JP2001270818A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP2001270818A
JP2001270818A JP2000083023A JP2000083023A JP2001270818A JP 2001270818 A JP2001270818 A JP 2001270818A JP 2000083023 A JP2000083023 A JP 2000083023A JP 2000083023 A JP2000083023 A JP 2000083023A JP 2001270818 A JP2001270818 A JP 2001270818A
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Saori Satou
さおり 佐藤
Misaki Ishida
実咲 石田
Hironori Murase
博宣 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 使用時の感触が軽く、保湿効果の持続性に優
れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌
にはりを与え、経時安定性にも優れる皮膚化粧料を提供
すること。 【解決手段】 (A)バラ科植物果実果汁を0.01〜
30重量%、および(B)クロマノール配糖体(代表例
式(1))を0.001〜20重量%含有する化粧料と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧水、乳液、ク
リーム、パックなどの皮膚用の化粧料に関する。さらに
詳しくは、使用時の感触が軽く、保湿効果の持続性に優
れ、肌荒れ改善効果やしわ抑制効果に優れるとともに肌
にはりを与え、経時安定性にも優れる皮膚化粧料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】人の皮膚表面(肌)は皮脂膜に覆われて
おり、水分の蒸散が適度に抑制されている。この肌の水
分が不足すると肌荒れを生じやすく、しわの原因にもな
りやすいため、皮膚の水分を適切な範囲に保つことは、
皮膚の健康の面から非常に大切なことである。ところ
で、皮脂膜は洗顔や入浴時の洗浄により流れてしまうの
で肌の水分が失われやすくなる。そのため、洗顔後ある
いは入浴後、肌の水分を補うために、化粧水、乳液、ク
リ一ム、美容液などが使用されている。
【0003】ところで、一般に化粧料には、保湿剤とし
て、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビ
トールなどの多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸
塩などが配合されている。これらの保湿剤は高湿度下に
おける水分保持力には優れているが、低湿度下における
水分保持力に難があり、保湿効果が持続しないという問
題がある。そこで、近年、低湿度下での水分保持力の高
い保湿成分、例えば、キチン、キトサンおよびそれらの
誘導体、蛋白加水分解物、ヒアルロン酸などの酸性ムコ
多糖類、植物抽出物など様々な物質の使用が検討されて
いる。しかし、これらの保湿力の高いといわれる物質は
不快なべタツキを有しており、これらを含有する化粧料
の使用時の感触が重いという欠点がある上、肌荒れ改善
効果、しわ防止効果が認められていない。
【0004】他方、アンズ、リンゴなどのバラ科植物果
実の果汁には、ビタミン類、α−ヒドロキシ酸、ミネラ
ルなどの様々な植物性活性成分が含有されている。これ
らの物質は新陳代謝を活発にする作用とともに、収斂作
用、保湿作用をも有しており、肌荒れ改善効果、しわ抑
制効果があることも知られている。バラ科植物果実果汁
を配合した化粧料としては、特開昭55−19205号
公報に記載の化粧料があるが、経時により着色し、ま
た、おりを生じるなど保存安定性が悪いだけでなく、肌
荒れ改善効果も弱かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、バラ科植物の
果汁を含有し、経時安定性に優れ、保存安定性にも優れ
た化粧料が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する為に研究を重ねたところ、バラ科植物果汁と
クロマノール配糖体とを特定の比率で組み合わせること
で、経時安定性、保存安定性に優れ、保存効果、肌荒れ
改善効果などに優れた皮膚化粧料を得るに至った。
【0007】すなわち、本発明の皮膚化粧料は、(A)
バラ科植物果実果汁を0.01〜30重量%、および
(B)式(I)で示されるクロマノール配糖体を0.0
01〜20重量%含有することを特徴とする:
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R、R、RおよびRは、
それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜6のアル
キル基、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基ま
たは炭素数1〜6のアシル基、Xは、単糖残基またはオ
リゴ糖残基であり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭
素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のアシ
ル基で置換されていても良く、mは0〜6の整数、およ
びpは1〜10の整数を表す)。
【0010】本発明の組成物に用いられるバラ科植物果
実としては、例えば、リンゴ、アンズ、モモ、スモモ、
ナシ、ビワ、ウメ、イチゴ、キイチゴ、ヘビイチゴ、オ
ランダイチゴ、オヘビイチゴ、トックリイチゴ、シマバ
ライチゴ、エビガライチゴ、フユイチゴ、カリンなどが
挙げられる。好ましくは、リンゴ、アンズ、モモ、ナ
シ、またはイチゴであり、より好ましくは、リンゴまた
はアンズである。これらの果実を圧搾して果汁を得る。
この果汁はそのまま用いてもよいし、さらに濃縮して、
濃縮果汁を使用してもよい。例えば、アンズ(本アン
ズ)の圧搾汁を約6倍濃縮したHormo Fruit
Apricot(香栄典業(株)製)およびリンゴ
(西洋リンゴ)圧搾汁を約4.2倍濃縮したHormo
FruitApple(香栄興業(株)製)も使用で
