JP3531817B2 - ジアゾ複写材料、複写方法及び複写画像形成装置 - Google Patents

ジアゾ複写材料、複写方法及び複写画像形成装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なジアゾ複写
材料、ジアゾ複写方法およびジアゾ複写画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ複写方法は、原紙上にジアゾ化合
物(感光剤)とカップリング成分(発色剤)及び必要に
より各種助剤を含有させた感光層を少なくとも設けた複
写材料に、原図を重ねて露光して、アルカリ性の下で現
像すると、ジアゾ化合物とカップリング成分とがカップ
リング反応を起し、その結果アゾ染料を生成して画像を
形成する方法で、古くから知られているものである。
【0003】したがって、酸性の下では該カップリング
反応が起きにくいので、ジアゾ化合物とカップリング成
分を共存させても安定していることになる。すなわち、
ジアゾ複写材料としては、カップリング反応が、保管時
(使用前)に起きず、画像形成時には速やかに起こっ
て、画像が形成されることが要求されている。そのため
に、保管時のカップリング反応(これを{カブリ}と呼
んでいる)を極力発生させないためには、ジアゾ複写材
料が酸性状態に保たれることが要求される。
【0004】このような理由もあって、ジアゾ複写材料
の支持体として用いられる原紙には、ロジンサイズ剤の
ような酸性サイズ剤と硫酸アルミニウムのようなサイズ
定着剤を用いて得られ、紙面pHが約2〜5の酸性紙が
従来から用いられている。
【0005】ジアゾ複写材料の支持体として用いられる
原紙については、従来諸々の改良技術の提案がなされて
きた。例えば、特開平5−29516号公報では、サイ
ズ性と撥水性を改良するためにジルコニウム化合物を担
持することが、特開平6−67343号公報では、湿潤
引っ張り強さと人体に対する安全性を改良するために特
殊なカチオン澱粉を添加することが等が提案されてい
る。これらの提案はいずれも酸性紙についてのものであ
る。
【0006】しかしながら、紙が酸性であるがためにジ
アゾ複写材料の支持体として用いると、次のような諸々
の事態が発生することが最近問題視され、その解決が急
がれているが、その提案は未だ皆無である。変色や風化
等の劣化をしやすく、その上填料として粒子径の細かい
クレーとかタルクが使用されるため、紙粉が発生しやす
く、これが複写装置内に溜まって装置自体の各種性能に
悪影響を与えるばかりでなく、得られる画像上にも付着
してしまう。また、酸性であるために、長期間画像を繰
り返し形成すると、装置を腐食し錆を発生させる原因に
もなっている。
【0007】さらに、感光層等を設けるにはコシの強さ
が必要になり、さらに耐水性を向上させるために、メラ
ミン樹脂等のような材料を塗布する等して用いられるこ
とが多く、酸性紙はジアゾ複写材料用の専用紙として製
造されてきているのが実情であるが、近年コストが高く
なっていることもあって入手が困難等の事情が発生して
いる。その上、前記のように耐水化剤のような材料が塗
布されているので、離解剤を用いてもこの材料を紙から
離解するのが難しく、従って使用済みのジアゾ複写材料
から紙を、資源として再生使用することができないこと
が問題となってきている。このような状況から、ジアゾ
複写材料用の支持体として、近年酸性紙に代わる紙の出
現が強く要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、支持
体として酸性紙に代わる紙を用いたジアゾ複写材料を提
供することである。また、本発明の別の課題は、保存時
のプレカップリングが防止され、優れた画像の均一性、
滑らかさ及び緻密性(以下、画像部の地合という)を与
えることのできるジアゾ複写材料を提供することであ
る。さらに、本発明の別の課題は、支持体である紙をリ
サイクル使用できるジアゾ複写材料を提供することであ
る。またさらに、本発明の別の課題は、ジアゾ複写材料
に用いる支持体として酸性紙に代わる紙を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、酸性紙に
代わる紙として中性紙に着目し、鋭意検討を重ねた。中
性紙とは、填料として炭酸カルシウム、カオリン、タル
ク、酸化チタンのような材料を、サイズ剤としてアルキ
ルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸のような材
料をそれぞれ用いて製造されるものである。この中性紙
の表面のpHは、約6〜9程度のアルカリ性のものであ
り、このアルカリ性が紙中に含まれる前記の填料に起因
していることは知られている。なお、紙中のpHは、約
8〜10程度である。一般的に、紙の表面pHは、紙表
面にpH指示薬を滴下しpH標準色計の色相と比較して
決定され、また、紙中のpH(抽出pH)は、紙片を細
かくちぎった状態で蒸留水で攪拌、放置後、pHメ−タ
−にて蒸留水のpHを測定し決定される。
【0010】本発明者等の調査によると、ジアゾ複写を
含む広義の画像記録技術に用いられる記録媒体におい
て、それを構成する材料として中性紙を用いることが提
案されているのは、インクジェット記録用紙に関する特
開平8−269893号公報が唯一のものである。この
公報には、中性紙に含まれる炭酸カルシウムがインク中
の染料に含まれるカルボキシル基と反応して画質を低下
させているため、その対策として填料として炭酸カルシ
ウムに代えて珪酸系材料を用いることが提案されてい
る。
【0011】本発明者等の実験では、この技術は紙面p
Hが酸性にシフトする問題が起きて、ジアゾ複写材料に
応用できないことを確認した。また、本発明者等は、酸
性紙によって引き起こしている前述の諸問題が中性紙を
用いた場合どうなるか実験によって確認した結果、次の
ように酸性紙に比べてはるかに優れていることが判っ
た。
【0012】第一に、酸性紙に比べ、変色あるいは風化
のような劣化が起こりにくい。第二に、用いる填料が、
酸性紙に用いるタルクのような材料に比べて、柔らかく
しかも粒径が小さいために紙粉が出にくく、そのため複
写機内の部品の摩耗によるトラブルが少ない。第三に、
酸性でないために、腐食性が少ない。第四に、酸性紙の
ように耐水化剤が使用されず、中性紙では中性サイズ剤
とカチオン化樹脂で耐水化(紙力増強)を図ることがで
き、離解性が妨げないために、再生使用が容易である。
【0013】次に、本発明者等は、支持体として中性紙
を用い、この上にジアゾ化合物とカップリング成分とを
主成分とする感光層を直接設けた試料を作って実験した
ところ、この試料は保存中に好ましくない着色を発生さ
せたり、形成される画像は低コントラストで、画像部の
地合が悪化することが判った。すなわち、冒頭に説明し
たように、ジアゾ複写材料が保管時にプレカップリング
反応を発生させないために酸性状態が保たれる必要があ
るが、中性紙を用いる場合それが最も難しく大きな課題
であることが本発明者等は認識した。
【0014】本発明者等は、中性紙を用いた場合に発生
するこのような不所望の要因を解析した結果、先述した
ような中性紙中に存在するアルカリ性成分がジアゾ感光
紙の安定性を阻害し、さらに該アルカリ性成分が、例え
ば保存中に吸収された水分によって感光層に移動して、
感光層中に存在するカップリング成分との間でプレカッ
プリングを徐々に起していることを確認した。
【0015】本発明者等は、このプレカップリングを防
止することについて検討を重ねた結果、アルカリ性成分
