JPH11208870A - 振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構 - Google Patents

振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構

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JPH11208870A
JPH11208870A JP3042598A JP3042598A JPH11208870A JP H11208870 A JPH11208870 A JP H11208870A JP 3042598 A JP3042598 A JP 3042598A JP 3042598 A JP3042598 A JP 3042598A JP H11208870 A JPH11208870 A JP H11208870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浅い角皿状の部品について、その表裏を効率
よく選別することができる振動パーツフィーダの部品の
表裏選別機構を提供すること。 【解決手段】 選別トラック31に、裏向きとなってい
る浅い角皿状部品Qの側壁部Qwの移送の前後の部分が
嵌まり込む切込み溝42a、42bを入れて舌状部43
を形成し、切込み溝42a、42bは下流側切込み縁r
1 、r2 を下流側へ傾斜させた形状とする。また、舌状
部43の先端部に開口する空気噴出孔45を設け、切込
み溝42a、43bに嵌まり、舌状部43にかぶさる裏
向きの部品Qを噴出空気によって脱落させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動パーツフィーダ
の部品の表裏選別機構に関するものであり、更に詳しく
は、振動パーツフィーダに取り付けられる、浅い角皿状
部品についての表裏選別機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は振動パーツフィーダによって表裏
を選別して次工程へ供給することが要請されている浅い
角皿状の部品Qを示す図であり、図1のAは平面図、図
1のBは図1のAにおける[B]−[B]線方向の断面
図、図1のCは図1のAにおける[C]−[C]線方向
の断面図である。部品Qの全体は高温成形性および電気
絶縁性に優れたフリントガラスまたはセラミックスで作
製されており、そのサイズは、例えば、長辺Lは7m
m、短辺Wは5mm、全高Hは1mm、側壁部Qwの厚
さEは0.9mm、高さFは0.25mmである。従っ
て部品Qの内法長さlは5.2mm、内法幅wは3.2
mmである。部品Qは水晶振動子と共に使用される。
【0003】上記の部品Qを、図1のCに示すように、
側壁部Qwを上にした表向きとして長辺Lの方向へ移送
し次工程へ供給することの要請があるが、このような浅
い角皿状の部品Qの表裏を整えて移送し供給し得るよう
な振動パーツフィーダは現時点では未だ開発されていな
い。
【0004】比較的類似した部品として、図13の斜視
図に示すような、円筒形のキャップ状部品Pについて、
開口側を上にした部品Pのみを次工程へ供給するための
表裏選別機構を備えた振動パーツフィーダは既に存在し
ている。このような振動パーツフィーダ1は、その部分
破断側面図である図14に示すように、部品Pを収容し
移送するボウル121と、これに捩り振動を与える駆動
部111とからなるが、駆動部111においては、ボウ
ル121の底板と一体的に固定された可動ブロック11
2が等角度間隔に配置した傾斜板ばね113によって下
方の固定ブロック114と連結されており、固定ブロッ
ク114上にはコイル115を巻装した電磁石116が
可動ブロック112の下面の可動コア112Cと僅かの
間隙をあけ対向して固定されている。駆動部111は、
その周囲を防音カバー117で覆われており、防振ゴム
118を介して基盤上に設置されている。
【0005】ボウル121内においては、その底面から
周壁123に沿ってスパイラル状に上昇するトラック1
24が形成されており部品Pの移送路となる。収容され
るキャップ状の部品Pの中から、開口側を上にした部品
Pのみを次工程へ供給するために、図15、図16に示
すような表裏選別機構141がトラック124の排出端
近くにアタッチメントとして取り付けられている。すな
わち、図15は表裏選別機構141の平面図であり、図
16は図15における[16]−[16]線方向の断面
図である。図15を参照して、表裏選別機構141の移
送路144にはキャップ状の部品Pに応じた寸法の舌部
143が切込み溝142によって所定のピッチで複数個
形成されている。また、図16を参照して、移送路14
