以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、電子部品実装装置の概略構成を示す模式図である。図2は、電子部品実装装置の概略構成を示す斜視図である。図3は、電子部品実装装置の部品供給部の概略構成を示す模式図である。
図1および図2に示す電子部品実装装置10は、基板8の上に電子部品を搭載する装置である。電子部品実装装置10は、基板搬送部12と、部品供給部14(14f,14r)と、ヘッド15(15f,15r)と、XY移動機構16と、を有する。XY移動機構16は、X軸駆動部22(22f,22r)と、Y軸駆動部24と、を備える。ここで、本実施形態の電子部品実装装置10は、図1に示すように、2つの部品供給部14f,14rと、2つのヘッド15f,15rと、2つのX軸駆動部22f,22rと、を備える。このように、電子部品実装装置10は、一部の構成を2つずつ備えるが、図2では、各部の構成をわかりやすく示すため、部品供給部14r、ヘッド15r、およびX軸駆動部22rの図示を省略する。そして、本実施形態の電子部品実装装置10は、部品供給部14fと、ヘッド15fと、X軸駆動部22fと、が電子部品実装装置10のフロント側に配置される1つのモジュールとなり、部品供給部14rと、ヘッド15rと、X軸駆動部22rと、が電子部品実装装置10のリア側に配置される1つのモジュールとなる。また、以下では、2つの部品供給部14f,14rを特に区別しない場合に部品供給部14と符号を付し、2つのヘッド15f,15rを特に区別しない場合にヘッド15と符号を付し、2つのX軸駆動部22f,22rを特に区別しない場合にX軸駆動部22と符号を付す。
基板8は、電子部品80(図4、図7および図8など参照)を搭載する部材であればよく、その構成は特に限定されない。本実施形態の基板8は、板状部材であり、表面に配線パターンが設けられている。基板8に設けられた配線パターンの表面には、リフローによって板状部材の配線パターンと電子部品80のリード84とを接合する接合部材であるはんだが付着している。
基板搬送部12は、基板8を図中X軸方向に搬送する搬送機構である。基板搬送部12は、X軸方向に延在するレールと、基板8を支持し、基板8をレールに沿って移動させる搬送機構とを有する。基板搬送部12は、基板8の搭載対象面がヘッド15と対面する向きで、基板8を搬送機構によりレールに沿って移動させることで基板8をX軸方向に搬送する。基板搬送部12は、基板8を電子部品実装装置10に供給する機器から供給された基板8を、レール上の所定位置まで搬送する。ヘッド15は、前記所定位置で、電子部品を基板8の表面に搭載する。基板搬送部12は、前記所定位置まで搬送した基板8上に電子部品80が搭載されたら、次の工程を行う装置に基板8を搬送する。なお、基板搬送部12の搬送機構としては、種々の構成を用いることができる。例えば、基板8の搬送方向に沿って配置されたレールと前記レールに沿って回転するエンドレスベルトとを組合せ、前記エンドレスベルトに基板8を搭載した状態で搬送するように、搬送機構を一体としたベルト方式の搬送機構を用いることができる。
部品供給部14は、図3に示すように、複数の電子部品供給装置(以下、部品供給装置という)100と、複数の部品供給装置100を保持する支持台102とから構成される。部品供給部14は、図示省略の交換台車により電子部品実装装置10の所定位置移動された後、電子部品実装装置に装着される。そして、部品供給部14は、基板8上に搭載する電子部品80を多数保持し、ヘッド15に供給可能、つまり、ヘッド15で保持可能な状態となる。支持台102は、複数の部品供給装置100を搭載したり、部品供給装置100の他の装置(例えば、計測装置やカメラ等)を搭載したりすることができる。部品供給部14は、異なる複数種類の部品供給装置100で構成されても良いし、同一種類の部品供給装置100を複数備えていてもよい。また、部品供給部14は、電子部品実装装置10に対して着脱可能な構成である。
部品供給装置100は、電子部品(ラジアルリード形電子部品)80のリード84を貼り付けて構成されるテープ(電子部品保持テープ:図8など参照)70を使用し、ヘッド15に電子部品80を供給する。この部品供給装置100は、テープ70を保持し、保持しているテープ70を送り、保持している電子部品80をヘッド15のノズル32(図4から図7など参照)により電子部品80が保持できる保持領域(保持位置)まで移動させる。また、部品供給装置100は、電子部品80のリード84を切断するカッタを有し、保持領域まで移動させた電子部品80のリード84を切断して分離することで、当該テープ70にリード84が固定された電子部品80をヘッド15のノズル32により保持することができるようになる。
ヘッド15は、部品供給部14にある電子部品(部品供給装置100に保持された電子部品)80を保持し、保持した電子部品80を基板搬送部12によって所定位置に移動された基板8上に搭載する機構である。
XY移動機構16は、ヘッド15f,15rを図2中X軸方向およびY軸方向、つまり、基板8の表面と平行な面上で移動させる移動機構でありX軸駆動部22f,22rと、Y軸駆動部24と、を有する。X軸駆動部22fは、ヘッド15fと連結しており、ヘッド15fをX軸方向に移動させる。X軸駆動部22rは、ヘッド15rと連結しており、ヘッド15rをX軸方向に移動させる。Y軸駆動部24は、X軸駆動部22を介してヘッド15と連結しており、X軸駆動部22fをY軸方向に移動させることで、ヘッド15fをY軸方向に移動させ、X軸駆動部22rをY軸方向に移動させることで、ヘッド15rをY軸方向に移動させる。XY移動機構16は、ヘッド15fをXY軸方向に移動させることで、ヘッド15fを基板8と対面する位置、または、部品供給部14fと対面する位置に移動させることができる。XY移動機構16は、ヘッド15rをXY軸方向に移動させることで、ヘッド15rを基板8と対面する位置、または、部品供給部14rと対面する位置に移動させることができる。また、XY移動機構16は、ヘッド15を移動させることで、ヘッド15と基板8との相対位置を調整する。これにより、ヘッド15が保持した電子部品80を基板8の表面の任意の位置に移動させることができ、電子部品80を基板8の表面の任意の位置に搭載することが可能となる。なお、X軸駆動部22としては、ヘッド15を所定の方向に移動させる種々の機構を用いることができる。Y軸駆動部24としては、X軸駆動部22を所定の方向に移動させる種々の機構を用いることができる。対象物を所定の方向に移動させる機構としては、例えば、リニアモータ、ラックアンドピニオン、ボールネジを用いた搬送機構、ベルトを利用した搬送機構などを用いることができる。
電子部品実装装置10は、2つのヘッド15f,15rを備えることで、1つの基板8に対して、交互に電子部品80を搭載することができる。このように、2つのヘッド15で交互に電子部品80を搭載することで、一方のヘッド15f(15r)が電子部品80を基板8に搭載している間に、他方のヘッド15r(15f)は、部品供給装置100にある電子部品80を保持することができる。これにより、基板8に電子部品80が搭載されない時間をより短くすることができ、効率よく電子部品80を基板8に搭載することができる。
図4〜図7を用いて、ヘッド15の構成について説明する。図4は、電子部品実装装置のヘッドの概略構成を示す模式図である。図5は、電子部品実装装置のヘッドの概略構成を示す斜視図である。図6は、電子部品実装装置のノズルの一例を示す説明図である。図7は、図6のノズルの保持動作を示す説明図である。
