JP2960252B2 - ジアゾ感光紙 - Google Patents

ジアゾ感光紙

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JP2960252B2 JP6752992A JP6752992A JP2960252B2 JP 2960252 B2 JP2960252 B2 JP 2960252B2 JP 6752992 A JP6752992 A JP 6752992A JP 6752992 A JP6752992 A JP 6752992A JP 2960252 B2 JP2960252 B2 JP 2960252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像適性を改良したジ
アゾ感光紙に関するものである。更に詳しくは、原紙中
に古紙を原料とする再生パルプを配合した感度、及び保
存性の改良されたジアゾ感光紙に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ感光紙はジアゾニウム塩の光分解
と、ジアゾニウム塩がカップリング成分(カプラー)と
反応してアゾ染料を生成する(カップリング反応)2つ
の特性を利用したもので、その現像方式により原紙表面
にジアゾニウム塩と酸などの安定化剤を含む感光液を塗
布した1成分系と、ジアゾニウム塩、カプラー、及び酸
などの安定剤を含む感光層を塗布して作られる2成分
系、並びにジアゾニウム塩、カプラー、及び熱によりア
ルカリを発生する現像剤を塗布した3成分系に分類され
る。
【0003】そして、2成分系、及び3成分系の感光紙
においては、通常前記の薬品と共に安定化剤、酸化防止
剤、現像促進剤、色調向上剤、溶解助剤、濃度増強剤な
どの助剤を混合して塗布される。
【0004】近年、オフィスビルや工場からはOA用紙
と呼ばれる多量の情報用紙が廃棄されており、これらの
急増する可燃ゴミの処理が重大な社会問題になってい
る。そのために、資源の有効利用や国際的な環境問題等
の面からも古紙パルプを再利用する方法の確立が強く要
請されている。
【0005】ところで、我が国の古紙回収率は約50%
と他の先進国より高く、今後は更に回収率を55%まで
増加させる検討もなされている。この中で、新聞古紙は
その90%が回収されており、古紙パルプとして広く定
着している。
【0006】一方、OA用紙等の情報用紙の古紙を原料
とした古紙再生パルプを使用すると、品質上、種々の問
題が発生する虞れがあるために、その再利用が殆ど行な
われていない。このため、従来から使用されている新聞
古紙パルプとともに、情報用紙から得られる古紙再生パ
ルプも含めた再利用は、各自治体の問題だけにとどまら
ず、全地球的な森林保護、或いは古紙焼却により発生す
る二酸化炭素による地球温暖化現象などの国際的環境問
題の解決策の一環として急務となってきている。
【0007】ジアゾ感光紙用原紙についても例外ではな
く、古紙パルプの再利用を目的として、原紙に古紙パル
プを含有させることが望まれている。しかしながら、古
紙パルプを含有した原紙をジアゾ感光紙の原紙として用
いると、原紙中に含まれているアルカリ成分によりジア
ゾニウム塩の安定性が失われることから、感光紙の感度
低下、及び保存性の悪化(最高濃度が低下し、最小濃度
は増加する)という問題が生じる。
【0008】一方、古紙パルプは脱墨処理工程で多量の
界面活性剤を使用する事から、古紙パルプを含有した原
紙をジアゾ感光紙の原紙として用いると、内添サイズ剤
の性能が低下する。サイズ性の低下は紙層内部への感光
液の浸透、拡散を大きくする事となり感度低下を助長す
るという問題をもたらす。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】かかる状況に鑑
み、本発明者は原紙に古紙パルプが含有されても保存
性、及び感度が低下しないジアゾ感光紙について鋭意研
究した結果、原紙中の炭酸カルシウムの範囲を特定する
ことにより公知の技術では予想できない顕著な効果が得
られることを見出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙中に古紙
を原料とする再生パルプを含有し、かつ原紙中の炭酸カ
ルシウム分が、CaO換算で1.7%以下の範囲にある
ことを特徴とするジアゾ感光紙である。
【0011】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。更に具体例として
は、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱
紙、感圧紙などのプリンター用紙、及びPPC用紙等の
OA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等
の塗被紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、包
装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、
スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカート
ン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、
高歩留りパルプ含有紙等が使用されるが、印字、複写、
印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。
【0012】また、古紙パルプは一般的に、 (1)離解……古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理
して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。 (2)除塵……古紙に含まれる異物(プラスチックな
ど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去す
る。 (3)脱墨……繊維より界面活性剤を用いて剥離された
印刷インキをフローテーション法、または洗浄法で系外
に除去する。 (4)漂白……酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白
色度を高める。 の4工程の組み合わせから作られる。
【0013】また、上記の古紙パルプを配合した原紙
は、炭酸カルシウム分がCaO換算で1.7%以下の範
囲、好ましくは1.2%以下である必要がある。因み
に、CaOが1.7%を超えるとジアゾ感光紙とした場
合の画像適性である感度、及び保存性が低下するので好
ましくない。
【0014】古紙パルプ中の炭酸カルシウムを制御する
手段としては、上記脱墨工程後、及び漂白工程後に設置
されているウォッシャーで0.5〜5.0%の古紙パル
プスラリーを洗浄する時の希釈倍率を変化させることに
より制御することができる。また、系内で古紙パルプを
亜硫酸と処理することにより炭酸カルシウムを硫酸カル
シウムとして沈澱させ、系外に除去することによる制御
も可能である。
【0015】ジアゾ感光紙の感度と原紙のサイズ性につ
いてはある程度の相関があると言われてきたが、従来の
サイズ性測定法であるステキヒトサイズ度、またはコブ
サイズ度で求めたサイズ性を用いて実機の感光液の浸透
性を制御することはできない。そこで本発明者は上記の
目的に適う方法について鋭意検討を重ねた結果、Bri
stow法と呼ばれる動的浸透性測定法を用いる事によ
り、本測定結果より算出される浸透係数が本願発明の所
望とする効果と相関が極めて大きく、ジアゾ感光液の浸
透性を制御することを見出したものである。
【0016】ジアゾ感光液の浸透性を制御する手段とし
ては、内添サイズ剤の配合量を変化させる方法、サイズ
プレス液にポリエチレングリコールやポリオキシエチレ
ンポリグリセリルエーテル等の親水基を導入する方法な
どを用いることができる。また、内添サイズ剤として
は、ロジン系に分類される強化ロジンサイズ剤、エマル
ジョン型ロジンサイズ剤、及びアルケニルコハク酸塩サ
イズ剤に代表される石油系の合成サイズ剤、石油樹脂サ
イズ剤等を用いることができる。
【0017】本発明の方法で使用されるBristow
法と呼ばれる動的浸透性を測定する試験法は、JAPA
N TAPPI 紙パルプ試験法No.51に規定され
ているが、ここでは25mm×1,000mmの原紙を
用い、Kayafect red B(日本化薬製)
0.1%によって着色された純水を用いて浸透係数を求
めた。この場合、接触時間(Tsec.)及び液体転移
量(Vml/m2) は以下の式により算出される。 T=0.06d/S V=1000Q/LW 但し、 d:スリット幅(mm) S:周速(m/min.) Q:液体使用量(μl) L:軌跡長(mm) W:軌跡幅(mm) 接触時間の平方根を横軸に、液体転移量を縦軸にして各
測定値をグラフ化した時浸透係数(Ka)は傾きとして
表わされる。
【0018】更に、本発明で用いられるジアゾ感光紙原
紙は上記に示した浸透係数が2.5〜4.0ml/m2
・sec1/2、好ましくは2.7〜3.5ml/m2・s
ec1 /2の範囲に特定するものである。因みに、浸透係
数が4.0ml/m2・sec1 /2を超えると、ジアゾ感
光液が原紙に浸透し易くなり感度の低下、及び最高濃度
の低下を引き起こす。また、浸透係数が2.5ml/m
2・sec1/2未満であるとジアゾ感光液の浸透が抑制さ
れ濃度ムラが発生し、本発明の所望の効果が得られなく
なる。
【0019】なお、本発明のジアゾ感光紙は1成分型ジ
アゾ感光紙、2成分型を含む多成分型ジアゾ感光紙等に
適用でき、また現像方式では、カプラーを含むアルカリ
水溶液による湿式現像、アンモニアガスによる乾式現
像、及び有機アミン類による湿式ドライ現像等の公知の
現像方式に適用できる。
【0020】古紙パルプの他に本発明に使用されるパル
プとしては、NBKP、LBKP、NBSP、LBS
P、GP、TMPなどが挙げられる。使用にあたって
は、それらを数種類目的に応じた比率で混合して用い
る。
【0021】本発明の方法で得られる紙料中には、必要
に応じて填料を添加できる。填料の種類は当業界で一般
的に使用される内添填料のなかで紙中でアルカリ成分を
持たないものであれば適宜選択使用できる。具体的に
は、タルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、デラミ
カオリン、二酸化チタン、アルミノ珪酸塩、シリカ、セ
リサイト、ベントナイト等の鉱物質填料や有機合成填料
等が挙げられる。
【0022】紙料中にはこの他に、本発明の所望の効果
を損なわない範囲で従来から使用されている各種のアニ
オン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の歩留り
向上剤、ろ水向上剤、紙力向上剤や内添サイズ剤等の抄
紙用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。
例えば、Fe以外のAl、Sn、Zn等の多価金属化合
物(硫酸バンド、塩化アルミニウム)及び各種澱粉、ポ
リアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミン、
ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミ
ンホルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニールアルコー
ル、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド
樹脂、親水性架橋ポリマー粒子分散物等及びこれらの誘
導体あるいは変成物などやコロイダルシリカ、ベントナ
イト等の化合物の内の1種あるいは2種以上が適宜組み
合わされて使用される。
【0023】なお、染料、pH調節剤、消泡剤、ピッチ
コントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内
添助剤を目的に応じて適宜添加することも可能である。
【0024】本発明の抄紙方法については、抄紙pHが
4.5付近である酸性抄紙に限定されるが、抄紙機は、
長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション
抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜使用でき
る。
【0025】また、コンベンショナルサイズプレス、ゲ
ートロールサイズプレス、あるいはメタリングブレード
方式のサイズプレス、ビルブレード、ショートドウェル
コーター等の装置で成紙の表面に澱粉、ポリビニールア
ルコール、ラテックス、無水マレイン酸系サイズ、スチ
レン−アクリル酸系等の各種の表面サイズ剤、エチレン
−尿素樹脂等の寸法安定化剤、ポリエチレングリコール
やポリオキシエチレンポリグリセリルエーテル等の湿潤
剤、界面活性剤、顔料、染料を塗布することも勿論可能
である。
【0026】更に、本発明のジアゾ感光紙は、ジアゾ感
光液をエアーナイフコーター、ロッドコーター、カーテ
ンコーター、及び各種のロールコーターで塗布する事が
可能である。
【0027】
【作用】古紙パルプを含有した原紙を用いたジアゾ感光
紙の保存性、及び感度の低下原因については、原紙中の
アルカリ成分によりジアゾニウム塩の安定性が失われる
ものと推定される。特に、古紙パルプ製造工程のpHは
アルカリ性であり、古紙原料中の炭酸カルシウムは主要
なアルカリ成分として古紙パルプ中に存在する。これに
対し、本発明で用いる炭酸カルシウムの含有量を規定し
た原紙を用いればジアゾニウム塩の安定性が損なわれる
ことが無いものと思われる。
【0028】以下に実施例を示し本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。以
下における部、%はすべて重量によるものである。
【0029】実施例1 1.原紙配合; LBKP 40部 模造古紙パルプ 60部 タルク 2部 ロジンエマルジョンサイズ剤(テ゛ィックハーキュレス社製;ニューホー100) 1.4部 硫酸バンド 3部 両性澱粉(王子ナショナル社製;Cato3210) 0.8部 上記配合の1%スラリーをTAPPIスタンダードシー
トマシーンを使って抄紙し、得られた湿紙を5kg/c
2でプレスを行ない、ついで90℃で2分間乾燥し
て、坪量76g/m2の原紙を得た。なお、上記配合に
おける模造古紙パルプの洗浄希釈倍率は70倍とした。
この原紙に、以下の配合でサイズプレスを行ない付着量
0.15g/m2のジアゾ感光紙用原紙を得た。 2.サイズプレス液配合; エチレン−尿素樹脂(住友化学社製;スミレーズレジンEU) 0.5部 ポリオキシエチレンポリグリセリルエーテル(日本油脂社製;ユニク゛リAV-670) 0.05部 水 99.45部
【0030】上記ジアゾ感光紙原紙は、それぞれ500
℃と900℃で4時間焼成し、灰分の差から原紙中の炭
酸カルシウム分をCaOとして換算した。また、下記の
ジアゾ感光液を塗布し、乾燥して2成分型ジアゾ感光紙
を得た後、焼付試験用標準原図を用いてJIS P 4
505に準じた焼付を行ない、次いでアンモニア現像を
行なった。 1.ジアゾ感光液; 4−ジエチルアミノベンゼンジアソ゛ニウムクロライド・1/2塩化亜鉛 20g 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ソーダ 30g クエン酸 25g 尿素 20g エチレングリコール 10g サポニン 0.5g 塩化亜鉛 15g 上記の配合組成物を水で全量を1リットルとする。
