JP4193260B2 - 部品の整送装置と排除機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品の整送装置と排除機構に関するものであり、更に詳しくは、角柱状の部品の向きと姿勢を整えて移送する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は整送対象の角柱状の微小な電子部品C(以降、部品Cと称する)の斜視図である。図1のAは正規な姿勢にある部品Cの斜視図であり、両端部に電極Eを有し、その間の一面にのみ厚膜抵抗としての黒い炭素膜Rが形成されており、その他の面はセラミックの白色である。そして、長さlは0.6mm、幅wは0.3mm、高さhは0.24mmであり、黒い炭素膜Rの面を上にして矢印の方向へ移送することの要請がある。図1のBは図1のAの姿勢の部品Cが横立ちした姿勢となっている場合を示す。以降、黒い炭素膜Rが形成されている面を表とする。なお、部品Cには、これ以外にサイズ違いとして、長さlが0.6mmで、幅w、高さhが共に0.3mmのものがある。
【0003】
上記の部品Cとは異なるが、従来、微小な部品Pを整送には、部品Pを移送する途中で、正規の向き、姿勢にある部品Pを選別し、それ以外の部品Pは排除することによって行われている。図18は従来例の選別機構の移送の向き選別部を概念的に示す平面図である。従って、部品Pのサイズと他の機構要素のサイズとは比例関係には示されていない。部品Pは側壁113に接してトラック114上を矢印で示す方向に移送されてくる。その途中に例えば光学的手段による移送の向き判定装置115Aが設置されており、その下方を通過することによって部品Pの移送の向きが判定される。また、その直ぐ下流側には側壁113の外側から圧縮空気配管1161 が挿入、螺着され、その先端から側壁113に開口する細径の空気噴出孔1171 が形成されている。図19は図18における[19]−[19]線方向の断面図である。そして、移送の向き判定部115Aによって移送の向きが正規でないと判定された場合には、空気噴出孔1171 から瞬時的に空気が噴出されるようになっている。図18において、部品Pb は正規の長さ方向に移送されているが、移送の向き判定部115Aによって幅方向に移送されていると判定された部品Pc は空気噴出孔1171 から噴出される空気によって一点鎖線で示すように吹き飛ばされてトラック114から排除される。
【0004】
図20は図18に示したと同様なトラック114において、選別機構として表裏判定装置と姿勢判定装置が順に設置されている場合の平面図である。すなわち、 表裏判定装置115Bとそれに付属する圧縮空気配管1162 、空気噴出孔1172 が設けられ、その下流側に姿勢判定装置115Cとそれに付属する圧縮空気配管1163 、空気噴出孔1173 が設けられている。部品Pa は長さ方向に、かつ表向きの姿勢で移送されているに対して、長さ方向に移送されているが、表裏判定装置115Bによって裏向きの姿勢と判定された部品Pb は空気噴出孔1172 から瞬時的に噴出する空気によって排除され、姿勢判定装置115Cによって横立ちの姿勢になっていると判定された部品Pd は空気噴出孔1173 から瞬時的に噴出する空気によって排除される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
微小部品の整送装置を捩り振動パーツフィーダによって構成する場合、当然のことながら、微小部品の向き、姿勢を整えて移送するボウルの径も小とされるが、そのボウルのトラックに沿って移送の向き判定部、表裏判定部、姿勢判定部等をそれぞれの部品排除用の空気噴出孔と共に設けることはスペース的な制約が大きく、十分な性能を与え難いことから選別精度を低下させ易い。また、空気噴出孔をトラックの側壁に直接に穿設する場合、微小部品のサイズに応じて、例えば直径0.1mmφの空気噴出孔を精度高く設けることには技術的な困難がある。しかし、空気噴出孔の直径をやや大にすると噴出される空気は排除せんとする微小部品だけでなく上流側や下流側に隣り合う微小部品も排除される場合があり、選別能力を低下させる。これに対して、空気の噴出速度を低下させると排除すべき微小部品が排除されなかったりするという問題がある。そのほか、部品の幅や高さの選別を限界ゲージ的な機構によって選別することは特に微小な部品を対象とする場合には困難である。図1に示したような微小な部品Cでは黒い炭素膜Rを有する側面は確率的に1/4であり、部品Cが電極E側の両端面に立つ場合を考慮すると、部品Cが表向きになる確率は1/6であるが、上記のような問題点もあることから、正規の移送の向き、姿勢の部品の排出速度は小さくなるのが、一般的である。
【0006】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、選別部の占有面積が小であり、トータルとしての選別機構をスペース的な余裕をもってボウル上に配置することができ、その結果として選別能力の向上された部品の整送装置を提供することを課題とする。また、正規な移送の向き、姿勢にない部品を噴出空気で排除するに際して、排除せんとする部品のみを確実に排除することができ、比較的簡易に作製し得る部品の排除機構を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、請求項1または請求項6の構成によって解決されるが、その解決手段を以下に説明する。
