JP2003322928A - ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法 - Google Patents

ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法

Info

Publication number
JP2003322928A
JP2003322928A JP2002130701A JP2002130701A JP2003322928A JP 2003322928 A JP2003322928 A JP 2003322928A JP 2002130701 A JP2002130701 A JP 2002130701A JP 2002130701 A JP2002130701 A JP 2002130701A JP 2003322928 A JP2003322928 A JP 2003322928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
diazo
pulp
support
recycled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002130701A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Hirabayashi
猛男 平林
Akira Suzuki
晃 鈴木
Tsutomu Matsuda
勉 松田
Kazuo Matsuda
和雄 松田
Yasuyuki Hosoki
靖之 細木
Mitsumasa Omura
光正 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002130701A priority Critical patent/JP2003322928A/ja
Publication of JP2003322928A publication Critical patent/JP2003322928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体として従来ジアゾ専用原紙として使用
している酸性紙に代わる紙を用いたジアゾ複写材料を提
供すること。また、支持体である紙が古紙再生パルプを
含有していることと、更に使用済の紙がリサイクル使用
できるジアゾ複写材料を提供すること。さらに、保存時
のプレカップリングが防止され、優れた画像の均一性、
滑らかさ及び緻密性(以下、画像部の地合という)を与
えることのできるジアゾ複写材料を提供すること。また
さらに、ジアゾ複写材料に用いる支持体として従来の酸
性紙に代わる紙を提供すること。 【解決手段】 原紙中に古紙を原料とする再生パルプを
50%以上含有するジアゾ感光紙用支持体であって、か
つ古紙再生パルプが70%以上の化学パルプ、30%以
下の機械パルプからなる配合比率であることを特徴とす
るジアゾ感光紙用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジアゾ複写材料用
支持体と、それを用いた感光性ジアゾニウム塩とカップ
ラーを含有する2成分系ジアゾ複写材料及びジアゾ複写
方法、複写画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ複写方法とは、原紙上にジアゾ化
合物(感光剤)とカップリング成分(発色剤)及び必要
により各種助剤を含有させた感光層を少なくとも設けた
複写材料に原図を重ねて露光してアルカリ性の下で現像
すると、ジアゾ化合物とカップリング成分とがカップリ
ング反応を起こし、その結果アゾ染料を生成して画像を
形成する方法で、古くから知られているものである。し
たがって、酸性の下では該カップリング反応が起きにく
いので、ジアゾ化合物とカップリング成分を共存させて
も安定していることになる。すなわち、ジアゾ複写材料
としては、カップリング反応が保管時(使用前)に起き
ず、画像形成時には速やかに起こって画像が形成される
ことが要求されている。そのために、保管時のカップリ
ング反応(これを「カブリ」と呼んでいる)を極力発生
させないためには、ジアゾ複写材料が酸性状態に保たれ
ることが要求される。このような理由もあって、ジアゾ
複写材料の支持体として用いられる原紙には、ロジンサ
イズ剤のような酸性サイズ剤と硫酸アルミニウムのよう
なサイズ定着剤を用いて得られる紙面pHが約2〜5の
酸性紙が従来から用いられている。
【0003】ジアゾ複写材料の支持体として用いられる
原紙については、従来諸々の改良技術の提案がなされて
きた。例えば、古紙パルプを含有したことが記載されて
いる従来技術としては、特開平5−297516号公報
には、サイズ性と撥水性を改良するためにジルコニウム
化合物を担持することが記載され、特開平6−6734
3号公報には、湿潤引っ張り強さと人体に対する安全性
を改良するために特殊なカチオン澱粉を添加すること等
が記載されている。また、支持体上に感光層等を設ける
にはコシの強さが必要になり、さらに紙力、耐水性を向
上させるためエチレン尿素樹脂、尿素フォルマリン樹
脂、メラミン樹脂等の材料が原紙の抄造時に用いられて
いることが多い。
【0004】このように、ジアゾ複写材料用支持体は、
専用紙として製造されてきているのが実情であるが、近
年コストが高くなっていることもあって入手が困難等の
事情が発生している。その上、前記のように耐水化剤の
ような材料が含有されているので、離解剤を用いてもこ
の材料の副作用により離解するのが難しく、したがって
使用済みのジアゾ複写材料を資源として再生使用するこ
とができないことが問題となってきている。また、一方
では使用済の多量の情報用紙等の廃棄が社会問題化して
いることもあり、資源の有効利用や国際的な環境問題等
の面からも古紙パルプを再利用する方法の確立が強く要
請されている。このような状況から、ジアゾ複写材料用
の支持体として、従来の酸性紙に代わる紙の出現が強く
要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、支持
体として従来ジアゾ専用原紙として使用している酸性紙
に代わる紙を用いたジアゾ複写材料を提供することであ
