JPH1190570A - リード切断装置用部品載置盤およびリード切断装置 - Google Patents

リード切断装置用部品載置盤およびリード切断装置

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JPH1190570A
JPH1190570A JP9278146A JP27814697A JPH1190570A JP H1190570 A JPH1190570 A JP H1190570A JP 9278146 A JP9278146 A JP 9278146A JP 27814697 A JP27814697 A JP 27814697A JP H1190570 A JPH1190570 A JP H1190570A
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guide
component mounting
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Toru Takahashi
徹 高橋
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Nagano Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作コストを抑えて種々の部品のリードを切
断することができ、切断後のリード長も低コストで変更
可能にする。 【解決手段】 部品から突出した複数のリードを所定長
さに切断するリード切断装置に装着され、上面からリー
ドを挿入するための複数の孔部を有し、下面から突出す
るリードを下面に沿って進退動する移動刃と相俟って切
断するリード切断装置用部品載置盤20において、孔部
32が所定間隔置きに複数形成されると共に移動刃54
と相俟ってリードを切断するベース盤34と、ベース盤
34上に着脱自在に構成され、リードを挿入可能なガイ
ド孔36がリードの間隔に合わせて孔部32に対応する
位置に複数形成されたガイド盤38とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品から突出した
複数のリードを所定長さに切断するリード切断装置に装
着されるリード切断装置用部品載置盤、および当該リー
ド切断装置用部品載置盤を有するリード切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種のリード切断装置として、出願人
は、特公平7−24901号に記載されたものを既に提
案している。ここでリード切断装置の概要について説明
する。回路基板に実装される部品としてのトランス、端
子台およびコネクタ等のリードは、他の電子部品、例え
ばトランジスタ、ICおよびコンデンサ等のリードに比
べて太いため、半田ディップ装置に設けられているカッ
タによって他の電子部品のリードと共に切断すると、カ
ッタがすぐに傷んでしまう。このため、リードの太い部
品については、そのカッタによって切断しなくてもよい
ように、予め所定の長さに切断した後に回路基板に実装
するようにしているが、リード切断装置は、このリード
切断の際に使用されている。
【0003】出願人が既に提案したリード切断装置はリ
ード切断装置用の部品載置盤50を有しており、部品載
置盤50は、図9に示すように、所定の板厚Lを有する
矩形板材で形成され、上面が平坦面に形成されると共
に、一定間隔置きに並設されて並設方向と直角方向に長
尺に形成された複数の孔部52,52・・を備えてい
る。また、部品載置盤50の下面には移動刃54が長孔
52の並設方向Xに沿って進退動可能に配されている。
このリード切断装置によって部品58のリード56を切
断する際には、最初に、部品58のリード56が長孔5
2に挿入されるように、部品載置盤50の上面に部品5
8を載置する。次に、この状態で移動刃54を進退動さ
せると、部品58のリード56のうち、部品載置盤50
の下面から突出する部分が部品載置盤50と移動刃54
とによって切断される。すなわち、部品58の各リード
56,56・・は、部品載置盤50の板厚Lと同じ長さ
に均一に切断されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この部品載
置盤50には、以下の改善すべき点がある。すなわち、
部品載置盤50によるリード56の切断の際には、長孔
52における移動刃54の先端方向の内壁面と移動刃5
4とによって切断されている。この場合、リード56が
