JP2001109105A - ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙 - Google Patents
ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙Info
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- JP2001109105A JP2001109105A JP28628299A JP28628299A JP2001109105A JP 2001109105 A JP2001109105 A JP 2001109105A JP 28628299 A JP28628299 A JP 28628299A JP 28628299 A JP28628299 A JP 28628299A JP 2001109105 A JP2001109105 A JP 2001109105A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チ
タン等を含有する中性紙をジアゾ感光紙用の支持体とし
て用いても、その欠点である低コントラスト画像および
保存時のプレカッリングが防止され、さらに高発色性で
発色画像が鮮明なジア感光紙を提供すること。 【解決手段】 JIS P 8133で規定されたpH
が5.5以上の中性紙からなるジアゾ感光紙用支持体で
あって、該支持体の表面サイズ剤として少なくともホウ
酸とポリビニルアルコールを合わせて用いることを特徴
とするジアゾ感光紙用支持体。
タン等を含有する中性紙をジアゾ感光紙用の支持体とし
て用いても、その欠点である低コントラスト画像および
保存時のプレカッリングが防止され、さらに高発色性で
発色画像が鮮明なジア感光紙を提供すること。 【解決手段】 JIS P 8133で規定されたpH
が5.5以上の中性紙からなるジアゾ感光紙用支持体で
あって、該支持体の表面サイズ剤として少なくともホウ
酸とポリビニルアルコールを合わせて用いることを特徴
とするジアゾ感光紙用支持体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光層に感光性ジ
アゾニウム塩とカップラーを含有する2成分系ジアゾ感
光紙に関し、さらに詳しくは中性紙を支持体として用い
たジアゾ感光紙に関する。
アゾニウム塩とカップラーを含有する2成分系ジアゾ感
光紙に関し、さらに詳しくは中性紙を支持体として用い
たジアゾ感光紙に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ感光紙は、一般にロジンサイズ剤
等でサイジングされた紙のpHが2〜5の酸性紙の支持
体上にジアゾ化合物、カップリング成分および各種助剤
を含有した感光層から構成されている。しかしながら、
近年、ジアゾ感光紙の支持体として用いる上質紙や複写
印刷用紙分野の主流は、アルキルケテンダイマーやアル
ケニル無水コハク酸などの中性サイズ剤によりサイジン
グされた紙のpHが5.5〜9.5の中性紙が大半を占
め、従来の酸性紙は特殊紙化し、そのためにコスト高と
なり、入手も困難になりつつある。
等でサイジングされた紙のpHが2〜5の酸性紙の支持
体上にジアゾ化合物、カップリング成分および各種助剤
を含有した感光層から構成されている。しかしながら、
近年、ジアゾ感光紙の支持体として用いる上質紙や複写
印刷用紙分野の主流は、アルキルケテンダイマーやアル
ケニル無水コハク酸などの中性サイズ剤によりサイジン
グされた紙のpHが5.5〜9.5の中性紙が大半を占
め、従来の酸性紙は特殊紙化し、そのためにコスト高と
なり、入手も困難になりつつある。
【0003】このような結果、将来は中性紙をジアゾ感
光紙用として使用せざるを得ない状況にあるが、これら
の中性紙を支持体としてジアゾ感光紙に使用した場合
は、画像濃度が低く、地肌のヌケも悪く、低コントラス
ト画像になり、かつ、保存中にプレカップリングが徐々
に進み、好ましくない着色が発生し実用化できないとさ
れている。その理由は、これらの中性紙は一般的に炭酸
カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン等を填料と
して紙中に含み、そのアルカリ性の性質により保存中に
プレカップリングが徐々に進行するからである。
光紙用として使用せざるを得ない状況にあるが、これら
の中性紙を支持体としてジアゾ感光紙に使用した場合
は、画像濃度が低く、地肌のヌケも悪く、低コントラス
ト画像になり、かつ、保存中にプレカップリングが徐々
に進み、好ましくない着色が発生し実用化できないとさ
れている。その理由は、これらの中性紙は一般的に炭酸
カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン等を填料と
して紙中に含み、そのアルカリ性の性質により保存中に
プレカップリングが徐々に進行するからである。
【0004】特開平8−269893号公報には、イン
クジェット記録用インクの染料に含まれるカルボキシル
基が中性紙中に含まれる炭酸カルシウムと反応して発色
性が変化し印字物の品位が損なわれるため、炭酸カルシ
ウムに変えて珪酸塩系の填料を含有する基紙を用い、そ
の片面に無定形シリカと水系結着剤を主成分とする記録
層を設けた記録用紙が提案されているが、珪酸塩系の填
料を含有する紙をジアゾ感光紙の支持体に用いた場合は
紙面pHがジアゾ感光紙に適さない強酸性にシフトする
恐れがある。しかしながら、今や炭酸カルシウム等を填
料とする中性紙市場の趨勢を無視することはできない。
クジェット記録用インクの染料に含まれるカルボキシル
基が中性紙中に含まれる炭酸カルシウムと反応して発色
性が変化し印字物の品位が損なわれるため、炭酸カルシ
ウムに変えて珪酸塩系の填料を含有する基紙を用い、そ
の片面に無定形シリカと水系結着剤を主成分とする記録
層を設けた記録用紙が提案されているが、珪酸塩系の填
料を含有する紙をジアゾ感光紙の支持体に用いた場合は
紙面pHがジアゾ感光紙に適さない強酸性にシフトする
恐れがある。しかしながら、今や炭酸カルシウム等を填
料とする中性紙市場の趨勢を無視することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の状況
に鑑みてなされたもので、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、酸化チタン等を含有する中性紙をジアゾ感光紙
用の支持体として用いても、その欠点である低コントラ
スト画像および保存時のプレカッリングが防止され、さ
らに高発色性で発色画像が鮮明なジア感光紙を提供する
ことを目的とする。
に鑑みてなされたもので、炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、酸化チタン等を含有する中性紙をジアゾ感光紙
用の支持体として用いても、その欠点である低コントラ
スト画像および保存時のプレカッリングが防止され、さ
らに高発色性で発色画像が鮮明なジア感光紙を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の
(1)「JIS P 8133で規定されたpHが5.