図4には、電子部品実装装置10を制御する各種制御部と共に部品供給部14の1つの部品供給装置100も示す。図4に示すように、電子部品実装装置10は、制御部60と、ヘッド制御部62と、部品供給制御部64と、を有する。また、電子部品実装装置10は、電源と接続されており電源から供給される電力を制御部60、ヘッド制御部62、部品供給制御部64および各種回路を用いて、各部に供給する。また、部品供給装置100は、テープ70に保持された電子部品80が露出している。部品供給装置100は、テープ70を引き出し、移動させることで、テープ70に保持された電子部品80に移動させる。本実施形態では、部品供給装置100のY軸方向の先端近傍が、ヘッド15のノズル32によりテープ70に保持された電子部品80を保持する保持領域となる。
ヘッド15は、図4および図5に示すように、ヘッド本体30と、レーザ認識装置38と、を有する。
ヘッド本体30は、各部を支持するヘッド支持体31と、複数のノズル32と、ノズル駆動部34と、を有する。本実施形態のヘッド本体30は、図5に示すように、6本のノズル32がX軸に平行な方向に一列に並んで配置されている。
ヘッド本体30のヘッド支持体31は、X軸駆動部22と連結している支持部材であり、ノズル32およびノズル駆動部34を支持する。なお、ヘッド支持体31は、レーザ認識装置38も支持している。
ヘッド本体30のノズル32は、電子部品80を保持する保持機構である。ノズル32は、図4および図5に示すように、シャフト33を有する。シャフト33は、ノズル駆動部34に連結された棒状の部材であり、Z軸方向に延在して配置されている。また、ノズル32は、図6および図7に示すように、固定アーム321と、可動アーム322と、可動アーム322を移動可能な駆動部323と、を有する。可動アーム322は、ノズル32の本体に支持される。可動アーム322は、支点324を中心に回転可能である。可動アーム322は、支点324を軸(回転軸)として、固定アーム321と対向する部分が固定アーム321に近づいたり遠ざかったりする方向へ移動するように回転可能である。駆動部323は、可動アーム322に支点324とは別の位置で軸連結されている。駆動部323は、シャフト33の内部に配置された空気管(配管)でノズル駆動部34の吸引機構と接続され、駆動源(空気圧)により作動する。即ち、駆動部323に対して空気の吸引または吸引の解除が行われることにより、可動アーム322の軸連結部を上下方向に移動させ、固定アーム321に対して可動アーム322が移動する。これにより、ノズル32は、図6に示すように、固定アーム321に対して可動アーム322が近づいて固定アーム321と可動アーム322との間で電子部品80を保持する一方、図5に示すように、固定アーム321に対して可動アーム322が遠ざかって固定アーム321と可動アーム322との間での電子部品80の保持を開放する。
ヘッド本体30のノズル駆動部34は、シャフト33を介してノズル32をZ軸方向に移動させ、ノズル32の各アーム321,322で電子部品80を保持させる。ここで、Z軸は、XY平面に対して直交する軸である。なお、Z軸は、基板8の表面に対して直交する方向となる。また、ノズル駆動部34は、電子部品80の実装時などにノズル32をθ方向に回転させる。θ方向とは、即ち、Z軸駆動部がノズル32を移動させる方向と平行な軸であるZ軸を中心とした円の円周方向と平行な方向である。なお、θ方向は、ノズル32の回動方向となる。
ノズル駆動部34は、ノズル32をZ軸方向に移動させる機構として、例えば、Z軸方向が駆動方向となる直動リニアモータを有する機構がある。ノズル駆動部34は、直動リニアモータでノズル32のシャフト33をZ軸方向に移動させることで、ノズル32をZ軸方向に移動させる。また、ノズル駆動部34は、ノズル32をθ方向に回転させる機構として、例えばモータとシャフト33に連結された伝達要素とで構成された機構がある。ノズル駆動部34は、モータから出力された駆動力を伝達要素でシャフト33に伝達し、シャフト33をθ方向に回転させることで、ノズル32の先端部もθ方向に回転させる。
ノズル駆動部34は、ノズル32の各アーム321,322で電子部品80を保持させる機構であって、吸引機構としては、例えば、ノズル32の駆動部323と連結された空気管と、当該空気管と接続されたポンプと、空気管の管路の開閉を切り替える電磁弁と、を有する機構がある。ノズル駆動部34は、ポンプで空気管の空気を吸引し、電磁弁の開閉を切り換えることで各アーム321,322で電子部品80を保持させるか否かを切り換える。ノズル駆動部34は、電磁弁を開き空気を吸引することで駆動部323を上方に移動させて各アーム321,322で電子部品80を保持させ、電磁弁を閉じ空気を吸引しないことで駆動部323をバネなどの弾性手段で下方に移動させて保持していた電子部品80を開放する、つまり各アーム321,322で電子部品80を保持しない状態とする。
また、ヘッド本体30は、ヘッド支持体31と共に移動し、自身と対向する位置に配置された部材である基板8との距離を検出する距離センサをさらに備えていてもよい。ヘッド本体30は、距離センサで距離を検出することで、ヘッド支持体31と基板8との相対位置や、ヘッド支持体31と部品供給装置100との相対位置を検出することができる。なお、本実施形態では、距離センサと基板8などの距離に基づいて、ヘッド支持体31と基板8などの距離を算出する演算を、ヘッド制御部62で行う。
レーザ認識装置38は、光源38aと、受光素子38bと、有する。レーザ認識装置38は、ブラケット50に内蔵されている。ブラケット50は、図4に示すように、ヘッド支持体31の下側、基板8および部品供給装置100側に連結されている。レーザ認識装置38は、ヘッド本体30のノズル32で保持した電子部品80に対して、レーザ光を照射することで、電子部品80の状態を検出する装置である。ここで、電子部品80の状態とは、電子部品80の形状、ノズル32で電子部品80を正しい姿勢で保持しているか、ノズル32で保持する対象の電子部品80が部品供給装置100の所定位置に配置されているか、ノズル32で保持した電子部品80が基板8上の所定位置に搭載されたか、などである。光源38aは、レーザ光を出力する発光素子である。受光素子38bは、Z軸方向における位置、つまり高さが同じ位置であり、光源38aに対向する位置に配置されている。レーザ認識装置38による形状の認識処理については後述する。
図4に戻り、電子部品実装装置10の装置構成の制御機能について説明する。電子部品実装装置10は、図4に示すように、制御機能として、制御部60と、ヘッド制御部62と、部品供給制御部64と、を有する。各種制御部は、それぞれ、CPU、ROMやRAMなどの演算処理機能と記憶機能とを備える部材で構成される。また、本実施形態では、説明の都合で複数の制御部としたが、1つの制御部としてもよい。また、電子部品実装装置10の制御機能を1つの制御部とした場合、1つの演算装置で実現しても複数の演算装置で実現してもよい。
制御部60は、電子部品実装装置10の各部と接続されており、入力された操作信号や、電子部品実装装置10の各部で検出された情報に基づいて、記憶されているプログラムを実行し、各部の動作を制御する。制御部60は、例えば、基板8の搬送動作、XY移動機構16によるヘッド15の駆動動作、レーザ認識装置38による形状の検出動作等を制御する。また、制御部60は、上述したようにヘッド制御部62に各種指示を送り、ヘッド制御部62による制御動作も制御する。制御部60は、ヘッド制御部62や部品供給制御部64による制御動作も制御する。
ヘッド制御部62は、ノズル駆動部34、ヘッド支持体31に配置された各種センサおよび制御部60に接続されており、ノズル駆動部34を制御し、ノズル32の動作を制御する。ヘッド制御部62は、制御部60から供給される操作指示および各種センサ(例えば、距離センサ)の検出結果に基づいて、ノズル32の電子部品80の保持/開放動作、各ノズル32の回動動作、Z軸方向の移動動作を制御する。