る。また、支持体である紙が古紙再生パルプを含有して
いることと、更に使用済の紙がリサイクル使用できるジ
アゾ複写材料を提供することである。さらに、保存時の
プレカップリングが防止され、優れた画像の均一性、滑
らかさ及び緻密性(以下、画像部の地合という)を与え
ることのできるジアゾ複写材料を提供することである。
またさらに、ジアゾ複写材料に用いる支持体として従来
の酸性紙に代わる紙を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来のジ
アゾ専用酸性紙に代わる紙として古紙再生パルプ、リサ
イクル性に着目し、鋭意検討を重ねた。その結果、古紙
パルプ中の機械パルプ含有量を特定の比率にすることに
より、感度の低下がなく、保存性が良好で優れた画像の
均一性、滑らかさ(地合)が得られることを見い出した
また、原紙に酸性物質で処理した古紙パルプを含有した
ジアゾ感光紙用支持体においては、古紙パルプの配合比
率及び支持体の表面サイズ剤に特定の材料を含有させる
ことにより、保存性が良好で優れた画像の均一性、滑ら
かさ(地合)が得られることを見い出した。また、更に
上記原紙の湿潤引張強さを特定の範囲にすることによ
り、使用済ジアゾ感光紙のリサイクル使用が可能である
ことを見い出し、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0007】すなわち、上記課題は、本発明の(1)
「原紙中に古紙を原料とする再生パルプを50%以上含
有するジアゾ感光紙用支持体であって、かつ古紙再生パ
ルプが70%以上の化学パルプ、30%以下の機械パル
プからなる配合比率であることを特徴とするジアゾ感光
紙用支持体」、(2)「古紙パルプを酸性物質で処理し
た再生パルプを50%以上含有する原紙であって、かつ
該古紙再生パルプが70%以上の化学パルプ、30%以
下の機械パルプからなる配合比率であることを特徴とす
るジアゾ複写材料用支持体」、(3)「表面サイズ剤と
して少なくとも可溶性加工澱粉を用いることを特徴とす
る前記第(1)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」、
(4)「支持体(原紙)の湿潤引張強さが0.5kN/
m以下であることを特徴とする前記第(1)項又は第
(2)項に記載のジアゾ感光紙用支持体」、(5)「前
記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のジアゾ
感光紙用支持体を支持体としたことを特徴とするジアゾ
感光紙」、(6)「長尺で巻き固められ、ロール状とさ
れることを特徴とする前記第(5)項に記載のジアゾ複
写材料」、(7)「所定の大きさに裁断され、複数枚重
ねて袋状物に収納され、パック状とされることを特徴と
する前記第(5)に記載のジアゾ複写材料」によって解
決される。
【0008】また、上記課題は、(8)「前記第(5)
項に記載のジアゾ複写材料に原稿を重ねて露光し、次い
でアルカリ性の下で現像することを特徴とするジアゾ複
写方法」によって解決される。
【0009】また、上記課題は、(9)「露光部と現像
部を備え、前記第(6)項に記載のロール状ジアゾ複写
材料を搭載してなることを特徴とするジアゾ複写画像形
成装置、(10)「露光部と現像部を備え、前記第
(5)項に記載の複数枚重ねられたジアゾ複写材料を搭
載してなることを特徴とするジアゾ複写画像形成装置」
によって解決される。
【0010】本発明は、便宜上2つの群に分けて考える
ことができ、第1の群の本発明は古紙パルプを50%以
上含有したジアゾ感光紙用支持体において、古紙パルプ
が70%以上の化学パルプ、30%以下の機械パルプか
ら成る配合比率である原紙であって、2%以上であるこ
とが望ましい。機械パルプは一般的にリグニン質結合剤
で太く纏められているので、2%未満の含有量ではコシ
が弱くなることがある。機械パルプの存在有無及びその
程度は、例えばフロログルシンを用いたリグニン成分の
発色度合により確認することができる。好ましくは表面
サイズ中に少なくとも可溶性澱粉を含有し、その湿潤引
張強さが0.5kN/m以下であることを特徴するジア
ゾ感光紙用支持体及びそれを使用したジアゾ感光紙であ
る。
【0011】古紙パルプを含有した原紙をジアゾ感光紙
の原紙として用いると、特に機械パルプを含む再生パル
プを使用すると機械パルプ中に残存するリグニン成分に
より感光紙の感度低下、地合の低下(線(糸)状のムラ
が発生する)、及び保存性の悪化(最高濃度が低下し、
最小濃度は増加する)という問題が生じる。本発明者等
は、古紙再生パルプを含有する支持体をジアゾ感光紙用
支持体として用いる場合に、古紙再生パルプ中の機械パ
ルプ含有率が30%以下であれば上記の問題を抑制する
ことが可能であることを実験により確認した。また、支
持体の表面サイズ剤として少なくとも水溶性加工澱粉を
含有することにより、古紙パルプが含有していても感度
低下がなく、及び地合の良いジアゾ感光紙が得られるこ
とを確認した。
【0012】第2の群の本発明は、硫酸、クエン酸、酒
石酸のような酸、及び硫酸アルミニウム、塩化亜鉛のよ
うな酸金属塩で処理された古紙パルプを50%以上含有
したジアゾ複写材料用支持体において、該古紙パルプが
70%以上の化学パルプ、30%以下の機械パルプから
成る配合比率である原紙であって、2%以上であること
が望ましい。機械パルプは一般的にリグニン質結合剤で
太く纏められているので、2%未満の含有量ではコシが
弱くなることがある。得られた支持体の湿潤引張強さが
0.5kN/m以下であることを特徴するジアゾ複写材
料用支持体及びそれを使用したジアゾ複写材料、複写方
法、画像形成装置である。
【0013】古紙パルプを含有した原紙をジアゾ感光紙
の原紙として用いると、古紙パルプ中に含有する炭酸カ
ルシウムのような遊離アルカリ成分により、ジアゾ化合
物、カップリング成分の安定性が失われるため、感度の
低下、保存性の劣化(プレカップリング反応によりカブ
リを発生させる)という問題がある。また、古紙パルプ
中に新聞古紙のような機械パルプを含む再生パルプを使
用すると機械パルプ中に残存するリグニン成分により、
地合の低下(線(糸)状のムラが発生する)という問題が
