JP3770922B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、皮膚外用剤に関し、さらに詳しくは、皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成や、肌の炎症、黒化、老化等を防止することのできる、優れた皮膚老化防止効果、肌荒れ改善効果等を有する化粧品、医薬品等の皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
女性にとって日焼け等により生じる皮膚の黒化や、色素沈着により生ずるシミ、ソバカスは大きな問題であり、このような現象を防止する美白化粧料の開発が求められていた。
【0003】
従来、美白化粧料に配合されている有効成分としては、アスコルビン酸類、グルタチオン、コロイドイオウ、ハイドロキノン、コウジ酸、シンナミックアルデヒド等が知られているが、美白作用が強いものは、安定性、臭い、安全性等の面で問題があり、また逆にこれらの問題のないものは美白作用が弱いという欠点があり、いずれも十分に満足しうるものとはいい難かった。
【0004】
また一方、化粧品等の皮膚外用剤には、肌荒れ改善や、皮膚老化防止の機能も求められており、そのような作用を有する薬効成分としては、アラントイン、アロエ抽出物、人参抽出物、胎盤抽出物、牛血液除蛋白物、発酵代謝物等が知られている。
【0005】
しかしながら、これらの薬効成分を配合した皮膚外用剤は、肌荒れ改善や皮膚老化防止に対して実際上充分な効果を発揮できず、より優れた作用を有する皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0006】
そうした中にあって、ブドウ抽出物等に含まれるプロアントシアニジンには、活性酸素除去作用[J. Agric. Food Chem., 39:1549-1552(1991)]、酸化防止作用[特開昭61−16982号、月刊食品流通技術、21(2):16-19]があることが、また、その構成成分の一種であるプロシアニジンには美白作用(特開平2−134309号)があることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロアントシアニジンを単独に配合した場合の肌荒れ改善作用や皮膚老化防止作用に対する効果は十分なものとはいえず、また他の基剤等の影響により、プロアントシアニジンの本来含有する効果が発揮され得ないのが実情であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記実情に鑑み、本発明者等は、プロアントシアニジンの有する皮膚作用効果を十分に引き出すべく鋭意研究を行なった。 そしてその結果、プロアントシアニジンと皮膚の老化防止の目的で、皮膚外用剤に応用される活性酸素除去剤または抗酸化剤とを併用することにより、肌荒れ改善作用及び皮膚老化防止作用に対する効果が相乗的に発揮され、かつ皮膚外用剤としてプロアントシアニジンの本来有する作用効果を安定的に得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち本発明は、プロアントシアニジンと活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤とを有効成分として含有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
【0010】
本発明の有効成分であるプロアントシアニジンは、ブドウ果実の搾汁粕又は種子の他、トチの実の殻、つるこけもも、大麦、小豆、松・樫・山桃等の樹皮等に含まれる化合物である。
【0011】
さらに詳しく言えば、このプロアントシアニジンは前記のごとき各種の植物中に存在する縮合型タンニン、すなわちフラバン−3−オールまたはフラバン−3,4−ジオールを構成単位として縮合もしくは重合により結合した化合物群(オリゴマーの混合物)であって、これらは酸処理によりシアニジン、デルフィニジン、ペラルゴニジン等のアントシアニジンを生成するところからこの名称が与えられているものである。
【0012】
従って、本発明のプロアントシアニジンとしては、前記構成単位の2〜10量体、さらにはそれ以上の高分子プロシアニジン、プロデルフィニジン、プロペラルゴニジン等のプロアントシアニジンおよびそれらの立体異性体がすべて含まれるが、このうち、溶解性等の優れている次の式
【化1】
(式中、R1は水素または水酸基、R2〜R4はそれぞれ独立して水素、水酸基またはメトキシル基、R5は水素、ガロイル基またはグリコピラノシル基である)で表されるフラバン−3−オールまたはフラバン−3,4−ジオールを構成単位とした2〜10量体、特に2〜4量体のプロアントシアニジンを好適に使用することができる(特開昭61−16982号公報参照)。
【0013】
また、このプロアントシアニジンとしては、合成法によって得られたものも用いることができる。
【0014】
プロアントシアニジンは、ブドウ果実の搾汁粕又は種子から抽出されたブドウ抽出物に、通常その成分として、フラバノールに換算して10%以上(固形分換算)含まれており、ブドウ抽出物は最も経済的なプロアントシアニジン源ということができる。 以下、本発明においてはプロアントシアニジン源としてこのブドウ抽出物を例に取り説明をおこなう。
【0015】
プロアントシアニジンを含むブドウ抽出物の抽出方法は特に限定されず、ブドウ果実の搾汁粕、又は種子等の原料を抽出溶媒に浸漬し、これを室温で、または加温下抽出し、濾過すれば良い。