を含む紙を用いる場合には、ジアゾ複写材料中にアルカ
リ性成分をブロックする機能を有する材料(以下、アル
カリブロッキング剤という)を含有させると、紙中のア
ルカリ性成分がアルカリブロッキング剤と反応して、感
光層中のカップリング剤との反応を抑えるために、非常
に効果的であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0016】すなわち、上記課題は、本発明の(1)
「支持体としてアルカリ性成分を含む紙が用いられ、該
支持体とジアゾ化合物及びカップリング成分を主成分と
する感光層とから少なくともなり、該アルカリ性成分を
ブロックする機能を有する材料(以下、アルカリブロッ
キング剤という)を含有することを特徴とするジアゾ複
写材料」、(2)「支持体と感光層との間にプレコート
層を設けてなることを特徴とする前記第(1)項に記載
のジアゾ複写材料」、(3)「支持体の感光層側と反対
面にバックコート層を設けてなることを特徴とする前記
第(1)項または第(2)項に記載のジアゾ複写材
料」、(4)「プレコート層および/またはバックコー
ト層中にアルカリブロッキング剤を含有することを特徴
とする前記第(2)項または第(3)項に記載のジアゾ
複写材料」、(5)「感光層中にアルカリブロッキング
剤を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第
(4)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、(6)
「感光層上にアルカリブロッキング剤を含有するオーバ
ーコート層を設けることを特徴とする前記第(1)項乃
至第(5)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、
(7)「アルカリブロッキング剤が疎水性樹脂あるいは
親水性樹脂の少なくとも一種であることを特徴とする前
記第(1)項乃至第(6)項の何れか1に記載のジアゾ
複写材料」、(8)「アルカリブロッキング剤が酸性物
質であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)
項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、(9)「酸性
物質がバックコート層中に含有することを特徴とする前
記第(3)項乃至第(8)項の何れか1に記載のジアゾ
複写材料」、(10)「疎水性樹脂あるいは親水性樹脂
の少なくとも一種がプレコート層中に含有されることを
特徴とする前記第(2)項乃至第(7)項の何れか1に
記載のジアゾ複写材料」、(11)「疎水性樹脂および
/または親水性樹脂の成膜温度が−5〜50℃であるこ
とを特徴とする請求項7乃至10の何れか1に記載のジ
アゾ複写材料」、(12)「親水性樹脂がポリビニルア
ルコールおよび/または可溶性加工澱粉であることを特
徴とする前記第(7)項、第(10)項または第(1
1)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、(13)
「疎水性樹脂が、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン−
ポリアクリル酸共重合体樹脂、ポリスチレン−ポリメタ
クリル酸エステル−ポリアクリル酸エステル共重合体樹
脂、ポリ塩化ビニル−ポリアクリル共重合体樹脂の中よ
り選択された少なくとも一種であることを特徴とする前
記第(7)項、第(10)項または第(11)項の何れ
か1に記載のジアゾ複写材料」、(14)「酸性物質
が、水溶性でかつ不揮発性の有機酸、又は無機酸である
ことを特徴とする前記第(8)項に記載のジアゾ複写材
料」、(15)「酸性物質が、アルカリ金属、アルカリ
土類金属及びアルミニウムとの硫酸塩もしくは、塩化物
であることを特徴とする前記第(8)項に記載のジアゾ
複写材料」、(16)「バック層の酸が硼酸であること
を特徴とする前記第(8)項、第(14)項または第
(15)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、(1
7)「古紙再生パルプを50%以上含有している紙を支
持体として用いることを特徴とする前記第(1)項乃至
第(16)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、
(18)「アルカリ成分が予めアルカリブロッキング剤
でブロックされた紙を支持体として用いることを特徴と
する前記第(1)項乃至第(17)項の何れか1に記載
のジアゾ複写材料」、(19)「アルカリ性成分として
0.5〜20.0%の炭酸カルシウムを含有する紙を支
持体として用いることを特徴とする前記第(1)項乃至
第(18)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」、
(20)「ポリビニルアルコールおよび/または可溶性
加工澱粉を含む表面サイズ剤で処理された紙を支持体と
して用いることを特徴とする前記第(1)項乃至第(1
9)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料」により達成
される。
【0017】また、上記課題は、本発明の(21)「前
記第(1)項乃至第(20)項の何れか1に記載の長尺
のジアゾ複写材料が巻き固められたことを特徴とするロ
ール状製品」、(22)「前記第(1)項乃至第(2
0)項の何れか1に記載のジアゾ複写材料が所定の大き
さに裁断されたものが、複数枚重ねて袋状物に収納され
たことを特徴とするジアゾ複写材料のパック状製品」に
より達成される。
【0018】また、上記課題は、本発明の(23)「前
記第(1)乃至第(20)項の何れか1に記載のジアゾ
複写材料に原稿を重ねて露光し、次いでアルカリ性の下
で現像することを特徴とするジアゾ複写方法」により達
成される
【0019】また、上記課題は、本発明の(24)「露
光部と現像部を備え、前記第(21)項に記載のロール
状ジアゾ複写材料を搭載してなることを特徴とするジア
ゾ複写画像形成装置」、(25)「露光部と現像部を備
え、前記第(22)項に記載の複数枚重ねられたジアゾ
複写材料を搭載してなることを特徴とするジアゾ複写画
像形成装置」により達成される。
【0020】また、上記課題は、本発明の(26)「古
紙再生パルプを50%以上含有することを特徴とするジ
アゾ複写材料支持体用原紙」、(27)「アルカリ成分
が予めアルカリブロッキング剤でブロックされているこ
とを特徴とするジアゾ複写材料支持体用原紙」、(2
8)「アルカリ性成分として0.5〜20.0%の炭酸
カルシウムが含有することを特徴とするジアゾ複写材料
支持体用原紙」、(29)「ポリビニルアルコールおよ
び/または可溶性加工澱粉を含む表面サイズ剤で処理さ
れていることを特徴とするジアゾ複写材料支持体用原
紙」により達成される。
【0021】以下、詳細に、本発明の新規なジアゾ複写
材料について説明する。先ず、本発明のジアゾ複写材料
中に含有させるアルカリブロッキング剤について説明す
る。アルカリブロッキングとは、中性紙中に存在するア
ルカリ性成分を感光層中のジアゾ化合物およびカップリ
ング成分から隔離することである。この隔離が完全であ
ることに超したことはないが、要は本発明の目的の、保
存時のプレカップリングを防止して優れた画像が得られ
るような、アルカリブロッキング剤の含有状態であれば
良い。
【0022】本発明においてはその隔離を特殊な材料を
用い、次の3つの方法によって行なうが、これらの方法