4はアングル状に折り曲げた部材145をボウル121
の外周壁123にボルト146で取り付けて形成されて
おり、外周壁123に向かって若干下向き傾斜とされて
いる。
【0006】図15において、移送路144の幅Rは部
品Pの内径dと側壁部Pwの厚さeとの和より僅かに大
きく、舌部143の幅Sは部品Pの内径dより小さい
が、舌部143とその両脇の切込み溝142との幅Tは
部品Pの外径Dより大とされている。そして、切込み溝
142の幅は部品Pの側壁部Pwの厚さeよりも大き
い。
【0007】そして移送されてくるキャップ状の部品P
のうち、開口側を上にしている部品Pは舌部143間の
切込み溝142に嵌まることなく表裏選別機構141を
そのまま通過するが、開口側を下にしている部品Pはそ
の側壁部Pwが切込み溝142に嵌まり込むので、部品
Pのボウル21の中心部に近い側から下方へ傾いて舌部
143にかぶさり、次いで舌部143から抜けて下方へ
落下することにより選別される。そのほか、本願出願人
の出願による特公平2−10043号公報にもキャップ
状部品についての整送装置が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の表裏選別機構1
31や特公平2−10043号公報の整送装置はあくま
でキャップ状の部品Pの表裏選別のためのものであり、
図1に示したような、浅い角皿状の部品Qの表裏選別に
は向いていない。また、キャップ状の部品Pの表裏選別
を行うに際しても、図15、図16に示したような表裏
選別機構141は部品Pの移送速度が大になると選別作
用は円滑に行なわれず、部品Pが舌部143に引っ掛か
ったまま落下しないことが多くなる。すなわち、部品P
が舌部143から抜け落ちる早さよりも部品Pの移送速
度の方が大になって、抜け落ちるべき部品Pを後続する
部品Pが移送方向へ押圧するようになる。ボウル21は
振動しているので、暫くして部品Pの引っ掛かりが解消
されることはあっても、それだけ選別効率は低下するこ
とになる。
【0009】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、浅い
角皿状の部品Qについて、その表裏を効率よく選別する
ことができる振動パーツフィーダの表裏選別機構を提供
することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、上記の請
求項1によって解決されるが、その解決手段を実施の形
態によって例示すれば、図8は本発明の要部である第1
表裏選別機構41の平面図、図7は図8に対応する縦断
面図である。選別トラック31に内周側からほぼ同様な
形状の切込み溝42a、42bを入れて、それらの間に
舌状部43が形成されている。長さ方向を移送方向に向
けて移送されてくる部品Qのうち、側壁部Qwを上にし
た表向きの部品Qは切込み溝42a、42bに関係なく
そのまま通過するが、側壁部Qwを下にした裏向きの部
品Qは側壁部Qwの移送の前後となっている部分が切込
み溝42a、42bに嵌まり込んで内周側へ傾き舌状部
43へかぶさる。舌状部43の先端部にはボウル21内
へ向けて径方向に、かつやや上向きに空気を噴出させる
空気噴出孔45が形成されており、部品Qの側壁部Qw
内へ噴出される空気によって、裏向きの部品Qは舌状部
43から脱落されボウル21内へ落下して選別される。
【0011】上記において、切込み溝42aは上流側切
込み縁p1 を径方向の直線状とし、切込み先端の溝幅縁
1 を部品Qの側壁部Qwの厚さEより僅か大として、
溝幅が内周側ほど広がるように、溝幅縁q1 の下流端か
らテーパー状に下流側へ傾斜させて舌状部43の内周縁
tに至る下流側切込み縁r1 から形成されている。ま
た、切込み溝42bは舌状部43の内周縁tから径方向
への上流側切込み縁p2、切込み先端の溝幅縁q2 、溝
幅縁q2 の下流端から下流側へ傾斜させて選別トラック
31の内周縁に至る下流側切込み縁r2 によって形成さ
れている。更には、舌状部43の基部の長さSは部品Q
の内法長さlより僅かに小さく、舌状部43の内周縁か
ら周壁33までの幅uは部品Qの内法幅wと周壁部Qw
の厚さEとの和よりは小さい。従って、裏向きの部品Q
の側壁部Qwは切込み溝42a、42bを飛び越えるこ
となく確実に落下し、また部品Qが舌状部43にかぶさ
った後、噴出空気によって舌状部43から脱落されるに
際しても、捩り振動による移送力が切込み溝42a、4
2bの下流側の切込み縁r1 、r2 に沿って移動する部
品Qの脱落を助けるので、その脱落は極めて円滑に進
み、部品Qの表裏の選別効率が高く維持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構について、図