長孔52の内壁面に密着していないと、リード56が移
動刃54によって押されることにより、リード56が、
その根元付近で折り曲げられた状態で切断されることに
なる。したがって、リード56の根元部分にストレスが
加わり部品の不良原因となる。このため、従来は、切断
対象となる各部品58毎に、そのリード56が隙間なく
嵌まり込む長孔52が形成された部品載置盤50を予め
複数種類製作しておき、部品58を変える毎に、そのリ
ード56のピッチや外径に合致する部品載置盤50に交
換している。しかし、部品載置盤50は、上述したよう
に移動刃54と相俟ってリード56を切断する切断刃と
して機能するため、十分な硬度、耐磨耗性および靭性を
持たせる必要があり、鋼に焼き入れ、研磨を行って製作
している。したがって、部品載置盤50は高価な部品で
あり、リードピッチなどが異なる部品毎に部品載置盤5
0を用意するとなると、コストが高くなるという課題が
ある。また、切断後のリード長を適宜変更したい場合も
あるが、この場合にあっても、希望するリード長さに合
致した厚みの部品載置盤50を製作する必要があり、や
はり高額な経費がかかるという課題がある。
【0005】そこで、本発明は、かかる課題を解決すべ
くなされたものであり、製作コストを抑えて種々の部品
のリードを切断することができ、また切断後のリード長
も低コストで変更可能なリード切断装置用部品載置盤お
よびリード切断装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のリード切
断装置用部品載置盤は、部品から突出した複数のリード
を所定長さに切断するリード切断装置に装着され、上面
からリードを挿入するための複数の孔部を有し、下面か
ら突出するリードを下面に沿って進退動する移動刃と相
俟って切断するリード切断装置用部品載置盤において、
孔部が所定間隔置きに複数形成されると共に移動刃と相
俟ってリードを切断するベース盤と、ベース盤上に着脱
自在に構成され、リードを挿入可能なガイド孔またはガ
イド長孔がリードの間隔に合わせて孔部に対応する位置
に複数形成されたガイド盤とを備えていることを特徴と
する。
【0007】請求項1記載のリード切断装置用部品載置
盤によれば、移動刃と相俟ってリードを切断するベース
盤と、リードを挿入可能なガイド孔またはガイド長孔が
形成されたガイド盤とが別個に構成されている。このた
め、ベース盤については、硬度、耐磨耗性および靭性を
持たせるべく、鋼に焼き入れ、研磨を行って製作する。
一方、部品のリードをガイドするためのガイド盤につい
ては、ベース盤とは異なり、硬度、耐磨耗性および靭性
を持たせる必要がないため、安価で製作し易い材料を用
いて構成することが可能となる。したがって、部品のリ
ードのピッチや外径に合致する内径のガイド孔または開
口幅のガイド長孔をリードの間隔に応じた位置に形成し
たガイド盤を予め複数種類製作しておき、リードピッチ
などが異なる複数種類の部品を切断する場合には、ベー
ス盤については、共通に使用し、ガイド盤については、
部品に応じて変更して使用することにより、部品載置盤
全体としてのコストを低減することが可能となる。な
お、ガイド盤に形成するガイド孔またはガイド長孔は、
開口幅がリードの外径よりも幅広に形成されたベース盤
の孔部に対応する範囲内で、その位置や内径または開口
幅を適宜変更することができる。
【0008】請求項2記載のリード切断装置用部品載置
盤は、請求項1記載のリード切断装置用部品載置盤にお
いて、部品に応じた板厚のガイド盤を装着することによ
り切断後における部品のリードの長さをガイド盤とベー
ス盤の各板厚の合計の長さに設定可能なことを特徴とす
る。
【0009】このリード切断装置用部品載置盤では、ベ
ース盤の厚みを薄肉に形成し、リードの切断後の長さに
合致するようにガイド盤の板厚を変更することにより、
高価なベース盤は共通に使用できるため、低コストで切
断後のリードの長さを適宜変更することが可能となる。
【0010】請求項3記載のリード切断装置は、請求項
1または2記載のリード切断装置用部品載置盤と、ベー
ス盤の下面に沿って進退動可能な移動刃と、移動刃を進
退動させる駆動部とを備えていることを特徴とする。
【0011】このリード切断装置では、部品載置盤のコ
ストを低減できるため、安価にリード切断装置を製作す
ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係るリード切断装置用部品載置盤およびリード切断装
置の好適な実施の形態について説明する。なお、出願人
が既に提案している部品載置盤50と同様の構成につい
