JP6825858B2 - リード線カット装置および作業装置 - Google Patents

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Description

本発明は、部品のリード線を切断するリード線カット装置に関する。
部品にはリード線を有するものがあり、リード線を有する部品を回路基板に取り付ける際に、取り付ける部材に合わせてリード線を切断する場合がある。リード線を切断する装置の一例として、特許文献1には、下刃が駆動部によって中心軸周りに回動させられることにより、下刃と上刃の間にリード線を挟みこんで切断するリード線切断機が記載されている。
特開平03−2459909号公報
リード線カット装置は、通常、作業装置の装置外に設置される。そのため、作業装置が、リード線を有する部品をリード線カット装置に移動させることができないため、リード線を切断する作業を自動で行なうことが困難であった。
本発明は、作業装置の装置内に設置可能なリード線カット装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、筐体と、前記筐体に固定された固定刃と、前記筐体の内部に配置され、前記固定刃との間に、リード部品の複数のリード線を挟み込んで切断する可動刃と、前記筐体の内部に配置されるアクチュエータと、を備え、前記可動刃が、前記固定刃の下方に配設され、前記アクチュエータによって前記筐体の上面に対して垂直な揺動軸周りに揺動させられ、前記リード部品を移動させるヘッドを有する作業装置のデバイステーブルに載置され、前記固定刃の上面には、前記固定刃の識別子が設けられることを特徴とするリード線カット装置が実現される。
上記のように構成したことにより、前記リード線カット装置は、前記複数のリード線を前記可動刃の揺動によって切断する。前記リード線カット装置が、前記作業装置の前記デバイステーブルに載置されることにより、前記作業装置が前記ヘッドによって前記部品を前記リード線カット装置に移動させることができるようになり、リード線切断作業が自動化される。
また、前記リード線カット装置は、前記アクチュエータによって前記筐体の互いに対向する一対の側壁の側面に対して平行な第1方向に移動させられる移動部材と、前記移動部材の前記第1方向への移動に伴って、前記可動刃に揺動するための力を付与する揺動力付与機構と、をさらに備え、前記揺動力付与機構が、前記移動部材に設けられた第1接触部と、前記可動刃に設けられ、前記第1接触部と接触する第2接触部と、を備えるものとすることができる。
上記のように構成したことにより、前記第1接触部と前記第2接触部が接触する。このとき、前記第2接触部には、前記可動刃を揺動させるための力が及ぼされる。前記可動刃は、前記移動部材の移動に伴って前記揺動軸周りに揺動することによって、リード線を切断する。このとき、前記アクチュエータは、前記第1方向に前記移動部材を移動させるため、前記移動部材は、前記第1方向に垂直であり前記一対の側壁が対向する方向(以下、幅方向と称する場合がある)には移動しない。そのため、前記リード線カット装置の前記筐体の幅方向における大きさを増加させることなく、リード線カット装置を実現することが可能となる。
また、前記リード線カット装置は、前記第1接触部および前記第2接触部の少なくとも一方がテーパ部であるものとすることができる。
上記のように構成したことにより、前記揺動力付与機構の構造が簡素化される。
また、前記リード線カット装置は、前記第1接触部および前記第2接触部の一方が、前記テーパ部であり、前記第1接触部および前記第2接触部の他方が、前記テーパ部が接触することによって、前記可動刃の前記揺動軸と平行なローラー軸周りに回転させられるローラー部であるものとすることができる。
上記のように構成したことにより、前記テーパ部の前記第1方向への移動に伴って、前記ローラー部が回転するため、前記テーパ部と前記ローラー部の接触部分に生じる摩擦力を低減できる。そのため、前記第1接触部と前記第2接触部の接触部分の摩擦力が大きい場合よりも小さい第1方向の力によって、前記可動刃を揺動させることができる。したがって、前記アクチュエータの体格を小さくすることができる。
また、前記リード線カット装置は、前記ローラー部が、円柱状に形成され、前記ローラー軸を中心軸とする側面を備え、前記テーパ部が、前記ローラー部の前記側面に当接するテーパ面を備えるものとすることができる。
上記のように構成したことにより、前記テーパ面と前記ローラー部の前記側面が接触することにより、前記可動刃を揺動させるための力が前記可動刃に効率よく伝達される。したがって、前記アクチュエータの体格を小さくすることができる。
また、前記リード線カット装置は、前記可動刃が、前記第1方向における一端部および他端部を備え、前記揺動軸が、前記一端部に位置し、前記第1接触部と前記第2接触部の接触位置が、前記一端部よりも前記他端部に近い位置となるものとすることができる。
上記のように構成したことにより、前記第1接触部と前記第2接触部の接触位置が、前記可動刃の前記他端部に近づくにつれて前記可動刃を揺動させる力が大きくなるため、前記アクチュエータの体格を大きくすることなく、前記可動刃を揺動させる力を大きくすることができる。