きる。
【0011】本発明に用いられるバラ科植物果実果汁
は、100%果汁換算で組成物全量中に0.01〜30
重量%含まれる。好ましくは0.05〜25重量%、さ
らに好ましくは0.1〜20重量%含まれる。0.01
重量%未満では保湿効果の持続性や肌荒れ改善効果、し
わ抑制効果が弱くなり、30重量%を超えると経時安定
性に問題を生じる。
【0012】本発明の組成物に用いられるクロマノール
配糖体は、代表的なビタミンEであるα−トコフェロー
ルのクロマン環の2位のフィチル基をアルコールで置換
し、さらに糖を結合させるなどの方法により得られる
(特開平7−118287号公報、特開平9−2496
88号公報、特開平11−21291号公報)。式
(I)においてR、R、RおよびRは同一また
は異なる水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であ
り、好ましくはメチル基またはエチル基である。そし
て、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基あ
るいは炭素数1〜6のアシル基であり、好ましくはメチ
ル基、エチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基である。さらに、Xは単糖残基またはオリゴなど残
基であり、例えばグルコース、ガラクトース、フコー
ス、キシロース、マンノース、ラムノース、フルクトー
ス、アラビノース、リキソース、リボース、アロース、
アルトロース、イドース、タロース、デオキシリボー
ス、キノボース、アベクトースなどの単糖やそれら単糖
が2〜4個結合したマルトース、ラクトース、セロビオ
ース、ラフィノース、キシロビオース、スクロースなど
のオリゴ糖残基であり、好ましくはグルコース、ガラク
トース、フコース、キシロース、マンノース、ラムノー
ス、フルクトースの残基であり、更に好ましくはグルコ
ース、ガラクトース、フルクトースの残基である。ま
た、糖残基の水酸基の水素原子は炭素数1〜18のアル
キル基または炭素数1〜18のアシル基で置換されてい
ても良い。さらに、mは0〜6の整数を示し、好ましく
は1〜4の整数を示す。また、pは1〜10の整数を示
し、好ましくは1〜6の整数を示す。
【0013】本発明の(B)成分であるクロマノール配
糖体は組成物全量中に0.001〜20重量%含まれ、
好ましくは0.005〜15重量%、更に好ましくは
0.01〜10重量%含まれる。0.01重量%未満で
は肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、肌にはりを与える効
果が弱くなり、20重量%を超えると経時安定性に問題
を生じるだけでなくコスト的に不利である。
【0014】尚、本発明の皮膚化粧料には、化粧料に常
用されている添加剤を本発明の性能を損なわない範囲で
配合することも可能である。例えば、以下の化合物が配
合される:エタノール、イソプロピルアルコールなどの
低級アルコール類;プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブ
チレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多価
アルコール類;流動パラフィン、流動イソパラフィン、
スクワラン、ワセリン、固形パラフィンなどの炭化水素
系油;牛脂、豚脂、魚油などの天然油脂類;トリ2−エ
チルヘキサン酸グリセリルなどの合成トリグリセライ
ド;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイ
ン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどのエ
ステル油;ミツロウ、カルナバロウなどのロウ類;直鎖
および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変
性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシ
ロキサンなどのシリコーン誘導体;セラミド、コレステ
ロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシ
チンなどの油性基剤;石鹸、アシルメチルタウリン塩、
アミドエーテル硫酸エステル塩などの陰イオン性界面活
性剤;アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミ
ノ酢酸べタインなどの両性界面活性剤;ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ
脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、アルカノー
ルアミドなどの非イオン性界面活性剤;塩化アルキルト
リメチルアンモニウムなどの陽イオン性界面活性剤;ア
ルキルジメチルアミンオキシドなどの半極性界面活性
剤;アルギン酸、カルボキシビニルボリマー、カルボキ
シメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、
ヒアルロン酸などの水溶性高分子;ピロリドンカルボン
酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩などの有機または
無機塩類;pH調整剤である酸およびアルカリ、殺菌
剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来
の天然エキス、色素および香料など。
【0015】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。なお、アンズ果汁については本アンズの実を圧搾
した果汁を1週間放置し、おりをろ過したものを使用
し、リンゴ果汁については西洋リンゴの実を圧搾した果
汁を1週間放置し、おりをろ過したものを使用した。
【0016】(クロマノール配糖体の調製)7.5gの
デキストリン(商品名:パインデックス#1、松谷化学
株式会社製)を、0.5mMエチレンジアミン四酢酸二
ナトリウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH5.5)9
0mlに溶解させ、これをジメチルスルホキシドで調製
した8(W/V)%の式(II):
【0017】
【化3】
