JP3785788B2 - 溶融ガラスの減圧脱泡装置 - Google Patents

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    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続的に供給される溶融ガラスから気泡を除去するための溶融ガラスの減圧脱泡装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、成形されたガラス製品の品質を向上させるために、溶融炉で溶融した溶融ガラスを成形装置で成形する前に溶融ガラス内に発生した気泡を除去する減圧脱泡装置が用いられている。このような従来の減圧脱泡装置を図6に示す。
図6に示す減圧脱泡装置110は、溶解槽120内の溶融ガラスGを減圧脱泡処理して、次の処理槽に連続的に供給するプロセスに用いられるものであって、真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウジング112内に水平に減圧脱泡槽114が設けられ、その両端部に、下方に向かって垂直に取り付けられた上昇管116および下降管118が配置されている。
【0003】
上昇管116は、下端が溶解槽120に連通する上流側ピット122の溶融ガラスG内に浸漬されており、上端が減圧脱泡槽114に連通していて、脱泡処理前の溶融ガラスGを上流側ピット122から吸引上昇させて減圧脱泡槽114に導入する。下降管118は、同様に、下端が次の処理槽(図示せず)に連通する下流側ピット124の溶融ガラスG内に浸漬されており、上端が減圧脱泡槽114に連通していて、脱泡処理後の溶融ガラスGを減圧脱泡槽114から下降させて下流側ピット124に導出する。そして、減圧ハウジング112内において、減圧脱泡槽114、上昇管116および下降管118の周囲には、これらを断熱被覆する断熱レンガなどの断熱材130が配設されている。
【0004】
減圧ハウジング112は、金属製、例えばステンレス製の筐体であり、外部から真空ポンプ(図示せず)等によって真空吸引されて内部が減圧され、内部に設けられた減圧脱泡槽114内を所定の圧力、例えば1/20〜1/3気圧に減圧して維持する。
【0005】
従来技術の減圧脱泡装置110においては、下降管118の出口温度、すなわち次の溶融ガラスの成形処理槽入口での温度が所定温度、例えば1000℃〜1300℃に制限されているので、高温、例えば1200〜1400℃の温度の溶融ガラスGを処理するように構成されているので、本出願人の出願に係る特開平2−221129号公報に開示されているように、減圧脱泡槽114、上昇管116および下降管118などのように溶融ガラスGと直接接触する溶融ガラスの流路は、通常、白金または白金ロジウムのような白金合金などの貴金属製円管で構成されている。
【0006】
ここで、これら減圧脱泡槽114、上昇管116および下降管118などの溶融ガラスの流路を白金または白金合金などの貴金属製円管で構成するのは、高温の溶融ガラスGと接触する際に、これら貴金属は溶融ガラスとの高温反応性が低く、高温の溶融ガラスと反応して溶出することによって溶融ガラスに不純物を混入させることがなく、かつ、高温での強度がある程度確保できるからである。
特に、減圧脱泡槽114を貴金属製円管で構成するのは、上記理由に加え、上述したように、減圧脱泡装置110内での溶融ガラスGの温度低下を補償し、成形処理槽入口温度を所定温度(1000℃〜1300℃)に維持するため、貴金属製円管自体に電流を流して自己発熱させ、円筒内の溶融ガラスGを均一に加熱し、溶融ガラスGの温度を所定の温度に保持するためである。
【0007】
ところで、減圧脱泡槽114を貴金属製円管で構成する際には、白金などの貴金属は非常に高価なので、肉厚を厚くすることは直ちにコストを大幅に上昇させることになり、コストおよび強度の両方の点から円管の直径には限界があり、円管の直径をあまり大きくすることはできず、そのために、減圧脱泡槽114で脱泡処理できる溶融ガラスGの流量にも限界が生じ、大流量の減圧脱泡装置を構築できないという問題があった。
【0008】
また、溶融ガラスGは、粉体の原料を溶解反応させることによって得られるので、溶解する際には、溶解槽120の温度は高い方が好ましく、また、減圧脱泡する際にも、高温では溶融ガラスGの粘度が低くなるので温度は高い方が好ましい。しかしながら、高温強度の点などから減圧脱泡槽114などに貴金属合金を用いる必要がある一方で、貴金属は高価なものであり、コストの点から円管の肉厚をあまり厚くすることはできず、白金などの貴金属を用いたとしても高温になるにしたがって強度が低下することは避けられないので、減圧脱泡装置110の入口での溶融ガラスGの温度は、上述した所定温度(1200〜1400℃)に制限されている。
【0009】
