本発明は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムに関する。
クライアントPC、プリンタや複合機、文書管理サーバ等を配したシステム環境において、電子文書データを取得し、該電子文書データを紙に印刷し、紙に印刷された文書をスキャンまたは複写する等の処理に対するセキュリティ強化の観点から、例えば、紙に印刷された文書のスキャンや複写等の操作に際して、紙に文書と共に印刷された頁識別情報を読取り、該頁識別情報に対応して設定されている操作権限の範囲内で操作を許可する構成が知られている。
この種の従来装置の一例として、下記特許文献1には、ドキュメントの頁毎の識別情報を読み取る識別情報読取手段と、上記識別情報によって指定される動作要件を選択する動作要件選択手段と、該動作要件選択手段によって選択された1つ以上の動作要件に従がって所定動作の実行を制御する動作制御手段とを有し、所定の処理としては、所定動作が許可されていない頁又は選択された動作要件を満たすことができない頁がある場合、該当頁のデータを削除する、該当頁に要求された動作が許可されていないことを示す画像、あるいは選択された要件を満たすことができない頁が存在することを示す画像を形成する、該当頁のデータに対して空白画像を形成する、該当頁を含むドキュメントに対する動作を停止する等の処理を行う画像形成装置が開示されている。
この種の装置では、頁識別情報によって指定される動作要件を選択して実行するためには、対象となるドキュメントから頁識別情報を読み取れることが基本となる。
一方、この種の装置では、ドキュメント操作上、頁識別情報が読取れないケースとして、頁識別情報を含む画像部分が汚れたり隠されたりして識別情報を読み取れない場合の他、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した用紙のうち、最終頁を両面印刷した紙の裏面(文書も識別情報も印刷されず白紙状態のままである)が読取対象となった場合も考えられる。
特開2005−151149号公報
頁識別情報が読み取れない場合に、異常と判断して処理を終了すべきケースと、正常と判断して処理を進めるべきケースが存在する。
本発明は、電子文書を各頁毎に頁識別情報を付与して両面印刷した紙文書の両面読取画像情報中、ある頁の画像情報から頁識別情報が抽出できない場合に該頁を無視することの妥当性を判定して他の頁の画像情報の処理を行うことができる画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置の発明は、両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った前記両面印刷紙文書の両面の画像情報に基づき該両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を問い合わせる問合せ手段と、前記問合せ手段による前記問い合わせの結果、前記両面印刷紙文書に対する前記所望の操作の操作権限を有する場合は、該両面印刷紙文書の両面の画像情報に対して前記所望の操作を実行する実行手段とを具備し、前記両面印刷紙文書は、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、論理頁番号を含む頁識別情報、総論理頁数、両面印刷が実行されたことを示す両面印刷属性を示す付加画像が合成されて印刷され、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報を読取った順番に取り出して該各画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合、該抽出できなかった版面の読取った順番が奇数の時には次の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別し、前記抽出できなかった版面の読取った順番が偶数の時には前の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていると判別された場合に、該版面の画像情報に含まれた付加画像情報に前記両面印刷属性が付与されており、かつ、前記頁識別情報に含まれる前記論理頁番号が前記総論理頁数に一致するかを判別する第2の判別手段と、前記第2の判別手段により前記付加画像情報に前記両面印刷属性が付与されており、かつ、前記論理頁番号が前記総論理頁数に一致すると判別された場合、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段とを具備する。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記問合せ手段は、前記抽出手段により前記版面の画像情報から抽出した前記付加画像情報の文書識別情報に基づき前記両面印刷紙文書の操作権限を管理する操作権限管理装置に問い合わせることにより前記両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を判別する。
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていないと判別された場合または前記第2の判別手段により前記論理頁番号と前記総論理頁数が一致しないと判別された場合は、前記画像処理手段による画像処理を中止して異常を報知する報知手段を更に具備する。
請求項4記載の画像処理装置の発明は、両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った前記両面印刷紙文書の両面の画像情報に基づき該両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を問い合わせる問合せ手段と、前記問合せ手段による前記問い合わせの結果、前記両面印刷紙文書に対する前記所望の操作の操作権限を有する場合は、該両面印刷紙文書の両面の画像情報に対して前記所望の操作を実行する実行手段とを具備し、前記両面印刷紙文書は、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、総論理頁数を含む頁識別情報を示す付加画像が合成され、かつ、前記総論理頁数が奇数である場合に最終論理頁に対応する版面の前記付加画像に裏面に画像情報が存在しないことを示す裏面存在識別子が付与されて印刷され、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報を読取った順番に取り出して該各画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合、該抽出できなかった版面の読取った順番が奇数の時には次の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別し、前記抽出できなかった版面の読取った順番が偶数の時には前の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていると判別された場合に、該版面の画像情報に含まれた付加画像情報に前記裏面存在識別子が付与されているかを判別する第2の判別手段と、前記第2の判別手段により前記裏面存在識別子が付与されていると判別された場合、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段とを具備する。
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記問合せ手段は、前記抽出手段により前記版面の画像情報から抽出した前記付加画像情報の文書識別情報に基づき前記両面印刷紙文書の操作権限を管理する操作権限管理装置に問い合わせることにより前記両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を判別する。
請求項6記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていないと判別された場合または前記第2の判別手段により前記裏面存在識別子が付与されていないと判別された場合は、前記画像処理手段による画像処理を中止して異常を報知する報知手段を更に具備する。
請求項7記載の画像処理装置の発明は、両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った前記両面印刷紙文書の両面の画像情報に基づき該両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を問い合わせる問合せ手段と、前記問合せ手段による前記問い合わせの結果、前記両面印刷紙文書に対する前記所望の操作の操作権限を有する場合は、該両面印刷紙文書の両面の画像情報に対して前記所望の操作を実行する実行手段とを具備し、前記両面印刷紙文書は、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、総論理頁番号を含む頁識別情報を示す付加画像が合成され、かつ、前記総論理頁数が奇数である場合に最終論理頁の裏面の白紙版面に特定の頁識別情報を示す付加画像が合成されて印刷され、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記付加画像情報に前記特定の頁識別情報が含まれている場合は、該版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段とを具備する。
請求項8記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記問合せ手段は、前記抽出手段により前記版面の画像情報から抽出した前記付加画像情報の文書識別情報に基づき前記両面印刷紙文書の操作権限を管理する操作権限管理装置に問い合わせることにより前記両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を判別する。
請求項9記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合は、前記画像処理手段による画像処理を中止して異常を報知する報知手段を更に具備する。
請求項10記載の画像処理システムの発明は、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、論理頁番号を含む頁識別情報、総論理頁数、両面印刷が実行されたことを示す両面印刷属性を示す付加画像が合成されて印刷される両面印刷紙文書を出力する出力装置と、文書識別情報に対応して両面印刷紙文書の操作権限を管理する操作権限管理装置と、前記両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段、前記読取手段で読み取った前記両面印刷紙文書の両面の画像情報に基づき該両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を前記操作権限管理装置に問い合わせる問合せ手段、及び前記問合せ手段による前記問い合わせの結果、前記両面印刷紙文書に対する前記所望の操作の操作権限を有する場合は、該両面印刷紙文書の両面の画像情報に対して前記所望の操作を実行する実行手段とを備える画像形成装置とを有し、前記画像形成装置は、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報を読取った順番に取り出して該各画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合、該抽出できなかった版面の読取った順番が奇数の時には次の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別し、前記抽出できなかった版面の読取った順番が偶数の時には前の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていると判別された場合に、該版面の画像情報に含まれた付加画像情報に前記両面印刷属性が付与されており、かつ、前記頁識別情報に含まれる前記論理頁番号が前記総論理頁数に一致するかを判別する第2の判別手段と、前記第2の判別手段により前記付加画像情報に前記両面印刷属性が付与されており、かつ、前記論理頁番号が前記総論理頁数に一致すると判別された場合、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段とを具備する。
請求項11記載の画像処理システムの発明は、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、総論理頁数を含む頁識別情報を示す付加画像が合成され、かつ、前記総論理頁数が奇数である場合に最終論理頁に対応する版面の前記付加画像に裏面に画像が存在しないことを示す裏面存在識別子が付与されて両面印刷された両面印刷紙文書を出力する出力装置と、文書識別情報に対応して両面印刷紙文書の操作権限を管理する操作権限管理装置と、前記両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段、前記読取手段で読み取った前記両面印刷紙文書の両面の画像情報に基づき該両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を前記操作権限管理装置に問い合わせる問合せ手段、及び前記問合せ手段による前記問い合わせの結果、前記両面印刷紙文書に対する前記所望の操作の操作権限を有する場合は、該両面印刷紙文書の両面の画像情報に対して前記所望の操作を実行する実行手段とを備える画像形成装置とを有し、前記画像形成装置は、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報を読取った順番に取り出して該各画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合、該抽出できなかった版面の読取った順番が奇数の時には次の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別し、前記抽出できなかった版面の読取った順番が偶数の時には前の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていると判別された場合に、該版面の画像情報に含まれた付加画像情報に前記裏面存在識別子が付与されているかを判別する第2の判別手段と、前記第2の判別手段により前記裏面存在識別子が付与されていると判別された場合、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段を具備する。
請求項12記載の画像処理システムの発明は、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、総論理頁番号を含む頁識別情報を示す付加画像が合成され、かつ、前記総論理頁数が奇数である場合に最終論理頁の裏面の白紙版面に特定の頁識別情報を示す付加画像が合成されて両面印刷される両面印刷紙文書を出力する出力装置と、文書識別情報に対応して両面印刷紙文書の操作権限を管理する操作権限管理装置と、前記両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段、前記読取手段で読み取った前記両面印刷紙文書の両面の画像情報に基づき該両面印刷紙文書に対する所望の操作の操作権限を前記操作権限管理装置に問い合わせる問合せ手段、及び前記問合せ手段による前記問い合わせの結果、前記両面印刷紙文書に対する前記所望の操作の操作権限を有する場合は、該両面印刷紙文書の両面の画像情報に対して前記所望の操作を実行する実行手段とを備える画像形成装置とを有し、前記画像形成装置は、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記付加画像情報に前記特定の頁識別情報が含まれている場合は、該版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段とを具備する。
請求項13記載の画像処理プログラムの発明は、コンピュータを、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、論理頁番号を含む頁識別情報、総論理頁数、両面印刷が実行されたことを示す両面印刷属性を示す付加画像が合成された両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報を読取った順番に取り出して該各画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合、該抽出できなかった版面の読取った順番が奇数の時には次の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別し、前記抽出できなかった版面の読取った順番が偶数の時には前の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別する第1の判別手段、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていると判別された場合に、該版面の画像情報に含まれた付加画像情報に前記両面印刷属性が付与されており、かつ、前記頁識別情報に含まれる前記論理頁番号が前記総論理頁数に一致するかを判別する第2の判別手段、前記第2の判別手段により前記付加画像情報に前記両面印刷属性が付与されており、かつ、前記論理頁番号が前記総論理頁数に一致すると判別された場合、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段として機能させる。
