JPH10279460A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH10279460A
JPH10279460A JP9099758A JP9975897A JPH10279460A JP H10279460 A JPH10279460 A JP H10279460A JP 9099758 A JP9099758 A JP 9099758A JP 9975897 A JP9975897 A JP 9975897A JP H10279460 A JPH10279460 A JP H10279460A
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JP
Japan
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extract
skin
glycoside
lignan
tyrosinase activity
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Pending
Application number
JP9099758A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kuriyama
健一 栗山
Noriyasu Kuno
憲康 久野
Haruko Hotta
晴子 堀田
Mikimasa Takisada
幹正 滝貞
Masami Senoo
正巳 妹尾
Hisami Kameyama
久美 亀山
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Nisshin Oil Mills Ltd
Original Assignee
Nisshin Oil Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チロシナーゼ活性阻害剤が本来有する効果を
向上し、安定で且つ優れた美白効果を有する皮膚外用剤
を提供する。 【解決手段】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)チロシナーゼ活性阻害剤の1種又は2種以上を含
有する皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリグナン配糖体とチ
ロシナーゼ活性阻害剤を配合することにより、皮膚に対
する優れた美白効果を有する化粧品、外用医薬品等外用
の皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム
剤、外用液剤等の外用医薬品には、これらに日焼け等に
より生じる皮膚の黒化、色素沈着により生ずるシミ、ソ
バカス等の現象を防止するために、カラミン等や、アス
コルビン酸類、グルタチオン、コロイドイオウ、ハイド
ロキノン、シンナミックアルデヒド、プラセンタエキス
等が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の美白成分を配合した化粧品、外用医薬品等の皮膚外用
剤では、美白成分の効果が十分でなかったり、あるい
は、製剤中で変質する等して所期の薬効が得られない場
合が多く、その改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚外用
剤の美白成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った
結果、リグナン配糖体とチロシナーゼ活性阻害剤を組み
合わせれば、本来チロシナーゼ活性阻害剤の有する作用
が十分発揮されることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)構造式(I)で示されるリグナン配糖体 (B)チロシナーゼ活性阻害剤の1種又は2種以上
【化5】 を含有する皮膚外用剤を提供するものであり、該リグナ
ン配糖体としては下記の構造式(II−a)、(II−
b)もしくは(II−c)で示されるセサミノール配糖
体の1種または2種以上を主成分として含有するものが
好ましく、また好ましい実施態様としては前記リグナン
配糖体がゴマ種子やその加湿物もしくは発芽体、または
それらの脱脂物の含水低級アルコール抽出物である。
【化6】
【化7】
【化8】
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分であるリグナ
ン配糖体を一般式で表現すれば、前記の構造式(I)で
示される。すなわち本発明に係るリグナン配糖体は、2
個のメチレンジオキシフェニル基を有するアグリコン部
分と、そのヒドロキシル基にグルコース、ガラクトース
またはフルクトースの糖残基が1〜4分子結合している
糖部分とから構成されるものである。
【0007】かかるリグナン配糖体は、好ましくは前記
構造式(I)において糖残基がジグルコシド残基および
