JP3791072B2 - 樹脂組成物およびパテ塗料 - Google Patents

樹脂組成物およびパテ塗料 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂組成物およびパテ塗料に関し、さらに詳しくは臭気が極めて少なく、高引火点を有し、かつ塗膜の乾燥性および靱性に優れ、さらに基材との密着性に優れた樹脂組成物およびこれを用いたパテ塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エポキシ樹脂に不飽和一塩基酸、特にアクリル酸またはメタクリル酸を反応させて得られるいわゆるエポキシアクリレートと、これと共重合可能な単量体とを含有する組成物は公知であり、例えば繊維強化プラスチック、接着剤等に使用されている。しかし、この組成物を、下塗剤、上塗剤、含浸剤、注型材料、ポリマーコンクリート用結合材、被覆材またはパテ塗料等に使用すると種々の問題が生じていた。例えば、エポキシアクリレートと共重合可能な単量体として、一般にスチレンが用いられているが、これらの混合物を有機過酸化物を用いて常温で硬化させると、空気中の酸素により表面の硬化が阻害され、いつまでもベタツキが残るという欠点があった。
【0003】
この欠点を解消するため、パラフィンワックス等のワックスを添加し、表面にワックスの膜を作り、酸素を遮断する方法が採られているが、この方法では二次接着に問題が生じ、下塗剤として用いることができないという欠点があった。また外気温、風等により、ワックスの浮きムラが生じ、上塗剤、含浸剤、注型剤、被覆材または結合材として用いると、表面にベタツキや乾燥のムラが生じる問題がある。さらに、この混合物を硬化させた場合、十分な可とう性が得られないため、僅かなひずみで膜にクラックを生じるなどの欠点があった。
また、スチレン等の単量体は揮発しやすいため、これを含む組成物を取り扱う作業者の健康や作業環境を害するという問題があった。
さらに、反応性希釈剤(単量体)として多用されているスチレンは引火点が32℃と低いため、消防法の貯蔵量規制の問題から、組成物成分の非スチレン化と高引火点化が望まれている。
【0004】
一方、パテ塗料は、主として鋼板、コンクリート、木材などの基材の被覆または穴埋め材として用いられており、特に自動車鋼板補修用パテ塗料としては、(1)ヘラ付け作業性に優れていること、(2)常温で速やかに硬化すること、(3)研磨性に優れていること、(4)素材との付着性に優れていること、(5)上塗り塗料との付着性に優れていること、(6)耐湿性に優れていること、 (7)耐久性(クラック)に優れていること等の性能が要求されている。
しかし、近年、自動車外壁に使用される素材が、防錆を目的にリン酸亜鉛、リン酸鉄等で処理した鉄板から、重防蝕を目的に亜鉛を主成分とした金属を直接鉄板に電気処理した防錆鋼板に移行してきているため、従来のパテで補修すると被膜の付着阻害を起こし、剥離、プリスター等が多発するという問題があった。
【0005】
近年、臭気の改善のために高分子量モノマーを使用し、揮発を抑制する試みがなされている。例えば、特開昭57−74316号公報には、骨材材料と、ジシクロペンテニルオキシアルキルアクリレートまたはメタクリレートおよびヒドロキシアルキルメタクリレートからなる結合剤単量体と、重合触媒とを含むアクリル重合体コンクリート組成物が開示されている。このものは、床や道路の補修に使用されるものであり、該公報の5頁右上欄9〜18行には、揮発性が低く、低臭気性であることによる作業環境の改善が記載されている。また該公報の12頁左下欄には、該組成物は2〜4時間で表面乾燥(=表面硬化)することが記載されている。
しかしながら、この樹脂組成物をパテ塗料として用いた場合、特に上記防錆鋼板に対して用いると付着性の点で充分ではない。
【0006】
また、防錆鋼板に対するパテ塗料の付着性改良について、不飽和ポリエステル樹脂組成物を改質する試みがなされている。例えば、特開昭64−100660号公報では、不飽和ポリエステル、樹脂組成物の多価アルコール成分の一部をビスフェノールAのエチレンオキサイドおよび/またはビスフェノールAのプロピレンオキサイド誘導体として付着性の改良を行なっている。