【0008】
請求項1の部品の整送装置は、一側面のみ光の反射強度の異なる直方体形状の部品が側面または端面に立つ姿勢で、パーツフィーダのボウルに形成された選別トラックを、前記選別トラックの外周側の側壁に接して移送される途中に、移送の向き、姿勢が正規でない部品を噴出空気で排除する選別部を設けた部品の整送装置において、長さ方向を前記移送方向と直交させている部品がその重心を支持されない幅とされた前記選別トラックから落下し排除されると共に、上方に設けられた光センサから前記選別トラック上の部品に向けて光を照射しその反射光を受けることにより、反射強度の異なる前記側面を上にしている表向きの正規の部品はそのまま通過し、それ以外の正規でない姿勢の部品は噴出空気によって排除する選別部が設けられており、前記噴出空気は、移送面と同じ高さに配置された空気噴出ノズルの噴出孔から噴出され、縦長に形成されたスリットを通って前記移送面上に水平に吹き出されるものであることを特徴とする部品の整送装置である。このような部品の整送装置は部品の移送の向きと姿勢とが同一の選別部で選別されるので選別部の占有面積が小となり、ボウル上に選別部を含む選別機構全体を配置する上で余裕度を大にする。
【0009】
請求項1に従属する請求項2の微小部品の整送装置は、光センサが選別トラックの外周側の斜め上方からボウルの径内方へ下向き傾斜に設置され、その直下において空気が選別トラックの外周側からボウルの径内方へ向けてほぼ水平に吹き出されるものである。このような部品の整送装置は光センサが側壁からの反射光を受光しないので選別精度が高く、また光センサが噴出される空気の障害となることもない。同じく請求項3の部品の整送装置は、選別機構より上流側の側壁に、端面に立って移送されて来る部品を排除する空気噴出孔が設けられているものである。このような部品の整送装置は選別部の負担を軽減させる。同じく請求項4の部品の整送装置は、選別部より上流側に、重なって移送されてくる部品のうち、選別トラックに接している部品のみを通過させ、上層の部品は排除するワイパーが設けられているものである。このような部品の整送装置は選別部の負担を軽減させる。同じく請求項5の部品の整送装置は、端面に立つ部品を排除する空気噴出孔および重なった部品を排除するワイパーより上流側に、断面形状が上開きに傾斜したJ字形状とし、ボウルの径外方へ向かって上向きの傾斜面と底部の丸溝とを有し、丸溝の径を部品の長さより小で、幅、高さよりは大とした整列トラックが形成されているものである。このような部品の整送装置は、選別部へ移送される部品の中で長さ方向を移送方向に向けた部品の割合を増大させ、選別能力を増大させる。
【0010】
請求項6の部品の排除機構は、選別トラック上を、該選別トラックの外周側の側壁に接して移送される部品の中から移送の向き、姿勢が正規でない部品を噴出空気によって排除する部品の排除機構において、前記側壁を形成する部材が上流側の側壁部材と下流側の側壁部材とに分割され、両者の間隙に空気噴出ノズルを設けると共に、前記間隙の前記選別トラック側において、移送される部品が支障なく通過し得る幅のスリットを備えた前記側壁が形成されるように、前記上流側の側壁部材の下流側端部と前記下流側の側壁部材の上流端部とが近接されており、移送の向き、姿勢が正規でない部品の排除が前記空気噴出ノズルから噴出され前記スリットから吹き出される空気によって行われ、前記スリットは、前記上流側の側壁部材及び前記下流側の側壁部材のうち少なくとも一方を移動させて形成されるものであることを特徴とする部品の排除機構である。このような部品の排除機構はスリットの形成が空気噴出孔を側壁に穿設するよりも遥かに容易である上、スリットから吹き出される空気は排除せんとする部品を確実に排除し、かつ他の部品には影響を与えない。
【0011】
請求項6に従属する請求項7の排除機構は、上流側の側壁部材と下流側の側壁部材と、選別トラックを形成する選別トラック部材とが組み合わされて選別トラックと側壁が形成されたものである。このような部品の排除機構はスリットの形成が容易であると共に選別トラックと側壁との間に直角を形成させ易い。同じく請求項6に従属する請求項8の部品の排除機構は、スリットの形成が容易である。同じく請求項6に従属する請求項9の部品の排除機構は、スリットの長さがスリットの長さがスリット幅に対して3倍以上で15倍以下に形成されているものである。このような部品の排除機構は、スリット形成部品に機械的強度を与えるほか、スリットから吹き出される空気を層流化させる。同じく請求項6に従属する請求項10の部品の排除機構は、スリットを形成させる部分の選別トラックとは反対側がスリット側へ凸の半円形状に形成されているものである。このような部品の排除機構は、空気噴出ノズルから噴出されスリットへ入らない空気を円滑に後方へ戻し、スリットから吹き出される空気の流れを乱さない。同じく請求項6に従属する請求項11の部品排除機構は、直方体形状であり、長さ、幅、高さ共に1mm以下の微小な部品を選別対象とするものである。微小な部品の排除が高い選別精度で確実に排除される。請求項11に従属する請求項12の部品の排除機構は部品の選別排除が振動周波数200〜300Hz、振幅0.05〜0.1mm、振動角約10度の振動条件下に行われるものである。このような部品の排除機構は微小な部品の選別精度を一層向上させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による部品の整送装置と排除機構について、図面を参照し具体的に説明する。