このため、減圧脱泡槽114、上昇管116および下降管118を貴金属合金よりも安価な耐火性の電鋳レンガで構成し、貴金属合金の場合と同様に溶融ガラスを連続的に減圧脱泡処理することができれば、白金などの貴金属合金を用いる場合に比べて、コストの点から使用量を制限したり、それに伴う強度低下の点から大きさを制限したりする必要性はなくなり、装置設計の自由度が飛躍的に向上し、大流量の減圧脱泡装置の構築が可能になるとともに、より高温での減圧脱泡処理も可能になるものと考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、減圧脱泡槽114を耐火性の電鋳レンガで構成すると、以下のような問題がある。すなわち、従来技術の白金などの貴金属合金を用いた減圧脱泡槽114では、貴金属製円管自体に電流を流して自己発熱させることが可能であり、この貴金属製円管自体の自己発熱によって円筒内の溶融ガラスGを均一に加熱して溶融ガラスGの温度を所定の温度に保持するための熱源として、あるいは、溶融ガラスの減圧脱泡装置の運転を開始する際に、最初に上流側ピット122から吸引上昇されて減圧脱泡槽114に導入される溶融ガラスGの温度低下するのを防止し、最悪の場合でも導入溶融ガラスGが冷却されて固化するのを防止するために、溶融ガラスGを導入する前に予め、減圧脱泡槽114、上昇管116および下降管118などを予備加熱する熱源として使用可能であったが、減圧脱泡槽114、さらには上昇管および下降管も含め、これらを耐火性の電鋳レンガで構成すると、この熱源がなくなることになる。
【0011】
ここで、減圧脱泡槽114内での溶融ガラスGの温度を上述した所定温度(1200〜1400℃)に維持することは、上流側ピット122から吸引上昇される溶融ガラスGの温度を上げ、あるいは、減圧脱泡処理する溶融ガラスGの流量を大きくして減圧脱泡槽114内の溶融ガラスGの冷却を防止することによって解消できるが、溶融ガラスGを導入する前の減圧脱泡槽114、上昇管116および下降管118の予備加熱のための熱源については、代替できるものがない。
【0012】
このため、減圧脱泡槽114内や上昇管116および下降管118内に加熱装置、例えば電気ヒータなどを設置し、溶融ガラスGの導入前の予備加熱を行うことが考えられるが、上昇管116および下降管118では、溶融ガラスGの導入後、運転中溶融ガラスGとヒータが常時直接接触することになるため、高温の溶融ガラスGとの反応性の問題など、現在簡単に解決できない問題が新たに生じたり、減圧脱泡槽114では、溶融ガラスGと電気ヒータなどが接触しない工夫が必要となるし、減圧脱泡槽114に電気ヒータなどを設置するための加工が必要となり、減圧脱泡装置110の構成が複雑化してしまうという問題が生じる。
【0013】
一方、上昇管116および下降管118の周囲に加熱装置を設けて溶融ガラスGを加熱することも考えられるが、この加熱装置では、減圧脱泡槽114自体を予備加熱する際の熱源としては適当ではなく、特に減圧脱泡槽114、さらには上昇管116および下降管118などを溶融ガラスGの温度の近傍の所定温度まで均一に予備加熱することは困難であり、さらに、断熱材130の内部に加熱装置例えば、電気ヒータのための加工をしたり、あるいは断熱材130の構造を変えたりしなければならないので、減圧脱泡装置110の構成としてシンプルなものにすることができないという問題が生じる。
【0014】
また、上昇管116および下降管118の下端にバーナを配置して、このバーナの燃焼熱で予備加熱することも考えられるが、通常のバーナの燃焼温度は1200℃程度であり、上昇管116、下降管118および減圧脱泡槽114は約1000℃程度までしか加熱できないので、予備加熱する熱源としての温度が不足し、必要な温度、例えば1350℃±50℃まで予備加熱をすることができず、さらに、上昇管116および下降管118の下端部分の温度上昇に比べ、減圧脱泡槽114の温度上昇は低く、全体の温度を所要の温度まで均一に上昇させることはできないという問題がある。
【0015】
一方、耐火性の電鋳レンガは急激な温度変化には弱く、予備加熱する際に急激な温度変化があると電鋳レンガの内部と外部との間に熱膨脹の差が生じて電鋳レンガにクラックが発生し、電鋳レンガが割れたり剥離を生じて減圧脱泡装置110の耐用期間が大幅に短縮されることになるという問題がある。
また、予備加熱する際に上述の必要な温度まで予備加熱をすることができないと、溶融ガラスGを吸引上昇させる際に溶融ガラスGが冷却して固化し、上昇管116または減圧脱泡槽114あるいは下降管118を閉塞して、減圧脱泡装置110を使用不能にするという問題を生じることになる。