【0018】で示される2−ヒドロキシメチル2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−6−オール(以下、T
Mという)溶液10mL、およびバチルス ステアロサ
ーモフィラス由来のシクロマルトデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ((株)林原生物化学研究所製)1
600単位を加え、マグネチックスターラーを用いて攪
拌しながら、40℃で24時間反応させた。この反応に
より、反応液中のTMの約90%がクロマノール配糖体
の混合物に変換された。この反応液を水で平衡化した多
孔性合成吸着剤(商品名:ダイヤイオンHP21、三菱
化学株式会社製)を充填したカラムに通液した。このカ
ラムをカラム体積の3倍量の水で洗浄した。その結果、
TMおよびクロマノール配糖体が多孔性合成吸着剤に吸
着し、糖、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、塩類
などは吸着することなく流出した。ついでカラムをカラ
ム体積の3倍量の60(V/V)%メタノールで洗浄す
ることにより、クロマノール配糖体のみを溶出させた。
そして、この画分を濃縮乾固することにより、クロマノ
ール配糖体の混合物を得た。この方法により、式(II
I):
【0019】
【化4】
【0020】で示されるTMの2位ヒドロキシメチル基
にグルコシル基が1〜8個(n=1〜8)結合(α−
1,4結合)したα−グルコシルTM混合物(以下、T
MGnという)を約1.5g得た。さらに、得られたT
MGnを、NHカラムを用いた分取液体クロマトグラ
フィーで単離することにより、その構造および組成を求
めた。結果を表1に示す。尚、ここで得られた単体はn
の数により、以下、TMG1〜TMG6とする。
【0021】
【表1】
【0022】(実施例1〜7および比較例1〜7)添加
成分として表2に示す成分を共通成分として使用して、
表3の成分を有する透明または半透明化粧水である皮膚
化粧料を調製し、下記の方法により評価を行なった。
【0023】
【表2】
【0024】(皮膚化粧料の評価) (1)使用時の感触 20名の女性をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料
を使用した時の感触について、以下の基準で評価した。 2点:使用時に肌へのなじみが良くべたつきも無く軽い
感触であると感じた場合。 1点:使用時にややなじみが悪いもしくはややべたつき
が有り若干重い感触であると感じた場合。 0点:使用時に肌へのなじみが悪いもしくはべたつきが
有り重い感触であると感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上を使用時の感
触の軽い化粧料であると評価した。 ○:使用時の感触がよい(合計点30点以上)。 ×:使用時の感触が悪い(合計点30点未満)。
【0025】(2)保湿効果の持続性 20名の女性をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料
を使用して2時間後の肌のうるおいについて、以下の基
準で評価した。 2点:使用直後と変わらず肌が十分うるおっていると感
じた場合。 1点:使用直後と比べてやや肌のうるおいが足りないと
感じた場合。 0点:使用直後と比べて明らかに肌のうるおいが足りな
いと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上を保湿効果の
持続性の良好な化粧料であると評価した。 ○:保湿効果の持続性良好(合計点30点以上)。 ×:保湿効果の持続性不良(合計点30点未満)。
【0026】(3)肌荒れ改善効果 肌荒れを生じた20名の女性をパネラーとし、皮膚化粧
料を1日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態につ
いて、以下の基準で評価した。 2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。 1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。 0点:肌荒れ改善効果が全く見られないと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上をを肌荒れ改
善効果のある化粧料であると評価した。 ○:肌荒れ改善効果がある(合計点30点以上)。 ×:肌荒れ改善効果なし(合計点30点未満)。
【0027】(4)しわ抑制効果 20名の女性をパネラーとし、皮膚化粧料を1日2回ず
つ連続2週間使用した時の肌の状態について、以下の基
準で評価した。 2点:しわが明らかに目立たなくなったと感じた場合。 1点:しわがやや目立たなくなったと感じた場合。 0点:しまつ抑制効果が全く無いと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上をしわ抑制効
果に優れた化粧料であると評価した。 ○:しわ抑制効果がある(合計点30点以上)。 ×:しわ抑制効果がない(合計点30点未満)。
【0028】(5)肌にはりを与える効果 20名の女性をパネラーとし、皮膚化粧料を1日2回ず
つ連続2週間使用した時の肌の状態について、以下の基
準で評価した。 2点:明らかに肌にはりがでたと感じた場合。 1点:やや肌にはりがでたと感じた場合。 0点:肌にはりがでないと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上を肌にはりを
与える効果の高い化粧料であると評価した。 ○:肌のはりを与える(合計点30点以上)。 ×:肌のはりを与えない(合計点30点未満)。
【0029】(6) 経時安定性 化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40
℃で1ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に示す3
段階で評価した。 ○:安定性良好(外観の変化がない)。 △:安定性やや不良(若干おり、沈殿を生じる。または
若干着色を生じる)。 ×:安定性不良(おり、沈殿を生じるまたは分離する。
もしくは着色が著しい)。
【0030】結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表3の結果は、本発明の成分を用いた化粧