部品供給制御部64は、部品供給部14による電子部品80の供給動作を制御する。部品供給制御部64は、部品供給装置100ごとに設けても、1つですべての部品供給装置100を制御してもよい。例えば、部品供給制御部64は、部品供給装置100によるテープ70の引き出し動作(移動動作)、リード84の切断動作および電子部品80の保持動作、およびリード切断装置200によるリード84の切断動作を制御する。部品供給制御部64は、制御部60による指示に基づいて各種動作を実行する。部品供給制御部64は、テープ70の引き出し動作をすることで、テープ70の移動を制御する。
図8から図19を用いて部品供給装置100について説明する。図8は、電子部品保持テープの一例の概略構成を示す模式図である。
テープ70は、図8に示すように、テープ本体72と、テープ本体72に保持される複数の電子部品80と、を有する。テープ本体72は、第一テープ74と、第一テープ74よりも幅の細い第二テープ76と、が貼り合わされている。また、テープ本体72は、延在方向に一定間隔で送り穴としての穴78が形成されている。つまり、テープ本体72は、複数の穴78が延在方向に列状に形成されている。
電子部品80は、部品本体82と、部品本体82のラジアル方向に配置された2本のリード84と、を有する。電子部品80は、リード84が、第一テープ74と第二テープ76との間に挟まれることで取り付けられてテープ本体72の所定位置に固定されている。また、複数の電子部品80は、各リード84が穴78と穴78との間に配置されている。つまり、電子部品80は、穴78と同じピッチPの間隔で、かつテープ本体72の延在方向における位置が配置間隔の半分ずれた位置に配置されている。つまり、電子部品80は、穴78に対して半ピッチ分ずれた位置に配置されている。なお、電子部品80は、テープ本体72の第一テープ74と第二テープ76との間に挟まれるリード84を有した形状であればよく、リード84および部品本体82の形状、種類は特に限定されない。
図9は、部品供給部の電子部品供給装置の概略構成を示す斜視図である。図10は、部品供給部の電子部品供給装置の概略構成を示す図9とは異なる方向の斜視図である。図11は、部品供給部の電子部品供給装置の概略構成を示す斜視図である。
電子部品供給装置(部品供給装置)100は、図9から図11に示すように、他の各部を保持し、上述したテープ70を案内する筐体110と、支持台102と連結されるクランプユニット112と、テープ70を搬送するフィードユニット114と、テープ70に保持されている電子部品80のリード84を切断するカットユニット116と、フィードユニット114の駆動部とカットユニット116の駆動部の空気圧を調整し、各部の駆動を制御する空気圧調整部118と、を有する。
筐体110は、縦に細長い中空の箱であり、クランプユニット112と、フィードユニット114と、カットユニット116、と空気圧調整部118と、を内部に保持する。筐体110は、案内溝120と、ガイド部122と、排出部126と、把持部128と、が設けられている。案内溝120は、筐体110の鉛直方向上側の細長い面の長手方向に沿って形成された2本の直線の一方の端部が連結した形状である。つまり、案内溝120は、筐体110の一方の端部から他方の端部近傍まで延び、他方の端部近傍で折り返し、一方の端部まで延びるU字形状で形成されている。案内溝120は、テープ70(テープ本体72)を案内する溝であり、U字形状の一方の端部(供給側の端部)からテープ本体72が供給される。案内溝120は供給されたテープ本体72をU字形状に沿って移動させ、U字形状の一方の端部(排出側の端部)から排出する。また、案内溝120は、テープ本体72が筐体110の内部にあり、電子部品80が筐体110の外部に露出した状態でテープ本体72を案内する。
ガイド部122は、案内溝120の供給側の端部と連結されており、電子部品80が保持された状態のテープ本体72を案内溝120に案内する。排出部126は、案内溝120の排出側の端部と連結されており、筐体110内を移動して電子部品80をヘッドに供給した部分がテープ本体72を排出する。把持部128は、部品供給装置100の搬送時などに、オペレータが持つ部分である。
図9から図11に加え、図12を用いてクランプユニットについて説明する。図12は、電子部品供給装置のクランプユニットの概略構成を示す斜視図である。
クランプユニット112は、部品供給部14の支持台102と連結される機構である。クランプユニット112は、連結部132と、伝達部134と、弾性部136と、レバー138と、を有する。
連結部132は、支持台102との連結時に支持台102と接する部分であり、筐体110の外に露出している。なお、連結部132は、筐体110の案内溝120が形成されている面とは反対側の面に配置されている。伝達部134は、連結部132と、弾性部136と、レバー138と、に連結されており、レバー138、弾性部136から付与される力を連結部132に伝達する。弾性部136は、一方の端部が筐体110に固定され、他方の端部が伝達部134に固定されている。弾性部136は、バネなどの弾性部材であり、伝達部134を、筐体110に固定されている側に引っ張る力を付与する。これにより、伝達部134は、弾性部136が連結している部分が所定方向に引っ張られている状態である。レバー138は、一方の端部が筐体110の外部に露出しており、他方の端部が伝達部134に連結されている。レバー138は、固定軸139が筐体110に固定されている。これにより、レバー138は、筐体110の外部に露出している一方の端部がオペレータにより、操作されると、固定軸139を軸として、伝達部134に連結されている側の端部が移動する。これにより、伝達部134が移動し、連結部132に所定の力が作用する。クランプユニット112は、以上の構成であり、オペレータによるレバー138の操作で、支持台102に固定されている状態と、解放されている状態と、が切り換えられる。
図9から図11に加え、図13から図16を用いてフィードユニットについて説明する。図13は、電子部品供給装置のフィードユニットの概略構成を示す斜視図である。図14は、フィードユニットの先端支持部の概略構成を示す平面図である。図15は、フィードユニットのテープ送り爪ユニットの概略構成を示す平面図である。図16は、フィードユニットの動作を説明するための平面図である。
フィードユニット114は、テープ70(テープ本体72)を搬送する、つまり案内溝120に沿って案内されるテープ本体72を移動させる機構である。フィードユニット114は、支持部142と、駆動部144と、先端支持部146と、テープ送り爪ユニット148と、有する。
支持部142は、筐体110に固定された部材であり、駆動部144を支持している。駆動部144は、固定部144aと、可動部144bと、を有する。駆動部144は、空気圧により可動部144bの固定部144aから露出している部分を伸縮させるエアシリンダである。駆動部144は、可動部144bの先端を案内溝120の直線部の延びている方向に所定の距離範囲で少なくとも送りピッチに相当して往復移動させる。つまり、駆動部144は、可動部144bの先端を少なくともテープ本体72の送りピッチ(穴78のピッチP)に相当する距離分、往復移動させる。先端支持部146は、駆動部144の可動部144bの先端に固定されている。先端支持部146は、可動部144bが往復移動すると一体となって往復移動する。また、先端支持部146は、図14に示すように、鉛直方向上側の面であり、テープ送り爪ユニット148と連結する部分に、4つのネジ穴149a,149b,149c,149dを備える。この4つのネジ穴149a,149b,149c,149dは、テープ本体72の送り方向で位置が異なる4か所に形成されている。先端支持部146は、ネジ穴149aとネジ穴149bとの距離が、上述したテープ本体72の穴78のピッチPの半分の距離となる。つまり、ネジ穴149aとネジ穴149bとは、穴78の配置間隔の半ピッチ分、ずれた位置に形成されている。また、先端支持部146は、ネジ穴149cとネジ穴149dとの距離が、上述したテープ本体72の穴78のピッチPの半分の距離となる。つまり、ネジ穴149cとネジ穴149dとは、穴78の配置間隔の半ピッチ分、ずれた位置に形成されている。