を単独でも併用して行なうことができる。第一の方法
は、原紙のアルカリ性成分をブロックする層(バリアー
層という)を設けることである。バリアー層としては、
支持体と感光層との間に設けるプレコート層、支持体の
感光層側と反対面に設けるバックコート層および感光層
上に設けるオーバーコート層を挙げることができ、それ
らの少なくとも1つを設ければよいが、特にプレコート
層を設けるのが最も効果的である。さらに、これらのプ
レコート層、バックコート層およびオーバーコート層
は、これらのうち一種のみではなく2種以上設けること
もでき、またこれらの3種の層はそれぞれを単層として
もあるいは必要によっては2層以上としても良い。
【0023】プレコート層とバックコート層は、隣接す
る層を完全に膜状に被覆していることが好ましいが、完
全に被覆していなくとも、上述のように本発明の目的を
達成する状態であれば良い。なお、プレコート層とバッ
クコート層には、後述するように、従来のジアゾ複写材
料が有する別の機能を併せ持たせることもできる。ま
た、オーバーコート層としては、感光層の感光機能の障
害にならないように形成しさえすれば、形成される層の
状態は前述のプレコート層あるいはバックコート層と同
様である。
【0024】一般にジアゾ複写材料の製品は、表面と裏
面が直接的に接触してしまうような状態で、長尺のもの
が巻き固められたロール状製品、あるいは所定の大きさ
に裁断されたものが複数枚重ねて袋状物に収納されたパ
ック状製品にして出荷されている。従って、バックコー
ト層及び/又はオーバーコート層を設けると、感光層の
表面と支持体の裏面とが直接接触しないことになって、
プレカップリングを防止することができる。
【0025】バリアー層に用いる材料として限定されな
いが、成膜性の良い材料が好ましく、特に疎水性樹脂、
親水性樹脂等が好ましい。その具体例としては次のよう
なものを挙げることができる。疎水性樹脂;酢酸ビニル
系樹脂、アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−アクリ
ル酸エステル系共重合樹脂、塩化ビニルアクリル酸エス
テル系共重合樹脂、ポリエチレンワックスのようなワッ
クス類。親水性樹脂;ポリビニルアルコール、可溶性加
工澱粉、ゼラチン、カゼイン、カルボキシメチルセルロ
ーズ、アルギン酸ナトリウム。疎水性樹脂として一種以
上、親水性樹脂として一種以上用いることができ、さら
に疎水性樹脂と親水性樹脂を併用することが好ましく、
さらに特に成膜温度が−5〜50℃のものを用いること
が好ましい。この第一の方法は、次に述べる第二の方法
と併用すると、さらに効果的である。
【0026】第二の方法は、酸性物質を含有させ、紙中
のアルカリ性成分を該酸性物質によって中和(消費)さ
せることである。酸性物質は、感光層、プレコート層、
バックコート層およびオーバーコート層の少なくとも1
つに含有させることができるが、特にバックコート層に
含有させることが効果的であり、さらに前記の第一の方
法と併用することが好ましい。なお、疎水性樹脂と酸性
物質とを併用する場合には、疎水性樹脂のエマルジョン
を不安定化させて塗布液の凝集を引き起こさないよう
な、酸性物質の種類及び/又は量を選定することが好ま
しい。この方法に用いられる酸性物質としては特に限定
されないが、水溶性で不揮発性であることが好ましい。
その具体例としては次のようなものを挙げることができ
る。 有機酸;クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、スルホサリチル
酸、パラトルエンスルフォン酸。 無機酸;硫酸、ホウ酸。 金属塩化合物;亜鉛、カルシウム、アルミニウム、マグ
ネシウムのような金属の硫酸塩又は塩化物。
【0027】第三の方法は、支持体である紙として、第
一の方法に用いる樹脂を内添及び外添加サイズ液中に含
有させて抄造されたものを用いること及び/又は第二の
方法で用いる酸性物質を含浸させてアルカリ性成分を中
和したものを用いることである。
【0028】本発明のジアゾ複写材料について、さらに
詳しく説明する。支持体として酸性紙が用いられた従来
のジアゾ複写材料において、同じ呼称で設けられたプレ
コート層とバックコート層は、バリアー層以外の機能を
有するものであるが、この従来のプレコート層とバック
コート層に用いられる技術を、本発明のジアゾ複写材料
に適用することは可能である。
【0029】例えば、プレコート層に画像濃度を向上さ
せるためにシリカなどの無機微粉末を含有させること、
あるいはバック層にカールを防止するためにグリコール
類を含有させること等がある。前述のバリアー層を構成
する樹脂は、プレコート層、バックコート層、オーバー
コート層を形成する結着剤としての機能を有するもので
ある。親水性樹脂の1つであるポリビニルアルコール
は、完全ケン化タイプ、部分ケン化タイプのいずれでも
使用できる。重合度は500〜2000程度、ケン化度
は80〜100%程度のものが、塗工液の安定性、バリ
ヤー層を形成するための成膜性の面から特に好適であ
る。
【0030】また、本発明において親水性樹脂として使
用される澱粉としては、特に可溶性加工澱粉が好まし
い。可溶性加工澱粉とは、酵素分解澱粉、酸化澱粉、ヒ
ドロキシエチル澱粉、カチオン澱粉、リン酸澱粉、酢酸
澱粉等の生澱粉の粘度を下げるために変性されたものを
いう。可溶性加工澱粉が生澱粉より好ましい理由は、コ
ーンスターチ、タピオカスターチ、ポテトスターチある
いはライススターチ等のような生澱粉が、可溶性加工澱
粉に比較して、通常溶解度が低くて粘度が大幅に高く、
そのために液が糊状化したり、十分な成膜性が得られな
いためである。
【0031】一方、可溶性加工澱粉の溶解度は3重量%
以上を有し、特に5重量%溶解液の粘度が100mPa
’s 以下のものは、ジアゾ複写材料としたときの地合
及び画像部の退色性改善効果を大きくするとともに、バ
リアー層形成液及び塗工時の安定性の面から好適であ
る。
【0032】また、従来一般的にサイズ剤として使用さ
れているポリアクリルアミド(PAMと称する)、スチ
レン−マレイン酸共重合物、尿素樹脂等は、十分なバリ
アー性が得られないことと、ジアゾ複写材料としたとき
の画像のコントラスト、均一性を低下させる傾向がある
ため、本発明の目的に好ましい材料とはいえない。
【0033】本発明においてバリアー層の形成に使用さ
れる疎水性樹脂としては、特に限定されるものではない
が、エマルジョン型が製造上好ましい。特に前述のよう
な、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリス
チレン−ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリスチレ
ン−ポリメタクリル酸エステル−ポリアクリル酸エステ
ル共重合体あるいはポリ塩化ビニル−ポリアクリル酸エ
ステル共重合体が好ましく使用される。これらの樹脂の
中でも成膜温度(MFT)が−5〜50℃が好ましく、
この範囲内のものを使用すると、支持体とのバリアー性
を向上させ、保存性を維持できるとともに、優れた品質
の画像が得られるので、特に好ましい。なお、この成膜
温度とは、一般的に、ガラス板又は金属板上に試験サン
プル(樹脂サンプル)を塗布した後、徐々に熱を加える
とフィルムが形成されるが、そのフィルムが形成される
温度を意味する。この疎水性樹脂は、従来のジアゾ複写
材料のように単独でも使用可能であるが、前述の可溶性
加工澱粉又はポリビニルアルコールと併用することが好
