JP3779060B2 - 埋込み型感知器ベース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は埋込み型感知器ベースに関するものであり、特に各種感知器を取付るための感知器ベースであって、天井等の板状部材の一側から着脱自在に取付ることのできる埋込み型感知器ベースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の埋込み型感知器ベースは、例えば図4に示す如く、板状部材である天井1の開口縁2により形成された開口3に室内側から挿入され得るベース本体6と、ベース本体6に設けられて、ベース本体6が開口3に取付られたとき、天井1の室内側面に接するフランジ7とを備えている。ベース本体6には、一端10でヒンジ9により枢着され、他端が自由端11である取付金具12が設けられていて、この取付金具12は、自由端11が天井1の裏面から離れてベース本体6の開口3に対する挿脱を可能にする解放位置(破線位置)と、天井1の裏面に係合して、フランジ7と共働して開口縁2を挟持する締結位置(実線位置)とに回動可能である。取付金具12を解放位置と締結位置との間で移動させるために、一端側で取付金具12にナット31を介して螺着され、他端で係合穴32を介してベース本体6に係合されたねじジャッキ型の取付ねじ33とを備えている。取付金具12が締結位置にあるときには取付ねじ33が取付金具12をベース本体6に対して引き寄せるように作用し、天井1の開口縁2が取付金具12とベース本体6のフランジ7との間に挟持される。
【0003】
このような埋込み型感知器ベースを取付るためには、まず取付金具12に対して取付ねじ33をあまりねじ込まない状態として、取付金具12を解放位置にする。この状態でベース本体6を天井1の開口内に挿入して、フランジ7を天井1の一側である室内側面に接した状態のままドライバー(図示してない)を用いて取付ねじ33を締め、天井1の開口縁2が取付金具12とベース本体6のフランジ7との間にしっかりと挟持されるようにする。天井1の厚さは、一般的には0.5cm乃至2cm程度であるので、取付ねじ33は長めのものを用いてある程度の厚さの範囲には対応できるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の埋込み型感知器ベースに於いては、取付金具12に対して取付ねじ33をあまりねじ込まない不安定な状態のまま、ベース本体6を天井1の開口内に挿入して、作業台上の作業者が上向き姿勢のまま手で押さえて、フランジ7が天井面に接した状態を維持しながら、ドライバーを用いて長い取付ねじ33を締めなければならない。このような作業は、不安定で窮屈な姿勢での作業となり、困難で作業性が良くない。
【0005】
また、様々な厚さの天井に対応できるように長い取付ねじを用いているので、ねじ締め作業の時間も長くかかる。
【0006】
従って本発明の目的は、上述の従来の埋込み型感知器ベースの問題点を解消し、不安定で窮屈な姿勢での作業が不要となり、取付作業が容易かつ迅速にでき、ねじ締め作業が不必要な埋込み型感知器ベースを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明によれば、板状部材の開口に一側から挿入され得るベース本体と、ベース本体に設けられて、ベース本体が開口に取付られたとき、板状部材の一面側に接するフランジと、ベース本体に枢着された一端と自由端とを持ち、自由端が板状部材の他面から離れてベース本体の開口に対する挿脱を可能にする解放位置と、板状部材の他面に係合して、フランジと共働して開口縁を挟持する締結位置とに回動可能な取付金具と、一端で取付金具に枢着され、他端でベース本体に枢着され、取付金具が締結位置にあるときには解放位置にあるときに対して作用方向が反転して取付金具を板状部材に弾性的に係合させるばねとを備えた埋込み型感知器ベースが得られる。
【0008】
また、取付金具とばねとの枢着点は、解放位置では、取付金具のベース本体上の回動中心と、ばねのベース本体上の回動中心とを結ぶ作用中心線の一側にあるようにするとよい。
【0009】
ベース本体が、取付金具をばね作用に抗して解放位置に動かすための工具を挿入するための操作開口を備えることもできる。
【0010】
取付金具は板状レバーとし、ばねは圧縮ばねとすることもできる。
【0011】
ばねの他端は、ベース本体に設けられたばね受けホーンに枢着してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本発明の埋込み型感知器ベースは、板状部材である天井1の開口縁2により形成された開口3に室内側から挿入され得る円筒壁4および頂壁5を有するベース本体6と、ベース本体6に設けられて、ベース本体6が開口縁2に取付られたとき、天井1の室内側に接するフランジ7とを備えている。ベース本体6は、全体として倒立した浅いカップ型の部材である。図示はしてないが、このベース本体6内に火災感知器等が取付られ、信号線等は頂壁5に形成された孔8を通して警報装置等にまで配線される。
【0013】
ベース本体6の頂壁5には、ヒンジ9により回動自在に枢着された一端10と、ヒンジ9回りに自由に動ける自由端11とを持ち、ほぼL字型に折り曲げられた板状のレバーである取付金具12が設けられている。自由端11が天井1の裏面すなわち他面から離れ、ベース本体6を開口3に対して挿脱可能とする取付金具12の位置(図2の左半分に破線で示され、図2の右半分に実線で示す)は、天井1の開口縁2に対して埋込み型感知器ベースが解放されるので解放位置である。また、自由端11が天井1の裏面すなわち他面に係合して、ベース本体6のフランジ7と共働してその間に天井1の開口縁2を挟持する図2の左半分に実線で示され、図2の右半分に破線で示す取付金具12の位置は、埋込み型感知器ベースが天井1に締結された締結位置である。
【0014】