しかし、臭気の改善と高引火点化を同時に図る試みはなされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、低臭気性で高引火点を有し、かつ塗膜の乾燥性、靱性、耐久性および基材との付着性に優れた樹脂組成物およびこの樹脂組成物をバインダーとして用いたパテ塗料を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)エポキシ樹脂60〜99当量%(対エポキシ基)およびアリルグリシジルエーテル1〜40当量%(対エポキシ基)を含むエポキシド化合物に、不飽和一塩基酸を反応させて得られる不飽和エステル5〜70重量%と、 (B)一般式(I)
【化2】
Figure 0003791072
(式中、R1は、炭素原子数2〜12個のアルキレン基、または少なくとも1個の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキレン鎖からなり、各アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素原子を有し、合計で4〜12個の炭素原子を有するオキサアルキレン基を意味し、R2は、水素またはメチル基を意味する)で表される化合物95〜30重量%とを含有してなる樹脂組成物に関する。
【0009】
また本発明は、前記不飽和エステルが、エポキシド化合物に不飽和一塩基酸および多塩基酸を反応させて得られたものである樹脂組成物に関する。
さらに本発明は、前記多塩基酸が炭素数12個以上の二塩基酸を含む樹脂組成物に関する。
【0010】
さらにまた本発明は、前記のいずれかに記載の樹脂組成物に、さらに(C)不活性な微粒子状および/または粒状の無機充填材を(A)成分と(B)成分の総量に対して30〜400重量%含有させてなるパテ塗料に関する。
さらにまた本発明は、前記パテ塗料に、さらに(D)有機過酸化物を(A)成分と(B)成分の総量に対して0.1〜10重量%含有させてなるパテ塗料に関する。
さらにまた本発明は、前記パテ塗料に、さらに(E)芳香族アミン系促進剤を(A)成分および(B)成分の総量に対して0.01〜10重量%を含有させるか、(F)多価金属塩若しくは錯体を(A)成分および(B)成分の総量に対して0.01〜10重量%含有させるか、またはこれらの両方を含有させるパテ塗料に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の樹脂組成物の必須成分である不飽和エステル((A)成分)について説明する。
本発明に用いられる不飽和エステルは、エポキシド化合物に不飽和一塩基酸および必要に応じて用いられる多塩基酸を反応させて得られる。
本発明において、エポキシド化合物は、エポキシ樹脂とアリルグリシジルエーテルを含むものである。エポキシ樹脂とアリルグリシジルエーテルの配合割合は、エポキシ基を基準としてエポキシ樹脂が60〜99当量%、好ましくは70〜95当量%、アリルグリシジルエーテルが1〜40エポキシ当量%、好ましくは5〜30当量%である。アリルグリシジルエーテルの配合割合が少なくなりすぎると塗膜の乾燥性が十分ではなく、またアリルグリシジルエーテルの配合割合が多すぎるとエポキシ樹脂の含有量が少なすぎるため塗膜強度および靱性が低下する。
【0012】
エポキシ樹脂としては一分子中にエポキシ基を2個以上有する化合物であれば特に制限はなく、例えば、一般式(II)
【化3】
Figure 0003791072
(式中、xは0〜15の範囲の整数である)
で表される化合物が用いられる。
【0013】
この化合物の市販品としては、エピコート828、エピコート1001、エピコート1004(以上、油化シェルエポキシ(株)商品名)、AER−664H、AER−331、AER−337(以上、旭化成工業(株)商品名)、D.E.R.330、D.E.R.660、D.E.R.664(以上、ダウケミカル日本(株)商品名)などが挙げられる。
また、上記エポキシ樹脂の水素原子の一部をハロゲン(例えば臭素)で置換した化合物も使用できる。この種の市販品としては、エポトートYDB−400、YDB−340(以上、東都化成(株)商品名)、DER−542、DER−511、DER−580(以上、ダウケミカル日本(株)商品名)、1045、1050、1046、DX−248(以上、油化シェルエポキシ(株)商品名)などが挙げられる。
【0014】
また、一般式(III)
【化4】
Figure 0003791072
(式中、R3、R4およびR5はそれぞれ独立に水素原子またはアルキル基を示し 、xは0〜15の範囲の整数である)
で表される化合物を用いることもできる。この化合物の市販品としては、D.E.N.431、D.E.N.438(以上、ダウケミカル日本(株)商品名)、エピコート152、エピコート154(以上、油化シェルエポキシ(株)商品名)などが挙げられる。また、YDCN−702、YDPN−638(以上、東都化成(株)商品名)、CY208、CY221、CY350、XB2615、CY192、CY184(以上、日本チバガイギー(株)商品名)等も用いられる。
