JP2001163755A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2001163755A
JP2001163755A JP34708299A JP34708299A JP2001163755A JP 2001163755 A JP2001163755 A JP 2001163755A JP 34708299 A JP34708299 A JP 34708299A JP 34708299 A JP34708299 A JP 34708299A JP 2001163755 A JP2001163755 A JP 2001163755A
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Kiyotaka Hasegawa
聖高 長谷川
Kiyoshi Sato
潔 佐藤
Ouji Ifuku
欧二 伊福
Itaru Yamamoto
格 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚美白効果が著しく改良され、かつ安定性
や安全性にも優れた皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 クワ科 クワ(ソウハクヒ)の抽出物、
シソ科 オウゴンの抽出物、シソ科 ローズマリーの抽出
物、キク科 カミツレの抽出物、ユリ科 アロエの抽出
物、マンサク科 ハマメリスの抽出物、バラ科 エイジツ
またはその近縁種の抽出物、シソ科 セージの抽出物、
シソ科 オドリコソウ、マメ科 カンゾウの抽出物、ユキ
ノシタ科 ユキノシタの抽出物、バラ科 キイチゴの抽出
物、バラ科 カキョクの抽出物から選ばれる一種または
二種以上の植物抽出物と、グリコシル−L−アスコルビ
ン酸のアシル化誘導体とを含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚美白効果が著し
く改良され、かつ安定性や安全性にも優れた皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のしみ、そばかすなどの色素沈着
は、ホルモンの異常や紫外線の刺激がきっかけとなっ
て、表皮色素細胞内でのメラニン産生が亢進し、メラニ
ンが表皮に過剰に沈着するために生ずる。しみ、そばか
すを防ぐにはメラニンの生成を抑制する物質、例えばL
−アスコルビン酸を大量に投与する方法、グルタチオン
等を注射する方法、あるいはコウジ酸、システインなど
を軟膏、クリーム、ローションなどの形態にして、局所
に塗布するなどの方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のものの多くは、安定性、安全性、匂い等の面において
問題があり、また期待できる効果は弱く、未だ満足のい
くものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み、優れた美白効果を持つ皮膚外用剤を得る
べく鋭意研究を重ねた結果、美白作用のある植物抽出物
と、グリコシル−L−アスコルビン酸アシル化誘導体と
を併用することにより、それぞれを単独で用いた場合に
比べて相乗的な美白効果が得られ、かつ安定性も向上す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、クワ科 クワ(ソウ
ハクヒ)(学名:Morus alba)の抽出物、シソ科 オウ
ゴン(学名:Scutellaria baicalensis)の抽出物、シ
ソ科ローズマリー(学名:Rosamarinus officinalis)
の抽出物、キク科 カミツレ(学名:Matricaria chamom
illa)の抽出物、ユリ科 アロエ(学名:Aloe ferox,A
loe africana,Aloe spicata,Aloe barbadensis,Aloe
arborescens)の抽出物、マンサク科 ハマメリス(学
名:Hamamelis virginiana)の抽出物、トチノキ科 マ
ロニエ(学名:Aesculus hippocastanum)の抽出物、バ
ラ科 エイジツ(学名:Rose multiflora)またはその近
縁種(Rosaceae)の抽出物、シソ科 セージ(学名:Sal
via officinalis)の抽出物、シソ科 オドリコソウ(学
名:Lamium album)、シソ科 エンメイソウ(学名:Iso
don japonicus,Isodon trichocarpus)の抽出物、マメ
科 カンゾウ(学名:Glycyrrhiza glabra,Glycyrrhiza
uralensis)の抽出物、ユキノシタ科 ユキノシタ(学
名:Saxifraga stolonfera)の抽出物、バラ科 キイチ
ゴ(学名:Rosa centigolia)の抽出物、バラ科 カキョ
ク(学名:Pyracantha fortuneana)の抽出物から選ば
れる一種または二種以上の植物抽出物と、グリコシル−
L−アスコルビン酸のアシル化誘導体とを含有すること
を特徴とする皮膚外用剤である。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明で使用する植物抽出物としては、クワ科 クワ(ソ
ウハクヒ)(学名:Morus alba)の抽出物、シソ科 オ
ウゴン(学名:Scutellaria baicalensis)の抽出物、
シソ科 ローズマリー(学名:Rosamarinus officinali
s)の抽出物、キク科 カミツレ(学名:Matricaria cha
momilla)の抽出物、ユリ科 アロエ(学名:Aloe fero
x,Aloe africana,Aloe spicata,Aloe barbadensis,
Aloe arborescens)の抽出物、マンサク科 ハマメリス
(学名:Hamamelis virginiana)の抽出物、トチノキ科
マロニエ(学名:Aesculus hippocastanum)の抽出
物、バラ科 エイジツ(学名:Rose multiflora)または
その近縁種(Rosaceae)の抽出物、シソ科 セージ(学
名:Salvia officinalis)の抽出物、シソ科 オドリコ
ソウ(学名:Lamium album)、シソ科 エンメイソウ
(学名:Isodon japonicus,Isodon trichocarpus)の
抽出物、マメ科 カンゾウ(学名:Glycyrrhiza glabr
a,Glycyrrhiza uralensis)の抽出物、ユキノシタ科
ユキノシタ(学名:Saxifraga stolonfera)の抽出物、
バラ科 キイチゴ(学名:Rosa centigolia)の抽出物、
バラ科 カキョク(学名:Pyracantha fortuneana)の抽
出物から選ばれる一種または二種以上をあげることがで
きる。
【0007】本発明の実施に当たってはこれらの中から
一種または二種以上が適宜選択され配合される。
【0008】本発明に係る皮膚外用剤に配合される植物
抽出物の配合量には特に限定はないが、一般には皮膚外
用剤全量に対して0.001〜20.0重量%、好まし
くは0.01〜10.0重量%、特に好ましくは0.1
〜7.0重量%配合する。この配合量が0.001重量
%未満では皮膚外用剤の美白効果が乏しくなる傾向にあ
り、逆に20.0重量%を超えて配合しても美白効果の
増加は実質上望めないし、皮膚外用剤への配合も難しく
なる傾向にある。
【0009】本発明でいうグリコシル−L−アスコルビ
ン酸とは、アシル化によって油溶性が改善される全ての
グリコシル−L−アスコルビン酸を包含する。望ましい
グリコシル−L−アスコルビン酸としては、L−アスコ
ルビン酸における2位の位置に1又は複数のグルコシル
残基若しくはガラクトシル残基が結合した、例えば、2
−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸をはじめとする一連の2−グルコピラノシル−L−
アスコルビン酸、及び2−O−β−D−モノガラクトピ
ラノシル−L−アスコルビン酸をはじめとする一連の2
−ガラクトピラノシル−L−アスコルビン酸が挙げられ
る。
【0010】本発明でいうアシル化とは、かかるグリコ
シル−L−アスコルビン酸にアシル基RCO−を導入す
ることを意味する。ここで、Rは直鎖状又は分枝を有す
る、通常、2乃至19、望ましくは4乃至17から選ば
れる整数を炭素数とする飽和又は不飽和のアルキル基を
意味する。したがって、この発明でいうアシル化誘導体
とは、前述のごときグリコシル−L−アスコルビン酸に
おける1又は複数のヒドロキシル基、望ましくは、グリ
コシル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコルビン
酸残基の1又は複数のヒドロキシル基にアシル基が結合
した化合物全般を意味することとなるが、特に好ましく
はモノアシル化誘導体である。
【0011】かかるアシル化誘導体は諸種の方法により
調製することができる。例えば、グリコシル−L−アス
コルビン酸に適宜のアシル化剤を反応させれば、所望の
アシル化誘導体が得られる。このとき、必要とあれば、
反応系内に触媒を共存させてもよく、その触媒はリパー
ゼなどの酵素であってもよい。原料となるグリコシル−
L−アスコルビン酸は、例えば、特開平3−13928
8号公報、特開平3−135992号公報及び特開平3
−183492号公報に記載されているように、シクロ
マルトデキストリン・グルカノトランスフェラーゼなど
の糖転移酵素の存在下でL−アスコルビン酸にシクロマ
ルトデキストリンや澱粉加水分解物などのα−グルコシ
ル化合物を反応させるか、あるいは、特開平6−228
183号公報及び特開平6−263790号公報に記載
されているように、β−ガラクトシダーゼの存在下で
5,6−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸にラク
トースなどのβ−ガラクトシル化合物を反応させること
によって得ることができる。ちなみに、2−グルコピラ
ノシル−L−アスコルビン酸の市販品としては、例え
ば、「AA−2G」(固形分重量当りの2−O−α−D
−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸含量98
%以上、株式会社林原商事販売)が挙げられる。用途に
もよるけれども、この発明においては、グリコシル−L
−アスコルビン酸は必ずしも高度に精製されておらずと
もよく、調製方法に特有な類縁体や他の成分との未分離
