JPH11157394A - ルーフキャリアの取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は自動車のルーフレールに対する取付
作業と同時にルーフキャリアの横架バーの固定を可能に
してルーフキャリアの設置作業の円滑化を図り得るルー
フキャリアの取付装置を提供する。 【解決手段】 本発明のルーフキャリアの取付装置１
は、車両のルーフ上面の両側縁に固着されたルーフレー
ルＡに装着してルーフキャリアの横架バーＢの両端を挿
通、支持する取付装置であって、上部に横架バー挿通空
間部23を有する取付金具２と、上記取付金具２の両脚部
に上下回動自在に枢着され且つ横架バーＡの下面に当接
させて天壁部下面とによって横架バーＢを挟持する可動
金具３と、上記取付金具２の両脚部22、22に回動自在に
枢着され且つ上記可動金具３の下面とによって上記ルー
フレールＡを挟持する締め付け金具４と、上記締め付け
金具４を締め付ける締付部材６とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自動車のルーフ上に
設置してサーフボードやスキー用具、その他の荷物を運
搬するためのルーフキャリアにおいて、該ルーフキャリ
アの取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】自動車の屋根上に設置するルーフキャリ
アとしては、自動車のルーフ上の前後に横架バーを配設
すると共にこれらの横架バーの両端部間に支持フレーム
を架設状態で連結してなるものが一般的に知られてお
り、このようなルーフキャリアを自動車のルーフに装着
する取付装置としては、従来から種々の構造のものが開
発されているが、その多くは上端部にルーフキャリアの
上記横架バーの端部を挿通させる筒部を備え且つ該筒部
に固定用螺子を装着してなる取付金具と、この取付金具
を自動車のルーフの両側縁に固着されたルーフレールに
固定させるための固定金具とから構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなルーフキャリアの取付装置によれば、自動車のル
ーフの両側縁のルーフレールに固定金具を固定する作業
と、この固定後、取付金具の上端筒部に挿通した横架バ
ーを螺子止めする作業とを必要とし、ルーフキャリアの
設置作業に手間を要するばかりでなく、固定金具の固定
力と横架バーの螺子止め力とにバラツキが生じたり、横
架バーを螺子止めするのを忘れたりする場合が生じてル
ーフキャリアの取付けが不安定となる虞れがあった。

【０００４】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは自動車のルーフレー
ルに対する取付作業と同時にルーフキャリアの横架バー
の固定を可能にしてルーフキャリアの設置作業の円滑化
を図り得ると共にその取付け並び固定が強固に行え、
又、自動車のルーフからのルーフキャリアの取り外しも
円滑に行えるルーフキャリアの取付装置を提供するにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載のルーフ
キャリアの取付装置は、車両のルーフ上面の両側縁に固
着されたルーフレールに装着してルーフキャリアの横架
バーの両端を挿通、支持する取付装置であって、天壁部
の両端に下方に向けて両脚部を屈曲形成することにより
上記天壁部の下面と該両脚部の上部対向面とで囲まれた
空間部を横架バー挿通空間部に形成してなる門形形状の
取付金具と、上記取付金具の両脚部に上下回動自在に枢
着され且つ上記横架バー挿通空間部に挿通された横架バ
ーの下面に当接させて天壁部下面とによって横架バーを
挟持する可動金具と、上記取付金具の両脚部の下端部に
回動自在に枢着され且つ上記可動金具の下面とによって
上記ルーフレールを挟持する締め付け金具と、上記締め
付け金具を締め付ける締付部材とからなることを特徴と
する。

【０００６】請求項２に記載のルーフキャリアの取付装
置は、請求項１に記載のルーフキャリアの取付装置にお
いて、上記可動金具は、上記取付金具の下端縁に沿った
平坦板部と、この平坦板部の先端部両端面に前後方向に
向かって突設したルーフレール受止片と、上記平坦板部
の先端に上方に向かって突設されて横架バーの下面に圧
接させる挟着片と、平坦板部の基部を斜め下方に屈折さ
せてその基端部を両脚部の基端部間に枢支させた支軸に
上下回動自在に枢着させている傾斜板部とからなる一
方、上記締め付け金具は、上記可動金具の基端の背面側
に配設され且つ上端部を上記支軸に回動自在に枢着され
た傾斜締め付け板部と、この傾斜締め付け板部の先端か
ら水平方向に屈折させてルーフレールの下面に圧接させ
る挟持板部とからなり、この締め付け金具における上記
傾斜締め付け板部の上端部を支軸から上方に突出させて
この突出端部にボルト体を固着し、このボルト体を両脚
部の基端間に一体に形成している背面板に設けた縦長孔
に挿通させて該ボルト体に螺合したナット体の締め付け
により上記可動金具と締め付け金具とを固定することを
特徴とする。