テープ送り爪ユニット148は、図15に示すように、先端支持部146に固定されている。テープ送り爪ユニット148は、取付台150と、送り爪152と、ピン154と、バネ156と、を有する。取付台150は、送り爪152と、ピン154と、バネ156と、を支持する土台である。取付台150は、テープ本体72の送り方向に直交する断面がL字となる、折れ曲がった板形状であり、鉛直方向上側の一部が筐体110から露出している。取付台150は、露出している部分にオペレータが持つことができる把持部158が設けられている。オペレータは、必要に応じて把持部158を持って操作を行うことで、テープ送り爪ユニット148をテープ送り方向に移動させることができる。取付台150は、先端支持部146と接する部材であり、2つの固定ネジ159により先端支持部146に固定されている。ここで、取付台150は、2つの固定ネジ159が挿入される穴の間隔が、ネジ穴149aとネジ穴149cとの間隔およびネジ穴149bとネジ穴149dとの間隔と同じとなる。つまり、先端支持部146は、テープ送り爪ユニット148の取付台150に挿入される固定ネジ(ネジ)159の配置ピッチと同じネジ穴の組合せを、テープ送り方向の異なる位置に複数有する。これにより、取付台150は、固定ネジ159を挿入するネジ穴を切り換えることで、取付台150と先端支持部146との相対位置を半ピッチ分ずらすことができる。
送り爪152は、棒状の部材の一方の端部に突出した凸部152aを備える部材である。送り爪152は、テープ70のテープ本体72の穴78に対面する位置に配置されており、凸部152aは、テープ本体72の送り方向において送り方向下流側(送り方向の前側)の面152bが送り方向に直交する面となり、テープ本体72の送り方向において送り方向上流側(送り方向の後ろ側)の面152cが送り方向に直交する面に対して傾斜した面となり、テープ本体72に近づくに従って、送り方向の幅が狭くなる形状である。送り爪152は、凸部152aと対面する位置に穴78がある場合、図15に示すように、凸部152aが穴78に挿入した状態となる。ピン154は、送り爪152の凸部152aが形成されていない側の端部を紙面に平行な方向に回転可能に支持している。バネ156は、一方の端部が取付台150の突出面150aに固定され、他方の端部が送り爪152に固定されているバネ156は、送り爪152の凸部152aが穴78以外の部分と対面している場合、送り爪152をテープ本体72側に押し付ける。
図16を用いて、フィードユニット114のテープ送り動作を説明する。なお、図16に示す例(ステップS1〜S4)は、テープ本体72に形成される穴78を、テープ送り方向の下流側(先に筐体110に供給され、先に筐体110から排出される側)から順に78,78a,78b,78cとする。ステップS1は、送り爪152の凸部152aがテープ本体72の穴78aに挿入されている。フィードユニット114は、ステップS1に示すように凸部152aが穴78aに挿入されている状態で、駆動部144を駆動し、テープ送り方向にテープ本体72の穴78の1ピッチ分、テープ送り爪ユニット148を移動させる。
フィードユニット114は、ステップS1の状態でテープ送り爪ユニット148をテープ送り方向に送ると、凸部152aの送り方向に直交する面により、穴78aがテープ送り方向に押され、ステップS2に示すように、テープ送り爪ユニット148と、テープ本体72と、が共にテープ送り方向に移動される。フィードユニット114は、テープ本体72をテープ送り方向に移動させることで、テープ本体72の電子部品80を保持位置に移動させる。
フィードユニット114は、テープ送り爪ユニット148へのテープ送り方向の移動が完了(ステップS2)するとテープ本体72に保持される先端の電子部品80が保持位置となり待機する。このとき保持位置(保持領域)にある電子部品80は、後述するように電子部品80の部品本体82をクランプしてカッタによりリード84が切断される。次に電子部品実装装置側で所定の処理、例えば、テープ70が保持していた保持位置の電子部品80をヘッドに供給したら、駆動指令が発信されて駆動部144を駆動し、テープ送り方向とは反対方向にテープ本体72の穴78の1ピッチ分、テープ送り爪ユニット148を移動させる。フィードユニット114は、ステップS2の状態でテープ送り爪ユニット148をテープ送り方向とは反対側に送ると、凸部152aの傾斜している面が穴78aと接し、傾斜に沿って凸部152aが穴78aから抜ける方向に移動する。これにより、フィードユニット114は、ステップS3に示すように、凸部152aが穴78aから外れて(ステップS3)、テープ本体72は移動せず、テープ送り爪ユニット148が、テープ送り方向とは反対側に移動する。
その後、フィードユニット114は、ステップS2に示す状態から、テープ送り方向とは反対方向にテープ本体72の穴78の1ピッチ分、テープ送り爪ユニット148を移動させると、ステップS4に示すように、凸部152aが穴78aよりも1ピッチ分上流側にある穴78bに挿入された状態となる。このとき、送り爪152は、バネ156により穴78bの方向に押されるため、的確に凸部152aが穴78bに差し込まれる。その後駆動部144は直ちにテープ送り方向に駆動されテープ本体72に保持される次の電子部品80が保持位置に移送される。
フィードユニット114は、このように、駆動部144によりテープ送り爪ユニット148をテープ本体72の穴78の1ピッチ分、送り方向に往復運動させることで、テープ本体72を1ピッチ分送り方向に順次移動させることができる。
図9から図11に加え、図17から図19を用いてカットユニットについて説明する。図17は、電子部品供給装置のカットユニットの概略構成を示す斜視図である。図18は、電子部品供給装置のカットユニットの概略構成を示す斜視図である。図19は、電子部品供給装置のカットユニットの概略構成を示す斜視図である。
カットユニット116は、テープ70に保持されている電子部品80のリード84を切断する。また、カットユニット116は、リード84を切断した電子部品80を、電子部品80がノズル32によって保持されるまで、クランプ、つまり保持する。カットユニット116は、支持部162と、駆動部164と、伝達部166と、切断部168と、カバー169と、を有する。
支持部162は、筐体110に固定された部材であり、駆動部164と、伝達部166と、を支持している。また、支持部162は、伝達部166を介して切断部168を支持している。駆動部164は、固定部164aと、可動部164bと、を有する。駆動部164は、空気圧により可動部164bの固定部164aから露出している部分を伸縮させるエアシリンダである。駆動部164は、可動部164bの先端を案内溝120の直線部の延びている方向に所定の距離範囲で往復移動させる。伝達部166は、可動部164bの往復移動により生じる動力を切断部168に伝達する伝達機構である。伝達部166は、可動部164bのテープ送り方向への往復移動をテープ送り方向に直交する方向の運動に変換し、切断部168をテープ送り方向と直交する方向に移動させる。伝達部166は、テープ本体72の通過領域を挟んで配置された先端部166aと先端部166bとが互いに近づく方向または互いに遠ざかる方向、つまり矢印170に示す方向に移動する。本実施形態の伝達部166は、駆動部164の可動部164bが伸びる方向に移動した場合、先端部166aと先端部166bとが互いに近づく方向に移動する。伝達部166は、駆動部164の可動部164bが縮む方向に移動した場合、先端部166aと先端部166bとを互いに遠ざかる方向に移動する。