組成物であっても、実質的なアシル化を妨げない他の成
分との混合物であってもよい。
【0012】化学反応による場合には、ヒドロキシル基
を有する化合物をアシル化するための通常一般の方法を
適用すればよく、個々の方法としては、例えば、酸又は
酸ハライド、酸無水物若しくは酸エステルなどのアシル
化剤を用いる方法が挙げられる。アシル化剤としては、
通常、3乃至20、望ましくは、4乃至18から選ばれ
る整数を炭素数とする、例えば、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、n−バレリアン酸、イソバレリアン酸、トリ
メチル酢酸、カプロン酸、n−ヘプタン酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リシノレイン酸、アラキジン酸、ペト
ロセリン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、エ
レオステアリン酸、リカン酸、パリナリン酸、タリリン
酸、カドレイン酸及びアラキドン酸などの低級脂肪酸及
び高級脂肪酸を基本骨格とするカルボン酸並びにカルボ
ン酸ハライド、カルボン酸無水物及びカルボン酸エステ
ルが用いられる。
【0013】反応は、通常、反応系への水の侵入を遮断
した非水系で行われ、例えば、ピリジン、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルムアミドなどの有機溶剤中、必
要に応じて、p−トルエンスルホン酸などの触媒を共存
させて、グリコシル−L−アスコルビン酸にカルボン酸
無水物を反応させるか、あるいは、濃硫酸などの触媒の
存在下、グリコシル−L−アスコルビン酸にカルボン酸
そのものを反応させる。反応条件としては、L−アスコ
ルビン酸のアシル化に通常用いられる反応がそのまま適
用できるが、グリコシル−L−アスコルビン酸1モルに
対して、アシル化剤を3モル以下、望ましくは、2モル
以下反応させるときには、反応がほぼ特異的に進行し、
グリコシル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコル
ビン酸残基の特定の部位にアシル基を導入することがで
きる。例えば、2−O−α−D−モノグルコピラノシル
−L−アスコルビン酸の場合、2モル以下のアシル化剤
を反応させると、実質的に、L−アスコルビン酸残基に
おける6位の位置のヒドロキシル基だけをアシル化する
ことができる。また、公知の方法によってL−アスコル
ビン酸における6位のヒドロキシル基だけをアシル化し
た後、適宜有機溶剤又は有機溶剤と水との適宜混液中、
例えば、シクロマルトデキストリン・グルカノトランス
フェラーゼなどの糖転移酵素の存在下でそのアシル化さ
れたL−アスコルビン酸にシクロマルトデキストリンや
澱粉部分加水分解物などのα−グルコシル化合物を反応
させるときには、L−アスコルビン酸残基における6位
のヒドロキシル基だけがアシル化された2−グルコピラ
ノシル−L−アスコルビン酸のモノアシル化誘導体を得
ることができる。
【0014】酵素反応による場合には、グリコシル−L
−アスコルビン酸及びアシル化剤を基質とし、通常、こ
れらの基質と酵素に応じた適宜有機溶剤が用いられ、場
合によっては、適宜分配率の水及び有機溶剤からなる二
成分系が用いられる。酵素としてはリパーゼが一般的で
あり、酵素剤は固定化されていてもよい。有機溶剤とし
て、例えば、sec−ブチルアルコール、t−ブチルア
ルコール、t−アミルアルコール、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ピ
リジンなどの親水性有機溶剤が用いられる。反応条件
は、酵素法によるL−アスコルビン酸のアシル化の場合
と同様に設定すればよく、酵素の種類にも特に制限がな
い。なお、グリコシル−L−アスコルビン酸、とりわ
け、2−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸は水溶
液における安定性が著しく高いので、L−アスコルビン
酸のアシル化の場合とは違って、複雑な条件設定の必要
がない。
【0015】かくして得られるアシル化誘導体は、L−
アスコルビン酸の脂肪酸エステルを精製するための通常
の方法を適用することにより精製することができる。個
々の精製方法としては、例えば、塩析、透析、濾過、濃
縮、分別沈殿、分液抽出、ゲルクロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィー、ガスクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィ
ー、ゲル電気泳動、等電点電気泳動、結晶化などが挙げ
られ、これらは、反応条件並びに所望するアシル化誘導
体の種類及び純度に応じて適宜組合わせて適用される。
【0016】本発明で用いられるグリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体は、次の諸性質を有してい
る。 (1)L−アスコルビン酸や公知の無機酸エステルと比
較して、油溶性が高い。しかも、アシル化剤におけるア
ルキル基の鎖長を加減するときには、油溶性を付与しつ
つ、実質的な水溶性を保持することができる。 (2)公知の脂肪酸エステルや無機酸エステルとは違っ
て、生体内でL−アスコルビン酸を遊離するので、L−
アスコルビン酸本来の生理作用が期待でき、安全性も高
い。 (3)L−アスコルビン酸とは違って、熱、光、酸素及
び金属イオンに対してすこぶる安定である。 (4)L−アスコルビン酸とは違って、直接還元性を示
さないので、例えば、メイラード反応のような反応を起
こさない。 (5)L−アスコルビン酸や公知の無機酸エステルとは
違って、皮膚や粘膜の浸透性が高い。 (6)L−アスコルビン酸と同様、生体内に発生するラ
ジカルを捕捉する性質がある。 (7)アシル化剤の種類や精製の程度にもよるが、一般
に無味、無臭、無色である。
【0017】これらの性質故に、本発明で用いられるア
シル化誘導体は、酸化条件下において安定であるばかり
でなく、脂肪酸の部分の炭素数が増えるに従い親油性が
強まり、皮膚組織への浸透性が優れたものとなってい
る。さらには体内でα−グルコシダーゼおよびエステラ
ーゼにより糖と脂肪酸を酵素的に分離しアスコルビン酸
となり、従来から知られているビタミンCの美白作用を
発揮する。一方、体内で生じた糖と脂肪酸はいずれもエ
ネルギーとして利用されるため、グリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体の体内安全性は保証された
ものとなっている。本発明で用いられるアシル化誘導体
のうちでも、比較的長い鎖長のアシル基が結合したアシ
ル化誘導体、とりわけ、8以上の整数を炭素数とするア
シル基が結合したアシル化誘導体は、皮膚や粘膜への浸
透性が著しく高いので、化粧品や医薬品の分野において
特に有用である。
【0018】本発明で使用するグリコシル−L−アスコ
ルビン酸のアシル化誘導体の具体例としては、例えば、
6−O−ブチリル−2−O−α−D−モノグルコピラノ
シル−L−アスコルビン酸、2−O−α−D−モノグル
コピラノシル−6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビ
ン酸、2−O−α−D−モノグルコピラノシル−6−O
−オクタノイル−L−アスコルビン酸、6−O−デカノ
イル−2−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−ア
スコルビン酸、6−O−ドデカノイル−2−O−α−D
−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸、6−O
−ミリストイル−2−O−α−D−モノグルコピラノシ
ル−L−アスコルビン酸、6−O−パルミトイル−2−
O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン
酸又は6−O−ステアロイル−2−O−α−D−モノグ
ルコピラノシル−L−アスコルビン酸等が挙げられる。
【0019】本発明者らは、従来公知の美白剤である美
白作用のある植物抽出物とグリコシル−L−アスコルビ
ン酸アシル化誘導体とを併用することで、美白効果が相
乗的に向上し、さらに従来公知の美白剤の安定性等の問
題も解消されることを新たに見い出したものである。
【0020】グリコシル−L−アスコルビン酸のアシル
化誘導体の配合量は特に限定はないが、一般には、皮膚
外用剤全量に対して0.001〜10.0重量%、好ま
しくは0.01〜7.0重量%配合する。この配合量が
0.001重量%未満では皮膚外用剤の美白効果が不十
分であり、皮膚外用剤の皮膚刺激性を抑制する効果も乏
しくなる傾向にあり、逆に、10.0重量%を超えて配
合しても効果の増加は実質上望めないし、皮膚外用剤へ
の配合も難しくなる傾向にある。
【0021】本発明の皮膚外用剤には上記した必須成分
の他に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられ
る他の成分、例えば油分、湿潤剤、酸化防止剤、界面活
性剤、防腐剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤
等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0022】本発明に係る皮膚外用剤の剤型は任意であ
り、例えば化粧水などの可溶化系、乳液、クリームなど
の乳化系、または軟膏、分散液などの任意の剤型をとる
ことができる。
【0023】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例において配合量
は重量%である。
【0024】 実施例1〜6、比較例1〜7 (アルコール相) 95%エタノール 25.0 重量% ポリオキシエチレン(25モル) 硬化ヒマシ油エーテル 2.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシ ベンゾフェノン−5−スルホン酸塩 3.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 薬剤(表1,表2記載) (水相) グリセリン 2.0 プロピレングリコール 1.0 イオン交換水 残余 [製法]水相、アルコール相を調製後、可溶化する。こ
こで用いた6−O−ドデカノイル−2−O−α−D−モ
ノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸の製造方法
は、次の通りである。
【0025】(1)6−O−ドデカノイル−2−O−α
−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸の製
造方法 室温下、反応容器に2−グルコピラノシル−L−アスコ
ルビン酸(商品名「AA−2G」、固形分重量当りの2
−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸含量98%以上、株式会杜林原商事販売)を2.7
1g(8.0mmol)とり、アルゴン気流下、ピリジ
ンを350ml加え、溶解するまで撹拌した。次に、ピ
リジン50mlに溶解した無水ラウリン酸(9.6mm
ol)をアルゴン気流下、2分間かけて反応容器内に滴
々加えた後、室温下で165分間反応させた。その後、
反応容器内にメタノールを加え、濃縮し、乾固して反応
を停止させた。
【0026】得られた反応混合物の固状物(4.65
g)をカラムクロマトグラフィー用シリカゲル(商品名
「ワコーゲル」、和光純薬工業株式会社製造)139.
5gのカラムに負荷し、酢酸エチル500ml、酢酸エ
チル/メタノール混液(容量比9:1)500ml、酢
酸エチル/メタノール混液(容量比8:2)500ml
及び酢酸エチル/メタノール混液(容量比7:3)50
0mlをこの順序でそれぞれ通液する一方、溶出液を1
00mlずつ採取した。各溶出画分の一部をそれぞれと
り、これを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレー
ト(商品名「シリカゲル60 F254」、メルク製
造)に少量滴下し、乾燥させた後、酢酸エチル/メタノ
ール混液(容量比6:4)を用いて展開した。展開後、
プレートを乾燥し、波長254nmの紫外線を照射した
ときにRf0.42付近に移動した成分を含むカラムか
らの溶出画分を採取し、合一し、濃縮し、乾固した。
【0027】得られた固状物(2.09g)を上記と同
様にカラムクロマトグラフィーにより再度精製し、薄層
クロマトグラフィーにおいてRf0.42付近に移動し
た成分を含むカラムからの溶出画分を採取し、合一し、
濃縮し、乾固したところ、6−O−ドデカノイル−2−
O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン
酸が無味無臭の白色細粒として1.93g得られた(収
率46.4%)。
【0028】得られた実施例1〜6および比較例1〜7
のローションを用いて、累積塗布による皮膚に対する色
白効果、しみ、そばかすの解消などの使用テストから美
白効果を判定した。試験方法および評価方法は以下の通
りである。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0029】(試験方法)色黒、しみ、そばかす等に悩
む被試験者を1群20名として、実施例1〜6および比
較例1〜7の試料ローションを朝タ、3ケ月間、毎日顔
面に塗布してもらった。3ケ月後にその美白効果を調
べ、開始前後における色黒、しみ、そばかすの程度を7
段階で評価した。
【0030】(判定基準) 1:色黒、しみ、そばかすがない。 2:色黒、しみ、そばかすが軽微にある。 3:色黒、しみ、そばかすが軽度にある。 4:色黒、しみ、そばかすが中軽度にある。 5:色黒、しみ、そばかすが中等度にある。 6:色黒、しみ、そばかすが高中等度にある。 7:色黒、しみ、そばかすが高度にある。
【0031】(判定) ◎:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が80%以上。 ○:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が50%以上,80%未満。 △:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が30%以上,50%未満。 ×:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が30%未満。
【0032】
【表1】 ────────────────────────────────── 実施例 1 2 3 4 5 6 ────────────────────────────────── オウゴンの抽出物 1.0 − − − − − カミツレの抽出物 − 1.0 − − − − マロニエの抽出物 − − 1.0 − − − エンメイソウの抽出物 − − − 1.0 − − カンゾウの抽出物 − − − − 1.0 − キイチゴの抽出物 − − − − − 1.0 6−O−ドデカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ────────────────────────────────── 美白効果 ○ ○ ◎ ○ ◎ ○ ──────────────────────────────────
【0033】
【表2】 ─────────────────────────────────── 比較例 1 2 3 4 5 6 7 ─────────────────────────────────── オウゴンの抽出物 2.0 − − − − − − カミツレの抽出物 − 2.0 − − − − − マロニエの抽出物 − − 2.0 − − − − エンメイソウの抽出物 − − − 2.0 − − − カンゾウの抽出物 − − − − 2.0 − − キイチゴの抽出物 − − − − − 2.0 − 6−O−ドデカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 − − − − − − 2.0 ─────────────────────────────────── 美白効果 △ × △ △ △ × ○ ───────────────────────────────────
【0034】表1,表2より明らかなように、比較例に
比べて、実施例の方が相乗的な皮膚美白効果を有するも
のであることが認められた。
【0035】 実施例7 バニシングクリーム ステアリン酸 6.0 重量% ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 マロニエの抽出物 5.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 プロピレングリコール 10.0 6−O−ドデカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 1.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にマロニエの抽出物とプロピレン
グリコールを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他
の成分を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。
水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一
に乳化した後、よくかきまぜながら、30℃まで冷却す
る。
【0036】 実施例8 中性クリーム ステアリルアルコール 7.0 重量% ステアリン酸 2.0 水添ラノリン 2.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.5 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 オウゴンの抽出物 0.1 プロピレングリコール 5.0 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 5.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に、プロピレングリコールを加え
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予
備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく
かきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0037】 実施例9 コールドクリーム 固型パラフィン 5.0 重量% 蜜ロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 カミツレの抽出物 3.0 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.5 石鹸粉末 0.1 硼砂 0.2 6−O−パルミトイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 0.1 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にカミツレの抽出物、石鹸粉末お
よび硼砂を加え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。
他の成分を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油
相)。水相に油相をかきまぜながら徐々に加え反応を行
う。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後
よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0038】 実施例10 乳液 ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシ プロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% オクチル−p−メトキシシンナメート 3.5 シリコーンKF96(20cs)(信越化学社製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 エンメイソウの抽出物 2.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 KOH 適量 防腐剤 適量 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 10.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにエンメイソウの抽
