JPH10279485A - 組成物 - Google Patents
組成物Info
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- JPH10279485A JPH10279485A JP9099811A JP9981197A JPH10279485A JP H10279485 A JPH10279485 A JP H10279485A JP 9099811 A JP9099811 A JP 9099811A JP 9981197 A JP9981197 A JP 9981197A JP H10279485 A JPH10279485 A JP H10279485A
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- lignan glycoside
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Abstract
所期の薬効が得られない場合が多く、その改善が望まれ
ていた。 【解決手段】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)金属封鎖剤の1種または2種以上 を含有する組成物を提供する。
Description
に詳細には、リグナン配糖体と金属封鎖剤を配合するこ
とにより、リグナン配糖体の安定配合を可能とし、皮膚
内での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生成や、肌
の炎症、黒化、老化等を防止することのできる優れた皮
膚老化防止効果、肌あれ改善効果等を有する化粧料、外
用医薬品等の組成物に関する。
ック、洗浄料、ファンデーション、軟膏、分散液等の外
用剤には、これらに所定の薬効を付与することを目的と
して薬効成分が加えられている。例えば、リグナン配糖
体は抗酸化作用やチロシナーゼ活性阻害作用を有し、皮
膚老化防止化粧料や美白化粧料へ配合されている。
ン配糖体を単独で配合した外用剤では、リグナン配糖体
の安定性の低さのため、製剤中で変質するなどして所期
の薬効が得られない場合が多く、その改善が望まれてい
た。
配糖体の製剤中での安定性を向上させるべく鋭意検討を
行った結果、リグナン配糖体と金属封鎖剤を組み合わせ
れば、リグナン配糖体が製剤中でも変質することなく、
本来有する作用が十分発揮されることを見出し、本発明
を完成した。
(B) (A)構造式(I)で示されるリグナン配糖体 (B)金属封鎖剤
糖体としては下記の構造式(II−a)、(II−b)
もしくは(II−c)で示されるリグナン配糖体の1種
または2種以上を主成分として含有するものが好まし
く、また好ましい実施態様としては前記リグナン配糖体
がゴマ種子やその加湿物もしくは発芽体、またはそれら
の脱脂物の含水低級アルコール抽出物である。
ン配糖体を一般式で表現すれば、前記の構造式(I)で
示される。すなわち本発明に係るリグナン配糖体は、2
個のメチレンジオキシフェニル基を有するアグリコン部
分と、そのヒドロキシル基にグルコース、ガラクトース
またはフルクトースの糖残基が1〜4分子結合している
糖部分とから構成されるものである。
構造式(I)において糖残基がジグルコシド残基および
/またはトリグルコシド残基であるグルコシドリグナン
であり、さらにより好ましくは前記の構造式(II−
a)、(II−b)もしくは(II−c)で示されるも
のの1種または2種以上、あるいはこれらを主成分とす
るものである。また、その調製法は特に限定されない
が、例えば、本発明者等によって開示された(特開平8
−228793号)方法がある。
の配合量は、リグナン配糖体の各成分の含有率の相違に
より一律に規定しがたいが、例えば特開平8−2287
93号に開示された方法により調製された含水低級アル
コール抽出物のときは、0.05〜20重量%(以下単
に「%」で示す)、好ましくは0.1〜10%であり、
粗リグナン配糖体を配合するときは0.01〜10%、
好ましくは0.05〜5%であり、また、高純度精製物
(前記構造式(I)、(II−a)、(II−b)また
は(II−c)で示されるリグナン配糖体のうち少なく
とも1種以上を合計量として約60%以上含む。)を用
いるときは0.001〜5%、好ましくは0.01〜1
%である。
剤は、以下に示すものが挙げられる。
塩、ジエチレントリアミン−N,N,N’,N”,N”
−五酢酸及びその塩、2,2’−ジピリジルアミン、デ
フェロキサミン、ラクトフェリン、トランスフェリン、
フィチン酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、クエン
酸及びその塩、o−フェナントロリン、マンニトール、
グルコサミン、グルクロン酸、デオキシリボ核酸及びそ
の塩等が挙げられる。
のとしては、エチレンジアミン四酢酸及びその塩、ジエ
チレントリアミン−N,N,N’,N”,N”−五酢酸
及びその塩、2,2’−ジピリジルアミン、ラクトフェ
リン、トランスフェリン、フィチン酸及びその塩、サリ
チル酸及びその塩、クエン酸及びその塩、マンニトー
ル、グルコサミン、デオキシリボ核酸及びその塩等が挙
げられる。これらの各成分は、その起源について特に制
約はなく、動物由来、微生物由来、合成品のいずれであ
ってもよい。また、その抽出方法、精製処理方法等、製
法についても特に制約されない。これらの金属封鎖剤は
1種又は2種以上を適宜選択することができる。
配合量は、特に限定されないが、金属封鎖剤として好ま
しくは、0.0001〜10%、より好ましくは、0.
