JP3799346B2 - 文書処理方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明はパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、スキャナおよびプリンタから成るシステムにおいて、片面/両面の混載した印刷物をスキャナから取り込んで電子化し、電子化された電子ファイルをプリンタに印刷する際、元原稿と同様の片面/両面の混載状態で印刷を実施する文書処理方法及び印刷制御方法に関するものである。
紙原稿の複製を行う方法として、最も一般的な方法は複写機を利用することである。近年のデジタル複写機では、スキャナ部から読み込まれた原稿の画像データを、ネットワークを介して接続されるホストコンピュータ(外部装置)に対してファイルとして送信する読み取り画像送信機能が存在している(例えば、特許文献1)。
また複写機のスキャナ部に原稿をセットし、複製すべき部数を入力し、コピーボタンを押すと、指定部数の複製を作成することができる。この方法では、スキャナで読み取られた原稿が斜行して読み取られた場合には、すべての複製物の該当ページが斜めに印刷されるという問題があった。また、複写機で複製した場合には、元の原稿に対してノイズや黒点が付加されて画質が劣化するという問題があった。さらには、元の原稿に付いている不要なページ番号やヘッダ・フッタの除去、および新しくページ番号やヘッダ・フッタを付加することができないという問題があった。また、特定の原稿ページの印刷される位置を調整するなど、さらに高度な原稿の編集を行うことができないといった問題点があった。これらの問題を解決する方法として、従来二つの方法が実施されている。
一つは複写機単体で実施する方法で、複写機のスキャナで読み取った原稿を一旦複写機内に保存し、ユーザがその保存された原稿の状態を確認し、前記の問題点を改善する印刷設定を行った後、保存された原稿のコピーを前記印刷設定に従って実行する方法である(例えば、特許文献2参照)。この方法では、斜行補正やノイズ・黒点除去を自動的に実施する場合には用いられる方法であるが、ヘッダ・フッタの編集やページ単位の印刷位置調整などの高度な編集は、複写機の操作性や処理能力の問題からあまり実施されていないか、あるいは操作性の良くない状態で実施されているというのが現状である。
もう一つは、複写機のスキャナで読み取った原稿を一旦複写機に接続された情報処理装置へ転送し、情報処理装置の高度な処理能力と高度な機能を備えたアプリケーションソフトウエア、およびディスプレイ・マウス・キーボードといった操作性の良いインタフェース装置を用いることにより、高度な編集も可能とする方法である(例えば、特許文献3参照)。
これらの二つの方法により、紙原稿の高品質な複製物の作成が従来行われてきた。
特開2002−132642号公報 特開平7−283933号公報 特開2000−165639号公報
さて、これらの従来の方法で紙原稿を複製する場合、特に元の原稿に片面印刷物と両面印刷物が混載されており、元原稿の片面印刷部分と両面印刷部分とをそのままの状態で再現するためには以下の問題点があった。
手間を省くため、片面印刷部分と両面印刷部分とを意識せず、すべて両面印刷物としてスキャンし、画像の補正などの処理を行った後に印刷を実行すると、片面印刷原稿部分も両面印刷として実行されるため、本来不要な片面印刷部分の裏面の白紙に対しても複写動作が行われ課金されてしまうという問題があった。
一方、この不要な課金を避けるためには、片面印刷原稿と両面印刷原稿を仕分けし、それぞれの仕分け部分ごとにスキャンし、スキャンした部分ごとに片面印刷あるいは両面印刷を指定し、指定部数の印刷を実行する必要があり、非常に手間がかかるという問題があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、紙原稿を複製する場合、特に元の原稿が片面印刷物と両面印刷物とが混載されており、元原稿の片面印刷部分と両面印刷部分をそのままの状態で再現する際に、手間がかからず、かつ不要な課金がなされない文書処理方法及び装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化する文書処理方法であって、
前記画像データに基づいて原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第1白紙判定工程と、
前記第1白紙判定工程で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定工程と、
前記第1白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定工程によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定工程によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化工程とを備える。
印刷装置で印刷すべき印刷データを生成するプリンタドライバを有し、片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを入力し、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化する文書処理装置における文書処理方法であって、
前記原稿と白紙を含む複数ページの画像データに基づいて、原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する白紙判定工程と、
前記白紙判定工程で原稿のあるページの次のページが白紙と判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、前記白紙判定工程で原稿のあるページの次のページが白紙と判定されなかった場合には、その原稿のあるページと次のページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化工程と、
前記ページ群毎に片面印刷属性及びは両面印刷属性が付与されている文書情報の印刷が指示される場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、前記プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行工程と、
前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行工程で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、前記印刷装置の片面印刷と両面印刷を制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御工程とを備える。
本発明によれば、片面印刷物と両面印刷物とが混載されている紙原稿の複製を行う際、手間がかからず、機器の消耗を防止し、不要な課金がなされないという効果が得られる。
また、載置した原稿の構成を反映して文書情報を適切に分割できるという効果を有する。
また、文書情報を印刷する際には、白紙を抑制することで、機器の消耗や不要な課金を防止するという効果がある。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[本実施形態の文書処理システムの概要]
本実施形態の文書処理システムでは、スキャナで読み取られた画像データだけでなく、様々なアプリケーションプログラムで作成した電子ファイルも扱うことが可能である。実施形態の説明に先立ち、本実施形態の文書処理システムが必要となった背景を説明する。
文字や表、デジタルカメラやスキャナで取り込まれた画像など、データの種類が異なると、データを定義する構造やそれらデータに対する編集操作が異なるために、データの種類に応じた様々なアプリケーションプログラムが提供されている。利用者は、文字を編集するためには文字処理プログラム、表を編集するためには表計算プログラム、画像を編集するためには画像編集プログラムといった具合に、データの種類別にアプリケーションを使い分けている。
このように、利用者はデータの種類ごとにアプリケーションプログラムを使い分けるのが一般的である。しかし、利用者が作成しようとする文書としては、例えば文字のみや、表のみ、画像のみといった1種類のデータのみから構成される文書よりも、文字と表、文字と画像など、複数種類のデータから構成される文書の方が一般的である。そこで複数種類のデータを含む目的文書を作成するために、利用者は各種アプリケーションが備えている印刷機能を利用してアプリケーションごとにデータを印刷させ、印刷物を所望の順序に組み合わせる必要があった。
あるいは、いわゆるオフィススイートと呼ばれる、各種アプリケーションによってひとつの統合アプリケーションを形成するプログラムには、各アプリケーションで生成されたデータを組み合わせ、ひとつの文書を構成する機能を提供するものもある。この統合アプリケーションを使用する場合には、利用者は、各アプリケーションで作成したデータを、統合アプリケーションに含まれる特定のアプリケーションによってひとつの目的文書にまとめることができる。
しかしながら、利用者が各種アプリケーションによる印刷物を組み合わせてひとつの目的文書を作成する場合、例えばページ番号を各ページに振るためには、いったん必要なデータをすべて印刷出力し、文書としてまとめてから付すべきページ番号を決定する必要がある。そして、各アプリケーションによって、そのアプリケーションで作成された原稿の各ページ(これを論理ページあるいは原稿ページと呼ぶ)ごとに、決定されたページ番号を書き込んでいく。アプリケーションプログラムがページ番号を振る機能を有している場合であっても、不連続部分があればその部分についてはやはり利用者がページ番号を指定しなければならない。また、目的文書のページを再配置した場合には、ページ番号もそれに合わせて振り直さなければならない。あるいは、複数の原稿ページを、印刷物としての1ページ(これを物理ページあるいは印刷ページと呼ぶ)にまとめたり、片面印刷から両面印刷に変更したりするなど、データの内容にかかる変更ではなく、単に書式を変更する場合であっても、アプリケーションによって編集及び印刷のし直しが必要となる。
このように、データの種類ごとにそれを管理できるアプリケーションが異なることから、アプリケーション間のインタフェースを利用者自身が人手によって提供しなければならない。このことは、利用者に多大な労力が要求されるということであり、生産性の低下をもたらす。さらに、多くの人手を介することからエラーの発生も生じやすかった。
一方、統合アプリケーションを利用して目的文書を作成する場合、印刷出力せずに、データの状態で各種データを配置することができる。このため、印刷物を組み合わせて目的文書を作成する場合ほどには労力は必要とされることはない。しかしながら、各種データを編集・作成するためのアプリケーションは、統合アプリケーションに含まれるものに限られてしまい、利用者が望むアプリケーションが使用できるとは限らない。また、統合アプリケーションによって作成された目的文書はひとつの文書ファイルであり、ファイル単位で編集・出力等の管理が行われる。そのために、文書ファイルの一部について書式を設定しようとしてもアプリケーションの機能による制約が多く、例えば書式が変わる部分ごとに書式設定を変更しては印刷し直すといった作業が必要とされる。このため、多くの労力が必要とされて生産性が低い点においては、前述した方法と変わりはなかった。
以上のような背景から、本実施形態の文書処理システムは、これらの問題点を解決した上で、本発明の課題も解決する文書処理システムとなっている。よって、スキャナで読み取った画像データだけでなく、様々なアプリケーションプログラムで作成した電子ファイルも扱うことが可能に構成されている。
次に、本発明の実施形態である文書処理システムの概要を、図1〜図13を参照して説明する。この文書処理システムでは、一般アプリケーションにより作成されたデータファイルが、電子原稿ライタ(印刷データ保存用ドライバと呼ぶこともある。)によって電子原稿ファイルに変換される。また、スキャナで読み取られた画像も、スキャナドライバか他のアプリケーションソフトウエア等の手段によって電子原稿ファイルに変換される。製本アプリケーション(印刷制御アプリケーションと呼ぶこともある。)はその電子原稿ファイルを編集する機能を提供している。尚、本例では、それぞれの機能が明瞭になるように、一般アプリケーション、スキャナドライバ、電子原稿ライタ、製本アプリケーション、電子原稿デスプーラ(印刷アプリケーションと呼ぶこともある。)と分離して示しているが、ユーザに提供されるパッケージはこれらに限定されず、これらを組み合わせたアプリケーションやグラフィックエンジンとして提供されてもよい。以下、その詳細を説明する。
<本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成例>
図1は、本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図である。
文書処理システムは、本発明の文書処理装置(情報処理装置)の好適な実施形態であるデジタルコンピュータ100(以下、ホストコンピュータとも呼ばれる)によって実現されている。一般アプリケーション101は、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドローあるいはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらアプリケーションは、作成された文書データや画像データなどのアプリケーションデータを印刷するにあたって、オペレーティングシステム(OS)により提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。すなわち、アプリケーション101は、作成したデータを印刷するために、前記インタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定められる、OSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。出力コマンドを受けた出力モジュールは、プリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変換し、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なるために、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)を利用する場合には、前述した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device Interface)と呼ばれるモジュールが相当する。
電子原稿ライタ102は、前述のデバイスドライバを改良したものであり、本文書処理システム実現のために提供されるソフトウェアモジュールである。ただし、電子原稿ライタ102は特定の出力デバイスを目的としておらず、後述の製本アプリケーション104やプリンタドライバ106により処理可能な形式に出力コマンドを変換する。この電子原稿ライタ102による変換後の形式(以後、「電子原稿形式」と呼ぶ。)は、ページ単位の原稿を詳細な書式をもって表現可能であれば特に問わない。実質的な標準形式のうちでは、例えばアドビシステムズによるPDF形式や、SVG形式などが電子原稿形式として採用できる。
