JPH10279458A - 組成物 - Google Patents

組成物

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JPH10279458A
JPH10279458A JP9099667A JP9966797A JPH10279458A JP H10279458 A JPH10279458 A JP H10279458A JP 9099667 A JP9099667 A JP 9099667A JP 9966797 A JP9966797 A JP 9966797A JP H10279458 A JPH10279458 A JP H10279458A
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JP
Japan
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extract
active oxygen
lignan glycoside
lignan
oxygen scavenger
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Application number
JP9099667A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kuriyama
健一 栗山
Noriyasu Kuno
憲康 久野
Yoichi Watanabe
洋一 渡辺
Mikimasa Takisada
幹正 滝貞
Masami Senoo
正巳 妹尾
Hisami Kameyama
久美 亀山
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Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性酸素除去剤が本来有する効果を向上し、
効果的に過酸化脂質生成を抑制し、安定で且つ優れた皮
膚の炎症や黒化並びに老化等の防止効果を有する組成物
を提供する。 【解決手段】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)活性酸素除去剤の1種又は2種以上を含有する組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組成物に関し、更
に詳細には、リグナン配糖体と活性酸素除去剤を配合す
ることにより、皮膚内での活性酸素生成に起因する過酸
化脂質の生成や、肌の炎症、黒化、老化等を防止するこ
とのできる優れた老化防止効果、肌あれ改善効果等を有
する化粧品、外用医薬品等の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、洗浄料、ファンデーション、軟膏、分散液等の外
用剤には、これらに所定の薬効を付与することを目的と
して薬効成分が加えられている。近年では、皮膚老化の
原因の一つとして、生体に対する活性酸素の悪影響が挙
げられている。活性酸素には、一重項酸素、スーパーオ
キサイド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素等がある
が、これらは過酸化脂質の生成や、核、タンパク質、酵
素にダメージを与えることが分かっており、これらが大
量に発生した場合には疾病や死を招くことがある。ま
た、量的には少なくとも、活性酸素に起因するダメージ
の蓄積により生体機能が低下して、いわゆる、老化現象
の一因になっている。このため、従来より様々な活性酸
素除去剤や抗酸化剤が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、生体防御や老
化防止を目的として、高い効果を有する活性酸素除去剤
の開発が求められているが、生体系への適用を考慮した
場合、単にその効果のみならず、安全性の観点からも十
分満足できるものでなければならない。すなわち、優れ
た活性酸素除去及び/又は抗酸化効果を有し、なおかつ
生体系への適用に際しても好適な薬効成分の開発が望ま
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、外用剤の
薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った結
果、リグナン配糖体抽出物と活性酸素除去剤を組み合わ
せれば、本来活性酸素除去剤の有する作用が十分発揮さ
れることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)構造式(I)で示されるリグナン配糖体 (B)活性酸素消去剤
【化5】 を含有する組成物を提供するものであり、該リグナン配
糖体としては下記の構造式(II−a)、(II−b)
もしくは(II−c)で示されるリグナン配糖体の1種
または2種以上を主成分として含有するものが好まし
く、また好ましい実施態様としては前記リグナン配糖体
がゴマ種子やその加湿物もしくは発芽体、またはそれら
の粉砕物の含水低級アルコール抽出物である。