面を参照して、具体的に説明する。
【0013】図2は振動パーツフィーダのボウル21に
おいて、中心角で95度部分を占める選別トラック31
の平面図であり、図1に示した部品Qは矢印mで示す方
向へ移送される。そして、詳細は後述するが、ボウル2
1の周縁部に固定された円弧状のトラックブロック30
に部品Qの移送路としての選別トラック31が形成され
ている。
【0014】選別トラック31を上流側から説明する
に、図3は図2における[3]−[3]線方向の断面図
である。選別トラック31とその周壁33を形成したト
ラックブロック30がボルト30bによってボウル21
の周縁部にボルト30bで固定されている。選別トラッ
ク31はボウル21の中心から径外方に向かって角度1
5度の下向き傾斜とされ、選別トラック31と周壁33
との間の角度は、後述の図も参照して、基本的には一点
鎖線で示すように90度とされているが、図2に示すよ
うに、トラックブロック30の周壁部分の上流端部が削
られて三角形の斜面32が形成されており、図3の断面
においては、選別トラック31と周壁33との間の角度
は120度となっている。ちなみに、図3における一点
鎖線は削り部分が無くなった箇所における周壁33を示
す。上記の斜面32はトラックブロック30の周壁部分
の上流端面が図示しない上流側から移送されてくる部品
Qの障害とならないように削られた部分であり、一部の
部品Qは斜面32を経て選別トラック31の部品Qに合
流される。そして、部品Qは選別トラック31の傾斜お
よび駆動部から受ける捩り振動の遠心力成分によって、
選別トラック31上を周壁33に接して移送される。
【0015】図4は図2における[4]−[4]線方向
の断面図である。選別トラック31の内周側を切り落と
し幅を狭めて滑落面34Aが形成されており、過剰気味
に移送されてくる部品Qを滑落面34Aからボウル21
の内部へ滑落させて移送量の調整が行われる。
【0016】図5は図2における[5]−[5]線方向
の断面図である。図2に示すように、トラックブロック
30の周壁部分には、細幅のスリット35が径方向と角
度55度の傾斜で形成されており、図5に示すように、
スリット35の底面35Bは周壁33面において選別ト
ラック31の面よりも高さf=0.5mmだけ高いレベ
ルとされている。従って、例えば2層に重なって移送さ
れてくる部品Qのうち、下層の部品Qは周壁33に接し
て移送されるに対して、上層の部品Qは周壁33に接し
て移送されている先頭の角部がスリット35に至ると、
スリット35内へ入り込み、スリット35の下流側のト
ラックブロック30のスリット面と衝突することにより
重なりが崩されるようになっている。
【0017】図6は図2における[6]−[6]線方向
の断面図である。図2に示すように、選別トラック31
の幅が更に狭められ、部品Qの幅Wの1/2よりは大で
長さLの1/2よりは小とされて、部品の移送の向き選
別領域となっている。それに伴って、図4に示した滑落
面34Aの幅が拡大されて滑落面34Bが形成されてい
る。すなわち、長さ方向を移送方向に向けた部品Qはそ
のまま通過するが、長さ方向を移送方向と直交させてい
る部品Qは重心が選別トラック31から外れることによ
り滑落面34Bを経てボウル21の内部へ落下し排除さ
れる。従って、この部品Qの移送の向き選別領域より下
流側の選別トラック31では、長さ方向を移送方向に向
けた部品Qが移送される。
【0018】図7は図2における[7]−[7]線方向
の断面図、図8は図7に対応する部分の平面図であり、
本発明の要部である第1表裏選別機構41を示す。図8
を参照して、選別トラック31に内周側からほぼ同様な
形状の切込み溝42a、42bを入れて、それらの間に
舌状部43が形成されている。長さ方向を移送方向に向
け、側壁部Qwを上にして移送されてくる表向きの部品
Qは切込み溝42a、42bに関係なくそのまま通過す
るが、長さ方向を移送方向に向け、側壁部Qwを下にし
て移送されてくる裏向きの部品Qは側壁部Qwの移送の
前後となっている部分が切込み溝42a、42bに嵌ま
り込んで内周側へ傾き舌状部43へかぶさる。舌状部4
3にかぶさった裏向きの部品Qを舌状部43から脱落さ
せるために、舌状部43の内周側の先端部の切欠き44
に空気噴出孔45が開口されており空気が常時噴出され
ている。
【0019】この第1の表裏選別機構41を詳しく説明
するに、図8を参照して、切込み溝42aの外形は、選
別トラック31の実幅5.2mmの内周縁から径方向の
実長さ4.2mmの上流側切込み縁p1 、上流側切込み
縁p1 の先端から下流側への長さ1.1 mmの溝幅縁
1 、溝幅縁q1 の下流端から径方向とは15度の角度
で下流側へ傾斜し舌状部43の内周縁tに至る長さ2.