5以上の中性紙からなるジアゾ感光紙用支持であって、
該支持体の表面サイズ剤として少なくともホウ酸とポリ
ビニルアルコールを合わせて用いることを特徴とするジ
アゾ感光紙用支持体」、(2)「古紙を原料とする再生
パルプを50%以上含有していることを特徴とする前記
第(1)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」、(3)
「前記ポリビニルアルコールがケン化度98%以上の完
全ケン化タイプであることを特徴とする前記第(1)項
または前記第(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持
体」、(4)「表面サイズ剤が、ケン化度98%以上の
完全ケン化タイプのポリビニルアルコールを少なくとも
一種以上を用い、更に可溶性澱粉を含有していることを
特徴とする前記第(1)または第(2)項に記載のジア
ゾ感光紙用支持体」、(5)「表面サイズ剤が、ケン化
度98%以上の完全ケン化タイプのポリビニルアルコー
ルを少なくとも一種以上を用い、更に無定形多孔質シリ
カを含有していることを特徴とする前記第(1)項また
は第(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」、(6)
「表面サイズ剤が、可溶性澱粉とケン化度98%以上の
完全ケン化タイプのポリビニルアルコールそれぞれを少
なくとも一種以上を用い、更に無定形多孔質シリカを含
有していることを特徴とする前記第(1)項または第
(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」によって達成
される。
(1)「JIS P 8133で規定されたpHが5.
5以上の中性紙からなるジアゾ感光紙用支持であって、
該支持体の表面サイズ剤として少なくともホウ酸とポリ
ビニルアルコールを合わせて用いることを特徴とするジ
アゾ感光紙用支持体」、(2)「古紙を原料とする再生
パルプを50%以上含有していることを特徴とする前記
第(1)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」、(3)
「前記ポリビニルアルコールがケン化度98%以上の完
全ケン化タイプであることを特徴とする前記第(1)項
または前記第(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持
体」、(4)「表面サイズ剤が、ケン化度98%以上の
完全ケン化タイプのポリビニルアルコールを少なくとも
一種以上を用い、更に可溶性澱粉を含有していることを
特徴とする前記第(1)または第(2)項に記載のジア
ゾ感光紙用支持体」、(5)「表面サイズ剤が、ケン化
度98%以上の完全ケン化タイプのポリビニルアルコー
ルを少なくとも一種以上を用い、更に無定形多孔質シリ
カを含有していることを特徴とする前記第(1)項また
は第(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」、(6)
「表面サイズ剤が、可溶性澱粉とケン化度98%以上の
完全ケン化タイプのポリビニルアルコールそれぞれを少
なくとも一種以上を用い、更に無定形多孔質シリカを含
有していることを特徴とする前記第(1)項または第
(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」によって達成
される。
【0007】また上記目的は、(7)「ジアゾ感光紙用
支持体を支持体とした前記第(1)項乃至第(6)項の
何れか1に記載のジアゾ感光紙」によって達成される。
支持体を支持体とした前記第(1)項乃至第(6)項の
何れか1に記載のジアゾ感光紙」によって達成される。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。上記のよ
うに、本発明は中性紙の表面サイズ剤としてホウ酸と特
定のポリビニルアルコールと可溶性澱粉及び無定形シリ
カを含有させてなるジアゾ感光紙用支持体、そしてその
上に、ジアゾ複写層を設けたことを特徴とするジアゾ感
光紙である。中性紙の表面サイズとして、上記のように
表面サイズ処理することにより、耐水性及び耐アルカリ
性のバリアー層として働き、支持体中の炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、酸化チタン等の影響を遮断する
と共に、この上に塗工されるジアゾ複写層の支持体中へ
の拡散、浸透を低減させることにより、中性紙原紙を使
用した時の欠点を解消すると思われる。本発明に用いら
れる中性紙はLBKP、NBKP等に代表される化学パ
ルプ、サイズ剤、填料を主体とし、その他の抄紙助剤を
必要に応じて用い、常法により抄造される。使用される
パルプ材としては、機械パルプや古紙パルプを併用して
もよく、また、これらを主体とするものであってもよ
い。このようにして得られた中性紙のpHは5.5以上
となっている。
うに、本発明は中性紙の表面サイズ剤としてホウ酸と特
定のポリビニルアルコールと可溶性澱粉及び無定形シリ
カを含有させてなるジアゾ感光紙用支持体、そしてその
上に、ジアゾ複写層を設けたことを特徴とするジアゾ感
光紙である。中性紙の表面サイズとして、上記のように
表面サイズ処理することにより、耐水性及び耐アルカリ
性のバリアー層として働き、支持体中の炭酸カルシウ
ム、カオリン、タルク、酸化チタン等の影響を遮断する
と共に、この上に塗工されるジアゾ複写層の支持体中へ
の拡散、浸透を低減させることにより、中性紙原紙を使
用した時の欠点を解消すると思われる。本発明に用いら
れる中性紙はLBKP、NBKP等に代表される化学パ
ルプ、サイズ剤、填料を主体とし、その他の抄紙助剤を
必要に応じて用い、常法により抄造される。使用される
パルプ材としては、機械パルプや古紙パルプを併用して
もよく、また、これらを主体とするものであってもよ
い。このようにして得られた中性紙のpHは5.5以上
となっている。
【0009】なお、本発明で言う古紙パルプの原料とし
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。更に具体例として