/またはトリグルコシド残基であるグルコシドリグナン
であり、さらにより好ましくは前記の構造式(II−
a)、(II−b)もしくは(II−c)で示されるも
のの1種または2種以上、あるいはこれらを主成分とす
るものである。また、その調製法は特に限定されない
が、例えば、本発明者等によって開示された(特開平7
−145066号)方法がある。
【0008】本発明の皮膚外用剤におけるリグナン配糖
体類の含有量は、リグナン配糖体の各成分の含有率の相
違により一律に規定しがたいが、例えば特開平7−14
5066号に開示された方法により調製された含水低級
アルコール抽出物のときは、0.05〜20重量%(以
下単に「%」で示す)、好ましくは0.1〜10%であ
り、粗リグナン配糖体を配合するときは0.01〜10
%、好ましくは0.05〜5%であり、また、高純度精
製物(前記構造式(I)、(II−a)、(II−b)
または(II−c)で示されるリグナン配糖体のうち少
なくとも1種以上を合計量として約60%以上含む。)
を用いるときは0.001〜5%、好ましくは0.01
〜1%である。
【0009】一方、本発明の(B)成分であるチロシナ
ーゼ活性阻害剤は、以下に示すものが挙げられる。
【0010】すなわち、アスコルビン酸及びその誘導体
並びにその塩(例えばリン酸−L−アスコルビルマグネ
シウム等)、システイン及びその誘導体(例えば、N,
N’−ジアセチルシスチンジメチル等)並びにその塩、
アルブチン、ハイドロキノン及びその誘導体並びにその
塩、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリ
クイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、胎盤
抽出物、アロエ抽出物、イブキトラノオ抽出物、カミツ
レ抽出物、クララ抽出物、ケイケットウ抽出物、サンザ
シ抽出物、サンペンズ抽出物、シラユリ抽出物、センプ
クカ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、ノイバ
ラ抽出物、ホップ抽出物、及びヨクイニン抽出物等が挙
げられ、このうち1種または2種以上を適宜選択すれば
よい。
【0011】本発明の皮膚外用剤におけるチロシナーゼ
活性阻害剤の含有量は、乾燥固形分として好ましくは
0.0001〜10重量%(以下単に「%」で示す)で
あり、より好ましくは0.001から5%である。この
範囲内であれば、優れたチロシナーゼ活性阻害効果が得
られる。すなわち、色素沈着に高い抑制効果を発揮し、
日やけ等による皮膚の黒化、シミ、ソバカスの防止・改
善等に有効である。なお、これらはチロシナーゼ活性阻
害剤の1種または2種以上を組み合わせて用いることが
できる。
【0012】本発明の皮膚外用剤は、常法に従い、必須
成分である(A)成分と(B)成分とを通常の皮膚外用
剤として知られる種々の形態の基剤に配合して調製する
ことができる。
【0013】皮膚外用剤の形態の例としては、特に限定
されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗
浄料、メーキャップ化粧料、分散液、軟膏等の化粧料や
外用医薬品等とすることができ、また基剤としては、こ
れら皮膚外用剤の形態に応じた基剤、例えば、精製水、
低級アルコール、多価アルコール、油脂、粉体、界面活
性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、美容成分、防腐
剤、香料等を用いることができる。
【0014】
【実施例】次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
【0015】参考例1 含水メタノール抽出物の製造 予め滅菌した石英砂を300cm2 のステンレス製のバ
ットに敷き、その上に中国産ゴマ種子10gを撒き、蒸
留水を十分に噴霧しながら、40℃の恒温槽中で2日間
培養し、発芽させた。発芽率は89%以上であった。発
芽状態が同程度の一定量の発芽物を100mlの含水メ
タノール(80%(v/v))とともにブレンダーで粉
砕した。残渣を濾過し、濾液を濃縮乾固してメタノール
抽出物を得た。ついで、該抽出物をn−ヘキサンで抽出
洗浄して脂溶性物質を除き、含水メタノール抽出物を得
た。この含水メタノール抽出物を100ml含水メタノ
ール(80%(v/v))に再溶解し、高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)に供して組成を分析した。
【0016】HPLC条件は、ポンプ(CCPM、東ソ
ー社製)にカラム(Soken Pak ODS−W5
μ、10mmΦ×250mm)、紫外線吸収検出器(U
V−8000、東ソー社製)を接続し、溶出は、水:メ
タノールが90:10(v:v)から開始して、60分
後に同10:90(v:v)となる直線グラジェントを
用い、流速を1ml/min、検出波長は280nmと
した。
【0017】HPLC分析の結果、セサミンを外標準と