【0013】
図2は実施例の微小部品の整送装置1の部分破断側面図であり、図3はその平面図である。図2を参照して、微小部品の整送装置1は捩り振動パーツフィーダによって構成されており、部品Cを収容し整送するボウル21と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなっている。駆動部11においては、ボウル21の底板と一体的に固定された可動ブロック12が等角度間隔に配置された傾斜板バネ13によって下方の固定ブロック14と連結されている。固定ブロック14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブロック12の下面の可動コア12cと僅かの間隙をあけ対向して設けられている。また、駆動部11は、その周囲を防音カバー17によって覆われており、防振ゴム18を介して床面に設置されている。そして、図1に示したような微小な部品Cについて移送の途中に精度の高い選別、排除を施すために、コイル15にインバータ制御された高周波が通電され、例えば200〜300Hzの振動数、本実施の形態ではボウル21の共振振動数に近い振動数250Hzで、ボウル21に反時計方向に振動角約10度の捩り振動を与える。その時の振幅は0.05〜0.1mm、好ましくは部品Cのサイズを考慮して0.07〜0.08mmが採用される。
【0014】
ボウル21においては、図3を参照して、底面22に多数の部品Cが収容され(図3においては部品Cの図示を省略している)、底面22の周縁部に起点24sを有し径外方へ向かって若干下向き傾斜のトラック24がボウル21の周壁23に沿い登り角度1.8度のスパイラル状に上昇して形成されており、部品Cの移送路となる。トラック24の上記の傾斜と、部品Cが受ける捩り振動による移送力の径外方へ向かう成分とによって、部品Cは周壁23に接して移送される。トラック24の途中には切欠き25が形成されてトラック24の幅を狭めており、幅一杯に広がって移送されてくる部品Cの内、内周側の部品Cは切欠き25へ落下して底面22へ戻され、移送量の調整が行われる。
【0015】
更に下流側には、切欠き261 と丸樋溝271 とが形成され、続いて、同様な切欠き262 、丸樋溝272 と切欠き263 、丸樋溝273 とが形成されている。切欠き261 、切欠き262 、切欠き263 はトラック24の幅を狭めるものであるが、丸樋溝271 、丸樋溝272 、丸樋溝273 は部品Cの長さ方向を移送方向に向けるべく設けられている。図3における[4]−[4]線方向の断面図である図4を参照して、丸樋溝272 の溝径は部品Cの長さよりは小で、幅または高さと同程度に形成されている。また、丸樋溝272 の外周側にはボウル21の径外方へ向かって上向き45度傾斜の傾斜面282 が形成されている。そして、後述の図7において詳しく説明するように、長さ方向が移送方向に向かず、一端が丸樋溝272 にあり他端が傾斜面282 にある部品Cは正規の移送姿勢にある部品Cと比較して重心位置が高いことから、移送される間に、他端が傾斜面282 を滑落して、長さ方向を丸樋溝272 の移送方向に向けるようになり、全体として、長さ方向を移送方向に向けた部品Cの割合を増大させる。このことは丸樋溝271 、丸樋溝273 においても同様である。
【0016】
丸樋溝273 の下流側には早出しゲート31が設けられている。図3における[5]−[5]線方向の断面図である図5も参照し、ボウル21の周縁部を切り欠き、ボウル21の径外方へ向かって下向き傾斜の排出面32が形成されており、排出面32の上流側のボウル21の周縁部に下半分を埋め込んで固定され、排出面32へオーバーハングされている角棒33にゲート板34が摘み付きネジ35で取り付けられており、ゲート板34にほぼ対向してトラック24には切欠き36が形成されている。なお、早出しゲート31は定常時には使用されず、例えば品種切り替え時、作業終了時に底面22に残る部品Cを取り出すためのものである。摘み付きネジ35を緩めて、ゲート板34を取り外すことにより、トラック24を移送されてくる部品Cは排出面32を経てボウル21外へ排出される。
【0017】
図3へ戻り、早出しゲート31の下流側には、上流端部を二股として外周側へ円弧状に第1整列トラック441 が形成され、第1整列トラック441 の下流端は切欠き45から同じく外周側へ円弧状に形成されている第2整列トラック442 の上流端部に接続されている。図3における[6]−[6]線方向の部分拡大断面図である図6を参照して、上流側のトラック24から段差39を介して第1整列トラック441 が形成され、その外周側にはボウル21の径外方へ向かって45度傾斜の傾斜面431 が形成されている。そして、部品Cは第1整列トラック441 を移送される。図7は第一整列トラック441 の図6に対応する斜視図であり、一端が第1整列トラック441 上にあり、他端が傾斜面431 上にあって、長さ方向を移送方向と交差させている一点鎖線で示す部品C’がある場合、その部品C’は正規の移送姿勢にある部品Cと比較して重心位置が高いことから、第1整列トラック441 を移送される間に、二点鎖線を経て実線で示すように他端が傾斜面431 を滑落して長さ方向を第1整列トラック441 の移送方向に向けるようになる。このことは第2整列トラック442 においても、また、上述した丸樋溝271 、272 、273 においても同様である。図8は図3における[8]−[8]線方向の断面図であり、第1整列トラック441 と共に切欠き45と、トラック24に形成されている切欠き25の断面が示されている。