【０００７】

【作用】上記ルーフキャリアの取付装置によって、ルー
フキャリアの横架バーを固定、支持するには、先ず、門
形形状の取付金具の両脚部の下端部に回動自在に枢着さ
れた締め付け金具の傾斜締め付け板部の突出端部に固着
されたボルト体に螺合したナット体を弛緩方向に回動さ
せて、ボルト体が取付金具の背面板に設けた縦長孔内を
上下方向に変移可能とし、締め付け金具を支軸を中心と
して上下方向に回動自在な状態とする。しかる後、締め
付け金具の先端部と取付金具の正面下端縁との間に形成
された隙間からルーフレールを挿入し、締め付け金具と
可動金具との間にルーフレールを位置させる。一方、上
記取付金具の天壁部の下面と両脚部の上部対向面とによ
って形成された横架バー挿通空間部に横架バーを挿通さ
せる。

【０００８】この状態で、上記ナット体を締め付け方向
に回動させることによって、締め付け金具を、その先端
部が上方へ変移する方向に回動させて、ルーフレールの
下面に締め付け金具の先端部（挟持板部）を圧接させ
る。すると、ルーフレールは、その下面を挟持板部によ
って下方から受止、押圧され、上方に向かって押し上げ
られる。このルーフレールの上方への押し上げに伴い、
ルーフレールはその上面を可動金具の（ルーフレール受
止片）下面に押しつけられ受止される。このようにし
て、ルーフレールは締め付け金具（の挟持板部）と可動
金具（のルーフレール受止片）とによって確実に挟持さ
れる。

【０００９】更に、上記可動金具は上下回動自在に枢着
されていることから、締め付け金具の上向き回動により
押し上げられるルーフレールを介して上方に移動し、該
可動金具上面と取付金具の天壁部下面との間に挿通され
た横架バーの下面を押接する。従って、横架バーは、そ
の下面が可動金具の（挟着片）上面によって受止、押圧
されるとともに、その上面が取付金具の天壁部の下面に
よって受止され、横架バーは該天壁部の下面と可動金具
の（挟着片）上面とによって挟持されて、横架バー挿通
空間部内において不動状態に固定される。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明のルーフキャリアの取付装
置の一例を図面を参照しつつ説明する。本発明のルーフ
キャリアの取付装置１は、図１に示した様に、車両のル
ーフ上面の両側縁に固着されたルーフレールＡに装着し
てルーフキャリアの横架バーＢの両端を挿通、支持する
取付装置であって、天壁部21の両端に下方に向けて両脚
部22を屈曲形成することにより上記天壁部21の下面と該
両脚部22、22の上部対向面とで囲まれた空間部を横架バ
ー挿通空間部23に形成してなる門形形状の取付金具２
と、上記取付金具２の両脚部22、22に上下回動自在に枢
着され且つ上記横架バー挿通空間部23に挿通された横架
バーＡの下面に当接させて天壁部21下面とによって横架
バーＢを挟持する可動金具３と、上記取付金具２の両脚
部22、22の下端部に回動自在に枢着され且つ上記可動金
具３の下面とによって上記ルーフレールＡを挟持する締
め付け金具４と、上記締め付け金具４を締め付ける締付
部材６とからなる。

【００１１】上記取付金具２は、図１及び図２に示した
様に、平面矩形状の天壁部21の両端に下方に向けて両脚
部22、22を屈曲形成することによって形成されており、
上記天壁部21の下面と上記両脚部22、22の上部対向面と
で囲まれた空間部によって横架バーを挿通、固定するた
めの側面矩形状の横架バー挿通空間部23が左右方向に貫
通した状態で形成されている。そして、上記両脚部22、
22の基端部は背面側に向かって斜め下方に屈折してあ
り、この屈折部22a の端面間には中央部に表裏面に亘っ
て貫通した縦長孔24a が形成されてなる凸弧状に湾曲し
た背面板24が一体に形成されているとともに、下部先端
には側面矩形状のルーフレール当接片25が下方に向かっ
て突設されている。