【化6】
【化7】
【化8】
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分であるリグナ
ン配糖体を一般式で表現すれば、前記の構造式(I)で
示される。すなわち本発明に係るリグナン配糖体は、2
個のメチレンジオキシフェニル基を有するアグリコン部
分と、そのヒドロキシル基にグルコース、ガラクトース
またはフルクトースの糖残基が1〜4分子結合している
糖部分とから構成されるものである。
【0007】かかるリグナン配糖体は、好ましくは前記
構造式(I)において糖残基がジグルコシド残基および
/またはトリグルコシド残基であるグルコシドリグナン
であり、さらにより好ましくは前記の構造式(II−
a)、(II−b)もしくは(II−c)で示されるも
のの1種または2種以上、あるいはこれらを主成分とす
るものである。また、その調製法は特に限定されない
が、例えば、本発明者等によって開示された(特開平8
−228793号)方法がある。
【0008】本発明の組成物におけるリグナン配糖体類
の配合量は、リグナン配糖体の各成分の含有率の相違に
より一律に規定しがたいが、例えば特開平8−2287
93号に開示された方法により調製された含水低級アル
コール抽出物のときは、0.05〜20重量%(以下単
に「%」で示す)、好ましくは0.1〜10%であり、
粗リグナン配糖体を配合するときは0.01〜10%、
好ましくは0.05〜5%であり、また、高純度精製物
(前記構造式(I)、(II−a)、(II−b)また
は(II−c)で示されるリグナン配糖体のうち少なく
とも1種以上を合計量として約60%以上含む。)を用
いるときは0.001〜5%、好ましくは0.01〜1
%である。
【0009】一方、本発明の(B)成分である活性酸素
消去剤は、以下に示すものが挙げられる。
【0010】スーパーオキシドディスムターゼ(以下S
ODと略す)、マンニトール、ベーターカロチン等のカ
ロテノイド類、ハイドロキノン、ビリルビン、トリプト
ファン、ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、
カテキン及びその誘導体、没食子酸及びその誘導体、オ
ウゴン抽出物及びイチョウ抽出物等のフラボノイドを成
分中に含む植物抽出物、ユキノシタ抽出物、ゴカヒ抽出
物、ヤシャジツ抽出物及びジコッピ抽出物等が挙げら
れ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて用いても
良い。
【0011】これら活性酸素消去剤のうち、特に好まし
いものとしては、SOD、マンニトール、ベーターカロ
チン等のカロテノイド類、ハイドロキノン、カテキン及
びその誘導体、オウゴン抽出物、イチョウ抽出物、ユキ
ノシタ抽出物、ゴカヒ抽出物、ヤシャジツ抽出物及びジ
コッピ抽出物等が挙げられる。これらの各成分は、その
起源について特に制約はなく、動物由来、微生物由来、
合成品のいずれであってもよい。また、その抽出方法、
精製処理方法等、製法についても特に制約されない。
【0012】本発明の組成物における上記(B)成分の
配合量は、特に限定されないが、活性酸素除去剤として
好ましくは、0.0001〜5%、より好ましくは、
0.001〜3%である。この範囲であれば優れた皮膚
老化防止効果、肌あれ改善効果が得られる。すなわち、
皮膚内での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成
や、肌の炎症、黒化、老化等の防止に有効である。な
お、これらの活性酸素除去剤は1種又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。
【0013】本発明の組成物は、常法に従い必須成分で
ある(A)成分と(B)成分とを通常の外用剤として知
られる種々の形態の基剤に配合して調製することができ
る。
【0014】外用剤の形態としては、特に限定されず、
例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料等の
スキンケア化粧料、口紅、ファンデーション等のメーキ
ャップ化粧料、頭皮・毛髪用化粧料や、軟膏剤、分散
液、クリーム剤、外用液剤などの医薬品等とすることが
できる。
【0015】本発明の組成物には、上記した必須成分の
他に通常の外用剤に配合される成分、例えば、油剤、粉
体、界面活性剤、精製水、低級アルコール、高分子化合
物、ゲル化剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸化防止
剤、色素、防腐剤、香料、美容成分等を本発明の効果を
損なわない範囲で適宜選択して用いることができる。
【0016】
【実施例】次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
【0017】参考例1 含水メタノール抽出物の製造 予め滅菌した石英砂を300cm2 のステンレス製のバ
ットに敷き、その上に中国産ゴマ種子10gを撒き、蒸
留水を十分に噴霧しながら、40℃の恒温槽中で2日間
