JP3776323B2 - 電子部品リード線のカットアンドクリンチ装置および電子部品挿入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリード線付き電子部品挿入装置において、プリント基板に挿入された電子部品のリード線を切断すると共にプリント基板の底面に沿うようにリード線を折り曲げて基板に取り付ける(カット・アンド・クリンチする)ためのリード線のカットアンドクリンチ装置およびそのようなカットアンドクリンチ装置を有する電子部品挿入装置に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品挿入装置は電子部品のリード線をプリント基板の取り付け孔に挿入するに際して、挿入ガイドでリード線を挟持して正しい位置にガイドしながら電子部品を上から押し棒で押して基板上方から基板の取り付け孔に挿入する。しかる後に挿入ガイドを基板上から退避させて(あるいは退避させながら)電子部品を更に所定の最終位置まで押し込む。その後基板の下側に突出したリード線を、カットアンドクリンチ装置を用いて所定の長さに切断して基板の底面に沿うように折り曲げる。
【0003】
上記の過程において、挿入ガイドが基板上から退避する方向は基板に対して斜め上方となるが、このとき挿入ガイドが電子部品のリード線と接しているため、挿入ガイドの退避の際に電子部品が傾いたり引き倒されたりする場合がある。このような事態を防止するために、基板の下側にリード線の先端を保持する構成を設けて、リード線先端部を保持した状態で挿入ガイドを退避させる方法が従来提案されている。
【0004】
そのようなものの一例として、同一出願人による特願平2000−95902においては、リード線をカットアンドクリンチするクリンチヘッドの中央部にリード線を挟持して垂直方向に案内するリード線クランパーを設けている。その部品挿入装置の構造を図6に示す。また図6に示した装置のリード線クランパー226を図7に拡大斜視図として示す。
【0005】
図7に示すようにリード線クランパー226は、1個の金属あるいは樹脂等の板状ブロックに複数本(図示の例では3本)のリード線に対応した挿入案内溝221を設けている。その溝内径はリード線よりわずかに小さくすると共に、溝の深さはリード線が突き当たらないように十分大きくする。またクランパーブロックの上部を縦に割り、各挿入案内溝221を貫通するスリット(割り溝)226cを設け、ブロック上部を2つのクランプ片226aおよび226bに分割する。リード線の直径は挿入案内溝221の内径よりもわずかに大きいので、リード線が挿入案内溝に入り込むと両クランプ片が押し広げられ、これによりリード線はクランパーブロックの弾性力により挟持される。
【0006】
図6は基板210に電子部品202のリード線204が挿入され挿入ガイド206が上方に退避する途中を示している。基板210の挿入孔に挿入されたリード線204の先端は基板の下側においてクリンチヘッド230のリード線クランパー226の挿入案内溝226aに入り込む。リード線クランパー226はクリンチヘッド230の中空内部を昇降する昇降軸228に固定されており、クリンチヘッドの固定刃222と可動刃224との間で上下する。挿入ガイド206の退避動作時には電子部品202とそのリード線204とは押し棒212とリード線クランパー226の間に保持されているので、退避する挿入ガイドから横方向に力を受けたとしても倒れることはない。挿入ガイドがリード線から離れた後、リード線クランパー226は昇降軸228と共に下降し、リード線の保持を解放する。その後可動刃224が動いてリード線の先端部を切り、適当な長さにし、残ったリード線を基板底面に平行となるように折り曲げる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明した装置のリード線クランパーはリード線をプリント基板に水平な方向についてガイドするためのものである。即ちリード線は垂直方向に関しては自由に下降できるようになされている。このため、押し棒に押されて電子部品が下降するスピードが早く、挿入ガイドの退避が間に合わない場合には、電子部品の本体部と挿入ガイドとが干渉して電子部品が破損する場合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のカットアンドクリンチ装置は、プリント基板の穴に該基板の一側から挿入された電子部品のリード線を該基板の他方の側で切断しかつ折り曲げるカットアンドクリンチ装置であって、
