JP2529010Y2 - 機器の傾斜状取付装置 - Google Patents

機器の傾斜状取付装置

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JP2529010Y2
JP2529010Y2 JP6409991U JP6409991U JP2529010Y2 JP 2529010 Y2 JP2529010 Y2 JP 2529010Y2 JP 6409991 U JP6409991 U JP 6409991U JP 6409991 U JP6409991 U JP 6409991U JP 2529010 Y2 JP2529010 Y2 JP 2529010Y2
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fixing screw
hole
fixing
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fulcrum
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博之 郡司
吉照 谷川
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Kenwood KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は機器を固定金具によっ
て傾斜状に取り付ける機器の傾斜状取付装置に係り、特
に機器を操作し易い傾斜角度に調整するのに好適な機器
の傾斜状取付装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、機器の傾斜状取付装置は図5及
び図6に示す斜視図のものが多く提供されていた。図5
において、1は電子機器本体であり、この機器1は略コ
の字形に形成した固定金具10を機器1の取付面1aに固定
ネジ11で取り付け、この固定金具10で図のように機器1
の設置を決めていた。即ち、機器1を操作し易い傾斜角
度に設置して固定ネジ11で締め付けて機器1を固定して
いた。
【0003】図6は他の従来例であり、図において、12
は支点穴12a と複数の取付穴12b とを有した固定金具で
あり、一方、機器1の取付面1aには突出軸1bを形成し、
この突出軸1bが支点穴12a に嵌め込まれ、機器1の傾斜
角度を設置する支点として動作する。
【0004】機器1は上記突出軸1bと支点穴12a を中心
に操作し易い傾斜角度に設定され、この傾斜角度に合っ
た固定金具12の取付穴12b に固定ネジ11を締め付けて機
器の傾斜状取付を行なっていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の図5に示す機器の傾斜状取付装置は固定ネジ11の締め
付けのみで機器1を固定していたので、機器1の長時間
使用に対して固定ネジ11の締め付けが弛んだり、又は外
部の力が加わって機器1の傾斜角度が変わってしまうと
いう欠点があった。
【0006】また、図6に示した機器の傾斜状取付装置
は機器1の傾斜角度を調整する場合、両サイドの固定ネ
ジ11を取り外して機器1の傾斜角度調整をし、傾斜角度
を設定した取付穴12a を介して固定ネジ11を締め付ける
ため、傾斜角度設定の作業に時間が掛かり、特に重量の
ある機器1では固定ネジ11の取り付け作業が困難であっ
た。更に、固定ネジ11が紛失することもあった。
【0007】この考案は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは従来例の欠点を解消
し、固定金具の取付穴を略瓢箪形長穴にして固定ネジを
弛めるだけで傾斜角度を調整することができ、更に固定
ネジ内側の締め付け部分に傾斜部を設けて機器と固定金
具とを堅固に固定できる機器の傾斜状取付装置を提供す
るところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案の機器の傾斜状
取付装置は機器を操作し易いように傾斜角度を付けて保
持する略コの字形の固定金具を設け、この固定金具に傾
斜角の支点を形成する支点穴と、この支点穴を中心に略
円弧状に設けた取付穴と、上記機器の固定金具の取付面
に上記支点穴に嵌合する突出軸と、機器に上記固定金具
を固定する固定ネジとを設け、上記支点穴に嵌合した突
出軸を中心に固定ネジを上記取付穴を介して締め付けた
機器の傾斜状取付装置において、上記固定金具の取付穴
を略瓢箪形長穴に形成し、上記固定ネジの上記略瓢箪形
長穴と当接する部分に傾斜部を設け、上記略瓢箪形長穴