【0016】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、減圧脱泡槽、上昇管および下降管などを白金などの貴金属合金よりも安価な耐火性の炉材で構成することによって、装置設計の自由度を向上させ、大流量の減圧脱泡装置の構築を可能にするとともに、より高温での減圧脱泡処理も可能にし、かつ、運転開始に際し、溶融ガラスを導入する前に減圧脱泡槽、上昇管および下降管を予め、予備加熱して、十分な温度まで温度を上昇させ、減圧脱泡槽、上昇管および下降管の溶融ガラスと接触する部分の温度を溶融ガラスGの温度に近い所要の温度まで、温度をコントロールしながら均一に上昇させることのできる溶融ガラスの減圧脱泡装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウジングと、この減圧ハウジング内に設けられ、溶融ガラスの減圧脱泡を行う減圧脱泡槽と、この減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡前の溶融ガラスを吸引上昇させて前記減圧脱泡槽に導入する上昇管と、前記減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡後の溶融ガラスを前記減圧脱泡槽から下降させて導出する下降管とを具備し、前記減圧脱泡槽、前記上昇管および前記下降管の溶融ガラスの流路が耐火性炉材で構成される溶融ガラスの減圧脱泡装置において、前記上昇管および前記下降管の下端に配置され、酸素富化濃度を変化することができる予備加熱用バーナと、前記減圧脱泡槽の上端に連通して配置される排気用煙突とを有する予備加熱装置を具備し、前記溶融ガラスの減圧脱泡装置を運転する前に、前記予備加熱装置を所定の位置に配置し、前記上昇管および前記下降管の下端に配置された前記予備加熱用バーナの酸素富化濃度を変化して燃焼温度をコントロールし、前記予備加熱用バーナの燃焼による排気を前記減圧脱泡槽の上端に連通する前記排気用煙突から排出することによって溶融ガラスの減圧脱泡装置を予備加熱することを特徴とする溶融ガラスの減圧脱泡装置を提供するものである。
また、前記排気用煙突には、排気の流れを制御するドラフトコントロール用バーナと、排気の量を制御するダンパとを有するドラフトコントロール装置を具備することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置について、添付の図面に示される好適実施例をもとに詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の定常運転時における概略断面図を示す。
図1に示すように、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置10は、溶解槽20に連通する上流側ピット22内から溶融ガラスGを減圧脱泡槽14に吸引上昇させて、減圧された減圧脱泡槽14において減圧脱泡処理を行い、図示しない次の処理槽、例えばフロートバスなどの板状の成形処理槽や瓶などの成形作業槽などに連通する下流側ピット24に連続的に供給するプロセスに用いられるもので、基本的に、減圧ハウジング12、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18からなっている。
【0020】
減圧ハウジング12は、減圧脱泡槽14を減圧する際の気密性を確保するための圧力容器として機能するものであり、本実施例では、ほぼ門型に形成されている。この減圧ハウジング12は、減圧脱泡槽14に必要とされる気密性および強度を有するものであれば、その材質、構造は特に限定されるものではないが、金属製、特にステンレス製とすることが好ましい。
減圧ハウジング12には、右上部に真空吸引して内部を減圧する吸引口12cが設けられており、図示しない真空ポンプによって真空吸引されて減圧ハウジング12の内部が減圧され、そのほぼ中央部に配置された減圧脱泡槽14内を所定の圧力、例えば、1/20〜1/3気圧に減圧して維持するように構成されている。
【0021】
減圧ハウジング12のほぼ中央部には、減圧脱泡槽14が水平に配置され、この減圧脱泡槽14の左端部には上昇管16の上端部が、減圧脱泡槽14の右端部には下降管18の上端部がそれぞれ下方に向かって垂直に連通されている。そして、上昇管16および下降管18は門型に形成された減圧ハウジング12の脚部12a,12bをそれぞれ貫通するように配設されている。
上昇管16および下降管18の下端は、それぞれ溶解槽20に連通する上流側ピット22および図示しない次の処理槽に連通する下流側ピット24の溶融ガラスG内に浸漬されている。
【0022】
減圧脱泡槽14の上部には、減圧ハウジング12を図示しない真空ポンプ等によって真空吸引することによって、減圧脱泡槽14内を所定の圧力(1/20〜1/3気圧)に減圧して維持するために、減圧ハウジング12と連通する吸引孔14a,14bが設けられている。
減圧ハウジング12と、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18との間は、断熱レンガなどの断熱材30で充填されて断熱被覆されているが、この断熱材30は、減圧脱泡槽14の真空吸引の支障とならないように、通気性を有する断熱材によって構成される。
【0023】
減圧脱泡槽14の中央の上部には、予備加熱の際に排気を外部に排出するためのドラフト管34が、断熱材30と減圧ハウジング12とを貫通して設けられている。このドラフト管34は、減圧脱泡装置10が定常運転している際には、蓋36で気密に閉じられていて、減圧ハウジング12内を所定の圧力に減圧して維持するのに支障のないように構成されている。