【0015】
これらのエポキシ樹脂は、単独でまたは2種以上併用することができる。また、作業性の改善のため、エピ−ビス型のエポキシ樹脂、フェノールノボラックタイプのエポキシ樹脂、クレゾールノボラックタイプのエポキシ樹脂等とビスフェノールAD型のエポキシ樹脂等の低粘度エポキシ樹脂とを併用することもできる。
【0016】
前記エポキシド化合物に反応させる不飽和一塩基酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、けい皮酸、トリシクロ〔5.2.1.02,6〕−4−デセン−8または9残基と不飽和二塩基酸残基を構成要素として含む部分エステル化カルボン酸などを用いることができる。
部分エステル化カルボン酸の例としては、8または9−ヒドロキシトリシクロデセン−4−〔5.2.1.02,6〕1.00〜1.20モルおよび無水マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸などの不飽和二塩基酸1モルを不活性ガス気流下で70〜150℃で加熱して得られる不飽和二塩基酸モノエステル等が挙げられる。
【0017】
またトリシクロデカジエン−4,8−〔5.2.1.02,6〕にマレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和二塩基酸を硫酸、ルイス酸などの触媒の存在下で付加して得られる不飽和二塩基酸モノエステルを用いることもできる。
【0018】
前記エポキシド化合物には、塗膜の靱性および耐久性の点から、必要に応じて多塩基酸を反応させることができる。多塩基酸としては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イタコン酸、シトラコン酸、アジピン酸、アゼライン酸、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水トリメリット酸などが挙げられる。また必要に応じて用いられる多塩基酸にはさらに炭素数が12個以上の二塩基酸を用いることが好ましい。この二塩基酸の具体例としては、トデカン二酸、炭素数16の不飽和二塩基酸の異性体の混合物であるULB−20(岡村製油(株)商品名)、炭素数20の飽和二塩基酸主体の混合物であるSL−20(岡村製油(株)商品名)、トール油脂肪酸を原料とする2量化脂肪酸(炭素数36のダイマー酸)などが挙げられる。このダイマー酸の市販品としては、バーサダイム216、バーサダイム288(ヘンケル白水(株)商品名)、ハリダイマー#200(ハリマ化成(株)商品名)などが挙げられる。
【0019】
(A)成分の不飽和エステルは、エポキシド化合物と、不飽和一塩基酸および必要に応じて用いられる多塩基酸とを反応させて得ることができる。このときの反応温度は、60〜150℃が好ましく、さらに70〜130℃が好ましい。
エポキシド化合物と不飽和一塩基酸および必要に応じて用いる多塩基酸との配合割合は、これらの酸成分のカルボキシル基とエポキシド化合物のエポキシ基が、当量比(カルボキシル基:エポキシ基)で1.0:0.9〜1.0:1.2の範囲であることが好ましく、より好ましくは1.0:0.9〜1.0:1.1の範囲である。カルボキシル基1当量に対してエポキシ基が0.9未満または1.2を超えると塗膜の耐久性、靱性、乾燥性、強度など所望の塗膜性能が得られないことがある。
不飽和エステルの生成は、不飽和一塩基酸および必要に応じて用いる多塩基酸のカルボキシル基を定量し、酸価により調べることができる。この酸価は好ましくは50以下、より好ましくは15以下である。
【0020】
反応に際しては重合によるゲル化を防止するためにヒドロキノン、パラベンゾキノン、p−第3級ブチルカテコール、ヒドロキノンモノメチルエーテルなどの重合禁止剤を用いることが好ましい。
また、このエステル化反応に際してはトリメチルベンジルアンモニウムクロリド、ピリジニウムクロリドなどの第4級アンモニウム塩、トリエチルアミン、ジメチルアニリンなどの第3級アミン、塩化第二鉄、水酸化リチウム、塩化リチウム、塩化第二スズなどのエステル化触媒を用いて反応時間を短縮することもできる。
【0021】
次に、本発明の樹脂組成物の必須成分である上述した一般式(I)で表される化合物((B)成分)について述べる。
