JP4662839B2 - 送風型イオナイザ - Google Patents
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Description
特許文献1に係る直流除電器では、放電針及びファンを内蔵した本体14がスタンド15に対して傾動可能に支持されており、使用者はイオン化エアの送風角度を適宜調整可能に構成されている。
また、特許文献2に係る送風型除電器においても、放電針及びファンを内蔵した本体がスタンドに対して角度調整可能に取り付けられている。
また、イオナイザ本体を取付具等に取り付けたままの状態で清掃、交換を行うことが困難であり、作業性が悪いという問題があった。
前記送風型イオナイザは、
前記放電針及びファン並びに第一のねじ孔を有するイオナイザ本体と、
前記イオナイザ本体が取り付けられるステイと、
前記イオナイザ本体を前記ステイから取り外し、再度取り付けたときも、前記ステイに対する前記イオナイザ本体の取付角度を保持する取付角度保持機構と、
を備え、
前記ステイは、
前記第一のねじ孔に螺着するための取付用ねじを挿通させる第一の通孔と、
前記第一の通孔を中心とするほぼ円弧状に形成されたガイド溝と、
を有し、
前記取付角度保持機構は、
前記イオナイザ本体側の係合孔と、
前記ステイを介して前記係合孔に係合可能な係合部材と、
前記イオナイザ本体と前記ステイとの間に配置され、かつ、前記係合部材に螺着される第二のねじ孔及び前記取付用ねじを挿通させる第二の通孔を備えたアングルプレートと、
を有し、
前記取付用ねじを前記第一の通孔及び第二の通孔を挿通させて前記第一のねじ孔に螺着することにより、前記イオナイザ本体を前記ステイに対し回動可能に支持すると共に、
前記ガイド溝に挿通し前記アングルプレートの前記第二のねじ孔に螺着して前記ステイを挟み込むことにより保持された前記係合部材を前記係合孔に係合することにより、前記ステイに対する前記イオナイザ本体の取付角度を保持するものである。
また、イオナイザ本体の前面カバーを段階的に開いた状態で保持可能であり、放電針の清掃、交換、ファンの裏側の清掃などの作業性を大幅に向上させることができる。同時に、前面カバーを開き、かつ、背面フィルタを除去することにより、イオナイザ本体の内部において前後方向に外部と連通する空間を形成して各部の清掃等に一層便利な送風型イオナイザを提供することができる。
まず、図1はイオナイザ本体10の取付構造を示す分解斜視図である。ここで、本実施形態に係る送風型イオナイザは直流式イオナイザであり、イオナイザ本体10には正負の高電圧発生回路、放電針、送風用のファン等が内蔵されている。そして、放電針に正負の高電圧を印加することにより正負イオンを発生させ、この正負イオンを含むイオン化エアをファンによりイオナイザ本体10の前面カバー100を介して被除電物に送風するように構成されている。
また、後に詳述するが、イオナイザ本体10の前面カバー100にはファンユニット(図6参照)が一体的に取り付けられており、これらの前面カバー100及びファンユニットは軸101を中心として垂直面内を上方へ回動可能となっている。
図示されていないが、ステイを正面ほぼL字形に形成して側板32または33によりイオナイザ本体10の一方の側面のみを支持するように構成しても良い。
一方、イオナイザ本体10の側面16には、前記通孔37aを介して取付用ねじ36がねじ込まれるねじ孔16aと、アングルプレート37のねじ孔37bにねじ込まれた前記ビス38の先端部が係合する盲孔状の係合孔16bとが形成されている。
いま、ステイ30が図示されていない下方のベース金具に固定されているとする。この状態でアングルプレート37を側板33の内側に当てがい、取付用ねじ36を通孔33a,37aを介してイオナイザ本体10のねじ孔16aにねじ込むことにより、イオナイザ本体10を、ステイ30に対し垂直面内でほぼ180度以内の所定角度に調節して仮止めする。更に、ビス38をガイド溝33bを介してアングルプレート37のねじ孔37bにねじ込んでその先端部をイオナイザ本体10の係合孔16bに係合させ、取付用ねじ36を強くねじ込んでイオナイザ本体10を確実に固定する。
こうしてイオナイザ本体10をステイ30に取り付けることにより、被除電物に対してイオン化エアを所定角度で送風することが可能になる。
図3において、40はベース金具であり、長孔41a,41bを有する基板41と、この基板41の中央部上面に固着された凸板42とを備えている。凸板42の天板42cには、ステイ30の通孔34を貫通する固定用ねじ63を挿通させるための通孔42aが形成され、この通孔42aを中心として半円弧状のガイド溝42bが形成されている。
図示するように、タッププレート43を天板42cの裏側に配置して固定用ねじ63をねじ込む際に、凸片43bを天板42cのガイド溝42bを介してステイ30の角孔35に係合させることにより、固定用ねじ63を若干緩めた状態では、ステイ30及びタッププレート43が固定用ねじ63を中心としてほぼ180度回動可能であるから、水平面内におけるステイ30及びタッププレート43のベース金具40に対する相対的な角度を所定値に調整することができ、その後に固定用ねじ63を締め込むことによってその角度を固定することができる。言い換えれば、ステイ30に取り付けられたイオナイザ本体10の水平面内の角度をほぼ180度以内で任意に調節してベース金具40及び固定金具50に固定することが可能である。