切断部168は、保持領域に配置されており、保持領域に配置された電子部品80のリード84を、電子部品80の部品本体82とテープ本体72との間で切断し、その後に電子部品80を保持する。切断部168は、第一刃部168aと、第二刃部168bと、を有する。切断部168は、第一刃部168aと第二刃部168bとが互いに対面する位置に配置されている。また、テープ本体72は、第一刃部168aと第二刃部168bとの間に配置されており、テープ本体72に保持された電子部品80のリード84が第一刃部168aと第二刃部168bとに挟まれた位置を通過する。第一刃部168aは、図19に示すように、伝達部166の先端部166aと連結されており、先端部166aが第二刃部168b側に移動すると、先端部166aと共に第二刃部168b側に移動する。第二刃部168bは、図19に示すように、伝達部166の先端部166bと連結されており、先端部166bが第一刃部168a側に移動すると、先端部166bと共に第一刃部168a側に移動する。また、第一刃部168aは、先端部166aとバネを介して連結しており、先端部166aにより第二刃部168b側に押し付けられる。
カバー部169は、筐体110に固定されている部材である。カバー部169は、第一刃部168aの周囲に配置され、第一刃部168aの第二刃部168bと接触する面が開口となっている。また、カバー部169は、バネを介して先端部166aと接しており、先端部166aを第二刃部168bから離れる側に押している。これにより、先端部166aは、第二刃部168b側に押し付けられていない場合、第一刃部168aに第二刃部168bから離れる方向の力を付与することができる。
カットユニット116は、以上のような構成であり、駆動部144により、切断部168の第一刃部168aと第二刃部168bとを近づけて、接触させることで、第一刃部168aと第二刃部168bとの間に配置されているリード84を切断することができる。また、カットユニット116は、リード84の切断後、第一刃部168aと第二刃部168bとが接触している状態を維持することで、テープ本体72から切り離された電子部品80を支持することができる。つまり、リード84を切断し、テープ本体72から分離した電子部品80をクランプすることができる。なお、このカットユニット116にて切断するリード84の長さは、基板8に電子部品80を実装する際の所定長さよりも長くなるように設定する。
空気圧調整部118は、フィードユニット114の駆動部144であるエアシリンダ、およびカットユニット116の駆動部164であるエアシリンダの空気圧を調整し、各部の駆動を制御する。具体的に、空気圧調整部118は、駆動部144の可動部144bの伸び縮み、つまり位置を制御し、送り爪152の位置を制御する。また、空気圧調整部118は、駆動部164の可動部164bの伸び縮み、つまり位置を制御し、切断部168の第一刃部168aと第二刃部168bの位置とを制御する。なお、空気圧調整部118は、部品供給制御部64による制御に基づいて各部の空気圧を制御する。
部品供給装置100は、以上のような構成である。部品供給装置100は、テープ送り爪ユニット148の取付台150を先端支持部146に取り付ける位置をテープ送り方向に複数設け、先端支持部146に対してテープ送り爪ユニット148を設置する位置を切り換えできる構成とすることで、テープ本体72の穴78と電子部品80との相対位置が異なる複数のテープ70に部品を交換せずに対応することができる。つまり、部品供給装置100は、装填されるテープ70のテープ本体72の穴78と電子部品80との相対位置に基づいて、テープ送り爪ユニット148の取付台150を先端支持部146に取り付ける位置を切り換えることで、いずれのテープ70の場合でも電子部品80を保持位置に移動させることができる。
具体的に、フィードユニット114は、テープ送り爪ユニット148の取付台150を先端支持部146に取り付ける位置を変更することで、駆動部144の可動部144bが往復移動の範囲で最も伸びた状態となる位置における送り爪152の凸部152aの位置を変更することができる。これにより、フィードユニット114は、駆動部144の可動部144bが往復移動の範囲で最も伸びた状態となる位置(送り完了位置、保持位置)としたときに、テープ本体72の穴78がある位置を種々の位置にすることができる。これにより、フィードユニット114は、穴78の位置に対する電子部品80の配置位置が異なるテープ70であっても、可動部144bが往復移動の範囲で最も伸びた状態となったときに、電子部品80が保持位置に配置されるようにすることができる。
また、部品供給装置100は、フィードユニット114の可動部144bの往復移動の距離を、テープ本体72の穴78のピッチよりも長くかつピッチの2倍よりも短くすることが好ましい。これにより、部品供給装置100は、送り爪152の凸部152aを確実に次のピッチの穴78に差し込むことができ、送り爪152の一回の往復移動で、テープ本体72を1ピッチ分送ることができる。また、部品供給装置100は、搬送対象のテープ本体72の穴78のピッチが複数種類ある場合、フィードユニット114の可動部144bの往復移動の距離を、穴78のピッチが最も長い穴78よりも長くし、穴78のピッチが最も短いテープ本体72のピッチの2倍よりも短くすることが好ましい。これにより、部品供給装置100は、テープ本体72の穴78のピッチがいずれの種類の場合でも、送り爪152の凸部152aを確実に次のピッチの穴78に差し込むことができ、送り爪152の一回の往復移動で、テープ本体72を1ピッチ分送ることができる。つまり、部品供給装置100は、往復移動の距離を変更したり、部品の交換をしたりすることなく、複数種類のピッチのテープ本体72を1ピッチずつ送ることができる。
ここで、上記実施形態のフィードユニット114は、先端支持部146に対してテープ送り爪ユニット148を取り付ける位置を2箇所で選択可能としたが、数はこれに限定されない。フィードユニット114は、先端支持部146に対してテープ送り爪ユニット148を取り付ける位置の選択可能な位置を増加させることでより多くの種類のテープ70に対応することができる。また、フィードユニット114は、先端支持部146に対してテープ送り爪ユニット148を取り付ける位置をリニアに調整可能としてもよい。例えば、先端支持部146またはテープ送り爪ユニット148のいずれか一方のネジ穴をテープ送り方向に伸びた長穴形状とすることで、先端支持部146とテープ送り爪ユニット148とのテープ送り方向における相対位置を種々の位置とすることができるようにしてもよい。この場合、先端支持部146とテープ送り爪ユニット148とのテープ送り方向における相対位置は、テープ本体72の穴78の1ピッチ分の範囲で調整可能とすることが好ましい。これにより、フィードユニット114は、相対位置を任意に調整することができ、相対位置の微調整も可能となる。