ましく、さらに可溶性加工澱粉及びポリビニルアルコー
ルと併用すると、特に本発明の目的を達成するのに有効
である。
【0034】親水性樹脂を主成分とするバリア層を形成
する場合、形成液中における親水性樹脂の配合量は、プ
レコート層の場合0.1〜5重量%、バックコート層と
オーバーコート層の場合は0 .3 〜3 重量%が望ま
しい。
【0035】プレコート層の塗工量は、乾燥後付着量で
0.5〜4.0g/mの範囲にすることが望ましい。
塗工量を0.5g/m以上にすると、支持体を均一に
被覆することができ、ジアゾ感光層の浸透ムラが少な
く、また保存時のプレカップリング防止効果が十分達成
できる。また、4.0g/m以下にすると、ジアゾ感
光層のプレコート層へ不均一な浸透が発生せず、従って
感度の低下と現像性の低下がともに起きないので好まし
い。なお、プレコート層には、必要な場合、一般のジア
ゾ複写材料で使用されているポリエチレン系ワックス、
カルナウバロウ等の滑剤や着色剤、その他の助剤が適宜
併用することができる。
【0036】バックコート層の塗工量は、乾燥後付着量
で0.1〜3.0g/mの範囲にすることが望まし
い。0.1g/m以上にすると、カ−ルの調整が容易
となるばかりでなく、保存時のプレカップリングを抑制
することができる。また、3.0g/m以下にする
と、カールコントロールが可能となるばかりでなく、満
足な現像性を維持することができる。さらに、オーバー
コート層の塗工量は、乾燥後付着量で、0.5〜5.0
g/mの範囲が好ましい。0.5g/m以上では、
バリアー性が確保され、プレカップリングを防止する効
果が発生し、5.0g/m以下では、プレカップリン
グ防止効果は保たれる上に、感光紙の発色性と現像性も
維持できるので好ましい。
【0037】親水性樹脂として可溶性加工澱粉を用いる
場合、プレコート層及びバックコート層液への可溶性加
工澱粉の配合量は、単独使用の場合1.0〜5.0重量
%が望ましい。また、疎水性エマルジョン樹脂と併用す
る場合の可溶性加工澱粉の配合量は、プレコート層では
0.1〜5.0重量%、バックコート層とオーバーコー
ト層では0.3〜3.0重量%が望ましい。
【0038】さらに、可溶性加工澱粉を用いた場合のプ
レコート層の塗工量は、乾燥後重量で0.5〜4.0g
/mの範囲が望ましい。塗工量を0.5g/m以上
にすると、支持体を均一に被覆することができ、ジアゾ
感光層の浸透ムラが発生せず、地合も低下しない。4.
0g/m以下にすると、ジアゾ感光液のプレコート層
への浸透が抑えられるため、感光液の浸透ムラが発生せ
ず、感度の低下も引き起こさない。
【0039】本発明においては、ジアゾ複写材料の保存
時のプレカップリングを防止する第二の方法としてバリ
アー層中に含有させる酸性物質の例としては、前述のよ
うな、カルシウム、アルミニウム、及び亜鉛の硫酸塩ま
たは塩化物が使用され、例えば硫酸カルシウム、硫酸ア
ルミニウム、硫酸亜鉛、塩化カルシウム、塩化アルミニ
ウム、塩化亜鉛等が挙げられる。上記金属の硫酸塩、塩
化物の使用量に特に制限はないが、バリアー層に対し重
量基準で0.2〜4.0%、好ましくは1.0〜3.0
%である。0.2%以上にすると、プレカップリング防
止効果が維持でき、4.0%以下であればジアゾ化合物
と反応することはなく、ジアゾ化合物と金属との塩(結
晶)を析出させることがない。
【0040】また、バリアー層に使用される酸は、水溶
性でかつ不揮発性の酸であることが望ましく使用でき
る。先述のように、無機酸の代表例としては、硫酸、硼
酸等、有機酸としてはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸等を
挙げることができる。バリアー層に含有される酸は、
0.1〜5.0g/mの範囲で適用され、好ましくは
0.2〜2.0g/mである。酸の量を多くするほど
ジアゾ保存時のプレカップリング効果が大きくなり、ま
た5.0g/m以下にすると、支持体の腐食は起きに
くいので、好ましい。
【0041】前述の第三の方法は、支持体であるアルカ
リ成分を含む紙の抄造工程で疎水性樹脂及び又は親水性
樹脂を内添もしくは外添サイズ液中に含有しアルカリ成
分をブロックする方法である。この方法はいずれも、紙
面又は抽出pHが6以上で9以下の状態が維持される範
囲で適用することが好ましい。疎水性樹脂及び/又は親
水性樹脂をサイズ剤液中に含有させる量は、支持体に対
して重量基準で、0.2〜4.0%、好ましくは0.5
〜3.0%である。0.2%以上にするとプレカップリ
ング防止効果が発揮され、4.0%以内にすると支持体
の抄造工程での問題(抄紙機の汚染による紙面の汚れ、
異物付着、シワ等の発生)が発生しにくい。
【0042】酸性物質を含有させる場合は、支持体中に
含まれるアルカリ成分の量によるが、支持体に対して重
量基準で0.1〜5.0%、好ましくは0.2〜3.0
%である。0.1%以上にするとプレカップリング防止
効果が維持され、5.0%以下にすると抄造工程でのス
ケ−ル(アルカリ性物質と酸性物質の反応により生成す
る中和物)による問題発生を防止することができる。
【0043】本発明のジアゾ複写材料において、上述の
ようなアルカリブロッキング剤を含有させたバックコー
ト層を設けたものは、アルカリ成分をブロックする以外
に、次のような別の機能を併せ持つことができる。ジア
ゾ複写材料を使用している印刷業者は、複写して画像が
形成された複数枚のジアゾ複写材料を、糊を用いて冊子
を作成することが多い。しかしながら、本発明者は、ジ
アゾ複写材料の支持体としてアルカリ成分を含有する紙
を用いると、前記の糊付け部が赤くなり(以降、糊付け
赤味)、赤味によって複写部の印字物が見づらくなる問
題が発生することを確認した。製本用に使用されている
糊の成分は主に水性エマルジョン、水性・変性酢酸ビニ
ル樹脂等が含まれているが、糊付け赤味の発生は前記の
アルカリ成分が糊と反応によるものであることを本発明
者等は検証した。本発明のジアゾ複写材料において、ア
ルカリブロッキング剤を含有させたバックコート層を設
けると、この糊付け赤味の発生を防止することができ
る。
【0044】本発明に用いられる支持体としては、アル
カリ性成分を含有するものでありさえすれば限定される
ものでないが、通常は中性紙が有効に用いられるため、
中性紙を主体に説明する。本発明で用いる中性紙とは、
紙面pHが6以上、より詳しくは、紙面pHが6〜9の
紙をいう。さらにJIS P 8113に規定される水
抽出液pHが7〜9であるものが好ましい。このpHで
規定した中性紙は、アルカリブロッキング剤を含有さ
せないジアゾ複写材料の支持体としても、本発明の目的
に有用である。
【0045】中性紙の表面サイズとして、ポリビニルア
ルコールまたは可溶性澱粉を含有させると、耐水性及び
耐アルカリ性のバリアー層として作用するため好まし
い。すなわち支持体である中性紙中の炭酸カルシウム、
カオリン、タルク、酸化チタン等のアルカリ性物質の悪
影響を軽減し、支持体中への拡散、浸透を低減させるた
め、中性紙原紙を使用したときの欠点を解消すると思わ
れる。更にまた、感光層及びバック層に特定の金属塩、
酸を含有させることにより、中性紙原紙を使用したとき
の欠点を更により確実に解消すると思われる。この特定
の表面サイズ剤を用いて抄造された中性紙は、アルカ
リブロッキング剤を含有させないジアゾ複写材料の支持
体としても、本発明の目的に有用である。
【0046】また、支持体として、表面サイズ剤がポリ
ビニルアルコールまたは可溶性澱粉であって、かつ含有
する填料である炭酸カルシウム分が0.5〜20.0%
