JP2006349963A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 投射レンズ部を保護することができ、しかも、投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部に邪魔されることなく投射方向の調整範囲を広くすることができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】 投射レンズ部11を有するプロジェクタ本体1と、投射レンズ部11に対向して該投射レンズ部11を遮蔽する遮蔽壁部6を有し、プロジェクタ本体1を収納する箱体2とを備え、該箱体2に、投射レンズ部11の光軸Oと交差する方向を長手方向とした長孔21を設け、該長孔6に係合する係合軸部をプロジェクタ本体1に設け、該プロジェクタ本体1を、投射レンズ部11を箱体2から表出させるように移動を可能とした。
【選択図】 図1
【解決手段】 投射レンズ部11を有するプロジェクタ本体1と、投射レンズ部11に対向して該投射レンズ部11を遮蔽する遮蔽壁部6を有し、プロジェクタ本体1を収納する箱体2とを備え、該箱体2に、投射レンズ部11の光軸Oと交差する方向を長手方向とした長孔21を設け、該長孔6に係合する係合軸部をプロジェクタ本体1に設け、該プロジェクタ本体1を、投射レンズ部11を箱体2から表出させるように移動を可能とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は投射レンズ部を有するプロジェクタに関する。
画像用光を投射レンズ部から投射することによりスクリーン面上に画像を投影するプロジェクタは、壁面への設置位置、又は、架台等への載置位置により、画像用光の投射方向が変わり、スクリーン面上に投影される画像の位置が変わるため、前記投射方向を機械的又は電気的に変えることができるように構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1のプロジェクタは、投射レンズ部を有するプロジェクタ本体と、該プロジェクタ本体における投射レンズ部と反対側を、投射レンズ部の光軸方向への揺動を可能に支持する支持台と、プロジェクタ本体の揺動角度を調整する調整体とを備えており、該調整体を操作することによりプロジェクタ本体を、揺動中心部を支点として前記光軸の方向へ揺動させ、投射方向を機械的に変えるように構成されている。
特許文献2のプロジェクタは、投射レンズ部の内側で投射レンズ部に対向して配置される液晶表示パネルの有効画面内での表示領域を移動制御することにより、前記投射方向を電気的に変えるように構成されている。
実開平3−36285号公報
特開平8−102901号公報
ところが、特許文献1にあっては、投射レンズ部が外部に露出しており、他物との衝突により投射レンズ部が損傷し易いし、また、投射レンズ部に埃が付着し易いため、携帯ケース等に収納して携帯する必要があり、携帯性に難点があった。また、特許文献2にあっては、液晶表示パネルの有効画面内での表示領域が移動制御されるため、投射方向の調整範囲が比較的狭いと言う問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的はプロジェクタ本体の投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部を、プロジェクタ本体を収納する箱体に設けることにより、携帯ケース等に収納することなく簡易に携帯することができ、しかも、プロジェクタ本体を、投射レンズ部を箱体から表出するように移動を可能とすることにより、投射方向の調整範囲を広くすることができるプロジェクタを提供することにある。
また、他の目的は、投射レンズ部の光軸と交差する方向を長手方向とした長孔を箱体に設け、長孔に係合する係合軸部をプロジェクタ本体に設けることにより、投射方向の調整範囲を広くすることができる割りに部品点数を低減でき、コストを低減できるプロジェクタを提供することにある。
また、他の目的は、プロジェクタ本体を前記箱体に入出を可能に連結する連結部を設けることにより、プロジェクタ本体を箱体から脱落させることなく使用することができ、しかも、連結部を支点としてプロジェクタ本体を簡易に入出することができるプロジェクタを提供することにある。
また、他の目的は、プロジェクタ本体の移動によりオン、オフされ、プロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えるスイッチを設けることにより、スイッチを殊更操作する必要がなく、操作性を向上できるプロジェクタを提供することにある。