本体部材と、
本体部材に取り付けられた、リード線の切断および折り曲げを行う一対のカッタ刃と、
本体部材に対して昇降自在に設けられたリード線の挟持部であって、リード線が基板に挿入される際に基板の前記他方の側で基板に挿入されたリード線を挟持し、該リード線を所定長さだけ受け入れて停止させるリード線挟持部と、
を有することを特徴とする。
【0009】
このような構成により、リード線が基板に所定長さ挿入されたところで挿入を一端停止させることができるので、このカットアンドクリンチ装置を用た場合、電子部品挿入装置において電子部品と挿入ガイドとの干渉が生じない。
【0010】
また本発明の電子部品挿入装置は、電気部品のリード線をプリント基板の穴に該基板の上側から挿入し該基板の下側で該リード線を切断しかつ折り曲げる電子部品挿入装置であって、
基板の上側に配置された、電子部品のリード線を保持してプリント基板の穴に案内する挿入ガイドと、
基板の上側に配置された、電子部品の頂部を押すための押し棒と、
基板の下側に配置されたプリント基板の穴に挿入された電子部品のリード線を切断しかつ折り曲げるためのカットアンドクリンチ装置であって、本体部材と、該本体部材に取り付けられた、リード線の切断および折り曲げを行う一対のカッタ刃と、本体部材に対して昇降自在に設けられたリード線の挟持部であって、リード線が基板に挿入される際に基板の他方の側で基板に挿入されたリード線を挟持し、該リード線を所定長さだけ受け入れて停止させるリード線挟持部と、を有するカットアンドクリンチ装置と、
挿入ガイドと押し棒とカットアンドクリンチ装置の動作を制御する制御手段と、を有し、
制御手段は、電子部品のリード線を挿入ガイドでガイドしながら電子部品の頂部を押し棒で押してプリント基板の穴に挿入する際に、カットアンドクリンチ装置のリード線挟持部をプリント基板の穴の直下に位置させ、押し棒が電子部品の頂部を押してリード線の先端が上記所定長さだけリード線挟持部に入って挟持されるようなし、その状態で挿入ガイドを退避させ、その後前記リード線挟持部を下降させて電子部品を基板に対して所定位置まで押し込み、その状態で前記カッタ刃によるリード線のカットアンドクリンチを行うように制御することを特徴とする。
【0011】
このように本発明の電子部品挿入装置ではカットアンドクリンチ装置のリード線挟持部がリード線が基板に所定長さ挿入されたところで電子部品の挿入を一端停止させるように制御しているので、電子部品の挿入時の電子部品と挿入ガイドとの干渉を防止することができる。
【0012】
上記の本発明のカットアンドクリンチ装置および電子部品挿入装置において、リード線挟持部は互いに対して枢動するように連結された一対の挟持部材を有し、該一対の挟持部材の枢動によりその端部が開いてリード線を受け入れて挟持する構成とすることができる。
【0013】
またこの一対の挟持部材を用いる構成において、リード線挟持部は、前記挟持部材が所定角度以上枢動しないように制限し、それにより挟持部材端部がリード線を所定長さ以上受け入れないようにするストッパ部材を有する構成とし、これにより押し棒による電子部品の押し込みを停止させるようにすると好適である。またリード線挟持部は、挟持部材の前記端部を閉じる方向に付勢するばねを有する構成とすることができる。
【0014】
本発明による電子部品リード線のカットアンドクリンチ方法は、プリント基板の穴に該基板の一側から挿入された電子部品のリード線を該基板の他の側で一対のカッタ刃を用いて切断し折り曲げるカットアンドクリンチ方法であって、基板の前記一側において電子部品のリード線を挿入ガイドによってガイドしながらプリント基板の穴に挿入し、基板の前記他の側において挟持部材によりリード線を挟持することによりリード線が所定長さだけ挿入された状態で停止させ、その状態で挿入ガイドを退避させ、その後挟持部材を基板から遠ざける方向に移動して電子部品を所定位置まで基板に挿入し、カッタ刃によるリード線の切断折り曲げを行うことを特徴とする。