して含水メタノール抽出物中のリグナン配糖体の組成及
び含量を求めたところ、セサミノールトリグリコシド
(構造式(II−a))、セサミノールジグリコシド
(構造式(II−b))及びセサミノールモノグリコシ
ド(構造式(II−c))の3種を含有し、これらは含
水メタノール抽出物中に80mg存在し、その組成はセ
サミノールトリグリコシドが40%、セサミノールジグ
リコシドが50%、セサミノールモノグリコシドが10
%であった。
【0018】なお、各リグナン配糖体成分の化学的構造
は、前記と同条件の分取HPLCで単一成分まで高純度
化した各精製物を用い、次の方法により確認した。即
ち、各精製物に1N塩酸を加え、100℃で30分間加
水分解せしめた後、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
及び水層に分けた。酢酸エチル層は40℃以下で濃縮乾
固、TMS−PZ(東京化成工業社製)でトリメチルシ
リル化処理し、ガスクロマトグラフィー(GLC)に供
してリグナンを定量分析した(外標準:セサミン)。
【0019】このGLC条件は次のとおり。GLC装
置:ヒューレットパッカード社製5890、カラム:D
B−17HT(15m×0.319mm、film t
hickness:0.15μm、J&W SCIEN
TIFIC社製)、注入法:スプリット法(スプリット
比1/10)、カラム温度:270℃、キャリアガス:
ヘリウム。
【0020】また、水層をHPLC用前処理フィルター
(孔径:0.2μm、マイショリディスクW−13−
2、東ソー社製)で濾過し、濾液にアセトン5mlを加
えて減圧下で濃縮乾固後、TMS−PZ(前出と同じ)
でトリメチルシリル化処理し、これをGLCに供して糖
を定量分析した(外標準:グルコース、ガラクトース、
フルクトース)。
【0021】このGLC条件は、カラム:DB−170
1(15m×0.25mm、film thickne
ss:1.0μm、J&W SCIENTIFIC社
製)、注入法:スプリット法(スプリット比1/5
0)、カラム温度:180℃とする以外は前記リグナン
分析の場合と同じである。
【0022】参考例2 粗リグナン配糖体の製造参考例
1で得た含水メタノール抽出物を水100mlに溶解
後、同容量のn−ヘキサンを加え激しく振盪した。この
抽出操作を3回繰り返し、脂溶性物質を除いた。n−ヘ
キサン層を完全に除いた残液に予め水で飽和したn−ブ
タノールを同容量加え、激しく振盪した。この抽出操作
を2回繰り返し、水溶性物質を除いた。n−ブタノール
層を同容量の水で2回水洗した後、減圧下で濃縮乾固し
て粗リグナン配糖体を得た。
【0023】参考例1に記載の方法でHPLC分析した
ところ、粗リグナン配糖体中にセサミノールトリグリコ
シド、セサミノールジグリコシド及びセサミノールモノ
グリコシドを含み、これらは粗リグナン配糖体中に70
mg存在し、その組成はセサミノールトリグリコシドが
45%、セサミノールジグリコシドが48%、セサミノ
ールモノグリコシドが7%であった。
【0024】参考例3 高純度リグナン配糖体の製造 参考例2に記載の方法で得られた粗リグナン配糖体を、
ODSを担体とする分配クロマトグラフィーに供した。
YMC−GEL ODS−A(山村化学(株)製)60
gを直径3cm、長さ50cmのガラス製カラムに充填
して水を流して平衡化した。これに前記粗リグナン配糖
体1gをカラムの上部に負荷した。水から順次メタノー
ル濃度を増加させる段階溶出法によって、分画成分を溶
出させた。30〜60%(v/v)メタノールで溶出す
る画分を集め、減圧濃縮したところ、約100mgのカ
ラム分画物が得られた。
【0025】これを分取HPLCに繰り返し供して、各
リグナン配糖体成分が単一となるまで精製を行なった。
その結果、セサミノールトリグリコシド、セサミノール
ジグリコシド及びセサミノールモノグリコシドの各リグ
ナン配糖体精製物が各5〜10mg得られた。これらの
全リグナン配糖体成分の含有率は、発芽乾燥物当たり
2.0%(wt/wt)、含水メタノール抽出物当たり
4.5%(wt/wt)であった。
【0026】参考例4 植物抽出物の製造 カンゾウ(日局)、ソウハクヒ(日局)、クジン(クラ
ラ)(日局)、トウキ(日局)の各10gにそれぞれ含
水濃度50%(v/v)エタノール100mlを加え、
室温で時々撹拌しながら3日間抽出し、濾過して各植物
抽出物を得た。
【0027】参考例5 ノイバラ抽出物の製造 ノイバラの果実20gを細切し、含水濃度50%(v/
v)エタノール100mlを加え、室温で時々撹拌しな
がら3日間抽出し、ノイバラ抽出物を得た。
【0028】参考例6 ホップ抽出物の製造 乾燥したホップの雌花穂20gを細切し、1,3−ブチ
レングリコール100mlを加え、室温で時々撹拌しな
がら10日間抽出し、ホップ抽出物を得た。
【0029】参考例7 ヨクイニン抽出物の製造 ヨクイニンの種皮を除去した種子100gを細切し、精
製水100mlを加え、室温で時々撹拌しながら15日