上記課題を解決するために、本発明においては、リード部品を移動させるヘッドと、デバイステーブルと、を備える作業装置であって、筐体と、前記筐体に固定された固定刃と、前記筐体の内部に配置されるアクチュエータと、前記筐体の内部に配置され、前記アクチュエータによって前記筐体の上面に対して垂直な揺動軸周りに揺動させられ、前記固定刃との間に、前記リード部品の複数のリード線を挟み込んで切断する可動刃と、を備えるリード線カット装置を、前記デバイステーブルに載置して備え、前記固定刃の上面には、前記固定刃の識別子が設けられることを特徴とする作業装置が実現される。
上記のように構成したことにより、前記リード線カット装置が前記デバイステーブルに載置されることで、前記作業装置が前記部品を前記リード線カット装置に移動させることができるようになり、リード線切断作業が自動化される。
リード線カット装置が、作業装置のデバイステーブルに載置されることにより、リード線の切断作業を自動化することができる。
第1実施形態の作業装置の全体構成を示す図である。 第1実施形態の実装装置を示す斜視図である。 第1実施形態のリード線カット装置を示す斜視図である。 第1実施形態のリード線カット装置の全体構成を示す図である。 第1実施形態のリード線カット装置の上面図である。 第1実施形態のリード線カット装置制御装置の電気的接続を概念的に示すブロック図である。 第1実施形態の2つのリード部品を組付けるための動作指令を示す図である。 第1実施形態のメイン制御装置において実行されるフローチャートである。 第1実施形態のリード線カット装置制御装置において実行されるフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づいて詳細に説明する。
<作業装置10の全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態の作業装置10の全体構成を示す。作業装置10は、回路基板に対して電子回路部品の組み付け作業(回路基板組立作業)を行なう。作業装置10は、搬送装置12、供給装置14、実装装置16等を含む。
搬送装置12は、回路基板を特定の作業位置に搬入し、回路基板への実装作業終了後は回路基板を搬出するものである。搬送装置12は、図1に示すX方向に回路基板を搬送する。図1に示すように、作業装置10においては、X方向に対して垂直な方向をY方向、水平面に平行なXY平面に対して垂直な方向をZ方向(鉛直方向)とする。供給装置14は、複数のリード線18を有する部品であるリード部品20(図3参照)を後述の実装装置16への供給位置に移動させ、実装装置16にリード部品20を供給するものである。供給装置14は、リード部品20を供給するためのトレイを収容するトレイユニット22と、テープフィーダ等のデバイスを設置可能なデバイステーブル24を備える。図1においては、デバイステーブル24にリード線カット装置26が載置されている。デバイステーブル24とリード線カット装置26の詳細については後述する。
図2は、実装装置16の斜視図である。実装装置16は、ヘッド28、カメラ30、移動装置32を備える。ヘッド28は、供給装置14から供給されたリード部品20を保持して、回路基板上のリード部品20の組付位置まで移動させて載置するものである。なお、複数のリード線18の切断が必要なリード部品20を回路基板に組み付ける場合、ヘッド28は、保持したリード部品20をリード線カット装置26に移動させ、リード線切断作業が終わるとリード部品20を搬送装置12内の指示された回路基板に組み付ける。リード線切断作業におけるヘッド28の動作の詳細は後述する。カメラ30は、回路基板上の基準位置を示す基準マーク、ヘッド28に保持されたリード部品20の状態等を撮像する。カメラ30は、ヘッド28と一体的に移動可能に設けられる。
移動装置32は、ヘッド28、カメラ30、ヘッド昇降装置34、スライダ35、ヘッド移動装置36を備える。ヘッド28およびカメラ30は、ヘッド昇降装置34を介してスライダ35に保持されている。ヘッド昇降装置34は、ヘッド28およびカメラ30を鉛直方向(図1に示すZ方向)に昇降させる。ヘッド移動装置36は、ヘッド28およびカメラ30を、図1に示すX方向およびY方向を含む水平面に沿って移動させる。
<デバイステーブル24>
図3は、リード線カット装置26が載置されたデバイステーブル24を示す斜視図である。デバイステーブル24は、断面略L字形の部材であり、水平面38と、立設面40を備える。水平面38は、図1に示すX方向とY方向からなる面であるXY平面に平行であり、立設面40は、図1に示すY方向とZ方向からなる面であるYZ平面に平行である。水平面38には、複数の固定溝42が、X方向に互いに等間隔に配列されている。複数の固定溝42は、デバイステーブル24に載置されるリード線カット装置26を含む様々なデバイスの筐体の向き、およびデバイステーブル24上における位置を固定するために利用される。なお、デバイステーブル24には複数の固定溝42として16本の固定溝が形成されており、リード線カット装置26は、デバイステーブル24の固定溝の3つ分を占めて載置される。
立設面40には、複数の固定溝42の各々に対応して、複数のデバイス固定穴44と複数の本体コネクタ46がそれぞれ設けられる。複数のデバイス固定穴44は、後述のデバイスの固定突部68が挿入されることにより、デバイステーブル24に載置されたデバイスの位置を決定する。本体コネクタ46は、後述のデバイスの装置コネクタ66と接続し、作業装置10とデバイステーブル24に載置されたデバイスの間での通信や電源供給を可能にする。
<リード線カット装置26>