また、ドラフト管34を有する場合には、減圧ハウジング12に設けられた吸引口12c、減圧脱泡槽14に設けられた吸引孔14a,14bを廃止して、このドラフト管34の蓋36に吸引口(図示せず)を設けて、この吸引口から図示しない真空ポンプによる真空吸引を行って、減圧脱泡槽14内を所定の圧力に減圧して維持するようにしてもよい。
【0024】
本発明の減圧脱泡装置10においては、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18がいずれも溶融ガラスに対して耐食性のある耐火性炉材、例えば電鋳レンガで形成される。
すなわち、減圧脱泡装置10における溶融ガラスGと直接接触する溶融ガラスGの流路を上記炉材で形成することにより、従来から用いられてきた白金または白金合金製のものよりもコストが大幅に低減するので、自由な形状で、かつ自由な厚さに設計することが可能となり、減圧脱泡装置10の大容量化が実現するとともに、より高温での減圧脱泡処理も行えるようになる。また、上記炉材であれば、一般の耐火性レンガと比べ高温での耐久性に優れ、成分の溶出も最小限にすることができることから、溶融ガラスへの溶出もほとんどなく、通常の場合には無視することができる。
【0025】
従って、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18の形状は少なくとも筒状管であれば特に限定されず、その断面形状は円状または角状とすることができる。耐火性炉材を用いて減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18を構築する方法は、特に制限的ではなく、例えば小さい直方体の耐火性炉材を積み上げ、その間の目地の部分を目地材で埋めて、所定長の筒状管を形成してもよいし、円筒状もしくは角筒状に鋳込み成形した筒状の耐火性炉材を一列に積み重ねて、その間の目地の部分を目地材で埋め、所定長の筒状管を形成してもよい。
【0026】
なお、電鋳レンガで代表される高温ガラスに対する耐食性炉材としては、耐火原料を電気溶融した後所定形状に鋳込み成形する、いわゆる電鋳レンガだけに限定されず、耐火原料を加圧成形した後焼成する結合レンガもその中に含まれる。代表例としては、
ジルコニア系電鋳レンガ、例えばZB(Al2 3 −ZrO2 −SiO2 )、
アルミナ系電鋳レンガ、例えばMB(Al2 3 )、
高ジルコニア系電鋳レンガ、例えばZB−x950(ZrO2 )、
ジルコン系結合レンガ、例えばZR(ZrO2 −SiO2 )、
ジルコンアルミナ系結合レンガ、例えばZM(Al2 3 −ZrO2 −SiO2 )、
ハイアルミナ系結合レンガ、例えばCW(Al2 3 −SiO2 )、クロム系結合レンガ(Cr2 3 −Al2 3 −ZrO2 )(いずれも旭硝子(株)製)等が例示される。
なお、以下の説明では、耐食性炉材として電鋳レンガを使用した例について説明する。
【0027】
次に、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置10の定常運転時における作用を説明する。
減圧脱泡槽14は、図示しない真空ポンプによって真空吸引されて、所定の圧力、例えば1/20〜1/3気圧に減圧して維持されているので、溶融ガラスGは、上流側ピット22または下流側ピット24の液面の気圧(大気圧)と減圧ハウジング12内の気圧の差によって、上昇管16または下降管18を通って減圧脱泡槽14に吸引上昇され、サイフォンとなって、上流側ピット22と下流側ピット24における溶融ガラスGの液面の高さの差に従って下流側ピット24に流出する。
【0028】
このとき、上流側ピット22または下流側ピット24の溶融ガラスGの液面の高さと減圧脱泡槽14に吸引上昇された溶融ガラスGの液面の高さの差は、減圧脱泡槽14内の減圧された圧力によって異なるが、ほぼ、2.5m〜3.5m程度となり、減圧脱泡槽14内の溶融ガラスGの流量は、溶融ガラスGの粘度(温度)と上流側ピット22と下流側ピット24の溶融ガラスGの液面の高さの差とによって定まる。
【0029】
減圧脱泡槽14内に吸引上昇された溶融ガラスGは、減圧脱泡槽14内が1/20〜1/3気圧に減圧されているので、溶融ガラスGに含まれた気泡が容易に液面に上昇して破泡する。減圧脱泡装置10は、このようにして、溶融ガラスGから含まれている気泡を除去するものである。
もちろん、溶融ガラスGの粘度は、高温になるに従って低くなるので、溶融ガラスGが高温になるほど溶融ガラスGに含まれている気泡を除くことが容易になり、溶融ガラスGの流動性が高くなって、減圧脱泡槽14内を通過して脱泡処理される溶融ガラスGの流量も多くなる。
【0030】