【0016】
抽出溶媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコール等の1級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール、酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素、エチルエーテル、アセトン等の公知の溶媒を用いることができ、これら溶媒は一種または二種以上を組合せて使用することができる。 就中、好ましい抽出溶媒としては、水と混和する有機溶媒の水溶液、特に、エチルアルコール、メチルアルコール、アセトン等の水溶液が挙げられる。
【0017】
ブドウ抽出物は、上記のように抽出して得られた抽出液をそのまま用いても良いが、更に必要により濃縮したものを用いても良い。 また、これらの抽出物を常法、例えば向流分配法、液体クロマトグラフィー等により精製して用いることもできる。
【0018】
本発明の皮膚外用剤におけるプロアントシアニジンの含有量は、フラバノール換算で、好ましくは0.00001〜5重量%(以下単に「%」で示す)(ブドウ抽出物の乾燥固形分として好ましくは0.0001〜10%、より好ましくは0.01〜5%)である。 抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度等は何ら限定されるものではない。
【0019】
プロアントシアニジンの含有量が0.00001%より少ないと十分な効果は得られないことがあり、また、5%を越えて配合してもそれ以上の効果の増大は見られない。
【0020】
一方、本発明の他の必須成分のうち、活性酸素除去剤はプロアントシアニジン以外のものであって、例えば、SOD、マンニトール、ベーターカロチン等のカロテノイド類、ハイドロキノン、ビリルビン、コレステロール、トリプトファン、ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキン、カテキン誘導体、没食子酸、没食子酸誘導体、オウゴン抽出物などのフラボノイドを成分中に含む植物抽出物等が挙げられる。
【0021】
また、本発明における抗酸化剤としては、プロアントシアニジン以外のものであって、例えば、ビタミンA類及びそれらの誘導体、例えばビタミンAアセテート、ビタミンAパルミテート等並びにそれらの塩、ビタミンB類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンC及びその誘導体、例えばリン酸−L−アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、ビタミンCジパルミテート等並びにその塩、ビタミンD類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンE及びその誘導体、例えばビタミンEアセテート並びにその塩、グルタチオン及びその誘導体並びにその塩、BHT及びBHA等が挙げられる。
これらのうち、特に好ましいものとしては、SOD、ベーターカロチン、ビタミンC及びその誘導体並びにその塩、ビタミンE及びその誘導体並びにその塩が挙げられる。
【0022】
これら活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤の本発明皮膚外用剤中の含有量は、一般には0.00001〜5%、好ましくは0.001〜3%である。 活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤の含有量が0.00001%より少ない場合は、十分な効果が得られないことがあり、また、5%を超えて配合してもそれ以上の効果の増大は見られず、かえって製剤面で悪影響が生じる場合がある。
【0023】
本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、必須成分であるプロアントシアニジン及び活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤とを通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基剤に配合して調製することができる。
【0024】
皮膚外用剤の形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品などとすることができ、外用剤の基剤としては、これら外用剤の形態に応じた基剤、例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコール、油脂、界面活性剤、美容成分、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、防腐剤、香料等を用いることができる。
【0025】
【実施例】
次に、参考例、試験例および実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。
【0026】
参 考 例 1
ブドウ抽出物の製造:
ブドウ種子20重量部に30%(v/v)エタノール80重量部を加え、室温で時々撹拌しながら2週間抽出し、濾過して粗抽出液を得る。これを10分の1量まで減圧濃縮し、濃縮液にエタノールを5倍量加え、濾過する。濾液を減圧濃縮して、限外濾過を行ない、得られた液を凍結乾燥してブドウ抽出物を得た(プロアントシアニジンをフラバノール換算で38%含有)。