また、上記実施形態のフィードユニット114は、先端支持部146とテープ送り爪ユニット148とを位置調整機構とし、先端支持部146とテープ送り爪ユニット148との相対位置を変更することで、テープ本体72を送り終わった状態、つまり可動部144bが往復移動範囲の中で最も伸びた状態のときの送り爪152の凸部152aの位置を変更可能な構成(筐体110とテープ送り爪ユニット148との相対位置を調整可能)としたが、これに限定されない。フィードユニットは、筐体とテープ送り爪ユニットとの相対位置を調整可能な種々の機構を位置調整機構として用いることができる。例えば、部品供給装置は、筐体とフィードユニットとのテープ送り方向における相対位置を調整可能とすることで、テープ本体72を送り終わった状態、つまり可動部144bが往復移動範囲の中で最も伸びた状態のときの送り爪152の凸部152aの位置を変更可能な構成としてもよい。つまり、フィードユニットは、フィードユニットと筐体との連結部に位置調整機構を設けてもよい。
図20は、電子部品実装装置のリード切断装置の概略構成を示す側面図である。図21は、電子部品実装装置のリード切断装置の概略構成を示す一部拡大側面図である。図22は、電子部品実装装置のリード切断装置の概略構成を示す一部拡大斜視図である。図23は、電子部品実装装置のリード切断装置の概略構成を示す一部拡大斜視図である。図24は、電子部品実装装置のリード切断装置の概略構成を示す一部拡大斜視図である。
本実施形態の電子部品実装装置10は、リード切断装置200を有している。リード切断装置200は、図3に示すように、部品供給部14の支持台102に対して部品供給装置100と並設するようにして保持されている。リード切断装置200は、支持台102に対して着脱可能に設けられている。
リード切断装置200は、図20に示すように、筐体210と、支持台102と連結されるクランプユニット212と、電子部品80のリード84を切断するカットユニット216と、カットユニット216の駆動部の空気圧を調整し、各部の駆動を制御する空気圧調整部218と、収容部219と、を有する。
筐体210は、部品供給装置100の筐体110と同様に構成されており、縦に細長い中空の箱であって、クランプユニット212と、カットユニット216、と空気圧調整部218と、収容部219と、を内部に保持する。筐体210は、部品供給装置100の筐体110と同様に、リード切断装置200の搬送時などに、オペレータが持つ把持部228が設けられている。
クランプユニット212は、部品供給装置100のクランプユニット112と同様に構成されており、クランプユニット112における連結部132と、伝達部134と、弾性部136と、レバー138と、を有する。従って、クランプユニット212の詳細は、クランプユニット112と同様であるため、説明を省略する。
カットユニット216は、ノズル32によって保持されている電子部品80のリード84を切断する。詳細には、部品供給装置100のカットユニット116にてリード84が切断されることでテープ本体72から分離され、ノズル32によって保持されている電子部品80のリード84を切断する。カットユニット216は、図21から図23に示すように、支持部262と、駆動部264と、伝達部266と、切断部268と、載置台269と、を有する。
支持部262は、筐体210に固定された部材であり、駆動部264と、伝達部266と、を支持している。また、支持部262は、伝達部266を介して切断部268を支持している。駆動部264は、固定部264aと、可動部264bと、を有する。駆動部264は、空気圧により可動部264bの固定部264aから露出している部分を伸縮させるエアシリンダである。駆動部264は、可動部264bの先端を当該可動部264bの延在する方向に所定の距離範囲で往復移動させる。伝達部266は、可動部264bの往復移動により生じる動力を切断部268に伝達する伝達機構である。伝達部266は、可動部264bの延在する方向への往復移動を、当該延在する方向に対して直交する方向の運動に変換し、切断部168を可動部264bの延在する方向と直交する方向(図23の矢印270に示す方向)に移動させる。伝達部266は、部品供給装置100のカットユニット116における伝達部166に対して、先端部166aを移動させる構成と同様に構成されている。
切断部268は、図21から図23に示すように、可動刃部268aと、固定刃部268bと、を有する。切断部268は、可動刃部268aと固定刃部268bとが互いに対向する位置に配置されている。可動刃部268aは、伝達部266の先端部(図19に示す伝達部166の先端部166aに相当)と連結されており、先端部が固定刃部268b側に移動すると、先端部と共に固定刃部268b側に移動する。固定刃部268bは、板状に形成され、筐体210側に固定されている。そして、移動する可動刃部268aが固定刃部268bの端部から下面に沿って摺動することで、可動刃部268aと固定刃部268bとの間でリード84を切断する。
載置台269は、切断部268の固定刃部268bと共に筐体210に固定されている部材である。載置台269は、板状に形成され、固定刃部268bの上側を覆うように固定刃部268bの上に重ねて配置されている。載置台269は、図22および図23に示すように、貫通孔269aが形成されている。貫通孔269aは、固定刃部268bにおける可動刃部268aと対向する側の端部近傍の位置に配置されている。この貫通孔269aは、上方からノズル32に保持された電子部品80のリード84が挿入されるように、リード84よりも若干大きい径に形成されており、固定刃部268b側の下方に向かって漸次広がるように円錐形状に形成されている。この貫通孔269aにリード84が貫通されることで、載置台269の上面に電子部品80が載置される。そして、貫通孔269aの延円錐形状に広がった範囲内において、切断部268の可動刃部268aと固定刃部268bとによりリード84が切断される。
載置台269は、本実施形態において、貫通孔269aが2箇所に形成されて図示されているが、その個数は、電子部品80のリード84に対応して配置される。そして、載置台269は、電子部品80のリード84に対応したものが用意され、筐体210に対して付け替えることができる。即ち、載置台269は、筐体210に対して着脱可能に設けられている。ここで、載置台269は、固定刃部268bの上側を覆うように固定刃部268bの上に重ねて配置されている。図22および図23に示すように、固定刃部268bは、2つのネジ271により筐体210に固定され、載置台269は、各ネジ271の間に配置された2つのネジ272により固定刃部268bと共に筐体210に固定されている。従って、各ネジ272を外すことで載置台269を筐体210から取り外すことができ、各ネジ272を付けることで載置台269を筐体210に固定することができる。また、図23に示すように、載置台269と固定刃部268bとの間には、シム273が配置可能に構成され、当該シム273により固定刃部268bおよび可動刃部268aとの高さ位置に対して載置台269の高さ位置を調整することができる。つまり、載置台269の上面に電子部品80が載置されるが、載置台269の高さ位置を調整することで、切断後のリード84の長さを調整することができる。また、厚さの異なる載置台269に交換することでも切断後のリード84の長さを調整することができる。また、厚さの異なる固定刃部268bに交換することでも切断後のリード84の長さを調整することができる。この切断後のリード84の長さは、基板8に電子部品80を実装する際の所定長さである。
カットユニット216は、以上のような構成であり、駆動部244により、切断部268の可動刃部268aを固定刃部268bに近づけて、接触させることで、載置台269の貫通孔269aに貫通して載置台269の下側に突出して配置されているリード84を可動刃部268aと固定刃部268bとにより切断することができる。