図3に示すように、リード線カット装置26は、筐体48を有する。筐体48は、互いに対向する一対の筐体側壁50aおよび50b、筐体上壁52、筐体後壁54ならびに筐体前壁56を備える。筐体後壁54は、図3では示されていないが図4で示されている。一対の筐体側壁50a、50bは、リード線カット装置26がデバイステーブル24に載置された状態で、XY平面およびYZ平面に対して垂直である。一対の筐体側壁50a、50bの長手方向は、Y方向と一致する。Y方向は第1方向の一例である。筐体上壁52には、後述の固定刃98を取り付けるための固定刃取付穴58が形成される。筐体前壁56は、一対の筐体側壁50a、50bの各々に形成された、上方からY方向に向かうにつれて下方に傾斜する斜辺に当接している。
一対の筐体側壁50a、50bが対向する方向が筐体48の幅方向であり、リード線カット装置26は、幅方向がX方向と一致するようにデバイステーブル24上に載置される。なお、本実施形態では、デバイステーブル24にリード線カット装置26が1つ載置されているが、複数のリード線カット装置26をデバイステーブル24上に載置することも可能である。その場合は、複数のリード線カット装置26をデバイステーブル24上にX方向に配列する。
図4は、リード線カット装置26の筐体側壁50bを取外し、側方から見た図である。図5は、リード線カット装置26の筐体上壁52を取外し、上から見た上面図である。図5は、構成要素の相互の位置関係を示すために、後述の固定刃98が一点鎖線で示されている。また、図5において、部材が他の部材の下方に位置していて見えない部分は、破線で示されている。図4に示すように、リード線カット装置26は、揺動力発生装置60、リード線切断部62、リード線断片回収装置64、装置コネクタ66、固定突部68、操作部70、リード線カット装置センサ72、リード線カット装置制御装置74を備える。
揺動力発生装置60は、エアシリンダ76、エアポンプ82、エア通路84a、84b、供給通路85a、排出通路85b、電磁弁86、エアシリンダセンサ88を備える。エアシリンダ76は、その中心軸がY方向に対して平行になるように、筐体側壁50aの内側の面に固定される。エアシリンダ76のY方向における一端には、ピストン78がエアシリンダ76の内周部に対して摺動可能に挿入される。エアシリンダ76のY方向における他端の内周部とピストン78の間には図示しない第1加圧室が形成され、Y方向における一端の内周部とピストン78の間には図示しない第2加圧室が形成される。
エアポンプ82は加圧源であり、第1加圧室に接続されているエア通路84a、および第2加圧室に接続されているエア通路84bを介して、エアシリンダ76の第1加圧室および第2加圧室に対して空気の供給および排出を行なう。電磁弁86には、供給通路85aおよび排出通路85bが接続されている。電磁弁86が、エア通路84aを供給通路85aと接続させ、エア通路84bを排出通路85bに接続させたとき、第1加圧室に空気が供給されて、ピストン78がY方向における筐体後壁54に向かう方向に前進させられる。電磁弁86が、エア通路84aを排出通路85bと接続させ、エア通路84bを供給通路85aに接続させたとき、第1加圧室の空気が排出されて、ピストン78がY方向における筐体前壁56に向かう方向に後退させられる。便宜上、ピストン78が筐体後壁54に向かう方向に前進する方向を前方、筐体前壁56に向かう方向に後退する方向を後方とする。ピストン78の位置は、エアシリンダセンサ88によって検知される。
ピストン78の前方端には先端部材90が取付けられる。先端部材90は、図4に示すように、直方体の部材であり、可動刃100の後方に配置される。先端部材90の上面である取付面92は、テーパ部材80を取付けるための面であり、XY平面に対して平行になるように形成される。図5に示すように、取付面92には、テーパ部材80を固定する板状部材である取付板94が、XY平面に対して垂直になるように固定されている。テーパ部材80は、可動刃100に近づくにつれて先細り形状とされており、テーパ面96を備える。テーパ面96は、X方向における筐体側壁50aに向かう方向の成分と、Y方向における筐体後壁54に向かう方向の成分とを含む方向に対して、垂直になるように形成された平面である。テーパ面96は、後述のローラー側面118に当接する。揺動力発生装置60はアクチュエータの一例であり、ピストン78およびテーパ部材80は移動部材の一例であり、テーパ面96は第1接触部の一例である。テーパ面96の形状は平面に限られず、例えば、曲面であってもよい。
リード線切断部62は、図5に示すように、固定刃98、可動刃100、揺動センサ102を備える。固定刃98は、板状部材であり、前述の筐体上壁52の固定刃取付穴58内に配置され、筐体側壁50aに固定された図示しない固定刃支持部材に固定される。固定刃98には、複数のリード線18が挿入される貫通孔104が形成され、固定刃98の上面には、2次元コード106が設けられる。貫通孔104は、Y方向に長手方向を有し、固定刃98をZ方向に貫通する長孔であり、筐体側壁50aに近い方の周縁が上刃107である。2次元コード106は、固定刃98の識別番号を含み、固定刃98の上面の前方の端部に印刷されている。