【0027】
参 考 例 2
ブドウ抽出物の製造:
ブドウ果実の搾汁粕10重量部に、水90重量部を加え、70〜80℃で時々撹拌しながら、2時間抽出した。 ついでこれを濾過し、ブドウ抽出物を得た[乾燥固形分1.5%(W/V)、プロアントシアニジンをフラバノール換算で8.2%(乾燥固形分当り)含有]。
【0028】
参 考 例 3
ブドウ抽出物の製造:
ブドウ種子10重量部に50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液90重量部を加え、40℃で一夜抽出した。 ついで、これを濾過し、ブドウ抽出物を得た[乾燥固形分0.58%(W/V)、プロアントシアニジンをフラバノール換算で48%(乾燥固形分当り)含有]。
【0029】
試 験 例 1
スーパーオキサイド除去活性測定試験:
参考例1で得たブドウ抽出物と表1記載の活性酸素除去剤を、それぞれ単独または混合して試料とし、水で希釈後、下記測定方法によりスーパーオキサイド除去活性を測定した。
すなわち、0.05M炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2)2.4mlに基質溶液[3.0mM キサンチン(0.05M炭酸ナトリウム緩衝液に溶解)]0.1ml、3.0mM EDTA 0.1ml、0.15%(W/V)ウシ血清アルブミン 0.1ml、0.75mM ニトロブル−テトラゾリウム 0.1ml及び各被験試料0.1mlを混合し、25℃で10分間放置した。 次いで、酵素溶液[キサンチンオキシダーゼ溶液(精製水にて約0.04units/ml希釈)]0.1mlを加えて反応を開始し、25℃で20分間インキュベートした後、6mM CaCl2 0.1mlを加えて反応を停止する。 次いで560nmにおける吸光度(A)を測定する。
【0030】
対照には被験試料のかわりに精製水を加えた試料の吸光度(B)、また各試料のブランクには、6mM CaCl2 0.1mlを加えて反応停止後に、キサンチンオキシダーゼ0.1mlを添加した試料の吸光度(C)を測定し、次式より、スーパーオキサイド除去率を算出した。その結果を表1に示す。
【0031】
A: 試料の酵素反応による吸光度
B: 対照の酵素反応による吸光度
C: 試料の無酵素反応による吸光度
【0032】
【0033】
表1の結果より明らかな如く、プロアントシアニジンは単独でもSOD様作用を有していたが、SOD及びオウゴン抽出物と併用することにより、相乗的な作用を発揮し、活性酸素除去に極めて有効であることが示された。
【0034】
このことは、プロアントシアニジンと活性酸素除去剤を併用した本発明の皮膚外用剤が、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化に対し、極めて高い予防効果を有することを示すものである。
【0035】
実 施 例 1
乳 液:
表2に示す組成及び下記製法で乳液を調製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。この結果を表3に示す。
【0036】
【0037】
( 製 法 )
A. 成分(6)、(7)、(9)及び(13)を加熱混合し、70℃に保つ。
B. 成分(1)〜(5)、(8)及び(10)を加熱混合し、70℃に保つ。
C. 上記Bを先のAに加えて混合し、成分(12)を加えて均一に乳化し、30℃まで冷却して、成分(11)を加え、均一に混合して乳液を得る。
【0038】
( 試 験 方 法 )
28〜58才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗布した。 塗布による美肌及び皮膚老化防止効果を下の基準によって評価した。
【0039】
美肌効果:
[評 価] [ 内 容 ]
有 効 肌のくすみが目立たなくなった。
やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。
無 効 使用前と変化なし。
【0040】
皮膚老化防止効果:
[評 価] [ 内 容 ]
有 効 肌のはり、つやが改善された。
やや有効 肌のはり、つやがやや改善された。
無 効 使用前と変化なし。
【0041】
表3から、本発明品はその美肌効果および皮膚老化防止効果が顕著であることがわかる。
【0042】
実 施 例 2
ク リ ー ム :
表4に示す組成及び下記製法でクリームを調製し、その美肌効果および皮膚老化防止効果を調べた。 この結果を表5に示す。
【0043】
【0044】
( 製 法 )
A. 成分(1)〜(7)、(11)および(12)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B. 成分(8)および(13)を混合し、加熱して70℃に保つ。
C. AにBを加え、混合した後、冷却して(9)(10)を加えて、均一に混合し
て、クリームを得た。
( 試 験 方 法 ) 実施例1と同じ
( 評 価 基 準 ) 〃
【0045】
表5の結果より明らかな如く、本発明品2及び3のクリームは肌の「つや」、「はり」の喪失、「くすみ」等の皮膚の老化現象の防止、改善に有効であった。
【0046】
実 施 例 3
化 粧 水:
( 処 方 ) (%)
(1)グリセリン 5.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレンソルビタン 1.2
モノラウリン酸エステル(20E.O.)