が好ましく、さらに0.6〜10.0%であると特に有
効である。この表面サイズ剤と填料の条件で抄造された
中性紙は、アルカリブロッキング剤を含有させないジ
アゾ複写材料の支持体としても、本発明の目的に有用で
ある。
【0047】さらに、の少なくとも2つの条件を
併せ持つ中性紙は、本発明のジアゾ複写材料の支持体と
しても有用であり、さらにアルカリブロッキング剤を含
有させないジアゾ複写材料の支持体としても本発明の目
的に有用である。
【0048】本発明に用いられる中性紙は、針葉樹晒ク
ラフトパルプ(LBKPと称する)、広葉樹晒クラフト
パルプ(NBKPと称する)等に代表される化学パル
プ、サイズ剤、填料を主体とし、その他の抄紙助剤を必
要に応じて用い、常法により抄造される。使用されるパ
ルプ材としては、機械パルプや古紙パルプを併用しても
よく、また、これらを主体とするものであってもよい。
なお、本発明でいう古紙パルプの原料とは、(財)古紙
再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されてい
る、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模
造、色白、ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、
雑誌等が挙げられる。
【0049】更に具体例としては、情報関連用紙である
非塗工コンピュータ用紙、感熱紙、感圧紙などのプリン
ター用紙、及びPPC用紙等のOA古紙、アート紙、コ
ート紙、微塗工紙、マット紙等の塗被紙、あるいは上質
紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパ
ー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造
紙、純白ロール紙、ミルクカートン等の非塗被紙等の紙
や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙
等が使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を問わず
特に限定されるものではない。
【0050】本発明で使用されるジアゾ化合物は、一般
【0051】
【化1】ArNX で示されるジアゾニウム塩である(式中、Arは置換あ
るいは無置換の芳香族部分を表わし、ArNはジアゾニ
ウムカチオンを表わし、Xは酸アニオンを表わす。)。
【0052】ジアゾ化合物の具体例としては、例えば、
4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−
N,N−ジエチルアニリン、4−ジアゾ−N,N−メチ
ルヒドロキシエチルアニリン、4−ジアゾフェニルモル
ホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニリン、4−
ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホリン、4−
ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホリン、4−
ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモルホリン、4
−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホリン、4
−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−エ
チルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N,
N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキ
シ−N−ベンジル−N−オキシエチルアニリン、4−ジ
アゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラジン、4−ジ
アゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリジン、4−ジ
アゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペリジン、4−
ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジメチルアニリ
ン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−2,5−ジブ
トキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシベ
ンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイルアミノ)−
2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メチルジベンゾイルアミノ)−2,5−ジプロポキシ
ベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−クロルベンゾイル
アミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(3’−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジ
ブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メチルジ
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5−ジプロポ
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−トルイルメル
カプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−
ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−クロル
フェニルメルカプト)−2,5−ジメトキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−(3’−トルイルメルカプト)−2,
5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メ
トキシフェニルメルカプト)−2,5−ジプロポキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(2’−トルイルメルカプ
ト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
フェノキシ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(4’−メトキシフェノキシ)−2,5−ジエト
キシベンゼンなどの塩化物の塩化亜鉛、塩化カドミウ
ム、塩化錫等の複塩、および前記ジアゾの硫酸、ヘキサ
フルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸などの無機酸の塩な
どが挙げられる。
【0053】本発明に用いられるカップラーは、ジアゾ
化合物とカップリングして色素を形成するもので、カル
ボニル基の隣にメチレン基を有する、いわゆる活性メチ
レン化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導体など
