JP3783904B2 - 過給機付エンジンの冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は過給機付エンジンの冷却装置に係り、特にエンジンソーク時の過給機の焼き付きを確実に防止し得る過給機付エンジンの冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンにおいては、過給機(「ターボチャージャ」あるいは単に「ターボ」ともいう)が配設されているものがある。過給機は、エンジンの排気ガスによってタービンを回転させ、このタービンに同軸に配設させるコンプレッサによってエンジンに吸気を加圧供給している。
【0003】
また、前記エンジンには、エンジンを冷却するメイン冷却系が設けられているとともに、例えば過給機を冷却するサブ冷却系が前記メイン冷却系に対して並設されている。
【0004】
前記過給機付エンジンの冷却装置としては、特公平2−52091号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるターボチャージャ付内燃機関の冷却装置は、エンジン停止後においてもベアリング部の冷却を可能にするとともに、ターボチャージャの設置位置の自由度を上昇し、エンジン冷却系への冷却水の補給を容易にし、またターボチャージャ暖機性の促進及び冷却ポンプの負荷の低減を図っている。
【0005】
また、特公平6−3143号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるターボチャージャ付内燃機関の冷却装置は、エンジンのウォータポンプと、エンジンに形成されたウォータジャケットと、ラジエータとの間においてエンジン冷却水循環回路を形成するとともに、ウォータジャケットから分岐して連通されたターボチャージャのウォータジャケットと、ターボチャージャより高い位置で、且つラジエータ上部のエアー抜き部より高い位置に水面が設定された注水タンクと、ウォータポンプとの間においてターボチャージャ冷却水循環回路を形成した冷却装置において、注水タンク内の上部に空気室を設け、ターボチャージャのウォータジャケットの冷却水出口に接続される冷却水出口管の先端を、空気室に連通させるとともに、注水タンクの底部で水面下に開口する冷却水出口とウォータポンプの吸入側との間を冷却水戻り管によって連通させ、注水タンクの水面より上で開口するエアー抜き通路の出口開口部に、タンク内方向のみに開口する一方向弁を備え、一方向弁を介してエアー抜き通路に、ラジエータ頂部のエアー抜き部に接続されているエアー抜き管を連通し、エンジン停止時にターボチャージャのウォータジャケットで発生した水蒸気の移動をスムーズとするとともに、発生水蒸気によってターボチャージャ冷却水循環回路における冷却水の循環を促進させている。
【0006】
更に、実公平8−2434号公報に開示されるものがある。この公報に開示される内燃機関用過給機の冷却装置は、過給機の軸受部を覆うハウジングを、ラジエータの冷却水液面よりも高位置に配設し、ハウジング内の冷却水通路に冷却水を導いて軸受部を冷却するようにした内燃機関用過給機の冷却装置において、ハウジング内の冷却水通路とウォータポンプの吐出側若しくはシリンダブロックとを冷却水供給通路により連通させるとともに、冷却水通路とウォータポンプの吸込側若しくはラジエータとをリターン通路により連通させ、過給機の冷却水通路に連通する過給機用リザーブタンクをハウジングより高位置に配設して介装し、且つ過給機用リザーブタンクとラジエータ用リザーブタンクとを過給機用キャップを介して連通させ、過給機用キャップに、過給機用リザーブタンク内圧力が所定値以上になると過給機用リザーブタンク内の圧力をラジエータ用リザーブタンクに逃がす弁と、過給機用リザーブタンク内圧力が所定値以下になるとラジエータ用リザーブタンクから過給機用リザーブタンクに冷却水を導く弁とを設け、過給機のハウジングがラジエータの冷却水液面よりも高い位置にあるときにもハウジング内に冷却水を導入できるとともに、冷却効率を向上させている。
【0007】
更にまた、実開平6−76622号公報に開示されるものがある。この公報に開示される内燃機関用過給機の冷却装置は、過給機の軸受部を覆うセンタハウジングを、ラジエータの冷却水面よりも高位置に配設し、ラジエータが介装された機関冷却水循環系を循環する冷却水の一部をセンタハウジング内の冷却水通路に導いて軸受部を冷却水ようにし、センタハウジング内の冷却水通路と連通するリザーバタンクをセンタハウジングより高位置に配置して設け、リザーバタンクと加圧キャップを介してラジエータに連通するとともに、リザーバタンクを機関冷却水循環系のウォータポンプ吸込口と連通させ、加圧キャップには、リザーバタンク内圧力が所定圧力以上になると開弁してリザーバタンク内圧力をラジエータ側に逃がす弁を設けてなる内燃機関用過給機の冷却装置において、加圧キャップの弁の開弁圧力を0.7kg/cm2 以下とし、機関停止直後の過給機のセンタハウジング内の温度上昇を抑制している。
