JPH0858955A - 部品多列フィーダ - Google Patents

部品多列フィーダ

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JPH0858955A
JPH0858955A JP21952594A JP21952594A JPH0858955A JP H0858955 A JPH0858955 A JP H0858955A JP 21952594 A JP21952594 A JP 21952594A JP 21952594 A JP21952594 A JP 21952594A JP H0858955 A JPH0858955 A JP H0858955A
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feeder
component
feeding
track
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JP21952594A
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Tomoji Araida
友二 新井田
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 平板状部品の表裏と移送方向とを整え、かつ
単列単層として、独立した多列で次工程へ供給し得る部
品多列フィーダを提供すること。 [構成] 表裏検出装置62と部品反転用の空気噴出孔
66とを備えた捩り振動パーツフィーダ10、10’に
よって表向きとした部品Rを整送用直線振動パーツフィ
ーダ100の集合部140、分配部150、選別部16
0、整送部170からなる整送トラフ120において長
辺を移送方向とし、単列単層として、10列の整送トラ
ック174から次工程へ供給する。整送トラフ120で
選別排除された部品Rは返還用直線振動パーツフィーダ
200、200’によって捩り振動パーツフィーダ1
0、10’へ戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品の多列フィーダに関
するものであり、更に詳しくは部品の表裏と姿勢もしく
は移送方向とを整えて独立した多列で移送する整送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来、部品の表裏を整
え、移送方向を整えて整送する整送装置としては捩り振
動パーツフィーダによるものが広く使用されている。捩
り振動パーツフィーダはスパイラル状のトラックを設け
た平椀状のボウルを有し、捩り振動を与えられたボウル
内の部品はトラックを移送されるが、この過程でトラッ
ク上に設けた整送機構により、部品は表裏を整え移送方
向を整えられて次工程へ供給される。しかし、1本のト
ラックについて部品は1列でしか供給できないために自
ら供給速度に限界がある。
【0003】これに対し、1個のボウルに複数列のトラ
ックを設けた捩り振動パーツフィーダも開発されている
が、トラック数が多いだけ製作が複雑になる上、外周に
近いトラックの方が振巾が大であり移送速度が大きいの
で、複数のトラック間に供給速度のアンバランスを生
じ、期待する程の効果は得られないという問題がある。
【0004】一方、本願出願人の出願による特公昭63
−6448号公報に係る「振動複数列部品供給機」にお
いては、複数列の移送路を設けた振動トラフによって移
送方向を整え、部品を移送する直線振動パーツフィーダ
が開示されている。しかし、この供給機は移送方向は整
えるものの、部品の表裏を整えるようにはなっていな
い。又、表裏を整える機構を設けるものとしても、整送
対象としての部品が微小で複数列の移送路が密に接して
いる場合に、各移送路毎に表裏の検出装置と表裏の反転
機構とを設けることはスペース的に困難であり、移送路
の間隔を大にすることは整送装置の大型化を招くので好
ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記の問題
に鑑みてなされ、微小な部品の表裏と移送方向とを整え
て独立した多列で次工程へ供給し得る供給能力の大きい
部品多列フィーダを提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、ボウル
に設けたV溝トラックの一方の斜面に接して移送される
平板状の部品の表裏を判別する表裏検出装置と前記部品
が表向きの場合はそのまま通過させるが裏向きの場合に
は前記一方の斜面に設けた開口から気体を噴出させて他
方の斜面に反転させ表向きとする部品反転機構とを具備
して表裏を整えた前記部品を下流側へ供給する捩り振動
パーツフィーダと、該捩り振動パーツフィーダからの前
記部品を集合させるための複数列の集合トラックとそれ
らの先端の部品集合部、該部品集合部内の前記部品を均
等に分配するための下流側へ放射状に延びる複数列の分
配トラック、所定の姿勢の前記部品を選別し、それ以外
の姿勢の前記部品は排除する複数列の選別トラック、該
選別トラックを通過した前記部品をそのままの姿勢で次
工程へ供給する複数列の整送トラックが上流から順に内
部底面上に形成され接続されている整送トラフと該整送
トラフの直下方に一体的に固定されて排除された前記部
品を移送し下流端部で排出する排除部品受けとを具備す
る整送用直線振動パーツフィーダと、排出される前記部
品を受け入れこれらを前記捩り振動パーツフィーダのボ
ウル内へ戻すための返還用移送手段とが組み合わされて
いることを特徴とする部品多列フィーダ、によって達成
される。
【0007】
【作用】捩り振動パーツフィーダのボウルに設けたV溝
トラックの一方の斜面に接して移送される平板状の部品
は表裏を表裏検出装置によって判別され、表向きの部品
はそのまま通過するが裏向きの部品はV溝の一方の斜面
に設けた開口から噴出される気体によってV溝トラック
の他方の斜面に反転され表向きとされることにより全部
が表向きとなって下流の整送用直線振動パーツフィーダ
へ供給される。整送用直線振動パーツフィーダの整送ト
ラフ内において、部分は複数列の集合トラックによって
部品集合部へ集合され、次いで複数列の分配トラックに
よって下流側の複数列の選別トラックへ均等に分配され
る。選別トラックでは所定の姿勢の部品が選別されて複
