JPH0958849A - 部品整送装置 - Google Patents

部品整送装置

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JPH0958849A
JPH0958849A JP24367495A JP24367495A JPH0958849A JP H0958849 A JPH0958849 A JP H0958849A JP 24367495 A JP24367495 A JP 24367495A JP 24367495 A JP24367495 A JP 24367495A JP H0958849 A JPH0958849 A JP H0958849A
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feeding
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chip
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Shuichi Narukawa
修一 成川
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Abstract

(57)【要約】 [課題] 小さい天板部と大きい地板部とからなり、地
板部の長辺の長さと短辺の長さの差が小さい部品につい
て、表裏と移送方向とを整えて移送し得る部品整送装置
を提供すること。 [解決手段] 捩り振動パーツフィーダのボウル21の
平板状のトラック24に接続して、断面が上に開いて傾
斜したJ字形状の第1整送トラック51とその下流端に
下方への段差55を介して同じく断面が傾斜したJ字形
状の第2整送トラック56を斜交して接続してチップL
を移送する。更に第2整送トラック56に接続して表裏
検知用の光センサ81と検知された裏向きのチップLを
排除するための光センサ用光路を兼ねる空気噴出スリッ
ト84とを設けた第1表裏選別機構71、及び同様な第
2表裏選別機構79を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品の選別整送装置に関
するものであり、更に詳しくは部品の表裏と移送の向き
を整えて移送する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図1のAは選別整送対象
の一例としての白色のチップLED(発光ダイオード)
L(以降、チップと略)の斜視図であり、整送時に取る
べき姿勢と移送方向(白抜き矢印)を示す。また、図1
のBはチップLの側面図である。すなわち、容積の小さ
い天板部Laと容積の大きい地板部Lbとからなり重心
位置は地板部Lb側にある。また、地板部Lbの移送方
向となる長辺Aの長さ=2.0mm、短辺Bの長さ=
1.25mmであり、長辺Aと短辺Bとの差は0.75
mmと小さい。また、全高H=1.1mmである。以降
においては天板部Laを上にした姿勢を表向き、地板部
Lbを上にした姿勢を裏向きとする。
【0003】従来、このような部品を整送するには捩り
振動パーツフィーダが使用される。長辺と短辺との長さ
の差が大きい部品は捩り振動によってオリエンテーショ
ンされ、長辺を移送方向に向けるが、長辺と短辺との長
さの差が小さい部品はオリエンテーションを受けにく
く、長辺を移送方向に向けた部品と短辺を移送方向にむ
けた部品とがほぼ半ばした状態で移送される。また、長
辺を移送方向とする部品と短辺を移送方向とする部品を
選別する場合、長辺を移送方向とする部品は通過し得る
が短辺を移送方向とする部品は通過し得ない幅の例えば
トンネルを設けることが行われる。長辺と短辺との長さ
の差が大きい場合にはトンネル幅を余裕を持って広くし
ても短辺を移送方向とする部品は入り込まず長辺を移送
方向とする部品は容易に入り込めるのでその選別はスム
ーズに進むが、長辺と短辺との差が小さい場合にはトン
ネル幅に余裕を持たせることができないので、長辺を移
送方向とする部品もトンネルに容易に入り込めず選別が
渋滞する。従って、その選別は光センサで長短の差を検
知して選別することになるが、その分だけ整送装置のコ
ストを上昇させる。更には、上述したように移送方向に
関してほゞ半数の部品を選別排除するほか、表裏に関し
て更に半数を選別排除することになるので次工程への供
給効率は極めて低くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、小さい天板部と大きい地板部とからな
り、地板部の長辺の長さと短辺の長さの差が小さい部品
について表裏と移送方向とを整えて次工程へ高能率で供
給し得る部品整送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、ほぼ同
一厚さで容積の小さい直方体形状の天板部と容積の大き
い直方体形状の地板部とが側面の方向を揃え重ねて形成
されて重心が前記地板部側にあり、かつ前記地板部の長
辺の長さと短辺の長さとの差が小さい部品の表裏と移送
方向とを整えて移送するための捩り振動パーツフィーダ
からなる部品整送装置において、前記捩り振動パーツフ
ィーダのボウルに断面がJ字形状で内周側に丸溝部を有
し、前記丸溝部の溝幅が前記長辺の長さとほぼ同等の長
さに形成されている整送トラックと、該整送トラックの
下流側に連接された平板状の選別トラックと、該選別ト
ラックに配置された前記部品の表裏を検知するための光
センサと該光センサが裏向きの部品を検知した場合に該
裏向きの前記部品に対して空気を噴出する空気噴出源と
からなる表裏選別機構とが設けられており、前記部品が
前記整送トラックを通過する間に前記短辺を移送方向に
向けた前記部品が前記長辺を移送方向に向け、かつ表向
きの前記部品の割合が増大され、続く前記表裏選別機構
へ移送されて裏向きの前記部品が前記光センサで検知さ
れ、前記空気噴出源からの噴出空気によって吹き飛ばさ
れ排除されることにより、前記選別トラックの下流端か
ら表向きで前記長辺を移送方向に向けた前記部品が排出
されることを特徴とする部品整送装置、によって達成さ
れる。
【0006】
【作用】断面がJ字形状の整送トラックの、溝幅が部品
の長辺の長さとほゞ同等の丸溝部を振動によって移送さ