さらに他の目的は、プロジェクタ本体を、投射レンズ部が箱体から表出する方向への移動を可能とし、該プロジェクタ本体の移動量を調整する調整環を設け、プロジェクタ本体の投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部を、プロジェクタ本体を収納する箱体に設けることにより、携帯ケース等に収納することなく簡易に携帯することができ、しかも、調整環を回転操作することによりプロジェクタ本体の移動量を調整でき、遮蔽壁部に邪魔されることなく投射方向の調整範囲を広くすることができるプロジェクタを提供することにある。
また、他の目的は、プロジェクタ本体の移動量を調整する調整環の回転によりオン、オフされるスイッチを設けることにより、スイッチを殊更操作する必要がなく、操作性を向上できるプロジェクタを提供することにある。
本発明に係るプロジェクタは、投射レンズ部を有するプロジェクタ本体と、前記投射レンズ部に対向して該投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部を有し、前記プロジェクタ本体を収納する箱体とを備えており、前記プロジェクタ本体は、前記投射レンズ部を前記箱体から表出するように移動を可能としてあることを特徴とする。
この発明にあっては、投射レンズ部に他物が衝突して損傷するのを遮蔽壁部により防ぐことができるとともに、投射レンズ部に埃を付着し難くでき、さらに、箱体によりプロジェクタ本体を保護することができるため、携帯ケース等に収納することなく簡易に携帯することができる。しかも、投射レンズ部を箱体から表出するようにプロジェクタ本体を移動させることができるため、投射方向の調整範囲を広くすることができる。また、使用時には投射レンズ部を箱体から表出させるため、プロジェクタ本体が発生する熱の放熱性を高めることができ、箱体内に放熱空間を殊更確保する必要がなく、プロジェクタの全体を小形化できる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記箱体は、前記投射レンズ部の光軸と交差する方向を長手方向とした長孔を有しており、前記プロジェクタ本体は前記長孔に係合する係合軸部を有することを特徴とする。
この発明にあっては、係合軸部を長孔に沿って移動操作することにより、プロジェクタ本体を光軸と交差する方向に移動させることができるため、遮蔽壁部に邪魔されることなく投射方向の調整範囲を広くすることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記プロジェクタ本体を前記箱体に入出を可能に連結する連結部を有することを特徴とする。
この発明にあっては、プロジェクタ本体を箱体から脱落させることなく使用することができ、しかも、連結部を支点としてプロジェクタ本体を簡易に入出することができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記プロジェクタ本体の移動によりオン、オフされ、前記プロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えるスイッチを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、投射レンズ部の遮蔽を開放して使用すべくプロジェクタ本体を移動させ、投射レンズ部を箱体から表出させることにより、スイッチがオンになり、プロジェクタ本体に給電することができ、また、使用が終わってプロジェクタ本体を箱体内に収納することにより非給電にすることができるため、スイッチを殊更操作する必要がなく、操作性を向上できる。
また、本発明に係るプロジェクタは、投射レンズ部を有するプロジェクタ本体と、前記投射レンズ部に対向して該投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部を有し、前記プロジェクタ本体を収納する箱体とを備えており、前記プロジェクタ本体は、前記投射レンズ部を前記箱体から表出するように移動を可能としてあり、前記投射レンズ部の周りに回転を可能に外嵌され、且つ前記光軸に対する距離が複数の周方向位置で異なる周面を有し、回転位置に応じて前記プロジェクタ本体の移動量を調整する調整環を備えることを特徴とする。
この発明にあっては、投射レンズ部に他物が衝突して損傷するのを遮蔽壁部により防ぐことができるとともに、投射レンズ部に埃を付着し難くでき、さらに、箱体によりプロジェクタ本体を保護することができるため、携帯ケース等に収納することなく簡易に携帯することができる。しかも、投射レンズ部の周りに回転を可能に外嵌された調整環を回転操作することにより該調整環の周面の箱体に対する位置を変えてプロジェクタ本体の移動量を調整することができ、前記周面の光軸に対する距離が長い部分を箱体に当接させることによりプロジェクタ本体の移動量を多くすることができ、また、前記周面の光軸に対する距離が短い部分を箱体に当接させることによりプロジェクタ本体の移動量を少なくすることができ、遮蔽壁部に邪魔されることなく投射方向の調整範囲を広くすることができる。