数列の整送トラックを経て次工程へ供給される。一方、
選別トラックで排除された部品は整送トラフの直下方に
固定された排除部品受けを移送され下流端部から返還用
移送手段へ排出され、該移送手段内を移送されて捩り振
動パーツフィーダのボウル内へ返還される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例による部品多列フィー
ダについて、図面を参照して説明する。
【0009】図1は本実施例の部品多列フィーダにおけ
る整送対象の部品Rとしてのチップ抵抗の斜視図であ
り、図1のAは白色のセラミック基板cの面を示し、図
1のBはセラミック基板c上に形成された炭素抵抗厚膜
rとその長辺方向の両端部に設けた電極eの面を示して
いる。セラミック基板cの白色面を表、炭素抵抗厚膜r
の黒色面を裏とし、部品Rは表向きが移送時における所
定の向きであり、長辺方向が所定の移送方向である。ち
なみに、部品Rの大きさは長辺5mm×短辺2mm×厚
さ0.6mmであり、極めて小さい。
【0010】図2は本実施例による部品多列フィーダ全
体の平面図であり、概しては、部品Rの表裏を整える2
台の捩り振動パーツフィーダ10、10’と、部品Rの
移送方向を整え、独立した多列で次工程へ供給する整送
用直線振動パーツフィーダ100と、その両側に配置さ
れている2台の返還用直線振動パーツフィーダ200、
200’と、更にその両側のホッパ5、5’とからなっ
ている。以下、これらの構成要素について順次説明す
る。
【0011】図3は捩り振動パーツフィーダ10の平面
図であり、図4はその部分破断側面図である。なお、捩
り振動パーツフィーダ10’は部品Rの移送方向が反時
計方向である捩り振動パーツフィーダ10とは鏡像的な
対称性を有し、部品Rの移送方向が時計方向である以外
は同様に構成され作用するので、対応する要素について
は(’)付きの同じ符号を付して、その説明は省略する
【0012】図4を参照し、捩り振動パーツフィーダ1
0は平椀状のボウル21とこれに捩り振動を与える駆動
部11とからなっており、その全体は防振ゴム19を介
して床面に設置されている。駆動部11はボウル21の
底板と一体的に固定されて可動コアを兼ねる可動ブロッ
ク12が等角度間隔に配設された傾斜板ばね13によっ
て固定ブロック14と連結されている。固定ブロック1
4上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロッ
ク12と僅かの間隔をあけ対向させて固定されている。
又、駆動部11の周囲は防音カバー17によって覆われ
ている。そして、コイル15に交流が通電されることに
より、ボウル21に捩り振動が与えられる。
【0013】図3に示すように、又、図4も参照して、
ボウル21には底面22に起点23aを有してスパイラ
ル状に上昇する平板トラック23が設けられ、底面2
2、トラック23は共にボウル21の径外方へ向いて若
干下向き傾斜とされている。そして、ボウル21に捩り
振動が与えられると、上述の傾斜と捩り振動力の径外方
へ向かう成分とによって底面22上の部品Rは周辺部へ
移動されると共に矢印aで示す方向へ移送される。そし
て起点23aからトラック23へ乗り、長辺をトラック
23の周壁23Wに接してスパイラル状に移送されてボ
ウル21内を上昇する。
【0014】トラック23の最上部には第1単列単層化
部31が設けられ、さらにはトラック23の下流端に接
続して表裏矯正部41、合流部71、第2単列単層化部
81、整送部91が設けられている。
【0015】第1単列単層化部31は、図3及び図3に
おける[5]−[5]線方向の断面を示す図5を参照し
て、トラック23を半円弧状に2段に切り欠いた切欠き
32a、32bからなる切欠き32を設け、トラック2
3の巾を部品Rの短辺巾より僅かに狭くして、部品Rが
2列以上で移送されてくる場合に、周壁23Wに長辺を
接して移送される部品Rのみを残し、他は切欠き32へ
転落させて下方のトラック23へ戻すようになってい
る。さらには、切欠き32で巾を狭めたトラック23の
直上へかぶさるようにワイパーブロック33が設けら
れ、ボウル21の周縁部上面に固定されている。この部
分におけるトラック23とワイパーブロック33との間
隙は部品Rの厚さより若干大とされ、かつ、図3に見ら
れるように、ワイパーブロック33の側面33aが周壁
23Wから狭められたトラック23上へテーパ状にせり
出しているので、重なって移送されてくる部品Rは最下
層の部品Rを残し、それ以外の上層の部品Rはワイパー
ブロック33の側壁33aに導かれ切欠き32へ転落す
るようになっている。なお、トラック23の下流端部に
は後続する表裏矯正部41のV溝トラック42への部品
Rの移行を滑らかとするために面34aを有する導入窪
み34が形成されており、面34aは上流端でトラック
23の面と下流端でV溝トラック42の斜面44と一致
するようにひねられている。
【0016】表裏矯正部41は、図3及び図3における
[6]−[6]線方向の断面を示す図6を参照して、ボ
ウル21の周縁部上面に固定したV溝ブロック47に断
面がV字形のV溝トラック42が形成されている。V溝
トラック42の上流部には、図3に見られるように、V
溝トラック42の径外方を向く斜面45をほぼ切り欠い
て切欠き43が形成されており、V溝トラック42の径
内方を向く斜面44に接する部品Rはそのまま移送され
るが、斜面45に接する部品Rは切欠き43内へ転落し
て下方のトラック23へ戻されるようになっている。
【0017】図3、図6を参照し、V溝トラック42の
中流部には、その直上方に部品Rの表裏を判別する表裏
検出装置62が取り付けられ、裏向きの部品Rを反転さ
せて表向きとするための空気噴出孔66が穿設され斜面
44に開口されている。すなわち、空気噴出孔66はボ
ウル21の周縁部とV溝ブロック47とを貫通して穿設
され、空気噴出孔66の下端に嵌入されているノズル6
7には図示しない電磁弁を経由する圧縮空気配管68が
接続されている。
【0018】表裏検出装置62は図示せずとも発光素子
と受光素子からなる光センサを内蔵しており、発光素子
から照射した光の部品Rの表面(白色)または裏面(黒
色)からの反射光を受光素子が受光して、反射光量が大
の場合には表面、小の場合は裏面と判別するようになっ
ている。表裏検出装置62はV溝ブロック47に固定し