【００１２】上記可動金具３は、上記取付金具２の両脚
部22、22の下端縁間、即ち、取付金具２の天壁部21の下
方に該天壁部21と並設状態で位置する平面矩形状の平坦
板部31と、この平坦板部31の先端部両端面に上記取付金
具２の両脚部22、22の下端縁下方から夫々前後方向に突
設している平面矩形状のルーフレール受止片32、32と、
上記平坦板部31の先端部を上方に向かってコ字状に屈曲
させることによって形成された横架バーの下面に圧接さ
せる挟着片33と、上記平坦板部31の基部を上記屈折部22
a の端面に沿って斜め下方に屈折させてなる平面矩形状
の傾斜板部34とからなる。なお、上記ルーフレール受止
片32、32は平坦板部31よりも下方に位置するように突設
され、ルーフレール受止片32、32の上面と取付金具２の
両脚部22、22の下端縁との間には隙間が設けられてあ
り、後述するが、ルーフレール受止片32、32がルーフレ
ールＡの上面によって上方に押圧された際に、可動金具
３が上方に向かって円滑に回動、変移可能となるように
形成してある。

【００１３】そして、上記傾斜板部34の基端部の前後端
には中央部に貫通孔を有するフランジ片35、35が上方に
向かって立設されており、このフランジ片35、35の貫通
孔に、上記取付金具２の両脚部22、22の上記屈折部22a
における下端部間に枢支させた支軸５を挿通させること
によって、上記可動金具３を支軸５に上下回動自在に枢
着させている。

【００１４】上記締め付け金具４は、上記可動金具３の
傾斜板部34の端面と上記両脚部22、22の屈折部22a の下
端間の空間部に上半部を挿入している平面矩形状の傾斜
締め付け板部41と、上記空間部から下方に突出している
該傾斜締め付け板部41の下部先端から水平方向に屈折さ
せてなり且つ先端になるに従って拡幅した挟持板部42と
からなる。そして、上記傾斜締め付け板部41の上端部の
前後端には中央部に貫通孔を有するフランジ片43、43が
上方に向かって立設されており、このフランジ片43、43
の貫通孔に、上記取付金具２の両脚部22、22の上記屈折
部22a における下端部間に枢支させた支軸５を挿通させ
ることによって、上記締め付け金具４を上下回動自在に
枢着させている。なお、上記挟持板部42の先端部は下方
に屈曲させることによってその上面を凸円弧状に形成し
てある。

【００１５】更に、上記締め付け金具４の傾斜締め付け
板部41の上端にはフランジ片43、43から上方に突出した
突出端部44を該傾斜締め付け板部41の延長方向に突設し
てあり、この突出端部44の中央部にはボルト体61が背面
方向に突設されており、このボルト体61は、上記背面板
24の縦長孔24a を通じて内側から外側方に上下方向に変
移可能に挿通している。そして、ボルト体61の先端部に
はナット体62が螺合しており、このナット体62を締め付
け方向又は弛緩方向に回動させることによって、締め付
け金具４を固定又は上下方向に回動自在な状態にするこ
とができる。

【００１６】最後に、上記可動金具３の下面及びルーフ
レール当接片25の背面側にはゴム材７が被覆されてお
り、ルーフレールＡを可動金具３と締め付け金具４とに
よって挟持する際にルーフレールＡが可動金具３及び締
め付け金具４との間で滑動するのを防止し、ルーフレー
ルＡをより強固に挟持可能に構成している。

【００１７】次に上記ルーフキャリアの取付装置１の使
用方法を説明する。上記ルーフキャリアの取付装置１に
よって、ルーフキャリアの横架バーＢを固定、支持する
には、先ず、取付金具２の両脚部22、22の下端部に回動
自在に枢着された締め付け金具４の傾斜締め付け板部41
の突出端部に固着されたボルト体61に螺合したナット体
62を弛緩方向に回動させて、ボルト体61が取付金具２の
背面板24に設けた縦長孔24a 内を上下方向に変移可能と
し、締め付け金具４を支軸５を中心として上下方向に回
動自在な状態とする。