出物とプロピレングリコール以下の水溶性成分を溶解し
て、70℃に保つ(水相)。他の油性成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、
予備乳化を行い、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後、
よくかきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0039】 実施例11 乳液 ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシ プロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学社製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 ユキノシタの抽出物 5.0 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.5 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 KOH 適量 防腐剤 適量 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 7.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにプロピレングリコ
ール以下の水溶性成分を溶解して、70℃に保つ(水
相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して70℃に保
つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモ
ミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきまぜなが
ら、30℃まで冷却する。
【0040】 実施例12 乳液 ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシ プロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学社製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.5 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 KOH 適量 防腐剤 適量 マロニエの抽出物 5.0 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 7.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにマロニエの抽出物
とプロピレングリコール以下の水溶性成分を溶解して、
70℃に保つ(水相)。他の油性成分を混合し、加熱融
解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よ
くかきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0041】 実施例13 乳液 ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシ プロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学社製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 KOH 適量 防腐剤 適量 カキョクの抽出物 3.0 6−O−デカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 3.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカキョクの抽出物とプロピレン
グリコール以下の水溶性成分を溶解して、70℃に保つ
(水相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して70℃
に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、
ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきまぜな
がら、30℃まで冷却する。
【0042】 実施例14 乳液 ステアリン酸 1.5 重量% セチルアルコール 0.5 蜜ロウ 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) モノオレイン酸エステル 1.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 1.0 エタノール 10.0 マロニエの抽出物 20.0 スペアミント油(化粧品種別配合成分規格) 0.03 プロピレングリコール 5.0 6−O−ドデカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 1.0 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にマロニエの抽出物とプロピレン
グリコールを加え、加熱溶解して70℃に保つ(水
相)。エタノールに香料を加えて溶解する(アルコール
相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して70℃に保
つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミ
キサーで均一に乳化する。これをかきまぜながらアルコ
ール相を加える。その後かきまぜながら30℃まで冷却
する。
【0043】 実施例15 乳液 マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% 蜜ロウ 2.0 ラノリン 2.0 流動パラフィン 20.0 スクワラン 10.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 セージの抽出物 5.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ローズマリーの抽出物 5.0 プロピレングリコール 7.0 6−O−ミリストイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 2.0 オクチル−p−メトキシシンナメート 3.5 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にセージの抽出物、ローズマリー
の抽出物およびプロピレングリコールを加え、加熱して
70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱溶解し
て70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながら、この
油相に水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化す
る。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0044】 実施例16 ゼリー 95%エタノール 10.0 重量% ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 エイジツの抽出物 0.5 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 アスコルビン酸ジステアレート 0.5 カルボキシビニルポリマー 1.0 (商品名:カーボポール941) 苛性カリ 0.15 L−アルギニン 0.1 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 2.0 香料 適量 防腐剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエイジツの抽出物およびカーボ
ポール941を均一に溶解し、一方95%エタノールに
6−O−オクタノイル−2−O−α−D−モノグルコピ
ラノシル−L−アスコルビン酸 ジプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレン(15モル)オレイルアルコー
ルエーテル、その他の成分を溶解し、水相に添加する。
次いで苛性カリ、L−アルギニンで中和させ、増粘す
る。
【0045】 実施例17 ピールオフ型パック (アルコール相) 95%エタノール 10.0 重量% ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.5 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 3.0 防腐剤 適量 香料 適量 (水相) オドリコソウの抽出物 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 12.0 グリセリン 3.0 ポリエチレングリコール1500 1.0 イオン交換水 残余 (製法)80℃にて水相を調製し、50℃に冷却する。
次いで室温で調製したアルコール相を添加後均一に混合
し、放冷する。
【0046】 実施例18 粉末入りパック (アルコール相) 95%エタノール 2.0 重量% 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 7.0 防腐剤 適量 香料 適量 色剤 適量 アスコルビン酸ジオレート 1.0 (水相) アロエの抽出物 1.0 プロピレングリコール 7.0 亜鉛華 25.0 カオリン 20.0 イオン交換水 残余 (製法)室温にて水相を均一に調製する。次いで室温に
て調製したアルコール相を添加し、均一に混合する。
【0047】 実施例19 吸水軟膏 ワセリン 40.0 重量% ステアリルアルコール 18.0 モクロウ 20.0 ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 0.25 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ハマメリスの抽出物 1.0 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 10.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にハマメリスの抽出物を加え、7