生じる。本発明者等は、古紙再生パルプを含有する支持
体をジアゾ複写材料用支持体として用いる場合に、古紙
再生パルプを酸性物質で処理してパルプスラリーを酸性
状態にした後、本発明の支持体として使用することによ
り感度の低下、保存性の劣化を改善できること、また、
古紙パルプ中の機械パルプ含有率が30%以下であれば
地合(線状、糸状のムラ)を抑制することが可能である
ことを実験により確認した。
【0014】なお、双方の本発明でいう古紙パルプの原
料とは、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規
格表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カー
ド、特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上
切、別上切、新聞、雑誌等が挙げられる。更に具体例と
しては、情報関連紙である非塗工コンピュータ用紙など
のプリンター用紙、及びPPC用紙等のOA古紙、アー
ト紙、コート紙、微塗工紙、あるいは上質紙、色上質、
ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、
スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙等の非塗被紙等
の紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙が使用されるが、印
字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定されるもので
はない。新聞、雑誌等の機械パルプを含む古紙再生パル
プは前記のように30%以下、好ましくは0〜10%、
化学パルプ古紙と配合して使用できる。
【0015】また、古紙パルプは一般的に、 (1)離解…古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理し
て繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。 (2)除塵…古紙に含まれる異物(プラスチックなど)
及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。 (3)脱墨…繊維より界面活性剤を用いて剥離された印
刷インキをフローテーション法、または洗浄法で系外に
除去する。 (4)漂白…酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色
度を高める。 の4工程の組み合わせから作られる。
【0016】従来のジアゾ感光紙用支持体(原紙)を使
用したジアゾ複写材料は、使用後の古紙パルプ化が困難
であった。これは、原紙中にメラミン樹脂、尿素フォル
マリン樹脂、エチレン尿素樹脂のような紙力増強剤、耐
水化剤を含有させ、紙の湿潤引張強さを向上させている
ため、離解が困難となっているためと考えられる。本発
明は、原紙の湿潤引張強さを(JIS−P−8135)
0.5kN/m以下に抑えることにより使用済のジアゾ
複写材料の古紙再生パルプ化が可能であることを見い出
した。湿潤引張強さは0.5KN/m以下、好ましくは
0.3〜0.4kN/mである。湿潤引張強さが0.5
kN/mを超えると使用後の古紙パルプ化が困難(離解
しない)となり、0.3kN/m未満ではジアゾ複写材
料を支持体に塗工する工程で紙力が低下し、紙断、シ
ワ、スジ等の製造上の問題が起こる。
【0017】本発明、特に第1の群の本発明において、
表面サイズ剤として使用される可溶性澱粉は、酸素分解
澱粉、酸化澱粉、ヒドロキシエチル澱粉、カチオン澱
粉、リン酸澱粉、酢酸澱粉の中より選択された加工澱粉
(変性澱粉)である。溶解度の低い加工澱粉を使用する
と、塗工液の液粘度を上昇させ安定性を低下させるた
め、特に第1の群の本発明の場合には、本発明の目的を
達成することができない場合が極く稀れにある。第2の
群の本発明においてもそのような可溶性澱粉を用いるこ
とができる。また、一般的に使用されているPVA、P
AM、スチレン−マレイン酸共重合物、尿素樹脂等をサ
イズ剤と用いた場合は充分なバリヤー性が得られないこ
とと、ジアゾ複写材料としたときの画像コントラスト、
均一性(地合)を低下させ本発明の目的を達成すること
はできない場合が極く稀れにある。本発明の表面サイズ
は、その液の濃度は0.5〜20%の範囲で使用され、
好ましくは3〜10%の範囲である。表面サイズの方法
は一般的に行なわれているサイズプレス等の方法であり
特に限定されるものではない。表面サイズの付着量は
0.1〜10g/mの範囲で適用され、好ましくは
0.5〜3g/mである。
【0018】本発明では、古紙パルプの他に、NBK
P、LBKP等を使用目的に応じて適宜用いることがで
きる。特に第1の群の本発明では、古紙パルプの他に用
いるものとして、NBKP、LBKP等を用いることが
好ましい。また、紙量中には必要に応じ、タルク、カオ
リン、二酸化チタン、シリカ等の填量、各種内添サイズ
剤、歩留り向上剤等が適宜組み合わせて使用できる。ま
た、染料、pH調整剤、消泡剤、スライムコントロール
剤等の助剤も適宜使用できる。抄紙機は一般に使用され
る長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等で常法により製
造される。表面サイズは、サイズプレス等の方法で、澱
粉、ポリビニルアルコール、ラテックス等の表面サイズ
剤及び湿潤剤、界面活性剤、染料等を適宜使用すること
ができる。
【0019】第2の本発明のジアゾ複写材料は、前記し
た古紙パルプを予め酸性物質で処理し、古紙パルプ中の
遊離アルカリ成分を中和した古紙再生パルプを50%以
上含有する支持体上にプレコート層を介して、ジアゾ化
合物、カップリング成分を主成分とする感光層を設け、
感光層の反対面にバック層を施したジアゾ複写材料とな
っている。プレコート層上に形成されるジアゾ感光層
は、第1の群の本発明の場合もそうであるが、エアーナ
イフコーター及び各種ロールコーターなどの公知の手段
で塗工され、その材料は一般にジアゾ複写材料に使用さ
れているものが使用できる。