9mmの下流側切込み縁r1 からなり、溝幅縁q1 と周
壁33との間には幅1mmが残されている。また、切込
み溝42bの外形は、舌状部43の内周縁tから径方向
への長さ2.8mmの上流側切込み縁p2 、切込み先端
の長さ1.1mmの溝幅縁q2 、溝幅縁q2 の下流端か
ら径方向とは15度の角度で下流側へ傾斜し選別トラッ
ク31の内周縁に至る長さ4.4mmの下流側切込み縁
2 から形成されている。更には、舌状部43の内周縁
tから周壁33までの幅uは3.8mm、切込み溝42
aの溝幅縁q1 の下流端から切込み溝42bの溝幅縁q
2 の上流端までの舌状部43の基部の長さsは5mm、
舌状部43の内周縁の長さtは4.3mmとされてい
る。すなわち、舌状部43の基部の長さsは部品Qの内
法長さlよりは小さく、舌状部43の内周縁tから周壁
33間での幅uは部品Qの内法幅wと側壁部Qwの幅E
との和よりは小さい。また、切込み溝42a、42bの
溝幅縁q1 、q2 の長さは部品Qの側壁部Qwの幅Eよ
りは僅かに大きい。
【0020】また図7を参照して、トラックブロック3
0の内部に形成された圧縮空気の通路48に外周側から
圧縮空気配管49の先端部が挿入螺着されており、圧縮
空気が連通する通路47を経由して、舌状部43の先端
部の切欠き44内に開口されている空気噴出孔45から
ボウル21の内部へ向けて径方向に、かつやや上向きに
空気が噴出されるようになっている。
【0021】図9は図2における[9]−[9]線方向
の断面図であり、上流側の第1表裏選別機構41で排除
される部品Qのボウル21内への落下を妨げないように
図4に示した滑落面34Aが欠落されている。また、図
10は図2における[10]−[10]線方向の断面図
であり、図9に示した選別トラック31が滑落面34C
によって幅を狭められ、図6に示したと同様に、長さ方
向を移送方向に向けた部品Qのみが通過し得る幅とされ
ている。
【0022】図2における[7’]−[7’]線方向の
断面図は図7の断面図と全く同様なであり、第2表裏選
別機構41’の断面である。ここにおいて、上流側の第
1表裏選別装置41で排除されずに残った裏向きの部品
Qの選別排除が行なわれる。
【0023】図11は図2における[11]−[11]
線方向の断面図である。図2において網掛け部分は詳細
な図示を省略した部分であり、図11に示すような部品
Qの移送の向き選別機構51が設けられている。すなわ
ち、トラックブロック30に天井部材52を載せ、その
上へ取付け部材53を重ねて、ボルト53bで固定して
いる。取付け部材53の内周側には上方から空気噴出ノ
ズル55がその取付け部品54と共に挿入螺着されてお
り、空気を常時下方へ噴出させている。図2も参照し
て、長さ方向を移送方向に向けた部品Qが滑落面34D
によって幅の狭められた選別トラック31を移送される
ことにより、長さ方向を移送方向と直交させている部品
Qは選別トラック31から内周側へはみ出して移送され
るが、そのはみ出し部分に上記の空気噴出ノズル53か
ら空気が噴出されるので、長さ方向を移送方向と直交さ
せている部品Qは滑落面34Dを経由してボウル21内
へ落下するようになっている。なお、図11において一
点鎖線は部品Qの移送の向き選別機構51の下流側にお
ける天井部材52の輪郭であり、選別トラック31との
間の間隔を狭めて、長さ方向を移送方向に向けた表向き
の部品Qが姿勢を変えることなく移送されるようになっ
ている。
【0024】本実施の形態の振動パーツフィーダの部品
の表裏選別機構は以上のように構成されるが、次にその
作用を説明する。
【0025】振動パーツフィーダのボウル21の底面か
ら過剰気味に移送されてくる部品Qは、図2を参照し
て、長さ方向の向きは不定で、部分的に重なり合い過剰
気味に、かつ表向きの部品Qと裏向きの部品Qとが混在
した状態で選別トラック31へ送り込まれる。部品Qは
周壁33に接して移送されるが、過剰気味の部品Qは図
4に示す幅が狭められた選別トラック31において滑落
面34Aを経由してボウル21内へ落下し、移送量の調
整が行なわれる。
【0026】次いで部品Qは図2のスリット35に至
り、重なっている部品Qが崩される。すなわち、図5に
示すように、スリット35の底面35Bが選別トラック
31の面から0.5mmの高さにあり、部品Qの全高H
は1mmであるから、部品Qが2層に重なっている場