請求項14記載の画像処理プログラムの発明は、コンピュータを、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、総論理頁数を含む頁識別情報を示す付加画像が合成され、かつ、前記総論理頁数が奇数である場合に最終論理頁に対応する版面の前記付加画像に裏面に画像が存在しないことを示す裏面存在識別子が付与された両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報を読取った順番に取り出して該各画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった場合、該抽出できなかった版面の読取った順番が奇数の時には次の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別し、前記抽出できなかった版面の読取った順番が偶数の時には前の版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれているかを判別する第1の判別手段、前記第1の判別手段により前記版面の画像情報に前記付加画像情報が含まれていると判別された場合に、該版面の画像情報に含まれた付加画像情報に前記裏面存在識別子が付与されているかを判別する第2の判別手段、前記第2の判別手段により前記裏面存在識別子が付与されていると判別された場合、前記抽出手段により前記付加画像情報が抽出できなかった版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段として機能させる。
請求項15記載の画像処理プログラムの発明は、コンピュータを、印刷対象文書の論理頁に対応する各版面に文書識別情報、総論理頁番号を含む頁識別情報を示す付加画像が合成され、かつ、前記総論理頁数が奇数である場合に最終論理頁の裏面の白紙版面に特定の頁識別情報を示す付加画像が合成された両面印刷紙文書から該両面印刷紙文書の両面の画像情報を読み取る読取手段、前記読取手段が前記両面印刷紙文書の両面から読み取った前記各版面の画像情報から前記付加画像情報を抽出する抽出手段、前記抽出手段により抽出された前記付加画像情報に前記特定の頁識別情報が含まれている場合は、該版面の画像情報を無視して他の版面の画像情報を画像処理する画像処理手段として機能させる。
請求項1記載の画像処理装置の発明によれば、両面印刷された紙文書を両面スキャンして得た両面スキャンデータ中に頁IDが抽出できない頁がある場合でも、該頁が、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書中の最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁である場合には、該頁を無視して以降の頁のスキャンデータの処理が続行でき、頁IDを含む画像形成領域が汚れたり隠されたりして頁IDが読み取れずに動作が停止される場合と区別した運用が行なえる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンして得たスキャンデータ中、該電子文書の最終頁が両面印刷された紙文書の裏面(文書も頁IDも形成されない白紙状態の面)に対応する頁のスキャンデータから頁IDが抽出できない場合でも、次頁以降最終頁までの各頁のスキャンデータからの頁ID抽出処理を続け、該抽出された頁IDに対応する文書IDに関連付けられた権限に従がって当該両面スキャンデータのユーザ操作内容に対応する処理を実行できる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンしてスキャンインまたはコピーする場合に、該両面印刷紙文書中に、頁IDを含む画像形成領域が汚れたり隠されたりして頁IDが読み取れないような両面印刷紙文書が混在している時は、動作を停止し、その旨をユーザに報知できる。
請求項4記載の画像処理装置の発明によれば、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンしてスキャンインまたはコピーする場合において、頁IDを抽出できなかった頁の裏側に当たる頁のスキャンデータから、裏面に頁ID等の画像(マーク)が存在しないことを確認することで、頁IDを抽出できなかった、奇数頁から成る電子文書の最終頁が両面印刷された紙文書の裏面(白紙の面)に当たる当該頁を無視して他の頁のスキャンデータの処理が続行できる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明において、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンして得たスキャンデータ中、該電子文書の最終頁が両面印刷された紙文書の裏面(文書も頁IDも形成されない白紙状態の面)に対応する頁のスキャンデータから頁IDが抽出できない場合でも、次頁以降最終頁までの各頁のスキャンデータからの頁ID抽出処理を続け、該抽出された頁IDに対応する文書IDに関連付けられた権限に従がって当該両面スキャンデータのユーザ操作内容に対応する処理を実行できる。
請求項6記載の発明によれば、請求項4記載の発明において、電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンしてスキャンインまたはコピーする場合に、該両面印刷紙文書中に、頁IDを含む画像形成領域が汚れたり隠されたりして頁IDが読み取れないような両面印刷紙文書が混在している時は、動作を停止し、その旨をユーザに報知できる。
請求項7記載の画像処理装置の発明によれば、電子文書を両面印刷した紙文書の両面スキャンデータ中、ある頁のスキャンデータから頁IDが抽出できない場合にスキャン動作停止を前提とする運用において、総頁数が奇数の電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンする場合に最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁のスキャンデータから頁IDが抽出できずに動作が停止される事態を回避できる。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明において、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンした場合に、最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁のスキャンデータから特定の値の頁IDを抽出しても、以降、最後の頁に至るまで頁ID抽出処理を続け、該抽出された頁IDに対応する文書IDに関連付けられた権限に従がって当該両面スキャンデータのユーザ操作内容に対応する処理を実行できる。
請求項9記載の発明によれば、請求項7記載の発明において、電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンしてスキャンインまたはコピーする場合に、該両面印刷紙文書中に、頁IDを含む画像形成領域が汚れたり隠されたりして頁IDが読み取れないような両面印刷紙文書が混在している時は、動作を停止し、その旨をユーザに報知できる。
請求項10記載の画像処理システムの発明によれば、クライアント端末からの両面印刷指示によりプリンタまたは複合機で紙文書を両面印刷し、その後、複合機で上記両面印刷紙文書を両面スキャンする運用環境において、複合機では、両面印刷紙文書を両面スキャンして得た両面スキャンデータ中に頁IDが抽出できない頁がある場合でも、該頁が、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書中の最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁である場合には、該頁を無視して以降の頁のスキャンデータの処理が続行できる。
請求項11記載の画像処理システムの発明によれば、クライアント端末からの両面印刷指示によりプリンタまたは複合機で紙文書を両面印刷し、その後、複合機で上記両面印刷紙文書を両面スキャンする運用環境において、複合機では、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンしてスキャンインまたはコピーする場合において、頁IDを抽出できなかった頁の裏側に当たる頁のスキャンデータから、裏面に頁ID等の画像(マーク)が存在しないことを確認することで、頁IDを抽出できなかった、奇数頁から成る電子文書の最終頁が両面印刷された紙文書の裏面(白紙の面)に当たる当該頁を無視して他の頁のスキャンデータの処理が続行できる。
請求項12記載の画像処理システムの発明によれば、クライアント端末からの両面印刷指示によりプリンタまたは複合機で紙文書を両面印刷し、その後、複合機で上記両面印刷紙文書を両面スキャンして得た両面スキャンデータ中、ある頁のスキャンデータから頁IDが抽出できない場合にスキャン動作停止を前提とする環境において、複合機は、総頁数が奇数の電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンする場合に最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁のスキャンデータから頁IDが抽出できずに動作が停止される事態を回避できる。
請求項13記載の画像処理プログラムの発明によれば、複合機に実装することで、両面印刷紙文書を両面スキャンして得た両面スキャンデータ中に頁IDが抽出できない頁がある場合でも、該頁が、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書中の最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁である場合には、該頁を無視して以降の頁のスキャンデータの処理を続行するように制御できる。
請求項14記載の画像処理プログラムの発明によれば、複合機に実装することで、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンしてスキャンインまたはコピーする場合において、頁IDを抽出できなかった頁の裏側に当たる頁のスキャンデータから、裏面に頁ID等の画像(マーク)が存在しないことを確認することで、頁IDを抽出できなかった、奇数頁から成る電子文書の最終頁が両面印刷された紙文書の裏面(白紙の面)に当たる当該頁を無視して他の頁のスキャンデータの処理を続行するように制御できる。
請求項15記載の画像処理プログラムの発明によれば、複合機に実装することで、奇数頁から成る電子文書を両面印刷した紙文書を両面スキャンした場合に、最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(白紙の面)に対応する頁のスキャンデータから特定の値の頁IDを抽出し、以降、最後の頁に至るまで頁ID抽出処理を続け、該抽出された頁IDに対応する文書IDに関連付けられた権限に従がって当該両面スキャンデータのユーザ操作内容に対応する処理を実行するように制御できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。
この画像処理システムは、クライアント端末10、文書管理装置20、画像形成装置30、ポリシー管理装置40の各装置を、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等で構成されたネットワーク(NW)60を介して接続して構成される。
各装置は、それぞれCPU(Central Processing Unit)、主記憶手段としてのメモリであるROM(Read Oniy Memory)やRAM(Random Access Memory)、周辺記憶手段としてのハードディスク、入力インタフェース、通信インタフェース等から構成されており、その機能構成について、図2乃至図5を参照して説明する。
図2は、図1におけるクライアント端末10の機能構成を示すブロック図である。
クライアント端末10は、PC(パーソナル・コンピュータ)等の汎用コンピュータにより実現され、図2に示すように、キーボードやマウス等の入力デバイスから成る入力/操作部11、操作ガイダンスや動作状態等の各種情報を表示する表示部12、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部13、装置全体の制御を行う制御部14、文書管理装置20、画像形成装置30、ポリシー管理装置40等とNW60を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部15を備えて構成される。
クライアント端末10において、制御部14には、利用者(以下、ユーザ)による入力/操作部11での所定の操作に応じて文書ファイル(電子文書データ:以下、電子文書)などの各種の操作(生成、保存、表示、編集、印刷指示等)に関する処理を行うアプリケーション部141、入力/操作部11での所定操作に応じて、文書管理装置20への電子文書などの情報の登録処理や、文書管理装置20から電子文書などの情報を取得する処理を行う情報登録/取得部142、入力/操作部11での所定の印刷指示操作に基づき印刷対象の電子文書の印刷データとその処理命令から成る印刷ジョブを生成して画像形成装置30に送出する印刷ジョブ生成部143、情報登録/取得部142による電子文書の登録処理や、印刷ジョブ生成部143による電子文書の印刷(両面印刷を含む)指示処理に際して該登録あるいは印刷対象の電子文書に対応する文書属性情報を生成する文書属性情報生成部144、ポリシー管理装置40と協働し、例えば、ユーザからの電子文書の処理(閲覧、印刷等)要求を受付けて、該電子文書の文書識別子(文書ID)と該ユーザのユーザIDを基に、該ユーザによる当該電子文書の文書処理に関する権限をポリシー管理装置40に問合せてその権限を取得し、該取得した権限に基づいて当該文書処理を実行するか禁止するかの文書処理許否制御を行う文書処理許否制御部145、電子文書に対する操作等に先立ってユーザからユーザIDを取得して文書管理装置20のユーザ認証制御部244と協働してユーザ認証の制御を行うユーザ認証制御部146を具備して構成される。
文書属性情報生成部144は、文書属性情報として、文書管理装置20への電子文書の登録に際しては、該文書を識別する文書IDを含む登録文書属性情報を生成する。
また、電子文書を生成または取得して画像形成装置30に両面印刷を指示する際には、該印刷対象の電子文書を識別する文書ID、該電子文書の各頁を識別する頁識別情報(頁ID)、該各頁の論理的な頁番号(以下、頁番号)、総頁数、両面印刷を実行したことを示す両面印刷識別子(実施例1参照)、裏面に印刷画像が存在する、しないを示す裏面マーク存在識別子(実施例2参照)、総頁数が奇数である場合に最終頁の次に追加した頁に印刷するための頁ID(所定の値)等の情報を生成する。
頁ID(上記追加頁に対応する頁IDは除く)としては、例えば、該印刷対象の電子文書の各頁の電子文書データに基づいてハッシュ値を算出し、該ハッシュ値を該当する頁の頁IDとして用いる。
印刷ジョブ生成部143は、上記両面印刷指示に際し、文書属性情報生成部144により生成された文書ID、頁ID等の情報を付加画像として各頁の文書データの画像に合成して両面印刷し得る描画命令(両面印刷ジョブ)を生成し、該両面印刷ジョブを指定された画像形成装置30に送出する。
図3は、図1における文書管理装置20の機能構成を示すブロック図である。
文書管理装置20は、汎用のコンピュータから成り、図3に示すように、クライアント端末10や画像形成装置30等とNW60を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部21、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部22、例えば、ハードディスク駆動装置(HDD)で構成され、クライアント端末10から登録要求された電子文書等の情報を記憶する記憶装置23、装置全体の制御を行なう制御部24を具備して構成される。
制御部24には、処理要求受付部241、情報管理部242、情報検索配信処理部243、ユーザ認証制御部244が備わる。
処理要求受付部241は、クライアント端末10や画像形成装置30から各種の情報の登録または取得要求を受付け、要求された情報登録または情報検索の実行を、情報管理部242または情報検索配信処理部243に指示する。
情報管理部242は、処理要求受付部241からの情報登録指示に基づき、要求された情報を記憶部22または記憶装置23に登録すると共に、登録された情報の管理を行う。
情報検索配信処理部243は、処理要求受付部241からの情報検索指示に基づき、取得要求された情報を記憶部22または記憶装置23から検索して、要求元の装置に配信する処理を行う。
ユーザ認証制御部244は、クライアント端末10や画像形成装置30からユーザIDを含むユーザ認証要求を受付て該ユーザIDに対応するユーザが正規のユーザであるか否かを判定するユーザ認証の制御を行う。
記憶部22には、クライアント端末10が文書管理装置20に文書を登録した際に、該登録された文書の属性情報を管理する登録文書属性管理テーブル(TB)221(図7参照)と、クライアント端末10が画像形成装置30に印刷(両面印刷を含む)指示して記録用紙に電子文書の画像を印刷(以下、電子文書等の画像が形成されて出力用紙を紙文書と呼称する)させる際に、該印刷される文書の属性情報を管理する印刷文書属性管理テーブル(TB)222(図11参照)が設けられる。