可動刃100は、揺動片108、下刃112、ローラー114、センサ爪116を備える。図4に示すように、揺動片108は、長手方向を有する長尺状に形成される。揺動片108は、初期位置から揺動位置まで、揺動軸A周りに揺動する。揺動片108が、固定刃98の貫通孔104と筐体側壁50bの間にあるときを初期位置と称し、図5は揺動片108が初期位置にある状態を示す。揺動片108が、貫通孔104と筐体側壁50aの間にあるときを揺動位置と称する。揺動片108が、初期位置から揺動位置まで動く方向を揺動方向と称する。揺動軸Aは、Z方向に平行であり、揺動片108の長手方向における前方の端部である一端部117に位置する。揺動軸A周りには、図示しないスプリングが設けられ、揺動片108を、揺動位置から初期位置に向かう方向に付勢している。なお、ピストン78とともにテーパ部材80が最も後退した状態において、揺動片108は初期位置に位置する。また、ピストン78とともにテーパ部材80が最も前進した状態において、揺動片108は揺動位置に位置する。
下刃112は、貫通孔104の長手方向における長さよりも長い長辺を有する板状部材であり、揺動片108の上側の面に取り付けられる。揺動片108が初期位置から揺動位置に揺動するとき、下刃112は、揺動片108とともに揺動し、上刃107との間に複数のリード線18を挟みこんで切断する。
図5に示すように、ローラー114は、円柱状に形成され、ローラー側面118を備える。ローラー側面118は、Z方向つまり、揺動軸Aに平行なローラー軸Aを中心軸とするローラー114の円柱の側面である。ローラー114は、揺動片108の他端部119の下側の面に、回転可能に固定される。他端部119は、揺動片108の長手方向における後方の端部である。ローラー側面118には、テーパ面96が当接し、テーパ部材80の移動によって及ぼされる力は、ローラー114を介して揺動片108に伝達される。つまり、ピストン78の前進に伴って、テーパ部材80がY方向へ移動することにより、可動刃100の揺動片108に揺動方向の力が及ぼされることになる。
センサ爪116は、図4に示すように、揺動片108の他端部119の下側の面に設けられる。センサ爪116は、Y方向に長手方向を有する長尺状に形成され、他端部119から後方に延び出すように固定されている。センサ爪116の後方端部には、上方にステップ状に屈曲する屈曲部が形成される。
揺動センサ102は、揺動片108が揺動位置にあるか否かを検知するセンサである。図4に示すように、揺動センサ102は、略直方体に形成され、揺動片108の後方において、筐体側壁50aに取り付けられる。揺動センサ102は、前方および側方に開口し、XY平面に平行な溝120を備える。溝120は、揺動片108が揺動位置まで揺動したとき、センサ爪116の後方端部が溝120の中に侵入可能に形成される。揺動センサ102の信号は、センサ爪116が溝120内にあるときはON信号となり、センサ爪116が溝120内にないときはOFF信号となる。
ローラー114は第2接触部の一例であり、テーパ面96およびローラー側面118が当接する位置は、第1接触部および第2接触部の接触位置の一例である。
リード線断片回収装置64は、図4に示すように、回収箱122、回収通路124、回収箱レール126、回収箱取出部128、回収箱センサ130を備える。回収箱122は、上方が開口した略直方体部材であり、固定刃98および可動刃100の下方に配置される。回収通路124は、Z方向に開口する筒状部材であり、回収箱122と可動刃100の間に配置される。固定刃98と可動刃100によって切断された複数のリード線18の断片は、回収通路124の内部を通過して、回収箱122に落下する。回収箱レール126は、XY平面に平行かつY方向に長手方向を有する板状部材であり、筐体側壁50aおよび50bの各々に固定される。回収箱取出部128は、回収箱122を後方に移動させて筐体48の外に取り出すための部材である。回収箱取出部128は、の回収箱レール126の上側の面に当接する板状部材であり、筐体48から外側に延び出す取手を備える。
回収箱取出部128には回収箱122が固定されており、作業者によって取手が引かれたとき、回収箱122および回収箱取出部128は、一体的に移動して筐体48の外に引き出される。回収箱センサ130は、回収箱122が、予め決められた設置位置にあるか否かを検知するセンサであり、回収箱122の設置位置の前方の筐体側壁50aに設けられる。回収箱122の設置位置は、回収箱レール126上の回収箱122の前方端部が、回収通路124の前方端部よりも前方に位置するように決められた位置である。回収箱センサ130の信号は、回収箱122が、設置位置に設置されている場合はON信号となり、設置位置に設置されていない場合はOFF信号となる。
装置コネクタ66および固定突部68は、筐体後壁54に設けられる。リード線カット装置26がデバイステーブル24に載置されたとき、固定突部68がデバイス固定穴44に挿入され、装置コネクタ66が本体コネクタ46と接続する。これにより、リード線カット装置制御装置74は、後述のメイン制御装置140との通信および作業装置10からの電源供給が可能になる。操作部70は、筐体前壁56に固定され、スイッチ138を備える。操作部70は、リード線カット装置制御装置74に接続されている。作業者によってスイッチ138が操作されると、リード線カット装置制御装置74に信号が送られ、揺動片108が揺動させられる。
リード線カット装置センサ72は、リード線カット装置26が、デバイステーブル24に載置されたとき、筐体後壁54が立設面40に十分近い位置に載置されているか否かを検知するセンサである。リード線カット装置センサ72は、デバイステーブル24に設けられた基準位置を検出し、デバイステーブル24に対するリード線カット装置26のY方向における位置を検出する。リード線カット装置センサ72の信号は、リード線カット装置26が立設面40に十分近くなるほど前方に載置されていないときは、OFF信号となり、リード線カット装置26が立設面40に十分近い位置に載置されているときは、ON信号となる。