培養し、発芽させた。発芽率は89%以上であった。発
芽状態が同程度の一定量の発芽物を100mlの含水メ
タノール(80%(v/v))とともにブレンダーで粉
砕した。残渣を濾過し、濾液を濃縮乾固してメタノール
抽出物を得た。ついで、該抽出物をn−ヘキサンで抽出
洗浄して脂溶性物質を除き、含水メタノール抽出物を得
た。この含水メタノール抽出物を100ml含水メタノ
ール(80%(v/v))に再溶解し、高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)に供して組成を分析した。
【0018】HPLC条件は、ポンプ(CCPM、東ソ
ー社製)にカラム(Soken Pak ODS−W5
μ、10mmΦ×250mm)、紫外線吸収検出器(U
V−8000、東ソー社製)を接続し、溶出は、水:メ
タノールが90:10(v:v)から開始して、60分
後に同10:90(v:v)となる直線グラジェントを
用い、流速を1ml/min、検出波長は280nmと
した。
【0019】HPLC分析の結果、セサミンを外標準と
して含水メタノール抽出物中のリグナン配糖体の組成及
び含量を求めたところ、SG−1(構造式(II−
a))、SG−3(構造式(II−b))及びSG−5
(構造式(II−c))の3種が主成分であり、これら
は含水メタノール抽出物中に115mg存在し、その組
成はSG−1が30%、SG−3が40%、SG−5が
30%であった。
【0020】なお、各リグナン配糖体成分の化学的構造
は、前記と同条件の分取HPLCで単一成分まで高純度
化した各精製物を用い、次の方法により確認した。即
ち、各精製物に1N塩酸を加え、100℃で30分間加
水分解せしめた後、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
及び水層に分けた。酢酸エチル層は40℃以下で濃縮乾
固、TMS−PZ(東京化成工業社製)でトリメチルシ
リル化処理し、ガスクロマトグラフィー(GLC)に供
してリグナンを定量分析した(外標準:セサミン)。
【0021】このGLC条件は次のとおり。GLC装
置:ヒューレットパッカード社製5890、カラム:D
B−17HT(15m×0.319mm、film t
hickness:0.15μm、J&W SCIEN
TIFIC社製)、注入法:スプリット法(スプリット
比1/10)、カラム温度:270℃、キャリアガス:
ヘリウム。
【0022】また、水層をHPLC用前処理フィルター
(孔径:0.2μm、マイショリディスクW−13−
2、東ソー社製)で濾過し、濾液にアセトン5mlを加
えて減圧下で濃縮乾固後、TMS−PZ(前出と同じ)
でトリメチルシリル化処理し、これをGLCに供して糖
を定量分析した(外標準:グルコース、ガラクトース、
フルクトース)。
【0023】このGLC条件は、カラム:DB−170
1(15m×0.25mm、film thickne
ss:1.0μm、J&W SCIENTIFIC社
製)、注入法:スプリット法(スプリット比1/5
0)、カラム温度:180℃とする以外は前記リグナン
分析の場合と同じである。
【0024】参考例2 粗リグナン配糖体の製造 参考例1と同様の方法で得た含水メタノール抽出物を2
0mM酢酸緩衝液(pH5.0)100mlに分散さ
せ、β−グルコシダーゼ(フナコシ社製)200mg、
セルラーゼ(ベーリンガーマンハイム社製)1g及びア
ミラーゼ(和光純薬社製)1gを加え、50℃で15時
間振盪した。反応液に同容量のn−ヘキサンを加え激し
く振盪した。この抽出操作を3回繰り返し、脂溶性物質
を除いた。n−ヘキサン層を完全に除いた残液に予め水
で飽和したn−ブタノールを同容量加え、激しく振盪し
た。この抽出操作を2回繰り返し、水溶性物質を除い
た。n−ブタノール層を同容量の水で2回水洗した後、
減圧下で濃縮乾固して粗リグナン配糖体を得た。
【0025】参考例1に記載の方法でHPLC分析した
ところ、粗リグナン配糖体中のリグナン配糖体はSG−
1、SG−3及びSG−5が主成分であり、これらは粗
リグナン配糖体中に150mg存在し、その組成はSG
−1が24%、SG−3が43%、SG−5が33%で
あった。
【0026】参考例3 高純度リグナン配糖体精製物の
製造 参考例2に記載の方法で得られた粗リグナン配糖体を、
オクタデシルシリカ(ODS)を担体とする分配クロマ
トグラフィーに供した。YMC−GEL ODS−A
(山村化学(株)製)60gを直径3cm、長さ50c
mのガラス製カラムに充填して水を流して平衡化した。
これに前記粗リグナン配糖体1gをカラムの上部に負荷
した。水から順次メタノール濃度を増加させる段階溶出
法によって、分画成分を溶出させた。30〜60%(v
/v)メタノールで溶出する画分を集め、減圧濃縮した
ところ、約100mgのカラム分画物が得られた。
【0027】これを分取HPLCに繰り返し供して、各
リグナン配糖体成分が単一となるまで精製を行なった。
その結果、SG−1、SG−3及びSG−5の各リグナ
ン配糖体精製物が各5〜10mg得られた。これらの全
リグナン配糖体成分の含有率は、発芽乾燥物当たり2.