ては同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】まず、リード切断装置用部品載置盤を含め
たリード切断装置全体の概要構成を図1〜図3を用いて
説明する。
【0014】リード切断装置10は、図2に示すよう
に、箱状の筐体12を有し、筐体12の上面の中央には
操作パネル14が配置され、また上面の手前には開口部
16を有するカバー18が取り付けられている。また、
図1に示すように、筐体12の内部には、開口部16に
対応する位置にベース盤34が予め配置されており、こ
のベース盤34上にガイド盤38を載置することによ
り、本発明におけるリード切断装置用部品載置盤に相当
する部品載置盤20が筐体12の内部に配置されてい
る。さらに、同じく筐体12の内部には、部品載置盤2
0の下面に接触しつつ、その下面に沿って進退動可能に
配設れた移動刃54と、図3に示すように移動刃54を
矢印X方向に沿って進退動させる駆動部22とが配設さ
れている。
【0015】駆動部22は、一例として、図3に示すよ
うに、筐体12の内部底面に取り付けられた一対の支持
体24,24と、部品載置盤20の下方に配され、両端
側が一対の支持体24によって回動自在に支持された送
りボルト26と、この送りボルト26に螺合されて一対
の支持体24,24間に配設され、不図示のガイドによ
って回転不能かつ送りボルト26の長手方向へ移動自在
に保持された送りナット28と、送りボルト26の一端
側に配設されて送りボルト26を正逆回転させる電動モ
ータ30とを備えて構成されている。この場合、移動刃
54は、送りナット28に取り付けられている。なお、
駆動部22は、偏心カムやリンク機構で構成してもよ
く、種々の変更が可能である。
【0016】この駆動部22では、操作パネル14が操
作されて電動モータ30に電源が供給されると、まず、
電動モータ30が回転することにより、送りボルト26
が正回転し、送りボルト26に螺合された送りナット2
8が部品載置盤20手前の待機位置から送りボルト26
の長手方向(矢印X方向)に沿って部品載置盤20の孔
部32方向へ移動する。そして所定の距離だけ前進した
後、電動モータ30によって逆回転されることにより、
送りボルト26は、後退して元の待機位置に戻って停止
する。この送りナット28の進退動により、送りナット
28に取り付けられた移動刃54は部品載置盤20の下
面に接触した状態で全孔部32,32・・を横切るよう
に進退動する。
【0017】次に、部品載置盤20の詳細な構成につい
て説明する。
【0018】部品載置盤20は、図4に示すように、ベ
ース盤34およびガイド盤38を備えている。ここで、
ベース盤34は移動刃54と相俟ってリードを切断可能
に構成されており、ベース盤34の上面には、移動刃5
4の移動方向(矢印X方向)に対して直角方向に延在す
る孔部32,32が、矢印X方向に沿って所定間隔置き
に形成されている。この場合、孔部32,32の矢印X
方向に対する開口幅Wは部品のリード外径よりも幅広に
形成されている。一方、ガイド盤38は、ベース盤34
上に着脱自在に構成されている。また、ガイド盤38に
は、リードの外径若しくは断面形状よりもやや大きい内
径のガイド孔36がリードのピッチに合わせて複数形成
されており、ガイド孔36は、リード切断時にリードを
ガイドする。この場合、ガイド孔36は、孔部32に対
応する位置、つまり、ベース盤34上にガイド盤38が
載置された状態を平面視した場合に、孔部32の平面領
域内にガイド孔36が含まれてガイド孔36と孔部32
とが連通する状態となる位置に形成されている。なお、
本実施の形態では、孔部32の形状は、一例として長孔
に形成されているが、正方形、円形、楕円形等、リード
の外径よりも幅広であれば種々の形状に形成することが
できる。また、同様にして、ガイド孔36は、本実施の
形態では一例としてリードの断面形状に合わせて円形孔
に形成されているが、同図の点線で示すように、リード
の外径よりもやや幅広の開口幅Zを有する長孔(ガイド
長孔)37で構成してもよく、リードの外壁面との間に
隙間が殆ど生じない形状であれば種々の形状(正方形、
楕円形)を採用することができる。また、ガイド孔36
は、開口幅Wがリードの外径よりも幅広に形成されたベ
ース盤34の孔部32に対応する範囲内で、その位置や
内径を適宜変更することができる。また、長孔37は、
孔部32の延在方向に直角な方向に長尺になるように形
成してもよい。
【0019】また、ベース盤34は、上述したように移