図4は、図1における画像形成装置30の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置30は、例えば、原稿読取(スキャン)、複写(コピー)、印刷(プリント)、FAX(ファクシミリ通信)等の複数の機能を有する複合機であり、図4に示すように、プラテン上にセットされる原稿(紙文書)の画像をスキャンし、電気的な画像信号(画像データ)に変換する読取部31、読取部31により紙文書をスキャンして得られたスキャンデータや、クライアント端末10から送られてくる印刷ジョブから印刷データを生成するための画像処理を行う画像処理部32、スキャンデータや動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部33、画像処理部32により生成された印刷データに基づき電子写真プロセスを実行して記録媒体(記録用紙)に該印刷データに対応する画像を形成する画像形成部34、タッチパネル機能を有する大型ビットマップディスプレイ等から成る表示/操作部35、スキャン、コピー、プリント及びFAX等の各機能に係わる該当各部の動作制御等、装置全体の制御を行なう制御部36、クライアント端末10やポリシー管理装置40等とNW60を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部37を備えて構成される。
読取部31は、シートフィーダ型スキャナであり、特に、DADF(Dual Automatic Document Feeder:自動両面紙送り装置)を備える。
DADFを採用して成る読取部31では、例えば、紙文書をセット位置からプラテン上の所定の読取位置まで搬送して該紙文書の一方の面(表面)の画像を読取走査した後、該紙文書を更に搬送して反転させた後に再度上記読取位置まで送り返し、該紙文書のもう一方の面(裏面)を読取走査(両面読取走査)する機能を備える。
制御部36には、クライアント端末10から通信I/F部37を通じて受信される印刷ジョブ、あるいは、読取部31により紙文書をスキャンして得られるスキャンデータを基に画像処理部32で印刷データを生成させ、画像形成部34で該印刷データに基づく画像を記録用紙に形成(印刷)して出力させる印刷制御を行う印刷制御部361が備わる。
特に、クライアント端末10から上記両面印刷ジョブを受信した場合、印刷制御部361は、画像処理部32及び画像形成部34を制御し、該印刷対象の電子文書を、各頁毎に、該各頁の文書データの画像と、文書ID、各頁の頁ID等の付加情報の画像とが合成されて該当する各記録用紙の両面に形成される両面印刷紙文書を印刷出力する両面印刷制御機能を備える。
この他、制御部36には、読取情報抽出部362、情報登録/取得部363、スキャン画像処理部364、文書処理許否制御部365、ユーザ認証制御部366が設けられる。
読取情報抽出部362は、頁IDが付与された紙文書の画像を読取部31によりスキャンして得たスキャンデータから頁ID等の付加情報を抽出する処理を行う。
情報登録/取得部363は、紙文書のスキャンやコピーの操作が行われた場合に、該操作により派生した文書であることを識別する文書ID等を含む文書属性情報を生成し、該文書属性情報を該操作に係わるメタ情報と共に登録するなどの情報登録処理、及び、文書管理装置20から、上記読取情報抽出部362により抽出された頁IDに対応する文書IDを取得するなどの情報取得処理を行う。
スキャン画像処理部364は、読取部31が読み取った画像データを読取開始操作(スキャン、コピー等)内容に応じて画像処理(スキャンインデータ生成、コピー用のデータ生成)を行う。
文書処理許否制御部365は、ポリシー管理装置40と協働し、例えば、読取部31で両面印刷紙文書の両面の画像をスキャンして得たスキャンデータから抽出した文書IDと該スキャン操作を行ったユーザのユーザIDをキーに、該ユーザによる当該スキャンデータに対する文書処理(スキャン、コピー等)に関する権限をポリシー管理装置40に問い合わせてその権限を取得し、該取得した権限に基づいて当該文書処理(スキャン、コピー等)を実行または禁止する文書処理許否制御を行う。
ユーザ認証制御部366は、紙文書のスキャン等の利用に先立ってユーザからユーザIDを取得して文書管理装置20におけるユーザ認証制御部244と協働してユーザ認証の制御を行う。
図5は、図1におけるポリシー管理装置40の機能構成を示すブロック図である。
ポリシー管理装置40は、汎用のコンピュータから成り、図5に示すように、クライアント端末10や画像形成装置30等とNW60を介して通信する際の通信インタフェースを司る通信インタフェース(I/F)部41、動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部43、装置全体の制御を行なう制御部45を具備して構成される。
ポリシー管理装置40において、記憶部43には、操作権限情報管理テーブル(TB)431、権限情報詳細管理テーブル(TB)433が設けられる。
操作権限情報管理テーブル431には、例えば、図8に示すような文書操作権限情報が保持される。
権限情報詳細管理テーブル433には、操作権限情報管理テーブル431に保持されるセキュリティレベルa,b,c(例えば、一般社員、部長、役員等)とユーザIDを対応付けた権限詳細情報が保持される。
制御部45には、権限情報管理部451、権限情報検索配信処理部453が設けられる。
権限情報管理部451は、上記文書操作権限情報、権限情報詳細情報を、それぞれ対応する操作権限情報管理テーブル431、権限情報詳細管理テーブル433に登録する処理と該情報の管理を行う。
上述した操作権限情報管理テーブル431、及び権限情報詳細管理テーブル433における文書権限情報、及び権限情報詳細情報の情報構造によれば、権限情報管理部451は、当該各管理テーブル431、433を用いて、文書IDに対応して電子文書を印刷した紙文書に対する操作(スキャン、コピー等)の権限をセキュリティレベル〔ユーザレベル(ユーザID)〕で管理する。
権限情報検索配信処理部453は、例えば、クライアント端末10の文書処理許否制御部145(図2参照)や、画像形成装置30の文書処理許否制御部365(図4参照)と協働して、これらの装置からの文書IDとユーザIDを含む権限問い合わせ要求を受付けて、該権限問い合わせ要求に含まれる文書IDとユーザIDに対応する文書の文書処理(「閲覧」、「印刷」、「スキャン」、「コピー」等)に関する権限を問い合わせ元の装置に配信する制御を行う。
この制御を実行するため、クライアント端末10、画像形成装置30は、それぞれ、ユーザからユーザIDを取得し、該ユーザIDに基づき、該ユーザが正しいユーザであるか否かについて、例えば、ポリシー管理装置40に問い合わせてその認証結果を取得するユーザ認証機能(ユーザ認証制御部146、366)を有する。
これにより、例えば、クライアント端末10で、上記ユーザ認証後に、電子文書の閲覧や印刷の操作を行う際、あるいは、画像形成装置30で、上記ユーザ認証後に、両面印刷紙文書の両面スキャンや両面コピーを行なう際、これらの装置から、ユーザ認証により得たユーザIDと操作内容を含む権限取得要求が送出されると、該権限取得要求を受信した権限情報検索配信処理部453では、該権限取得要求に含まれるユーザIDに対応するセキュリティレベルを権限情報詳細管理テーブル433から求め、次に、求めたセキュリティレベルと受信した要求に含まれる操作内容に応じて権限があるか否か〔フラグが“1”か否か〕を求めてその結果(権限有り、権限なし)を問い合わせ元の装置に応答送信する。
上記各装置をネットワーク接続して成る本発明のシステムにおいて、クライアント端末10は、ユーザにより電子文書の両面印刷を指示する操作がなされると、文書属性情報生成部144が該電子文書の文書ID、各頁の頁ID等の情報を生成し、印刷ジョブ生成部143が該文書データを各頁毎に当該頁の文書データの画像と共に上記文書IDと頁IDを含む画像の両面への描画を指示する両面印刷ジョブを生成して画像形成装置30に送出する。
一方、画像形成装置30では、クライアント端末10から上記両面印刷ジョブを受信すると、印刷制御部361が、該両面印刷ジョブから“電子文書の各頁の文書データを各頁に対応する頁ID、文書ID等を付与して両面に描画する”ことを指示する描画命令を解析し、該解析結果に従い、印刷指示された電子文書を、各頁毎に、当該電子文書の文書ID、該各頁を識別する頁ID等の付加情報を付与して、それぞれの頁に相当する各記録用紙上に両面印刷して紙文書として出力させるように画像形成部34を制御する。
この両面印刷制御によって、電子文書の各頁毎に、該各頁の文書データの画像と、文書ID、頁ID等の画像とが一緒に記録用紙の両面に形成された両面印刷紙文書(図10参照)が得られる。
ここで、例えば、総頁数が奇数の電子文書を両面印刷した場合、最終頁が該当する記録用紙の表面に印刷された後、印刷対象の頁がなくなるため、該記録用紙の裏面には何も印刷されず、該両面印刷紙文書は、片面に画像が形成され、他方の面は白紙状態で出力されることになる。
ところで、このシステムにおいて、ユーザは、上記両面印刷により得た両面印刷紙文書を画像形成装置30で両面スキャンすることにより、該スキャンデータを保存したり、両面コピーを行ったりする。
このスキャンイン、両面コピーの処理動作として、画像形成装置30は、上記両面印刷制御により文書IDや頁ID等の情報が付加されて両面印刷された紙文書を読取部31を構成するDADFにセットして両面スキャン開始の操作を行うことにより、読取部31が、例えば、両面印刷紙文書をセット位置からプラテン上の所定の読取位置まで搬送して該両面印刷紙文書の一方の面(表面)の画像を読取走査した後、該両面印刷紙文書を更に搬送して反転させた後に再度上記読取位置まで送り返し、該両面印刷紙文書のもう一方の面(裏面)を読取走査することにより該両面紙文書の両面スキャンデータを得る。
ここで、両面印刷紙文書が、総頁数が奇数の電子文書を両面印刷した紙文書(片面が白紙状態)の場合は、該両面印刷紙文書の最終頁が両面印刷された紙文書の両面スキャンデータのうち、表面に印刷された頁からは頁IDが抽出されるが、その裏面に対応する頁のスキャンデータからは白紙の頁のスキャンデータであるために頁IDが抽出できず、そのままでは、頁IDを含む画像形成領域が汚れたり隠されたりして頁IDが読取れない場合と同様、動作が停止されることになる。
本発明では、かかるケース(両面印刷紙文書を両面スキャンして得た両面スキャンデータ中のある頁のスキャンデータから頁IDが抽出されなかった場合)においても、該頁が奇数頁の電子文書の両面印刷における最終頁の文書データを両面刷した紙文書の裏面(白紙の状態)のために当該頁の頁IDが抽出できない場合であれば、これを認識して以降の頁のスキャンデータの処理を続行でき、頁IDが付与されているにも拘らず、汚れ等のために頁IDを抽出できないケースと区別して円滑なスキャンデータの処理を実現するものである。
これを実現するため、画像形成装置30において、スキャン画像処理部364は、両面スキャンデータから1頁ずつスキャンデータを取り出して頁IDを抽出していく中で、頁IDが抽出できなかった場合に、当該頁が両面印刷に際して最初から画像が印刷されていない頁でありスキップするのが妥当であるかどうかを判定し、スキップするのが妥当であると判定された場合は、頁IDが抽出できなかった頁を無視して他の頁のスキャンデータの処理を続行する処理機能(図13、図19に示す裏面付加情報チェック処理機能)を備える。
以下、本発明のシステムにおける処理動作について第1乃至第3の実施例を挙げて詳細に説明していく。
実施例1に係るシステムは、図1に示すシステム構成中、クライアント端末10、文書管理装置20、画像形成装置30及びポリシー管理装置40は、それぞれ、図2、図3、図4及び図5に示す機能ブロックを備えて構成される。
クライアント端末10(図2参照)において、文書属性情報生成部144は両面印刷時に印刷対象の電子文書データに基づき各頁に付与する情報(付加データ)として、文書ID、総頁数、各頁の頁ID、頁番号及び両面印刷識別子〔両面印刷が実行されたことを指示する値(true)、または、両面印刷が実行されていないことを指示する値(false)を有する〕の情報を生成する機能を有し、アプリケーション部141は両面印刷指示された電子文書データを、各頁毎に、各頁の頁番号に対応する各版面に、上記付加データを付加して両面印刷可能な印刷ジョブを生成する機能を有する。
また、画像形成装置30において、印刷制御部361は、クライアント端末10からの電子文書の両面印刷指示(上記印刷ジョブ)に基づき、該電子文書を、各頁毎に、各頁の頁番号に対応する各版面に、文書ID、総頁数、各頁の頁ID、頁番号及び両面印刷識別子を付加して両面印刷する両面印刷制御機能を有し、スキャン画像処理部364は、上記両面印刷制御機能により両面印刷された紙文書に対するユーザの両面スキャン操作に基づき読取部31により行われる該両面印刷紙文書の両面スキャンにより得られる全頁分のスキャンデータから、順次、頁ID抽出対象頁Nsのスキャンデータを取り出して頁IDを抽出していき、Ns頁目のスキャンデータから頁IDが抽出できなかった場合は、(Ns−1)頁(1頁前の頁)、または(Ns+1)頁(次の頁)面のスキャンデータから抽出された頁ID、頁番号N、総頁数Ntot、両面印刷識別子の各情報に基づき、頁IDが抽出され、かつ、抽出された両面印刷識別子が両面印刷実行済みを指示しており、かつ、該抽出された頁番号Nが該抽出された総頁数Ntotに等しい場合に、頁IDを抽出できなかった頁Nsが削除するのが妥当な頁〔総頁数が奇数の電子文書の最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(最終頁印刷面の裏面)に当たる頁〕であると判定する処理機能を有する。
かかる本実施例のシステムの文書登録処理、文書両面印刷及び両面スキャン処理について順を追って説明する。
図6は、本実施例のシステムでの文書登録処理に係わるクライアント端末10と文書管理装置20間の制御シーケンスを示す図である。
図6に示す文書登録処理に際し、クライアント端末10は、入力/操作部11での所定のユーザ操作に基づき、アプリケーション部141に指示してアプリケーション(文書処理アプリケーション)を起動し(ステップS101)、編集画面を表示して情報の入力を受付け、該入力情報に基づいて電子文書データを生成する(ステップS102)。
ステップS102での電子文書データ生成処理中、文書属性情報生成部144は、ユーザにより入力/操作部11で文書登録操作がなされたか否かを監視し(ステップS103)、登録操作がなされた場合(ステップS103YES)、例えば、登録設定画面を用いて所望の文書IDをユーザに入力させる等の方法により、該電子文書データを識別する文書IDを生成する(ステップS104)。
なお、上記ステップS102では、例えば、文書管理装置20等に事前に登録されている電子文書データを取得する処理も許容し、電子文書データが登録先から取得された場合、ステップS104では、その登録先から該電子文書データの文書IDを取得するようにしても良い。
次いで、情報登録/取得部142は、ステップS102で生成(または、取得)した電子文書データを登録する処理(ステップS105)と、ステップS104で生成(または、取得)した文書IDを含む各種データ(該電子文書データの登録に関するメタデータ)を登録する処理(ステップS106)を順次実施する。
ステップS105での電子文書データの登録処理に際し、情報登録/取得部142は、電子文書データを含む登録要求を文書管理装置20に送出する(ステップS105a)。
他方、文書管理装置20では、クライアント端末10が送出した上記電子文書登録要求を処理要求受付部241で受付けると、情報管理部242が、該登録要求に含まれる電子文書データを、例えば、記憶装置23の所定の格納場所に格納する(ステップS201:電子文書登録処理)。
また、上記ステップS106での電子文書メタデータ登録処理に際し、情報登録/取得部142は、該電子文書データの生成に際して文書属性情報生成部144により生成された文書IDと該文書登録に関する各種メタデータを含む登録要求を文書管理装置20に送出する(ステップS106a)。
他方、文書管理装置20では、クライアント端末10が送出した上記電子文書メタデータ登録要求を処理要求受付部241で受付けると、情報管理部242が、該登録要求に含まれる文書IDと上記ステップS201における電子文書データの格納場所とを対応付けて、例えば、記憶部22の登録文書属性管理テーブル221に格納する(ステップS202:電子文書メタデータ登録処理)。
図7は、文書管理装置20の登録文書属性管理テーブル221に登録される情報の一例を示す図である。
この例の登録文書属性管理テーブル221では、記憶装置23に記憶された文書1の文書ID(=docu1)及び該文書1の記憶装置23における格納場所(=ftp://xxxxx)と、記憶装置23に記憶された文書2の文書ID(=docu2)及び該文書2の記憶装置23における格納場所(=ftp://yyyyy)とが、それぞれ対応付けて格納されている。
なお、図7の例では、登録文書属性管理テーブル221には、文書IDに対応して該文書IDを持つ電子文書データの格納場所のみが登録されることしか明示されていないが、更に、該電子文書データの作成者、作成日時等のメタデータを併せ格納するようにしても良い。
また、クライアント端末10は、上記ステップS105、S106での文書データ及び文書メタデータの登録に際し、該登録された文書データに対する操作権限の登録設定処理も併せて行う。
この操作権限登録設定処理は、例えば、上記ステップS105、S106での文書データ及び文書メタデータの登録処理の終了後、操作権限設定要求があるか否かを監視し(ステップS107)、設定要求がある場合(ステップS107YES)、ユーザによって入力された設定内容情報を含む権限設定要求をポリシー管理装置40に送り(ステップS1081)、該文書権限設定要求を受けてポリシー管理装置40の権限情報管理部451がその設定内容を操作権限情報管理テーブル431に設定する処理を行う(ステップS401)ようにすれば良い。