アプリケーション101により電子原稿ライタ102を利用させる場合には、出力に使用するデバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してから印刷を実行させる。ただし、電子原稿ライタ102によって作成されたままの電子原稿ファイルは、電子原稿ファイルとして完全な形式を備えていない。そのため、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定するのは製本アプリケーション104であり、その管理下でアプリケーションデータの電子原稿ファイルへの変換が実行される。製本アプリケーション104は、電子原稿ライタ102が生成した新規の不完全な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完成させる。以下では、この点を明瞭に識別する必要がある際には、電子原稿ライタ102によって作成されたファイルを電子原稿ファイルと呼び、製本アプリケーションによって構造を与えられた電子原稿ファイルをブックファイルと呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合は、アプリケーションにより生成されるドキュメントファイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいずれも文書ファイル(または文書データ)と呼ぶ。
このようにデバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定し、一般アプリケーション101によりそのデータを印刷させることで、アプリケーションデータはアプリケーション101によって定義されたページ(以後、「論理ページ」あるいは「原稿ページ」と呼ぶ。)を単位とする電子原稿形式に変換され、電子原稿ファイル103としてハードディスクなどの記憶媒体に格納される。なお、ハードディスクは、本実施形態の文書処理システムを実現するコンピュータが備えているローカルドライブであってもよいし、ネットワークに接続されている場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっても良い。
製本アプリケーション104は、電子原稿ファイルあるいはブックファイル103を読み込み、それを編集するための機能を利用者に提供する。ただし製本アプリケーション104は、各ページの内容を編集する機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成される、後述する章やブックの構造を編集するための機能を提供している。
本実施形態では、まず、一般アプリケーション101からの印刷データは電子原稿ライタ102を介して電子原稿ファイル103としてシステム上に保存される。この電子原稿ファイル103には、中間ファイルと編集情報ファイルとが含まれる。中間ファイルには、印刷物のコンテンツデータや印刷用設定データ等が含まれる。印刷物のコンテンツデータとはユーザがアプリケーション上で作成したデータを中間コードに変換したデータであり、印刷用設定データとはコンテンツデータをどのように出力するか(出力体裁等)を記述したデータである。そのほか、製本アプリケーション104により電子原稿ファイル103の内容の編集や出力指示をユーザに行わせる際のユーザインターフェースを提供するための編集情報ファイルというアプリケーション用拡張データが含まれる。編集情報ファイルには、ユーザインターフェースの提供のための拡張データのみならず、中間ファイルには格納できない印刷用設定データが格納されている。このため、中間ファイルとしてたとえば標準化された形式を用いた場合など、その形式では保存できない印刷用設定も編集情報ファイルに保存できる。
この電子原稿ファイル103を製本アプリケーション104が読み込む。この製本アプリケーション104は、中間ファイルの内容をメモリにテーブルとして展開し、さらに編集情報ファイルに、中間ファイルには含まれない特有の設定が含まれていれば、その設定をメモリ上に展開したテーブルに反映する。そして、読み込んだ中間ファイルの内容の出力体裁を変更、表示し、保存、印刷することが可能である。実際に印刷のための処理を行うのは電子原稿デスプーラ105である。
製本アプリケーション104によって編集されたブックファイル103を印刷する際には、製本アプリケーション104によって電子原稿デスプーラ105が起動される。電子原稿デスプーラ105は、製本アプリケーションと共にコンピュータ内にインストールされるプログラムモジュールであり、製本アプリケーションで利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷する際に、プリンタドライバへ描画データを出力するために使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ105は、指定されたブックファイル(電子原稿ファイル)をハードディスクから読み出し、ブックファイル(電子原稿ファイル)に記述された形式、すなわち中間ファイルおよび編集情報ファイルにより定義された形式で各ページを印刷するために、前述したOSの出力モジュール(グラフィックエンジン)に適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュールに出力する。その際に、出力デバイスとして使用されるプリンタ107のドライバ106がデバイスドライバとして指定される。出力モジュールは、指定されたプリンタ107のプリンタドライバ106を用いて受信した出力コマンドを、プリンタ107で解釈実行可能なデバイスコマンドに変換する。そしてデバイスコマンドはプリンタ107に送信され、プリンタ107によってコマンドに応じた画像が印刷される。
また、図1のシステムはスキャナを備えており、スキャナ108により画像を読み取って電子原稿ファイル103として保存することができる。スキャナ108から画像を取り込むには大きく分類して二つの方法がある。一つはプルスキャンと呼ばれる方法で、画像を受け取るアプリケーション側からスキャンの指示を行う方法である。具体的には、スキャナドライバ109を通じてアプリケーションは画像データを取得する方法が挙げられる。スキャナドライバとしてはTWAINやISIS対応のドライバが一般的である。解像度や色数などは、スキャナドライバで設定することが可能である。
もう一つの方法は、プッシュスキャンと呼ばれる方法で、スキャナ側からスキャンの指示を行う方法である。具体的には、ネットワーク共有されているハードディスクにスキャナが画像ファイルを置く方法が挙げられる。この場合、スキャナはデジタルコンピュータ100と共通のネットワーク機能を備え、共有フォルダに書き込み権限を持っている必要がある。
プッシュスキャンの場合、画像ファイルの画質設定はスキャナ本体のパネルなどで設定する。画像フォーマットとしてはTIFF、JPEG、BMP、PDFなどの形式が一般的である。一方プルスキャンの場合、製本アプリケーション104は直接スキャナドライバから画像データを取得して読み込む。プッシュスキャンの場合は、デジタルコンピュータ100の、たとえば所定のフォルダにおかれた画像ファイルを読み込む。このとき、製本アプリケーション104が、スキャンされた画像ファイルが置かれるフォルダを監視し、あるいはスキャナからのスキャン終了通知を受け取り、ユーザの入力を待たずに自動的に読み込むことができる。もしくは、デジタルコンピュータ100に置かれた画像ファイルをユーザが製本アプリケーション104に読み込む指示を行っても良い。
<本実施形態の文書処理システムのハードウェア構成例>
図2は、本実施形態の文書処理システムのハードウェア構成を示す図である。図2において、ホストコンピュータ100は、ROM203内のプログラム用ROMあるいは外部メモリ211に記憶された文書処理プログラム等に基づいて図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するCPU201を備え、システムバス204に接続される各デバイスをCPU201が総括的に制御する。また、このROM203内のプログラム用ROMあるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム等を記憶し、ROM203内のフォント用ROMあるいは外部メモリ211には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等を記憶し、ROM203内のデータ用ROMあるいは外部メモリ211には上記文書処理等を行う際に使用する各種データを記憶する。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード209や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210の表示を制御する。207はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、スキャナ制御プログラム(スキャナドライバ)、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等を記憶するハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ211とのアクセスを制御する。外部インターフェース(外部I/F)208は、双方向性インタフェース(インタフェース)21を介してプリンタ107に、双方向性インターフェース22を介してスキャナ108に接続されて、プリンタ107およびスキャナ108との通信制御処理を実行する。NC212はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。プリンタ107及びスキャナ108はネットワークを介して接続されていても良い。
なお、CPU201は、例えばRAM202上に設定された表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT210上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行える。
プリンタ107は、CPU312により制御される。プリンタのCPU312は、ROM313内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等あるいは外部メモリ314に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス315に接続される印刷部(プリンタエンジン)317に出力情報としての画像信号を出力する。また、このROM313内のプログラムROMには、CPU312の制御プログラム等を記憶する。ROM313内のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶され、ROM313内のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ314がないプリンタの場合には、ホストコンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
CPU312は入力部318を介してホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ100に通知できる。RAM319は、CPU312の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM319は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ314は、メモリコントローラ(MC)320によりアクセスを制御される。外部メモリ314は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、321は操作パネルで、操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。
また、前述した外部メモリ314は1個に限らず、複数個備えられ、内蔵フォントに加えてオプションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていてもよい。更に、図示しないNVRAMを有し、操作パネル321からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
スキャナ108は、CPU332により制御される。スキャナのCPU332は、ROM333内のプログラム用ROMに記憶された制御プログラムに基づいてシステムバス335に接続される読み取り部(スキャナエンジン)337から入力情報としての画像信号を入力する。また、このROM333内のプログラムROMには、CPU332の制御プログラム等を記憶する。ROM333内のデータ用ROMには、CPU332により利用される情報等が記憶されている。
CPU332はI/F部部338を介してホストコンピュータ100との通信処理が可能となっており、スキャナ内の情報等をホストコンピュータ100に通知できる。RAM339は、CPU332の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMであり、スキャナエンジンで読み取った画像データを一時的に保存する画像メモリとしても機能する。読み取られた画像データは、シート1ページ単位でRAM339に一時的に保存されて、ホストコンピュータ100に送信される。
読み取り部337は、原稿画像に光源光を照射してその反射光を光学系によりCCDやCMOSなどのイメージセンサに集光して電子化し、それをデジタル信号に変換してIF部338に入力する。あるいはCISを用いたものであってもよい。また、読み取り部337には、自動原稿給送装置(ADF)が設けられ、給紙部に積載された原稿を1枚ずつ読み取り位置まで搬送する機能を持ち、複数枚の原稿を自動で読み取ることができる。さらに、ADFにはシートの反転機能が備えられており、1枚のシートの表裏を連続して読み取ることができる。その場合には、表面の読み取り後に読み取られた画像データが1ページ相当の画像データとしてホストコンピュータに送信され、その後にシートが反転されて裏面が読み取られてその画像データが1ページ相当の画像データとしてホストコンピュータ100に送信される。操作パネル331はオペレータによる操作、たとえばプッシュスキャン操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。
<電子原稿データの形式例>
編集アプリケーション104の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式を説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模した3層の層構造を有する。上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章ごとの属性が定義できる。下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。各ページについてもページごとの属性が定義できる。ひとつのブックは複数の章を含んでいてよく、また、ひとつの章は複数のページを含むことができる。
図3は、ブックファイルの形式の一例を模式的に示す図である。このブックファイルの形式は、編集情報ファイルにより表される。すなわち、図3は、電子原稿ファイルのうちでも編集情報ファイルの構造を示すものである。ブックファイルにおける、ブック、章、ページは、それぞれに相当するノードにより示されている。ひとつのブックファイルはひとつのブックを含む。ブック、章は、ブックとしての構造を定義するための概念であるから、定義された属性値と下位層へのリンクとをその実体として含む。ページは、アプリケーションプログラムによって出力されたページごとのデータを実体として有する。そのため、ページは、その属性値のほか、原稿ページの実体(原稿ページデータ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。尚、紙媒体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを含む場合がある。この構造に関してはリンクによって表示されず、ブック、章、ページ各階層における属性として表示される。