は、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱
紙、感圧紙などのプリンター用紙、及びPPC用紙等の
OA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等
の塗被紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、包
装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、
スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカート
ン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、
高歩留りパルプ含有紙等が使用されるが、印字、複写、
印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。
ては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格
表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、
特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、
別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。更に具体例として
は、情報関連用紙である非塗工コンピュータ用紙、感熱
紙、感圧紙などのプリンター用紙、及びPPC用紙等の
OA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙等
の塗被紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、包
装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、
スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカート
ン等の非塗被紙等の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、
高歩留りパルプ含有紙等が使用されるが、印字、複写、
印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。
【0010】本発明において使用されるホウ酸はオルト
ホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸等が含まれる。
ホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸等が含まれる。
【0011】本発明において使用されるポリビニルアル
コールは可溶性のものが使用できる。望ましくは、完全
ケン化タイプのポリビニルアルコールが優れており、具
体例としては次のようなものがあげられる。ポリビニル
アルコールは各社で数多く生産されているが、代表例と
してはクラレ社のクラレポバールシリーズがあり、完全
ケン化タイプのPVA−117、PVA−105、PV
A−110、PVA−117H、PVA−120、PV
A−124、PVA−124H、KL−118、KM−
118などが挙げられるが、好ましくは重合度が170
0程度のPVA−117、PVA−117H、KL−1
18、KM−118などがよい。
コールは可溶性のものが使用できる。望ましくは、完全
ケン化タイプのポリビニルアルコールが優れており、具
体例としては次のようなものがあげられる。ポリビニル
アルコールは各社で数多く生産されているが、代表例と
してはクラレ社のクラレポバールシリーズがあり、完全
ケン化タイプのPVA−117、PVA−105、PV
A−110、PVA−117H、PVA−120、PV
A−124、PVA−124H、KL−118、KM−
118などが挙げられるが、好ましくは重合度が170
0程度のPVA−117、PVA−117H、KL−1
18、KM−118などがよい。
【0012】本発明において使用される可溶性澱粉はコ
ーンスターチ、タピオカスターチ、ポテトスターチ、小
麦澱粉のような生澱粉の他にこれらを原料として、酸素
分解、酸化、エーテル化、カチオン化、エステル化、ア
ルデヒド及びα化等の変性されたもので可溶性のものが
使用できる。
ーンスターチ、タピオカスターチ、ポテトスターチ、小
麦澱粉のような生澱粉の他にこれらを原料として、酸素
分解、酸化、エーテル化、カチオン化、エステル化、ア
ルデヒド及びα化等の変性されたもので可溶性のものが
使用できる。
【0013】更に、本発明において使用される無定形シ
リカは一般にホワイトカーボンと呼ばれている粉末シリ
カ及びコロイダルシリカのようなものが挙げられる。具
体例としては次のようなものがあり、微粉シリカの例と
しては塩野義製薬社のカープレックスシリーズ等があ
り、代表例としてはFPSなどが挙げられ、他にも日本
アエロジル社のアエロジルシリーズがあり、代表例とし
てはアエロジル200Vなどが挙げられる。コロイダル
シリカの例としては日産化学工業社製のスノーテックス
シリーズがあり、代表例としてはST−20、ST−3
0、ST−40、ST−C、ST−N、ST−O、ST
−S、ST−5Oなどがある。
リカは一般にホワイトカーボンと呼ばれている粉末シリ
カ及びコロイダルシリカのようなものが挙げられる。具
体例としては次のようなものがあり、微粉シリカの例と
しては塩野義製薬社のカープレックスシリーズ等があ
り、代表例としてはFPSなどが挙げられ、他にも日本
アエロジル社のアエロジルシリーズがあり、代表例とし
てはアエロジル200Vなどが挙げられる。コロイダル
シリカの例としては日産化学工業社製のスノーテックス
シリーズがあり、代表例としてはST−20、ST−3
0、ST−40、ST−C、ST−N、ST−O、ST
−S、ST−5Oなどがある。
【0014】本発明の表面サイズはその液の濃度が0.