これにより、上記ステップS102で生成した、例えば、電子文書1、2を対象とする操作権限登録処理に際しては、操作権限情報管理テーブル431には、例えば、図8に示す文書操作権限情報が設定される。
この例によれば、電子文書1(及び、電子文書2)に関しては、該電子文書1(同、電子文書2)の文書ID(=docu001)〔同、文書ID(=docu002)〕に対応して、閲覧、印刷、スキャン、コピー等の各種別の操作に関する操作権限の有無(権限有=フラグ“1”あり,権限なし=フラグ無し)が、ユーザの属性〔役職等に対応して決められるセキュリティレベル〔例えば、レベルa(レベル高):部長職以上、レベルb(レベル中):課長職以上、レベルc(レベル低):一般社員〕に関連付けて登録設定されている。
図9は、本実施例のシステムにおける電子文書の両面印刷処理に係わるクライアント端末10、文書管理装置20及び画像形成装置30間の制御シーケンスを示す図である。
図9に示す両面印刷処理に際し、クライアント端末10は、例えば、図6のステップS101と同様の処理によりアプリケーションを起動し(ステップS121)、更に、図6のステップS102と同様の処理により電子文書データを生成または取得する(ステップS122)。
この電子文書データ生成処理中、文書属性情報生成部144は、ユーザにより入力/操作部11を用いて両面印刷開始操作がなされたか否かを監視し(ステップS123)、両面印刷開始操作がなされた場合(ステップS123YES)、該電子文書(印刷対象の電子文書)を識別する文書IDを生成する(ステップS124)。
印刷対象電子文書の文書IDは、図6のステップS104と同様の処理に生成することができ、電子文書データを登録先から取得した場合は、その文書IDも併せ取得可能である。
引き続き、文書属性情報生成部144は、該印刷対象の電子文書データを解析し、該電子文書データの各頁の頁IDと、各頁の頁番号と、該電子文書の総頁数と、両面印刷が実行されたことを示す両面印刷識別子(=true)の各情報を生成する(ステップS125)。
次いで、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS122で生成(または、取得)した電子文書データと、上記ステップS124,S125で生成した文書ID、頁ID、頁番号、総頁数及び両面印刷識別子の各情報とから両面印刷ジョブを生成する(ステップS126)。
ここで、印刷ジョブ生成部143は、印刷対象の各頁の電子文書データを、各頁毎に、それぞれ、各頁に共通する文書ID及び総頁数と、各頁に対応する頁ID、頁番号及び両面印刷識別子を付与して両面に描画する描画命令、より具体的には、各頁毎に、電子文書データと、該頁の電子文書データを基に算出されたハッシュ値を有する頁ID、頁番号、総頁数及び両面印刷識別子のそれぞれの値を各別に識別可能(機械可読可能)に保持する二次元バーコードを両面に描画する命令を記述した印刷ジョブを生成する。
上記印刷ジョブの生成後、情報登録/取得部142は、ステップS124で生成(または、取得)した該印刷対象の電子文書の文書IDと、ステップS125で生成した各頁の頁ID及び頁番号、総頁数、両面印刷識別子の各情報をそれぞれ対応付けて登録する処理(ステップS127)を実施する。
この印刷文書属性情報登録処理に際し、情報登録/取得部142は、上記印刷対象の電子文書の文書ID、該印刷対象電子文書の各頁の頁番号、頁ID、総頁数、両面印刷識別子の各情報を含む登録要求を文書管理装置20に送出する(ステップS127a)。
他方、文書管理装置20では、クライアント端末10が送出した上記印刷文書属性登録要求を処理要求受付部241で受付けると、情報管理部242が、該登録要求に含まれる文書ID、各頁の頁番号、頁ID、総頁数、両面印刷識別子の各情報を個別に抽出し、これら各情報を相互に対応付けて、例えば、記憶部22の印刷文書属性管理テーブル222に格納する(ステップS211:印刷文書属性、メタデータ登録処理)。
その後、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS126で生成した両面印刷ジョブを通信I/F部15を通じ、NW60を介して画像形成装置30に送信する印刷指示処理を行う(ステップS128)。
これに対し、画像形成装置30では、クライアント端末10が送出した上記両面印刷ジョブを通信I/F部37を通じて受信すると、印刷制御部361が、該両面印刷ジョブに基づき紙文書の両面印刷処理(ステップS301)を実行する。
この紙文書の両面印刷処理において、印刷制御部361は、受信した両面印刷ジョブ中の描画命令を解析し、その解析結果に従って、画像処理部32で、当該電子文書データを、各頁毎に、該頁に対応する頁ID、頁番号、総頁数、両面印刷識別子の各々を含む二次元バーコードと共に描画し得る印刷イメージデータを生成させ、画像形成部34により、該印刷イメージデータを基に、各頁毎に、該頁の電子文書データの画像と、当該頁の頁ID頁、頁番号、総頁数、両面印刷識別子の各々を含む二次元バーコード画像が各頁にそれぞれに対応する記録用紙の表面または裏面(各頁の論理頁に対応する各版面)に形成された両面印刷紙文書として印刷出力させる。
図10は、図9のステップS301での画像形成装置30による紙文書の両面印刷出力例を示す概念図である。
図10は、例えば、5頁の電子文書データで構成される、文書IDが「docu001」の文書1を3枚の記録用紙を用いて両面印刷して紙文書3401、3402、3403として出力した時の例を示している。
なお、図10において、紙文書3401、3403、3402は、それぞれ、表面(図中、符号F)を実線で、裏面(同、符号R)を点線で表し、同図の向かって左端から右端にかけて、紙文書3401、3403、3402の順に両面印刷がなされ排出される様子を概念的(平面的)に示している。
図10に示すように、ユーザが、クライアント端末10から文書1の両面印刷指示を行うと、該両面印刷指示に基づく上記の如くの印刷ジョブを受信した画像形成装置30では、まず、1枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:1頁目に対応する版面)に該文書1の1頁目の電子文書データに相当する画像(=あいう)と、該文書1の文書ID(=docu001)、該1頁目に対応する頁ID(=P0011)、総頁数(=5)、頁番号(=1)、及び両面印刷識別子(=true)の各々の情報の画像(この例では、一箇所のまとめられ、二次元バーコードで形成される)とを形成し、次いで、該1枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:2頁目に対応する版面)に、2頁目の電子文書データに相当する画像(=ABC)と、文書ID(=docu001)、該2頁目に対応する頁ID(=P0012)、総頁数(=5)、頁番号(=2)、及び両面印刷識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷1枚目に当たる紙文書3401として出力する。
次いで、2枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:3頁目に対応する版面)に3頁目の電子文書データに相当する画像(=かきく)と、文書ID(=docu001)、該3頁目に対応する頁ID(=P0013)、総頁数(=5)、頁番号(=3)、及び両面印刷識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成し、次いで、該2枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:4頁目に対応する版面)に、4頁目の電子文書データに相当する画像(=DEF)と、文書ID(=docu001)、該4頁目に対応する頁ID(=P0014)、総頁数(=5)、頁番号(=4)、及び両面印刷識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷2枚目に当たる紙文書3402として出力する。
更に、3枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:5頁目に対応する版面)に5頁目の電子文書データに相当する画像(=さしす)と、文書ID(=docu001)、該5頁目に対応する頁ID(=P0015)、総頁数(=5)、頁番号(=5)、及び両面印刷識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成し、次いで、該3枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:白紙版面)には画像を形成せずに(白紙のまま)両面印刷3枚目に当たる紙文書3403として出力し終えた後、両面印刷動作を終了する。
なお、図10に示すように、クライアント端末10からの両面印刷指示により文書1が画像形成装置30により各頁毎に文書ID、頁ID、頁番号、総頁数及び両面印刷識別子を付与された紙文書として両面印刷出力された場合、文書管理装置20では、図9のステップS211における印刷文書属性、メタデータ登録処理によって、印刷文書属性管理テーブル222には、当該文書1に関する印刷文書属性情報が保持される。
図11は、文書管理装置20の印刷文書属性管理テーブル222に保持される情報の一例を示す表図である。
図11に示すように、電子文書1の両面印刷時には、該文書1の各頁1〜5の頁ID(P0011,P0012,P0013,P0014,P0015)と、各頁の頁番号(1,2,3,4,5)とが該印刷対象電子文書1の文書ID(docu001)に対応して特定領域(222−1a)内に保持されると共に、合わせて、該特定領域(222−1a)に関連付けられる別の領域(222−2a)には、該文書1の文書ID(docu001)に対応して当該文書1の総頁数(5)、及び両面印刷識別子(true)の情報が保持される。
ここで、印刷文書属性管理テーブル222に保持される文書IDは、登録文書属性管理テーブル221に保持される文書IDとリンクされ、印刷文書属性管理テーブル222に登録されている頁IDが解れば、該頁IDに対応する同テーブル222中の文書IDから登録文書属性管理テーブル221中の同じ値の文書IDへのリンクを通じて、この文書IDに対応する印刷対象の電子文書データの格納場所が解るようになっている。
次に、図10に示す態様で印刷された紙文書(3401,3402,3403)を画像形成装置30で両面スキャンする場合の処理動作について説明する。
図12は、本実施例での紙文書両面スキャン処理動作に係わる画像形成装置30とポリシー管理装置40間の制御シーケンスを示す図である。
画像形成装置30において、紙文書を両面スキャンする場合、ユーザは、該紙文書をDADFの所定位置にセットした後、表示/操作部35で両面スキャンを指定したうえでスキャン開始操作を行う。
なお、このスキャン開始操作の操作種別としては、該紙文書をスキャンして取り込む(紙文書のスキャンイン)ための操作と、印刷(コピー)する操作の少なくとも2つの操作が考えられる。
画像形成装置30では、待機中、制御部36が、上記スキャン開始操作が行われたか否かを監視し(ステップS311)、スキャン開始操作が行われ(ステップS311YES)、かつ、両面スキャンの指定があることが認識されると(ステップS312)、読取部31を駆動して、DADFにセットされた1枚目の紙文書をプラテン上の所定の読取位置まで搬送して該紙文書の一方の面(表面)の画像をスキャンした後、該紙文書を更に搬送して反転させた後に再度上記読取位置まで送り返し、該紙文書のもう一方の面(裏面)をスキャンし、該スキャンにより得られた画像情報(スキャンデータ)を、例えば、記憶部33に一時的に取り込むという両面スキャン動作(ステップS313)を、セットされている全ての紙文書について順次に実施する。
この間、制御部36は、上記両面スキャン動作が終了したか否かを監視し(ステップS314)、該両面スキャン動作が終了すると(ステップS314YES)、その旨を読取情報抽出部362に指示し、これにより、読取情報抽出部362は、それまでに得られた全ての両面スキャン対象紙文書のスキャンデータから各頁のスキャンデータを1頁ずつ順に取り出し、当該各頁のスキャンデータから頁IDをそれぞれ抽出する処理(ステップS315〜S319)に移行する。
この処理に移行すると、読取情報抽出部362は、まず、処理対象頁カウンタのカウント値Nsを初期値“0”から“1”にインクリメントし(ステップS315)、該処理対象頁カウント値=“1”に対応する頁のスキャンデータを取り出して展開し(ステップS316)、該展開した1頁目のスキャンデータをデコードして該スキャンデータから頁IDを抽出する処理を行う(ステップS317)。
ここで、頁IDが抽出された場合は(ステップS317YES)、ステップS315に戻って処理対象頁カウント値Nsを“+1”の値にインクリメント(“1”を加算)したうえで、その後ステップS316〜S319を経て、該カウント値=Nsに対応する頁のスキャンデータを展開して当該Ns頁目のスキャンデータから頁IDを抽出する処理(ステップS317)を繰り返し実施する。
この間、Ns頁のスキャンデータから頁IDが抽出(ステップS318YES)された後、全頁についての頁IDの抽出処理が終了した(次の頁のスキャンデータが無い)と認識された場合(ステップS319YES)、文書処理許否制御(ステップS320〜S323)に移行する。
この処理において、文書処理許否制御部365は、まず、上記ステップS315〜S319で各頁のスキャンデータから頁IDを抽出する際に該頁IDと共に読取情報抽出部362によってそれぞれ抽出された文書IDを取得する(ステップS320)。
次に、文書処理許否制御部365は、上記ステップS311でのスキャン開始操作(スキャン、コピー等の操作)内容に応じて、上記ステップS320で取得した文書IDと該スキャン開始前(ユーザ認証時)に取得されたユーザIDをキーに、該ユーザによる当該操作(スキャン開始操作、コピー開始操作等)に基づく画像情報の処理(スキャン、コピー等)の権限がある否かをポリシー管理装置40に問合せすると共に、該問合せに対してポリシー管理装置40が応答送出する操作権限情報を受信し(ステップS321)、該受信した操作権限情報を解析して、上記問合せ操作内容に関する操作権限があるか否かを判定する処理を行う(ステップS322)。
なお、この処理においては、画像形成装置30からポリシー管理装置40に上記の情報をキーとする権限取得要求が送出する(ステップS321a)。
他方、ポリシー管理装置40では、上記権限取得要求を受けると、権限情報検索配信処理部453が該キー情報に対応する権限情報を操作権限情報管理テーブル431から求め要求元の画像形成装置30に応答送出する(ステップS411)。
この応答送信される権限情報に基づき、画像形成装置30の文書処理許否制御部365において、ユーザによる上記ステップS311でのスキャン開始操作(両面スキャン開始操作、両面コピー開始操作等)に基づく画像情報の処理(両面スキャン、両面コピー等)の権限があることが判定されると(ステップS322YES)、スキャン画像処理部364は、記憶部33に一時的に保持されている両面スキャンデータ(両面スキャン対象の全ての紙文書の表面及び裏面の各頁のスキャンデータから成る)を、上記ステップS311でのスキャン開始操作(スキャン、コピー操作等)の操作内容通りに画像処理を実施し(ステップS323)、該画像処理の終了後、処理結果を通知(ステップS324)して待機状態に戻る。
これに対し、上記ステップ322で上記操作権限がないと判定された場合(ステップS322NO)、動作を停止し(ステップS350)、当該スキャンデータを削除し、権限エラーを示すエラーメッセージを表示してその異常をユーザに報知するなどした後、待機状態に戻り、次の紙文書のスキャンを受付ける。
一方、上述した一連の処理中、全スキャンデータのうちの全頁の頁ID抽出処理が終わらないうち(ステップS319NO)に上記ステップS317での頁ID抽出処理に際して頁IDが抽出されなかった場合(ステップS318NO)、図13に示す裏面付加情報チェック処理(ステップS330)へと移行する。
図13に示す裏面付加情報チェック処理への移行後、スキャン画像処理部364は、この時の処理対象頁カウント値Nsに基づき、処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける表面か裏面かをチェックする(ステップS331)。
この処理において、スキャン画像処理部364は、処理対象頁カウント値Nsが奇数の値であるか偶数の値であるかに応じて、処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける表面または裏面であると判定する。
かかる判定条件に従がって、上記ステップS331において、処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける表面であると判定された場合(ステップS331で表面)、スキャン画像処理部364は、処理対象頁カウント値Nsを“+1”にインクリメントして当該頁〔(Ns+1)頁(すなわち、頁IDを抽出できなかったNsの次の頁)〕の取り出しを試行し、頁IDを抽出できなかったNs頁の次の頁〔=(Ns+1)頁〕のスキャンデータがあるか否かをチェックする(ステップS332)。
ここで、(Ns+1)頁のスキャンデータが無いと判定された場合(ステップS332NO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、(Ns+1)頁のスキャンデータが存在すると判定された場合(ステップS332YES)、スキャン画像処理部364は、当該(Ns+1)頁のスキャンデータを展開し(ステップS333)、当該頁のスキャンデータから頁IDを抽出する処理を行う(ステップS334)。