れる間に、短辺を移送方向に向けた部品は重心位置が高
いので重心位置が低い長辺を移送方向とする向きに向き
を変える。また、長辺を移送方向に向けた部品の中で重
心位置の高い裏向きの部品は振動によって移送される間
に、横転を重ねて重心位置が低い表向きの姿勢に変換さ
れる。次いで、表裏選別部へ移送され、残る裏向きの部
品が光センサで検知され、空気噴出源からの噴出空気に
よって吹き飛ばされて排除され、部品整送装置の下流端
から表向きで長辺を移送方向に向けた部品が排出され
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例による部品選別整送装
置について図面を参照して説明する。
【0008】(第1実施例)図2はチップLを次工程へ
供給する部品整送装置1の部分破断側面図であり、図3
は同装置1の平面図である。すなわち、同装置1はチッ
プLを収容し整送するためのボウル21と、これに捩り
振動を与える駆動部11とからなっている。
【0009】図2を参照し、駆動部11においては、ボ
ウル21の底板と一体的に固定されて可動コアを兼ねる
可動ブロック12が等角度間隔に配設した傾斜板ばね1
3によって下方の固定ブロック14と連結されている。
固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁石1
6が可動ブロック12と僅かな間隙をあけ対向して設け
られている。駆動部11の周囲は防音カバー17で覆わ
れており、駆動部11はボウル21と共に防振ゴム18
を介して床19上に設置されている。そして、コイル1
5に交流が通電されることにより、ボウル21に上方か
ら見て時計方向の捩り振動を与える。
【0010】振動盆としてのボウル21は、図3を参照
して、底面22にチップLが表裏不定、向き不定のまま
多数収容され、捩り振動を与えられて矢印mで示す方向
へ移送される(チップLは微小であるために図示してい
ない)。又、底面22に起点24sを有し、ボウル21
の周壁23の内面に沿いスパイラル状に上昇する平板状
のトラック24が設けられており、チップLの移送路と
なる。なお、トラック24はボウル21の径外方を向い
て若干下向き傾斜に設けられており、チップLは周壁2
3の内面に接して移送される。トラック24の最上部の
周回には単列・単層化部40、整送部50、表裏選別部
60とが設けられているほか、単列・単層化部40に位
置してチップLの早出しゲート31とボウル21の底面
22上のチップLの欠乏を監視するモニタ35とが設け
られている。
【0011】早出しゲート31は図3における[4]−
[4]線方向の断面を示す図4も参照して、ボウル21
の周縁部25に固定され、周縁部25に形成した切欠き
32内へ延在するサポート・ブロック33を遊嵌するボ
ルト33aにゲート板34が螺着固定されており、緊急
時にはボルト33aを緩めてゲート板34を取りはずし
チップLをボウル21の外部へ取り出すようになってい
る。定常時には使用されない。
【0012】モニタ35は、図3、及び図3における
[6]−[6]線方向の断面を示す図6を参照して、ボ
ウル21の周縁部25に支持ブロック35を介してサポ
ート36がその長孔36aを挿通するボルト37によっ
てボウル21の径方向の位置を調整可能に固定され、こ
のサポート36を挿通する光センサ38のネジ部にサポ
ート36を挟んで螺着された上下2個のナット39によ
って上下位置を調整可能に固定されている。光センサ3
8は発光素子と受光素子とを内蔵しボウル21の底面2
2上の白色のチップLを監視しており、低反射率の底面
22からの反射を受光し受光量が低下することによって
チップLの欠乏を検知する。そしてチップLの欠乏が検
知されると図示しない手段によってチップLが補給され
る。
【0013】単列・単層化部40は早出しゲート31の
下流側の半月形状の第1切欠き41と、これに続く第1
分離板42と第2分離板48及び第2切欠き49とから
なっている。第1切欠き41はトラック24をチップL
が単列でのみ通過し得る幅に狭めており、周壁23に接
することなく過剰気味に多列で移送されてくるチップL
を陥落させ底面22上へ戻すようになっている。
【0014】第1分離板42は積み重なっているチップ
Lを崩すためのもので、図3における[5]−[5]線
方向の断面を示す図5も参照し、チップLと同程度の厚
さを有し、トラック24上に設けられている。すなわ
り、第1分離板42はボウル21の周縁部25に設けた
切欠き47内において、抑えブロック45を遊嵌し、そ
れ自身の穴44を挿通するボルト46によって周縁部2
5に固定されており、第1分離板42の端縁部43を上
流側から下流側にかけてトラック24上へ張り出させて
いる。従って第1分離板42は自身の穴44の大きさの
範囲内でトラック24上への張り出し幅を調整し得る。
端縁部43には厚さがチップLの厚さより小さく幅がチ
ップLの短辺Bの幅と同程度の段差43aが形成されて
いる。移送されてくる重なったチップLのうち最下層の
チップLは端縁部43に導かれてトラック24の内周側
へ移動され、2層目が段差43a上をトラック24の内
周側へ移動されるが、3層目以上は第1分離板42へ乗
り上げて移送され、その下流端からトラック24上へ落
下することにより重なったチップLが分離される。第2
分離板48は第1分離板42と同様に形成されており、
積み重なったチップLの分離を確実化するために設けら
れている。
【0015】また、第2切欠き49は第1切欠き41と
同様に形成されており、第1分離板42、第2分離板4
8で多列化したチップLを再度単列化させるためのもの
である。図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある図7は第2切欠き49と、それによって狭められた
トラック24上を示す。
【0016】単列・多層化部40に続いて整送部50が
約1/4周にわたり形成されている。整列部50は第1
整送トラック51と、その下流端において小さい段差5
5を介して接続されている第2整送トラック56とから
なっている。整送部50の斜視図である図9、図3にお
ける[8]−[8]線方向の断面を示す図8、図3にお
ける[10]−[10]線方向の断面を示す図10、及
び整送部50の部分拡大平面図である図12を参照し