5〜20%の範囲で使用され、好ましくは3〜10%の
範囲である。表面サイズの方法は一般的に行なわれてい
るコンベンショナルサイズプレス、ゲ−トロ−ルサイズ
プレス、メタリング方式のサイズプレス等の方法であり
特に限定されるものではない。表面サイズの付着量は
0.1〜10g/m2範囲で適用され、好ましくは0.
5〜3g/m2である。
5〜20%の範囲で使用され、好ましくは3〜10%の
範囲である。表面サイズの方法は一般的に行なわれてい
るコンベンショナルサイズプレス、ゲ−トロ−ルサイズ
プレス、メタリング方式のサイズプレス等の方法であり
特に限定されるものではない。表面サイズの付着量は
0.1〜10g/m2範囲で適用され、好ましくは0.
5〜3g/m2である。
【0015】本発明のジアゾ感光紙は得られたジアゾ感
光紙原紙の上に直接感光液を塗布するか、画像濃度、光
感度を改善し筆記性等を向上させる目的で微粒子粉末を
結着剤とから構成されるプレコート層を設けても構わな
い。プレコート層中に使用する微粒子粉末は、無機微粒
子粉末、有機微粒子粉末が使用でき、無機微粒子粉末の
具体例としては、シリカ、アルミナ、カオリン、タル
ク、チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
等があり、有機微粒子粉末としては、スチレン樹脂粒
子、尿素−ホルマリン縮合物樹脂粒子、ベンゾグアナミ
ン樹脂粒子等がある。結着剤としては、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デ
ンプンおよびその誘導体、ポリビニルピロリドン、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹
脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、塩化ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂である。
光紙原紙の上に直接感光液を塗布するか、画像濃度、光
感度を改善し筆記性等を向上させる目的で微粒子粉末を
結着剤とから構成されるプレコート層を設けても構わな
い。プレコート層中に使用する微粒子粉末は、無機微粒
子粉末、有機微粒子粉末が使用でき、無機微粒子粉末の
具体例としては、シリカ、アルミナ、カオリン、タル
ク、チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
等があり、有機微粒子粉末としては、スチレン樹脂粒
子、尿素−ホルマリン縮合物樹脂粒子、ベンゾグアナミ
ン樹脂粒子等がある。結着剤としては、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、カゼイン、ゼラチン、デ
ンプンおよびその誘導体、ポリビニルピロリドン、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性樹
脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、塩化ビ
ニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等の各種エマルジョン樹脂である。
【0016】本発明で使用されるジアゾ化合物は、一般
式ArN2+X-で示されるジアゾニウム塩である(式
中、Arは置換あるいは無置換の芳香族部分を表わし、
ArN 2+はジアゾニウムカチオンを表わし、X-は酸ア
ニオンを表わす。)ジアゾ化合物の具体例としては、例
えば、4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジ
アゾ−N,N−ジエチルアニリン、4−ジアゾ−N,N
−メチルヒドロキシエチルアニリン、4−ジアゾフェニ
ルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル
−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキ
シ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−
ジブトキシ−N−ベンジル−N−オキシエチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペリ
ジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジメ
チルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−メチルシベンゾイルアミノ)−2,5−ジ
プロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−クロル
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(3’−メトキシベンゾイルアミノ)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’
−メチルシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5
−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−ト
ルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェニルメルカプト)
−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(4’−クロルフェニルメルカプト)−2,5−ジメト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−トルイルメル
カプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(3’−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−
ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(2’−トル
イルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−フェノキシー−2,5−ジブトキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェノキシ)−
2,5−ジエトキシベンゼンなどの塩化物の塩化亜鉛、
塩化カドミウム、塩化錫等の複塩、および前記ジアゾの
硫酸、ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸などの
無機酸の塩などが挙げられる。
式ArN2+X-で示されるジアゾニウム塩である(式
中、Arは置換あるいは無置換の芳香族部分を表わし、
ArN 2+はジアゾニウムカチオンを表わし、X-は酸ア
ニオンを表わす。)ジアゾ化合物の具体例としては、例
えば、4−ジアゾ−N,N−ジメチルアニリン、4−ジ
アゾ−N,N−ジエチルアニリン、4−ジアゾ−N,N
−メチルヒドロキシエチルアニリン、4−ジアゾフェニ
ルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−ジブチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフェニルモルホリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルモルホリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルモルホ
リン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル
−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキ
シ−N,N−ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−
ジブトキシ−N−ベンジル−N−オキシエチルアニリ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフェニルピペラジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフェニルピロリジ
ン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシフェニルピペリ
ジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ−N,N−ジメ
チルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾイルアミノ−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’
−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシベンゾイル
アミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−メチルシベンゾイルアミノ)−2,5−ジ
プロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−クロル
ベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(3’−メトキシベンゾイルアミノ)−
2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’
−メチルシベンゾイルアミノ)−2,5−ジメトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメルカプト−2,5
−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−ト
ルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェニルメルカプト)
−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(4’−クロルフェニルメルカプト)−2,5−ジメト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−トルイルメル
カプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(3’−メトキシフェニルメルカプト)−2,5−
ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(2’−トル
イルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−
ジアゾ−1−フェノキシー−2,5−ジブトキシベンゼ
ン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェノキシ)−
2,5−ジエトキシベンゼンなどの塩化物の塩化亜鉛、
塩化カドミウム、塩化錫等の複塩、および前記ジアゾの
硫酸、ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ素酸などの
無機酸の塩などが挙げられる。
【0017】次に、本発明に用いられるカップラーはジ
アゾ化合物とカップリングして色素を形成するもので、
カルボニル基の隣にメチレン基を有する、いわゆる活性
メチレン化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導体
などがある。例えば、レゾルシン、フロログルシン、
2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナト
リウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプ
ロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エタノ
ールアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N
−ジメチルアミノモルホリノプロピルアミド、2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、1,5
−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフ
タレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニルナフ
タレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジ
スルホン酸ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナフタレ
ン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタレン−4−
スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ
酸アニリド、ベンゾイルアセトアニリド、3−ヒドロキ
シシアノアセトアニリド、パラスルホアセトアニリド、
1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−アニリノ−
5−ピラゾロン、2,4−ビス−(ベンゾイルアセトア
ミノ)トルエン、1,3−ビス−(ピバロイルアセトア
ミノメチル)ベンゼン等が挙げられるが、もちろんこれ
らのものに限定されるものではなく、これらのカップラ
ーは単独でも2種以上の併用でも用いることができ、必
要に応じて任意の色相を得ることもできる。
アゾ化合物とカップリングして色素を形成するもので、
カルボニル基の隣にメチレン基を有する、いわゆる活性
メチレン化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導体
などがある。例えば、レゾルシン、フロログルシン、
2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸ナト
リウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリノプ
ロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エタノ
ールアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−N,N
−ジメチルアミノモルホリノプロピルアミド、2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、1,5