(4)エチルアルコール 8.0
(5)ブドウ抽出物* 1.0
(6)SOD** 0.5
(7)防 腐 剤 適 量
(8)香 料 適 量
(9)精 製 水 残 量
* 参考例3で製造したもの。
** シグマ社製;人赤血球より得たもの(5.230 units/mg)
【0047】
( 製 法 )
A. 成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解する。
B. 成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を混合溶解する。
C. AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0048】
実 施 例 4
パ ッ ク:
( 処 方 ) (%)
(1)ポリビニルアルコール 20.0
(2)エチルアルコール 20.0
(3)グリセリン 5.0
(4)カオリン 6.0
(5)ブドウ抽出物* 0.05
(6)オウゴン抽出物** 0.2
(7)防 腐 剤 0.2
(8)香 料 0.1
(9)精 製 水 残 量
* 参考例1で製造したもの
** 一丸ファルコス社製
【0049】
( 製 法 )
A. 成分(1)、(3)〜(5)及び(9)を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。
B. 成分(2)、(7)及び(8)を混合する。
C. 上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して(6)を均一に分散してパ ックを得た。
【0050】
実 施 例 5
洗 浄 料 :
( 処 方 ) (%)
(1) ステアリン酸 10.0
(2) パルミチン酸 8.0
(3) ミリスチン酸 12.0
(4) ラウリン酸 4.0
(5) オレイルアルコール 1.5
(6) 精製ラノリン 1.0
(7) 香 料 0.1
(8) 防 腐 剤 0.2
(9) グリセリン 18.0
(10)水酸化カリウム 6.0
(11)ブドウ抽出物* 0.5
(12)酢酸-dl-α- 0.05
トコフェロール**
(13)精 製 水 残 量
* 参考例3で製造したもの
** シグマ社製
【0051】
( 製 法 )
A. 成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70℃に加熱する。
B. 成分(1)〜(6)、(8)及び(12)を混合し、70℃に加熱する。
C. 上記Bを先のAに加え、しばらく70℃に保ち、けん化反応が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)及び(11)を加え、冷却して洗浄料を得た。
【0052】
実 施 例 6
ゲ ル 軟 膏 :
( 処 方 ) (%)
(1)カルボキシビニルポリマー 1.0
(2)トリエタノールアミン 1.0
(3)1,3−ブチレングリコール 10.0
(4)ブドウ抽出物* 0.01
(5)エルゴカルシフェロール** 0.02
(6)精 製 水 残 量
* 参考例2で製造したもの
** シグマ社製
【0053】
( 製 法 )
A. 成分(1)及び(3)〜(6)を混合溶解する。
B. Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟膏を得た。
【0054】
【発明の効果】
本発明の皮膚外用剤は、優れた活性酸素除去作用を有し、肌荒れ改善や、皮膚老化防止等に安定で且つ優れた効果を有する。 従って、本発明の皮膚外用剤は、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化等に対し、極めて高い予防効果を有するもので、美容や医療において極めて有用なものである。
以 上
【産業上の利用分野】
本発明は、皮膚外用剤に関し、さらに詳しくは、皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成や、肌の炎症、黒化、老化等を防止することのできる、優れた皮膚老化防止効果、肌荒れ改善効果等を有する化粧品、医薬品等の皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
女性にとって日焼け等により生じる皮膚の黒化や、色素沈着により生ずるシミ、ソバカスは大きな問題であり、このような現象を防止する美白化粧料の開発が求められていた。
【0003】
従来、美白化粧料に配合されている有効成分としては、アスコルビン酸類、グルタチオン、コロイドイオウ、ハイドロキノン、コウジ酸、シンナミックアルデヒド等が知られているが、美白作用が強いものは、安定性、臭い、安全性等の面で問題があり、また逆にこれらの問題のないものは美白作用が弱いという欠点があり、いずれも十分に満足しうるものとはいい難かった。
【0004】
また一方、化粧品等の皮膚外用剤には、肌荒れ改善や、皮膚老化防止の機能も求められており、そのような作用を有する薬効成分としては、アラントイン、アロエ抽出物、人参抽出物、胎盤抽出物、牛血液除蛋白物、発酵代謝物等が知られている。