図6は、リード線カット装置制御装置74、作業装置10のメイン制御装置140、および各装置の電気的接続を示す回路図である。
リード線カット装置制御装置74は、CPU、ROM、RAM、通信インターフェース等を備え、ROMに記録されたプログラムがCPUに実行されることにより、各種制御を行なうものである。後述の搬送装置制御装置142、供給装置制御装置144、実装装置制御装置146およびメイン制御装置140も同様に構成される。リード線カット装置制御装置74には、操作部70、リード線カット装置センサ72、エアポンプ82、電磁弁86、エアシリンダセンサ88、揺動センサ102、回収箱センサ130が接続される。また、リード線カット装置制御装置74は、本体コネクタ46および装置コネクタ66を介して作業装置10と接続され、作業装置10の電源から電力の供給を受ける。リード線カット装置制御装置74は、本体コネクタ46および装置コネクタ66を介して後述のメイン制御装置140と通信を行なう。
メイン制御装置140は、図6に示すように、搬送装置制御装置142、供給装置制御装置144、実装装置制御装置146、およびリード線カット装置制御装置74と通信可能に接続されている。メイン制御装置140は、搬送装置制御装置142、供給装置制御装置144、実装装置制御装置146およびリード線カット装置制御装置74に、それぞれ作業を実行するための動作指令を送信する。
<生産プログラムPの構築>
図7は、互いに異なるリード部品20であるパーツA、パーツBを、順に1つの回路基板に組付けるために作成された生産プログラムPを示す図である。生産プログラムPは、動作指令Cmに示すように、搬入指令、パーツAとパーツBの各々に関する各種指令、搬出指令の順に組み立てられる。
パーツAを回路基板上に組付ける指令に関しては、作業者は、最初に組付けるパーツAの識別番号Npを入力し、パーツAを組付けるための動作指令Cmを指定する。その動作指令Cmにおいては、作業者は、当該動作指令Cmを実行する実行装置Deを指定する。パーツAを組付けるための動作指令Cmは、供給指令、移動・保持指令、リード線切断指令、移動・離脱指令の順に組み立てられる。回路基板上のパーツAの組付位置A等を含む入力情報Iは、作業者によって入力される。
供給指令は、供給装置14に、パーツAが配列されたトレイAをトレイユニット22から供給位置まで移動させるための動作指令Cmである。パーツAが配列されたトレイは、メイン制御装置140によって、入力されたパーツAの識別番号Npをもとに、データベース上の情報から特定される。移動・保持指令は、実装装置16に、ヘッド28を供給装置14の供給位置まで移動させてパーツAを保持させ、パーツAを保持したヘッド28をリード線カット装置26の固定刃98に移動させた後、複数のリード線18を貫通孔104に挿入させるための動作指令Cmである。リード線切断指令は、リード線カット装置26に、後述のリード線切断作業を実行させるための動作指令Cmである。
移動・離脱指令は、実装装置16に、回路基板上のパーツAを組付ける位置である組付位置Aにヘッド28を移動させ、保持していたパーツAを離脱させるための動作指令Cmである。また、複数のリード線18の切断が必要でないパーツBを組付けるための動作指令Cmは、供給指令、保持・移動指令、移動・離脱指令で構成される。パーツBの動作指令Cmには、リード線切断指令が含まれていない。よって、パーツBの組付け作業において、実装装置16は、パーツBを保持したヘッド28をリード線カット装置26に移動させることなく、直接回路基板上の組付位置Bに移動させ、パーツBを離脱させることになる。
<リード線切断作業>
上記生産プログラムPを実行させる際に、リード線カット装置制御装置74がリード線切断指令を受信すると、電磁弁86によって第1加圧室が空気の供給状態に切り替えられて、ピストン78がY方向における筐体後壁54に向かう方向に前進させられる。ピストン78に設けられたテーパ部材80は、Y方向に前進し、テーパ面96に接触しているローラー側面118との間に、揺動方向の力を発生させる。これにより、ローラー114は、テーパ部材80の前進に伴ってローラー軸A周りに回転しながら、テーパ面96に沿って移動する。ローラー114とともに、揺動片108も揺動方向に揺動させられる。
揺動片108とともに初期位置から揺動方向に揺動した下刃112は、上刃107との間に複数のリード線18を挟みこみ、複数のリード線18のうち揺動軸Aに近いものから順に切断する。このとき、リード部品20は、ヘッド28に保持されたままである。リード線カット装置制御装置74は、リード線切断作業が終了した後、電磁弁86によって第1加圧室を空気の排出状態に切り替えて、ピストン78を後退させる。これにより、テーパ部材80が後方に移動し、揺動片108がスプリングの付勢によって初期位置に戻る。
<回路基板組立作業におけるメイン制御装置140の動作>
作成された生産プログラムPに基づいて、回路基板組立作業が実行される。図8は、メイン制御装置140によって実行される回路基板組立作業の処理を示すフローチャートである。