合、下層の部品Qは周壁33に接して移送されるに対し
て、上層の部品Qは周壁33に接して移送されてきた先
頭の角部がスリット35に入り込み、スリット35の下
流側のトラックブロック30のスリット面に衝突するこ
とにより、下層の部品Qと上層の部品Qとが分離され重
なりが崩される。部品Qが多層に重なっている場合であ
っても、下から1層目の部品Qと2層目の部品Qとが分
離される時の衝撃によって3層目、4層目等の上層の部
品Qも崩される。
【0027】続いて部品Qは図6に示す幅が更に狭めら
れた部品の移送の向き選別領域の選別トラック31に至
り、長さ方向を移送方向に向けている部品Qはそのまま
移送されるが、長さ方向を移送方向と直交させている部
品Qは重心が選別トラック31から外れることから、滑
落面34Bを経てボウル21内へ排除される。この時点
において、部品Qは表向きのものと裏向きのものとが混
在している。
【0028】そして、長さ方向を移送方向に向けた部品
Qが図7、図8に示した第1表裏選別機構41に至る。
側壁部Qwを上にして移送されてくる表向きの部品Qは
切込み溝42a、42bの上をそのまま通過するが、側
壁部Qwを下にして移送されてくる裏向きの部品Qは、
移送の前後となっている側壁部Qw、すなわち、側壁部
Qwの先頭側と後尾側とが切込み溝42a、42bに嵌
まり込む。図12はその作用を経時に示す断面図であ
る。裏向きの部品Qは上流側の選別トラック31を図1
2のAに示すように周壁33に接して移送されてくる
が、図8に示した位置において一点鎖線で示すように、
また、図12のBに示すように、部品Qは前後の側壁部
Qwが切込み溝42a、42bに嵌まり込んで内周側へ
傾き、舌状部43にかぶさる。舌状部43の内周側の先
端部の切欠き44に開口している空気噴出孔45からは
常時空気が噴出されており、裏向きの部品Qの側壁部Q
wの内側へ空気が吹き付けられることから、図12のC
に示すように、裏向きの部品Qは舌状部43から脱落し
吹き飛ばされてボウル21内へ排除される。この時にお
いて、切込み溝42a、42bの下流側切込み縁r1
2 が下流側へ傾斜されているので、部品Qは捩り振動
の移送力も付加され、下流側切込み線r1 、r2に沿っ
て移動し舌状部43から脱落する。
【0029】第1表裏選別機構41を通過した部品Qは
図9に示す選別トラック31を経て、図10に示す幅の
狭められた選別トラック31に至り、図6の部品の移送
の向き選別領域で選別に洩れて移送されてきた長さ方向
を移送方向と直交させている部品Qが重心を外すことに
より滑落面34Cを経てボウル21内へ排除された後、
図2における第2表裏選別機構41’に至り、第1表裏
選別機構41における選別排除に洩れた裏向きの部品Q
が選別排除される。従って、第2表裏選別機構41’よ
り下流側においては表向きの部品Qのみが移送される。
【0030】そして、表向きで長さ方向を移送方向に向
けた部品Qが図11に示す移送の向き選別機構51に至
り、長さ方向を移送方向と直交させている部品Qの最終
的な選別が行なわれる。すなわち、長さ方向を移送方向
に向けた部品Qは幅を狭められた選別トラック31上を
そのまま移送されるに対して、長さ方向を移送方向と直
交させている部品Qは選別トラック31からはみ出した
部分に上方の空気噴出ノズル55から空気が吹きつけら
れて強制的に排除される。そして、向き選別機構51を
通過した表向きで長さ方向を移送方向に向けた部品Qは
天井面を下げて狭められた天井部材52と選別トラック
31との間を移送され、姿勢を保持されて次工程へ供給
される。
【0031】本実施の形態の振動パーツフィーダの部品
の表裏選別機構は以上の様に構成され作用するが、勿
論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的
思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0032】例えば本実施の形態においては、第1表裏
選別機構41(第2表裏選別機構41’においても同
様)の空気噴出孔45からの空気をボウル21の径方向
へ噴出させたが、やや下流側へ向けて噴出させ、舌状部
43からの部品Qの脱落に捩り振動の移送力を効率よく
利用するようにしてもよい。
【0033】また本実施の形態においては、切込み溝4