本発明に用いられる一般式(I)で表される化合物の例としては、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート、ジシクロペンテニルオキシプロピルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
【0022】
これらの化合物は、特公昭61−43337号公報に記載されているように、ジシクロペンタジエンにアルキレングリコールまたはオキサアルキレングリコールを付加反応させ、生成したアルキレングリコールモノジシクロペンテニルエーテルまたはオキサアルキレングリコールモノジシクロペンテニルエーテルをメタクリル酸と縮合反応させるか、またはメタクリル酸メチルとエステル交換反応させることによって製造することができる。このメタクリル酸またはメタクリル酸メチルをアクリル酸またはアクリル酸メチルに代えることも可能である。また、特開昭57−200331号公報に記載されているように、アルキレングリコールモノアクリレートまたはアルキレングリコールモノメタクリレートをジシクロペンタジエンに付加反応させることによっても製造することができる。
【0023】
一般式(I)で表される化合物には、引火点が80℃以上のモノマー、例えば、グリシジルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、分子量が300〜200のポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールのジアクリレートまたはジメタクリレート等を併用することができる。このようなモノマーはモノマー全体に対して30重量%以下が好ましく、グリシジルメタクリレート等の官能基を有するモノマーは、モノマー全体に対して5重量%以下で使用することが好ましい。
【0024】
本発明の樹脂組成物は、(A)不飽和エステル5〜70重量%、好ましくは20〜60重量%と、(B)一般式(I)で表される化合物95〜30重量%、好ましくは80〜40重量%を配合して得られる。一般式(I)で表される化合物の配合割合が30重量%未満では樹脂組成物の粘度が高くなり、作業性が低下し、一方、95重量%を超えると、樹脂組成物を単独で硬化させた樹脂硬化物が脆くなり、その結果、これを用いて得られるパテ塗膜も脆く強度の低いものとなる。
本発明の樹脂組成物は、低臭気性、塗膜の乾燥性、靱性、耐久性および鋼板、特に防錆鋼板に対する付着性に優れることから、パテ塗料のバインダーとして好適に用いることができる。
【0025】
本発明のパテ塗料は、前記したように、上記した(A)成分と(B)成分に (C)不活性な微粒子状および/または粒状の無機充填材を(A)成分と(B)成分の総量に対して含有させて得られる。また本発明のパテ塗料は、上記パテ塗料に(D)有機過酸化物を含有させることにより得られる。さらに本発明のパテ塗料は、上記パテ塗料に、(E)芳香族アミン系促進剤、(F)多価金属塩若しくは錯体または(E)成分と(F)成分の両方を含有させることにより得られる。
【0026】
本発明における上記樹脂組成物に(C)成分として無機充填材を含有させたパテ塗料は、(D)成分、(E)成分および(F)成分を適宜組み合わせることにより、様々の作業温度下でラジカル硬化させることができる。特に室温またはそれに近い温度において、表面のベタツキをなくすことが必要な場合には、(F)成分である多価金属塩および/または錯体を必須成分とし、(D)成分と(E)成分を組み合わせて用いることが好ましい。
【0027】
(C)成分の不活性な微粒子状および/または粒状の無機充填材としては、タルク、マイカ、カオリン、炭酸カルシウム、クレー、セラミックス粉、アルミナ、水酸化アルミニウム等が用いられる。この無機充填材の使用量は、(A)成分と(B)成分の総量に対して30〜400重量%、好ましくは100〜300重量%の範囲とされる。無機充填材の使用量が、400重量%を超えると樹脂組成物のバインダーとして十分な作用を発現できず、塗膜の耐久性が低下する傾向があり、また30重量%未満では、塗膜の研磨性が低下する傾向がある。
(D)成分の有機過酸化物としては、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、アセチルアセトンペルオキシドなどを用いることができる。この使用量は、パテ塗料に対して0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜3重量%である。有機過酸化物の量が0.1重量%未満では、有機過酸化物からのラジカル発生量が不十分となり、樹脂組成物が十分硬化しない場合があり、10重量%を越えると、有機過酸化物が可塑剤の働きを示し、硬化樹脂が軟質になる傾向がある。