【0018】
第2整列トラック442 より下流側においては、図3における[9]−[9]線方向の断面図である図9を参照して、ボウル21の周縁部の上半部を削り落とした面29にトラックブロック50と側壁ブロック511 とを組み合わせ固定してトラック54とその側壁53が直角に形成されており、側壁ブロック511 は選別トラック54の面から切り下げたトラックブロック50の面50aに載置され固定されている。1個のブロックに選別トラック54と側壁53を形成させるよりは、上記のようにトラックブロック50と側壁ブロック511 とを組み合わせた方が正確な直角を得易い。トラックブロック50はボウル21の外周縁部の下面から挿入されたボルト50bによって螺着されて固定され、図3に示すように、側壁ブロック511 はトラックブロック50に対して上方からボルト51bで固定されている。なお、図3に示すように、側壁ブロック511 の下流側に側壁ブロック512 、側壁ブロック513 が固定されているが、これらとトラックブロック50との関係は基本的には側壁ブロック511 の場合と同様である。そして、図10は図9の選別トラック54部分を示す部分拡大図であり、図11はその部分に対応する斜視図である。上流側の第2整列トラック442 と選別トラック54とは段差49を介して接続されており、選別トラック54はボウル21の径外方へ向かって下向きの傾斜角度10度とされ、側壁53は選別トラック54に対して上述したように直角に形成されている。
【0019】
選別トラック54は、図3、図11に示すように、内周側へ向かって下向き45度傾斜の切欠き55によって、内周側が削られて部品Cが単列でのみ移送されるようにトラック幅が0.45mmに狭められている。すなわち、多列で移送されてきた部品Cのうち内周側の部品C”は切欠き55を滑落してボウル21内へ戻される。なお、側壁ブロック511 の上流端部には上流側の45度傾斜の傾斜面432 と80度傾斜の側壁53とを接続するために削り面52が形成され、短い長さの後に消滅されている。
【0020】
図3における[12]−[12]線方向の断面図である図12を参照して、選別トラック54の側壁53の途中には、選別トラック54上を電極E側の端面に立つた姿勢で移送されてくる部品Cを排除するための空気噴出孔64が設けられ常時空気が噴出されている。すなわち、側壁ブロック511 の外周側から圧縮空気配管61の継手62が挿入、螺着され、側壁ブロック511 内に穿設された内部空間63の先端から側壁ブロック511 の側壁53に開口する直径0.4mmφの空気噴出孔64が設けられており、その開口中心の選別トラック54からの高さは部品Cの長さlと同じ0.6mmとされている。また、この部分において、選別トラック54のトラック幅は0.45mmから部品Cの長さlの1/2の0.3mmとされており、長さ方向を移送方向と直交させている部品Cを落下させて排除するようになっている。
【0021】
また、空気噴出孔64の下流側には、重なって移送されてくる部品Cを単層にするためのワイパープレート71が設けられている。図3および図3における[13]−[13]線方向の断面図である図13を参照して、側壁ブロック511 の上面を部分的に切り下げて、図3で見て台形状の取付けブロック72がボルト72bで固定されており、この取付けブロック72にワイパープレート71が選別トラック54と斜交して取り付けられている。そして、選別トラック54からワイパープレート71の下端までの高さは横臥した姿勢て移送される部品Cが単層でのみ通過し得る0.4mmとされている。従って、重なって移送されて来る上層の部品Cはワイパープレート71の下方を通過し得ず、ワイパープレート71に沿って移送されボウル21内へ導かれる。
【0022】
ワイパープレート71の下流側には、部品Cの表裏姿勢選別部81Aが、後述するように、側壁ブロック511 と側壁ブロック512 との境界部に位置して設けられ、表裏姿勢選別部81Bが側壁ブロック512 と側壁ブロック513 との境界部に位置して設けられている。表裏姿勢選別部81Aと表裏姿勢選別部81Bとは全く同様に構成されているので、以下、表裏姿勢選別部81Aについて説明し、表裏姿勢選別部81Bの説明は省略する。図3における[14]−[14]線方向の断面図である図14を参照して、ボウル21の周縁部に取付けブロック83がボルト83bで固定され、取付けブロック83の下側からのボルト84bによって取付けブロック83の上流側に支柱84が立てられており、その支柱84上に図3で見てL字型の取付け板85がボルト85bで固定されてセンサ・サポート82が形成されている。