このような減圧脱泡装置10を運転する際には、溶融ガラスGを減圧脱泡装置10内に導入するに先立って、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18の内面(溶融ガラスGの流路)を溶融ガラスGと同じ程度の温度、例えば1350℃±50℃に予備加熱しておかなければならない。そこで、図2に、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の予備加熱時における概略断面図を示す。
【0031】
減圧脱泡装置10を運転する前には、減圧脱泡装置10は上下流側ピット22および24に対して上昇しており、上昇管16および下降管18の下端は、上流側ピット22と下流側ピット24の溶融ガラスGの液面から離れており、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18の内部には溶融ガラスGが存在しない状態となっている。
この状態において、溶融ガラスGと同じ程度の温度まで減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18などを予備加熱する。
【0032】
図2に示すように、予備加熱のための予備加熱装置として、上昇管16および下降管18の下端に、酸素富化濃度を変化することができる予備加熱用バーナ38,40が配置されており、減圧脱泡槽14の上端に連通して排気用煙突42が配置されている。なお、予備加熱に際し、予備加熱用バーナ38および40を上下流ピット22および24に配置する場合には、上下流ピット22および24の上側の開放部分にカバー23および25を設けておくのが、効率よく予備加熱し、温度上昇させるのに好ましい。
これらの予備加熱装置は、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置10の定常運転時における概略断面図を示す図1からも明らかなように、定常運転時には配置されていないものであり、減圧脱泡装置10を運転する前の予備加熱時の減圧脱泡装置10が上昇している時のみに一時的に配置され、予備加熱のみに使用されるものである。
【0033】
予備加熱用バーナ38,40は、燃焼ガスに供給する空気の酸素富化濃度を変化することができるものであり、酸素の付加装置によって空気に酸素を付加して、酸素富化した空気としてバーナに供給するものであって、この酸素富化濃度は、酸素の付加装置において付加する酸素の量を制御することによって任意に変化することができる。予備加熱用バーナ38および40の構成については、後述する。
【0034】
通常の燃焼ガスによる燃焼の場合、通常の空気を供給するときには、燃焼温度は約1200℃程度が限度であり、酸素のみを供給するときには、約2000℃またはそれ以上に上昇する。
減圧脱泡装置10の予備加熱の場合には、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18などを溶融ガラスGの温度に近い1350℃±50℃程度に加熱することが求められるので、燃焼温度は約1500〜1600℃にする必要がある。しかしながら、前述したように、通常の空気による燃焼では、燃焼ガスの温度が1200℃程度までしか上昇しないので、減圧脱泡装置10の減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18などを1000℃までしか予備加熱することができない。このため、本発明においては、10〜20%程度の酸素を富化した空気を使用することによって燃焼温度を約1500〜1600℃まで上昇させる。
【0035】
そして、空気の供給量または酸素の付加装置による酸素の付加量を制御することによって、燃焼温度は比較的容易に制御することができるので、予備加熱の最初の段階では、酸素の付加量を少なくして燃焼温度を比較的低くし、徐々に酸素の付加量を多くして燃焼温度を上げて、減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18などに急激な温度変化を与えて、溶融ガラスGの流路となる電鋳レンガにクラックや割れが生じないように、緩やかに加熱することができる。
【0036】
減圧脱泡槽14の上端には、中央に、断熱材30および減圧ハウジング12を貫通してドラフト管34が配置されており、このドラフト管34の蓋36を取り外して、排気用煙突42が接続されている。
この排気用煙突42は、ドラフト管34の蓋36と交換して取り付けられるもので、上昇管16および下降管18の下端に配置された予備加熱用バーナ38,40によって加熱された空気の流れによって、上昇管16または下降管18および減圧脱泡槽14の内面を加熱し、排気として外部に排出するものである。
【0037】
この排気用煙突42には、煙突内の排気の温度を上昇または下降させることによって排気の流れを制御するドラフトコントロール用バーナ44およびエアノズル46と、排気の量を物理的に制御するダンパ48などのドラフトコントロール装置を有している。
ドラフトコントロール用バーナ44およびエアノズル46は、煙突内の排気の温度が上昇すると排気の流れが速くなり、排気の温度が下降すると排気の流れが遅くなることを利用して排気の流れを制御するものであり、ダンパ48は、バタフライバルブなどのように煙突内の排気が通過する断面積を変化させるものであって、煙突内を通過する排気の量を物理的に制御する。