図3では、ブックファイルが1つの完結したブックである必要はないので、「ブック」を「文書」として一般化して記載している。
まず最上位に文書情報401を持つ。文書情報401は402〜404の3つのパートに大別できる。文書制御情報402は、文書ファイルのファイルシステムにおけるパス名などの情報を保持する。文書設定情報403は、ページレイアウトなどのレイアウト情報とステイプルなど印刷装置の機能設定情報を保持し、ブックの属性に相当する。章情報リスト404は、文書を構成している章の集合をリスト形式で保持する。リストが保持するのは章情報405である。
章情報405も406〜408の3つのパートに大別できる。章制御情報406は、章の名称などの情報を保持する。章設定情報407は、その章特有のページレイアウトやステイプルの情報を保持し、章の属性に相当する。章ごとに設定情報をもつことで最初の章は2UPのレイアウトその他の章は4UPのレイアウトのように複雑なレイアウトを持った文書を作成することが可能である。ページ情報リスト408は各章を構成する原稿ページの集合リスト形式で保持している。ページ情報リスト408が指示するのは、ページ情報データ409である。
ページ情報データ409も410〜412の3つのパートに大別される。ページ制御情報410は、ツリー上に表示するページ番号などの情報を保持する。ページ設定情報411は、ページ回転角やページの配置位置情報などの情報を保持し、原稿ページの属性に相当する。ページリンク情報412は、ページに対応する原稿データである。この例では、ページ情報409が直接原稿データを持つのではなく、リンク情報412だけをもち、実際の原稿データは、ページデータリスト413で保持する構成としている。
図4は、ブック属性(文書設定情報403)の例を示すリストである。通常、下位層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目については、下位層において定義されていない場合における既定値としての意味を有する。しかし、本例では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。なお、図示された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含むものもある。
ブック属性に固有の項目は、製本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りの5項目である。これらは、ブックを通して定義される項目である。印刷方法属性としては、片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。製本印刷とは、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数等が指定できる。
表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめられる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙及び裏表紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用紙への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのインデックス紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使用可能である場合に有効となる。これは合紙属性についても同様である。
合紙属性は、章の区切りとして、インサータからあるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入の指定、及び、合紙を挿入する場合には、給紙元の指定などを含む。
章区切り属性は、章の区切り目において、新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用するか、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得る。
図5は、章属性(章設定情報407)の、図6はページ属性(ページ設定情報411)の例を示すリストである。章属性とページ属性との関係もブック属性と下位層の属性との関係と同様である。
章属性に関しては、章に固有の項目はなく、すべてブック属性と重複する。したがって、通常は、章属性における定義とブック属性における定義とが異なれば、章属性で定義された値が優先する。しかし、本例では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
ブック属性と章属性とにのみ共通する項目は、印刷方法、用紙サイズ、用紙方向、N−up印刷指定、拡大縮小、排紙方法の6項目である。印刷方法属性は、ブック属性では片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できるが、章属性ではブック属性で両面印刷が指定されている場合のみ片面印刷するか否かすなわち片面印刷と両面印刷のいずれかを指定でき、一つのブック内で片面印刷と両面印刷の切り替えを設定できるようになっている。N−up印刷指定属性は、1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可能な配置としては、1×1や1×2、2×2、3×3、4×4などがある。排紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依存する。
ページ属性に固有の項目には、ページ回転属性、ズーム、配置指定、アノテーション、ページ分割などがある。ページ回転属性は、原稿ページを印刷ページに配置する際の回転角度を指定するための項目である。ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するための項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズを100%として指定される。仮想論理ページ領域とは、原稿ページを、N−up等の指定に応じて配置した場合に、1原稿ページが占める領域である。例えば1×1であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当する領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺を約70パーセントに縮小した領域となる。
ブック、章、ページについて共通な属性として、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性がある。ウォーターマークとは、アプリケーションで作成されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像や文字列などである。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ページの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマークである。ただし、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日時など、変数により指定可能な項目が用意されている。なお、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性において指定可能な内容は、章とページとは共通であるが、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいてはウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できるし、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することができる。一方、章やページでは、その章やページにおいて、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するか否かを指定できる。
<本実施形態の文書処理システムの操作手順例>
(ブックファイルの生成手順例)
ブックファイルは、上述したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション104及び電子原稿ライタ102によってブックファイルを作成する手順を説明する。ブックファイルの作成は、製本アプリケーション104によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
図7は、製本アプリケーション104によりブックファイルを開く際の手順を示すフローチャートである。
まず、開こうとするブックファイルが、新規作成すべきものであるか、それとも既存のものであるか判定する(ステップS701)。新規作成の場合には、章を含まないブックファイルを新規に作成する(ステップS702)。新規に作成されるブックファイルは、図3の例で示せば、ブックノード301のみ有し、章のノードに対するリンクが存在しないブックのノードとなる。ブック属性は、新規作成用としてあらかじめ用意された属性のセットが適用される。そして、新規ブックファイルを編集するためのユーザインタフェース(UI)画面を表示する(ステップS704)。図8は、新規にブックファイルが作成された際のUI画面の一例である。この場合には、ブックファイルは実質的な内容を持たないために、UI画面800には何も表示されない。
一方、既存のブックファイルがあれば、指定されたブックファイルを開き(ステップS703)、そのブックファイルの構造、属性、内容に従ってユーザインタフェース(UI)画面を表示する。図9は、このUI画面の一例である。UI画面900は、ブックの構造を示すツリー部901と、印刷された状態を表示するプレビュー部902とを含む。ツリー部901には、ブックに含まれる章、各章に含まれるページが、図3のような木構造が分かるように表示される。ツリー部901に表示されるページは原稿ページである。プレビュー部902には、印刷ページの内容が縮小されて表示される。その表示順序は、ブックの構造を反映したものとなっている。
さて、開かれたブックファイルには、電子原稿ライタ102によって電子原稿ファイルに変換されたアプリケーションデータを、新たな章として追加することができる。この機能を電子原稿インポート機能と呼ぶ。図7の手順によって新規に作成されたブックファイルに電子原稿インポートすることで、そのブックファイルには実体が与えられる。この機能は、図8あるいは図9の画面にアプリケーションデータをドラッグアンドドロップ操作することで起動される。
図10は電子原稿インポートの手順例を示すフローチャートである。ただし、スキャナ108から文書を画像データとして読み込んでインポートする場合については、図21において説明する。
まず、指定されたアプリケーションデータを生成したアプリケーションプログラムを起動し、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してアプリケーションデータを印刷出力させることで、電子原稿データに変換する(ステップS801)。変換を終えたなら、変換されたデータが画像データであるか否かを判定する(ステップS802)。この判定は、ウインドウズ(登録商標)OSの下であれば、アプリケーションデータのファイル拡張子に基づいて行うことができる。例えば、拡張子が「bmp」であればウインドウズ(登録商標)ビットマップデータであり、「jpg」であればJPEG圧縮された画像データ、「tiff」であればtiff形式の画像データであると判定できる。また、このような画像データの場合はS8010のようにアプリケーションを起動せずに、画像データから直接電子原稿ファイルを生成することが可能であるため、S801の処理を省略することも可能である。
画像データでなかった場合には、ステップS801で生成された電子原稿ファイルを、現在開かれているブックファイルのブックに、新たな章として追加する(ステップS803)。通常、章属性としては、ブック属性と共通するものについてはブック属性の値がコピーされ、そうでないものについては、あらかじめ用意された規定値に設定されるが、本例では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
画像データである場合には、原則として新たな章は追加されず、指定されている章に、ステップS801で生成された電子原稿ファイルに含まれる各原稿ページが追加される(ステップS804)。ただし、ブックファイルが新規作成されたファイルであれば、新たな章が作成されて、その章に属するページとして電子原稿ファイルの各ページが追加される。通常、ページ属性は、上位層の属性と共通のものについてはその属性値が与えられ、アプリケーションデータにおいて定義された属性を電子原稿ファイルに引き継いでいるものについてはその値が与えられる。例えば、N−up指定などがアプリケーションデータにおいてされていた場合には、その属性値が引き継がれる。このようにして、新規なブックファイルが作成され、あるいは、新規な章が追加される。しかし、本例では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
図11は、図10のステップS801において、電子原稿ライタ102により電子原稿ファイルを生成させる手順を示すフローチャートである。
まず、新たな電子原稿ファイルを作成してそれを開く(ステップS901)。指定したアプリケーションデータに対応するアプリケーションを起動し、電子原稿ライタ102をデバイスドライバとして、OSの出力モジュールに対して出力コマンドを送信させる。出力モジュールは、受信した出力コマンドを電子原稿ライタによって電子原稿形式のデータに変換し、出力する(ステップS902)。出力先はステップS901で開いた電子原稿ファイルである。指定されたデータすべてについて変換が終了したか判定し(ステップS903)、終了していれば電子原稿ファイルを閉じる(ステップS904)。電子原稿ライタ102によって生成される電子原稿ファイルは、図3に示した、原稿ページデータの実体を含むファイルである。
(ブックファイルの編集例)
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)インデックス紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト。
このほか、一旦行った編集操作を取り消す操作や、さらに取り消した操作をやり直す操作が可能である。これら編集機能により、例えば複数のブックファイルの統合、ブックファイル内で章やページの再配置、ブックファイル内で章やページの削除、原稿ページのレイアウト変更、合紙やインデックス紙の挿入などといった編集操作が可能となる。これらの操作を行うと、図4乃至図6に示す属性に操作結果が反映されたり、あるいはブックファイルの構造に反映されたりする。たとえば、ブランクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所にブランクページが挿入される。このブランクページは原稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対するレイアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法やN−up印刷、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りといった属性に反映される。本例における、編集時の表示及び操作例については、以下で詳細に示す。