ここで、頁IDが取得されなかった場合(ステップS334NO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、頁IDが取得された場合(ステップS335YES)、当該頁の上記展開データをデコードして頁番号N、総頁数Ntot、両面印刷識別子の各付加データを読み込む(ステップS336)。
次いで、該取り出した付加データに基づき、両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号Nが総頁数Ntotと等しいか否かをチェックする(ステップS337)。
ここで、上記条件(両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号N=総頁数Ntot)を満足しないとの判定結果が得られた場合(ステップS337NO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、上記条件(両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号N=総頁数Ntot)を満足するとの判定結果が得られた場合(ステップS337YES)、上記ステップS318で頁IDが抽出できなかったNs頁のスキャンデータを無視(削除)し(ステップS338)、(Ns+1)頁のスキャンデータを(Ns−1)頁目のスキャンデータに前詰めした後、図12のステップS319に戻り、ここで全頁処理終了(ステップS319YES)と判断されるまで、ステップS315〜S318までの処理を続行する。
なお、上述した、ステップS331で表面→S332YES→S333→S334→S335YES→S336→S337YES→S338と続く一連の処理は(後述する、ステップS331で裏面→S340→S336→S337YES→S338と続く処理と同様)、上記ステップS318(図12参照)でNs頁目のスキャンデータから頁IDを抽出できないのは、該Ns頁が、奇数頁から成る電子文書の両面印刷に際してその最終頁が両面印刷された紙文書の裏面に当たる頁であることに起因することを、付与された頁IDが画像劣化等により読み取れないケースと区別して認識し、当該Ns頁目のスキャンデータが無いのが正常である(スキップするのが妥当である)と確認したうえで該スキャンデータを削除(無視)し、その後の頁のスキャンデータに対する頁ID抽出処理を滞りなく続行するための処理である。
一方、上記一連の処理中、図13のステップS331において、処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける裏面であると判定された場合(ステップS331で裏面)、スキャン画像処理部364は、頁IDを抽出できなかったNs頁の前の頁〔(Ns−1)頁〕のスキャンデータを再度展開し(ステップS340)、該展開データをデコードして当該頁(Ns−1)頁のスキャンデータから頁番号N、総頁数Ntot、両面印刷識別子の各付加データを読み込む(ステップS336)。
次いで、該取り出した付加データに基づき、両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号Nが総頁数Ntotと等しいか否かをチェックする(ステップS337)。
ここで、上記条件(両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号N=総頁数Ntot)を満足しないとの判定結果が得られた場合(ステップS337NO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、上記条件(両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号N=総頁数Ntot)を満足するとの判定結果が得られた場合(ステップS337YES)、上記ステップS318(図12参照)で頁IDが抽出できなかったNs頁目のスキャンデータを無視(削除)し、頁IDを抽出できなかった当該Ns頁の次の頁〔(Ns+1)頁〕以降のスキャンデータを対象にした頁ID抽出処理(ステップS338)へと進む。
この場合の移行処理としては、上記条件(両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁番号N=総頁数Ntot)を満足するとの判定結果が得られた場合(ステップS337YES)、まず、処理対象頁カウント値Nsを“+1”にインクリメントしたうえで図12のステップS319に戻り、ここで、全頁処理終了と判断されるまで、ステップS315〜S318までの処理を続行する。
次に、図12、図13に示した一連の紙文書両面スキャン処理動作の具体例について、図14及び図15を参照して説明する。
図14及び図15では、共に、文書1を両面印刷して得られた3枚の紙文書3401,3402,3403(図10参照)を、紙文書3401、3403、3402の順にセットして両面スキャンする場合の例を示している。
なお、図14及び図15において、紙文書3401、3403、3402は、それぞれ、表面(F)を実線で、裏面(R)を点線で表し、各図とも、図の向かって左端から右端にかけて、紙文書3401、3403、3402の順に両面スキャンされる際の様子を概念的(平面的)に示している。
ここで、紙文書3403は、該文書1の最終頁(5頁目)の両面印刷結果であり、表面には、当該5頁目の電子文書データの画像が文書ID、頁ID等の付加データと一緒に印刷されるが、裏面は該当印刷頁がないことにより白紙のまま出力される。
そして、具体例として挙げた図14及び図15のうち、特に、図14は、該文書1の最終頁(5頁目)の両面印刷結果である紙文書3403が、当該文書1の1頁目と2頁目の両面印刷結果である紙文書3401と、当該文書1の3頁目と4頁目の両面印刷結果である紙文書3402との間に、両面スキャンに際して先に白紙の頁(裏面)がスキャンされ、次いで表面がスキャンされる状態〔両面スキャン実施後、該両面スキャンデータから各頁毎にスキャンデータを取り出して頁IDを抽出する処理における処理対象スキャン頁の頁数(Ns)が奇数頁(この例では3頁目)となる状態〕で介挿された時の両面スキャン態様の例を示し、他方、図15は、上記紙文書3403が、両面スキャンに際して先に表面がスキャンされ、次いで白紙の頁(裏面)がスキャンされる状態〔上記処理対象スキャン頁の頁数(Ns)が偶数(この例では4頁目)となる状態〕で紙文書3401と紙文書3402との間に介挿された時の両面スキャン態様の例を示している。
図14において、紙文書3401、3403、3402の順に両面スキャンが実行されると〔同図(a)〕、読取部31からは、紙文書3401(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3403(両面スキャン原稿の2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ、同、表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3402(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータが順に出力され、該出力された各頁のスキャンデータがその出力順に並べられて1ジョブ(紙文書3401,3402,3403両面スキャン)分の両面スキャンデータとして記憶部33に保持される。
ここで、紙文書3401(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3403(両面スキャン原稿の2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3402(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータは、それぞれ、同図(b)に示す如くの付加データ〔(頁数N=1,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=2,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=5,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=3,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=4,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)〕を含んだものである〔該各頁の文書データ、文書ID=docu001、頁ID=(P0011),(P0012),(P0013),(P0014),(P0015)は図示せず〕。
また、紙文書3403(両面スキャン原稿の2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ(処理対象頁Ns=3に対応するスキャンデータ)には上述した文書データ、文書IDや頁ID等の付加データは含まれない。
これにより、その後、処理対象頁Nsを“1”→“2”→“3”→“4”→“5”→“6”の値にインクリメントしていきながら、該Nsの値に応じて、該1ジョブ分のスキャンデータから、紙文書3401(両面スキャンの1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3403(両面スキャンの2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ、同、表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3402(両面スキャンの3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータを順に取り込んで頁IDを抽出する処理を実行していく中で、処理対象頁カウント値Ns=3となった時、紙文書3403(両面スキャンの2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータから頁IDが抽出できないと判定される(図12のS318NO参照)。
この判定の後、スキャン画像処理部364では、該判定時の処理対象頁カウント値Ns=3の値から、該処理対象頁が両面スキャン(両面スキャン2枚目)における表面であると判定され(図13のS331で表面参照)、その裏面、すなわち、Ns(=3)の次の頁〔(Ns+1)=4頁〕のスキャンデータを取り込んで頁IDを抽出する処理が行われる(同、S332〜335参照)。
この処理に際し、(Ns+1)=4頁のスキャンデータからは頁ID=P0015(不図示)が抽出できるため、引き続き、スキャン画像処理部364は、該4頁目のスキャンデータから頁数N=5、総頁数Ntot=5、両面印刷識別子=trueの情報を抽出する(同、S335YES→S336参照)。
そして、該抽出した各情報に基づき、両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁数N(=5)と総頁数Ntot(=5)が等しいと判定され、頁IDが抽出できなかったNs=3のスキャンデータを削除し、Ns=4以降6までの各頁のスキャンデータを対象にした頁ID抽出処理が続行される(同、S337YES→S338参照)。
この例では、処理対象頁Ns=4,5,6の各頁のスキャンデータからそれぞれ頁ID=P0015,P0013,P0014が抽出され、最後に頁ID=P0014が抽出された後、当該両面スキャンの全頁の処理が終了したと判定され、文書処理許否制御へと移行する(図12のS319YES→S320〜S323参照)。
この文書処理許否制御においては、全ての頁のスキャンデータからそれぞれ抽出した文書ID=docu001とユーザIDをキーにポリシー管理装置40に両面スキャン操作の権限を問合せし、権限があると判断された場合、上記ステップS311(図12参照)で指示された操作に対応する文書処理(紙文書の両面スキャンイン、両面コピー等)が実行される。
図15において、紙文書3401、3403、3402の順に両面スキャンが実行されると〔同図(a)〕、読取部31からは、紙文書3401(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3403(両面スキャン原稿の2枚目)の表(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3402(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータが順に出力され、該出力された各頁のスキャンデータがその出力順に並べられて1ジョブ分の両面スキャンデータとして記憶部33に保持される。
ここで、紙文書3401(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3403(両面スキャン原稿の2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3402(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータは、それぞれ、同図(b)に示す如くの付加データ〔(頁数N=1,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=2,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=5,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=3,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)、(頁数N=4,総頁数Ntot=5,両面印刷識別子=true)〕を含んだものである〔該各頁の文書データ、文書ID=docu001、頁ID=(P0011),(P0012),(P0013),(P0014),(P0015)は図示せず〕。
また、紙文書3403(両面スキャン原稿の2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ(処理対象頁Ns=4に対応するスキャンデータ)には上述した文書データ、文書IDや頁ID等の付加データは含まれない。
これにより、その後、処理対象頁Nsを“1”→“2”→“3”→“4”→“5”→“6”の値にインクリメントしていきながら、該Nsの値に応じて、該1ジョブ分のスキャンデータから、紙文書3401(両面スキャンの1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3403(両面スキャンの2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3402(両面スキャンの3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータを順に取り込んで頁IDを抽出する処理を実行していく中で、処理対象頁カウント値Ns=4となった時、紙文書3403(両面スキャンの2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータから頁IDが抽出できないと判定される(図12のS318NO参照)。
この判定の後、スキャン画像処理部364では、該判定時の処理対象頁カウント値Ns=4の値から、該処理対象頁が両面スキャン(両面スキャン2枚目)における裏面であると判定され(図13のS331で裏面参照)、その裏面、すなわち、Ns(=4)の前の頁〔(Ns−1)=3頁〕のスキャンデータを取り込んで該3頁目のスキャンデータから頁数N=5、総頁数Ntot=5、両面印刷識別子=trueの情報を抽出する(同、S336参照)。
そして、該抽出した各情報に基づき、両面印刷識別子がtrueで、かつ、頁数N(=5)と総頁数Ntot(=5)が等しいと判定され、頁IDが抽出できなかったNs=4のスキャンデータを削除し、Ns=4以降6までの各頁のスキャンデータを対象にした頁ID抽出処理が続行される(同、S337YES→S338参照)。
この例では、処理対象頁Ns=3,5,6の各頁のスキャンデータからそれぞれ頁ID=P0015,P0013,P0014が抽出され、最後に頁ID=P0014が抽出された後、当該両面スキャンの全頁の処理が終了したと判定され、文書処理許否制御へと移行する(図12のS319YES→S320〜S323参照)。
この文書処理許否制御においては、全ての頁のスキャンデータからそれぞれ抽出した文書ID=docu0011とユーザIDをキーにポリシー管理装置40に両面スキャン操作の権限を問合せし、権限があると判断された場合、上記ステップS311(図12参照)で指示された操作に対応する文書処理(紙文書の両面スキャンイン、両面コピー等)が実行される。
実施例2に係るシステムは、図1に示すシステム構成中、クライアント端末10、画像形成装置30を、それぞれ、クライアント端末10B、画像形成装置30Bに代えると共に、文書管理装置20及びポリシー管理装置40は実施例と同様のものを用いて構成される。
クライアント端末10Bは、機能ブロック上の構成は実施例1に係るクライアント端末10(図2参照)と同じであるが、特に、文書属性情報生成部144は両面印刷時に印刷対象の電子文書データに基づき各頁に付与する情報として、文書ID、各頁の頁ID、総頁数、裏面マーク存在識別子〔裏面にマーク(頁ID等)が存在することを指示する値(true)、または、裏面にマークが存在しなことを指示する値(false)を有する〕の情報を生成する機能を有し、アプリケーション部141は各頁毎に上記付加データを付加して両面印刷可能な両面印刷ジョブを生成する機能を有する。