ステップ1(以下、「S1」と略称する。他のステップについても同様とする。)において、メイン制御装置140は、回路基板組立作業を実行するにあたり、作業装置10の準備が完了したか否かを判断する。メイン制御装置140は、生産プログラムPを実行するために必要な装置である搬送装置12、供給装置14、実装装置16が、適切に接続されているか否かを判断するため、それぞれの装置の情報を収集する。供給装置14のデバイステーブル24については、接続されている装置がリード線カット装置26であるか否か、設置準備が完了しているか否かを判断する。また、メイン制御装置140は、リード線カット装置26が、デバイステーブル24上のX方向におけるどの位置に載置されているかを特定する。
なお、メイン制御装置140は、リード線カット装置26の設置準備が完了しているか否かを判断するのに際し、リード線カット装置26のリード線カット装置センサ72、回収箱センサ130、揺動センサ102から送信される信号を受信する。メイン制御装置140は、リード線カット装置センサ72および回収箱センサ130の信号が両方ともON信号であり、揺動センサ102から送信される信号がOFF信号である場合は、リード線カット装置26の設置準備完了と判断する。一方、メイン制御装置140は、前述の3つのセンサの信号のうち少なくとも1つが、前述とは異なる信号であった場合は、リード線カット装置26の設置準備未完了と判断する。
搬送装置12、供給装置14、実装装置16、およびリード線カット装置26のうちの全ての準備が完了した場合はS5に進む。搬送装置12、供給装置14、実装装置16のうち生産プログラムPの実行に必要な装置が接続されていない、またはリード線カット装置26の設置準備が完了していない場合は、S3においてその旨を示す警告を出し、フローチャートによる処理を終了する。
S5において、メイン制御装置140は、実装装置制御装置146に2次元コード読取指令を送信し、カメラ30をリード線カット装置26に移動させ、2次元コード106を読み取らせる。これにより、メイン制御装置140は、固定刃98の識別番号を取得する。カメラ30によって取得した情報は、メイン制御装置140に保存される。
S7において、メイン制御装置140は、生産プログラムPにおいて、パーツAの組付けを指示する動作指令Cmにリード線切断指令が含まれていることを確認し、生産プログラムチェックを行なう。生産プログラムチェックにおいては、固定刃98のチェックが行なわれる。まず、メイン制御装置140は、入力されたパーツAの識別番号Npに基づいて、対応する固定刃の識別番号をデータベースから抽出し、この抽出された識別番号と、S5において取得した固定刃98の識別番号が合致するか否かを判断する。つぎに、メイン制御装置140は、識別番号が合致した固定刃の現在までのリード線切断動作の実行回数を、データベースから抽出する。メイン制御装置140は、抽出されたリード線切断回数が、予め設定された回数を超えているか否かを判断する。固定刃98の識別番号が合致し、リード線切断回数が設定回数を超えていない場合はS9に進む。固定刃98の識別番号が合致しない、またはリード線切断回数が設定回数を超えている場合は、S3に進み、警告を出した後、フローチャートによる処理を終了する。
S9において、メイン制御装置140は、パーツAの供給指令の付随指令Csである、パーツAが配列されたトレイを特定する。パーツAが配列されているトレイAは、入力されたパーツAの識別番号Npと、パーツAがトレイAに載置されているというデータベース上の情報から特定される。また、パーツAの複数のリード線18を切断するための実行装置Deは、S1において特定されたデバイステーブル24上のリード線カット装置26の位置、入力されたパーツAの識別番号Np、S5においてカメラ30によって取得された固定刃98の識別番号に基づいて決定される。パーツBを組付けるための供給指令にも、パーツAと同様に、付随指令Csが組み込まれる。
S11において、メイン制御装置140は、生産プログラムPの最初の動作指令Cmから順に、搬送装置制御装置142、供給装置制御装置144、実装装置制御装置146、およびリード線カット装置制御装置74に送信する。はじめに、メイン制御装置140は、搬入指令を搬送装置制御装置142に送信し、回路基板を所定の位置まで搬入させる。つぎに、メイン制御装置140は、供給指令を供給装置制御装置144に送信し、付随指令Csに基づいて、トレイAを供給位置に移動させる。つづいて、メイン制御装置140は、移動・保持指令を実装装置制御装置146に送信する。実装装置制御装置146は、ヘッド28を供給装置14の供給位置に移動させ、ヘッド28にパーツAを保持させて、付随指令Csに基づいてヘッド28を固定刃98に移動させる。その後、実装装置制御装置146は、ヘッド28に、入力情報Iに従ってパーツAの複数のリード線18を貫通孔104に挿入させる。
複数のリード線18の貫通孔104への挿入が完了すると、メイン制御装置140は、リード線切断指令をリード線カット装置制御装置74に送信する。リード線カット装置制御装置74は、リード線切断指令に基づいてリード線切断作業を実行する。メイン制御装置140は、揺動センサ102のON信号を受信した後、データベース上の固定刃98の切断回数を1回加算して記憶する。つぎに、メイン制御装置140は、移動・離脱指令を実装装置制御装置146に送信する。実装装置制御装置146は、入力情報Iに基づいてヘッド28を回路基板上の組付位置Aに移動させ、ヘッド28からパーツAを離脱させる。パーツBの動作指令CmもパーツAと同様に実行される。パーツBの動作指令Cmが終了した後、メイン制御装置140は、搬送装置制御装置142に、搬送指令を送信し、その付随指令Csに従って回路基板を搬出させる。以上でS11における生産プログラムPの動作指令Cmの実行が終了する。