【0015】
この本発明のカットアンドクリンチ方法では電子部品のリード線を基板に挿入する際に、電子部品を所定の位置で一端停止させているので、電子部品と挿入ガイドとの干渉が防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下において本発明によるリード線カットアンドクリンチ装置を有する電子部品挿入装置の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】
図5はリード線付き電子部品をプリント基板の取付穴に挿入し、リード線を切断して折り曲げて基板に取り付ける(即ちカットアンドクリンチする)電子部品挿入装置の一例を図式的に示した斜視図である。
【0018】
装置は概してプリント基板9の上方に配置される挿入ヘッド部110と、プリント基板の下方に配置されるカットアンドクリンチ部(即ちカットアンドクリンチ装置)120とからなる。なお図5中の基板9はその垂直方向位置を概略的に示すために描かれているに過ぎず、実際のサイズを反映したものではない。
【0019】
挿入ヘッド部110は電子部品を保持してプリント基板の所定の取り付け穴の位置まで運び、取付穴に電子部品のリードを押し込む機構である。またカットアンドクリンチ部120はプリント基板の取り付け穴に挿入されて基板下方に突出した電子部品のリードを適当な長さに切断し、かつ基板面に沿うように折り曲げるための機構である。
【0020】
図5を参照すると、挿入ヘッド110は不図示の部品供給部から供給されたリード線付き電子部品を受け取り挿入ガイド5に受け渡す受け渡しヘッド111を有している。挿入ガイド5は電子部品のリード線を挟持してプリント基板9の取付穴に案内するものである。また挿入ヘッド部110は電子部品の頂部を下方に押してプリント基板9に挿入するための押し棒31を有する。これら受け渡しヘッド、挿入ヘッド、および押し棒はモータM1、M2を駆動源として機構114,116を介して、装置制御系の制御に従って駆動される。
【0021】
カットアンドクリンチ部120は電子部品のリード線を適当な長さに切断し、かつ基板面に沿うように折り曲げるためのカットアンドクリンチヘッド10を有している。カットアンドクリンチヘッド10はモータM3,M4を駆動源として機構122,124を介して、装置制御系の制御に従って駆動される。
【0022】
なお図5は装置の全体の概略的な構成を図式的にのみ示す図であるので、本実施形態におけるカットアンドクリンチヘッド10の構成は以下に説明する図1に従って理解すべきである。
【0023】
図1は電子部品挿入装置の要部を一部断面で示す正面図である。図1において、プリント基板9を挟んでその上側に電子部品2,電子部品の頭を押すための押し棒31、および電子部品のリード線をガイドするための挿入ガイド5を有する。またプリント基板9の下側には電子部品2のリード線を折り曲げて切断するためカットアンドクリンチヘッド10が配置されている。これらの図においてカットアンドクリンチヘッドの本体部材12(断面で示されている)は不図示の昇降機構上に取り付けられており、プリント基板9に対して上下方向に移動可能である。カットアンドクリンチヘッドの本体部材12はその中心に空洞13を有する中空となっている。
【0024】
該カットアンドクリンチヘッドの本体部材の中心の空洞13内には、リード線挟持部26が設置されている。このリード線挟持部26は昇降軸28上に取り付けてあり、該昇降軸28を不図示の機構により上下方向に動かすことにより、リード線挟持部26はカットアンドクリンチヘッド本体部材12に対して相対的に上下に移動可能である。
【0025】
本体部材12上には固定刃部材14と可動刃部材16が取り付けられている。可動刃部材16の上部には可動刃18が設けられている。