【0008】
なお、過給機付エンジンの冷却装置に関する公報としては、実開平6−37531号公報や実開平7−4841号公報に開示されるものもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の過給機付エンジンの冷却装置においては、図11及び図12に示す如く、エンジン102のシリンダヘッド106に装着されるサーモケース118と過給機112とを1本のホース126にて連絡するものがある。
【0010】
そしてこのとき、ホース126は、図11に示す如く、排気マニホルド114の前側部位に配設されており、最短距離で配管できるとともに、高低差も生じないという利点があるが、この配管においては、レイアウト上、排気マニホルド114の前側部位に障害物が何もないことが大前提条件となっている。
【0011】
しかし、一般的には、排気マニホルド114の前側部位に障害物があるため、排気マニホルド114の前側部位にホース126を配設できないものであり、改善が望まれていた。
【0012】
上述の不具合を解消する方策として、図13及び図14に示す如く、エンジン202のシリンダヘッド206に装着されるサーモケース218と過給機212とを連絡するホース226途中に中間パイプ242を組み込んだものがある。
【0013】
そして、図13に示す如く、この中間パイプ242によって排気マニホルド214の上方を迂回する配管構造としている。
【0014】
このとき、配管上、高低差が生ずることとなり、エンジンソーク時に過給機212内にてエア(水蒸気)が発生し、このエア(水蒸気)が前記中間パイプ242に溜まる。
【0015】
この結果、過給機用サブ冷却系において、エアロックが惹起されることとなり、過給機内に冷却水が十分に供給されなくなって、過給機の焼き付きが発生するという不都合がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、過給機付エンジンを冷却するメイン冷却系とこのメイン冷却系に並設した過給機用サブ冷却系とを有し、サブ冷却系に過給機を冷却する冷却配管を設け、この冷却配管を介してシリンダヘッドの側方に装着したサーモケースとシリンダヘッドの前面に配設される排気マニホルドの下部に配設される過給機とこの過給機より下方に配設されるオイルクーラとウォータポンプとを連絡し、前記冷却配管途中の最上方位置には冷却水を一時的に貯留するタンクを設けた過給機付エンジンの冷却装置において、前記タンクはタンク本体部とこのタンク本体部と前記サーモケースとを連絡する入口側パイプと前記タンク本体部と前記過給機とを連絡する出口側パイプとを備え、前記タンク本体部を排気マニホルド上側部位であってシリンダヘッドカバーの前面部位に配設し、前記タンク本体部にエア抜き用の開口部とこの開口部を閉塞するドレインボルトを設け、前記出口側パイプを前記排気マニホルドの前方に配設したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、エンジンソーク時には、過給機にて発生したエア(水蒸気)がタンク内の冷却水を過給機側に押し出し、過給機の焼き付きを確実に防止している。
【0018】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0019】
図1〜図7はこの発明の実施例を示すものである。図1において、2は過給機付エンジン(以下、単に「エンジン」という)である。
【0020】
このエンジン2は、シリンダブロック4と、このシリンダブロック4の上面に装着されるシリンダヘッド6と、シリンダヘッド6の上面に装着されるシリンダヘッドカバー8と、前記シリンダブロック4の下面に装着されるオイルパン10とを有している。
【0021】
そして、前記エンジン2には過給機(「ターボチャージャ」あるいは単に「ターボ」ともいう)12が配設されている。
【0022】
このとき、過給機12は、図1に示す如く、前記エンジン2の前面において、排気マニホルド14の下部に配設される。
【0023】
また、前記エンジン2には、このエンジン2を冷却する図示しないメイン冷却系が設けられているとともに、このメイン冷却系に対して過給機用サブ冷却系が並設されている。
【0024】