生産プログラムPの終了後、S13において、メイン制御装置140は、搬送装置制御装置142、供給装置制御装置144、実装装置制御装置146およびリード線カット装置制御装置74に回路基板組立作業終了信号を送信し、フローチャートによる処理を終了する。
<リード線カット装置制御装置74の動作>
図10は、図9に示すフローチャートと並行して、リード線カット装置制御装置74において実行されるリード線切断作業を説明するためのフローチャートである。リード線カット装置制御装置74は、リード線カット装置26がデバイステーブル24に載置された状態において、作業装置10から電源の供給を受けることにより起動し、フローチャートによる処理を開始する。このとき、リード線カット装置センサ72、揺動センサ102、および回収箱センサ130が、メイン制御装置140への信号の送信を開始する。S21において、リード線カット装置制御装置74は、メイン制御装置140から送信されるパーツAに対するリード線切断指令を受信したか否かを判断する。パーツAに対するリード線切断指令を受信した場合はS23に進み、受信していない場合はS33に進む。
S23において、リード線カット装置制御装置74は、エアポンプ82を駆動させる。S25において、リード線カット装置制御装置74は、電磁弁86にエア通路84aと接続している排出通路85bを供給通路85aに切り替えさせ、エアシリンダ76の第1加圧室に空気を供給させる。これにより、揺動片108が揺動して複数のリード線18が切断される。つぎに、S27において、リード線カット装置制御装置74は、受信した揺動センサ102の信号がON信号であるか否かを判断する。揺動センサ102の信号がON信号である場合はS29に進み、OFF信号である場合はS27を繰り返す。S29において、リード線カット装置制御装置74は、電磁弁86にエア通路84aに接続している供給通路85aを排出通路85bに切り替えさせ、第1加圧室の空気を排出する。S31において、リード線カット装置制御装置74は、エアポンプ82を停止させる。S33において、リード線カット装置制御装置74は、メイン制御装置140から送信される回路基板組立作業終了信号を受信したか否かを判断する。回路基板組立作業終了信号を受信していない場合はS21に戻り、受信した場合はフローチャートによる処理を終了する。
以上のように、本実施形態においては、リード線カット装置26が、作業装置10のメイン制御装置140と通信可能にデバイステーブル24に載置される。リード部品20は、実装装置16によってリード線カット装置26に移動され、複数のリード線18が切断された後、回路基板に組み付けられる。このように、リード線切断作業は、作業装置10が実行する回路基板組立作業の一連の作業に組み込まれることにより自動化される。
エアシリンダ76によってテーパ部材80がY方向に前進させられたとき、テーパ部材80と接触するローラー114には、揺動方向の力が及ぼされる。下刃112は、テーパ部材80のY方向の前進に伴って、揺動片108を介して揺動軸A周りに揺動させられ、複数のリード線18を切断する。エアシリンダ76は、Y方向にピストン78を移動させるため、X方向に移動させるための領域を設けなくてよい。そのため、筐体48のX方向における大きさを小さくすることができる。
また、本実施形態においては、複数のリード線18がY方向に平行に一列に配列されている。Y方向に配列された複数のリード線18に対して下刃112をX方向に動かすように構成されたリード線カット装置においては、Y方向に配列された複数のリード線18を一度に切断することになるため、切断のために大きな力が必要となる。これに対し、本実施形態のリード線カット装置26においては、複数のリード線18は、揺動軸Aに近いものから順に切断されるため、切断のための力を小さくすることができる。場合に比べて、複数のリード線18の切断に必要な力が小さくできる。そのため、揺動力発生装置60の体格を小さくできる。
ピストン78の先端にテーパ部材80を取り付けることにより、揺動方向の力を発生させることができるため、揺動力発生装置60の構成が簡素化される。また、揺動片108の揺動範囲は、テーパ部材80の形状によって調節できるため、テーパ部材80は、取付板94に対して取外し可能に形成されることが望ましい。
テーパ部材80に接触する部材をローラー114にすることにより、テーパ部材80のY方向への移動に伴って、ローラー114が回転するため、テーパ面96とローラー側面118の当接部分に生じる摩擦力を低減できる。そのため、テーパ面96との当接部分の摩擦力が大きい部材を用いた場合よりも、小さいY方向の力によって揺動片108を揺動させることができる。これにより、揺動力発生装置60の体格を小さくできる。
テーパ面96が、ローラー軸Aと平行になるようにローラー側面118に当接するため、揺動片108に揺動方向の力が効率よく伝達される。
Y方向における揺動軸Aとローラー114の間の距離が長くなるほど、揺動片108を揺動させる力が大きくなる。したがって、揺動片108の一端部117に揺動軸Aを設け、他端部119にローラー114を設けることにより、揺動片108を揺動させる力を大きくすることができる。
なお、上述の実施形態においては、生産プログラムPに基づく回路基板組立作業において、リード線カット装置26がリード部品20の複数のリード線18を切断するものであった。ここで、リード線カット装置26は、操作部70を備えるため、生産プログラムPに基づくメイン制御装置140のリード線切断指令を受けていない場合でも、操作部70のスイッチ138を操作することにより、複数のリード線18を切断することができる。