て、第2切欠き49に発する弧状の第1整送トラック5
1は図10に示すように断面が上に開いて傾斜したJ字
形状に形成されており、周壁23に向かって上向きの傾
斜面部52と溝幅がチップLの長辺Aの長さと同等な丸
溝部53とからなっている。そして丸溝部53の内周側
の平面部との間に稜線54が形成されている。
【0017】図9を参照し、第2切欠き49で狭められ
たトラック24を単列で通過し、周壁23に接して移送
されるチップLは周壁23と斜交して形成されている第
1整送トラック51の丸溝部53の外周側から滑落して
丸溝部53内へ入り込む。また、第1整送トラック51
の下流端において下方への段差55を介し斜交して第2
整送トラック56が接続され弧状に形成されているが、
この段差55の大きさは図8に示すようにチップLの全
高Hよりは小さい。第2整送トラック56の断面も第1
整送トラック51と同様に上に開いて傾斜したJ字形状
をしており、周壁23へ向かい上向きの傾斜面部57と
溝幅がチップLの長辺Aの長さと同等な丸溝部58とか
らなっている。そしてチップLは第2整送トラック56
の丸溝部58の外周側から段差55を落ちて丸溝部58
内へ入る。この段差55は第1整送トラック51におい
て短辺Bを移送方向に向けて移送されているチップLが
第2整送トラック56へ移行する時に長辺を移送方向に
向けるように設けられている。
【0018】図3へ戻り、整送部50の第2整送トラッ
ク56の下流端に連接して表裏選別部60のトラック・
ブロック61がボウル21の周縁部25の上面に固定さ
れており、このトラック・ブロック61上に平板状の選
別トラック64がボウル21の径外方へ向かって若干下
向き傾斜に形成されている。この連接箇所においては図
3における[13]−[13]線方向の断面を示す図1
3に示すように、上流側の第2整送トラック56は選別
トラック64の中央部に位置して接続されており、第2
整送トラック56の傾斜面部57に傾倒して移送されて
くるチップLがあっても移送詰まりが発生しないように
されている。
【0019】図3を参照して、選別トラック64は直ち
に幅が狭められ短辺Bの長さと同程度の幅とされるが、
幅が狭められた箇所の直下流側における周壁65には、
積み重なっているチップLを単層化させるための空気噴
出孔67が開口され、空気が常時噴出されている。すな
わち、図3における[14]−[14]線方向の断面を
示す図14を参照して、ボウル21の周縁部25の上面
のトラック・ブロック61に穿設した空気孔66に連通
させて、周縁部25には下方から圧縮空気配管26が挿
入螺着されている。空気孔66からは周壁65に向かう
空気噴出孔67が設けられ、選別トラック64をチップ
Lが積み重なって移送される場合の2層目のチップLの
高さに開口されている。
【0020】空気噴出孔67の下流側には第1表裏選別
機構71が設けられている。図3、及び図3における
[15]−[15]線方向の断面を示す図15を参照し
て、ボウル21の周縁部25の外周にL型ブロック72
が2本のボルト73で固定され、L型ブロック72には
光センサ81を構成する一方の受光素子83が2本のビ
ス83bで取り付けられると共に、逆L字形状のセンサ
・サポート75が2本のボルト74で固定され、その先
端部には光路としての開孔76を設けたプロテクタ77
で保護してもう一方の発光素子82がビス82bで取り
付けられている。
【0021】また、選別トラック64を移送される長辺
Aを移送方向に向けた表向きのチップLの天板部Laの
高さ位置で、トラック・ブロック61の上部を切り欠い
て、ボウル21の径外方を向いて若干下向きの傾斜面を
形成させ、その傾斜面上に発光素子82と受光素子83
との間の光路としての横長のスリット84を形成させる
ようにスリット・アタッチメント85が2本のビス85
bで取り付けられている。スリット84の横幅は表向き
で長辺Aを移送方向に向けたチップLの天板部La、及
び表向きで短辺Bを移送方向に向けたチップLの天板部
Laでは隠蔽されない幅とされている。そして、裏向き
で長辺Aを移送方向に向けたチップLの地板部Lbでは
完全に隠蔽される長さとされている。従って、長辺Aを
移送方向に向けた表向きのチップLがスリット84の前
を通過しても発光素子82からの光は常に受光素子83
で受光されるが、長辺Aを移送方向に向けた裏向きのチ
ップLがスリット84の前を通過する場合は一時的に発
光素子82からの光が完全に遮断され受光素子83に届
かない。この光の遮断の有無によって光センサ81によ
る表裏の検知が行われる。なお、ほとんど存在しないが
短辺Bを移送方向に向けたチップLが移送されてスリッ
ト84の前を通る場合には、表向き、裏向き何れの場合
も発光素子82からの光は遮断されない。
【0022】更には、トラック・ブロック61にはスリ
ット84内へ開口する空気孔86が穿設されており、こ
の空気孔86に連通させて、ボウル21の周縁部25に
下方から圧縮空気配管27が挿入螺着されている。すな
わち、スリット84は光センサ81の光路と噴出空気の
通路とに兼用される。そして、光センサ81が裏向きの
チップLを検知した時には、その信号の入力される図示
しないコントローラが、圧縮空気配管27に設けられて
いる電磁弁を瞬時的に開とし、空気がスリット84から
瞬時的に噴出されて、検知された裏向きのチップLを吹
き飛ばすようになっている。空気はスリット84から受
光素子83側へも噴出されるが、裏向きのチップLの吹
き飛ばしには支障とならないほか、電磁弁が閉となった
時の圧縮空気配管27中の残圧を急速に解放し、空気の
噴出をシャープに停止させることに働く。またチップL
が吹き飛ばされて落ちるトラック24には切欠き88を
設けて、ボウル21の底面22上への戻りを容易にして
いる。
【0023】第1表裏選別機構71の直下流側には、な
お残る短辺を移送方向に向けたチップLを排除するため
の空気噴出ノズル96が設けられている。図3、及び図
3における[16]−[16]線方向の断面を示す図1
6を参照して、下向きの空気噴出ノズル96を取り付け
たノズル・アタッチメント97がトラック・ブロック6
1を貫通し周縁部25に達するボルト98によってトラ
ック・ブロック61の上面に固定されており、ノズル・
アタッチメント97には空気噴出ノズル96に連通させ
