
【0069】また各実施例においては、丸樋トラック4
4の全幅を部品Rの長辺の長さL=5.7mmよりも大
の9.3mmに設定したが、丸樋トラック44の幅はこ
れより若干広くとも、また若干狭くとも同様な効果を示
す。概して言えば、全幅を狭くすると移送能力が低下
し、広くすると姿勢と移送の向きを整える能力が低下す
る。
【0070】また実施例1においては、選別窪み136
において、電極面E1 を先行させている部品Rと、側面
1 を先行させている部品Rとを分離させた後、更に側
壁ブロック136の内周面を垂直にして両者の分離を強
めてから、噴出空気によって側面S1 を先行させている
部品Rを排除するようにしたが、分離の強化は必ずしも
必要としない。
【0071】また各実施例においては、整送対象の部品
R、Zを内部の充実した部品としたが、同様な形状を有
する限りにおいて、表面に窪みを有する部品や内部に空
所が形成されている部品であっても、所定の姿勢と移送
の向きとして整送することが可能である。
【0072】
【発明の効果】本発明は以上に説明したような形態で実
施され、次ぎに述べるような効果を奏する。
【0073】請求項1による本発明の部品整送装置は、
底面の長辺の長さL、短辺の長さW、および厚さTが、
L>W>Tの関係にあって、これらの差が小さい直方体
形状の第1の部品に付いて、断面がJ字状の整送トラッ
クによって底面(天面)を下側にする所定の姿勢と、長
辺を移送の向きとする部品の割合を増大させ、続く第1
選別トラックにおいて、所定の姿勢にある部品を単層、
単列化させた後、選別窪みによって長辺を移送方向に向
けた部品と短辺を移送方向に向けた部品とを分離し、次
いで短辺を移送方向に向けた部品を噴出空気で選別排除
するようにしているので、通常の方法では選別が困難な
L、W、Tの寸法差の小さい部品を所定の姿勢と移送の
向きにして円滑かつ確実に整送し得る。
【0074】また、請求項2による本発明の部品整送装
置は、長辺を移送方向に向けた部品と短辺を移送方向に
向けた部品とを分離させた後、更に分離を強化させてか
ら噴出空気によって短辺を移送方向に向けた部品を排除
するので、選別排除の精度が一層高められる。
【0075】また、請求項3による本発明の部品整送装
置は、噴出空気によって排除すべき短辺を移送方向に向
けた部品をほぼ水平な姿勢としてから空気を噴出させて
いるので、選別排除の精度が一層高められる。
【0076】また、請求項4による本発明の部品整送装
置は、交換可能なスペーサーによって単層化の手段を複
数種の部品に対応させ得るので、厚さの異なる同種の部
品の整送に共用することができる。
【0077】また、請求項1による本発明の部品整送装
置は、その第1選別トラックを請求項5による第2選別
トラックと交換され得るので、第1の部品とは異なる形
状の第2の部品の整送にも共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】整送対象として部品の斜視図でありA、B、C
は一つの形状グループ内の形状の異なる部品を示す。
【図2】同じく部品の斜視図であり、A、B、Cは他の
形状グループ内の形状の異なる部品を示す。
【図3】部品整送装置の部分破断側面図である。
【図4】同装置の実施例1の場合の平面図である。
【図5】図4における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図4における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図4における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】図4における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】図7に示す部分の斜視図である。
【図10】丸樋トラックの拡大平面図であり、一つの作
用を示す。
【図11】丸樋トラックの断面図であり、A、Bは他の
作用を示す。
【図12】実施例1の選別部の拡大平面図である。
【図13】同選別部の上流端部の斜視図である。
【図14】図12における[14]−[14]線方向の
断面図である。
【図15】図12における[15]−[15]線方向の
断面図である。
【図16】図12における[16]−[16]線方向の
断面図である。
【図17】図12における[17]−[17]線方向の
断面図である。
【図18】図12における[18]−[18]線方向の
断面図である。
【図19】図12における[19]−[19]線方向の
断面図である。
【図20】図12における[20]−[20]線方向の
断面図である。
【図21】図12における[21]−[21]線方向の
断面図である。
【図22】図12における[22]−[22]線方向の
断面図である。
【図23】図12における[23]−[23]線方向の
断面図である。
【図24】部品整送装置の実施例2の場合の平面図であ
る。
【図25】実施例2の選別部の拡大平面図である。
【図26】図25における[26]−[26]線方向の
断面図である。
【図27】図25における[27]−[27]線方向の
断面図である。
【図28】図25における[28]−[28]線方向の
断面図である。
【図29】図25における[29]−[29]線方向の
断面図である。
【図30】図25における[30]−[30]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
1 部品整送装置 11 駆動部 21 ボウル 24 平板トラック 31 ワイパー 35 早出しゲート 41 光ファイバーセンサー 44 丸樋トラック 100 選別部 101 プレート 114 選別トラック 121 ワイパー 134 選別トラック 136 選別窪み 142 内周壁 144 選別トラック 147 空気噴出孔 149A 圧縮空気配管 149B 圧縮空気配管 152 内周壁ブロック 154 排出トラック 157 抑えブロック 158 スペーサー 200 選別部 201 プレート 214 選別トラック 221 ワイパー 237 空気噴出孔 239 圧縮空気配管 241 ワイパー 252 スペーサー 253 共通取付けブロック 257 空気噴出ノズル 259 圧縮空気配管 262 内周壁ブロック 264 排出トラック 267 抑え板 R 部品 Z 部品 E1 電極面 E2 電極面 F1 天面(底面) F2 天面(底面) S1 側面 S2 側面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面(または天面)の長辺の長さ