なお、本実施形態においては、アクチュエータとしてエアシリンダ76を用いているが、アクチュエータは、テーパ部材80をY方向に移動させるものであれば良く、エアシリンダに限られない。また、テーパ部材80が移動させられる方向は、X方向の成分を含んでいない方向であれば良く、Y方向に限られず、Z方向の成分を含む方向であっても良い。また、ローラー114は、テーパ部材80に対して回転する部材であれば良く、その形状は円柱に限られない。また、揺動方向の力を発生させる機構は、本実施形態においては、ピストン78にテーパ部材80が設けられ、揺動片108にローラー114が設けられているが、これに限られず、少なくとも一方にテーパ部材80が設けられていれば良い。例えば、揺動片108にテーパ部材80が設けられ、ピストン78にローラー114が設けられる場合であっても、揺動片108およびピストン78の両方にテーパ部材80が設けられる場合であっても良い。
10:作業装置 12:搬送装置 14:供給装置 16:実装装置 18:リード線 20:リード部品 22:トレイユニット 24:デバイステーブル 26:リード線カット装置 28:ヘッド 30:カメラ 32:移動装置 34:ヘッド昇降装置 35:スライダ 36:ヘッド移動装置 38:水平面 40:立設面 42:固定溝 44:デバイス固定穴 46:本体コネクタ 48:筐体 50a:筐体側壁 50b:筐体側壁 52:筐体上壁 54:筐体後壁 56:筐体前壁 58:固定刃取付穴 60:揺動力発生装置 62:リード線切断部 64:リード線断片回収装置 66:装置コネクタ 68:固定突部 70:操作部 72:リード線カット装置センサ 74:リード線カット装置制御装置 76:エアシリンダ 78:ピストン 80:テーパ部材 82:エアポンプ 84a,84b:エア通路 85a:供給通路 85b:排出通路 86:電磁弁 88:エアシリンダセンサ 90:先端部材 92:取付面 94:取付板 96:テーパ面 98:固定刃 100:可動刃 102:揺動センサ 104:貫通孔 106:2次元コード 107:上刃 108:揺動片 112:下刃 114:ローラー 116:センサ爪 117:一端部 118:ローラー側面 119:他端部 120:溝 122:回収箱 124:回収通路 126:回収箱レール 128:回収箱取出部 130:回収箱センサ 138:スイッチ 140:メイン制御装置 142:搬送装置制御装置 144:供給装置制御装置 146:実装装置制御装置 A:揺動軸 A:ローラー軸

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体に固定された固定刃と、
    前記筐体の内部に配置され、前記固定刃との間に、リード部品の複数のリード線を挟み込んで切断する可動刃と、
    前記筐体の内部に配置されるアクチュエータと、を備え、
    前記可動刃が、前記固定刃の下方に配設され、前記アクチュエータによって前記筐体の上面に対して垂直な揺動軸周りに揺動させられ、
    前記リード部品を移動させるヘッドを有する作業装置のデバイステーブルに載置され
    前記固定刃の上面には、前記固定刃の識別子が設けられることを特徴とするリード線カット装置。
  2. 前記アクチュエータによって前記筐体の互いに対向する一対の側壁の側面に対して平行な第1方向に移動させられる移動部材と、
    前記移動部材の前記第1方向への移動に伴って、前記可動刃に揺動するための力を付与する揺動力付与機構と、をさらに備え、
    前記揺動力付与機構が、前記移動部材に設けられた第1接触部と、前記可動刃に設けられ、前記第1接触部と接触する第2接触部と、を備える請求項1に記載のリード線カット装置。
  3. 前記第1接触部および前記第2接触部の少なくとも一方がテーパ部である請求項1または2に記載のリード線カット装置。
  4. 前記第1接触部および前記第2接触部の一方が、前記テーパ部であり、
    前記第1接触部および前記第2接触部の他方が、前記テーパ部が接触することによって、前記可動刃の前記揺動軸と平行なローラー軸周りに回転させられるローラー部である請求項3に記載のリード線カット装置。
  5. 前記ローラー部が、円柱状に形成され、前記ローラー軸を中心軸とする側面を備え、
    前記テーパ部が、前記ローラー部の前記側面に当接するテーパ面を備える請求項4に記載のリード線カット装置。
  6. 前記可動刃が、前記第1方向における一端部および他端部を備え、
    前記揺動軸が、前記一端部に位置し、
    前記第1接触部と前記第2接触部の接触位置が、前記一端部よりも前記他端部に近い位置となる請求項3から5のいずれかに記載のリード線カット装置。
  7. リード部品を移動させるヘッドと、デバイステーブルと、を備える作業装置であって、
    筐体と、前記筐体に固定された固定刃と、前記筐体の内部に配置されるアクチュエータと、前記筐体の内部に配置され、前記アクチュエータによって前記筐体の上面に対して垂直な揺動軸周りに揺動させられ、前記固定刃との間に、前記リード部品の複数のリード線を挟み込んで切断する可動刃と、を備えるリード線カット装置を、前記デバイステーブルに載置して備え
    前記固定刃の上面には、前記固定刃の識別子が設けられることを特徴とする作業装置。
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