0℃に保つ(水相)。他の成分を70℃にて混合溶解す
る(油相)。上記水相に油相を添加し、ホモミキサーで
均一に乳化後、冷却する。
【0048】 実施例20 固形ファンデーション タルク 43.1 重量% カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 6−O−ステアロイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 0.1 クワの抽出物 1.0 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)タルク〜クワの抽出物の粉末成分をブレンダー
で十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチ
ルの油性成分、防腐剤、香料を加え良く混練した後、容
器に充填、成型する。
【0049】実施例7〜20で得られた皮膚外用剤はい
ずれも実施例1〜6で行ったのと同じ美白効果試験にお
いて、実施例1〜6と同程度の効果が認められた。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る皮膚
外用剤は、皮膚美白効果が著しく改良された安全性の高
い皮膚外用剤である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月9日(2000.2.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 皮膚外用剤
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚美白効果が著し
く改良され、かつ安定性や安全性にも優れた皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のしみ、そばかすなどの色素沈着
は、ホルモンの異常や紫外線の刺激がきっかけとなっ
て、表皮色素細胞内でのメラニン産生が亢進し、メラニ
ンが表皮に過剰に沈着するために生ずる。しみ、そばか
すを防ぐにはメラニンの生成を抑制する物質、例えばL
−アスコルビン酸を大量に投与する方法、グルタチオン
等を注射する方法、あるいはコウジ酸、システインなど
を軟膏、クリーム、ローションなどの形態にして、局所
に塗布するなどの方法がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のものの多くは、安定性、安全性、匂い等の面において
問題があり、また期待できる効果は弱く、未だ満足のい
くものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み、優れた美白効果を持つ皮膚外用剤を得る
べく鋭意研究を重ねた結果、美白作用のある植物抽出物
と、グリコシル−L−アスコルビン酸アシル化誘導体と
を併用することにより、それぞれを単独で用いた場合に
比べて相乗的な美白効果が得られ、かつ安定性も向上す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、クワ科 クワ(ソウ
ハクヒ)(学名:Morus alba)の抽出物、シソ科 オウ
ゴン(学名:Scutellaria baicalensis)の抽出物、シ
ソ科ローズマリー(学名:Rosamarinus officinalis)
の抽出物、キク科 カミツレ(学名:Matricaria chamom
illa)の抽出物、ユリ科 アロエ(学名:Aloe ferox,A
loe africana,Aloe spicata,Aloe barbadensis,Aloe
arborescens)の抽出物、マンサク科 ハマメリス(学
名:Hamamelis virginiana)の抽出物、バラ科エイジツ
(学名:Rose multiflora)またはその近縁種(Rosacea
e)の抽出物、シソ科 セージ(学名:Salvia officinal
is)の抽出物、シソ科 オドリコソウ(学名:Lamium al
bum)、マメ科 カンゾウ(学名:Glycyrrhiza glabra,
Glycyrrhiza uralensis)の抽出物、ユキノシタ科 ユキ
ノシタ(学名:Saxifraga stolonfera)の抽出物、バラ
科 キイチゴ(学名:Rosa centigolia)の抽出物、バラ
科 カキョク(学名:Pyracantha fortuneana)の抽出物
から選ばれる一種または二種以上の植物抽出物と、グリ
コシル−L−アスコルビン酸のアシル化誘導体とを含有
することを特徴とする皮膚外用剤である。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明で使用する植物抽出物としては、クワ科 クワ(ソ
ウハクヒ)(学名:Morus alba)の抽出物、シソ科 オ
ウゴン(学名:Scutellaria baicalensis)の抽出物、
シソ科 ローズマリー(学名:Rosamarinus officinali
s)の抽出物、キク科 カミツレ(学名:Matricaria cha
momilla)の抽出物、ユリ科 アロエ(学名:Aloe fero
x,Aloe africana,Aloe spicata,Aloe barbadensis,
Aloe arborescens)の抽出物、マンサク科 ハマメリス
(学名:Hamamelis virginiana)の抽出物、バラ科 エ
イジツ(学名:Rose multiflora)またはその近縁種(R
osaceae)の抽出物、シソ科 セージ(学名:Salvia off
icinalis)の抽出物、シソ科オドリコソウ(学名:Lami
um album)、マメ科 カンゾウ(学名:Glycyrrhiza gla
bra,Glycyrrhiza uralensis)の抽出物、ユキノシタ科
ユキノシタ(学名:Saxifraga stolonfera)の抽出
物、バラ科 キイチゴ(学名:Rosa centigolia)の抽出
物、バラ科 カキョク(学名:Pyracantha fortuneana)
の抽出物から選ばれる一種または二種以上をあげること
ができる。
【0007】本発明の実施に当たってはこれらの中から
一種または二種以上が適宜選択され配合される。
【0008】本発明に係る皮膚外用剤に配合される植物
抽出物の配合量には特に限定はないが、一般には皮膚外
用剤全量に対して0.001〜20.0重量%、好まし
くは0.01〜10.0重量%、特に好ましくは0.1
〜7.0重量%配合する。この配合量が0.001重量
%未満では皮膚外用剤の美白効果が乏しくなる傾向にあ
り、逆に20.0重量%を超えて配合しても美白効果の
増加は実質上望めないし、皮膚外用剤への配合も難しく
なる傾向にある。
【0009】本発明でいうグリコシル−L−アスコルビ
ン酸とは、アシル化によって油溶性が改善される全ての
グリコシル−L−アスコルビン酸を包含する。望ましい
グリコシル−L−アスコルビン酸としては、L−アスコ
ルビン酸における2位の位置に1又は複数のグルコシル
残基若しくはガラクトシル残基が結合した、例えば、2
−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸をはじめとする一連の2−グルコピラノシル−L−
アスコルビン酸、及び2−O−β−D−モノガラクトピ
ラノシル−L−アスコルビン酸をはじめとする一連の2
−ガラクトピラノシル−L−アスコルビン酸が挙げられ
る。
【0010】本発明でいうアシル化とは、かかるグリコ
シル−L−アスコルビン酸にアシル基RCO−を導入す
ることを意味する。ここで、Rは直鎖状又は分枝を有す
る、通常、2乃至19、望ましくは4乃至17から選ば
れる整数を炭素数とする飽和又は不飽和のアルキル基を
意味する。したがって、この発明でいうアシル化誘導体
とは、前述のごときグリコシル−L−アスコルビン酸に
おける1又は複数のヒドロキシル基、望ましくは、グリ
コシル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコルビン
酸残基の1又は複数のヒドロキシル基にアシル基が結合
した化合物全般を意味することとなるが、特に好ましく
はモノアシル化誘導体である。
【0011】かかるアシル化誘導体は諸種の方法により
調製することができる。例えば、グリコシル−L−アス
コルビン酸に適宜のアシル化剤を反応させれば、所望の
アシル化誘導体が得られる。このとき、必要とあれば、
反応系内に触媒を共存させてもよく、その触媒はリパー
ゼなどの酵素であってもよい。原料となるグリコシル−
L−アスコルビン酸は、例えば、特開平3−13928
8号公報、特開平3−135992号公報及び特開平3
−183492号公報に記載されているように、シクロ
マルトデキストリン・グルカノトランスフェラーゼなど
の糖転移酵素の存在下でL−アスコルビン酸にシクロマ
ルトデキストリンや澱粉加水分解物などのα−グルコシ
ル化合物を反応させるか、あるいは、特開平6−228
183号公報及び特開平6−263790号公報に記載
されているように、β−ガラクトシダーゼの存在下で
5,6−イソプロピリデン−L−アスコルビン酸にラク
トースなどのβ−ガラクトシル化合物を反応させること
によって得ることができる。ちなみに、2−グルコピラ
ノシル−L−アスコルビン酸の市販品としては、例え
ば、「AA−2G」(固形分重量当りの2−O−α−D
−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸含量98
%以上、株式会社林原商事販売)が挙げられる。用途に
もよるけれども、この発明においては、グリコシル−L
−アスコルビン酸は必ずしも高度に精製されておらずと
もよく、調製方法に特有な類縁体や他の成分との未分離
組成物であっても、実質的なアシル化を妨げない他の成
分との混合物であってもよい。
【0012】化学反応による場合には、ヒドロキシル基
を有する化合物をアシル化するための通常一般の方法を
適用すればよく、個々の方法としては、例えば、酸又は
酸ハライド、酸無水物若しくは酸エステルなどのアシル
化剤を用いる方法が挙げられる。アシル化剤としては、
通常、3乃至20、望ましくは、4乃至18から選ばれ
る整数を炭素数とする、例えば、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、n−バレリアン酸、イソバレリアン酸、トリ