可動刃部材16はその一端において、本体部材12に固定された枢軸25周りに枢動自在に取り付けられている。また可動刃部材16はその他端において軸24を介してリンク部材20の一端に枢動自在に連結されている。該リンク部材20の他端は軸22を介して駆動リング19に連結されている。駆動リング19は本体部材12の外周に環装されており、不図示の駆動系により垂直方向、即ち本体部材12の軸方向に上下動する。駆動リング19が上下動することにより可動刃部材16が、可動刃18を固定刃14に対して開閉する。これら可動刃18と固定刃14とが、実際に電子部品リード線のカットアンドクリンチを行う開閉式のカッタ刃を構成する。
【0026】
可動刃18の動作をより詳しく説明する。図1に示す状態は可動刃18が最も開いた状態である。このとき駆動リング19はその移動範囲の最下点にある。この状態から駆動リング19を上昇させるとそれに伴ってリンク部材20が上昇し、軸24において可動刃部材16を押し上げる。これにより可動刃部材16は枢軸25を軸として反時計回りに枢動する。このとき可動刃18は固定刃14に接近しその先端が固定刃14の先端に乗り上げて刃を閉じる。この過程で可動刃18と固定刃14の間に挟まれた電子部品リード線がカットアンドクリンチ(切断折り曲げ)される。このカットアンドクリンチ自体は周知であるのでここでは詳述しない。なお、図1に示された状態ではリード線挟持部26が最も上昇した位置にあるが、後に説明するように、カッタ刃による実際のカットアンドクリンチが行われる際にはリード線挟持部26は下降している(後に説明する図4e〜4gなど)。
【0027】
なお、図1は一方向からみた図であるので、カットアンドクリンチヘッドの一組の固定刃・可動刃のみしか示されていないが、周知のように、実際には一つのカットアンドクリンチヘッドには同様の固定刃・可動刃の組が複数備わっている。これによりコンデンサやトランジスタなどの2本以上のリード線を同時にカットアンドクリンチする。
【0028】
続いて図2を参照してリード線挟持部26の構成および動作を説明する。図2の(a)〜(c)はリード線挟持部を含む要部の拡大図であり、リード線をクランプする際のリード線挟持部26の動作を順を追って示している。まず図1を参照してリード線挟持部26の構成を説明する。リード線挟持部26は第1挟持部材32と第2挟持部材33とを軸34において互いに対して枢動しうるように結合した構造であり、両挟持部材32,33がリード線挟持部の端部26aにおいて開閉しその間にリード線を挟持するようになされている。リード線挟持部26の下部において第1挟持部材32と第2挟持部材33との間には圧縮されたバネ35が設置され、上記端部26aを閉じる方向に付勢している。更にリード線挟持部26の下部の第1および第2部材の間にはさらにストッパ部材36が配置されている。挟持部の端部26aが開く方向に第1および第2の挟持部材32,33が枢動した場合に、所定角度枢動すると両挟持部材の下部に設けられた突起32a、33aがストッパ部材36に突き当り、これにより該所定角度以上は枢動しないように制限される。即ち、挟持部の端部26aは所定角度以上は開かないように制限される。
【0029】
図3にリード線挟持部26の先端部を拡大して示す。第1および第2の挟持部材の先端の対向する面にはテーパー32b、33bが設けられている。電子部品のリード線2aが基板の穴を通って下降してきて挟持部の先端に達するとリード線2が上記テーパ面32b、33bに当接する。その後電子部品が更に下降するとそのリード線2aがテーパ面32b、33bを押し、これによりリード線挟持部は押し開かれる。
【0030】
続いてリード線挟持部26の動作を説明する。図2の(a)の状態において、リード線挟持部26の先端26aは閉じた状態にある。その後電子部品のリード線が基板の所定の取り付け穴に挿入され、リード線の先端がリード線挟持部の先端部26aに当接する。それが図2の(b)に示す状態である。その後電子部品2が押し棒に押し下げられて更に下降すると、電子部品のリード線に押されてリード線挟持部26の先端部が上に説明したように押し開かれていく。それに伴って第1および第2の挟持部材32,33が軸34周りに枢動するが、ある程度枢動したところで第1,第2の挟持部材の下端の突起32a、33aがストッパ部材36に突き当たるためリード線挟持部26の先端26aはそれ以上開かなくなり、リード線(電子部品)は下降を停止する。このときリード線2aはリード線挟持部のばね35の弾性力により第1および第2の挟持部材32,33の間に挟持されている。この状態が図2の(c)に示したものである。このようにリード線挟持部の先端26aが角度以上開かないため、電子部品2も図2の(c)に示す位置より下に下降することができず、電子部品はこの位置で押し棒31とリード線挟持部26との間に挟まれた状態で停止する。