過給機用サブ冷却系には、前記過給機12を冷却する冷却配管16が設けられている。この冷却配管16を介して、図1及び図2に示す如く、シリンダヘッド6の側方に装着したサーモケース18と、シリンダヘッド6の前面に配設される排気マニホルド14の下部に配設される過給機12と、この過給機12より下方に配設されるオイルクーラ20と、ウォータポンプ22とを連絡している。
【0025】
このとき、前記サーモケース18と過給機12とは冷却水通路24の一部を形成するホース26によって連絡されている。
【0026】
前記サーモケース18は、図5に示す如く、内部にサーモスタット28を有し、このサーモスタット28の開弁時にサーモケース18内の冷却水を図示しないラジエータ側に流している。
【0027】
そしてこのとき、前記過給機12の取付位置よりも上方に位置する前記冷却配管16途中の最上方位置には、冷却水を一時的に貯留するタンク30を設け、前記タンク30はタンク本体部30−1とこのタンク本体部30−1と前記サーモケース18とを連絡する入口側パイプである入口側第1パイプ30−2と前記タンク本体部30−1と前記過給機12とを連絡する出口側パイプである出口側第2パイプ30−3とを備え、前記タンク本体部30−1を排気マニホルド14上側部位であってシリンダヘッドカバー8の前面部位に配設し、前記タンク本体部30−1にエア抜き用の開口部32とこの開口部32を閉塞するドレインボルト34を設け、前記出口側パイプである出口側第2パイプ30−3を前記排気マニホルド14の前方に配設した構成とする。
【0028】
詳述すれば、前記サーモケース18と過給機12とは、冷却配管16の一部を構成するホース26によって連絡されており、図1及び図4に示す如く、このホース26途中において、過給機12の取付位置よりも上方に位置する部位に前記タンク30を設ける。
【0029】
このとき、前記ホース26を、図4に示す如く、サーモケース18側に連絡する上流側第1ホース26−1と、過給機12側に連絡する下流側第2ホース26−2とに分割し、これらの第1、第2ホース26−1、26−2間に前記タンク30を位置させる。
【0030】
また、前記タンク30は、最終的には冷却配管16の最上方位置に配設されることとなるとともに、前記タンク本体部30−1にエア抜き用の開口部32を有している。
【0031】
そして、前記タンク30は、約40ccの冷却水を貯留可能で且つ円筒部材の両端を閉塞した中空円柱状のタンク本体部30−1と、このタンク本体部30−1に連結される前記冷却配管16の一部を構成する入口側パイプである入口側第1パイプ30−2と、前記タンク本体部30−1に連結される冷却配管16の一部を構成する出口側パイプである出口側第2パイプ30−3とを有するとともに、過給機12側に位置する出口側第2パイプ30−3を前記タンク本体部30−1の最下方位置に連絡して設ける。
【0032】
つまり、前記タンク30のタンク本体部30−1において、図3に示す如く、上部にエア抜き用の前記開口部32を形成し、この開口部32をドレンボルト34にて閉塞する。
【0033】
また、前記タンク30は、タンク本体部30−1の入口側端部(図3において右側)の上部位置に連絡すべく入口側第1パイプ30−2を装着するとともに、タンク本体部30−1の出口側端部(図3において左側)の下部位置に連絡すべく出口側第2パイプ30−3を装着している。
【0034】
なお、符号36は、前記タンク30をシリンダヘッドカバー8に取り付けるために、タンク本体部30−1に装着される取付腕部である。
【0035】
次に作用について説明する。
【0036】
前記タンク30内に予め40cc程の冷却水を貯留させておき、図5に示す如く、エンジン2を作動させる。
【0037】
そして、エンジン停止後のエンジンソーク時(エア発生中)に、図6に示す如く、過給機12内で発生したエア(水蒸気)が、下流側第2ホース26−2と出口側第2パイプ30−3とを介して、タンク30内に押し出され、このエア(水蒸気)によってタンク30のタンク本体部30−1内の冷却水が過給機12側に押し出され、冷却水が過給機12に供給される。
【0038】
このとき、前記タンク30のタンク本体部30−1内の冷却水がエア(水蒸気)によって過給機12に供給されることとなり、過給機12の焼き付きが防止される。
【0039】
また、エンジンソーク時(エア発生終了)には、図6に示す如く、タンク30のタンク本体部30−1内にエア(水蒸気)が溜められる。
【0040】
更に、前記タンク30のタンク本体部30−1内に溜められたエア(水蒸気)は、エンジン2が始動して冷却水が循環することとなると、図示しないラジエータキャップやリザーバタンクから排出される。
