JP2001255629A - ジアゾ複写材料 - Google Patents

ジアゾ複写材料

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JP2001255629A
JP2001255629A JP2000065982A JP2000065982A JP2001255629A JP 2001255629 A JP2001255629 A JP 2001255629A JP 2000065982 A JP2000065982 A JP 2000065982A JP 2000065982 A JP2000065982 A JP 2000065982A JP 2001255629 A JP2001255629 A JP 2001255629A
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Takeo Hirabayashi
猛男 平林
Yasuyuki Hosoki
靖之 細木
Kazuo Matsuda
和雄 松田
Kazunori Umehara
和則 梅原
Tsutomu Matsuda
勉 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な感光層を形成することができ、地合に
優れ、しかも長期間にわたって良質の画像を維持するこ
とのできるジアゾ複写材料を提供すること。 【解決手段】 支持体上に、プレコート層を介して、ジ
アゾ化合物及びカップラーからなる感光層を形成したジ
アゾ複写材料であって、該プレコート層に水溶性加工澱
粉を含有させたことを特徴とするジアゾ複写材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジアゾ複写材料に関
し、さらに詳しくは、均一な感光層を形成することがで
き、画像の均一性、滑らかさ及び緻密性(以下、地合と
いう)に優れ、しかも長期間にわたって良質の画像を維
持することのできるジアゾ複写材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ複写材料は、一般に、上質紙、中
質紙等からなる支持体上に、プレコート層を形成し、そ
の上にジアゾ化合物とカップラーとを主剤とする感光層
を形成してなるものである。プレコート層は、支持体へ
の感光層形成液の浸透を防止すると共に、支持体表面を
平滑にし、感光層形成液の均一な塗布と画像濃度、鮮明
度等を向上させることを企図して形成されるものであ
る。このプレコート層の材料としては、ポリビニルアル
コール、ゼラチン、生澱粉(コーンスターチ、タピオカ
スターチ、ポテトスターチ等)のような水溶性物質や、
ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステルのような疎水
性樹脂が用いられている。しかしながら、前者の水溶性
物質は、塗布液の増粘度化が生じ、使用量が限定される
と共に、ジアゾ感光層形成液の浸透が不均一になり、得
られる画像はムラが多くなるという欠点があった。ま
た、生澱粉の場合は、溶解度が低く、また、粘度が大幅
に上昇するために、実用に供されるようなものではなか
った。後者の疎水性樹脂の場合には、得られるジアゾ複
写材料のアゾ染料は、光や空気により酸化分解が促進さ
れ、その結果、複写物の画像部の退色が著しく、画像濃
度が低下して画像色調が変化し、コピーが見難いものと
るという欠点を有していた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、このよう
な従来の欠点を克服し、均一な感光層を形成することが
でき、地合に優れ、しかも長期間にわたって良質の画像
を維持することのできるジアゾ複写材料を提供すること
をその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、プレコート層に着目して鋭意検討を
重ねた結果、プレコート層に特定の澱粉を含有させるこ
とによって、均一な感光層を形成することができ、地合
に優れ、しかも長期間にわたって良質の画像を維持する
ことのできるジアゾ複写材料とすることができるという
ことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに
到った。すなわち、本発明によれば、支持体上に、プレ
コート層を介して、ジアゾ化合物及びカップラーからな
る感光層を形成したジアゾ複写材料であって、該プレコ
ート層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とする
ジアゾ複写材料が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に、プレコー
ト層を介して、ジアゾ化合物及びカップラーからなる感
光層を形成したジアゾ複写材料であって、該プレコート
層に水溶性加工澱粉を含有させたことを特徴とするジア
ゾ複写材料である。支持体としては、上質紙、中質紙の
印刷用紙、塗工印刷用紙、情報用紙等を挙げることがで
き、その他、プラスチックフィルムや合成紙等も使用で
きる。
【0006】本発明においては、この支持体上にプレコ
ート層が形成され、このプレコート層に水溶性加工澱粉