間抽出し、ヨクイニン抽出物を得た。
【0030】試験例1 チロシナーゼ活性阻害試験 下記方法により、含水メタノール抽出物及び参考例4で
得た植物抽出物について、単独またはそれらを組み合わ
せた試料のチロシナーゼ活性阻害率を調べた。すなわ
ち、各試料に酵素溶液[シグマ社製、28,000単位
のチロシナーゼ10mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH
6.8)20mlに溶解したもの]0.1mlを加え、
さらに0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)を加え4.
0mlとし、これを25℃にて10分間インキュベート
した。
【0031】次いで、これにあらかじめ25℃に保って
おいた基質溶液[L−DOPA(東京化成製)198.
0mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)100m
lに溶解したもの]1.0mlを加え、10分間反応せ
しめた。反応後、475nmにおける吸光度(ODS
を測定した。同様に、加熱失活させた前記酵素を用いて
反応させた時の吸光度(ODHE)及び試料無添加のとき
の吸光度(ODB )を測定し、次式よりチロシナーゼ活
性の活性阻害率を算出した。
【0032】 ODS :試料吸光度 ODB :試料無添加時の吸光度 ODHE:酵素不活性時の吸光度
【0033】
【表1】
【0034】表1の結果から明らかなごとく、含水メタ
ノール抽出物とチロシナーゼ活性阻害剤を組み合わせた
場合には、含水メタノール抽出物またはチロシナーゼ活
性阻害剤を単独で用いた場合よりチロシナーゼ活性阻害
作用が高く、相乗的な美白効果を示した。従って、含水
メタノール抽出物とチロシナーゼ活性阻害剤を組み合わ
せた本発明皮膚外用剤は、これを肌に適用することによ
り、極めて優れたチロシナーゼ活性阻害作用を発揮し、
日焼けによる肌の黒色化、シミ、ソバカス等を効果的に
抑制する。
【0035】実施例1 クリーム:表2に示す組成及び下記製法でクリームを調
製し、その美肌効果を調べた。この結果も併せて表2に
示す。
【0036】
【表2】 *1:参考例3で製造したもの *2:和光純薬社製 *3:参考例4で製造したもの
【0037】(製法) A.成分(1)〜(7)を混合し、加熱して70℃に保
つ。 B.成分(11)〜(13)を混合し、加熱して70℃
に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却しする。 D.Cに(8)〜(10)及び(12)を加え、均一に
混合してクリームを得た。
【0038】(試験方法)被験クリーム1品につき27
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準によ
って評価した。
【0039】(評価基準) <評価> <内 容> 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0040】表2の結果に示される如く、本発明品1及
び2は、これらを皮膚に適用することにより、肌の「く
すみ」等の発生の防止、改善することができ、美しい肌
とすることが明らかとなった。
【0041】実施例2 化粧水:次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製し
た。 (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エタノール 8.0 (5)含水メタノール抽出物*1 10.0 (6)クジン抽出物*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 参考例4で製造したもの
【0042】(製法) A.成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0043】実施例3 乳液:次に示す処方及び下記製法で乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)高純度リグナン配糖体精製物*1 0.1 (8)システイン*2 0.1 (9)防腐剤 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1 参考例3で製造したもの *2 システイン(和光純薬社製)を1.0mg/mlになるように水で希釈し たもの
【0044】(製法) A.成分(8)〜(13)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(6)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(7)、(14)を加え、均一に混合し
て乳液を得た。
【0045】実施例4 クリーム:次に示す処方及び下記製法でクリームを調製
