JP3779520B2 - ジアゾ感光紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はジアゾ感光紙に関し、さらに詳しくは、生保存性に優れ、しかも良好な地合を有する画像部を与えることのできる中性紙を支持体としたジアゾ感光紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ジアゾ感光紙は、一般に、ロジンサイズ剤等でサイジングされた紙面PHが2〜5の酸性紙からなる支持体上に、ジアゾ化合物、カップリング成分及び各種助剤を含有した感光層を形成してなるものである。
ところが、近年、高コスト、入手の困難性等のため、ジアゾ感光紙の支持体として用いる上質紙や複写印刷用紙の主流は、アルキルケテンダイマーやアルケニル無水コハク酸等の中性サイズ剤によりサイジングされた紙面PH6〜9の中性紙が占めるようになってきた。
今や、炭酸カルシウム等を填料とする中性紙市場の趨勢は無視することができない状況である。
しかしながら、中性紙を支持体としたジアゾ感光紙にあっては、通常、中性紙は炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン等を填料として含むため、そのアルカリ性により、保存中にプレカップリングが徐々に進行して、好ましくない着色が発生し、かつ画像部の均一性、滑らかさ、緻密性(以下、地合という)が悪化して、実用に供するにはきわめて不十分なものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の不都合を解消し、生保存性に優れ、しかも良好な地合を有する画像部を与えることのできる中性紙を支持体としたジアゾ感光紙を提供することをその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、感光層及びバック層に着目して鋭意検討を重ねた結果、感光層に水溶性加工澱粉を含有させることによって、生保存性に優れ、しかも良好な地合を有する画像部を与えることのできる中性紙を支持体としたジアゾ感光紙が得られるということを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明によれば、紙面PHが6以上である中性紙からなる支持体に感光層を形成したジアゾ感光紙であって、該感光層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジアゾ感光紙及び紙面PHが6以上である中性紙からなる支持体に感光層を形成し、該感光層を形成した支持体の反対面にバック層を形成したジアゾ感光紙であって、該バック層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジアゾ感光紙が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明に支持体として用いられる中性紙は、LBKP、NBKP等の化学パルプ、サイズ剤、填料を主材とし、その他の抄紙助剤を必要に応じて用いて常法により抄造される。
パルプ材としては、機械パルプや古紙パルプを併用してもよく、また、これらを主材とするものであってもよい。
得られた中性紙は、その紙面PHが6以上となっている(冷水等で抽出したときの中性紙のPHは7〜9である)。
【0006】
本発明においては、省資源による地球環境保護を企図し、再生原料の活用の観点から、この中性紙は、古紙を原料とする再生パルプを50%以上を含有するパルプから抄造されたものであることが望ましい。
ここに古紙としては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。
さらに、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱紙、感圧紙等の熱紙、感圧紙などのプリンター用紙、及びPPC用紙等のOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等の塗被紙、又は上質紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカートン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙等も使用され、印字、複写、印刷、非印刷を問わない。
【0007】
本発明に支持体として用いられる中性紙は、下記水溶性加工澱粉が含有されたものが好ましい。
水溶性加工澱粉の含有量は、重量基準で通常、中性紙に対し、0.2〜5%、好ましくは、0.5〜2%である。
【0008】
本発明は、この紙面PHが6以上である中性紙からなる支持体に感光層を形成したジアゾ感光紙である。
感光層は、ジアゾ化合物及びカップラーを主成分としてなるものである。
ジアゾ化合物は、一般式ArN2+-・(式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を示し、ArN2+はジアゾニウムカチオンを示し、X-・は酸アニオンを示す)で表される化合物であり、例えば、4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−N,N−ジエチルアニリン、4−ジアゾ−N,N−メチルヒドロキシエチルアニリン、4−ジアゾフェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−オキシエチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリジン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペリジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メチルシベンゾイルアミノ)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−クロルベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−メチルシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−トルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−クロルフェニルメルカプト)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−トルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(2'−トルイルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキシ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メトキシフェノキシ)−2,5−ジエトキシベンゼンなどの塩化物の塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化錫等の複塩及び上記ジアゾの硫酸、ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸などの無機酸の塩等が挙げられる。
【0009】
カップラーは、ジアゾ化合物とカップリングして色素を形成するものであり、カルボニル基の隣にメチレン基(活性メチレン基)を有する化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導体等が用いられる。
具体的には、例えば、レゾルシン、フロログルシン、2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エタノールアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N−ジメチルアミノモルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニルナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジスルホン酸ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタレン−4−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、ベンゾイルアセトアニリド、3−ヒドロキシシアノアセトアニリド、パラスルホアセトアニリド、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−アニリノ−5−ピラゾロン、2,4−ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエン、1,3−ビス−(ピバロイルアセトアミノメチル)ベンゼン等を挙げることができる。酵素分解澱粉、酸化澱粉、ヒドロキシエチル澱粉、カチオン澱粉、リン酸澱これらのカップラーは単独で用いてもよく、任意の色相を得るために、2種以上を併用してもよい。
【0010】
本発明は、このように、紙面PHが6以上である中性紙からなる支持体に感光層を形成したジアゾ感光紙であって、該感光層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジアゾ感光紙である。
ここに用いる水溶性加工澱粉としては、酵素分解澱粉、酸化澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉、カチオン澱粉、リン酸澱粉、酢酸澱粉が挙げられる。
酵素分解澱粉とは、生澱粉をα−アミラーゼによって分解、変性した澱粉をいう。
酸化澱粉とは、生澱粉を酸化剤によって酸化、変性した澱粉をいう。
ヒドロキシアルキル澱粉とは、生澱粉とアルキレンオキシドとの反応によって得られる澱粉をいう。
カチオン澱粉とは、澱粉分子中に1、2、3級アルキルアミン又は4級アンモニウム塩を導入し、陽性に荷電した澱粉をいう。
リン酸澱粉とは、生澱粉にオルトリン酸又はポリリン酸と尿素を混合して加熱し、変性(エステル化)した澱粉をいう。
酢酸澱粉とは、生澱粉に酢酸を混合し、変性(エステル化)した澱粉をいう。
【0011】
これら水溶性加工澱粉は、重量基準で2%以上の水溶解度を有しており、2%未満の低い水溶解度を有する加工澱粉では、塗工液の液粘度を上昇させ、安定性を低下させて十分な成膜性が得られないため、好ましくない。
本発明においては、これら水溶性加工澱粉の中から選ばれた少なくとも1種が使用される。
この水溶性加工澱粉の含有量は、重量基準で感光層に対し、通常は0.2〜10%、好ましくは、2〜5%である。
水溶性加工澱粉の含有量が0.2%未満では、ジアゾ感光紙保存時のプレカップリング防止効果が低くなることがあり、10%を越えたとしても、増量に見合うプレカップリング防止効果は期待できない。
【0012】
本発明にあつては、上記成分の他に、通常のジアゾ感光紙に用いられる各種の添加物、例えば、保存性向上剤として、ナフタレン−モノスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、スルホサリチル酸等の芳香族スルフォン酸塩等の金属塩が使用できる。
また、画像濃度補強剤として、コロイダルシリカ、無定形シリカ微粉末等も使用できる。
さらに、現像促進剤として、クリコール類、グリコールエーテル類等の多価アルコール及びその誘導体が、溶解剤として、カフェイン、ティオフェリン、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類等が、酸安定剤として、クエン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロリン酸等が使用できる。
その他、サポニンを少量添加することもできる。
なお、支持体表面にジアゾ複写材料のカール等を調節するためにバックコート層が設けられる場合には、その材料としては従来公知のものが適用可能である。
【0013】
また、本発明によれば、感光層を形成した支持体の反対面にバック層を形成したジアゾ感光紙が提供される。
そして、本発明は、このバック層中に、水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジアゾ感光紙である。