−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキシナフ
タレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニルナフ
タレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,6−ジ
スルホン酸ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナフタレ
ン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタレン−4−
スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ
酸アニリド、ベンゾイルアセトアニリド、3−ヒドロキ
シシアノアセトアニリド、パラスルホアセトアニリド、
1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−
(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−アニリノ−
5−ピラゾロン、2,4−ビス−(ベンゾイルアセトア
ミノ)トルエン、1,3−ビス−(ピバロイルアセトア
ミノメチル)ベンゼン等が挙げられるが、もちろんこれ
らのものに限定されるものではなく、これらのカップラ
ーは単独でも2種以上の併用でも用いることができ、必
要に応じて任意の色相を得ることもできる。
【0018】本発明のジアゾ感光紙では、上述した発色
成分の他に、通常のジアゾ感光紙に適用されている各種
添加物、保存性向上剤としてナフタレン−モノスルホン
酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナトリウム、
ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、スルホサリチ
ル酸等の芳香族スルフォン酸塩、硫酸カドミウム、硫酸
マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化カドミウム、塩
化亜鉛、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、などの金
属塩が使用できる。また溶解剤としてカフェイン、ティ
オフェリンなど、酸安定剤としてクエン酸、酒石酸、硫
酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロリン酸などを用い
ることができ、その他にサポニン、エチルアルコールの
ようなアルコール類を塗布安定剤として少量添加するこ
とができる。
成分の他に、通常のジアゾ感光紙に適用されている各種
添加物、保存性向上剤としてナフタレン−モノスルホン
酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸ナトリウム、
ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、スルホサリチ
ル酸等の芳香族スルフォン酸塩、硫酸カドミウム、硫酸
マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化カドミウム、塩
化亜鉛、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、などの金
属塩が使用できる。また溶解剤としてカフェイン、ティ
オフェリンなど、酸安定剤としてクエン酸、酒石酸、硫
酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロリン酸などを用い
ることができ、その他にサポニン、エチルアルコールの
ようなアルコール類を塗布安定剤として少量添加するこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、これに限定されるものではない。以下にお
ける部、%は全て重量によるものである。実施例および
比較例において使用した中性紙は公知の方法で抄造し、
表面サイズもコンベンショナルサイズプレス、ゲートロ
ールサイズプレス等の公知の方法で処理された原紙であ
る。 [実施例1]次に示す中性紙(パルプはLBKP100
%使用、水抽出液pH7.2)を以下の組成からなる表
面サイズ液を付着量1.5g/m2でサイズプレスを行
ない、ジアゾ感光紙用原紙を得た。 (サイズプレス液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 40部 (クラレPVA−205 ケン化度88%) 中性サイズ剤 1部 水 60部
説明するが、これに限定されるものではない。以下にお
ける部、%は全て重量によるものである。実施例および
比較例において使用した中性紙は公知の方法で抄造し、
表面サイズもコンベンショナルサイズプレス、ゲートロ
ールサイズプレス等の公知の方法で処理された原紙であ
る。 [実施例1]次に示す中性紙(パルプはLBKP100
%使用、水抽出液pH7.2)を以下の組成からなる表
面サイズ液を付着量1.5g/m2でサイズプレスを行
ない、ジアゾ感光紙用原紙を得た。 (サイズプレス液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 40部 (クラレPVA−205 ケン化度88%) 中性サイズ剤 1部 水 60部
【0020】上記ジアゾ感光紙原紙上に下記の組成から
なるプレコート層液をエアーナイフにて塗布し、乾燥後
付着量1.2g/m2のプレコート層を形成した。 (プレコ−ト層液組成) 微粉シリカ 3部 ポリ酢酸ビニルエマルジョン (昭和高分子性 50%) 5部 ポリビニルアルコール水溶液(20%) 5部 水 90部
なるプレコート層液をエアーナイフにて塗布し、乾燥後
付着量1.2g/m2のプレコート層を形成した。 (プレコ−ト層液組成) 微粉シリカ 3部 ポリ酢酸ビニルエマルジョン (昭和高分子性 50%) 5部 ポリビニルアルコール水溶液(20%) 5部 水 90部
【0021】このプレコート層の上に下記の組成からな
るジアゾ感光層液をエアーナイフにより塗布乾燥し、付
着量0.6g/m2の感光層を形成し、本発明のジアゾ
感光紙を作成した。 (感光層液組成) 4−ジアゾ−2,5ジブトキシフェニルモルホリン 塩化物・1/2塩化亜鉛 1部 2,ヒドロキシ−3ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド 1部 酒石酸 1.5部 カフェイン 0.5部 硫酸アルミニウム 1部 メチルアルコール 1部 サポニン 0.1部 水 94部
るジアゾ感光層液をエアーナイフにより塗布乾燥し、付
着量0.6g/m2の感光層を形成し、本発明のジアゾ
感光紙を作成した。 (感光層液組成) 4−ジアゾ−2,5ジブトキシフェニルモルホリン 塩化物・1/2塩化亜鉛 1部 2,ヒドロキシ−3ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド 1部 酒石酸 1.5部 カフェイン 0.5部 硫酸アルミニウム 1部 メチルアルコール 1部 サポニン 0.1部 水 94部
【0022】[実施例2]使用した原紙(パルプはLB
KP30%、模造古紙パルプ70%使用、紙面pH6.
4)を古紙再生パルプが配合された中性紙とした以外は
実施例1と全く同様の液、製造方法で、本発明のジアゾ
感光紙を作成した。
KP30%、模造古紙パルプ70%使用、紙面pH6.