【0020】双方の本発明で使用されるジアゾ化合物
は、一般式ArN2+で示されるジアゾニウム塩で
ある。(式中、Arは置換あるいは無置換の芳香族部分
を表わし、ArN2+はジアゾニウムカチオンを表わ
し、Xは酸アニオンを表わす。)ジアゾ化合物の具体
例としては、例えば、4−ジアゾ−N,N−ジメチルア
ニリン、4−ジアゾ−N,N−ジエチルアニリン、 4
−ジアゾ−N,N−メチルヒドロキシエチルアニリン、
4−ジアゾフェニルモルホリン、4−ジアゾ−N,N−
ジブチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジメトキシフ
ェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフ
ェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシ
フェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ
フェニルモルホリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシ
−N−ベンジル−N−エチルアニリン、4−ジアゾ−
2,5−ジブトキシ−N,N−ジブチルアニリン、4−
ジアゾ−2,5−ジブトキシ−N−ベンジル−N−オキ
シエチルアニリン、4−ジアゾ−2,5−ジブトキシフ
ェニルピペラジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシフ
ェニルピロリジン、4−ジアゾ−2,5−ジプロポキシ
フェニルピペリジン、4−ジアゾ−2,5−ジエトキシ
−N,N−ジメチルアニリン、4−ジアゾ−1−ベンゾ
イルアミノ−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジアゾ
−1−(4’−メトキシベンゾイルアミノ)−2,5−
ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキ
シベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキシベンゼン、
4−ジアゾ−1−(4’−メチルジベンゾイルアミノ)
−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(3’−クロルベンゾイルアミノ)−2,5−ジエトキ
シベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−メトキシベンゾ
イルアミノ)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジア
ゾ−1−(3’−メチルジベンゾイルアミノ)−2,5
−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−フェニルメル
カプト−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−
1−(4’−トルイルメルカプト)−2,5−ジエトキ
シベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェニ
ルメルカプト)−2,5−ジブトキシベンゼン、4−ジ
アゾ−1−(4’−クロルフェニルメルカプト)−2,
5−ジメトキシベンゼン、4−ジアゾ−1−(3’−ト
ルイルメルカプト)−2,5−ジエトキシベンゼン、4
−ジアゾ−1−(3’−メトキシフェニルメルカプト)
−2,5−ジプロポキシベンゼン、4−ジアゾ−1−
(2’−トルイルメルカプト)−2,5−ジブトキシベ
ンゼン、4−ジアゾ−1−フェノキシ−2,5−ジブト
キシベンゼン、4−ジアゾ−1−(4’−メトキシフェ
ノキシ)−2,5−ジエトキシベンゼンなどの塩化物の
塩化亜鉛、塩化カドミウム、塩化錫等の複塩、および前
記ジアゾの硫酸、ヘキサフルオロリン酸、4フッ化ホウ
素酸などの無機酸の塩などが挙げられる。
【0021】次に、双方の本発明に用いられるカップラ
ーはジアゾ化合物とカップリングして色素を形成するも
ので、カルボニル基の隣にメチレン基を有する、いわゆ
る活性メチレン化合物、フェノール誘導体、ナフトール
誘導体などがある。例えば、レゾルシン、フロログルシ
ン、2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸
ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホリ
ノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸エ
タノールアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸−
N,N−ジメチルアミノモルホリノプロピルアミド、2
−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸オクチルアミド、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、
1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキ
シナフタレン、2,3−ジヒドロキシ−6−スルファニ
ルナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン−3,
6−ジスルホン酸ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナ
フタレン−6−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタレン
−4−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸アニリド、ベンゾイルアセトアニリド、3−ヒ
ドロキシシアノアセトアニリド、パラスルホアセトアニ
リド、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1
−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3−アニリノ