2a、42bの下流側切込み縁r1、r2 の傾斜角度を
15度としたが、この傾斜角度は部品の形状によって異
なり一概には規定されず、部品の形状に応じて最も適切
な傾斜角度が選別される。
【0034】また本実施の形態においては、切込み溝4
2a、42bを下流側切込み縁r1、r2 のみ下流側へ
傾斜させた形状としたが、上流側切込み縁p1 、p2
同時に上流側へ傾斜させた形状とすることもできる。
【0035】また本実施の形態においては、長方形状の
浅い角皿状の部品Qについて、移送の向きを選別した後
に、本発明の表裏選別機構が適用して表裏を選別する場
合を例示したが、本発明の表裏選別機構は正方形状の浅
い角皿状の部品についての表裏選別にも同様に適用され
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の振動パーツフィーダの部品の表
裏選別機構は上述のような形態で実施され、以下に述べ
るような効果を奏する。
【0037】すなわち、本発明の振動パーツフィーダの
部品の表裏選別機構は、選別トラックに、裏向きとなっ
ている浅い角皿状の部品の側壁部の移送の前後の部分が
嵌まり込む2本の切込み溝を入れて舌状部を形成し、舌
状部の先端部に開口する空気噴出孔を設けて、切込み溝
に嵌まり込み円周側へ傾斜して舌状部にかぶさる裏向き
の部品を噴出空気によって脱落させるようにしているこ
と、更には切込み溝の下流側切込み縁を下流側へ傾斜さ
せて部品の脱落に捩り振動の移送力を利用し得るように
していることにより、表向きの部品と裏向きの部品との
選別を極めて効率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】選別対象の部品を示す図であり、Aは平面図、
BはAにおける[B]−[B]線方向の断面図、CはA
における[B]−[B]線方向の断面図である。
【図2】振動パーツフィーダのボウルの部分平面図であ
る。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の断面図で
ある。
【図4】図2における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】図2における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図2における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図2における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】図7に示される部分の平面図である。
【図9】図2における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図2における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】図2における[11]−[11]線方向の断
面図である。
【図12】表裏選別機構の作用を説明する図である。
【図13】従来例における選別対象の部品の斜視図であ
る。
【図14】一般的な振動パーツフィーダの部分破断側面
図である。
【図15】従来例における表裏選別機構の平面図であ
る。
【図16】図15における[16]−[16]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
31 選別トラック 41 第1表裏選別機構 41’ 第2表裏選別機構 42a 切込み溝 42b 切込み溝 43 舌状部 44 切欠き 45 空気噴出孔 51 向き選別機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浅い角皿状の部品を選別対象として、振
    動パーツフィーダのボウルの周壁に沿って形成され、前
    記ボウルの中心から径外方を向いて下向き傾斜に設けら
    れた選別トラックにその内周側から上流側と下流側とに
    同様な形状の2本の切込み溝を入れて舌状部を形成し、
    開口側を上にして移送されてくる表向きの前記部品はそ
    のまま通過するが、前記開口側を下にして移送されてく
    る裏向きの前記部品はその側壁部の移送の前後となる部
    分が前記2本の切込み溝に嵌まり込み内周側へ傾いて前