【0005】
しかしながら、これらの薬効成分を配合した皮膚外用剤は、肌荒れ改善や皮膚老化防止に対して実際上充分な効果を発揮できず、より優れた作用を有する皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0006】
そうした中にあって、ブドウ抽出物等に含まれるプロアントシアニジンには、活性酸素除去作用[J. Agric. Food Chem., 39:1549-1552(1991)]、酸化防止作用[特開昭61−16982号、月刊食品流通技術、21(2):16-19]があることが、また、その構成成分の一種であるプロシアニジンには美白作用(特開平2−134309号)があることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロアントシアニジンを単独に配合した場合の肌荒れ改善作用や皮膚老化防止作用に対する効果は十分なものとはいえず、また他の基剤等の影響により、プロアントシアニジンの本来含有する効果が発揮され得ないのが実情であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記実情に鑑み、本発明者等は、プロアントシアニジンの有する皮膚作用効果を十分に引き出すべく鋭意研究を行なった。 そしてその結果、プロアントシアニジンと皮膚の老化防止の目的で、皮膚外用剤に応用される活性酸素除去剤または抗酸化剤とを併用することにより、肌荒れ改善作用及び皮膚老化防止作用に対する効果が相乗的に発揮され、かつ皮膚外用剤としてプロアントシアニジンの本来有する作用効果を安定的に得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち本発明は、プロアントシアニジンと活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤とを有効成分として含有することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
【0010】
本発明の有効成分であるプロアントシアニジンは、ブドウ果実の搾汁粕又は種子の他、トチの実の殻、つるこけもも、大麦、小豆、松・樫・山桃等の樹皮等に含まれる化合物である。
【0011】
さらに詳しく言えば、このプロアントシアニジンは前記のごとき各種の植物中に存在する縮合型タンニン、すなわちフラバン−3−オールまたはフラバン−3,4−ジオールを構成単位として縮合もしくは重合により結合した化合物群(オリゴマーの混合物)であって、これらは酸処理によりシアニジン、デルフィニジン、ペラルゴニジン等のアントシアニジンを生成するところからこの名称が与えられているものである。
【0012】
従って、本発明のプロアントシアニジンとしては、前記構成単位の2〜10量体、さらにはそれ以上の高分子プロシアニジン、プロデルフィニジン、プロペラルゴニジン等のプロアントシアニジンおよびそれらの立体異性体がすべて含まれるが、このうち、溶解性等の優れている次の式
【化1】
(式中、R1は水素または水酸基、R2〜R4はそれぞれ独立して水素、水酸基またはメトキシル基、R5は水素、ガロイル基またはグリコピラノシル基である)で表されるフラバン−3−オールまたはフラバン−3,4−ジオールを構成単位とした2〜10量体、特に2〜4量体のプロアントシアニジンを好適に使用することができる(特開昭61−16982号公報参照)。
【0013】
また、このプロアントシアニジンとしては、合成法によって得られたものも用いることができる。
【0014】
プロアントシアニジンは、ブドウ果実の搾汁粕又は種子から抽出されたブドウ抽出物に、通常その成分として、フラバノールに換算して10%以上(固形分換算)含まれており、ブドウ抽出物は最も経済的なプロアントシアニジン源ということができる。 以下、本発明においてはプロアントシアニジン源としてこのブドウ抽出物を例に取り説明をおこなう。
【0015】
プロアントシアニジンを含むブドウ抽出物の抽出方法は特に限定されず、ブドウ果実の搾汁粕、又は種子等の原料を抽出溶媒に浸漬し、これを室温で、または加温下抽出し、濾過すれば良い。
【0016】
抽出溶媒としては、水、メチルアルコール、エチルアルコール等の1級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の液状多価アルコール、酢酸エチルエステル等の低級アルキルエステル、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素、エチルエーテル、アセトン等の公知の溶媒を用いることができ、これら溶媒は一種または二種以上を組合せて使用することができる。 就中、好ましい抽出溶媒としては、水と混和する有機溶媒の水溶液、特に、エチルアルコール、メチルアルコール、アセトン等の水溶液が挙げられる。
【0017】