メチル酢酸、カプロン酸、n−ヘプタン酸、カプリル
酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リシノレイン酸、アラキジン酸、ペト
ロセリン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸、エ
レオステアリン酸、リカン酸、パリナリン酸、タリリン
酸、カドレイン酸及びアラキドン酸などの低級脂肪酸及
び高級脂肪酸を基本骨格とするカルボン酸並びにカルボ
ン酸ハライド、カルボン酸無水物及びカルボン酸エステ
ルが用いられる。
【0013】反応は、通常、反応系への水の侵入を遮断
した非水系で行われ、例えば、ピリジン、ジメチルスル
ホキシド、ジメチルホルムアミドなどの有機溶剤中、必
要に応じて、p−トルエンスルホン酸などの触媒を共存
させて、グリコシル−L−アスコルビン酸にカルボン酸
無水物を反応させるか、あるいは、濃硫酸などの触媒の
存在下、グリコシル−L−アスコルビン酸にカルボン酸
そのものを反応させる。反応条件としては、L−アスコ
ルビン酸のアシル化に通常用いられる反応がそのまま適
用できるが、グリコシル−L−アスコルビン酸1モルに
対して、アシル化剤を3モル以下、望ましくは、2モル
以下反応させるときには、反応がほぼ特異的に進行し、
グリコシル−L−アスコルビン酸におけるL−アスコル
ビン酸残基の特定の部位にアシル基を導入することがで
きる。例えば、2−O−α−D−モノグルコピラノシル
−L−アスコルビン酸の場合、2モル以下のアシル化剤
を反応させると、実質的に、L−アスコルビン酸残基に
おける6位の位置のヒドロキシル基だけをアシル化する
ことができる。また、公知の方法によってL−アスコル
ビン酸における6位のヒドロキシル基だけをアシル化し
た後、適宜有機溶剤又は有機溶剤と水との適宜混液中、
例えば、シクロマルトデキストリン・グルカノトランス
フェラーゼなどの糖転移酵素の存在下でそのアシル化さ
れたL−アスコルビン酸にシクロマルトデキストリンや
澱粉部分加水分解物などのα−グルコシル化合物を反応
させるときには、L−アスコルビン酸残基における6位
のヒドロキシル基だけがアシル化された2−グルコピラ
ノシル−L−アスコルビン酸のモノアシル化誘導体を得
ることができる。
【0014】酵素反応による場合には、グリコシル−L
−アスコルビン酸及びアシル化剤を基質とし、通常、こ
れらの基質と酵素に応じた適宜有機溶剤が用いられ、場
合によっては、適宜分配率の水及び有機溶剤からなる二
成分系が用いられる。酵素としてはリパーゼが一般的で
あり、酵素剤は固定化されていてもよい。有機溶剤とし
て、例えば、sec−ブチルアルコール、t−ブチルア
ルコール、t−アミルアルコール、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ピ
リジンなどの親水性有機溶剤が用いられる。反応条件
は、酵素法によるL−アスコルビン酸のアシル化の場合
と同様に設定すればよく、酵素の種類にも特に制限がな
い。なお、グリコシル−L−アスコルビン酸、とりわ
け、2−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸は水溶
液における安定性が著しく高いので、L−アスコルビン
酸のアシル化の場合とは違って、複雑な条件設定の必要
がない。
【0015】かくして得られるアシル化誘導体は、L−
アスコルビン酸の脂肪酸エステルを精製するための通常
の方法を適用することにより精製することができる。個
々の精製方法としては、例えば、塩析、透析、濾過、濃
縮、分別沈殿、分液抽出、ゲルクロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィー、ガスクロマトグラフィー、親和クロマトグラフィ
ー、ゲル電気泳動、等電点電気泳動、結晶化などが挙げ
られ、これらは、反応条件並びに所望するアシル化誘導
体の種類及び純度に応じて適宜組合わせて適用される。
【0016】本発明で用いられるグリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体は、次の諸性質を有してい
る。 (1)L−アスコルビン酸や公知の無機酸エステルと比
較して、油溶性が高い。しかも、アシル化剤におけるア
ルキル基の鎖長を加減するときには、油溶性を付与しつ
つ、実質的な水溶性を保持することができる。 (2)公知の脂肪酸エステルや無機酸エステルとは違っ
て、生体内でL−アスコルビン酸を遊離するので、L−
アスコルビン酸本来の生理作用が期待でき、安全性も高
い。 (3)L−アスコルビン酸とは違って、熱、光、酸素及
び金属イオンに対してすこぶる安定である。 (4)L−アスコルビン酸とは違って、直接還元性を示
さないので、例えば、メイラード反応のような反応を起
こさない。 (5)L−アスコルビン酸や公知の無機酸エステルとは
違って、皮膚や粘膜の浸透性が高い。 (6)L−アスコルビン酸と同様、生体内に発生するラ
ジカルを捕捉する性質がある。 (7)アシル化剤の種類や精製の程度にもよるが、一般
に無味、無臭、無色である。
【0017】これらの性質故に、本発明で用いられるア
シル化誘導体は、酸化条件下において安定であるばかり
でなく、脂肪酸の部分の炭素数が増えるに従い親油性が
強まり、皮膚組織への浸透性が優れたものとなってい
る。さらには体内でα−グルコシダーゼおよびエステラ
ーゼにより糖と脂肪酸を酵素的に分離しアスコルビン酸
となり、従来から知られているビタミンCの美白作用を
発揮する。一方、体内で生じた糖と脂肪酸はいずれもエ
ネルギーとして利用されるため、グリコシル−L−アス
コルビン酸のアシル化誘導体の体内安全性は保証された
ものとなっている。本発明で用いられるアシル化誘導体
のうちでも、比較的長い鎖長のアシル基が結合したアシ
ル化誘導体、とりわけ、8以上の整数を炭素数とするア
シル基が結合したアシル化誘導体は、皮膚や粘膜への浸
透性が著しく高いので、化粧品や医薬品の分野において
特に有用である。
【0018】本発明で使用するグリコシル−L−アスコ
ルビン酸のアシル化誘導体の具体例としては、例えば、
6−O−ブチリル−2−O−α−D−モノグルコピラノ
シル−L−アスコルビン酸、2−O−α−D−モノグル
コピラノシル−6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビ
ン酸、2−O−α−D−モノグルコピラノシル−6−O
−オクタノイル−L−アスコルビン酸、6−O−デカノ
イル−2−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−ア
スコルビン酸、6−O−ドデカノイル−2−O−α−D
−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸、6−O
−ミリストイル−2−O−α−D−モノグルコピラノシ
ル−L−アスコルビン酸、6−O−パルミトイル−2−
O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン
酸又は6−O−ステアロイル−2−O−α−D−モノグ
ルコピラノシル−L−アスコルビン酸等が挙げられる。
【0019】本発明者らは、従来公知の美白剤である美
白作用のある植物抽出物とグリコシル−L−アスコルビ
ン酸アシル化誘導体とを併用することで、美白効果が相
乗的に向上し、さらに従来公知の美白剤の安定性等の問
題も解消されることを新たに見い出したものである。
【0020】グリコシル−L−アスコルビン酸のアシル
化誘導体の配合量は特に限定はないが、一般には、皮膚
外用剤全量に対して0.001〜10.0重量%、好ま
しくは0.01〜7.0重量%配合する。この配合量が
0.001重量%未満では皮膚外用剤の美白効果が不十
分であり、皮膚外用剤の皮膚刺激性を抑制する効果も乏
しくなる傾向にあり、逆に、10.0重量%を超えて配
合しても効果の増加は実質上望めないし、皮膚外用剤へ
の配合も難しくなる傾向にある。
【0021】本発明の皮膚外用剤には上記した必須成分
の他に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられ
る他の成分、例えば油分、湿潤剤、酸化防止剤、界面活
性剤、防腐剤、保湿剤、香料、水、アルコール、増粘剤
等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0022】本発明に係る皮膚外用剤の剤型は任意であ
り、例えば化粧水などの可溶化系、乳液、クリームなど
の乳化系、または軟膏、分散液などの任意の剤型をとる
ことができる。
【0023】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。なお、以下の実施例において配合量
は重量%である。
【0024】 実施例1〜、比較例1〜 (アルコール相) 95%エタノール 25.0 重量% ポリオキシエチレン(25モル) 硬化ヒマシ油エーテル 2.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシ ベンゾフェノン−5−スルホン酸塩 3.0 防腐剤・酸化防止剤 適量 香料 適量 薬剤(表1,表2記載) (水相) グリセリン 2.0 プロピレングリコール 1.0 イオン交換水 残余 [製法]水相、アルコール相を調製後、可溶化する。こ
こで用いた6−O−ドデカノイル−2−O−α−D−モ
ノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸の製造方法
は、次の通りである。
【0025】(1)6−O−ドデカノイル−2−O−α
−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸の製
造方法 室温下、反応容器に2−グルコピラノシル−L−アスコ
ルビン酸(商品名「AA−2G」、固形分重量当りの2
−O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビ
ン酸含量98%以上、株式会杜林原商事販売)を2.7
1g(8.0mmol)とり、アルゴン気流下、ピリジ
ンを350ml加え、溶解するまで撹拌した。次に、ピ
リジン50mlに溶解した無水ラウリン酸(9.6mm
ol)をアルゴン気流下、2分間かけて反応容器内に滴
々加えた後、室温下で165分間反応させた。その後、
反応容器内にメタノールを加え、濃縮し、乾固して反応
を停止させた。