取付金具12の折曲られた部分には、圧縮ばね15の一端が枢着されている。このばね15の他端は、ベース本体6の頂壁5に設けられたほぼ三角形のばね受けホーン16を介してベース本体6に枢着されている。図2から理解されるように、ばね受けホーン16上にあるばね15の他端側の回動中心18と、取付金具12の回動中心19とは固定されていて移動せず、ばね15と取付金具12との間の枢着点20は、ばね15の圧縮力のために、常に回動中心18と回動中心19とを結ぶ直線である作用中心線Aから遠ざかる方向に移動しようとしている。従って、ばね15は、取付金具12が締結位置(図2の左半分の実線)にあるときには、解放位置(図2の左半分の破線)にあるときに対して、取付金具12との枢着点20が作用中心線A(中立位置)の反対側になり、作用方向が反転して取付金具12の先端を板状部材である天井1の裏面に弾性的に係合させることになる。取付金具12の中立位置は図2には2点鎖線により示してある。
【0015】
ベース本体6の頂壁5には、板状の取付金具12に対応した位置にドライバー等の工具21を挿入して、ばね15の作用に抗して取付金具12を解放位置に操作するための操作開口22が設けられている。
【0016】
図示の例ではこのように取付金具12とばね15とで構成された締結装置が、円形のベース本体6の中心に対して径方向反対側の対向端に1つずつ設けられている。このような締結装置を必要に応じて3つ以上使用することもできる。
【0017】
本発明の埋込み型感知器ベースを天井1の開口3に取付るためには、2つの取付金具12を図2の右半分に実線で示す解放位置にして開口3に挿入し、ベース本体6のフランジ7が天井1の開口縁2に接した状態に手で保持する。作業者は指もしくはドライバー等の工具21孔8に挿入してその先端で取付金具12をベース本体6の中から外側の方向に押し、ばね15と取付金具12とを回動させてそれらの間の枢着点20をして作用中心線Aを越えさせる。するとばね15の作用方向が反転し、取付金具12は締結位置に移動させられ、その自由端11は天井1の裏面すなわち他面に係合して、ベース本体6のフランジ7と共働してその間に天井1の開口縁2を挟持する。このようにして、2つの取付金具12を共に図2の左半分に実線で示される締結位置にすれば、埋込み型感知器ベースは天井1にしっかりと締結され、このベースに各種検知器を取付ることができる。
【0018】
本発明の埋込み型感知器ベースを天井1から取り外す場合には、ベース本体6の頂壁5に形成した操作開口22から工具21を挿入して、その先端で取付金具12を突き上げて回動させて、取付金具12とばね15との間の枢着点20をして作用中心線Aを越えさせる。すると、ばね15の作用方向が反転して取付金具12がその解放位置に移動させられる。このようにして2つの取付金具12を共に解放位置にすれば、埋込み型感知器ベースは天井1から容易に取り外すことができる。
【0019】
以上説明したように、本発明の埋込み型感知器ベースは、ベース本体に枢着された一端と自由端とを持ち、自由端が板状部材の他面から離れてベース本体の開口に対する挿脱を可能にする解放位置および板状部材の他面に係合して、フランジと共働して開口縁を挟持する締結位置に回動可能な取付金具と、一端で取付金具に枢着され、他端でベース本体に枢着され、取付金具が締結位置にあるときには解放位置にあるときに対して作用方向が反転して取付金具を板状部材に弾性的に係合させるばねとを備えているので、埋込み型感知器ベースの天井に対する着脱作業が極めて容易で迅速かつ確実に実行でき、交換用の取付ねじを用意する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の埋込み型感知器ベースの一実施態様を示す平面図である。
【図2】 図1の埋込み型感知器ベースの側面断面図である。
【図3】 図1の埋込み型感知器ベースの締結装置を示す斜視図である。
【図4】 従来の埋込み型感知器ベースを示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 天井(板状部材)、2 開口縁、3 開口、6 ベース本体、7 フランジ、10 一端、11 自由端、12 取付金具、15 ばね、16 ばね受けホーン、18 回動中心、19 回動中心、20 枢着点、21 作用中心線、22 操作開口。
Claims (1)
- 板状部材の開口に一面側から挿入され得るベース本体と、
上記ベース本体に設けられて、上記ベース本体が上記開口に取付られたとき、上記板状部材の上記一面側に接するフランジと、
上記ベース本体に枢着された一端と自由端とを持ち、上記自由端が上記板状部材の他面から離れて上記ベース本体の上記開口に対する挿脱を可能にする解放位置と、上記板状部材の上記他面に係合して、上記フランジと共働して上記開口縁を挟持する締結位置とに回動可能な取付金具と、
一端で上記取付金具に枢着され、他端で上記ベース本体に設けられたばね受けホーンに枢着され、上記取付金具が上記締結位置にあるときには上記解放位置にあるときに対して作用方向が反転して上記取付金具を上記板状部材に弾性的に係合させるばねとを備えた埋込み型感知器ベース。
Priority Applications (1)
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JP08697098A JP3779060B2 (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 埋込み型感知器ベース |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH11283141A JPH11283141A (ja) | 1999-10-15 |
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ID=13901742
Family Applications (1)
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1998
- 1998-03-31 JP JP08697098A patent/JP3779060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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