【0038】
ところで、図3に予備加熱用バーナ38および40として用いられる酸素富化燃焼バーナの一実施例の模式図およびフローを示す。なお、本発明に用いられる酸素富化燃焼バーナはこれに限定されるわけではない。
図3に示すように、本発明の予備加熱用バーナ38(40)として用いられる酸素富化燃焼バーナ(以下、燃焼バーナとする)50は、バーナ前板52の後部中心に燃料供給部54と、後部側面に空気供給部56とを有し、バーナ前板52の前方に設けられる円筒状火口58と、火口58の中心に向かって斜め前方から酸素を噴出するように設けられた酸素吹込ノズル60とを有する。燃焼バーナ50は、後部で燃料供給部54から供給された燃料ガス、例えば都市ガス13Aなどと、空気供給部56から供給された空気とを混合して火口58から噴出させて、もしくは燃料ガスを火口の中心から空気をその周囲から噴出させて燃焼させるとともに酸素吹込ノズル60から酸素を吹き込んで燃料ガスの燃焼を促進し、燃焼ガスの温度を上げるものである。
【0039】
ここで、燃料ガスを燃焼バーナ50の燃料供給部54に供給する燃料ライン62は、図示しない燃料供給源と、燃料ガスの圧力を減圧調整する圧力調整器(ガバナー)63Fと、燃料ガスの流量を計測する燃料ガス流量計(圧力発信器)64Fと、燃料ガスの温度を計測する燃料ガス温度計66Fと、燃料ガスの流量の調整を行う燃料ガスコントロール弁68Fと、燃料ガスの圧力を計測する燃料ガス圧力計70Fと、これらを接続する配管とを有する燃料供給ライン62aと、燃料ライン62から圧力調整器63Fと流量計64Fとの間で分岐し、燃料ガスの流量調整を行う燃料ガスコントロール弁68Fと、フレキシブルホース72と、燃焼バーナ50に点火するための先端の点火トーチ74と、これらを接続する配管とを有する点火ライン62bとで構成される。図中点線で示されているように、流量計64F、温度計66F、コントロール弁68Fおよび圧力計70Fは電気的に接続され、流量計64Fや圧力計70Fおよび温度計66Fで燃料ガスの流量、圧力および温度を計測し、計測された流量、圧力および温度を用いて計算機で計算を行って、必要(または指定)流量の燃料ガスが燃料供給ライン62aに流れるように、コントロール弁68Fで燃料ガスの流量が制御される。
【0040】
また、空気を燃焼バーナ50の空気供給部56に供給する空気供給ライン76は、ファン78と、空気の流量を計測する空気流量計64Aと、空気の温度を計測する空気温度計66Aと、空気の流量調整を行う空気コントロール弁68Aと、空気の圧力を計測する空気圧力計70Aと、これらを接続する配管とで構成される。図中点線で示されているように、流量計64A、温度計66A、コントロール弁68A、圧力計70Aは電気的に接続され、流量計64Aや圧力計70Aおよび温度計66Aによって空気の流量、圧力および温度を計測し、計測された流量、圧力および温度から計算機で計算を行って、必要(または指定)流量の空気が空気供給ライン76を流れるようにコントロール弁68Aで空気の流量が制御される。
さらに、酸素富化燃焼を行うために酸素吹込ノズル60に酸素を供給する酸素供給ライン80は、図示しない酸素供給源と、酸素の圧力を減圧調整する圧力調整器63Oと、酸素の流量を計測する酸素流量計64Oと、酸素の温度を計測する酸素温度計66Oと、酸素の流量調整を行う酸素コントロール弁68Oと、酸素の圧力を計測する酸素圧力計70Oと、これらを接続する配管とで構成される。図中点線で示されているように、流量計64O、温度計66O、コントロール弁68Oおよび圧力計70Oは電気的に接続され、流量計64Oや圧力計70Oおよび温度計66Oで酸素の流量、圧力および温度を計測し、計測された流量、圧力および温度から計算機で計算して、必要(または指定)流量の酸素が酸素供給ライン80を流れるように、コントロール弁68Oで酸素の流量が制御される。
【0041】
このように構成される燃焼バーナ50においては、予め燃料ライン62の点火ライン62bの燃料ガスコントロール弁68Fを開いて点火トーチ74から燃料ガスを流出させ、点火しておく。燃料ライン62の燃料供給ライン62aから燃料ガスコントロール弁68Fによって開放され、流量調整され、燃料供給部54に供給される燃料ガスと、空気供給ライン76から空気コントロール弁68Aによって流量調整され、空気供給部56に供給される空気と、を火口58に噴出させて、先に点火されている点火ライン62bの点火トーチ74によって点火する。こうして点火された燃焼バーナ50の火口58の中心に酸素供給ライン80から酸素コントロール弁68Oによって開放され、流量調整された酸素を酸素吹出ノズル60から噴出させて、燃焼バーナ50における燃料を酸素富化燃焼させる。
このようにして、燃焼バーナ50における酸素吹ノズル60から噴出させる酸素流量を10〜20%程度の酸素を富化した空気による燃焼となるように、酸素コントロール弁68Oによって調整し、燃焼バーナ50の燃焼ガスの温度を1500〜1600℃程度に調整する。