ブドウ抽出物は、上記のように抽出して得られた抽出液をそのまま用いても良いが、更に必要により濃縮したものを用いても良い。 また、これらの抽出物を常法、例えば向流分配法、液体クロマトグラフィー等により精製して用いることもできる。
【0018】
本発明の皮膚外用剤におけるプロアントシアニジンの含有量は、フラバノール換算で、好ましくは0.00001〜5重量%(以下単に「%」で示す)(ブドウ抽出物の乾燥固形分として好ましくは0.0001〜10%、より好ましくは0.01〜5%)である。 抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度等は何ら限定されるものではない。
【0019】
プロアントシアニジンの含有量が0.00001%より少ないと十分な効果は得られないことがあり、また、5%を越えて配合してもそれ以上の効果の増大は見られない。
【0020】
一方、本発明の他の必須成分のうち、活性酸素除去剤はプロアントシアニジン以外のものであって、例えば、SOD、マンニトール、ベーターカロチン等のカロテノイド類、ハイドロキノン、ビリルビン、コレステロール、トリプトファン、ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキン、カテキン誘導体、没食子酸、没食子酸誘導体、オウゴン抽出物などのフラボノイドを成分中に含む植物抽出物等が挙げられる。
【0021】
また、本発明における抗酸化剤としては、プロアントシアニジン以外のものであって、例えば、ビタミンA類及びそれらの誘導体、例えばビタミンAアセテート、ビタミンAパルミテート等並びにそれらの塩、ビタミンB類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンC及びその誘導体、例えばリン酸−L−アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム、ビタミンCジパルミテート等並びにその塩、ビタミンD類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンE及びその誘導体、例えばビタミンEアセテート並びにその塩、グルタチオン及びその誘導体並びにその塩、BHT及びBHA等が挙げられる。
これらのうち、特に好ましいものとしては、SOD、ベーターカロチン、ビタミンC及びその誘導体並びにその塩、ビタミンE及びその誘導体並びにその塩が挙げられる。
【0022】
これら活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤の本発明皮膚外用剤中の含有量は、一般には0.00001〜5%、好ましくは0.001〜3%である。 活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤の含有量が0.00001%より少ない場合は、十分な効果が得られないことがあり、また、5%を超えて配合してもそれ以上の効果の増大は見られず、かえって製剤面で悪影響が生じる場合がある。
【0023】
本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、必須成分であるプロアントシアニジン及び活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤とを通常の皮膚外用剤として知られる種々の形態の基剤に配合して調製することができる。
【0024】
皮膚外用剤の形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品などとすることができ、外用剤の基剤としては、これら外用剤の形態に応じた基剤、例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコール、油脂、界面活性剤、美容成分、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、防腐剤、香料等を用いることができる。
【0025】
【実施例】
次に、参考例、試験例および実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらになんら制約されるものではない。
【0026】
参 考 例 1
ブドウ抽出物の製造:
ブドウ種子20重量部に30%(v/v)エタノール80重量部を加え、室温で時々撹拌しながら2週間抽出し、濾過して粗抽出液を得る。これを10分の1量まで減圧濃縮し、濃縮液にエタノールを5倍量加え、濾過する。濾液を減圧濃縮して、限外濾過を行ない、得られた液を凍結乾燥してブドウ抽出物を得た(プロアントシアニジンをフラバノール換算で38%含有)。
【0027】
参 考 例 2
ブドウ抽出物の製造:
ブドウ果実の搾汁粕10重量部に、水90重量部を加え、70〜80℃で時々撹拌しながら、2時間抽出した。 ついでこれを濾過し、ブドウ抽出物を得た[乾燥固形分1.5%(W/V)、プロアントシアニジンをフラバノール換算で8.2%(乾燥固形分当り)含有]。
【0028】