た取付ブロック52に取り付けられている。すなわち、
取付ブロック52はボウル21の径方向に長い2本の長
孔53を挿通するネジ54によって矢印bで示す径方向
に位置調整可能に固定されている。又、取付ブロック5
2の径内方端部には下方のV溝トラック42と同方向
に、すなわち径方向とは直角な方向にピン55が挿通さ
れ、2本のねじ56によって係止されているが、このピ
ン55は挿通方向に位置調整可能であり、かつ矢印dで
示す方向に回動可能である。表裏検出装置62はピン5
5を長さ方向に縦割りして形成される面57に2本のね
じ63で取り付けられており、照射光は斜面44に設け
られている反射窪み46に向けられている。そして表裏
検出装置62は径方向とそれに直角な方向での位置調整
と、ピン55の回動による照射光の角度調整とによっ
て、V溝トラック42の斜面44に接して移送され反射
窪み46上を通過する微小な部品Rからの反射光を効率
よく捕捉し得るようになっている。
【0019】この表裏検出装置62によって部品Rが表
向きと判別された場合には、部品RはV溝トラック42
の斜面44に接してそのまま移送されるが、裏向きと判
別された場合には、図示しない制御盤によって圧縮空気
配管68の電磁弁が瞬時的に開とされ、空気噴出孔66
から空気が噴出されて、斜面44上の部品Rは矢印fで
示すように反転され、一点鎖線で示すように反対側の斜
面45に接して表向きとされ移送されるようになる。斜
面44の照射地点に部品Rが存在しない場合には、斜面
44に設けた反射窪み46からの反射光が受光素子に入
射されるが、その反射光量は大であるようにされている
ので空気は噴出されない。なお、図6における[7]−
[7]線方向の矢視図である図7には斜面44に設けら
れた反射窪み46、空気噴出孔66の開口と部品Rとの
位置関係が示されている。
【0020】表裏矯正部41の下流側には合流部71が
設けられており、図3及び図3における[8]−[8]
線方向の断面を示す図8を参照して、合流部71におけ
る合流トラック72はボウル21の周縁部上面に固定し
た合流ブロック77に移送面を逆台形状として形成され
ている。すなわち、部品Rの短辺巾よりわずかに大きい
巾を有する水平面73と、その両側へ等角度で上昇する
斜面74と斜面75とからなっている。又、水平面73
は上流のV溝トラック42の斜面44と斜面45との交
点と同一レベルとされている。従って、斜面44、45
を移送されてくる部品Rは合流トラック72において滑
らかに合流され水平面73に乗る。
【0021】合流部71の下流側には第2単層単列化部
81が設けられている。図3を参照して、トラック82
は上流の水平面73と同一レベルとされ、切欠き83に
よって部品Rの短辺巾と同程度の巾に狭められている。
従ってトラック82の周壁82Wに長辺を接して移送さ
れる部品Rはトラック82を通過し得るが、それ以外の
部品Rは切欠き83へ転落し下方のトラック23へ戻さ
れる。
【0022】更には最下流の整送部91においては、上
蓋93が設けられ長辺を移送方向とする部品Rの1層の
みが通り得る巾と高さのトンネル状に整送トラック92
が形成されている。そして上蓋93の上流端面93aが
狭められたトラック82と斜交しているので、重なって
2層目以上にあり整送トラック92へ入り得ない部品R
は上蓋93の上流端面93aに導かれて切欠き83へ転
落する。
【0023】このようにして、整送部91の下流端から
は長辺を移送方向とした表向きの部品Rのみが排出され
下流へ供給される。
【0024】図2に見られるように並列された2台の捩
り振動パーツフィーダ10、10’の下流に、整送用直
線振動パーツフィーダ100が接続されている。整送用
直線振動パーツフィーダ100は、図2における[9]
−[9]線方向の断面を示す図9を参照して、整送トラ
フ120とその駆動部110とからなっており、その全
体は共通ベース板117に固定され、防振ゴム118を
介して床面に設置されている。なお、図9には後述する
返還用直線振動パーツフィーダ200とホッパ5も示さ
れている。又、図10は図4における[10]−[1
0]線方向の矢視図であって整送用直線振動パーツフィ
ーダ100の正面を示し、後述の返還用直線振動パーツ
フィーダ200と200’も示されているが、その両側
のホッパ5、5’は省略されている。
【0025】駆動部110は整送トラフ120の底板と
一体的な可動ブロック119が前後一対の傾斜板ばね1
12によって下方の固定ブロック113と連結されてお
り、可動ブロック119からは可動コア116が垂下さ
れている。固定ブロック113上にはコイル115を巻
装した電磁石114が可動コア116と僅かの間隙をあ
け対向して設置されている。そして、コイル115に交
流を通電することにより整送トラフ120に矢印mで示
す方向の直線振動が与えられ、整送トラフ120内の部
品Rは図2、図9において左方から右方へ移送される。
【0026】整送トラフ120は図2を参照し、上流側
から集合部140、分配部150、選別部160、整送
部170からなっている。集合部140は、その斜視図
である図11、及び図2における[12]−[12]線
方向の断面を示す図12、及び図2における[13]−
[13]線方向の断面を示す図13を参照して、側壁1
37、138と上流端壁139が設けられている。上流
端壁139には2個所において切欠き136、136’
が設けられ、捩り振動パーツフィーダ10、10’の整
送部91、91’の下流端が振動の干渉を避ける間隙を
あけて挿入されている。なお、この接続は整送部91の
整送トラック92の移送面と集合部140における後述
の下段トラック142の移送面とが同一レベルとなるよ
うにされている。集合部140の底面には3段の集合ト
ラック、すなわち下段トラック142、その両側の一対
の中段トラック143、144、及び更にその両側に一
対の上段トラック145、146が形成され、各段間の
段差は部品Rの厚さよりは小とされている。この段差に
よって、例えば図12に見られるように部品Rが重なっ
て下段トラック142を移送されてくる場合、上層の部
品Rは中段トラック143、144へ移行されるので、
重なりが解消されることになる。
【0027】又、上段トラック145、146にはそれ
ぞれ三角形状の分岐板147、148が設けられてお
り、例えば上段トラック145を移送される部品Rは分