【0042】
本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の予備加熱装置は、以上のように構成されているので、燃焼温度が制御された加熱用バーナ38,40によって加熱され、加熱された空気は、ドラフトコントロール装置によって流れが制御されて減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18の内面を加熱する。
したがって、本発明の予備加熱装置を使用することによって、所定の加熱曲線で減圧脱泡槽14、上昇管16および下降管18の内面を加熱することができ、溶融ガラスGの冷却による固化や、耐火レンガの急激な加熱による破損等を確実に防止することができる。
【0043】
以上のようにして、溶融ガラスの減圧脱泡装置を運転する際の前工程としての予備加熱が終了すると、減圧脱泡装置10の運転は、次の手順で行われる。
先ず、予備加熱用バーナ38,40を停止し、カバー23および25を取り外した後、予備加熱用バーナ38,40を上昇管16および下降管18の下端の位置から取り除く。
同時にあるいはやや遅れて、排気用煙突42内のドラフトコントロール装置による排気の制御を停止し、ドラフト管34から排気用煙突42を取り外して、ドラフト管34に蓋36をする。
これらの作業は、予備加熱された高温の雰囲気の中で行われるので、自動操作によって自動的に行われることが好ましい。
【0044】
続いて、減圧脱泡装置10を下降して、上昇管16および下降管18を上流側ピット22および下流側ピット24の溶融ガラスGに浸漬する。
次に、図示しない真空ポンプを運転して真空吸引し、減圧ハウジング12(減圧脱泡槽14)内を減圧する。
このとき、上流側ピット22および下流側ピット24には、所定の温度の溶融ガラスGが満たされていなければならない。このために、上流側ピット22と下流側ピット24は一時的に連通されて、溶解槽20からの溶融ガラスGが同時に双方のピット22,24に流入するようにすることが好ましい。
【0045】
真空ポンプによる真空吸引によって、減圧ハウジング12(減圧脱泡槽14)内が所定の圧力まで減圧されると、溶融ガラスGは減圧脱泡槽14の所定の高さまで吸引上昇し、溶融ガラスGから気泡が液面に上昇し、破泡して減圧脱泡処理が開始され、減圧脱泡装置10の定常運転に移行する。そして、減圧脱泡処理された溶融ガラスGが下流側ピット24に連続的に供給される。
【0046】
図1および図2に示す本発明の減圧脱泡装置10は、溶融ガラスGと直接接触するすべての部分、すなわち上昇管16、減圧脱泡槽14および下降管18のすべてを電鋳レンガで構成しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、図4に示す減圧脱泡装置82のように、一部を貴金属などで構成してもよい。
図4に示す減圧脱泡装置82は、図1および図2に示す減圧脱泡装置10において上昇管16および下降管18の下端にそれぞれ延長管26,28を設け、上昇管16および下降管18が高温の溶融ガラスGに浸漬される部分のみを白金または白金合金などの貴金属合金製の延長管26,28としたものである。
【0047】
上昇管16、下降管18または延長管26,28が高温の溶融ガラスGに浸漬される部分は、その内外面が高温の溶融ガラスGに浸漬されているので、内面のみが、溶融ガラスGのみと接触している他の部分よりも高温の溶融ガラスと反応しやすくなり、電鋳レンガが高温の溶融ガラスと反応して溶解し、溶融ガラスG中に溶出して不純物として混入しやすくなる。
【0048】
したがって、高品質のガラス製品を製造するプロセスにおいては、わずかでも電鋳レンガが溶融ガラスG中に溶出することは好ましくないので、図4の実施例のように、貴金属合金製の延長管26,28を使用して電鋳レンガが溶融ガラスG中に溶出することを防止することが好ましいが、通常のガラス製品においては、電鋳レンガがわずかに溶融ガラスG中に溶出しても製品に格別の支障が生じないことが多いので、このような場合には、図1の実施例のように、上昇管16および下降管18を直接溶融ガラスGに浸漬させて、装置設計の自由度と、コストの低減を図ることが好ましい。
【0049】
また、図1および2ならびに図に示す実施例においては、減圧脱泡装置10および82自体に温度低下した溶融ガラスGの加熱装置を備えていないものであるが、本発明はこれに限定されず、装置内に加熱装置を備えたものであってもよい。
例えば、図5に示す減圧脱泡装置84のように、減圧ハウジング12内の上昇管16および下降管18の外周に加熱装置、例えば電気ヒータ86などを巻回するよう設けてもよい。
【0050】
前述したように、減圧脱泡装置内を流れる溶融ガラスGの流量を多くすることにより、溶融ガラスG自体の潜熱も大きくなるので、減圧脱泡装置内、すなわち上昇管16、減圧脱泡槽14および下降管18において溶融ガラスGの温度が低下しても、その温度低下は小さく、溶融ガラスGの温度が、下降管18の出口で、前述した所要の温度以下になることはないが、溶融ガラスGの流量が小さくなると、その潜熱も小さくなるので、下降管18の出口温度が上記所要温度より低くなることがある。このように溶融ガラスGの流量が小さい場合には、図5のようにヒータ86を上昇管16および下降管18などに設けておくのが好ましい。