【００１８】しかる後、締め付け金具４の先端と取付金
具２のルーフレール当接片25下端縁との間に形成された
隙間からルーフレールＡを挿入し、締め付け金具４と可
動金具３との間にルーフレールＡを位置させる。一方、
上記取付金具２の天壁部21の下面と両脚部22、22の上部
対向面とによって形成された横架バー挿通空間部23に横
架バーＢを挿通させる（図２参照）。

【００１９】この状態で、図２に示した様に、上記ナッ
ト体62を締め付け方向に回動させて取付金具２の背面板
24に当接させ、この状態から更にナット体62を締め付け
方向に回動させると、上記締め付け金具４のボルト体61
は背面側に引き寄せられ、このボルト体61の背面側への
引き寄せによって、締め付け金具４は上記支軸５を中心
としてその挟持板部42が上方に向かって移動する方向へ
回動し、締め付け金具４の挟持板部42の先端部上面によ
ってルーフレールＡの下面が下方から圧接される。

【００２０】更に、ボルト体61を締め付け方向に向かっ
て回動させると、上記締め付け金具４の挟持板部42の先
端部上面によって、ルーフレールＡはその下面を上方へ
押圧されるとともに、その下面からの押圧によってルー
フレールＡはその上面を可動金具３のルーフレール受止
片32、32に押圧、受止される。このようにして、ルーフ
レールＡは、締め付け金具４の挟持板部42と可動金具３
のルーフレール受止片32、32とによって強固に挟持され
る。なお、取付金具２の下方基端縁にはルーフレール当
接片25が延設されており、ルーフレールＡはこのルーフ
レール当接片25内面によっても安定的に受止され、確実
に挟持されている。

【００２１】加えて、上記可動金具３はその基端部を両
脚部22、22の基端部間に枢支させた支軸５に上下回動自
在に枢着させているので、上記ナット体62の締め付け力
によりルーフレールＡの上動を介して押し上げられるル
ーフレール受止片32、32の押圧によって、可動金具３は
その先端部が上方に向かって移動する方向に押し上げら
れる。

【００２２】すると、可動金具３の上側先端部に突設さ
れた挟着片33は、上記取付金具２の横架バー挿通空間部
23に挿通させた横架バーＢの下面を下方から押圧する。
一方、横架バーＢの上面は天壁部21の内面によって受止
されているので、上記挟着片33と天壁部21の内面とによ
って横架バーＢは強固に挟持、固定されて、横架バーＢ
は横架バー挿通空間部23内において不動状態に固定され
る（図３参照）。

【００２３】次に、上記ルーフキャリアの取付装置１に
よって固定、支持された横架バーＢを取り外すには、先
ず、締め付け金具４のボルト体61に螺合したナット体62
を弛緩方向に回動させて、ボルト体61を取付金具２の背
面板24の縦長孔24a 内を上下方向に変移自在、ひいて
は、締め付け金具４を支軸５を中心として上下方向に回
動自在とする。

【００２４】すると、締め付け金具４の挟持板部42のル
ーフレールＡ下面への下方からの押圧が開放されて、締
め付け金具４とルーフレール受止片32、32とによるルー
フレールＡの挟持が解除される。

【００２５】更に、ルーフレールＡに対する挟持板部42
の下方からの押圧が解除されることにより、ルーフレー
ルＡの上面によるルーフレール受止片32、32に対する押
圧も解除され、可動金具３の挟着片33による横架バー下
面に対する押圧も同時に開放されて、横架バーＢは挟着
片33と天壁部21との挟持から開放される。