参 考 例 3
ブドウ抽出物の製造:
ブドウ種子10重量部に50%(v/v)1,3−ブチレングリコール水溶液90重量部を加え、40℃で一夜抽出した。 ついで、これを濾過し、ブドウ抽出物を得た[乾燥固形分0.58%(W/V)、プロアントシアニジンをフラバノール換算で48%(乾燥固形分当り)含有]。
【0029】
試 験 例 1
スーパーオキサイド除去活性測定試験:
参考例1で得たブドウ抽出物と表1記載の活性酸素除去剤を、それぞれ単独または混合して試料とし、水で希釈後、下記測定方法によりスーパーオキサイド除去活性を測定した。
すなわち、0.05M炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2)2.4mlに基質溶液[3.0mM キサンチン(0.05M炭酸ナトリウム緩衝液に溶解)]0.1ml、3.0mM EDTA 0.1ml、0.15%(W/V)ウシ血清アルブミン 0.1ml、0.75mM ニトロブル−テトラゾリウム 0.1ml及び各被験試料0.1mlを混合し、25℃で10分間放置した。 次いで、酵素溶液[キサンチンオキシダーゼ溶液(精製水にて約0.04units/ml希釈)]0.1mlを加えて反応を開始し、25℃で20分間インキュベートした後、6mM CaCl2 0.1mlを加えて反応を停止する。 次いで560nmにおける吸光度(A)を測定する。
【0030】
対照には被験試料のかわりに精製水を加えた試料の吸光度(B)、また各試料のブランクには、6mM CaCl2 0.1mlを加えて反応停止後に、キサンチンオキシダーゼ0.1mlを添加した試料の吸光度(C)を測定し、次式より、スーパーオキサイド除去率を算出した。その結果を表1に示す。
【0031】
A: 試料の酵素反応による吸光度
B: 対照の酵素反応による吸光度
C: 試料の無酵素反応による吸光度
【0032】
【0033】
表1の結果より明らかな如く、プロアントシアニジンは単独でもSOD様作用を有していたが、SOD及びオウゴン抽出物と併用することにより、相乗的な作用を発揮し、活性酸素除去に極めて有効であることが示された。
【0034】
このことは、プロアントシアニジンと活性酸素除去剤を併用した本発明の皮膚外用剤が、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化に対し、極めて高い予防効果を有することを示すものである。
【0035】
実 施 例 1
乳 液:
表2に示す組成及び下記製法で乳液を調製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。この結果を表3に示す。
【0036】
【0037】
( 製 法 )
A. 成分(6)、(7)、(9)及び(13)を加熱混合し、70℃に保つ。
B. 成分(1)〜(5)、(8)及び(10)を加熱混合し、70℃に保つ。
C. 上記Bを先のAに加えて混合し、成分(12)を加えて均一に乳化し、30℃まで冷却して、成分(11)を加え、均一に混合して乳液を得る。
【0038】
( 試 験 方 法 )
28〜58才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗布した。 塗布による美肌及び皮膚老化防止効果を下の基準によって評価した。
【0039】
美肌効果:
[評 価] [ 内 容 ]
有 効 肌のくすみが目立たなくなった。
やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。
無 効 使用前と変化なし。
【0040】
皮膚老化防止効果:
[評 価] [ 内 容 ]
有 効 肌のはり、つやが改善された。
やや有効 肌のはり、つやがやや改善された。
無 効 使用前と変化なし。
【0041】
表3から、本発明品はその美肌効果および皮膚老化防止効果が顕著であることがわかる。
【0042】
実 施 例 2
ク リ ー ム :
表4に示す組成及び下記製法でクリームを調製し、その美肌効果および皮膚老化防止効果を調べた。 この結果を表5に示す。
【0043】
【0044】
( 製 法 )
A. 成分(1)〜(7)、(11)および(12)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B. 成分(8)および(13)を混合し、加熱して70℃に保つ。
C. AにBを加え、混合した後、冷却して(9)(10)を加えて、均一に混合し
て、クリームを得た。
( 試 験 方 法 ) 実施例1と同じ
( 評 価 基 準 ) 〃
【0045】
表5の結果より明らかな如く、本発明品2及び3のクリームは肌の「つや」、「はり」の喪失、「くすみ」等の皮膚の老化現象の防止、改善に有効であった。
【0046】
実 施 例 3
化 粧 水:
( 処 方 ) (%)
(1)グリセリン 5.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレンソルビタン 1.2
モノラウリン酸エステル(20E.O.)