また、画像形成装置30Bは、機能ブロック上の構成は実施例1に係る画像形成装置30(図4参照)と同じであるが、特に、印刷制御部361は、クライアント端末10Bからの電子文書の両面印刷指示(上記両面印刷ジョブ)に基づき、該電子文書を、各頁毎に、各頁の論理頁に対応する各版面に、文書ID、各頁ID、頁総数、裏面マーク存在識別子を付加して両面印刷する制御機能を有し、スキャン画像処理部364は、上記印刷制御機能により両面印刷された紙文書に対するユーザの両面スキャン操作に基づき読取部31により行われる該紙文書の両面スキャンにより得られる全頁分のスキャンデータから、順次、頁ID抽出対象頁Nsのスキャンデータを取り出して頁IDを抽出していき、Ns頁目のスキャンデータから頁IDが抽出できなかった場合は、(Ns−1)頁(1頁前の頁)、または(Ns+1)頁(次の頁)面のスキャンデータから抽出された頁ID、裏面マーク存在識別子の各情報に基づき、頁IDが抽出され、かつ、抽出された裏面マーク存在識別子が裏面マーク存在なしを指示する値(false)の場合に、頁IDを抽出できなかった頁Nsが削除するのが妥当な頁〔総頁数が奇数の電子文書の最終頁を両面印刷した紙文書の裏面(最終頁印刷面の裏面)に当たる頁〕であると判定する処理機能を有する。
クライアント端末10B、画像形成装置30Bにおける上記以外の各機能ブロックの処理機能は実施例1に係るクライアント端末10、画像形成装置30における該当する各機能ブロックと同様である。
以下、本実施例のシステムにおける文書両面印刷及び両面スキャン処理について順を追って説明する。
なお、本実施例のシステムにおける文書登録処理は実施例1(図6参照)と同様であり、ここでの詳しい説明は割愛する。
図16は、本実施例のシステムにおける電子文書の両面印刷処理に係わるクライアント端末10B、文書管理装置20及び画像形成装置30B間の制御シーケンスを示す図である。
同図において、図9に示した実施例1における両面印刷処理中の各処理ステップと同一の処理ステップには同一の符号を付している。
なお、図16において、ステップ符号の末尾に符号“b”を示す各処理が本実施例特有のものであり、当該処理を主体に説明する。
図16に示すように、クライアント端末10Bにおいて、アプリケーションを起動し(ステップS121)、電子文書データを生成または取得(ステップS122)した後に両面印刷指示がなされると(ステップS123YES)、文書属性情報生成部144は、該印刷指示された電子文書を識別する文書IDを生成し(ステップS124)、次いで、該印刷指示された電子文書データを解析し、該電子文書データの各頁の頁IDと、該電子文書の総頁数と、該各頁に対応する裏面マーク存在識別子を生成する(ステップS125b)。
この裏面マーク存在識別子の生成においては、印刷指示された電子文書の各頁毎に、該各頁が何枚目の記録用紙のどの版面(表又は裏)に印刷されるかを把握したうえで、当該各頁について当該各頁が印刷される記録用紙の面の他方の面(記録面が表面であれば裏面、記録面が裏面であれば表面)に印刷される情報(頁ID等)が存在する場合には当該頁に対応して“裏面マークが存在する”を示す“true”の情報を生成し、他方の面に印刷される情報が存在しない場合には当該頁に対応して“裏面マークが存在しない”を示す“false”の情報を生成する。
これにより、総頁数Ntotが奇数の電子文書が両面印刷指示された場合には、(Ntot−1)までの各頁に対応してぞれぞれ“true”の値を有する裏面マーク存在識別子が生成され、Ntotの頁(最終頁)に対応して“false” の値を有する裏面マーク存在識別子が生成される。
上記裏面マーク存在識別子が生成された後、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS122で生成(または、取得)した電子文書データと、上記ステップS124,S125bで生成した文書ID、頁ID、総頁数及び裏面マーク存在識別子の各情報とから両面印刷ジョブを生成する(ステップS126b)。
ここで、印刷ジョブ生成部143は、両面印刷指示された各頁の電子文書データを、各頁毎に、それぞれ、文書ID、頁数、各頁に対応する頁ID及び裏面マーク存在識別子を付与して両面に描画する描画命令、より具体的には、各頁毎に、電子文書データと、該頁の電子文書データを基に算出されたハッシュ値を有する頁ID、総頁数及び裏面マーク存在識別子の各値を各別に識別可能(機械可読可能)に保持する二次元バーコードとを両面に描画する命令を記述した両面印刷ジョブを生成する。
上記両面印刷ジョブの生成後、情報登録/取得部142は、ステップS124で生成(または、取得)した該印刷対象の電子文書の文書IDと、ステップS125で生成した各頁の頁ID、総頁数、裏面マーク存在識別子の各情報をそれぞれ対応付けて登録する処理(ステップS127)を実施する。
この印刷文書属性情報登録処理に際し、情報登録/取得部142は、上記印刷対象の電子文書の文書ID、該電子文書の各頁の頁ID、総頁数、裏面マーク存在識別子の各情報を含む登録要求を文書管理装置20に送出する(ステップS127b)。
他方、文書管理装置20では、クライアント端末10が送出した上記印刷文書属性登録要求を処理要求受付部241で受付けると、情報管理部242が、該登録要求に含まれる文書ID、各頁の頁ID、総頁数、裏面マーク存在識別子の各情報を個別に抽出し、これら各情報を相互に対応付けて、例えば、記憶部22の印刷文書属性管理テーブル222に格納する(ステップS211b:印刷文書属性、メタデータ登録処理)。
その後、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS126で生成した両面印刷ジョブを通信I/F部15を通じ、NW60を介して画像形成装置30に送信する印刷指示処理を行う(ステップS128)。
これに対し、画像形成装置30では、クライアント端末10が送出した上記両面印刷ジョブを通信I/F部37を通じて受信すると、印刷制御部361が、該両面印刷ジョブに基づき紙文書の両面印刷処理(ステップS301b)を実行する。
この紙文書の両面印刷処理において、印刷制御部361は、受信した両面印刷ジョブ中の描画命令を解析し、その解析結果に従って、画像処理部32で、当該電子文書データを、各頁毎に、頁総数、該頁に対応する頁ID、裏面マーク存在識別子の各々に対応する二次元バーコードと共に描画し得る印刷イメージデータを生成させ、画像形成部34により、該印刷イメージデータを基に、各頁毎に、該頁の電子文書データの画像と、文書ID、総頁数、当該頁の頁ID、裏面マーク存在識別子の各々を含む二次元バーコード画像が各頁にそれぞれに対応する記録用紙の表面または裏面(各頁の論理頁に対応する各版面)に形成された両面印刷紙文書として印刷出力させる。
図17は、図16のステップS301bでの画像形成装置30Bによる紙文書の両面印刷出力例を示す概念図である。
図17は、例えば、5頁の電子文書データで構成される、文書IDが「docu001」の文書1を3枚の記録用紙を用いて両面印刷して紙文書3411、3412、3413として出力した時の例を、図10と同様の手法で概念的(平面的)に示している。
図17に示すように、ユーザが、クライアント端末10Bから文書1の両面印刷指示を行うと、該両面印刷指示に基づく上記の如くの両面印刷ジョブを受信した画像形成装置30Bでは、まず、1枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:1頁に対応する版面)に該文書1の1頁目の電子文書データに相当する画像(=あいう)と、該文書1の文書ID(=docu001)、該1頁目に対応する頁ID(=P0011)、総頁数(=5)、裏面マーク存在識別子(=true)の各々の情報の画像(この例では、一箇所のまとめられ、二次元バーコードで形成される)とを形成し、次いで、該1枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:2頁目に対応する版面)に、2頁目の電子文書データに相当する画像(=ABC)と、文書ID(=docu001)、該2頁目に対応する頁ID(=P0012)、総頁数(=5)、及び裏面マーク存在識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷1枚目に当たる紙文書3411として出力する。
次いで、2枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:3頁目に対応する版面)に3頁目の電子文書データに相当する画像(=かきく)と、文書ID(=docu001)、該3頁目に対応する頁ID(=P0013)、総頁数(=5)、裏面マーク存在識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成し、次いで、該2枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:4頁目に対応する版面)に、4頁目の電子文書データに相当する画像(=DEF)と、文書ID(=docu001)、該4頁目に対応する頁ID(=P0014)、総頁数(=5)、裏面マーク存在識別子(=true)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷2枚目に当たる紙文書3412として出力する。
更に、3枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:5頁目に対応する版面)に5頁目の電子文書データに相当する画像(=さしす)と、文書ID(=docu001)、該5頁目に対応する頁ID(=P0015)、総頁数(=5)、裏面マーク存在識別子(=false)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成し、次いで、該3枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R)には画像を形成せずに(白紙のまま)両面印刷3枚目に当たる紙文書3413として出力し終えた後、両面印刷動作を終了する。
なお、図17に示すように、クライアント端末10Bからの両面印刷指示により文書1が画像形成装置30Bにより各頁毎に文書ID、頁ID、総頁数及び裏面マーク存在識別子を付与された紙文書として両面印刷出力された場合、文書管理装置20では、図16のステップS211bにおける印刷文書属性、メタデータ登録処理によって、印刷文書属性管理テーブル222には、当該文書1に関する印刷文書属性情報が保持される。
図18は、文書管理装置20の印刷文書属性管理テーブル222に保持される情報の一例を示す表図である。
図18に示すように、電子文書1の両面印刷時には、該文書1の各頁1〜5の頁ID(P0011,P0012,P0013,P0014,P0015)と、裏面マーク存在識別子(true,true,true,true,false)とが該電子文書1の文書ID(docu001)に対応して特定領域(222−1b)内に保持されると共に、合わせて、該特定領域(222−1b)に関連付けられる別の領域(222−2b)には、該文書1の文書ID(docu001)に対応して当該文書1の総頁数(5)の情報が保持される。
次に、図17に示す態様で印刷された紙文書(3411,3412,3413)を画像形成装置30Bで両面スキャンする場合の処理動作について図12及び図19を参照して説明する。
画像形成装置30Bにおいて、ユーザが、紙文書(3411,3412,3413)をDADFの所定位置にセットした後、表示/操作部35で両面スキャンを指定したうえでスキャン開始操作を行うと、図12に示す通り、制御部36が、当該スキャン開始操作を認識し(ステップS311YES)、以後、ステップS312以降の一連の処理を実行する。
画像形成装置30Bでは、図12に示す一連の処理中、ステップS318で頁IDが抽出できなかった場合(ステップS318NO)以外の処理動作は実施例1と同様であり、ここでの詳しい説明は割愛する。
また、画像形成装置30Bにおいて、図12に示すステップS318で頁IDが抽出できなかった場合(ステップS318NO)の裏面付加情報チェック処理動作は図19に示すフローチャートに沿って実施される。
すなわち、この画像形成装置30Bでは、図12のステップS311でスキャン開始操作を認識し、次いでステップS312で両面スキャンであることを認識することにより該紙文書の両面スキャンを実行し(ステップS313)、全ての紙文書をスキャンし終える(ステップS314)ことにより得られたスキャンデータから、順次、Nsの頁のスキャンデータを取り出して頁IDを抽出する処理を続ける(ステップS315〜S319)中で、上記スキャンデータのうちの全頁の頁ID抽出処理が終わらないうち(ステップS319NO)にステップS317での頁ID抽出処理に際して頁IDが抽出されなかった場合(ステップS318NO)、図19に示す裏面付加情報チェック処理(ステップS330b)へと移行する。
なお、図19において、図13に示した実施例1における裏面付加情報チェック処理中の各処理ステップと同一の処理ステップには同一の符号を付している(ステップ符号の末尾に符号“b”を示す各処理が実施例2特有のものである)。
図19に示す裏面付加情報チェック処理への移行後、スキャン画像処理部364は、この時の処理対象頁カウント値Nsに基づき、処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける表面か裏面かをチェックする(ステップS331)。
ここで、処理対象頁カウント値Nsが奇数値であることにより処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける表面であると判定された場合(ステップS331で表面)、スキャン画像処理部364は、処理対象頁カウント値Nsを“+1”にインクリメントして当該頁〔(Ns+1)頁(頁IDを抽出できなかったNsの次の頁)〕の取り出しを試行し、頁IDを抽出できなかったNs頁の次の頁〔=(Ns+1)頁〕のスキャンデータがあるか否かをチェックする(ステップS332)。
ここで、(Ns+1)頁のスキャンデータが無いと判定された場合(ステップS332NO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、(Ns+1)頁のスキャンデータが存在すると判定された場合(ステップS332YES)、スキャン画像処理部364は、当該(Ns+1)頁のスキャンデータを展開し(ステップS333)、当該頁のスキャンデータから頁IDを抽出する処理を行う(ステップS334)。
ここで、頁IDが取得されなかった場合(ステップS334NO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、頁IDが取得された場合(ステップS335YES)、当該頁の上記展開データをデコードして裏面マーク存在識別子の情報を読み込み(ステップS336b)、該読み込んだ裏面マーク存在識別子の値が“false”であるか否かをチェックする(ステップS337b)。
ここで、上記裏面マーク存在識別子が“false”でないとの判定結果が得られた場合(ステップS337bNO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、上記裏面マーク存在識別子が“false”であるとの判定結果が得られた場合(ステップS337bYES)、上記ステップS318で頁IDが抽出できなかったNs頁目のスキャンデータを無視(削除)し(ステップS338)、(Ns+1)頁のスキャンデータを(Ns−1)頁目のスキャンデータに前詰めした後、図12のステップS319に戻り、ここで全頁処理終了(ステップS319YES)と判断されるまで、ステップS315〜S318までの処理を続行する。
なお、上述した、ステップS331で表面→S332YES→S333→S334→S335YES→S336b→S337bYES→S338と続く一連の処理は(後述する、ステップS331で裏面→S340→S336b→S337bYES→S338と続く処理と同様)、上記ステップS318(図12参照)でNs頁目のスキャンデータから頁IDを抽出できないのは、該Ns頁が、奇数頁から成る電子文書の両面印刷に際してその最終頁が両面印刷された紙文書の裏面に当たる頁であることに起因することを、付与された頁IDが画像劣化等により読み取れないケースと区別して認識し、当該Ns頁目のスキャンデータが無いのが正常であると確かめたうえで該スキャンデータを削除(無視)し、その後の頁のスキャンデータに対する頁ID抽出処理を滞りなく続行するための処理である。
一方、上記一連の処理中、図19のステップS331において、処理対象頁カウント値Nsが偶数値であることにより処理対象の両面スキャン頁が両面スキャンにおける裏面であると判定された場合(ステップS331で裏面)、スキャン画像処理部364は、頁IDを抽出できなかったNs頁の前の頁〔(Ns−1)頁〕のスキャンデータを再度展開し(ステップS340)、該展開データをデコードして当該頁(Ns−1)頁のスキャンデータから裏面マーク存在識別子の情報を読み込み(ステップS336b)、該読み込んだ裏面マーク存在識別子が“false”の値であるか否かをチェックする(ステップS337b)。
ここで、上記裏面マーク存在識別子が“false”でないとの判定結果が得られた場合(ステップS337bNO)、図12に示したステップS350に戻って動作を停止し、その結果を通知(ステップS324)した後、処理を終了する。