【００２６】

【発明の効果】本発明のルーフキャリアの取付装置は、
車両のルーフ上面の両側縁に固着されたルーフレールに
装着してルーフキャリアの横架バーの両端を挿通、支持
する取付装置であって、天壁部の両端に下方に向けて両
脚部を屈曲形成することにより上記天壁部の下面と該両
脚部の上部対向面とで囲まれた空間部を横架バー挿通空
間部に形成してなる門形形状の取付金具と、上記取付金
具の両脚部に上下回動自在に枢着され且つ上記横架バー
挿通空間部に挿通された横架バーの下面に当接させて天
壁部下面とによって横架バーを挟持する可動金具と、上
記取付金具の両脚部の下端部に回動自在に枢着され且つ
上記可動金具の下面とによって上記ルーフレールを挟持
する締め付け金具と、上記締め付け金具を締め付ける締
付部材とからなることを特徴とするので、取付金具の横
架バー挿通空間部に横架バーを挿通するとともに、締め
付け金具と可動金具との間にルーフレールを位置させた
後、締付部材によって締め付け金具を締め付けるといっ
た簡便な操作で、横架バーを横架バー挿通空間部内に不
動状態に支持させることができると同時に、ルーフキャ
リアの取付装置をルーフレールに強固且つ確実に取り付
けることができる。

【００２７】従って、ルーフキャリアの取付装置への横
架バーの取付けとルーフキャリアの取付装置のルーフレ
ールへの取付けを同時に行うことができ、取付け作業を
短時間のうちに遂行することができる。しかも、一の締
付部材のみによって取付作業を行うことができるので、
横架バーの締付けを忘れるといった不測の事態を防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１はルーフキャリアの取付装置によってルー
フキャリアの横架バーをルーフレールに取付けた状態を
示した斜視図である。

【図２】ルーフキャリアの取付装置によってルーフキャ
リアの横架バーをルーフレールに取付けている途上状態
を示した断面図である。

【図３】ルーフキャリアの取付装置によってルーフキャ
リアの横架バーをルーフレールに取付けた状態を示した
断面図である。

【符号の説明】

１ ルーフキャリアの取付装置 ２ 取付金具 21 天壁部 22 脚部 22a 屈折部 23 横架バー挿通空間部 24 背面板 24a 縦長孔 25 ルーフレール当接片 ３ 可動金具 31 平坦板部 32 ルーフレール受止片 33 挟着片 34 傾斜板部 ４ 締め付け金具 41 傾斜締め付け板部 42 挟持板部 44 突出端部 ５ 支軸 ６ 締付部材 61 ボルト体 62 ナット体 ７ ゴム材 Ａ ルーフレール Ｂ 横架バー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両のルーフ上面の両側縁に固着された
   ルーフレールに装着してルーフキャリアの横架バーの両
   端を挿通、支持する取付装置であって、天壁部の両端に
   下方に向けて両脚部を屈曲形成することにより上記天壁
   部の下面と該両脚部の上部対向面とで囲まれた空間部を
   横架バー挿通空間部に形成してなる門形形状の取付金具
   と、上記取付金具の両脚部に上下回動自在に枢着され且
   つ上記横架バー挿通空間部に挿通された横架バーの下面
   に当接させて天壁部下面とによって横架バーを挟持する
   可動金具と、上記取付金具の両脚部の下端部に回動自在
   に枢着され且つ上記可動金具の下面とによって上記ルー
   フレールを挟持する締め付け金具と、上記締め付け金具
   を締め付ける締付部材とからなることを特徴とするルー
   フキャリアの取付装置。
2. 【請求項２】 上記可動金具は、上記取付金具の下端縁
   に沿った平坦板部と、この平坦板部の先端部両端面に前
   後方向に向かって突設したルーフレール受止片と、上記
   平坦板部の先端に上方に向かって突設されて横架バーの
   下面に圧接させる挟着片と、平坦板部の基部を斜め下方
   に屈折させてその基端部を両脚部の基端部間に枢支させ
   た支軸に上下回動自在に枢着させている傾斜板部とから
   なる一方、上記締め付け金具は、上記可動金具の基端の
   背面側に配設され且つ上端部を上記支軸に回動自在に枢
   着された傾斜締め付け板部と、この傾斜締め付け板部の
   先端から水平方向に屈折させてルーフレールの下面に圧
   接させる挟持板部とからなり、この締め付け金具におけ
   る上記傾斜締め付け板部の上端部を支軸から上方に突出
   させてこの突出端部にボルト体を固着し、このボルト体
   を両脚部の基端間に一体に形成している背面板に設けた
   縦長孔に挿通させて該ボルト体に螺合したナット体の締
   め付けにより上記可動金具と締め付け金具とを固定する
   ことを特徴とするルーフキャリアの取付装置。