を含有させたことを特徴とするものである。プレコート
層は、画像補強剤としての無定形多孔質シリカ、カオリ
ン、タルク等、滑剤としてのポリエチレンワックス、カ
ルナバロウ等、その他の添加剤としての尿素、チオ尿
素、着色染料を主材とする層である。水溶性加工澱粉と
しては、酵素分解澱粉、酸化澱粉、ヒドロキシアルキル
澱粉、カチオン澱粉、リン酸澱粉又は酢酸澱粉を好まし
いものとして挙げることができる。ここに、酵素分解澱
粉とは、生澱粉をα−アミラーゼによって分解、変性し
た澱粉をいう。酸化澱粉とは、生澱粉を酸化剤によって
酸化、変性した澱粉をいう。ヒドロキシアルキル澱粉と
は、生澱粉とアルキレンオキシドとの反応によって得ら
れる澱粉をいう。カチオン澱粉とは、澱粉分子中に1、
2、3級アルキルアミン又は4級アンモニウム塩を導入
し、陽性に荷電した澱粉をいう。リン酸澱粉とは、生澱
粉にオルトリン酸又はポリリン酸と尿素とを混合し加熱
して変性(エステル化)した澱粉をいう。酢酸澱粉と
は、生澱粉に酢酸を混合し加熱して変性(エステル化)
した澱粉をいう。これら水溶性加工澱粉は、その水に対
する溶解度が、重量基準で3%以上であり、5%水溶液
の粘度が100mPa's以下であるものが好適であ
る。
【0007】また、プレコート層は、次の(A)、
(B)、(C)のいずれかを含有するものがより好まし
い。 (A)水溶性加工澱粉及び無定形多孔質シリカ。 (B)水溶性加工澱粉並びにポリ酢酸ビニル、ポリアク
リル酸エステル、スチレン−アクリル酸エステル共重合
体及び塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体から選
ばれた少なくとも1種(以下、疎水性樹脂という)。 (C)水溶性加工澱粉、無定形多孔質シリカ及び疎水性
樹脂。 水溶性加工澱粉に対し、生澱粉(コーンスターチ、タピ
オカスターチ、ポテトスターチ、ライススターチ等)
は、水に対する溶解度が低く、また粘度がきわめて高い
ため、液が糊状化したり、十分な成膜性が得られないた
め、本発明には使用し得ないものである。
【0008】無定形多孔質シリカとしては、一般にホワ
イトカ−ボンと指称される粉末シリカやコロイダルシリ
カ等が挙げられる。
【0009】プレコート層に対する水溶性加工澱粉の配
合量は、重量基準で通常は、1〜5%、好ましくは、2
〜4%である。また、上記(A)の場合、プレコート層
に対する水溶性加工澱粉の配合量は、重量基準で通常
は、1〜10%、好ましくは、2〜5%であり、無定形
多孔質シリカの配合量は、通常は、0.1〜10%、好
ましくは、0.5〜5%である。上記(B)の場合、プ
レコート層に対する水溶性加工澱粉の配合量は、重量基
準で通常は、0.1〜5%、好ましくは、0.5〜2%
であり、疎水性樹脂の配合量は、通常は、0.1〜10
%、好ましくは、0.5〜5%である。上記(C)の場
合、プレコート層に対する水溶性加工澱粉の配合量は、
重量基準で通常は、0.1〜5%、好ましくは、0.5
〜2%であり、無定形多孔質シリカの配合量は、通常
は、0.1〜10%、好ましくは、0.5〜5%であ
り、疎水性樹脂の配合量は、通常は、0.1〜10%、
好ましくは、0.5〜5%である。
【0010】プレコート層の塗工量は、乾燥後、0.5
〜4.0g/m2の範囲とすることが望ましい。塗工量
が0.5g/m2未満では、支持体を均一に被覆するこ
とができず、ジアゾ感光層の浸透ムラが生じ、地合を低
下させることがある。また、4.0g/m2を超える場
合は、ジアゾ感光液のプレコート層への浸透が増加する
ため、感光液の浸透ムラが発生すると共に、感度の低下
を引き起こすことがある。プレコート層には、一般のジ
アゾ複写材料で使用されているポリエチレン系ワワック
ス、カルナバロウ等の滑剤や着色剤、その他の助剤を適
宜、配合してもよい。
【0011】次いで、このプレコート層上に、公知の手
段で感光層が形成されジアゾ複写材料が得られる。感光
層は、ジアゾ化合物とカップラーとを主材とするもので
ある。本発明で使用されるジアゾ化合物は、一般式Ar
2+-(式中、Arは置換もしくは無置換の芳香族炭
化水素基を示し、、ArN2+はジアゾニウムカチオンを
示し、X-は酸アニオンを示す。)で表される化合物で
ある。ジアゾ化合物としては、例えば、4−ジアゾ−
N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−ジアゾ−N,N−メチルヒドロキシ
エチルアニリン、4−ジアゾフェニルモルホリン、4−
ジアゾ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,
5−ジメトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,
5−ジエトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,
5−ジプロポキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシフェニルモルホリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−エチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N,N−ジブチ
ルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベ
ンジル−N−オキシエチルアニリン、4−ジアゾ−2,
5−ジブトキシフェニルピペラジン、4−ジアゾ−2,
5−ジエトキシフェニルピロリジン、4−ジアゾ−2,
5−ジプロポキシフェニルピペリジン、4−ジアゾ−
2,5−ジエトキシ−N,N−ジメチルアニリン、4−
ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4'−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジ
エトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−メチルシ
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジプロポキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−(3'−クロルベンゾイルアミノ)−
2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジブトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−メチルシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−フェニルメルカプト−2,5−ジプロポキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(4'−トルイルメルカプト)−
2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'
−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−ジブトキシ
ベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'−クロルフェニルメ
ルカプト)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(3'−トルイルメルカプト)−2,5−ジエト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3'−メトキシフェ
ニルメルカプト)−2,5−ジプロポキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(2'−トルイルメルカプト)−2,5
−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキシ−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4'
−メトキシフェノキシ)−2,5−ジエトキシベンゼン
などの塩化物の塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化錫等の
複塩、および前記ジアゾの硫酸、ヘキサフルオロリン
酸、4フッ化ホウ素酸などの無機酸の塩等を挙げること
ができる。
【0012】カップラーは、ジアゾ化合物とカップリン
グして色素を形成するもので、カルボニル基の隣に活性
メチレン基を有する化合物フェノール誘導体、ナフトー
ル誘導体等を挙げることができる。例えば、レゾルシ
ン、フロログルシン、2,3−ジヒドロキシナフタレン
−6−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸モルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−
3−ナフトエ酸エタノールアミド、2−ヒドロキシ−3
−ナフトエ酸−N,N−ジメチルアミノモルホリノプロ
ピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸オクチル
アミド、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプ
ロピルアミド、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,
3−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−
6−スルファニルナフタレン、2,7−ジヒドロキシナ
フタレン−3,6−ジスルホン酸ナトリウム、2,3−
ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸、1−ヒドロ
キシナフタレン−4−スルホン酸ナトリウム、2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、ベンゾイルアセトア
ニリド、3−ヒドロキシシアノアセトアニリド、パラス
ルホアセトアニリド、1−フェニル−3−メチル−5−
ピラゾロン、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)