水はいずれも使用時の感触が軽く、保湿効果の持続性に
優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに
肌にはりを与え、経時安定性にも優れていることを示し
ている。一方、比較例1〜7は十分な性能が得られてい
ないことを示している。つまり、比較例1では(A)成
分が配合されていないことから保湿効果の持続性が悪く
なるとともに肌荒れ改善効果、しわ抑制効果が弱くなっ
ている。比較例2、比較例3では(A)成分に変えて他
の植物エキス(特に保湿作用と抗炎症作用を有するアロ
エ抽出エキスやモモ葉抽出エキス)を配合していること
により保湿効果の持続性や肌荒れ改善効果が弱くなって
いる。比較例4では(A)成分が本発明の範囲よりも多
く配合されていることから、経時安定性が悪くなってい
る。比較例5では(B)成分が配合されていないことか
ら肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、肌にはりを与える効
果が弱く、経時安定性も悪くなっている。比較例6では
(B)成分が多く配合されていることから、経時安定性
が悪くなっている。比較例7では(A)成分も(B)成
分も配合されていないことから保湿効果の持続性、肌荒
れ改善効果、しわ抑制効果、肌にはりを与える効果にお
いて十分な性能が得られていない。
【0033】(実施例8〜10)表4に示す成分を共通
成分として使用して、表7に示す水中油型乳液である皮
膚化粧料を調製し、実施例1〜7の方法により評価を行
なった。結果を表7に示す。
【0034】
【表4】
【0035】(実施例11〜12)表5に示す成分を共
通成分として使用して、水中油型クリームである皮膚化
粧料を調製した。
【0036】
【表5】
【0037】得られた皮膚化粧料について、(1)使用
時の感触、(2)保湿効果の持続性、(3)肌荒れ改善
効果、(4)しわ抑制効果、および(5)肌のはりにつ
いて、実施例1〜7の方法により評価した。経時安定性
については下記の方法により評価を行なった。
【0038】(6.1)経時安定性 化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40
℃で1ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に示す3
段階で評価した。 ○:安定性良好(外観の変化がなくブツなども生じな
い)。 △:安定性やや不良(僅かに沈殿を生じるか僅かに分離
が見られる。または僅かにブツ、ダマを生じている)。 ×:安定性不良(明らかに沈殿を生じるか分離する。ま
たはブツやダマを生じる)。
【0039】結果を表7に示す。
【0040】(実施例13〜14)表6に示す成分を共
通成分として使用して、油中水型クリームである皮膚化
粧料を調製した。
【0041】
【表6】
【0042】得られた皮膚化粧料について、実施例11
〜12の方法により評価を行なった。結果を表7に示
す。
【0043】
【表7】
【0044】表7の結果は、本発明の化粧料はいずれも
優れた効果を有していることを示している。実施例8〜
10から、本発明の乳液はいずれも使用時の感触が軽
く、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑
制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性に
も優れていることが示される。
【0045】実施例11〜12より、本発明のクリーム
はいずれも使用時の感触が軽く、保湿効果の持続性に優
れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌
にはりを与え、経時安定性にも優れていることが示され
る。
【0046】実施例13〜14より、本発明のクリーム
はいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保
湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果
に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れ
ていることが示される。
【0047】
【発明の効果】以上記載のように、本発明の皮膚化粧料
は使用時の感触が軽く、保湿効果の持続性に優れ、肌荒
れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを
与え、経時安定性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 博宣 岐阜県岐阜市長良2435番地の178 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA122 AB352 AC022 AC072 AC082 AC102 AC122 AC182 AC302 AC352 AC402 AC422 AC442 AC472 AC482 AC852 AD092 AD112 AD152 AD352 AD391 AD392 AD662 CC04 CC05 EE12 FF01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)バラ科植物果実果汁を0.01〜
    30重量%、および(B)式(I)で示されるクロマノ
    ール配糖体を0.001〜20重量%含有することを特
    徴とする皮膚化粧料: 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立
    して、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、R
    は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1
    〜6のアシル基、Xは、単糖残基またはオリゴ糖残基で
    あり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭素数1〜18
    のアルキル基または炭素数1〜18のアシル基で置換さ
    れていても良く、mは0〜6の整数、およびpは1〜1
    0の整数を表す)。
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