水溶性加工澱粉は、上記感光層に用いられるものと同じである。
バック層に対し、使用する水溶性加工澱粉の量は、重量基準で通常は、0.2〜10%、好ましくは2〜5%である。
【0014】
本発明においては、感光層が、プレコート層を介して形成されたものであることが好ましい。
このプレコート層は、結着剤及び無機又は有機微粒子からなるものである。
結着剤としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デンプン及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂を挙げることができる。
無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が、有機微粒子としては、スチレン樹脂粒子、尿素−ホルマリン縮合物樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子等が挙げられる。
プレコート層における組成は、プレコート層に対し、重量基準で通常は、結着剤0.5〜10%、微粒子0.5〜5%、好ましくは、結着剤1.5〜4%、微粒子1〜4%である。
【0015】
上記のように本発明においては、感光層又はバック層に水溶性加工澱粉を含有させることによって、これらの層が耐水性及び耐アルカリのバリア層として機能し、支持体中の炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン等のジアゾ複写層への影響を軽減するものである。
【0016】
本発明のジアゾ感光紙においては、感光層が、カルシウム、アルミニウム又は亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物及び酸を含有したものであることが望ましく、さらに、バック層が、カルシウム、アルミニウム又は亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物及び酸を含有したものであることが望ましい。
感光層及びバック層に、カルシウム、アルミニウム、亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物を含有させることにより、支持体から浸透、拡散されるアルカリ性の影響を低減させ、支持体として中性紙を使用したときの欠点を解消するからである。
カルシウム、アルミニウム、亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物としては、例えば、硫酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、塩化カルシウム、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等が挙げられる。
このカルシウム、アルミニウム、亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物の使用量は、重量基準で感光層又はバック層に対し、通常は、0.5〜5%、好ましくは、2〜3%である。
【0017】
酸としては、水溶性でかつ不揮発性の酸であればいずれも使用でき、例えば、無機酸として硫酸、ホウ酸が、有機酸としてクエン酸、酒石酸、リンゴ酸等が挙げられる。
酸の使用量は、通常は、0.1〜5.0g/m2、好ましくは、0.2〜2.0g/m2である。
【0018】
このようにして作製された本発明のジアゾ感光紙は、アンモニアガスを使用した乾式現像法、アルカリ性有機溶剤を使用した半乾式現像法(ジアゾ感光紙への塗布量が5g/m2以下と微量な現像法)等により顕像化される。
【0019】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これら実施例によって本発明はなんら限定されるものではない。
なお、「部」、「%」とあるのは、いずれも重量基準である。
また、使用した中性紙は公知の方法で抄造し、表面サイズもコンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプレス等の公知の方法で処理された中性紙である。
【0020】
実施例1
中性紙(パルプはLBKP100%使用、紙面PH6.8)に、下記の組成からなるプレコート層液をエアーナイフにて塗布、乾燥し、付着量1.2g/m2のプレコート層を形成した。
〔プレコート層液組成〕
微粉シリカ 3部
ポリ酢酸ビニルエマルジョン(昭和高分子社製50%) 5部
ポリビニルアルコール水溶液(20%) 2部
水 90部
このプレコート層の上に、下記の組成からなるジアゾ感光層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.6g/m2の感光層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔感光層液組成〕
4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホリン
塩化物・1/2塩化亜鉛 1部
2,ヒドロキシ−3,ナフトエ酸
モルホリノプロピルアミド 1部
リンゴ酸 1.5部
酸化澱粉(ホーネン社製、SP−1) 1部
カフェイン 0.5部
メチルアルコール 1部
サポニン 0.1部
水 98部
【0021】
実施例2
中性紙(パルプはLBKP30%使用,模造古紙パルプ70%使用、紙面PH6.4)に、実施例1と同様の組成のプレコート層液をエアーナイフにて塗布、乾燥し、付着量1.2g/m2のプレコート層を形成した。
このプレコ−ト層の上に、実施例1の感光液組成から酸化澱粉を除外した感光層液をエア−ナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.6g/m2の感光層を形成した。
さらに、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
酸化澱粉(ホーネン社製、SP−1) 2部
水 100部
【0022】
実施例3
実施例2の感光層液組成のリンゴ酸を酒石酸に代え、酸化澱粉(日澱化学社製ペトロコート)2部追加した以外は、実施例2と同様にしてジアゾ感光紙を得た