岐板147によって分岐トラック145aと145bと
に分岐される。そして分岐トラック145aに入った部
品Rは後述の分配部150におけるポケット155へ転
落する。すなわち、部品Rの移送量の調整が行われるよ
うになっている。このことは上段トラック146につい
ても同様である。
【0028】更には、下段トラック142、中段トラッ
ク143、144、上段の分岐トラック145b、14
6bを移送される部品Rは各トラックの下流端が集まる
凹所としてのU字形状の部品集中部149に集められ
る。部品集中部149は移送方向に向かって若干上向き
の移送面とされている。これは中段トラック143、1
44、上段の分岐トラック145b、146bから部品
集中部149への落差を小とし、部品Rの表裏が反転す
ることを防ぐためである。
【0029】分配部150は、整送トラフ120の部分
拡大図である図14(両側の返還トラフ220、22
0’も同時に示されているが、その外側のホッパ5、
5’は省略されている)、及び分配部150の斜視図で
ある図15を参照して、上流の側壁137、138にそ
れぞれ連接する側壁152、153の間の底面154に
上流の部品集中部149から下流側へ放射状に10列の
分配トラック157が形成されている。分配トラック1
57は、図14における[16]−[16]線方向の断
面を示す図16を参照して、逆台形の断面を有し、それ
らの隔壁158の高さは上流側程低く、始端では殆ど高
さを有していない。このことによって、上流の部品集中
部149から10列の分配トラック157への分配が滑
らかに、かつ均一に行われる。
【0030】図14、図15に示すように分配トラック
157の両側において底板154に長円形状のポケット
155、156が設けられており、上述したように、移
送量調整のため分岐トラック145a、146aへ分岐
された部品Rを転落させるためにある。そして図16に
示すように、分配部150の直下方には、中央から両側
への下り傾斜の斜面182、183を移送面とする排除
部品受け181が一体的に固定されており、上記ポケッ
ト155、156へ転落した部品Rは斜面182または
183を滑落して排除部品受け181の両側を下流側へ
移送される。なお、図示しないが、排除部品受け181
は分配部150の下流の選別部160、整送部170の
直下方に連続して設けられている。
【0031】選別部160は移送されてくる部品Rの移
送方向を整え、かつ単層単列化するために設けられてい
る。図14を参照し、両側の側壁167、168の間に
おける底面164の上流端部には分配トラック157と
その隔壁158とに整合して接続される10列のトラッ
ク162と隔壁163とが設けられている。トラック1
62は直ちに拡巾されて、下流側を向いて若干左下がり
傾斜の10列の選別トラック166とされ、部品Rはそ
れらの隔壁、すなわち側壁169に接して移送されるよ
うになっている。
【0032】選別トラック166には狭巾部と広巾部を
持つポケット165が設けられ、選別トラック166の
巾を部品Rの長辺巾から短辺巾へと2段に狭めているの
で、先ずは多列で移送されてくる部品Rは側壁169に
接するものを残して他はポケット165へ転落して排除
され、次いで長辺を移送方向とする部品Rは残して短辺
を移送方向とする部品Rはポケット165へ転落し排除
され部品Rの単列化が行われるようになっている。ポケ
ット165へ転落した部品Rは直下方の排除部品受け1
81によって下流側へ移送される。
【0033】整送部170には全体に上蓋173が設け
られ、この上蓋173と隔壁175とによってトンネル
状の整送トラック174が形成されており、図10にそ
の下流端が示されている。整送トラック174はポケッ
ト172によって部品Rの短辺巾に狭められ徐々に水平
とされているトラック166の下流端と連続して形成さ
れており、その巾は部品Rの短辺巾より若干大とされ、
高さは部品Rの厚さより若干大とされている。又、上蓋
173の上流端部には10列の選別トラック166のそ
れぞれに対応して鋸歯形状の切欠き171が形成されて
おり、重なって移送されて整送トラック174へ入り得
ない部品Rは切欠き171に導かれて選別トラック16
6からポケット172へ転落するようになっている。ポ
ケット172へ転落した部品Rは直下方の排除部品受け
181によって下流側へ移送される。
【0034】このようにして整送部170の下流端から
は表向きとされ長辺を移送方向とされた単列単層の部品
Rが10列の整送トラック174から次工程へ供給され
る。一方、排除部品受け181を移送された部品Rは下
流端部における両側の排出開口184、185から返還
用直線振動パーツフィーダ200、200’へ排出され
る。
【0035】整送用直線振動パーツフィーダ100の両
側に並行して配置されいる返還用直線振動パーツフィー
ダ200、200’は鏡像的な対称性を有してしるの
で、対応する一方の構成要素には(’)付きの同じ符号
を付している。従って以降の説明は返還用直線振動パー
ツフィーダ200、200’の何れか一方について行な
う。
【0036】返還用直線振動パーツフィーダ200は図
9に示すように、返還トラフ220とその駆動部210
とからなっており、その全体は傾斜角調整台218を介
して共通ベース板117に設置されている。駆動部21
0は整送用直線振動パーツフィーダ100の駆動部11
0と同様に構成されている。すなわち、駆動部210は
返還トラフ220の底板と一体的な可動ブロック219
が前後一対の傾斜板ばね212によって下方の固定ブロ
ック213と連結されており、可動ブロック219から
可動コア216が垂下されている。固定ブロック213
上にはコイル215を巻装した電磁石214が可動コア
216と僅かの間隙をあけ対向して設置されている。そ
してコイル215に交流を通電することにより返還トラ
フ220に矢印nで示す方向の直線振動が与えられ、返
還トラフ220内の部品Rは図2、図9において右方か
ら左方へ移送される。
【0037】又、図2における[17]−[17]線方
向の断面図である図17に返還トラフ200’の断面が
示されている。図14も参照して、返還トラフ200’
は両側に側壁224’、225’を有し、これらの間の
底板223’上に移送方向に向かって上り傾斜の下段移
送面226’と上段移送面227’とが形成されてい