(ブックファイルの出力例)
以上のように作成・編集されるブックファイルは印刷出力を最終目的としている。利用者が図9に示す製本アプリケーションのUI画面900からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。この際、まず製本アプリケーション104は、現在開かれているブックファイル(編集情報ファイル及び中間ファイル)からデスプールテーブルを作成して電子原稿デスプーラ105に渡す。電子原稿デスプーラ105は、中間ファイル、本実施形態ではジョブチケットをデスプールテーブルに変換し、それをOSの出力コマンド、例えばウインドウズ(登録商標)のGDIコマンドに変換して出力モジュール、例えばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバイスに送信する。
すなわち、図示しない出力モジュールのグラフィックエンジンは、印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ106を外部メモリ211からRAM202にロードし、出力をプリンタドライバ106に設定する。そして、出力モジュールは、受け取ったGDI(Graphic Device Interface)関数からDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ106へDDI関数を出力する。プリンタドライバ106は、出力モジュールから受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM202にロードされたシステムスプーラを経てインタフェース21経由でプリンタ107へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
ここで、ジョブチケットは、電子原稿ファイル103の構成する中間ファイルとして本実施形態に置いて用いている形式である。ジョブチケットは、原稿ページを最小単位とする構造を有するデータである。ジョブチケットにおける構造は、用紙上における原稿ページのレイアウトを定義している。ジョブチケットは1ジョブにつき1つ発行される。そのため、まず最上位にドキュメントというノードがあり、文書全体の属性、例えば両面印刷/片面印刷などが定義されている。その下には、用紙ノードが属し、用いるべき用紙の識別子や、プリンタにおける給紙口の指定などの属性が含まれる。各用紙ノードには、その用紙で印刷されるシートのノードが属する。1シートは1枚の用紙に相当する。各シートには、印刷ページ(物理ページ)が属する。片面印刷ならば1シートには1物理ページが属し、両面印刷ならば1シートに2物理ページが属する。各物理ページには、その上に配置される原稿ページが属する。また物理ページの属性として、原稿ページのレイアウトが含まれる。
ジョブチケットのデータ構造の例を図12に示す。印刷用のデータでは、文書は用紙の集合で構成されており、各用紙は表、裏の2面で構成されており、各面は原稿をレイアウトする領域(物理ページ)を持ち、各物理ページには、最小単位である原稿ページの集合から構成される。1101は文書に相当するデータで、文書全体に関係するデータと、文書を構成する用紙情報のリストから構成される。用紙情報1102は用紙サイズなど用紙に関する情報と用紙上に配置される面情報のリストから構成される。面情報1103は、面に固有のデータと、面上に配置される物理ページのリストから構成される。物理ページ情報1104は、物理ページのサイズやヘッダ・フッタなどの情報と、物理ページを構成する原稿ページのリストから構成される。
電子原稿デスプーラ105は、電子原稿ファイルのジョブチケットをデスプールテーブルというテーブル(図12のジョブチケットをテーブルとして表現したものに相当する。)を作成し、編集情報ファイルに定義された属性や印刷設定に応じて、そのデスプールテーブルを出力モジュールへの出力コマンドに変換する。
(プレビュー表示の内容例)
すでに説明したとおり、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図9に示すユーザインタフェース画面900が表示される。ツリー部901には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ。)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法が用意されている。第1は原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモードである。原稿ビューモードでは、注目ブックに属する原稿ページの内容が縮小されて表示される。プレビュー部の表示にレイアウトは反映されない。第2は印刷ビューモードである。印刷ビューモードでは、プレビュー部902には、原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。第3は簡易印刷ビューモードである。簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
<他の文書処理システムの構成例>
上記実施形態の文書処理システムはスタンドアロン型のシステムであるが、これを拡張したサーバクライアントシステムでもほぼ同様の構成・手順でブックファイルが作成・編集される。ただし、ブックファイルや印刷処理はサーバによって管理される。
図13はサーバクライアント型文書処理システムの構成を示すブロック図である。クライアント文書処理システムは、スタンドアロン型システムに、クライアントモジュールであるDOMS(Document Output Management Service:文書出力管理サービス)ドライバ109及びDOMSプリントサービスモジュール110、DS(文書サービス)クライアントモジュール108を加えた構成を有する。このクライアント文書処理システム1200に、文書管理サーバ1201及び印刷集中管理サーバ1202及びプリントサーバ1203が接続されている。これらサーバは、通常ネットワークによってクライアント文書処理システムと接続されるが、サーバが同時にクライアントとしても機能する場合には、ネットワーク間の通信をシミュレートするプロセス間通信によって接続される。尚、図13では文書管理サーバ1201と印刷集中管理サーバ1202の両サーバがクライアントに接続されているが、いずれか一方のみがネットワーク上に存在する場合もあり得る。接続されているサーバが文書管理サーバであれば、そのクライアントモジュールを含む文書管理サーバクライアントシステム1201SCが、印刷集中管理サーバ1202であれば、そのクライアントモジュールを含む印刷管理サーバクライアントシステム1202SCが、スタンドアロン型文書管理システムに追加される。
文書管理サーバ1201は、製本アプリケーション104により作成・編集されたブックファイルを格納するサーバである。文書管理サーバ1201によってブックファイルを管理する場合、ブックファイルは、クライアントPCのローカルHDに代わって、あるいはそれに加えて、文書管理サーバ1201のデータベース1211に保存される。製本アプリケーション104と文書管理サーバ1201との間のブックファイルの保存及び読み出しは、DSクライアント108及びDSコア1212を介して行われる。
印刷集中管理サーバ1202は、クライアント文書管理システム1200に格納された、あるいは文書管理サーバ1201に格納されたブックファイルの印刷を管理するサーバである。クライアントにおける印刷要求は、DOMSドライバ109及びDOMSプリントサービスモジュール110を介して印刷集中管理サーバ1202のDOMSWGサーバモジュール1221に送信される。集中印刷管理サーバ1202は、クライアントのプリンタで印刷する場合にはクライアントのDOMSプリントサービスモジュール110を介して電子原稿デスプーラ105に電子原稿データを渡し、プリントサーバ1203により印刷する場合には、プリントサーバ1203のDOMSプリントサービスモジュール1203に送信する。集中印刷管理サーバは、例えば保存されているブックファイルに対して印刷要求を発行した利用者の資格などについてセキュリティチェックを行ったり、印刷処理のログを保存したりする。このように、文書処理システムは、スタンドアロンとしても、クライアントサーバシステムとしても実現できる。
[本実施形態の文書処理システムの編集操作例]
上記図9は、製本アプリケーション104の操作画面である。製本アプリケーションは、文書のページ順の入れ替えや複製、削除などの編集に加え、ステイプルなどの印刷装置の機能設定も行うことができ、指定した印刷装置に印刷することが可能である。図9の左側の領域には、文書の構造を示すツリービューが表示されている。文書は、章の集合で構成されており、各章は原稿ページの集合で構成されている。図9の右側の領域には、各ページの印刷プレビューが表示されている。
<本実施形態の文書処理システムの属性設定例>
図14は、製本アプリケーション104の「文書の詳細設定」ウインドウ1400を示している。このウインドウでは、「文書設定情報403」を表示/設定することができる。このウインドウは、図9のアプリケーション操作画面にあるPrint Formメニューの「Detailed Setting for Document」メニューあるいはツールバー上の「Detailed Setting for Document」ボタンから起動される。「文書の詳細設定」ウインドウは、文書全体に影響する属性の設定を行うためのウインドウである。このウインドウは、Page Setup、Finishing、Edit、Paper Sourceの4つのシートから構成されており、図14は、Page Setupシートを表示した状態を示している。このPage Setupシートでは、主にレイアウトに関する設定を行うことができ、用紙サイズや向き、Nページ印刷などの設定を指示することができる。このウインドウには、ズームに関するチェックボックスコントロール1401、1402が配置されている。
図15は、製本アプリケーション104の「章の詳細設定」ウインドウ1500を示している。このウインドウでは、「章設定情報407」を表示/設定することができる。このウインドウは、図9のアプリケーション操作画面にあるPrint Formメニューの「Detailed Setting for Chapter」メニューあるいはツールバー上の「Detailed Setting for Chapter」ボタンから起動される。「章の詳細設定」ウインドウは、章固有の属性の設定を行うためのウインドウである。このウインドウは、Page Setup、Finishing、Edit、Paper Sourceの4つのシートから構成されており、図15は、Page Setupシートを表示した状態を示している。このPage Setupシートでは、主に各章で固有のレイアウトに関する設定を行うことができ、用紙サイズや向き、Nページ印刷などの設定を指示することができる。「文書の詳細設定」と「章の詳細設定」で重複する設定項目については「Follow Book Attribute」のチェックボックスコントロール1501、1502、1503を配置している。このチェックボックスにチェックが入っている項目グループについては、文書の設定値をその章にも適用する。このチェックをはずした場合については、次の図16に示す。章固有の設定としては2種類に分類できる。一つは章でしか持たない設定項目である。もう一つは、上位階層の文書とは異なる独自の設定値を章の階層で保持している場合である。
図16は、図15の「章の詳細設定」でチェックボックスコントロール1501、1502のチェックをはずした状態である。この場合、文書の全体がA3用紙を使っている場合でも、この章を構成するページはA4用紙サイズとする。またレイアウトも、文書では1Page Par Sheetであっても、この章は4 Page Per Sheetでレイアウトするという指定である。「Zoom Arrange」については、チェックがついているので、上位階層である文書の設定値をこの章の設定値として使う。
図17は、製本アプリケーション104の「ページの詳細設定」ウインドウ1700を示している。このウインドウでは、「ページ設定情報411」を表示/設定することができる。このウインドウは、図9のアプリケーション操作画面にあるPrint Formメニューの「Detailed Setting for Page」メニューあるいはツールバー上の「Detailed Setting for Page」ボタンから起動される。「ページの詳細設定」ウインドウは、各ページで固有の属性の設定を行うためのウインドウである。このウインドウは、Page Setup、Editの2つのシートから構成されており、図17は、Page Setupシートを表示した状態を示している。このPage Setupシートでは、主に各ページで固有のレイアウトに関する設定を行うことができ、原稿ページを配置する際の回転角や拡縮率などの設定を指示することができる。「章の詳細設定」と「ページの詳細設定」で重複する設定項目については「Follow Chapter Attribute」のチェックボックスコントロール1701を配置している。このチェックボックスにチェックが入っている項目については、章の設定値をそのページにも適用する。このチェックをはずした場合については、次の図18に示す。
図18は、図17の「ページの詳細設定」でPage Rotationの設定を変更した状態を示している。コントロール1701で、原稿ページをレイアウトする際にページの上が左になるように回転して配置する設定にしている。この項目については「Follow Chapter Attribute」のチェックボックスが無いので、章や文書に重複する設定項目が無いので、このウインドウに表示されている設定が常にページの設定値となる。1701のチェックがある場合、例えば「Zoom Arrange」の項目は、章にも重複する設定項目があるので章の設定値をページの設定値とする。章で該当する「Zoom Arrange」の項目が「Follow Book Attribute」のチェックがある場合、章の設定値は上位階層である文書の設置値を使うので結局ページの設定値は文書の設定値を使うことになる。章で該当する項目のチェックが外れている場合、章固有の設定値を持っているので、ページの設定値はその章固有の設定値を使う。
尚、上記設定画面で設定されたチェックボックスコントロールの情報は、専用の領域に保持されてもよいが、図3に示した設定情報内に属性の1つとして保持するのが望ましい。この場合には、図5及び図6にチェックボックスコントロールの情報を保持する領域が追加される。
<本実施形態の文書処理システムの文書編集の表示例>
上位階層と重複する設定項目を上位階層の設定値を使わないようにした場合、つまり、チェックボックスコントロール1501や1701のチェックをはずした場合のアプリケーションの表示形式を、図19に示す。
図19の例では、文書は二つの章からなり、各章は9ページの原稿データを持っている。最初の章のレイアウトを4UP(4in1とも表記する)に、2番目の章の先頭ページ(文書全体では10ページ目)に回転を指定した場合の表示例である。右側のプレビューにおいて、1〜3ページ目には1ページ上に4つの原稿がそれぞれ配置されている様子が表示されている。そして、第4ページ目のデータである「A」の文字が回転している様子が表示されている。ツリービューでの章やページ固有の設定を行った場合の表示形式を説明する。最初の章に対するアイコン1901が変化して、この章に章独自の設定がなされていることを示している。2番目の章の先頭ページに対するアイコン1902が変化して、このページに特別な設定がなされていることが示されている。
<本実施形態における文書処理装置への入稿方法>