5%(wt/wt)、含水メタノール抽出物当たり5.
0%(wt/wt)であった。
【0028】参考例4 オウゴン抽出物の製造 オウゴン(コガネバナの根)10gを細切し、無水エタ
ノール100mlを加え、時々撹拌しながら室温で5日
間抽出し、濾過してオウゴン抽出物を得た。
【0029】参考例5 ゴカヒ抽出物の製造 ゴカヒの全草10gを細切し、含水濃度50%(v/
v)エタノール100mlを添加し、時々撹拌しながら
室温で3日間抽出し、濾過してゴカヒ抽出物を得た。
【0030】参考例6 ユキノシタ抽出物の製造 ユキノシタの全草25gを細切し、30%(v/v)
1,3−ブチレングリコール300mlを加え、時々撹
拌しながら室温で3日間抽出し、濾過してユキノシタ抽
出物を得た。
【0031】試験例1 スーパーオキサイド除去活性測
定試験 リグナン配糖体と表1記載の活性酸素除去剤を、それぞ
れ単独または混合して試料とし、水で希釈後、下記測定
方法により、スーパーオキサイド除去活性を測定した。
【0032】(測定方法)0.05M 炭酸ナトリウム
緩衝液(pH10.2)2.4mlに基質溶液[3.0
mM キサンチン(0.05M 炭酸ナトリウム緩衝液
に溶解)]0.1ml,3.0mM EDTA 0.1
ml、0.15%(w/v)ウシ血清アルブミン 0.
1ml、0.75mM ニトロブルーテトラゾリウム
0.1ml及び各被験試料0.1mlを混合し、25℃
で10分間放置した。次いで、酵素溶液[キサンチンオ
キシダーゼ溶液(精製水にて約0.04units/m
lに希釈)]0.1mlを加えて反応を開始し、25℃
で20分間インキュベートした後、6mM CaCl2
0.1mlを加えて反応を停止する。次いで560nm
における吸光度(A)を測定する。
【0033】対照には被験試料のかわりに精製水を加え
た試料の吸光度(B)、また各試料のブランクには、6
mM CaCl20.1mlを加えて反応停止後に、キ
サンチンオキシダーゼ0.1mlを添加した試料の吸光
度(C)を測定し、次式より、スーパーオキサイド除去
率を算出した。その結果を表1に示す。
【0034】
【数1】 A:試料の酵素反応による吸光度 B:対照の酵素反応による吸光度 C:試料の無酵素反応による吸光度
【0035】
【表1】 *1:参考例3で製造したもの *2:シグマ社製 *3:参考例4で製造したもの
【0036】表1の結果より明らかなように、リグナン
配糖体は単独でもSOD様活性を有していたが、SOD
及びオウゴン抽出物と併用することにより、相乗的な作
用を発揮し、活性酸素除去に極めて有効であることが示
された。
【0037】実施例1 クリーム:表2に示す組成及び
下記製法でクリームを調製し、その美肌効果及び皮膚老
化防止効果を調べた。この結果も併せて表2に示す。
【0038】
【表2】 *1:参考例1で製造したもの *2:参考例5で製造したもの *3:和光純薬社製
【0039】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)及び(13)を混合し、加熱して70℃
に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却して(9)及び
(10)を加えて均一に混合してクリームを得た。
【0040】(試験方法)被験クリーム1品につき25
〜55才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌及び皮膚老化防止効果
を以下の基準によって評価した。
【0041】(評価基準) 美肌効果: <評価> <内 容> 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0042】皮膚老化防止効果: <評価> <内 容> 有 効 肌のはり、つやが改善された。 やや有効 肌のはり、つやがやや改善された。 無 効 使用前と変化なし。
【0043】表2の結果に示す如く、本発明品1及び2
に代表されるリグナン配糖体抽出物と活性酸素除去剤を
配合したクリームを皮膚に適用することにより、肌の
「くすみ」等の発生の防止、美しい肌とするとともに、
肌のはり、つやが改善され、皮膚の老化を防止すること
が明らかとなった。
【0044】実施例2 化粧水:次に示す処方及び下記
製法で化粧水を調製した。 (処方) (%) (1)グリセリン 6.0 (2)1,3−ブチレングリコール 5.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.5 モノラウレート (4)エタノール 9.0 (5)含水メタノール抽出物*1 10.0 (6)マンニトール*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 関東化学社製
【0045】(製法) A.成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0046】実施例3 乳液:次に示す処方及び下記製