【0028】
(E)成分の芳香族アミン系促進剤としては、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、トルイジン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジ(ヒドロキシエチル)トルイジンなどを一種以上の組み合わせで用いることができる。その使用量は、(A)成分と(B)成分の総量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量%の範囲である。この使用量が0.01重量%未満では、促進効果が不足する傾向があり、また10重量%を越えると、可塑効果が働き、樹脂硬化物の強度が低下する傾向がある。
【0029】
(F)成分の多価金属塩および/または錯体は、一般に乾燥剤(ドライヤー)と呼ばれているもので、高級脂肪酸の金属塩がよく知られている。例えばナフテン酸、オクテン酸の多価金属塩等が挙げられる。多価金属とは、カルシウム、銅、ジルコニウム、マンガン、コバルト、鉛、鉄、バナジウムなどである。特に好ましい例としては、オクテン酸コバルト、ナフテン酸コバルトが挙げられる。錯体の例としては、アセチルアセトンの錯体がよく知られており、コバルトアセチルアセトネート、マンガンアセチルアセトネートなどが挙げられる。
この(F)成分は(A)成分と(B)成分の総量に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%の範囲で用いられ、有機過酸化物の作用を促進する働きを有する。(F)成分の使用量が0.01重量%未満では、かかる促進効果が不足する傾向があり、一方、10重量%を超えてもそのような促進効果の一層の向上を示さない。
【0030】
本発明の樹脂組成物およびパテ塗料には、必要に応じて顔料、染料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、流動性調整剤、揺変性付与剤、可塑剤、ワックス等を添加することができる。なお、着色用顔料の例としては、チタン白、ベンガラ、アニリンブラック、カーボンブラック、シアニンブルー、マンガンブルー、鉄黒、クロムエロー、クロムグリーン、マピコエロー等が挙げられる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。なお、下記例中の部および%は、それぞれ重量部および重量%を意味する。
実施例1
攪拌機、ガス導入管、温度計および冷却器を備えた1リットルの四つ口フラスコにエピービス型エポキシ樹脂Ep−828(油化シェルエポキシ(株)商品名、エポキシ当量185)550部、アリルグリシジルエーテル50部、メタクリル酸293部、ハイドロキノン0.2部およびジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライド2部を入れ、酸素を吹き込みながら100℃で10時間加熱し、酸価10の不飽和エステル(I)を得た。この不飽和エステル(I)をジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート(日立化成工業(株)製、FA−512M、以下同じ)1340部に溶解し、粘度0.7(Pa・s)の樹脂組成物(I)を得た。
【0032】
実施例2
実施例1と同じ装置を用いて、エピービス型エポキシ樹脂Ep−828を342部、アリルグリシジルエーテルを20部、ダイマー酸(ハリマ化成(株)製、ハリダイマー#200)を290部およびジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライドを2部入れ、120℃で2時間攪拌しながら加熱し、酸価3の反応物を得た。一旦80℃まで冷却し、続いてメタクリル酸172部およびハイドロキノン0.2部を添加し、再度100℃で10時間加熱した。その結果、酸価10の不飽和エステル(II)を得た。この不飽和エステル(II)をジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート1920部に溶解し、粘度0.8(Pa・s)の樹脂組成物(II)を得た。
【0033】
実施例3、4