に上記固定ネジの傾斜部が当接して機器を傾斜状に固定
するよう構成したものである。
【0009】また、上記固定ネジのネジ先端にEリング
金具を取り付け、上記固定ネジの脱落を防止するよう構
成しても良い。
【0010】更に、上記固定ネジの上記略瓢箪形長穴と
当接する部分に段付形状を形成した段付部を設けても良
い。
【0011】また、上記固定ネジの上記略瓢箪形長穴と
当接する部分にラウンド形状を形成したラウンド部を設
けても良い。
【0012】
【作用】この考案によれば、固定金具の支点穴に機器の
突出軸が嵌合して機器の取付傾斜角度を設定する支点を
形成し、固定金具の支点穴を中心に略円弧状に略瓢箪形
長穴を設け、この略瓢箪形長穴を介して固定ネジを締め
付けて固定金具を機器に取り付けることができる。
【0013】上記固定ネジが略瓢箪形長穴に当接する部
分に傾斜部を設け、固定ネジが略瓢箪形長穴を通して締
め付けられる場合、略瓢箪形長穴の大きい穴部に自動的
に固定ネジは嵌合し上記固定ネジの傾斜部が略瓢箪形長
穴に圧接して締め付けられ、固定金具は弛むこと無く回
転方向のガタを無くして取り付けることができる。
【0014】一方、機器の傾斜角度を調整する場合、固
定ネジを弛めることにより、この固定ネジは固定金具の
略瓢箪形長穴の中を自在に動かすことができるので機器
は任意の傾斜角度に容易に調整することができる。
【0015】この様に、固定ネジを弛めるだけで機器の
傾斜角度を調整することができ、しかも固定ネジの締め
付けは傾斜部が略瓢箪形長穴に圧接して強く取り付けら
れるので、機器使用中に傾斜角度が変化することも無く
なる。
【0016】また、固定ネジの先端部にEリング金具を
取り付けることにより、固定ネジを弛めた場合でも固定
ネジが固定金具から脱落することが無くなり、固定ネジ
の紛失防止をすることができる。
【0017】また、固定ネジが略瓢箪形長穴に当接する
部分に設けた傾斜部が段付形状を形成した段付部を設け
ても良く、又ラウンド形状を形成したラウンド部を設け
て固定ネジを構成しても同様の効果を出すことができ
る。
【0018】
【実施例】この考案に係る機器の傾斜状取付装置の実施
例を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は固定ネジ
の取り付けを示した斜視図、図2は固定ネジを締め付け
た時を示した断面図であり、図3は他の実施例の固定ネ
ジを示した断面図、図4(A) 及び図4(B) も他の実施例
の固定ネジを示した断面図である。
【0019】図1において、1は従来例同様の電子機器
本体であり、2は支点穴2aと略瓢箪形長穴2bとが形成さ
れた固定金具であり、この固定金具2は機器1の突出軸
1bが支点穴2aに嵌合して機器1の傾斜角度を設定する支
点を形成している。3は固定金具2を機器1に取り付け
る固定ネジであり、図2に示すように、この固定ネジ3
は略瓢箪形長穴2bに当接する部分に傾斜部3aを形成した
ものである。
【0020】上記、略瓢箪形長穴2bは図のように取付穴
部が連結した略瓢箪形の長穴を形成し、固定ネジ3を上
記略瓢箪形長穴2bを介して締め付けると、固定ネジ3の
傾斜部3aは略瓢箪形長穴2bの大きい穴部に自動的に嵌合
するよう作用して締め付けることができる。また、この
略瓢箪形長穴2bは支点穴2aを中心に略円弧状に形成され
ていて、固定ネジ3は略円弧状の略瓢箪形長穴2bを通し
て機器1を任意の傾斜角度に調整して取り付けることが
できる。
【0021】更に、上記固定ネジ3の傾斜部3aが略瓢箪
形長穴2bの取付穴より若干大きい直径を形成することに
より、固定ネジ3を締め付けることにより傾斜部3aが略
瓢箪形長穴2bに圧接して固定金具2と機器1が取り付け
られ、機器1の固定時の回転方向のガタを無くすことが
できる。
【0022】この様に、固定ネジ3を締め付けて機器1
を傾斜状に固定した状態から、再度機器1の傾斜角度を
調整する場合、上記固定ネジ3を弛めと固定ネジ3は略
瓢箪形長穴2b内を任意に移動することができ、機器1の
傾斜角度は任意に設定することができる。即ち、固定ネ
ジ3を完全に取り外すこと無く機器1の傾斜角度調整が
簡単にできる。
【0023】また、他の実施例として図3に示す断面図
のように、固定ネジ4の先端部4bにEリング金具5を取
り付けることにより、固定ネジ4を弛めても外れること
が無く固定ネジ4の脱落を防止し、固定ネジ4が紛失し
て取り付けができないという不具合を無くすことができ
る。
【0024】更に、固定ネジ3に設けた傾斜部3aの代わ
りに図4(A),(B) に示す断面図のように、段付部6aを形
成した固定ネジ6又はラウンド部7aを形成した固定ネジ