てボウル21の外周側から圧縮空気配管28が挿入螺着
されており、空気噴出ノズル96からは空気が常時噴出
されている。すなわち、チップLが長辺Aを移送方向に
向けて選別トラック64を移送される場合には、図12
に示すようにチップLは選別トラック64からはみ出さ
ないが、短辺Bを移送方向に向けている場合には一方の
短辺B側が選別トラック64から若干はみ出す。このは
み出し部分に空気噴出ノズル96からの噴出空気が吹き
付けられて、短辺Bを移送方向に向けたチップLが選別
トラック64から排除されるようになっている。また、
排除されたチップLが落ちる周縁部25には切欠き99
が設けられ、ボウル21内への戻りを容易にしている。
【0024】空気噴出ノズル96の下流側にはチップL
の表裏を最終的にチェックするための第2表裏選別機構
79が設置されているが、これは上述の第1表裏選別機
構71と全く同様に構成されているので、その説明は省
略する。
【0025】第2表裏選別機構79の下流側には、図3
及び図3における[17]−[17]線方向の断面を示
す図17を参照して、ボウル21の周縁部25に出口ブ
ロック101が固定されており、これにガイド・プレー
ト102がビス102bで固定され、ボルト107によ
ってノズル・アタッチメント105と共に抑えプレート
103が固定されて、長辺Aを移送方向に向けたチップ
Lが、単列、単層で通過し得る幅と高さのトンネル状の
出口トラック104が形成されている。
【0026】ノズル・アタッチメント105には、出口
トラック104を移送されるチップLを加速するための
空気噴出ノズル106が下流側へ向けて下向き傾斜に設
けられており、空気噴出ノズル106に連通させて、ノ
ズル・アタッチメント105にはボウル21の外周側か
ら圧縮空気配管29が挿入螺着されている。空気噴出ノ
ズル106からは空気が常時噴出されており、ガイド・
プレート102と抑えプレート103との間隙から出口
トラック104内へ吹き込まれてチップLを後押しする
ようになっている。
【0027】第1実施例の部品整送装置1は以上のよう
に構成されるが、次にその作用について説明する。
【0028】図3を参照して、ボウル21の底面22に
収容されているチップLは捩り振動を受けて周辺部へ移
動すると共に矢印mで示す方向へ移送され、起点24s
からトラック24へ乗り、周壁23に接して表裏不定、
向き不定で移送される。底面22上のチップLは図6に
示すモニタ35によって常時監視されており、欠乏が検
知されると図示しない手段によって補給されるので、底
面22上でチップLが空になることはない。
【0029】チップLはトラック24をスパイラル状に
移送されて上昇し、第1表裏選別機構71と第2表裏選
別機構79との直下となる位置にそれぞれ形成されてい
る切欠き88、89によって幅が狭められたトラックを
通過することによって予備的に単列化されながら更に上
昇を続ける。そして、早出しゲート31をそのまま通過
して単列・単層化部40の第1切欠き41に至るが、こ
の第1切欠き41によってトラック24はチップLが単
列でのみ通過し得る幅に狭められているので、多列にな
って過剰気味に移送されてくるチップLは第1切欠き4
1内へ陥落してボウル21の底面22へ戻され、周壁2
3に接して移送されるチップLのみが通過する。従っ
て、第1切欠き41以降では表裏不定、向き不定のまま
単列での移送になる。
【0030】第1切欠き41の直下流側の第1分離板4
2においては、積み重なって移送されて来るチップLの
うち、最下層のチップLは第1分離板42の端縁部43
に導かれてトラック24の内周側へ移動されるが、2層
目のチップLは段差43a上を移送され、3層面以上は
第1分離板42に乗り上げて移送されトラック24へ落
ちることにより、積み重なったチップLは崩され分離さ
れる。更に、続く同様な第2分離板48によって同様な
分離が繰り返されて積み重なったチップLは確実に分離
される。そして、第2切欠き49に至り、狭められたト
ラック24によってチップLは最終的に単列化されて、
図9に示す整送部50へ移送される。
【0031】整送部50の第1整送トラック51は図1
0に示すように断面が上に開いて傾斜したJ字形状をし
ており、傾斜面部52と丸溝部53とからなるが、図9
に見られるように周壁23に接してトラック24を移送
されるチップLは外周側から丸溝部53内へ滑り込む。
そして、チップLが前後相接するような密接状態で移送
されて来ても傾斜面部52が一時的溜り場所となり、丸
溝部53への移行は極めて滑らかに進行する。
【0032】第1整送トラック51においては、図10
のAを参照し、丸溝部53内で短辺Bを移送方向に向け
ているチップLが一方の短辺B側を丸溝部53の稜線5
4に載置する状態となっても、載置箇所が支点となって
丸溝部53内にある他方の短辺B側を先行させ、図10
のBに示すように、長辺Aを移送方向に向けるように方
向変換される。図12におけるチップL1 はその状況を
示し、実線の向きから丸溝部53内にある短辺B側を先
行させ一点鎖線の向きを経て、二点鎖線で示すように長
辺Aを移送方向に近付ける。その他の箇所にあって、短
辺Bを移送方向に向け長辺Aが丸溝部53と直行気味の
チップLは重心位置が高く、振動を受けて丸溝部53内
を移送される間に、重心位置が低くなる長辺Aを移送方
向とするように向きを変える。
【0033】図11は第1整送トラック51の図10と
同様な断面図であり、長辺Aを移送方向に向けた裏向き
のチップLが第1整送トラック51を移送される途中で
表向きに変換される状態を示す。すなわち、図11のA
において一点鎖線の裏向きのチップLは振動を受けて移
送される間に実線で示す傾いた姿勢を取ると、地板部L
bに重心があることから、図11のBに一点鎖線で示す
ように傾斜面部52側へ横転し、更に実線で示すように
横転して表向きになる。図11のAにおいて、チップL
が傾斜面部52上で実線で示す傾きとは逆の傾きをする
場合も同様である。このようにして、第1整送トラック
51を移送される間にチップLは長辺Aを移送方向に向
け、かつ表向きの割合を増大させる。
【0034】更には、図8、図9、図12を参照して、
チップLは第1整送トラック51から下方への小さい段
差55を落ちて第2整送トラック56へ移行されるが、