これらの図において、102は前面カバー100内のイオン化エアが通過する送風口、103は取り外し可能な背面フィルタである。また、104は正負のイオンバランスを表示する発光ダイオード等からなる表示部である。
図6(a),(c)に示すごとく、前面カバー100の背面には、ファン106を有するファンユニット105が一体的に取り付けられ、これらの前面カバー100及びファンユニット105は最大で180°まで段階的に回動可能となっている。
また、これらの図において、107はイオナイザ本体10のケーシング111内部の上下左右に配置された放電針を示す。更に、110は、図3における固定用ねじ63に代わる固定用レバーである。
図示するように、イオナイザ本体10の上端部両側には、スプリング(図示せず)によって常に上方へ付勢された上下動可能なストッパー109が配置されている。一方、前面カバー100の両側に設けられた基端部108の外周部には、前記凸部109aに係止可能な3個所の凹部108aが形成されている。これらの凹部108aは、以下に述べるように、前面カバー100を90°,135°,180°開いた状態で前記凸部109aに係止するものである。
このため、図7に示すごとく、前面カバー100を徐々に開いていくと、凹部108aが形成された90°,135°,180°の位置でストッパー109の凸部109aが凹部108aにそれぞれ係止し、その角度で前面カバー100を保持することができる。
更に、上記実施形態では直流式イオナイザについて説明したが、本発明は直流式、交流式を問わず各種のイオナイザに適用することが可能である。
16:側面
16a:ねじ孔
16b:係合孔
30:ステイ
31:底板
32,33:側板
33a:通孔
33b:ガイド溝
34:通孔
35:角孔
36:取付用ねじ
37:アングルプレート
37a:通孔
37b:ねじ孔
38:ビス
40:ベース金具
41:基板
41a,41b:長孔
42:凸板
42a:通孔
42b:ガイド溝
42c:天板
50:固定金具
51,52:翼板
51a,52a:ねじ孔
53:V字板
61,62:ボルト
63:固定用ねじ
100:前面カバー
101:軸
102:送風口
103:背面フィルタ
104:表示部
105:ファンユニット
106:ファン
107:放電針
108:基端部
108a:凹部
109:ストッパー
109a:凸部
110:固定用レバー
111:ケーシング
Claims (7)
- 放電針に高電圧を印加してイオンを発生させ、これらのイオンを含むイオン化エアをファンにより被除電物に向けて送風する送風型イオナイザにおいて、
前記送風型イオナイザは、
前記放電針及びファン並びに第一のねじ孔を有するイオナイザ本体と、
前記イオナイザ本体が取り付けられるステイと、
前記イオナイザ本体を前記ステイから取り外し、再度取り付けたときも、前記ステイに対する前記イオナイザ本体の取付角度を保持する取付角度保持機構と、
を備え、
前記ステイは、
前記第一のねじ孔に螺着するための取付用ねじを挿通させる第一の通孔と、
前記第一の通孔を中心とするほぼ円弧状に形成されたガイド溝と、
を有し、
前記取付角度保持機構は、
前記イオナイザ本体側の係合孔と、
前記ステイを介して前記係合孔に係合可能な係合部材と、
前記イオナイザ本体と前記ステイとの間に配置され、かつ、前記係合部材に螺着される第二のねじ孔及び前記取付用ねじを挿通させる第二の通孔を備えたアングルプレートと、
を有し、
前記取付用ねじを前記第一の通孔及び第二の通孔を挿通させて前記第一のねじ孔に螺着することにより、前記イオナイザ本体を前記ステイに対し回動可能に支持すると共に、
前記ガイド溝に挿通し前記アングルプレートの前記第二のねじ孔に螺着して前記ステイを挟み込むことにより保持された前記係合部材を前記係合孔に係合することにより、前記ステイに対する前記イオナイザ本体の取付角度を保持することを特徴とする送風型イオナイザ。 - 請求項1に記載した送風型イオナイザにおいて、
前記係合部材がビスであることを特徴とする送風型イオナイザ。 - 請求項1または2に記載した送風型イオナイザにおいて、
前記ステイの底板が連結されるベース金具を備え、このベース金具に対して前記ステイの底板を水平面内で所定角度回動させた状態で固定可能であることを特徴とする送風型イオナイザ。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載した送風型イオナイザにおいて、
前記イオナイザ本体はイオン化エアが通過する開閉可能なカバーを有し、このカバーを所定角度開けた状態で保持するカバー保持機構を備えたことを特徴とする送風型イオナイザ。 - 請求項4に記載した送風型イオナイザにおいて、
前記カバーの背面に、前記ファンまたは放電針を一体的に取り付けたことを特徴とする送風型イオナイザ。 - 請求項4または5に記載した送風型イオナイザにおいて、
前記カバーが閉状態から90°以上、回動可能であることを特徴とする送風型イオナイザ。 - 請求項4〜6の何れか1項に記載した送風型イオナイザにおいて、
前記カバーが前記ファンの吐出側に配置され、前記ファンの吸入側に着脱可能なフィルタが配置されていることを特徴とする送風型イオナイザ。
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