した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)ブチルパラベン 0.1 (8)メチルパラベン 0.1 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)粗リグナン配糖体*1 0.2 (11)ノイバラ抽出液*2 0.5 (12)精製水 残量 (13)香料 適量 *1 参考例2で製造したもの *2 参考例5で製造したもの
【0046】(製法) A.成分(1)〜(7)を70℃にて加熱溶解する。 B.成分(8)〜(12)を70℃に加熱する。 C.AをBに加え、冷却しながら成分(13)を加え、
クリームを得る。
【0047】実施例2の化粧水、実施例3の乳液及び実
施例4のクリームはいずれも経時安定性に優れ、皮膚に
適用することにより、肌の「くすみ」等の発生を防止す
るとともに、シミ等の色素沈着も改善することができ、
透明感のある美しい肌にするものであった。
【0048】実施例5 パック:次に示す処方及び下記製法でパックを調製し
た。 (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エタノール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)高純度リグナン配糖体精製物*1 1.0 (6)ホップ抽出物*2 1.0 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 参考例3で製造したもの *2 参考例6で製造したもの
【0049】(製法) A.成分(1)、(3)、(4)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(5)、(6)を均一に分散してパックを得た。
【0050】実施例5のパックは、経時安定性に優れ、
皮膚に適用することにより、皮膚のきめを整え、肌の
「くすみ」を防止するとともに、シミ等の色素沈着も改
善することができ、透明感のある美しい肌にするもので
あった。
【0051】実施例6 リキッドファンデーション:次に示す処方及び下記製法
でリキッドファンデーションを調製した。 (処方) (%) (1)ラノリン 7.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ステアリン酸 2.0 (4)セタノール 1.0 (5)グリセリン 5.0 (6)トリエタノールアミン 1.0 (7)カルボキシメチルセルロース 0.7 (8)精製水 残量 (9)マイカ 15.0 (10)タルク 6.0 (11)酸化チタン 3.0 (12)着色顔料 6.0 (13)粗リグナン配糖体*1 0.05 (14)カンゾウ抽出物*2 0.05 (15)紫外線吸収剤 適量 (16)香料 適量 *1 参考例2で製造したもの *2 参考例4で製造したもの
【0052】(製法) A.成分(1)〜(4)を混合溶解する。 B.Aに成分(9)〜(12)を加え、均一に混合す
る。 C.成分(5)〜(8)を均一に溶解し、70℃に保
つ。 D.BにCを添加して、均一に乳化する。 E.Dを冷却後、成分(13)〜(16)を添加してリ
キッドファンデーションを得た。
【0053】実施例7 日焼け止め用乳液:次に示す処方及び下記製法で日焼け
止め用乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 2.0 (2)セタノール 1.0 (3)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン (20E.O) 0.5 (4)セスキオレイン酸ソルビタン 0.5 (5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 8.0 (6)2−エチルヘキサン酸セチル 12.0 (7)1,3−ブチレングリコール 10.0 (8)カルボキシビニルポリマー 0.2 (9)トリエタノールアミン 0.5 (10)含水メタノール抽出物*1 0.5 (11)ソウハクヒ抽出物*2 0.1 (12)精製水 残量 (13)防腐剤 適量 (14)酸化チタン 3.0 (15)香料 適量 *1 参考例1で製造したもの *2 参考例4で製造したもの
【0054】(製法) A.成分(1)〜(6)を加熱混合し、75℃に保つ。 B.成分(7)〜(13)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(14)〜(15)を加え、日焼
け止め用乳液を得た。
【0055】実施例6のリキッドファンデーション及び
実施例7の日焼け止め用乳液は、いずれも経時安定性に
優れ、皮膚に適用することにより、日焼け等による肌の
黒化やシミを防止するものであった。
【0056】実施例8 ゲル軟膏:次に示す処方及び下記製法でゲル軟膏を調製