この時、第1整送トラック51にあって短辺Bを移送方
向に向けているチップLは長辺Aを移送方向に向けるよ
うになる。すなわち、第2整送トラック56は第1整送
トラック51の下流端に斜交し下方への段差55を介し
て接続されており、図12に示す短辺Bを移送方向に向
けた実線のチップL2 は段差55において一点鎖線で示
すチップL2 のように、一方の短辺B側を先端とし第2
整送トラック56へ落として接触させ、他方の短辺B側
を後端とし第1整送トラック51側に残して下向きに傾
いた姿勢を取るが、先端となる一方の短辺B側は第2整
送トラック56の移送力を受けるに対して、後端となる
他方の短辺B側は第2整送トラック56の傾斜面部57
が障害となって移送が遅れることから、二点鎖線のチッ
プL2 に示すように、第2整送トラック56へ移行する
時点では長辺Aを移送方向に向けるようになる。第1整
送トラック51において長辺Aを移送方向に向けている
チップLも段差55において先端の短辺B側を第2整送
トラック56へ落とし、同様にして第2整送トラック5
6において長辺Aを移送方向に向ける。従って第2整送
トラック56においては短辺Bを移送方向に向けたチッ
プLは殆ど存在しなくなる。そして、第2整送トラック
56においても裏向きのチップLが表向きとなるので、
表向きの割合が増大されて表裏選別部60へ送り込まれ
る。
【0035】表裏選別部60においては、図13に示す
ように、チップLは断面が傾斜したJ字形状の第2整送
トラック56から平板状の選別トラック64へ移行され
るが、直ちに選別トラック64の幅が狭められて図14
に示す周壁65に開口されて常時空気が噴出されている
空気噴出孔67の前を移送されることにより、積み重な
って移送されてくるチップLがある場合、2層目以上が
一点鎖線で示すように吹き飛ばされて単層化される。
【0036】次いでチップLは単列・単層化された状態
で第1表裏選別機構71へ移送されるが、図15を参照
して、選別トラック64をチップLが長辺Aを移送方向
に向けて表向きで移送されてくる場合には、天板部La
がスリット84の高さになるが、天板部Laではスリッ
ト84の横幅を隠蔽し得ないので、光センサ81の発光
素子82からスリット84を通って受光素子83に至る
光は遮断されず、常に受光素子83で受光される。この
受光信号を入力される図示しないコントローラは圧縮空
気配管27の電磁弁を作動させないので、スリット84
からは空気が噴出されず、表向きのチップLはそのまま
通過する。
【0037】チップLが長辺Aを移送方向に向けて裏向
きで移送されてくる場合には、地板部Lbがスリット8
4の高さになり、地板部Lbの長辺A側の側面がスリッ
ト84を隠蔽するので、発光素子82からの光は一時的
に遮断され受光素子83で受光されない。遮断信号を入
力されるコントローラは圧縮空気配管27の電磁弁を瞬
時的に開とするので、スリット84から空気が噴出さ
れ、裏向きのチップLは吹き飛ばされて排除され、直下
のトラック24に設けられた切欠き88を経てボウル2
1の底面22へ戻される。殆ど存在しないが短辺Bを移
送方向に向けて移送されてくるチップLがある場合に
は、表向き、裏向きの何れであってもスリット84を隠
蔽出来ないので、チップLはそのまま通過する。
【0038】第1表裏選別機構71の直下流側では図1
6に示す空気噴出ノズル96から空気が常時噴出されて
いるので、長辺Aを移送方向に向けたチップLはそのま
ま通過するが、短辺Bを移送方向に向けたチップLは一
方の短辺B側が選別トラック64から若干はみ出して移
送されるので、このはみ出た部分に空気噴出ノズル96
からの空気が吹き付けられ、一点鎖線で示すように選別
トラック64から排除され、周縁部25に形成した切欠
き99を経由してボウル21のトラック24へ戻され
る。
【0039】空気噴出ノズル96によって短辺Bを移送
方向に向けたチップLが排除されてチップLは第2表裏
選別機構79へ移送される。第2表裏選別機構79の作
用は第1表裏選別機構71と全く同様であり、残ってい
る裏向きのチップLがあれば、これは選別排除され、直
下のトラック24に設けた切欠き89を経由してボウル
21の底面22へ戻される。
【0040】第2表裏選別機構79を通過したチップL
はトンネル状の出口トラック104へ移送される。図
3、図17に示すように、長辺Aを移送方向に向けたチ
ップLが単列、単層でのみ通過し得る幅と高さの出口ト
ラック104を移送されることにより、チップLは出口
トラック104からの飛び出しや、重なりの発生が防が
れることは勿論、移送の向きも変えることなく移送さ
れ、出口トラック104の下流端部では空気噴出ノズル
106から常時噴出されている空気によって後押しされ
て長辺Aを移送方向に向けた表向きのチップLのみが排
出される。
【0041】(第2実施例)図18はチップLを次工程
へ供給する部品整送装置2の部分破断側面図であり、図
19は同装置2の平面図である。すなわち、同装置2は
チップLを収容し整送するボウル121と、これに捩り
振動を与える駆動部111とからなっているが、第1実
施例の部品整送装置1と共通する要素を多く有してい
る。
【0042】駆動部111は図18に示されているが、
第1実施例の駆動部11と同様であるので、各構成要素
には下二桁を第1実施例の駆動部11の符号と同一にし
た100番台の符号を付しており、それらの説明は省略
する。ただし、駆動部111はコイル115に交流が通
電されると、ボウル121に上方から見て反時計方向、
すなわち、第1実施例の場合とは逆方向の捩り振動を与
えるようになっている。しかし、捩り振動の方向の違い
に本質的な意味はない。
【0043】振動盆としてのボウル121は図19を参
照して、底面122にチップLが表裏不定、向き不定の
まま多数収容され、捩り振動を受けて矢印nで示す方向
へ移送される(チップLは図示していない)。また、ボ
ウル121には底面122に起点131sを有し、ボウ
ル121内でスパイラル状に上昇する第1整送トラック
131が設けられており、チップLの移送路となる。な
お、第1整送トラック131は図19における[22]
−[22]線方向の断面を示す図22を参照して、断面
が直立したJ字形状に形成されて直立面部132とその
内周側の丸溝部133とからなっており、丸溝部133