動刃54と共に切断刃を構成するため、硬度、耐磨耗性
および靭性を持たせるべく、鋼に焼き入れ、研磨を行っ
て製作される。一方、ガイド盤38は切断刃を構成する
ものでないため、硬度、耐磨耗性および靭性を必要とし
ない。このため、通常の金属材料で製作してもよいし、
例えば、フェノール積層板やガラスエポキシ樹脂板等、
材料が安価で、しかも加工の容易な材料で製作すること
もできる。したがって、ベース盤34は共通にして、安
価で製作し易いガイド盤38を、部品58毎に、その部
品のリードのピッチ、外径および断面形状などに合わせ
てガイド孔36の位置や形状を変え、また板厚を変えて
製作することができる。
【0020】また、本実施の形態では、ベース盤34に
対するガイド盤38の位置決めを簡単に行うことがで
き、かつ孔部32が形成された部分のベース盤34の板
厚Mをなるべく薄く形成するために、ガイド盤38が取
り付けられるべきベース盤34における孔部32の形成
領域34aは、図1、図3、図4に示すようにガイド盤
38の外形に合わせて凹部に形成されている。
【0021】次に、具体的な部品を取り上げて、リード
切断装置10の使用方法について説明する。なお、図5
〜図8に示すベース盤34には、図4に示したベース盤
34における長孔36の数よりも多数の長孔36が形成
されているものとする。
【0022】第1に、リード56の中間に突起56aが
あるLED(発光ダイオード)等の部品58のリード5
6を切断する例について説明する。従来は、図5(a)
に示すように、特定の部品のために製作された部品載置
盤50に、リード56やリード56に設けられた突起5
6aの外径や断面形状が、部品載置盤50に設けられた
長孔52の開口幅Wよりも少しでも細い部品58を装着
しようとする場合、リード56と突起56aとが長孔5
2に入り込むために切断後のリード56の長さが常に部
品載置盤50の板厚Lと同じになってしまい、リード5
6を任意の長さに切断できなかった。また、リード56
のピッチが若干でも相違すれば、リード56を長孔52
に挿入できない場合も生じた。このため、リード56を
切断しようとする部品58のリード56の外径よりもや
や幅広の開口幅を有する長孔32を、少なくともリード
56の本数と同じ数だけ同ピッチで形成した部品載置盤
50を新たに製作する必要があった。
【0023】一方、本実施の形態の部品載置盤20で
は、上述したように、ベース盤34とガイド盤38とが
別体であるから、仮に、ベース盤34が特定の部品のた
めに製作されたものであっても、別の部品のリードが孔
部32,32に挿入可能なリードピッチであれば、ガイ
ド盤38を交換することにより、その別の部品のリード
を切断することができる。具体的には、同図(b)に示
すように、部品58のリード56の外径よりもやや大き
な径で、リード56の断面形状とほぼ相似形状のガイド
孔36を少なくともリード56の本数と同じ数だけ同ピ
ッチで形成したガイド盤38を製作し、ガイド孔36が
孔部32に対応する位置となるように、ベース盤34の
孔部32が形成された凹状の領域34aにガイド盤38
を嵌め込んで載置する。これにより、リード56がガイ
ド孔36と孔部32を通過してベース盤34の下面から
下方に突出するため、移動刃54によって切断すること
ができる。この場合、ガイド盤38に載置された部品5
8の突起56aがガイド孔36の口縁に当接してストッ
パの役目を果たし、切断後における突起56aからリー
ド56の先端までの長さLを、ベース盤34における孔
部32が形成された領域34aの板厚Mとガイド盤38
の板厚Nとの合計の長さ(M+N)に設定できる。ま
た、ベース盤34と移動刃54とが相俟ってリード56
を切断する際には、リード56がベース盤34の孔部3
2内で若干折れ曲がるが、部品58のリード56は、ガ
イド孔36によってガイドされるため、その根元部分に
は折れ曲がる際のストレスが加わらず、部品不良が発生
することがない。なお、1つの孔部32内に部品58の
各リード56を並べて挿入する場合にも、同様にしてリ
ード56を切断することができる。
【0024】第2に、孔部32の開口幅に対して細径で
ある部品58のリード56を切断する例について説明す
る。従来の部品載置盤50では、図6(a)に示すよう
に、特定の部品のために製作された部品載置盤50を用
いて、リード56のピッチは同じで、その外径や断面形
状が長孔52の開口幅Wよりも細い部品58のリード5
6を切断する場合には、リード56の外面と長孔52の
内壁面との間に隙間が生じる。この場合、前述したよう
に、移動刃54の進行方向における長孔52の内壁面と