空気圧調整部218は、カットユニット216の駆動部264であるエアシリンダの空気圧を調整し、各部の駆動を制御する。具体的に、空気圧調整部218は、駆動部264の可動部264bの伸び縮み、つまり位置を制御し、切断部268の固定刃部268bに対する可動刃部168aの位置を制御する。なお、空気圧調整部218は、部品供給制御部64による制御に基づいて各部の空気圧を制御する。
収容部219は、図20から図23に示すように、載置台269の下方に配置されて切断部268により切断されたリード84を収容する。収容部219は、載置台269側である上方に開口する有底の箱として構成されている。収容部219は、図24に示すように、鉛直方向に立つ板材219aが筐体210の長さ方向に沿って設けられている。板材219aは、収容部219側の端部の上端に水平方向に延在する支持板219bが設けられている。また、板材219aは、収容部219から離れる端部が上方に延在しており、その上端に水平方向に延在する把持板219cが設けられている。この収容部219は、筐体210に対して着脱可能に設けられており、図22に示すように、収容部219が載置台269の下方に配置される取り付け状態において、支持板219bが筐体210の上面に沿って配置されて収容部219の位置を支持する。一方、収容部219は、取り付け状態からオペレータが把持板219cを持って、把持板219cを上方に持ち上げながら載置台269の下方から収容部219を引き抜くように筐体210の長さ方向に移動させることで、筐体210から取り外される。
このようにして構成された電子部品実装装置10の動作の一例を説明する。図25は、電子部品実装装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、以下で説明する制御部60が行う制御は、ヘッド制御部62や部品供給制御部64が行う制御を含めていう。
電子部品実装装置10において、基板8に電子部品80を実装する際、制御部60は、生産プログラムを読み込む(ステップSA1)。生産プログラムは、実装対象の基板8に関する情報、およびその基板8に実装される電子部品80に関する情報を含む。基板8に関する情報は、例えば、基板8の設計情報であって、電子部品80のリード84を挿入する基板8の孔の配置や寸法に関する情報を含む。電子部品80に関する情報は、例えば、電子部品80の部品本体82の寸法および形状に関する情報や、電子部品80のリード84の寸法および形状に関する情報を含む。
生産プログラムを読み込んだ後、制御部60は、装置の状態を検出する(ステップSA2)。装置の状態は、部品供給部14の構成、および部品供給部14の電子部品80の種類、などを含む。
装置の状態を検出した後、制御部60は、基板8を搬入する(ステップSA3)。搬入した基板8が電子部品80を実装する位置に配置された後、制御部60は、電子部品80を搬入する(ステップSA4)。
電子部品80の搬入において、制御部60は、部品供給装置100においてテープ70から電子部品80を分離し、ヘッド15においてノズル32により電子部品80を保持し、XY移動機構16によりヘッド15をリード切断装置200へ移動させ、リード切断装置200において電子部品80のリード84を所定長さに切断し、その後、制御部60は、電子部品80の寸法を、レーザ認識装置38を使って取得する(ステップSA5)。そして、制御部60は、ステップSA5において取得した電子部品80の寸法に関する情報と、事前データとして事前に取得されていた電子部品80の寸法に関する情報とを比較する(ステップSA6)。
制御部60は、ステップSA6において比較した結果に基づいて、ステップSA5において寸法に関する情報を取得した電子部品80が適正か否かを判断する(ステップSA7)。即ち、制御部60は、ステップSA6での検出結果とステップSA1で取得した電子部品80の部品本体82の寸法および形状に関する情報とを比較することによって、ノズル32に保持されている電子部品80が許容範囲内の寸法および形状であるかどうか、実装可能な寸法および形状であるかどうか、リード84が基板8の孔に挿入可能であるかどうかなどを判断する。
ステップSA7において、電子部品80が適正でない(不良品である)と判断した場合(ステップSA7:No)、制御部60は、ノズル32に保持されている電子部品80を廃棄する(ステップSA8)。即ち、制御部60は、XY移動機構16によりヘッド15を図示しない部品貯留部へ移動させ、ノズル32に保持されている電子部品80を部品貯留部に投入する。電子部品80を廃棄した後、ステップSA4に戻って、新たな電子部品80を搬入する。新たな電子部品80は、廃棄した電子部品80と同一種類の電子部品80であり、基板8の同一搭載位置(実装位置)に実装する処理となる。
一方、ステップSA7において、電子部品80が適正であると判断した場合(ステップSA7:Yes)、制御部60は、ノズル32に保持されている電子部品80の実装を行う(ステップSA9)。即ち、制御部60は、XY移動機構16によりヘッド15を基板8の位置へ移動させ、ノズル32に保持されている電子部品80のリード84を基板8の孔に挿入し、ノズル32から電子部品80を開放する。
電子部品80の実装が完了した後、制御部60は、基板8を搬出する(ステップSA10)。基板8を搬出した後、制御部60は、生産終了かを判断する(ステップSA11)。ステップSA11において、生産終了ではないと判断した場合(ステップSA11:No)、制御部60は、ステップSA3に進み、ステップSA3からステップSA10までの処理を実行する。つまり、制御部60は、生産プログラムに基づいて、基板8に次の電子部品80を実装する処理を実行する。一方、ステップSA11において、生産終了であると判断した場合(ステップSA11:Yesの場合)、制御部60は、本処理を終了する。
図26は、電子部品実装装置のリード切断装置によるリード切断方法を説明するためのフローチャートである。図27は、リード切断方法におけるリード切断装置を主とする動作を説明するための側面図である。図28は、リード切断方法におけるリード切断装置を主とする動作を説明するための側面図である。図29は、リード切断方法におけるリード切断装置を主とする動作を説明するための側面図である。図30は、リード切断方法におけるリード切断装置を主とする動作を説明するための側面図である。
図25に示すステップSA7において、リード切断装置200において電子部品80のリード84を所定長さに切断する場合、制御部60は、図26に示すリード切断方法を実行する。
制御部60は、ノズル32に保持されている単体の電子部品80のリード84を、リード切断装置200における載置台269の貫通孔269aに挿入する(ステップSB1:図27)。ステップSB1において、制御部60は、図27に示すように、電子部品80のリード84の全てを載置台269の貫通孔269aに挿入せず、部品本体82を載置台269の上面から少し上方に位置させる。なお、ステップSB1において、電子部品80のリード84の全てを載置台269の貫通孔269aに挿入させてもよい。
ステップSB1の後、制御部60は、ノズル32による電子部品80の保持を開放させる(ステップSB2:図28)。これにより、電子部品80は、ノズル32の保持から開放されることで、リード84の全てが載置台269の貫通孔269aに確実に貫通され、部品本体82が載置台269の上面に載置される。即ち、電子部品80は、基板8の孔にリード84が貫通されて部品本体82が基板8の上面に載置された状態と同等の状態になる。