【0031】また、ジアゾ感光紙は未露光のまま完全に
現像を行なったものを最高濃度とし、完全に露光した後
現像を行なったものを最小濃度とし、それぞれJIS
K7611に準じた反射濃度計で測定を行なった。
【0032】保存性については、ジアソ゛感光紙を50
℃、50%RH条件で72時間保存した時、保存後の記
録特性が保存前に比較してどの程度低下するかという特
性で表わし、最高、最小濃度について保存前後の濃度差
で評価した。
【0033】実施例2 実施例1で原紙のLBKPを10部、模造古紙パルプを
90部、ロジンエマルジョンサイズを1.5部とした以
外は同様にしてサンプルを調整し、実施例2とした。
【0034】実施例3 実施例1で原紙のLBKPを60部、新聞古紙パルプを
40部、ロジンエマルジョンサイズを1.7部とした以
外は同様にしてサンプルを調整し、実施例3とした。
【0035】実施例4 実施例1で原紙のLBKPを75部、新聞古紙パルプを
25部、ロジンエマルジョンサイズを1.2部とした以
外は同様にしてサンプルを調整し、実施例4とした。
【0036】実施例5 実施例1で原紙のLBKPを40部、新聞古紙パルプを
25部、模造古紙パルプを40部、ロジンエマルジョン
サイズを1.4部とした以外は同様にしてサンプルを調
整し、実施例5とした。
【0037】実施例6 実施例5でロジンエマルジョンサイズを1.7部とした
以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例6とした。
【0038】実施例7 実施例2で新聞古紙パルプの洗浄希釈倍率を110倍ま
で増加させ、ロジンエマルジョンサイズを1.4部とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例7とし
た。
【0039】比較例1 実施例1で原紙のLBKPを20部、新聞古紙パルプを
80部、ロジンエマルジョンサイズを1.4部とした以
外は同様にしてサンプルを調整し、比較例1とした。
【0040】比較例2 実施例1で原紙のLBKPを50部、色上古紙パルプを
50部、ロジンエマルジョンサイズを1.4部とした以
外は同様にしてサンプルを調整し、比較例2とした。
【0041】比較例3 実施例1で原紙のLBKPを40部、新聞古紙パルプを
40部、模造古紙パルプを20部、ロジンエマルジョン
サイズを1.2部とした以外は同様にしてサンプルを調
整し、比較例3とした。
【0042】比較例4 比較例3でロジンエマルジョンサイズを1.5部とした
以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例4とした。
【0043】比較例5 比較例3でロジンエマルジョンサイズを1.9部とした
以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例5とした。
【0044】比較例6 実施例7でロジンエマルジョンサイズを1.7部とし、
新聞古紙パルプの洗浄希釈倍率を50倍とした以外は同
様にしてサンプルを調整し、比較例6とした。
【0045】以上の結果を表1にまとめて示した。ま
た、表中の感度評価、及び濃度ムラの判定は、○…良
い、○△…多少良い、△…製品限度、△×…多少悪い、
×…悪いの順で判定し記入した。
【0046】
【表1】
【0047】実施例8〜14及び比較例7〜12 上記の実施例1〜6、比較例1〜5において、ジアゾ感
光液及び現像液をそれぞれ以下のものに変え、同様の試
験を行なった。 1.ジアゾ感光液; 4−ジアゾ−2,5−ジブトキシモルホリノベンゼン塩化亜鉛複塩 15g 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ソーダ 25g エチレングリコール 15g クエン酸 30g 塩化亜鉛 30g 尿素 25g 上記の配合組成物を水で全量を1リットルとする。 2.現像液; モノエタノールアミン 50cc ジエチレングリコール 25cc 水 25cc
【0048】以上の結果を表2にまとめて示した。ま
た、表中の感度評価、及び濃度ムラの判定は、表1に準
じた。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】表1及び表2からも明らかな様に、本発
明は、ジアゾ感光紙原紙に古紙が含有されていても、原
紙中の炭酸カルシウムの範囲を特定する事により、感
度、及び保存性が低下しないジアゾ感光紙を製造する事
が可能となる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙中に古紙を原料とする再生パルプを
    含有し、かつ原紙中の炭酸カルシウム分が、CaO換算
    で1.7%以下の範囲にあることを特徴とするジアゾ感
    光紙。
  2. 【請求項2】 原紙の動的浸透性試験法による純水の浸
    透係数が、2.5〜4.0ml/m2・sec1/2である
    ことを特徴とする請求項1記載のジアゾ感光紙。
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