これに対し、上記裏面マーク存在識別子が“false”であるとの判定結果が得られた場合(ステップS337bYES)、上記ステップS318(図12参照)で頁IDが抽出できなかったNs頁目のスキャンデータを無視(削除)し、頁IDを抽出できなかった当該Ns頁の次の頁〔(Ns+1)頁〕以降の各頁のスキャンデータを対象にした頁ID抽出処理(ステップS338)へと進む。
この場合の移行処理としては、上記裏面マーク存在識別子が“false”であるとの判定結果が得られた場合(ステップS337bYES)、まず、処理対象頁カウント値Nsを“+1”にインクリメントしたうえで図12のステップS319に戻り、ここで、全頁処理終了と判断されるまで、ステップS315〜S318までの処理を続行する。
次に、図12、図19に示した一連の紙文書両面スキャン処理動作の具体例について、図20及び図21を参照して説明する。
図20及び図21では、共に、文書1を両面印刷して得られた3枚の紙文書3411,3412,3413(図17参照)を、紙文書3411、3413、3412の順にセットして両面スキャンする場合の例を、図14及び図15と同様の手法で概念的(平面的)に示している。
このうち、図20は、該文書1の最終頁(5頁目)の両面印刷結果である紙文書3413が、当該文書1の1頁目と2頁目の両面印刷結果である紙文書3411と、当該文書1の3頁目と4頁目の両面印刷結果である紙文書3412との間に、両面スキャンに際して先に白紙の頁(裏面)がスキャンされ、次いで表面がスキャンされる状態〔両面スキャン実施後、該両面スキャンデータから各頁毎にスキャンデータを取り出して頁IDを抽出する処理における処理対象スキャン頁の頁数(Ns)が奇数頁(この例では3頁目)となる状態〕で介挿された時の両面スキャン態様の例を示し、他方、図21は、上記紙文書3413が、両面スキャンに際して先に表面がスキャンされ、次いで白紙の頁(裏面)がスキャンされる状態〔上記処理対象スキャン頁の頁数(Ns)が偶数(この例では4頁目)となる状態〕で紙文書3411と紙文書3412との間に介挿された時の両面スキャン態様の例を示している。
図20において、紙文書3411、3413、3412の順に両面スキャンが実行されると〔同図(a)〕、読取部31からは、紙文書3411(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3413(両面スキャン原稿の2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ、同、表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3412(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータが順に出力され、該出力された各頁のスキャンデータがその出力順に並べられて1ジョブ(紙文書3411,3413,3412の両面スキャン)分の両面スキャンデータとして記憶部33に保持される。
ここで、紙文書3411(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3413(両面スキャン原稿の2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3412(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータは、それぞれ、同図(b)に示す如くの付加データ〔(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=false)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)〕を含んだものである〔該各頁の文書データ、文書ID=docu001、頁ID=(P0011),(P0012),(P0013),(P0014),(P0015)は図示せず〕。
また、紙文書3413(両面スキャン原稿の2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ(処理対象頁Ns=3に対応するスキャンデータ)には上述した文書データ、文書IDや頁ID等の付加データは含まれない。
これにより、その後、処理対象頁Nsを“1”→“2”→“3”→“4”→“5”→“6”の値にインクリメントしていきながら、該Nsの値に応じて、該1ジョブ分のスキャンデータから、紙文書3411(両面スキャンの1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3413(両面スキャンの2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ、同、表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3412(両面スキャンの3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータを順に取り込んで頁IDを抽出する処理を実行していく中で、処理対象頁カウント値Ns=3となった時、紙文書3413(両面スキャンの2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータから頁IDが抽出できないと判定される(図12のS318NO参照)。
この判定の後、スキャン画像処理部364では、該判定時の処理対象頁カウント値Ns=3の値から、該処理対象頁が両面スキャン(両面スキャン2枚目)における表面であると判定され(図19のS331で表面参照)、その裏面、すなわち、Ns(=3)の次の頁〔(Ns+1)=4頁〕のスキャンデータを取り込んで頁IDを抽出する処理が行われる(同、S332〜335参照)。
この処理に際し、(Ns+1)=4頁のスキャンデータからは頁ID=P0015(不図示)が抽出できるため、引き続き、スキャン画像処理部364は、該4頁目のスキャンデータから裏面マーク存在識別子の情報を抽出する(同、S335YES→S336b参照)。
そして、該抽出した裏面マーク存在識別子がfalseであると判定され、頁IDが抽出できなかったNs=3のスキャンデータを削除し、Ns=4以降6までの各頁のスキャンデータを対象にした頁ID抽出処理が続行される(同、S337bYES→S338参照)。
この例では、処理対象頁Ns=4,5,6の各頁のスキャンデータからそれぞれ頁ID=P0015,P0013,P0014が抽出され、最後に頁ID=P0014が抽出された後、当該両面スキャンの全頁の処理が終了したと判定され、文書処理許否制御へと移行する(図12のS319YES→S320〜S323参照)。
この文書処理許否制御においては、全ての頁のスキャンデータからそれぞれ抽出した文書ID=docu0011とユーザIDをキーにポリシー管理装置40に両面スキャン操作の権限を問合せし、権限があると判断された場合、上記ステップS311(図12参照)で指示された操作に対応する文書処理(紙文書の両面スキャンイン、両面コピー等)が実行される。
図21において、紙文書3411、3413、3412の順に両面スキャンが実行されると〔同図(a)〕、読取部31からは、紙文書3411(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3413(両面スキャン原稿の2枚目)の表(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3412(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータが順に出力され、該出力された各頁のスキャンデータがその出力順に並べられて1ジョブ分の両面スキャンデータとして記憶部33に保持される。
ここで、紙文書3411(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3413(両面スキャン原稿の2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、紙文書3412(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータは、それぞれ、同図(b)に示す如くの付加データ〔(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=false)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)、(総頁数Ntot=5,裏面マーク存在識別子=true)〕を含んだものである〔該各頁の文書データ、文書ID=docu001、頁ID=(P0011),(P0012),(P0013),(P0014),(P0015)は図示せず〕。
また、紙文書3413(両面スキャン原稿の2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータ(処理対象頁Ns=4に対応するスキャンデータ)には上述した文書データ、文書IDや頁ID等の付加データは含まれない。
これにより、その後、処理対象頁Nsを“1”→“2”→“3”→“4”→“5”→“6”の値にインクリメントしていきながら、該Nsの値に応じて、該1ジョブ分のスキャンデータから、紙文書3411(両面スキャンの1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3413(両面スキャンの2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3412(両面スキャンの3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータを順に取り込んで頁IDを抽出する処理を実行していく中で、処理対象頁カウント値Ns=4となった時、紙文書3413(両面スキャンの2枚目)の裏面(R)の画像のスキャンデータから頁IDが抽出できないと判定される(図12のS318NO参照)。
この判定の後、スキャン画像処理部364では、該判定時の処理対象頁カウント値Ns=4の値から、該処理対象頁が両面スキャン(両面スキャン2枚目)における裏面であると判定され(図19のS331で裏面参照)、その裏面、すなわち、Ns(=4)の前の頁〔(Ns−1)=3頁〕のスキャンデータを取り込んで該3頁目のスキャンデータから総頁数Ntot=5、裏面マーク存在識別子=falseの情報を抽出する(同、S336b参照)。
そして、該抽出した裏面マーク存在識別子がfalseであると判定され、頁IDが抽出できなかったNs=4のスキャンデータを削除し、Ns=4以降6までの各頁のスキャンデータを対象にした頁ID抽出処理が続行される(同、S337bYES→S338参照)。
この例では、処理対象頁Ns=3,5,6の各頁のスキャンデータからそれぞれ頁ID=P0015,P0013,P0014が抽出され、最後に頁ID=P0014が抽出された後、当該両面スキャンの全頁の処理が終了したと判定され、文書処理許否制御へと移行する(図12のS319YES→S320〜S323参照)。
この文書処理許否制御においては、全ての頁のスキャンデータからそれぞれ抽出した文書ID=docu0011とユーザIDをキーにポリシー管理装置40に両面スキャン操作の権限を問合せし、権限があると判断された場合、上記ステップS311(図12参照)で指示された操作に対応する文書処理(紙文書の両面スキャンイン、両面コピー等)が実行される。
実施例3に係るシステムは、図1に示すシステム構成中、クライアント端末10、画像形成装置30に代えて、それぞれ、クライアント端末10C、画像形成装置30Cを用いると共に、文書管理装置20及びポリシー管理装置40は実施例1,2と同様のものを用いて構成される。
クライアント端末10Cは、機能ブロック上の構成は実施例1に係るクライアント端末10(図2参照)と同じであるが、特に、アプリケーション部141は、両面印刷指示された電子文書の総頁数が偶数か奇数か否かをチェックし、総頁数が偶数の場合は各頁毎に文書属性情報生成部144により生成された文書ID、頁ID等の情報を付加して両面印刷可能な両面印刷ジョブを生成し、総頁数が奇数の場合は、該電子文書の最終頁の次に白紙の頁を追加し、該白紙の頁に文書属性情報生成部144により当該追加した頁に対応して生成された文書ID及び頁IDを付加して両面印刷可能な両面印刷ジョブを生成する機能を有し、文書属性情報生成部144は、両面印刷時に印刷対象の電子文書データに基づき各頁に付加する情報として、文書ID、各頁の頁ID等の情報を生成すると共に、アプリケーション部141により印刷対象の電子文書の総頁数が奇数であると判定された場合には、最終頁の次に追加される頁(追加頁)に対応する文書ID及び頁IDを更に生成する機能を有する。
ここで、上記追加頁に対応する文書IDとしては、例えば、“null”の値を持つ情報を生成し、同じく頁IDとしては、例えば、“00000”や“fffff”等の特定の値を有する情報を生成する。
また、画像形成装置30Cは、機能ブロック上の構成は実施例1に係る画像形成装置30(図4参照)と同じであるが、印刷制御部361は、クライアント端末10Cからの電子文書の両面印刷指示(両面印刷ジョブ)に基づき、該電子文書を各頁毎に、該各頁の論理頁に対応する各版面に、文書ID、各頁ID等の情報を付加して両面印刷し、白紙の頁が追加された印刷ジョブの場合は、最終頁の次に該追加頁を当該追加頁に対応する文書ID及び頁IDを付加して印刷する機能を有する。
また、スキャン画像処理部364は、実施例1,2に係る画像形成装置30,30Bに設けられる、両面印刷された紙文書を両面スキャンして得た全てのスキャンデータ中のNs頁のスキャンデータから頁IDが抽出できなかった場合に、図13、図19に示すような流れで該スキャン対象の両面印刷原稿をチェックする(頁IDを抽出できないNsの頁が、奇数頁から成る電子文書の両面印刷に際してその最終頁が両面印刷された紙文書の裏面に当たる頁であることに起因することを、付与された頁IDが画像劣化等により読み取れないケースと区別して認識する)処理機能を持たない構成となっている。
すなわち、画像形成装置30Cは、両面印刷された紙文書を両面スキャンして得られる各頁のスキャンデータから抽出される頁IDに基づき該紙文書の操作権限をポリシー管理装置40に問合せ、操作権限がある場合に当該スキャンデータの処理を行う通常の画像形成装置により実現される。
クライアント端末10C、画像形成装置30Cにおける上記以外の各機能ブロックの処理機能は実施例1に係るクライアント端末10、画像形成装置30における該当する各機能ブロックと同様である。
以下、本実施例のシステムにおける文書両面印刷及び両面スキャン処理について順を追って説明する。
図22は、本実施例のシステムにおける電子文書の両面印刷処理に係わるクライアント端末10C、文書管理装置20及び画像形成装置30C間の制御シーケンスを示す図である。
図22において、実施例1における両面印刷処理(図9参照)中の各処理ステップと同一の処理ステップには同一の符号を付している。なお、同図において、ステップS131、S132、及びステップ符号の末尾に符号“c”を示す各処理が本実施例特有のものである。
図22に示すように、クライアント端末10Cにおいて、アプリケーション(アプリケーション部141)を起動し(ステップS121)、電子文書データを生成または取得(ステップS122)した後に両面印刷指示がなされると(ステップS123YES)、文書属性情報生成部144は、該両面印刷指示された電子文書を識別する文書IDを生成する(ステップS124)。
次いで、アプリケーションは、両面印刷指示された電子文書の総頁数Ntotを解析し、総頁数Ntotが奇数であるか否かをチェックする(ステップS131)。
ここで、電子文書の総頁数Ntotが奇数であると判定されると(ステップS131YES)、該電子文書の最終頁の次に白紙の頁を1頁追加する処理を行う(ステップS132)。
次いで、白紙の頁を1頁追加した旨を文書属性情報生成部144に通知し、これにより、文書属性情報生成部144は(Ntot)までの各頁のそれぞれ対応する頁IDを生成し、更に、追加された(Ntot+1)頁に対応する特定値の頁ID、特定値を有する文書IDを生成すると共に、総頁数Ntotの値を有する総頁数情報を生成する(ステップS125−1c)。
これに対し、電子文書の総頁数Ntotが奇数でない(偶数である)と判定されると(ステップS131NO)、文書属性情報生成部144は(Ntot)までの各頁のそれぞれ対応する頁IDを生成すると共に、総頁数Ntotの値を有する総頁数情報を生成する(ステップS125−2c)。
上記ステップS131YES→S132→S125−1cの処理、またはステップS131NO→S125−2cの処理によって頁ID及び総頁数の情報が生成された後、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS122で生成(または、取得)した電子文書データと、上記ステップS124,S125cで生成した文書ID、頁ID、総頁数の各情報とから両面印刷ジョブを生成する(ステップS126c)。
ここで、印刷ジョブ生成部143は、両面印刷指示された電子文書データを、各頁毎に、それぞれ、文書ID、総頁数、各頁に対応する頁IDを付与して両面に描画する描画命令、より具体的には、各頁毎に、電子文書データの画像と、該電子文書の文書ID、総頁数、当該頁の電子文書データを基に算出されたハッシュ値を有する頁IDの各値を各別に識別可能(機械可読可能)に保持する画像(二次元バーコード)とを両面に描画する命令を記述した両面印刷ジョブを生成する。