る。そしてその段差は部品Rの厚さよりは低い。又、返
還トラフ220’の上流側端部において側壁225’を
欠落させて部品導入口228’が形成され、更には図1
0も参照して、排除部品受け181の直下方へ張出部を
有する導入ガイド222’が設けられている。
【0038】ホッパ5、5’は、図2、図9に見られる
ように、返還用直線振動パーツフィーダ200、20
0’の外側に並列して設置されており、ホッパ5、5’
はそれぞれの駆動部7、7’上に一体的に固定されてい
る(駆動部7’は図示されていない)。ホッパ5、5’
は駆動部7、7’を含めて鏡像的な対称関係にあるの
で、以降はホッパ5について説明する。ホッパ5の駆動
部7の詳細は図示されていないが、上述の整送用直線振
動パーツフィーダ100の駆動部110、返還用直線振
動パーツフィーダ200の駆動部210と全く同様に構
成されており、コイルに交流が通電されることによりホ
ッパ5に矢印pで示す方向の直線振動が与えられる。そ
してその起動は、上述の捩り振動パーツフィーダ10の
ボウル21内での部品Rの欠乏を監視する検知器の欠乏
検出信号によって行われる。駆動部210の駆動によっ
てホッパ5内から部品Rが切り出され、ホッパ5と一体
的なシュート6から返還用トラフ220へ補給される。
そして所定量の部品Rが切り出されると駆動部7は自動
停止するようになっている。ホッパ5’についても同様
である。
【0039】本発明の実施例による部品多列フィーダは
以上のように構成されるが、次にその作用について説明
する。
【0040】捩り振動パーツフィーダ10、10’、整
送用直線振動パーツフィーダ100、返還用直線振動パ
ーツフィーダ200、200’、ホッパ5、5’、及び
付帯する圧縮空気設備、電磁弁ユニット、検出用センサ
ー、制御盤等は何れも作動状態にあるものとする。従っ
て図3を参照し、捩り振動パーツフィーダ10のボウル
21の底面22上には多量の部品Rが表裏不定で収容さ
れているものとする。
【0041】部品Rはボウル21の捩り振動によって底
面22上を周辺部へ移動されると共に矢印aで示す方向
に移送され始め、起点23aからトラック23へ乗って
スパイラル状に上昇する。この時、ボウル21の径外方
へ向かって若干下向き傾斜とされているトラック23、
及び捩り振動力の径外方へ向かう成分により、部品Rの
大部分はその長辺をトラック23の周壁23Wに接して
移送される。
【0042】トラック23の最上部における第1単列単
層化部31に至り、図5も参照してトラック23に形成
されている2段の切欠き32a、32bからなる切欠き
32がトラック23の巾を狭めて、部品Rの短辺巾と同
程度にされているので、多列で移動されてきた部品Rは
長辺を周壁23Wに接しているものを残して、他は切欠
き32へ転落し一周内側のトラック23へ戻される。更
には巾の狭められているトラック23の直上方へせり出
して設けられているワイパーブロック33とトラック2
3との間の高さが部品Rの厚さより若干大きい程度とさ
れているので、積み重なって移送されてくる部品Rの最
下の1層はワイパーブロック33の下方を通過し得る
が、他はワイパーブロック33の側面33aに導かれて
切欠き32へ転落する。従って第1単列単層化部31以
降では長辺を周壁23Wに接している部品Rが単層単列
で表裏不定のまま移送される。
【0043】第1単層単列化部31の後、導入窪み34
を経ることにより部品Rは表裏矯正部41のV溝トラッ
ク42へ滑らかに移行される。V溝トラック42では、
ボウル21の径外方を向く斜面45を欠落させる程に切
り欠いて形成されている切欠き43によって斜面45を
移送される部品Rがある場合、これらは切欠き43へ転
落し排除されるので、径内方を向く斜面44に接して長
辺を移送方向とする部品Rのみが表裏不定で表裏検出装
置62の直下方へ移送される。
【0044】図6を参照し、表裏検出装置62に内蔵さ
れている光センサの発光素子からの照射光はV溝トラッ
ク42の斜面44に設けた反射窪み46を照射するよう
に向けられているので、部品Rが反射窪み46上を移送
される時の受光素子への反射光の入射量の大小によって
部品Rの表裏が判別される。反射光量が大の場合は部品
Rは表向き(白)と判定されそのまま移送されるが、反
射光量が小の場合には部品Rは裏向き(黒)と判定さ
れ、図7も参照し、反射窪み46の下流側に近接して部
品Rの下に位置する空気噴出孔66から瞬時的に空気が
噴射され、部品Rは矢印fで示すように反転されて、反
射側の斜面45に接して表向きとされる。従って表裏検
出装置62の下方を通過した部品Rは斜面44または斜
面45の何れかに接して表向きとなり、長辺を移送方向
として移送されることになる。
【0045】次いで、部品Rは合流部71に至るが、図
8を参照し、合流トラック72の移送面は部品Rの短辺
巾より僅かに大きい巾の水平面73を有する逆台形とさ
れ、かつ水平面73は上流のV溝トラック42の斜面4
4と斜面45との交点と同一レベルとされているので、
斜面44、斜面45の何れを移送されてくる部品Rも斜
面74、斜面75に介助されて滑らかに水平面73へ合
流される。
【0046】合流部71の後、部品Rは合流部71の水
平面73と同一レベルにある第2単列単層化部81のト
ラック82へ移行され、その周壁82Wに長辺を接して
移送されるが、トラック82に形成された切欠き83に
よってトラック82の巾が部品Rの短辺巾と同程度に狭
められていることにより、長辺を移送方向とした単列で
あることの確認が行われる。そして、それ以外の部品R
は切欠き83から下方のトラック23へ戻される。
【0047】次いで、部品Rは上流の狭められたトラッ
ク82に続く整送部91の整送トラック92を移送され
下流の整送用直線振動パーツフィーダ100へ供給され
る。整送トラック92は上蓋93によってトンネル状と
されているので、移送される部品Rは単列、単層、かつ
表向きで長辺を移送方向とする移送姿勢を乱されること
はない。
【0048】なお、捩り振動パーツフィーダ10’も上
記と同様に作用し、部品Rを整送用直線振動パーツフィ
ーダ100へ供給する。
【0049】整送用直線振動パーツフィーダ100にお
いては、部品Rは整送トラフ120の集合部140へ供
給される。すなわち、図2、図11を参照し、部品Rは
上流の整送トラック92と同一レベルにある下段トラッ