した。 (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 1.0 (2)トリエタノールアミン 1.0 (3)1,3−ブチレングリコール 10.0 (4)高純度リグナン配糖体精製物*1 0.01 (5)ヨクイニン抽出物*2 0.01 (6)精製水 残量 *1 参考例3で製造したもの *2 参考例7で製造したもの
【0057】(製法) A.成分(1)及び(3)〜(6)を混合溶解する。 B.Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟
膏を得た。
【0058】実施例8のゲル軟膏は、経時安定性に優
れ、皮膚に適用することにより、皮膚のきめを整え、肌
の「くすみ」を防止するとともに、シミ等の色素沈着も
改善することができ、透明感のある美しい肌にするもの
であった。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、チロシナーゼ活性阻害
剤の本来有する性能を十分に発揮させることができる。
すなわち、色素沈着に高い抑制効果を発揮し、日やけ等
による皮膚の黒化、シミ、ソバカスの防止・改善等に有
効である。このように、本発明の皮膚外用剤は、チロシ
ナーゼ活性阻害剤の本来有する性能を十分に発揮させる
ことができるので、美容や医療において極めて有用なも
のである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【表2】 *1:参考例3で製造したもの *2:和光純薬社製 *3:参考例4で製造したもの
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/00 AGA A61K 7/00 AGAD 7/40 7/40 31/70 AED 31/70 AED (72)発明者 妹尾 正巳 東京都北区田端新町3−26−2−1004 (72)発明者 亀山 久美 東京都豊島区上池袋4−11−9−512

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)チロシナーゼ活性阻害剤の1種又は2種以上を含
    有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 リグナン配糖体が、下記の構造式(I)
    で示されるセサミノール配糖体である請求項1記載の皮
    膚外用剤。 【化1】
  3. 【請求項3】 リグナン配糖体が、下記の構造式(II
    −a)、(II−b)もしくは(II−c)で示される
    リグナン配糖体の1種または2種以上を主成分とするセ
    サミノール配糖体である請求項1または2記載の皮膚外
    用剤。 【化2】 【化3】 【化4】
  4. 【請求項4】 リグナン配糖体がゴマ種子やその加湿物
    もしくは発芽体、またはそれらの粉砕物、またはそれら
    の脱脂物の含水低級アルコール抽出物である請求項1、
    2または3記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 チロシナーゼ活性阻害剤が、アルブチ
    ン、ハイドロキノン及びその誘導体並びにその塩、アス
    コルビン酸及びその誘導体並びにその塩、システイン及
    びその誘導体並びにその塩、グラブリジン、グラブレ
    ン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有
    するカンゾウ抽出物、センプクカ抽出物、ケイケットウ
    抽出物、サンペンズ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ
    抽出物、イブキトラノオ抽出物、クララ抽出物、サンザ
    シ抽出物、シラユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽
    出物及びヨクイニン抽出物、プラセンタエキスから選ば
    れる1種または2種以上である請求項1、2、3または
    4記載の皮膚外用剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000007544A (ja) * 1998-06-16 2000-01-11 Matsukawa Kagaku:Kk 化粧料
US6214352B1 (en) 2000-01-06 2001-04-10 Matsukawa Kagaku Co., Ltd. Tyrosinase inhibiting agent
JP2004532269A (ja) * 2001-06-01 2004-10-21 コグニス・フランス・ソシエテ・アノニム 発芽植物抽出物を含有する化粧品製剤
JP2010229043A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Kose Corp Slp−2aタンパク質低減剤、及びミオシン−5aタンパク質低減剤

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