【0041】
更にまた、前記タンク30のタンク本体部30−1上部に設けたエア抜き用の開口部32及びドレンボルト34は、冷却水の交換作業を行う場合に使用されるものであり、このドレンボルト34を緩めることにより、タンク30のタンク本体部30−1内にエアが溜まるのを回避し、規定量の冷却水が入るようにしている。
【0042】
これにより、エンジンソーク時に、過給機12にて発生したエア(水蒸気)がタンク30のタンク本体部30−1内の冷却水を過給機12側に押し出すこととなり、過給機12の焼き付きを確実に防止し得て、実用上有利である。
【0043】
また、前記タンク30を冷却配管16の最上方位置に配設するとともに、前記タンク本体部30−1にエア抜き用の開口部32を有していることにより、タンク30のエア抜きを確実且つ容易に行うことができ、規定量の冷却水を入れることができるとともに、構成が簡略であり、製作も容易で、コストを低廉に維持し得る。
【0044】
更に、前記タンク30のタンク本体部30−1に連絡する入口側第1パイプ30−2と出口側第2パイプ30−3とにおいて、過給機12側に位置する出口側第2パイプ30−3をタンク本体部30−1の最下方位置に連絡して設けたことにより、タンク30内の冷却水が過給機12へ効率良く流れることとなり、タンク30内に貯留される約40ccの冷却水を余すことなく、効率的に使用できるものである。
【0045】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0046】
例えば、この発明の実施例においては、過給機12の取付位置よりも上方に位置する冷却配管16途中に、冷却水を一時的に貯留するタンク30を設けるとともに、このタンク30のタンク本体部30−1を約40ccの冷却水を貯留可能な円筒部材の両端を閉塞した中空円柱状に構成したが、図8に示す如く、タンク42上面の上流側の高さ位置を大とするとともに、上流側から下流側に向かってタンク42上面の高さ位置を漸次小とする形状のタンク本体部42−1を設け、高さ位置の大なる上流側部位にエア抜き用の開口部44を設ける構成(SG1)とすることもできる。
【0047】
さすれば、タンク42の貯留量を増加させることができ、多量の冷却水を過給機側に供給することができ、過給機の焼き付きを確実に防止し得るとともに、高さ位置の大なる上流側部位にエア抜き用の開口部44が設けられており、タンク42のエア抜きをより一層確実且つ容易に行うことができるものである。しかも、エンジンソーク時に、過給機にて発生したエア(水蒸気)がタンク42の上流側部位に集められることとなり、エアが出口用第2パイプ30−3から離間し、エアによって円滑に冷却水が押し出されることとなり、実用上有利である。
【0048】
また、この発明の実施例においては、唯一のタンクを設ける構成としたが、複数個、例えば2個の第1、第2タンク52、54を設ける構成(SG2)とすることもできる。
【0049】
すなわち、冷却配管16途中に所定容量の第1、第2タンク52、54を配設する際に、図9に示す如く、第1タンク52の上流側に入口側第1パイプ30−2を接続し、この第1タンク52よりも高さ位置を小とした第2タンク54を第1タンク52よりも下流側に配設し、第1タンク52の最下方位置と第2タンク54の上流側とを接続パイプ56によって接続して設け、第2タンク54の下流側且つ最下方位置には出口用第2パイプ30−3を接続して設けるものである。
【0050】
さすれば、第1、第2タンク52、54に一時的に貯留される冷却水を過給機側に供給することができ、過給機の焼き付きを確実に防止し得るとともに、所定容量のタンクの個数によって冷却水の貯留量を容易に増減させることができ、過給機付エンジンの大きさに応じて任意に設定変更が可能であり、実用上有利である。
【0051】
更に、この発明の実施例においては、冷却配管途中にタンクを配設する際に水平状態に配設しているが、図10に示す如く、下流側の高さ位置よりも上流側の高さ位置を大とすべく所定角度αだけ傾斜させてタンク62を配設する構成(SG3)とすることも可能である。
【0052】