ク142へ滑らかに供給され、中段トラック143、1
44との段差に導かれて部品集中部149へ集められ
る。下段トラック142を重なって移送される部品Rが
ある場合、図12を参照して、中段トラック143、1
44との段差が部品Rの厚さよりも低いので、最下層の
部品Rは段差に沿って下段トラック142を移送され、
上層の部品Rは中段トラック143、又は144に移っ
て移送されるようになる。中段トラック143、144
において重なっている部品Rも同様に、上層の部品Rが
上段トラック145、146へ移って移送される。
【0050】図2、図11へ戻り、上段トラック145
は分岐板147によって分岐トラック145a、145
bに、上段トラック146は分岐板148によって分岐
トラック146a、146bに分岐されており、下流の
分配トラック157への移送量の調整が行われる。すな
わち、分岐トラック145a、146aへ分岐された部
品Rはそのまま下流へ移送されて分配部150に設けら
れたポケット155、156へ転落する。
【0051】下段トラック142上の部品Rは勿論、中
段トラック143、144、分岐トラック145b、1
46bへ移行した部品Rも部品集中部149に集められ
るが、図13も参照し、部品集中部149は下流側へ向
かって若干上向き傾斜とされているので、下段トラック
142より高いレベルにある中段トラック143、14
4、分岐トラック145b、146bから部品集中部1
49への移行場所においては落差が小となっており、移
行に当たって部品Rが裏返ることはない。
【0052】分配部150においては、図14、図15
を参照し、上流の部品集中部149の近傍から隔壁15
8によって分離された10列の分配トラック157が放
射状に延びているが、隔壁158の高さは分配トラック
157の始端では極めて低く、下流側へ進むにつれ徐々
に高くされており、部品Rは各分配トラック157へ均
等に分配される。上述したように分岐トラック145
a、146aに分岐された部品Rは分配部150の底面
154に設けられたポケット155、156へ転落する
が、転落した部品Rは図16を参照して、分配部150
の直下方に一体的に固定されている排除部品受け181
の斜面182、183上を両側へ滑落し整送部170の
直下方の下流端部まで移送される。
【0053】図14を参照し、分配トラック157を移
送されてきた部品Rは分配トラック157と同形状の選
別部160のトラック163を経由し、拡巾されて、側
壁169で分離された10列の選別トラック166へ移
る。選別トラック166は下流側を向いて若干左下がり
の斜面とされているので部品Rは側壁169に接して移
送されるが、整送トラフ120をここまで移送される途
中において横向きとなった、すなわち短辺を移送方向と
した部品Rや、多列化したり重なったりした部品Rの排
除が行われる。
【0054】選別トラック166はポケット165の狭
巾部によってトラック巾を部品Rの長辺巾と同程度に狭
められているので多列で移送されてくる部品Rは側壁1
69に接する1列を残して他はポケット165へ転落
し、更にはポケット165の広巾部によってトラック巾
を部品Rの短辺巾と同程度に狭められているので、長辺
を移送方向とする部品Rは残して短辺を移送方向とする
横向きの部品Rはポケット165へ転落排除される。従
ってポケット165より下流では、選別されて残った単
列で長辺を移送方向とする表向きの部品Rのみが下流側
へ移送される。
【0055】更には、選別部170の下流端部に選別ト
ラック166の巾を部品Rの短辺巾と同程度に狭めるポ
ケット172が設けられているので、長辺を移送方向と
する表向きの部品Rの単列化が再確認されると共に、下
流の整送部170に設けられている上蓋173によって
重なっている部品Rの上層は整送トラック174へ入り
得ず、上蓋173の上流端部に選別トラック166毎に
設けられている切欠き171に導かれてポケット172
へ転落する。
【0056】このようにして、長辺を移送方向とする表
向きの部品Rが単列単層で下流の整送部170へ移送さ
れる。又、ポケット165、172へ転落した部品Rは
直下方の排除部品受け181上を下流端部まで移送され
る。
【0057】整送部170は部品Rの短辺巾より僅か大
きい巾と部品Rの厚さより僅か大きい高さのトンネル状
の整送トラック174とされているので、長辺を移送方
向とする単層で表向きの部品Rが整送トラック174の
下流端から独立した10列で次工程へ供給される。
【0058】一方、排除部品受け181上を移送される
部品Rは下流端部における両側の排出開口184、18
5からそれぞれ返還用直線振動パーツフィーダ200、
200’へ排出される。なお、返還用直線振動パーツフ
ィーダ200、200’は鏡像的対称関係にあるので、
以降は一方の返還用直線振動パーツフィーダ200につ
いて作用を説明し、返還用直線振動パーツフィーダ20
0’には(’)付きの同じ符号を付す。
【0059】図14、図17を参照し、排除部品受け1
81の下流端部における排出開口184から供給される
部品Rは返還トラフ220への導入ガイド222を経由
し側壁225に設けた開口228から返還トラフ220
へ導入される。返還トラフ220には下段移送面226
と上段移動面227とが設けられ、部品Rはこれらの移
送面上をその傾斜に従って上昇し下流端から捩り振動パ
ーツフィーダ10のボウル21内へ戻される。下段移送
面226と上段移送面227との段差は部品Rの厚さよ
り小とされているので下段移送面226を上昇する過程
において、受ける直線振動によって部品Rが重なりを生
じても、上層の部品Rは上段移送面227へ逃げること
ができ、部品Rの重なりが緩和される。上記の作用は返
還用直線振動パーツフィーダ200’についても同様で
あり、排除部品受け181の排出開口185からの部品
Rが返還トラフ220’を経由して捩り振動パーツフィ
ーダ10’のボウル21’内へ戻される。
【0060】図2、図9を参照して、返還用トラフ22
0、220’はそれぞれホッパ5、5’から部品Rが補
給される。ホッパ5、5’も鏡像的対称関係にあるの
で、ホッパ5について説明するに、捩り振動パーツフィ
ーダ10のボウル21内の部品Rが欠乏してくると、そ
の欠乏は図示しない検知センサによって検出されるの
で、図示しない制御盤によってホッパ5の駆動部7が起
動されてホッパ5から部品Rが切り出され、ホッパ5と