文書処理装置である製本アプリケーション104に電子原稿として文書を入稿するための方法としては、前述したように、ホストコンピュータ上の任意のアプリケーションにより生成された文書(画像ファイルも含む)を、電子原稿ライタを用いて電子原稿フォーマットに変換する方法が既に考えられている。そして、本発明では、ホストコンピュータと双方向インタフェースを介して接続されるスキャナ部を備える画像読取装置(単体のスキャナもしくは入出力機能を備える複合機)で読み取られた画像ファイルを、製本アプリケーション104で扱う電子原稿(ブックファイル)として入稿する機能を提供する。以下、紙原稿から読み取られた画像ファイルをブックファイルに変換する入稿方法について説明する。
前述したように、スキャナ部で読み取られた画像ファイルをホストコンピュータで受信する方法としては、プルスキャン方法とプッシュスキャン方法がある。プルスキャン方法は、製本アプリケーション104からスキャナドライバを介して、画像読取装置に対してスキャン指示を送信し、その応答として画像ファイルを取得する。このプルスキャン方法は既知の技術であり詳細な説明は省略する。そして、取得された画像ファイルは、電子原稿ライタを用いてブックファイルとして生成され、後述する章分割機能を用いて新規の章として入稿される。また、プッシュスキャン方法は、入出力機能を備える複合機としての画像読取装置の操作パネルで、操作者が読み取った画像を送信する先の送信先アドレス(ネットワーク上のホストコンピュータのHDの所定フォルダへのパス)を指定し、指定された送信先のアドレスに対して読み取った画像ファイルを送信することにより実現される。このプッシュスキャン方法もまた既知の技術であるので、詳細な説明は省略する。プッシュスキャン方法を用いた電子原稿の入稿は、ホストコンピュータ上で、プッシュスキャンにより画像ファイルが送信される先である所定のフォルダを、定期的に監視しており、所定のフォルダに画像ファイルが送信されたことを検知した場合に、その画像ファイルを電子原稿ライタに渡すことにより、ブックファイルとして生成され、後述する章分割機能を用いて新規の章として入稿される。
このようにして、画像読取装置で読み取られた画像ファイルを製本アプリケーション104にブックファイルとして入稿することが可能となっている。次に、本発明の特徴である画像読取装置で読み取られた画像ファイルを製本アプリケーション104にブックファイルとして入稿する際の章分割の方法について説明する。特にここでは、片面印刷された紙原稿と両面印刷された紙原稿が混載された原稿をブックファイルに変換する方法を説明する。
<本実施形態における片面/両面混載原稿の文書処理方法>
まず、片面/両面混載原稿を仕分けすることなく画像読取装置のスキャナ部のADF(自動原稿給紙装置)にセットし、すべて両面でスキャンを実行する。読み取り指示は、プルスキャンでもプッシュスキャンでも構わない。この作業により、片面印刷部分は裏面の白紙のスキャンデータを含めた状態で画像ファイルに電子化される。図20は、その様子を説明するものである。簡単のために、片面印刷物3枚と両面印刷物2枚からなる原稿の例を示す。図20の原稿は合計5枚であり、その5枚を両面でスキャンしたため、スキャン画像は10ページとなり、片面印刷部分の裏面にあたる3枚の白紙画像を含んでいる。
このようにして得られた画像ファイルを、プルスキャン方法及びプッシュスキャン方法のいずれの場合であっても、前述したように、製本アプリケーション104に電子原稿インポートし、ブックファイルを生成する。なお、プルスキャン方法の場合は、スキャナドライバが電子原稿ライタを介して製本アプリケーション104に画像ファイルを入稿し、プルスキャン方法の場合は、フォルダを監視しているプログラムが電子原稿ライタを介して製本アプリケーション104に画像ファイルを入稿することになる。ここで、製本アプリケーション104が、入稿したブックファイルを、適切な単位で章を分割する制御を、図21のフローチャートを用いて説明する。この手順は、製本アプリケーション104を起動してスキャナから原稿をインポートする旨を図8等のユーザインターフェース画面のメニューから指定することで実行される。
ステップS2101では、製本アプリケーション104は、未処理画像の先頭2ページ(表面及び裏面)を読み込む。ステップS2102では、製本アプリケーション104は、読み込んだ画像の1ページ目(表面)が白紙かを判定する。白紙でない場合にはステップS2103で2ページ目(裏面)が白紙か判定する。ここで白紙であると判定された場合には片面印刷物と判定できる。そこで、ステップS2105で、現在画像をインポートしている章(これを現在の章と呼ぶ。)の「印刷方法」(図3の章設定情報407あるいは図5に示す章属性の欄1)属性を参照して、現在の章の印刷設定が「片面印刷」となっているか判定する。片面印刷の設定であると判定されれば、読み込んだ原稿画像の印刷方法(片面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(片面印刷)とは一致しているので、ステップS2107で現在の章に1ページ目(表面)の画像を新たなページとしてインポートする。
ステップS2107における編集情報ファイルに対する操作を図3の例で説明すると、現在の章405の章設定情報407における印刷設定が片面印刷の場合、インポートされる画像を新たなページデータとしてページデータリスト413に付加し、現在の章情報405のページ情報リスト408のページリンクに新たなページデータのためのリンクを付加し、そのページリンクにより、インポートされた画像のページデータを現在の章情報405にリンクする。
一方中間ファイルであるジョブチケットは、階層構造を有するものの編集情報ファイルと異なり章という構造を有していない。ジョブチケットでは共通する用紙(シートとも呼ぶ。)の束を用紙情報1102で、さらに共通する用紙の束中において共通する面の設定(たとえば両面印刷と片面印刷)を有する部分的な用紙の束を面情報1103でまとめるという構造を有する。したがって、たとえば1文書中に異なる複数の用紙サイズが含まれる場合にはそれぞれのサイズごとの用紙情報が含まれ、用紙サイズや紙質が1つであれば、印刷方法が異なっても用紙情報は1つあれば十分である。本実施形態では、スキャナのADF機能を用いてまとめて読み込まれる原稿画像は一定のサイズなので、用紙情報1102に関しては、最初の1ページに対応する用紙情報を1つ作成しておけばそれで十分である。そのため、本実施形態では、編集情報ファイルの「章」に対応するジョブチケットの階層は「面情報」に相当する。もちろんこれは本実施形態では用紙の設定は一定としているからであって、章ごとに用紙サイズ等の用紙設定が異なるのであれば、章に相当するジョブチケットの階層は用紙情報となる。このように、編集情報ファイルにおいて章ごとに相異なる属性の種類に応じて、ジョブチケットにおいて章に対応する階層は決定される。そこで本実施形態においてジョブチケットに対するステップS2107における操作は、図12を参照すると次のようになる。現在の章に相当する面情報1103にリンクする新たな物理ページ情報1104を追加し、さらにその物理ページ情報1104にリンクする新たな原稿ページ情報1105を追加する。そして原稿ページ情報1105のページデータリンクにインポートされる画像データを新たなページデータとしてリンクする。
一方、ステップS2105において、現在の章の印刷方法属性が片面印刷でないと判定された場合には、読み込んだ原稿画像の印刷方法(片面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(両面印刷)とは一致していないので、ステップS2106において新しく章を作成してブックに付加し、その章を新たな現在の章として印刷方法属性を片面印刷にセットする。
ステップS2106における編集情報ファイルに対する操作を図3で説明すると次の様なる。文書情報401の章情報リスト404に新たな章のためのリンクを追加し、また新たな章情報を作成してその章情報を前記リンクにより接続する。そしてその章の章設定情報の印刷方法属性を「片面印刷」に設定する。一方ジョブチケットに対するステップS2106における操作を図12で説明すると次のようになる。新たな章に相当する面情報1103を作成して、現在の章に相当する面情報と同一の用紙情報1102にリンクする。そして新たな面情報1103を現在の章に相当する面情報1103とする。その現在の章に相当する新たな面情報1103の面設定の印刷方法として「片面印刷」を設定する。
このようにしてステップS2107においてその新たに作成した現在の章に、読み込んだ画像データをインポートする。なお、ステップS2105においてブックにまだ章が作成されていないと判定された場合(現在の章が無い場合)にも、ステップS2106に分岐して新たな章を作成し、その章に読み取られた画像データをインポートする。この場合にも読み込んだ原稿画像の印刷方法属性(片面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(なし)とは一致していないものと考えることができる。
さて、ステップS2102で1ページ目が白紙であると判定された場合、ステップS2104で2ページ目すなわち裏面も白紙であるか判定する。ステップS2104で2ページ目が白紙ではないと判定された場合、および、ステップS2103で2ページ目が白紙ではないと判定された場合は、読み込んだシートの2ページ目すなわち裏面が白紙でない場合に相当する。この場合には、読み込まれた1ページ目及び2ページ目はそれぞれ両面印刷物の1枚のシートを構成するとみなされる。そこで、ステップS2109において現在の章の印刷設定を判定する。現在の章の印刷方法属性が「両面印刷」であれば、読み込んだ原稿画像の印刷方法(両面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(両面印刷)とは一致しているので、ステップS2111で現在の章に1ページ目(表面)および2ページ目(裏面)の画像をインポートする。
一方、ステップS2109において現在の章の印刷方法属性が両面印刷でないと判定された場合には、ステップS2110において新しく章を作成し、印刷方法属性を両面印刷にセットし、その新たに作成した章を現在の章とする。そしてステップS2111において、その新たに作成された現在の章に読み取られた画像データを新たなページデータとしてインポートする。これらの処理は、印刷方法属性の相違およびインポートするページ数の相違を除けば、ステップS2106及びS2107で説明したとおりである。ただしステップS2111においては、インポート対象のページ数は2ページである。またステップS2109でブックにまだ章が作成されていないと判定された場合(現在の章が無い場合)にも、ステップS2110に分岐して新たな章を作成し、その章に読み取られた画像データをインポートする。
ステップS2104で2ページ目(裏面)が白紙であると判定された場合には、両面とも白紙のため、両面ともブックファイルにはインポートしない。すなわち、この場合にはステップS2101で読み込まれた白紙の2ページは読み捨てられる。
そして、ステップS2108において、ステップS2101読み込んだ2ページの画像を処理済みとし、ステップS2112で未処理の画像があるか判定し、ある場合にはステップS2101に戻って次の2ページの画像のインポート処理を行う。なお、ステップS2108における処理は、ステップS2101において直前に読み込まれている2ページの画像データに新たなデータが上書きされるならば、具体的には何もしなくともよい。また、たとえば処理中の画像データをポインタ等により指し示しているのであれば、ステップS2108では新たな画像データにポインタを移動する処理が行われる。また、有効または無効を示す属性が画像データに与えられている場合には、その属性を「無効」に変更する、といった処理が行われる。
このようにして、ステップ2101からステップS2112で、画像を2ページずつ、すなわち一枚の紙の表面と裏面のスキャン画像を順次読み込み、片面印刷物と判定した場合には表面の画像を片面の章にインポートし、両面印刷物と判定した場合には両面の画像を両面の章にインポートすることにより、元の片面/両面が混載した状態をブックファイルに記録することができ、また不要な白紙画像はブックファイルに取り込まずに元原稿の状態を記録できる。
なお、両面が白紙の場合に、ここではブックファイルに取り込まない例を示した。しかし、例えば両面が白紙の原稿は片面印刷物と判定して片面の章に表面の白紙原稿をインポートすることで、両面が白紙の原稿も文書の一部として複製物で再現させることも可能である。
図5に示した章の属性では、ブックの印刷方法属性が両面の時だけ章の印刷方法を変更して片面にするか、あるいはブックの属性(両面)とするかを指定できる例を示した。よって、図21に示したフローを実施する場合には、ブックの印刷方法属性を両面にし、各章の印刷方法属性を片面にする場合には片面を指定、両面にする場合にはブックの属性を章に適用する(Follow Book Attributeがオン)設定にすることで、各章の片面/両面設定をブックの属性に反映させることになる。
図22は、図20に示した片面/両面が混載した画像ファイルを図21に示したフローチャートに従って製本アプリ104に取り込んだ状態を示している。このように、片面印刷物の表面のスキャン画像は片面印刷属性を持った章に取り込まれ、裏面の白紙画像は削除される。また、両面印刷物の両面のスキャン画像は両面印刷属性を持った章にまとめられ、片面/両面が混載した原稿を再現することが可能となる。
また、このような両面/片面が混載した原稿を製本アプリケーションに入稿する場合に、ユーザの指定により自動的に章分割が行われることが望ましい。前述したように、読み取り画像ファイルの原稿の入稿方法は、プルスキャン方法とプッシュスキャン方法があるため、それぞれの入稿方法に対して自動章分割の指定の方法が異なっている。
図31は、プッシュスキャン方法を用いた場合に、スキャンされた画像ファイルの送信先フォルダに投入される画像ファイルに対するインポート方法を設定するためのダイアログボックスの一例を示すUI図である。このダイアログは、たとえば図22のメニューの「印刷設定」欄に用意された「インポート」項目を選択することで表示され、設定可能となる。図31においては、インポート方法3101により、スキャンされた画像データを製本アプリケーション(図31ではPMと表記)によりブックファイルへインポートするか、あるいはフォルダ内に格納しておくかいずれかを選択できる。図31では示されていないが、フォルダに格納する場合には、フォルダを指定することもできる。ブックファイルへインポートする旨の指定がされている場合には、図21のステップS2101では、2ページの画像データをスキャナから取り込む。またフォルダに格納する旨の指定がされている場合には、図21のステップS2101では、2ページの画像データを所定のフォルダから取り込む。
またインポート方法3102により、スキャンされた画像データを既存のドキュメント(すなわちブックファイル)に追加するか、あるいは新規のブックファイルを作成するかが選択できる。既存のドキュメントに追加する場合には、追加されるドキュメントを指定できる。インポートされる画像データを既存のドキュメントに追加する旨の指定がされている場合には、図21の手順に先立って、既存のブックファイルが指定されてオープンされ、その後にそのブックファイルに対して図21の処理が実行される。また、インポートされる画像データを新規のドキュメントとする旨の指定がされている場合には、図21の手順に先立って、新規のブックファイルが作成され、その後にその新規なブックファイルに対して図21の処理が実行される。
また、新規ブックファイルを作成する場合には、印刷設定を指定しておくこともできる。図31では、A4横向きサイズの用紙に、製本印刷するという指定がされている。これら指定項目は、指定に応じた値が所定の記憶領域に記憶されて、インポート処理時に参照される。