法で乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビタン 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)粗リグナン配糖体*1 3.0 (8)エルゴカルシフェロール*2 0.02 (9)オウゴン抽出物*3 1.0 (10)防腐剤 0.1 (11)カルボキシビニルポリマー 0.1 (12)水酸化ナトリウム 0.05 (13)エタノール 5.0 (14)精製水 残量 (15)香料 適量 *1 参考例2で製造したもの *2 シグマ社製 *3 参考例4で製造したもの
【0047】(製法) A.成分(9)〜(14)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(6)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(7)、(8)及び(15)を加え、均
一に混合して乳液を得た。
【0048】実施例4 軟膏:次に示す処方及び下記製
法で軟膏を調製した。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)高純度リグナン配糖体精製物*1 2.0 (6)カテキン*2 0.5 (7)精製水 残量 *1 参考例3で製造したもの *2 シグマ社製
【0049】(製法) A.成分(3)、(4)及び(7)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
【0050】実施例2の化粧水、実施例3の乳液及び実
施例4の軟膏はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用
することにより、肌のはり、つやが改善され、肌のくす
みや皮膚の老化を防止するものであった。
【0051】実施例5 洗浄料:次に示す処方及び下記
製法で洗浄料を調製した。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.5 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香料 適量 (8)防腐剤 0.1 (9)水酸化カリウム 6.0 (10)高純度リグナン配糖体精製物*1 0.5 (11)オウゴン抽出物*2 0.5 (12)精製水 残量 *1 参考例3で製造したもの *2 参考例4で製造したもの
【0052】(製法) A.成分(9)及び(12)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(6)及び(8)を加熱混合し、70
℃に保つ。 C.BにAを加えてしばらく70℃に保ち、けん化反応
が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)、(10)及
び(11)を加え、冷却して洗浄料を得た。
【0053】実施例5の洗浄剤は、経時安定性に優れ、
皮膚に適用することによって、洗いあがりがしっとりと
して保湿性に優れ、肌のキメを整え、はり、つやを与え
るものであった。
【0054】実施例6 パック:次に示す処方及び下記
製法でパックを調製した。 (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エタノール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)含水メタノール抽出物*1 1.0 (6)ユキノシタ抽出物*2 0.2 (7)防腐剤 適量 (8)香料 0.05 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 参考例6で製造したもの
【0055】(製法) A.成分(1)、(3)〜(6)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、攪拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.BをAに加え、混合した後、冷却してパックを得
た。
【0056】実施例6のパックは、経時安定性に優れ、
皮膚に適用することによって、肌のはり、つやが改善さ
れ、肌のくすみや皮膚の老化を防止するものであった。
【0057】実施例7 リップクリーム:次に示す処方
及び下記製法でリップクリームを調製した。 (処方) (%) (1)マイクロクリスタリンワックス 9.0 (2)固形パラフィン 8.0 (3)ワセリン 15.0 (4)エチルヘキサン酸セチル 15.0 (5)流動パラフィン 8.0 (6)ヒマシ油 残量 (7)高純度リグナン配糖体精製物*1 0.02 (8)β−カロチン*2 0.01 (9)マンニトール*3 0.002 (10)香料 適量 *1 参考例3で製造したもの *2 和光純薬社製 *3 関東化学社製
【0058】(製法) A.成分(1)〜(6)を100〜110℃にて加熱溶
解する。 B.Aに成分(7)〜(10)を90℃にて撹拌混合す
る。 C.Bを冷却・成型してリップクリームを得た。
【0059】実施例7のリップクリームは、経時安定
性、使用感及び仕上がりに優れ、唇に適用することによ
り、唇を滑らかに保ち、荒れを防止するものであった。