移動刃54とが相俟ってリード56を切断するため、リ
ード56は、その内壁面に当接するまで移動刃54によ
って押されて根元付近で折り曲げられる。したがって、
リード56の根元部分にストレスが加わり部品の不良原
因となる。このため、上述した第1の例と同様にして、
切断しようとする部品58のリード56の外径よりもや
や幅広の開口幅を有する長孔52を、リード56の本数
と同じ数だけ同ピッチで形成した部品載置盤50を新た
に製作する必要があった。
【0025】一方、本実施の形態の部品載置盤20で
は、第1の例と同様にして、部品58のリード56が孔
部32,32間に挿入可能なリードピッチであれば、ガ
イド盤38を交換することにより、その部品58のリー
ド56を切断することができる。具体的には、同図
(b)に示すように、部品58のリード56の外径より
もやや大きな径で、リード56の断面形状とほぼ相似形
状のガイド孔36をリード56の本数と同じ数だけ同ピ
ッチで形成したガイド盤38を製作し、ベース盤34の
領域34a内にガイド盤38を載置することにより、移
動刃54によってリード56を切断する際には、リード
56は、ベース盤34の板厚M内の孔部32内で若干折
れ曲がるが、その根元部分は、ガイド孔36によってガ
イドされるため、ストレスが加わらない。このため、部
品不良が発生しない。なお、切断後におけるリード56
の長さLは第1の例と同様にして、ベース盤34の孔部
32が形成された領域34aの板厚Mとガイド盤38板
厚Nの合計の長さ(M+N)となる。
【0026】第3に、孔部32の開口幅に対してリード
56が細径で、かつピッチが若干相違する部品58のリ
ード56を切断する例について説明する。この例につい
ても第2の例と同様にして、従来は、図7(a)に示す
ように、リード56と長孔52の内壁面との間に隙間が
生じているため、切断の際にリード56が根元から折れ
曲がり、ストレスが部品58に加わる。このため、専用
の部品載置盤50を製作する必要がある。一方、本実施
の形態の部品載置盤20では、同図(b)に示すよう
に、部品58のリード56の外径よりもやや大きな径
で、リード56の断面形状とほぼ相似形状のガイド孔3
6をリード56の本数と同じ数だけ同ピッチで形成した
ガイド盤38を製作することにより、切断の際にリード
56の根元部分にストレスが加わらないようにすること
ができる。なお、この場合、切断後におけるリード56
の長さLは、ベース盤34の板厚Mとガイド盤38板厚
Nの合計の長さ(M+N)となる。
【0027】第4に、切断後におけるリード56の長さ
Lを変更する例について説明する。従来は、上記した第
1〜第3の例についての図5(a)、図6(a)および
図7(a)に示すように、リード56の切断後における
長さLは、その部品58専用に製作された部品載置盤5
0における長孔52の形成部位の板厚Lと同じ長さとな
る。このため、リード56の切断後における長さLを変
更しようとする場合に、孔部32が形成された部位の板
厚Lを所望のリード長に一致させた新たな部品載置盤5
0を製作しなければならず、コストアップを招いてい
た。
【0028】一方、本実施の形態の部品載置盤20で
は、上述したように、リード56の切断後の長さLはガ
イド盤38の板厚Nとベース盤34の板厚Mの合計とな
るため、図8(a),(b)に示すように、高価なベー
ス盤34はそのまま共通して使用し、安価に製作できる
ガイド盤38の板厚NをN1 からN2 に変更するだけ
で、切断後におけるリードの長さLをL1 からL2 に容
易に変更することができる。このため、リード56の切
断後における長さLを低費用で変更することができる。
特に、ベース盤34の板厚Mを十分な硬度が確保できる
範囲内で極力薄く製作しておくことにより、切断後にお
けるリード56の長さLをガイド盤38の板厚Nを変え
るだけで、短いものから長いものまで広い範囲で任意に
変更することができる。
【0029】以上、本発明の好適な実施形態について種
々述べてきたが、本発明は上述する実施形態に限定され
るものではなく、発明の範囲内で適宜変更することがで
きるのは勿論である。例えば、ベース盤の孔部やガイド
盤のガイド孔およびガイド長孔の形状や孔径および数に
ついては、切断対象の部品に応じて任意に変更すること
ができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のリード切
断装置用部品載置盤によれば、移動刃と相俟ってリード
を切断するベース盤と、ガイド盤とが別個に構成されて