    (L)、短辺の長さ(W)および、厚さ(T)がL>W
    >Tの関係にあって、それらの差が小さい直方体形状の
    第1の部品の姿勢と移送の向きとを整えて移送するため
    の捩り振動パーツフィーダからなる部品整送装置におい
    て、前記捩り振動パーツフィーダのボウルに断面がJ字
    形状で内周側に丸溝部を有し該丸溝部の溝幅が前記第1
    の部品の前記長辺の長さとほぼ同等以上に形成された整
    送トラックと、該整送トラックの下流側に交換可能に平
    板状の第1選別トラックとが連接されて、該第1選別ト
    ラックには、前記第1の部品の底面(または天面)を下
    にする所定の姿勢で該第1の部品を単層、単列化させる
    手段と、前記第1選別トラックの移送面に形成され前記
    長辺を移送方向に向けた前記第1の部品は嵌まり込むが
    前記短辺を移送方向に向けた前記第1の部品は嵌まり込
    めない幅の選別窪みと、該選別窪みが形成されている箇
    所に空気を噴出させる第1空気噴出源とからなる選別機
    構が設けられており、前記第1の部品は前記整送トラッ
    クを移送される間に重心を低くするように、移送方向と
    交差している前記長辺は移送方向に向け、かつ前記底面
    (または天面)を水平にする割合を増大させ、前記第1
    選別トラックにおいては前記選別窪みに嵌まり込む前記
    長辺を移送方向に向けた前記第1の部品と、前記選別窪
    みに嵌まり込めない前記短辺を移送方向に向けた前記第
    1の部品とに分離され、前記選別窪みに嵌まり込めない
    前記短辺を移送方向に向けた前記第1の部品が前記第1
    空気噴出源から噴出される前記空気によって吹き飛ばさ
    れ排除されて、前記第1選別トラックの下流端からは前
    記底面(または天面)を下にし、かつ前記長辺を移送方
    向に向けた前記第1の部品のみが単層、単列で排出され
    ることを特徴とする部品整送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1選別トラックが前記ボウルの径
    外方へ向かって下向き傾斜の移送面とこれに直角な外周
    壁とから構成されて、前記移送面には前記選別窪みがそ
    の底面を前記外周壁からほぼ水平に形成されており、前
    記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品が前記選別窪
    みに嵌まり込み、前記短辺を移送方向に向けた前記第1
    の部品が前記短辺を含む一方の側面を前記外周壁に接
    し、前記選別窪みを跨いだ前記第1選別トラックの移送
    面に前記短辺を含む他方の側面を乗せる状態となって両
    者が分離された後、前記外周壁が前記選別窪みの形成位
    置からの鉛直面とされ、前記短辺を移送方向に向けた前
    記第1の部品が前記ボウルの径内方へ押され移動するこ
    とにより、前記長辺を移送方向に向けた前記第1の部品
    との分離が強められる請求項1に記載の部品整送装置。
  3. 【請求項3】 前記選別窪みによって前記長辺を移送方
    向に向けた前記第1の部品と前記短辺を移送方向に向け
    た前記第1の部品とが少なくとも分離された後、前記選
    別窪みの底面が前記ボウルの径内方へ向かって下向き傾
    斜とされ、同時に前記第1選別トラックの移送面がほぼ
    水平とされて、前記外周壁側に設けられた前記第1空気
    噴出源からの空気がほぼ水平方向に噴出され前記短辺を
    移送方向に向けた前記第1の部品が前記ボウルの径内方
    へ吹き飛ばされて排除される請求項1または請求項2に
    記載の部品整送装置。
  4. 【請求項4】 前記底面(または天面)の前記長辺の長
    さと前記短辺の長さが一定とされ、厚さのみが異なる複
    数種の前記第1の部品について、前記第1選別トラック
    における前記第1の部品の単層化手段が前記厚さに応じ
    てスペーサを交換して単層化させ得るようになってお
    り、前記第1選別トラックが前記複数種の前記第1の部
    品の整送に共用される請求項1から請求項3までの何れ
    かに記載の部品整送装置。
  5. 【請求項5】 前記捩り振動パーツフィーダのボウルに
    設けられた前記整送トラックの下流側に、前記第1の部
    品とは異なる直方体形状の第2の部品の姿勢と移送の向
    きを整えて移送する平板状の第2選別トラックが交換可
    能に連接される請求項1から請求項4までの何れかに記
    載の部品整送装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の部品が底面(または天面)の
    長辺のみ比較的大きい複数種の部品であり、前記第2選
    別トラックには前記第2の部品の底面(または天面)を
    下にする姿勢で該第2の部品を単層、単列化させる手段
    と、前記長辺を移送方向と直交させた前記第2の部品が
    一方の端部をはみ出させる幅とされた前記第2選別トラ
    ックに前記第2の部品のはみ出し部に対して空気を吹き
    付ける第2空気噴出源とが設けられており、前記第2の
    部品は前記第2選別トラックにおいて、前記長辺を移送
    方向と直交させた前記第2の部品が前記第2空気噴出源
    から噴出される空気によって吹き飛ばされ排除されて、
    前記第2選別トラックの下流端からは前記底面(または
    天面)を下にし、かつ前記長辺を移送方向に向けた前記
    第2の部品のみが単層、単列で排出される請求項5に記
    載の部品整送装置。
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