さすれば、エンジンソーク時に、過給機にて発生したエア(水蒸気)がタンク62の上流側部位に集められることとなり、エアが出口用第2パイプ30−3から離間し、エアによって円滑に冷却水が過給機側へ押し出されることとなり、過給機の焼き付き防止に寄与し得る。また、タンクを傾斜させて配設するのみであることにより、設定変更等が不要であり、容易に実現し得るものである。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、過給機付エンジンを冷却するメイン冷却系とこのメイン冷却系に並設した過給機用サブ冷却系とを有し、サブ冷却系に過給機を冷却する冷却配管を設け、この冷却配管を介してシリンダヘッドの側方に装着したサーモケースとシリンダヘッドの前面に配設される排気マニホルドの下部に配設される過給機とこの過給機より下方に配設されるオイルクーラとウォータポンプとを連絡し、冷却配管途中の最上方位置には冷却水を一時的に貯留するタンクを設けた過給機付エンジンの冷却装置において、タンクはタンク本体部とこのタンク本体部とサーモケースとを連絡する入口側パイプとタンク本体部と過給機とを連絡する出口側パイプとを備え、タンク本体部を排気マニホルド上側部位であってシリンダヘッドカバーの前面部位に配設し、タンク本体部にエア抜き用の開口部とこの開口部を閉塞するドレインボルトを設け、出口側パイプを排気マニホルドの前方に配設したので、エンジンソーク時に、過給機にて発生したエア(水蒸気)がタンク内の冷却水を過給機側に押し出すこととなり、過給機の焼き付きを確実に防止し得て、実用上有利である。また、前記タンクを冷却配管の最上方位置に配設するとともに、前記タンク本体部にエア抜き用の開口部を有していることにより、タンクのエア抜き時に確実且つ容易に行うことができ、しかも規定量の冷却水を入れることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を示す過給機付エンジンの正面図である。
【図2】 エンジン作動時の冷却水の流れ方向を示す過給機付エンジンの概略正面図である。
【図3】 タンクの拡大図である。
【図4】 冷却配管の概略組付斜視図である。
【図5】 エンジン作動時のタンク内部の冷却水の状態を示す過給機付エンジンの概略拡大正面図である。
【図6】 エンジンソーク時(エア発生中)のタンク内部の冷却水の状態を示す過給機付エンジンの概略拡大正面図である。
【図7】 エンジンソーク時(エア発生終了)のタンク内部の冷却水の状態を示す過給機付エンジンの概略拡大正面図である。
【図8】 この発明の他の第1実施例を示すタンクの拡大図である。
【図9】 この発明の他の第2実施例を示すタンクの拡大図である。
【図10】 この発明の他の第3実施例を示すタンクの拡大図である。
【図11】 この発明の第1の従来技術を示す過給機付エンジンの正面図である。
【図12】 冷却配管の概略組付斜視図である。
【図13】 この発明の第2の従来技術を示す過給機付エンジンの正面図である。
【図14】 冷却配管の概略組付斜視図である。
【符号の説明】
2 過給機付エンジン
4 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
8 シリンダヘッドカバー
10 オイルパン
12 過給機
14 排気マニホルド
16 冷却配管
18 サーモケース
20 オイルクーラ
22 ウォータポンプ
24 冷却水通路
26 ホース
26−1 上流側第1ホース
26−2 下流側第2ホース
28 サーモスタット
30 タンク
30−1 タンク本体部
30−2 入口側第1パイプ
30−3 出口側第2パイプ
32 エア抜き用の開口部
34 ドレンボルト
36 取付腕部
Claims (2)
- 過給機付エンジンを冷却するメイン冷却系とこのメイン冷却系に並設した過給機用サブ冷却系とを有し、サブ冷却系に過給機を冷却する冷却配管を設け、この冷却配管を介してシリンダヘッドの側方に装着したサーモケースとシリンダヘッドの前面に配設される排気マニホルドの下部に配設される過給機とこの過給機より下方に配設されるオイルクーラとウォータポンプとを連絡し、前記冷却配管途中の最上方位置には冷却水を一時的に貯留するタンクを設けた過給機付エンジンの冷却装置において、前記タンクはタンク本体部とこのタンク本体部と前記サーモケースとを連絡する入口側パイプと前記タンク本体部と前記過給機とを連絡する出口側パイプとを備え、前記タンク本体部を排気マニホルド上側部位であってシリンダヘッドカバーの前面部位に配設し、前記タンク本体部にエア抜き用の開口部とこの開口部を閉塞するドレインボルトを設け、前記出口側パイプを前記排気マニホルドの前方に配設したことを特徴とする過給機付エンジンの冷却装置。
- 前記入口側パイプを前記タンクのタンク本体部の入口側端部の上部位置に連絡するとともに、前記出口側パイプを前記タンクのタンク本体部の出口側端部の下部位置に連絡した請求項1に記載の過給機付エンジンの冷却装置。
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