ステップSB2の後、制御部60は、ノズル32により電子部品80を再度保持させる(ステップSB3:図29)。この状態で制御部60は、切断部268の可動刃部268aを移動させ、固定刃部268bとの間でリード84を所定長さに切断する(ステップSB4:図30)。これにより、電子部品80をノズル32により保持してリード84が支持された状態で、リード84を切断することになる。また、切断されたリード84は、落下して収容部219に収容される。
このように、本実施形態のリード切断方法は、基板8に対して搭載される電子部品80のリード84を所定長さに切断するリード切断方法において、電子部品80が基板8に搭載される以前に、載置台269に形成された貫通孔269aに電子部品80のリード84を貫通させて載置台269上に電子部品80を載置させた状態で、リード84を基板8に装着する所定長さに切断する。
このリード切断方法によれば、電子部品80が基板8に搭載される以前に、貫通孔269aに電子部品80のリード84を貫通させて載置台269上に電子部品80を載置させた状態とし、この状態でリード84を基板8に装着する所定長さに切断する。このため、電子部品80が載置台269上で基板8の上面に載置された状態と同等の状態になり、基板8に搭載した状態に合わせた長さにリード84を切断することができる。この結果、基板8への電子部品80の装着時に、基板8の裏面のリード84の長さのばらつきが発生する事態を抑制することができる。
また、本実施形態のリード切断方法では、電子部品80を保持して載置台269に対して電子部品80を搬送するノズル32が用いられ、ノズル32により載置台269の貫通孔269aに電子部品80のリード84を挿入させて載置台269上に電子部品80を配置させた後、ノズル32による電子部品80の保持を一旦開放し、ノズル32により電子部品80を再度保持した状態でリード84を切断する。
このリード切断方法によれば、ノズル32による電子部品80の保持を一旦開放することで、電子部品80が載置台269上で基板8の上面に載置された状態と同等の状態により近づくため、基板8に搭載した状態に合わせた長さにより近づくようにリード84を切断することができる。しかも、ノズル32により電子部品80を再度保持した状態でリード84を切断することで、リード84を支持した状態で安定して切断することができる。
また、本実施形態のリード切断方法では、電子部品80がテープ70の長手方向に沿って多数並設するようにリード84を介して取り付けられており、載置台269に電子部品80を載置させる以前に、電子部品80のリード84を所定長さよりも長く残して切断し、テープ70から取り外す。
このリード切断方法によれば、電子部品80がテープ70に取り付けられている場合、リード84を切断してテープ70から電子部品80を取り出すことになるが、この際に電子部品80のリード84を所定長さよりも長く残して切断することで、その後に、載置台269上に電子部品80を載置した状態でのリード84の切断を実施することができる。
本実施形態のリード切断装置200は、基板8に対して搭載される電子部品80のリード84を所定長さに切断する装置において、電子部品80のリード84を貫通させる貫通孔269aが形成され、当該貫通孔269aにリード84を貫通させて電子部品80を上面に載置させる載置台269と、載置台269の下方に配置されリード84を基板8に装着する所定長さに切断する切断部268と、を備える。
このリード切断装置200によれば、電子部品80が基板8に搭載される以前に、貫通孔269aに電子部品80のリード84を貫通させて載置台269上に電子部品80を載置させた状態とし、この状態でリード84を基板8に装着する所定長さに切断する。このため、電子部品80が載置台269上で基板8の上面に載置された状態と同等の状態になり、基板8に搭載した状態に合わせた長さにリード84を切断することができる。この結果、基板8への電子部品80の装着時に、基板8の裏面のリード84の長さのばらつきが発生する事態を抑制することができる。
また、本実施形態のリード切断装置200では、載置台269が着脱可能に設けられている。
このリード切断装置によれば、電子部品80およびリード84の形状や寸法に応じて載置台269を取り替えることができる。
また、本実施形態のリード切断装置200では、載置台269の下方に配置されて切断部268により切断されて残った余りのリード84を収容する収容部219を備える。
このリード切断装置によれば、切断されて残った余りのリード84を収容部219に収容することで、当該余りのリード84が散らばる事態を防ぐことができる。
本実施形態の電子部品実装装置10は、基板8の表面に対して平行に移動可能に設けられたヘッド15により、部品供給部14から取り出した電子部品80を基板8の所定位置に搬送して基板8上に搭載する装置において、電子部品80のリード84を基板8に搭載する所定長さに切断する装置として、上述したリード切断装置200が適用される。
この電子部品実装装置10によれば、電子部品80が基板8に搭載される以前に、貫通孔269aに電子部品80のリード84を貫通させて載置台269上に電子部品80を載置させた状態とし、この状態でリード84を基板8に装着する所定長さに切断する。このため、電子部品80が載置台269上で基板8の上面に載置された状態と同等の状態になり、基板8に搭載した状態に合わせた長さにリード84を切断することができる。この結果、基板8への電子部品80の装着時に、基板8の裏面のリード84の長さのばらつきが発生する事態を抑制することができる。
また、本実施形態の電子部品実装装置10では、部品供給部14は複数の(電子)部品供給装置100から構成され、長手方向に沿って電子部品80を多数並設するようにリード84が取り付けられたテープ70を保持し、テープ70と共に電子部品80を送るフィードユニット114と、フィードユニット114により送られた電子部品80のリード84を所定長さよりも長く残して切断するカットユニット116と、を有し、リード切断装置200が部品供給装置100に併設して、部品供給部14内に配置される。
この電子部品実装装置10によれば、部品供給装置100とリード切断装置200とを並設して配置することで、テープ70から電子部品80を分離する動作と、その後にリード84を基板8に装着する所定長さに切断する動作とを、近い位置で行えるため、ヘッド15の移動を無駄なく行って電子部品80の搬入の効率を向上することができる。
また、本実施形態の電子部品実装装置10では、電子部品80を基板8に搭載する以前に、ヘッド15のノズル32によりリード切断装置200の載置台269に形成された貫通孔269aに電子部品80のリード84を貫通させて載置台269上に電子部品80を載置させた状態で、リード切断装置200によりリード84を基板8に装着する所定長さに切断させる制御を行う制御部60(ヘッド制御部62および部品供給制御部64)を備える。
この電子部品実装装置10によれば、リード84を切断する電子部品80を、載置台269上で基板8の上面に載置された状態と同等の状態にし、基板8に搭載した状態に合わせた長さにするようにリード84を切断させることができる。
また、本実施形態の電子部品実装装置10では、制御部60(ヘッド制御部62および部品供給制御部64)は、ノズル32により載置台269の貫通孔269aに電子部品80のリード84を挿入させて載置台269上に電子部品80を配置させた後、ノズル32による電子部品80の保持を一旦開放し、ノズル32により電子部品80を再度保持した状態でリード84を切断させる制御を行う。
この電子部品実装装置10によれば、基板8に搭載した状態に合わせた長さにより近づくようにリード84を切断させることができる。しかも、リード84を支持した状態で安定して切断させることができる。