また、本発明に係るプロジェクタは、前記調整環の回転によりオン、オフされ、前記プロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えるスイッチを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、投射レンズ部の遮蔽を開放して使用すべく調整環を回転操作することにより、スイッチがオンになり、プロジェクタ本体に給電することができ、また、使用が終わって調整環を回転操作することにより非給電にすることができるため、スイッチを殊更操作する必要がなく、操作性を向上できる。
本発明によれば、投射レンズ部に他物が衝突して損傷するのを防ぐことができるとともに、投射レンズ部に埃を付着し難くすることができ、さらに、箱体によりプロジェクタ本体を保護することができるため、携帯ケース等に収納することなく簡易に携帯することができる。しかも、投射レンズ部を箱体から表出するようにプロジェクタ本体を移動させることができるため、投射方向の調整範囲を広くすることができる。また、使用時には投射レンズ部を箱体から表出するようにプロジェクタ本体を移動させるため、プロジェクタ本体が発生する熱の放熱性を高めることができ、箱体内に放熱空間を殊更確保する必要がなく、プロジェクタの全体を小形化できる。
また、本発明によれば、係合軸部を長孔に沿って移動操作することにより、プロジェクタ本体を光軸と交差する方向に移動させることができるため、投射方向の調整範囲を広くすることができる割りに部品点数を低減でき、コストを低減できる。
また、本発明によれば、プロジェクタ本体を箱体から脱落させることなく使用することができるとともに、連結部を支点としてプロジェクタ本体を簡易に入出することができる。
また、本発明によれば、投射方向を調整すべくプロジェクタ本体を移動させることによりプロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えることができるため、スイッチを殊更操作する必要がなく、操作性を向上できる。
また、本発明によれば、携帯ケース等に収納することなく簡易に携帯することができ、しかも、投射レンズ部の周りに外嵌されている調整環を回転操作することによりプロジェクタ本体の移動量を調整することができ、遮蔽壁部に邪魔されることなく投射方向の調整範囲を広くすることができる。
また、本発明によれば、投射方向を調整すべく調整環を回転操作することにより、プロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えることができるため、スイッチを殊更操作する必要がなく、操作性を向上できる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係るプロジェクタの実施の形態1の構成を示す模式的斜視図、図2はプロジェクタの要部の構成を示す分解斜視図、図3はプロジェクタの要部の構成を示す拡大断面図である。
実施の形態1
図1は本発明に係るプロジェクタの実施の形態1の構成を示す模式的斜視図、図2はプロジェクタの要部の構成を示す分解斜視図、図3はプロジェクタの要部の構成を示す拡大断面図である。
図に示したプロジェクタは、画像用光を投射する投射レンズ部11、及び該投射レンズ部11の内側で投射レンズ部11に対向して配置される液晶表示パネルを有するプロジェクタ本体1と、該プロジェクタ本体1を、投射レンズ部11の光軸Oと交差する方向への移動を可能に収納する箱体2と、プロジェクタ本体1の移動量を調整する調整体3とを備える液晶プロジェクタである。
プロジェクタ本体1は上下面、前後面及び左右の側面を有する直方体をなしており、前面1aの中央部に、光軸Oの方向が前後となる投射レンズ部11を配置してあり、該投射レンズ部11の内側に、投射レンズ部11に対向する液晶表示パネルが配置されている。また、両側面1b,1bで、且つ光軸Oの方向に離隔した二つの位置(前後位置)には横方向に貫通する嵌合孔12,12が設けられており、夫々の嵌合孔12,12に調整体3,3が横方向への移動を可能に嵌入支持されている。また、プロジェクタ本体1の投射レンズ部11側の下面1cには、給電線に接続され、且つ箱体2の下面2aに当接したときにオフされ、プロジェクタ本体1の投射レンズ部11側が箱体2に対して上方へ移動し、下面2aとの当接が解除されたときにオンされるスイッチ4が設けられており、このスイッチ4のオンによりプロジェクタ本体1に給電し、スイッチ4のオフにより非給電に切換えるように構成されている。