(4)エチルアルコール 8.0
(5)ブドウ抽出物* 1.0
(6)SOD** 0.5
(7)防 腐 剤 適 量
(8)香 料 適 量
(9)精 製 水 残 量
* 参考例3で製造したもの。
** シグマ社製;人赤血球より得たもの(5.230 units/mg)
【0047】
( 製 法 )
A. 成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解する。
B. 成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を混合溶解する。
C. AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0048】
実 施 例 4
パ ッ ク:
( 処 方 ) (%)
(1)ポリビニルアルコール 20.0
(2)エチルアルコール 20.0
(3)グリセリン 5.0
(4)カオリン 6.0
(5)ブドウ抽出物* 0.05
(6)オウゴン抽出物** 0.2
(7)防 腐 剤 0.2
(8)香 料 0.1
(9)精 製 水 残 量
* 参考例1で製造したもの
** 一丸ファルコス社製
【0049】
( 製 法 )
A. 成分(1)、(3)〜(5)及び(9)を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。
B. 成分(2)、(7)及び(8)を混合する。
C. 上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して(6)を均一に分散してパ ックを得た。
【0050】
実 施 例 5
洗 浄 料 :
( 処 方 ) (%)
(1) ステアリン酸 10.0
(2) パルミチン酸 8.0
(3) ミリスチン酸 12.0
(4) ラウリン酸 4.0
(5) オレイルアルコール 1.5
(6) 精製ラノリン 1.0
(7) 香 料 0.1
(8) 防 腐 剤 0.2
(9) グリセリン 18.0
(10)水酸化カリウム 6.0
(11)ブドウ抽出物* 0.5
(12)酢酸-dl-α- 0.05
トコフェロール**
(13)精 製 水 残 量
* 参考例3で製造したもの
** シグマ社製
【0051】
( 製 法 )
A. 成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70℃に加熱する。
B. 成分(1)〜(6)、(8)及び(12)を混合し、70℃に加熱する。
C. 上記Bを先のAに加え、しばらく70℃に保ち、けん化反応が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)及び(11)を加え、冷却して洗浄料を得た。
【0052】
実 施 例 6
ゲ ル 軟 膏 :
( 処 方 ) (%)
(1)カルボキシビニルポリマー 1.0
(2)トリエタノールアミン 1.0
(3)1,3−ブチレングリコール 10.0
(4)ブドウ抽出物* 0.01
(5)エルゴカルシフェロール** 0.02
(6)精 製 水 残 量
* 参考例2で製造したもの
** シグマ社製
【0053】
( 製 法 )
A. 成分(1)及び(3)〜(6)を混合溶解する。
B. Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟膏を得た。
【0054】
【発明の効果】
本発明の皮膚外用剤は、優れた活性酸素除去作用を有し、肌荒れ改善や、皮膚老化防止等に安定で且つ優れた効果を有する。 従って、本発明の皮膚外用剤は、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化等に対し、極めて高い予防効果を有するもので、美容や医療において極めて有用なものである。
以 上
Claims (1)
- ブドウ抽出物に含有されるプロアントシアニジンと活性酸素除去剤及び/又は抗酸化剤とを有効成分として含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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