【0031】
続いて図4a〜図4gを参照して部品挿入時における装置の動作について説明する。図4a〜図4gは部品挿入の一つのサイクルにおける、部品挿入ヘッド(プリント基板9の上側)とカットアンドクリンチヘッド10(プリント基板9の下側)との動作を時間に沿って順に示している。なお、挿入ヘッド側は部品リード線をガイドする挿入ガイド5と部品の頂部を押す押し棒31のみが示されている。
【0032】
図4aは挿入動作が始まる前の待機状態を示している。この時、電子部品2はそのリード線を挿入ガイド5に保持されてプリント基板の上方に位置し、またカットアンドクリンチヘッド10はプリント基板下方の待機位置にある。このときカットアンドクリンチヘッド10の駆動リング19は本体部材12に対して最も上の位置となっており、それに応じて可動刃18は完全に閉じた状態、即ち固定刃14に乗り上げた状態となっている。このとき電子部品はまだプリント基板の上方に位置している。
【0033】
続いてカットアンドクリンチヘッド10全体が上昇し、それと共に可動刃18が開き、リード線挟持部26がカットアンドクリンチヘッド10内で上昇してその先端がプリント基板9のすぐ下に位置する上昇位置となる。これが図4bに示す状態である。またこのとき電子部品2はそのリード線2aが挿入ガイド5に保持された状態で下降してきて、リード線2aの先端が挿入ガイドにガイドされてプリント基板9の所定の穴に挿入される。
【0034】
リード線2aがプリント基板の所定の穴に入ると、挿入ガイドはリード線2aの把持を解放する。そして電子部品2は押し棒に押されて下降し、リード線挟持部26にクランプされて、図2の(c)に関連して説明したようにリード線挟持部に所定量押し込まれたところで第1および第2の挟持部材(図2)に挟持された状態で停止する。他方挿入ガイド5はリード線2aの保持を解放した後、斜め上方に退避し始める。これが図4cに示す状態である。なお、このとき電子部品のリード線2aはリード線挟持部26に保持され、これにより電子部品2(およびそのリード線2a)は押し棒31とリード線挟持部26との間に保持された状態となっているため、挿入ガイドがリード線から離れるに際して電子部品が引き倒されることはない。
【0035】
挿入ガイド5が電子部品2と干渉する心配のない位置まで退避したら、押し棒31とリード線挟持部26はそれらの間に電子部品を保持したまま下降し、電子部品2を所定の位置まで押し込む。これが図4dに示す状態である。ここに言う電子部品2の所定の位置とは図4dに示した例では電子部品2の本体下面がプリント基板9の上面に突き当たった位置である。また図4dに示す状態となったときには、挿入ガイドはすでに上方に退避を終えているため図には示されていない。
【0036】
図4dの状態からリード線挟持部26のみが下降を続け、リード線2aはリード線挟持部から離脱する。それと共にカットアンドクリンチヘッドの可動刃18が閉じ始め、リード線のカットアンドクリンチ動作を開始する。これが図4eに示す状態である。
【0037】
そして図4e〜図4gに示す動作に従って、通常のカットアンドクリンチが行われる。即ち、駆動リング19を本体部材12に対して上方に駆動することにより、可動刃18が閉じて行き、図4eに示す状態において可動刃の先端がリード線の側面に当接してリード線の変形が始まる。続いて図4fに示すように、リード線が固定刃14と可動刃18との間に挟まれ、リード線の切断(カット)が開始される。そして駆動リングが更に上に上げると、可動刃18が更に閉じてリード線が完全にカットされかつ基板に沿って折り曲げられる(クリンチ)。それが図4gに示す状態であり、これでカットアンドクリンチの完了となる。
【0038】
以上に説明したような装置の一連の動作、即ち挿入ガイド、押し棒、カットアンドクリンチヘッドの動作は、CPUなどの制御手段(不図示)によって制御し、同期をとって行う。