以上のようにして、本実施形態においては、両面と片面の原稿を混載して両面原稿としてスキャナから読み取り、その画像データについて両面と片面の別を判定することで、片面原稿と両面原稿とをそれぞれ別個の章としてドキュメントに取り込むことができる。そのため、両面原稿と片面原稿とを区別せずにスキャナで読み取ることができるので操作者の労力が軽減され、操作性・生産性が向上する。それと共に、片面原稿についてはその印刷方法を片面印刷として電子ドキュメント中でも管理できるので、片面原稿を両面印刷することがなくなり、印刷装置の無駄な消耗を防止し、また、印刷に要する原価を低減することができる。
<本実施形態における片面/両面混載原稿の印刷制御方法>
図23は、電子原稿デスプーラ105における印刷処理の詳細をフローチャートで示したものである。本発明を適用可能なプリンタなどの印刷装置は、ブックファイルが持つブック・章・ページの階層構造と同様に、ジョブ・バインダー・ページという階層構造をもつ。基本的に、ブックに対する設定は印刷装置のジョブに、章に対する設定は印刷装置のバインダーに対して適用することで、階層構造を持った文書の印刷設定に従った印刷装置の制御が可能となる。
電子原稿デスプーラ105は、まずステップS2301でジョブ開始の発行を行う。そしてステップS2302でジョブの印刷方法属性にブックの印刷方法(片面印刷または両面印刷)をセットする。ブックの印刷方法には製本印刷も選択肢にあるが、本実施例では片面/両面印刷制御に関して説明し、製本印刷については省略する。なお、実際には、ステップS2309でバインダーの属性としても印刷方法を設定しているので、ブックの印刷方法設定は、この場合には意味がない。あるいは、ブックファイルでは、ブックの印刷方法属性が両面印刷の場合のみ、章の印刷方法に片面/両面(ブックと同じ)を設定できる例を示したのと同様、ブックの印刷方法にも両面を指定する必要がある場合もある。本実施例ではブックの印刷方法属性をそのままジョブの印刷方法属性に設定することで、どちらの場合でも制御可能である。
ステップS2303では、電子原稿デスプーラ105は、印刷方法を含むジョブの属性を発行し、ステップS2304で現在処理中の章番号を初期化する。ステップS2305で、電子原稿デスプーラ105は、すべての章を処理済みか判定し、処理済の場合には、ステップS2312でジョブ終了を発行して、ブックの印刷処理を終了する。未処理の章が残っている場合には、ステップS2306で処理対称の章を一つ進め、すべての章に対してステップS2307からステップS2311までの処理を順次実施する。ステップS2307では、電子原稿デスプーラ105は、バインダー開始を発行し、バインダーの印刷方法属性に現在処理中の章の印刷方法を設定して、ステップS2309で印刷方法を含むバインダー属性を発行する。続いてステップS2310では処理中の章の各ページの印刷処理を実行する。章内の印刷処理が終了すると、ステップS2311でバインダー終了を発行し、ステップS2305に戻ってすべての章が終了するまでこの処理を繰り返すことで、プリンタドライバが発行された命令に基づいて印刷データを生成するので、すべての章の片面/両面印刷設定をプリンタに伝えることができる。
図24は、図23における印刷処理が、電子原稿デスプーラ105、プリンタドライバ106、およびプリンタ107の間でどのように制御されるかを示すシーケンス図である。
まず、電子原稿デスプーラ105は、図13のステップ1304およびステップ1305の処理でOSの印刷処理手順に従って、例えばWindows(登録商標)OSであれば、CreateDC(), StartDoc()など、印刷ジョブを生成する処理を実行する。この処理は、GDIを経由して、プリンタドライバ106に通知され、プリンタドライバ106は、ジョブ生成処理およびジョブ属性設定処理を行う。具体的には、ジョブの開始、印刷方法設定などを含むジョブ属性をプリンタへ指示するコマンドを生成し、プリンタへデータを送信するためのOSの手続きを経て、プリンタ107へコマンドを送信する。
次に、電子原稿デスプーラ105は、図23のステップS2307のバインダー開始の発行処理でExtEscape(BINDER_START)を実行し、プリンタドライバ106へ、独立したフィニッシング属性を指定可能なバインダーの開始を通知する。具体的には、章の印刷開始の通知を意味している。次に図23のステップS2309のバインダー属性の発行処理でResetDC()を実行し、バインダー属性をプリンタドライバ106へ通知する。具体的には、章のステイプル設定を含むバインダー属性をプリンタドライバ106へ通知する。プリンタドライバ106は、これらの処理を受けて、プリンタ107に対して、バインダーが開始されたことを通知するバインダー生成処理およびバインダー属性設定処理を行う。具体的には、印刷方法設定を含むバインダーの属性をプリンタへ指示するコマンドを生成し、プリンタへデータを送信するためのOSの手続きを経て、プリンタ107へコマンドを送信する。
その後、電子原稿デスプーラ105は、図23のステップS2310の処理でバインダーに含まれる各ページの描画内容すなわち現在の章に含まれる各原稿ページの描画内容をGDIを通じてプリンタドライバ106へ通知する。前述のとおり、プリンタドライバ106はGDIからDDIに変換された形で描画内容を受け取り、PDLなどのプリンタが解釈可能な描画命令に変換してプリンタ107へ送信する。
そして、電子原稿デスプーラ105は、図23のステップS2311で現在のバインダーが終了すること、ステップS2307で次のバインダーが開始することを、それぞれExtEscape ( BINDER_END ) およびExtEscape ( BINDER_START ) によってプリンタドライバ106へ通知する。この2つの通知は、バインダーの境界を通知するのが目的であるため、バインダーの境界を通知する1つの通知にまとめることも可能である。
このように、電子原稿デスプーラ105は、章の数だけ上記処理を繰り返し、最後に電子原稿デスプーラ105は、図23のステップS2312でOSの印刷処理手順に従って、例えばWindows(登録商標)OSであれば、EndDoc()など、印刷ジョブを終了する処理を実行する。この処理は、GDIを経由して、プリンタドライバ106に通知され、プリンタドライバ106は、ジョブ終了処理を行う。具体的には、ジョブの終了をプリンタへ指示するコマンドを生成し、プリンタへデータを送信するためのOSの手続きを経て、プリンタ107へコマンドを送信する。
なお、ここでは、電子原稿デスプーラ105がGDI経由でプリンタドライバ106へ通知する手段として、ExtEscape()やResetDC()といった具体的なAPIを例として挙げたが、電子原稿デスプーラ105とプリンタドライバ106が同期して印刷処理を実行できるのであれば、このAPI以外の手段を用いても同様の処理が実現可能なことは言うまでもない。
このような処理により、ブックファイルで章ごとに設定された印刷方法(片面/両面)は、バインダー属性としてプリンタに発行され、片面/両面印刷を切り替えながら実施することが可能である。なお、バインダー属性では片面/両面印刷を連続して設定することも可能である。両面印刷属性のバインダーが奇数ページの場合、最後の紙の裏面には何も印刷されないが、表面の印刷命令後、裏面の印刷命令を発行せずバインダーを終了することにより、その紙を片面印刷とプリンタ107に認識させることができる。
このようにして、本実施形態の片面/両面混載印刷物の文書処理システムでは、スキャン時には片面/両面混載印刷物をすべて両面でスキャンすることで、片面/両面印刷物の仕分け作業の手間がかからず、またそのようにして作成した画像をブックファイルに取り込む際、元の原稿の片面/両面属性を章の属性として保存し、印刷時には、元の原稿と同様に片面/両面を切り替えながら印刷することで、不要な課金もなされることはない。
[実施の形態(2)]
上記実施形態では印刷方法の相違により章を区切っているが、さらに原稿中に挿入された白紙により章を区切ることもできる。本実施形態では、図21の処理に代えて図26の処理手順が実行される。さらに、図32及び図33に示すユーザインターフェースにより操作者が処理条件を設定することができる。これら指定項目は、指定に応じた値が所定の記憶領域に記憶されて、インポート処理時に参照される。
図32は、プルスキャン方法を用いる場合に、製本アプリケーションに投入されたブックファイルに対する自動章分割を行う設定をするためのメニューバーの一例を示すUI図である。図32は、図31と同じウインドウではあるが、「インポート時の処理」タブを選択することで入力可能となる。図32において、白紙削除チェックボックス3201がチェックされると、所定記憶領域の白紙削除フラグがセットされる。そして、本実施形態では、この白紙削除フラグがセットされている場合には、両面ともに白紙の場合には、その2ページは読み捨てられる。したがって、図21や後述する図26では、白紙削除フラグがセットされているものとして処理が行われている。この白紙削除フラグを図21や図26で反映するには、表裏面が共に白紙ページであると判定された場合でもそれを読み捨てずに、現在の章が片面印刷なら1ページの白紙を、両面印刷ならば2ページの白紙を現在の章に挿入する。さらに「連続する白紙は削除しない」チェックボックス3202が指定されると、対応するフラグがセットされる。これがセットされている場合には、複数枚の白紙が連続している場合にも、その白紙をそのままブックファイルにインポートする。白紙削除フラグがセットされており、かつこのチェックボックス3202がチェックされていない場合には、たとえば1枚だけ白紙をインポートする。
また、章の分割チェックボックス3203がチェックされていれば、章分割フラグがセットされる。章分割フラグがセットされていなければ、図21及び図26の処理は行われず、インポートされる原稿画像はすべてひとつの章にまとめて挿入される。
また、章分割フラグがセットされている場合には、分割方法ボタン3204が選択可能となる。分割方法としては白紙ページで章を分割する設定と、原稿が片面/両面の切り替わりで分割する方法とが選択できる。ただし、この両方を併用できるようにしてもよい。さらに、「分割後の両面/片面設定をそれぞれ適用」チェックボックス3205、「両面後の片面ページを両面の章の最後として適用」チェックボックス3206が、章の分割が選択されている場合には選択可能である。「分割後の両面/片面設定をそれぞれ適用」チェックボックス3205がチェックされている場合には、章が分割されると、分割された章には適切な印刷方法が設定される。図21及び図26ともこの設定が選択されている場合の処理である。また、「両面後の片面ページを両面の章の最後として適用」チェックボックス3206がチェックされている場合には、両面印刷の原稿の後の1ページの片面印刷の原稿を、その両面原稿の最終ページとして、章を区切るための設定である。両面原稿の間に1枚だけ片面印刷の原稿が挟まっている場合には、その片面原稿は両面印刷された原稿の最後の1ページであり、それに引き続いて新たな両面印刷の原稿が配置されているものと考えるのが自然である。そのような場合に、このチェックボックスがチェックされていると、その片面原稿を最後として章を区切る。後述の図26の処理は、チェックボックス3203がチェックされ、「片面/両面ページで章を分割」ボタンが選択され、チェックボックス3205,3206が共にチェックされている場合に実行される。
図34は、自動章分割を行う際の詳細設定を設定するためのダイアログボックスの一例を示すUI図である。自動章分割は、既存のブックファイルを選択して操作者が自動章分割の適用を指示することで、当該ブックファイルに対して施される処理である。図32の設定はインポート時に行われる点で相違するが、各チェックボックスの意味は図32に示したものと同様である。なお、図33は、図34のユーザインターフェース画面を表示させるためのメニュー画面を示している。ここでドキュメント全体または選択した章のいずれに対して章分割を行うか指示できる。たとえなインポート時に図32の「章の分割」チェックボックス3203をチェックしていなくとも、インポート完了後に章分割を行えば、両面/片面の切り替わり部分や、白紙挿入部分で章を分割できる。
このように、本発明では、図31,32または図34指定されたユーザ設定に従って、入稿される原稿を自動的に両面/片面を判断して章分割することが可能となっている。
次に、図32の設定で、「白紙削除」チェックボックス3201,「章の分割」チェックボックス3203,「分割後の両面/片面設定をそれぞれ適用」チェックボックス3205,「両面後の片面ページを両面の章の最後として適用」チェックボックス3206がチェックされ、分割方法3203として「片面/両面ページで章を分割」オプションが指定されている場合の処理手順を図26を参照して説明する。
図25はスキャンされる原稿の一例である。図25に示す原稿は合計6枚であり、その6枚を両面でスキャンしたため、スキャン画像は12ページとなり、両面印刷部分の最終ページにあたる2枚の白紙画像を含んでいる。
図26に、このようにして得られた画像ファイルを製本アプリケーション104に電子原稿インポートし、ブックファイルを生成するフローチャートを示す。図26は図21のフローチャートを拡張したもので、ステップS2105からステップS2106を経るケースでフローを変更している。図21と共通のステップには同じ記号が振ってある。
ステップS2101では、製本アプリケーション104は、未処理画像の先頭2ページ(表面及び裏面)を読み込む。ステップS2102では、製本アプリケーション104は、読み込んだ画像の1ページ目(表面)が白紙かを判定する。白紙でない場合にはステップS2103で2ページ目(裏面)が白紙か判定する。ここで白紙であると判定された場合には片面印刷物と判定できる。そこで、ステップS2105で、現在画像をインポートしている現在の章の「印刷方法」(図3の章設定情報407あるいは図5に示す章属性の欄1)属性を参照して、現在の章の印刷設定が「片面印刷」となっているか判定する。片面印刷の設定であると判定されれば、読み込んだ原稿画像の印刷方法(片面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(片面印刷)とは一致しているので、ステップS2107で現在の章に1ページ目(表面)の画像を新たなページとしてインポートする。なお、編集情報ファイルやジョブチケットに対するページのインポートや章の作成操作は、図21で説明したものと同様である。
一方、ステップS2105において、現在の章の印刷方法属性が片面印刷でないと判定された場合には、読み込んだ原稿画像の印刷方法(片面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(両面印刷)とは一致していないので、ステップS2601では更に未処理の画像を2ページ(3ページ目及び4ページ目)追加で読み込む。そして、ステップS2602で、3ページ目(表面)が白紙であるか判定する。そして、白紙であればS2603で、白紙でなければS2604で、4ページ目(裏面)が白紙かどうかを判定する。
4ページ目のみ白紙と判定された場合には、追加で読み込まれた紙は片面印刷であるので、片面印刷の原稿が2枚続いたことになる。その場合には、両面原稿から片面原稿に切り替わったものと判断してステップS2106で新規に章を作成し、その新規の章を現在の章とし、印刷方法属性を片面印刷に設定する。そして、ステップS2605で、1ページ目と3ページ目すなわち2枚の紙の表面の画像を現在の章にインポートする。