−5−ピラゾロン、2,4−ビス−(ベンゾイルアセト
アミノ)トルエン、1,3−ビス−(ピバロイルアセト
アミノメチル)ベンゼン等が挙げられるが、もちろんこ
れらのものに限定されるものではなく、これらのカップ
ラーは単独でも2種以上の併用でも用いることができ、
必要に応じて任意の色相を得ることもできる。
【0022】本発明(双方とも)のジアゾ感光紙では、
上述した発色成分の他に、通常のジアゾ感光紙に適用さ
れている各種添加物、保存性向上剤としてナフタレン−
モノスルホン酸ナトリウム、ナフタレン−ジスルホン酸
ナトリウム、ナフタレン−トリスルホン酸ナトリウム、
スルホサリチル酸等の芳香族スルフォン酸塩、硫酸カド
ミウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化カ
ドミウム、塩化亜鉛、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム等の金属塩が使用できる。
【0023】また、溶解剤としてカフェイン、ティオフ
ェリンなど、酸化防止剤としてチオ尿素、尿素など、酸
安定剤としてクエン酸、酒石酸、硫酸、シュウ酸、ホウ
酸、リン酸、ピロリン酸などを用いることができ、塗布
安定剤としてサポニン、エチルアルコールのようなアル
コール類を少量添加することができる。その他に、現像
促進剤としてエチレングリコール、トリエチレングリコ
ールのようなグリコール類、グリコールエーテル類など
の多価アルコール及びその誘導体が使用可能である。画
像濃度補強剤としては、コロイダルシリカ、無定形シリ
カ微粉末等適宜使用できる。
【0024】バック層には、カール調製剤としてアルコ
ール及びグリコール類、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ルのような親水性樹脂等が適宜使用できる。
【0025】このようにして製造された本発明のジアゾ
複写材料は、アンモニアガスを使用した乾式現像法、ア
ルカリ性有機溶剤を使用した半乾式現像法(ジアゾ複写
材料への現像液付着量が5g/m以下と少量の湿式現
像法)などにより顕像化される。
【0026】
【発明の実施の形態】代表的なジアゾ複写画像形成装置
の概念図を図1に示し、以下、ジアゾ複写方法を順を追
って詳細に説明する。原図とジアゾ複写材料を重ねてコ
ピー入り口部(1)から挿入する。挿入されたジアゾ複
写材料と原図は、露光部(2)において、原図を通して
露光され、原図の画像部は光が遮断されるため感光せず
残り、非画像部のみ光が透過し、ジアゾ感光剤が分解す
る。ジアゾ複写材料を構成する感光層中の感光材料は、
350〜450nmの波長の光により分解する性質があ
るため、光源は高圧水銀灯もしくはこの領域に発光スペ
クトルを有する専用のケイ光灯が使用されている(図の
例では、光源として高圧水銀灯を使用している。)。露
光されたジアゾ複写材料は、複写材料と原図が分離さ
れ、複写材料は現像部(4)へ、原図は原図受け(3)
に排出される。分離された複写材料は、現像部(4)へ
搬送され、顕像化される。現像は、複写材料をアルカリ
性にすることにより達成されるが、一般的には20〜3
0%のアンモニア水、又はエタノールアミンのようなア
ミン類、炭酸カリウム、メタホウ酸カリウムのような無
機アルカリ性物質を水もしくは有機溶剤で希釈したもの
が使用されている。図中の現像部(4)は、乾式ジアゾ
複写機の一例であり、アンモニア水を100〜130℃
に加熱して蒸気化した雰囲気中を複写材料が通過するこ
とにより現像する方式となっている。半乾式現像方式で
は、(後述する実施例にあるSD−730複写機が該当
する)露光は、ジアゾ複写機用のケイ光灯を使用し、現
像剤はアミン化合物と無機アルカリ剤をグリコール類等
の有機溶剤に溶解、希釈した現像液を加圧された現像ロ
ールの間を通過させる現像方式となっている。現像され
たジアゾ複写材料は、コピーストック部に収納される。
ロール状製品の場合はコピー受け部(5)に別途設置さ
れた巻き付けロールに巻き付けられる(図の装置はパッ
ク状(平判)製品のストック部を示している。)。一
方、現像部(4)にて現像に供しなかった現像剤(液)
は排気ダクト(6)より吸引され、外気中に排出される
(半乾式現像方式では、現像液(剤)は現像部と現像液
ストック容器との間で循環使用されるため、排気ダクト
等の排気装置を必要としない。)。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、これに限定されるものではない。以下にお
ける部、%は全て重量によるものである。実施例及び比
較例において使用した支持体(原紙)は公知の方法で抄
造し、表面サイズも公知の方法で処理された原紙であ
る。 [第1の群の本発明] (支持体1)パルプはLBKP30%使用、上白古紙
(化学パルプ)70%使用、得られた紙の湿潤引張強さ
は、JIS−P−8135に準じた試験法で測定したと
ころ0.4kN/mであった。 (支持体2)パルプは上白古紙(化学パルプ)80%、
新聞古紙(機械パルプ)20%使用、得られた紙の湿潤
引張強さは0.35kN/mであった。 (支持体3)パルプはLBKP30%、上白古紙(化学
パルプ)30%及び新聞古紙(機械パルプ)40%して
抄造された原紙、得られた紙の湿潤引張強さは0.30
kN/mであった。 (支持体4)パルプはLBKP100%で抄造された紙
で紙力増強剤としてメラミン樹脂を1%含有している。
得られた紙の湿潤引張強さは0.95kN/mであっ
た。上記1〜4いずれの支持体も酸化澱粉を主成分とす
る表面サイズ剤で1.0g/m(両面)処理したもの
である。 (支持体5)支持体2の酸化澱粉をPAM(ポリアクリ
ルアエド)を主成分とする表面サイズ剤に変更して処理
した原紙。得られた紙の湿潤引張強さは0.35kN/
mであった。
【0028】実施例1 上記支持体1の上に下記の組成からなるプレコート層液
をエアーナイフにて塗布し、乾燥後付着量2.5g/m
のプレコート層を形成した。 <プレコ−ト層液組成> 無定形シリカ粉末(シオノギ製薬製、FPS) 3部 酸化澱粉 (日澱化学製、ペトロコート) 1.5部 ポリスチレン−ポリアクリル酸エステル共重合エマルジョン 2部 (三井化学製RE3700、50%固形分) このプレコート層の上に下記の組成からなるジアゾ感光
層をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量0.6g
/mの感光層を形成した。 <感光層液組成> 4−ジアゾ−2,5−ジブトフェニルモルフォリン塩化物・1/2塩化亜鉛 1部 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルフォリノプロピルアミド 1部 酒石酸 1部 チオ尿素 2部 カフェイン 1部 硫酸亜鉛 1部 エチルアルコ−ル 1部 サポニン 0.1部 水 92部 このプレコート済み感光層の反対面の支持体上に下記の
組成からなるバック層をエアーナイフにより塗布し、乾
燥後付着量0.5g/mのバック層を形成し、本発明
のジアゾ複写材料を作成した。 <バック層液組成> 硼酸 2部 エチレングリコール 1部 帯電防止剤(東邦化学、N−200B) 0.5部 硫酸アルミニウム 0.5部 水 96部
【0029】実施例2 上記支持体2を支持体とした以外は実施例1と全く同様
の液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0030】実施例3 上記支持体1の上に下記の組成からなるプレコート層液
をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量1.8g/
のプレコート層を形成した。 <プレコート層液組成> 無定形シリカ微粉末(日本シリカ製、ニップシール) 2.5部 ポリエチレンワックス(東邦化学製、HA−23) 0.5部 ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA−117) 1.0部 ポリ塩化ビニルーポリアクリル酸エステル共重合体エマルジョン (日信化学製、RC−124、40%固形分) 3.0部 水 93部 このプレコート層上に下記組成からなるジアゾ感光層液
を実施例1と同様の方法で塗布し、乾燥後付着量0.7
g/mの感光層を形成した。 <感光層液組成> 4−ジメチルアミノベンゼンジアゾ二ウムクロライド・1/2塩化亜鉛 0.5部 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルフォン酸ソーダ 1.5部 クエン酸 1部 チオ尿素 3部 トリエチレングリコール 2部 塩化亜鉛 2部 サポニン 0.1部 水 90部 得られたジアゾ複写材料の感光層面の反対面に下記の組
成よりなるバック層液を実施例1と同様の方法で塗布
し、乾燥後付着量0.8g/mのバック層を形成させ
本発明のジアゾ感光紙を作成した。 <バック層液組成> 塩化亜鉛 1部 硼酸 2部 エチレングリコール 1部 水 96部
【0031】実施例4 上記支持体2を支持体とした以外は実施例3と同様の塗
布液、製造方法でジアゾ感光紙を作成した。
【0032】比較例1 支持体3の上に実施例1と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。 比較例2 支持体3の上に実施例3と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。 比較例3 支持体4の上に実施例1と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。 比較例4 支持体5の上に実施例3と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。
【0033】こうして作成したジアゾ感光紙に原図を重
ねてジアゾ複写機で露光、現像したところ青色画像が得
られた(実施例1、2及び比較例1、3はリコー製SD
−730、実施例3、4及び比較例2、4はリコー製S
M−1500にて露光、現像した)。得られた画像濃度
の評価は、反射濃度計(マクベス濃度計RD914型)
で測定した。また、得られたジアゾ感光紙を現像したサ
ンプルの画像部の均一性、なめらかさ、機密性を目視に
て比較評価した(以下、地合という。評価は5段階で評
価;ランクは5がベストで、低くなるに従って字味が低
下することを表わしている。)。また、生保存性を試験
するため、各サンプルを50℃で5日間放置し、強制劣
化させた後、取り出し、上記複写機で全面露光し、地肌
部の濃度を反射濃度計で測定した。
【0034】次に、上記複写条件でコピー後のジアゾ感
光紙を公知の方法で離解液にて古紙パルプ化処理した。
結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】[第2の群の本発明] <原紙配合>古紙パルプは予め、古紙パルプ100部に
対し、硫酸アルミニウム3部を添加処理し遊離アルカリ
成分を中和させたものを使用した。 (支持体6)パルプはLBKP30%使用、上白古紙
(化学パルプ)70%使用、得られた紙の湿潤引張強さ
は、JIS−P−8135に準じた試験法で測定したと
ころ0.43kN/mであった。 (支持体7)パルプは上白古紙(化学パルプ)90%、
新聞古紙(機械パルプ)10%使用、得られた紙の湿潤
引張強さは0.35kN/mであった。 (支持体8)パルプはLBKP30%、上白古紙(化学
パルプ)30%及び新聞古紙(機械パルプ)40%して
抄造された原紙、得られた紙の湿潤引張強さは0.30
kN/mであった。 (支持体9)パルプはLBKP100%使用し、紙料中
にメラミン樹脂0.5部添加した紙で更にエチレン尿素
樹脂を1.0部添加したサイズ液で表面サイズ(1.0
g/m(両面))処理したものである。得られた紙の
湿潤引張強さは0.85kN/mであった。 (支持体10)支持体6の古紙パルプを酸性物質で処理
しない上白古紙パルプを使用した。得られた紙の湿潤引
張強さは0.45kN/mであった。上記6〜8及び1
0のいずれの支持体も酸化澱粉を主成分とする表面サイ
ズ剤で1.0g/m(両面)処理したものである。
【0037】実施例5 上記支持体6の上に下記の組成からなるプレコート層液
をエアーナイフにて塗布し、乾燥後付着量2.5g/m