実施例1と同じ装置を用いて、ポリプロピレングリコール(三洋化成工業(株)製、サンニックスPP−400)270部および無水コハク酸129部を入れ、120℃で3時間加熱しエステル化した。続いてエピービス型エポキシ樹脂Ep−828を425部、アリルグリシジルエーテルを38.7部およびジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライドを2部添加し、120℃で2時間加熱し、酸価3の反応物を得た。一旦80℃まで冷却し、続いてメタクリル酸100部およびハイドロキノン0.2部を添加し、再度110℃で6時間加熱した。その結果、酸価10の不飽和エステル(III)を得た。この不飽和エステル(III)490部をジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート1140部に溶解し、粘度0.9(Pa・s)の樹脂組成物(III)を得た。また、不飽和エステル(III)490部をジシクロペンテニルオキシプロピルメタクリレート1140部に溶解し、粘度0.85(Pa・s)の樹脂組成物(IV)を得た。
【0034】
比較例1
実施例1と同じ装置を用いて、ジエチレングリコール355部、ネオペンチルグリコール522部、無水マレイン酸648部、アマニ油脂肪酸(ヨウ素価170)277部、ハイドロキノン0.2部およびジブチル錫オキサイド(エステル反応促進触媒)0.5部および循環用キシロール40部を入れ、窒素ガスを吹き込みながら190℃で9時間加熱し、酸価24の反応物を得た。ついで170℃に冷却し、窒素ガス注入量を多くして、釜内のキシロールを2時間かけて除去し、酸価18の不飽和エステル(IV)を得た。この不飽和エステル(IV)1500部をスチレン1000部に溶解し、粘度0.65(Pa・s)の樹脂組成物(V)を得た。
【0035】
比較例2
実施例1と同じ装置を用いて、エピ−ビス型エポキシ樹脂Ep−828(エポキシ当量185)を453部、Ep−1001(エポキシ当量475)を1136部、メタクリル酸を411部、ハイドロキノンを0.2部およびジメチルドデシルベンジルアンモニウムクロライドを2部入れ、酸素を吹き込みながら110℃で10時間加熱し、酸価11の不飽和エステル(V)を得た。この不飽和エステル(V)をジシクロペンテニルオキシエチルメタクリレート4700部に溶解し、粘度0.75(Pa・s)の樹脂組成物(VI)を得た。
【0036】
<試験例>
実施例1〜4および比較例1〜2で得られた樹脂組成物(I)〜(VI)の特性(低臭気性および引火点)およびこれらの樹脂組成物を用いて作製したパテ塗膜の特性(乾燥性、研磨性、付着性および耐湿性)を下記のようにして調べ、その結果を表2に示す。
【0037】
1.樹脂組成物の特性
(1)匂い感度(低臭気性)
内容量20リットルの密閉容器に吸気管および排気管を有する臭いセンサーを取り付けて、各実施例および比較例で製造した樹脂組成物(I)〜(VI)5gを該容器の底部に放置し、90分後の匂い感度値を測定した。センサーとしては、新コスモス電機(株)製ナオイセンサーXP329型を用いた。
センサーの匂い感度値は、値が大きい程、強い匂いを示している。
(2)引火点
樹脂組成物(I)〜(IV)および(VI)については、クリーブランド開放式引火点測定器、また樹脂組成物(V)については、セタ密閉式引火点測定器を用い、危険物の試験および性状に関する省令(平成元年自治省令第1号)第4条に準拠して測定した。
【0038】
2.パテ塗膜特性
(1)パテ塗料配合
表1に示す配合の材料をそれぞれ300ml丸缶に採取し、高速デゾルバーで15分間攪拌して、均一に分散させた。
【0039】
【表1】
Figure 0003791072
【0040】
(2)試験板の調整
試験板として鉄板(日本テストパネル工業(株)製、SPCC−SB)、亜鉛処理板(日本テストパネル工業(株)製、SPG−C)および電気亜鉛処理板(新日本製鉄(株)製、シルバーアロイ)を用い、表面を耐水ペーパー#150で軽く研磨した。
(3)試験片の作製
(1)で作製したそれぞれの塗料に55%メチルエチルケトンパーオキサイドを2%添加し、これを(2)で調整した各試験板上に2mm厚にパテ付けした。
【0041】
(4)塗膜性能の測定
実施例1〜4および比較例1〜3の樹脂組成物を用いて得たパテ塗料について下記に示す塗膜性能を試験し、その結果を表3に示した。
i)乾燥性:鉄板上へパテ付け後、常温(20℃)で経時ごとに表面を耐水ペーパー#150を用いて指で軽く研磨し、研磨可能となる時間(分)を測定した。
ii)研磨性:鉄板上へパテ付け後、常温(20℃)で4時間放置後、耐水ペーパー#150を用いて指で研磨し、研磨のしやすさを比較し、次のようにして評価した。
○:軽く研磨しても、よくパテ塗膜が削れる。
△:パテ塗膜が削れるが、研磨がやや重く感じる。
×:研磨が重く、パテ塗膜がよく削れない。
【0042】