【0039】
【発明の効果】
本発明のカットアンドクリンチ装置は、リード線が基板に挿入される際に基板の反対側でリード線を挟持し、該リード線を所定長さだけ受け入れて停止させるリード線挟持部を有しており、電子部品のリード線が基板に所定長さ挿入されたところで挿入を一端停止させることができるので、このカットアンドクリンチ装置を用いた電子部品挿入装置において電子部品と挿入ガイドとの干渉を防止できる。
【0040】
また本発明の電子部品挿入装置ではカットアンドクリンチ装置のリード線挟持部がリード線が基板に所定長さ挿入されたところで電子部品の挿入を一端停止させるように制御しているので、電子部品の挿入時の電子部品と挿入ガイドとの干渉を防止することができる。
【0041】
また本発明のカットアンドクリンチ方法では電子部品のリード線を基板に挿入する際に、電子部品を所定の位置で一端停止させているので、電子部品と挿入ガイドとの干渉が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子部品挿入装置の要部を一部断面で示す正面図である。
【図2】図1に示した電子部品挿入装置のリード線挟持部の構成を説明するための要部拡大正面図である。
【図3】リード線挟持部の先端部付近の拡大図である。
【図4a】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、カットアンドクリンチヘッドが待機位置にある状態を示す。
【図4b】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、カットアンドクリンチヘッドが上昇位置にある状態を示す。
【図4c】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、リード線の先端をリード線挟持部が保持した状態を示す。
【図4d】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、部品の挿入が終了した状態を示す。
【図4e】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、可動刃が閉じ始めてリード線の変形が始まった状態を示す。
【図4f】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、可動刃が更に閉じてリード線の切断が始まった状態を示す。
【図4g】本発明の一実施形態としての電子部品挿入装置の動作を順を追って説明するための図であり、可動刃が更に閉じてリード線が切断され折り曲げられた状態を示す。
【図5】電子部品挿入装置の構成を概略的に示す斜視図である。
【図6】リード線挟持部を有するカットアンドクリンチヘッドの構成を示す図である。
【図7】図6に示すカットアンドクリンチヘッドのリード線挟持部の詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 電子部品
5 挿入ガイド
9 プリント基板
10 カットアンドクリンチヘッド
12 カットアンドクリンチヘッド本体部材
14 固定刃部材
16 可動刃部材
18 可動刃
19 駆動リング
20 リンク部材
26 リード線挟持部
31 押し棒
32 第1挟持部材
33 第2挟持部材
34 軸
35 ばね
36 ストッパ
110 挿入ヘッド部
111 受け渡しヘッド
114,116 挿入ヘッド部の駆動機構
120 カットアンドクリンチ部
122,124 カットアンドクリンチ部の駆動機構
Claims (9)
- プリント基板の穴に該基板の一側から挿入された電子部品のリード線を該基板の他方の側で切断しかつ折り曲げるカットアンドクリンチ装置であって、
本体部材と、
該本体部材に取り付けられた、リード線の切断および折り曲げを行う一対のカッタ刃と、
前記本体部材に対して昇降自在に設けられるとともに軸を中心に開閉する第1、第2の部材を備えたリード線の挟持部であって、基板の前記他方の側で基板に挿入されたリード線を第1、第2の部材の間に挿入することによって第1、第2の部材は押し開かれ、該リード線を所定長さだけ受け入れると、第1、第2の部材が所定角度以上開かなくなることにより該リード線を停止させるリード線狭持部と、