01〜5%である。この範囲であればリグナン配糖体単
独で用いた場合より経時安定性に優れ、十分に高い薬効
を発揮する。
ある(A)成分と(B)成分とを通常の外用剤として知
られる種々の形態の基剤に配合して調製することができ
る。
例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料等の
スキンケア化粧料、口紅、ファンデーション等のメーキ
ャップ化粧料、頭皮・毛髪用化粧料や、軟膏剤、分散
液、クリーム剤、外用液剤などの医薬品等とすることが
できる。
他に通常の外用剤に配合される成分、例えば、油剤、粉
体、界面活性剤、精製水、低級アルコール、高分子化合
物、ゲル化剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸化防止
剤、色素、防腐剤、香料、美容成分等を本発明の効果を
損なわない範囲で適宜選択して用いることができる。
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
ットに敷き、その上に中国産ゴマ種子10gを撒き、蒸
留水を十分に噴霧しながら、40℃の恒温槽中で2日間
培養し、発芽させた。発芽率は89%以上であった。発
芽状態が同程度の一定量の発芽物を100mlの含水メ
タノール(80%(v/v))とともにブレンダーで粉
砕した。残渣を濾過し、濾液を濃縮乾固してメタノール
抽出物を得た。ついで、該抽出物をn−ヘキサンで抽出
洗浄して脂溶性物質を除き、含水メタノール抽出物を得
た。この含水メタノール抽出物を100ml含水メタノ
ール(80%(v/v))に再溶解し、高速液体クロマ
トグラフィー(HPLC)に供して組成を分析した。
ー社製)にカラム(Soken Pak ODS−W5
μ、10mmΦ×250mm)、紫外線吸収検出器(U
V−8000、東ソー社製)を接続し、溶出は、水:メ
タノールが90:10(v:v)から開始して、60分
後に同10:90(v:v)となる直線グラジェントを
用い、流速を1ml/min、検出波長は280nmと
した。
して含水メタノール抽出物中のリグナン配糖体の組成及
び含量を求めたところ、SG−1(構造式(II−
a))、SG−3(構造式(II−b))及びSG−5
(構造式(II−c))の3種が主成分であり、これら
は含水メタノール抽出物中に115mg存在し、その組
成はSG−1が30%、SG−3が40%、SG−5が
30%であった。
は、前記と同条件の分取HPLCで単一成分まで高純度
化した各精製物を用い、次の方法により確認した。即
ち、各精製物に1N塩酸を加え、100℃で30分間加
水分解せしめた後、酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル層
及び水層に分けた。酢酸エチル層は40℃以下で濃縮乾
固、TMS−PZ(東京化成工業社製)でトリメチルシ
リル化処理し、ガスクロマトグラフィー(GLC)に供
してリグナンを定量分析した(外標準:セサミン)。
置:ヒューレットパッカード社製5890、カラム:D
B−17HT(15m×0.319mm、film t
hickness:0.15μm、J&W SCIEN
TIFIC社製)、注入法:スプリット法(スプリット
比1/10)、カラム温度:270℃、キャリアガス:
ヘリウム。
(孔径:0.2μm、マイショリディスクW−13−
2、東ソー社製)で濾過し、濾液にアセトン5mlを加
えて減圧下で濃縮乾固後、TMS−PZ(前出と同じ)
でトリメチルシリル化処理し、これをGLCに供して糖
を定量分析した(外標準:グルコース、ガラクトース、
フルクトース)。
1(15m×0.25mm、film thickne
ss:1.0μm、J&W SCIENTIFIC社
製)、注入法:スプリット法(スプリット比1/5
0)、カラム温度:180℃とする以外は前記リグナン
分析の場合と同じである。
0mM酢酸緩衝液(pH5.0)100mlに分散さ
せ、β−グルコシダーゼ(フナコシ社製)200mg、
セルラーゼ(ベーリンガーマンハイム社製)1g及びア
ミラーゼ(和光純薬社製)1gを加え、50℃で15時
間振盪した。反応液に同容量のn−ヘキサンを加え激し
く振盪した。この抽出操作を3回繰り返し、脂溶性物質
を除いた。n−ヘキサン層を完全に除いた残液に予め水
で飽和したn−ブタノールを同容量加え、激しく振盪し
た。この抽出操作を2回繰り返し、水溶性物質を除い
た。n−ブタノール層を同容量の水で2回水洗した後、
減圧下で濃縮乾固して粗リグナン配糖体を得た。
ところ、粗リグナン配糖体中のリグナン配糖体はSG−
1、SG−3及びSG−5が主成分であり、これらは粗
リグナン配糖体中に150mg存在し、その組成はSG
−1が24%、SG−3が43%、SG−5が33%で
あった。
製造 参考例2に記載の方法で得られた粗リグナン配糖体を、
ODSを担体とする分配クロマトグラフィーに供した。
YMC−GEL ODS−A(山村化学(株)製)60
gを直径3cm、長さ50cmのガラス製カラムに充填
して水を流して平衡化した。これに前記粗リグナン配糖
体1gをカラムの上部に負荷した。水から順次メタノー
ル濃度を増加させる段階溶出法によって、分画成分を溶
出させた。30〜60%(v/v)メタノールで溶出す
る画分を集め、減圧濃縮したところ、約100mgのカ
ラム分画物が得られた。
リグナン配糖体成分が単一となるまで精製を行なった。
その結果、SG−1、SG−3及びSG−5の各リグナ
ン配糖体精製物が各5〜10mg得られた。これらの全
リグナン配糖体成分の含有率は、発芽乾燥物当たり2.