【0026】得られた反応混合物の固状物(4.65
g)をカラムクロマトグラフィー用シリカゲル(商品名
「ワコーゲル」、和光純薬工業株式会社製造)139.
5gのカラムに負荷し、酢酸エチル500ml、酢酸エ
チル/メタノール混液(容量比9:1)500ml、酢
酸エチル/メタノール混液(容量比8:2)500ml
及び酢酸エチル/メタノール混液(容量比7:3)50
0mlをこの順序でそれぞれ通液する一方、溶出液を1
00mlずつ採取した。各溶出画分の一部をそれぞれと
り、これを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレー
ト(商品名「シリカゲル60 F254」、メルク製
造)に少量滴下し、乾燥させた後、酢酸エチル/メタノ
ール混液(容量比6:4)を用いて展開した。展開後、
プレートを乾燥し、波長254nmの紫外線を照射した
ときにRf0.42付近に移動した成分を含むカラムか
らの溶出画分を採取し、合一し、濃縮し、乾固した。
【0027】得られた固状物(2.09g)を上記と同
様にカラムクロマトグラフィーにより再度精製し、薄層
クロマトグラフィーにおいてRf0.42付近に移動し
た成分を含むカラムからの溶出画分を採取し、合一し、
濃縮し、乾固したところ、6−O−ドデカノイル−2−
O−α−D−モノグルコピラノシル−L−アスコルビン
酸が無味無臭の白色細粒として1.93g得られた(収
率46.4%)。
【0028】得られた実施例1〜および比較例1〜
のローションを用いて、累積塗布による皮膚に対する色
白効果、しみ、そばかすの解消などの使用テストから美
白効果を判定した。試験方法および評価方法は以下の通
りである。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0029】(試験方法)色黒、しみ、そばかす等に悩
む被試験者を1群20名として、実施例1〜および比
較例1〜の試料ローションを朝タ、3ケ月間、毎日顔
面に塗布してもらった。3ケ月後にその美白効果を調
べ、開始前後における色黒、しみ、そばかすの程度を7
段階で評価した。
【0030】(判定基準) 1:色黒、しみ、そばかすがない。 2:色黒、しみ、そばかすが軽微にある。 3:色黒、しみ、そばかすが軽度にある。 4:色黒、しみ、そばかすが中軽度にある。 5:色黒、しみ、そばかすが中等度にある。 6:色黒、しみ、そばかすが高中等度にある。 7:色黒、しみ、そばかすが高度にある。
【0031】(判定) ◎:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が80%以上。 ○:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が50%以上,80%未満。 △:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が30%以上,50%未満。 ×:被試験者のうち、2段階以上改善した人の割合(有
効率)が30%未満。
【0032】
【表1】 ────────────────────────────── 実施例 1 2 3 4 ────────────────────────────── オウゴンの抽出物 1.0 − − − カミツレの抽出物 − 1.0 − − カンゾウの抽出物 − − 1.0 − キイチゴの抽出物 − − − 1.0 6−O−ドデカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 1.0 1.0 1.0 1.0 ────────────────────────────── 美白効果 ○ ○ ◎ ○ ──────────────────────────────
【0033】
【表2】 ─────────────────────────────── 比較例 1 2 3 4 5 ─────────────────────────────── オウゴンの抽出物 2.0 − − − − カミツレの抽出物 − 2.0 − − − カンゾウの抽出物 − − 2.0 − − キイチゴの抽出物 − − − 2.0 − 6−O−ドデカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 − − − − 2.0 ─────────────────────────────── 美白効果 △ × △ × ○ ───────────────────────────────
【0034】表1,表2より明らかなように、比較例に
比べて、実施例の方が相乗的な皮膚美白効果を有するも
のであることが認められた。
【0035】 実施例 中性クリーム ステアリルアルコール 7.0 重量% ステアリン酸 2.0 水添ラノリン 2.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.5 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 オウゴンの抽出物 0.1 プロピレングリコール 5.0 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 5.0 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に、プロピレングリコールを加え
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予
備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく
かきまぜながら、30℃まで冷却する。
【0036】 実施例 コールドクリーム 固型パラフィン 5.0 重量% 蜜ロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 カミツレの抽出物 3.0 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.5 石鹸粉末 0.1 硼砂 0.2 6−O−パルミトイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 0.1 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にカミツレの抽出物、石鹸粉末お
よび硼砂を加え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。
他の成分を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油
相)。水相に油相をかきまぜながら徐々に加え反応を行
う。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後
よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0037】 実施例 乳液 ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシ プロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学社製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 ユキノシタの抽出物 5.0 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.5 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 KOH 適量 防腐剤 適量 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 7.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水とエタノールにプロピレングリコ
ール以下の水溶性成分を溶解して、70℃に保つ(水
相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して70℃に保
つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモ
ミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきまぜなが
ら、30℃まで冷却する。
【0038】 実施例 乳液 ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシ プロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 重量% シリコーンKF96(20cs)(信越化学社製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 KOH 適量 防腐剤 適量 カキョクの抽出物 3.0 6−O−デカノイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 3.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカキョクの抽出物とプロピレン
グリコール以下の水溶性成分を溶解して、70℃に保つ
(水相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して70℃
に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、
ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかきまぜな
がら、30℃まで冷却する。
【0039】 実施例 乳液 マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% 蜜ロウ 2.0 ラノリン 2.0 流動パラフィン 20.0 スクワラン 10.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 セージの抽出物 5.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ローズマリーの抽出物 5.0 プロピレングリコール 7.0 6−O−ミリストイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 2.0 オクチル−p−メトキシシンナメート 3.5 イオン交換水 残余 香料 適量 防腐剤・酸化防止剤 適量 (製法)イオン交換水にセージの抽出物、ローズマリー