調整体3,3は、摘み部31、及び該摘み部31の背面に突設された大小の係合軸部32を有しており、係合軸部32の先端、及びプロジェクタ本体1内の一部にコイルバネ5の両端が係止されている。係合軸部32は、大径部32a及び該大径部32aに段部を介して連なる小径部32bを有しており、該小径部32bの先端に掛止片32cが突設されており、掛止片32cにコイルバネ5の一端が係止されている。
箱体2は上面が開放され、プロジェクタ本体1を上下に移動可能に収納する直方体をなしており、前面2bで、且つ投射レンズ部11と対向する部分を、投射レンズ部11を遮蔽する遮蔽壁部6としてある。箱体2の両側面2c,2cで、且つ光軸Oの方向に離隔した第1及び第2の位置に、嵌合孔12,12に対応する長孔21,21が設けられており、該長孔21,21に調整体3,3が嵌入されている。
長孔21,21はプロジェクタ本体1の移動方向、換言すれば光軸Oと交差する方向に長くなっており、小径部32bに対応する幅になっている。第1の位置の長孔21は、第2の位置の長孔21の長手方向一端部(下端部)を中心とする円弧に沿って設けられており、第2の位置の長孔21は、第1の位置の長孔21の長手方向他端部(上端部)を中心とする円弧に沿って設けられている。長孔21,21の両端には、大径部32aに対応する略円形の広幅部21a,21aが設けられており、該広幅部21a,21aに大径部32aが嵌入され、摘み部31が外部に露出している。
箱体2の前面2bの中央部には略コ字形をなす取っ手7が枢支されており、該取っ手7を前面2bに沿って垂らすことにより、該取っ手7の頂縁が箱体2の下面2aより下方に位置するようにしてある。
以上のように構成されたプロジェクタは、プロジェクタ本体1が箱体2内に収納されており、取っ手7を把持して携行することができる。箱体2内のプロジェクタ本体1は投射レンズ部11が遮蔽壁部6により遮蔽されており、さらに、プロジェクタ本体1の上面を除く全面が箱体2により保護されている。
図4、図5は投射方向を調整した状態を示す説明図である。使用時には、箱体2の下面2aがテーブル等の架台に載置される。箱体2の両側面2c,2cで、前面2b側に設けられた第1の調整体3の摘み部31を摘み、コイルバネ5の弾性復元力に打ち勝って第1の調整体3を外部に引張り移動させることにより、大径部32aが広幅部21aから抜け出し、小径部32bが広幅部21aに入り、この状態で第1の調整体3を長孔21,21に沿って移動させることにより小径部32bが長孔21,21に入り、プロジェクタ本体1を、後側の第2の調整体3を支点として揺動させつつ投射レンズ部11の投射方向を調整することができる。そして、長孔21,21の上端部で第1の調整体3の移動操作を止めると、コイルバネ5の弾性復元力により第1の調整体3が内部に移動し、大径部32aが広幅部21aに嵌入され、第1の調整体3の移動が禁止される。また、第1の調整体3を移動操作しているとき、第1の調整体3にはコイルバネ5の弾性復元力が加わっているため、長孔21,21の中途で第1の調整体3の移動操作を止めた場合においても第1の調整体3の位置を維持、換言すればプロジェクタ本体1の揺動角度を維持することができる。
また、箱体2の両側面2c,2cで、後面2d側に設けられた第2の調整体3の摘み部31を摘み、コイルバネ5の弾性復元力に打ち勝って第2の調整体3を外部に引張り移動させることにより、大径部32aが広幅部21aから抜け出し、小径部32bが広幅部21aに入り、この状態で第2の調整体3を長孔21,21に沿って移動させることにより小径部32bが長孔21,21に入り、プロジェクタ本体1を、前側の調整体3を支点として揺動させ、且つプロジェクタ本体1の支持高さを調整しつつ投射レンズ部11の投射方向を調整することができる。そして、長孔21,21の上端部で第2の調整体3の移動操作を止めると、コイルバネ5の弾性復元力により第2の調整体3が内部に移動し、大径部32aが広幅部21aに嵌入され、第2の調整体3の移動が禁止される。また、第2の調整体3を移動操作しているとき、第2の調整体3にはコイルバネ5の弾性復元力が加わっているため、長孔21,21の中途で第2の調整体3の移動操作を止めた場合においても第2の調整体3の位置を維持、換言すればプロジェクタ本体1の揺動角度を維持することができる。
以上のように調整体3を操作することにより、プロジェクタ本体1の揺動角度、及びプロジェクタ本体1の支持高さを調整することができるため、投射方向の調整範囲を広くすることができる。
また、箱体2の前面2bには取っ手7が設けられているため、該取っ手7を把持して容易に携行することができる。また、使用時に取っ手7の頂縁を架台に接触させることによりプロジェクタ本体1の揺動角度をさらに変えることができ、投射方向の調整範囲をより一層広くすることができる。
使用後には夫々の調整体3を使用時と反対に操作することにより、プロジェクタ本体1を箱体2内に収容することができる。また、スイッチ4は下面2aに当接し、オフされる。
実施の形態2