特に、本実施例では、両面印刷指示された電子文書データの総頁数Ntotが奇数で白紙の頁が1頁追加された場合、(Ntot)までの各頁については、それぞれ、該頁の文書データに対応する画像に、文書ID、総頁数、及び該頁に対応する頁IDを含む二次元バーコードの画像を併せ描画し、かつ、追加された(Ntot+1)頁については該追加頁の文書データ(データなし)に対する画像(画像なし:白紙状態)に、総頁数、該追加頁に対応して生成された文書ID(例えば、null)及びダミーの頁IDを含む二次元バーコードの画像を併せ描画する命令を記述した印刷ジョブを生成する(ステップS126c)。
上記両面印刷ジョブの生成後、情報登録/取得部142は、ステップS124で生成(または、取得)した該印刷対象の電子文書の文書IDと、ステップS125cで生成した各頁の頁ID、総頁数の各情報をそれぞれ対応付けて登録する処理(ステップS127)を実施する。
この印刷文書属性情報登録処理に際し、情報登録/取得部142は、上記印刷対象の電子文書の文書ID、該電子文書の各頁の頁ID、総頁数の各情報を含む登録要求を文書管理装置20に送出する(ステップS127c)。
他方、文書管理装置20では、クライアント端末10Cが送出した上記印刷文書属性登録要求を処理要求受付部241で受付けると、情報管理部242が、該登録要求に含まれる文書ID、各頁の頁ID、総頁数の各情報を個別に抽出し、これら各情報を相互に対応付けて、例えば、記憶部22の印刷文書属性管理テーブル222に格納する(ステップS211c:印刷文書属性、メタデータ登録処理)。
その後、印刷ジョブ生成部143は、上記ステップS126cで生成した両面印刷ジョブを通信I/F部15を通じ、NW60を介して画像形成装置30Cに送信する印刷指示処理を行う(ステップS128)。
これに対し、画像形成装置30Cでは、クライアント端末10Cが送出した上記両面印刷ジョブを通信I/F部37を通じて受信すると、印刷制御部361が、該両面印刷ジョブに基づき紙文書の両面印刷処理(ステップS301c)を実行する。
この紙文書の両面印刷処理において、印刷制御部361は、受信した印刷ジョブ中の描画命令を解析し、その解析結果に従って、画像処理部32で、当該電子文書データを、各頁毎に、文書ID、頁総数、該頁に対応する頁IDの各情報を含む二次元バーコードと共に描画し得る印刷イメージデータを生成させ、画像形成部34により、該印刷イメージデータを基に、各頁毎に、該頁の電子文書データの画像と、文書ID、頁ID、総頁数の各情報を含む二次元バーコード画像が各頁にそれぞれに対応する記録用紙の表面または裏面(各頁の論理頁に対応する各版面)に形成された両面印刷紙文書として印刷出力させる。
図23は、図22のステップS301cでの画像形成装置30Cによる紙文書の両面印刷出力例を示す概念図である。
図23は、例えば、5頁(総頁数が奇数)の電子文書データで構成される、文書IDが「docu001」の文書1を3枚の記録用紙を用いて両面印刷して紙文書3421、3422、3423として出力した時の例を、図10と同様の手法で概念的(平面的)に示している。
図23に示すように、ユーザが、クライアント端末10Cから文書1の両面印刷指示を行うと、該両面印刷指示に基づいて図22のステップS132、S125−1cを経て同ステップS126cで生成された両面印刷ジョブを受信した画像形成装置30Cでは、まず、1枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:1頁目に対応する版面)に該文書1の1頁目の電子文書データに相当する画像(=あいう)と、該文書1の文書ID(=docu001)、該1頁目に対応する頁ID(=P0011)、総頁数(=5)の各々の情報の画像(この例では、一箇所のまとめられ、二次元バーコードで形成される)とを形成し、次いで、該1枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:2頁目に対応する版面)に、2頁目の電子文書データに相当する画像(=ABC)と、文書ID(=docu001)、該2頁目に対応する頁ID(=P0012)、総頁数(=5)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷1枚目に当たる紙文書3421として出力する。
次いで、2枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:3頁目に対応する版面)に3頁目の電子文書データに相当する画像(=かきく)と、文書ID(=docu001)、該3頁目に対応する頁ID(=P0013)、総頁数(=5)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成し、次いで、該2枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:4頁目に対応する版面)に、4頁目の電子文書データに相当する画像(=DEF)と、文書ID(=docu001)、該4頁目に対応する頁ID(=P0014)、総頁数(=5)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷2枚目に当たる紙文書3422として出力する。
更に、3枚目の記録用紙を取り込んでその表面(F:5頁目に対応する版面)に5頁目の電子文書データに相当する画像(=さしす)と、文書ID(=docu001)、該5頁目に対応する頁ID(=P0015)、総頁数(=5)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成し、次いで、該3枚目の記録用紙を反転搬送して取り込んで、該記録用紙の裏面(R:白紙版面)には、追加頁である6頁目の電子文書データ(白紙データ)に相当する画像(画像なし:白紙)と、文書ID(=null)、該追加頁に対応する頁ID(=00000)、総頁数(=5)の各々の情報がまとめられた二次元バーコードとを形成したうえで両面印刷3枚目に当たる紙文書3423として出力し終えた後、両面印刷動作を終了する。
なお、図23に示すように、クライアント端末10Cからの両面印刷指示により5頁から成る文書1が画像形成装置30Cにより各頁毎に文書ID、頁ID、総頁数を付与された紙文書として両面印刷出力された場合、文書管理装置20では、図22のステップS211cにおける印刷文書属性、メタデータ登録処理によって、印刷文書属性管理テーブル222には、当該文書1に関する印刷文書属性情報が保持される。
図24は、文書管理装置20の印刷文書属性管理テーブル222に保持される情報の一例を示す表図である。
図24に示すように、電子文書1の両面印刷時には、印刷文書属性管理テーブル222の特定領域(222−1c)内には、該文書1の各頁1〜5の頁ID(P0011,P0012,P0013,P0014,P0015)が電子文書1の文書ID(docu001)に対応して保持され、かつ、該文書1に追加された白紙頁の頁ID(=00000)が該白紙頁に対応して作成された文書ID(null)に対応して保持されると共に、合わせて、該特定領域(222−1c)に関連付けられる別の領域(222−2c)には、該文書1の文書ID(docu001)に対応して当該文書1の総頁数(5)の情報が保持される。
次に、図23に示す態様で印刷された紙文書(3421,3422,3423)を画像形成装置30Cで両面スキャンする場合の処理動作について図25に示す制御シーケンスを参照して説明する。
図25において、実施例1における両面スキャン処理(図12参照)中の各処理ステップと同一の処理ステップには同一の符号を付している。
図25において、実施例1に係る両面スキャン処理と異なる点は、ステップS318cにおいて、処理対象頁Nsのスキャンデータから頁IDが抽出されなかった場合(ステップS318cNO)、裏面付加情報チェック処理(図13参照)を行うことなく動作を中止する(ステップS350)点にある。
この点と、両面スキャン対象の紙文書に付加される情報が異なる点以外は、本実施例に係る両面スキャン処理は実施例1に係る両面スキャン処理と同様である。
ここでは、図25を参照し、図23に示す両面印刷紙文書3421、3422、3423を、紙文書3421の表面、裏面、紙文書3423の表面、裏面、紙文書3422の表面、裏面の順に両面スキャンする場合を例にしてステップS318cを主体とする処理動作について説明する。
画像形成装置30Cにおいて、図25のステップS311〜S314を経て上記の如く紙文書3421、3423、3422の順に両面スキャンが実行されると、読取部31からは、紙文書3421(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3423(両面スキャン原稿の2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3422(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータが順に出力され、1ジョブ(紙文書3421,3423,3422の両面スキャン)分の両面スキャンデータとして記憶部33に保持される。
ここで、紙文書3421(両面スキャン原稿1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3423(両面スキャン原稿の2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3422(両面スキャン原稿の3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータは、それぞれ、各頁の画像データと、その付加データ〔(文書ID=docu001,頁ID=P0011,総頁数Ntot=5)、(文書ID=docu001,頁ID=P0012,総頁数Ntot=5)、(文書ID=docu001,頁ID=P0015,総頁数Ntot=5)、(文書ID=null,頁ID=00000,総頁数Ntot=5)、(文書ID=docu001,頁ID=P0013,総頁数Ntot=5)、(文書ID=docu001,頁ID=P0014,総頁数Ntot=5)、を含んでいる。
これにより、その後、ステップS315〜319においては、処理対象頁Nsを“1”→“2”→“3”→“4”→“5”→“6”の値にインクリメントしていきながら、該Nsの頁のスキャンデータから、紙文書3421(両面スキャンの1枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3423(両面スキャンの2枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータ、紙文書3422(両面スキャンの3枚目)の表面(F)の画像のスキャンデータ、同、裏面(R)の画像のスキャンデータを順に取り込んで頁IDを抽出する処理を実行すると、Nsが“1”,“2”の時にはそれぞれ頁ID=P0011,P0012が抽出され、それぞれステップS318cで頁IDが取得されたと判定され(ステップS318cYES)、次いで、Nsが“3”,“4”の時にはそれぞれ頁ID=P0015,00000が抽出される。
ここで、頁ID=P0015が抽出された時には、ステップS318cで頁IDが取得されたと判定され(ステップS318cYES)、次頁の頁ID抽出に移行するのは勿論であるが、白紙版面に対応する特定値の頁ID=00000が抽出された場合も、ステップS318cで頁IDが取得されたと判定され(ステップS318cYES)、次頁の頁ID抽出に移行するように制御される。
これにより、その後更に、Nsが“5”,“6”の時にはそれぞれ頁ID=P0013,P0014が抽出され、それぞれステップS318cで頁IDが取得されたと判定される(ステップS318cYES)。
そして、Ns=6の頁のスキャンデータから頁ID(=P0014)が抽出され、ステップS319で全頁の処理終了と判断(ステップS319YES)された後、ステップS320〜S323では、上記ステップS315〜319で各頁のスキャンデータから抽出された頁IDに対応する文書IDが取得され、該文書IDとユーザID(ステップS311で両面スキャン操作する前のユーザ認証時に取得済み)をキーにポリシー管理装置40に対して該両面スキャン操作の権限が問い合わせされ、権限があると判断された場合、ステップS311で行なった両面スキャン操作に対応する文書処理(紙文書の両面スキャンインや両面コピー等)が実行される。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記実施例では、文書ID、頁ID、総頁数、頁番号、両面印刷識別子、裏面マーク存在識別子の情報を二次元バーコードで形成したが、これに限らず、QRコード等の他の情報(機械可読符号)で形成しても良い。
また、頁IDを示す付加画像を合成して印刷した後、読取手段によって読取られた画像情報から頁IDを抽出し、抽出された頁IDに基づいて文書管理装置から文書ID、総頁数、頁番号、両面印刷識別子、裏面マーク存在識別子、を必要に応じて取得する構成としても良い。
また、上記実施例では、画像形成装置30が両面印刷紙文書の出力機能と、該両面印刷紙文書の両面スキャン機能の双方を有する構成を例示したが、両面印刷紙文書の両面スキャン機能のみを有する構成であっても良い。
またこの時に、両面印刷機能を有する印刷装置を更に配置し、クライアント端末10から該印刷装置に両面印刷指示して両面印刷紙文書を出力させ、該両面印刷紙文書を画像形成装置の両面スキャン機能で両面スキャンするシステム構成としても良い。
なお、本発明は、通信機能を備えた画像処理システムで上述の動作を実行させ、あるいは上述の手段を構成させるためのプログラムを格納した記憶媒体(CD−ROM、DVD−ROM等)から該プログラムをコンピュータにインストールし、これを実行させることにより、上述の処理を実行する画像処理システムを構成することも可能である。また、プログラムを供給するための媒体は、通信媒体(通信回線、通信システムのように一時的または流動的にプログラムを保持する媒体)でもよい。例えば、通信ネットワークの電子掲示板(BBS:Bulletin Board Service)に該プログラムを掲示し、これを通信回線を介して配信するようにしてもよい。
本発明は、電子文書を各頁毎に頁識別情報等の付加情報を合成して両面印刷した両面印刷紙文書を両面読取走査して得た各頁の画像情報から付加情報を抽出し、該付加情報に対応する操作権限に従がって該画像情報の処理を行う複合機等の画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムに適用できる。
本発明に係わる画像処理システムの全体構成を示すブロック図。
図1におけるクライアント端末の機能構成を示すブロック図。
図1における文書管理装置の機能構成を示すブロック図。
図1における画像形成装置の機能構成を示すブロック図。
図1におけるポリシー管理装置の機能構成を示すブロック図。
実施例1の文書登録処理に係わる制御シーケンスを示す図。
登録文書属性管理テーブルに登録される情報の一例を示す図。
文書操作権限情報管理テーブルに登録される文書操作権限情報の例を示す表図。
実施例1の電子文書両面印刷処理に係わる制御シーケンスを示す図。
実施例1の画像形成装置による紙文書両面印刷出力例を示す概念図。
実施例1の印刷文書属性管理テーブルに保持される情報の一例を示す表図。
実施例1の紙文書両面スキャン処理動作に係わる制御シーケンスを示す図。
図12のS318NOに続く裏面付加情報チェック処理を示すフローチャート。
実施例1の紙文書両面スキャン処理動作の具体例を示す概念図。
実施例1の紙文書両面スキャン処理動作の別の具体例を示す概念図。
実施例2の電子文書両面印刷処理に係わる制御シーケンスを示す図。
実施例1の画像形成装置による紙文書両面印刷出力例を示す概念図。
実施例2の印刷文書属性管理テーブルに保持される情報の一例を示す表図。
実施例2の紙文書両面スキャン処理中の裏面付加情報チェック処理を示すフローチャート。
実施例2の紙文書両面スキャン処理動作の具体例を示す概念図。
実施例2の紙文書両面スキャン処理動作の別の具体例を示す概念図。
実施例3の電子文書両面印刷処理に係わる制御シーケンスを示す図。
実施例3の画像形成装置による紙文書両面印刷出力例を示す概念図。
実施例3の印刷文書属性管理テーブルに保持される情報の一例を示す表図。
実施例3の紙文書両面スキャン処理動作に係わる制御シーケンスを示す図。
符号の説明
10,10B,10C…クライアント端末(PC)、11…入力/操作部、12…表示部、13…記憶部、14…制御部、141…アプリケーション部、142…情報登録/取得部、143…印刷ジョブ生成部、144…文書属性情報生成部、145…文書処理許否制御部、146…ユーザ認証制御部、15…通信インタフェース(I/F)部、20…文書管理装置、21…通信インタフェース(I/F)部、22…記憶部、221…登録文書属性管理テーブル、222,222−1a,222−2a,222−1b,222−2b,222−1c,222−2c…印刷文書属性管理テーブル、23…記憶装置、24…制御部、241…処理要求受付部、242…情報管理部、243…情報検索配信処理部、244…ユーザ認証制御部、30,30B,30C…画像形成装置、31…読取部、32…画像処理部、33…記憶部、34…画像形成部、3401,3402,3403,3411,3412,3413,3421,3422,3423…両面印刷紙文書、35…表示/操作部、36…制御部、361…印刷制御部、362…読取情報抽出部、363…情報登録/取得部、364…スキャン画像処理部、365…文書処理許否制御部、366…ユーザ認証制御部、37…通信インタフェース(I/F)部、40…ポリシー管理装置、41…通信インタフェース(I/F)部、43…記憶部、431…操作権限情報管理テーブル、433…権限情報詳細管理テーブル、45…制御部、451…権限情報管理部、453…権限情報検索配信処理部、60…ネットワーク(NW)