の抽出物およびプロピレングリコールを加え、加熱して
70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱溶解し
て70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながら、この
油相に水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化す
る。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0040】 実施例10 ゼリー 95%エタノール 10.0 重量% ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 エイジツの抽出物 0.5 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 アスコルビン酸ジステアレート 0.5 カルボキシビニルポリマー 1.0 (商品名:カーボポール941) 苛性カリ 0.15 L−アルギニン 0.1 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 2.0 香料 適量 防腐剤 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にエイジツの抽出物およびカーボ
ポール941を均一に溶解し、一方95%エタノールに
6−O−オクタノイル−2−O−α−D−モノグルコピ
ラノシル−L−アスコルビン酸 ジプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレン(15モル)オレイルアルコー
ルエーテル、その他の成分を溶解し、水相に添加する。
次いで苛性カリ、L−アルギニンで中和させ、増粘す
る。
【0041】 実施例11 ピールオフ型パック (アルコール相) 95%エタノール 10.0 重量% ポリオキシエチレン(15モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン 3.5 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 3.0 防腐剤 適量 香料 適量 (水相) オドリコソウの抽出物 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 12.0 グリセリン 3.0 ポリエチレングリコール1500 1.0 イオン交換水 残余 (製法)80℃にて水相を調製し、50℃に冷却する。
次いで室温で調製したアルコール相を添加後均一に混合
し、放冷する。
【0042】 実施例12 粉末入りパック (アルコール相) 95%エタノール 2.0 重量% 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−オクタノイル−L−アスコルビン酸 7.0 防腐剤 適量 香料 適量 色剤 適量 アスコルビン酸ジオレート 1.0 (水相) アロエの抽出物 1.0 プロピレングリコール 7.0 亜鉛華 25.0 カオリン 20.0 イオン交換水 残余 (製法)室温にて水相を均一に調製する。次いで室温に
て調製したアルコール相を添加し、均一に混合する。
【0043】 実施例13 吸水軟膏 ワセリン 40.0 重量% ステアリルアルコール 18.0 モクロウ 20.0 ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 0.25 グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 ハマメリスの抽出物 1.0 2−O−α−D−モノグルコピラノシル −6−O−ヘキサノイル−L−アスコルビン酸 10.0 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にハマメリスの抽出物を加え、7
0℃に保つ(水相)。他の成分を70℃にて混合溶解す
る(油相)。上記水相に油相を添加し、ホモミキサーで
均一に乳化後、冷却する。
【0044】 実施例14 固形ファンデーション タルク 43.1 重量% カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 6−O−ステアロイル−2−O−α−D− モノグルコピラノシル−L−アスコルビン酸 0.1 クワの抽出物 1.0 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)タルク〜クワの抽出物の粉末成分をブレンダー
で十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチ
ルの油性成分、防腐剤、香料を加え良く混練した後、容
器に充填、成型する。
【0045】実施例5〜14で得られた皮膚外用剤はい
ずれも実施例1〜で行ったのと同じ美白効果試験にお
いて、実施例1〜と同程度の効果が認められた。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る皮膚
外用剤は、皮膚美白効果が著しく改良された安全性の高
い皮膚外用剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 潔 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 伊福 欧二 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 山本 格 岡山県岡山市花尻ききょう町1−102 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB052 AB222 AB232 AB242 AB352 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC212 AC242 AC262 AC342 AC352 AC422 AC442 AC582 AC792 AC842 AD092 AD112 AD152 AD282 AD391 AD392 AD512 CC04 CC05 CC07 CC12 DD41

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クワ科 クワ(ソウハクヒ)(学名:Mor
    us alba)の抽出物、シソ科 オウゴン(学名:Scutella
    ria baicalensis)の抽出物、シソ科 ローズマリー(学
    名:Rosamarinus officinalis)の抽出物、キク科 カミ
    ツレ(学名:Matricaria chamomilla)の抽出物、ユリ
    科 アロエ(学名:Aloe ferox,Aloeafricana,Aloe sp
    icata,Aloe barbadensis,Aloe arborescens)の抽出
    物、マンサク科 ハマメリス(学名:Hamamelis virgini
    ana)の抽出物、トチノキ科マロニエ(学名:Aesculus
    hippocastanum)の抽出物、バラ科 エイジツ(学名:Ro
    se multiflora)またはその近縁種(Rosaceae)の抽出
    物、シソ科 セージ(学名:Salvia officinalis)の抽
    出物、シソ科 オドリコソウ(学名:Lamium album)、
    シソ科 エンメイソウ(学名:Isodon japonicus,Isodo
    n trichocarpus)の抽出物、マメ科 カンゾウ(学名:G
    lycyrrhiza glabra,Glycyrrhiza uralensis)の抽出
    物、ユキノシタ科 ユキノシタ(学名:Saxifraga stolo
    nfera)の抽出物、バラ科 キイチゴ(学名:Rosa centi
    golia)の抽出物、バラ科 カキョク(学名:Pyracantha
    fortuneana)の抽出物から選ばれる一種または二種以
    上の植物抽出物と、グリコシル−L−アスコルビン酸の
    アシル化誘導体とを含有することを特徴とする皮膚外用
    剤。
  2. 【請求項2】 グリコシル−L−アスコルビン酸アシル
    化誘導体のグリコシル−L−アスコルビン酸が、2−グ
    ルコピラノシル−L−アスコルビン酸又は2−ガラクト
    ピラノシル−L−アスコルビン酸である請求項1記載の
    皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 グリコシル−L−アスコルビン酸アシル
    化誘導体におけるアシル基が、低級脂肪酸または高級脂
    肪酸を基本骨格とするものである請求項1又は2記載の
    皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 グリコシル−L−アスコルビン酸アシル
    化誘導体におけるアシル基の炭素数が3乃至20から選
    ばれる整数である請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚
    外用剤。
  5. 【請求項5】 グリコシル−L−アスコルビン酸アシル
    化誘導体がモノアシル化誘導体である請求項1〜4のい
    ずれかに記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 グリコシル−L−アスコルビン酸アシル
    化誘導体のグリコシル−L−アスコルビン酸残基の6位
    の位置のヒドロキシル基がアシル化されている請求項1
    〜5のいずれかに記載の皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】 植物抽出物の配合量が皮膚外用剤全量
    中、0.001〜20.0重量%であり、グリコシル−
    L−アスコルビン酸アシル化誘導体の配合量が皮膚外用
    剤全量中、0.001〜10.0重量%である請求項1
    記載の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 美白用の皮膚外用剤である請求項1記載
    の皮膚外用剤。
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