図6は本発明に係るプロジェクタの実施の形態2の構成を示す模式的側面図、図7はプロジェクタの構成を示す模式的断面図である。このプロジェクタは、調整体3をプロジェクタ本体1の移動方向と同方向に移動させる代わりに、第1及び第2の位置に回転操作を可能に嵌合された操作部33及び該操作部33の操作力をプロジェクタ本体1に伝動し、該プロジェクタ本体1を箱体2に入出を可能に連結する連結部34を有する構成としたものである。
図6は本発明に係るプロジェクタの実施の形態2の構成を示す模式的側面図、図7はプロジェクタの構成を示す模式的断面図である。このプロジェクタは、調整体3をプロジェクタ本体1の移動方向と同方向に移動させる代わりに、第1及び第2の位置に回転操作を可能に嵌合された操作部33及び該操作部33の操作力をプロジェクタ本体1に伝動し、該プロジェクタ本体1を箱体2に入出を可能に連結する連結部34を有する構成としたものである。
プロジェクタ本体1の下面1cには、給電線に接続され、且つ箱体2の下面2aに当接したときにオフされ、プロジェクタ本体1の投射レンズ部11側が箱体2に対して上方へ移動し、下面2aとの当接が解除されたときにオンされるスイッチ4が設けられており、このスイッチ4のオンによりプロジェクタ本体1に給電することができ、スイッチ4のオフにより非給電に切換えるように構成されている。
箱体2の両側面2c,2cの第1及び第2の位置には嵌合孔21,21が設けられている。
操作部33は、摘み部33a及び該摘み部33aの背面に突設された軸部33bを有しており、該軸部33bが夫々の嵌合孔22,22に回転を可能に嵌合されている。尚、操作部33は適宜の回転抵抗が付与されており、この回転抵抗により操作部33を操作位置に停止させることができるようになっている。
連結部34は、軸部33bに外嵌固定された第1のリンク34aと、第1のリンク34aの先端に枢支された第2のリンク34bとを有しており、第2のリンク34bの先端が、プロジェクタ本体1の両側面1b,1bに枢支されている。
実施の形態2にあっては、第1のリンク34aが鉛直線Xと交差する位置にあり、第1のリンク34aに対して第2のリンク34bが屈曲しており、プロジェクタ本体1が箱体2内に収納され、連結部34により入出を可能に連結されている。箱体2内のプロジェクタ本体1は投射レンズ部11が遮蔽壁部6により遮蔽されており、さらに、プロジェクタ本体1の上面を除く全面が箱体2により保護されている。
図8、図9は投射方向を調整した状態を示す説明図である。使用時には、箱体2の両側面2c,2cで、前面2b側に設けられた第1の操作部33の摘み部33aを摘み、操作部33を図6、図7の時計方向に回転操作することにより第1のリンク34aが鉛直線Xに向けて揺動するとともに第2のリンク34bが鉛直線Xに向けて(図6、図7の反時計方向)揺動し、プロジェクタ本体1を、後側の第2の操作部33を支点として揺動させつつ投射方向を調整することができる。そして、第1及び第2のリンク34a,34bが鉛直線Xと平行になった位置で第1の操作部33の回転操作を止めることにより、プロジェクタ本体1の揺動角度を維持することができる。また、第1の操作部33には適宜の回転抵抗が付与されているため、回転操作の中途で操作部33の回転操作を止めた場合においても第1の操作部33の位置を維持、換言すればプロジェクタ本体1の揺動角度を維持することができる。
また、箱体2の両側面2c,2cで、後面2d側に設けられた第2の操作部33の摘み部33aを摘み、第2の操作部33を図6、図7の時計方向に回転操作することにより第1のリンク34aが鉛直線Xに向けて揺動するとともに第2のリンク34bが鉛直線Xに向けて(図6、図7の反時計方向)揺動し、プロジェクタ本体1を、前側の第1の操作部33を支点として揺動させ、且つプロジェクタ本体1の支持高さを調整しつつ投射方向を調整することができる。そして、第1及び第2のリンク34a,34bが鉛直線Xと平行になった位置で第2の操作部33の回転操作を止めることにより、プロジェクタ本体1の揺動角度及び支持高さを維持することができる。また、第2の操作部33には適宜の回転抵抗が付与されているため、回転操作の中途で第2の操作部33の回転操作を止めた場合においても第2の操作部33の位置を維持、換言すればプロジェクタ本体1の揺動角度を維持することができる。
使用後には夫々の操作部33を図8、図9の反時計方向に回転操作することによりプロジェクタ本体1を図7のように箱体2内に収納することができる。また、スイッチ4は下面2aに当接し、オフされる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
実施の形態3