の幅はチップLの長辺Aの長さと同等に作成されてい
る。そして、基本的には、丸溝部133をチップLは単
列で移送される。
【0044】第1整送トラック131は後述する第1表
裏選別機構171、第2選別機構179の下方を経由し
て最上部の周回となるが、そこには、先ずボウル121
の周壁123に設けた切欠き146にチップLを単層化
させるための空気噴出孔144が開口されている。すな
わち、図19における[20]−[20]線方向の断面
を示す図20を参照して、ボウル121の周縁部125
に穿設した水平方向の空気孔144にボウル121の外
周側から圧縮空気配管127が挿入螺着されており、切
欠き146の壁面に空気噴出孔144が開孔され常時空
気が噴出されている。切欠き146の底面は第1整送ト
ラック131を積み重なって移送されてくるチップLの
2層目のレベルにあり、2層目以上のチップLを吹き飛
ばしてボウル121内へ戻すようになっている。
【0045】図19、及び図19における[21]−
[21]線方向の断面を示す図21を参照して、第1整
送トラック131の下流端には下方への小さい段差13
5を介し第2整送トラック136が斜交して接続されて
いる。図24はその部分の拡大平面図である。この第2
整送トラック136も第1整送トラック131と同様な
形状を有し、断面が直立したJ字形状で直立面部137
とその内周側の丸溝部138とからなっている。両者の
間の段差135は第1整送トラック131において短辺
Bを移送方向に向けて移送されているチップLが第2整
送トラック16上に移行する時に、長辺Aを移送方向と
する向きにさせる。
【0046】図19へ戻り、第2整送トラック136の
途中には早出し機構141が設けられている。図19に
おける[25]−[25]線方向の断面を示す図25も
参照し、第2整送トラック136の途中を切り欠いて、
早出しブロック142が挿入固定されており、早出しブ
ロック142には第2整送トラック136と整合する形
状のトラック136’と長孔143とが形成されてい
る。そして、早出しブロック142はボウル121の周
縁部125の外周に2本のボルト146で固定した取付
部材145に対して長孔143を挿通するローレットね
じ147で取り付けられており、トラック136’の直
下となるボウル121の周縁部125を上下に貫通する
取出し穴149が設けられている。そして、チップLの
品種の切替時、緊急時などの非定常時にはローレットね
じ147を緩めて早出しブロック142を長孔143の
範囲内で図25において左方へ移動させ、上流側の第2
整送トラック136を移送されてくるチップLを取出し
穴149から下方へ落下させる。定常時には使用されな
い。
【0047】早出し機構141の下流側には図19、及
び図19における[26]−[26]線方向の断面を示
す図26を参照して、ボウル121の周縁部125に3
本のボルト152で固定したトラック・ブロック151
に第2整送トラック136”が長く形成された後に、第
1表裏選別機構171と第2表裏選別機構179とが設
けられている。第1表裏選別機構171は第1実施例に
おける第1表裏選別機構71と同様に構成されており、
平板状の選別トラック174を移送されるチップLを挟
んで光センサ181の発光素子182がセンサ・サポー
ト175の先端部に取り付けられ、ボウル121の外周
側に受光素子183が取り付けられている。第2表裏選
別機構179は第1表裏選別機構171と全く同様に構
成されており、表裏の選別の精度を高めるために設けら
れている。なお、第1実施例の部品整送装置1では、短
辺Bを移送方向に向けたチップLを排除するための空気
噴出ノズル96を設けたが、第2実施例の部品整送装置
2では断面がJ字形状の第1整送トラック131、第2
整送トラック136をボウル121の底面122から長
く形成させ、短辺Bを移送方向とするチップLが長辺A
を移送方向に向け易くしているので、移送方向を選別す
るための空気噴出ノズルは設けられていない。
【0048】第2表裏選別機構179の下流側には、図
19、及び図19における[27]−[27]線方向の
断面を示す図27を参照して、ボウル121の周縁部1
25に出口ブロック191が2本のボルト192で固定
されており、この出口ブロック191にガイドプレート
193がその長孔を挿通するボルト195によって水平
方向の位置調整を可能に取り付けられ、同じく出口ブロ
ック191にローレットねじ196で固定した取付部材
197に対し、抑えプレート198が図示しない長孔を
挿通するボルト199によって上下方向の位置調整を可
能に取り付けられている。そしてこのガイド・プレート
193と抑えプレート198とによって高さと幅の調整
が可能な出口トラック194がトラック・ブロック19
1上に形成されており、長辺を移送方向に向けたチップ
Lが単列、単層で通過し得るようになっている。
【0049】なお、図19において、ボウル121内に
は第1整送トラック131にほぼ平行に長い切欠き16
7、168、169が形成されているが、第1表裏選別
機構171のセンサ・サポート175の先端部の直下を
中央部とする切欠き167は第1表裏選別機構171で
吹き飛ばされて排除されるチップLを分散させるべく設
けられており、その下流側の切欠き168、169は落
ち込んだチップLを第1整送トラック131上へ戻すべ
く設けられている。
【0050】第2実施例の部品整送装置2は以上のよう
に構成されるが、次にその作用を説明する。
【0051】図19を参照して、ボウル121の底面1
22に表裏不定、向き不定で収容されているチップLは
捩り振動を受けて周縁部へ移動すると共に矢印nの方向
へ移送され、起点131Sから第1整送トラック131
に乗って単列で移送される。チップLは第1整送トラッ
ク131をスパイラル状に上昇し、ほぼ1周半して最上
部の周回に達したところで、図16も参照して、常時空
気が噴出されている空気噴出孔144の前に至り、2層
以上に積み重なって移送されているチップLが吹き飛ば
されてチップLは単層化される。
【0052】第1整送トラック131を移送される間
に、短辺Bを移送方向に向けているチップLは長辺Aを
移送方向に向け、裏向きのチップLは表向きに反転され
る。第1整送トラック131の断面を示す図22を参照