一体的なシュート6から返還トラフ220内へ部品Rが
補給される。そして所定量の部品Rの補給が完了すると
駆動部7は自動的に停止される。ホッパ5’、シュート
6’、駆動部7’についても全く同様である。
【0061】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0062】例えば、以上の実施例においては、排除部
品受け181からの部品Rを返還用直線振動パーツフィ
ーダ200、200’によって捩り振動パーツフィーダ
10、10’のボウル21、21’へ戻したが、返還用
直線振動パーツフィーダ200、200’に代えて、図
18、図19に示す第1変形例のようにベルトコンベヤ
250、250’によって部品Rを戻してもよい。すな
わち、図18は図2と対応し、図19は図9と対応する
図面であるので、共通する構成要素の説明は省略して、
ベルトコンベヤ250について説明するに、排除部品受
け181の排出開口184の下方のローラ251と、捩
り振動パーツフィーダ10のボウル21の上方のローラ
252とに巻装されるベルトコンベヤ250によって部
品Rが矢印qの方向へ搬送される。この時、排除部品受
け181の排除開口184にはベルトコンベヤ250の
中央部へ部品Rを供給するための供給ガイド253が排
出開口184に取り付けられる。ベルトコンベヤ25
0’も全く同様であるので対応する構成要素には(’)
付きの同じ符号を付して説明は省略する。供給ガイド2
53’は排出開口185に取り付けられる。なお、図1
8、図19では部品Rの補給用のホッパは省略されてい
る。
【0063】更には、実施例においては1台の整送用直
線振動パーツフィーダ100に対して、捩り振動パーツ
フィーダ10、10’の2台、返還用直線振動パーツフ
ィーダ200、200’の2台を組み合わせた部品多列
フィーダとしたが、図20に示す第2変形例のように、
1台の整送用直線振動パーツフィーダ190に対して、
捩り振動パーツフィーダ10’、返還用直線振動パーツ
フィーダ200’の各1台を組み合わせた部品多列フィ
ーダとしてもよい。この場合、捩り振動パーツフィーダ
10’と返還用直線振動パーツフィーダ200’とは実
施例と同様なものが使用されるが整送用直線振動パーツ
フィーダ190は実施例で示した整送用直線振動パーツ
フィーダ100とは異なり、分配トラック198以降を
5列とされ、整送能力を1/2とされている。部品Rは
捩り振動パーツフィーダ10’から整送トラフ191に
おける集合部192の下段トラック196の中央部へ供
給され部品集中部197に集められる。分配部193に
おいては、部品集中部197の近傍から5列の分配トラ
ックが放射状に設けられ、選別部194において長辺を
移送方向とする表向きの部品Rが単列単層とされ、上蓋
を設けた整送部199の下流端から独立した5列で部品
Rが次工程へ供給される。整送トラフ190の直下方の
排除部品受けの下流端部における排出開口195からは
選別排除された部品Rが排出され返還用直線振動パーツ
フィーダ200’へ供給される。整送トラフ191の集
合部192、分配部193、選別部194、整送部19
9におけるその他の構成、作用は実施例における整送ト
ラフ120と同様である。又、図20においてもホッパ
は省略されている。
【0064】更には、図20に示した第2変形例の捩り
振動パーツフィーダ10’、分配トラック198以降を
5列とした整送用直線振動パーツフィーダ190、返還
用直線振動パーツフィーダ200’の組み合わせと、こ
れらに鏡像的に対称な捩り振動パーツフィーダ10、整
送用直線振動パーツフィーダ190’、返還用直線振動
パーツフィーダ200の組み合わせとを近接させて、す
なわち整送用直線振動パーツフィーダ190と190’
とを振動の干渉が発生しない間隔に隣り合わせて、並置
させてもよい。
【0065】又、実施例においてはホッパ5、5’から
返還トラフ220、220’を経由させて捩り振動パー
ツフィーダ10、10’へ部品Rを補給するようにした
が、ホッパ5、5’から直接に捩り振動パーツフィーダ
10、10’へ補給するようにしてもよい。
【0066】又、実施例では、整送トラフ120内にお
いて各10列の分配トラック157、選別トラック16
6、整送トラック194を設けたが、これらは11列以
上としてもよく、又、9列以下としてもよい。列数は移
送する部品の種類、形状ないしは必要とする移送量によ
って適宜設定される。
【0067】なお、以上の実施例では、表裏検出装置6
2は、いわゆる反射式の表裏検出方法であって、部品の
表面から反射する光のレベルに応じて表裏を検出するよ
うにしたが、これに代えて他の検出手段、例えば磁気的
に検出する手段を用いるようにしてもよい。この場合、
板状部品の表面に磁気ペイントで何らかのマークを施さ
れておれば、この検出手段が磁気反応をした時には表、
又は裏と判断する。
【0068】又、以上の実施例では、部品Rの白色を表
面とし、黒色を裏面としたが、これを逆にして、逆論理
で黒色を表面とし、白色を裏面としてもよい。この場合
には表裏検出手段のレベルの上下の何れを表向きとする
か、或いはV溝の材質や反射度をペイントを塗るなどし
て表裏を検出し得るように構成しておけばよい。
【0069】又、以上の実施例ではV溝トラック44、
45から表裏を揃えて合流トラック72に表側を上方に
して水平で移送させるようにしたが、勿論、これは水平
でなくてもよく、又、これを省略して両斜面44、45
から直接、整送用直線振動パーツフィーダの上流側端部
にその表裏を変えないようにして導くようにしてもよ
い。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の部品多列フ
ィーダによれば、捩り振動パーツフィーダで移送する部
品の表裏を整え、これに接続される整送用直線振動パー
ツフィーダによって移送方向を整え、かつ単列単層とし
て独立した多列で次工程へ供給することができるので、
装置の大型化を招くことなく、大きい供給能力が得られ
る。更には、選別排除される部品は返還用直線振動パー
ツフィーダで捩り振動パーツフィーダへ戻すので、部品
供給に要する作業工数を低減し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による部品多列フィーダによっ