3、4ページ目が両方とも白紙でない場合、および、4ページ目のみ白紙でない場合には、両面原稿の間に1枚だけ片面原稿が挟まっていることになる。その場合には、1ページ目は両面印刷の最後のページがたまたま奇数番目のページであったものと判断して、ステップS2606で1ページ目を現在の両面印刷の章にインポートする。その後、ステップS2607で新しく章を作成し、その章の現在の章とし、印刷方法属性を両面印刷に設定する。そしてステップS2608で3、4ページ目の画像を現在の章にインポートする。
3、4ページ目が両方とも白紙の場合には、ステップ2609で1ページ目の画像を現在の両面の章にインポート後、ステップS2610で現在の章を閉じる。これ以降にS2105あるいはS2109で現在の章の片面/両面印刷属性を判定する際には、前述したまだブックに章が作成されていない場合と同様の処理を行う。すなわち、次の画像を処理する場合には、必ず片面あるいは両面の新規の章が作成されることになる。
このようにして、両面スキャンされた紙2枚分すなわち4ページ分の画像を処理し、ステップS2611でこれら4ページを処理済画像として、ステップS2112で未処理の画像が残っているか判定し、すべての画像が処理済になるまでステップS2101から繰り返し処理を行う。
さて、ステップS2102で1ページ目が白紙であると判定された場合、ステップS2104で2ページ目すなわち裏面も白紙であるか判定する。ステップS2104で2ページ目が白紙ではないと判定された場合、および、ステップS2103で2ページ目が白紙ではないと判定された場合は、読み込んだシートの2ページ目すなわち裏面が白紙でない場合に相当する。この場合には、読み込まれた1ページ目及び2ページ目はそれぞれ両面印刷物の1枚のシートを構成するとみなされる。そこで、ステップS2109において現在の章の印刷設定を判定する。現在の章の印刷方法属性が「両面印刷」であれば、読み込んだ原稿画像の印刷方法(両面印刷)と、現在の章の印刷方法属性(両面印刷)とは一致しているので、ステップS2111で現在の章に1ページ目(表面)および2ページ目(裏面)の画像をインポートする。
一方、ステップS2109において現在の章の印刷方法属性が両面印刷でないと判定された場合には、ステップS2110において新しく章を作成し、印刷方法属性を両面印刷にセットし、その新たに作成した章を現在の章とする。そしてステップS2111において、その新たに作成された現在の章に読み取られた画像データを新たなページデータとしてインポートする。これらの処理は、印刷方法属性の相違およびインポートするページ数の相違を除けば、ステップS2106及びS2107で説明したとおりである。ただしステップS2111においては、インポート対象のページ数は2ページである。またステップS2109でブックにまだ章が作成されていないと判定された場合(現在の章が無い場合)にも、ステップS2110に分岐して新たな章を作成し、その章に読み取られた画像データをインポートする。
ステップS2104で2ページ目(裏面)が白紙であると判定された場合には、両面とも白紙のため、両面ともブックファイルにはインポートしない。すなわち、この場合にはステップS2101で読み込まれた白紙の2ページは読み捨てられる。
そして、ステップS2108において、ステップS2101読み込んだ2ページの画像を処理済みとし、ステップS2112で未処理の画像があるか判定し、ある場合にはステップS2101に戻って次の2ページの画像のインポート処理を行う。なお、ステップS2108における処理は、ステップS2101において直前に読み込まれている2ページの画像データに新たなデータが上書きされるならば、具体的には何もしなくともよい。また、たとえば処理中の画像データをポインタ等により指し示しているのであれば、ステップS2108では新たな画像データにポインタを移動する処理が行われる。また、有効または無効を示す属性が画像データに与えられている場合には、その属性を「無効」に変更する、といった処理が行われる。
このようにして、ステップ2101からステップS2112で、画像を2ページずつあるいは4ページずつ、すなわち1枚あるいは2枚の紙の表面と裏面のスキャン画像を順次読み込み、片面印刷物と判定した場合には表面の画像を片面の章にインポートし、両面印刷物と判定した場合には両面の画像を両面の章にインポートする。さらに、両面印刷物が奇数ページのために、最後の1枚の裏面が白紙であった場合にも、両面印刷物の直後に片面印刷物が1枚だけ存在する場合には、その画像を直前の両面の章にインポートすることにより、元の片面/両面が混載した状態をブックファイルに記録することができ、また不要な白紙画像はブックファイルに取り込まずに元原稿の状態を記録できる。さらに両面印刷設定がされた章の端数の白紙を片面と認識せず、両面の章としてブックファイルに記録することができる。
図27は、図25に示した画像ファイルを図26に示したフローチャートに従って製本アプリ104に取り込んだ状態を示している。このように、両面印刷物の両面のスキャン画像は両面印刷属性を持った章にまとめられ、さらに両面の章が連続する場合に前側の章あるいは最終の章の最後の端数によって生じた白紙によって、両面章の最後のページが片面印刷物と誤認識されないようにすることが可能となる。なお、ブックファイルの印刷手順については、第1の実施形態と同様に図23、図24に示したとおりである。
以上のようにして本実施形態の文書処理システムでは、両面原稿の間に挟まった片面原稿を、両面原稿の区切り目として章を分割することができる。このため、文書が徒に多くの章に分割されることを防止できる。
尚、ステップS2104で2ページ目が白紙であると判定された場合には、その原稿は白紙であると判断できる。この場合には図26では白紙を読み捨てているが、この白紙を章の区切り目として、一旦現在の章をとじでも良い。その場合の処理はステップS2610と同様である。
[他の実施の形態(3)]
<片面スキャン/両面スキャン/片面両面混載スキャンをスキャナから通知する方法>
前記第1及び第2の実施形態における文書処理では、処理対象の画像ファイルは片面/両面混載原稿を両面スキャンしたことを前提としている。スキャナ側でスキャンを実行(プッシュスキャン)する際、あるいはホスト側からプルスキャンする際に、片面/両面混載原稿をスキャンしたことを製本アプリケーション104が認識し、混載原稿の両面スキャン時のみ、前記文書処理(図21及び図26)を実行することにより、より紙原稿に忠実にブックファイルを生成することが可能となる。
図28に、スキャナ108の操作パネル、あるいはスキャナドライバ109のユーザインタフェース上に表示される読み取り方法の選択肢の例を示す。選択肢としては、「原稿台」「片面」「両面」「片面/両面混載」がある。また図29に、製本アプリケーション104における画像のインポート処理のフローチャートを示す。
前述したプルスキャンの場合、製本アプリケーション104はスキャナドライバ109経由でスキャナ108より画像データを受け取る。図29において、この際、スキャナドライバのユーザインタフェース上に表示される図28で示す読み取り方法で選択された選択肢の情報を製本アプリケーション104は画像データ群と共に受け取り(ステップS2901)、選択された読み取り方法が判定される(ステップS2902)。「片面/両面混載」と判定された場合のみ、ステップS2903で、図21あるいは図26のフローに従い、片面/両面原稿を片面/両面の章に分割してブックファイルにインポートを行う。
「片面/両面混載」が選択されていないと判断された場合には、読み取り方法が「両面」であるか判定される(ステップS2904)。読み取り方法が「両面」と判定された場合には、新規に両面の章を一つ作成し(ステップS2906)、すべての画像をその両面の章に取り込む(ステップS2907)。
読み取り方法が「原稿台」および「片面」の場合には、新規に片面の章を一つ作成し(ステップS2905)、すべての画像をその片面の章に取り込む(ステップS2907)。
前述したプッシュスキャンの場合も、プルスキャンの場合と同様の処理によって、製本アプリケーション104はブックファイルに画像をインポートする。ただし、プッシュスキャンの場合には、スキャナ108は製本アプリケーション104と非同期に画像ファイルを生成する場合がある。この場合には、ステップS2901では以下の方法によって読み取り方法の取得を行うことが可能である。
第一の方法は、スキャナ108が図28に示す読み取り方法の指定を元に、図30に示す命名規則で画像ファイルを生成するというものである。原稿台/片面が選択された場合には、ファイル名の先頭に"S_"を付け、片面スキャンされたことを表現する。両面が選択された場合には、"D_"、片面/両面混載が選択された場合には、"DS_"を付ける。そのようにすれば、ファイル名称を元に、そのファイル名を持つファイルに含まれる画像データの画像の読み取り方法を製本アプリケーション104は判定することができる。
第二の方法は、画像ファイルの内部に方法を示す符号を格納する方法である。画像ファイルフォーマットあるいは画像を格納可能なファイルフォーマットには、内部にコメント領域などを格納できるものがある。その場合には、ファイル内部に読み取り方法を記録し、製本アプリケーション104に読み取り方法を通知することが可能である。例えば、Adobe PDFなどではこの方法が可能である。
第三の方法は、スキャナ108が図28に示す読み取り方法の指定ごとに、画像ファイルの生成先(格納先)を変更する方法である。あらかじめ製本アプリケーション104と取り決めた規則に従って格納先を変更することにより、製本アプリケーション104は読み取り方法を判定することが可能となる。
このように第1乃至第3の方法何れであっても、図29の手順をプッシュスキャンにおいても適用することが可能となる。なお、ブックファイルの印刷手順については、第1の実施形態と同様に図23、図24に示したとおりである。
以上のように、本実施形態の文書処理システムでは、片面/両面/片面両面混載の別を指定して原稿をスキャンすることで、不要なスキャン(片面原稿に対する両面スキャンなど)や、不要な処理(片面原稿または両面原稿に対する片面/両面の区切りによる章分割処理など)を行わずに済む。そのため、より原稿をインポートする処理効率を向上させることができる。
本実施形態のスタンドアロン型の文書処理システムのソフトウェア構成例を示すブロック図である。 本実施形態の文書処理システムを実現するハードウェア構成例を示すブロック図である。 ブックファイルの構造の一例を示す図である。 ブック属性の一覧を示す図である。 章属性の一覧を示す図である。 ページ属性の一覧を示す図である。 ブックファイルを開く手順例を示すフローチャートである。 新規のブックファイルを開いた際のユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 既存のブックファイルを開いた際のユーザインタフェース画面の一例を示す図である。 電子原稿ファイルをブックファイルにインポートする手順例を示すフローチャートである。 図10のステップ801に示すアプリケーションデータを電子原稿ファイルに変換する手順例を示すフローチャートである。 印刷や表示を行う際に使用するデータ構造の例を示す図である。 クライアントサーバ型の文書処理システムのソフトウェア構成例を示すブロック図である。 データ構成の最上位階層である文書全体の設定を行うダイアログウィンドウの例を示す図である。 データ構成の中間階層である章の設定を行うダイアログウィンドウの例を示す図である。 図15のダイアログウィンドウで固有属性の設定を行った例を示す図である。 データ構成の最下位階層であるページの設定を行うダイアログウィンドウの例を示す図である。 図17のダイアログウィンドウでの設定値の変更例を示す図である。 章やページに固有の設定を行った場合の表示例を示す図である。 片面/両面印刷物とそれを両面スキャンした画像データの例を示す図である。 両面スキャンした画像ファイルを製本アプリケーション104に電子原稿インポートし、ブックファイルを生成する処理手順を示すフローチャートである。 図20に示した片面/両面が混載した画像ファイルを図21に示したフローチャートに従って製本アプリ104に取り込んだ状態を示す図である。 電子原稿デスプーラ105における印刷処理の詳細手順を示すフローチャートである。 電子原稿デスプーラ105、プリンタドライバ106、およびプリンタ107における印刷処理手順を示すシーケンス図である。 両面原稿が奇数ページだった場合の両面印刷物とそれを両面スキャンした画像データの例を示す図である。 両面原稿が奇数ページだった場合の両面スキャンした画像ファイルを製本アプリケーション104に電子原稿インポートし、ブックファイルを生成する処理手順を示すフローチャートである。 図25に示した原稿が奇数ページの両面印刷物をスキャンした画像ファイルを図26に示したフローチャートに従って製本アプリ104に取り込んだ状態を示す図である。 スキャナ装置での読み取り方法の選択肢を説明する図である。 製本アプリケーション104における画像のインポート処理を示すフローチャートである。 画像読み取り方法に基づく画像ファイルに対する命名規則表である。 フォルダに投入される画像ファイルに対するインポート方法を設定するためのダイアログボックスの一例を示すUI図である。 フォルダに投入される画像ファイルに対するインポート時の処理を設定するためのダイアログボックスの一例を示すUI図である。 製本アプリケーションに投入されたブックファイルに対する自動章分割を行う設定をするためのメニューバーの一例を示すUI図である。 自動章分割を行う際の詳細設定を設定するためのダイアログボックスの一例を示すUI図である。

Claims (21)

  1. 片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化する文書処理方法であって、
    前記画像データに基づいて原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第1白紙判定工程と、
    前記第1白紙判定工程で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定工程と、
    前記第1白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定工程によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定工程によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化工程と
    を備えることを特徴とする文書処理方法。
  2. 前記ページ群毎に片面印刷属性及び両面印刷属性が付与されている文書情報を印刷する場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行工程と、
    前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行工程で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、印刷装置の片面印刷と両面印刷制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の文書処理方法。
  3. 両面に原稿があるページ群後にある片面ページを両面のページ群の最後のページとして適用するか否かを設定する設定工程を更に備え、
    前記設定工程により適用しないことが設定されている場合には、前記文書化工程は、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定されると、その原稿のあるページが連続しているページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存し、次のページが白紙となる原稿のあるページを別のグループとし、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存することを特徴とする請求項1または2に記載の文書処理方法。