のプレコート層を形成した。 <プレコ−ト層液組成> 無定形シリカ粉末(シオノギ製薬製、FPS) 3部 ポリビニルアルコール(クラレ、PVA−205) 1部 ポリスチレン−ポリアクリル酸エステル共重合エマルジョン 3部 (三井化学製、RE3700、50%固形分) 水 93部 このプレコート層の上に下記の組成からなるジアゾ感光
層をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量0.6g
/mの感光層を形成した。 <感光層液組成> 4−ジアゾ−2,5−ジブトフェニルモルフォリン塩化物・1/2塩化亜鉛 1部 2−ヒドロキシ3−ナフトエ酸モルフォリノプロピルアミド 1部 酒石酸 1部 チオ尿素 2部 カフェイン 1部 硫酸亜鉛 1部 エチルアルコール 1部 サポニン 0.1部 水 92部 このプレコート済み感光層の反対面の支持体上に下記の
組成からなるバック層をエアーナイフにより塗布し、乾
燥後付着量0.5g/mのバック層を形成し、本発明
のジアゾ複写材料を作成した。 <バック層液組成> 酒石酸 2部 エチレングリコール 1部 帯電防止剤(東邦化学、N−200B) 0.5部 硫酸アルミニウム 0.5部 水 96部
【0038】実施例6 上記支持体7を支持体とした以外は実施例5と全く同様
の液、製造方法でジアゾ複写材料を作成した。
【0039】実施例7 上記支持体6の上に下記の組成からなるプレコート層液
をエアーナイフにより塗布し、乾燥後付着量1.8g/
のプレコート層を形成した。 <プレコート層液組成> 無定形シリカ微粉末(日本シリカ製、ニップシール) 2.5部 ポリエチレンワックス(東邦化学製、HA−23) 0.5部 ポリビニルアルコール(クラレ製、PVA−117) 1.0部 ポリ塩化ビニル−ポリアクリル酸エステル共重合体エマルジョン (日信化学製、RC−124、40%固形分) 3.0部 水 93部 このプレコート層上に下記組成からなるジアゾ感光層液
を実施例5と同様の方法で塗布し、乾燥後付着量0.7
g/mの感光層を形成した。 <感光層液組成> 4−ジメチルアミノベンゼンジアゾニウムクロライド・1/2塩化亜鉛 0.5部 2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルフォン酸ソーダ 1.5部 クエン酸 1部 チオ尿素 3部 トリエチレングリコール 2部 塩化亜鉛 2部 サポニン 0.1部 水 90部 得られたジアゾ複写材料の感光層面の反対面に下記の組
成よりなるバック層液を実施例5と同様の方法で塗布
し、乾燥後付着量0.8g/mのバック層を形成させ
本発明のジアゾ感光紙を作成した。 <バック層液組成> 塩化亜鉛 1部 クエン酸 3部 エチレングリコール 1部 水 95部
【0040】実施例8 上記支持体7を支持体とした以外は実施例7と同様の塗
布液、製造方法でジアゾ感光紙を作成した。
【0041】比較例5 支持体8の上に実施例5と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。 比較例6 支持体8の上に実施例7と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。 比較例7 支持体9の上に実施例5と同一の塗布液製造方法でジア
ゾ感光紙を作成した。 比較例8 支持体10の上に実施例7と同一の塗布液製造方法でジ
アゾ感光紙を作成した。
【0042】こうして作成したジアゾ複写材料に原図を
重ねてジアゾ複写機で露光、現像したところ青色画像が
得られた(実施例5、6及び比較例5、7はリコー製S
D−730、実施例7、8及び比較例6、8はリコー製
SM−1500にて露光、現像した)。得られた画像濃
度の評価は、反射濃度計(マクベス濃度計RD914
型)で測定した。また、得られたジアゾ感光紙を現像し
たサンプルの画像部の均一性、なめらかさ、機密性を目
視にて比較評価した(以下、地合という。評価は5段階
で評価;ランクは5がベストで、低くなるに従って字味
が低下することを表わしている。)。また、生保存性を
試験するため、各サンプルを50℃で5日間放置し、強
制劣化させた後、取り出し、上記複写機で全面露光し、
地肌部の濃度を反射濃度計で測定した。
【0043】次に上記複写条件でコピー後のジアゾ複写
材料を公知の方法で離解液にて古紙パルプ化処理した。 (離解条件;パルパー容量2L、回転数3000rp
m、原料濃度コピー後のジアゾ複写材料)濃度5%、温
水量1.5Lの条件で30分後の離解状態評価)それら
の結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的な説明より明らか
なように、古紙再生パルプを含有する支持体に、特定の
古紙パルプの配合比、表面サイズ処理したジアゾ感光紙
原紙上にジアゾ複写材料層を設けてなる本発明のジアゾ
感光紙とすることにより、古紙パルプを含有した支持体
にもかかわらず、生保存性に優れた画像の均一性、緻密
性(地合)のある画像が得られると共に、使用後のジア
ゾ感光紙の再生パルプ化が可能であり、再資源化でき
る。また、予め酸性物質で処理した古紙再生パルプを含
有する支持体に特定の古紙パルプの配合比率、更に湿潤
引張強さを特定の範囲にすることにより、また、この支
持体上にジアゾ感光材料層を設けてなる本発明のジアゾ
複写材料とすることにより、古紙パルプを含有した支持
体にもかかわらず、生保存性に優れた画像の均一性、緻
密性(地合)のある画像が得られると共に、使用後のジ
アゾ感光紙の再生パルプ化が可能であり、再資源化が図
れるジアゾ複写材料が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるジアゾ複写画像形成装置の概念
図である。
【符号の説明】
1 コピー入り口 2 露光部 3 原図受け 4 現像部 5 コピー受け 6 排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 勉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松田 和雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 細木 靖之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大村 光正 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H123 AC00 AC05 BA00 BA33 BA37 CA00 CA20 CB00 CB20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙中に古紙を原料とする再生パルプを