【0051】
以上、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、連続的に供給される溶融ガラスから気泡を除去するための溶融ガラスの減圧脱泡装置において、高温の溶融ガラスに対して十分な耐久性を確保しつつ、コストを大幅に低減でき、ひいては装置の大容量化、減圧脱泡処理温度の高温化などを図ることが可能である。
従って、大流量の溶融ガラスの減圧脱泡処理を高効率で行う用途に極めて好適である。
【0053】
また、本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の予備加熱装置は、以上のように構成されているので、燃焼温度が制御された加熱用バーナによって加熱され、加熱された空気は、ドラフトコントロール装置によって流れが制御されて減圧脱泡槽、上昇管および下降管の内面を加熱する。
したがって、本発明の予備加熱装置を使用することによって、所定の加熱曲線で減圧脱泡槽、上昇管および下降管の内面を加熱することができ、溶融ガラスの冷却による固化や、電鋳レンガの急激な加熱による破損等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る溶融ガラスの減圧脱泡装置の一実施例の定常運転時における概略断面図である。
【図2】 図1に示す溶融ガラスの減圧脱泡装置の予備加熱時における概略断面図である。
【図3】 図2に示す減圧脱泡装置に用いられる予備加熱用バーナの一実施例およびそのフローの概略を示すフローシートである。
【図4】 本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の他の実施例の予備加熱時における概略断面図を示す。
【図5】 本発明の溶融ガラスの減圧脱泡装置の他の実施例の予備加熱時における概略断面図を示す。
【図6】 従来技術の減圧脱泡装置の一例を示す概略断面図を示す。
【符号の説明】
10,82,84,110 減圧脱泡装置
12,112 減圧ハウジング
12a,12b 脚部
12c 吸引口
14,114 減圧脱泡槽
14a,14b 吸引孔
16,116 上昇管
18,118 下降管
20,120 溶解槽
22,122 上流側ピット
23,25 カバー
24,124 下流側ピット
26,28 延長管
30,130 断熱材
34 ドラフト管
36 蓋
38,40 予備加熱用バーナ
42 排気用煙突
44 ドラフトコントロール用バーナ
46 エアノズル
48 ダンパ
50 酸素富化燃焼バーナ
52 バーナ前板
54 燃料供給部
56 空気供給部
58 火口
60 酸素吹込ノズル
62 燃料ライン
62a 燃料供給ライン
62b 点火ライン
63F,63O 圧力調整器(ガバナー)
64F,64A,64O 流量計(圧力発信器)
66F,66A,66O 温度計
68F,68A,68O コントロール弁
70F,70A,70O 圧力計
72 フレキシブルホース
74 点火トーチ
76 空気供給ライン
78 ファン
80 酸素供給ライン
86 加熱装置
G 溶融ガラス

Claims (2)

  1. 真空吸引されて内部が減圧される減圧ハウジングと、この減圧ハウジング内に設けられ、溶融ガラスの減圧脱泡を行う減圧脱泡槽と、この減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡前の溶融ガラスを吸引上昇させて前記減圧脱泡槽に導入する上昇管と、前記減圧脱泡槽に連通して設けられ、減圧脱泡後の溶融ガラスを前記減圧脱泡槽から下降させて導出する下降管とを具備し、前記減圧脱泡槽、前記上昇管および前記下降管の溶融ガラスの流路が耐火性炉材で構成される溶融ガラスの減圧脱泡装置において、
    前記上昇管および前記下降管の下端に配置され、酸素富化濃度を変化することができる予備加熱用バーナと、
    前記減圧脱泡槽の上端に連通して配置される排気用煙突とを有する予備加熱装置を具備し、
    前記溶融ガラスの減圧脱泡装置を運転する前に、前記予備加熱装置を所定の位置に配置し、前記上昇管および前記下降管の下端に配置された前記予備加熱用バーナの酸素富化濃度を変化して燃焼温度をコントロールし、前記予備加熱用バーナの燃焼による排気を前記減圧脱泡槽の上端に連通する前記排気用煙突から排出することによって溶融ガラスの減圧脱泡装置を予備加熱することを特徴とする溶融ガラスの減圧脱泡装置。
  2. 前記排気用煙突には、排気の流れを制御するドラフトコントロール用バーナと、排気の量を制御するダンパとを有するドラフトコントロール装置を具備することを特徴とする請求項1に記載の溶融ガラスの減圧脱泡装置。
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