を有するカットアンドクリンチ装置。 - 前記リード線挟持部は互いに対して枢動するように連結された一対の挟持部材を有し、該一対の挟持部材の枢動によりその端部が開いてリード線を受け入れて挟持することを特徴とする請求項1記載のカットアンドクリンチ装置。
- 前記リード線挟持部は、前記挟持部材が所定角度以上枢動しないように制限し、それにより挟持部材端部がリード線を所定長さ以上受け入れないようにするストッパ部材を有することを特徴とする請求項2記載のカットアンドクリンチ装置。
- 前記リード線挟持部は、挟持部材の前記端部を閉じる方向に付勢するばねを有することを特徴とする請求項2または3記載のカットアンドクリンチ装置。
- 電気部品のリード線をプリント基板の穴に該基板の上側から挿入し該基板の下側で該リード線を切断しかつ折り曲げる電子部品挿入装置であって、
前記基板の上側に配置された、電子部品のリード線を保持してプリント基板の穴に案内する挿入ガイドと、
前記基板の上側に配置された、電子部品の頂部を押すための押し棒と、
前記基板の下側に配置されたプリント基板の穴に挿入された電子部品のリード線を切断しかつ折り曲げるためのカットアンドクリンチ装置であって、本体部材と、該本体部材に取り付けられた、リード線の切断および折り曲げを行う一対のカッタ刃と、前記本体部材に対して昇降自在に設けられるとともに軸を中心に開閉する第1、第2の部材を備えたリード線の挟持部であって、基板の前記基板の下側で基板に挿入されたリード線を第1、第2の部材の間に挿入することによって第1、第2の部材は押し開かれ、該リード線を所定長さだけ受け入れると、第1、第2の部材が所定角度以上開かなくなることにより該リード線を停止させるリード線狭持部と、を有するカットアンドクリンチ装置と、
前記挿入ガイドと前記押し棒と前記カットアンドクリンチ装置の動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、電子部品のリード線を前記挿入ガイドでガイドしながら電子部品の頂部を押し棒で押して前記プリント基板の穴に挿入する際に、前記カットアンドクリンチ装置のリード線挟持部を前記プリント基板の穴の直下に位置させ、前記押し棒が電子部品の頂部を押してリード線の先端が前記所定長さだけ前記リード線挟持部に入って挟持されるようになし、その状態で挿入ガイドを退避させ、その後前記リード線挟持部を下降させて電子部品を基板に対して所定位置まで押し込み、その状態で前記カッタ刃によるリード線のカットアンドクリンチを行うように制御することを特徴とする電子部品挿入装置。 - 前記リード線挟持部は互いに対して枢動するように連結された一対の挟持部材を有し、該一対の挟持部材の枢動によりその端部が開いてリード線を受け入れて挟持することを特徴とする請求項5記載の電子部品挿入装置。
- 前記リード線挟持部は、前記挟持部材が所定角度以上枢動しないように制限し、それにより挟持部材端部がリード線を所定長さ以上受け入れないようにするストッパ部材を有することを特徴とする請求項6記載の電子部品挿入装置。
- 前記リード線挟持部は、挟持部材の前記端部を閉じる方向に付勢するばねを有することを特徴とする請求項6または7記載の電子部品挿入装置。
- プリント基板の穴に該基板の一側から挿入された電子部品のリード線を該基板の他の側で一対のカッタ刃を用いて切断し折り曲げるカットアンドクリンチ方法であって、
基板の前記一側において電子部品のリード線を挿入ガイドによってガイドしながらプリント基板の穴に挿入し、
基板の前記他の側において、軸を中心に開閉する第1、第2の部材の間にリード線を挿入させながら、第1、第2の部材を押し開き、
該リード線を所定長さだけ受け入れると第1、第2の部材を所定角度以上開かなくさせることによって該リード線を停止させ、
その状態で挿入ガイドを退避させ、その後前記挟持部材を基板から遠ざける方向に移動して電子部品を所定位置まで基板に挿入し、前記カッタ刃によるリード線の切断折り曲げを行うことを特徴とするリード線のカットアンドクリンチ方法。
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