がある。例えば、レゾルシン、フロログルシン、2,3
−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナトリウ
ム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプロピ
ルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エタノール
アミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N−ジ
メチルアミノモルホリノプロピルアミド、2−ヒドロキ
シ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、1,5−ジ
ヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニルナフタレ
ン、2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジスル
ホン酸ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナフタレン−
6−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタレン−4−スル
ホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸ア
ニリド、ベンゾイルアセトアニリド、3−ヒドロキシシ
アノアセトアニリド、パラスルホアセトアニリド、1−
フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−(2,
4,6−トリクロロフェニル)−3−アニリノ−5−ピ
ラゾロン、2,4−ビス−(ベンゾイルアセトアミノ)
トルエン、1,3−ビス−(ピバロイルアセトアミノメ
チル)ベンゼン等が挙げられるが、もちろんこれらのも
のに限定されるものではなく、これらのカップラーは単
独でも2種以上の併用でも用いることができ、必要に応
じて任意の色相を得ることもできる。
【0054】この感光層を形成するジアゾ化合物とカッ
プラーとの使用割合は、重量基準で通常は、ジアゾ化合
物0.5〜1.5%、カップラー0.5〜1.5%、好
ましくは、ジアゾ化合物0.7〜1.2%、カップラー
0.9〜1.1%である。ジアゾ化合物が0.5%未満
であれば複写材料の複写時の感度が速くなることがあ
り、1.5%を超えると複写材料の複写時の感度が遅く
なる。
【0055】本発明のジアゾ複写材料では、上述した発
色成分の他に、通常のジアゾ複写材料に適用されている
各種添加物、保存性向上剤としてナフタレン−モノスル
ホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナトリウ
ム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、スルホン
サリチル酸等の芳香族スルフォン酸塩、硫酸カドミウ
ム、硫酸マグネシウム、塩化カドミウム、塩化亜鉛、硫
酸亜鉛、硫酸アルミニウムなどの金属塩が使用できる。
また、画像濃度補強剤として、コロイダルシリカ、無定
形シリカ微粉末等が使用できる。さらに、現像促進剤と
しては、グリコール類、グリコールエーテル類等の多価
アルコール及びその誘導体が使用可能である。
【0056】更にまた、溶解剤としてカフェイン、ティ
オフェリンやエタノール、イソプロパノール等のアルコ
ール類など用いることができ、その他にサポニンを少量
添加することができる。
【0057】このようにして製造された本発明のジアゾ
複写材料は、アンモニアガスを使用した乾式現像法、ア
ルカリ性有機溶剤を使用した半乾式現像法(ジアゾ複写
材料への現像液付着量が5g/m以下と少量の湿式現
像法)などの、従来公知の現像方法、現像剤及び画像形
成装置を用いて顕像化することができる。
【0058】代表的なジアゾ複写画像形成装置の概念図
を図1に示して、ジアゾ複写方法を順を追って詳細に説
明する。 1.コピー入り口部(1)に原図とジアゾ複写材料を重
ねてコピー入り口部から挿入する。 2.挿入されたジアゾ複写材料と原図は、露光部(2)
において、原図を通して露光され、原図の画像部は光が
遮断されるため感光せず残り、非画像部のみ光が透過
し、ジアゾ感光剤が分解する。ジアゾ複写材料を構成す
る感光層中の感光材料は、350〜450nmの波長の
光により分解する性質があるため、光源は高圧水銀灯も
しくはこの領域に発光スペクトルを有する専用のケイ光
灯が使用されている(図の光源として、この例では高圧
水銀灯を使用している。)。 3.露光されたジアゾ複写材料は、複写材料と原図が分
離され、複写材料は現像部へ、原図は原図受け(3)に
排出される。 4.分離された複写材料は、現像部(4)へ搬送され、
顕像化される。現像は、複写材料をアルカリ性にするこ
とにより達成されるが、一般的には20〜30%のアン
モニア水又は、エタノールアミンのようなアミン類、炭
酸カリウム、メタホウ酸カリウムのような無機アルカリ
性物質を水もしくは有機溶剤で希釈したものが使用され
ている(図の現像部は、乾式ジアゾ複写機の一例であ
り、アンモニア水を100〜130℃に加熱して蒸気化
した雰囲気中を複写材料が通過することにより現像する
方式となっている。)。半乾式現像方式では(実施例に
あるSD−730複写機が該当)露光は、ジアゾ複写機
用のケイ光灯を使用し、現像剤は、アミン化合物と無機
アルカリ剤をグリコール類等の有機溶剤に溶解、希釈し
た現像液を加圧された現像ロールの間を通過させる現像
方式となっている。 5.現像されたジアゾ複写材料は、コピー受け部又はコ
ピーストック部(5)に収納される。ロール状製品の場
合はコピー受け部に別途設置された巻き付けロ−ルに巻
き付けられる(図の装置はパック状<平判>製品のスト
ック部を示している。)。 6.一方、現像部にて現像に供しなかった現像剤(液)
は排気ダクト(6)より吸引され、外気中に排出される
(半乾式現像方式では、現像液<剤>は現像部と現像液
ストック容器との間で循環使用されるため、排気ダクト
等の排気装置を必要としない。)。
【0059】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、これに限定されるものではない。以下におけ
る部、%は全て重量によるものである。参考例1〜4、
実施例1〜2、比較例1〜5に使用した支持体は公知の
方法で抄造された、アルカリ成分を含む紙(中性紙)及
び酸性紙である。 ・中性紙No.1;LBKP100%使用、紙面pH
6.5(抽出pH8.3)炭酸カルシウム含有量1.5
%。 ・中性紙No.2;LBKP30%と模造古紙パルプ7
0%を配合した再生パルプ使用の中性紙。紙面pH6.
4(抽出pH8.5)炭酸カルシウム含有量3.5%。 いずれの中性紙とも、中性サイズ剤(アルキルケテンダ
イマー)と酸化澱粉を主成分とする表面サイズ剤で1.
0g/mで両面処理したものである。 ・酸性紙;LBKP100%使用のジアゾ感光紙用酸性
紙。紙面pH2.9(抽出pH4.9)。
【0060】[参考例1] 上記中性紙1をジアゾ感光紙用原紙とし、その上に下記
の組成からなるジアゾ感光層液をエアーナイフにて塗布
し、乾燥後付着量0.6g/mの感光層を形成し、本
発明のジアゾ複写材料を作成した。
【0061】[参考例2] 参考例1 と同様の支持体上に下記の組成からなるプレコ
ート層液をエアーナイフにて塗布し、乾燥後付着量2.