iii)付着性:各試験板上へパテ付け後、常温(20℃)で16時間放置し、その後120℃の乾燥機内で60分焼付け後、常温まで冷却し、中央部より90°角に折り曲げた際の折り曲げ部のパテ付着性を調べ、次のようにして評価した。
○:パテが付着している。
△:50%パテが付着している。
×:パテの付着が見られない。
【0043】
iv)耐湿性:上記の各試験板上へパテ付け後、常温(20℃)で16時間放置し、その後表面を耐水ペーパー#240、#150および#400の順に研磨し、表面を平滑にした。研磨したパテ塗膜の上に市販アクリルウレタン塗料(イサム塗料製、ハイアート)をスプレ塗布(膜厚40μ)し、常温(20℃)で30分放置後、60℃の乾燥機で60分乾燥させた。冷却後、プリスタリングボックス(RH99%、温度50℃)に48時間入れ、塗膜表面の状態(プリスター、直径が2mm程度の発泡)および90°角に折り曲げした際のパテ付着性を調べた。プリスターは下記のように評価し、パテ付着性はiii)と同様の方法で行なった。
○:ブリスターの発生なし。
△:塗膜の20%にブリスターが発生している。
×:全面にブリスターが発生している。
【0044】
V)ヒートサイクル性:各種試験板上へパテ付け後、常温(20℃)で16時間放置し、その後80℃の乾燥機に2時間加熱後、直ちに−20℃の冷凍室に2時間放置し、これを4回繰り返して塗膜の外状(クラック)を調べ、次のように評価した。
○:クラックの発生なし。
△:小さなクラックが1〜3本入っている。
×:全面にクラックが発生している。
【0045】
【表2】
Figure 0003791072
【0046】
【表3】
Figure 0003791072
【0047】
表2及び表3の結果から、本発明の樹脂組成物は、低臭気性および高引火点であるとともに、本樹脂組成物を用いたパテ塗膜は、乾燥性、研磨性、付着性、耐湿性および耐ヒートサイクル性に優れていることが示される。
【0048】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物は、低臭気性であるとともに高引火点であり、本発明の樹脂組成物を用いたパテ塗料によれば、乾燥性、研磨性、ヒートサイクル性および鋼板、特に防錆鋼板(電気亜鉛処理板)への付着性に優れ、耐久性の高い塗膜を得ることができる。
また、本発明の樹脂組成物はその空気乾燥性、付着性、靱性等を利用し、コンクリートライニング用、UV硬化塗料用樹脂として用いることも可能である。

Claims (6)

  1. (A)エポキシ樹脂60〜99当量%(対エポキシ基)およびアリルグリシジルエーテル1〜40当量%(対エポキシ基)含むエポキシド化合物に、不飽和一塩基酸を反応させて得られる不飽和エステル5〜70重量%と、(B)一般式(I)
    Figure 0003791072
    (式中、R1は、炭素原子数2〜12個のアルキレン基、または少なくとも1個の酸素原子で結合された少なくとも2個のアルキレン鎖からなり、各アルキレン鎖が少なくとも2個の炭素原子を有し、合計で4〜12個の炭素原子を有するオキサアルキレン基を意味し、R2は、水素またはメチル基を意味する)で表される化合物95〜30重量%とを含有してなる樹脂組成物。
  2. A)エポキシ樹脂60〜99当量%(対エポキシ基)およびアリルグリシジルエーテル1〜40当量%(対エポキシ基)含むエポキシド化合物に、不飽和一塩基酸および多塩基酸を反応させて得られる不飽和エステル5〜70重量%と、(B)請求項1記載の一般式(I)で表される化合物95〜30重量%とを含有してなる樹脂組成物。
  3. 前記多塩基酸が炭素数12個以上の二塩基酸を含む請求項2記載の樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物に、さらに(C)不活性な微粒子状および/または粒状の無機充填材を(A)成分と(B)成分の総量に対して30〜400重量%含有させてなるパテ塗料。
  5. 請求項4記載のパテ塗料に、さらに(D)有機過酸化物を(A)成分と(B)成分の総量に対して0.1〜10重量%含有させてなるパテ塗料。
  6. 請求項5記載のパテ塗料に、さらに(E)芳香族アミン系促進剤を(A)成分および(B)成分の総量に対して0.01〜10重量%を含有させるか、(F)多価金属塩若しくは錯体を(A)成分および(B)成分の総量に対して0.01〜10重量%含有させるか、またはこれらの両方を含有させるパテ塗料。
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