図10は本発明に係るプロジェクタの実施の形態3の構成を示す模式的側面図、図11はプロジェクタの要部の構成を示す正面図であり、(a) はプロジェクタ本体1が箱体内に収容されている状態を示し、(b) は投射方向を調整するときの状態を示す。このプロジェクタは、移動操作を可能とした調整体3及び回転操作を可能とした操作部33に代えて、プロジェクタ本体1の光軸Oの周りに回転を可能に外嵌され、且つ光軸Oに対する距離が複数の周方向位置で異なる周面8aを有する調整環8を設け、さらに、プロジェクタ本体1を光軸Oの方向及び光軸Oと交差する方向(換言すれば投射レンズ部11を箱体2から表出する方向)への移動を可能にしたものである。
図10は本発明に係るプロジェクタの実施の形態3の構成を示す模式的側面図、図11はプロジェクタの要部の構成を示す正面図であり、(a) はプロジェクタ本体1が箱体内に収容されている状態を示し、(b) は投射方向を調整するときの状態を示す。このプロジェクタは、移動操作を可能とした調整体3及び回転操作を可能とした操作部33に代えて、プロジェクタ本体1の光軸Oの周りに回転を可能に外嵌され、且つ光軸Oに対する距離が複数の周方向位置で異なる周面8aを有する調整環8を設け、さらに、プロジェクタ本体1を光軸Oの方向及び光軸Oと交差する方向(換言すれば投射レンズ部11を箱体2から表出する方向)への移動を可能にしたものである。
プロジェクタ本体1は光軸Oの方向及び光軸Oと交差する方向への移動を可能に収納されている。投射レンズ部11はプロジェクタ本体1の前面1aより外部に突出する円筒部13の先端に設けられている。
調整環8は、円筒部13に回転を可能に外嵌される円環部8bと、該円環部8bの周方向の一部から径方向外方へ突出され、光軸Oに対する距離が複数の周方向位置で異なる断面円錐形をなすカム8cとを有する。また、調整環8は適宜の回転抵抗が付与されており、この回転抵抗により調整環8を操作位置に停止させることができるようになっている。
円環部8b及び円筒部13の間には給電線に接続され、且つ調整環8が所定の位置から角回転されたときにオンされ、回転操作位置から所定の位置に回転されたときにオフされるスイッチ9が設けられており、このスイッチ9のオンによりプロジェクタ本体1に給電し、スイッチ9のオフにより非給電に切換えるように構成されている。
箱体2は遮蔽壁部6の上縁に、調整環8の周面8aに接触して調整環8を受止める受止部23が設けられている。
実施の形態3にあっては、円環部8bの周面が箱体2の下面2aに接触しており、プロジェクタ本体1が箱体2内に収納されている。箱体2内のプロジェクタ本体1は投射レンズ部11が遮蔽壁部6により遮蔽されており、さらに、プロジェクタ本体1の上面を除く全面が箱体2により保護されている。また、スイッチ9はオフされている。
図12は投射方向を調整した状態を示す説明図である。使用時には、プロジェクタ本体1を箱体2の上方へ移動させつつ前方へ引出し円環部8bの周面を受止部23に接触させ、さらに、調整環8を例えば図11(a) の反時計方向へ約90°回し、カム8cの頂部を受止部23に接触させることにより、図12に示すようにプロジェクタ本体1を箱体2に対して前後に傾斜させ、投射方向を調整することができる。
使用後には調整環8を図11(b) の時計方向へ約90°回し、カム8cの受止部23との接触を解除し、スイッチ9をオフにした状態でプロジェクタ本体1を箱体2内に移動させることにより、図10に示すように円環部8bの周面が箱体2の下面2aに接触し、プロジェクタ本体1を箱体2内に収納することができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1、2と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
その他の構成及び作用は実施の形態1、2と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では光軸Oの方向に離隔する位置に夫々二つの調整体3,3、操作部33,33を設け、プロジェクタ本体1の揺動角度、及びプロジェクタ本体1の支持高さを調整することができるように構成したが、その他、調整体3,3、操作部33,33は投射レンズ部11側にだけ設け、プロジェクタ本体1の揺動角度だけを調整することができるように構成してもよい。
また、以上説明した実施の形態では箱体2の前面2bの一部を遮蔽壁部6としたが、その他、遮蔽壁部6を前面2bと別個に設けた構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態の調整体3,3、操作部33,33及び調整環8,8は、凹凸等の位置決め手段により複数の位置で位置決めされる構成としてもよい。
また、以上説明した実施の形態2の操作部33,33は手動式としたが、その他、軸部33bを電動モータの出力軸に連動連結し、電動モータの駆動により軸部33bを一方向又は他方向に回転させ、連結部34を動作させるように構成してもよい。また、操作部33,33をなくし、プロジェクタ本体1の一部を摘むことにより該プロジェクタ本体1を連結部34,34を支点として移動させるようにしてもよい。