そして、その取付け板85の溝に光センサ86が嵌め込まれボルト87bと共に抑え板87で抑えて取り付けられている。すなわち、ボウル21の外周側の斜め上方から、選別トラック54上の部品Cへ向かって径方向にかつ、下向き傾斜に取り付けられている。光センサ86は発光素子と受光素子を有し、その発光は選別トラック54上の部品Cの上面に照射され、受光する反射光の強度によって部品Cが黒色の炭素膜Rを上にした表向きであるが否かがチェックされ、表向き以外の部品Cは全て排除の対象とされる。すなわち、裏向きの部品C以外に、部品Cが図1のBに示した横立ちの姿勢である場合、その上面に炭素膜Rは存在しないことから、部品Cが裏向きである場合と同様に排除の対象とされる。なお、後述するように、光センサ86の照射光のビームのスポット径は0.3mmφであり、その光軸rは鉛直線に対して37.5度の傾斜角度を有している。
【0023】
更には、取付けブロック83上に、表向き以外の部品Cを吹き飛ばして排除するための圧縮空気配管91の継手92を固定し、空気噴出ノズル93を取り付けた取付けブロック94がボルト94bで固定されている。この空気噴出ノズル93の外径は1mmφ、内径は0.7mmφである。そして、空気噴出ノズル93からの噴出空気は側壁ブロック511 と図示されていない後述の下流側の側壁ブロック512 との間の0.1mm幅のスリット59から選別トラック54上の部品Cに向けて吹き出されるようになっている。
【0024】
すなわち、図15は図14における空気噴出ノズル93および選別トラック54の周辺部の拡大図であり、図15のAは選別トラック54上の部品Cが黒色の炭素膜Rを上にした表向きである場合、図15のBは部品Cが図1のBに示した横立ちの姿勢である場合を示している。そして、図16は図15に対応する平面図であり、図17は図16に対応する内周側からの正面図である。図14、図15を参照して、側壁ブロック511 の下流端部の上半部が切り下げられてカット面561 が形成されており、図16に示すように、下流側の側壁ブロック512 の上流端部にも同様なカット面562 が形成されている。そして、側壁ブロック511 の下流端と側壁ブロック512 の上流端との間に、直径1mmφの空気噴出ノズル93を設置する幅3.1mmのノズル間隙58をあけると共に、選別トラック54側は部品Cが接して通過し得る幅0.1mmのスリット59が形成されるように、側壁ブロック511 の下流端部にスリット形成部571 、側壁ブロック512 の上流端部にスリット形成部572 を設けて近接されており、それによって選別トラック54の選別側壁531 、532 が形成されている。なお、幅0.1mmのスリットはスリット形成部571 とスリット形成部572 との間に0.1mm厚の厚さゲージを挟んで両側から圧接し、側壁ブロック511 と側壁ブロックの512 をボルト51bで固定し、厚さゲージを引き抜くことによって得られる。ノズル間隙58のスリット59側の端部におけるスリット59側へ凸の半円形状は機械加工用エンドミルの刃先によって形成されるものである。なお、スリット59の長さは0.7mmとされており、スリット形成部571 、572 に機械的強度を与えると共に、スリット59から吹き出される空気の層流化が図られている。上述の点からスリット59の長さはスリット59の幅の3倍以上とすることが好ましい。しかし、スリット59の長さを幅の15倍以上とすることは必要でない。
【0025】
図16に示すノズル間隙58を狭めるためのスリット形成部571 、572 は、図17を参照して、カット面561 、562 よりも更に切り下げられている。そして、スリット形成部571 、572 における選別側壁531 、532 の上端の選別トラック54からの高さは部品Cの幅wと同じ0.3mmとされている。すなわち、図15も参照して、選別トラック54上において、部品Cが横立ちしている場合には、部品Cの上端は選別側壁531 、532 の上端と同一高さとなり、部品Cが表面または裏面を接している場合には、部品Cの上端は側壁531 、532 の上端よりは僅かに低くなる。そして、前述したように、選別トラック54はボウル21の径外方へ向かって下向きの傾斜角度10度とされており、光センサ86の照射光の光軸rは鉛直線に対して37.5度とされている。光センサ86のビーム径のスポットは上述したように0.3mmφであるので、光センサ86のビームを図15とは異なる逆傾斜、すなわち選別トラック54の内周側の斜め上方から選別トラック54へ向けて照射すると選別側壁531 、532 からの反射光を拾うので選別精度の低下を招き易い。
【0026】
図3へ戻り、表裏姿勢選別部81Bの下流側には排出端部101が取り付けられ、上流側の選別トラック54に接続して、トンネル状の排出トラック104が形成されている。すなわち、内周側の側壁ブロック105と外周側の側壁ブロック103との間に形成された排出トラック104の上方を抑え板106でカバーしてトンネル状に形成されており、部品Cが単列、単層で姿勢を乱すことなく移送されるようになっており、その下流端から部品Cが排出される。
【0027】
実施の形態の微小部品の整送装置1は以上のように構成されるが、次にその作用を説明する。
【0028】