4)を古紙再生パルプが配合された中性紙とした以外は
実施例1と全く同様の液、製造方法で、本発明のジアゾ
感光紙を作成した。
【0023】[実施例3]実施例1の原紙を使用し、以
下の表面サイズ液を付着量1.0g/m2になるように
サイズプレスを行ない、ジアゾ感光紙原紙を得た。 (サイズプレス液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 20部 (クラレPVA−117 ケン化度98%) 変性澱粉(敷島スターチ製 M−200 5%溶液) 40部 中性サイズ剤 1部 水 40部
下の表面サイズ液を付着量1.0g/m2になるように
サイズプレスを行ない、ジアゾ感光紙原紙を得た。 (サイズプレス液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 20部 (クラレPVA−117 ケン化度98%) 変性澱粉(敷島スターチ製 M−200 5%溶液) 40部 中性サイズ剤 1部 水 40部
【0024】[実施例4]実施例2の原紙を使用し、以
下の表面サイズ液をゲートロールサイズプレスにより付
着量1.5g/m2で表面サイズし、ジアゾ感光紙用原
紙を得た。 (表面サイズ液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 20部 (クラレPVA−117H ケン化度98%) 微紛シリカ(日本アエロジル製 200V) 2部 中性サイズ剤 1部 水 80部
下の表面サイズ液をゲートロールサイズプレスにより付
着量1.5g/m2で表面サイズし、ジアゾ感光紙用原
紙を得た。 (表面サイズ液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 20部 (クラレPVA−117H ケン化度98%) 微紛シリカ(日本アエロジル製 200V) 2部 中性サイズ剤 1部 水 80部
【0025】[実施例5]実施例2の原紙を使用し、以
下の表面サイズ液をサイズプレスにより、付着量1.7
g/m2表面サイズし、ジアゾ感光紙原紙を得た。 (表面サイズ液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 15部 (クラレPVA−117 ケン化度98%) 酸化澱粉(日殿化学社製 ペトロコートZP−2 10%溶液) 15部 無定形シリカ(塩野義製薬製 FPS) 2部 中性サイズ剤 1部 水 70部 こうして得られたジアゾ感光紙原紙の上に実施例1のプ
レコート液、感光液を同様の製造方法で塗布乾燥し、本
発明のジアゾ感光紙を作成した。
下の表面サイズ液をサイズプレスにより、付着量1.7
g/m2表面サイズし、ジアゾ感光紙原紙を得た。 (表面サイズ液組成) ホウ酸 1部 ポリビニルアルコール(10%) 15部 (クラレPVA−117 ケン化度98%) 酸化澱粉(日殿化学社製 ペトロコートZP−2 10%溶液) 15部 無定形シリカ(塩野義製薬製 FPS) 2部 中性サイズ剤 1部 水 70部 こうして得られたジアゾ感光紙原紙の上に実施例1のプ
レコート液、感光液を同様の製造方法で塗布乾燥し、本
発明のジアゾ感光紙を作成した。
【0026】[比較例1]実施例1の原紙の表面サイズ
液をポリビニルアルコール5%溶液と中性サイズ剤1%
とした以外は同様にして、ジアゾ感光紙原紙を得た後、
実施例1と同様の液組成、製造方法でジアゾ感光紙を作
成した。
液をポリビニルアルコール5%溶液と中性サイズ剤1%
とした以外は同様にして、ジアゾ感光紙原紙を得た後、
実施例1と同様の液組成、製造方法でジアゾ感光紙を作
成した。
【0027】[比較例2]実施例1の原紙の表面サイズ
液をエチレン−尿素樹脂3%、微粉シリカ2%、中性サ
イズ剤1%とした以外は同様にして、ジアゾ感光紙原紙
を得た後、実施例1と同様の液組成、製造方法でジアゾ
感光紙を作成した。
液をエチレン−尿素樹脂3%、微粉シリカ2%、中性サ
イズ剤1%とした以外は同様にして、ジアゾ感光紙原紙
を得た後、実施例1と同様の液組成、製造方法でジアゾ
感光紙を作成した。
【0028】[比較例3]実施例2の原紙の表面サイズ
をポリビニルアルコール3%、無定形シリカ2%、中性
サイズ剤1%とした以外は実施例1と同様にして、ジア
ゾ感光紙原紙を得た後、実施例1と同様の液組成、製造
方法でジアゾ感光紙を作成した。比較例のサンプルはい
ずれも、ジアゾ感光液層を塗布したとき、実施例に比べ
塗布液の浸透が大きいため、液付着量が増大し、感度を
低下させたため感光液の希釈が必要であった。
をポリビニルアルコール3%、無定形シリカ2%、中性
サイズ剤1%とした以外は実施例1と同様にして、ジア
ゾ感光紙原紙を得た後、実施例1と同様の液組成、製造
方法でジアゾ感光紙を作成した。比較例のサンプルはい
ずれも、ジアゾ感光液層を塗布したとき、実施例に比べ
塗布液の浸透が大きいため、液付着量が増大し、感度を
低下させたため感光液の希釈が必要であった。
【0029】こうして作成したジアゾ感光紙に原図を重
ねてジアゾ複写機で露光、現像したところ青色画像が得
られた。(リコー製 SD−730を使用した。)得ら
れた画像濃度の評価は、反射濃度計(マクベス濃度計R
D914型)で測定した。また、得られたジアゾ感光紙
を現像したサンプルの画像部の均一性、なめらかさ、緻
密性を目視にて比較評価した。(以下、地合という。評
価は5段階で評価;ランクは5がベストで低くなるに従
って地合が低下することを表わしている。)また、生保
存性を試験するため、各サンプルを50℃で5日間放置
し強制劣化させた後、取り出し、上記複写機で全面露光
し、地肌部の濃度を反射濃度計で測定した。それらの結
果を表1に示す。
ねてジアゾ複写機で露光、現像したところ青色画像が得