7を用いて固定金具2の略瓢箪形長穴2bを締め付けるこ
とにより、前記同様、固定ネジ6,7 が略瓢箪形長穴2bに
圧接して機器1の回転方向のガタを無くし堅固に機器1
を傾斜状に固定することができる。
【0025】
【考案の効果】この考案に係る機器の傾斜状取付装置は
前述のように、固定金具の取付穴を略瓢箪形長穴に形成
したので機器の傾斜角度を調整する場合、固定ネジを取
り外すこと無く固定ネジを弛めて任意に傾斜角度に調整
することができるという効果がある。
【0026】また、固定ネジに傾斜部又は段付部、ラウ
ンド部などの形状に形成したので固定ネジを締め付けた
時、固定ネジが略瓢箪形長穴に圧接して機器をより強く
傾斜状に固定することができ、機器の回転方向のガタを
無くすことができるという効果もある。
【0027】しかも、構造が簡単であって、また、安価
に構成することができるため実施も容易であるなどの優
れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る機器の傾斜状取付装置の実施例
を示した斜視図である。
【図2】固定ネジを締め付け時の断面図である。
【図3】他の実施例の固定ネジを示した断面図である。
【図4】他の実施例の固定ネジの形状を示した断面図で
あり、図4(A) は段付部を形成した固定ネジの断面図、
図4(B) はラウンド部を形成した固定ネジの断面図であ
る。
【図5】従来例を示した斜視図である。
【図6】他の従来例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 電子機器本体(単に機器という) 1a 機器の固定金具の取付面 1b 機器に設けた突出軸 2 固定金具 2a 固定金具に設けた支点穴 2b 固定金具に設けた略瓢箪形長穴 3 固定ネジ 3a 固定ネジに設けた傾斜部 4 他の実施例の固定ネジ 5 Eリング金具 6 他の実施例の固定ネジ 6a 他の実施例の固定ネジの段付部 7 他の実施例の固定ネジ 7a 他の実施例の固定ネジのラウンド部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器を操作し易いように傾斜角度を付け
    て保持する略コの字形の固定金具を設け、この固定金具
    に傾斜角の支点を形成する支点穴と、この支点穴を中心
    に略円弧状に設けた取付穴と、上記機器の固定金具の取
    付面に上記支点穴に嵌合する突出軸と、機器に上記固定
    金具を固定する固定ネジとを設け、上記支点穴に嵌合し
    た突出軸を中心に固定ネジを上記取付穴を介して締め付
    けた機器の傾斜状取付装置において、 上記固定金具の取付穴を略瓢箪形長穴に形成し、上記固
    定ネジの上記略瓢箪形長穴と当接する部分に傾斜部を設
    け、上記略瓢箪形長穴に上記固定ネジの傾斜部が当接し
    て機器を傾斜状に固定するよう構成したことを特徴とす
    る機器の傾斜状取付装置。
  2. 【請求項2】 上記固定ネジのネジ先端にEリング金具
    を取り付け、上記固定ネジの脱落を防止するよう構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の機器の傾斜状取付装
    置。
  3. 【請求項3】 上記固定ネジの上記略瓢箪形長穴と当接
    する部分に段付形状を形成した段付部を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の機器の傾斜状取付装置。
  4. 【請求項4】 上記固定ネジの上記略瓢箪形長穴と当接
    する部分にラウンド形状を形成したラウンド部を設けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の機器の傾斜状取
    付装置。
JP6409991U 1991-07-19 1991-07-19 機器の傾斜状取付装置 Expired - Lifetime JP2529010Y2 (ja)

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JPH0511493U JPH0511493U (ja) 1993-02-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011205904A (ja) * 2010-03-26 2011-10-20 Kubota Corp 脱穀装置のシーブケース構造

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