図2、図3において、ボウル21内には部品Cが多数に収容されており、駆動部11のコイル15に交流が通電されて、ボウル21に反時計方向の捩り振動が与えられいるものとする。また、また、取り付けられている圧縮空気配管61、91の接続されているコンプレッサは起動されており、表裏姿勢選別部81A、81Bにおける光センサ86も作動しているものとする。
【0029】
部品Cは捩り振動を受けてボウル21の底面22を周辺部へ移行されると共に矢印mで示す方向へ移送され、起点24sからトラック24に乗り周壁23に沿ってスパイラル状に上昇する。そして、過剰気味に多列になって送されてくる部品Cは、トラック24の幅を狭めている切欠き25へ至り、トラック24の内周側を移送されている部品Cは切欠き25へ陥落してボウル21へ戻されることにより、移送量の調整が行われる。
【0030】
部品Cは移送を続けられ、切欠き261 によって移送幅が調節されて丸樋溝271 を移送された後、トラック24を移送され、続いて切欠き262 によって移送幅が調節されて丸樋溝272 を移送された後、トラック24を移送され、更に切欠き263 によって移送幅が調節されて丸樋溝273 を移送される。これら丸樋溝271 、272 、273 を代表する丸樋溝272 の断面を示す図4において、長さ方向を移送方向と交差させて一端が傾斜面282 にあり他端が丸樋溝272 にある部品Cは移送される途中において、一端が傾斜面282 を滑落して長さ方向を丸樋溝272 の移送方向に向けるようになる。
【0031】
丸樋溝273 を通過した後、部品Cはトラック24を移送されて早出しゲート31に至るが、定常時には図5の早出しゲート31は使用されず、部品Cはゲート板34の内周側に接してそのまま移送される。ゲート板34と対向して形成されている切欠き36によって移送幅を調整された後、部品Cは図3、図6、図7を参照し、平面状のトラック24から段差39を落下して断面が上開きのJ字形状とされた第1整列トラック441 へ移行される。第1整列トラック441 においては、上述した丸樋溝272 と同様に、長さ方向を移送方向と交差させて一端が傾斜面431 にあり他端が底部の第1整列トラック441 にある部品Cは、移送される間に一端を傾斜面431 から滑落させ、第1整列トラック441 において長さ方向を移送方向に向けるようになる。第1整列トラック441 を移送された部品Cはその下流端から第2整列トラック442 の上流端部へ移行され、同様に、第2整列トラック442 を移送される間に、部品Cは長さ方向を移送方向に向けたものの割合を増大させる。
【0032】
第2整列トラック442 を通過した部品Cは、図9、図10に示すように、その下流端の段差49を落下して平面状の選別トラック54へ移行され、側壁ブロック511 による側壁53に沿って移送される。図3、図11に示すように、選別トラック54は直ちに切欠き55によって幅0.45mmに狭められているので、多列になって移送されてきた部品Cのうち内周側の部品C”は傾斜面55を滑落し、側壁53に接する部品Cが単列で移送されるようになる。そして、図12に示すように、選別トラック54の幅が0.3mmとされ、選別トラック54からの高さ0.6mmの位置で空気が常時に噴出されている空気噴出孔64に至り、横臥した姿勢で長さ方向を移送の方向と直交させている部品Cは落下して排除され、電極E側の端面に立って移送されてくる部品Cは噴出空気によってボウル21内へ吹き落とされる。
【0033】
空気噴出孔64を通過した部品Cは幅0.45mmに戻された選別トラック54を移送され、図3、図13に示すワイパープレート71に至り、重なって移送されてくる部品Cのうち、選別トラック54に接している最下層の部品Cはワイパープレート71の下を通過し単層化されて移送されるが、上層の部品Cはワイパープレート71に移送を阻止され、ワイパープレート71に導かれてボウル21内へ落下する。すなわち、ワイパープレート71より下流側においては、部品Cは重なりのない横臥した姿勢で、移送の向き、表裏を含む姿勢は不定のまま移送される。
【0034】
ワイパープレート71の下を通過した部品Cは、図14に示すように、選別トラック54の幅が0.3mmとされ、外周側の斜め上方に設置された光センサ86によって部品Cの上面の反射強度をチェックしている表裏姿勢選別部81Aに至る。すなわち、横臥した姿勢で長さ方向を移送の方向と直交させている部品Cは選別トラック54から落下して排除され、光センサ86の制御部において、表向きであると判定された部品Cは、そのまま通過するが、表向きでない判定された部品Cに対しては、制御部は圧縮空気配管91の図示しないソレノイド弁を瞬時的に開き、光センサ86の直下の空気噴出ノズル93から空気を噴出させるので、選別トラック54上の当該部品Cは上流側の選別側壁531 と下流側の選別側壁532 との間のスリット59から吹き出される空気によってボウル21の内部へ向けて吹き飛ばされ排除される。
【0035】
表裏選別部81Aを通過した部品Cは続いて設けられている表裏選別部81Bに至るが、表裏選別部81Bはダブルチェックのために設けられており、表裏選別部81Aを通過した部品Cのなかに正規でない移送の向き、姿勢の部品Cがある場合に、これを排除する。そして、表裏選別部81Bを通過した部品Cは排出端部101の部品Cを単列、単層でのみ移送するトンネル状の排出トラック104を移送され、下流端から排出されるが、その排出速度は表向きの部品Cが1分間当り800個以上である。