−3−アニリノ−5−ピラゾロン、2,4−ビス−(ベ
ンゾイルアセトアミノ)トルエン、1,3−ビス−(ピ
バロイルアセトアミノメチル)ベンゼン等が挙げられ
る。これらのカップラーは単独で用いてもよく、2種以
上を用いて任意の色相を得ることもできる。
【0013】本発明においては、上記の発色成分の他
に、通常のジアゾ感光層に用いられる各種添加物、保存
性向上剤、画像濃度補強剤、現像促進剤、溶解剤、酸安
定剤等を用いてもよい。保存性向上剤としては、ナフタ
レン−モノスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスル
ホン酸ナトリウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリ
ウム、スルホサリチル酸等の芳香族スルフォン酸塩、硫
酸カドミウム、硫酸マグネシウム、塩化カドミウム、塩
化亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム等の金属塩を、画
像濃度補強剤としては、コロイダルシリカ、無定形シリ
カ微粉末等を、現像促進剤としては、グリコール類、グ
リコールエーテル類等の多価アルコール及びその誘導体
等を、溶解剤としては、カフェイン、テオフィリンやエ
タノール、イソプロパノール等のアルコール類等を、酸
安定剤としては、クエン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、
ホウ酸、リン酸、ピロリン酸等を挙げることができる。
その他にサポニンを少量添加することもできる。なお、
支持体裏面に、ジアゾ複写材料のカール等を調節するた
めに、バックコート層を形成することができ、この場
合、公知の材料を用いることができる。
【0014】このようにして作製された本発明のジアゾ
複写材料は、アンモニアガスを使用した乾式現像法、ア
ルカリ性有機溶剤を使用した半乾式現像法(ジアゾ複写
材料への塗布量が5g/m2以下と微量な現像法)等に
より顕像化される。
【0015】
〔感光層液組成〕
4-ジメチルアミノベンゼンジアゾニウムクロライド ・1/2塩化亜鉛 0.5部 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルフォン酸ソーダ 2部 クエン酸 1.5部 チオ尿素 3部 ジエチレングリコール 2部 塩化亜鉛 3部 サポニン 0.1部 コロイダルシリカ 1部 水 87部
【0016】実施例2 実施例1と同様の原紙上に、下記組成からなるプレコー
ト層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着量3.
0g/m2のプレコート層を形成した。 〔プレコート層液組成〕 酸化澱粉(ホーネン社製SP−1) 3部 無定形シリカ粉末(シオノギ製FPS) 2部 このプレコート層の上に、実施例1の感光層液からコロ
イダルシリカを除外した以外は実施例1同様にして、塗
布、乾燥し、付着量0.6g/m2の感光層を形成して
ジアゾ複写材料を得た。
【0017】実施例3 下記組成からなるプレコート層を実施例1と同様にして
塗布、乾燥し、付着量1.7g/m2のプレコート層を
形成した。 〔プレコート層液組成〕 酸化澱粉(日澱化学社製ペトロコート) 2部 塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 4部 (日信化学社製、50%固形分) このプレコート層上に、実施例1と同様の感光層液をエ
アーナイフにより塗布、乾燥し、付着量が0.6g/m
2のジアゾ複写材料を得た。
【0018】実施例4 下記組成からなるプレコート層を実施例1と同様にして
塗布、乾燥し、付着量2.5g/m2のプレコート層を
形成した。 〔プレコート層液組成〕 酸化澱粉(ホーネン製SP−1) 2部 塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 3部 (日信化学社製、50%固形分) 無定形シリカ微粉末(日本アエロジル製) 2部 このプレコート層上に、実施例2と同様の感光層液を同
様にして塗布、乾燥し、ジアゾ複写材料を得た。
【0019】実施例5 ジアゾ用白色原紙(55g/m2)上に、下記組成のプ
レコート層液をエアーナイフにより塗布、乾燥し、付着
量が2.5g/m2のプレコート層を形成した。 〔プレコート層液組成〕 酸化澱粉(敷島スターチ社製マーメイド) 1部 スチレン−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン 4部 (三井化学社製、50%固形分) 無定形シリカ微粉末(シオノギ社製FPS) 3部 このプレコート層上に、下記組成のジアゾ感光層液をエ
アーナイフにて塗布、乾燥し、付着量が0.5g/m2
のジアゾ複写材料を得た。 〔感光液組成〕 4−ジアゾ−2,5ジブトキシフェニルモルフォリン塩化物 ・1/2塩化亜鉛 1部 2−ヒドロキシナフトエ酸モルフォリノプロピルアミド 1部 酒石酸 1.5部 カフェイン 0.5部 尿素 1部 塩化亜鉛 2部 イソプロパノール 1部 サポニン 0.1部 水 92部
【0020】比較例1 プレコート層に酸化澱粉に代えてポリビニルアルコール