られた。(リコー製 SD−730を使用した。)得ら
れた画像濃度の評価は、反射濃度計(マクベス濃度計R
D914型)で測定した。また、得られたジアゾ感光紙
を現像したサンプルの画像部の均一性、なめらかさ、緻
密性を目視にて比較評価した。(以下、地合という。評
価は5段階で評価;ランクは5がベストで低くなるに従
って地合が低下することを表わしている。)また、生保
存性を試験するため、各サンプルを50℃で5日間放置
し強制劣化させた後、取り出し、上記複写機で全面露光
し、地肌部の濃度を反射濃度計で測定した。それらの結
果を表1に示す。
【0030】
【表1】 表1より本発明の表面サイズ処理した実施例のジアゾ感
光紙は高濃度で地合が良く、保存性も良好であるのに対
し、従来技術に基づく比較例のジアゾ感光紙は濃度が低
く、地合も劣り、また、保存性が著しく劣る(カブリが
大きい)ジアゾ感光紙しか得られないことがわかる。
光紙は高濃度で地合が良く、保存性も良好であるのに対
し、従来技術に基づく比較例のジアゾ感光紙は濃度が低
く、地合も劣り、また、保存性が著しく劣る(カブリが
大きい)ジアゾ感光紙しか得られないことがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、水抽出液pHが5.5以上である中性紙に特
定の表面サイズ処理したジアゾ感光紙原紙上にジアゾ複
写材料層を設けてなる本発明のジアゾ感光紙とすること
により、中性紙支持体を用いたにもかかわらず、生保存
性に優れ、高発色、高濃度で画像の均一性、なめらかさ
(地合)のある画像が得られるという優れた効果を奏す
るものである。
なように、水抽出液pHが5.5以上である中性紙に特
定の表面サイズ処理したジアゾ感光紙原紙上にジアゾ複
写材料層を設けてなる本発明のジアゾ感光紙とすること
により、中性紙支持体を用いたにもかかわらず、生保存
性に優れ、高発色、高濃度で画像の均一性、なめらかさ
(地合)のある画像が得られるという優れた効果を奏す
るものである。
フロントページの続き (72)発明者 細木 靖之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 梅原 和則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松田 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H123 AC00 AC04 BA00 BA37 4L055 AC09 AG18 AG23 AG47 AG64 AG94 AH13 EA04 EA31 EA33 FA15 GA10 GA34
Claims (7)
- 【請求項1】 JIS P 8133で規定されたpH
が5.5以上の中性紙からなるジアゾ感光紙用支持であ
って、該支持体の表面サイズ剤として少なくともホウ酸
とポリビニルアルコールを合わせて用いることを特徴と
するジアゾ感光紙用支持体。 - 【請求項2】 古紙を原料とする再生パルプを50%以
上含有していることを特徴とする請求項1に記載のジア
ゾ感光紙用支持体。 - 【請求項3】 前記ポリビニルアルコールがケン化度9
8%以上の完全ケン化タイプであることを特徴とする請
求項1または2に記載のジアゾ感光紙用支持体。 - 【請求項4】 表面サイズ剤が、ケン化度98%以上の
完全ケン化タイプのポリビニルアルコールを少なくとも
一種以上を用い、更に可溶性澱粉を含有していることを
特徴とする請求項1または2に記載のジアゾ感光紙用支
持体。 - 【請求項5】 表面サイズ剤が、ケン化度98%以上の
完全ケン化タイプのポリビニルアルコールを少なくとも
一種以上を用い、更に無定形多孔質シリカを含有してい
ることを特徴とする請求項1または2に記載のジアゾ感
光紙用支持体。 - 【請求項6】 表面サイズ剤が、可溶性澱粉とケン化度
98%以上の完全ケン化タイプのポリビニルアルコール
それぞれを少なくとも一種以上を用い、更に無定形多孔
質シリカを含有していることを特徴とする請求項1また
は2に記載のジアゾ感光紙用支持体。 - 【請求項7】 ジアゾ感光紙用支持体を支持体とした請
求項1乃至6のいずれか1に記載のジアゾ感光紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28628299A JP2001109105A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28628299A JP2001109105A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001109105A true JP2001109105A (ja) | 2001-04-20 |
Family
ID=17702360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28628299A Pending JP2001109105A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001109105A (ja) |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP28628299A patent/JP2001109105A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060322 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060427 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060824 |