    記舌状部にかぶさり、続いて該舌状部から脱落して選別
    される振動パーツフィーダの部品の表裏選別機構におい
    て、 前記舌状部の内周側の先端部に空気噴出孔が開口されて
    おり、前記ボウルの中心部へ向けて噴出される空気によ
    って、裏向きの前記部品が前記舌状部から脱落されて選
    別されることを特徴とする振動パーツフィーダの部品の
    表裏選別機構。
  2. 【請求項2】 該舌状部を形成する2本の前記切込み溝
    がそれぞれにおいて、上流側の切込み縁を径方向の直線
    状とし、切込み先端における前記切込み溝の溝幅を前記
    部品の前記側壁部の厚さより僅か大とし、前記切込み溝
    の溝幅が内周側ほど広がるように、下流側の切込み縁を
    径方向とは所定の角度でテーパー状に下流側へ傾けた形
    状とされており、 裏向きの前記部品の前記側壁部の移送の前後となる部分
    が前記2本の切込み溝に嵌まり込み、前記部品が前記舌
    状部にかぶさった後、前記噴出空気によって前記舌状部
    から脱落されるに際して、前記振動パーツフィーダの捩
    り振動による移送力が、下流側の前記切込み縁に沿う前
    記部品の脱落を助けることにより、前記部品の前記舌状
    部からの脱落が円滑に行われる請求項1に記載の振動パ
    ーツフィーダの部品の表裏選別機構。
  3. 【請求項3】 前記2本の切込み溝と、前記空気噴出孔
    を備えた前記舌状部とからなる前記表裏選別機構の複数
    が前記選別トラックに直列に並んで設けられている請求
    項1または請求項2に記載の振動パーツフィーダの部品
    の表裏選別機構。
  4. 【請求項4】 前記2本の切込み溝と、前記空気噴出孔
    を備えた前記舌状部とからなる前記表裏選別機構の上流
    側において、前記選別トラックの外側周壁に上流の外周
    側から周壁面に至り径方向とは斜交するスリットを設け
    て、該スリットの底面が前記周壁面において前記選別ト
    ラックから前記部品の厚さよりは小さい高さにレベルに
    形成されており、重なって移送されてくる前記部品のう
    ち、下層の前記部品は前記スリットへ入ることなく前記
    周壁面に接して移送され、上層の前記部品は前記周壁面
    に接している側の先頭の角部が前記スリットへ入り込
    み、下流側のスリット面に衝突することにより、重なっ
    た前記部品が崩されて前記表裏選別機構へ移送される請
    求項1から請求項3までの何れかに記載の振動パーツフ
    ィーダの部品の表裏選別機構。
  5. 【請求項5】 前記部品が長方形状の部品であり、前記
    2本の切込み溝と、前記空気噴出孔を備えた前記舌状部
    とからなる前記表裏選別機構の上流側において、前記選
    別トラックの幅が前記長方形状の部品の幅の1/2より
    は大で、前記長方形状の部品の長さの1/2よりは小と
    されており、移送されてくる前記長方形状の部品の中か
    ら、長さ方向を移送方向と直交させている前記長方形状
    の部品が排除されて、前記表裏選別機構へ移送される請
    求項1から請求項4までの何れかに記載の振動パーツフ
    ィーダの部品の表裏選別機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008214053A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Shinko Electric Co Ltd 部品供給装置
JP2010076931A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Juki Corp ボタン選別装置およびボタン選別方法
JP2011213421A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sinfonia Technology Co Ltd ワーク供給装置
JP2017149588A (ja) * 2017-05-23 2017-08-31 青山 省司 過長部品の通過規制構造部およびパーツフィーダ

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