0g/mのプレコート層を形成した。 このプレコート層の上に、参考例1の感光層液を同様の
方法で塗布し、0.6g/mの感光層を形成し、本発
明のジアゾ複写材料を作成した。
【0062】[参考例3] 参考例1 のジアゾ複写材料の感光層の反対面に下記の組
成からなるバック層液をエアーナイフにて塗布し、乾燥
後付着量1.5g/mのバック層を形成し、本発明の
ジアゾ複写材料を作成した。
【0063】[参考例4] 参考例1 のジアゾ複写材料の感光層の上に下記の組成か
らなるオーバーコート層液をショートドゥエルワイヤー
バーにより塗布し、乾燥後付着量1.0g/mの本発
明のジアゾ複写材料を作成した。
【0064】[実施例1] 中性紙1を支持体とし、この上に下記の組成からなるプ
レコート層液をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着
量1.8g/mのプレコート層を形成した。 このプレコート層の上に下記の組成からなるジアゾ感光
層液をエアーナイフにより塗布し乾燥後付着量0.8g
/mの感光層を形成した。
【0065】 (感光層液組成) 4−ジアゾ-N,N’−ジメチルアニリン塩化物・ 1/2塩化亜鉛 0.5部 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルフォン酸ソーダ 1.5部 酒石酸 1.5部 カフェイン 0.5部 メチルアルコール 1.0部 チオ尿素 3.0部 塩化亜鉛 3.0部 サポニン 0.1部 水 89部 次に、この感光層の反対面に、下記の組成からなるバッ
ク層液をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量1.
0g/mのバック層を形成し、本発明のジアゾ複写材
料を作成した。
【0066】 (バック層液組成) エチレングリコール 1.0部 酒石酸 2.0部 硫酸アルミニウム 1.0部 水 96部
【0067】[実施例2] 中性紙2を支持体とした以外は、実施例1と同様の塗布
液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0068】[実施例3] 上記中性紙1の上に、下記の組成からなるプレコート層
液をエアーナイフにて塗布し、乾燥後付着量2.0g/
のプレコート層を形成した。 このプレコート層上に下記組成からなるジアゾ感光層液
を塗布し、乾燥後付着量0.7g/mの感光層を形成
した。
【0069】 (感光層液組成) 4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモルフォリン 塩化物・1/2塩化亜鉛 1.0部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルフォリノプロピルアミド 1.0部 リンゴ酸 1.0部 尿素 1.5部 硫酸亜鉛 1.5部 エチルアルコール 1.0部 カフェイン 1.0部 サポニン 0.1部 水 92部 このプレコート処理済感光層の反対面の支持体上に、下
記の組成からなるバック層をエアーナイフにより塗布
し、乾燥後付着量0.9g/mのバック層を形成し、
本発明のジアゾ複写材料を作成した。
【0070】 (バック層液組成) エチレングリコール 1.0部 塩化亜鉛 1.0部 ホウ酸 2.0部 水 96部
【0071】[ 実施例4 ] 上記中性紙2を支持体とした以外は、実施例3と同様の
塗布液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0072】[比較例1]参考例1 の支持体を中性紙1の表面サイズ剤から酸化澱
粉を除いた中性紙とした以外は、参考例1と同様の塗布
液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0073】[比較例2]参考例1 の支持体を従来使用のジアゾ感光紙用原紙(酸
性紙)を使用した以外は参考例1と同様の液組成、製造
方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0074】[比較例3]参考例2 のプレコート層液組成を下記の組成からなるプ
レコート層にした以外は、参考例2と同様の支持体、液
組成、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0075】[比較例4]参考例3 のバック層液からクエン酸を除いた以外は、
考例3と同様の支持体、液組成、製造方法でジアゾ複写
材料を作成した。
【0076】[比較例5]参考例4 のオーバーコート層を除去(塗設しない)した
以外は、参考例4と同様の支持体、液組成、製造方法で
ジアゾ複写材料を作成した。
【0077】[比較例6]実施例1 のバック層液から、ホウ酸、硫酸アルミニウム
を除いた以外は、実施例1と同様の支持体、液組成、製
造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0078】[比較例7]実施例3 のプレコート層液材料を下記のように変更し、
バック層液から塩化亜鉛、ホウ酸を除いた以外は、実施
例3と同様の塗布液、製造方法でジアゾ複写材料を作成
した。 <プレコート層液材料> ポリエチレンワックス 除去 ポリビニルアルコールをゼラチンに変更し、ポリスチレ
ン−ポリアクリル酸エステル樹脂をポリスチレン−ポリ
アクリルニトリル−ポリアクリル酸エステル共重合樹脂
(45%、MFT53℃)に変更。
【0079】こうして作成したジアゾ複写材料に原図を
重ねて、ジアゾ複写機にて露光、現像したところ青色画
像が得られた(参考例1〜4、実施例1〜2と比較例1
〜6はリコー製 SM−1500を使用。実施例3,4
及び比較例7はリコー製 SD−730を使用し
た。)。得られた画像濃度の評価は、反射濃度計(マク
ベス濃度計 RD−914型)で測定した。また、保存
性を試験するため、各サンプル平版(A−4版の大き
さ)に裁断し、各50枚積層させて防湿性のあるフィル
ムシートで包装後、50℃の恒温糟に5日間放置し、強
制劣化させた後取り出し、上記複写機にて全面露光、現
像後、非画像部(地肌部)の濃度を上記反射濃度計で測
定した。更に、参考例1及び比較例1,2のサンプルを
リサイクル性を見るため、現像後(コピー済み)のサン
プルの古紙原料への離解性を調べた。試験方法は、容量
2Lのパルパー(3300rpmの回転数で攪拌)で、
サンプル濃度5%、か性ソーダ0.3%、水温40℃の
条件下で分散させ離解状態を判定した(離解すれば古紙
原料としてリサイクル使用可能)。以上の結果を表1に
示す。
【0080】
【表1−1】
【0081】
【表1−2】 以上のように、アルカリ成分を含む紙を支持体として使
用したジアゾ複写材料でも、プレコート層、バック層の
少なくとも一つの層にアルカリブロック機能を保持させ
ることにより、生保存性に優れた(カブリの少ない)ジ
アゾ複写材料が提供される。
【0082】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明より明らか
なように、本発明の紙面pHが6以上である中性紙に特
定の表面サイズ処理したジアゾ感光紙原紙上にジアゾ複
写材料層を設けてなる本発明のジアゾ感光紙とすること
により、中性紙支持体を用いたにもかかわらず、生保存
性に優れ、高発色、高濃度で画像の均一性、なめらかさ
(地合)のある画像が得られ、画像形成後の地肌の変色
も少ないという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における代表的な複写画像形成装置の概
念図である。
【符号の説明】