(倉レ社製PVA)5%液を用いた以外は実施例1と同
様にしてジアゾ複写材料を得た。
【0021】比較例2 プレコート層に無定形シリカ微粉末に代えてカオリンを
用いた以外は実施例2と同様にしてジアゾ複写材料を得
た。
【0022】比較例3 プレコート層に酸化澱粉に代えて生澱粉(ホーネン社製
コーンスターチ)を用いた以外は実施例3と同様にして
ジアゾ複写材料を得た。
【0023】比較例4 プレコート層液を下記組成とした以外は、実施例4と同
様にしてジアゾ複写材料を得た。 〔プレコート層液組成〕 ポリビニルアルコール(倉レ社製PVA205) 1.5部 ポリアクリル酸ナトリウム 3部 無定形シリカ微粉末(日本アエロジル社製) 2.0部
【0024】比較例5 プレコート層液を下記組成とした以外は、実施例5と同
様にしてジアゾ複写材料を得た。 〔プレコート層液組成〕 生澱粉(ホーネン社製ライススターチ) 1部 ポリアクリル酸エステルエマルジョン(三井化学社製50%) 4部 カオリン 3部
【0025】〔評価〕このようにして得られたジアゾ感
光紙に原図を重ねてジアゾ複写機で露光、現像したとこ
ろ青色画像が得られた。実施例1〜4と比較例1〜4
は、リコー社製SM−1500複写機を、実施例5と比
較例5は、リコー社製SD−730複写機を使用した。
得られた画像濃度の評価は、反射濃度計(マクベス濃度
計RD914型)で測定して行った。また、得られたジ
アゾ感光紙を現像したサンプルの画像部の地合を視認し
て評価した。地合の評価は5段階評価とし、ランク5が
最良で数値が下がるにしたがい地合は低下するものとし
た。さらに、コピーの退色性を調べるため、コピー後の
サンプルを1000Luxのケイ光灯で60日間照射し
た後、画像部と非画像部の劣化の程度を比較した。劣化
量[試験前の画像濃度−試験後の(劣化後)の画像濃
度]も算出した。結果を表1に示す。
【表1】
【0026】表1から、実施例のジアゾ複写材料は、高
濃度で地合に優れ、コピーの画像濃度の劣化が少なく、
退色性の抑制されたものとなっていることが分かる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、均一な感光層を形成す
ることができ、地合に優れ、しかも長期間にわたって良
質の画像を維持することのできるジアゾ複写材料が提供
され、複写分野に多大の寄与をなすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 和雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 梅原 和則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松田 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H123 AC00 BA00 BA43 BA45 BB00 BB06 BB16 BB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、プレコート層を介して、ジ
    アゾ化合物及びカップラーからなる感光層を形成したジ
    アゾ複写材料であって、該プレコート層に水溶性加工澱
    粉を含有させたことを特徴とするジアゾ複写材料。
  2. 【請求項2】 水溶性加工澱粉が、酵素分解澱粉、酸化
    澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉、カチオン澱粉、リン酸
    澱粉及び酢酸澱粉から選ばれた少なくとも1種である請
    求項1記載のジアゾ複写材料。
  3. 【請求項3】 プレコート層が、無定形多孔質シリカを
    含有するものである請求項1又は2に記載のジアゾ複写
    材料。
  4. 【請求項4】 プレコート層が、ポリ酢酸ビニル、ポリ
    アクリル酸エステル、スチレン−アクリル酸エステル共
    重合体及び塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体か
    ら選ばれた少なくとも1種を含有するものである請求項
    1〜3のいずれかに記載のジアゾ複写材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1769843A3 (en) * 2005-09-30 2008-12-03 Air Products and Chemicals, Inc. Use of 2,3-Dihydroxynaphthalene-6-Sulfonic Acid Salts as Dispersants

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1769843A3 (en) * 2005-09-30 2008-12-03 Air Products and Chemicals, Inc. Use of 2,3-Dihydroxynaphthalene-6-Sulfonic Acid Salts as Dispersants

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