て整送される部品の斜視図であり、Aは表側、Bは裏側
を示す。
【図2】本発明の実施例による部品多列フィーダ全体の
平面図である。
【図3】図2に示す捩り振動パーツフィーダの拡大平面
図である。
【図4】図3に示す捩り振動パーツフィーダの部分破断
側面図である。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】図6における[7]線方向の矢視図である。
【図8】図3における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】図2における[9]−[9]線方向の断面図で
あり、主として整送用直線振動パーツフィーダの側面を
示す。
【図10】図9における[10]−[10]線方向の矢
視図であり、主として整送用直線振動パーツフィーダの
正面を示す。
【図11】図2に示す集合部の斜視図である。
【図12】図2における[12]−[12]線方向の断
面図である。
【図13】図2における[13]−[13]線方向の断
面図である。
【図14】図2に示す分配部と選別部との拡大平面図で
ある。
【図15】分配部の斜視図である。
【図16】図14における[16]−[16]線方向の
断面図である。
【図17】図2における[17]−[17]線方向の部
分断面図である。
【図18】本発明の第1変形例による部品多列フィーダ
全体の平面図である。
【図19】図18における[19]−[19]線方向の
断面図である。
【図20】本発明の第2変形例による部品多列フィーダ
全体の平面図である。
【符号の説明】
5 ホッパ 10 捩り振動パーツフィーダ 11 駆動部 21 ボウル 23 トラック 31 第1単列単層化部 41 表裏矯正部 42 V溝トラック 46 反射窪み 52 取付ブロック 62 表裏検出装置 66 空気噴出孔 71 合流部 72 合流トラック 81 第2単列単層化部 83 ポケット 91 整送部 92 整送トラック 93 上蓋 100 整送用直線振動パーツフィーダ 110 駆動部 120 整送トラフ 140 集合部 142 下段トラック 147 分岐板 148 分岐板 149 部品集中部 150 分配部 155 ポケット 156 ポケット 157 分配トラック 160 選別部 165 ポケット 166 選別トラック 170 整送部 172 ポケット 173 上蓋 174 整送トラック 200 返還用直線振動パーツフィーダ 210 駆動部 220 返還トラフ 226 下段移送面 R 部品

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボウルに設けたV溝トラックの一方の斜
    面に接して移送される平板状の部品の表裏を判別する表
    裏検出装置と前記部品が表向きの場合はそのまま通過さ
    せるが裏向きの場合には前記一方の斜面に設けた開口か
    ら気体を噴出させて他方の斜面に反転させ表向きとする
    部品反転機構とを具備して表裏を整えた前記部品を下流
    側へ供給する捩り振動パーツフィーダと、該捩り振動パ
    ーツフィーダからの前記部品を集合させるための複数列
    の集合トラックとそれらの先端の部品集合部、該部品集
    合部内の前記部品を均等に分配するための下流側へ放射
    状に延びる複数列の分配トラック、所定の姿勢の前記部
    品を選別し、それ以外の姿勢の前記部品は排除する複数
    列の選別トラック、該選別トラックを通過した前記部品
    をそのままの姿勢で次工程へ供給する複数列の整送トラ
    ックが上流から順に内部底面上に形成され接続されてい
    る整送トラフと該整送トラフの直下方に一体的に固定さ
    れて排除された前記部品を移送し下流端部で排出する排
    除部品受けとを具備する整送用直線振動パーツフィーダ
    と、排出される前記部品を受け入れこれらを前記捩り振
    動パーツフィーダのボウル内へ戻すための返還用移送手
    段とが組み合わされていることを特徴とする部品多列フ
    ィーダ。
  2. 【請求項2】 前記整送用直線振動パーツフィーダにお
    ける前記複数列の集合トラックが前記整送トラフの外方
    へ向かって順次高くなるように前記部品の厚さより低い
    段差を設けて形成されている請求項1に記載の部品多列
    フィーダ。
  3. 【請求項3】 前記整送用直線振動パーツフィーダにお
    ける前記複数列の集合トラックの各段の下流端から前記
    集中部への段差が小となるように前記部品集中部の移送
    面が下流側へ向かって上向きに傾斜されている請求項2
    に記載の部品多列フィーダ。
  4. 【請求項4】 前記捩り振動パーツフィーダと、前記整
    送用直線振動パーツフィーダと、前記返還用移送手段と
    の組み合わせを1系統とする2系統が前記整送トラック
    の下流端を揃えるように近接して並置されている請求項
    1から請求項3までの何れかに記載の部品多列フィー
    ダ。
  5. 【請求項5】 1台の前記整送用直線振動パーツフィー
    ダに対して2台の前記捩り振動パーツフィーダと2台の
    前記返還用移送手段とが組み合わされている請求項1か
    ら請求項3までの何れかに記載の部品多列フィーダ。
  6. 【請求項6】 前記下流側に合流トラックを接続させ、
    前記両斜面からの部品をこれに導くようにした請求項1
    から請求項5までの何れかに記載の部品多列フィーダ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240922A (ja) * 2000-12-12 2002-08-28 Shinko Electric Co Ltd 振動部品搬送機
JP2006335487A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Daishin:Kk 振動式部品搬送装置
CN106044125A (zh) * 2016-07-20 2016-10-26 梁启明 一种螺旋两通的出料机构
CN106064733A (zh) * 2016-07-20 2016-11-02 梁启明 一种止液夹出料装置

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