し、図22のAに示すようにチップLが短辺Bを移送方
向とし長辺Aを丸溝部133と直行させて一方の短辺B
側を内周側の側壁134に載置し、他方の短辺B部分を
丸溝部133の底面に接触させている場合には、側壁1
34への載置箇所が支点となって丸溝部133内にある
他方の短辺B側を先行させて、チップLが長辺Aを移送
方向に向けるほか、振動を受けて移送される間に図22
のBに示すようにずり落ち、更には図22のCに示すよ
うに丸溝部133内で長辺Aを移送方向に向ける。
【0053】図22のBや図22のCの如く、丸溝部1
33内で長辺Aを丸溝部133に直行または斜交させて
いる場合は重心位置が高く、振動を受けることにより重
心位置が低くなる長辺Aを移送方向とするように向きを
変える。
【0054】また、図22と同様な断面図である図23
を参照し、図23のAにおいて一点鎖線で示す長辺Aを
移送方向に向けた裏向きのチップLは振動を受けて移送
される間に実線で示す傾いた姿勢を取ると、地板部Lb
に重心があることから、図23のBにおいて一点鎖線で
示すように直立面部132側へ横転し、更には横転して
実線で示すように地板部Lbを下にし、図23のCに示
すように重心位置が最も低くなる表向きの姿勢に反転さ
れる。なお、このことは長く形成されている第2整送ト
ラック136”においても同様に生起する。
【0055】更には図21、図24を参照して、チップ
Lは第1整送トラック131の下流端から、下方への小
さい段差135を落ちて第2整送トラック136へ移行
されるが、この時、短辺Bを移送方向に向けているチッ
プLは殆ど強制的に長辺Aを移送方向とするように向き
を変えられる。すなわち、図24に示すように、第1整
送トラック131において短辺Bを移送方向に向けたチ
ップL3 は一点鎖線で示すチップL3 のように段差13
5に至って一方の短辺B側を先端として第2整送トラッ
ク136内へ落として接触し、他方の短辺B側を後端と
して第1整送トラック131側に残して下向きに傾いた
姿勢を取るが、先端となる一方の短辺B側は第2整送ト
ラック136の移送力を受けるに対し、後端となる他方
の短辺B側は第1整送トラック131の直立面部132
に繋がる丸溝部133の立ち上りが障害となって移送が
遅れるので、二点鎖線で示すチップL3 のように第2整
送トラック136へ移行した時点では長辺Aを移送方向
へ向けるようになる。第1整送トラック131において
長辺を移送方向に向けているチップLも段差135にお
いて一方の短辺側を先端として第2整送トラック136
へ落ちるので、同様にして第2整送トラック136へ移
行した時点で長辺Aを移送方向に向ける。従って第2整
送トラック136においては短辺Bを移送方向に向けた
チップLは殆ど存在しなくなる。そして前述したように
第2整送トラック136”においても、長辺Aを移送方
向に向けた裏向きのチップLは表向きに反転され、表向
きの割合が増大される。
【0056】チップLは第2整送トラック136”から
第1表裏選別機構171へ送り込まれ、第1実施例の第
1表裏選別機構71と同様な表裏の選別を受け、表向き
のチップLはそのまま通過し移送されるが、裏向きのチ
ップLは噴出空気で吹き飛ばされて排除される。更に
は、チップLは第2表裏選別機構179で選別精度を高
めるための表裏の選別を受けた後、出口トラック194
へ移送される。図27に示すように出口トラック194
は長辺Aを移送方向に向けたチップLが単列、単層で移
送されるだけの幅と高さでトンネル状に形成されている
ので、チップLは表裏や移送の向きを乱されることなく
移送され、下流端からは長辺Aを移送方向に向けた表向
きのチップLのみが排出される。
【0057】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限られることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0058】例えば、各実施例においては、断面がJ字
形状の2本の整送トラックを用い、上流側の第1整送ト
ラックの下流端において、下方への段差を介して下流側
の第2整送トラックを斜交させて接続し、長辺Aを移送
方向とするようにチップLの向きを整えたが、移送する
部品の長辺と短辺の長さの差がやや大きい場合には整送
トラックを1本とすることも可能である。
【0059】また、第1実施例においては、断面が上に
開いて傾斜したJ字形状の整送トラック51、56を平
板状のトラック24の下流端に接続して約1/4周に配
設したが、傾斜させた整送トラックをボウル21の底面
22から設けてもよい。しかし、丸溝部を持つ整送トラ
ックは基本的にはチップLを単列で移送するトラックで
あるから、平板状のトラックを併用する第1実施例の場
合に比して整送能力は低くなる。
【0060】また、第2実施例においては、断面が直立
したJ字形状の整送トラック131、136をボウル1
21の底面122からスタートさせてスパイラル状に設
けたが、平板状のトラックの下流端に接続するようにし
てもよい。
【0061】また、第2実施例においては、短辺Bを移
送方向に向けたチップLを排除する空気噴出ノズルを設
けていないが、第1実施例と同様に、これを取り付けて
もよい。
【0062】また、各実施例においては、各整送トラッ
クの丸溝部、例えば整送トラック51の丸溝部53の幅
をチップLの長辺Aの長さと同等としたが、これより若
干広くとも、また若干狭くても同様な効果を示す。概し
て言えば、溝幅を狭くすると移送能力が低下し、広くす
ると表裏及び移送の向きを整える能力が低下する。
【0063】又、各実施例では小さい天板部Laと大き
い地板部Lbを重ねた形状のチップLを移送対象とした
が、地板部に切欠きを有する部品や天板部と地板部とが
ほぼ同等の形状で長辺と短辺との長さが若干異なる部
品、ないしは長辺の長さ>短辺の長さ>高さの関係を持
ち重心位置が高さ方向に偏っているような部品の整送に
も本発明の部品整送装置を適用することができ、高い整
送能力を発揮する。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よる部品整送装置によれば、ほぼ同一厚さで容積の小さ
い直方体形状の天板部と容積の大きい直方体形状の地板
部とが側面の方向を揃えて形成されて重心が地板部側に