5%(wt/wt)、含水メタノール抽出物当たり5.
0%(wt/wt)であった。
50%(v/v)エタノール水溶液で溶解後、溶液中の
リグナン配糖体の安定性を調べた。
溶解し、室温・遮光、室温・露光及び40℃・遮光下に
静置し、6ヶ月後の500nmの吸光度変化(ΔO.
D.)よりリグナン配糖体の安定性を評価した。その結
果も表1に併せて示す。
体と金属封鎖剤を併用することにより、リグナン配糖体
の安定性が飛躍的に向上することが明らかとなった。
封鎖剤と組み合わせることにより安定に配合することが
できる。すなわち、リグナン配糖体の安定性が向上し、
長期間にわたりその薬効を発揮することが可能となるの
で、美容や医療において極めて有用なものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)リグナン配糖体 (B)金属封鎖剤 を含有することを特徴とする組成物。
- 【請求項2】 リグナン配糖体が、下記の構造式(I)
で示されるリグナン配糖体である請求項1記載の組成
物。 【化1】 - 【請求項3】 リグナン配糖体が、下記の構造式(II
−a)、(II−b)もしくは(II−c)で示される
リグナン配糖体の1種または2種以上を主成分とするリ
グナン配糖体である請求項1または2記載の組成物。 【化2】 【化3】 【化4】 - 【請求項4】 リグナン配糖体がゴマ種子やその加湿物
もしくは発芽体、またはそれらの粉砕物、またはそれら
の脱脂物の含水低級アルコール抽出物である請求項1、
2または3記載の組成物。 - 【請求項5】 金属封鎖剤が、エチレンジアミン四酢酸
及びその塩、ジエチレントリアミン−N,N,N’,
N”,N”−五酢酸及びその塩、2,2’−ジピリジル
アミン、デフェロキサミン、ラクトフェリン、トランス
フェリン、フィチン酸及びその塩、サリチル酸及びその
塩、クエン酸及びその塩、o−フェナントロリン、マン
ニトール、グルコサミン、グルクロン酸、デオキシリボ
核酸及びその塩から選ばれる1種または2種以上である
請求項1、2、3または4記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099811A JPH10279485A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9099811A JPH10279485A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10279485A true JPH10279485A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14257250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9099811A Pending JPH10279485A (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10279485A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2804602A1 (fr) * | 2000-02-09 | 2001-08-10 | Serobiologiques Lab Sa | Preparations cosmetiques |
FR2825920A1 (fr) * | 2001-06-15 | 2002-12-20 | Oreal | Desferal comme inhibiteur de no-synthase et utilisations |
US7582677B2 (en) | 2002-06-19 | 2009-09-01 | Hormos Medical Corp. | Lignan formulations |
-
1997
- 1997-04-01 JP JP9099811A patent/JPH10279485A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2804602A1 (fr) * | 2000-02-09 | 2001-08-10 | Serobiologiques Lab Sa | Preparations cosmetiques |
WO2001058418A3 (de) * | 2000-02-09 | 2002-01-17 | Cognis France Sa | Sonnenschutzmittel |
FR2825920A1 (fr) * | 2001-06-15 | 2002-12-20 | Oreal | Desferal comme inhibiteur de no-synthase et utilisations |
WO2002102345A3 (fr) * | 2001-06-15 | 2003-03-20 | Oreal | Deferoxamine comme inhibiteur de no-synthase et utilisations |
US7582677B2 (en) | 2002-06-19 | 2009-09-01 | Hormos Medical Corp. | Lignan formulations |
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