【0060】実施例8 パウダーファンデーション:次
に示す処方及び下記製法でパウダーファンデーションを
調製した。 (処方) (%) (1)マイカ 50.0 (2)酸化チタン 15.0 (3)ナイロンパウダー 5.0 (4)カオリン 残量 (5)着色顔料 3.0 (6)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0 (7)ジメチルポリシロキサン 2.0 (8)スクワラン 3.0 (9)トリオクタン酸グリセリル 2.0 (10)ワセリン 1.0 (11)粗リグナン配糖体*1 0.02 (12)トリプトファン*2 0.02 (13)香料 適量 *1 参考例2で製造したもの *2 関東化学社製
【0061】(製法) A.成分(1)〜(5)を混合する。 B.成分(6)〜(13)を加熱溶解したものを添加混
合して粉砕する。 C.Bを金皿に充填しプレス成形して、パウダーファン
デーションを得た。
【0062】実施例8のパウダーファンデーションは、
経時安定性、使用感及び仕上がりに優れ、皮膚に適用す
ることにより、肌のくすみ、荒れ等を抑え、皮膚の老化
を防止するものであった。
【0063】
【発明の効果】以上記述したように、リグナン配糖体と
活性酸素除去剤とを組み合わせることにより、活性酸素
除去剤の本来有する効能を十分に発揮させることができ
る。すなわち、皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸
化脂質の生成、炎症、黒化、老化等に対し極めて高い改
善及び予防効果を有するため、美容や医療において極め
て有用なものである。
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】(測定方法)0.05M 炭酸ナトリウム
緩衝液(pH10.2)2.4mlに基質溶液[3.0
mM キサンチン(0.05M 炭酸ナトリウム緩衝液
に溶解)]0.1ml,3.0mM EDTA 0.1
ml、0.15%(w/v)ウシ血清アルブミン 0.
1ml、0.75mM ニトロブルーテトラゾリウム
0.1ml及び各被験試料0.1mlを混合し、25℃
で10分間放置した。次いで、酵素溶液[キサンチンオ
キシダーゼ溶液(精製水にて約0.04units/m
lに希釈)]0.1mlを加えて反応を開始し、25℃
で20分間インキュベートした後、6mM CaCl2
0.1mlを加えて反応を停止する。次いで560nm
における吸光度(A)を測定する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】対照には被験試料のかわりに精製水を加え
た試料の吸光度(B)、また各試料のブランクには、6
mM CaCl2 0.1mlを加えて反応停止後に、キ
サンチンオキシダーゼ0.1mlを添加した試料の吸光
度(C)を測定し、次式より、スーパーオキサイド除去
率を算出した。その結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/00 AGA A61K 7/00 AGAC 7/40 7/40 31/70 AGZ 31/70 AGZ (72)発明者 亀山 久美 東京都豊島区上池袋4−11−9−512

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)活性酸素除去剤 を含有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 リグナン配糖体が、下記の構造式(I)
    で示されるリグナン配糖体である請求項1記載の組成
    物。 【化1】
  3. 【請求項3】 リグナン配糖体が、下記の構造式(II
    −a)、(II−b)もしくは(II−c)で示される
    リグナン配糖体の1種または2種以上を主成分とするリ
    グナン配糖体である請求項1または2記載の組成物。 【化2】 【化3】 【化4】
  4. 【請求項4】 リグナン配糖体がゴマ種子やその加湿物
    もしくは発芽体、またはそれらの粉砕物、またはそれら
    の脱脂物の含水低級アルコール抽出物である請求項1、
    2または3記載の組成物。
  5. 【請求項5】 活性酸素除去剤が、スーパーオキシドデ
    ィスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペ
    ルオキシダーゼ等の酵素類、マンニトール、ベーターカ
    ロチン等のカロテノイド類、ハイドロキノン、ビリルビ
    ン、トリプトファン、ヒスチジン、クエルセチン、クエ
    ルシトリン、カテキン及びその誘導体、没食子酸及びそ
    の誘導体、オウゴン抽出物及びイチョウ抽出物等のフラ
    ボノイドを成分中に含む植物抽出物、ユキノシタ抽出
    物、ゴカヒ抽出物、ヤシャジツ抽出物及びジコッピ抽出
    物から選ばれる1種または2種以上である請求項1、
    2、3または4記載の組成物。
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