いるため、ガイド盤におけるガイド孔またはガイド長孔
を、ベース盤の孔部に対応する範囲内でその位置や形状
などを適宜変更できると共に、その際にベース盤のよう
に硬度、耐磨耗性および靭性を持たせる必要がないた
め、より安価で製作し易い材料で形成できる。この結
果、高価なベース盤は共通に使用し、安価で製作し易い
ガイド盤を、部品毎にその部品のリードのピッチや外径
に合致するようにガイド孔またはガイド長孔の位置や形
状などを変えて製作でき、部品毎に部品載置盤を製作し
ていた従来の部品載置盤50と比較し、部品載置盤全体
としてコストを低減することができる。
【0031】また、請求項2記載のリード切断装置用部
品載置盤によれば、切断後における部品のリード長をガ
イド盤とベース盤の各板厚の合計の長さに設定すること
ができるため、ベース盤は共通に使用してガイド盤の板
厚のみを変更することにより、切断後におけるリード長
を安価かつ容易に変更することができる。
【0032】さらに請求項3記載のリード切断装置によ
れば、同様にして、装置全体としてのコスト低減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るリード切断装置にお
ける部品載置盤の構成を示す要部分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るリード切断装置の斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るリード切断装置にお
ける移動刃と、その駆動部の概要構成を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係るリード切断装置にお
ける部品載置盤の平面図である。
【図5】(a)は従来の部品載置盤を使用した際の部品
載置盤の断面図、(b)は本発明の実施の形態に係るリ
ード切断装置によって第1の例に示す部品を切断する際
の図4におけるA−A線断面図である。
【図6】(a)は従来の部品載置盤を使用した際の部品
載置盤の断面図、(b)は本発明の実施の形態に係るリ
ード切断装置によって第2の例に示す部品を切断する際
の図4におけるA−A線断面図である。
【図7】(a)は従来の部品載置盤を使用した際の部品
載置盤の断面図、(b)は本発明の実施の形態に係るリ
ード切断装置によって第3の例に示す部品を切断する際
の図4におけるA−A線断面図である。
【図8】(a),(b)は、共に、ガイド盤の板厚Nを
変えることによって、切断後における部品のリード長L
を変更する際の図4におけるA−A線断面図である。
【図9】出願人が既に提案している部品載置盤の概要構
成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 リード切断装置 20 部品載置盤 32 孔部 34 ベース盤 36 ガイド孔 37 長孔 38 ガイド盤 54 移動刃 56 リード 58 部品 W 開口幅(孔部の開口幅)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品から突出した複数のリードを所定長
    さに切断するリード切断装置に装着され、上面から前記
    リードを挿入するための複数の孔部を有し、下面から突
    出するリードを当該下面に沿って進退動する移動刃と相
    俟って切断するリード切断装置用部品載置盤において、 前記孔部が所定間隔置きに複数形成されると共に前記移
    動刃と相俟って当該リードを切断するベース盤と、 当該ベース盤上に着脱自在に構成され、前記リードを挿
    入可能なガイド孔またはガイド長孔が当該リードの間隔
    に合わせて前記孔部に対応する位置に複数形成されたガ
    イド盤とを備えていることを特徴とするリード切断装置
    用部品載置盤。
  2. 【請求項2】 前記部品に応じた板厚の前記ガイド盤を
    装着することにより切断後における当該部品の前記リー
    ドの長さを前記ガイド盤と前記ベース盤の各板厚の合計
    の長さに設定可能なことを特徴とする請求項1記載のリ
    ード切断装置用部品載置盤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のリード切断装置
    用部品載置盤と、 前記ベース盤の下面に沿って進退動可能な移動刃と、 当該移動刃を進退動させる駆動部とを備えていることを
    特徴とするリード切断装置。
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