あり、かつ地板部の長辺の長さと短辺の長さの差が小さ
い部品について、表裏と移送の方向とを精度高く整えて
移送することができるので、次工程への供給効率が大で
ある。
【0065】また、請求項2による部品整送装置によれ
ば、断面がJ字形状の傾斜面部が移送する部品の一時的
な逃げ場となるので移送密度の高い単列移送が可能であ
る。
【0066】また、請求項3による部品整送装置によれ
ば、断面がJ字形状の整送トラックの長く配設されてい
るので、部品の表裏と移送方向とを効率良く整え得る。
【0067】また、請求項4のによる部品整送装置によ
れば、上流側の第1整送トラックから下流側の第2整送
トラックへの移行時に下方への段差を経由させることに
より、短辺を移送方向に向けた部品について殆ど強制的
に長辺を移送方向とするように向きを変え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において移送対象とする部品を示しAは
斜視図、Bは側面図である。
【図2】第1実施例の部品整送装置の部分破断側面図で
ある。
【図3】同装置の平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図3における[7]−[7]線方向の断面図で
ある。
【図8】図3における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】同装置の整送部の斜視図である。
【図10】図3における[10]−[10]線方向の断
面図であり、整送トラックの作用を示す。
【図11】図10と同様な断面図であり、整送トラック
の作用を示す。
【図12】同装置の整送部の部分拡大平面図である。
【図13】図3における[13]−[13]線方向の断
面図である。
【図14】図3における[14]−[14]線方向の断
面図である。
【図15】図3における[15]−[15]線方向の断
面図である。
【図16】図3における[16]−[16]線方向の断
面図である。
【図17】図3における[17]−[17]線方向の断
面図である。
【図18】第2実施例の部品整送装置の部分破断側面図
である。
【図19】同装置の平面図である。
【図20】図19における[20]−[20]線方向の
断面図である。
【図21】図19における[21]−[21]線方向の
断面図である。
【図22】図19における[22]−[22]線方向の
断面図であり、整送トラックの作用を示す。
【図23】図22と同様な断面図であり、整送トラック
の作用を示す。
【図24】整送トラックの接続部分を示す平面図であ
る。
【図25】図19における[25]−[25]線方向の
断面図である。
【図26】図19における[26]−[26]線方向の
断面図である。
【図27】図19における[27]−[27]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
1 第1実施例の部品整送装置 2 第2実施例の部品整送装置 11 駆動部 21 ボウル 22 底面 24 トラック 27 圧縮空気配管 51 第1整送トラック 55 段差 56 第2整送トラック 64 選別トラック 71 第1表裏選別機構 79 第2表裏選別機構 82 発光素子 83 受光素子 84 スリット 131 第1整送トラック 135 段差 136 第2整送トラック 171 第1表裏選別機構 179 第2表裏選別機構 L チップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ同一厚さで容積の小さい直方体形状
    の天板部と容積の大きい直方体形状の地板部とが側面の
    方向を揃え重ねて形成されて重心が前記地板部側にあ
    り、かつ前記地板部の長辺の長さと短辺の長さとの差が
    小さい部品の表裏と移送方向とを整えて移送するための
    捩り振動パーツフィーダからなる部品整送装置におい
    て、前記捩り振動パーツフィーダのボウルに断面がJ字
    形状で内周側に丸溝部を有し、前記丸溝部の溝幅が前記
    長辺の長さとほぼ同等の長さに形成されている整送トラ
    ックと、該整送トラックの下流側に連接された平板状の
    選別トラックと、該選別トラックに配置された前記部品
    の表裏を検知するための光センサと該光センサが裏向き
    の部品を検知した場合に該裏向きの前記部品に対して空
    気を噴出する空気噴出源とからなる表裏選別機構とが設
    けられており、前記部品が前記整送トラックを通過する
    間に前記短辺を移送方向に向けた前記部品が前記長辺を
    移送方向に向け、かつ表向きの前記部品の割合が増大さ
    れ、続く前記表裏選別機構へ移送されて裏向きの前記部
    品が前記光センサで検知され、前記空気噴出源からの噴
    出空気によって吹き飛ばされ排除されることにより、前
    記選別トラックの下流端から表向きで前記長辺を移送方
    向に向けた前記部品が排出されることを特徴とする部品
    整送装置。
  2. 【請求項2】 前記整送トラックが上方に開いて傾斜し
    たJ字形状の断面を有し、かつ前記ボウルの底面から前
    記ボウルの周壁に沿いスパイラル状に上昇する平板トラ
    ックの下流端に接続されている請求項1に記載の部品整
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記整送トラックが直立したJ字形状の
    断面を有し、かつ前記ボウルの底面上の起点から前記ボ
    ウルの周壁に沿いスパイラル状に上昇して設けられてい
    る請求項1に記載の部品整送装置。
  4. 【請求項4】 前記整送トラックが上流側の第1整送ト
    ラックと、その下流端において下方への段差を介し斜交
    して接続されている同様な形状の第2整送トラックとか
    らなり、前記短辺を移送方向に向けた前記部品が前記第
    1整送トラックから前記段差を経由して前記第2整送ト
    ラックへ移行する時に、前記長辺を移送方向とする向き
    に変換される請求項1から請求項3までの何れかに記載
    の部品整送装置。
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