    50%以上含有するジアゾ感光紙用支持体であって、か
    つ古紙再生パルプが70%以上の化学パルプ、30%以
    下の機械パルプからなる配合比率であることを特徴とす
    るジアゾ感光紙用支持体。
  2. 【請求項2】 古紙パルプを酸性物質で処理した再生パ
    ルプを50%以上含有する原紙であって、かつ該古紙再
    生パルプが70%以上の化学パルプ、30%以下の機械
    パルプからなる配合比率であることを特徴とするジアゾ
    複写材料用支持体。
  3. 【請求項3】 表面サイズ剤として少なくとも可溶性加
    工澱粉を用いることを特徴とする請求項1に記載のジア
    ゾ感光紙用支持体。
  4. 【請求項4】 支持体(原紙)の湿潤引張強さが0.5
    kN/m以下であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のジアゾ感光紙用支持体。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のジア
    ゾ感光紙用支持体を支持体としたことを特徴とするジア
    ゾ感光紙。
  6. 【請求項6】 長尺で巻き固められ、ロール状とされる
    ことを特徴とする請求項5に記載のジアゾ複写材料。
  7. 【請求項7】 所定の大きさに裁断され、複数枚重ねて
    袋状物に収納され、パック状とされることを特徴とする
    請求項5に記載のジアゾ複写材料。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のジアゾ複写材料に原稿
    を重ねて露光し、次いでアルカリ性の下で現像すること
    を特徴とするジアゾ複写方法。
  9. 【請求項9】 露光部と現像部を備え、請求項6に記載
    のロール状ジアゾ複写材料を搭載してなることを特徴と
    するジアゾ複写画像形成装置。
JP2002130701A 2002-05-02 2002-05-02 ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法 Pending JP2003322928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002130701A JP2003322928A (ja) 2002-05-02 2002-05-02 ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002130701A JP2003322928A (ja) 2002-05-02 2002-05-02 ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003322928A true JP2003322928A (ja) 2003-11-14

Family

ID=29543651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002130701A Pending JP2003322928A (ja) 2002-05-02 2002-05-02 ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003322928A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4705746A (en) Photographic polyolefin coated paper
JP2003322928A (ja) ジアゾ複写材料用支持体及びそれを用いたジアゾ複写材料、方法
JP3531817B2 (ja) ジアゾ複写材料、複写方法及び複写画像形成装置
JP3571658B2 (ja) ジアゾ感光紙
JPH1046498A (ja) 電子写真・インクジェット共用紙
JP3964591B2 (ja) ジアゾ感光紙
JP4068949B2 (ja) ジアゾ複写材料
JP3779520B2 (ja) ジアゾ感光紙
JP3847492B2 (ja) ジアゾ感光紙用支持体およびそれを用いたジアゾ感光紙
JP3816292B2 (ja) ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙
JP3124386B2 (ja) ジアゾ感光紙原紙の製造方法
JP3526259B2 (ja) ジアゾ感光紙
JP2004171015A (ja) ジアゾ感光紙
JPH11302996A (ja) 塗工白板紙
JP2009126084A (ja) 記録媒体の製造方法
JP3816323B2 (ja) ジアゾ複写材料
JP2960252B2 (ja) ジアゾ感光紙
US6080521A (en) Universal diazotype precoat for application to base papers with acidic or alkaline sizing
JP2001318450A (ja) ジアゾ複写材料
JP2004317614A (ja) ジアゾ感光紙
JP2003029380A (ja) ジアゾ複写材料
JP2003098634A (ja) ジアゾ複写材料
JP2002214742A (ja) ジアゾ感光紙
JP2001109105A (ja) ジアゾ感光紙用支持体及びそれを用いたジアゾ感光紙
JP3816287B2 (ja) ジアゾ感光紙

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041109

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070620

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02