【0036】
本実施の形態の部品の整送装置と排除機構は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0037】
例えば本実施の形態においては、トラックブロック50を切り下げた面50aに側壁ブロック511 を載置したが、トラックブロック50を切り下げないまま側壁ブロック511 を載置するようにしてもよい。上記の場合においては、空気噴出ノズル93を角形パイプとしてもよい。
【0038】
また本実施の形態においては選別トラック54上において、上面が黒い部品Cを残し、上面が白い部品は排除するような表裏姿勢選別部81A、81Bを設けたが、一側面が白色で他の側面は黒色であるような部品について、上面が白色の部品のみを残すような選別も可能である。また、部品の一側面の反射強度が他の側面の反射強度と異なればよく黒色と白色の組み合わせ以外にも適用される。
【0039】
また本実施の形態においてはボウル21の駆動部11を捩り振動によるものとしたが、駆動部を楕円振動によるものとしてもよい。
【0040】
また本実施の形態においては長さ、幅、高さ共に1mm以下の微小な部品を整送対象とする場合を例示したが、本発明の部品の整送装置と排除機構はこれ以外の通常サイズ、例えば長さ、幅、高さが10mm程度の部品にも適用され得る。
【0041】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに記載するような効果を奏する。
【0042】
請求項1の部品の整送装置によれば、ボウル上における選別部の占有面積が小であり、部品の移送の向きを整える整列部等を配置する上での余裕度が大になることから、選別能力を増大させる。
【0043】
請求項2の部品の整送装置によれば、光センサが側壁からの反射光を受光しない上、部品を排除する空気の流れの障害とならないので選別精度を高める。請求項3の部品の整送装置によれば、端面に立って移送されて来る微小部品を排除するので、選別部の負担を軽減させる。請求項4の部品の整送装置によれば、重なって移送されてくる微小部品を単層にするので、選別部の負担を軽減させる。請求項5の部品の整送装置によれば、長さ方向を移送方向に向けた部品の割合を増大させるので、選別部における選別効率を高める。
【0044】
請求項6の部品の排除機構によれば、側壁に細孔を穿設する場合と比較してスリットの形成は低コストであり、かつ排除せんとする部品を確実に排除し他の部品には影響を与えないので、選別効果を高め選別コストを低下させる。
【0045】
請求項7の部品の排除機構によれば部品を噴出空気で排除するためのスリットの形成が容易であり、かつ選別トラックと側壁との直角を得やすい。請求項8の部品の排除機構によれば、部品を噴出空気で排除するためのスリットの形成が容易である。請求項9の部品の排除機構によれば、スリット形成部の機械的強度を大とすると共にスリットから吹き出される空気が層流化されて部品を確実に排除する。請求項10の部品の排除機構によれば、空気噴出ノズルから噴出されスリットへ入らない空気を円滑に後方へ戻し、スリットから吹き出される空気の流れを乱さず、部品の排除を円滑化する。請求項11の部品の排除機構によれば直方体形状で長さ、幅、高さ共に1mm以下の微小な部品が高い選別精度で確実に行われる。請求項12の部品の排除機構によれば微小な部品が一層高い選別精度で選別され、選別コストを一層低下させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】整送対象の微小部品の斜視図であり、Aは炭素抵抗膜面を上にしている場合、BはAの姿勢を横に倒した場合を示す。
【図2】微小部品の整送装置の部分破断側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図である。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の部分拡大断面図である。
【図7】図6に示す部分に対応する斜視図である。
【図8】図3における[8]−[8]線方向の断面図である。
【図9】図3における[9]−[9]線方向の断面図である。
【図10】図9の部分拡大図である。
【図11】図10に示す部分の近傍の斜視図である。
【図12】図3における[12]−[12]線方向の断面図である。
【図13】図3における[13]−[13]線方向の断面図である。
【図14】図3における[14]−[14]線方向の断面図である。
【図15】図14の部分拡大図であり、Aは微小部品が正規の表向きである場合、Bは正規でない場合を示す。
【図16】図15に対応する平面図である。
【図17】図16に対応する選別トラック側からの正面図である。
【図18】従来例の微小部品の整送装置における移送の向き選別部の概念的な平面図である。
【図19】図18における[19]−[19]線方向の断面図である。
【図20】同従来例の表裏姿勢選別部と姿勢選別部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 実施例の微小部品の整送装置
11 駆動部
21 ボウル
24 トラック
271 丸樋溝
272 丸樋溝
441 整列トラック
442 整列トラック