1 コピー入り口 2 露光部 3 原図受け 4 現像部 5 コピー受け部 6 排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 梅原 和則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平10−333275(JP,A) 特開 平4−218040(JP,A) 特開 平4−303834(JP,A) 特開 平6−59388(JP,A) 特開 平6−89007(JP,A) 特開 平6−35112(JP,A) 特開 昭62−255941(JP,A) 特開 昭52−104915(JP,A) 特開 昭56−83737(JP,A) 特開 昭59−104994(JP,A) 特開 昭59−87195(JP,A) 特開 昭59−166942(JP,A) 特開 昭52−126222(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/775 501 G03C 1/76 352 G03C 1/61 G03C 1/60 G03C 1/52

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体としてアルカリ性成分を含み紙面
    pHが6〜9の紙が用いられ、該支持体上にプレコート
    層を介してジアゾ化合物及びカップリング成分を主成分
    とする感光層、及び該支持体の該感光層とは反対側にバ
    ックコート層が設けられてなるジアゾ複写材料であっ
    て、該アルカリ性成分をブロックする機能を有する材料
    (以下、アルカリブロッキング剤という)を含有し、該
    支持体が該アルカリブロッキング剤として少なくとも可
    溶性加工澱粉で表面処理された紙であり、該プレコート
    層が該アルカリブロッキング剤として少なくとも疎水性
    樹脂と親水性樹脂を含有し、また該バックコート層が該
    アルカリブロッキング剤として少なくとも酸性物質を含
    有し、該酸性物質として下記(1)及び(2)に示され
    る材料から選択されるものであることを特徴とするジア
    ゾ複写材料。(1):水溶性でかつ不揮発性の、有機酸もしくは無機
    酸。 (2):水溶性でかつ不揮発性の、アルカリ金属、アル
    カリ土類金属及びアルミニウムとの硫酸塩もしくは塩化
    物。
  2. 【請求項2】 支持体としてアルカリ性成分を含む紙が
    用いられ、該支持体上にジアゾ化合物及びカップリング
    成分を主成分とする感光層、及び該支持体の該感光層と
    は反対側にバックコート層が設けられてなるジアゾ複写
    材料であって、該アルカリ性成分をブロックする機能を
    有する材料(以下、アルカリブロッキング剤という)を
    含有し、該バックコート層が該アルカリブロッキング剤
    として硼酸を含有することを特徴とするジアゾ複写材
    料。
  3. 【請求項3】 該支持体と該感光層との間にアルカリブ
    ロッキング剤を含有するプレコート層が設けられたもの
    であることを特徴とする請求項2に記載のジアゾ複写材
    料。
  4. 【請求項4】 該感光層中にアルカリブロッキング剤を
    含有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1に
    記載のジアゾ複写材料。
  5. 【請求項5】 該感光層上にアルカリブロッキング剤を
    含有するオーバーコート層が設けられたことを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか1に記載のジアゾ複写材料。
  6. 【請求項6】 該アルカリブロッキング剤が疎水性樹脂
    あるいは親水性樹脂の少なくとも一種であることを特徴
    とする請求項3乃至5の何れか1に記載のジアゾ複写材
    料。
  7. 【請求項7】 疎水性樹脂および/または親水性樹脂の
    成膜温度が−5〜50℃であることを特徴とする請求項
    1又は6に記載のジアゾ複写材料。
  8. 【請求項8】 親水性樹脂がポリビニルアルコールおよ
    び/または可溶性加工澱粉であることを特徴とする請求
    項1、6及び7の何れか1に記載のジアゾ複写材料。
  9. 【請求項9】 疎水性樹脂が、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポ
    リスチレン−ポリアクリル酸共重合体樹脂、ポリスチレ
    ン−ポリメタクリル酸エステル−ポリアクリル酸エステ
    ル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル−ポリアクリル共重合
    体樹脂の中より選択された少なくとも一種であることを
    特徴とする請求項1、6及び7の何れか1に記載のジア
    ゾ複写材料。
  10. 【請求項10】 該アルカリブロッキング剤が酸性物質
    であることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1に記
    載のジアゾ複写材料。
  11. 【請求項11】 該酸性物質が水溶性でかつ不揮発性
    の、有機酸、無機酸、金属塩化合物であることを特徴と
    する請求項10に記載のジアゾ複写材料。
  12. 【請求項12】 該金属塩化合物が、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属及びアルミニウムとの硫酸塩もしくは塩
    化物であることを特徴とする請求項10に記載のジアゾ
    複写材料。
  13. 【請求項13】 バックコート層に含有させる酸性物質
    として硼酸が用いられることを特徴とする請求項1に記
    載のジアゾ複写材料。
  14. 【請求項14】 古紙再生パルプを50%以上含有して
    いる紙を支持体として用いることを特徴とする請求項1
    乃至13の何れか1に記載のジアゾ複写材料。
  15. 【請求項15】 アルカリ性成分として0.5〜20.
    0%の炭酸カルシウムを含有する紙を支持体として用い
    ることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1に記載
    のジアゾ複写材料。
  16. 【請求項16】 ポリビニルアルコールおよび可溶性加
    工澱粉を含む表面サイズ剤で 処理された紙を支持体とし
    て用いることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1
    に記載のジアゾ複写材料。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16の何れか1に記載の
    長尺のジアゾ複写材料が巻き固められたことを特徴とす
    るロール状製品。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至16の何れか1に記載の
    ジアゾ複写材料が所定の大きさに裁断されたものが、複
    数枚重ねて袋状物に収納されたことを特徴とするジアゾ
    複写材料のパック状製品。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至16の何れか1に記載の
    ジアゾ複写材料に原稿を重ねて露光し、次いでアルカリ
    性の下で現像することを特徴とするジアゾ複写方法。
  20. 【請求項20】 露光部と現像部を備え、請求項17に
    記載のロール状ジアゾ複写材料を搭載してなることを特
    徴とするジアゾ複写画像形成装置。
  21. 【請求項21】 露光部と現像部を備え、請求項18に
    記載の複数枚重ねられたジアゾ複写材料を搭載してなる
    ことを特徴とするジアゾ複写画像形成装置。
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