また、以上説明した実施の形態3の調整環8は、円環部8bの周方向の一部に断面円錐形をなすカム8cを有する構成としたが、その他、光軸Oに対する距離が複数の周方向位置で異なる断面略三角形等の断面角形の周面を有する構成としてもよく、周面の形状は特に制限されない。
1 プロジェクタ本体
11 投射レンズ部
2 箱体
21 長孔
3 調整体
32 係合軸部
33 操作部
34 連結部
4、9 スイッチ
6 遮蔽壁部
8 調整環
8a 周面
O 光軸
11 投射レンズ部
2 箱体
21 長孔
3 調整体
32 係合軸部
33 操作部
34 連結部
4、9 スイッチ
6 遮蔽壁部
8 調整環
8a 周面
O 光軸
Claims (6)
- 投射レンズ部を有するプロジェクタ本体と、前記投射レンズ部に対向して該投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部を有し、前記プロジェクタ本体を収納する箱体とを備えており、前記プロジェクタ本体は、前記投射レンズ部を前記箱体から表出するように移動を可能としてあることを特徴とするプロジェクタ。
- 前記箱体は、前記投射レンズ部の光軸と交差する方向を長手方向とした長孔を有しており、前記プロジェクタ本体は前記長孔に係合する係合軸部を有する請求項1記載のプロジェクタ。
- 前記プロジェクタ本体を前記箱体に入出を可能に連結する連結部を有する請求項1記載のプロジェクタ。
- 前記プロジェクタ本体の移動によりオン、オフされ、前記プロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えるスイッチを備える請求項1乃至3のいずれか一つに記載のプロジェクタ。
- 投射レンズ部を有するプロジェクタ本体と、前記投射レンズ部に対向して該投射レンズ部を遮蔽する遮蔽壁部を有し、前記プロジェクタ本体を収納する箱体とを備えており、前記プロジェクタ本体は、前記投射レンズ部を前記箱体から表出するように移動を可能としてあり、前記投射レンズ部の周りに回転を可能に外嵌され、且つ前記光軸に対する距離が複数の周方向位置で異なる周面を有し、回転位置に応じて前記プロジェクタ本体の移動量を調整する調整環を備えることを特徴とするプロジェクタ。
- 前記調整環の回転によりオン、オフされ、前記プロジェクタ本体への給電及び非給電を切換えるスイッチを備える請求項5記載のプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005175713A JP2006349963A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005175713A JP2006349963A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | プロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006349963A true JP2006349963A (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=37645901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005175713A Pending JP2006349963A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006349963A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011107282A (ja) * | 2009-11-13 | 2011-06-02 | Jvc Kenwood Holdings Inc | プロジェクタ |
JP4891443B1 (ja) * | 2011-03-11 | 2012-03-07 | パナソニック株式会社 | 画像表示装置 |
JP2015179167A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | カシオ計算機株式会社 | 投影装置 |
-
2005
- 2005-06-15 JP JP2005175713A patent/JP2006349963A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4891443B1 (ja) * | 2011-03-11 | 2012-03-07 | パナソニック株式会社 | 画像表示装置 |
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