50 トラックブロック
511 側壁ブロック
512 側壁ブロック
513 側壁ブロック
531 選別側壁
532 選別側壁
54 選別トラック
59 スリット
81A 表裏姿勢選別部
81B 表裏姿勢選別部
86 光センサ
93 空気噴出ノズル

Claims (12)

  1. 一側面のみ光の反射強度の異なる直方体形状の部品が側面または端面に立つ姿勢で、パーツフィーダのボウルに形成された選別トラックを、前記選別トラックの外周側の側壁に接して移送される途中に、移送の向き、姿勢が正規でない部品を噴出空気で排除する選別部を設けた部品の整送装置において、
    長さ方向を前記移送方向と直交させている部品がその重心を支持されない幅とされた前記選別トラックから落下し排除されると共に、上方に設けられた光センサから前記選別トラック上の部品に向けて光を照射しその反射光を受けることにより、反射強度の異なる前記側面を上にしている表向きの正規の部品はそのまま通過し、それ以外の正規でない姿勢の部品は噴出空気によって排除する選別部が設けられており、
    前記噴出空気は、移送面と同じ高さに配置された空気噴出ノズルの噴出孔から噴出され、縦長に形成されたスリットを通って前記移送面上に水平に吹き出されるものであることを特徴とする部品の整送装置。
  2. 請求項1に記載の部品の整送装置であって、
    前記光センサが、前記側壁からの反射光の受光を避けるべく、前記選別トラックの外周側の斜め上方から前記選別トラック上の部品に向けて下向き傾斜に設置され、その直下において前記噴出空気が前記選別トラックの外周側から前記ボウルの径内方へ向けてほぼ水平に噴出されることを特徴とする部品の整送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の部品の整送装置であって、
    前記選別部より上流側の前記側壁に、端面に立って移送されて来る部品を排除する空気噴出孔が設けられていることを特徴とする部品の整送装置。
  4. 請求項3に記載の部品の整送装置であって、
    前記選別部より上流側に、重なって移送されてくる部品のうち、前記選別トラックに接している部品のみを通過させ、上層の部品は排除するワイパーが設けられていることを特徴とする部品の整送装置。
  5. 請求項4に記載の部品の整送装置であって、
    前記空気噴出孔および前記ワイパーより上流側に、断面形状を上開きに傾斜したJ字状として、前記ボウルの径外方へ向かって上向きの傾斜面と底部の丸溝とからなり、該丸溝の径を部品の長さより小で、幅、高さよりは大とした整列トラックが形成されていることを特徴とする部品の整送装置。
  6. 選別トラック上を、該選別トラックの外周側の側壁に接して移送される部品の中から移送の向き、姿勢が正規でない部品を噴出空気によって排除する部品の排除機構において、
    前記側壁を形成する部材が上流側の側壁部材と下流側の側壁部材とに分割され、両者の間隙に空気噴出ノズルを設けると共に、前記間隙の前記選別トラック側において、移送される部品が支障なく通過し得る幅のスリットを備えた前記側壁が形成されるように、前記上流側の側壁部材の下流側端部と前記下流側の側壁部材の上流端部とが近接されており、移送の向き、姿勢が正規でない部品の排除が前記空気噴出ノズルから噴出され前記スリットから吹き出される空気によって行われ、
    前記スリットは、前記上流側の側壁部材及び前記下流側の側壁部材のうち少なくとも一方を移動させて形成されるものであることを特徴とする部品の排除機構。
  7. 請求項6に記載の部品の排除機構であって、
    前記上流側の側壁部材と前記下流側の側壁部材と、前記選別トラックを形成する選別トラック部材とが組み合わされて前記選別トラックと前記側壁とが形成されていることを特 徴とする部品の排除機構。
  8. 請求項7に記載の部品の排除機構であって、
    前記選別トラック部材と前記上流側の側壁部材とが一体とされて前記下流側の側壁部材と組み合わされるか、または前記選別トラック部材と前記下流側の側壁部材とが一体とされて前記上流側の側壁部材と組み合わされて前記選別トラックと前記側壁とが形成されていることを特徴とする部品の排除機構。
  9. 請求項6から請求項8のうちのいずれか一項に記載の部品の排除機構であって、
    前記スリットの長さが該スリットの幅に対して3倍以上で15倍以下に形成されていることを特徴とする部品の排除機構。
  10. 請求項6から請求項9のうちのいずれか一項に記載の部品の排除機構であって、
    前記間隙の前記スリット側の端部が前記スリットへ向かって凸の半円形状に形成されていることを特徴とする部品の排除機構。
  11. 請求項6から請求項10のうちのいずれか一項に記載の部品の排除機構であって、
    選別対象の部品が直方体形状であり、長さ、幅、高さの何れもが1mm以下の微小な部品であることを特徴とする部品の排除機構。
  12. 請求項11に記載の部品の排除機構であって、
    前記微小な部品の選別排除が振動周波数200〜300Hz、振幅0.05〜0.1mm、振動角約10度の振動条件下に行われることを特徴とする部品の排除機構。
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