【0023】
実施例4
実施例1の感光層液組成に硫酸アルミニウムを2部追加した以外は、実施例1と同様にしてジアゾ感光紙を得た
【0024】
実施例5
実施例4で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
塩化亜鉛 4部
水 100部
【0025】
実施例6
実施例4で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
酒石酸 4部
水 100部
【0026】
実施例7
実施例4で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
塩化亜鉛 3部
酒石酸 3部
水 100部
【0027】
実施例8
実施例2の感光層液組成に、塩化カルシウムを2部追加した以外は、実施例2と同様にしてでジアゾ感光紙を得た。
【0028】
実施例9
実施例8で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
硫酸アルミニウム 4部
水 100部
【0029】
実施例10
実施例8で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
ホウ酸 4部
水 100部
【0030】
実施例11
実施例4で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
硫酸アルミニウム 3部
ホウ酸 3部
水 100部
【0031】
実施例12
実施例3の感光層液組成に、硫酸アルミニウムを2部追加した以外は、実施例2と同様にしてジアゾ感光紙を得た。
【0032】
実施例13
実施例12で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
塩化カルシウム 4部
水 100部
【0033】
実施例14
実施例12で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
硫酸 4部
水 100部
【0034】
実施例15
実施例12で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
塩化カルシウム 3部
硫酸 3部
水 100部
【0035】
比較例1
実施例1の感光層液の酸化澱粉を除外した以外は、実施例1と同様にしてジアゾ感光紙を得た。
【0036】
比較例2
実施例2のバック層を外した以外は、実施例2と同様にしてジアゾ感光紙を得た。
【0037】
比較例3
比較例1で得られた感光紙に、下記の組成からなるバック層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量0.2g/m2のバック層を形成してジアゾ感光紙を得た。
〔バック層液組成〕
エチレングリコール 4部
水 100部
【0038】
〔評価〕
このようにして得たジアゾ感光紙に、原図を重ねてジアゾ複写機(リコ−社製SD−730)で露光、現像ところ、青色画像が得られた。
得られた画像濃度の評価を、反射濃度計(マクベス濃度計RD914型)で測定して行った。
また、得られたジアゾ感光紙を、現像したサンプルの画像部の均一性、滑らかさ、緻密性(地合)を視認して比較評価した。
地合の評価 5段階評価とした。ランク5が最良で、数値が下がるにしたがい地合は低下するものである。
さらに、生保存性を試験するため、各サンプルを50℃で5日間放置して強制劣化させた後、取り出し、上記複写機で全面露光して地肌部の濃度を上記反射濃度計で測定した。
結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
Figure 0003779520
表1から、本発明のジアゾ感光紙は、地合及び保存性が良好であるのに対し、従来技術に基づく比較例のジアゾ感光紙は、地合に劣る上、地肌部の保存性が著く劣る(カブリが大きい)ことが分かる。
本発明のジアゾ感光紙は、支持体として紙面PHが6.0以上の中性紙を用いたにもかかわらず、生保存性に優れ、画像部の地合も良好なものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、生保存性に優れ、しかも良好な地合を有する画像部を与えることのできる中性紙を支持体としたジアゾ感光紙が提供され、ジアゾ感光紙の設計、製造分野に寄与するところは多大である。

Claims (7)

  1. 紙面PHが6以上である中性紙からなる支持体に感光層を形成したジアゾ感光紙であって、該感光層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジアゾ感光紙。
  2. 紙面PHが6以上である中性紙からなる支持体に感光層を形成し、該感光層を形成した支持体の反対面にバック層を形成したジアゾ感光紙でであって、該バック層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジアゾ感光紙。
  3. 中性紙が、水溶性加工澱粉を含有したものである請求項1又は2に記載のジアゾ感光紙。
  4. 感光層が、プレコート層を介して形成されたものである請求項1〜3のいずれかに記載のジアゾ感光紙。
  5. 感光層が、カルシウム、アルミニウム又は亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物及び酸を含有したものである請求項1〜4のいずれかに記載のジアゾ感光紙。
  6. バック層が、カルシウム、アルミニウム又は亜鉛の硫酸塩もしくは塩化物及び酸を含有したものである請求項3〜5のいずれかに記載のジアゾ感光紙。
  7. 中性紙が、古紙を原料とする再生パルプを50%以上を含有するパルプから抄造されたものである請求項1〜6のいずれかに記載のジアゾ感光紙。
JP2000065987A 2000-03-10 2000-03-10 ジアゾ感光紙 Expired - Fee Related JP3779520B2 (ja)

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