  4. 前記画像データに基づいて原稿の表面である奇数ページが白紙であるか判定する第3白紙判定工程を更に備え、
    前記文書化工程においては、前記第1白紙判定工程および第3白紙判定工程により原稿の両面が白紙と判定された場合には、当該原稿の両面の各白紙に相当する画像データを文書しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の文書処理方法。
  5. 印刷装置で印刷すべき印刷データを生成するプリンタドライバを有し、片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを入力し、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化する文書処理装置における文書処理方法であって、
    前記原稿と白紙を含む複数ページの画像データに基づいて、原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する白紙判定工程と、
    前記白紙判定工程で原稿のあるページの次のページが白紙と判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、前記白紙判定工程で原稿のあるページの次のページが白紙と判定されなかった場合には、その原稿のあるページと次のページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化工程と、
    前記ページ群毎に片面印刷属性及びは両面印刷属性が付与されている文書情報の印刷が指示される場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、前記プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行工程と、
    前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行工程で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、前記印刷装置の片面印刷と両面印刷を制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御工程と、
    を備えることを特徴とする文書処理方法。
  6. 特定のフォルダを定期的に監視することにより、該特定のフォルダに画像データが投入されたことを検知する検知工程を更に備え、
    前記検知工程で画像データの投入が検知された場合に、投入された画像データに対して、前記白紙判定工程と前記文書化工程とを実行することを特徴とする請求項5記載の文書処理方法。
  7. 前記白紙判定工程で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定工程を更に備え、
    前記白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定工程によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、前記文書化工程は、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、
    原稿のあるページが連続した後に前記白紙判定工程により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定工程によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、前記文書化工程は、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存することを特徴とする請求項5または6に記載の文書処理方法。
  8. 片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化する文書処理装置であって、
    前記画像データに基づいて原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第1白紙判定手段と、
    前記第1白紙判定手段で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定手段と、
    前記第1白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化手段と
    を備えることを特徴とする文書処理装置。
  9. 前記ページ群毎に片面印刷属性及び両面印刷属性が付与されている文書情報を印刷する場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行手段と、
    前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行手段で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、印刷装置の片面印刷と両面印刷制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の文書処理装置。
  10. 両面に原稿があるページ群後にある片面ページを両面のページ群の最後のページとして適用するか否かを設定する設定手段を更に備え、
    前記設定手段により適用しないことが設定されている場合には、前記文書化手段は、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定されると、その原稿のあるページが連続しているページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存し、次のページが白紙となる原稿のあるページを別のグループとし、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存することを特徴とする請求項8または9に記載の文書処理装置。
  11. 前記画像データに基づいて原稿の表面である奇数ページが白紙であるか判定する第3白紙判定手段を更に備え、
    前記文書化手段においては、前記第1白紙判定手段および第3白紙判定手段により原稿の両面が白紙と判定された場合には、当該原稿の両面の各白紙に相当する画像データを文書しないことを特徴とする請求項乃至10のいずれか1項に記載の文書処理装置。
  12. 印刷装置で印刷すべき印刷データを生成するプリンタドライバを有し、片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを入力し、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化する文書処理装置であって、
    前記原稿と白紙を含む複数ページの画像データに基づいて、原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する白紙判定手段と、
    前記白紙判定手段で原稿のあるページの次のページが白紙と判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、前記白紙判定手段で原稿のあるページの次のページが白紙と判定されなかった場合には、その原稿のあるページと次のページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化手段と、
    前記ページ群毎に片面印刷属性及びは両面印刷属性が付与されている文書情報の印刷が指示される場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、前記プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行手段と、
    前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行手段で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、前記印刷装置の片面印刷と両面印刷を制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御手段と、
    を備えることを特徴とする文書処理装置。
  13. 特定のフォルダを定期的に監視することにより、該特定のフォルダに画像データが投入されたことを検知する検知手段を更に備え、
    前記検知手段で画像データの投入が検知された場合に、投入された画像データに対して、前記白紙判定手段と前記文書化手段とを実行することを特徴とする請求項11記載の文書処理装置。
  14. 前記白紙判定手段で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定手段を更に備え、
    前記白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、前記文書化手段は、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、
    原稿のあるページが連続した後に前記白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、前記文書化手段は、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存することを特徴とする請求項12または13に記載の文書処理装置。
  15. コンピュータにより片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化するためのプログラムであって、
    前記画像データに基づいて原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第1白紙判定手段と、
    前記第1白紙判定手段で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定手段と、
    前記第1白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  16. 前記ページ群毎に片面印刷属性及び両面印刷属性が付与されている文書情報を印刷する場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行手段と、
    前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行手段で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、印刷装置の片面印刷と両面印刷を制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御手段としてコンピュータをさら機能させることを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
  17. 両面に原稿があるページ群後にある片面ページを両面のページ群の最後のページとして適用するか否かを設定する設定手段としてコンピュータを更に機能させ、
    前記設定手段により適用しないことが設定されている場合には、前記文書化手段は、原稿のあるページが連続した後に前記第1白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定されると、その原稿のあるページが連続しているページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存し、次のページが白紙となる原稿のあるページを別のグループとし、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存することを特徴とする請求項15または16に記載のプログラム。
  18. 前記画像データに基づいて原稿の表面である奇数ページが白紙であるか判定する第3白紙判定手段としてコンピュータを更に機能させ、
    前記文書化手段においては、前記第1白紙判定手段および第3白紙判定手段により原稿の両面が白紙と判定された場合には、当該原稿の両面の各白紙に相当する画像データを文書化しないことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載のプログラム。
  19. 印刷装置で印刷すべき印刷データを生成するプリンタドライバが動作するコンピュータにより、片面印刷物と両面印刷物が混在する原稿を両面スキャンして得られる原稿と白紙を含む複数ページの画像データを入力し、ページと、共通の属性を有するページ群のグループとを構成要素とする階層構造を有する文書情報に文書化するためのプログラムであって、
    前記原稿と白紙を含む複数ページの画像データに基づいて、原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する白紙判定手段と、
    前記白紙判定手段で原稿のあるページの次のページが白紙と判定された場合には、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、前記白紙判定手段で原稿のあるページの次のページが白紙と判定されなかった場合には、その原稿のあるページと次のページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存する文書化手段と、
    前記ページ群毎に片面印刷属性及びは両面印刷属性が付与されている文書情報の印刷が指示される場合に、ページ群の印刷属性が変化する毎に、前記プリンタドライバに対して、印刷属性を発行して、各ページ群の文書情報を出力する印刷属性発行手段と、
    前記プリンタドライバを用いて、前記印刷属性発行手段で発行された各印刷属性と各ページ群に従って、前記印刷装置の片面印刷と両面印刷を制御するための印刷ジョブを生成する印刷制御手段と、
    としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  20. 特定のフォルダを定期的に監視することにより、該特定のフォルダに画像データが投入されたことを検知する検知手段としてコンピュータを更に機能させ、
    前記検知手段で画像データの投入が検知された場合に、投入された画像データに対して、前記白紙判定手段と前記文書化手段とを実行することを特徴とする請求項19記載のプログラム。
  21. 前記白紙判定手段で白紙と判定された場合に、次の原稿のあるページの次のページが白紙であるか判定する第2白紙判定手段としてコンピュータを更に機能させ、
    前記白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙であると判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙であると判定された場合には、前記文書化手段は、その原稿のあるページのページ群をグループ化し、そのグループの属性として片面印刷属性を付与した文書情報として保存し、
    原稿のあるページが連続した後に前記白紙判定手段により原稿のあるページの次のページが白紙と判定され、かつ前記第2白紙判定手段によりその次の原稿のあるページの次のページが白紙でないと判定された場合には、前記文書化手段は、それらの原稿の間を区切り目とし、この区切り目の前後のページ群をそれぞれグループ化し、その両方のグループの属性として両面印刷属性を付与した文書情報として保存することを特徴とする請求項19または20に記載のプログラム。
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